JP4629751B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents

ステアリングロック装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4629751B2
JP4629751B2 JP2008101301A JP2008101301A JP4629751B2 JP 4629751 B2 JP4629751 B2 JP 4629751B2 JP 2008101301 A JP2008101301 A JP 2008101301A JP 2008101301 A JP2008101301 A JP 2008101301A JP 4629751 B2 JP4629751 B2 JP 4629751B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
housing
engagement
hold
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008101301A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009248843A (ja
Inventor
大輔 谷岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
U-SHINLTD.
Original Assignee
U-SHINLTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by U-SHINLTD. filed Critical U-SHINLTD.
Priority to JP2008101301A priority Critical patent/JP4629751B2/ja
Priority to GB0906245A priority patent/GB2459042B/en
Publication of JP2009248843A publication Critical patent/JP2009248843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4629751B2 publication Critical patent/JP4629751B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R25/00Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R25/00Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles
    • B60R25/01Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens
    • B60R25/02Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism
    • B60R25/021Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism restraining movement of the steering column or steering wheel hub, e.g. restraining means controlled by ignition switch
    • B60R25/0215Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism restraining movement of the steering column or steering wheel hub, e.g. restraining means controlled by ignition switch using electric means, e.g. electric motors or solenoids
    • B60R25/02153Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism restraining movement of the steering column or steering wheel hub, e.g. restraining means controlled by ignition switch using electric means, e.g. electric motors or solenoids comprising a locking member radially and linearly moved towards the steering column

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明はステアリングロック装置に関するものである。
車両を盗難しようとする者により電動ステアリングロック装置のハウジングカバーが外され、ロックボルトが不正に操作されてステアリングシャフトとの係合が解除されてしまうことがある。
この盗難行為を防止するために、特許文献1には、ハウジングカバーが外された場合に、補助ロック部材がスプリングの付勢力によってロックボルトに係合するようにしてロックボルトをロック位置に保持するようにしたものが開示されている。
しかし、このものは、ハウジングカバーを外さずに、例えばハウジングカバーのロックボルトの後方部分のみ破壊された場合、ロックピンが作動せず、その破壊穴から不正にロックボルトが操作されてしまうおそれがあった。
特開2002−120695号公報
本発明は、ハウジングカバーの破壊にも対応できる盗難防止機能付きのステアリングロック装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明のステアリングロック装置は、一端開口のハウジングと、前記ハウジングの開口を閉塞するハウジングカバーと、を備え、これらの内部に、ステアリングシャフトに係合するロック位置及び係合が解除されるアンロック位置の間を移動可能なロックボルトと、前記ロック位置の前記ロックボルトと係合しない非係合位置から前記ロックボルトに係合する係合位置に向けて付勢部材の付勢力によって付勢された補助ロック部材と、前記補助ロック部材に係合して前記補助ロック部材を前記非係合位置に保持するストッパ部材と、を備えたステアリングロック装置において、前記ストッパ部材を前記補助ロック部材に係合する阻止位置と係合が解除される開放位置との間で移動可能に配置するとともに、前記ストッパ部材に係合して前記ストッパ部材を前記阻止位置に保持するホールド部材を設け、前記ホールド部材を前記ハウジング又は前記ハウジングカバーの内面に脱落可能に装着するようにしたものである。
この構成により、ストッパ部材に係合してストッパ部材を阻止位置に保持するホールド部材をハウジング又はハウジングカバーの内面に脱落可能に装着することで、ストッパ部材を補助ロック部材に係合する阻止位置と係合が解除される開放位置との間で移動可能に配置することができる。そうすることにより、通常時、ストッパ部材は、補助ロック部材に係合して、補助ロック部材をロック位置のロックボルトと係合しない非係合位置に保持される。ステアリングロック装置が破壊された場合には、ホールド部材がハウジング又はハウジングカバーの内面で脱落し、ストッパ部材を阻止位置で保持できなくなる。その結果、ストッパ部材が、補助ロック部材との係合が解除される開放位置に移動し、ストッパ部材との係合が解除された補助ロック部材は、付勢部材の付勢力によって付勢され、ロック位置のロックボルトに係合する。
具体的には、前記ホールド部材を、一端側が前記ロックボルト側に当接して前記ロックボルトを前記ステアリングシャフト方向に付勢するスプリングの他端側を受けるスプリング取付部に装着することが好ましい。この構成により、ホールド部材をスプリング取付部に装着することで、ホールド部材を装着する部材を新たに設ける必要がない。
また、前記ホールド部材を、前記ハウジング又は前記ハウジングカバーの内面に設けた装着段部に復元力によって装着される装着部と、前記ストッパ部材と係合する支持部とによって構成することが好ましい。この構成により、ハウジング又は前記ハウジングカバーの内面に設けた装着段部に、復元力によりホールド部材を装着することができる。また、ホールド部材は支持部を有することで、ストッパ部材と係合して支持することができる。
また、前記ホールド部材が前記装着段部から外れることにより前記ホールド部材が収縮して前記支持部を移動させ、前記支持部と前記ストッパ部材との係合を解除するように構成することが好ましい。この構成により、ホールド部材が装着段部から一旦外されると、ホールド部材に復元力が働くことにより収縮して支持部が移動するので、それにより、支持部とストッパ部材との係合を解除するように構成することができる。
さらに、前記ハウジング又は前記ハウジングカバーに、前記ホールド部材の前記支持部を支持する受部を設け、前記ホールド部材が前記装着段部から外れて前記ホールド部材が収縮することにより前記ホールド部材の前記支持部を移動させ、前記支持部と前記受部との係合を解除するように構成することが好ましい。この構成により、ホールド部材が装着段部から外れて十分に収縮した後に、ホールド部材の支持部とハウジング又はハウジングカバーに設けられた受部との係合が解除される構成とすることができる。
本発明によれば、ホールド部材をハウジング又はハウジングカバーの内面に脱落可能に装着することで、外部から破壊作業(例えば、ドリルによる穴あけ)によって、ホールド部材が脱落しストッパ部材の保持を解除させることが可能となり、ストッパ部材および補助ロック部材を作動させることができる。したがって、ハウジング又はハウジングカバーの一部が破損された場合にも、ロックボルトをロック位置に保持することが可能であり、さらに盗難防止性を向上させることができる。
また、ストッパ部材を保持するホールド部材をさらに設けることで、補助ロック機構の作動ポイント(ホールド部材の固定位置)の設定の自由度を向上させることができる。
また、ロックボルトを付勢するスプリングを取り除こうとする攻撃に対して有効に作用する。
また、ホールド部材を、ハウジングカバーの内面に設けた装着段部に復元力によって取り付けるようにしているため、容易にホールド部材の装着ができる。
また、ホールド部材の復元力による収縮を利用して、ストッパ部材との係合を解除するようにしているため、より確実にストッパ部材および補助ロック部材を作動させることができる。
さらに、ホールド部材の支持部を支持する受部を設けることで、ホールド部材のストッパ部材に対する保持力は大きくすることができる。また、ホールド部材の収縮力を利用してホールド部材の支持部と受部との係合を解除するようにしているため、より確実にホールド部材の固定を解除することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1から図4は、本発明に係る第1実施形態のステアリングロック装置(以下「ロック装置」と略する。)を示す。このロック装置は、図示しないステアリングの回動操作に伴って回動するステアリングシャフトの周囲に配設され、エンジン等を始動または停止させるためのプッシュスイッチやカードキーの操作に連動して動作するものである。なお、このステアリングシャフトには、従来と同様に、周方向の所定位置に係合凹部が形成されている。
本実施形態のロック装置は、一端開口のハウジング10およびハウジングカバー11を備え、これらの内部にロックボルト12と、アクチュエータである電動モータ13と、伝達機構とを配設するとともに、前記ロックボルト12の進退移動を規制する補助ロック機構を配設したものである。また、ロックボルト12の進出位置に基づいて電動モータ13を制御する制御基板14が配設されている。
前記ハウジング10は、図1および図2に示すように、一端を開口した矩形状の容器からなり、一側に基板配設部15が形成され、他側にロック機構配設部16が形成されたものである。
前記基板配設部15は、電動モータ13と制御用の制御基板14とを配設するもので、その閉塞面には電動モータ13の外形に沿う凹部17が形成されている。また、基板配設部15には、電動モータ13を位置決めするためのモータカバー18をネジ止めして固定するためのボス19と、ハウジングカバー11をネジ止めして固定するためのボス20とが設けられている。また、基板配設部15には、ロック機構配設部16と反対側に位置する側壁に、電気接続用のコネクタ21を露出するための切欠部34が設けられている。
前記ロック機構配設部16は、ロックボルト12および伝達機構を配設するもので、開口端とは逆向きに突出する突出部22を備えている。この突出部22には、ハウジングカバー11の取付方向に沿って貫通するロックボルト挿通孔23が設けられている。また、ロック機構配設部16において、前記ロックボルト挿通孔23の周囲には、該ロックボルト挿通孔23を中心として円環状をなすように内方に突出、後述する回転部材24を回転可能に支持する第1支持凸部25が設けられている。
そして、本実施形態では、図1に示すように、前記ロック機構配設部16の突出部22には、ハウジングカバー11の取付方向であるロックボルト挿通孔23に対して平行に延びる貫通孔26が設けられている。そして、この貫通孔26において、カバー取付方向先端である突出部22の先端部には、補助ロック部材27を補助ロックカバー28に嵌入して配設するための補助ロックユニット配設部29が、外面側から内向きに窪むように設けられている。さらに、ロック機構配設部16には、貫通孔26のカバー取付方向先端である補助ロックユニット配設部29とロックボルト挿通孔23との間に、補助ロック部材27を進退可能に挿通する補助ロック部材挿通部30が設けられている。この補助ロック部材挿通部30は、突出部22の先端から補助ロックユニット配設部29の底に向けて延びるように設けた溝からなる。なお、補助ロックユニット配設部29には、補助ロック部材挿通部30の両側に位置するようにガイド溝31が設けられるとともに、このガイド溝31の両側に係止溝32が更に設けられている。
前記ハウジングカバー11は、ハウジング10の開口を閉塞するもので、ボス20に対応する位置にネジ挿通孔33が設けられたものである。このハウジングカバー11には、切欠部34内に位置し、コネクタ21の外周部を支持する支持部35が突設されている。また、ロック機構配設部16の第1支持凸部25と対応する位置には、回転部材24の他端を回転可能に支持する円環状の第2支持凸部36が設けられている。この第2支持凸部36の内周面には、軸方向に沿って延びるロックボルトガイド溝37が周方向に所定間隔をもって設けられている。ハウジングカバー11の後述する保持部38に面するロックボルトガイド溝37は、そのロックボルトガイド溝37に対応する第2支持凸部36の内壁部分と外壁部分とが貫通するように装着溝39と連続している。また、この第2支持凸部36の中心には、ロックボルト12を進出方向に付勢するスプリング40を外嵌して装着するスプリング取付軸(スプリング取付部)41が突設されている。スプリング取付軸41は、ハウジングカバー11から突出するもので、基端に円柱状の装着段部42を備えた円錐台を有し、さらにその上に同軸状に円柱が一体形成された形状である。さらに、ハウジングカバー11の、ハウジング10の貫通孔26と対応する位置には、図1、図3、図4,及び図7に示すように、保持部38が設けられている。前記保持部38は、後述するストッパ部材43のハウジングカバー11側の端部を軸方向に移動可能に保持する保持孔44を内部に備えた略矩形筒状の第3支持凸部45で構成されている。この第3支持凸部45には、ハウジングカバー11長手方向と略平行で装着溝39と保持部38とを結ぶ直線が第3支持凸部45と交差する位置に、保持孔44と連通する溝46が両側壁を貫通して設けられている。また、ハウジングカバー11の内面には、後述するホールド部材47の線断面の直径よりも広い幅を有し、第2支持凸部36の装着溝39から第3支持凸部45の溝46まで連続する溝48が形成されている。さらに、ハウジングカバー11において、このロック機構配設部16と対応する端縁には、ロック機構配設部16の外壁内面に位置する壁部49が設けられている。
前記ロックボルト12は、図1から図4に示すように、ロックボルト挿通孔23に挿通可能な四角柱形状のもので、その上端には、ステアリングシャフトの係合凹部に挿入係止される係合凸部50が設けられている。このロックボルト12は、伝達機構を介して電動モータ13によって、ステアリングシャフトの側に進出されて係合凹部に係合するロック位置、および、後退してその係合が解除されるアンロック位置の間を進退するように移動される。また、係合凸部50が係合凹部に対して周方向に一致しない場合には、スプリング40によって進出方向に付勢され、一致するとその付勢力でもって進出して係合される。本実施形態のロックボルト12は、従動部材である別体のカム部材51を介して進退駆動する構成としており、このカム部材51を連結するため装着凸部52が下部に突設されている。この装着凸部52は断面矩形状をなし、軸方向に対して直交方向に位置する対向面にかけて連結孔53が設けられている。そして、本実施形態では、ロックボルト12には、係合凸部50がステアリングシャフトの係合凹部に係合したロック状態で、前記ハウジング10の補助ロック部材挿通部30に対応する位置に凹状に切り欠いた溝からなる係止受部54が設けられている。
前記カム部材51は、その下部がハウジングカバー11の第2支持凸部36内に配設され、上部が回転部材24の内部に配置される略円柱状のものである。このカム部材51の下端外周部には、第2支持凸部36のロックボルトガイド溝37に挿通されるガイド凸部55が周方向に所定間隔をもって突設されている。また、このカム部材51には、ロックボルト12の進退方向である軸心に沿った上下端にかけて貫通する貫通孔56が設けられている。この貫通孔56は、上部が装着凸部52と一致する矩形状をなし、連結孔53と対応する位置には連結ピン57を貫通させる連結孔58が設けられている。また、貫通孔56の下部は、スプリング取付軸41を挿入する円錐形状のものである。このスプリング40の端部は、貫通孔56の上部に装着したロックボルト12の端面により位置決めされる。
そして、カム部材51の外周部には、螺旋状をなすように旋回する略半円形状に窪んだカム溝59が径方向に対向するように一対設けられている。このカム溝59は、回転部材24の回転動力を該カム部材51を介してロックボルト12の直線運動に変換するものである。このカム溝59は、一(下)端の所定領域がロックボルト12によるステアリングシャフトのロック領域として予め設定され、他(上)端の所定領域がロックボルト12によるステアリングシャフトのアンロック領域として予め設定されている。そして、これらロック領域とアンロック領域の間の傾斜角度により、ロックボルト12の進退速度が設定される。
前記電動モータ13は、ロックボルト12を移動させるための動力源であり、ハウジング10の基板配設部15にモータカバー18を介して配設されるものである。この電動モータ13は、ロックボルト12を進出させる正転作動と、ロックボルト12を後退させる逆転作動とが可能なもので、その出力軸には、外周面に軸方向に沿った螺旋状の歯(図示せず)を形成したねじ歯車であるウォーム60が配設されている。
前記モータカバー18は、ハウジングカバー11取付方向において、ハウジング10の貫通孔26と対応する位置に、モータカバー18取付時、ハウジングカバー11に面する側に、凹部61が設けられている。その凹部61の底面には、ストッパ部材43と干渉しない大きさの貫通孔62が設けられ、貫通孔62の周囲にフランジを有するスプリング保持部63が形成されている。
前記伝達機構は、電動モータ13の駆動力をカム部材51を介してロックボルト12に伝達し、該ロックボルト12をロック位置およびアンロック位置の間で移動させるもので、カム部材51に設けた前記カム溝59と、このカム部材51を内部に進退可能に配設された回転部材24と、該回転部材24とカム部材51との間に配設されたカムフォロワ64とからなる。
前記回転部材24は、カム部材51より若干大きい内径の円筒状のもので、ハウジング10とハウジングカバー11との間に挟み込むように、軸方向に移動されることなく、周方向に回転可能に支持されるものである。具体的には、この回転部材24には、その一(上)端に第1支持凸部25の内周部に嵌合する内嵌部65が設けられ、他(下)端に第2支持凸部36の外周部に嵌合する外嵌部66が設けられている。また、回転部材24の上部には、内嵌部65を第1支持凸部25に内嵌させた状態で、該第1支持凸部25の下部から外周部にかけて断面L字形状に突出し、外周部に軸方向に沿って延びる複数のはす歯(図示せず)を形成したウォームホイール部67が設けられている。このウォームホイール部67は、図5に示すように、ハウジング10への取付状態で、接線方向に延びるように配設されたウォーム60の歯と噛み合うことにより、該回転部材24を軸線を中心として回転させる。また、このウォームホイール部67により、内嵌部65との間には、第1支持凸部25を嵌合する嵌合溝68が形成される。ウォームホイール部67の下部には、該回転部材24を介してロックボルト12の進出位置を検出するためのスイッチカム溝69が設けられている。また、回転部材24の内周面には、外嵌部66の上側に位置する内側端部から軸方向に沿って上向きに延びる略半円形状に窪んだ縦溝70が、径方向に対向するように一対設けられている。
前記カムフォロワ64は、球状のスチールボールからなり、図1に示すように、回転部材24の縦溝70に配設される。そして、この縦溝70から突出した部分が、カム部材51のカム溝59に嵌められた状態で、回転部材24が回動されると、縦溝70が周方向に回転されることにより、回転不可能に規制されたカム部材51のカム溝59に沿って摺動し、該カム部材51を介してロックボルト12を、回転部材24の回転軸心に沿って進退させる。
前記補助ロック機構は、該ロック装置のハウジング10を分解(破壊)された状態でのロックボルト12の進退移動を規制し、不正な解錠を防止するためのものである。前記補助ロック機構は、補助ロック部材27と補助ロックカバー28からなる補助ロックユニット、ストッパ部材43、スプリング71及びホールド部材47からなっている。
前記補助ロック部材27は、補助ロックカバー28を介した補助ロックユニットとしてハウジング10の補助ロックユニット配設部29に配設され、ロック位置のロックボルト12に係合し、貫通孔26を通して操作不可能な係合位置から、ロックボルト12との係合が解除され、貫通孔26を通して操作可能な非係合位置にかけて移動可能なものである。この補助ロック部材27は、図1、図3および図4に示すように、進退方向に延びる一対の上下枠27a,27bと、これらを連結する前枠27cとを有する断面略コ字形状のものである。この補助ロック部材27は、前枠27cの側が進出方向前側となるもので、該前枠27cに、進出方向前向きに突出する係止凸部72が設けられている。また、この補助ロック部材27の前枠27cには、係止凸部72の下側に位置するように、ハウジング10の溝により構成された補助ロック部材挿通部30の下部の肉厚に相当する切欠部73が設けられている。さらに、補助ロック部材27には、貫通孔26の側に位置する下枠27bの下縁に、後述するストッパ部材43の係止溝部74に係止する被係止溝部75が設けられている。そして、この補助ロック部材27には、上下枠27a,27bの間の溝の底に、側方に屈曲したスプリング受部76が設けられている。このスプリング受部76は、進出方向後側の面がスプリング77の端部を受け、進出方向前側の面がハウジング10の補助ロック部材挿通部30の側部に当接するストッパの役割をなす。
前記補助ロックカバー28は、図1に示すように、補助ロック部材27をロックボルト12に対して進出可能な状態でハウジング10に組み付けるものである。この補助ロックカバー28は、図3、図4および図6に示すように、貫通孔26より平面視形状が大きい正方形状をなし、該貫通孔26に連通する貫通した第1連通部78を備えている。この第1連通部78には、補助ロック部材27がロックボルト12に係合していない非係合位置では、図1に示すように、補助ロック部材27の一部である被係止溝部75を形成した下枠27bが、貫通孔26を通して操作可能な状態で内部に位置する。また、補助ロック部材27がロックボルト12に係合した係合位置では、図8(B)に示すように、補助ロック部材27の一部が第1連通部78内に位置するが、貫通孔26を通して操作不可能な状態に位置する。なお、上下枠27a,27bの寸法設定、または、第1連通部78の寸法設定により、補助ロック部材27が第1連通部78内に全く位置しないように構成してもよい。
また、補助ロックカバー28には、第1連通部78の貫通方向(カバー取付方向先端)に対して直交方向に延び、該第1連通部78からハウジング10の補助ロック部材挿通部30を介してロックボルト挿通孔23に連通し、補助ロック部材27を案内する作用をなす第2連通部79が設けられている。この第2連通部79は、補助ロック部材27の上下枠27a,27bの上下縁にかけた寸法と同一の長方形状をなす孔により構成している。
さらに、補助ロックカバー28には、第1および第2連通部78,79に連通し、補助ロック部材27をロックボルト12に係合させる進出方向に付勢するためのスプリング配設部80が設けられている。このスプリング配設部80は、補助ロック部材27のスプリング受部76より僅かに大きい矩形状をなし、進退するスプリング受部76を移動可能に収容する。また、スプリング配設部80には、補助ロック部材27の付勢方向後側に位置するように、円筒状をなすスプリング装着部81が突設されている。このスプリング配設部80に配設する付勢手段であるスプリング(付勢部材)77は、連通した第1連通部78内に突出しない外径で形成されている。このように構成したスプリング配設部80は、第1連通部78の貫通孔方向に対して直交方向に隣接するように設けられているため、貫通孔26を通しては全く見えない位置である。
そして、本実施形態では、補助ロックカバー28において、ハウジング10に対して貫通孔26の側に位置する第2連通部79およびスプリング配設部80の開口端に、ハウジング10のガイド溝31内に突出して装着方向の案内、および、装着状態の位置決めを図るガイド突起82が設けられている。また、このガイド突起82の両側には、ハウジング10の係止溝32に係止し、装着状態の補助ロックカバー28の係止を図る弾性係止部83が突設されている。
前記ストッパ部材43は、ハウジング10の補助ロックユニット配設部29とハウジングカバー11の間で、ハウジング10の貫通孔26を貫通するように設けられ、補助ロック部材27に係合して補助ロック部材27を非係合位置に保持する阻止位置と、補助ロック部材27との係合が解除される開放位置との間を軸方向に移動可能に配置されている。このストッパ部材43は、図1から図4に示すように、柱状であり、モータカバー18のハウジングカバー11側に位置する部分にスプリング保持部84が設けられている。スプリング保持部84は、フランジで構成されている。このストッパ部材43は、取付状態で貫通孔26内に位置する部分が断面略矩形状をなすように面取りされたもので、その突出寸法は、先端が貫通孔26を貫通してカバー取付方向先端に位置する補助ロックユニット配設部29内に位置するように形成されている。また、装着状態でロックボルト挿通孔23に対して反対側に位置する面には係止溝部74が設けられている。ストッパ部材43のハウジングカバー11側の端部は、ハウジングカバー11に設けられた保持部38に保持されるものであり、断面略矩形状である。ストッパ部材43のスプリング保持部84からハウジングカバー11側の端部までは前記断面略矩形の柱形状で構成されている。
前記スプリング71は、ストッパ部材43を補助ロック部材27から離脱させる方向、すなわちストッパ部材43を阻止位置から開放位置に向けて付勢するように設けられている。スプリング71の一端は、モータカバー18のスプリング保持部63に、他端はストッパ部材43のスプリング保持部84に保持されている。
前記ホールド部材47は、弾性を有する金属線から形成されており、装着部85と支持部86とを備えている。前記装着部85は、切り欠きを有した環状とし(図7)、中央から拡張操作することで径が広がる方向に変形可能であり、且つ、径が広げられた変形状態から解除されると金属線の弾性(復元力)によって、元の径まで形状が戻る(収縮)ように構成されている。前記支持部86は、装着部85の環状部分を形成する平面状に位置し、装着部85の端部から連続して形成された直線部と、その直線部には、所定の長さの位置に支点部87を設けており、まず、この支点部87で装着部85の環状部分を形成する平面と直交する方向に折れ曲げられ、さらに所定の長さの位置で折り曲げられている。そして、装着部85から離れる方向で前記直線部と平行となるように延設された端部を有するように構成されている。前記支持部86は、装着部85がスプリング取付軸41の装着段部42に装着された状態で、阻止位置にあるストッパ部材43のハウジングカバー11側の端面に係合するように各部位の長さが設定されている。
前記制御基板14は、電動モータ13の動作を制御するもので、回転部材24を介してロックボルト12の進出位置を検出するためのマイクロスイッチ88と、車両に搭載したメインマイコン(ECU)に接続するためのコネクタ21とが実装されている。なお、ロックボルト12の進出位置は、該ロックボルト12が回転部材24の回転に伴って進退するものであるため、該回転部材24のスイッチカム溝69によりマイクロスイッチ88がオンまたはオフすることにより、そのオンオフ状態により判断できる。また、本実施形態のコネクタ21は、組付状態でハウジング10から突出しないように構成している。そのため、コネクタ21に衝撃が加わることにより、制御基板14に実装した電気部品が破壊することを防止できる。また、ハウジング10において、コネクタ21の位置が窪んだ状態をなすため、狭い空間に取り付けられるロック装置に対して、手探りで相手方コネクタを接続する際の組付作業性を向上できる。
前記構成のロック装置を組み立てる場合には、まず、回転部材24に対してカム部材51と一体に連結したロックボルト12とカムフォロワ64とを組み付けた後、これらをハウジング10のロック機構配設部16に配設する(図5参照)。ついで、ハウジング10に対して電動モータ13を配設した後、モータカバー18を配設し、該モータカバー18をハウジング10に対してネジ止めして固定する。その後、モータカバー18の外側に位置するように制御基板14を配設し、該制御基板14をハウジング10に対してネジ止めして固定する。
また、補助ロックカバー28のスプリング配設部80にスプリング77を配設するとともに、スプリング受部76がスプリング配設部80内に位置するように、補助ロック部材27を第2連通部79内に挿通させる。そして、補助ロック部材27をスプリング77の付勢力に抗して補助ロックカバー28内に後退(没入)させた状態で、該補助ロックカバー28をハウジング10の補助ロックユニット配設部29に配設する。なお、この補助ロック機構の組付作業は、前記回転部材24、カム部材51、ロックボルト12、カムフォロワ64、および、電動モータ13を組み付ける前に行ってもよい。
最後に、スプリング40をスプリング取付軸41に取り付け、ホールド部材47の装着部85の復元力に抗して装着部85を伸長し装着段部42に取り付けた後、ハウジング10に対して、ハウジングカバー11を装着してネジ止めにより固定する。この際、ストッパ部材43をハウジング10の貫通孔26に差し込み、ストッパ部材43の先端の係止溝部74を貫通孔26に貫通させる。なお、この状態では、補助ロック部材27は、係止凸部72がロックボルト12の外面に当接した状態をなし、該補助ロック部材27の被係止溝部75と係止溝部74とは、補助ロック部材27の進出方向に僅かに移動した状態をなす。そのため、スプリング77の付勢力に抗して補助ロック部材27を若干後退方向に移動させ、該補助ロック部材27の被係止溝部75とハウジングカバー11のストッパ部材43の係止溝部74とを係止させた状態でハウジングカバー11を装着する。
このように、本実施形態のロック装置では、ハウジングカバー破壊による不正解錠を防止するための補助ロック部材27およびスプリング77を、補助ロックカバー28に一体的に組み付けた状態で補助ロックユニットとして組み付けることができるため、取付作業性を向上することができる。
このように組み付けたロック装置では、図1に示すように、補助ロック部材27は、ストッパ部材43との係止により、スプリング77の付勢力に抗して後退した状態を維持する。これにより、ロックボルト12は、補助ロック部材27と何ら干渉することなく、電動モータ13の駆動により、ステアリングシャフトに対してロックする進出方向、および、ステアリングシャフトに対してアンロックする後退方向に移動することができる。
一方、この図8(A)に示すロックボルト12がハウジング10から突出したステアリングシャフトに対するロック状態で、ハウジングカバー11の後方部分の破壊によりスプリング取付軸41近傍に衝撃が加わると、図8(B)に示すように、装着段部42に装着されているホールド部材47の装着部85が装着段部42から外れるので、ハウジングカバー11取付方向にテーパ状に形成されているスプリング取付軸41の形状に案内され、装着部85の径を収縮させる。その結果、ホールド部材47の支持部86がスプリング取付軸41方向に移動し、ロックボルト12に対して非係合位置の補助ロック部材27に係合しているストッパ部材43を保持することができなくなる。これにより、ストッパ部材43と補助ロック部材27の被係止溝部75との間で係合が解除される開放位置において係合が解除され、補助ロック部材27がスプリング77の付勢力により補助ロック部材挿通部30に沿って進出される。そうすると、該補助ロック部材27の係止凸部72がロックボルト12の係止受部54に係合する。その結果、例えばハウジングカバー11が破壊されて形成された破壊穴からスプリング40の付勢力に抗してロックボルト12およびカム部材51をアンロック側へ不正に後退させようとしても、ロックボルト12を後退させることは出来ず、ステアリングシャフトのロックを解除することはできない。
本発明によれば、ホールド部材47をハウジング10、または、ハウジングカバー11の内面に脱落可能に装着することで、外部から破壊作業(例えば、ドリルによる穴あけ)によって、ホールド部材47が脱落しストッパ部材43の保持を解除させることが可能となり、ストッパ部材43および補助ロック部材27を作動させることができる。したがって、ハウジングカバー11の一部が破損された場合にも、ロックボルト12をロック位置に保持することが可能であり、さらに盗難防止性を向上させることができる。
また、ストッパ部材43を保持するホールド部材47をさらに設けることで、補助ロック機構の作動ポイント(ホールド部材47の固定位置)の設定の自由度を向上させることができる。
また、ホールド部材47を、ハウジングカバー11の内面に設けた装着段部42にスプリング取付軸41のテーパ面により金属線の復元力に抗して径を広げるようにして取り付ければよいため、容易にホールド部材47の装着ができる。
また、ホールド部材47の環状の装着部85が元の径まで形状が戻る(収縮)力を利用して、装着段部42から外れるだけで、ストッパ部材43との係合を解除するようにしているため、より確実にストッパ部材43および補助ロック部材27を作動させることができる。
第2実施形態では、図9に示すように、ホールド部材47は、第1実施形態とほぼ同様の形状をした装着部85と支持部86を有しているが、装着部85が伸縮しない場合である。ハウジングカバー11のスプリング取付軸41の外側を包囲するように、ホールド部材47の装着部85を嵌入させるための溝89が設けられている。溝89の断面は、ホールド部材47の装着部85を完全に収容し、ストッパ部材43のスプリング71の付勢力により、装着部85が外れない程度の摩擦力で保持するような矩形断面である。ホールド部材47の支持部86の端部は、ロックボルト12に対して非係合位置の補助ロック部材27に係合しているストッパ部材43を保持できる長さであればよい。溝48は、保持部38と一致する位置まで設けられている。ストッパ部材43を保持するホールド部材47の装着部85は、溝89内に嵌入固定されている。
ハウジングカバー11のスプリング取付軸41後方からの破壊により、ホールド部材47の装着部85が力点として力が加えられると、装着部85は溝89から外れてハウジングカバー11取付方向に持ち上げられ、その結果、ホールド部材47は支点部87を支点にして回転し、作用点の支持部86がハウジングカバー11取付方向とは反対方向に移動する。これにより、ホールド部材47の支持部86が、ロックボルト12に対して非係合位置の補助ロック部材27に係合しているストッパ部材43を保持することができなくなる。この後の補助ロック機構の動作は、第1実施形態と同様である。
第3実施形態では、図10に示すように、ホールド部材47は、第1実施形態とほぼ同様の形状であるが、ハウジングカバー11の保持部38にホールド部材47の支持部86を受ける受部90が設けられている場合である。本実施形態においては、ハウジングカバー11のスプリング取付軸41後方からの破壊により、ホールド部材47の装着部85が力点として力が加えられ、第1実施形態と同様に装着部85が収縮する場合でも、支持部86が受部90に保持されている間は、ストッパ部材43とホールド部材47との係合が解除されない。装着部85の収縮により、支持部86が受部90に保持されなくなってはじめて、ホールド部材47の支持部86がハウジングカバー11取付方向と反対方向に移動する。この後の補助ロック機構の動作は、第1及び第2実施形態と同様である。
ホールド部材47の支持部86を支持する受部90を設けることで、ホールド部材47のストッパ部材43に対する保持力を大きくすることができる。また、ホールド部材47の収縮力を利用してホールド部材47の支持部86と受部90との係合を解除するようにしているため、より確実にホールド部材47の固定を解除することができる。
このように、本発明のロック装置では、ハウジングカバー11のスプリング取付軸41後方が破壊された場合に、補助ロック部材27の係止が解除されることにより、該補助ロック部材27がロックボルト12に対して非係合位置から移動して係合する。そして、この係合位置では、ロックボルト12を後退することができないため、該ロックボルト12によるステアリングシャフトのロック位置を維持できる。その結果、不正解錠を確実に防止できる。
なお、電動モータ13によりロック作動を行った際に、ロックボルト12の係合凸部50がステアリングシャフトの係合凹部に一致していない場合には、ロックボルト12の係止受部54と補助ロック部材27の係止凸部72とも一致しないため、ロックボルト12を規制することはできない。しかし、ステアリングを回転させることにより、ステアリングシャフトの係合凹部とロックボルト12の係合凸部50とが一致すると、スプリング40の付勢力によってロックボルト12が移動し、ステアリングシャフトに対してロックする。これにより、前記と同様に、スプリング77の付勢力によって補助ロック部材27が進出し、ロックボルト12に係止する。
因みに、この状態で、ロック装置によるステアリングシャフトのロックを解除するには、ハウジング10ごとロック装置をステアリングシャフトから取り外すしかない。しかし、このロック装置は、ステアリングシャフトの奥側、即ち、インストルメントパネルが上部に位置する極めて狭い空間に位置するように取り付けられる。しかも、ステアリングシャフトの周囲に配設した一対の金属板の間にボルト止めされ、そのボルトも所定トルクが加われると頭部が破断される所謂ネジ切りボルトが使用される。そのため、このような状態での取外作業は不可能であり、金属板も強固であるため破壊することもできない。他の方法としては、前述のように、ハウジングカバー11を取り外してロックボルト12を操作する方法があるが、この方法も補助ロック部材27の係合により不可能である。
よって、各実施形態のロック装置を不正解錠するには、貫通孔26を通して補助ロック部材27を操作する方法が残される。しかしながら、前記と同様に、ロック装置が極めて狭い空間に装着されているため、簡単に貫通孔26を通して補助ロック部材27を操作することは困難である。しかも、本実施形態のロック装置は、補助ロック部材27がロックボルト12に係合した係合位置では、貫通孔26を通して臨んだ投影面内に補助ロック部材27が位置せず(視認できない)、貫通孔26を通して操作することは不可能な状態をなすため、確実に補助ロック部材27とロックボルト12との係合が維持される。よって、ロックボルト12とステアリングシャフトとのロックを確実に維持できる。
また、補助ロック部材27を組み付けるための補助ロックカバー28は、貫通孔26に連通する第1連通部78を備えた構成としているため、貫通孔26を通して補助ロックカバー28を確認(操作)することもできない。しかも、補助ロック部材27を係合位置に付勢するためのスプリング77は、貫通孔26を通して見えない位置に配設されるため、このスプリング77を取り外すこともできない。よって、確実に不正解錠を防止できる。
さらに、本実施形態のロック装置は、ロックボルト挿通孔23に対して貫通孔26を平行に設け、この貫通孔26のカバー取付方向先端に位置するように、補助ロック部材挿通部30を設けている。そして、この補助ロック部材挿通部30と連通する第2連通部79を設け、これらの延び方向に沿って補助ロック部材27を進出させるためのスプリング77を配設している。そのため、第2連通部79が補助ロック部材27を案内する役割をなすため、該補助ロック部材27の進出動作を安定させる。また、ハウジング10の構造を簡素化できるため、コストダウンを図ることができる。
なお、本発明のステアリングロック装置は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、補助ロック部材27をハウジング10に配設するために、別体の補助ロックカバー28を設けたが、ハウジング10に対して直接配設する構成としてもよい。また、前記実施形態では、ロックボルト12に対して別体のカム部材51を連結する構成としたが、カム部材51の構成をロックボルト12に一体成形してもよい。
また、前記実施形態においては、ロックボルト12を外部に突出させるロックボルト挿通孔23をハウジング10側に設けるとともに、ロックボルト付勢用のスプリング40を取り付けるスプリング取付部41をハウジングカバー11側に設けて構成しているが、これに限定されるものではなく、ロックボルト挿通孔23をハウジングカバー11側に、スプリング取付部41をハウジング10側にそれぞれ設けるようにしてもよい。この場合、ホールド部材47を、ハウジング10に設けられたスプリング取付部41に装着するようにしてもよい。
また、ホールド部材47の装着位置はスプリング取付部41に限定されるものではなく、破壊攻撃を受けそうなハウジング10またはハウジングカバー11の内面の任意の位置に装着するようにしてもよい。
さらに、前記実施形態においては、ホールド部材47を金属線によって形成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、樹脂部材によって形成してもよい。
また、前記実施形態では、ロックボルト12に直接、スプリング40の一端側が当接してロックボルト12をロック位置側に付勢するように構成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、カム部材51にスプリング40の一端側を当接させ、カム部材51と一緒にロックボルト12をロック位置側に付勢するように構成してもよい。
本発明の第1実施形態に係るステアリングロック装置を示し、ロック状態を示す断面図である。 ロック装置の分解斜視図である。 他の角度から見たロック装置の分解斜視図である。 更に他の角度から見たロック装置の分解斜視図である。 ハウジングカバーを取り外したロック装置を底面から見た斜視図である。 補助ロック機構の構成を示す分解断面図である。 ハウジングカバーのスプリング取付軸にホールド部材を装着した図である。 本発明の第1実施形態に係るステアリングロック装置を示し、(A)はロック状態を示す断面図、(B)はロック状態でハウジングカバーのスプリング取付軸の後方から衝撃を受けた後の状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るステアリングロック装置を示し、(A)はロック状態を示す断面図、(B)はロック状態でハウジングカバーのスプリング取付軸の後方から衝撃を受けた後の状態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るステアリングロック装置を示し、(A)はロック状態を示す断面図、(B)はロック状態でハウジングカバーのスプリング取付軸の後方から衝撃を受けた後の状態を示す断面図である。
符号の説明
10 ハウジング
11 ハウジングカバー
12 ロックボルト
27 補助ロック部材
40 スプリング
41 スプリング取付軸
42 装着段部
43 ストッパ部材
47 ホールド部材
85 装着部
86 支持部
90 受部

Claims (4)

  1. 一端開口のハウジングと、前記ハウジングの開口を閉塞するハウジングカバーと、を備え、これらの内部に、ステアリングシャフトに係合するロック位置及び係合が解除されるアンロック位置の間を移動可能なロックボルトと、前記ロック位置の前記ロックボルトと係合しない非係合位置から前記ロックボルトに係合する係合位置に向けて付勢部材の付勢力によって付勢された補助ロック部材と、前記補助ロック部材に係合して前記補助ロック部材を前記非係合位置に保持するストッパ部材と、を備えたステアリングロック装置において、
    前記ストッパ部材を前記補助ロック部材に係合する阻止位置と係合が解除される開放位置との間で移動可能に配置するとともに、前記ストッパ部材に係合して前記ストッパ部材を前記阻止位置に保持するホールド部材を設け、
    前記ホールド部材を、前記ハウジング又は前記ハウジングカバーの内面に設けた装着段部に復元力によって装着される装着部と、前記ストッパ部材と係合する支持部とによって構成し、前記ハウジング又は前記ハウジングカバーの内面に脱落可能に装着したことを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 前記ホールド部材を、一端側が前記ロックボルト側に当接して前記ロックボルトを前記ステアリングシャフト方向に付勢するスプリングの他端側を受けるスプリング取付部に装着したことを特徴とする請求項1に記載のステアリングロック装置。
  3. 前記ホールド部材が前記装着段部から外れることにより前記ホールド部材が収縮して前記支持部を移動させ、前記支持部と前記ストッパ部材との係合を解除するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のステアリングロック装置。
  4. 前記ハウジング又は前記ハウジングカバーに、前記ホールド部材の前記支持部を支持する受部を設け、前記ホールド部材が前記装着段部から外れて前記ホールド部材が収縮することにより前記ホールド部材の前記支持部を移動させ、前記支持部と前記受部との係合を解除するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のステアリングロック装置。
JP2008101301A 2008-04-09 2008-04-09 ステアリングロック装置 Expired - Fee Related JP4629751B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008101301A JP4629751B2 (ja) 2008-04-09 2008-04-09 ステアリングロック装置
GB0906245A GB2459042B (en) 2008-04-09 2009-04-09 Steering lock apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008101301A JP4629751B2 (ja) 2008-04-09 2008-04-09 ステアリングロック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009248843A JP2009248843A (ja) 2009-10-29
JP4629751B2 true JP4629751B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=40750434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008101301A Expired - Fee Related JP4629751B2 (ja) 2008-04-09 2008-04-09 ステアリングロック装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4629751B2 (ja)
GB (1) GB2459042B (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011012040A1 (de) * 2010-02-26 2011-09-01 Marquardt Gmbh Verriegelungseinrichtung, insbesondere für ein Kraftfahrzeug
JP5550139B2 (ja) * 2010-06-30 2014-07-16 株式会社ユーシン 電動ステアリングロック装置
PL2439114T3 (pl) * 2010-10-07 2014-07-31 Valeo Sicherheitssysteme Gmbh Elektryczne urządzenie zapobiegające kradzieży do blokowania/odblokowania kolumny kierownicy
JP5770515B2 (ja) * 2011-04-04 2015-08-26 株式会社アルファ ステアリングロック装置
JP5809831B2 (ja) 2011-04-04 2015-11-11 株式会社アルファ ステアリングロック装置
DE102012016933A1 (de) * 2011-12-17 2013-06-20 Marquardt Gmbh Verrieglungseinrichtung für ein Fahrzeug, Fahrzeug und Verfahren zum Sichern eines Fahrzeugs
JP5965202B2 (ja) 2012-04-27 2016-08-03 株式会社アルファ ステアリングロック装置
JP5956819B2 (ja) 2012-04-27 2016-07-27 株式会社アルファ ステアリングロック装置
DE102013013542B4 (de) * 2013-08-14 2015-03-12 Audi Ag Verriegelungsvorrichtung für eine Lenksäule eines Kraftfahrzeugs
DE102013112124A1 (de) * 2013-11-04 2015-05-07 Thyssenkrupp Presta Aktiengesellschaft Lenkradschloss für eine Lenksäule für ein Kraftfahrzeug
JP6258125B2 (ja) 2014-05-27 2018-01-10 株式会社アルファ ステアリングロック装置
DE102014112816A1 (de) 2014-09-05 2016-03-10 Huf Hülsbeck & Fürst Gmbh & Co. Kg Lenkradverriegelung
JP6878199B2 (ja) * 2017-08-09 2021-05-26 株式会社ユーシン ステアリングロック装置
JP6486448B2 (ja) * 2017-12-04 2019-03-20 株式会社アルファ ステアリングロック装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11310104A (ja) * 1998-04-27 1999-11-09 Toyota Motor Corp ステアリングロック装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10247802B3 (de) * 2002-10-14 2004-02-05 Huf Hülsbeck & Fürst Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zum Sperren der Lenkspindel eines Kraftfahrzeugs
JP4980853B2 (ja) * 2006-11-10 2012-07-18 株式会社アルファ 電動ステアリングロック装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11310104A (ja) * 1998-04-27 1999-11-09 Toyota Motor Corp ステアリングロック装置

Also Published As

Publication number Publication date
GB2459042A (en) 2009-10-14
GB0906245D0 (en) 2009-05-20
GB2459042B (en) 2012-10-10
JP2009248843A (ja) 2009-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4629751B2 (ja) ステアリングロック装置
JP5073414B2 (ja) ステアリングロック装置
EP2330000B1 (en) Steering lock device
EP2330320A2 (en) Motor-driven actuator
RU2542808C1 (ru) Устройство для блокировки рулевой колонки
JP5550139B2 (ja) 電動ステアリングロック装置
JP4838183B2 (ja) ステアリングロック装置
JP5222236B2 (ja) ステアリングロック装置
JP4786497B2 (ja) ステアリングロック装置
JP2009107550A (ja) 電動ステアリングロック装置
JP5731889B2 (ja) ステアリングロック装置
JP2010112122A (ja) ドアラッチ装置
JP5114369B2 (ja) ステアリングロック装置
JP5204620B2 (ja) 電動アクチュエータ装置
JP5205296B2 (ja) ステアリングロック装置
JP5114322B2 (ja) ステアリングロック装置
JP5047753B2 (ja) ステアリングロック装置
JP5266070B2 (ja) ステアリングロック装置
JP5956819B2 (ja) ステアリングロック装置
JP5022880B2 (ja) ステアリングロック装置
JP2009107551A (ja) 電動ステアリングロック装置
JP6434288B2 (ja) ステアリングロック装置
JP4907469B2 (ja) ステアリングロック装置
JP7175175B2 (ja) 電動ステアリングロック装置
JP4405903B2 (ja) ステアリングロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4629751

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees