JP4628476B2 - 射出成型装置 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂製品を成形するための金型を利用した射出成型装置に関するものである。
現今、多くの樹脂製品が射出成型によって製作されている。これは、射出装置で溶融した樹脂を金型内に射出充填し、金型内で冷却・固化させた後に取り出す過程を踏む。ところで、このようにして製作される樹脂製品には、樹脂物性の特徴から冷却・固化の段階で収縮し、複雑形状の場合には、厚肉部に引っ張られて表面にいわゆるヒケが発生し、あるいは、単純な塊形状でも内部にボイドが発生してしまうため、商品として欠陥品となる場合がある。そこで、従来より、ヒケやボイドの発生を防止するための射出成型装置や、射出成型方法が種々提案されている。
例えば、下記特許文献1には、固定金型と可動金型とで形成されたキャビティ内へ、ゲートを通じて溶融した原料を加圧充填して成形する射出成形装置において、前記固定金型へ前記キャビティ内の一部に出入りする移動コアを設けることにより、樹脂の内圧不足の箇所を圧縮して精度の良い成形品を作ることを目的とした技術が開示されている。また、下記特許文献2には、金型に対して、型締方向とは異なる方向に運動するスライドコアを有するスライド機構を設け、溶融した熱可塑性樹脂を金型キャビティに注入して成形を行う成形過程において、前記スライド機構を介して金型キャビティ内の樹脂を圧縮することを特徴とする樹脂成型方法とこの方法を実施するための装置が開示されている。
ところで、通常の射出圧縮成型は、金型のパーティングを開いた状態で樹脂を射出し、充填完了後、金型を高圧で締め製品を作っている。この方法では、射出充填時にパーティングが開いていることから、樹脂漏れを起こして樹脂を挟んだり、充填不足になったりする。樹脂漏れを起こさないようにするためには、パーティング全体をインロー構造とする必要があり、金型が複雑になって金型製作費が高くなってしまうという不都合がある。この問題に対し、下記特許文献3には、バリの発生を防止するための射出圧縮成形方法及び装置が開示されている。前記特許文献3は、固定型と可動型間に形成されるキャビティの一部を、押付け手段を介して押付け自在な移動コアを用いて形成し、前記キャビティ内の成形品の外側部には成形時にスライド面を有することなく成形することを特徴としている。そして、可動式のパーティングを油圧シリンダで閉じた状態にすることができ、圧縮をかけると可動していた駒(移動コア)が元に戻る構造となっている。
特開平9−323340号公報 特開平8−323827号公報 特開平7−241890号公報
しかしながら、以上のような背景技術には、次のような不都合がある。まず、前記特許文献1及び2に記載の技術では、移動コアを可動させるために油圧もしくはガス圧などの別回路が必要となり付帯設備を要する。また、型内に移動コア構造を付加する必要があるために、金型が大きく複雑となる,装置の大きさに制限があり高圧をかけることができない,圧縮箇所の数量・大きさ・近接さに制限があるという不都合がある。更に、比較的に均一肉厚の圧力がかからない部分の補助的な扱いであるため、極端な肉厚,偏肉部分には対応できない。
一方、前記特許文献3に記載の射出圧縮成型では、基本的にパーティングを平らにする必要があり、複雑な形状には適していない。また、射出成型金型のメリットであるアンダーカット部を離型するスライド駒の構造を適用できない。更に、圧縮方向は型締め方向であるが、製品全体を圧縮することはできても、一部分だけを圧縮することができないため、製品にリブや偏肉があった場合、樹脂圧の差を克服することができないという不都合もある。そのため、比較的単純な形状(レンズ,導光板,コンパクトディスクなど)の成形に用途が限られてしまう。
本発明は、以上のような点に着目したもので、装置や金型の構成を複雑化・大型化することなく、厚肉,偏肉部分の有無に関わらずに製品の所望部分を高圧で圧縮可能な射出成型装置を提供することを、その目的とする。
本発明は、第1の型板と第2の型板の端面を当接させたときに溶融樹脂が射出充填されるキャビティが形成される金型と、前記第1の型板を第2の型板に対してストロークさせ金型を開閉する型締め機構と、前記キャビティに溶融樹脂を射出充填する射出手段とを備えており、前記金型は、前記第1の型板を支持した第1の取付板が前記型締め機構に接続されるとともに、第2の取付板に支持された前記第2の型板に対してストローク可能に配置され、前記第1の型板には、ストローク方向に延びるとともに、前記第2の型板に対向する端面に開口しており、該端面を前記第2の型板の端面に当接させたときに前記キャビティを形成する成型穴が設けられ、前記成型穴には、スライドコアの一部がスライド可能に収容されるとともに、前記第1又は第2の型板の少なくとも一方に固定されており、それぞれの取付板に向けて前記ストローク方向に伸びた脚部,該脚部とその端面に対向する取付板との間に配置されており、前記脚部を介して該脚部が固定された型板を支持するとともに、前記取付板と平行にスライド可能なスペーサ,該スペーサを、前記取付板と平行にスライドさせるスライド機構,を備えており、前記スペーサのスライドによる取付板からの型板の支持位置の変化に連動して、前記キャビティ内のスライドコアの位置を相対的に変化させる押込み手段と、前記成型穴から製品を押し出して離型する離型手段と、を有し、前記型締め機構による第1及び第2の型板の型締め圧力を解除し、前記押込み手段によってキャビティ内のスライドコアの位置を相対的に変化させた後に、前記型締め機構で再型締めを行うことで、前記金型を閉じた状態で、前記スライドコアによって、前記キャビティの容積を圧縮することを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明によれば、第1及び第2の型板の当接により形成されるキャビティ内でスライド可能なスライドコアを設け、型締め機構による第1及び第2の型板の型締め圧力を解除し、押し込み手段によりキャビティ内のスライドコアの位置を相対的に変化させた後に、前記型締め機構でスライドコアをスライドさせることで、金型を閉じたまま前記スライドコアによってキャビティの容積を圧縮することとした。このため、装置や金型の構成を複雑化・大型化することなく、また、厚肉・偏肉部分の有無に関わらずに製品の所望部分を高圧で圧縮することができる。
本発明の実施例1の射出成型装置で利用される金型の一例を示す一部外観断面図である。 前記実施例1の射出成型装置による成形要領を示すフローチャートである。 前記実施例1の金型のスライドコアによりキャビティ内の樹脂を押し込んだ状態を示す図である。 前記実施例1の金型の可動側の退避位置を示す図である。 前記実施例1で成形された製品の離型状態を示す図である。 実験例の押込量を示す図である。 実験例と比較例のヒケ割合を示す図である。 実験例と比較例のヒケ量を示す図である。 前記実施例1の射出成型装置の全体構成を示す図である。 本発明の実施例2の射出成型装置の金型を示す一部外観断面図である。 本発明の実施例3の射出成型装置の金型を示す一部外観断面図である。 本発明の実施例4の射出成型装置の金型を示す一部外観断面図である。 本発明の実施例5の射出成型装置の金型を示す一部外観断面図である。 本発明による成型工程時の型温度の経時変化を示す図であり、(a)は油圧式の場合を示す図,(b)は電動式の場合を示す図である。 本発明の実施例7の射出成型装置の金型を示す一部外観断面図である。 本発明の実施例8の射出成型装置の全体構成を示す図である。 本発明の実施例9の射出成型装置の金型を示す一部外観断面図である。 本発明の実施例10の射出成型装置を示す図であり、(a)は型締め状態を示し、(b)は再型締め状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1〜図9を参照しながら本発明の実施例1を説明する。図1は、本実施例の射出成型装置で利用される金型の一例を示す一部外観断面図である。図2は、本実施例による成形要領を示すフローチャート,図3は、前記金型のスライドコアによりキャビティ内の樹脂を押し込んだ状態を示す図である。図4は、前記金型の可動側の退避位置を示す図,図5は、成形された製品の離型状態を示す図である。図6は、実験例の押込量を示す図,図7は、実験例と比較例のヒケ割合を示す図,図8は、実験例と比較例のヒケ量を示す図である。図9は、本実施例の射出成型装置の全体構成を示す図である。図9に示すように、本実施例の射出成型装置100は、金型110と、射出装置120と、型締め機構130により構成されている。
まず、金型110から説明すると、金型の固定側は、固定側取付板10に固定側型板12が取り付けられ、固定側取付板10および固定側型板12を貫通してスプルブッシュ14が設けられている。スプルブッシュ14には、溶融樹脂を供給するために、後述する射出装置120のノズル128が接続される(図9参照)。固定側型板12には、後述する可動側の成型穴23に対応する面に沿って冷却液を通流させる冷却通路16が設けられている。
可動側は、可動側取付板20と、前端面が固定側型板12と対向する可動側型板22と、可動側型板22を固定支持したブロック30とを有する。ブロック30は可動側型板22の背面をカバーするカバープレート32と、カバープレートから可動側取付板20方向へ延びる脚部34とを備え、脚部34と可動側取付板20との間にスペーサ40が設けられている。可動側取付板20は、後述する型締め機構130の油圧シリンダ132のロッド136に連結され(図9参照)、固定側へ向かって進退(ストローク)可能となっている。可動側型板22とブロック30のカバープレート32には、成形されるべき製品本体部の断面形状に対応する成型穴23が貫通して設けられ、成型穴23にはスライドコア64が挿入されている。
可動側型板22の前端面には、製品本体部から延びる薄肉の枝部に対応する枝凹部24と、溶融樹脂案内用のランナー凹部25とが、成型穴23につながって形成されている。更に、可動側型板22には、ランナー凹部25から背面に向かって延びるロッド孔26が設けられ、可動側型板22からカバープレート32にかけてロッド孔26と軸心を一致させたスプリング収容部27が設けられている。スプリング収容部27はカバープレート32の背面側に底壁36を有し、底壁36には可動側型板22のロッド孔26と軸心を一致させた貫通孔38が設けられている。可動側型板22にはまた、成型穴23を囲んで冷却通路28が設けられ、必要に応じてスライドコア64にも冷却通路が設けられる。
ブロック30の脚部34は、成型穴23及び貫通孔38の各開口まわりを避けて、カバープレート32の側縁部から可動側取付板20へ向かって延びている。脚部34の先端と可動側取付板20の間には、スペーサ40が挟まれる。
カバープレート32は可動側型板22より側方へ張り出しており、可動側取付板20からはカバープレート32の前方まで型保持壁50が延びている。型保持壁50の前端にはカバープレート32の前面と対向して凹部形状のスプリング支持穴53を備えるスプリング受け部52が設けられている。スプリング支持穴53に保持されたスプリング54がスプリング受け部52とカバープレート32の間に設けられて、互いに連結固定された可動側型板22とブロック30を可動側取付板20方向に付勢している。
型保持壁50とスプリング54は、カバープレート32の周辺複数箇所、例えばカバープレート32の平面形状が4角形の場合には各辺に設けられる。これにより、可動側型板22、ブロック30およびスペーサ40はユニット化されて、固定側に対して、可動側取付板20とともに変位可能となっているとともに、可動側自体においては可動側型板22とブロック30は型保持壁50にそって可動側取付板20に対して変位可能である。
スペーサ40のブロック30の脚部34との当接面41は傾斜しており、スペーサ40は外方より内方側が細いくさび形状をしている。スペーサ40はモータ44から延びるネジ軸45と噛み合うネジ穴42を備え、モータ44の駆動により可動側取付板20上をスライド可能となっている。モータ44,ネジ軸45,およびスペーサ40のネジ穴42によりスペーサ駆動機構(スライド機構)が構成される。なお、前記モータ44を利用したスペーサ駆動機構は一例であり、図9に示す例のように、油圧シリンダ112を利用し、そのロッド114をスペーサ40に接続することによってスライドさせる機構としてもよい。本実施例では、後述するように型締め機構130として油圧シリンダを利用しているため、前記スペーサ駆動機構にも油圧シリンダ112を利用することにより、図2の成形工程を、タイマーを利用して管理することが可能となる。
スペーサ40およびブロック30の脚部34に挟まれた空間には、スライドベース60が配置される。スライドベース60は、第1プレート61と第2プレート62とからなる。第1プレート61には、可動側型板22及びカバープレート32の成型穴23に挿入されるスライドコア64がボルト65により取り付けられるとともに、カバープレート32の貫通孔38に対応させたプッシャ66が取り付けられている。第2プレート62は第1プレート61の裏面に現れたボルト穴をカバーし、プッシャ66のヘッドを押さえている。
スライドコア64は、成型穴23内の樹脂の成型過程では樹脂を押し込み、冷却後は製品となった樹脂を成型穴23から押し出す機能をもつ。なお、とくに図示しないが、スライドベース60とカバープレート32の間にリターンスプリングを設けて、スライドベース60を可動側取付板20方向に付勢するようにしてもよい。
モータ44を駆動してスペーサ40を内方の所定位置へ押し込んだ状態で、カバープレート32と可動側取付板20間の距離が第1の距離となる。そして、可動側型板22を固定側型板12に当接したとき、成型穴23におけるスライドコア64と固定側型板12とに挟まれた空間が樹脂を充填されるキャビティCとなる。キャビティCの軸方向長さ、すなわちそれぞれ成型穴23に臨む固定側型板12とスライドコア64の前端面との間隔は、製品本体部の軸方向長さよりも所定量だけ長くなるように設定されている。
可動側取付板20には、油圧シリンダ68(図9参照)から延びる突き出しロッド70を通すロッド穴21が設けられ、突き出しロッド70によりスライドベース60を押すことによりスライドコア64をスライドさせることができるようになっている。可動側型板22のロッド孔26には、カバープレート32側にヘッド74を備えるランナー突き出しロッド73が挿入され、スプリング収容部27に配置したスプリング76によりヘッド74がスプリング収容部27の底壁36方向に付勢されている。
ランナー突き出しロッド73のヘッド74がスプリング収容部27の底壁36に当接している状態で、当該ヘッド74とプッシャ66の先端間には所定の間隙Sが設けられている。成形過程でスライドコア64がキャビティC内の樹脂を圧縮する際に、スライドベース60を介してスライドコア64とともに変位するプッシャ66が同時にランナー突き出しロッド73を押すと、容量の少ないランナー凹部25内の樹脂が高い圧縮率となる結果、あるいはまた容量が少ないためにランナー部分の固化が進んでいる結果、スライドコア64がキャビティC内の製品部分を十分圧縮することができなくなる。また容量の少ないランナー部分を圧縮することでスプルブッシュ14のゲートにも負担を掛けることになる。このため、上記所定の間隙Sは、スライドコア64による製品本体部の圧縮が止まったあと、初めてプッシャ68がランナー突き出しロッド73に当接するように設定するのが好ましい。
次に、前記射出装置120について説明する。図9に示すように、射出装置120は、ホッパ124から投入された成形材料をシリンダ122により溶融させ、射出機構126によって前記シリンダ122の先端のノズル128から前記金型110に射出するもので、その構造は公知である。
前記型締め機構130は、前記可動側型板22を固定側型板12に対してストロークさせることで前記金型110を開閉するもので、成形材料の充填時に十分な圧力を掛けられるものとなっている。このような型締め機構としては、直圧式やトグル式などがあり、図9には、直圧式の油圧シリンダ132を利用した例が示されている。前記油圧シリンダ132内には、該油圧シリンダ132内を往復駆動可能なピストン134を境に油室138,140が形成されており、これら油室138,140には、圧油の出入口142,144が設けられている。また、前記ピストン134には、ロッド136の一端が接続されており、前記ロッド136の他端は前記金型110の可動側取付板20に固定されている。油圧ポンプ150に接続された流路T1は2本に分岐し、バルブV1,V2を介してそれぞれ流路T2,T3に接続される。前記流路T2は、一方の出入口142に接続し、他方の流路T3は他方の出入口144に接続されている。
更に、図9に示す例では、金型110のスペーサ40の駆動機構(スライド機構)として油圧シリンダ112が示されているが、該油圧シリンダ112に、前記油圧ポンプ150によって圧油の給排出を行うようにしてもよい。例えば、前記油圧ポンプ150に接続された流路T4は2本に分岐し、バルブV3,V4を介してそれぞれ流路T5,T6に接続される。前記流路T5は、前記油圧シリンダ112の図示しない2つの油室の一方に接続され、前記流路T6は、前記図示しない2つの油室の他方に接続される。そして、前記バルブV1〜V4の切り替えをタイマー152で管理することで、所望のタイミングでスペーサ40のスライドと金型110の可動側の進退を行うことができる。
次に、以上のように構成された射出成型装置100による成形要領について図2のフローチャートにより説明する。成形工程は型締め機構130の油圧シリンダ132により可動側取付板20を退避位置にして、可動側型板22と固定側型板12とが離間している状態から開始する。まずステップS100において、スペーサ40と、油圧シリンダ68から延びる突き出しロッド70とを初期位置に設定する。すなわち、スペーサ40はスペーサ駆動機構により内方へ押し込まれて、カバープレート32と可動側取付板20間の距離が第1の距離となっている。また、突き出しロッド70は可動側取付板20の前面から退避している。
ステップS101において、前記油圧シリンダ132を作動させて、可動側型板22を可動側取付板20と一体に固定側へ移動させ、固定側型板12に当接させて一定圧力で型締めする。この状態で、前述のように、可動側型板22と固定側型板12の間には成型穴23を固定側型板12とスライドコア64とで閉じた、製品本体部に対応するキャビティCが形成される。カバープレート32と可動側取付板20間の距離が第1の距離である状態において、キャビティCの長さ、すなわちスライドコア64の前端面と固定側型板12との間隔は、製品本体部の軸方向長さの設計値よりも後述する押込量だけ長く設定される。
次のステップS102で、固定側のスプルブッシュ14に接続した射出装置120から溶融樹脂を供給する。溶融樹脂は、ノズル128から、スプルブッシュ14及びランナー凹部25を通ってキャビティCへ充填される。先の図1がこの状態を示している。スライドベース60とカバープレート32の間にリターンスプリングがない場合でも、充填される溶融樹脂に押されて、スライドコア64はそれが取り付けられているスライドベース60が可動側取付板20に着座するまで後退する。このあとステップS103で、溶融樹脂充填後、所定時間が経過したかをチェックする。この時間経過の中でキャビティCに充填された樹脂は冷却されていく。
予め設定した所定時間が経過すると、ステップS104へ進んで型締め圧力を解除する。そしてステップS105において、スペーサ40を外方へ所定量抜き出すとともに、ステップS106で再度型締め圧力を加える(ステップS110については、後述の実施例10で説明する)。この結果、図3に示すように、スペーサ40の抜き出しによりスペーサ40とブロック30の脚部34間の傾斜にそって相対的にブロック30が可動側取付板20方向に変位して、カバープレート32と可動側取付板20間の距離が短くなって第2の距離となる。
これにより、成型穴23内のスライドコア64の前端面が、第1の距離と第2の距離の差分だけ相対的に固定側型板12方向に移動して、キャビティC内の冷却途中の樹脂を押し込み圧縮する。スペーサ40の抜き出し量は、これにより移動したスライドコア64の前端面と固定側型板12との間隔が、製品本体部の軸方向長さの設計値となるように設定される。前記型締め機構130の型締め力は非常に大きく、背景技術に示したように金型に組み込むことができる油圧シリンダの力とは比較にならない大きさであるため、前記型締め機構130の力を利用してスライドコア64をスライドさせて所望部分の圧縮を行うことにより、従来にない厚肉な成形が可能となる。
ステップS107において、冷却完了を確保するための所定時間が経過したかをチェックし、所定時間が経過すると、ステップS108へ進んで、図4に示すように、型締め機構130の油圧シリンダ132により可動側取付板20を退避位置に戻して型開きする。可動側取付板20の退避位置では、固定側型板12と可動側型板22が製品本体部の軸方向長さよりも大きく離間する。
このあと、ステップS109で、図5に示すように、油圧シリンダ68により、突き出しロッド70でスライドベース60を押し出す。スライドベース60に取り付けられたスライドコア64が成型穴23内をスライドして、冷却、成形された製品本体部を成型穴23から押し出す。同時に、プッシャ66がランナー突き出しロッド73を介して、製品本体部とつながったランナー部も可動側型板12から押し出す。これにより製品Pが離型されて、1回の成形を完了する。なお、以上のステップS103,S107における所定時間経過の判断は、前記タイマー152により行われる。
<実験例>
つぎに、製品本体として各辺70mmの立方体を本実施例の射出成型装置100を用いて成形した例について、樹脂材料別にヒケの量を測定した結果を示す。ここでは、樹脂材料として、ABS、POM(ポリアセタール)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(アクリル)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、およびPP(ポリプロピレン)を用いた。ステップS104で解除する前後の型締力は150t(トン)である。
各樹脂材料別に設定した実際の押込量を図6に示す。ここで押込量とは、ステップS105において、スペーサ40を外方へ抜き出すことにより、スライドコア64を固定側型板12方向にスライドさせた量である。参考に、同じ立方体(各辺70mm)の製品を作ったと仮定したときの、上記押込量に相当するカタログ値から算出した理論収縮量を併記したが、押込量は実際の成形温度や押込みのタイミングなどとの組み合わせにより、あらかじめ実験により最適な量を設定する。
図6の押込量で成形した製品のヒケは図7に実線で示すように、PPが約2%であったほかはいずれも1〜1.5%に収まっている。破線は押込みを行わず、スライドコア64の前端面と固定側型板12間の距離を70mmに固定したままで成形した場合の比較例である。比較例では8〜14%のヒケが発生しているのに対して、実験例では顕著にヒケが抑えられていることがわかる。図8はPOMの場合の成形結果を示し、比較例の製品P´では、(b)に示すように、片面ごとのヒケ量が約5mmであったものが、実施例の製品Pでは、(a)に示すように、約1mmとなって大幅なヒケ抑制が得られた。
実施例1では、可動側型板22が発明における第1の型板に該当し、固定側型板12が第2の型板に、そして、可動側取付板20が第1の取付板に、固定側取付板10が第2の取付板に該当する。また、スペーサ40を抜き方向に移動させて可動側型板22の支持位置を可動側取付板20方向に変化させることにより、スライドベース60を介して可動側取付板20に着座しているスライドコア64を連動してスライドさせる構造が押込み手段を構成している。
このように、実施例1によれば、次のような効果がある。
(1)可動側型板22を支持した可動側取付板20を固定側型板12に対してストローク可能に配置し、可動側型板22には、ストローク方向に延びるとともに固定側型板12に対向する端面に開口し、端面を固定側型板12に当接させたとき溶融樹脂が射出充填されるキャビティCを形成する成型穴23を備え、成型穴23には内部にスライドコア64を収容する。そして、可動側型板22と固定側型板12の型締め後、所定時間が経過してから型締め圧力を解除し、押込み手段により前記キャビティC内のスライドコア64の位置を相対的に変化させてから、型締め機構130によって再型締めを行ってスライドコア64によりキャビティCの容積を圧縮する。この際、前記スライドコア64により必要な部分のみ圧縮を掛け、不要な部分には圧縮をかけないで突き出しを行うこととした。このため、射出成型装置100や金型110の構成を複雑化・大型化することなく、また、厚肉・偏肉部分の有無に関わらずに製品の所望部分を高圧で圧縮できるため、ヒケやボイドの発生を顕著に抑えた製品を成形することができる。
(2)可動側型板22と固定側型板12のパーティング部を開閉することなくキャビティC内の樹脂を圧縮するので、パーティング部の構造を複雑にする必要がなく、低コストで実現できる。また、パーティングを閉じた状態で射出が可能な構造であるため、従来の金型で採用されているスライド駒・傾斜ピンなどのアンダーカットを抜く金型が利用でき、製品設計の自由度を大幅に改善できる。
(3)スライドコア64をスライドさせてキャビティCの容積を圧縮する構成として、可動側取付板20からの支持位置を変化可能なスペーサ40を介して、可動側型板22を可動側取付板20に支持し、可動側型板22の支持位置の変化に連動して、成型穴23内のスライドコア64の位置が相対的に変化するようにしたので、スペーサ40を操作することにより簡単にスライドコア64をスライドさせることができる。より具体的には、スペーサ40は、可動側型板22を固定したブロック30と可動側取付板20の間において可動側取付板20と平行に移動可能に設けられるとともに、ブロック30との当接面41を傾斜面としてあり、スライドコア64は可動側取付板20に着座して配置されているので、スペーサ40を可動側取付板20と平行に抜き方向に移動させることにより、ブロック30および可動側型板22が傾斜面に沿って可動側取付板20へ近づく方向に変位して、可動側取付板20に着座しているスライドコア64が成型穴23内をキャビティC方向にスライドする。
(4)前記スペーサ40が傾斜面を有するので、スライドコア64のスライド量、すなわち押込み量を任意かつ連続的に変化させることができ、成形する製品形状や樹脂材料等に応じて適正な押込量を実験により求める際の作業も簡単となる。
(5)可動側型板22にはランナー突き出しロッド73が支持され、スライドコア64はスライドベース60を介して可動側取付板20に着座し、スライドベース60にはさらにランナー突き出しロッド73に対応させたプッシャ66が取り付けられており、可動側取付板20への着座位置から突き出しロッド70によりスライドベース60を押し出すことにより、スライドコア64が成型穴23から製品を離型するとともに、プッシャ66がランナー突き出しロッド73を押してランナーを離型するように構成しているので、キャビティの樹脂圧縮に用いるスライドコア64を製品の離型押出しにも兼用する簡単構造となる。
この際、スライドベース60が可動側取付板20に着座している状態において、プッシャ66とランナー突き出しロッド73の間には、キャビティC内の樹脂押込みの間可動側型板22の支持位置が変化しても、当接しない距離の間隙が設けられているので、キャビティC内の樹脂押込み時にプッシャ66がランナー突き出しロッド73を押し、その結果容量が少ないランナー部分を圧縮してしまうことが防止される。これにより、スプルブッシュ14のゲートに負担をかけたり、キャビティC内の樹脂押込み量不足を招く事態が回避される。
(6)スペーサ40を移動させる前に、型締め圧力を一旦解除しているため、スペーサ40に負荷がかからず、耐久性が向上する。
(7)スペーサ40のスライド機構として油圧シリンダ112を用い、型締め機構130にも油圧シリンダ132を用いることで、1つの油圧ポンプ150を共用することができる。また、前記油圧シリンダ112及び132と前記油圧ポンプ150を接続する流路T1〜T6にバルブV1〜V4を設けて、その切り替えをタイマー152により管理することで、所望のタイミングでスペーサ40のスライドと金型110の可動側の進退を行うことができる。
次に、図10を参照しながら、本発明の実施例2を説明する。なお、上述した実施例1と同一ないし対応する構成要素には同一の符号を用いることとする(以下の実施例についても同様)。図10は、本発明の実施例2の射出成型装置で利用される金型の構造を示す図である。同図に示す金型110Aは、前記実施例1で示した金型110に、型内圧を測定するための圧力センサを設けた構造となっている。図示の例では、固定側型板12に圧力センサ160Aを、可動側型板22に圧力センサ160Bを、スライドコア64に圧力センサ160Cが設けられている。これら圧力センサ160A〜160Cは、キャビティC側に配置されている。
圧縮成型においては、型の内圧が圧縮時に一定の圧力を示すことにより、ヒケやボイドを制御し、品質を安定させることが可能となる。すなわち、前記圧力センサ160A〜160Cによる検出結果が、一定値を超えていればボイドができていないことになるため、そのような圧力まで圧縮時の圧力を高めればよい。このように、金型110Aの内圧を測定することにより、ヒケ・ボイドの制御や、品質の安定が可能となる。
次に、図11を参照しながら本発明の実施例3を説明する。上述した実施例1の金型110では、脚部34と接触するスペーサ40の当接面41を傾斜面とした。これに対し、図11に示す実施例3の金型110Bでは、脚部34と当接するスペーサ170の当接面172が、可動側取付板20に対して平行となるように形成されている。図11(a)に示すように、モータ44によってスペーサ170を内方に押し込んだ状態で、可動側型板22を固定側型板12に当接させて溶融樹脂をキャビティCに射出し、所定時間経過後に型締め圧力を解除したら、前記モータ44を駆動して、図11(b)に示すように、前記スペーサ170を外方へ抜き出すとともに、再度型締め圧力を加える。本実施例では、スペーサ170の抜き量によるスライドコア64のスライド量の制御はラフとなるが、当接面172をテーパ状ではなく平らにしているため、型締めする時に傾くおそれがないという効果が得られる。
次に、図12を参照しながら本発明の実施例4を説明する。上述した実施例1では、押込み機構のスペーサを可動側に設けることとしたが、本実施例はスペーサを固定側に設けた例である。図12に示すように、本実施例の金型110Cでは、ブロック30の脚部34が直に可動側取付板20に固定されるとともに、前記実施例1で可動側取付板20に設けられていた型保持壁50,スプリング受け部52,スプリング保持穴53,スプリング54が省略されている。一方、固定側型板180は、可動側固定板22の成型穴23に対応する位置に、厚み方向に貫通した成型穴184を備えており、該成型穴184には、スライドコア190の一部が、ストローク方向にスライド可能に収容されている。前記スライドコア190は、第1プレート192及び第2プレート194を介して固定側取付板10に固定されている。
また、前記固定側型板180の周縁部には、前記固定側取付板10に向けて延びた脚部186が固定されている。該脚部186は、前記固定側取付板10と脚部186の間に配置されたスペーサ40によって、前記固定側取付板10からの支持位置が可変となるように支持されている。前記脚部186の受け部188はテーパ状となっており、前記スペーサ40のテーパ状の当接面41に対してスライド可能に当接する。これら脚部186及びスペーサ40の内側には、前記固定側型板180を可動側型板22に向けて付勢するスプリング196が収納されている。
図12に示すように、モータ44によってスペーサ40を内方に押し込んだ状態で、可動側型板22を固定側型板180に当接させて、成型穴23及び184とスライドコア64及び190で形成されるキャビティCに溶融樹脂を射出する。そして、所定時間経過後、型締め圧力を解除したら、前記モータ44を駆動して前記スペーサ40を外方へ抜き出すとともに、再度型締め圧力を加える。その結果、スペーサ40の抜き出しにより、スペーサ40と脚部186間の傾斜に沿って固定側型板180と固定側取付板10の距離が短くなり、前記成型穴184(あるいはキャビティC)内におけるスライドコア190の位置が相対的に移動する。そのため、型締め機構によってスライドコア64をスライドさせ、キャビティC内の冷却途中の樹脂を押し込むことにより、上述実施例1と同様の効果が得られる。なお、前記スプルブッシュ14は、前記固定側型板180と固定側取付板10間の距離の変動に追従して、前記固定側取付板10に対して動く構造となっている。スペーサ40の抜き出し量の設定については、実施例1と同様である。なお、前記実施例1と本実施例3を組み合わせ、可動側と固定側の両方にスペーサを設ける構造としても同様の効果が得られる。
次に、図13を参照して本発明の実施例5を説明する。本実施例は、圧縮時に樹脂が戻るのを防止するためのゲートシール機構が金型に設けられた例である。図13(a)に示す金型110Dでは、可動側型板22とカバープレート32をストローク方向に貫通し、ランナー凹部25とキャビティCを接続するゲート凹部25aに達する貫通孔200が形成されている。該貫通孔200には、シールロッド202が収容されており、該シールロッド202の一端は前記スライドベース60の第1プレート61に固定されている。前記シールロッド202の長さは、スライドコア64による製品の押込み時に、前記ゲート凹部25aの遮蔽が可能となるように設定されている。このため、スライドコア64による再型締め(押込み)時に、図13(b)に示すようにゲート206を遮蔽し、キャビティCからランナー204への樹脂の逆流を防止することができる。なお、本実施例では、サイドゲートの場合について説明したが、ピンゲートやトンネルゲートの場合には、必ずしもゲートシール機構を設けなくてもよい。また、ゲートシール機構付きのホットランナーユニットを使用してもよい。
次に、図14を参照しながら本発明の実施例6について説明する。図14は、成型工程時の型温度の経時変化を示す図であり、(a)は油圧式の型締め機構を利用した場合を示し、(b)は電動式の型締め機構を利用した場合を示している。本発明の射出成型装置を用いた射出成型では、圧縮工程で同時に冷却を行うが、射出,圧縮,冷却工程で金型に接している製品表面の型内でのズレを防止するために、図14に示すように、金型温度を圧縮工程とシンクロさせている。具体的には、表面の温度が下がると表面が固まって皺になるため、全体を均一に冷やしていく。図14(a)に示す油圧式の場合は、圧力重視のため、まず、圧力(圧縮圧)を決定する。圧力が決定すると圧縮スピードが決まり、型温度も決まる。ここで、最初の時間tの間に、樹脂が抜けない状態(固まってはいないが、ドロドロと出て行かない状態)にする。図14(b)に示す電動式の場合は、スピード重視のため、まず、圧縮スピードを決定する。圧縮スピードが決定すると圧力が決まり、型温度も決まる。このように、利用する型締め機構に応じて、圧縮工程と金型温度をシンクロさせると、製品表面の型内でのズレを防止して仕上がりの良い製品をつくることができる。
次に、図15を参照して本発明の実施例7を説明する。肉厚成型で問題になる不良の1つがジェッティングであるが、本実施例はジェッティング防止機構を備えた金型の例である。図15(a)に示す本実施例の金型110Eでは、スライドベース60とスライドコア64の間にスプリング210が設けられている。該スプリング210の一端は、第1プレート61に形成された凹部212に収容されている。本実施例では、図15(a)に示すように、スプリング210によってスライドコア64が固定側型板12に向けて付勢されているため、キャビティCが狭い状態で樹脂を入れ始める。すると、樹脂量が増えるにつれ、図15(b)に示すように、前記スライドコア64がスプリング210の付勢力に抗して徐々に可動側取付板20側に移動してキャビティCを広げていき、ジェッティングを防止することが可能となる。
次に、図16を参照して本発明の実施例8を説明する。図16は、本実施例の射出成型装置100Aの金型110Fと駆動機構130Aを示す図である。ある一定以上の圧縮圧を製品にかけると、樹脂圧が勝ってパーティングを開かせてしまう現象が発生するため、本実施例では、前記パーティング開きを抑えるために、パーティング開き防止機能を備えた構成となっている。本実施例では、固定側型板250の端面の周縁に鍔部252が形成され、可動側型板254の端面の周縁にも鍔部256が形成されている。そして、前記固定側型板250及び可動側型板254の外側には、前記鍔部252及び256を合わせた凸部258を把持するロック用ブロック260が配置されている。該ロック用ブロック260は、前記凸部258に嵌合する形状の凹部262を備えるとともに、該凹部262の反対側にはネジ穴264を有している。前記ネジ穴264は、モータ266から延びるネジ軸268と噛み合うため、前記モータ266の駆動により、前記ロック用ブロック260が固定側取付板10と平行にスライド可能となっている。
一方、本実施例では、型締め機構130Aとして公知のクランプユニット270が利用されており、可動側取付板20に接続されている。前記クランプユニット270は、モータ272を含んでおり、該モータ272は、制御装置274に接続されている。また、スペーサ40をスライドさせるためのモータ44と、前記ロック用ブロック260をスライドさせるためのモータ266も、前記制御装置274に接続されている。制御装置274は、タイマー276を参照することにより、前記モータ44,266,272の駆動を制御し、型締め時には、前記ロック用ブロック260を駆動して凹部262を凸部258に嵌合させてロックし、パーティング開きを防止する。このように、実施例8によれば、ロック用ブロック260を設けてパーティング開きによる樹脂漏れなどを防止できる。また、制御装置274とタイマー276を設け、モータ44,266,272の駆動を制御するため、前記ロック用ブロック260を適切なタイミングでスライドさせることができる。
次に、図17を参照して本発明の実施例9を説明する。上述した実施例1〜8はいずれも、樹脂を型板のストローク方向に圧縮する構成としたが、本実施例は、前記ストローク方向と直交する方向,すなわち、取付板と平行な方向に樹脂を圧縮する構成とした例である。図17に示す金型110Gでは、可動側型板22の成型穴23に、ストローク方向と直交する方向に延びた貫通孔(ないし成型穴)300が形成され、該貫通孔300には、スライドコア302の一部が収納されている。また、前記可動側取付板20には、ストローク方向に延びた脚部306の一端がボルト310によって固定されている。該脚部306の他端にはテーパ状の受け部308が形成され、前記スライドコア302の端部にテーパ状の当接面304が形成されている。これら当接面304及び受け部308を当接させることにより、前記可動側取付板20のストロークに連動して、前記スライドコア302を貫通孔300内で固定側取付板10及び可動側取付板20と平行にスライドさせることができる。また、前記可動側取付板20に着座して配置されるスライドベース60には、プッシャ342が固定されている。
本実施例では、スペーサ40によって支持される脚部34とともにブロック320を構成するカバープレート322には、上述した実施例1のスライドコア64は設けられておらず、ストローク方向に軸心を一致させたロッド穴330,スプリング収容部332,貫通孔334が連続して形成されている。前記スプリング収容部332は、カバープレート322の背面側に底壁36を有している。前記カバープレート322のロッド穴330には、ヘッド338を有する製品突き出しロッド336が挿入され、スプリング収容部332に配置したスプリング340によりヘッド338がスプリング収容部332の底壁36方向に付勢されている。製品突き出しロッド336のヘッド338がスプリング収容部332の底壁に当接している状態で、当該ヘッド338と前記プッシャ342の先端間には、所定の間隙が設けられており、圧縮時には製品を押し出さず、突き出しロッド70によるスライドベース60の押し出しによって初めて製品の押出しが可能となっている。
以上のような構成とすることにより、型締め機構によって固定側型板12と可動側型板22を当接させて溶融樹脂をキャビティCに射出し、所定時間が経過したのち、一端型締め圧力を解除する。そして、モータ44を駆動してスペーサ40を外方に所定量抜き出したら、型締め機構で再度型締め圧力を加える。すると、前記スペーサ40の抜き出し量に応じて、カバープレート322に向けて可動側取付板20がストローク可能となり、該可動側取付板20のストロークに連動して、前記スライドコア302がスライドし樹脂を圧縮する。図17には、圧縮後の脚部308及びスライドコア302の位置が点線で示されている。圧縮が完了した後は、可動側取付板20を退避位置へ戻して型開きする。このあと、前記突き出しロッド70でスライドベース60を可動側取付板20から押し出すことにより、前記スライドベース60に取り付けられたプッシャ342により製品突き出しロッド336が突き出されて製品本体部を離型するとともに、プッシャ66がランナー突き出しロッド73を突き出し、製品本体部とつながったランナー部も可動側型板22から離型する。このように、実施例9によれば、再型締めを行う工程で、型締め機構を利用して、可動側型板22のストローク方向と直交する方向(取付板10と平行な方向)にスライドコア302をスライドさせて圧縮を行うことができる。
次に、図18を参照して本発明の実施例10を説明する。図18に示す射出成型装置100Bは、金型110Hと、射出装置120と、型締め機構130Bにより構成されている。前記金型110Hでは、ブロック30の脚部34と接触するスペーサ380の当接面382は、可動側取付板20に対して平行に形成されている。前記当接面382が形成された部分よりも外方は、厚みが厚く形成されており、スペーサ380全体として段を有する形状となっている。段を設けることにより、スペーサ380の内方へのスライドを規制することができる。前記スペーサ380は、モータ44のネジ軸45と噛み合うネジ穴384を備え、前記モータ44の駆動により可動側取付板20上をスライド可能となっている。また、本実施例の金型110Hでは、前記実施例1で可動側取付板20に設けられた型保持壁50,スプリング受け部52,スプリング保持穴53,スプリング54が省略されている。前記モータ44は、スイッチ366に接続されている。
一方、固定側取付板10には、該固定側取付板10上でスライド可能なスペーサ390が設けられている。該スペーサ390は、内方の厚みが外方よりも薄く設定された段付き形状となっており、薄肉部分が前記固定側取付板10と固定側型板12の間に抜き差し可能となっている。前記薄肉部分の当接面392は、固定側取付板10に対して平行である。また、前記スペーサ390は、モータ396のネジ軸398と噛み合うネジ穴394を備え、前記モータ396の駆動により固定側取付板10上をスライド可能となっている。前記モータ396はスイッチ400に接続されている。なお、前記スペーサ390の薄肉部の厚みと、前記スペーサ380の薄肉部の厚みは、略同一に設定されている。
前記固定側取付板10と固定側型板12の間には、スプリング410が複数設けられている。該スプリング410は、可動側のスペーサ380が外方に抜き出されたときに、その付勢力によって前記固定側型板12,可動側型板22,ブロック30を、可動側固定板20へ押し戻してキャビティC内でのスライドコア64の位置を相対的に変化させるとともに、前記スペーサ390の薄肉部分を差し込む隙間を作るためのものである。なお、前記固定側型板12には、前記固定側取付板10との間に配置されたスペーサ411が固定されている。該スペーサ411は、前記スプリング410の縮み量を規定するもので、図18(a)において、前記スプリング410は前記スペーサ411の長さより短く縮むことはない。
前記固定側取付板10には、凹部401が設けられており、ガイドロッド402の一端側が、前記固定側取付板10の端面から突出しないように固定されている。該ガイドロッド402は、前記スプリング410の付勢力による固定側型板12のストローク量を規定するものであり、固定側型板12に設けられた貫通孔406をスライド可能に貫通するとともに、ヘッド404を有する端部側が、前記可動側型板22に設けられたスペース408内に収納されている。前記ガイドロッド402は、前記スプリング410が縮んでいるときには、前記ヘッド404がスペース408の奥側に位置し、前記スプリング410が伸びた状態では、前記ヘッド404が固定側型板12の貫通孔406の縁部に当接するまで、前記スペース408内での相対的な位置が変化する。本実施例では、前記スペーサ390のスライド動作に追従して、スプルブッシュ14が固定側取付板10に対して動く構造となっている。
型締め機構130Bは、モータ350に接続されたネジ352の回転によって、リンク356〜362が伸縮するトグルクランプ機構を利用したものである。前記リンク356及び358は、ハウジングなどの固定部材に固定され、リンク360及び362は前記可動側取付板20に固定されている。前記モータ350はスイッチ364に接続され、前記金型110のスペーサ380をスライドさせるモータ44はスイッチ366に接続され、前記スペーサ390をスライドさせるモータ396はスイッチ400に接続されている。前記スイッチ366は、電源368に接続されるとともに、タイマー370によって切り替えが制御されている。
本実施例では、図18(a)に示すように、モータ44によってスペーサ380を内方に押し込み、モータ396によってスペーサ390を外方に抜き出した状態で、可動側型板22を固定側型板12に当接させて溶融樹脂をキャビティCに射出する。そして、所定時間経過後に型締め圧力を解除したら、前記モータ44を駆動して、前記スペーサ380を外方へ抜き出す。ここまでの動作は、前記実施例2のステップS105と同じである。前記スペーサ380の抜き出しに伴い、固定側取付板10に設けたスプリング410が伸びて、固定側型板12,可動側型板22,ブロック30を可動側取付板20側へ押し戻す。すると、キャビティC内でのスライドコア64の位置が相対的に変化する。同時に、前記スプリング410の伸びにより、固定側のスペーサ390を押し込む隙間が生じる。
そこで、前記図2に点線で示すように、前記ステップS105の(可動側の)スペーサ抜き出し後、モータ396を駆動して図18(b)に示すように、前記固定側のスペーサ390を内方へ押し込むステップS110を経てから、型締め機構130Bによる再型締め(ステップS106)へ進む。以降の動作は、図2のステップS107〜S109と同様である。電動成型機では、再圧縮のストロークが稼げないため、厚肉成形では、クランプユニットを高速で前進させる必要があるが、本実施例のような構成とすることにより実現が可能となる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、前記実施例1では、固定側型板12における可動側型板22の成型穴23に対向する部分は平坦となっているが、製品の形状に応じて対応する成型凹凸部を形成することができる。同様に、スライドコア64のキャビティCに臨む面も製品の必要な形状に合わせて凹凸部を形成することができる。なおまた、アンダーカット部を有する製品の成型については、スライドコア64に加えて、さらにアンダーカット部離形用のルーズコアも併設することができるのはもちろんである。他の実施例についても同様である。また、キャビティやスライドコアを可動側に設けたが、本発明はこれに限定されず、これらを固定側に設けるものとしてもよいし、双方に設けるようにしてもよい。更に、前記実施例1〜5,7,8では、再圧縮方向をストーク方向とし、実施例9ではストローク方向と直交する方向としたが、ストローク方向に対して傾斜するようにスライドコアをスライドさせ、斜め方向に再圧縮する構成とすることも可能である。
本発明によれば、第1及び第2の型板の当接により形成されるキャビティ内でスライド可能なスライドコアを設け、型締め機構による第1及び第2の型板の型締め圧力を解除し、押込み手段により前記キャビティ内のスライドコアの位置を相対的に変化させてから、前記型締め機構でスライドコアをスライドさせ、金型を閉じたまま前記スライドコアによってキャビティの容積を圧縮可能としたので、プラスチックの射出成型装置の用途に適用できる。特に、必要な箇所に必要な量だけ圧縮を加えることが可能であることから、厚肉のケース,偏肉のケース,厚肉・偏肉の両方があるケース,熱容量の大きいインサート部分のある成形のケース,相対的に長尺(縦と横の比率)の部分,成形不良の多い製品・部品,成形条件の管理幅が狭い部品などの射出成型に好適である。

10:固定側取付板
12:固定側型板
14:スプルブッシュ
16,28:冷却通路
20:可動側取付板
21:ロッド穴
22:可動側型板
23:成型穴
24:枝凹部
25:ランナー凹部
25a:ゲート凹部
26:ロッド孔
27:スプリング収容部
28:冷却通路
30:ブロック
32:カバープレート
34:脚部
36:底壁
38:貫通孔
40:スペーサ
41:当接面
42:ネジ穴
44:モータ
45:ネジ軸
50:型保持壁
52:スプリング受け部
53:スプリング支持穴
54:スプリング
60:スライドベース
61:第1プレート
62:第2プレート
64:スライドコア
65:ボルト
66:プッシャ
68:油圧シリンダ
70:突き出しロッド
73:ランナー突き出しロッド
74:ヘッド
76:スプリング
100,100A,100B:射出成型装置
110,110A〜110H:金型
112:油圧シリンダ
114:ロッド
120:射出装置
122:シリンダ
124:ホッパ
126:射出機構
128:ノズル
130,130A,130B:型締め機構
132:油圧シリンダ
134:ピストン
136:ロッド
138,140:油室
142,144:出入口
150:油圧ポンプ
152:タイマー
160A〜160C:圧力センサ
170:スペーサ
172:当接面
180:固定側型板
182:端面
184:成形穴
186:脚部
188:受け部
190:スライドコア
192:第1プレート
194:第2プレート
196:スプリング
200:貫通孔
202:シールロッド
204:ランナー
206:ゲート
210:スプリング
212:凹部
250:固定側型板
252:鍔部
254:可動側型板
256:鍔部
258:凸部
260:ロック用ブロック
262:凹部
264:ネジ穴
266:モータ
268:ネジ軸
270:クランプユニット
272:モータ
274:制御装置
276:タイマー
300:貫通孔
302:スライドコア
304:当接面
306:脚部
308:受け部
310:ボルト
320:ブロック
322:カバープレート
330:ロッド穴
332:スプリング収容部
334:貫通孔
336:製品突き出しロッド
338:ヘッド
340:スプリング
342:プッシャ
350:モータ
352:ネジ
354:固定部材
356〜362:リンク
364,366:スイッチ
368:電源
370:タイマー
380,390:スペーサ
382,392:当接面
384,394:ネジ穴
396:モータ
398:ネジ軸
400:スイッチ
401:凹部
402:ガイドロッド
404:ヘッド
406:貫通孔
408:スペース
410:スプリング
411:スペーサ
C:キャビティ
V1〜V4:バルブ
T1〜T6:流路

Claims (13)

  1. 第1の型板と第2の型板の端面を当接させたときに溶融樹脂が射出充填されるキャビティが形成される金型と、前記第1の型板を第2の型板に対してストロークさせ金型を開閉する型締め機構と、前記キャビティに溶融樹脂を射出充填する射出手段とを備えており、
    前記金型は、
    前記第1の型板を支持した第1の取付板が前記型締め機構に接続されるとともに、第2の取付板に支持された前記第2の型板に対してストローク可能に配置され、
    前記第1の型板には、ストローク方向に延びるとともに、前記第2の型板に対向する端面に開口しており、該端面を前記第2の型板の端面に当接させたときに前記キャビティを形成する成型穴が設けられ、
    前記成型穴には、スライドコアの一部がスライド可能に収容されるとともに、
    前記第1又は第2の型板の少なくとも一方に固定されており、それぞれの取付板に向けて前記ストローク方向に伸びた脚部,該脚部とその端面に対向する取付板との間に配置されており、前記脚部を介して該脚部が固定された型板を支持するとともに、前記取付板と平行にスライド可能なスペーサ,該スペーサを、前記取付板と平行にスライドさせるスライド機構,を備えており、前記スペーサのスライドによる取付板からの型板の支持位置の変化に連動して、前記キャビティ内のスライドコアの位置を相対的に変化させる押込み手段と、
    前記成型穴から製品を押し出して離型する離型手段と、
    を有し、
    前記型締め機構による第1及び第2の型板の型締め圧力を解除し、前記押込み手段によってキャビティ内のスライドコアの位置を相対的に変化させた後に、前記型締め機構で再型締めを行うことで、前記金型を閉じた状態で、前記スライドコアによって前記キャビティの容積を圧縮することを特徴とする射出成型装置。
  2. 前記スペーサと前記脚部との当接面が、前記取付板に対して傾斜しており、該スペーサのスライド量に応じて、前記スライドコアの押込み量を連続的に変化可能としたことを特徴とする請求項に記載の射出成型装置。
  3. 前記スペーサと前記脚部との当接面が、前記取付板に対して平行であるとともに、
    前記スペーサの内方へのスライドを規制するために前記スペーサに設けられた段部,
    前記スペーサの外方へのスライドにより生じる前記スライドコアの押込み量を規定するためのガイド手段,
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の射出成型装置。
  4. 前記スライドコアが、スライドベースを介して前記第1の取付板に着座して配置されており、前記型締め機構によって前記第1の取付板とともに前記スライドベースをストロークさせることによって、前記キャビティの容積をストローク方向に圧縮することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の射出成型装置。
  5. 前記離型手段は、
    前記スライドベースと、
    前記第1の取付板への着座位置から、前記スライドベースを押し出す押し出し機構と、
    を含み、
    前記押し出し機構によって、前記第1の取付板への着座位置から前記スライドベースを押し出すことにより、前記スライドコアが前記成型穴から製品を離型することを特徴とする請求項4に記載の射出成型装置。
  6. 前記離型手段は、
    前記第1の型板に支持されたランナー突き出しロッドと、
    前記スライドベースに、前記ランナー突き出しロッドに対応する位置に取り付けられたプッシャと、
    を含み、
    前記押し出し機構によるスライドベースの押し出しによって製品を離型するとともに、前記プッシャが前記ランナー突き出しロッドを押して、ランナーを離型することを特徴とする請求項5に記載の射出成型装置。
  7. 前記スライドベースが前記第1の取付板に着座している状態において、前記プッシャと前記ランナー突き出しロッドの間には、前記押込み手段による第1の型板の支持位置の変化によっては当接しない距離の間隙が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の射出成型装置。
  8. 前記スライドコアが、前記第1の取付板からストローク方向に延びた脚部によって支持されるとともに、前記取付板に対して平行にスライド可能に配置され、
    前記スライドコアと前記脚部の当接面が、前記取付板に対して傾斜し、
    前記型締め機構によって前記第1の取付板をストロークさせることにより、前記スライドコアを取付板に対して平行にスライドさせ、前記キャビティの容積をストローク方向に対して直交する方向に圧縮することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の射出成型装置。
  9. 前記金型内の内圧を検知する圧力センサを設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の射出成型装置。
  10. 前記射出手段から前記キャビティに導かれる溶融樹脂が通過するゲートを、前記スライドコアによる圧縮時に遮断して、前記溶融樹脂の戻りを防止するゲートシール機構,
    を設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の射出成型装置。
  11. 前記スライドコアを前記キャビティの容積が小さくなる方向に付勢する付勢手段を利用し、前記キャビティに射出された溶融樹脂の量に応じて、前記スライドコアが前記付勢手段の付勢力に抗してスライドすることでジェッティングを防止するジェッティング防止機構を備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の射出成型装置。
  12. 前記第1及び第2の型板のパーティング開きを防止するパーティング開き防止機構を備えたことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の射出成型装置。
  13. 前記パーティング開き防止機構は、
    前記第1及び第2の型板のそれぞれの縁部に形成された鍔部を合わせた状態で把持するロック用ブロックと、
    該ロック用ブロックを、前記ストローク方向に対して直交する方向にスライドさせるロック用スライド機構と、
    を含むことを特徴とする請求項12に記載の射出成型装置。
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