JP4630897B2 - 情報の再生のための方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オーディオおよび/またはビデオデータの再生などの情報の再生に関し、特に、複数のニュース、複数の音楽または複数のビデオクリップなどの複数の情報の中から選択された情報を再生するための改良されたインテリジェントな方法に関するが、本発明は、家庭用補給システム、すなわち個人の家庭のための自動発注システム、特に食料品の再発注のためのシステムにおいて発生するような種類の情報の再生にも関する。
特にインターネットの分野において、インターネット上で入手できる多数の情報から、特定のインターネット利用者の個性に基づいてその利用者の関心を引きそうな情報を、要求に応じてまたは一方的に当該インターネット利用者に提示する方法、すなわち個人向けコンテンツを提供するための方法が各種存在する。これらの方法の多くは、要求に応じて、すなわち厳密な指定に従って、コンテンツを提供するか、または設定された詳細なプロファイルに従ってコンテンツを提供する。
一方、他のさまざまな方法は、さまざまな利用者間でそれらの資源を分割し、各利用者が行った選択の相関関係を確立する。したがって、明示的に要求されたコンテンツに加えて、同様のコンテンツを要求した他の利用者によって形成されたオブジェクトの推薦が提示されうる。
既存の方法の欠点は、一方では厳密な要求または極めて詳細な設定の必要である点と、他方では異なった環境および/または状況に対する融通性の無さの点である。さらに、利用者は、複雑な設定を入力することができるように、それぞれのシステムをよく知らなければならない。
したがって、複数の情報から、各人の個性プロファイルに最も適応された情報を、利用者および/または個人側に手間のかかる設定を要求せず、各人の個性に合った方法で、人々に再生することができる情報の再生および/または選択のための改良された方式が必要とされている。理想的な選択肢は、入手可能な多数の情報から、利用者の要望およびニーズ、または全般的に利用者の個性に最も近い情報を、利用者に気付かれずに選択する情報の再生および/または選択の方式である。
したがって、本発明の目的は、情報再生を利用者に合わせるために利用者側に余分な手間をかけない情報再生方式を提供することである。
この目的は、請求項1に記載の装置と請求項15に記載の方法とによって達成される。
本発明は、複数の情報からの再生される情報の選択が適応確率分布に基づいて無作為に実行され、適応確率分布が情報の再生時に取り込まれた利用者の挙動に基づときに、利用者にほとんど気づかれず、また利用者側に余分な手間をほとんどかけずに、利用者の要望およびニーズに合うインテリジェントな情報再生方式を提供することが可能であるという知見に基づく。したがって、利用者の挙動は、再生可能な情報および/または再生可能な情報が準備されている複数の情報オブジェクトの中で、1つの情報オブジェクトに準備されている特定の情報が次の再生される情報のために次の無作為選択において受け入れられるか否かの可能性を規定する適応確率分布を適応するための制御された変数として用いられる。
この場合、確率分布の適応のための制御された変数を評価挙動として提供してもらうために利用者にかかる余分な手間は、小さくしうるか、または全廃される。特定の一実施態様によると、利用者のために操作手段が、現在の情報の再生を取り消し、新しい情報を再生することを表すことができるように、すなわち一種のスキップキーが設けられる。この特定の実施態様による単純なボタンとして実施されるこの手段の操作は、利用者側の拒否挙動として評価される一方、特定の情報の再生中にこの手段が操作されなかった場合、利用者側の承認および/または歓迎挙動を表すものと解釈される。いずれにしろ利用者は次の情報オブジェクトを自分自身で選択するために操作手段を操作することになっていたので、利用者にかかる何らかの余分な手間が回避される。それどころか、理想的には、取り込まれた拒否または承認挙動に応じて確率分布を適応するので、いつかは利用者は操作手段の操作による拒否挙動という反応を行う必要がほぼなくなる。
利用者側の拒否挙動が発生すると、今しがた再生された情報オブジェクトの情報が次回再生される可能性が下がると同時に、今しがた再生された情報オブジェクトと同じカテゴリに多少属する情報オブジェクトの情報が再生される可能性も下がるように、確率分布が修正される。この目的のために、各情報オブジェクトは、例えば、その情報オブジェクトを所定の1セットのカテゴリから1つまたは複数のカテゴリに関連付けるカテゴリ関連データを含む。次に、確率分布は、例えば、各カテゴリに、そのカテゴリに関連付けられている情報オブジェクトが次回選択される可能性のレベルを示す少なくとも1つの重み付け値を関連付ける重み付け関連指定によって規定される。
本発明の特定の一実施態様によると、このカテゴリ関連データは、それぞれの情報オブジェクトを個々のカテゴリにそれぞれのカテゴリ重み付けによって関連付ける1セットのカテゴリ重み付けによって形成されている。このように、ある音楽のライブ録音は、例えば、娯楽としても音楽としても分類することができるが、必要であれば異なった程度に、および/または、異なったカテゴリ重み付けで分類することもできる。したがって、この実施態様において、利用者側の否定挙動の影響を最も受ける情報オブジェクトは、利用者が拒否挙動を示した情報のための情報オブジェクト以外では、同じカテゴリまたは複数のカテゴリに関連付けられている情報オブジェクト、および/または、より具体的には、最高のカテゴリ重み付けと同じ(複数の)カテゴリ重み付けに関連付けられている情報オブジェクトである。
本発明のさらに好ましい実施態様が添付図面を参照して後により詳細に説明されるが、これらの図としては:
図1は、本発明の一実施形態による情報再生のための装置のブロック図であり、
図2は、本発明の特定の実施形態による図1の装置の動作モードを説明するための基本的な図である。
最初に、図1は、本発明の一実施形態による情報再生のための装置の基本的なアーキテクチャを示す。
この図から分かるように、全体が10で示されている図1の情報再生装置は、制御手段12と、再生手段14と、再生手段14による情報再生に対する装置10の利用者側の挙動を取り込むための手段16と、それぞれ1つの再生可能な情報が準備されている複数の情報オブジェクトを格納するためのメモリ18と、以下により詳細に説明されるように、それに格納され、情報の選択を利用者の個性に適応するために制御手段12によって要求される例えば確率分布などのデータを有するメモリ20とを含む。
装置10のアーキテクチャを構成要素に関して説明したので、以下にその動作モードと構成要素間の相互作用とについて説明する。
図1の情報再生装置10は、自律的に、すなわち再生される情報オブジェクトを選ぶことについては利用者側の直接の介入なしに、メモリ18に準備されている複数の情報オブジェクトから複数の情報オブジェクトを連続的にまたは断続的に、あるいは何れか他の順番で選択し、選択された情報オブジェクトに準備されている情報を再生するように設けられる。ここでの選択は、制御手段12によって実行され、制御手段12は、この目的のために、メモリ18内の情報オブジェクトにアクセスできる。再生は、再生手段14によって実行され、再生手段14は、この目的のために、制御手段12によって制御される。
選択動作が純粋に無作為に実行されないように、または利用者の個性に適合しない基準によって実行されないように、メモリ20はそれに格納されている1つの確率分布を有し、この確率分布によって、各情報オブジェクト18のために、情報オブジェクトが選択され、選択された場合に受け入れられる可能性のレベルが規定される(図2の106参照)。メモリ20に格納されている確率分布は適応性があるので、以下に説明するようにこの確率分布を適応できるように、制御手段12は、読み出しのためだけでなく、書き込みのためにもメモリ20に効果的に接続される。確率分布20を適応するために、制御手段12は、選択された情報オブジェクトの再生された情報に対する利用者の挙動に関するデータを手段16から得て使用する。
情報オブジェクトに準備されている情報の種類、再生手段14におけるこの情報の再生、およびこの情報再生後の利用者の挙動は、情報再生装置10の使用目的に応じて、極めてさまざまな形式および形状を取りうる。ただし、図1の装置10の動作モードの説明を分かりやすく例示するために、以下の説明において、図1の情報再生装置10は、例えば車両内のラジオのようにオーディオデータを再生するために設けられている装置であると想定する。この場合、例えば、情報オブジェクト内の再生される情報は、MPEGファイルなどのオーディオデータから成る。
このオーディオデータ自体は、情報オブジェクトごとにまったく異なっていてもよく、例えば、ニュース、音楽、広告、実況放送、コメディー、交通ニュース、ラジオドラマまたは天気予報に関するものでもよい。多数の情報オブジェクトを大別および/または細分化して複数のグループにまとめられるように、各情報オブジェクトは、その実際の情報に加え、カテゴリ関連データをさらに含み、このカテゴリ関連データによって、各情報オブジェクトは徐々に、具体的には重み付けによって、または絶対的な項目、つまりイエスかノーによって、所定の1セットのカテゴリのうちの1つまたは複数のカテゴリに関連付けられる。可能なカテゴリ分類としては、例えば、「音楽」、「クラシック音楽」、「ニュース」、「テンポ」、「エネルギー」などが挙げられ、および/または、異なったオーディオデータの多様性を表すために上で用いられたような異なった種類のオーディオデータを表す上述の用語が含まれる。この1セットのカテゴリは、拡張可能にも固定的にもできる。
一例を示すと、ビートルズによる音楽は、例えば、音楽、テンポおよびエネルギーの各カテゴリに関連付けられる。これらの関連付けのそれぞれに重み付けを割り当てることもできる。例えば、ビートルズによる音楽は、カテゴリ関連データによって「音楽」のカテゴリには完全に、つまり100%関連付けられるが、「テンポ」および「エネルギー」のカテゴリには小さい程度だけ関連付けられる。
オーディオデータを再生する情報再生装置10の場合、再生手段14は、例えば、自動車のスピーカなどの適切なスピーカまたはイヤホンによって形成される。この場合、情報オブジェクトに準備されている情報および/またはオーディオデータは、利用者に直接再生され、すなわち、再生先と再生結果の位置は、全く同一の場所、すなわち利用者である。装置10のさらなる適用例に関して後で示されるように、これは、必ずしもその場合であることを要しない。
オーディオデータの実施形態によると、メモリ20内の確率分布は、重み付け関連指定によって規定され、重み付け関連指定は、特定のカテゴリとの関連付けによって規定されている情報オブジェクトの各グループに少なくとも1つの重み付け値を関連付け、さらに/または、各カテゴリに少なくとも1つの重み付け値を関連付けるものである。これらの重み付け値は、メモリ18内の情報オブジェクトから、再生される次の情報オブジェクトを無作為に選択する際に制御手段によって用いられ、この無作為選択において、制御手段12は、メモリ20内の重み付け関連指定または重み付け関連テーブルに従って、重み付け値がより大きい1つまたは複数のカテゴリに関連付けられている情報オブジェクトを選択する可能性がより高い。メモリ20内の重み付け関連指定の重み付け値によって規定されるような確率分布を決定するために、情報オブジェクトと個々のカテゴリとを徐々により強くまたはより弱く関連付ける上述のカテゴリ重み付けが存在する場合、制御手段はこれらのカテゴリ重み付けも使用できる。
さらに、制御手段12は、一部のカテゴリの範囲がより広く、一部のカテゴリの範囲がより狭いことを考慮できる。例えば、「ロック」のカテゴリは「音楽」のカテゴリの純粋なサブセットであるので、「音楽」のカテゴリは、「ロック」のカテゴリより多くの情報オブジェクトに適用可能である。このような観点から、「ロック」のカテゴリのための重み付け値は、音楽の重み付けカテゴリのための重み付け値より、関連付けられている情報オブジェクトにより適用可能であり、これは、個々のカテゴリに関連付けられ、情報オブジェクト間の確率分布の規定のためにおよび/または選択にも用いられるカテゴリサイズ重み付け値によって、制御手段12により考慮できる。
上述のように、メモリ20内の確率分布に基づいて制御手段12によって無作為に実行されるこの選択プロセスは、今しがた再生されたオーディオファイルの最後に到達したときに利用者側の要求に応じて実施されてもよく、または、別のシステムによって、例えば、交通量を監視し、交通量が少ないときにのみオーディオ再生を可能にする手段によって制御される方法で実施されてもよい。
制御手段12は、選択を行った後、選択した情報オブジェクトのオーディオ情報を再生手段14に出力し、再生手段14は、このオーディオ情報を利用者に再生する。
利用者に複数のオーディオコンテンツが連続的にまたは断続的に出力または再生される情報オブジェクトを選択する制御手段12による選択プロセスの根拠となる確率分布が不変であると、利用者の個性に従って聞きたくないオーディオ情報で利用者が「悩まされる」事実に関して利用者が困るという高い危険性がある。言い換えると、利用者は再生された情報のいくつかを内心で拒否する一方で、他の情報またはその再生を承認または歓迎する。さらに言い換えると、装置10の利用者は、再生された情報、または対応する情報オブジェクトを外部評価によって評価し、この外部評価は「良い」、「悪い」または「平均的」と言い換えることもできる。利用者の内部評価を装置10のために検出可能にし、適応フィードバック量としてそれを使用することができるようにするために、手段16は情報再生に対する利用者の挙動を取り込む。次に、利用者側のこの外部挙動は、評価されることができ、すなわち、利用者が再生された情報を好まないことを意味する利用者側の拒否挙動として、または、利用者が再生された情報を歓迎しさらに/またはそれを好むことを意味する承認挙動として解釈されることができる。
最も単純な事例では、手段16は、利用者が再生された情報を好まないことを装置10に知らせるために利用者が操作することができるボタンで構成されてもよい。同時に、この操作は、以下に説明するように、それに応じて、適応後の確率分布に基づいて情報オブジェクトの更新選択を実行するために制御手段12によって用いられることができる。勿論、スイッチ、レバー、音声入力など、ボタン以外の装置も操作手段として使用することができる。何れの場合も、制御手段12は、特定の操作を現在の再生に応答する利用者側の拒否挙動として、状況によっては徐々に重み付けで、解釈することができる。例えば、制御手段は、現在のオーディオ情報の再生時点から利用者が上述のボタンを押すまでの経過時間に基づいて、現在再生されているオーディオ情報を利用者がどの程度「嫌っている」のかを導き出す。
制御手段12は、拒否挙動を確認すると、今後、選択プロセスが利用者の嗜好および好みにより適応されるように、メモリ20内の確率モデルを適応しようとする。取り込んだ利用者側の拒否挙動に応じて、制御手段12は、利用者の拒否が関係していた情報オブジェクトに関連付けられている各カテゴリについてこのカテゴリのための重み付け値を減らし、具体的には、今しがた再生された情報オブジェクトのカテゴリ関連データにおけるカテゴリ重み付けを用いる場合、この情報オブジェクトがその個別のカテゴリに関連付けられているカテゴリ重み付けに依存する程度を用いる。この方法によって、これらのカテゴリのための重み付け値が他のカテゴリのための重み付け値より下げられるので、これらのカテゴリの情報オブジェクトが次回選択される可能性が下がる。
利用者側の拒否挙動のみを取り込むことも可能であるが、これに加えて、または代わりに、メモリ20内の確率分布を適応する際に利用者側の承認挙動を用いることも可能である。再び手段16のための上述の実施形態において、具体的には手段16としてのボタンに関して、制御手段12は、特定のオーディオ情報の再生中にボタンが押されなかった事実を、承認挙動を表すものとして、すなわち、その再生中にボタンが押されなかったオーディオ情報を、利用者が歓迎する、および/または、好むと解釈することができる。承認挙動が発生した場合、制御手段12が取るアプローチは、上述とは逆であり、制御手段12は、できる限り現在の情報オブジェクトのカテゴリ重み付けを考慮しながら、利用者側の承認挙動が関係した情報オブジェクトが関連付けられているカテゴリの重み付け値を増やす。さらなる可能性は、手段16として2つのスキップボタンを使用することである。一方のスキップボタン、例えば右にスキップするボタンの操作によって、現在のオブジェクトの再生が取り消されるのであれば、このボタンの操作は現在の情報オブジェクトに対する拒否挙動と評価される。もう一方のスキップボタン、例えば左にスキップするボタンの操作によって、現在のオブジェクトの再生が取り消され、現在のオブジェクトの前に再生されたオブジェクトの再生が反復されるのであれば、このボタンの操作は現在のオブジェクトの前に再生された情報オブジェクトに対する承認挙動と評価される。
手段16の上述の例、すなわち情報再生に対する利用者側の挙動を取り込むためのボタンは、情報再生に対する利用者側の積極的な反応と情報再生に対する特定の反応の不在とを、それぞれ、拒否挙動または承認挙動と評価できることを示した。上述では無反応を承認挙動の表現と解釈し、積極的な反応を拒否挙動と解釈したが、逆のアプローチまたは混在のアプローチも可能である。例えば、オーディオデータ再生装置10には、自動車内のラジオのように、再生中のオーディオファイルの聴取を利用者自身が喜んでいることを表したい場合に利用者が押すように設けられているボタンが備えられてもよい。このボタンを数回押すことは、さまざまなステージにおいて徐々に評価に使用できる。挙動を決定するための音声入力の場合、評価は、利用者によって「良い」、「悪い」などの言葉を入力することができる。
上述では、図1の情報再生装置10は、オーディオデータの再生という背景で説明された。次に、図1の情報再生装置10は、特に、例えば、なくなったかまたは少なくなった食料品を再注文するために、家庭用補給システムの枠組みで使用されるという背景で説明される。この場合、情報オブジェクトは、特定の命令、すなわち特定の食料品の調達および/または再注文に関する命令を含んでいる情報を含む。選択プロセスにおいて制御手段12により選択された情報オブジェクトの情報は、制御手段12によって再生手段14に転送され、この事例では、再生手段14は、例えばモデム、インターネット端末、ファックスまたは別の通信装置として構成され、この情報によって規定された注文を商店主に転送すると、この商店主は、この注文に従って注文された食料品を装置10および/または家庭用補給システムの利用者の住所に、例えば郵送または何れか他の配送サービスによって配送する。家庭用補給システムによって注文され、利用者に配達されたすべての食料品は、最終的に利用者の冷蔵庫(図示せず)に到達する。情報再生装置10が食料品の注文に使われる場合、再生情報の受信者すなわち商店主の位置と、再生結果すなわち冷蔵庫および/または利用者の位置とは、結果的に一致しない。これらの2つの位置の「関連」は、配送サービスと発注接続とによって実行される。
この家庭用補給システムの実施形態によると、情報再生装置10は、利用者の冷蔵庫が常に一杯であることを保証する。冷蔵庫内にある食料品を利用者の嗜好に合わせて選択するために、制御手段12は、メモリ20内の確率分布の使用によりメモリ18内の情報オブジェクトを無作為に選択し、以下に説明するように、利用者の挙動に基づいて確率分布20を適応する。メモリ18内の情報オブジェクトに準備される注文は、「果物」、「甘味」、「酸味」、「脂肪性」、「軽い」、「インドの」、「野菜」、「アジアの」、「糖尿病患者に適した」、「菜食主義者用」などのカテゴリのように、特定のカテゴリに分類されうる異なった食料品のそれぞれの注文に関する。
各情報オブジェクトは、これらのカテゴリの1つまたはいくつかにより強くまたはより弱く関連付けられる。メモリ20において、各カテゴリは、それに関連する重み付け値を有し、すべての重み付け値は、できる限り情報オブジェクト内のカテゴリ関連データのカテゴリ重み付けと、カテゴリサイズを考慮した上述の重み付けとともに、メモリ18内の情報オブジェクト間の確率分布を規定する。
情報再生に対する利用者の挙動を取り込むための手段16は、例えば、冷蔵庫から食料品を取り出す挙動を取り込む。この目的のために、冷蔵庫は、例えば、手段16として、利用者が食料品を、そこを通過させると、冷蔵庫から食品が取り出されたことを通知するバーコードリーダーを含む。しかしながら、手段16は、オブジェクト認識付きのカメラとして設けられてもよい。何れの場合も、制御手段12は、冷蔵庫に収容されている食料品が何であるかを常に認識し、すなわち、今しがたどの食品が引き出され、今しがたどの食品が冷蔵庫に配置または交換されたかを認識している。
発注に対して利用者によって示され、手段16によって取り込まれた挙動は、メモリ20内の確率分布および/または重み付け値を変更するために制御手段12によって用いられる。例えば、冷蔵庫内に常に果物が残り、腐ってしまう状況から、制御手段12は、「果物」、「柑橘類の果物」などのカテゴリのための重み付け値を下げることを決定するので、以降の注文では、果物などが注文される可能性が下がるように、確率分布が適応される。逆に、ヨーグルトが冷蔵庫に届けられると直ちに利用者が冷蔵庫からヨーグルトを取り出すという事実から、制御手段12は、例えば、利用者の挙動が承認であると決定でき、したがって、それに応じて、メモリ20内の「ヨーグルト」のカテゴリのための重み付け値ばかりでなく、例えば「乳製品」などのカテゴリのための重み付け値も増加する。
図1を参照して最後に説明した実施形態は、手段16を極めて多様な方法で構成できることを明らかに示した。全般的に、手段16は、利用者の挙動を、再生された情報に関する利用者側の承認および/または拒否挙動として制御手段12が推測しうる信号に変換できる必要があると言える。この目的のために、手段16は、上述のように、再生された情報オブジェクトに対する反応および/または無反応を取り込むときに、そのような種類の拒否および/または承認挙動を推定できるように、情報再生に対する利用者側の特定の反応および/または無反応を感知できる必要がある。
上述の説明は、各カテゴリのために1つの重み付け値のみがメモリ20内に格納されることを想定したものであった。つまり、これは、図1の装置の上述の機能説明が、1つの適応確率分布および/または重み付け値の適応テーブルのみが情報オブジェクトの選択を適応するために使われるという想定に基づいていることを意味する。多くの適用において、このアプローチは、特に、利用者がその拒否または受諾をその挙動によって表す状況に関係なく、利用者の好みが常に同じである場合、満足の行く結果をもたらすことができる。ただし、常にそうであるとは限らない。図1の装置がオーディオ情報再生装置として使用された前の使用例において、例えば、通勤途中の自分の自動車に座っている午前中と、仕事から家に帰り疲れている午後とでは、利用者にとって異なった好みおよび/または要望を有する可能性があり、その可能性が高い。この場合、カテゴリごとに1つだけの重み付け値を有し、および/または、1つだけの適応確率分布を有する適応結果は、実際には午前中と午後とでは同一でない利用者側の特定の好みまたは要望に確率分布が全く適応できないので、十分ではない。この理由のために、図1の装置の動作モードの次の実施形態において、いくつかの重み付け値および/またはいくつかの適応確率分布は、利用者が置かれる異なった状況に準備される各カテゴリのために最終的に準備される。前のオーディオ再生例において、利用者が現在置かれた状況を記述するために適した状況依存パラメータは、例えば時間である。上述の家庭用補給システムの例において、例えば、夏はより軽い食物、例えばサラダを食べる機会が多く、冬はより固形食、例えば焼いた食物を食べる機会が多いことから、利用者の食事の好みについて夏と冬とで異なることがかなり可能性がありその可能性が極めて高いため、「夏」と「冬」とを区別することが有効である。食習慣は、例えば、勤務日と週末とで異なりうる。さらなる状況関連パラメータは、それぞれの適用に関係する時期、曜日およびさらなる環境パラメータであってもよい。
したがって、図1の装置の動作モードを、当該装置がオーディオ再生装置として機能するさらなる実施形態に関して、図2を参照しながら、より詳細に説明する。この実施形態によると、メモリ18に格納されている情報オブジェクト中の各情報オブジェクト50は、情報オブジェクト50の実際の情報が準備されている情報データ52に加え、上述のカテゴリ関連データに対応するオブジェクト固有パラメータ54を含み、オブジェクト固有パラメータ54は、情報データ52に含まれている実際の情報を記述するほか、上記のカテゴリ重み付け値56を含み、各カテゴリ重み付け値56は、特定の1つのカテゴリ58に関連付けられ、その特定の1つカテゴリ58のために、そのカテゴリ58に当該情報オブジェクト50がどれだけ強く関連付けられているかを示す。図2に一例として挙げられているカテゴリは、音楽、クラシック音楽、ニュース、テンポおよびエネルギーである。例として、カテゴリ重み付け56は、パーセント値で示されているが、他の表記法も可能である。
メモリ20に格納されているグローバル重み付けデータ60は、適応確率分布を規定するために使用される。各カテゴリ58のために、このグローバル重み付けデータは、図1に関して上述のように、1つの重み付け値を含むだけでなく、状況関連パラメータの異なった可能な値に関連付けられている複数の重み付け値も含む。利用者が置かれている状況をより細かく分類できるように、図2の実施形態に従って、いくつかの状況関連パラメータ62が準備され、これらの状況関連パラメータ62のそれぞれのために、メモリ20内のグローバル重み付けデータ60は、カテゴリ58ごとに複数の重み付け値を含み、具体的には、それぞれの状況関連パラメータの可能な量子化値ごとに1つの重み付け値を含む。図2に、状況関連パラメータ62の代表例が、「時刻」、「気分」、「位置」および「天気概況」で示されている。例えば、NKがカテゴリ58の数であり、NSPが状況関連パラメータ62の数であり、nSP(1)が第1の状況関連パラメータのための識別可能な量子化値の数であり、nSP(2)が第2の状況関連パラメータのための量子化値の数であるなどとすると、グローバル重み付けデータ60は、重み付け値
Figure 0004630897
の数から成る。
グローバル重み付けデータ60をテーブル形式で格納する代わりに、図2に示すように、カテゴリ58および状況関連パラメータ62の各タプルのために、時刻のための状況関連パラメータt、気分のための状況関連パラメータs、位置のための状況関連パラメータp、および天気概況のための状況関連パラメータwを、それぞれ、重み付け値gにマッピングする関数の解析コースを格納することも可能である。
図1に関して説明した各実施形態に関して、メモリ20内の重み付け値による確率分布の規定に関する違いについて、図2を参照しながら説明したので、次に、図1の装置の動作モードを図2の実施形態の枠組みにおいて説明する。図2の実施形態においても、装置10は、グローバル重み付け60によって規定される適応確率分布を用いて、メモリ18内の複数の情報オブジェクトから複数の情報オブジェクトを連続的に無作為に選択し、選択された情報オブジェクト内の情報の再生に対する利用者の挙動に基づいて、グローバル重み付けデータ60を適応するように設けられる。
図1を直接参照しながら説明した各実施形態と異なり、図2の実施形態による装置10では、情報再生に対する利用者の挙動が利用者挙動取り込みプロセス64において取り込まれるほか、現在の状況関連パラメータが状況取り込みプロセス66において取り込まれる。状況関連パラメータの取り込みは、図1に破線で表されている状況パラメータ取り込み手段68によって実行される。状況取り込みプロセス66の結果は、状況関連パラメータのための取り込まれた値であり、すなわち、この例では、現在の時刻、利用者の現在の気分、利用者の現在の位置、および現在の天気概況である。この目的のために、装置68は、時刻を取り込むための時計と、パターン認識付きのボイスアナライザと、カメラデバイスと、ステアリングホイールに設けられた心拍数センサと、利用者の音声を認識するために挙動パターンを総合的に評価するための手段またはボイスレコーダと、利用者の位置を検出するためのGPSセンサと、天気概況を検出するための明るさ、湿度、気圧および風速の複合センサとを備えてもよい。状況関連パラメータの現在値は、図2に70で示されている。
情報オブジェクト50の中からの現在の選択の「外部評価」を明白に表す利用者側の拒否または承認挙動を挙動取り込み64が取り込むと、直ちに、この外部評価が、状況関連パラメータの関連付けられている現在値70とともに、評価プロセス72に入力される。評価プロセス72は、前の各実施形態の枠組みで図1に関して上述された、重み付け値の適応にかかる。外部評価と、状況関連パラメータの現在値70とに基づく重み付け値の適応は、アクション矢印74で示されている。適応74は、以下の方法で実行される。挙動取り込み64が負の外部評価、または再生中の情報データ52の情報オブジェクト50に対する拒否挙動を出力すると、評価プロセス72は、グローバル重み付けテーブル60を適応するために、この現在の情報オブジェクト50のオブジェクト固有パラメータ54と、状況関連パラメータの現在値70とを用いる。
具体的には、利用者側の拒否挙動が発生すると、評価プロセス72は、状況が同じであるか同様である限りは、すなわち状況関連パラメータが現在値70と同様の値を有し、および/または、メモリ20内のこのような重み付け値が現在値70と同じか同様の状況パラメータ値に関連付けられている限りは、その後、現在の情報オブジェクト50と同様のオブジェクト固有パラメータ54を有する情報オブジェクトが選択される可能性が下がるように、グローバル重み付けテーブル60に作用する。より具体的には、評価プロセス72は、同一のカテゴリ58と、同一の状況関連パラメータ62とに関連付けられているすべての重み付け値のうち、この状況関連パラメータの現在値に最も近い重み付け値を最も大きく減らす。言い換えると、それぞれの重み付け値が関係付けられている状況が現在の状況70から離れているほど、利用者の拒否挙動に基づく適応の重要性は小さい。これは、例えば、午前中、具体的には例えば午前8時にロック音楽を拒否した利用者は、午前9時、さらには午前10時にもおそらく同じ決定をするだろうが、正午、例えば職場での昼休みには、ロック音楽を再び聴きたくなるかもしれないということを考慮している。したがって、同様の状況に関係する複数の重み付け値にも反映されるように、適応74中に利用者側の拒否挙動がいくらか放射状に広がる。この方法で、適応を加速できる。
評価プロセス72は、同じ状況に、すなわちそれぞれの状況関連パラメータ62の同じ可能な値に関連する複数の重み付け値のうち、現在の情報オブジェクト50がオブジェクト固有パラメータ54によって最も強く関連付けられているカテゴリ、すなわちこのオブジェクト50のオブジェクト固有パラメータ54のカテゴリ重み付け56が最も高いカテゴリに関係する重み付け値を最も減らす。これは、ロック音楽に対する拒否挙動の結果としてニュースの再生頻度が下がることはないが、ロック音楽および同様に高エネルギーの音楽が再生される可能性が圧倒的に下がることを考慮している。別の例は、ポップとの関連付けが100%であって、さらにジャズの影響が20%である音楽の拒否となろう。この例において、重み付けはグローバルなジャズ評価において20%の影響を有するだけである。上述のように、一部のカテゴリが多数のオブジェクトに関係付けられ、一部のカテゴリが前者の純粋な下位グループであってより特化されたオブジェクトのより小さいグループに関係付けられていることを考慮するために、適応74はカテゴリ58に固定的に関連付けられている重み付けによって影響が与えられてもよい。
肯定的な外部評価または利用者側の承認挙動が発生した場合、評価プロセス72は、適応74において、前の説明とは正反対の処理を行い、具体的には、値を減らす代わりに増やし、適応が同じ方法で行われ、すなわち、それぞれの重み付け値が関係する状況関連パラメータの値が現在値70に近いほど、値を増やし、この承認挙動が関係するオブジェクト50のオブジェクト固有パラメータ54において、それぞれの重み付け値が関係するカテゴリのカテゴリ重み付け56が高いほど、値をより増やす。
図2のさらなる説明において、挙動取り込み64に対して、現在の情報オブジェクトの再生を取り消し、これによって拒否挙動を表すために、利用者によって使用されるボタンとして構成されている挙動取り込み手段16が使用されることを想定している。情報オブジェクトの再生中に利用者がこのボタンを操作しなければ、これは肯定挙動と評価される。
利用者が挙動取り込み手段16のボタンを押すと、評価プロセス72は、この挙動を、更新76の枠組み内で、例えばグローバル重み付けテーブル60とともにメモリ20に格納されているオブジェクト固有重み付けテーブル78に入力する。評価プロセス72は、利用者側の何れの拒否挙動もオブジェクト固有重み付けテーブル78に格納する。具体的には、利用者側の拒否挙動が発生すると、評価プロセス72は、その拒否挙動が関係していた情報オブジェクト50のためのインデックスを、その拒否挙動が発生した状況関連パラメータの現在値70とともに、オブジェクト固有重み付けテーブル78に入力する。拒否挙動をロギングすることは、以下により詳細に説明するように、情報オブジェクト選択プロセスをより迅速に適応する働きをする。テーブル78はサイズが限られている。したがって、利用者側の現在の拒否挙動を入力するとき、評価プロセス72は、FIFO(先入れ先出し)ストラテジーなどの適切な置換ストラテジーによって、以前の拒否挙動に対応する旧エントリを置換する。テーブル78のサイズは、例えば、拒否挙動に関して1,000個のエントリを含むことができる。
図2の実施形態では、上述のように、利用者はボタンを押すことによって拒否を表すと想定される。ボタンが押されると、上述の更新74および76が行われる。ただし、このボタンを押すことによって、次の選択プロセス80の起動も行われ、その理由は、利用者は、このボタンを押すことによって、拒否挙動を表すばかりでなく、現在の再生を停止して割り込み、代わりに新しい情報オブジェクトを再生するようにシステムに伝えるからである。ボタンを押すことによる起動は、図2に矢印82で示されている。図2の選択プロセス80は、2つのステージの選択プロセスである。第1のステージは、図2に84で示され、図1に関して既に説明した、グローバル重み付け60に基づく選択プロセスに対応する。第2のステージは、図2に86で示され、オブジェクト固有重み付け78に基づく。
図2の実施形態によると、選択プロセス80の第1のステージ84は、制御手段12によって次の方法で実行される。先ず、制御手段12は、グローバル重み付けデータ(88)を利用することによって、計算プロセス90において、グローバル重み付けデータ60に従って、最も高い確率が関連付けられているオブジェクト固有パラメータを計算する。言い換えると、制御手段12は、計算プロセス90において、1セットのカテゴリ重み付け56を、特に各状況関連パラメータの現在値70に関して、グローバル重み付けデータ60によって規定されている確率分布に従って、このセットがそれに関連付けられた最も高い選択確率を有するように、計算する。このようなオブジェクト固有パラメータを有するオブジェクトがメモリ18内の情報オブジェクトの中に実際に存在する場合、現在の状況を考慮して、このオブジェクトが受け入れられる可能性が最も高いことになる。状況が異なれば、グローバル重み付けデータが同じであっても、勿論、計算プロセス90の結果は異なったセットになる。したがって、この計算結果として生じる1セットのカテゴリ重み付けは、言い換えると、各カテゴリ関連の拒否/受諾の状況依存程度を示す。
これにも拘わらず、制御手段12は、無作為プロセス92において、メモリ18内の情報オブジェクトから無作為に選択する。無作為プロセス92は、例えば同じ確率の各情報オブジェクトを選択する。しかしながら、適応確率分布とは異なり、固定されている異なった確率部分を、ステップ92のために準備することもできる。
両プロセス90および92は、2セットのカテゴリ重み付けを導き出し、具体的には、上述のように、状況依存である計算プロセス90からの、計算された最適なオブジェクト固有パラメータセット、および/または、カテゴリ重み付けの最適なセット94と、無作為プロセス92において選択された情報オブジェクト50のオブジェクト固有パラメータ54に対応するカテゴリ重み付けのセット96とを導き出す。両セット94および96は、選択プロセス80の第1のステージ84を終わるために、制御手段12によって実行されるパラメータ比較98のための入力データになる。具体的には、パラメータ比較98において、2セット94および96から、例えば2つのカテゴリ重み付けベクトル94および96のスカラー乗算によって、1つの確率値が形成され、この確率値は、無作為プロセス92で選択されたオブジェクトがこの確率値に基づいて無作為に受諾または拒否されるように、無作為プロセス100で利用される。無作為プロセス92で選択された情報オブジェクトが受諾される確率が高いほど、選択されたオブジェクトのオブジェクト固有パラメータ96は、最適なオブジェクト固有パラメータ94により対応する。
パラメータ比較98の無作為プロセス100が拒否に至ると、プロセス90および92は、「拒否による再選択」と記されている矢印102で示されているように、再び実行される。ステップ92で無作為に選択されたオブジェクトがパラメータ比較98で受諾されると、この情報オブジェクトは、さらなる受諾/拒否ステージ、すなわち選択プロセス80の第2のステージ86に送られ、このシーケンスは、図2に「受諾」という見出し付きの矢印で示されている。
ステージ86は、正当性検証プロセス104を含み、正当性検証プロセス104は、矢印106で示されているように、特に、オブジェクト固有重み付けデータ78に基づく。正当性検証104は、無作為および/または絶対である。例えば、正当性検証104において、データ78が選択プロセス80の第1のステージ84で選択された情報オブジェクトに関係するエントリを含むかどうかと、このエントリが現在値70から所定の限度以下で異なった状況関連パラメータ62のための値を示すかどうかとに対して検証が実行される。これは、利用者が、最近、同様の状況において、この情報オブジェクトを拒否したことを意味する。決定的な正当性検証104において、これは拒否に至る。重み付けされた無作為プロセス104の場合、各状況関連パラメータのために、テーブル78のエントリに見られる値と現在値70との差に応じて、拒否の確率が変わりうる。このように、この正当性検証は、低速な適応74がその上流に接続されているより高速な適応76を有することになる。
正当性検証104は、正当性検証のためのさらに別の基準を利用することができる。例えば、図2に示されていない別のリストに、評価プロセス72は、再生された情報オブジェクトをロギングする。これらの情報オブジェクトの例えば2時間以内の即時の反復は、例えば、ステージ84を通過したオブジェクトがステージ86で拒否される正当性プロセス104において回避することもできる。さらに、正当性検証プロセス104は、受諾または拒否の決定を行うために、現在検証されるオブジェクト内のデータを利用することもできる。例えばニュース情報オブジェクトの場合、ニュースの古さまたはニュースの話題性は、プロセス104に取り込むこともできる。ニュースが古くなるほど、正当性検証プロセス104を通過して受諾される確率は低くなる。
正当性検証プロセス104の結果が「拒否」であると、選択プロセス80は、矢印102で示されているように、プロセス90および92を再開する。拒否されるたびに、以降の実行のための拒否基準の検証の厳密度は、選択が最大の実行回数の後で行われることを確実にするために、狭められる。しかしながら、オブジェクトが「受諾」で第2のステージ86も通過した場合、このオブジェクトは、選択プロセスで選択されたオブジェクトになり、矢印108で示されているように、オブジェクトの選択結果として再生手段14に出力される。選択されたオブジェクトの再生以降、矢印110で示されているように、挙動取り込み64は、今しがた選択されたこのオブジェクトに関する。これによって、利用者側の評価を適応の根拠として含む適応74および76のためのフィードバックループが閉じる。
言い換えると、図1および図2の装置は、それぞれ、個人向け情報選択に結果としてなる。図2の実施形態において、状況および環境反応が装置側の挙動に影響するで、「情報選択」を情報の選択的な記憶および再生という意味に解釈することができる。このアプローチは、前の情報選択に対する環境反応に従って望まれる選択挙動に近づくフィードバックシステムに対応する。環境反応は、いくつかの入力変数、すなわち、さまざまな環境パラメータ、または状況関連パラメータ、および選択評価および/または外部評価を用いて予め定義されている。外部評価は、外部評価手段によって、例えば利用者によって、既に選択されているオブジェクトを用いて生成される。
選択される情報は、互いに独立した複数のオブジェクトとして構築されて格納されている。上の各実施形態において、1つのオブジェクトは、純粋な情報データと、オブジェクト内容を記述したオブジェクト固有パラメータとから構成されている。システムが反応する環境は、状況関連パラメータによって記述されている。
例えば、図1の装置が図2の実施形態に従って初期化されると、最初に、利用可能ないくつかのオブジェクトから均等分布確率的無作為プロセスによってオブジェクトが選択される。以降の確率的選択プロセスのために、選択確率60が前の外部評価と現在の状況とに応じて調整される。これを図2の実施形態に関してより具体的に表現すると、メモリからの選択は常に無作為に行われるが、受諾の確率は継続的に調整される。評価が与えられまたは形成された状況から現在の状況がかけ離れているほど、外部評価および/または利用者による決定が現在の選択プロセスおよび/または同様の状況における以降の選択プロセスに及ぼす影響は弱くなり、これを本願明細書では逓減方式と呼称する。
上述の各実施形態は、選択基準の詳細な指示が与えられなくても外部環境反応を考慮しながら、情報の個人向け選択が可能である。これらの実施形態において、利用者側の複雑な積極的関与は回避される。
図2に従って機能する図1の装置の1つの可能な使用例は、カーラジオのために利用者の好みに従ったオーディオオブジェクトの選択である。オーディオオブジェクト50は、音楽などの純粋な情報データ52に加えて、例えば、音楽、ニュース、広告などのオブジェクトの種類と、オブジェクトの長さと、ロック、クラシック音楽、テクノ、またはスポーツ、経済、外国などのオブジェクトのカテゴリとのようなオブジェクト50を記述するオブジェクト固有パラメータ54も含む。可能な状況関連パラメータ62は、時刻、利用者の気分、居場所、日付/時期、天気概況などである。上述のように、評価可能性は、利用者がオブジェクトをスキップすることができるスキップボタンであってもよい。オーディオオブジェクト50が利用者に提供され、時の経過とともに、外部評価によって、自動的な選択が利用者の好みに近づいてゆく。例えば、システムは、利用者が午前中にニュースを聴き、雨が降っているときにブルースを好むことを記憶するようになる。
この使用例の他にも、以前の各選択例に従って個人向け情報選択のための適用の多数のさらなる可能性が存在する。これらは、例えば、日々の衣服の組み合わせの選択、部屋のカラーデザインまたは香りの調整、先に示したようないわゆる家庭用補給システムにおける冷蔵庫内の食料品の選択などを含む。
上述の説明に関して、情報オブジェクトがその中に準備されているメモリ18は、例えば、CD、ハードディスク、DVD、磁気メモリ、または、その中に格納されている一定の1セットの情報オブジェクトを有する何れか他のメモリでもよいことに留意されたい。その後、この1セットの情報オブジェクトは、CDの交換またはそのセットの更新によって断続的に変更することもできる。ただし、メモリ18をキャッシュとして構成し、例えば放送信号によって周期的に放送される情報オブジェクトを格納することも可能である。周期的に放送される情報オブジェクトは、ラジオ受信機で受信され、その後キャッシュメモリに入力され、さらに/または、所定の置換ストラテジーに従って再びメモリ18から置換される。この置換ストラテジーは、グローバル重み付け60によって規定される確率と、オブジェクト固有重み付けデータ78と、正当性検証104によって規定されるさらなる基準とを使用することもできる。これにより、上述の基準に従って選択プロセス80で選択される可能性が極めて低い情報オブジェクトは、キャッシュメモリ18に取り込まれないか、または極めて近いうちに置換される。この置換ストラテジーは、両データ60、78と、正当性検証104によって用いられるさらなるデータと、修正されたFIFO原理などでありえるFIFO原理に従うような置換用の共通キャッシュ基準とをさらに利用することもできる。
さらに、上述の各実施形態からは逸脱するが、確率分布の適応は、利用者のニーズおよび要望への適応に限定されるものではないことに留意されたい。例えばカーラジオの場合、確率分布に関して、1つの情報オブジェクトを終了し新しい情報オブジェクトを要求するために利用者がボタンを押すことによって、情報選択が適応されるのではなく、例えば、ハンドルの背後にいる利用者の挙動が、確率分布を適応するために利用されることもさらに可能である。例えば、あるロック音楽の再生時にハンドルの背後にいる利用者の挙動が極めて攻撃的になる場合、これは、同様の状況においてロック音楽および同様のオーディオオブジェクトが再生されることがありそうもない限りにおいては、確率分布60を適応することによって考慮される。このような適応によって、例えば、トラック運転手の安全運転を促進することができる。
評価および/または評価プロセス72に関して、パラメータが同様の状況のために計算されるまで、基礎パラメータの低減について上述した評価を行わないことも可能であることに留意されたい。言い換えると、逓減方式は、評価の際ではなく、選択の際にのみ行うことも可能である。
上述の制御手段12は、例えば、コンピュータまたはそれ相応に設計されたASICとすることもできる。
特に、本発明の方式は、状況によっては、ソフトウェアでも実施されてもよいことに注目されたい。この実施は、その方法が実行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと協働することができ、電子的に読み出すことができる制御信号を有する、デジタル記憶媒体、特に、プロッピーディスクまたはCD上で行うことができる。本発明は、一般に、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるときに、機械で読み出し可能なキャリアに格納された本発明の方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラム製品にも存在する。言い換えれば、本発明は、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるときに、この方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムとしても実現することができる。
図1は、本発明の一実施形態による情報再生のための装置のブロック図である。 図2は、本発明の特定の実施形態による図1の装置の動作モードを説明するための基本的な図である。

Claims (16)

  1. 複数の情報オブジェクト(50)に準備されている情報を再生するための装置であり、カテゴリ関連データ(54)は、各情報オブジェクト(50)に関連付けられ、前記カテゴリ関連データ(54)は、1セットのカテゴリ重み付け(56)を含、前記1セットのカテゴリ重み付けのそれぞれは、1セットのカテゴリの中のそれぞれのカテゴリ(58)に関連付けられ、それぞれの前記情報オブジェクトが前記それぞれのカテゴリに関連付けられる度合いを示し、前記再生は、状況関連パラメータが仮定しうる状況関連パラメータの複数所定の値のうちの所定の値ごとに、各カテゴリにそれぞれ1つの重み付け値を関連付ける重み付け関連指定によって制御される装置であって、
    利用者の現在の状況を記述する前記状況関連パラメータの取り込まれた値(70)を取り込むための手段(68)と、
    選択された情報オブジェクトを得るために情報オブジェクト(50)を選択するための手段(12)であって、前記選択は、情報オブジェクトが、それぞれの前記情報オブジェクトに関連付けられる前記1セットのカテゴリ重み付け(56)によって形成される第1のベクトルおよび前記取り込まれた値に関連付けられる、前記重み付け関連指定の前記重み付け値によって形成される第2のベクトルのスカラー乗算によって決定される第1の確率で選択されるように、前記重み付け関連指定と前記状況関連パラメータの前記取り込まれた値と前記情報オブジェクトに関連付けられている前記カテゴリ関連データとに基づいて実行される手段と、
    選択された前記情報オブジェクトに準備されている情報を再生するための手段(14)と、
    利用者が前記現在の状況にいる状態において、選択された前記情報オブジェクトに準備されている前記情報の前記再生に対する利用者の挙動を取り込むための手段(16)と、
    前記利用者の挙動が拒否挙動の場合、前記取り込まれた値に関連付けられている重み付け値のうち、前記情報オブジェクト(50)によって最も高いカテゴリ重み付け(56)に関連付けられているカテゴリに関連付けられている重み付け値を最も減らし、前記利用者の挙動が承認挙動の場合、前記取り込まれた値に関連付けられている重み付け値のうち、前記情報オブジェクト(50)によって最も高いカテゴリ重み付け(56)に関連付けられているカテゴリに関連付けられている重み付け値を最も増やすように、取り込まれた前記挙動に基づいて前記重み付け関連指定を適応するための手段(12)とを備える、装置。
  2. 前記状況関連パラメータは、現在の時刻、時期、曜日、前記利用者の現在の気分、前記利用者の現在の位置、または現在の天気概況である、請求項1に記載の装置。
  3. 選択するための前記手段(12)は
    情報オブジェクトが同等の確率で選ばれるように、前記複数の情報オブジェクトから候補情報オブジェクトを無作為に選ぶための手段(92)と、
    前記スカラー乗算によって決定される前記第1の確率で、前記候補情報オブジェクトを前記選択された情報オブジェクトとして受諾するための手段(98)とをさらに備え、
    無作為に選ぶための前記手段と受諾するための前記手段とは、前記候補情報オブジェクトが拒否される場合に、前記選ぶことと受諾することとを反復するように構成されている、請求項1または請求項2に記載の装置。
  4. 情報オブジェクトの前記再生または再生された情報オブジェクトに対する前記利用者側の拒否挙動が格納されているリストを管理するための管理手段(78)をさらに備え、
    受諾するための前記手段(98)は、前記候補情報オブジェクトが前記リストに依存する第2の確率で受諾されたままになるように、前記第1の確率で受諾される前記候補情報オブジェクトについての受諾/拒否決定を実行するように構成されている、請求項3に記載の装置。
  5. 記情報オブジェクトが格納されているメモリ(18)をさらに備える、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の装置。
  6. 前記メモリ(18)は、交換可能なデータ記憶媒体、CD、DVD、ハードディスク、または磁気メモリを含む、請求項5に記載の装置。
  7. 放送/無線信号によって放送された情報オブジェクトを受信するための手段と、
    所定の置換ストラテジーに従って前記メモリ内の情報オブジェクトを、受信された情報オブジェクトに交換するための手段とをさらに備える、請求項5に記載の装置。
  8. 前記置換ストラテジーは、前記重み付け関連指定に依存する、請求項7に記載の装置。
  9. 前記利用者の挙動を取り込むための前記手段(16)は、前記利用者側の反応を入力するための操作手段を備える、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の装置。
  10. 前記利用者の挙動を取り込むための前記手段は、選択された前記情報オブジェクトに準備されている前記情報の前記再生に対する前記利用者側の反応の前記入力を前記利用者側の拒否挙動として見なし、さらに
    選択された前記情報オブジェクトに準備されている前記情報の前記再生に対して前記利用者側の反応の入力が発生しない場合、これを承認挙動として見なすように構成されている、請求項9に記載の装置。
  11. 前記利用者の挙動を取り込むための前記手段は、2つの入力選択前記利用者に提供するように構成され、前記第1の入力選択肢を、前記利用者側の拒否挙動として見なし、前記第2の入力選択肢を、前記利用者側の承認挙動として見なすように構成されている、請求項9に記載の装置。
  12. 入力するための前記手段は、ボタン、マイクロホン、カメラ、レバー、またはスイッチを含む、請求項9ないし請求項11のいずれかに記載の装置。
  13. 前記情報は、オーディオおよび/またはビデオデータ、または家庭用補給システムのための反復注文を含む、請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の装置。
  14. 適応するための前記手段は、減少/増加が前記取り込まれた値に関連付けられている前記重み付け値の減少/増加よりも少なく、前記それぞれの重み付け値が関連付けられている前記状況関連パラメータの値の前記取り込まれた値からの偏差に応じて減少/増加の量少なくなるように、前記利用者の挙動が拒否挙動の場合、前記取り込まれた値に関連付けられていない重み付け値を減らし、前記利用者の挙動が承認挙動の場合、前記取り込まれた値に関連付けられていない重み付け値を増すように構成されている、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の装置。
  15. 複数の情報オブジェクト(50)に準備されている情報をコンピュータにより再生する方法であり、カテゴリ関連データ(54)は、各情報オブジェクト(50)に関連付けられ、前記カテゴリ関連データ(54)は、1セットのカテゴリ重み付け(56)を含、前記1セットのカテゴリ重み付けのそれぞれは、1セットのカテゴリの中のそれぞれのカテゴリ(58)に関連付けられ、それぞれの前記情報オブジェクトが前記それぞれのカテゴリに関連付けられる度合いを示し、前記再生は、状況関連パラメータが仮定しうる状況関連パラメータの複数所定の値のうちの所定の値ごとに、各カテゴリにそれぞれ1つの重み付け値を関連付ける重み付け関連指定によって制御される方法であって、前記コンピュータが、
    利用者の現在の状況を記述する前記状況関連パラメータの取り込まれた値(70)を取り込むステップと、
    選択された情報オブジェクトを得るために情報オブジェクト(50)を選択するステップであって、前記選択は、情報オブジェクトが、それぞれの前記情報オブジェクトと関連付けられる前記1セットのカテゴリ重み付け(56)によって形成される第1のベクトルおよび前記取り込まれた値に関連付けられる、前記重み付け関連指定の前記重み付け値によって形成される第2のベクトルのスカラー乗算によって決定される第1の確率で選択されるように、前記重み付け関連指定と前記状況関連パラメータの前記取り込まれた値と前記情報オブジェクトに関連付けられている前記カテゴリ関連データとに基づいて実行されるステップと、
    選択された前記情報オブジェクトに準備されている情報を再生するステップと、
    利用者が前記現在の状況にいる状態において、選択された前記情報オブジェクトに準備されている前記情報の前記再生に対する利用者の挙動を取り込むステップと、
    前記利用者の挙動が拒否挙動の場合、前記取り込まれた値に関連付けられている重み付け値のうち、前記情報オブジェクト(50)によって最も高いカテゴリ重み付け(56)に関連付けられているカテゴリに関連付けられている重み付け値を最も減らし、前記利用者の挙動が承認挙動の場合、前記取り込まれた値に関連付けられている重み付け値のうち、前記情報オブジェクト(50)によって最も高いカテゴリ重み付け(56)に関連付けられているカテゴリに関連付けられている重み付け値を最も増やすように、取り込まれた前記挙動に基づいて前記重み付け関連指定を適応するステップとを備える、方法。
  16. コンピュータプログラムがコンピュータ上で動作するときに、請求項15に記載された方法を実行するためのプログラムコードを有する、コンピュータプログラム。
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