JP4630133B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、高湿の環境下に置かれるガスセンサに関するものである。
一般に、固体高分子膜型燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側を燃料極と酸素極で挟み込んで単セルを形成し、この単セルを複数積層して一つの燃料電池スタックを構成している。そして、燃料極には、燃料として水素が供給され、酸素極には酸化剤として空気が供給されて、燃料極で触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を通過して酸素極まで移動し、水素イオンと酸素が電気化学反応を起こして発電する。
このような固体高分子膜型燃料電池においては、従来、燃料電池の酸素極側の排出系に水素検出器(ガスセンサ)を備え、この水素検出器によって燃料極側の水素が固体高分子電解質膜を通じて酸素極側に漏洩したことを検知する技術が知られている(特許文献1参照)。具体的に、この技術では、水素検出器に設けた一つの水素取込口(ガス通流部)を天地方向における下方に向けた状態とし、その水素検出器を排気管の上壁に設けることで、比重の軽い水素を良好に水素検出器内に取り込むことができる構造となっている。また、このような技術では、水素取込口に撥水フィルタを設けることで、水素検出器内に高湿のガスが入る前にそのガス中の水滴を撥水フィルタで除去して、水素検出器内の検出素子に水滴が付着するのを防止することも考えられている。
特開2003−294675号公報(段落0008〜0010、図4)
しかしながら、前記した技術では、水素取込口が一つしか設けられていないので、水素取込口から水素検出器内に取り込まれたガスが内部で滞留するおそれがあり、このように滞留した場合には新たなガスの取り込みが困難となり、検出性能が悪くなるおそれがあった。また、高湿のガス中に含まれている水蒸気が未だ水滴となっていない状態においては、その水蒸気は撥水フィルタを通過するため、このように水蒸気が水素検出器内に入った後に内部の温度が下がると、水蒸気が液化し、この液化した水が撥水フィルタ上に溜まってしまうという問題もあった。そして、このように撥水フィルタ上に水が溜まると、撥水フィルタが目詰まりしてしまうため、その後ガスを水素検出器内に取り込み難くなり、センシングに影響を及ぼす可能性があった。
そこで、本発明では、撥水フィルタなどによって水の浸入を抑制しながらガスのみを積極的に取り込むように構成されるガス通流部の目詰まりによるガスの取込量の減少を抑制するとともに、取り込んだガスの滞留を抑制することができるガスセンサを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、燃料電池から排出されたオフガス中に含まれる水素を検出するガス検出素子と、周壁と前記周壁と一体である底壁とを有し、前記ガス検出素子を収容する有底筒状の素子収容部と、前記底壁に設けられ、前記素子収容部の内外へ前記オフガスを通流させ、前記オフガスの通流方向に沿って並んでいる少なくとも2つのガス通流部と、を備え、前記オフガスが通流するオフガス配管の上壁に、前記素子収容部がオフガス流路に突出するように取り付けられるガスセンサであって、前記ガス通流部は、前記底壁に形成され平面視において前記ガス検出素子よりも大きい円形の開口と、前記開口に設けられた撥水フィルタと、を備え、平面視において、前記ガス検出素子と、前記ガス通流部が設けられていない前記底壁の部分とは、重なるように配置され、前記ガス検出素子は、水素に対して活性である検出素子と、水素に対して不活性である温度補償素子と、を備え、平面視において、前記検出素子及び前記温度補償素子の第1並び方向と、前記オフガスの通流方向に沿っている前記少なくとも2つのガス通流部の第2並び方向とは、垂直であり、前記検出素子及び前記温度補償素子の第1中心と、前記少なくとも2つのガス通流部の第2中心とは、重なっており、前記検出素子と前記温度補償素子とを通る第1仮想線と、前記オフガスの通流方向に沿っている前記少なくとも2つのガス通流部のそれぞれ中心を通る第2仮想線とは、十字形で交差していることを特徴とするガスセンサである。
このようなガスセンサによれば、ガスセンサの素子収容部には少なくとも2つのガス通流部が設けられるので、例えば2つのガス通流部が撥水フィルタを備えて構成された場合において、片方のガス通流部が目詰まりを起こしたとしても、残りのガス通流部から良好にガス(気体)を取り込むことができる。すなわち、従来に比べて、ガス通流部を余分に設けるので、その分だけガス通流部の目詰まりによるガスの取込量の減少を抑制することができる。また、素子収容部内に取り込まれたガスは、少なくとも2つのガス通流部のいずれかから外部に排出されるので、素子収容部内でガスが滞留することを抑制することができる。
た、前記ガスセンサにおいて、前記ガス検出素子は、白金を含む金属線のコイルを備えていることが好ましい。
また、前記ガスセンサにおいて、前記ガス検出素子は、前記コイルを被覆すると共に、触媒が担持された担体を備えることが好ましい。
発明によれば、ガスセンサの素子収容部に少なくとも2つのガス通流部を設けるので、ガス通流部の目詰まりによるガスの取込量の減少を抑制するとともに、取り込んだガスの滞留を抑制することができる。
〔第1の実施形態〕
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、第1の実施形態に係る水素センサを備えた燃料電池システムを示す概略構成図である。
図1に示すように、第1の実施形態に係る水素センサ(ガスセンサ)1は、燃料電池2から排出される空気オフガス中の水素を検出するために、燃料電池システムS内に組み込まれている。以下に、この燃料電池システムSについて簡単に説明した後、水素センサ1の詳細について説明することとする。
燃料電池システムSは、燃料電池2と、燃料極(アノード)側の入口側配管3および出口側配管5と、酸素極(カソード)側の入口側配管4および出口側配管6を主に備えている。
燃料電池2は、例えば陽イオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜を燃料極と酸素極で挟持した電解質膜電極構造体を、更に一対のセパレータで挟持してなる単セル(図示略)を多数組積層して構成されたスタックからなる。
この燃料電池2では、例えば高圧の水素タンク等を備える水素供給装置(図示略)から燃料極側の入口側配管3を介して燃料として水素が燃料極に供給されるとともに、コンプレッサ21により酸素極側の入口側配管4を介して酸化剤として空気が酸素極に供給される。燃料極の触媒電極上では、触媒反応により水素がイオン化され、生成された水素イオンが適度に加湿された固体高分子電解質膜を通過して酸素極まで移動する。そして、この間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。また、酸素極には酸素を含む空気が供給されているために、この酸素極において、水素イオン、電子および酸素が、酸素極の触媒の作用により電気化学的に反応して水が生成される。
そして、燃料極側の出口側配管5および酸素極側の出口側配管(流路)6から未反応の反応ガス(例えば、水素や空気等)を含むいわゆるオフガスが排出される。
ここで、未反応の水素を含む水素オフガス(アノードオフガス)は、燃料電池2の燃料極側の出口側配管5から水素循環路22に排出され、エゼクタ23を介して燃料極側の入口側配管3に戻され、再び燃料電池2の燃料極に供給されるようになっている。
一方、反応済みの空気中に水分を多量に含んだ空気オフガス(カソードオフガス)は、希釈器26および出口側配管6を介して大気中へ排出される。
さらに、燃料電池2の燃料極側の出口側配管5にはパージ弁24を介して水素排出路25が接続され、この水素排出路25には希釈器26が接続されている。そして、水素オフガスは、パージ弁24を介して水素排出路25に排出可能とされ、さらに、水素排出路25を通って希釈器26に導入可能とされている。
希釈器26は、水素排出路25から取り込んだ水素オフガスを、燃料電池2から排出された空気オフガスによって適宜の倍率で希釈し、希釈ガスとして排出することができるように構成されている。
そして、この希釈器26の下流には、ガス接触燃焼式の水素センサ1が配置されており、これにより希釈ガスの水素濃度が監視されるようになっている。ここで、この水素センサ1は、空気オフガスの流通方向が水平方向となるように配置された出口側配管6の鉛直方向上部に配置されている。
続いて、図2および図3を参照して水素センサ1の詳細について説明する。参照する図面において、図2は第1の実施形態に係る水素センサの内部を示す断面図であり、図3は図2のA−A断面図(a)と、図3(a)のB−B断面図(b)である。
図2に示すように、水素センサ1は、図示しない制御基板を内蔵した直方体形状のケース30を備えている。ケース30は、例えばポリフェニレンサルファイド製であって、長手方向両端部にフランジ部31を備えている。フランジ部31にはカラー32が取り付けられており、このカラー32内にボルト33が挿入されることで、フランジ部31は、酸素極側の出口側配管(流路)6に設けられた取付座(壁)6aに締結されて固定されるようになっている。
そして、ケース30の下端面には、前記制御基板に接続されるガス検出素子50とヒータ60とが設けられるとともに、これらを収容するための有底円筒状の素子収容部34が下方へ突出するように設けられている。
ガス検出素子50は、前記希釈ガス(気体)中に含まれる水素(被検出ガス)を検出するものであり、具体的には図3(a)に示すように、検出素子51と温度補償素子52との対により構成されている。検出素子51は、周知の素子であって、電気抵抗に対する温度係数が高い白金等を含む金属線のコイルが、触媒を坦持したアルミナ等の坦体で被覆されて形成されている。触媒は、水素に対して活性な貴金属などからなる。温度補償素子52は、水素に対して不活性とされ、例えば検出素子51と同等のコイルの表面が、アルミナ等の坦体で被覆されて形成されている。
そして、水素が触媒に接触した際に生じる反応熱により、検出素子51が高温になると、検出素子51と温度補償素子52の抵抗値に差が生じるので、この差から水素濃度を検出することができるようになっている。なお、雰囲気温度による電気抵抗値の変化は、温度補償素子52を利用することにより相殺される。
ヒータ60は、素子収容部34内(以下、この内部空間を「ガス検出室R」ともいう)を加熱するものであり、これによりガス検出素子50において結露が生じるのが抑制されている。
素子収容部34は、図2に示すように、出口側配管6に形成された貫通孔6cに嵌合するようになっており、その一部が、出口側配管6の内面6bから突出して出口側配管6内に露出するように構成されている(以下、露出した部分を「下半部」という)。そして、このように出口側配管6内に露出した素子収容部34の下半部の底壁34cには、希釈ガスの流れ方向に並んだ2つのガス通流部70が設けられている。
ガス通流部70は、素子収容部34の底壁34cに形成される円形の開口部71と(図3(b)参照)、この開口部71に設けられる撥水フィルタ72と、この撥水フィルタ72に重ねて設けられる防爆フィルタ73とを備えて構成されている。これにより、湿潤の希釈ガス中に含まれる水が、撥水フィルタ72ではじかれて、ガス検出室R内に入らないようになっているとともに、防爆性も確保されている。
また、素子収容部34の上半部の周壁34aには、周方向に沿う所定の溝34bが形成され、この溝34b内にシール部材35が設けられている。これにより、出口側配管6に水素センサ1を取り付けた際には、シール部材35が、出口側配管6の貫通孔6cの内周面と素子収容部34の溝34bとに密着して、これらの間の気密性を確保している。
次に、前記した水素センサ1の作用について説明する。
図2に示すように、出口側配管6内を流れる希釈ガスは、素子収容部34の底壁31cに形成された2つのガス通流部70のうちの少なくとも1つのガス通流部70からガス検出室R内に取り込まれる。そして、ガス検出室R内に取り込まれた希釈ガスは、ガス検出室R内で僅かに滞留した後、2つのガス通流部70のうちの少なくとも一方から出て行くこととなる。
また、ガス通流部70からガス検出室R内に希釈ガスを取り込んだ後に、その内部温度が低下して希釈ガスの一部の水蒸気が液化した場合には、図3(a)に示すように、素子収容部34の内面に、水滴Wが付くこととなる。このとき、素子収容部34の周壁34aの内面に付いた水滴Wは、重力の影響によって、下方へ向かって流れていき、底壁34cのガス通流部70に付着することとなる。そして、例えば2つのガス通流部70の一方の全面に水が付着して、そのガス通流部70が完全に目詰まりした状態となったとしても、その後は他方のガス通流部70によって希釈ガスが素子収容部34内に良好に取り込まれるようになっている。
以上によれば、第1の実施形態において、次のような効果を得ることができる。
素子収容部34に2つのガス通流部70を設けるので、ガス通流部70の目詰まりによる希釈ガスの取込量の減少を抑制するとともに、取り込んだガスの滞留を抑制することができる。また、このようにガス通流部70の目詰まりが抑制されることで、水素の検出精度を向上させることができるとともに、水素センサ1の寿命の向上を安価に達成することができる。
なお、本発明は、第1の実施形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
第1の実施形態では、希釈ガスの流れ方向に並ぶように2つのガス通流部70を素子収容部34の底壁34cに配設したが、本発明はこれに限定されず、ガス通流部70の位置は底壁34cのどの位置に設けてもよい。さらに、2つのガス通流部70の大きさ、形状等は、一方と他方とで異なるようにして、一方を主にガスの取り込み専用として機能させ、他方を主にガスの排出専用として機能させるようにしてもよい。
第1の実施形態では、素子収容部34の横断面の外周形状を円状としたが、本発明はこれに限定されず、例えば楕円状や多角形状など、どのような形状であってもよい。
第1の実施形態では、素子収容部34を出口側配管6の内面6bから突出させたが、前記のように素子収容部34の底壁34cにガス通流部70を設ける場合は、底壁34cの下面が出口側配管6の内面6bと面一になるように構成するのが望ましい。これによれば、素子収容部34が希釈ガスの流れに対して抵抗となることがなくなり、空気オフガスがスムーズに流れることとなるので、エア供給のエネルギ消費を抑えることが可能となる。
〔第参考形態〕
以下に、本発明の第1の参考形態について説明する。この実施形態は第1の実施形態の素子収容部の構造を変更したものなので、第1の実施形態と同様の構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。参照する図面において、図4は第参考形態に係る水素センサの内部を示す断面図であり、図5は図4のC−C断面図(a)と、図5(a)のD−D断面図(b)である。
図4に示すように、第参考形態に係る水素センサ1’は、第1の実施形態とは異なる構造の素子収容部34’を備えている。
素子収容部34’は、その上半部が第1の実施形態の素子収容部34の上半部と同様の形状および構造になっている反面、その下半部の周壁34aに2つのガス通流部70が設けられる点と、底壁34cに水抜き孔34d等が設けられる点で、第1の実施形態とは異なるように構成されている。
2つのガス通流部70は、図4および図5に示すように、それぞれ希釈ガスの流れ方向から見て重なるように、素子収容部34’の周壁34aに設けられている。具体的には、図5(b)に示すように、素子収容部34’の周壁34aのうち希釈ガスが直接当たる部分となる前面FFの略中央部に一方のガス通流部70が設けられ、希釈ガスが直接当たらない部分となる側背部SBの略中央部に他方のガス通流部70が設けられている。
また、図4に示すように、素子収容部34の底壁34cの適所には、ガス検出室R内で液化した水を外部へ排出するための水抜き孔34dが設けられ、この水抜き孔34dには、水を通すことが可能な程度のメッシュで形成された第1の実施形態と同様の防爆フィルタ73が設けられている。さらに、水抜き孔34dの下部には、排水路36が設けられており、この排水路36の下部が希釈ガスの流れ方向の下流側へ向かって折れ曲がるように形成されることで、水抜き孔34dからガス検出室R内に希釈ガスが入ってくることが抑制されている。ちなみに、素子収容部34が出口側配管6の内面6bから突出することで、その部分における出口側配管6の断面積が小さくなっていることから、素子収容部34の下方を流れる希釈ガスの流速が速くなるため、負圧の作用により、水抜き孔34dからの水の排出が促進されるようにもなっている。
次に、前記した水素センサ1’の作用について説明する。
図5(b)に示すように、出口側配管6内を流れる希釈ガスは、素子収容部34の前面FFに設けられたガス通流部70からガス検出室R内に入ってくるとともに、ガス検出室R内で僅かに滞留した後、側背部SBに設けられたガス通流部70から出て行くこととなる。そして、このようにガス通流部70からガス検出室R内に希釈ガスを取り込んだ後に、その内部温度が低下して希釈ガスの一部の水蒸気が液化した場合には、図5(a)に示すように、素子収容部34’の内面に、水滴Wが付くこととなる。
このとき、素子収容部34’の周壁34aの内面に付いた水滴Wは、重力の影響によって、下方へ向かって流れていき、底壁34cに溜まることとなる。これにより、素子収容部34’の周壁34aに設けられたガス通流部70に水が溜まらず、撥水フィルタ72の目詰まりが抑制されるようになっている。また、底壁34cに溜まった水は、水抜き孔34d(図4参照)および排水路36を介して、出口側配管6内に排出される。
以上によれば、第参考形態において、次のような効果を得ることができる。
2つのガス通流部70が希釈ガスの流れ方向において重なるように設けられることで、希釈ガスが素子収容部34’内をスムーズに通過することとなるので、素子収容部34’内で希釈ガスが滞留するのをさらに抑制することができるとともに、出口側配管6の内面6bから突出する素子収容部34’が希釈ガスの流れに対して抵抗となるのを極力抑えることができる。
ガス通流部70が素子収容部34’の周壁34aに設けられているため、ガス検出室R内で液化した水がガス通流部70に溜まることが抑制される。そのため、ガス通流部70(撥水フィルタ72)の目詰まりを抑制することができる。
素子収容部34には、水抜き孔34dおよび下流側へ折れ曲がった排水路36が設けられるので、内部に溜まった水を良好に排水できる。
なお、本発明は、第参考形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
参考形態では、希釈ガスの流れ方向において重なるように2つのガス通流部70を素子収容部34’の周壁34aに配設したが、本発明はこれに限定されず、ガス通流部70の位置は周壁34aのどの位置に設けてもよい。ただし、第参考形態のように、2つのガス通流部70を希釈ガスの流れ方向において重なるように配設した場合には、前記したような素子収容部34’内における希釈ガスの滞留を抑制できるので、第参考形態のように構成するのが望ましい。
〔第参考形態〕
以下に、本発明の第参考形態について説明する。この実施形態は第参考形態の素子収容部の形状を変更したものなので、第参考形態と同様の構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。参照する図面において、図6は第参考形態に係る水素センサの内部を示す断面図であり、図7は図6のE−E断面図(a)と、図7(a)のF−F断面図(b)である。
図6に示すように、第参考形態に係る水素センサ1”は、第参考形態とは異なる形状の素子収容部37を備えている。
素子収容部37は、その上半部が第参考形態の素子収容部34の上半部と同様の形状および構造になっている反面、その下半部の周壁37aが下方に向かうにつれて内側に傾くテーパ状に形成されている。これにより、図7(a)に示すように、希釈ガスの流れ方向に直交する面内における素子収容部37の断面積が、第参考形態の断面積(図5(a)参照)に比べて小さくなるので、本実施形態に係る素子収容部37が、第参考形態に係る素子収容部34よりも、希釈ガスの流れに対して抵抗とならないようになっている。さらに、素子収容部37の下半部の傾斜した周壁37aには、図7(b)に示すように、その前面FFと側背部SBとに2つのガス通流部70が希釈ガスの流れ方向において重なるように設けられている。
また、素子収容部37の底壁37cには、第1の実施形態と同様の水抜き孔34d、防爆フィルタ73および排水路36が設けられている。ここで、図7(a)に示すように、底壁37cの周囲にある周壁37aは、前記したことから明らかなようにすり鉢状となっているため、ガス検出室R内で液化した水滴Wは、水抜き孔34dに良好に集められて排出されるようになっている。
以上によれば、第参考形態において、次のような効果を得ることができる。
素子収容部37の下半部の周壁37aを傾けることで、希釈ガスの流れに対して直交する面内における素子収容部37の断面積(希釈ガスが直接当たる面)を小さくしたので、水素センサ1”が希釈ガスの流れに対して抵抗となるのを極力抑えることができる。また、これにより、燃料電池2から排出される空気オフガスがスムーズに流れて出ていくこととなるので、エア供給のエネルギ消費を抑えることが可能となる。
なお、本発明は、第参考形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
参考形態では、希釈ガスの流れ方向において重なるように2つのガス通流部70を素子収容部37の傾斜した周壁37aに配設したが、本発明はこれに限定されず、ガス通流部70の位置は周壁37aのどの位置に設けてもよい。ただし、第参考形態のように、2つのガス通流部70を希釈ガスの流れ方向において重なるように配設した場合には、第参考形態と同様の効果(素子収容部37内における希釈ガスの滞留を抑制できる効果)を奏するので、第参考形態のように構成するのが望ましい。
参考形態では、素子収容部37の下半部全体(側背部SBおよび前面FF)をテーパ状(円錐台状)に形成したが、本発明はこれに限定されず、素子収容部37の少なくとも側部(希釈ガスの流れ方向に対して真横となる部分)のみが傾けられていればよい。
また、本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
前記実施形態では、被検出ガスを水素としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、一酸化炭素、硫化水素など他のガスであってもよい。さらに、前記実施形態では、ガスセンサとして接触燃焼式のガスセンサを採用したが、本発明はガス検出室を備えるガスセンサであればどのようなものでもよく、例えば、半導体式のガスセンサなど、他の方式のガスセンサであってもよい。
前記実施形態では、ガス通流部70を2つしか設けていないが、本発明はこれに限定されず、3つ以上設けてもよい。
前記した第,第参考形態では、希釈ガスの流れ方向において2つのガス通流部70を完全に重なるように配設したが、これに限定されず、多少ずれて重なるように2つのガス通流部70を配設してもよい。
また、水抜き孔34dを有した構造となる第,第参考形態においては、素子収容部34’,37内に金属などの比熱の小さな物質を設けることで、その物質で積極的に結露させてもよい。なお、この構造の具体例としては、例えば第参考形態を基本構造とした場合は、図8(a)および(b)に示すように、素子収容部37の周壁37aの上部内面に金属板80を設けるとともに、底壁37cに水抜き孔81aを有した金属板81を設ければよい。詳しくは、ガス通流部70よりも上方に設ける金属板80を、その表面で結露した水滴Wが周壁37aのみを伝って底壁37cまで辿り着くことが可能な位置(図8(b)における周壁37aの側部;結露した水滴Wがガス通流部70を通らないような位置)に配置し、かつ、金属板81をガス通流部70よりも下方に配置すればよい。これによれば、ガス通流部70周りでの結露が抑制されるとともに、各金属板80,81で結露した水がガス通流部70に付着することも防止できる。
第1の実施形態に係る水素センサを備えた燃料電池システムを示す概略構成図である。 第1の実施形態に係る水素センサの内部を示す断面図である。 図2のA−A断面図(a)と、図3(a)のB−B断面図(b)である。 参考形態に係る水素センサの内部を示す断面図である。 図5は図4のC−C断面図(a)と、図5(a)のD−D断面図(b)である。 参考形態に係る水素センサの内部を示す断面図である。 図6のE−E断面図(a)と、図7(a)のF−F断面図(b)である。 参考形態の変形例を示す断面図(a)と、図8(a)のG−G断面図(b)である。
符号の説明
1,1’,1” 水素センサ(ガスセンサ)
34,34’,37 素子収容部
34a,37a 周壁
34b 溝
34c,37c 底壁
35 シール部材
36 排水路
6 出口側配管(流路)
6a 取付座(壁)
6b 内面
50 ガス検出素子
51 検出素子
52 温度補償素子
60 ヒータ
70 ガス通流部
71 開口部
72 撥水フィルタ
73 防爆フィルタ
R ガス検出室

Claims (3)

  1. 燃料電池から排出されたオフガス中に含まれる水素を検出するガス検出素子と、
    周壁と前記周壁と一体である底壁とを有し、前記ガス検出素子を収容する有底筒状の素子収容部と、
    記底壁に設けられ、前記素子収容部の内外へ前記オフガスを通流させ、前記オフガスの通流方向に沿って並んでいる少なくとも2つのガス通流部と、
    を備え、
    前記オフガスが通流するオフガス配管の上壁に、前記素子収容部がオフガス流路に突出するように取り付けられるガスセンサであって、
    前記ガス通流部は、前記底壁に形成され平面視において前記ガス検出素子よりも大きい円形の開口と、前記開口に設けられた撥水フィルタと、を備え、
    平面視において、前記ガス検出素子と、前記ガス通流部が設けられていない前記底壁の部分とは、重なるように配置され、
    前記ガス検出素子は、水素に対して活性である検出素子と、水素に対して不活性である温度補償素子と、を備え、
    平面視において、
    前記検出素子及び前記温度補償素子の第1並び方向と、前記オフガスの通流方向に沿っている前記少なくとも2つのガス通流部の第2並び方向とは、垂直であり、
    前記検出素子及び前記温度補償素子の第1中心と、前記少なくとも2つのガス通流部の第2中心とは、重なっており、
    前記検出素子と前記温度補償素子とを通る第1仮想線と、前記オフガスの通流方向に沿っている前記少なくとも2つのガス通流部のそれぞれ中心を通る第2仮想線とは、十字形で交差している
    とを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記ガス検出素子は、白金を含む金属線のコイルを備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記ガス検出素子は、前記コイルを被覆すると共に、触媒が担持された担体を備える
    ことを特徴とする請求項に記載のガスセンサ。
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