JP4636722B2 - タレットパンチプレス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板状のワークに対してパンチング加工(打ち抜き加工、成形加工等)を行うタレットパンチプレスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的なタレットパンチプレスについて説明すると、以下のようになる。
【0003】
即ち、前記タレットパンチプレスはブリッジ型のプレス本体をベースとしており、このプレス本体は上部フレームと下部フレームを上下に対向して備えている。前記上部フレームには回転可能な円盤状の上部タレットが設けてあり、前記下部フレームには回転可能な円盤状の下部タレットが上下に対向して設けてある。前記上部タレットにはパンチ金型を保持する複数のパンチ金型ホルダが環状に配置してあり、前記下部タレットにはダイ金型を保持する複数のダイ金型ホルダを環状に配置してある。ここで、前記上部タレット及び前記下部タレットをタレット中心軸を中心として回転させると、所定のパンチ金型及び所定のダイ金型を加工位置に位置決めできるように構成してある。
【0004】
また、前記複数のパンチ金型のうちいずれかは(例えば2,3のパンチ金型)は前記パンチ金型ホルダと一体的に金型中心軸を中心として回転するインデックス用パンチ金型であって、前記複数のダイ金型のうちいずれか(例えば2,3のダイ金型)は前記ダイ金型ホルダと一体的に金型中心軸を中心として回転するインデックス用ダイ金型である。そして、前記プレス本体には前記加工位置に位置決めした前記インデックス用パンチ金型を保持するパンチ金型ホルダ及び前記インデックス用ダイ金型を保持するダイ金型ホルダを金型中心軸を中心としてそれぞれ回転させる回転作動手段を設けてある。
【0005】
更に、複数のダイ金型のうちインデックス用ダイ金型以外の残りのダイ金型は前記下部タレットに対して上下動可能な上下動用ダイ金型であって、ワークを水平方向へ移動させるとき、又は上部タレット及び下部タレットを回転させるときに、ダイ金型の上面との接触によってワークの下面に傷が生じることを抑制するため、複数のダイ金型の上面がパスラインよりも低い高さ位置に位置するようにしてある。そして、前記加工位置に位置決めした上下動用ダイ金型の上面をパスラインとほぼ同じ高さ位置或いはパスラインよりも高い高さ位置に位置せしめるため、例えば実公平1−1011号公報に示すように、前記下部フレームにおける前記下部タレットの下側には前記上下動用ダイ金型を前記下部タレットに対して上下動させる上下動用シリンダが設けてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の実公平1−1011号公報に示すように、ダイ金型の上面との接触によってワークの下面に傷が生じることを抑制するためには、前記上下動用ダイ金型を上下動させる個別のアクチュエータとして、上下動用シリンダを備える必要がある。そのため、タレットパンチプレスのアクチュエータの個数が増えて、タレットパンチプレス自体の構成が複雑化すると共に、タレットパンチプレスの製造コストが高くなるという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明にあっては、回転可能な円盤状の上部タレットと回転可能な円盤状の下部タレットを上下に対向して設け、前記上部タレットにパンチ金型を保持する複数のパンチ金型ホルダを環状に配置し、前記下部タレットにダイ金型を保持する回転可能な複数のダイ金型ホルダを環状に配置し、前記上部タレット及び前記下部タレットをタレット中心軸を中心として回転させると、所定のパンチ金型及び所定のダイ金型を加工位置に位置決めできるように構成し、複数のパンチ金型のうちいずれかのパンチ金型を前記パンチ金型ホルダと一体的に金型中心軸を中心として回転するインデックス用パンチ金型とし、複数のダイ金型のうちいずれかのダイ金型を前記ダイ金型ホルダと一体的に金型中心軸を中心として回転するインデックス用ダイ金型とし、残りのダイ金型を前記下部タレットに対して上下動可能な上下動用ダイ金型とし、前記下部タレットにおける各上下動用ダイ金型の近傍に、前記ダイ金型ホルダが金型中心軸を中心として回転することによって前記上下移動用ダイ金型を前記下部タレットに対して上下動させるカム部材をそれぞれ設け、前記加工位置に位置決めした前記インデックス用パンチ金型を保持するパンチ金型ホルダ及び前記加工位置に位置決めしたダイ金型を保持するダイ金型ホルダを金型中心軸を中心としてそれぞれ回転させる回転作動手段を設けてなることを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明特定事項によると、板状のワークを水平方向へ移動させて、ワークの被加工部を加工位置に位置せしめる。また、上部タレット及び下部タレットをタレット中心軸を中心として回転させて、所定のパンチ金型及び所定のダイ金型を加工位置に位置決めする。ここで、ワークを水平方向へ移動させるとき、上部タレット及び下部タレットを回転させるときに、複数の上下動用ダイ金型の上面はパスラインの高さ位置よりも低い高さ位置に位置してあって、ダイ金型の上面との接触によってワークの下面に傷が生じることを抑制できる。
【0009】
更に、所定のダイ金型が上下動用ダイ金型である場合には、回転作動手段によって所定の上下動用ダイ金型を保持するダイ金型ホルダを金型中心軸を中心として回転させることにより、カム部材によって所定の上下動用ダイ金型を下部タレットに対して上方向へ移動させる。これによって、例えば打ち抜き加工を行うべく、所定の上下動用ダイ金型の上面をパスラインとほぼ同じ高さ位置に位置せしめることができ、例えば上向き成形加工を行うべく、所定の上下動用ダイ金型の上面をパスラインよりも高い高さ位置に位置せしめることができる。そして、所定のパンチ金型及び所定のダイ金型を協働させて、ワークの被加工部に対してパンチング加工(打ち抜き加工、成形加工等)を行うことができる。
【0010】
一方、所定のパンチ金型、所定のダイ金型がインデックス用パンチ金型、インデックス用ダイ金型である場合には、回転作動手段によって所定のインデックスパンチ金型を保持するパンチ金型ホルダ及び所定のインデックス用ダイ金型を保持するダイ金型ホルダを金型中心軸を中心としてそれぞれ回転させてる。これによって、所定のインデックス用パンチ金型及び所定のダイ金型を金型中心軸を中心として回転させて、所定のインデックス用パンチ金型の向き及び所定のインデックス用ダイ金型の向きを変更する。そして、所定のパンチ金型及び所定のダイ金型を協働させて、ワークの被加工部に対してパンチング加工を行う。
【0011】
なお、所定のダイ金型が上下動用ダイ金型である場合には、ワークの被加工部に対してパンチング加工を行った後に、回転作動手段によって所定の上下動用ダイ金型を保持するダイ金型ホルダを金型中心軸を中心として回転させることにより、カム部材によって所定の上下動用ダイ金型を下部タレットに対して下方向へ移動させる。これによって、前記所定の上下動用ダイ金型の上面をパスラインよりも低い高さ位置に位置せしめる。
【0012】
請求項2に記載の発明にあっては、請求項1に記載の発明特定事項の他に、各カム部材は、前記下部タレットにおける前記上下動用ダイ金型ホルダの下側にそれぞれ設けてあって、前記上下動用ダイ金型を摺動自在に支持しかつ高さが変化する環状のカム面をそれぞれ有してあることを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明特定事項によると、請求項1に記載の発明特定事項による作用の他に、回転作動手段によって前記所定の上下動用ダイ金型を保持するダイ金型ホルダを回転させることにより、前記所定の上下動用ダイ金型の摺動面をカム部材のカム面を摺動させつつ、前記所定のダイ金型を上下動させることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明にあっては、請求項2に記載の発明特定事項の他に、各上下動用ダイ金型を下方向へ付勢する付勢部材をそれぞれ設けてなることを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の発明特定事項によると、請求項2に記載の発明特定事項による作用の他に、付勢部材の付勢力により上下動用ダイ金型の摺動面とカム部材のカム面の摺動状態が保持される。
【0016】
請求項4に記載の発明特定事項によると、請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載の発明特定事項の他に、前記インデックス用パンチ金型を保持するパンチ金型ホルダに上部従動ギアを設け、前記上部タレットにおけるインデックス用パンチ金型の近傍に前記上部従動ギアに噛合する上部駆動ギアを一体的に備えた回転可能な上部回転軸を設け、各ダイ金型ホルダに下部従動ギアをそれぞれ設け、前記下部タレットにおける各ダイ金型の近傍に前記下部従動ギアに噛合する下部駆動ギアを一体的に備えた回転可能な下部回転軸をそれぞれ設け、前記回転作動手段は、前記上部回転軸に対して接続遮断可能かつ回転可能な上部出力軸と、前記下部回転軸に対して接続遮断可能かつ回転可能な下部出力軸と、前記上部回転軸及び前記下部回転軸を回転させるモータとを備えてなることを特徴とする。
【0017】
請求項4に記載の発明特定事項によると、請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載の発明特定事項の他に、所定の上下動用ダイ金型を加工位置に位置決めした後に、下部出力軸を所定の上下動用ダイ金型に対応する下部回転軸に接続して、下部出力軸を回転させる。これによって、所定の上下動用ダイ金型を保持するダイ金型ホルダを金型中心軸を中心として回転させて、カム部材によって所定の上下動用ダイ金型を下部タレットに対して上方向へ移動させる。
【0018】
また、所定のインデックス用パンチ金型を加工位置に位置決めした後に、上部出力軸を所定のインデックス用パンチ金型に対応する上部回転軸に接続して、上部出力軸を回転させることにより、所定のインデックス用パンチ金型を保持するパンチ金型ホルダを金型中心軸を中心として回転させる。これによって、所定のインデックス用パンチ金型を金型中心軸を中心として回転させて、所定のインデックス用パンチ金型の向きを変えることができる。
【0019】
同様に、所定のインデックス用ダイ金型を加工位置に位置決めした後に、下部出力軸を所定のインデックス用ダイ金型に対応する下部回転軸に接続して、下部出力軸を回転させることにより、所定のインデックス用ダイ金型を保持するダイ金型ホルダを金型中心軸を中心として回転させる。これによって、所定のインデックス用ダイ金型を金型中心軸を中心として回転させて、所定のインデックス用ダイ金型の向きを変えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図3に示すように、本発明の実施の形態に係わるパンチプレス1はブリッジ型のプレス本体3をベースとしており、このプレス本体3は上部フレーム5と下部フレーム7を上下(図3において上下)に対向して備えている。下部フレーム7には板材Wを支持するワークテーブル装置9が設けてあり、このワークテーブル装置9は、下部フレーム7に固定した固定テーブルと、下部フレーム7におけるこの固定テーブルの左右(図3において紙面に向かって表裏)両側に前後方向(図3において右左方向)へ移動可能に設けられた一対の可動テーブルとを備えている。ワークテーブル装置9における一対の可動テーブルの前部には左右方向へ延びたキャレッジベース11が設けてあり、このキャレッジベース11には板材Wの端部をクランプする複数(図面には一つのみ図示)のクランパ13を備えたキャレッジ15が左右方向へ移動可能に設けてある。
【0021】
図1から図3に示すように、上部フレーム5には回転可能な円盤状の上部タレット17が設けてあり、下部フレーム7には回転可能な円盤状の下部タレット19が上部タレット17に上下(図1から図3において上下)に対向して設けてある。上部タレット17にはパンチ金型21を保持する複数のパンチ金型ホルダ23が環状に配置してあり、上部タレット17における各パンチ金型ホルダ23の近傍にはパンチ金型21をリフタースプリング(図示省略)の付勢力によって下方向から支持するパンチ支持部材25が上下方向へ移動可能にそれぞれ設けてある。
【0022】
下部タレット19にはダイ金型27を保持する複数のダイ金型ホルダ29が環状に配置してあり、各ダイ金型27は、下部タレット19に設けられたダイベース31と、このダイベース31に回り止めキー(図示省略)を介して回転不能に設けられたダイ33とからそれぞれなる。
【0023】
ここで、上部タレット17及び下部タレット19はタレット用サーボモータ(図示省略)の駆動により同期してタレット中心軸S1を中心として回転可能であって、上部タレット17及び下部タレット19の回転により所定のパンチ金型21及び所定のダイ金型27を加工位置Pに位置決めできるように構成してある。そして、上部タレット17の上方には加工位置Pに位置決めした所定のパンチ金型21を上方向から押圧するストライカー35が設けてあり、このストライカー35は、上部フレーム5に設けたストライカー用油圧シリンダ37の作動により上下方向へ移動するものである。
【0024】
複数のパンチ金型21のうち2,3のパンチ金型21Aはパンチ金型ホルダ23と一体的に金型中心軸S2を中心として回転するインデックス用パンチ金型21Aであって、残りのパンチ金型21Bは回転不能になっている。なお、インデックス用パンチ金型21Aを保持するパンチ金型ホルダ23は支持スリーブ39を介して上部タレット17に回転可能に支持されている。
【0025】
複数のダイ金型27のうち2,3のダイ金型27Aは対応するダイ金型ホルダ29と一体的に金型中心軸S2を中心として回転するインデックス用ダイ金型27Aであって、残りのダイ金型27Bは下部タレット19に対して上下動可能な上下動用ダイ金型である。なお、インデックス用ダイ金型27Bを保持するダイ金型ホルダ29はホルダ支持部材41を介して下部タレット19に回転自在に支持されている。
【0026】
各インデックス用パンチ金型21Aを保持するパンチ金型ホルダ25には上部従動ギア43が一体的に設けてあり、上部タレット17における各インデックス用パンチ金型21Aの近傍には上部従動ギア43に噛合した上部駆動ギア45を一体的に備えた上部回転軸47が設けてある。各上部回転軸47は複数のベアリングを介してそれぞれ回転可能であって、各上部回転軸47の上端部には凸状の被接続部49が備えてある。
【0027】
また、各ダイ金型ホルダ23(各インデックス用ダイ金型21Aを保持するダイ金型ホルダ23、各上下動用ダイ金型21Bを保持するダイ金型ホルダ23)には下部従動ギア51が一体的に設けてあり、下部タレット19における各ダイ金型27の近傍には下部従動ギア51に噛合した下部駆動ギア53を一体的に備えた下部回転軸55が設けてある。各下部回転軸55は複数のベアリングを介してそれぞれ回転可能であって、各下部回転軸55の下端部には凹状の被接続部57が備えてある。
【0028】
下部タレット19における各上下動用ダイ金型27Bの下側には図5に示すようなカム部材59が設けてあり、このカム部材59はダイ金型ホルダ29が金型中心軸S2を中心として回転することにより上下動用ダイ金型27Bを下部タレット19及びダイ金型ホルダ29に対して上下動させるものである。各カム部材59は上下動用ダイ金型27Bの下面(図1から図3においては下面)を摺動自在に支持する環状のカム面61をそれぞれ有してあって、各カム部材59のカム面61は高さ位置が変化するように3つの山部63が120度間隔にそれぞれ形成してある。
【0029】
また、図2及び図4に示すように、各上下動用ダイ金型27Bにおけるダイベース31の下面(図2及び図4(a)において下面、図4(b)において紙面に向かって表面)にはカム面61を摺動する3つの摺動面65が120度間隔にそれぞれ突出形成されている。更に、各上下動用ダイ金型27Bにおけるダイベース31の下側には取付スリーブ67が一体的にそれぞれ設けてあり、各取付スリーブ67は回り止めキー(図示省略)を介して前記ホルダ支持部材41に対して回転不能であって、取付スリーブ67とホルダ支持部材41の間には上下移動用ダイ金型27Bを下方向へ付勢するスプリングがそれぞれ設けてある。
【0030】
これによって、例えばダイ金型ホルダ29の回転角が60度、180度、300度のときに、ダイ金型27の上面を最上昇位置(パスラインとほぼ同じ高さ位置或いはパスラインよりも高い高さ位置)に位置させることができる。
【0031】
なお、図6に示すように、各インデックス用ダイ金型27Aにおけるダイベース31の下面(図6(a)において下面、図6(b)において紙面に向かって表面)にはフラット状に形成してあり、各インデックス用ダイ金型27Aにおけるダイベース31の下側には取付スリーブ71が一体的に設けてあって、各取付スリーブ71前記ホルダ支持部材41に対して回転可能である。
【0032】
図1及び図2に示すように、プレス本体3には、加工位置Pに位置決めしたインデックス用パンチ金型21Aを保持するパンチ金型ホルダ23及び加工位置Pに位置決めしたダイ金型27A,27Bを保持するダイ金型ホルダ29を金型中心軸S2を中心としてそれぞれ回転させる回転作動手段73が設けてある。
【0033】
即ち、上部フレーム7には上部ギアボックス75が上部ガイド77を介して上下方向へ移動可能に支持されてある。上部ギアボックス75を上下方向へ移動させるため、上部ギアボックス75の上部には上下方向へ移動可能なピストンロッド79を有した上部シリンダ81が備えてあり、このピストンロッド79の上端部が上部フレーム5の適宜位置に連結してある。
【0034】
また、上部ギアボックス75の出力側には上部出力軸83が回転可能に設けてあり、上部出力軸83の下端部には上部回転軸47の被接続部49に接続遮断可能な凹状の接続部85が設けてある。ここで、上部ギアボックス75が上下方向へ移動することにより、上部出力軸83の接続部85が上部回転軸47の被接続部85に接続したり、接続状態を遮断したりすることができるものである。上部ギアボックス75の入力側には上部入力軸87が回転可能に設けてあり、この上部入力軸87は上部出力軸83にギア機構89を介して連動連結してある。上部入力軸87の前端(図1及び図2において右端)にはユニバーサルジョイント91を介して上部駆動軸93の後端が連結してあり、上部駆動軸93は上部フレーム5に軸受部材95を介して回転可能に支持されている。
【0035】
同様に、下部フレーム7には下部ギアボックス97が下部ガイド99を介して上下方向へ移動可能に支持されてある。下部ギアボックス97を上下方向へ移動させるため、下部ギアボックス97の下部には上下方向へ移動可能なピストンロッド101を備えた下部シリンダ103が設けてあり、このピストンロッド101の下端部が下部フレーム7の適宜位置に連結してある。
【0036】
また、下部ギアボックス99の出力側には下部出力軸105が回転可能に設けてあり、下部出力軸105の上端部には下部回転軸55の被接続部57に接続遮断可能な凸状の接続部107が設けてある。ここで、下部ギアボックス97が上下方向へ移動することにより、下部出力軸105の接続部107が下部回転軸55の被接続部57に接続したり、接続状態を遮断したりすることができるものである。下部ギアボックス97の入力側には下部入力軸109が回転可能に設けてあり、この下部入力軸109は下部出力軸105にギア機構111を介して連動連結してある。下部入力軸109の前端にはユニバーサルジョイント113を介して下部駆動軸115の後端が連結してあり、下部駆動軸115は下部フレーム7に軸受部材117を介して回転可能に支持されている。
【0037】
そして、上部駆動軸93と下部駆動軸115を同期して回転させるため、上部フレーム5には上部駆動軸に連動連結した金型ホルダ用サーボモータ119が設けてあって、上部駆動軸93と下部駆動軸115が上部プーリ121、下部プーリ123、無端状のタイミングベルト125により連動連結してある。
【0038】
次に、本発明の実施の形態の作用について説明する。
【0039】
複数のクランパ13により板状のワークWの端部をクランプした状態の下で、前記一対の可動テーブルを前後方向へ移動させ、キャレッジ15を左右方向へ移動させることにより、ワークWを前後方向、左右方向へ移動させて、ワークWの被加工部を加工位置Pに位置せしめる。また、タレット用サーボモータの駆動により上部タレット17及び下部タレット19をタレット中心軸S1を中心として回転させることにより、所定のパンチ金型21及び所定のダイ金型27を加工位置Pに位置決めする。ここで、ワークWを移動させるとき、又は上部タレット17及び下部タレット19を回転させるときに、複数の上下動用ダイ金型27Bの上面はパスラインの高さ位置よりも低い高さ位置に位置してあって、上下動用ダイ金型27Bの上面との接触によってワークWの下面に傷が生じることを抑制できる。
【0040】
更に、所定のダイ金型27が上下動用ダイ金型27Bである場合には、下部出力軸105の接続部107を所定の上下動用ダイ金型27Bに対応する下部回転軸55の被接続部57に接続して、ホルダ用サーボモータ119の駆動により下部駆動軸115と下部出力軸105を回転させる。これによって、所定の上下動用ダイ金型27Bを保持するダイ金型ホルダ29を金型中心軸S2を中心として回転させて、所定の上下動用ダイ金型27Bの摺動面65をカム部材59のカム面61を摺動させつつ、カム部材59によって所定の上下動用ダイ金型27Bを下部タレット17及びダイ金型ホルダ29に対して上方向へ移動させる。これによって、例えば打ち抜き加工を行うべく、所定の上下動用ダイ金型27Bの上面をパスラインとほぼ同じ高さ位置に位置せしめることができ、例えば上向き成形加工を行うべく、所定の上下動用ダイ金型27Bの上面をパスラインよりも高い高さ位置に位置せしめることができる。なお、スプリング69の付勢力によって所定の上下動用ダイ金型27Bの摺動面65とカム部材59のカム面61の摺動状態が保持される。
【0041】
一方、所定のパンチ金型21、所定のダイ金型27がインデックス用パンチ金型21A、インデックス用ダイ金型27Aである場合には、上部出力軸83の接続部85を所定のインデックス用パンチ金型21Aに対応する上部回転軸47の被接続部49に接続すると共に、下部出力軸105の接続部107を所定のインデックス用ダイ金型27Aに対応する下部回転軸55の被接続部57に接続する。更に、ホルダ用サーボモータ119の駆動により上部駆動軸93と上部出力軸83、下部駆動軸115と下部出力軸105を同期して回転させる。これによって、所定のインデックス用パンチ金型21Aを保持するパンチ金型ホルダ23及び所定ののインデックス用ダイ金型27Aを保持するダイ金型ホルダ29を金型中心軸S2を中心としてそれぞれ回転させて、所定のインデックス用パンチ金型23A及び所定のインデックス用ダイ金型27Aを金型中心軸S2を中心として回転させて、所定のインデックス用パンチ金型21Aの向き及び所定のインデックス用ダイ金型27Aの向きを変えることができる。
【0042】
そして、ストライカー用油圧シリンダ37の作動によりストライカー35を下方向へ移動させて所定のパンチ金型21(21A又は21B)を押圧する。これによって、所定のパンチ金型21及び所定のダイ金型27を協働させて、ワークWの被加工部に対してパンチング加工(打ち抜き加工、成形加工等)を行うことができる。
【0043】
なお、所定のダイ金型27が上下動用ダイ金型27Bである場合には、ワークWの被加工部に対してパンチング加工を行った後に、ホルダ用サーボモータ119の駆動により下部駆動軸115と下部出力軸105を回転させる。これによって、所定の上下動用ダイ金型27Bを保持するダイ金型ホルダ29を金型中心軸S2を中心として回転させて、カム部材59によって所定の上下動用ダイ金型27Bを下部タレット19及びダイ金型ホルダ29に対して下方向へ移動させる。これによって、所定の上下動用ダイ金型27Bの上面をパスラインよりも低い高さ位置に位置せしめる。
【0044】
以上のごとき、本発明の実施の形態によれば、回転作動手段73によって所定の上下動用ダイ金型27Bに対応するダイ金型ホルダ29を回転させることにより、カム部材59によって所定の上下動用ダイ金型27Bを上下動させることができるため、上下動用ダイ金型27Bを上下方向へ移動させる個別のアクチュエータを不要とし、タレットパンチプレス1自体の構成の簡単にすると共に、タレットパンチプレス1の製造コストの低下を図ることができる。
【0045】
また、所定の上下動用ダイ金型27Bの摺動面65をカム部材59のカム面61を摺動させつつ、所定の上下動用ダイ金型27Bを上下動させることができるため、所定の上下動用ダイ金型27Bの上下動の動作が安定する。
【0046】
【発明の効果】
請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、回転作動手段によって所定の上下動用ダイ金型に対応するダイ金型ホルダを回転させることにより、カム部材によって前記所定の上下動用ダイ金型を上下動させることができるため、上下動用ダイ金型を上下方向へ移動させる個別のアクチュエータを不要とし、タレットパンチプレス自体の構成の簡単にすると共に、タレットパンチプレスの製造コストの低下を図ることができる。
【0047】
請求項3又は請求項4に記載の発明によれば、上記効果を奏する他に、所定の上下動用ダイ金型の摺動面をカム部材のカム面を摺動させつつ、所定の上下動用ダイ金型を上下動させることができるため、所定の上下動用ダイ金型の上下動の動作が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の要部であって、加工位置に上下動用ダイ金型が位置した状態を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の要部であって、加工位置にインデックス用パンチ金型及びインデックス用ダイ金型が位置した状態を示す図である。
【図3】タレットパンチプレスの側面図である。
【図4】(a)は上下動用ダイ金型におけるダイベースの部分断面図であって、(b)は上下用ダイ金型におけるダイベースの底面図である。
【図5】(a)はカム部材の平面図であって、(b)はカム部材の正面図である。
【図6】(a)はインデックス用ダイ金型におけるダイベースの部分断面図であって、(b)はインデックス用ダイ金型におけるダイベースの底面図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス
21 パンチ金型
23 パンチ金型ホルダ
27 ダイ金型
29 ダイ金型ホルダ
43 上部従動ギア
45 上部駆動ギア
47 上部回転軸
51 下部従動ギア
53 下部駆動ギア
55 下部回転軸
59 カム部材
61 カム面
69 スプリング
73 回転作動手段
83 上部出力軸
105 下部出力軸
119 ホルダ用サーボモータ

Claims (4)

  1. 回転可能な円盤状の上部タレットと回転可能な円盤状の下部タレットを上下に対向して設け、前記上部タレットにパンチ金型を保持する複数のパンチ金型ホルダを環状に配置し、前記下部タレットにダイ金型を保持する回転可能な複数のダイ金型ホルダを環状に配置し、前記上部タレット及び前記下部タレットをタレット中心軸を中心として回転させると、所定のパンチ金型及び所定のダイ金型を加工位置に位置決めできるように構成し、複数のパンチ金型のうちいずれかのパンチ金型を前記パンチ金型ホルダと一体的に金型中心軸を中心として回転するインデックス用パンチ金型とし、複数のダイ金型のうちいずれかのダイ金型を前記ダイ金型ホルダと一体的に金型中心軸を中心として回転するインデックス用ダイ金型とし、残りのダイ金型を前記下部タレットに対して上下動可能な上下動用ダイ金型とし、前記下部タレットにおける各上下動用ダイ金型の近傍に、前記ダイ金型ホルダが金型中心軸を中心として回転することによって前記上下移動用ダイ金型を前記下部タレットに対して上下動させるカム部材をそれぞれ設け、前記加工位置に位置決めした前記インデックス用パンチ金型を保持するパンチ金型ホルダ及び前記加工位置に位置決めしたダイ金型を保持するダイ金型ホルダを金型中心軸を中心としてそれぞれ回転させる回転作動手段を設けてなることを特徴とするタレットパンチプレス。
  2. 各カム部材は、前記下部タレットにおける前記上下動用ダイ金型ホルダの下側にそれぞれ設けてあって、前記上下動用ダイ金型を摺動自在に支持しかつ高さが変化する環状のカム面をそれぞれ有してあることを特徴とする請求項1に記載のタレットパンチプレス。
  3. 各上下動用ダイ金型を下方向へ付勢する付勢部材をそれぞれ設けてなることを特徴とする請求項2に記載のタレットパンチプレス。
  4. 前記インデックス用パンチ金型を保持するパンチ金型ホルダに上部従動ギアを設け、前記上部タレットにおけるインデックス用パンチ金型の近傍に前記上部従動ギアに噛合する上部駆動ギアを一体的に備えた回転可能な上部回転軸を設け、各ダイ金型ホルダに下部従動ギアをそれぞれ設け、前記下部タレットにおける各ダイ金型の近傍に前記下部従動ギアに噛合する下部駆動ギアを一体的に備えた回転可能な下部回転軸をそれぞれ設け、前記回転作動手段は、前記上部回転軸に対して接続遮断可能かつ回転可能な上部出力軸と、前記下部回転軸に対して接続遮断可能かつ回転可能な下部出力軸と、前記上部回転軸及び前記下部回転軸を回転させるモータとを備えてなることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載のタレットパンチプレス。
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