JP4635629B2 - サンプリングレート変換装置及び画像信号処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のサブピクセルにより構成される画素が、マトリクス状に配列されたディスプレイに入力画像信号を表示させるために、入力画像信号のサンプリングレートの変換を行うサンプリングレート変換装置、及び該サンプリングレート変換装置に適用される画像信号処理方法に関する。
様々な表示装置(ディスプレイ)のうち、マトリクス状に画素が配列されて、一定の順序で画素を発光させるディスプレイでは、各信号データ値に各画素が対応している。このようなディスプレイには、例えばPDP(Plasma Display Panel)、LCD(Liquid Crystal Display)などのフラットパネルディスプレイ(FPD)が該当する。
これらのディスプレイでは、図1(A)に示すように、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に対応する3つの発光素子(サブピクセル)が配列されており、これらを1画素として輝度や色彩を再現している。そして、このようなディスプレイを備える画像表示装置は、図2に示すように、画素数変換部101、マトリクス部102、及びパネル106を有する。画素数変換部101は、入力された信号の画素数を、画素数変換により、ディスプレイの画素数に合わせる。信号の画素数とディスプレイの画素数が一致している場合もあるが、近年信号源が多様化しているため、このような画素数変換部101はほぼ必須となっている。
ここで入力される信号は、テレビジョンの伝送信号である輝度信号Y及び色差信号U、Vからなる。色差信号(UV信号)は、NSTC(National Television Standards Committee)などの標準信号(SD信号)では、色差信号(B−Y)がCbと呼称され、色差信号(R−Y)がCrと呼称される。また、高精細信号(HD信号)では、色差信号(B−Y)がPbと呼称され、色差信号(R−Y)がPrと呼称される。測色パラメータの関係で伝送マトリクス係数値が標準信号と、高精細信号とで異なるため、色差信号が区別して呼称されているが、ここでは色差信号を総称して色差信号(B−Y)を色差信号U、色差信号(R−Y)を色差信号Vと呼称する。
画素数変換部101で画素数変換されたYUV信号は、マトリクス部102でRGB信号に変換され、パネル106に転送される。パネル106はメモリ機能を有しており、パネル106では、各画素が各信号データ値に応じて発光する。ここで、パネル106のメモリ機能は、パネル106の物理的なメモリ機能と、電子的なフレームまたはラインメモリとによって得られるものであって、各RGB画素データ103、104、及び105が、各画素に一対一で対応して階調を再現することを意味する。
図3(A)は、従来の画素数変換をモデル化して示す図である。ここでは、水平方向1920画素及び垂直方向1080画素からなる1フレームの高精細の輝度信号が、水平方向853画素及び垂直方向480画素からなるディスプレイに対応して変換される。
水平方向に着目した場合、画素数変換後の周波数特性は、図4(A)に示すように、サンプリング周波数(サンプリングレート)が853サイクル/ライン(以下「cpL」という)となり、信号の再現可能範囲の上限であるナイキスト限界が、サンプリング定理より、サンプリング周波数の1/2である約427cpLとなる。一方、画素数変換前の高精細信号のサンプリング周波数は1920cpLであり、そのナイキスト限界は960cpLである。
図5は、従来の画素数変換の概念を説明するための図である。図5では、高精細の輝度信号のサンプリング周波数が、1920cpLから853cpLに変換されるが、このとき、折り返し(エイリアシング)を抑えて位相を合わせるフィルタ処理が行われる。色差信号についても同様にサンプリング周波数変換及びフィルタ処理が行われるが、ここでは一般的な伝送信号に従って輝度信号の1/2のサンプリング周波数(960cpL)としている。なお、色差信号は、輝度信号と同一の画素数(サンプリング周波数)の場合もある。
ここで、画素数変換におけるフィルタ特性が高域に伸びてくると、図4(A)に示すように、ナイキスト限界を境に折り返しが発生して妨害となる。折り返しの発生を避けるために、画素数変換において帯域を抑圧すると解像度が小さくなり画質が悪化する。
表示品位を向上させるために、RGBの3つのサブピクセルを利用する表示方法が特許文献1に示されている。この方法によれば、1画素を構成する3つのサブピクセルに対して、異なる明るさ成分が適用される。これにより、サブピクセル単位の明るさ情報が、描画される画像に反映されることになり、表示品位が向上する。
また標準精細度(SD)信号から高精細度テレビジョン(HDTV)信号への変換において、サブピクセルを利用する方法が特許文献2に示されている。この方法によれば、SD信号がHDTV信号に変換されるとき、画像のエッジが検出されたときに、サブピクセルレベルで輝度信号の過渡特性の改善が行われる。
特開2003−187243号公報 特表2003−520507号公報
しかしながら、特許文献1及び2に示された方法では、ディスプレイの画素数より入力画像信号(信号源)の画素数が多い場合の画素数変換は考慮されていない。したがって、特許文献1及び2に示された方法を、そのままディスプレイの画素数より入力画像信号の画素数が多い場合の画素数変換に適用しても、上述した折り返し妨害の発生、または画質の悪化という問題を解決することはできない。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、ディスプレイの画素数より入力画像信号の画素数が多い場合の画素数変換において、折り返し妨害の発生を抑制しつつ、高品位な変換画質が得られるサンプリングレート変換を行うことができるサンプリングレート変換装置及び該サンプリングレート変換装置に適用される画像信号処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、複数のサブピクセルにより構成される各画素が、マトリクス状に配列され、かつ、前記各画素に対応する信号データに応じて、前記各画素が発光して前記画素毎に輝度又は色彩を再現する構成のディスプレイに、入力される画像信号のサンプリングレートの変換を行うサンプリングレート変換装置において、前記ディスプレイの画素数より大きい画素数の高精細画像信号が入力され、前記高精細画像信号を構成する輝度信号又は色差信号のサンプリングレート(1920cpL)を、前記ディスプレイにおけるサブピクセルが配列された方向のサンプリングレート(853cpL)と、前記画素を構成するサブピクセル数とに応じたサブピクセルサンプリングレート(2560cpL)に変換することにより、サブピクセルサンプリングレート信号(Y2)を出力するサブピクセル画素数変換器(1)と、前記高精細画像信号が入力され、入力された前記高精細画像信号を構成する輝度信号を、画素単位で画素数変換処理を行い、妨害抑圧信号(Y3)として出力する画素単位画素数変換器(2)と、前記高精細画像信号を構成する輝度信号又は色差信号の特定の波形パターンを検出して制御信号(α)を出力する画像特徴検出器(4)と、前記サブピクセルサンプリングレート信号(Y2)と、前記妨害抑圧信号(Y3)とを混合し、該混合割合を前記制御信号(α)に応じて制御する混合器(5)とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため請求項2に記載の発明は、複数のサブピクセルにより構成される各画素が、マトリクス状に配列され、かつ、前記各画素に対応する信号データに応じて、前記各画素が発光して前記画素毎に輝度又は色彩を再現する構成のディスプレイに、入力される画像信号のサンプリングレートの変換を行うサンプリングレート変換装置において、前記ディスプレイの画素数より大きい画素数の高精細画像信号が入力され、前記高精細画像信号を構成する輝度信号又は色差信号のサンプリングレート(1920cpL)を、前記ディスプレイにおけるサブピクセルが配列された方向のサンプリングレート(853cpL)と、前記画素を構成するサブピクセル数とに応じたサブピクセルサンプリングレート(2560cpL)に変換することにより、サブピクセルサンプリングレート信号(Y2)を出力するサブピクセル画素数変換器(1)と、前記サブピクセルサンプリングレート信号(Y2)を、前記サブピクセルサンプリングレート(2560cpL)でフィルタ処理して、妨害抑圧信号(Y3’)として出力するサブピクセルオーバサンプリングフィルタ(8)と、前記高精細画像信号を構成する輝度信号又は色差信号の特定の波形パターンを検出して制御信号(α)を出力する画像特徴検出器(4a)と、前記サブピクセルサンプリングレート信号(Y2)と、前記妨害抑圧信号(Y3’)とを混合し、該混合割合を前記制御信号(α)に応じて制御する混合器(5)とを備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のサンプリングレート変換装置において、前記画像特徴検出器(4)は、前記輝度信号のレベル及び前記色差信号の飽和度に応じて特徴信号(Ma)を生成する特徴信号生成手段(41〜44)と、前記特徴信号生成手段(41〜44)から出力される前記特徴信号(Ma)にフィルタ処理を施して、前記制御信号(α)を出力するフィルタ処理手段(45,46)とを備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のサンプリングレート変換装置において、前記特徴信号生成手段(41〜44)は、前記輝度信号のレベルが高くなるほど、また前記色差信号の飽和度が低くなるほど、前記混合器(5)における前記妨害抑圧信号の混合割合が高くなるように、前記特徴信号(Ma)を生成することを特徴とする。
上記目的を達成するために請求項5に記載の発明は、複数のサブピクセルにより構成される各画素が、マトリクス状に配列され、かつ、前記各画素に対応する信号データに応じて、前記各画素が発光して前記画素毎に輝度又は色彩を再現する構成のディスプレイに、入力される画像信号のサンプリングレートの変換を行うサンプリングレート変換装置に適用される画像信号処理方法において、前記ディスプレイの画素数より大きい画素数の高精細画像信号を構成する輝度信号又は色差信号のサンプリングレート(1920cpL)を、前記ディスプレイにおけるサブピクセルが配列された方向のサンプリングレート(853cpL)と、前記画素を構成するサブピクセル数とに応じたサブピクセルサンプリングレート(2560cpL)に変換することにより、サブピクセルサンプリングレート信号を生成し、前記サブピクセルサンプリングレート信号を、前記画素単位で加重平均して加重平均信号を生成し、前記サブピクセルサンプリングレート信号と前記加重平均信号とを混合して出力信号を生成し、前記出力信号の混合の割合(α)を前記画像信号の輝度信号レベルと色差信号の飽和度(Vc)とに基づく値に応じて変化させることを特徴とする。
また請求項6に記載の発明は、請求項3に記載のサンプリングレート変換装置において、前記フィルタ処理手段は、1画素毎に前記特徴信号(Ma)の各サブピクセル値を平均化するフィルタ処理を行い、前記制御信号(α)を出力することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ディスプレイの画素数より大きい画素数の高精細画像信号を構成する輝度信号又は色差信号のサンプリングレートが、サブピクセルサンプリングレートに変換される。これにより、ナイキスト限界が向上し、ディスプレイの画素数以上の高精細画像信号の信号帯域をフィルタで抑圧する必要がなくなり、ディスプレイの画素数より入力画像信号の画素数が多い場合に、折り返し妨害の発生を抑制しつつ高品位な変換画質を得ることができる。
さらに、サブピクセルサンプリングレートに変換された画像信号と、高精細画像信号を構成する輝度信号が画素単位で画素数変換処理された妨害抑圧信号とが混合され、その混合割合が、入力画像信号を構成する輝度信号又は色差信号の特定の波形パターンに基づいて出力された制御信号に応じて制御される。画素単位で画素数変換処理された妨害抑圧信号は、帯域が抑圧されて疑似の色妨害が発生しない。したがって、特定の波形パターンが検出された箇所で、画素単位で画素数変換処理された妨害抑圧信号を優先的に出力するように制御することにより、疑似色妨害の発生を抑制しつつ高品位の変換画質を得ることができる。
請求項2記載の発明によれば、ディスプレイの画素数より大きい画素数の高精細画像信号を構成する輝度信号又は色差信号のサンプリングレートが、サブピクセルサンプリングレートに変換される。これにより、ナイキスト限界が向上し、ディスプレイの画素数以上の高精細画像信号の信号帯域をフィルタで抑圧する必要がなくなり、ディスプレイの画素数より入力画像信号の画素数が多い場合に、折り返し妨害の発生を抑制しつつ高品位な変換画質を得ることができる。
さらに、サブピクセルサンプリングレートに変換された画像信号と、サブピクセルオーバサンプリングフィルタによりフィルタ処理された妨害抑圧信号とが混合され、その混合割合が、入力画像信号を構成する輝度信号又は色差信号の特定の波形パターンに基づいて出力された制御信号に応じて、制御される。サブピクセルオーバサンプリングフィルタによりフィルタ処理された妨害抑圧信号は、帯域が抑圧されて疑似の色妨害が発生しない。したがって、特定の波形パターンが検出された箇所で、サブピクセルオーバサンプリングフィルタによりフィルタ処理された妨害抑圧信号を優先的に出力するように制御することにより、疑似色妨害の発生を抑制しつつ高品位の変換画質を得ることができる。
請求項3記載の発明によれば、輝度信号のレベル及び色差信号の飽和度に応じて特徴信号が生成され、特徴信号にフィルタ処理を施して前記制御信号が出力される。輝度信号のレベル及び色差信号の飽和度により、疑似色妨害に目立ち易さが異なるので、輝度信号のレベル及び色差信号の飽和度に応じて特徴信号を生成することにより、疑似色妨害が目立ち難くかつ高精細の変換画質を得ることができる。
請求項4記載の発明によれば、輝度信号のレベルが高くなるほど、また色差信号の飽和度が低くなるほど、混合器における妨害抑圧信号の混合割合が高くなるので、特に自然画像において、良好な変換特性が得られる。
請求項5記載の発明によれば、ディスプレイの画素数より大きい画素数の高精細画像信号を構成する輝度信号又は色差信号のサンプリングレートが、サブピクセルサンプリングレートに変換される。これにより、ナイキスト限界が向上し、ディスプレイの画素数以上の高精細画像信号の信号帯域をフィルタで抑圧する必要がなくなり、ディスプレイの画素数より入力画像信号の画素数が多い場合に、折り返し妨害の発生を抑制しつつ高品位な変換画質を得ることができる。
さらに、サブピクセルサンプリングレートに変換された画像信号と、サブピクセルサンプリングレートに変換された信号が画素単位で加重平均された加重平均信号とが混合されて出力信号が生成され、その混合割合が、画像信号の輝度信号レベルと色差信号の飽和度とに基づく値に応じて変更される。画素毎に加重平均された信号は、加重平均における重み付けが適切に設定されると、疑似色妨害が発生しない。したがって、サブピクセルサンプリングレートに変換された画像信号と、サブピクセルサンプリングレートに変換された信号が画素単位で加重平均された信号とを、適切な混合割合で混合することにより、疑似色妨害の発生を抑制しつつ、高品位の変換画質を得ることができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係るサンプリングレート変換装置において行われるサブピクセルレンダリング技術(Sub-pixel Rendering Technology)を活用した画素数変換(以下「サブピクセル画素数変換」という)について図面を参照して説明する。
サブピクセルレンダリング技術は、一般には、図1(A)に示すようにRGBの3つのサブピクセルから1画素が構成されるのに対し、図1(B)に示すように、各サブピクセルを1画素と見なして、各サブピクセル毎に輝度を再現するものである。
図3(B)は、ディスプレイの画素数より画素数が多い高精細画像を表示するための、サブピクセル画素数変換のモデルを示す図である。ここでは、水平方向に関してRGBの各サブピクセルが順に配列されるため、水平方向の画素数は、2560画素(≒853×3画素)となる。これは、厳密にはサブピクセル数であるが、サブピクセル画素数変換では、各サブピクセルを輝度が再現できる1画素と見なして画素数変換を行う。
図4(B)は、サブピクセル画素数変換における水平方向の周波数特性を示す図である。サブピクセル画素数変換では、サンプリング周波数が、高精細画像信号のサンプリング周波数である1920cpLから2560cpLに変換される。すなわち、従来の画素数変換では、サンプリング周波数を、1920cpLから853cpLにダウンサンプリングしたのに対して、サブピクセル画素数変換では、サンプリング周波数を、1920cpLから2560cpLにアップサンプリングすることになる。
サブピクセル画素数変換では、図6に示すように、従来の1画素を構成するRGBのサブピクセルの各々に対応する輝度信号(Y1R、Y1G、Y1B…)が、画素数変換のフィルタ処理によって生成される。
図7は、サブピクセル画素数変換を詳細に説明するための図である。図7では、各画素に対応する信号が「↑」で示されている。図7(A)は画素数変換前の1920cpLの信号を表し、図7(D)は画素数変換後の2560cpLの信号を表している。ここで、変換前後の画素数の比は3:4となり、比較的簡単な比である。ディスプレイの画素数と高精細信号の画素数の比によっては、画素数変換が複雑な処理になるが、サブピクセル画素数変換の原理は同じである。
また、ディスプレイの画素数よりもわずかに多めにサブピクセル画素数変換して、ディスプレイ表示上で切り捨てる場合もある。これはCRT(Cathod Ray Tube)におけるオーバースキャンに相当するもので、ここで取り扱うサブピクセル変換の想定される範囲である。
図7(B)は7680cpLの信号を表している。この信号は、変換前の1920cpLと変換後の2560cpLとの最小公倍数であり、図7(C)に示す4種類の信号位相に従って、所定のデジタルフィルタにより内挿処理されたものである。図7(B)の信号から、所望の位相(2560cpL)の信号を抽出することにより、画素数変換後の輝度信号が得られる。なお、図7(E)は、従来の画素単位の画素数変換により、ディスプレイにおける水平方向の画素数に基づいて得られる変換後の信号である。また図7(E)の下側には、上記各信号の周波数帯域が示されている。
サブピクセル画素数変換後の輝度信号は、図8に示すように、YUV→RGBマトリクス変換されて、輝度信号YR、YG、YBの高域成分が入ったRGB信号となる。RGBの各信号は、図8において「1」、「2」、「3」で示されるように、1画素あたり3つの位相を有する。これらの中から、ディスプレイの1画素におけるRGBサブピクセルの配列順序に一対一で対応している位相が、有効位相となり、有効位相部における信号が各サブピクセルデータとなる。図8では、有効位相以外の位相の信号に「×」が付されている。ディスプレイ上におけるR信号の位相は「1」(ディスプレイの1画素におけるRサブピクセルの配列順番は「1」)であるので、マトリクス変換後の出力における位相が「1」の信号が、有効となる。同様に、G信号の位相は「2」であるので、マトリクス変換後の出力における位相が「2」の信号が、有効とり、B信号の位相は「3」であるので、マトリクス変換後の出力における位相が「3」の信号が、有効となる。
図9は、サブピクセル画素数変換後のスペクトル成分を説明するための図である。この図に示すように、サブピクセル画素数変換により、輝度信号を再現できる範囲は、サブピクセルのサンプリング周波数(2560cpL)のナイキスト限界である1280cpLとなる。また高精細画像信号のナイキスト限界は960cpLである。ディスプレイの画素数(853cpL)に基づくナイキスト限界、すわなち、ディスプレイ再現可能範囲は427cpLとなる。ここで、サブピクセル画素数変換後の輝度信号における、ディスプレイ再現可能範囲の427cpL以上且つ高精細の輝度信号の960cpL以下の帯域は、サブピクセルで輝度信号を再現することにより広帯域化できる帯域である。したがって、サブピクセル画素数変換により、ナイキスト限界を向上させて、折り返し妨害の発生を抑制しつつ高品位な変換画質を得ることができる。
一方、各サブピクセルは、高域の輝度成分において各サブピクセルに固有の色(R,G,B)を有するため、上述した広帯域化の代償として、擬似の色妨害が発生することがあるという問題がある。そのため、第1の実施形態に係るサンプリングレート変換装置は、サブピクセル画素数変換された輝度信号と、通常の画素単位で画素数変換された輝度信号とを混合することにより、サンプリングレートの変換を行うように構成されている。
図10は、本発明の第1実施形態に係るサブピクセルサンプリングレート変換装置の構成を示すブロック図である。この装置は、サブピクセル画素数変換器1と、第1の画素単位画素数変換器2と、第2の画素単位画素数変換器3と、画像の特徴検出器4と、混合器(MIX)5と、YUV→RGBマトリクス変換器6とを備えている。そして、YUV→RGBマトリクス変換器6から出力されるRGB信号が、ディスプレイパネル(図示せず)に供給される(図2参照)。
サブピクセル画素数変換器1は、入力された高精細の輝度信号(1920cpL)Y1を、上述したサブピクセル画素数変換により、ディスプレイにおける水平方向のサブピクセルの数に対応した、図7(D)に示す2560cpL(サブピクセルサンプリングレート)の輝度信号Y2に変換して出力する。第1の画素単位画素数変換器2は、入力された高精細の輝度信号を、従来の画素数変換により、ディスプレイにおける水平方向の画素数に対応した、図7(E)に示す853cpLの輝度信号に変換して出力する。
第2の画素単位画素数変換器3は、入力された高精細の色差信号(960cpL)を、画素数変換により、ディスプレイにおける水平方向の画素数に対応した853cpLの色差信号に変換して出力する。第2の画素単位画素数変換器3の構成は、第1の画素単位画素数変換器2と同様であってもよいが、色差信号の帯域に基づいて簡略化されてもよい。
画像の特徴検出器4は、高精細の輝度信号、及び第2の画素単位画素数変換器3の出力色差信号に基づいて、サブピクセル画素数変換器1の出力輝度信号Y2の高域に混入している特定の波形パターン、例えば、疑似色妨害が発生する箇所を検出し、検出結果に基づいて混合器5の制御値αを出力する。
画像の特徴検出器4は、人の視覚的な性質を踏まえて効果的な適応信号、すなわち制御値αを出力する必要がある。人の視覚の性質として、輝度レベルが高く明るい画面では、本来無彩色であるべきところに擬似色妨害が生じると目立ち安い。一方、色の濃いところに擬似色妨害が生じても、まわりの色にマスキングされて目立たない性質がある。本実施形態における擬似色妨害は、高域成分であり面積は小さく局所的なものである。
混合器5は、サブピクセル画素数変換器1の出力輝度信号Y2、及び第1の画素単位画素数変換器2の出力輝度信号Y3を、制御値αに応じた混合割合て混合し、混合された輝度信号を出力する。具体的に、混合器5は、制御値αに応じて、疑似の色妨害が発生する箇所では、第1の画素単位画素数変換器2の出力輝度信号Y3を優先した混合を行う。制御値αは、0から1までの値に設定され、α=0であるときは、輝度信号Y2がそのまま出力され、α=1であるときは、輝度信号Y3がそのまま出力され、αが0より大きく1より小さいときは、その値に応じてた割合で輝度信号Y2とY3が混合される。
YUV→RGBマトリクス変換器6は、混合器5の出力輝度信号と第2の画素単位画素数変換器3の出力色差信号とを、高精細信号の高域成分を含んだRGB信号へマトリクス変換する。マトリクス変換されたRGB信号は、ディスプレイに出力される。
図11は、画像の特徴検出器4の構成を示すブロック図である。画像の特徴検出器4は、ロジカル処理器41、色差信号飽和度算出器42、反転器43、特徴検出混合器44、低域フィルタ45、及び画素完結フィルタ46を備えている。
ロジカル処理器41は、サブピクセルの配列方向である水平3点間の最小値を選択して出力する。出力信号をYaとし、入力信号をYiとすると、出力信号Yaは、下記式で表される。
Ya=min(Yi(n-1),Yi(n),Yi(n+1))
この処理により信号波形の黒側が広がる。これはY信号の高域成分であるエッジ部を広帯域化する。エッジ部を広帯域化することは、適応信号レベル(制御値α)をエッジ部で低レベルに保ち、黒または暗部は擬似色妨害が目立たないところで積極的に広帯域化をはかることに相当する。
なお、ロジカル処理器41における演算は、これに限るものではなく、水平4点以上の信号値の最小値を選択するようにしてもよい。
図12は、ロジカル処理器41の動作を説明するために、Y信号波形をモデル化して描いたものである。(A)は入力するY信号波形を示し、(B)の実線が、ロジカル処理器41の出力信号Yaを示す。出力信号Yaは、入力信Yiと比較すると、黒側が広がっていることが確認できる。図12の縦の破線はサブピクセルサンプリングレートのサンプリング点を表現したものである。
色差信号飽和度算出器42は、色差信号のUV信号から飽和度を求めて出力する。飽和度は直交する色差信号に対応するベクトルのスカラ量Vcであるので、下記式で求められる。
Vc=sqrt(V*V+U*U)
但し、sqrt( )は平方根演算である。
反転器43は、色信号の飽和度Vcをデジタル信号ダイナミックレンジ内で反転させるものである。8ビットデータであれば零が飽和度(色の濃さ)がもっとも薄く、最大値255がもっとも濃い色になる。反転器43は、これを逆にするものである。これは、色が濃い、すなわち飽和度Vcが大きいときに広帯域化し、逆に色が薄い、すなわち飽和度Vcが小さいときに妨害を抑圧するように適応信号レベル(制御値α)を設定するためである。
特徴検出混合器44は、入力輝度信号Yiから得られる信号Yaと色差ベクトルのスカラ量Vcを、以下の式のように論理的に混合し、信号Maを生成する。ここで、kc、kyは、スケール調整係数である。
Ma=min(kc*Vc,ky*Ya)
ここでの論理的な合成方法は、上記式による最小値化だけでなく、最大値・平均値・差分値・入力の一方のみ出力・固定値の出力など、さまざまな演算処理が考えられ、画像の内容によって特徴検出混合器44に入力されるモード設定信号SMSに応じて選択される。すなわちモード設定信号SMSは、画像の内容、具体的には、自然画・グラフィックス画像・テキストなど性質の異なるもののいずれであるか、に応じて選択される。最小値選択は、自然画でもっとも効果的な特徴抽出結果が得られる例である。最小値を選択することにより、明るい画面で且つ色が薄いところでは、妨害を抑圧する信号系側が選択され、暗く且つ色が濃いところでは、広帯域信号系側が選択される。ここで言う選択とは、制御値αのとりうる値に対応し、制御値αが大きな値(制御係数1に近い値)をとると、妨害を抑圧する信号系が選択され、制御値αが小さい値(制御係数0に近い値)をとると、広帯域信号系が選択される。
低域フィルタ45は、特徴検出混合器44の出力信号を平滑化する。低域フィルタ45は、急峻な変化による不連続性を避けるために挿入されている。図12(B)に破線で示す波形が、低域フィルタ45の出力信号波形である。なお、この図は、色成分がない場合を想定したイメージ図である。
図13は、各部の信号波形を表す図であり、(A)がロジカル処理器41から入力する信号Yaの波形、(B)が反転器43からの入力する飽和度Vcを反転させた信号Vciの波形、(C)が特徴検出混合器44で最小値信号を選択した波形(実線)を(A)(B)で表した波形(一転鎖線及び二点鎖線)に重ねて表現したものである。
画素完結フィルタ46は、低域フィルタ45の出力信号を、1画素内のRGBサブピクセル3画素に対して平均化する処理を行う。図14は、画素完結フィルタ46の構成を示すブロック図であり、遅延時間D3だけ入力信号を遅延させる第1の遅延器11,12と、遅延時間D1だけ入力信号を遅延させる第2の遅延器13,14,15と、総和器27と、乗算器28とを備えている。
前記第1及び第2の遅延器は、エッジトリガタイプのフリップフロップ、例えばD−FF(フリップフロップ)を想定しているもので、入力データをクロックをトリガとして出力に保持して出力する。
第1の遅延器11,12は、サブピクセルのレート、ここではディスプレイの画素数(853cpL)の約3倍、すなわち2560cpLにおける1サイクル分に相当する遅延時間D3だけ、入力された輝度信号を遅延させる。第2の遅延器13,14,15は、入力された輝度信号を、ディスプレイの画素数レート、ここでは853cpLにおける1サイクル分に相当する遅延時間D1だけ遅延させる。総和器27は、第2の遅延器13,14,15から出力される輝度信号の総和を算出し、乗算器28は、算出された総和に1/3を乗算して出力する。
図15は、低域フィルタ45の出力信号と、画素完結フィルタ46の出力信号の波形をモデル化して描いたものである。低域フィルタ出力(破線)は、RGB間でうねっているためRGBのバランスを崩す。したがって、これを適応信号にした場合には、擬似色妨害を付加することになる。そこで、画素間にまたがらずにRGB信号を平均化するのが画素完結フィルタ46である。図15に実線で示す、RGBの1画素毎に平均化された信号が、画素完結フィルタ46の出力である。この出力信号が適応信号であり制御値αとして、図10に示す混合器5の混合割合を制御する。
このように画像の特徴検出器4は、人の視覚効果に添って制御値αを導き出すものであって、本実施形態では明るく色が薄い部分では妨害が出ない処理を選ぶ一方、暗いかまたは色が濃い部分に関しては広帯域処理を選び、広帯域信号を有するエッジ部を積極的にサブピクセルサンプリングレートで広帯域化する処理が可能な構成としている。また特徴検出混合器44に入力されるモード設定信号SMSによっては、中間的な制御値、または一方の処理に固定すすることが可能である。これは妨害が発生しても解像度のある処理で画像の内容を確認したい場合有効である。また、その逆にコンピュータグラフィックスでつくった特異な画像では、擬似色妨害の発生を抑えて見たい場合もある。画像の特徴検出器4は、これらを選択的に利用できる利点を備えたものである。
図16は、混合器5の出力輝度信号の周波数特性を説明するための図である。faで示される特性が、サブピクセル画素数変換器1の出力輝度信号Y2の周波数特性であり、原理的に1280cpLまで伸び得るが、ここでは、ディスプレイの画素数程度で抑える周波数特性に設定されている。一方、fcで示される特性が、第1の画素単位画素数変換器2の出力輝度信号の周波数特性であり、ディスプレイのナイキスト限界近辺にカットオフ特性を持たせて、折り返しの影響が許容できるレベルとなるように帯域が抑圧された周波数特性に設定されている。
これら周波数特性fa、fcは、画素数変換時のフィルタ処理で決まる特性であるが、画素数変換時のフィルタ処理と、該フィルタ処理と別のフィルタ処理とによって時間軸上で畳み込まれた特性であってもよい。
混合器5により、画像の特徴検出器4から得られる制御値αに基づいて、サブピクセル画素数変換器1の出力輝度信号Y2と、第1の画素単位画素数変換器2の出力輝度信号Y3との混合割合が制御されるので、混合器5の出力信号の周波数特性は、特性fcと特性faの間の特性(特性fcを下限とし、特性faを上限とする範囲内の特性)となる。したがって、疑似色妨害が発生し易い特定の波形パターンが検出されたとき、制御値αの値を「1」に近づけることにより、出力信号周波数特性は、特性fcに近づくので、疑似色妨害を適応的に抑制することが可能となる。
(第2の実施形態)
図17は、本発明の第2の実施形態に係るサンプリングレート変換装置の構成を示すブロック図である。ここでは、第1の実施形態に係る装置の構成要素と同一の構成要素には同一符号を付している。
第2の実施形態に係るサンプリングレート変換装置は、サブピクセル画素数変換器1と、サブピクセルオーバサンプリングフィルタ8と、第2の画素単位画素数変換器3と、画像の特徴検出器4aと、混合器5と、YUV→RGBマトリクス変換器6とを備えている。
サブピクセル画素数変換器1は、サブピクセル画素数変換により、図6及び図7(D)に示す2560cpLの輝度信号Y2を出力し、第2の画素単位画素数変換器3は、853cpLの色差信号を出力する。ここで、サブピクセル画素数変換器1の出力輝度信号Y2と第2の画素単位画素数変換器3の出力色差信号U,Vは、図6に示すように、3対1の関係で同期している。
サブピクセルオーバサンプリングフィルタ8は、サブピクセル画素数変換により広帯域化された出力輝度信号Y2の帯域を、擬似色妨害が出ない帯域まで抑圧するフィルタ(例えば、FIR(Finite Impulse Response)フィルタなどのデジタルフィルタ)である。図18に示す特性fc'が、サブピクセルオーバサンプリングフィルタ8の出力輝度信号の周波数特性であり、ディスプレイのナイキスト限界427cpLの近傍まで帯域が抑圧された周波数特性である。サブピクセルオーバサンプリングフィルタ8は、帯域制限された輝度信号Y3’を出力する。
画像の特徴検出器4aは、前述した画像の特徴検出器4と同様に構成され、サブピクセル画素数変換後の出力輝度信号Y2、及び第2の画素単位画素数変換器3の出力色差信号に基づいて、画像の特徴検出器4と同様に制御値αを出力する。混合器5は、サブピクセル画素数変換器1の出力輝度信号Y2と、サブピクセルオーバサンプリングフィルタ8の出力輝度信号Y3’とを混合し、その混合割合を、制御値αに応じて変更する。したがって、混合器5の出力輝度信号の周波数特性は、図18に示す特性fc’と特性faとの間の特性となるように、制御値αにより制御される。
YUV→RGBマトリクス変換器6は、混合器10の出力輝度信号と第2の画素単位画素数変換器3の出力色差信号とを、RGB信号へマトリクス変換し、RGB信号をディスプレイに出力する。
図17に示すサンプリングレート変換装置によれば、広帯域化された輝度信号Y2と、サブピクセルオーバサンプリングフィルタ8により、擬似色妨害が出ない帯域制限された輝度信号Y3’とが混合され、その混合割合が制御値αに応じて可変制御される。これにより、疑似色妨害を適応的に抑制しつつ、高品位(高精細)の変換画質を得ることができる。
(第3の実施形態)
図19は、本実施形態のサンプリングレート変換装置に適用される画素完結可変フィルタ処理を説明するための図であり、この図では横方向がディスプレイ上の水平方向、すなわち時間軸に対応している。
図19(A)は、ディスプレイの水平方向に関する画素配列を示し、図19(B)は、サブピクセル画素数変換後の輝度信号、すわなち、図7(D)に示す2560cpLの輝度信号のデータ列を表す。このデータ列では、時系列(t1〜t12)に添って輝度信号が変遷する。図19(C)〜(F)は、時系列(t1〜t12)に添って変遷する画素完結可変フィルタを示す。図19(C)〜(F)における「標」は、出力標本点であり、ディスプレイのRGBの各サブピクセルに対応する、サブピクセル画素数変換された輝度信号の位相を表す。出力標本点は、時間経過(t1,t2,t3...)とともに、画素のRGBサブピクセル配列順に添って、図19(C)〜(F)に示すように、移相する。また「非」は出力非標本点であり、出力標本点の輝度信号に、フィルタ係数を掛けて合成(加算)される輝度信号の位相を表す。
ここで、出力標本点及び出力非標本点のフィルタ係数は、
出力標本点 (1/3)+(2/3)×(1−α)
出力非標本点 (1/3)×α
となる。制御値αは、後述する図23に示す画像の特徴検出器4a(図17に示したものと同一)の出力であり、0から1までの値をとる。制御値αが「0」のとき、出力標本点のフィルタ係数が「1」となり、出力標本点に対応する輝度信号のみが出力される。制御値αが「1」のとき、出力標本点と出力非標本2点の合計が1となり、3つのサブピクセルに対応する輝度信号のフィルタ係数は、(1/3,1/3,1/3)となり、1画素中のサブピクセル間の平均輝度信号が出力される。
ここで、制御値αは、0から1までの値をとるが、1画素内で同一値に保持すると、画素単位で制御値αが変化し、フィルタ係数値が画素単位に変化することになる。
また同一値の制御値αは、画素内で変化することなく、また画素間にまたがることはない、すなわち、フィルタ処理は、画素間にはまたがらず、画素内の3つのサブピクセルで完結するので、画素内で同一の制御値αに基づいたフィルタ処理が完結される。そこで、図19(C)〜(F)に示すフィルタを、「画素完結可変フィルタ」と呼称している。ここで、制御値αは、図19(G)に示すように、画素単位で変化するため、フィルタ処理の特性は、画素単位で変化する。図19において、第1〜第4の画素には、それぞれ図19(C)〜(F)に示す画素完結可変フィルタが対応する。
なお、図19に示す例では、制御値αは画素単位で変化するものとしているが、画素内において変化させても、画素間の輝度信号が交じり合うわけでは無いので、サブピクセルレート単位で変化させてもよい。
図19の画素完結可変フィルタでは、制御値αが「0」の場合、サブピクセル画素数変換された輝度信号そのものが出力されるので、出力された輝度信号がマトリクス変換されたとき、マトリクス係数のバランスが崩れ、擬似色妨害が発生する。一方、制御値αが「1」の場合、各サブピクセルに対応する輝度信号のフィルタ係数が1/3に平均化されて、マトリクス係数のバランスが崩れることがなく、RGBの各サブピクセル間のバランスが保たれる。したがって、制御値αが「1」の場合には、疑似色妨害は発生しない。
図20は、図19の画素完結可変フィルタによるフィルタ処理を説明するための機能ブロック図である。また、図30は、図20の各部における信号データを時系列的に示す図である。図30の(A)〜(H)は、それぞれ図20に(A)〜(H)を付して示す箇所における信号データ列に対応している。
図20に示されるフィルタ処理モジュールは、遅延時間D3だけ入力信号を遅延させる第1の遅延器11,12,25と、遅延時間D1だけ入力信号を遅延させる第2の遅延器13,14,15と、セレクタ16,17,18と、加算器19,24と、乗算器20,22,23と、減算器21とを備えている。減算器21,乗算器22,23及び加算器24により、混合器29が構成される。
前記第1及び第2の遅延器は、エッジトリガタイプのフリップフロップ、例えばD−FF(フリップフロップ)を想定しているもので、入力でデータをクロックをトリガとして出力に保持して出力する。
第1の遅延器11,12,25は、サブピクセルのレート、ここではディスプレイの画素数(853cpL)の約3倍、すなわち2560cpLにおける1サイクル分に相当する遅延時間D3だけ、入力された輝度信号を遅延させる。この遅延は、図30において周期CK3の遅延として示されている。第2の遅延器13,14,15は、入力された輝度信号を、ディスプレイの画素数レート、ここでは853cpLにおける1サイクル分に相当する遅延時間D1だけ遅延させる。この遅延は、図30において周期CK1の遅延として示されている。
セレクタ16,17,18の各々では、第2の遅延器13,14,15からの輝度信号が、入力端子(1)〜(3)に入力される。第2の遅延器13,14,15から入力される輝度信号は、図30の(E)〜(G)に示されている。また、セレクタ16,17,18は、図30に示すタイミング(1)〜(3)に同期して、対応する入力端子(1)〜(3)と出力端子との接続を切り換える。ここで、セレクタ16は、出力標本点に対応する輝度信号を出力し、セレクタ17,18は、出力非標本点に対応する輝度信号を出力する。
加算器19は、セレクタ17及び18から出力された出力輝度信号を加算し、乗算器20は、加算器19から出力される輝度信号に1/2を乗算する。減算器21は、混合器29の、α=1の系統から入力される、乗算器20の出力輝度信号から、混合器29の、α=0の系統から入力される、セレクタ16の出力輝度信号を減算する。乗算器22は、減算器21から出力される輝度信号に2/3を乗算し、さらに、乗算器23は、乗算器22から出力される輝度信号に、制御値αを乗算する。制御値αは、画像の特徴検出器4aから乗算器23に供給される。加算器24は、制御値αが乗算された輝度信号と、セレクタ16の出力輝度信号とを加算する。第1の遅延器25は、加算器24から出力される輝度信号を遅延時間D3だけ遅延させて出力する。
減算器21、乗算器22、乗算器23及び加算器24からなる混合器29は、図19(C)〜(F)に示す出力標本点及び出力非標本点のフィルタ係数を与えるものであり、出力標本点に対応する輝度信号、及び出力非標本点に対応する輝度信号を、制御値αに応じて混合する。
なお、図19の画素完結可変フィルタによるフィルタ処理を実現するフィルタ処理モジュールは、図20に示すセレクタを備えるものに限られず、例えば、図21に示すように総和器27を備えるものであってもよい。
図21に示すフィルタ処理モジュールでは、図20に示す構成要素と同じ構成要素には同一符号が付されている。なお、図30の(A)〜(H)は、それぞれ図21に(A)〜(H)を付して示す箇所における信号データ列に対応する。
図21に示されるフィルタ処理モジュールは、第1の遅延器11,12,25,26と、第2の遅延器13,14,15と、総和器27と、減算器21と、乗算器23,28と、加算器24とを備えており、減算器21、乗算器23,及び加算器24により、混合器29aが構成される。遅延器26は、遅延器11,12と同様に、入力信号を遅延時間D3だけ遅延させるものである。
総和器27は、第2の遅延器13,14,15から出力される輝度信号の総和を算出し、乗算器28は、算出された総和に1/3を乗算し、混合器29aの、α=1の系統へ入力する。第1の遅延器26が出力する輝度信号は、図30(D)に示す信号データ列をなし、混合器29aの、α=0の系統へ入力される。
減算器21は、乗算器28の出力輝度信号から、第1の遅延器26の出力輝度信号を減算し、乗算器23は、減算器21から出力される輝度信号に、制御値αを乗算する。加算器24は、制御値αが乗算された輝度信号と、第1の遅延器26の出力輝度信号を加算して出力する。
減算器21、乗算器23及び加算器24により構成される混合器29aは、図20の混合器29から乗算器22を削除したものである。混合器29aは、第1の遅延器26が出力する、サブピクセルサンプリングレート(ここでは2560cpL)の信号データ列と、乗算器28が出力する、サブピクセルレートの輝度信号が画素内で平均化されたディスプレイのサンプリングレート(ここでは853cpL)の信号データ列とを、制御値αに応じて混合する。
図19及び図20のフィルタ処理モジュールにより実現される画素完結可変フィルタの周波数特性は同一である。図22は、この画素完結可変フィルタの周波数特性を示す。
周波数特性faは、α=0のときの特性である。このとき、サブピクセル画素数変換された輝度信号そのものが出力される、すなわち、サブピクセルサンプリングレートの信号データ列がそのまま出力されるので、周波数特性faは高域に向けて伸びている。一方、周波数特性fbは、α=1のときの特性である。このとき、画素単位でフィルタ係数が(1/3,1/3,1/3)となり、周波数特性fbは、ディスプレイの画素数に相当する853cpLで零になる。
画素単位のフィルタ係数が(1/3,1/3,1/3)であるときには、画素内の各サブピクセルに同一フィルタ係数1/3が用いられ、YUV→RGBマトリクス変換器6におけるマトリクス変換において、マトリクス係数バランスを崩さないため、擬似色妨害が生じない。
したがって、サブピクセルレートの高解像度ではあるが擬似色妨害が生じることがある信号データ列(周波数特性fa)と、疑似色妨害が生じない範囲に帯域が設定されている信号データ列(周波数特性fb)とが、制御値αに対応する混合割合で混合されるので、上述した画素完結可変フィルタの周波数特性は、制御値αの値に応じて、周波数特性faとfbとの間で連続的に変化する特性となる。したがって、制御値αを適切に設定することにより、擬似色妨害を抑制しつつ、高品位の変換画質を得ることができる。
画素完結可変フィルタは、上述した実施形態に限られず、さまざまな実施形態が考えられる。例えば、画素完結フィルタ処理した信号を2画素以上用いてフィルタ処理し、画素単位で任意の周波数特性が得られる処理も考えられる。
図23は、本発明の第3の実施形態に係るサンプリングレート変換装置の構成を示すブロック図である。図23において、図10に示した第1の実施形態または図17に示した第2の実施形態における構成要素と同一の構成要素には同一符号を付している。
第3の実施形態に係る装置は、サブピクセル画素数変換器1と、画素完結可変フィルタ7と、第2の画素単位画素数変換器3と、画像の特徴検出器4aと、YUV→RGBマトリクス変換器6とを備えている。
サブピクセル画素数変換器1は、入力された高精細の輝度信号(ここでは1920cpL)を、サブピクセル画素数変換により、図6及び図7(D)に示す2560cpLの輝度信号Y2に変換して出力する。第2の画素単位画素数変換器3は、入力された高精細の色差信号を、従来の画素数変換により、853cpLの色差信号に変換して出力する。ここで、サブピクセル画素数変換器1の出力輝度信号Y2と、第2の画素単位画素数変換器3の出力色差信号とは、図6に示すように、3対1の関係で同期している。
画像の特徴検出器4aは、サブピクセル画素数変換後の出力輝度信号Y2、及び第2の画素単位画素数変換器3の出力色差信号に基づいて、特定の波形パターン、例えば、疑似色妨害が発生する箇所を検出し、検出結果に基づいて制御値αを出力する。
画素完結可変フィルタ7は、上述した図20または図21の画素完結可変フィルタによるフィルタ処理を実行して、画像の特徴検出器9から出力された制御値αに応じて、画素完結可変フィルタの周波数特性を、周波数特性faとfbとの間で連続的に可変制御することにより、入力されたサブピクセル画素数変換後の輝度信号Y2の周波数帯域を、疑似色妨害の発生を抑圧する。そして、周波数帯域が変更された輝度信号Y4を出力する。
YUV→RGBマトリクス変換器6は、画素完結可変フィルタ7の出力輝度信号Y4と第2の画素単位画素数変換器3の出力色差信号とを、RGB信号へマトリクス変換し、RGB信号をディスプレイに出力する。
図23に示すサンプリングレート変換装置によれば、画素完結可変フィルタ7において、画像の特徴検出器9から得られる制御値αに応じて、画素完結可変フィルタの周波数特性が、周波数特性faとfbとの間で連続的に可変制御され、サブピクセル画素数変換後の出力輝度信号Y2の周波数帯域が変更される。これにより、擬似色妨害の発生を抑圧することができる。
(第4の実施形態)
図24は、本発明の第4の実施形態に係るサンプリングレート変換装置の構成を示すブロック図である。図24において、図10に示した第1の実施形態または図17に示した第2の実施形態における構成要素と同一の構成要素には同一符号を付している。
図24に示すサンプリングレート変換装置は、サブピクセル画素数変換器1と、画素完結可変フィルタ7と、サブピクセルオーバサンプリングフィルタ8と、第2の画素単位画素数変換器3と、画像の特徴検出器30と、混合器31と、YUV→RGBマトリクス変換器6とを備えている。
画像の特徴検出器30は、サブピクセル画素数変換後の出力輝度信号Y2、及び第2の画素単位画素数変換器3の出力色差信号に基づいて、特定の波形パターン、例えば、擬似色妨害として認識される箇所を検出し、画素完結可変フィルタ7の制御値α1と、混合器31の制御値α2とを出力する。
画素完結可変フィルタ7は、上述した図20に示す画素完結可変フィルタによるフィルタ処理を実行し、制御値α1に応じて、入力されたサブピクセル画素数変換後の輝度信号Y2の周波数帯域を変更して、疑似色妨害の発生を抑圧するように、周波数帯域が変更された輝度信号Y4を出力する。
サブピクセルオーバサンプリングフィルタ8は、出力輝度信号Y2の帯域を抑圧し、例えば、ディスプレイのナイキスト限界427cpLの近傍まで抑圧された周波数特性の輝度信号Y3’を出力する。
混合器31は、画素完結可変フィルタ7の出力輝度信号Y4と、サブピクセルオーバサンプリングフィルタ8の出力輝度信号Y3’とを、制御値α2に応じて混合し、混合された輝度信号を出力する。
YUV→RGBマトリクス変換器6は、混合器31の出力輝度信号と第2の画素単位画素数変換器3の出力色差信号とを、RGB信号へマトリクス変換し、RGB信号をディスプレイに出力する。
図25は、画像の特徴検出器30の構成を示すブロック図である。画像の特徴検出器30は、ロジカル処理器41、色差信号飽和度算出器42、反転器43、第1及び第2特徴検出混合器44a,44b、低域フィルタ45a,45b、及び画素完結フィルタ46a,46bを備えている。各構成要素は、基本的には図11に示す画像の特徴検出器4の構成要素と同一の機能を有する。
制御値α1とα2は、特徴検出混合器44a、44bに入力される、各モード設定信号SMS1,SMS2に基づいて、輝度信号Yaと反転した飽和度信号Vciを混合した値となる。各モード設定が同じであれば、制御値α1とα2は同じ値になる。
図26は、混合器31の出力輝度信号の周波数特性を説明するための図である。周波数特性fa及びfbは、それぞれ図22における周波数特性fa及びfbと同じであり、周波数特性fc’は、図18における周波数特性fc'と同じである。
混合器31の出力輝度信号の周波数特性は、制御値α1及びα2に応じて変化する。例えば、α1=0且つα2=0のときには、周波数特性faと同一となり、α1=1且つα2=0のときには、周波数特性fbと同一となり、α2=1のときには、周波数特性fc'となる。すなわち、画素完結可変フィルタに入力される制御値α1を変更することにより、輝度信号Y4の周波数特性は、周波数特性faとfbの間の周波数特性となり、さらに輝度信号Y4と、輝度信号Y3’との混合割合を、制御値α2により変更することにより、輝度信号Y4の周波通特性と周波数特性fc’との間の周波数特性が得られる。したがって、制御値α1及びα2を適切に設定することにより、疑似色妨害を抑制しつつ、高品位の変換画質を得ることができる。
(第5の実施形態)
図27は、本発明の第5の実施形態に係るサンプリングレート変換装置に適用されるフィルタ処理を説明するための機能ブロック図である。図27では、図20及び図21の構成要素と同じ構成要素には同一符号を付している。なお、図30の(A)〜(H)は、それぞれ図27に示す(A)〜(H)の信号データ列に対応する。
図27に示されるフィルタ処理モジュールは、第1の遅延器11,12,25,26,34と、第2の遅延器13,14,15と、総和器27,32と、乗算器28,33と、第1の混合器35と、第2の混合器36とを備えている。
乗算器28は、総和器27によって算出された輝度信号の総和に1/3を乗算し、乗算された輝度信号を第1の混合器35の、α1=0の側に入力する。ここで、乗算器28の出力は、図21に示す画素完結可変フィルタの乗算器28の出力に対応し、画素完結可変フィルタの、サブピクセル画素数変換後の出力輝度信号と混合される成分に相当する。
一方、総和器32は、図30(A)〜(C)に示す信号データ列の輝度信号の総和を算出し、乗算器33は、総和器32から出力された輝度信号の総和に1/3を乗算する。第1の遅延器34は、乗算器33の出力輝度信号を周期CK3だけ遅延させ、遅延させられた輝度信号を、第1の混合器35のα1=1の側に入力する。ここで、総和器32、乗算器33及び第1の遅延器34は、図17及び図24に示すサブピクセルオーバサンプリングフィルタ8と同様に機能する最も簡単な例である。すなわち、総和器32、乗算器33及び第1の遅延器34からなるフィルタのフィルタ係数は、(1/3,1/3,1/3)となり、総和器32、乗算器33及び第1の遅延器34は、加重平均フィルタとして機能する。なお、第1の混合器35のα1=1の側に接続されるフィルタは、上述した総和器32、乗算器33及び第1の遅延器34からなるフィルタに限られず、一般的な、所望の周波数特性を得るためのフィルタであればよい。このフィルタは、1画素内で同一値を出力するフィルタ、すなわち、フィルタ処理が画素間にまたがらない完結的なフィルタではなく、単に図30(A)〜(C)に示す信号データ列を畳み込み処理するフィルタであって、そのフィルタ処理が画素間にまたがって行われるものでよい。
第1の混合器35は、制御値α1に基づいて、α1=0の系統に入力された乗算器28からの出力輝度信号、すわなち、画素完結フィルタによってフィルタ処理された出力輝度信号と、α1=1の系統に入力された第1の遅延器34からの出力輝度信号、すなわちサブピクセルオーバサンプリングフィルタによりフィルタ処理された輝度信号とを混合する。第1の混合器35は、前述した混合器5と同様の機能を有するものである。したがって、第1の混合器35の出力輝度信号の周波数特性は、制御値α1の値に応じて、図29に示される特性fbとfc’の間の特性となる。第1の混合器35は、混合された輝度信号を第2の混合器36のα2=1の側に入力する。
第1の遅延器11,12,26からなる系統は、サブピクセル画素数変換された輝度信号を、その広帯域信号をそのまま維持して通過させる系統である。そして、第1の遅延器26は、図30(D)に示す信号データ列の輝度信号を、第2の混合器36のα2=0の側に入力する。
第2の混合器36も、第1の混合器35と同様の機能を有する。したがって、第2の混合器36から出力される輝度信号の周波数特性は、制御値α2の値に応じて、第1の混合器35の出力信号の周波数特性と、図29の周波数特性faの間の特性となる。
図28は、本発明の第5の実施形態に係るサンプリングレート変換装置の構成を示すブロック図である。図28において、第1の実施形態の構成要素と同一の構成要素には同一符号を付している。
図28に示す装置は、サブピクセル画素数変換器1と、画素完結フィルタ37と、サブピクセルオーバサンプリングフィルタ8と、第2の画素単位画素数変換器3と、画像の特徴検出器38と、第1の混合器35と、第2の混合器36と、YUV→RGBマトリクス変換器6とを備えている。
画像の特徴検出器38は、前述した画像の特徴検出器30と同様に構成され、サブピクセル画素数変換後の出力輝度信号Y2、及び第2の画素単位画素数変換器3の出力色差信号に基づいて、特定の波形パターン、例えば、擬似色妨害が認識され易い箇所を検出し、検出結果に基づいて、第1の混合器35の制御値α1と、第2の混合器36の制御値α2とを出力する。
図28において破線で囲われた部分は、図27のフィルタ処理モジュールに相当する。具体的には、画素完結フィルタ37は、第2の遅延器13,14,15、総和器27、及び乗算器28に該当し、サブピクセルオーバサンプリングフィルタ8は、総和器32、乗算器33及び第1の遅延器34に該当する。
YUV→RGBマトリクス変換器6は、第2の混合器36の出力輝度信号と第2の画素単位画素数変換器3の出力色差信号とを、RGB信号へマトリクス変換し、RGB信号をディスプレイに出力する。
図29は、第2の混合器36の出力輝度信号の周波数特性を示す図である。周波数特性fa及びfbは、それぞれ図22における周波数特性fa及びfbと同じであり、周波数特性fc'は、図18における周波数特性fc'と同じである。
図28に示すサンプリングレート変換装置によれば、画素完結フィルタ37により、出力輝度信号Y2が平均化処理された周波数特性fbの輝度信号が出力され、サブピクセルオーバサンプリングフィルタ8により、出力輝度信号Y2が周波数特性fbよりも狭帯域になるように帯域が抑制された周波数特性fc'の輝度信号が出力される。そしてこれらの輝度信号が第1の混合器35により混合され、その混合割合が、制御値α1に応じて可変制御される。さらに、第1の混合器35の出力輝度信号と、周波数特性faの出力輝度信号Y2とが、第2の混合器36により混合され、その混合割合が、制御値α2に応じて可変制御される。したがって、周波数特性fc’とfaの間の周波数特性が、制御値α1及びα2に応じて得られ、擬似色妨害の発生の抑制しつつ、高品位の変換画質を得ることができる。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、1画素のサブピクセル数が、R(赤),G(緑),B(青)の3つとされたが、例えば、エメラルド色など原色がもう一つ加わるなど、4つまたはそれ以上であってもよい。1画素のサブピクセル数が4つの場合、上述した画素完結可変フィルタにおける、各サブピクセルに対応する輝度信号のフィルタ係数は、
出力標本点 (1/4)+(3/4)×(1−α)
出力非標本点(1/4)×α
となり、出力非標本点は3点であり、制御値αが0〜1の範囲においていかなる値をとったとしても、3つの出力非標本点のフィルタ係数と、出力標本点のフィルタ係数を合計すると、その合計値は1となる。
これを一般的に表すと、1画素のサブピクセル数がSnの場合、フィルタ係数は、
出力標本点 (1/Sn)+((Sn−1)/Sn)×(1−α)
出力非標本点(1/Sn)×α
となり、出力標本点は常に1点、出力非標本点は(Sn−1)点となり、制御値αが0〜1の範囲においていかなる値をとったとしても、(Sn−1)点の出力非標本点のフィルタ係数と、出力標本点のフィルタ係数を合計すると、その合計値は1となる。
このとき、制御値αが1であれば、全てのフィルタ係数が1/Snとなり、サブピクセル間の係数が同一となるため、マトリクス変換の際に色のバランスが崩れないという効果を得ることができる。したがって、擬似色妨害が生じない効果は、サブピクセル数が変化しても常に得ることができる。
出力標本点と出力非標本点に係る係数αと(1−α)とが、互いに入れ替わったとしても、画素完結可変フィルタが、入れ替えに応じて、フィルタ処理を実行すればよく、これにより、入れ替え前と同様の効果が得られるので、出力標本点と出力非標本点に係る係数αと(1−α)とを入れ替えたときのフィルタ処理は、これらを入れ替えないときのフィルタ処理と、特に異なるものではない。
上述した各混合器に入力される制御値αについても同様であり、各混合器への入力を入れ替えても(例えば、制御値としてαではなく(1−α)を入力したとしても)、各混合器が入れ替えに応じて、混合を制御すれば、同様の効果を得ることができる。
上述した実施形態では、テレビジョンの伝送信号において、一般的にUVの色差信号の帯域がYの輝度信号の帯域よりも狭いので、Yの輝度信号にのみ、サブピクセル画素数変換を適用したが、図31に示すように、UVの色差信号にもサブピクセル画素数変換を適用してもよい。ここで、サブピクセル画素数変換された輝度信号及び色差信号は、YUV→RGBマトリクス変換器により、RGBの原色信号に変換される。このとき、図8に示すYUV→RGBマトリクス変換と同様に、RGBの各原色信号は、1画素あたり3つの位相の値を有し、これらの中から、ディスプレイの1画素におけるRGBサブピクセルの配列順序に一対一で対応している位相が、有効位相となり、該有効位相部の信号が各サブピクセルデータとなる。すなわち、サブピクセルサンプリングレートの輝度信号及び色差信号からYUV→RGBマトリクス変換されたRGBの各原色信号における、有効位相部の信号が、画素数レートの原色信号に変換される。
また上述した実施形態では、ディスプレイにおいて、水平方向にRGBサブピクセルが配列されているが、垂直方向にRGBサブピクセルが配列されていてもよく、この場合にも、本発明を適用可能である。また、ディスプレイにおいて、2次元にRGBサブピクセルが配列されていても、本発明を適用可能である。さらに、1画素内においてフィルタ処理が完結されれば、本発明のフィルタ方法を適用可能であり、同様の効果を得ることができる。
1画素と発光素子(サブピクセル)との関係を示す図である。 従来のディスプレイにおける画像の表示を説明する図である。 画素数変換のモデルを示す図である。 画素数変換における周波数特性を示す図である。 従来の画素数変換の概念を説明するための図である。 サブピクセル画素数変換の概念を説明するための図である。 サブピクセル画素数変換を詳細に説明するための図である。 サブピクセル画素数変換後の輝度信号を含むYUV信号を、RGB信号に変換する方法を説明するための図である。 サブピクセル画素数変換後のスペクトル成分を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係るサンプリングレート変換装置の構成を示すブロック図である。 図10に示す画像の特徴検出器の構成を示すブロック図である。 図11に示すロジカル処理による処理を説明するための波形図である。 図11に示す特徴検出混合器による処理を説明するための波形図である。 図11に示す画素完結フィルタの構成を示すブロック図である。 画素完結フィルタにおける処理を説明するための波形図である。 図10に示す装置の出力輝度信号の周波数特性を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係るサンプリングレート変換装置の構成を示すブロック図である。 図17に示す装置の出力輝度信号の周波数特性を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係るサンプリングレート変換装置に適用されるフィルタ処理の概念を時系列で説明するための図である。 画素完結可変フィルタによるフィルタ処理を説明するための機能ブロック図である。 画素完結可変フィルタによるフィルタ処理を説明するための他の機能ブロック図である。 画素完結可変フィルタの周波数特性を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係るサンプリングレート変換装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係るサンプリングレート変換装置の構成を示すブロック図である。 図24に示す画像の特徴検出器の構成を示すブロック図である。 図24に示す装置の出力輝度信号の周波数特性を説明するための図である。 本発明の第5の実施形態に係るサンプリングレート変換装置に適用されるフィルタ処理を説明するための機能ブロック図である。 本発明の第5の実施形態に係るサンプリングレート変換装置の構成を示すブロック図である。 図28に示す装置の出力輝度信号の周波数特性を示す図である。 図20、図21、または図27の各部における信号データを時系列的に示す図である。 輝度信号とともに色差信号についてもサブピクセルサンプリング変換を行う例を説明するための図である。
符号の説明
1 サブピクセル画素数変換器
2 第1の画素単位画素数変換器(画素単位画素数変換器)
4,4a,30,38 画像の特徴検出器(画像の特徴検出器)
5,31 混合器
6 YUV→RGBマトリクス変換器
7 画素完結可変フィルタ
8 サブピクセルオーバサンプリングフィルタ
11,12,13,25,26,34 第1の遅延器
13,14,15 第2の遅延器
16,17,18 セレクタ
19,24 加算器
20,22,23,28,33 乗算器
21 減算器
27,32 総和器
35 第1の混合器
36 第2の混合器
37 画素完結フィルタ
41 ロジカル処理器(特徴信号生成手段)
42 色差信号飽和度算出器(特徴信号生成手段)
43 反転器(特徴信号生成手段)
44 特徴検出混合器(特徴信号生成手段)
45 低域フィルタ(フィルタ処理手段)
46 画素完結フィルタ(フィルタ処理手段)

Claims (6)

  1. 複数のサブピクセルにより構成される各画素が、マトリクス状に配列され、かつ、前記各画素に対応する信号データに応じて、前記各画素が発光して前記画素毎に輝度又は色彩を再現する構成のディスプレイに、入力される画像信号のサンプリングレートの変換を行うサンプリングレート変換装置において、
    前記ディスプレイの画素数より大きい画素数の高精細画像信号が入力され、前記高精細画像信号を構成する輝度信号又は色差信号のサンプリングレートを、前記ディスプレイにおけるサブピクセルが配列された方向のサンプリングレートと、前記画素を構成するサブピクセル数とに応じたサブピクセルサンプリングレートに変換することにより、サブピクセルサンプリングレート信号を出力するサブピクセル画素数変換器と、
    前記高精細画像信号が入力され、入力された前記高精細画像信号を構成する輝度信号を、画素単位で画素数変換処理を行い、妨害抑圧信号として出力する画素単位画素数変換器と、
    前記高精細画像信号を構成する輝度信号又は色差信号の特定の波形パターンを検出して制御信号を出力する画像特徴検出器と、
    前記サブピクセルサンプリングレート信号と、前記妨害抑圧信号とを混合し、該混合割合を前記制御信号に応じて制御する混合器とを備えることを特徴とするサンプリングレート変換装置。
  2. 複数のサブピクセルにより構成される各画素が、マトリクス状に配列され、かつ、前記各画素に対応する信号データに応じて、前記各画素が発光して前記画素毎に輝度又は色彩を再現する構成のディスプレイに、入力される画像信号のサンプリングレートの変換を行うサンプリングレート変換装置において、
    前記ディスプレイの画素数より大きい画素数の高精細画像信号が入力され、前記高精細画像信号を構成する輝度信号又は色差信号のサンプリングレートを、前記ディスプレイにおけるサブピクセルが配列された方向のサンプリングレートと、前記画素を構成するサブピクセル数とに応じたサブピクセルサンプリングレートに変換することにより、サブピクセルサンプリングレート信号を出力するサブピクセル画素数変換器と、
    前記サブピクセルサンプリングレート信号を、前記サブピクセルサンプリングレートでフィルタ処理して、妨害抑圧信号として出力するサブピクセルオーバサンプリングフィルタと、
    前記高精細画像信号を構成する輝度信号又は色差信号の特定の波形パターンを検出して制御信号を出力する画像特徴検出器と、
    前記サブピクセルサンプリングレート信号と、前記妨害抑圧信号とを混合し、該混合割合を前記制御信号に応じて制御する混合器とを備えることを特徴とするサンプリングレート変換装置。
  3. 前記画像特徴検出器は、前記輝度信号のレベル及び前記色差信号の飽和度に応じて特徴信号を生成する特徴信号生成手段と、前記特徴信号生成手段から出力される前記特徴信号にフィルタ処理を施して、前記制御信号を出力するフィルタ処理手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のサンプリングレート変換装置。
  4. 前記特徴信号生成手段は、前記輝度信号のレベルが高くなるほど、また前記色差信号の飽和度が低くなるほど、前記混合器における前記妨害抑圧信号の混合割合が高くなるように、前記特徴信号を生成することを特徴とする請求項3に記載のサンプリングレート変換装置。
  5. 複数のサブピクセルにより構成される各画素が、マトリクス状に配列され、かつ、前記各画素に対応する信号データに応じて、前記各画素が発光して前記画素毎に輝度又は色彩を再現する構成のディスプレイに、入力される画像信号のサンプリングレートの変換を行うサンプリングレート変換装置に適用される画像信号処理方法において
    前記ディスプレイの画素数より大きい画素数の高精細画像信号を構成する輝度信号又は色差信号のサンプリングレートを、前記ディスプレイにおけるサブピクセルが配列された方向のサンプリングレートと、前記画素を構成するサブピクセル数とに応じたサブピクセルサンプリングレートに変換することにより、サブピクセルサンプリングレート信号を生成し
    前記サブピクセルサンプリングレート信号を、前記画素単位で加重平均して加重平均信号を生成し
    前記サブピクセルサンプリングレート信号と前記加重平均信号とを混合して出力信号を生成し
    前記出力信号の混合の割合を前記画像信号の輝度信号レベルと色差信号の飽和度とに基づく値に応じて変化させることを特徴とする画像信号処理方法。
  6. 前記フィルタ処理手段は、1画素毎に前記特徴信号の各サブピクセル値を平均化するフィルタ処理を行い、前記制御信号を出力することを特徴とする請求項3に記載のサンプリングレート変換装置。
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