JP4638455B2 - トラクションドライブおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
動力伝達装置は、動力を伝達する各部が金属製であるのが一般的であり、特許文献1には、上記転がり要素間に高潤滑性材料からなるプレートを配置することにより、転がり要素間の各金属部の干渉による騒音や振動の発生を抑制する技術が開示されている。
すなわち、本発明に係るトラクションドライブは、中心軸線回りに回転するとともに、円周方向に略等間隔に複数の入力ポケット部が形成された中空略円錐台状の先端部を有する入力キャリア軸と、該入力キャリア軸と同一軸線を有して回転するとともに、円周方向に略等間隔に複数の出力ポケット部が形成された中空略円錐台状の先端部を有する出力キャリア軸と、前記入力キャリア軸と前記出力キャリア軸との間に位置し、これらキャリア軸と同一軸線を有して回転するとともに、前記入力キャリア軸の前記先端部内に入力側が収容され、かつ、前記出力キャリア軸の前記先端部内に出力側が収容された中間軸と、前記入力キャリア軸の各前記入力ポケット部にそれぞれ収容されるとともに、内周側に位置する前記中間軸の入力側転動面と外周側に位置するリングとの間を転動する円柱形状とされた入力側転動体と、前記出力キャリア軸の各前記出力ポケット部にそれぞれ収容されるとともに、内周側に位置する前記中間軸の出力側転動面と外周側に位置するリングとの間を転動する円柱形状とされた出力側転動体と、を備え、前記入力キャリア軸からの回転入力を、前記入力側転動体、前記中間軸、前記出力側転動体を介して、前記出力キャリア軸に出力するトラクションドライブにおいて、前記入力側ポケット部、および/または、出力側ポケット部の内側壁には、前記入力側転動体、および/または、前記出力側転動体との間に潤滑性材料が設けられ、該潤滑性材料が、前記入力キャリア軸の中空略円錐台状の前記先端部の内周面、および/または、前記出力キャリア軸の中空略円錐台状の前記先端部の内周面に沿って嵌め込まれる中空略円錐台形状とされるとともに、前記入力側ポケット部、および/または、前記出力側ポケット部の前記内側壁に沿って配置されるように、半径方向に立設された舌部を備えていることを特徴とする。
上記構成によれば、潤滑性材料が簡易な形状の枠型であるので、ポケット枠部を簡単に製造することができるとともに、ポケット部の内側壁に簡易に嵌め込むことができる。したがって、ポケット部の内側壁と転動体との間に、潤滑性材料を容易に設けることができる。
上記構成によれば、コーティング処理により、各ポケット部の内側壁に潤滑性材料を設けることができる。
上記構成によれば、潤滑性材料が簡易な形状のツメ型であるので、ツメ部材を簡単に製造することができるとともに、隣接するポケット部を区画する連結部に簡易に嵌め込むことができる。したがって、ポケット部の内側壁のうち、転動体の円筒面に対向する内側壁と転動体との間に、潤滑性材料を容易に設けることができる。
以下に、本発明の第1参考例の実施形態に係るトラクションドライブ1について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るトラクションドライブ1は、図1に示すように、動力伝達機構3を備えている。
動力伝達機構3は、中心軸線回りに回転する入力キャリア軸7と、該入力キャリア軸7と同一軸線を有して回転する出力キャリア軸11と、入力キャリア軸7と出力キャリア軸11との間に位置する中間軸10と、入力キャリア軸7および出力キャリア軸11の外周側に位置するリング15と、入力キャリア軸7に保持されるとともに、中間軸10とリング15との間を転動する入力側転動体17と、出力キャリア軸11に保持されるとともに中間軸10とリング15との間を転動する出力側転動体19とを備えている。
符号21は、ロック機構を備えるブラシレスモータを示している。
以下、入力キャリア軸7と出力キャリア軸11とを合わせて、「キャリア軸7,11」といい、入力側転動体17と出力側転動体19とを合わせて、「転動体17,19」という。
以下、入力側先端部5と出力側先端部9とを合わせて、「先端部5,9」といい、入力側ポケット部23と出力側ポケット部27とを合わせて、「ポケット部23,27」という。
リング15は、入力側先端部5および出力側先端部9の外周側に位置し、図1において、ブラシレスモータ21のモータ軸13によって保持されている。
入力キャリア軸7からの回転入力が、入力側転動体17、中間軸10、出力側転動体19を介して、出力キャリア軸11に出力される。具体的には、入力キャリア軸7が中心軸線回りに回転すると、入力側ポケット部23に保持される入力側転動体17が、中間軸10の入力側転動面とリング15との間を転動し、入力キャリア軸7からの回転入力が中間軸10に伝達される。入力キャリア軸7から回転力が伝達されることにより、中間軸10が中心軸線回りに回転すると、出力側ポケット部27に保持される出力側転動体19が、中間軸10の出力側転動面とリング15との間を転動し、入力キャリア軸7からの回転入力が、出力キャリア軸11に出力される。
次に、本発明の一実施形態に係るトラクションドライブ31について、図8を用いて説明する。
本実施形態に係るトラクションドライブ31は、第1参考例の実施形態に係るトラクションドライブ1の高潤滑性材料のポケット枠25が、先端枠33となっている点で、第1参考例の実施形態と異なる。先端枠33の材料としては、第1参考例の実施形態と同様のものを用いることができる。
以下、第1参考例の実施形態に係るトラクションドライブ1と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
したがって、キャリア軸7,11の先端は、半径方向に見て、先端部5,9と先端枠33との2層構造となっている。
次に、本発明の第2参考例の実施形態に係るトラクションドライブ37について、図9および図10を用いて説明する。
本実施形態に係るトラクションドライブ37は、ポケット部23,27の内側壁が、高潤滑性材料によりコーティングされている点で、第1の実施形態と異なる。高潤滑性材料としては、第1参考例の実施形態と同様のものを用いることができる。
なお、本実施形態では、型39を用いて、先端部5,9の表面全体を高潤滑性材料によりコーティングすることを例示して説明したが、これに代えて、例えば、各ポケット部23,27の内側壁のみを、高潤滑性材料によりコーティングすることとしてもよい。
次に、本発明の第3参考例の実施形態に係るトラクションドライブ45について、図11〜図13を用いて説明する。
本実施形態に係るトラクションドライブ45は、図11〜図13に示すように、第1の実施形態に係るトラクションドライブ1の高潤滑性材料のポケット枠25が、ツメ部49となっている点で、第1参考例の実施形態と異なる。ツメ部49の材料としては、第1参考例の実施形態と同様のものを用いることができる。
なお、ツメ部49は、ツメ部分51の寸法が、ポケット部23,27の内側壁と転動体17、19との金属同士が接触しないように形成されていればよい。
7 入力キャリア軸
10 中間軸
11 出力キャリア軸
17 入力側転動体
19 出力側転動体
23 入力側ポケット部
27 出力側ポケット部
Claims (2)
- 中心軸線回りに回転するとともに、円周方向に略等間隔に複数の入力ポケット部が形成された中空略円錐台状の先端部を有する入力キャリア軸と、
該入力キャリア軸と同一軸線を有して回転するとともに、円周方向に略等間隔に複数の出力ポケット部が形成された中空略円錐台状の先端部を有する出力キャリア軸と、
前記入力キャリア軸と前記出力キャリア軸との間に位置し、これらキャリア軸と同一軸線を有して回転するとともに、前記入力キャリア軸の前記先端部内に入力側が収容され、かつ、前記出力キャリア軸の前記先端部内に出力側が収容された中間軸と、
前記入力キャリア軸の各前記入力ポケット部にそれぞれ収容されるとともに、内周側に位置する前記中間軸の入力側転動面と外周側に位置するリングとの間を転動する円柱形状とされた入力側転動体と、
前記出力キャリア軸の各前記出力ポケット部にそれぞれ収容されるとともに、内周側に位置する前記中間軸の出力側転動面と外周側に位置するリングとの間を転動する円柱形状とされた出力側転動体と、を備え、
前記入力キャリア軸からの回転入力を、前記入力側転動体、前記中間軸、前記出力側転動体を介して、前記出力キャリア軸に出力するトラクションドライブにおいて、
前記入力側ポケット部、および/または、出力側ポケット部の内側壁には、前記入力側転動体、および/または、前記出力側転動体との間に潤滑性材料が設けられ、
該潤滑性材料が、前記入力キャリア軸の中空略円錐台状の前記先端部の内周面、および/または、前記出力キャリア軸の中空略円錐台状の前記先端部の内周面に沿って嵌め込まれる中空略円錐台形状とされるとともに、前記入力側ポケット部、および/または、前記出力側ポケット部の前記内側壁に沿って配置されるように、半径方向に立設された舌部を備えているトラクションドライブ。 - 中心軸線回りに回転するとともに、円周方向に略等間隔に複数の入力ポケット部が形成された中空略円錐台状の先端部を有する入力キャリア軸と、
該入力キャリア軸と同一軸線を有して回転するとともに、円周方向に略等間隔に複数の出力ポケット部が形成された中空略円錐台状の先端部を有する出力キャリア軸と、
前記入力キャリア軸と前記出力キャリア軸との間に位置し、これらキャリア軸と同一軸線を有して回転するとともに、前記入力キャリア軸の前記先端部内に入力側が収容され、かつ、前記出力キャリア軸の前記先端部内に出力側が収容された中間軸と、
前記入力キャリア軸の各前記入力ポケット部にそれぞれ収容されるとともに、内周側に位置する前記中間軸の入力側転動面と外周側に位置するリングとの間を転動する円柱形状とされた入力側転動体と、
前記出力キャリア軸の各前記出力ポケット部にそれぞれ収容されるとともに、内周側に位置する前記中間軸の出力側転動面と外周側に位置するリングとの間を転動する円柱形状とされた出力側転動体と、を備え、
前記入力キャリア軸からの回転入力を、前記入力側転動体、前記中間軸、前記出力側転動体を介して、前記出力キャリア軸に出力するトラクションドライブの製造方法であって、
前記入力側ポケット部、および/または、出力側ポケット部の内側壁のうち、前記入力側転動体、および/または、前記出力側転動体との間に潤滑性材料を設ける工程を備え、
該潤滑性材料を設ける工程が、前記潤滑性材料を、前記入力キャリア軸の中空略円錐台状の前記先端部の内周面、および/または、前記出力キャリア軸の中空略円錐台状の前記先端部の内周面に沿って嵌め込む中空略円錐台形状にする工程と、前記入力側ポケット部、および/または、前記出力側ポケット部の前記内側壁に沿って配置するように、半径方向に舌部を立設させる工程とを含むトラクションドライブの製造方法。
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