JP4636014B2 - 巻線型電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、巻線型電子部品に係り、さらに詳しくは、渦電流損失が少なく、インダクタンス特性に優れ、ピックアップ不良を防止できると共に、回路基板に対する実装安定性を有する巻線型電子部品に関する。
従来、たとえば下記の特許文献1に示す巻線型電子部品が知られている。この特許文献1に示す巻線型電子部品では、フェライトコアにおける巻芯部の両端に形成してあるフランジの外周側面および外側端面に、銀ペーストなどの導電性ペースト膜で電極膜を形成する。
電極膜が形成されたフランジの端面では、巻芯部で発生する磁界が垂直に通過することから、フランジの外周を取り巻くように渦電流が流れる。この渦電流は、巻芯部で発生する磁界を打ち消すような逆向きの磁界を発生させる。その結果、巻線型電子部品におけるコアロスが大きくなってしまう。
また、従来の巻線型電子部品においては、そのサイズの小型化および軽量化と共に、回路基板へ実装する際の不安定性が問題になっている。例えば、マウンターノズルによって巻線型電子部品をピックアップする際に、マウンターノズルに対する巻線型電子部品の吸着が弱く、マウンターノズルから巻線型電子部品が脱落してしまう恐れがある(ピックアップ不良)。また、基板の面方向において巻線型電子部品が位置ズレを起こし、巻線型電子部品がランドから浮いてしまう恐れがある(シフティング)。さらには、巻線型電子部品の構造上の異方向性が原因となり、巻線型電子部品が回路基板に対して傾いてしまい、接合不良(導通不良)となる恐れもある。
特許第3319697号
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、渦電流損失が少なく、インダクタンス特性に優れ、ピックアップ不良を防止できると共に、回路基板に対する実装安定性を有する巻線型電子部品を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る巻線型電子部品は、
コイル部を形成するようにワイヤが巻き回された巻芯部と、該巻芯部と一体に形成され、該巻芯部の長軸方向の両端に位置する一対のフランジと、を有するコアと、
前記ワイヤの継線部が接続されるように、前記フランジの外周側面の少なくとも一部を被覆する電極と、
少なくとも前記コイル部を被覆する四角柱状の樹脂部と、を有し、
前記樹脂部の側面と、前記フランジの外周側面と、が少なくとも一部において略同一面内に位置し、
前記フランジは、該フランジの周方向において前記電極を断絶させる電極不連続部を有する。
本発明に係る巻線型電子部品を回路基板への実装する際は、同一面内に位置する樹脂部の側面およびフランジの外周側面を、マウンターノズルによって良好に吸引することができるため、ピックアップ不良を防止できる。すなわち、樹脂部の側面およびフランジの外周側面を同一平面内に位置させることによって、マウンターノズルによるピックアップに必要な面積を確保することができる。
本発明に係る巻線型電子部品は、フランジの周方向において電極を断絶させる電極不連続部を有することによって、フランジの周方向における渦電流の発生を防止でき、インダクタンス特性を向上させることができる。
好ましくは、前記樹脂部の4つの側面と、前記電極不連続部を除く前記フランジの4つの外周側面とが、それぞれ略同一平面内に位置する。
その結果、巻線型電子部品の有する4つの側面のうち、いずれの側面を回路基板へ接地させたとしても、巻線型電子部品を回路基板へ安定的に実装させることができる。
好ましくは、前記フランジの外周側面に切り欠き部が形成され、
前記切り欠き部の少なくとも一部が前記電極不連続部である。
電極不連続部である切り欠き部を有することによって、フランジの周方向における渦電流の発生を防止できる。また、巻線型電子部品の製造工程において、フランジの外周側面全体に電極を形成した後に、各フランジの角部を除去し、切り欠き部を形成することによって、容易に電極不連続部を形成することができる。
好ましくは、前記周方向における前記電極の両端部が、前記切り欠き部まで延びており、前記電極の両端部が前記周方向において互いに接続していない。
切り欠き部まで電極を延ばすことによって、巻線型電子部品を実装する際に、切り欠き部を回路基板に対向させ、切り欠き部まで延びた電極の両端部に対しても、はんだフィレットを形成することができる。つまり、はんだフィレットの形成範囲が広範囲となる。その結果、巻線型電子部品の実装強度、および回路と巻線型電子部品との導通性を向上させることができる。また、切り欠き部まで延びた電極の両端部は、周方向において互いに接続していないため、フランジの周方向における渦電流の発生を防止できる。
好ましくは、前記樹脂部が、前記切り欠き部を被覆する延長樹脂部を有する。
切り欠き部を延長樹脂部で被覆することによって、巻線型電子部品の側面における段差を解消できる。その結果、巻線型電子部品を実装する際に、切り欠き部を回路基板に対向させたとしても、巻線型電子部品を回路基板へ安定的に実装させることができる。
好ましくは、前記フランジの外周側面に凹部が形成され、
前記凹部の少なくとも一部が前記電極不連続部である。
電極不連続部である凹部を有することによって、フランジの周方向における渦電流の発生を防止できる。また、巻線型電子部品の製造工程において、フランジの外周側面全体に電極を形成した後に、各フランジの角部を除去し、凹部を形成することによって、容易に電極不連続部を形成することができる。
好ましくは、前記周方向における前記電極の両端部が、前記凹部まで延びており、前記電極の両端部が前記周方向において互いに接続していない。
凹部まで電極を延ばすことによって、巻線型電子部品を実装する際に、凹部を回路基板に対向させ、凹部まで延びた電極の両端部に対しても、はんだフィレットを形成することができる。つまり、はんだフィレットの形成範囲が広範囲となる。その結果、巻線型電子部品の実装強度、および回路と巻線型電部品との導通性を向上させることができる。また、凹部まで延びた電極の両端部は、周方向において互いに接続していないため、フランジの周方向における渦電流の発生を防止できる。
好ましくは、前記樹脂部が、前記凹部を被覆する延長樹脂部を有する。
凹部を延長樹脂部で被覆することによって、巻線型電子部品の側面における段差を解消できる。その結果、巻線型電子部品を実装する際に、凹部を回路基板に対向させても、巻線型電子部品を回路基板へ安定的に実装させることができる。
好ましくは、前記電極が、前記フランジの端面まで延びており、
前記フランジの端面まで延びた前記電極が、前記周方向において不連続であり、
前記フランジの端面の中央部は、前記電極で被覆されていない。
巻線型電子部品を実装する際に、フランジの端面まで延びた電極に対しても、はんだフィレットを形成することができる。つまり、はんだフィレットの形成範囲が広範囲となる。その結果、巻線型電子部品の実装強度、および回路と巻線型電部品との導通性を向上させることができる。また、フランジの端面まで延びた電極が、周方向において不連続であり、かつ、フランジの端面の中央部は、前記電極で被覆されていないため、端面における渦電流の発生を防止できる。
好ましくは、前記フランジの端面の全体が、前記電極で被覆されていない。
その結果、フランジの端面においても、周方向の渦電流の発生を防止できる。
以下、本発明を、図面に示す第1実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る巻線型電子部品の斜視図、
図2は、図1に示す巻線型電子部品をII方向に見た断面図、
図3は、本発明の第1実施形態に係る巻線型電子部品の製造に用いるコアの斜視図、
図4は、本発明の第2実施形態に係る巻線型電子部品の斜視図、
図5は、本発明の第3実施形態に係る巻線型電子部品の斜視図、
図6は、本発明の第4実施形態に係る巻線型電子部品の斜視図、
図7は、本発明の第5実施形態に係る巻線型電子部品の斜視図、
図8、図9は、本発明のその他の実施形態に係る巻線型電子部品の斜視図である。
(第1実施形態)
巻線型電子部品の全体構成
図2に示すように、本発明の第1実施形態に係る巻線型電子部品としてのコイルチップ部品2は、芯材としてのドラムコア4を有する。ドラムコア4は、磁性体であるフェライト材料で構成される。ドラムコア4は、コイル部10を構成するワイヤ10aがコア4の長軸方向Xに沿って巻回してある巻芯部4aを有する。
巻芯部4aの長軸方向Xの両端である第1端部および第2端部には、それぞれ第1フランジ4bおよび第2フランジ4cが、巻芯部4aと一体に形成してある。第1フランジ4bおよび第2フランジ4cの外形寸法は、巻芯部4aの外径寸法よりも大きくなっている。
巻芯部4aのYZ方向における横断面は、特に限定されず、長方形断面、円形断面、あるいは、その他の断面形状であっても良い。第1フランジ4bおよび第2フランジ4cのYZ平面における横断面形状は、長方形断面などの四角形状である。第1フランジ4bおよび第2フランジ4cは、同じサイズであり、サイズは特に限定されない。巻芯部4aの外径も、特に限定されない。コイルチップ部品2全体の寸法も、特に限定されないが、例えば、以下に示すものが挙げられる。長手方向Xの長さL=0.4mm程度、Y方向の最大幅W=0.2mm程度、Z方向の最大高さT=0.2mm程度。または、長手方向Xの長さL=0.6mm程度、Y方向の最大幅W=0.3mm程度、Z方向の最大高さT=0.3mm程度。または、長手方向Xの長さL=1.0mm程度、Y方向の最大幅W=0.5mm程度、Z方向の最大高さT=0.5mm程度。または、長手方向Xの長さL=1.6mm程度、Y方向の最大幅W=0.8mm程度、Z方向の最大高さT=0.8mm程度。
図2に示すように、コイル部10を構成するワイヤ10aの両端に形成してある継線部10bおよび10cは、各フランジ4bおよび4cの外周側面22b、22cを被覆する電極膜20と接続される。ワイヤ10aの継線部10bおよび10cは、電極膜20が形成された後に、各フランジ4bおよび4cの電極膜20に熱圧着などの手段で固定され、これらの継線接続が確保される。ワイヤ10aは、たとえば銅線をウレタン樹脂などの皮膜で被覆したワイヤである。
電極膜20は、各フランジ4bおよび4cの外周側面22b、22cのみを被覆するように形成されている。第1フランジ4bの外側端面24bおよび内側端面25b、第2フランジ4cの外側端面24cおよび内側端面25cにおいては、電極膜20が形成されていない。電極膜20は、単層構造膜または多層構造膜の何れであってもよい。例えば、多層構造膜の一例として、コア素地の上に第1層(下地電極膜)としてのAg膜、第2層としてのCu膜、Ni膜およびSn膜を順次積層した構造を挙げることができる。電極膜20の総厚みは、特に限定されないが、通常、数十μm程度である。
コイル部10が形成してある巻芯部4aの外周凹部には、内層樹脂部30aが形成され、コイル部10全体が内層樹脂部30aによって被覆される。さらに、内層樹脂部30aの周囲を被覆するように、外層樹脂部30bが形成されている。外層樹脂部30bには、フェライト粉末が含有されている。内層樹脂部30aまたは外層樹脂部30bを構成する樹脂としては、特に限定されず、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリエステル樹脂などが例示される。以下では、内層樹脂部30aおよび外層樹脂部30bを総称して樹脂部30と記す。
樹脂部30は、YZ面方向において、フランジ4b、4cと同様に四角形状の断面を有する。つまり、樹脂部30全体は、四角柱状の構造を有する。樹脂部30が有する4つの側面(樹脂側面32)と、第1フランジ4bおよび第2フランジ4cが有する4つの外周側面22b、22cとは、それぞれ同一面内に位置する。
図1に示すように、第1フランジ4bおよび第2フランジ4cは、該フランジの外周方向(4つの角部のうちいずれか一カ所)において、切り欠き部26b、26cを有する。切り欠き部26b、26c全体において、電極膜20が形成されていない。すなわち、切り欠き部26bは、第1フランジ4bの周方向(X軸を中心とする円周方向)において、電極膜20を断絶させる電極不連続部である。同様に、切り欠き部26cは、第2フランジ4cの周方向(X軸を中心とする略円周方向)において、電極膜20を断絶させる電極不連続部である。
ワイヤ10aに電流を流すと、コイルチップ部品2の周囲には、図2に示すように、第1フランジ4bの外側端面24bから出て、第2フランジ4cの外側端面24cに入るような閉磁路M1(磁界)が発生する。この閉磁路M1の発生によって、第1フランジ4bに形成された電極膜20、および第2フランジ4cに形成された電極膜20において、閉磁路M1を打ち消そうとする逆起電力が生じる。
本実施形態においては、電極膜20は、各フランジ4b、4cの外周側面22b、22cのみに形成され、外側端面24b、24cおよび内側端面25b、25cには、電極膜20が形成されていない。さらに、各フランジ4b、4cの外周側面22b、22cにのみ形成された電極膜20は、各周方向において、切り欠き部26b、26c(電極不連続部)によって断絶している。その結果、電極膜20において、閉磁路M1の逆起電力が発生しようとしたとしても、外周側面22b、22cを被覆する電極膜20に渦電流が流れることを防止できる。その結果、渦電流に起因する磁界よって、閉磁路M1(磁界)が打ち消されることがなく、コイルチップ部品2におけるコアロスを減少させることができる。すなわち、コイルチップ部品2のインダクタンス特性を向上させることができる。
なお、閉磁路M1(磁界)は、図2に示す向きと逆向きであってもよい。
コイルチップ部品2の製造方法
次に、本願発明の第1実施形態に係るコイルチップ部品2の製造方法の一例について説明する。なお、コイルチップ部品2の製造方法は、以下に示すものに限定されない。
(ドラムコア4の作製)
まず、図3に示すドラムコア4を作製する。ドラムコア4の作製方法は、特に限定されないが、通常、フェライト粉末等の磁性体を圧縮成形することによって、ドラムコア4を作製する。
(下地電極膜の形成)
次に、第1フランジ4bの外周側面22b、および第2フランジ4cの外周側面22cの全面に下地電極膜を形成する。
下地電極膜の形成法は、特に限定されないが、本実施形態にでは、転写法を用いる。転写法においては、例えば、まず、表面に電極ペースト(Agペースト)が塗布された転写シートを準備する。
次に、転写シート上に塗布された電極ペーストに対して、外周側面22b、22cを面接触させることによって、外周側面22b、22cの表面全体に電極ペーストが転写される。転写された電極ペーストを乾燥させることによって、下地電極膜(第1のAg膜)が形成される。
(コイル部10の形成、継線部10b,10cの接続)
次に巻芯部4aの周囲に、ワイヤ10aを巻回してコイル部10を形成する。次に、各コイル部10の両端に位置する第1フランジ4b、第2フランジ4cに形成された下地電極膜に対して、ワイヤ10aの両端に形成してある継線部10b,10cをそれぞれ熱圧着し、接続する。
(電極膜20の形成)
次に、各継線部10b,10cを含むように、下地電極膜の表面に、Agペーストを付着させ、第2のAg膜を形成する。次に、第2のAg膜の上にCu膜、Ni膜及びSn膜を順次に形成する。その結果、完成後のコイルチップ部品2(図1,2)における電極膜20が得られる。第2のAg膜、Cu膜、Ni膜及びSn膜の形成方法は、下地電極膜と同様の方法を用いればよい。
(切り欠き部26b、26cの形成)
次に、各フランジ4b、4cの角部26d(4つの角部のうちいずれか一カ所)を除去し、各フランジ4b、4cの周方向において電極膜20を断絶させる切り欠き部26b、26c(電極不連続部)を形成する。このように、フランジ4b、4cの外周側面22b、22cの全体に電極膜20を形成した後に、切り欠き部26b、26cを形成することによって、マスキングを用いることなく、容易に電極不連続部(電極膜20が形成されていない部位)を形成することができる。
(内層樹脂部30aおよび外層樹脂部30bの形成)
次に、コイル部10が形成してある巻芯部4aの外周凹部に、樹脂部30(内層樹脂部30aおよび外層樹脂部30b)を、モールドにより形成する。樹脂部30の形成後は、ブラスト処理により、樹脂バリを除去する。その結果、図1,に示すコイルチップ部品2が完成する。
なお、モールドは、フランジ4b、4cの外周側面22b、22c、および切り欠き部26b、26cと密着するような構造を有することが好ましい。その結果、巻芯部4aの外周凹部以外に樹脂バリが形成されることを防止できる。
本実施形態においては、コイルチップ部品2を回路基板への実装する際は、同一面内に位置する樹脂部30の樹脂側面32およびフランジ4b、4cの外周側面22b、22cを、マウンターノズル1(図1)によって良好に吸引することができるため、ピックアップ不良を防止できる。すなわち、樹脂部30の樹脂側面32およびフランジ4b、4cの外周側面22b、22cを同一平面内に位置させることによって、マウンターノズル1によるピックアップに必要な面積を確保することができる。
本実施形態においては、樹脂部30が有する4つの樹脂側面32と、切り欠き部22b、26c(電極不連続部)を除くフランジ4b、4cの4つの外周側面22b、22cとが、それぞれ同一平面内に位置する。その結果、コイルチップ部品2の有する4つの側面のうち、いずれの側面を回路基板へ接地させたとしても、コイルチップ部品2を回路基板へ安定的に実装させることができる。
本実施形態に係るコイルチップ部品2(図1)においては、電極膜20がフランジ4b、4cの外周側面22b、22cのみに形成され、各フランジの外側端面24b、24c、および内側端面25b、25cには、電極膜20が形成されていない。さらに、各フランジの外周側面22b、22cにのみ形成された電極膜20は、周方向において、切り欠き部26b、26c(電極不連続部)により断絶されている。その結果、電極膜20において、閉磁路M1(図2)の逆起電力が発生したとしても、各フランジ4b、4cの周方向における渦電流の発生を防止できる。その結果、巻芯部4aで発生する閉磁路M1が打ち消されることがなく、コイルチップ部品2におけるコアロスを減少させることができる。すなわち、コイルチップ部品2のインダクタンス特性を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る巻線型電子部品(コイルチップ部品2a)について説明する。なお、以下では、第1実施形態と第2実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と第2実施形態との共通点については、説明を省略する。
本実施形態では、図4に示すように、樹脂部30が、切り欠き部26b、26cを被覆する延長樹脂部30cを有する。
切り欠き部26b、26cを延長樹脂部30cで被覆することによって、コイルチップ部品2aの側面における段差(樹脂部30と切り欠き部26b、26cとの段差)を解消できる。その結果、コイルチップ部品2aを回路基板へ実装する際に、切り欠き部26b、26cの側を回路基板に対向させたとしても、コイルチップ部品2aを回路基板へ安定的に実装させることができる。
なお、樹脂部30と、延長樹脂部30cとは、同一の樹脂成分で構成される。
延長樹脂部30cの形成方法については、特に限定されないが、例えば、延長樹脂部30cの形状に対応する構造を有するモールドを用いて、樹脂部30と一体的に形成すればよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る巻線型電子部品(コイルチップ部品2c)について説明する。なお、以下では、第1実施形態と第3実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と第3実施形態との共通点については、説明を省略する。
本実施形態では、図5に示すように、フランジ4b、4cの周方向における電極膜20の両端部が、切り欠き部26b、26cまで延びている。
その結果、コイルチップ部品2cを回路基板に実装する際に、切り欠き部26b、26cを回路基板に対向させ、切り欠き部26c、26cまで延びた電極膜20の両端部に対しても、はんだフィレットを形成することができる。つまり、はんだフィレットの形成範囲が広範囲となる。その結果、コイルチップ部品2cの実装強度、および回路とコイルチップ部品2cとの導通性を向上させることができる。
なお、切り欠き部26b、26cまで延びた電極膜20の両端部は、フランジ4b、4cの周方向において互いに接続していないため、フランジ4b、4cの周方向における渦電流の発生を防止できる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る巻線型電子部品(コイルチップ部品2d)について説明する。なお、以下では、第1実施形態と第4実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と第4実施形態との共通点については、説明を省略する。
本実施形態では、図6に示すように、電極膜20が、フランジ4b、4cの端面24b、24cまで延びている。
その結果、コイルチップ部品2dを回路基板に実装する際に、フランジ4b、4cの端面24b、24cまで延びた電極膜20に対しても、はんだフィレットを形成することができる。つまり、はんだフィレットの形成範囲が広範囲となる。その結果、コイルチップ部品2dの実装強度、および回路とコイルチップ部品2dとの導通性を向上させることができる。
なお、フランジ4b、4cの端面24b、24cまで延びた電極膜20は、フランジ4b、4cの周方向において不連続であり、かつ、端面24b、24cの中央部は、電極膜20で被覆されていない。その結果、端面24b、24cにおける渦電流の発生を防止できる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る巻線型電子部品(コイルチップ部品2e)について説明する。なお、以下では、第1実施形態と第5実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と第5実施形態との共通点については、説明を省略する。
本実施形態では、図7に示すように、フランジ4b、4cの外周側面22b、22cに凹部27b、27cがそれぞれ形成され、凹部27b、27cの全体が電極不連続部である。つまり、凹部27b、27cは、電極膜20に被覆されていない。
電極不連続部である凹部27b、27cを有することによって、フランジ4b、4cの周方向における渦電流の発生を防止できる。なお、コイルチップ部品2eの製造工程において、フランジ4b、4cの外周側面22b、22c全体に電極膜20を形成した後に、フランジ4b、4cの角部をそれぞれ切除することによって、凹部27b、27cを形成することができる。凹部27b、27cの形成によって、マスキング等を用いることなく、電極不連続部(電極膜20で被覆されていない部位)を容易に形成することができる。
なお、フランジ4b、4cの周方向における電極膜20の両端部が、凹部27b、27cまで延びていてもよい。この場合、電極膜20の両端部は周方向において互いに接続しない。
凹部27b、27cまで電極膜20を延ばすことによって、コイルチップ部品2eを回路基板へ実装する際に、凹部27b、27cを回路基板に対向させ、凹部27b、27cまで延びた電極膜20の両端部に対しても、はんだフィレットを形成することができる。つまり、はんだフィレットの形成範囲が広範囲となる。その結果、コイルチップ部品2eの実装強度、および回路とコイルチップ部品2eとの導通性を向上させることができる。また、凹部27b、27cまで延びた電極膜20の両端部は、フランジ4b、4cの周方向において互いに接続していないため、周方向における渦電流の発生を防止できる。
また、樹脂部30が、凹部27b、27cを被覆する延長樹脂部を有してもよい。
凹部27b、27cを延長樹脂部で被覆することによって、コイルチップ部品2eの側面における段差(樹脂部30と凹部27b、27cとの段差)を解消できる。その結果、コイルチップ部品2eを回路基板へ実装する際に、凹部27b、27cを回路基板に対向させても、コイルチップ部品2eを回路基板へ安定的に実装させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができ、以下に示すような形態であっても、上述の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
たとえば、本発明に係るコイルチップ部品の具体的な断面構造は、図2に示す実施形態に限定されず、種々の態様があり得る。
上述の実施形態では、ドラムコア4が、磁性体(フェライト)から構成されていたが、ドラムコア4を、セラミック等の非磁性体で構成してもよい。
上述の実施形態では、コイル部10が形成してある巻芯部4aの外周凹部には、内層樹脂部30a、および外層樹脂部30bの2層から構成される樹脂部30が形成されていたが、樹脂部30が1層だけで構成されてもよい。この場合、1層の樹脂部30にフェライト粉末を含有させればよい。
上述の実施形態では、フランジ4b、4cの外周側面22b、22cに電極ペーストを転写したが、各外周側面22b、22cに直接電極ペーストを印刷してもよい。または、電極ペーストへのディッピングによって電極膜20を形成してもよい。あるいは、めっき法あるいはスパッタ成膜法により、電極膜20を形成してもよい。
上述の実施形態においては、電極膜20を形成した後に、フランジ4b、4cの角部を切除することによって、切り欠き部26b、26c(電極不連続部)を形成したが、切り欠き部26b、26cを形成した後に、電極膜20を形成してもよい。この場合、電極膜20が形成されては成らない切り欠き部26b、26cの表面には、マスキングを施すことが好ましい。あるいは、製造の端緒において、フェライト粉末を圧縮成形し、切り欠き部26b、26cの形状を元来有するドラムコアを作製してもよい。
上述の実施形態では、下地電極膜としてAg膜を形成したが、下地電極膜として、まず、コア素地に対して無電解Niめっきを施し、さらにその上から電解Niめっきを施してもよい。
凹部27b、27cの形状は、図7に示す形状に限定されない。例えば、図8に示すコイルチップ部品2fのように、凹部27b、27cが、曲面状の構造を有してもよい。
図9に示すように、フランジ4b、4cの外周側面22b、22cにおいて、切り欠き部や凹部が形成されていなくてもよい。図9においては、フランジ4b、4cの角部に、電極膜で被覆されていない部位(電極未被覆部28b、28c)が存在する。すなわち、コイルチップ部品2gにおいては、電極未被覆部28b、28cが電極不連続部に相当する。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
実施例1
図1、2に示す構造を有する実施例1のコイルチップ部品2を作製した。すなわち、実施例1のコイルチップ部品2は、コイル部10を形成するようにワイヤ10aが巻回される巻芯部4aと、巻芯部4aと一体に形成され、巻芯部4aの長軸方向Xの両側に位置する一対のフランジ4b、4cと、を有するドラムコア4と、ワイヤ10aの継線部10b,10cが接続されるように、各フランジ4b、4cの外周側面22b、22cを被覆する電極膜20と、コイル部10を被覆する四角柱状の樹脂部30と、を有する。また、各フランジ4b、4cは、該フランジの周方向において電極膜20を断絶させる切り欠き部26b、26c(電極不連続部)を有する。また、樹脂部30の4つの樹脂側面32と、切り欠き部26b、26c(電極不連続部)を除くフランジの4つの外周側面22b、22cとが、それぞれ同一平面内に位置する。
なお、実施例1においては、コイルチップ部品の寸法(寸法番号1608)は以下の通りとした。
長手方向Xの長さL=1.6mm、
Y方向の最大幅W=0.8mm、
Z方向の最大高さT=0.8mm。
(ピックアップ実験)
実施例1のコイルチップ部品2に対してピックアップ実験を行った。ピックアップ実験においては、コイルチップ部品2を、マウンターノズル1によってピックアップし、試験用プリント基板にマウントした。なお、試験用プリント基板1基板当り1500個のコイルチップ部品2をマウントした。また、総計で試験用プリント基板20基板に対して、30000個のコイルチップ部品2をマウントした。
マウンターノズル1によってピックアップする際に、マウンターノズル1との吸着性が弱く、マウンターノズル1から脱落してしまったコイルチップ部品2の個数(ピックアップ不良数)を測定した。また、コイルチップ部品2の全数30000個に対する、ピックアップに成功したコイルチップ部品2の割合(ピックアップ率、単位:%)を求めた。ピックアップ率は、99.95%以上であることが好ましい。結果を表1に示す。
Figure 0004636014
(シフティング/チップ傾き実験)
実施例1のコイルチップ部品2に対して、シフティング/チップ傾き実験を行った。シフティング/チップ傾き実験においては、コイルチップ部品2に対してリフロー処理を行った。リフロー処理においては、コイルチップ部品2を、はんだが印刷されたパッドに対して若干ズラすことによって、シフティングやチップ傾きを顕著に再現できるようにした。
リフロー処理によってコイルチップ部品2を試験用プリント基板へ実装した後、基板の外観検査を行い、シフティングを起こしたコイルチップ部品2の個数(シフティング数)およびチップ傾きを起こしたコイルチップ部品2の個数(チップ傾き数)をそれぞれ測定した。シフティングまたはチップ傾きを起こしたコイルチップ部品2の個数は少ないほど好ましい。結果を表1に示す。
なお、試験用プリント基板1基板当り1500個のコイルチップ部品2をマウントした。また、総計で試験用プリント基板20基板に対して、30000個のコイルチップ部品2をマウントした。実験では、Nリフロー炉を用い、ピーク温度250℃/10秒の条件下でリフロー処理を行った。また、実験では、Sn−Ag−Cu系のPbフリーはんだを使用した。
実施例2
実施例2においては、コイルチップ部品2の寸法(寸法番号1005)を以下の通りとしたこと以外は、実施例1と同様の構造を有するコイルチップ部品2を作製した。また、実施例2においても、実施例1と同様に、ピックアップ実験、およびシフティング/チップ傾き実験を行った。結果を表1に示す。
長手方向Xの長さL=1.0mm、
Y方向の最大幅W=0.5mm、
Z方向の最大高さT=0.5mm。
比較例1
比較例1においては、樹脂部10が五角柱状であり、切り欠き部26b、26c(電極不連続部)と、樹脂部10の樹脂側面32とが、同一平面内に位置すること以外は、実施例1と同様の構造を有するコイルチップ部品2を作製した。すなわち、比較例1のコイルチップ部品2を作製においては、コイル部10および樹脂部30を形成した後に、各フランジ4b、4cの角部26d(図3)と、樹脂部30の角部とを、同時に切除した。その結果、比較例1においては、切り欠き部26b、26c(電極不連続部)と、樹脂部30の樹脂側面32とが同一平面内に位置する構造となった。
比較例1においても、実施例1と同様に、ピックアップ実験、およびシフティング/チップ傾き実験を行った。結果を表1に示す。
比較例2
比較例2においては、コイルチップ部品2の寸法を以下の通りとしたこと以外は、比較例1と同様の構造を有するコイルチップ部品2を作製した。また、比較例2においても、実施例1と同様に、ピックアップ実験、およびシフティング/チップ傾き実験を行った。結果を表1に示す。
長手方向Xの長さL=1.0mm、
Y方向の最大幅W=0.5mm、
Z方向の最大高さT=0.5mm。
(評価)
実施例1においては、実施例1と同じ寸法(寸法番号1608)を有する比較例1に比べて、ピックアップ率が高いことが確認された。
また、実施例1においては、実施例1と同じ寸法を有する比較例1に比べて、シフティングまたはチップ傾きを起こしたコイルチップ部品2の各個数が、いずれも少ないことが確認された。すなわち、実施例1のコイルチップ部品2は、比較例1に比べて、回路基板への実装安定性に優れていることが確認された。
実施例2においては、実施例2と同じ寸法(寸法番号1005)を有する比較例2に比べて、ピックアップ率が高いことが確認された。
また、実施例2においては、実施例2と同じ寸法を有する比較例2に比べて、シフティングまたはチップ傾きを起こしたコイルチップ部品2の各個数が、いずれも少ないことが確認された。すなわち、実施例2のコイルチップ部品2は、比較例2に比べて、回路基板への実装安定性に優れていることが確認された。
実施例3a〜3d
図1、2に示す構造を有する実施例3a〜3dのコイルチップ部品2を作製した。
(インダクタンス測定)
実施例3a〜3dのコイルチップ部品2に対して、インダクタンス値(単位:μH)を測定した。なお、インダクタンス値を測定する際の周波数は、2.53Hzとした。結果を表2に示す。
Figure 0004636014
比較例3a〜3d
従来の製造方法を用いて、比較例3a〜3dのコイルチップ部品を作製した。比較例3a〜3dのコイルチップ部品は、各フランジの全面(外側端面および外周)を電極膜が被覆し、切り欠き部(電極不連続部)が形成されていないこと以外は、実施例3a〜3dのコイルチップ部品2と同様の構造を有する。
比較例3a〜3dのコイルチップ部品に対して、実施例3a〜3dの場合と同様の方法で、インダクタンス値を測定した。結果を表2に示す。
比較例3a〜3dのコイルチップ部品のインダクタンス値L0に対する、実施例3a〜3dのコイルチップ部品2のインダクタンス値L1の変化率(L1−L0)/L0の平均値を求めた。
(評価)
表2に示すように、切り欠き部26b、26c(電極不連続部)を有する実施例3a〜3dのコイルチップ部品2においては、該フランジにおける渦電流の発生が防止されるため、電極不連続部を有さない比較例3a〜3dに比べて、インダクタンス値が大きいこと(インダクタンス特性に優れていること)が確認された。
図1は、本発明の第1実施形態に係る巻線型電子部品の斜視図である。 図2は、図1に示す巻線型電子部品をII方向に見た断面図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る巻線型電子部品の製造に用いるコアの斜視図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係る巻線型電子部品の斜視図である。 図5は、本発明の第3実施形態に係る巻線型電子部品の斜視図である。 図6は、本発明の第4実施形態に係る巻線型電子部品の斜視図である。 図7は、本発明の第5実施形態に係る巻線型電子部品の斜視図図である。 図8は、本発明のその他の実施形態に係る巻線型電子部品の斜視図である。 図9は、本発明のその他の実施形態に係る巻線型電子部品の斜視図である。
符号の説明
2,2a,2b,2c,2d,2e,2g… コイルチップ部品
4… ドラムコア
4a… 巻芯部
4b… 第1フランジ
4c… 第2フランジ
10… コイル部
10a… ワイヤ
10b,10c… 継線部
20… 電極膜
22b,22c… 外周側面
24b,24c… 外側端面
25b,25c… 内側端面
26b,26c… 切り欠き部
27b,27c… 凹部
30… 樹脂部
30a… 内層樹脂部
30b… 外層樹脂部
30c… 延長樹脂部
32… 樹脂側面

Claims (7)

  1. コイル部を形成するようにワイヤが巻き回された巻芯部と、該巻芯部と一体に形成され、該巻芯部の長軸方向の両端に位置する一対のフランジと、を有するコアと、
    前記ワイヤの継線部が接続されるように、前記フランジの外周側面の少なくとも一部を被覆する電極と、
    少なくとも前記コイル部を被覆する四角柱状の樹脂部と、を有し、
    前記樹脂部の側面と、前記フランジの外周側面と、が少なくとも一部において略同一面内に位置し、
    前記フランジは、該フランジの周方向において前記電極を断絶させる電極不連続部を有し、
    前記樹脂部の長軸方向の両端面の一部が露出するように、四角柱状の前記フランジの外周側面における4つの角部のうちいずれか一ヵ所に切り欠き部が形成され、
    前記切り欠き部の少なくとも一部が前記電極不連続部であり、
    前記電極不連続部において前記コアの表面が露出する巻線型電子部品。
  2. 前記周方向における前記電極の両端部が、前記切り欠き部まで延びており、
    前記切り欠き部まで延びた前記電極の両端部が前記周方向において互いに接続していない請求項1に記載の巻線型電子部品。
  3. コイル部を形成するようにワイヤが巻き回された巻芯部と、該巻芯部と一体に形成され、該巻芯部の長軸方向の両端に位置する一対のフランジと、を有するコアと、
    前記ワイヤの継線部が接続されるように、前記フランジの外周側面の少なくとも一部を被覆する電極と、
    少なくとも前記コイル部を被覆する四角柱状の樹脂部と、を有し、
    前記樹脂部の側面と、前記フランジの外周側面と、が少なくとも一部において略同一面内に位置し、
    前記フランジは、該フランジの周方向において前記電極を断絶させる電極不連続部を有し、
    前記樹脂部の長軸方向の両端面の一部が露出するように、四角柱状の前記フランジの外周側面における4つの角部のうちいずれか一ヵ所に凹部が形成され、
    前記凹部の少なくとも一部が前記電極不連続部であり、
    前記電極不連続部において前記コアの表面が露出する巻線型電子部品。
  4. 前記周方向における前記電極の両端部が、前記凹部まで延びており、
    前記凹部まで延びた前記電極の両端部が前記周方向において互いに接続していない請求項3に記載の巻線型電子部品。
  5. 前記電極が、前記フランジの端面まで延びており、
    前記フランジの端面まで延びた前記電極が、前記周方向において不連続であり、
    前記フランジの端面の中央部は、前記電極で被覆されていない請求項1〜4のいずれかに記載の巻線型電子部品。
  6. 前記フランジの端面の全体が、前記電極で被覆されていない請求項1〜4のいずれかに記載の巻線型電子部品。
  7. 前記樹脂部の4つの側面と、前記電極不連続部を除く前記フランジの4つの外周側面とが、それぞれ略同一平面内に位置する請求項1〜6のいずれかに記載の巻線型電子部品。
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