JP4630188B2 - スポット溶接部の接合強度および熱間成形性に優れた熱間成形用鋼板並びに熱間成形品 - Google Patents

スポット溶接部の接合強度および熱間成形性に優れた熱間成形用鋼板並びに熱間成形品 Download PDF

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Description

本発明は、主に自動車車体に適用される薄鋼板成形品を製造する分野において、その素材なる鋼板(ブランク)をオーステナイト+フェライト温度(Ac変態点)以上に加熱した後、熱間でプレス成形して成形品を製造する際に用いる素地鋼板(熱間成形用鋼板)、およびこうした鋼板によって成形された熱間成形品等に関するものであり、殊に熱間プレス成形時に破断や割れなどを発生させずに良好な成形が実現できると共に、スポット溶接したときの溶接部の接合強度に優れた鋼板や熱間成形品等に関するものである。
自動車用部品では、衝突安全性や軽量化の両立を達成するために、部品素材の高強度化が進められている。またこうした部品は、鋼板をプレス成形して製造するのが一般的である。しかしながら、高強度化された鋼板に対して冷間加工を施す場合、特に引張強度が980MPaを超える素材の成形は困難なものとなる。
こうしたことから、素材鋼板を加熱した状態で成形加工する熱間成形技術の検討が進められている。こうした技術としては、例えば特許文献1には、金属素材を850〜1050℃に加熱した状態で、相対的に低温のプレス金型を用いて成形する技術が提案されている。この技術によれば、金属材料の成形性がより良好になり、残留応力による遅れ破壊の発生も防止できると言われている。特に、通常の冷間プレス方法では成形が困難とされていた引張強度が1470MPa級の高強度鋼板を素材にした場合に相当する強度を有し、寸法精度も良好な部品を得ることが可能となる。
図1は、上記のような熱間成形(以下、「ホットスタンプ」と呼ぶことがある)を実施するための金型構成を示す概略説明図であり、図中1はパンチ、2はダイ、3はブランクホルダー(しわ押え)、4は鋼板(ブランク)、BHFはしわ押え力、rpはパンチ肩半径、rdはダイ肩半径、CLはパンチ/ダイ間クリアランスを夫々示している。また、これらの金型部品のうち、パンチ1とダイ2には冷却媒体(例えば水)を通過させることができる通路1a,2aが夫々の内部に形成されており、この通路に冷却媒体を通過させることによってこれらの部材が冷却されるように構成されている。
上記の様な金型を用いてホットスタンプ(例えば、熱間深絞り加工)するに際しては、ブランク(鋼板4)をAc変態点以上に加熱して軟化させた状態で成形を開始する。即ち、高温状態にあるブランク4をダイ2とブランクホルダー3間に挟んだ状態で、パンチ1によってダイ2の穴内に鋼板4を押し込み、ブランクの外径を縮めつつパンチ1の外形に対応した形状に成形する。成形中パンチ1およびダイ2によってブランク4の温度低下が生じるが、最終的に成形下死点(図1の状態)で保持冷却することによって素材の焼き入れを実施する。こうした成形法を実施することによって、寸法精度の良い例えば1470MPa級の部品を得ることができ、しかも冷間で同じ強度クラスの部品を成形する場合に比較して、成形荷重が低減できることからプレス機の容量が小さくて済むことになる。
ホットスタンプに適用できる鋼板としては、例えば特許文献2〜5のような鋼板が提案されている。これらの鋼板では、熱間での成形後、金型内での焼入れによって高強度化を達成するために、C含有量を0.2%程度とし、併せて焼入れ性向上元素を必要に応じて含有させることが提案されている。これらの技術によって、成形加工後の硬化能を向上させた鋼板が得られるのであるが、C含有量が上記の程度になると、スポット溶接したときの継ぎ手部(溶接部)の接合強度、特に溶接部に対して上下方向に力がかかった場合の継ぎ手強度(十字継手部の引張り強度)が低下するという問題がある。
また上記のようなホットスタンプ技術では、成形後の急冷過程でのマルテンサイト変態を利用して強化するものであるので、鋼板はオーステナイト温度(Ac変態点)以上の高温に加熱してから成形加工されるのが一般的であり、これによって成形加工中の鋼板強度は非常に小さくなって成形後の寸法精度は良好なものとなる。しかしながら、その一方で鋼板が軟らか過ぎることが原因で成形品形状によっては破断が生じ、成形可能な形状に制限がある。
特開2002−102980号公報 特許請求の範囲等 特開2004−197213号公報 特許請求の範囲等 特開2004−315927号公報 特許請求の範囲等 特開2004−211197号公報 特許請求の範囲等 特許第3389562号公報 特許請求の範囲
本発明は、こうした状況の下でなされたものであって、その目的は、スポット溶接したときの接合部の強度が優れると共に、熱間での成形時に破断や割れなどを発生させずに良好な成形が実現できる熱間成形用鋼板、およびこうした鋼板によって成形される熱間成形品等を提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明の熱間成形用鋼板とは、熱間で成形して成形品を得るために用いる鋼板であって、C:0.1〜0.35%(質量%の意味、以下同じ)、Si:0.7〜2.5%、Mn:0.5〜5%、Al:0.01〜0.5%、Ti:0.005〜0.05%、B:0.003〜0.005%、N:0.001〜0.01%を夫々含有すると共に、下記(1)式の関係を満足し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる点に要旨を有するものである。
([Ti]/47.9)×14.0−[N]≧0(質量%)…(1)
但し、[Ti]および[N]は、夫々TiおよびNの含有量(質量%)を示す。
本発明の熱間成形用鋼板においては、必要によって更に(a)Crおよび/またはMo:合計で0.01〜1%、(b)Nb:0.01〜0.1%、(c)Niおよび/またはCu:合計で0.01〜0.5%、等を含有させることも有効であり、含有される元素の種類に応じて鋼板の特性が更に改善される。
上記のような本発明の鋼板を用い、(A)該鋼板のAc変態点以上の温度に加熱し、その温度で30分以下保持した後、熱間で成形したり、(B)該鋼板のAc変態点以上、Ac変態点以下の温度に加熱した後、熱間で成形することによって、品質の良好な熱間成形品が得られる。
本発明の鋼板では、比較的多くのSiを含有させることによってスポット溶接部の接合強度を向上させると共に、Siを多量含有させることによる熱間成形性の劣化をB含有によって抑制し、これによって熱間での成形時に破断や割れなどを発生させない熱間成形用鋼板が実現でき、こうした鋼板を用いることによって品質の良好な成形品を得ることができる。
本発明者は、良好なプレス成形性が実現できる技術についてかねてより研究を進めており、その研究の一環として、図2に示す金型によって絞り成形する技術について提案している(特開2005−14002号)。この金型構成では、ブランクホルダー3の一部に、鋼板を支持するためのピン7が設けられており、このピン7上に鋼板4を載置することによって、ダイ2およびブランクホルダー3に鋼板が直接接触せずに近接した状態にできる(図2中、他の部分の構成は基本的に前記図1と同じである)。そして、成形時においては、ピン7の上面はブランクホルダーの上面と面一となるようにされ、鋼板4がブランクホルダー3上に載置された状態となるように構成されている。
上記の様な金型構成においては、成形前に鋼板4をピン7で支持して、鋼板4と金型(特に、ダイ2およびブランクホルダー3)との直接的な接触を回避することにより、パンチ1の上面部分とそれ以外の大部分がほぼ同時に冷却されることになり、鋼板4の温度不均一に起因して、パンチ面での材料強度がフランジ面での材料強度が相対的に低くなることが防止できる。その結果、特にパンチ面での破断が防止され、絞り成形性が改善されることになるのである。この技術によって、鋼板の熱間絞り成形性は格段に向上し得ることになったのであるが、鋼板によっては熱間絞り成形性が十分に発揮されず、こうした技術を十分に活用できない場合が想定される。また、前述の如く、これまで提案されている鋼板では、スポット溶接したときの接合強度が十分ではないという問題もある。
本発明者は、こうした状況の下で、スポット溶接部における接合強度を高めると共に、熱間絞り成形の良好な鋼板について、特にその化学成分組成との関係について更に検討した。
その結果、Si含有量を比較的多く含有させたものでは、スポット溶接部の接合強度を高めることができることを見出した。しかしながら、Si含有量を多くするだけでは、熱間成形性が却って劣化する傾向を示すことになる。そこで、こうした不都合を解消するという観点から検討したところ、所定量のBを含有させれば、Si含有による熱間成形性の劣化を防止できることを見出し、本発明を完成した。但し、Bは固溶した状態(フリーの状態)でないと、上記効果が発揮されないので、Bと化合物を形成するNをTiで固定する必要があり、こうした観点からTiとNの関係をも適切に制御する必要がある[前記(1)式参照]。
本発明者は、まず下記表1に示す化学成分組成を基本として、Si含有量を0.2〜2.0%の範囲で変化させた鋼板を用い、常法に従って、熱間圧延→酸洗→冷間圧延して厚さ:1mmとし、900℃で3分間保持した後、水冷して、スポット溶接を施し、接合強度(スポット十字継手破断荷重)を測定した(溶接条件および破断荷重測定方法については、後記実施例1と同じ)。その結果を、図3に示すが、Si含有量を0.7%以上とすることによって破断荷重:3.0kN以上が達成され、更に1.0%以上とすることによって破断荷重:3.5kN以上が達成されていることが分かる。
Figure 0004630188
本発明者は、上記表1に示した化学成分組成の鋼板と、Si含有量だけを0.2%とした鋼板について、Bの添加が熱間成形性に与える影響について調査した。SiとB以外は、上記表1と同じ化学成分組成を有する鋼板を用い、常法に従って、熱間圧延→酸洗→冷間圧延して厚さ1.2mmとし、700℃で60分間保持した後、円形ブランクに加工した。このとき、ブランクの径を80〜100mmの範囲で2.5mmピッチにて変化させ、成形可能なブランク径によって熱間成形性を評価した(後記実施例2参照)。得られた各種円形ブランクについて、温度を930℃に維持した炉内に4分間保持した後、炉から取り出してそのままプレス成形した(取り出しから成形開始まで約6秒)。このとき、45mm×45mmの角筒金型を備えた80tonクランクプレス機を用い、BHF:1ton(トン)、成形高さ:37mm、成形速度:40回転/分の条件で成形を行なった。
その結果を、図4(B添加の影響を示す棒グラフ)に示すが、Bを含有させることによって、Si含有による熱間成形性劣化を防止しつつ良好な成形性が達成されていることがわかる。
本発明の鋼板では、基本的にSiおよびBを適切量に制御することによって、上記効果を発揮させることができるものであるが、必要によって所定量のNbを含有させることも有用である。このNbは後に詳述するように、板厚減少率を低減する作用を発揮するものであり、その結果として破断に至るのを極力防止できることになる。
本発明者は、Nbの添加が板厚減少率に与える影響について調査した。上記表1に示した化学成分組成のうち、B含有量を0.0017%とした鋼板について、Nbを0.05%含有させた鋼板と含有させていない鋼板の夫々について、冷間圧延、焼鈍した材料を、短冊状ブランク(長さ:30mm、幅:210mm)に切断したものを900℃に加熱して実験を行なった。
加熱炉から取り出した加熱状態のブランクを、クランクプレス機に設置した45mm角のしわ押さえ付き金型(角筒ダイおよび角筒パンチ)を用いて熱間成形を行ない(前記図2参照)、成形高さ37mmに設定し、下死点で20秒間保持した後、金型より取り出した。このときのしわ押さえ力は4kNとし、成形速度はクランクの回転数で40回/分とした。図5(成形品の断面を示す模式図)に示す測定位置(1〜13)における板厚減少率(減少した量をマイナスとして表した率)を測定した。その結果を、図6に示すが、Nbを含有させたものでは、板厚減少率が抑制されていることが分かる。
本発明の鋼板では、上記したSiとBの含有量を適切に制御しつつその化学成分組成を規定する必要があり、また必要によってNbを含有させることも有効であるが、これらの元素も含め、本発明で規定する各元素の範囲限定理由は次の通りで
C:0.1〜0.35%
Cは熱間成形後の材料強度(硬さ)を決定する重要な元素であるが、その含有量が0.1%未満では熱間成形後に十分な強度(Hv300以上)が得られない。しかしながら、C含有量が過剰になって0.35%を超えると、成形後の部品強度が高くなり過ぎ、部品としての変形能(圧壊時の延性)が低下することになる。尚、C含有量の好ましい下限は0.15%であり、好ましい上限は0.30%である。
Si:0.7〜2.5%
Siは、熱間成形によって焼入れ強化され、ミクロ組織的にはほぼマルテンサイトから構成されている高強度化された部品のスポット接合部の接合強度、特に十字継ぎ手部の接合強度を向上させる重要な元素である。本発明における上記C含有量の範囲内で部は、Si含有量ではSi含有量が0.7%以上でこうした効果が発揮されることになる(前記図3参照)。しかしながら、Si含有量が2.5%を超えると、熱間成形後の靭性が劣化することになる。尚、Si含有量の好ましい下限は1.0%であり、好ましい上限は2.0%である。
Mn:0.5〜5%
Mnは鋼板の焼入れ性を向上させ、成形後の硬さのばらつきを低減させるのに有用な元素である。こうした効果を発揮させるためには、Mnは0.5%以上含有させる必要がある。しかしながら、Mn含有量が過剰になって5%を超えてもその効果が飽和してコスト上昇の要因となる。尚、Mn含有量の好ましい下限は1.0%であり、好ましい上限は
3.5%である。
Al:0.01〜0.5%
Alは溶鋼の脱酸において有用な元素であり、その効果を発揮させるためには、その含有量を0.01%以上とする必要がある。またAlを0.01%以上含有させることで、熱間成形性(深絞り性)の改善も期待できる。特に、一度Ac変態点以上に加熱し冷却した後、再度Ac変態点以上、Ac変態点以下に加熱し、そのまま熱間成形を行なった場合、効果が特に期待できる。しかしながら、Al含有量が過剰になって0.5%を超えると、Ac変態点が1000℃近くに上昇し、加熱による鋼板ミクロ組織(γ粒径)の粗大化が著しくなり、得られる成形品の靭性が劣化するため、0.5%以下に抑えるべきである。尚、Al含有量の好ましい下限は0.015%であり、好ましい上限は0.3%である。
B:0.0003〜0.005%
Bは鋼材の焼入れ性を向上させる元素であるが、同時に熱間での深絞り性を改善する効果も発揮する。本発明の鋼板では、Siを含有させることによってスポット溶接の接合部の強度は上昇するが、その一方で熱間成形性は劣化することになる。しかしながら、Bを同時に含有させることによって、Siを含有させることによる熱間成形性(特に、深絞り性)の劣化を防止しつつ更に向上させることが可能となる(前記図4参照)。
但し、Bは鋼中のNと非常に結びつき易く、一旦Nと結合すると、熱間成形時の加熱によっても殆ど分解しないものとなる。Bによる深絞り性改善効果は熱間成形中において、鋼板中に他の元素と結合していないフリーの状態(固溶した状態)で存在する必要があるため、Ti添加によってNをTiとの化合物として固定し、Bとの結合を防止する必要がある。こうしたことから、前記(1)式の関係を満足するように、TiとNをバランス良く含有させる必要がある。またBによる上記の効果を発揮させるためには、フリーの形態で存在するBが少なくとも0.0003%以上含有している必要がある。しかしながら、固溶B量が0.005%を超えると、成形品中に粗大な鉄窒化物が析出して成形品の靭性が劣化することになる。尚、Bは加熱中のオーステナイト粒成長を抑制する効果も発揮するものであり、その観点からして固溶Bの含有量は0.0015%以上とするのが好ましく、より好ましくは0.0020%以上とするのが良い。また、B含有量の好ましい上限は0.0040%程度であり、より好ましくは0.0035%以下とするのが良い。
Ti:0.005〜0.05%、N:0.001〜0.01%(但し、これらの元素が前記(1)式の関係を満足する量)
上述の如く、TiはNを固定する役割を持つ元素である。N含有量に応じたTi量を含有させれば良いが、前述した趣旨からして前記(1)式を必ず満足するようにTiを含有させる必要がある。一方、N含有量が過剰になると、窒化物の析出量が増大し、熱間成形後の靭性を劣化させることになる。こうしたことから、N含有量は0.01%以下とする必要がある。Ti含有量は、鋼板中の窒素量に応じて設定すればよい。鋼中のN含有量が0.01%を超えると、スポット溶接強度の劣化が生じ、その観点からTi含有量は0.035%以下とすべきであるが、その際、Nと結合しないT量が0.01%以下となることが望ましい。またN量は少ないほどTi含有量も少なくて済むが、極端に少なくするには、製鋼上のコストがかかり過ぎるためN含有量の下限は0.001%となる。
本発明の鋼板における基本成分は上記の通りであり、残部は鉄および不可避的不純物(例えば、P,S,O,As,Sb,Sn等)からなるものであるが、不可避的不純物中のPやSはスポット接合部の接合強度の観点から、P:0.02%以下、S:0.02%以下に夫々低減することが好ましい。また、必要によって更に、(a)Crおよび/またはMoを合計で0.01〜1%、(b)Nbを0.01〜0.1%、(c)Niおよび/またはCuを合計で0.01〜0.5%、等を含有させることも有効であり、含有させる成分に応じて鋼板の特性が更に改善される。これらの成分を含有させるときの範囲限定理由は欠の通りである。
Crおよび/またはMo:合計で0.01〜1%
CrおよびMoは、鋼板の焼入れ性を向上させるために有効な元素であり、これらの元素を含有させることによって成形品における硬さばらつきの低減が期待できる。こうした効果を発揮させるためには、その1種または2種で(合計で)、0.01%以上含有させることが好ましい。しかしながら、それらの含有量が過剰になって1%を越えると、その効果が飽和すると共に、コスト上昇の要因となる。
Nb:0.01〜0.1%
Nbは高温での安定な炭化物を形成するので、鋼板の高温強度を上昇させるのに有効な元素である。鋼板の高温強度の適度な上昇は、熱間成形品の板厚減少を抑制する効果を発揮する。こうした効果を発揮させるためには、Nb含有量は0.01%以上とすることが好ましいが、Nb含有量が過剰になって0.1%を超えると、強度上昇が大きくなり過ぎて、成形時に破断が生じ易くなり、またコスト上昇を招くことになる。
Niおよび/またはCu:合計で0.01〜0.5%
成形品の裸での耐食性や耐遅れ破壊性を付与したい場合には、必要によってNiやCuを添加する。こうした効果を発揮させるためには、その1種または2種で(合計で)、0.01%以上とすることが好ましい。しかしながら、これらの含有量が過剰になって1%を超えると、鋼板製造時における表面疵の発生原因となる。
本発明の鋼板を製造する方法については、特に限定されるものではなく、通常の方法によって、鋳造、加熱、熱間圧延、更には酸洗後に冷間圧延し、必要に応じて焼鈍を行なえば良い。
上記のような本発明の鋼板を用いて、熱間成形するに際しては、通常の方法に従って鋼板をAc変態点以上の温度に加熱してオーステナイト化した後、550℃以上の温度で成形を完了(金型が下死点位置に到達した時点)すれば良い。但し、加熱条件は、Ac変態点以上の温度での保持時間を30分以下、好ましくは15分以下に管理することで、オーステナイトの粒成長が抑制され、熱間の絞り性および成形品の靭性の向上が期待できることになる。
本発明者は、Ac変態点以上の温度に加熱したときの保持時間とオーステナイトの粒度との関係について調査した。上記表1に示した化学成分組成のうち、B含有量を0.0017%とした鋼板について、常法に従って、熱間圧延→酸洗→冷間圧延して厚さ1.2mmとし、700℃で60秒間保持した後、空冷することで試験片を準備した。その試験片を、ソルトバス中で3分から30分間850〜930℃に保持した後、試験片を水冷した。その後、試験片の旧オーステナイト粒径を比較法によって測定した。その結果を、図7に示すが、保持時間を30分以下とすることによって、粒度番号で少なくとも8以上が確保でき、好ましくは15分以下とすることによって粒度番号で9以上が確保できていることが分かる。
上記のような本発明の鋼板を用いて、熱間成形するに際しては、その鋼板のAc変態点以上、Ac変態点以下の温度に加熱することによっても、組織の微細化が図れ、更なる熱間絞り性の向上も期待できる。特に、熱間成形に必要な加熱を行なう前に、一旦鋼板をAc変態点以上に加熱し、20℃/秒以上の冷却速度で鋼板のMs点以下の温度まで冷却する(そのまま室温まで冷却して良い)という熱履歴を与え、鋼板ミクロ組織にマルテンサイトやベイナイト等の低温変態生成物を含むようにし、その後再度熱間成形に必要な温度(Ac変態点以上、Ac変態点以下の温度)にまで加熱することによって深絞り性の更なる向上が期待できる。
本発明の鋼板を用いる効果は、しわ押さえを有する金型を用いて成形(即ち、絞り成形)する場合に顕著に発揮されることになるが、こうした要件に付加して、先に提案した技術を併用することも有用である。即ち、前記図2に示した金型構成を採用して鋼板の温度均一性を図ることも有用であり、こうした技術を併用することによって、本発明の効果がより有効に発揮されることになる。
また上記趣旨から明らかなように、本発明に係る成形品は、しわ押さえを用いて成形する熱間絞り成形品に限らず、熱間曲げ成形によって得られるものも含むものであり、こうした成形品を製造する場合であっても本発明の鋼板による効果が達成される。
以下、本発明の効果を実施例によって更に具体的に示すが、下記実施例は本発明を限定するものではなく、前・後記の趣旨に徴して設計変更することはいずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
実施例1
下記表2、3に示す化学成分組成を有する各種鋼材を実験室レベルで溶製し、得られた鋼塊を1200℃に加熱して厚さ:30mmまで粗圧延して鋼板とした。その後、厚さ:30mmの鋼板を再度1250℃まで加熱した後、厚さ:2.6mmまで熱間圧延した。このときの圧延終了温度は880℃とし、圧延後鋼板を50℃/秒の冷却速度で600℃まで冷却し、引き続き600℃に保持した加熱炉に投入して30秒間保持し、炉冷した。
熱間圧延した鋼板を酸洗した後、厚さ1mmまたは1.2mmまで冷間圧延し、引き続き700℃に保持した塩浴に60秒間浸漬した後、空冷した。
Figure 0004630188
Figure 0004630188
上記した条件で作製した各種鋼板から、テストピースを採取し、1mm材にてスポット溶接実験、1.2mm材にて熱間成形実験を行なった。これらの実験条件は、下記の通りである。
[スポット溶接実験]
自動車車体の組み立ては、従来の冷間成形や熱間成形で製造され単品部材をスポット溶接等で接合して行なわれる。熱間成形品の場合、接合は部品が焼入れ強化された状態で実施される。従って、実験はその条件を模擬するべく、上記冷間圧延、焼鈍された素材を900〜950℃まで加熱し、その温度で30秒保持後直ちに水冷した材料をスポット溶接実験に使用した。スポット溶接の具体的な条件は、下記の通りに行ない、接合部の強度(十字継手破断荷重)を測定した。
試験片条件:十字張力用試験片(JIS Z3137に準拠)
溶接機:単相交流式スポット溶接機
電極:先端径φ6mmのドームラジアスタイプ
加圧力:4kN
初期加圧時間:60サイクル
通電時間:10サイクル(電源周波数60Hz)
[熱間成形実験]
熱間成形実験は、冷間圧延、焼鈍した材料を、短冊状ブランク(長さ:30mm、幅:210mm)および円形状ブランク(直径:80、90、92.5、95.0、97.5、100mm)に切断したものを900〜950℃に加熱して実験を行なった。このときの加熱は、大気中で行い、930〜980℃に保持した加熱炉中にブランク(短冊状、円形状)を3〜4分間(ブランクの大きさに応じて)滞在させることで加熱した。
加熱炉から取り出した加熱状態のブランクを、クランクプレス機に設置した45mm角のしわ押さえ付き金型(角筒ダイおよび角筒パンチ)を用いて熱間成形を行ない(前記図1参照)、成形高さ37mmに設定し、下死点で20秒間保持した後、金型より取り出した。このときのしわ押さえ力(BHF)は4kNとし、成形速度はクランクの回転数で40回/分とした。潤滑は、金型に熱間成形用潤滑剤を塗布することによって行なった。また、金型と加熱されたブランクが接触してから成形が開始されるまでの間に、しわ押さえとブランクの接触によるブランクの温度低下を極力抑えるために、しわ押さえに複数の可動式ピンを設置し(前記図2の7参照)、ブランクの温度低下を抑制するようにして実験を行なった。
熱間絞り性の評価は、破断が生じずに成形できたブランク直径を比較することで行なった。また成形硬さおよび板厚分布(板厚減少率)や旧オーステナイト粒径(旧γ粒径)についても、短冊状ブランクを熱間成形した成形品を用いて測定した。これらの結果を下記表4、5に示す。
Figure 0004630188
Figure 0004630188
この結果から明らかなように、本発明の鋼板(試験No.2、3、6〜8、10〜13、16、19、21、24〜33)を用いたものでは、接合強度を維持しつつ良好な絞り性が達成されていることが分かる。
これに対して、本発明で規定する要件のいずれかを欠くもの(試験No.1、4、5)では、接合強度および絞り性の少なくとも何れかの特性が劣化していることが分かる。
実施例2
前記表1に示したものの一部の鋼板について(試験No.3,6,12,16,21,25,26,27,29)、熱間成形実験を行なった。このとき、熱間成形に先立って一度加熱冷却を行なった材料を再度加熱して熱間成形したときの硬さおよび絞り性について評価した。その結果を、下記表6に示す。尚、表6には、事前加熱の条件(事前加熱温度・時間、冷却速度、冷却停止温度)と共に、Ac変態点温度およびAc変態点温度(計算値)についても同時に示した。
Figure 0004630188
この結果から明らかなように、鋼板を一旦Ac変態点以上に加熱し、20℃/秒以上の冷却速度で鋼板のMs点以下の温度まで冷却するという熱履歴を与えておくことによって、熱間での深絞り性が更に向上していることが分かる。
熱間成形を実施するための金型構成を示す概略説明図である。 先に開発した金型の構成を示す概略説明図である。 Siの添加がスポット溶接の接合強度に与える影響を示すグラフである。 Bの添加が熱間成形性に与える影響について示した棒グラフである。 板厚減少量の測定位置を示す説明図である。 Nb含有量と板厚減少率との関係を示すグラフである。 Ac変態点以上の温度での保持時間と旧オーステナイト粒度番号との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 パンチ
2 ダイ
3 ブランクホルダー
4 鋼板(ブランク)
7 ピン

Claims (7)

  1. 熱間で成形して成形品を得るために用いる鋼板であって、
    C:0.15〜0.35%(質量%の意味、以下同じ)、Si:0.7〜2.5%、Mn:0.5〜5%、Al:0.01〜0.5%、Ti:0.005〜0.05%、固溶B:0.0015〜0.005%、N:0.001〜0.01%を夫々含有すると共に、下記(1)式の関係を満足し、残部がFeおよび不可避的不純物からなることを特徴とするスポット溶接部の接合強度および熱間成形性に優れた熱間成形用鋼板。
    ([Ti]/47.9)×14.0−[N]≧0(質量%)…(1)
    但し、[Ti]および[N]は、夫々TiおよびNの含有量(質量%)を示す。
  2. 更に、Crおよび/またはMoを合計で0.01〜1%含有するものである請求項1に記載の熱間成形用鋼板。
  3. 更に、Nbを0.01〜0.1%含有するものである請求項1または2に記載の熱間成形用鋼板。
  4. 更に、Niおよび/またはCuを合計で0.01〜0.5%含有するものである請求項1〜3のいずれかに記載の熱間成形用鋼板。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の鋼板を用い、該鋼板のAc3変態点以上の温度に加熱し、その温度で30分以下保持した後、熱間で成形したものであることを特徴とする熱間成形品。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の鋼板を用い、該鋼板のAc1変態点以上、Ac3変態点以下の温度に加熱した後、熱間で成形したものであることを特徴とする熱間成形品。
  7. Ac 1 変態点以上、Ac 3 変態点以下の温度で加熱を行う前に、Ac 3 変態点以上に加熱し、20℃/秒以上の冷却速度でMs点以下の温度まで冷却するものである請求項6に記載の熱間成形品。
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