JP4630414B2 - 無線網 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は少なくとも1つの基地局及び複数の割り当てられた端末を含みユーザデータ及び制御データを交換する無線網に関する。
【0002】
【従来の技術】
文献「ETSI SMG2, Meeting no. 24, Cork, Ireland, 1-5 December 1997, Tdoc SMG2 359/97, Concept Group Alpha - Wideband Direct - Sequence CDMA (WCDMA), EVALUATION DOCUMENT (3.0), part1: System Description, Performance Evaluation"には、CDMA方式(CDMA=符号分割多重アクセス)によって動作する無線網が提案されている。無線網は、基地局と端末即ち移動局とを夫々有する複数の無線セルを含む。端末が登録され同期された後、例えばユーザチャネルが要求されたときに、ランダムアクセスチャネルRACHを通じてランダムアクセスバーストを送信する。ランダムアクセスバーストは、プレアンブル部及びデータ部を含む。プレアンブル部は、ゴールド(Gold)コード(プレアンブルコード)によって拡散される16の直交シンボル(プレアンブルシーケンス)を含む。ゴールドコードは、256のチップ間隔を含む。データ部は、端末用の識別子を含むフィールド、要求されるサービス(ショートパケット伝送、専用チャネルセットアップ等)を示すためのフィールド、データパケット(オプショナルユーザパケット)用のオプショナルフィールド、及び誤り検出用のCRCフィールドを含む。基地局から受信されるランダムアクセスバーストは、整合フィルタ、プレアンブル相関器、ピーク検出器を通じて、データ部の時間遅延を推定する回路部へ供給され、この回路部はデータ部の評価のためにレーキ回路を制御する。従って、相関に基づくピーク検出はここでは続くメッセージ復号化と共に使用される。基地局に割り当てられる端末に対しては、80のランダムアクセスチャネルが利用可能である。これらのチャネルは、16の異なるプレアンブルコード及び5の異なる伝送時点によって決定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
2つ以上の端末が同一のランダムアクセスチャネル上に伝送すれば、即ち、同一のプレアンブルコード及び伝送時間が選択されれば、衝突が生じ、端末によって伝送される情報は基地局によって正しく評価されえない。かかる衝突は特にトラフィック負荷が重いときに生じやすい。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、端末が異なる方法を用いて、割り当てられた基地局と信号情報を交換する無線網を提供することを目的とする。
【0005】
冒頭の段落で定義される種類の無線網では、この目的は、基地局は、少なくとも1つの端末の少なくとも1つの信号シーケンスの開始時間を伝送し、基地局は、受信された信号シーケンスを相関させ、受信され相関された信号シーケンスから生ずるパルスを検出する装置を含み、基地局は、信号シーケンスを受信した後、複数の端末によって集合的に使用されるチャネル(共用チャネル)を通じた端末からのチャネル容量に対する要求を拒絶又は承認することによって達成される。
【0006】
本発明による無線網は、夫々の基地局及び複数の端末が無線式に制御データ及びユーザデータを伝送する複数の無線セルを含む網を意味すると理解される。無線伝送は、例えば無線、超音波、又は赤外線チャネルによって情報を伝送するために使用される。
【0007】
登録及び同期の後、端末はユーザデータを伝送するために割り当てられた基地局から或るユーザチャネルを要求する。かかるユーザチャネルは、例えば、基地局と端末との間、又は2つの端末間の例えば専用ユーザチャネル(例えば音声伝送用)でありうる。チャネル割当ては、基地局によって行われる。本発明によれば、端末は、基地局によって予め決められた信号チャネルを通じて例えば専用ユーザチャネルに対する要求を送信する。基地局は、端末に対して少なくとも予め既知であり得る信号シーケンスの開始時間を通知する。或いは、1つが端末に対して、開始時間のほかに、様々な信号シーケンスのうちの割り当てられることが可能である。かかる信号シーケンスは、良い自己相関及び相互相関特性を有するゴールド又はカサミ(Casami)シーケンスである。基地局は、受信された信号シーケンスの相関が行われる装置(例えば整合フィルタ)を含む。相関によって得られるパルスは検出され、端末へ割り当てられる。本発明による網の中では、衝突は信号シーケンスの異なる開始時間によって防止され、相関に基づくピーク検出の後にメッセージ復号化は行われず、しかし信号シーケンスから得られるパルスの外観は信号要求と考慮されるため、特に重いトラフィック負荷での信号検出は従来よりも強固に迅速に実行されうる。
【0008】
信号シーケンスを検出するために、ピーク検出のために或る時間範囲が選択され、この範囲は信号シーケンスの開始時間及びチャネル特性に依存する。かかる時間範囲は、検出窓として示される。検出窓の長さ即ち持続時間と開始時間とは、ピーク検出が可能であるよう選択される。検出窓は、従来技術から既知のランダムアクセスバーストの持続時間よりも短い。本発明によるシグナリングにより、短い時間期間中に多くの端末が信号要求を送信しうる。
【0009】
登録及び同期の後、無線セル内の端末は、基地局が開始時間を明示的に変化させない限り、信号シーケンスを伝送するための参照フレームに対して同じ開始時間を常に有する。従って、1つの信号チャネルは1つの端末に対して恒久的に占有されている。多くの開始時間は短い持続時間(例えば10ms)の参照フレーム中に生じうるため、及び無線セルの全てのセルは同じ信号シーケンスを使用するため、端末に対して開始時間及び信号シーケンスが恒久的に割り当てられているときは、幾つかの網資源のみが使用される。
【0010】
無線セル内の全ての端末の信号シーケンスは、異なる開始時間を有する。最も簡単な場合は、各端末は同じ信号シーケンスを使用する。従って、1つのシーケンスの長さは通常は2つの連続する開始時間の間の距離よりも長いため、信号シーケンスは部分的に重なり合うことがある。
【0011】
本発明による網の利点はまた、信号要求が認識される確実性を含む。実際には信号シーケンスの伝送の後は常に、検出可能なパルスが発生される。これは、妨害信号及びチャネル雑音が整合フィルタの出力上の「人工」パルスを引き起こしうることによって生ずる。実際に伝送される信号シーケンスが受信されたときに、これらの人工パルスが整合フィルタの出力上でパルスの振幅を減少させることはあまり考えられない。最悪の場合(例えば、妨害の場合)、信号シーケンスが送信されずに、妨害又は雑音信号が検出閾値を超過する場合に偽アラームが形成される。
【0012】
信号シーケンスはまた共用アップリンクチャネルのチャネル容量を要求するために使用されうる。基地局は、信号シーケンスを受信した後、複数の端末によって共用されるチャネルを通じて端末からのチャネル容量のための要求を拒絶するか又は要求を承認する。共用チャネルを使用することにより、静的効果により容量が増加される。
【0013】
少なくとも1つの端末に対するチャネル容量の承認又は拒絶は、アクセス制御チャネルを通じて基地局から夫々の端末へ送信される。承認により、基地局は、共用チャネルを通じたユーザデータの伝送に関する更なる情報を送信する。かかる情報は、ユーザデータの伝送の開始時間、データ速度、伝送パワー、拡散係数等に関しうる。
【0014】
共用チャネルは、例えばユーザデータを伝送するために8つの端末によって使用されうる。更なる端末がこのチャネルを使用しようとすれば、この端末は更なる特定の信号シーケンスを伝送する。基地局は、この端末が共用チャネルを使用する様々な端末のグループの中に含まれうるか否かを試験する。試験の結果が肯定的であれば、基地局はこの端末がグループの中に含まれたことを夫々の端末に対して通知する。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の上述及び他の面は、以下説明される実施例を参照して明らかとなろう。図1は、例えば複数の基地局1乃至3と、複数の端末4乃至14とを含む無線網といったワイヤレス網を示す図である。或る端末4乃至14は、基地局1乃至3に割り当てられる。図1に示される例では、基地局1には端末4乃至7が割り当てられ、基地局2には端末8乃至10が割り当てられ、基地局3には端末11乃至14が割り当てられる。制御データの交換は、少なくとも基地局と端末との間で行われる。ユーザデータの交換は、基地局と端末との間、及び、端末間で行われる。いずれの場合も、ユーザデータの伝送用のリンクは基地局によって確立される。端末4乃至14は通常は静止した基地局1乃至3によって制御される移動局である。しかしながら、基地局1乃至3もまた所望に応じて移動式でありうる。
【0016】
無線網の中では、例えばFDMA方式(FDMA=周波数分割多重アクセス)、TDMA方式(TDMA=時分割多重アクセス)、又はCDMA方式(CDMA=符号分割多重アクセス)又は、これらの方式の組合せに従う無線信号が伝送される。
【0017】
特殊な符号拡散方式であるCDMA方式によれば、ユーザから生ずる2進情報(データ信号)は異なる符号シーケンスで変調される。かかる符号シーケンスは、概して2進情報の速度よりもかなり速いチップ速度とも称される速度を有する疑似乱数方形波信号(疑似雑音符号)を含む。疑似乱数方形波信号の方形波パルスの持続時間は、チップ間隔Tcと称される。1/Tcはチップ速度である。疑似乱数方形波信号によるデータ信号の乗算又は変調は夫々、拡散係数Nc=T/Tcによるスペクトルの拡散を生じ、但し、Tはデータ信号の方形波パルスの持続時間である。
【0018】
基地局には無線セルが割り当てられ、この無線セルの中で、無線セルの中に配置される夫々の端末との間にデータトラフィックが生ずる。端末が1つの無線セルから他の無線セルへ移動するとき、端末の割り当ては所与の仕様に従って1つの基地局から端の基地局へ移される。かかる端末はすると、1つの無線セルから他の無線セルへ切り替わるとき、2つの無線セルの基地局との間で同時にデータを交換しうる。これは、いわゆるソフトハンドオーバーと称される。図1中、無線セルは図1の点線で描かれた円によって示される。
【0019】
ユーザデータ及び制御データは、基地局によって予め決められたチャネルを通じて少なくとも1つの端末と基地局との間で伝送される。基地局から端末への無線リンクはダウンリンクと称され、端末から基地局への無線リンクはアップリンクと称される。このようにして、データは、ダウンリンクチャネルを通じて基地局から端末へ伝送され、アップリンクチャネルを通じて端末から基地局へ伝送される。例えば、コネクションの確立の前に基地局から全ての端末へ制御データをブロードキャストするために、ダウンリンク制御チャネルが設けられうる。かかるチャネルは、ダウンリンクブロードキャスト制御チャネルと称される。
【0020】
コネクションの確立の前に端末から基地局へ制御データを伝送するために、例えば、基地局によって割り当てられるが、他の端末によってもアクセスされうるアップリンク制御チャネルが使用されうる。複数の又は全ての端末によって使用されうるアップリンクチャネルは、共用アップリンクチャネルと称される。コネクションの確立の後、例えば、端末と基地局との間で、ユーザデータはダウンリンク及びアップリンクユーザチャネルを通じて伝送される。2つの端末間でのユーザデータの直接的な伝送のために、ピア・ツー・ピアユーザチャネルと称されるチャネルが使用される。1つの送信器と1つの受信器との間でのみ確立されるチャネルは専用チャネルと称される。概して、ユーザチャネルは、リンク特定制御データを伝送するための専用制御チャネルを伴う専用チャネルである。
【0021】
チャネルは、周波数範囲、時間範囲、及び、例えばCDMA方式の場合は拡散符号によって、決定される。ユーザデータが基地局と端末との間で交換されるためには、端末が基地局と同期される必要がある。例えば、FDMA及びTDMA方式の組合せが使用されるGSM方式(GSM=移動通信用グローバルシステム)より、適当な周波数範囲が決定された後に所定のパラメータに基づいてフレームの時間依存位置が決定され(フレーム同期)、このフレーム同期はデータ伝送を順序づけるのに役立つことが知られている。係るフレームは、TDMA、FDMA及びCDMA方式の場合の端末及び基地局のデータ同期のために常に必要である。かかるフレームは、様々なサブフレームを含んでもよく、幾つかの他の連続するフレームと共にスーパーフレームを形成してもよい。簡単化のため、フレームは参照フレームと称されるものから開始する。
【0022】
フレーム同期を実行するために、全ての端末は基地局によって伝送されるパルスによって基地局と同期されねばならない。符号拡散方式(例えばCDMA方式)が使用されない場合(例えばTDMA方式が使用される場合)、パルス持続時間は、1ビットを伝送するために必要な時間間隔にちょうど一致する。符号拡散方式が使用される場合、パルス持続時間は1チップ間隔に対応する。すると、1つのビット間隔は複数のチップ間隔に対応する。フレーム同期のためには、基地局によって特殊パルスシーケンスが伝送されることが必要である。パルスシーケンスの開始時間は、フレームの開始時間に対応する。
【0023】
以下では、端末が既に基地局に同期されており、その基地局に登録されていると想定する。端末(例えば、図1の端末4乃至7のうちの一つ)がユーザデータを送信し受信しうる前に、その端末にはダウンリンク及びアップリンクコネクション又はピア・ツー・ピアユーザチャネルのために関連する基地局(例えば図1の基地局1)によってユーザチャネルが割り当てられねばならない。このために、基地局(例えば図1の基地局1)は、ランダムに選択されうるフレーム中にダウンリンクブロードキャスト制御チャネルを通じて、割り当てられた端末(例えば、端末4乃至7)へ制御データを送信する。これらの制御データは、端末に対してこれらの端末が特殊な信号シーケンスを伝送しうるフレームに対する時点(シーケンス開始時間)を知らせる。端末によって伝送されるかかる信号シーケンスは、疑似乱数方形波信号であり、当該の端末がユーザチャネルを要求していることを示す。従って、信号シーケンスの伝送のために、基地局は各端末に対して、信号シーケンスが伝送されるべきアップリンク信号チャネルを割り当てる。制御データの伝送数を制限するために、基地局は各端末に対して信号シーケンス及びシーケンス開始時間を一回だけ割り当てることができる。これは、例えば、割り当てられた基地局における端末の登録中に行われうる。しかしながら、シーケンス開始時間の割り当ては、以下説明されるように、基地局と端末との間のリンクの異なるチャネル特性に依存して行われてもよい。本発明における信号チャネルは、特殊な信号シーケンス及びその開始時間によって実現される。
【0024】
基地局に対して割り当てられる全ての端末は、同じ信号シーケンスを伝送するが、異なる時間(シーケンス開始時間)で伝送する。従って、異なる基地局は、それらの割り当てられた登録された端末に対して異なる信号シーケンスを割り当てる。すると、隣接する基地局が夫々の異なる信号シーケンスを有する場合のみで十分である。端末が、例えば1つの無線セルから他の無線セルへ移動する場合に、2つの基地局に登録されれば、端末はユーザチャネルが要求されている基地局を予め決める信号シーケンスを伝送する。
【0025】
基地局は、単一の整合フィルタと、回路の下流に接続されており、端末によって伝送される信号シーケンスを検出するためのピーク検出器とを含む。整合フィルタは、符号拡散が用いられる場合は少なくとも最大チップ速度に等しい、又は符号拡散が用いられない場合は最大ビットレートに等しいクロックレートでクロックされる。端末は、良い自己相関特性を有する信号シーケンスを伝送する。これは、整合フィルタの出力で生じ、異なる端末からの連続する信号シーケンスから生ずるパルスは、検出窓の中でピーク検出器によってはっきりと検出されうることを意味する。最大チップ速度又はビットレート、及び適当な自己相関特性を有する信号シーケンスに依存してクロックレートを選択することは、連続する信号シーケンスが開始時間の間に最小の時間の距離を有することを可能とする。
【0026】
更に、信号シーケンスは、良い相互相関特性を有する、即ち、網内で伝送されるべき他の信号との相関は小さくなる。従って、一方では、網内で伝送され整合フィルタによって受信される他の信号はピーク検出器によって無視できるほど小さい雑音信号であると解釈され、他方では、信号シーケンスは、網内で伝送される他の信号を処理する基地局の中の他の回路要素によって無視できるほど小さな雑音又は妨害信号として解釈される。良い自己相関及び相互相関を有するこの種類の信号シーケンスは、例えば、文献「J.G. Proakis: Digital Communications by J.G. Proakis, third edition, McGraw-Hill International Editions, 1995, pp. 724 to 729」よりゴールド及びカサミシーケンスとして知られるシーケンスである。
【0027】
整合フィルタの出力上に生成されるパルスは、信号シーケンスのエネルギーの尺度である。伝送されるべき他の信号とは反対に低い信号シーケンスの長さ及び振幅は、従って、整合フィルタの出力上のパルスの高さを決定する。
【0028】
信号シーケンスのシーケンス開始時間は基地局によって決定されるべきであり、それにより基地局の中の整合フィルタは、その基地局に割り当てられた端末からの信号シーケンスの検出後に所定の検出窓の中にパルスを発生する。この検出窓は、持続時間即ち長さδを有する。
【0029】
原理的には、信号シーケンスは任意のシーケンス開始時間において伝送されうる。シーケンス開始時間は、整合フィルタの出力上のパルスの外観に関連する。検出は、信号シーケンスが伝送された後、及び、少なくとも1つの端末及び基地局との間のリンクのチャネル特性によって生ずる遅延の後に始まる。チャネル特性とは、チャネルの物理的パラメータを意味すると理解されるべきである。チャネル特性は、例えば、端末と基地局との間の距離である。従って、ピーク検出器は、様々な端末について異なる幅の検出窓を使用することが可能である。しかしながら、簡単化のため、ここでは均一の幅の検出窓が選択されるものとする。持続時間δを有するランダムに発生する検出窓のシーケンスは、図2中に、長さFRを有する参照フレームに関して示されている。受信された信号シーケンスから、整合フィルタは概して、主パルスと主パルスの付近に通常対称的に分布される幾つかの補助パルスとを有するパルスシーケンスを生成する。補助パルスの振幅は、通常は主パルスの振幅よりも小さい。
【0030】
整合フィルタによって発生される様々な主パルスは、整合フィルタの出力上に出現しチャネルによって歪んだ様々な端末からのシーケンスが重なり合ってはっきりした検出が不可能とならないことを確実とするよう、適当な保護時間を有さねばならない。いくらか重なり合う場合、基地局はパルスをはっきりと端末に割り当てることができない。従って、検出窓の幅即ち持続時間δは、チャネルによって影響を受けないため少なくとも主パルスに等しくなくてはならず、更に追加的なチャネル依存保護間隔を有する。これはまた、連続する等しい信号シーケンスの間の距離の結果を与える。しかしながら、弱い相関は、整合フィルタの下流に接続されるピーク検出器が他の基地局又は無線領域からのシグナリング信号を妨害的でない雑音として検出するため、異なる基地局から生ずる2つの異なる信号シーケンスの間の時間距離を考慮に入れる必要はない。
【0031】
所定の時間範囲内でできるだけ多くの信号シーケンスを伝送するために、本発明によって、シーケンス開始時間の最適化された間隔が提供されうる。これは、毎回、検出窓の幅が常に端末と基地局との間のチャネル特性に依存して決定されることを意味する。より簡単に実現されうる本発明による他の可能性は、信号シーケンスが一定の距離部分で連続的に伝送されることである。一定の距離が決定されるとき、最も劣ったチャネル特性が考慮されるべきである。図3は、長さFRを有する参照フレームに関して、一定の所定の間隔で伝送される信号シーケンスの結果として生ずる連続的な検出窓を示す図である。
【0032】
図4は、例として、シーケンス持続時間即ちシーケンス長さL1及びL2を夫々有する2つの信号シーケンスS1及びS2を示す図である。チャネル特性によって与えられた遅延p1及びp2の後、検出動作、即ち、長さδを有する検出窓が開始する。信号シーケンスに関連する主パルス及び補助パルスは、かかる検出窓の中で生ずる。
【0033】
検出窓の長さδは、3つの要因(チャネル特性)によって更に特定的に決定される。第1に、端末から基地局へ伝送されるべきデータの伝搬遅延の推定値の精度が考慮されるべきであり、第2に、マルチパス伝搬に基づく遅延拡散特徴が考慮されるべきであり、第3に端末の信号シーケンスの自己相関特性が考慮されるべきである。
【0034】
無線セルの中では、端末は通常は基地局から異なる距離に配置される。これは、端末によって伝送される信号シーケンスの異なる伝搬遅延をもたらす。端末MTiと基地局Bとの間の伝搬遅延はpiに等しくなくてはならず、信号シーケンスの長さはLに等しくなくてはならない。基地局が時点tiにおいて整合フィルタの出力において端末MTiのためのパルスを期待する場合、基地局は端末MTiに対して時点ti−pi−Lにおいて信号シーケンスの伝送を開始するよう指示する。しかしながら、伝搬遅延piの推定値の制限された精度により、整合フィルタの出力におけるパルスは内在的に不正確である。この伝搬遅延piの推定値の不正確さは、十分に長い検出窓δによって補償されねばならない。推定値の最大の不正確さが全ての端末についてjになったとき、検出窓はjよりも大きくなくてはならない。
【0035】
データは、端末と基地局との間では、通常は1つの無線リンクのみを通じて伝送されるのではなく、幾つかのリンクを通じて伝送される(マルチパス伝搬)。反射及び偏向効果により、端末から基地局へ伝送される信号は異なるパスを経路に沿って進行し、そこから生じ異なる経路に沿って進行する信号は異なる時点において基地局によって受信される。従って、整合フィルタの出力では、信号シーケンスのために単一の主パルスのみが出現するのでなく、更なる主パルスも出現する。これらの更なる主パルスは、マルチパス伝搬によって生成され実際の主パルスの付近でグループとされる信号により、整合フィルタの出力において発生する。実際の主パルスは、整合フィルタの出力において、実際の受信された信号シーケンスから生ずる。従って、検出窓の長さδは、実際の主パルス及び更なる主パルスを含む窓の長さwよりも大きくなくてはならない。マルチパス伝搬がない場合でも、整合フィルタの出力では実際の主パルスだけでなく補助パルスもまた生ずることに注意すべきである。しかしながら、上述の適当な自己相関特性により、補助パルスの振幅は主パルスの振幅よりもはるかに低い。
【0036】
信号シーケンスの自己相関特性は、主パルスの幅、並びに(チャネル特性を考慮しない場合の)整合フィルタの出力における補助パルスの最小及び最大のための尺度である。ゴールド又はカサミシーケンスの場合、整合フィルタの出力における主パルスは、上述のように信号シーケンスのエネルギーに略等しい。すると、主パルスの振幅は補助パルスの振幅よりもはるかに高い。従って、信号シーケンスのエネルギーはその振幅と持続時間即ち長さとによって決定される。他の信号との干渉を減少するため、信号シーケンス(例えばゴールド又はカサミシーケンス)の振幅は他の信号の振幅よりもかなり小さくなくてはならない。しかしながら、整合フィルタによって信号シーケンスの検出を可能とするために、信号シーケンスは十分に長くなくてはならない。信号シーケンスの検出の持続時間は従って延長され、また基地局による信号シーケンスを伝送した端末へのユーザチャネルの割当ても延長される(信号時間の延長)。信号シーケンスの長さはこのように、信号シーケンスの自己相関特性及び信号時間に影響を与える。所与の信号シーケンスのための自己相関関数が時間間隔qにおいて十分に大きければ、δはqよりも大きくなくてはならない。
【0037】
検出窓の長さ即ち持続時間δは、j、w及びqの和に等しいよう選択されねばならず、即ち、
δ = j+w+q
でなくてはならないことに注意すべきである。
【0038】
ここまで、本願には検出窓の持続時間δが調和され、それにより単一の信号シーケンスのみが検出されうる場合について記載されている。これは、基地局が2進情報信号即ち1ビット情報信号を受信することを意味する。この2進情報信号は、信号シーケンスを伝送した端末が、新しいユーザチャネルを要求するか(検出窓の持続時間に亘って整合フィルタの出力にパルスが存在する)、ユーザチャネルを要求しないか(検出窓の持続時間に亘って整合フィルタの出力にパルスが存在しない)を示す。以下、伝送を1ビットからnビット情報信号へ(nは1よりも大きい整数である)拡張することについて説明する。この1ビットからnビット情報への拡張は、検出窓の持続時間又は長さが考慮される各端末について係数nによって増加されることによる検出窓の延長によって達成される。n倍に拡大された検出窓が発生している間、端末からnの信号シーケンスが検出されうる。nビット情報信号(信号データ)を伝送する端末は、開始時点が毎回値δだけシフトされている同一の信号シーケンスを用いる。伝送された信号シーケンスは例えば「1」を示し、伝送されていない信号シーケンスは「0」を示す。
【0039】
図5は、同一の信号シーケンスから検出されたパルスの位置の例を示す図である。パルスの第1のグループG1は、第1の端末の信号シーケンスに関連付けられ、パルスの第2のグループG2は、第2の端末の信号シーケンスに関連付けられる。7ビット情報「1100111」はグループG1から生じ、情報「0100101」は第2のグループG2から生ずる。
【0040】
端末によるnビット情報の伝送は、様々なシグナリング適用を可能とする。例えば、3つの連続する信号シーケンスが伝送されていないことを示す情報「000」は、端末がユーザチャネルを要求しないことを意味しうる。情報「001」は、端末が8kbit/sのユーザチャネルを要求することを意味しうる。2つの伝送されていない信号シーケンス及び1つの伝送された信号シーケンスは、情報「001」を生成する。端末は、64kbit/sのユーザチャネルに対する要求を情報「010」によって表現し、144kbit/sのユーザチャネルに対する要求を情報「011」によって表現しうる。
【0041】
すると基地局の中の整合フィルタは、1ビット情報及びnビット情報の両方の場合に同じ信号シーケンスが受信されるため、1ビット情報及びnビット情報の受信のために配置されている。これらの2つの場合、唯一の違いは、整合フィルタによって検出されるパルスの後処理のみである。1ビット情報の場合、情報の処理は1つの信号シーケンスの検出のために期間δの後に行われ、nビット情報の場合、nの信号シーケンスの検出のための期間nδの後に行われる。
【0042】
本発明の更なる面は、信号チャネルの数の増加に関する。基地局の信号チャネルの数は、単一の信号シーケンスが使用される場合は値FR/δに制限され、但し、FRは参照フレームの長さを示し、δは検出窓の長さを示す。これに関して、1ビット情報のみが伝送され、各検出窓は同じ長さδを有すると想定される。基地局が値FR/δの所与の値よりも多くの信号チャネルを割り当てることを望む場合、端末に対して単一の信号シーケンスのみを割り当てる代わりに異なる信号シーケンスを割り当てうる。例えば、1つの参照フレームに亘って、整合フィルタによって100の同一の信号シーケンスが検出されうる。しかしながら、無線セル内に信号シーケンスを送信しようとする120の端末が存在する場合、この120の端末の全てのために同じ信号シーケンスを使用することは不可能である。従って、例えば60の端末は第1の信号シーケンスを送信し、他の60の端末は第2の信号シーケンスを送信することができ、これらのシーケンスは基地局内の2つの異なる整合フィルタによって検出されうる。また、異なる信号シーケンスのシーケンス開始時間は相互に独立であり、それにより調和される必要はないことに注意すべきである。同じ信号シーケンスの開始時間を相互に同調することのみが必要である。
【0043】
本発明は、WB−CDMA又はCD/TDMAに夫々基づく既存の移動無線システム、例えばGSMシステム又はUMTS移動無線システム(UMTS=ユニバーサル移動電気通信システム)の中の追加的な回路部として実施されうる。図6乃至9は、基地局の受信器(図6)及び送信器(図7)、並びに端末の受信器(図8)及び送信器(図9)を示す。
【0044】
図6に示される基地局の受信器のブロック図は、(例えばGSM移動無線システム又はCDMAシステムの)既知の要素、例えば、アンテナ15、高周波ブロック16、中間周波ブロック17、アナログ/ディジタル変換器18、復調器19、及び例えばチャネル分割、逆インターリーブ、チャネル復号化、及びCDMAシステムが使用されている場合は逆拡散の切換機能を実行するブロック20を有する。制御及びユーザ信号はベースバンド中で生じ、更なる処理のための夫々のユニット、例えば交換点へ様々な信号を転送するチャネルアクセス制御ブロック23へ与えられる。本発明によれば、基地局の受信器は、信号シーケンスがあるか否かを見出すために受信された信号を検査する整合フィルタ21を含む。予想される時間期間(検出窓)中に信号シーケンスが検出されれば、即ち、少なくとも1つのパルスが発生されれば、これは次のピーク検出器22によって検出され、例えばプロセッサでありうるチャネルアクセス制御ブロック23へ通知される。チャネルアクセス制御ブロック23はこのメッセージを回路の下流にありここでは図示されない更なる制御要素へ送信し、この更なる制御要素は例えば発生された制御データによって、基地局の送信器を通じてユーザデータを端末に割り当てる。
【0045】
検出窓の持続時間即ち長さδは、予め固定されて決められてもよく、また例えば網の通常動作よりも前の測定によって既に決められていてもよい。或いは、検出窓の持続時間δが動作中に各端末のために個々に決定されることも可能である。特定の信号シーケンスのための端末の検出窓の持続時間δは、ここでは測定結果が評価された後に、ここでは図示されない制御要素によってピーク検出器へ供給される。GSM移動無線システムでは、例えば、基地局と端末との間の距離は基地局の中で受信された端末からの信号に基づいて評価される。
【0046】
整合フィルタ21によって発生されピーク検出器22によって決定されるパルスの情報は、チャネルアクセス制御ブロック23の中で処理される。特定の検出窓は端末に割り当てられる。かかる検出窓の中で少なくとも1つの主パルスが検出されれば、チャネルアクセス制御ブロック23は端末からのユーザチャネルに対する要求があることを確立する。この要求及び更なる端末からの要求から、また既存のコネクション又は割り当てられたユーザチャネルを考慮しつつ、ここでは更に示されない制御要素は、チャネルアクセス制御ブロック23から要求を受信した後に、要求している端末に対してユーザチャネルが使用可能とされうるかを決定する。ユーザチャネルの割当てが可能であれば、このユーザチャネルは決定され、基地局の送信器(図7)における処理の後、ダウンリンクブロードキャスト制御チャネルを通じて端末へ与えられる。
【0047】
図7に示される基地局の送信器もまた、様々な源25から受信されるチャネルアクセス制御ブロック24を含む。かかる源は、例えば、ユーザデータを生成する交換点又は制御データを供給する制御要素でありうる。例えば、これらの制御データは、信号シーケンスによって既にユーザチャネルを要求している端末のための使用されるべきユーザチャネルに関する情報を含んでもよい。制御ブロック24に続くブロック26は、例えば、チャネル符号化、インターリーブ、チャネル多重化、及びCDMAシステムが用いられているときは拡散等の切換機能を実行する。ブロック26の出力信号は、変調器27、ディジタル/アナログ変換器28、中間周波ブロック29、及び高周波ブロック30を通じてアンテナ31へ与えられる。要素25乃至31は全て、既存の移動無線システムから既知の要素でありうる。
【0048】
端末の受信器のブロック回路図は図8に示されている。この受信器は、例えばGSM移動無線システム又はCDMAシステムから既知の要素、例えば、アンテナ32,高周波ブロック33、中間周波ブロック34、アナログ/ディジタル変換器35、復調器36、幾つかの機能を有するブロック37、及び様々なリンクへ制御及びユーザデータを供給するチャネルアクセス制御ブロック38(例えばユーザデータを音声データへ変換する低周波回路)を含む。ブロック37は、例えば、チャネル分割、逆インターリーブ、チャネル復号化、及びCDMAシステムが用いられている場合は逆拡散の切換機能を有する。チャネルアクセス制御ブロック38は、端末に関連する幾つかのチャネル、例えばユーザチャネル又はダウンリンクブロードキャスト制御チャネルを評価する。この情報は、ここでは更に示されない端末の中の或る他の回路要素へ転送される。チャネルアクセス制御ブロック38はブロードキャスト制御チャネルから、少なくとも1つの信号シーケンスがどの開始時点で伝送されうるかに関する情報を得る。この情報はここでは更に示されない少なくとも1つの回路要素へ転送される。
【0049】
端末は、図9に示されるブロック回路図及びチャネルアクセスを制御するチャネルアクセス制御ブロック39を有する送信器を含む。チャネルアクセス制御ブロック39は、ブロック42へ続き、ブロック42はチャネル符号化、インターリーブ、チャネル多重化、及びCDMAシステムが用いられているときは拡散等の切換機能を実行する。更に、チャネルアクセス制御ブロック39は、時間制御器40に対して信号シーケンスの開始時間を示す。ユーザデータ及び制御データは、チャネルアクセス制御ブロック39によって異なる源から受信される。かかる源は、例えば、音声データをユーザデータとして生成する低周波回路、又は制御データを供給する制御要素でありうる。例えば、これらの制御データは、信号シーケンスの開始時間に関する情報でありうる。時間制御器40は、信号シーケンスを発生するための発生器41へ時間マークを与える。時間マークは、例えば、信号シーケンスの方形波パルスの開始及び停止時間でありうる。発生器は、様々な信号シーケンスを記憶するためのメモリを含む。伝送されるべき信号シーケンスはチャネルアクセス制御ブロックから選択される。信号シーケンスは、適当に、発生器41のメモリの中に書き込まれうる。発生器41及び時間制御器40は、使用されるべき信号シーケンス及び信号シーケンスの開始時間に関する情報が受信された後に初期化される。関連する基地局によって信号シーケンス及び/又は開始時間に変化がないことが示されれば、発生器41及び時間制御器40の更なる初期化は必要ではない。
【0050】
ブロック42において処理されたユーザデータ及び制御データは重畳回路43へ供給され、重畳回路43は更に発生器41の出力信号を受信する。重畳回路43によって生成される出力信号は、変調器44を通じて、ディジタル/アナログ変換器45、中間周波ブロック46、高周波ブロック47へ伝送され、高周波ブロック内で形成された信号をアンテナ48を用いて放射する。
【0051】
上記されたように、端末によって伝送される信号シーケンスは割り当てられた基地局からユーザチャネルを要求するために使用される。これは通常は専用チャネルである。この要求は、端末が基地局と同期され登録された後に行われる。
【0052】
信号シーケンスはまた、パケットを伝送するために共用アップリンクチャネルを要求するためにも使用されうる。共用アップリンクチャネルは、複数の端末から基地局へユーザデータを同時に伝送するためのチャネルである。例えば、基地局に登録される8つの端末はこのチャネルを同時に使用することができる。
【0053】
端末が基地局によって定義された開始時間において信号シーケンスを伝送すれば、これはユーザデータを伝送するためのチャネルの或る容量(例えば16kbit/s)のための要求を意味する。基地局は、アクセス制御チャネルと称される特殊な制御チャネルを通じてチャネル容量の予約の承認(又は拒絶)を送信する。容量の予約と共に、端末は更にアクセス制御チャネルを通じてユーザデータの伝送に必要な情報を知らされる。ユーザデータを伝送するためにCDMA方式が用いられれば、アクセス制御チャネルは、端末に対して、ユーザデータの伝送の開始時間、データ速度、伝送パワー、及び共用アップリンクユーザチャネル用の拡散係数を伝えるために使用される。端末が開始時間及び拡散係数に関する情報を受信した後、端末はパケットに入ったユーザデータの伝送を開始する。
【0054】
例えば、基地局は、パケットに入ったユーザデータを伝送するために共用アップリンクユーザチャネルを使用しうる幾つかの(例えば8つの)端末を決定している。端末からの夫々の要求の後、これまでこの共用アップリンクユーザチャネルのユーザでなかった端末は、基地局によってチャネルの新しいユーザとして決定されうる。新しい端末を受け入れるため、これまで共用アップリンクユーザチャネルを使用するグループの一部を形成していた他の端末は除去されてもよく、又はチャネル容量に空き資源が残っていればグループの中に新しい端末が加えられ得る。するとシステムの中で発生される妨害は、端末の追加によって超過されないことに注意すべきである。端末が除去されるべきである場合、この端末がもはや或る時間期間に亘って共用アップリンクチャネルのために全くチャネル容量を要求していないときに(即ち、或るデータ速度のための伝送エネルギー、時間スロット、拡散係数、搬送周波数)、例えば基地局によって端末が除去される。
【0055】
共用アップリンクユーザチャネルのユーザになろうとする端末は、基地局によって決定された開始時間において信号シーケンスを送出する。この開始時間は端末によって知られていてもよく、又は、端末が衝突が生じがちなチャネルを通じて開始時間を要求した後、夫々の端末は基地局によって開始時間が知らされてもよい。信号シーケンスが受信された後、基地局は、共用アップリンクユーザチャネルを集合的に使用する端末のグループから端末が除去されねばならないかどうかを試験する。そうであれば、2つの夫々の端末はアクセス制御チャネルを通じて、1つの端末はグループから除去されており、他の端末は受け入れられていることを知らされる。或いは、新しい端末がグループの中に含まれたことはアクセス制御チャネルを通じて通知されるのみである。
【0056】
共用アップリンク制御チャネルの中のチャネル容量の要求のため又は共用アップリンク制御チャネルを集合的に使用する端末のグループの中に含まれることの要求のために1つの信号シーケンスを指示することにより、衝突が生じないという利点がある。更に、共用アップリンク制御チャネルは、例えば様々な専用ユーザチャネルのかわりにパケットの中でユーザデータを伝送するために使用されるため、統計的多重効果による容量の増加が実現される。基地局は端末に対してユーザデータの伝送のための伝送パワーを知らせるため、システムの妨害はより良く制御されうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数の基地局及び端末を含む無線網を示す図である。
【図2】基地局内で使用される整合フィルタのための検出窓のシーケンスを参照窓と関連して示す図である。
【図3】基地局内で使用される整合フィルタのための検出窓のシーケンスを参照窓と関連して示す図である。
【図4】2つの端末及び夫々の検出窓によって伝送される2つの信号シーケンスを例として示す図である。
【図5】nビット信号情報を伝送するために信号シーケンスの検出から形成されたパルスの位置を示す図である。
【図6】基地局の受信器を示す図である
【図7】基地局の送信器を示す図である。
【図8】端末の受信器を示す図である。
【図9】端末の送信器を示す図である。
【符号の説明】
1乃至3 基地局
4乃至14 端末
Claims (5)
- 少なくとも1つの基地局と複数の割り当てられた端末とを含みユーザデータ及び制御データを交換する無線網であって、
当該無線網において、前記端末はチャネル容量を要求するための信号シーケンスを送信し、基地局は前記割り当てられた端末の少なくとも1つにより送信された信号シーケンスを含む信号を相関させるための相関装置を有し、該相関装置はチャネルアクセス制御を含む基地局及び前記信号シーケンスから生ずるパルスを検出するために用いられ、複数の端末により共用されるチャネルのための端末による前記チャネル容量要求を拒絶又は承認するために、前記信号シーケンス受信後に前記チャネルアクセス制御がもたらされ、
前記基地局は、端末が前記チャネル容量を要求するための信号シーケンスを送信するための参照フレーム内において、前記複数の割り当てられた端末のシーケンスに対し、異なる開始時間を割り当てるための手段を有する、
ことを特徴とする無線網。 - 前記基地局は、アクセス制御チャネルを通じて少なくとも1つの端末のためにチャネル容量の承認又は拒絶を送信する、
ことを特徴とする請求項1記載の無線網。 - チャネル容量を割り当てるための前記承認とともに、前記基地局は、前記共用チャネルを通じてユーザデータを伝送するための更なる情報を、同時的に送信する、
ことを特徴とする請求項2記載の無線網。 - 1つの端末からの更なる所与の信号シーケンスの受信後、基地局はチャネルを集合的に共用する端末のグループの中に該1つの端末が含まれうるか否かを検査し、
検査結果が肯定的である場合、基地局は、複数の端末によって共用されるチャネルの使用に関して関係する端末に対してメッセージを送信する、
ことを特徴とする請求項1記載の無線網。 - 前記相関装置は、前記チャネルのチャネル特性に依存した検出窓の幅を適合させるために、基地局と端末との間に配置される、
ことを特徴とする請求項2記載の無線網。
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