JP4629539B2 - パイプクランプ - Google Patents
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Description
この種の関連技術として、下記の特許文献1に示されるものがある。
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、パイプクランプにおいて、新しいタイプのパイプにも対応しつつ、パイプを確実に保持させることにある。
まず、第1の発明は、長尺のパイプをその長手方向の適宜箇所を保持するためのパイプクランプであって、前記長尺のパイプを保持することのできる空間容積を内部に有し、一端が開口した概略門型形状に形成されたクランプ本体と、パイプを前記クランプ本体のパイプを保持する空間容積位置に挿入するために、前記クランプ本体の門型形状の開口位置から板形状の部材として内部の前記パイプを保持する空間容積位置方向に延びて配設され、かつ、自由状態では保持すべきパイプの径よりその開口寸法が小さい状態で配設されているが、パイプの挿入時には開口寸法が拡張変形することができる構成とされているパイプ挿入保持部位片と、前記クランプ本体のパイプを保持する空間容積に挿入されたパイプを受けて支持するために、前記パイプ挿入保持部位片の配設位置より前記クランプ本体の内部位置のパイプを保持する空間容積に対応した位置に配設されており、前記クランプ本体の門型形状の両側から板形状の部材として延びて連接結合した状態でパイプの挿入方向に凸形状として配設され、挿入されるパイプに対して縮径方向の弾発力が付与されていると共に、挿入されるパイプの径の大きさに応じてパイプを受ける保持角度が変化する構成とされているパイプ支持部位片と、とからなり、前記クランプ本体のパイプを保持する空間容積に挿入されたパイプは、その径の大きさに応じて前記パイプ支持部位片が変化して支持すると共に、パイプを挿入する前記パイプ挿入保持部位片の自由状態時状態におけるその先端で保持することを特徴とする。
また、パイプ支持部位片は、パイプの挿入方向に凸形状として配設されているため、パイプを空間容積内にスムーズに挿入させることができる。そして、パイプ支持部位片は、挿入されるパイプに対して縮径方向に弾発力が付与されている構成となっている。この弾発力によりパイプ挿入保持部位片とパイプ支持部位片との間でパイプが挟まれる格好となるので、確実にパイプを保持することができる。さらに、パイプ支持部位片は、挿入されるパイプの径の大きさに応じてパイプを受ける保持角度が変化する構成となっているため、いわゆる新しいタイプのパイプにも対応することができる。
この第3の発明によれば、逆U字形状箇所と反力支持部位とが当接状態で挿入されたパイプの保持反力を受ける構成となるので、パイプを安定した状態で保持することができる。
この第4の発明によれば、クランプ本体の門型形状の両側位置から延びて配設されたパイプ挿入保持部位片により、パイプをより確実に保持することができる。
まず、第1の発明においては、新しいタイプのパイプにも対応しつつ、パイプを確実に保持させることができる。
次に、第2の発明によれば、空間容積内でパイプをしっかりと保持することができる。
次に、第3の発明によれば、パイプを安定した状態で保持することができる。
次に、第4の発明によれば、パイプをより確実に保持することができる。
図1は、本実施形態に係るパイプクランプ1を示す斜視図である。図2は本実施形態に係るパイプクランプ1を示す正面図である。
パイプクランプ1は、自動車のブレーキフルードパイプ等のパイプを保持して、パイプのガタつきや抜け落ちを防止するために使用されるものである。例えば、パイプクランプ1を車体の床面に固定し、このパイプクランプ1にブレーキフルードパイプを保持させて使用させることができる。また、普通自動車、軽自動車、大型自動車など車両の種類に応じてパイプクランプ1の大きさを適宜変更して使用することもできる。
また、パイプクランプ1は、合成樹脂材によって一体的に形成されており、図1で見て左右方向に設けられたクランプ本体10、10は、それぞれ同じ大きさ形状とされている。これにより、自動車の床面等の構成部材に安定した状態で、しかもバランスよく固定させることができる。
また、パイプ支持部位片30は、クランプ本体10の門型形状の両側から板形状の部材として延びて連接結合した状態でパイプの挿入方向に凸形状として配設されている。これにより、パイプの外径形状に沿った挿入が可能となるので、パイプを空間容積C内へスムーズに挿入させることができる。
また、逆U字形状部位32の図2で見て右側と左側の両パイプ支持部位片30ともパイプと当接して支持する部位34は肉厚に形成されている。逆に、両パイプ支持部位片30のクランプ本体10へ結合部位36は肉薄に形成されており、パイプの挿入に伴ってパイプ支持部位片30が拡張変形しやすくなっている。これにより、やや小さめのパイプが挿入されたときには、パイプがパイプ支持部位片30でフィットしやすくなる。
図3は、パイプP1、P2が空間容積Cに収容された状態を示す正面図である。なお、図面の便宜上、パイプP1、P2の部分は断面図で示している。ここでは、図2に示したパイプクランプ10にパイプ径の大きさの異なるパイプP1、P2がパイプクランプ1に挿入されて図3に示した状態となる態様について説明する。
まず、図2で見て左側のクランプ本体10にややパイプ径の大きいパイプP1が空間容積Cに挿入される態様について説明する。開口位置KからパイプP1を押し込むように図2で見て上方向へ挿入させていくと、パイプ挿入保持部位片20が拡張変形して開口位置Kの開口寸法が大きくなる。そのまま、挿入し続けると、パイプP1はパイプ支持部位片30と当接し、パイプ支持部位片30は、反力支持部位12と当接した状態で弾性変形してパイプP1を受ける保持角度が変化していく。保持角度が変化しない態様になるまで挿入されてパイプP1が空間容積C内に収まると、パイプ挿入保持部位片20は、自由状態に戻った状態となり、図3で見てパイプP1の下側付近を受けて支持する。上記の使用方法によりパイプP1は、パイプ挿入保持部位片20とパイプ支持部位30との間で保持されることとなる。
以上の説明より、本実施形態に係るパイプクランプ1は、同じ大きさ形状のクランプ本体を使用した場合でも、パイプの種類に合わせた対応が可能なものであり、しかもパイプを確実に保持することができる。
例えば、上記実施形態では、パイプクランプ1にクランプ本体10が2箇所設けられた構成を示したが、この構成に限定されるものではない。すなわち、クランプ本体10が1箇所又は3箇所以上の複数箇所設けられた構成としてもよい。具体的には、図1に示したパイプクランプ1において、取付部70を対称として図1で見て左右方向にクランプ本体10を各2箇所ずつ設けて合計4箇所配置した構成としてもよい。この場合、パイプクランプ1に4本のパイプを保持することができる。
また、上記実施形態では、図1で見て左右方向に設けられたクランプ本体10は、共に同じ大きさ形状とした構成を示したが、この構成に限定されるものではない。例えば、図1で見て右側のクランプ本体10の幅方向の幅を狭くした構成とすることもできる。この場合、パイプ径のやや大きいパイプを収容する場合には、図1で見て左側のクランプ本体10で対応し、ややパイプ径が小さいパイプを収容する場合には図1で見て右側の幅を狭くしたクランプ本体10で対応することできる。
また、上記実施形態では、逆U字形状部位32と反力支持部位12が当接状態で配設された構成を示したが、両者が当接状態で配設されていない構成であっても良い。
10 クランプ本体
12 反力支持部位
20 パイプ挿入保持部位片
30 パイプ支持部位片
32 逆U字形状部位
70 取付部
A 縮径方向
K 開口位置
P、P1、P2 パイプ
Claims (4)
- 長尺のパイプをその長手方向の適宜箇所を保持するためのパイプクランプであって、
前記長尺のパイプを保持することのできる空間容積を内部に有し、一端が開口した概略門型形状に形成されたクランプ本体と、
パイプを前記クランプ本体のパイプを保持する空間容積位置に挿入するために、前記クランプ本体の門型形状の開口位置から板形状の部材として内部の前記パイプを保持する空間容積位置方向に延びて配設され、かつ、自由状態では保持すべきパイプの径よりその開口寸法が小さい状態で配設されているが、パイプの挿入時には開口寸法が拡張変形することができる構成とされているパイプ挿入保持部位片と、
前記クランプ本体のパイプを保持する空間容積に挿入されたパイプを受けて支持するために、前記パイプ挿入保持部位片の配設位置より前記クランプ本体の内部のパイプを保持する空間容積に対応した位置に配設されており、前記クランプ本体の門型形状の両側から板形状の部材として延びて連接結合した状態でパイプの挿入方向に凸形状として配設され、挿入されるパイプに対して縮径方向の弾発力が付与されていると共に、挿入されるパイプの径の大きさに応じてパイプを受ける保持角度が変化する構成とされているパイプ支持部位片と、からなり、
前記クランプ本体のパイプを保持する空間容積に挿入されたパイプは、その径の大きさに応じて前記パイプ支持部位片が変化して支持すると共に、パイプを挿入する前記パイプ挿入保持部位片の自由状態時状態におけるその先端で保持することを特徴とするパイプクランプ。 - 請求項1に記載のパイプクランプであって、
前記パイプ支持部位片の前記クランプ本体の門型形状の両側から延びて配設される板形状の部材の連接結合は、その両者の中央位置で弾性変形可能な部材によりパイプの挿入方向に対して逆U字形状に配設された構成として連接結合され、該逆U字形状箇所が弾性変形して挿入されるパイプの径の大きさに対応可能としていることを特徴とするパイプクランプ。 - 請求項2に記載のパイプクランプであって、
前記パイプ支持部位片の中央位置の連接結合箇所である逆U字形状箇所は、パイプ挿入方向からみて背部に前記クランプ本体から一体的に突設形成された反力支持部位が当接状態で配設されており、挿入されたパイプの保持反力を受けることを特徴とするパイプクランプ。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のパイプクランプであって、
前記パイプ挿入保持部位片は、前記クランプ本体の門型形状の両側位置から延びて配設されていることを特徴とするパイプクランプ。
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- 2005-09-26 JP JP2005278322A patent/JP4629539B2/ja not_active Expired - Fee Related
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