JP4630832B2 - カップ部を有する衣類 - Google Patents

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Description

本発明は、ブラジャーなどのカップ部を有する衣類に関し、特に、中高齢者の女性に好適なソフト感覚としながら、下垂しがちなバストを下部に丸みを持たせると共に上部に豊かな膨らみを持たせるものである。
一般に、年齢を重ねて60齢以上になってくると、女性のバストは張りや弾力が低下し、上部の肉が削げ落ちて下方へ垂れ下がり、かつ、脇側下方へと流れる傾向がみられ、バストのシルエットを前から見たときに横長に垂れ下がった状態になる特徴がある。
特に、上カップ部のボリュームは襟元からも見えやすく、印象年齢にも大きく影響するため、この上カップ部に豊かな膨らみを形成して若々しい印象を与えるブラジャー等のカップ部を有する下着への要望が強い。
一方で、従来より、バストの下垂を防止してバストアップ補整を図る様々なブラジャーが提案されている。
例えば、実公平5−43041号(特許文献1)では、図8に示すように、左カップ部2aの左斜下方と、右カップ部2bの右斜下方に、それぞれ三日月状の剛性の芯材3a、3bを配設したブラジャー1が提案され、これにより、バストを受け止め持ち上げると共に、左右のバストを中央に寄せて、美しいバストラインを形成できるとされている。
また、特開平2004−68207号(特許文献2)では、図9(A)(B)に示すように、カップ部6の下側部に非伸縮性のバスト保持シート7を備えるブラジャー5が提案されている。詳しくは、バスト保持シート7は、カップ部6の円周方向長さR1の約2分の1以下の領域R2を、バストトップ直下位置P2からバストトップP1までの長さL1のバストトップ直下位置側約3分の2以下の領域L2を保持するように、カップ部6に着脱可能に、あるいは一体に縫着される。これにより、カップサイズの大きいバストでも、圧迫感なく包み込むように持ち上げて下垂防止できるとされている。
これらのブラジャー1、5はいずれも、下カップ部の立体的な膨らみを保持しながら、バストアップを図るものであり、若年層や中年層のバスト補整には効果があると考えられる。しかしながら、高齢層の女性のバストは、肉の張りや弾力が少ないため、下カップ部の膨らみを保持しながら単にバスト下側を保持したり、下カップ部を脇側斜下方から押し上げたりするだけでは、上カップ側に肉を移動させて豊かな膨らみを形成するまでには至らない。
また、前記ブラジャー1、5を着用すると、下カップ部側から押し上げられた肉によりバストトップが一層前方に突出しやすくなるが、前記ブラジャー1の芯材3a、3bも、前記ブラジャー5のバスト保持シート7も、バストトップを覆うように配置されていない。従って、突出したバストトップが芯材3a、3bやバスト保持シート7に覆われることなくはみ出すため、バストトップとカップ部とが擦れ易くなり、着用感が悪い点にも問題がある。
実公平5−43041号公報 特開2004−68207号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、バストの張りや弾力が低下していても、バストの上カップ部に自然で豊かな膨らみを形成してバストラインを美しく補整できるカップ部を有する衣類の提供を課題としている。
前記課題を解決するために、第1の発明として周縁にワイヤーを配置していない左右カップ部と、
伸縮性素材からなり、左右の前記カップ部の脇側縁に沿ってカップ部の上端縁まで延在する左右の脇部材と、
前記脇部材の上端に取り付けた肩紐と、
前記脇部材の下部脇側端縁に縫着される左右背面材と
前記右カップ部の下カップ部の内面に配置される非伸縮性素材からなる押上材と、
を備え、
前記押上材の上端縁は前記カップ部と縫着せずに遊離させる一方、該上端縁を除く周縁はカップ部の外周縁に沿わせて縫着すると共に該押上材の脇側端縁では前記脇部材とも一体に縫着し、
前記押上材の上端縁は、左右カップ部の下端点を結ぶラインと平行ラインに対して0度〜25度の範囲内を通るラインとして前側中央端から脇側端まで左右方向に延在させていることを特徴とするカップ部を有する衣類を提供している。
また、第2の発明として、左右のカップ部の周縁にワイヤーを配置しないと共に該左右のカップ部の下カップ部の内面に、非伸縮性素材からなる押上材を配置し、該押上材の上端縁は前記カップ部と縫着せずに遊離させると共に、該上端縁を除く周縁はカップ部の外周縁に沿わせて縫着し、
前記押上材の上端縁は、左右カップ部の下端点を結ぶラインと平行ラインに対して0度〜25度の範囲内を通るラインとして前側中央端から脇側端まで左右方向に延在させ、かつ、該押上材の上端縁は、カップ部頂点位置と該頂点位置より1cm上方位置までの範囲内を通る設定としていることを特徴とするカップ部を有する衣類を提供している。
さらに、第3の発明として、左右のカップ部の周縁にワイヤーを配置しないと共に該左右のカップ部の下カップ部の内面に、非伸縮性素材からなる押上材を配置し、該押上材の上端縁は前記カップ部と縫着せずに遊離させると共に該上端縁を除く周縁はカップ部の外周縁に沿わせて縫着し、
前記押上材の上端縁は、左右カップ部の下端点を結ぶラインと平行ラインに対して0度〜25度の範囲内を通るラインとして前側中央端から脇側端まで左右方向に延在させ、かつ、該押上材に覆われる下カップ部は、上カップ部よりも厚さを大として膨らみを持たせていることを特徴とするカップ部を有する衣類を提供している。
前記のように、非伸縮性素材からなる押上材は下カップ部の内面に配置し、該押上材によりバストの下部全体をサポートする形状としているため、該押上材で下垂するバスト下側部全体を、言わば、さらしで巻いたように押さえることができる。よって、張りや弾力の衰えたバストでも、バスト下側部全体の肉の垂れ下がりを確実に押さえ込んで抑制できる。
かつ、該押上材の上端縁とカップ部とは縫着せずに遊離させているため、カップ部の形状は押上材に追従せず、カップ部に引き攣れ等を発生させず、カップ部の外観や立体的な膨らみを維持することができ、バスト下部に自然な丸みを帯びた外観を付与できる。
さらに、押上材で押さえ込んだ肉はバスト上部へと押し上げられ、自然にバスト上部に豊かな膨らみをもたらすことができる。
さらにまた、押上材でカップ部の下カップ部の全域に配置して、バスト下部を全体を押さえるため、局所的に押し上げて補整する場合と比較して圧迫感や違和感が少なく、着用感も良好となる。
前記押上材の上端縁は、カップ部頂点位置と該頂点位置より1cm上方位置までの範囲内を通る設定としている。
上記設定とすることで、バスト上部を押さえることを防止でき、バスト上部に豊かな外観を与えることができる。
特に、カップ部の頂点位置より僅かに上方に配置し、押上材の上端縁がバストトップと接触しないようにすることが好ましい。該構成とすると、バストトップが押上材の上端縁と擦れて違和感が生じることを防止できる。
また、該押上材の上端縁は、カップ部頂点位置から前側中心方向へは、前記平行ラインに対して下方へ0〜20度の範囲内を通るラインとする一方、カップ部頂点位置から脇側へは、前記平行ラインに対して15度下方から25度上方の範囲内を通るラインとしている。
即ち、押上材の上端縁は、左右カップ部の下端点を結ぶラインと平行な左右方向に真っすぐな直線ラインとしてもよいし、前側中心から脇側端にかけて、脇側方向へ前記角度範囲で上方傾斜させてもよい。逆に脇側から前側中心に向けて上方傾斜させてもよい。さらに、カップ部頂点位置の若干上方位置から脇側および前中心側へ前記角度範囲内で下方傾斜させてもよい。
このように、押上材の上端縁は前記左右カップ部の下端点を結ぶラインと略平行とすることで、バストの下半側部の全体を確実に押さえこんで、バスト下部の左右両側への肉の流れを抑制でき、上部へ持ち上げる肉の量を多くすることができる。
前記押上材としては、伸びの無い非伸縮性素材であればよいが、マーキゼットや、トリコット、スムース、天竺などが好適に用いられる。
前記押上材は、例えば、外側布、中間布、肌側布の3枚合わせ構造とし、外側布はナイロントリコット、肌側布は綿トリコット、中間布は不織布としている。あるいは、外側布と肌側布の表裏2枚合わせ構造とし、外側布はマーキゼット、肌側布は綿トリコットとしている。いずれも、肌側布は綿などの肌触りのよい素材とし、かつ、不織布を用いて弾力性を付与することが好ましい。
前記押上材の面積は、該押上材と対向する下カップ部の面積より10〜15%小さく設定している。
このように、押上材を下カップ部の面積より小さくすることで、押上材はバスト下部を立体的に包み込むようにサポートするのではなく、さらしで巻くように平面的に押さえることができる。よって、下カップ部の肉を余すことなく押し上げて、上カップ部を効果的にボリュームアップできる。
押上材の面積を下カップ部の面積よりも10%〜15%としているのは、10%未満では、押上材によるバスト下側部の押し上げ効果が低く、15%よりも大きくすると、押上材によるバスト下側部の締め付け力が強くなりすぎ、着用感が悪化するためである。
前記下カップ部は、前記上カップ部よりも厚さを大として膨らみを持たせている。
これにより、押上材に押さえられた下カップ部のボリュームダウンを補い、下カップ部のボリュームを維持したまま上カップ部をボリュームアップできるため、バスト全体を美しく豊かなラインに補整できる。
下カップ部の厚さを大とする方法は、下カップ部を地厚の柔軟性素材で構成する、あるいは、下カップ部の外面材の内側に柔軟性素材を裏打ちする等のいずれの方法でもよい。
前記左右のカップ部の脇側縁に沿ってカップ部の上端縁まで延在させる脇部材は、伸縮性素材から構成している。
これにより、押上材により押し上げられた下カップ部の肉の脇側への流出を防止し、下カップ部の肉を効果的に上カップ側に集中させることができる。
前記左右のカップ部の周縁には金属製のワイヤーを配置していない。
本発明では、バストの下垂を押上材により面状で抑制しているため、ワイヤーを配置しなくともバストの下垂を抑制できる。また、高年齢層の女性は、ワイヤーによる局所的な締め付け感を好まない傾向にあり、ワイヤーを用いないことでソフトな感覚を付与することができる。
前記構成のカップ部を有する衣類は、ブラジャーのほか、ブラスリップ、ボディスーツ、水着、レオタードなどに適用できる。
上述したように、本発明によれば、張りや弾力が衰え、バストの上部の肉が削げて下垂しがちな高年齢層の女性のバストに対して、圧迫感を余り与えることなく、下カップ部全体の肉を押さえ、押さえた肉を上カップ側に押し上げることができ、上カップ部が豊かに膨らんだ美しく若々しいバストを形成することができる。また、下カップ部では押上材の上端縁とカップ部とを遊離させているため、下カップの形状を保持でき、該下カップ部の形状でバスト下部を丸みを帯びた外観とすることができる。
さらに、押上材によってバスト下部の全体を広面積で押さえているため、局部的な押さえで発生する圧迫感や違和感を軽減できる。さらに、ワイヤーを設けていない場合には、よりソフトな感じを与えて、快適な着用感をもたらすことができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5は、本発明の第一実施形態にかかるブラジャー10を示す。
ブラジャー10の本体部は、左右のバストを覆う左右一対の表側カップ布12と肌側カップ布13とからなる左右カップ布11と、左右カップ布11の外縁のバージスラインの下端縁に沿って配置する土台布16および脇側端に沿って配置する脇部材の左右脇布17と、左右脇布17と連続させる左右背面材の左右背面布18と、左右肩紐19を備えている。
前記左右カップ布11の下カップ部15の内面側には、非伸縮性の押上材30を設けている。
前記肌側カップ布13は、図3に示すように、バスト上側部を覆う上カップ部14と、バスト下側部を覆う下カップ部15とからなり、さらに下カップ部15はバスト下側部の前中央側を覆う前側部15−1と、バスト下側部の脇側を覆う脇側部15−2で構成している。
詳しくは、前記上カップ部14は、バストトップと対応するカップ部頂点位置Pを通り前中央側と脇側の左右両側へ延在させた上下境界線Aよりも上側のバストを覆う形状としている。
前記下カップ部15は、この上下境界線Aよりも下側のバストを覆う形状としている。前記前側部15−1は、カップ部頂点位置Pよりカップ布下端縁11aの下端点11bまで垂下させた左右境界線Bよりも前中央側のバストを覆う形状とし、前記脇側部15−2は、この左右境界線Bよりも脇側のバストを覆う形状としている。
前記上カップ部および下カップ部15を構成する前側部15−1と脇側部15−2は、肌側に不織布、外側にトリコットを重ねた生地で厚みが大となるように形成している。
前記肌側カップ布13は、まず、左右境界線Bで隣接する前側部15−1と脇側部15−2とを互いに縫着して下カップ部15を形成し、次に、上下境界線Aで隣接する下カップ部15と上カップ部14とを縫着して形成している。左右境界線Bに沿った縫着部H2と、上下境界線Aに沿った縫着部H1の裏側には、伸びの小さい縁テープ41を縫着している。
前記左右カップ布11は、前記肌側カップ布13の表側に、レースで形成した表側カップ布12を周縁に一体に縫着して形成している。
前記押上材30は、図2および図4に示すように、肌側カップ布13の内側に前記下カップ部15に対向させて配置し、その形状も下カップ部15の形状に略対応させている。
詳しくは、押上材30の上端縁30aは、図4に示すように、カップ部頂点位置Pよりも上方0.5cmの位置を通ると共に、前側端30bでは、左右の肌側カップ部13のカップ部頂点位置Pを通るトップラインLから該カップ部頂点位置Pを基準として25度下方の位置を通り、脇側端30cでは、前記トップラインLからカップ部頂点位置Pを基準として15度上方の位置を通る緩やかな曲線ラインに設定している。
押上材30の下端縁30dおよび脇側端縁30eは、それぞれカップ布11の下端縁11aおよび下部脇側端縁11eに対応している。
押上材30の面積は、下カップ部15の面積よりも10%小さく設定している。本実施形態では、主に横幅において、押上材30の表面長さを下カップ部15の表面長さよりも小さくしている。
前記押上材30は、図5に示すように、外側布31と中間布33と肌側布32とを重ね合わせてなり、外側布31はナイロントリコット、肌側布32は綿トリコット、中間布33は不織布で形成している。
前記左右カップ布11は、前記押上材30と一体に、土台布16によって連結されている。詳しくは、土台布16は、肌側の非伸縮性のマーキゼットと表側のレースとの2枚合わせ生地で形成され、図1および図2(A)に示すように、湾曲した左右の上端縁16aを、左右カップ布11の下端縁11aと押上材30の下端縁30dに一体に縫着している。
前記左右カップ布11の上部脇側端縁11dから下部脇側端縁11e、さらに前記土台布16の脇側端縁16bにかけて、伸縮性素材からなる左右脇布17の前側端縁17aを連続して縫着している。このとき、前記押上材30の脇側端縁30eを左右カップ布11の下部脇側端縁11eに重ね、左右カップ布11と左右脇布17と共に押上材30も一体に縫着している。この左右脇布17は、左右カップ布11の上端点11fまで延在し、該脇布17の上端縁17bを左右カップ布11の上端縁11cに連続させている。
前記左右脇布17の下部脇側端縁17cには、左右背面布18を縫着し、これら左右背面布18の先端に止め具22a、22bを取り付けている。また、左右脇布17の上端に左右肩紐19を取り付けて、他端を左右背面布18の上端縁18aに連結している。
前記構成のブラジャー10を着用すると、押上材30がバスト下側部全体を覆う。押上材30は下カップ部15よりも小さく平面的に形成しているため、図5に示すように、バスト下側部全体にさらしを巻きつけたように密着し、バスト下側全体の肉を上方に押し上げて自然にバスト上側部にボリュームを出すことができる。従って、バストの張りや弾力が低下した60才代以上の女性が着用しても、バスト上側に豊かな膨らみがある若々しいバストラインを形成することができる。
また、前記押上材30の上端縁30aを、バストトップに対応するカップ部頂点位置Pよりも上方を通るように設定しているため、バストトップが肌カップ布13や押上材30の上端縁30aと擦れ合うことを防止でき、良好な着用感を実現できる。
さらに、このブラジャー10は、前記押上材30がバスト下側部全体を押さえるため、局所的に押さえて補整する衣類に比して、着用時の圧迫感が軽減される。
さらにまた、バージスラインに沿った左右カップ布11の下端縁11aには金属製ワイヤーを配置していないため、圧迫感や違和感を感じることなく、一日中快適に着用することができる。
前記押上材30は、下端縁30dと脇側端縁30eをカップ布11の周縁と縫着しているが、上端縁30aはカップ布11と縫着せずに遊離させているため、カップ布11から独立した動きが可能となる。これにより、押上材30がバスト下側部を凹ませるくらいにバストに密着しても、カップ布11を引き攣らせることなく、カップ布11の立体的な膨らみや美しいシルエットを維持できる。
バスト下側部は、押上材30に押されてボリュームダウンするが、下カップ部15を地厚な柔軟性素材で形成しているため、この下カップ部15によりバスト下側部の凹みを補って自然な丸みを形成し、立体的なバストラインを保つことができる。
さらに、伸縮性素材からなる前記左右脇布17を、左右カップ部11の下部脇側端縁11eと上部脇側端縁11dの全長に沿って上端点11fまで延在させているため、押上材30によりバスト上側部に押し上げられた肉が脇側に流出することを抑制でき、バストラインの崩れを防止できる。
図6は本発明の第二実施形態を示し、押上材30の上端縁30aを、脇側端30cで前記トップラインLからカップ部頂点位置Pを基準として18度下方の位置を通るラインに設定している。その他の構成は第一実施形態と同一としている。
本実施形態は、前記第一実施形態に比して、押上材30の脇側部分の面積が小さくなるが、それでも、該押上材30はバスト下部の大部分を覆うため、バスト下側部の肉を押し上げてバスト上側部を効果的にボリュームアップすることができる
図7は本発明の第三実施形態を示し、押上材30の上端縁30aを、脇側端30cで前記トップラインLからカップ部頂点位置Pを基準として25度上方の位置を通るラインに設定している。また、前側端30bでは前記トップラインLからカップ部頂点位置Pを基準として15度下方の位置を通るラインに設定している。よって、押上材30の上端縁は脇側端30cから前側端30bにかけて湾曲しながら下方傾斜する形状としている。
前記のように、押上材30を上端の脇側端を上方位置に設定して、バストの肉の脇側への流れを抑制していることにより、非伸縮性布からなる左右脇布17は第1実施形態とは相違させてカップ部の上端まで延在させず、押上材30の脇側上端より若干上方の上カップ部14の下部脇側縁に連続させている。よって、左右肩紐19は上カップ部15の上端に連続させている。
前記第三実施形態のブラジャーは汎用されているブラジャーの形態と外観的に殆ど同等であるため、違和感のないブラジャーとしながら、特に、バストが下垂してバスト上部の肉が削げた高齢者にとって、バストの垂れを防ぐと共にバストの肉を上方に押し上げて豊かなバストを現出することができる。
本発明の第一実施形態に係るブラジャーの表側平面図である。 (A)は図1に示すブラジャーの裏側平面図であり、(B)はカップ布および押上布のB−B線概略断面図である。 図1に示すブラジャーの肌カップ布の裏側平面図である。 図2に示す押上材の拡大裏側平面図である。 図1に示すブラジャーの着用時の状態を示す概略説明図である。 本発明の第二実施形態を示すブラジャーの裏側図である。 本発明の第三実施形態を示すブラジャーの裏面図である 従来例の図である。 他の従来例の図である。
符号の説明
10 ブラジャー
11 カップ布
13 肌カップ布
15 下カップ部
17 脇布
30 押上材
30a 上端縁
30b 前側端
30c 脇側端
L トップライン
P カップ部頂点位置

Claims (8)

  1. 周縁にワイヤーを配置していない左右カップ部と、
    伸縮性素材からなり、左右の前記カップ部の脇側縁に沿ってカップ部の上端縁まで延在する左右の脇部材と、
    前記脇部材に取り付けた肩紐と、
    前記脇部材の下部脇側端縁に縫着される左右背面材と
    前記右カップ部の下カップ部の内面に配置される非伸縮性素材からなる押上材と、
    を備え、
    前記押上材の上端縁は前記カップ部と縫着せずに遊離させる一方、該上端縁を除く周縁はカップ部の外周縁に沿わせて縫着すると共に該押上材の脇側端縁では前記脇部材とも一体に縫着し、
    前記押上材の上端縁は、左右カップ部の下端点を結ぶラインと平行ラインに対して0度〜25度の範囲内を通るラインとして前側中央端から脇側端まで左右方向に延在させていることを特徴とするカップ部を有する衣類。
  2. 左右のカップ部の周縁にワイヤーを配置しないと共に該左右のカップ部の下カップ部の内面に、非伸縮性素材からなる押上材を配置し、該押上材の上端縁は前記カップ部と縫着せずに遊離させると共に、該上端縁を除く周縁はカップ部の外周縁に沿わせて縫着し、
    前記押上材の上端縁は、左右カップ部の下端点を結ぶラインと平行ラインに対して0度〜25度の範囲内を通るラインとして前側中央端から脇側端まで左右方向に延在させ、かつ、該押上材の上端縁は、カップ部頂点位置と該頂点位置より1cm上方位置までの範囲内を通る設定としていることを特徴とするカップ部を有する衣類。
  3. 前記下カップ部は上カップ部よりも厚さを大として膨らみを持たせている請求項1または請求項2に記載のカップ部を有する衣類。
  4. 左右のカップ部の周縁にワイヤーを配置しないと共に該左右のカップ部の下カップ部の内面に、非伸縮性素材からなる押上材を配置し、該押上材の上端縁は前記カップ部と縫着せずに遊離させると共に該上端縁を除く周縁はカップ部の外周縁に沿わせて縫着し、
    前記押上材の上端縁は、左右カップ部の下端点を結ぶラインと平行ラインに対して0度〜25度の範囲内を通るラインとして前側中央端から脇側端まで左右方向に延在させ、
    かつ、該押上材に覆われる下カップ部は、上カップ部よりも厚さを大として膨らみを持たせていることを特徴とするカップ部を有する衣類。
  5. 前記押上材の上端縁は、カップ部頂点位置と該頂点位置より1cm上方位置までの範囲内を通る設定としている請求項1または請求項4に記載のカップ部を有する衣類。
  6. 前記押上材の上端縁は、カップ部頂点位置から前側中心方向へは、前記平行ラインに対して下方へ0〜20度の範囲内を通るラインとする一方、カップ部頂点位置から脇側へは、前記平行ラインに対して15度下方から25度上方の範囲内を通るラインとしている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
  7. 前記押上材の面積は、該押上材と対向する下カップ部の面積より10〜15%小さく設定している請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
  8. 前記左右のカップ部の脇側縁に沿ってカップ部の上端縁まで延在させる脇部材は、伸縮性素材から構成している請求項2乃至請求項7のいずれか1項に記載のカップ部を有する衣類。
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