JP4628202B2 - 部材連結具 - Google Patents

部材連結具 Download PDF

Info

Publication number
JP4628202B2
JP4628202B2 JP2005195389A JP2005195389A JP4628202B2 JP 4628202 B2 JP4628202 B2 JP 4628202B2 JP 2005195389 A JP2005195389 A JP 2005195389A JP 2005195389 A JP2005195389 A JP 2005195389A JP 4628202 B2 JP4628202 B2 JP 4628202B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
metal fitting
plates
pressing plate
pressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005195389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007009649A (ja
Inventor
憲峰 大倉
Original Assignee
有限会社グランドフォーム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社グランドフォーム filed Critical 有限会社グランドフォーム
Priority to JP2005195389A priority Critical patent/JP4628202B2/ja
Publication of JP2007009649A publication Critical patent/JP2007009649A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4628202B2 publication Critical patent/JP4628202B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

本発明は、木造建築物において二つの部材を結合する際に用いる部材連結具に関する。
木造建築物は、柱や梁といった多数の部材を格子状に結合して構築されている。そして柱や梁といった重要な部材を結合している箇所では、地震などの様々な外力に耐えられるよう、各種金具などを用いて十分な強度を確保する必要がある。また作用する荷重が比較的少ない結合部においても、不用意に破損することのないよう一定水準の強度は確保する必要がある。そのため部材の結合には、近代的な各種金具を介在させる方法を始めとして、伝統的なホゾとホゾ溝の組み合わせのほか、ボルトや釘など、状況に応じて多様な方法が選択されている。なお金具については以下の文献のほか、これまでにも多数の特許出願がなされている。
特開2002−302999号公報
また最近では木造建築に対する嗜好が多様化しており、柱や梁などの骨格構造を室内から意図的に視認できる構造にして、古民家のような雰囲気を感じさせる建物の需要がある。この場合には、部材同士を結合するための金具やボルトなどが露見していると、せっかくの雰囲気が壊されるため、金具などを部材内部に埋め込んだり、人目に触れない屋根側や外壁側などに取り付けるといった対策が必要になる。
木造建築物は、施工期間の短縮や価格の引き下げなど、様々な要望に応えるための対策が進められており、その一つとして部材の加工を工場で一括して行い、現地では組立作業に専念できるプレカット工法が広く普及している。この場合、部材同士の結合には金具が多用されているが、金具を部材の中に嵌め込んだり、部材と金具とを貫通するドリフトピンを打ち込む等の作業時には、金具やドリフトピンを打撃するというような激しい外力を加える必要がある。この作業は自動化が難しく人手に依存した重労働になることが多く、特に足場の悪い高所では作業性や安全性の面でも問題がある。
また柱や梁などの骨格構造を室内から視認できる構造にする場合、部材同士を結合している金具類は、美感を考慮して視認不可能な外壁側などに取り付ける必要がある。しかし外壁にサイディングボードやカーテンウォールなど、面状の外装材を使用する場合、これらを柱の側面に貼り合わせるように固定するのが一般的であり、もし柱から金具類が飛び出していると、外装材がこれらと干渉して正しく固定できない場合がある。これを回避するには、外装材と柱との間に他の部材を介在させたり、金具類を柱の中に埋め込むといった対策が必要になり、工程が増えるため費用と時間の削減が難しくなるといった問題がある。
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、部材同士を結合する際の作業性に優れており、しかも十分な強度を確保でき、加えて部材からの突出部がなく外装材等の施工も容易に実施できる部材連結具の提供を目的としている。
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、結合部材に設けられたキー溝に埋め込まれる受け金具と、主幹部材に取り付けられる掛け金具と、前記受け金具を結合部材に押圧する第一押板と、前記掛け金具を主幹部材に押圧する第二押板と、前記第一押板を結合部材に固定し、前記第二押板を主幹部材に固定する釘類と、前記第一押板と前記第二押板とを一体化する締結具と、から構成され、前記受け金具は、帯状の中板と、該中板の両側部から垂直に延びる二枚の側板と、前記両側板の先端部を内側に折り返して隙間を隔てて側板と平行に延在している差込板と、から成り、前記中板には前記釘類を貫通させるための丸孔を設けてあり、前記第一押板は、帯状の平板と、該平板の一端側から垂直に延びる当て板と、から成り、前記平板には前記釘類を貫通させるためのキリ孔を設けてあり、前記当て板には、前記締結具を貫通させるための係止孔を設けてあり、前記掛け金具は、帯状の中板と、該中板の両側部から垂直に延びる二枚の側板と、前記両側板の先端部を外側に折り返して隙間を隔てて側板と平行に延在している差込板と、から成り、前記中板には前記釘類を貫通させるための丸孔を設けてあり、前記第二押板は、帯状の平板と、該平板の一端側から垂直に延びる当て板と、から成り、前記平板には前記釘類を貫通させるためのキリ孔を設けてあり、前記当て板には、前記締結具を貫通させるための係止孔を設けてあり、前記釘類は、第一押板のキリ孔と受け金具の丸孔とを貫いて結合部材に打ち込まれ、また第二押板のキリ孔と掛け金具の丸孔とを貫いて主幹部材に打ち込まれており、前記締結具は、第一押板の係止孔と第二押板の係止孔とを挿通して、双方の当て板を一体化でき、双方の差込板を相手方の隙間に嵌め込んで、受け金具と掛け金具とを噛み合わせて、さらに締結具によって第一押板と第二押板とを一体化して、主幹部材と結合部材とを結合することを特徴とする部材連結具である。
主幹部材および結合部材とは、本発明によって連結される二つの部材を識別するため、便宜的に付与された名称であり、いずれも棒状に加工された木材である。そして主幹部材と結合部材との接触面において、いずれか一方に本発明による部材連結具を埋め込むため、部材を溝状に切り欠いたキー溝が必要になる。このキー溝は主幹部材と結合部材のいずれに設けてもよいが、本明細書では結合部材に設けるものとする。なおキー溝は、部材表面の中央部を陥没させたような閉じた形態ではなく、キー溝の一端面は結合部材の側面に露見させて、外に開放している開口部を設ける必要がある。
受け金具は前記キー溝の中に埋め込まれるもので、キー溝の底部に接触できるよう帯状に形成された中板と、この中板の長手方向に沿う両側部から垂直に延びている側板と、を主体とした構成で、左右両側板の高さは均等である。したがって中板と側板とから成る断面形状は略U字形であり、この断面形状が変わることなく長手方向に連なっている。また受け金具を結合部材に固定するため、中板には釘類を打ち込むための丸孔が加工されている。そして中板の側部から延びている側板の最も端に位置する先端部は、内側に向けてUターンをするような折り返しが施されており、この折り返しによって側板と平行に延びる差込板が形成されている。なお側板と差込板とは密着しているわけではなく、双方の間に隙間が確保されている。
第一押板は、受け金具を結合部材に固定するために使用され、受け金具の中板に面接触できる細長い平板と、この平板の一端側を直角に折り曲げて形成した当て板と、から構成されており、側面から見るとL字形である。また平板には釘類を打ち込むため、受け金具の丸孔に合わせてた位置にキリ孔が加工されている。そのほか当て板には、締結具を通すための係止孔が設けられているが、この係止孔はドリルによって加工された単なる孔である場合や、内周に雌ねじを加工する場合がある。
結合部材に加工されたキー溝に受け金具を嵌め込んだ後、この上に第一押板を載せて、さらに第一押板のキリ孔から受け金具の丸孔を貫いて結合部材に突き刺さる釘類を打ち込むと、受け金具は結合部材に固定される。なおこの際、第一押板は、当て板をキー溝の開口部側に向ける必要がある。また釘類の具体例としては単純な打ち込み式の釘のほか、ネジ釘などを用いてもよい。
掛け金具は、受け金具と対になる物品で、主幹部材の接触面に直付けされる。そして主幹部材に接触する帯状の中板と、この中板の両側部から垂直に延びている側板と、から構成され、断面形状が略U字状である点は受け金具と変わりない。ただし中板の側部から延びている側板の最も端に位置する先端部は、受け金具とは逆の外側に向けてUターンをするような折り返しが施されており、この折り返しによって側板と平行に延びる差込板が形成されている。ここでも側板と差込板とは密着しているわけではなく、双方の間に隙間が確保されている。なお受け金具と掛け金具とは対になるため、受け金具の両側部に形成された隙間に、掛け金具の両側部に形成された差込板が噛み合い、さらに掛け金具の両側部に形成された隙間に、受け金具の両側部に形成された差込板が噛み合う必要があり、双方の断面形状を調和させる必要がある。
第二押板は、基本的に第一押板と同様な構造であり、第二押板を掛け金具の中板に接触させた後、双方を貫通して主幹部材に突き刺さる釘類を打ち込むことで、掛け金具は主幹部材に固定される。また双方の押板の当て板に形成される係止孔は、受け金具と掛け金具とが噛み合った際に同芯になり、両係止孔を貫く締結具によって、両押板を一体化できる構造である。締結具の具体例としては、ボルト単体またはボルトとナットの組み合わせなどが挙げられ、ボルトとナットによる場合は、双方の当て板を挟み込んで固定する。
このように構成することで、受け金具を結合部材に固定して、掛け金具を主幹部材に固定してから、キー溝の延長線上に掛け金具を移動させて、双方の隙間に相手方の差込板を挟み込むと、受け金具と掛け金具とが噛み合った状態になる。掛け金具をさらに移動させると、最終的に双方の当て板が接触するため、これ以上の移動は不可能になる。この段階で第一押板と第二押板とを締結具で一体化すると、受け金具と掛け金具とが完全に一体化される。
次に請求項2記載の発明は、前記受け金具の左右両側の側板の先端部、および前記掛け金具の左右両側の側板の先端部は、いずれもそれぞれの中板に対して同一の角度で傾斜するように構成され、差込板と隙間が該傾斜に沿って延在しており、双方の差込板を相手方の隙間に嵌め込んで、受け金具と掛け金具とを噛み合わせていくと、双方の中板の間の距離が次第に接近していく構成であることを特徴とする請求項1記載の部材連結具である。ここで側板の先端部とは、中板の両側部を直角に折り曲げて形成した側板において、中板から最も離れた縁部であり、ちょうど側板と差込板との境界になっている箇所を指しており、金具の長手方向に沿って線状に延びている。
本発明では、先端部が中板に対して傾斜して構成されており、その結果、金具を側面から見ると、左右両端面が平行で先端部だけが傾斜している横倒しの台形状になり、差込板および隙間も先端部の傾斜に沿って延びている。なお当然ながら左右両側の先端部は同一の傾斜であり、金具の横断面形状は、全域において左右対称になっている必要がある。また線状に延びる先端部が途中で湾曲していたり、その傾斜角度が途中で変わるといったことはなく、直線状に構成されているほか、受け金具と掛け金具のいずれも、先端部の傾斜角度は等しい。
このように構成することで、掛け金具を受け金具に噛み合わせていく際、掛け金具の移動が進むに連れて、先端部の傾斜によって双方の中板の間の距離が次第に接近していくため、掛け金具を受け金具に引き寄せることが可能になる。その結果、主幹部材と結合部材との接触面が互いに押し付け合うような状態になり、結合部の強度が向上する。
請求項1記載の発明のように、第一押板を介して受け金具を結合部材に固定して、第二押板を介して掛け金具を主幹部材に固定して、受け金具と掛け金具とを噛み合わせて双方の部材を結合することで、従来のようにホゾや金具を部材に押し込むといった力を必要とする作業が不要になり、単に金具を噛み合わせるだけの簡単な作業になるため、作業性が改善され時間の短縮も可能になる。また結合部材に切削されるキー溝の開口部以外は、全てが部材の中に埋め込まれるため、部材を室内に露見させる場合でも、この開口部の配置を調整することで隠蔽が可能になるほか、部材にカーテンウォールなどの外装材を取り付ける場合も、本発明では部材から突出する部分が一切ないため、外装材と部材とを簡単に密着でき、余計な手間を要せずに施工が行える。そのほか受け金具や掛け金具の弾性変形による反力を利用して、主幹部材と結合部材とを強固に引き寄せ合わせて十分な強度を確保できる。
請求項2記載の発明のように、受け金具と掛け金具のいずれも、側板の外縁である先端部を中板に対して傾斜するように構成することで、掛け金具を受け金具に差し込んでいく際、掛け金具が傾斜に沿って受け金具の方に引き寄せられて行くため、結合部材と主幹部材とが押し付け合うような状態で接触する。そのため結合部の剛性を向上することが可能になり、地震などで大きな外力が作用した場合にも強度が維持され、建物の破損を予防できる。
図1は、本発明による部材連結具の形状例を示す斜視図である。ただし各部品は分離した状態で描いている。受け金具11は、金属板を折り曲げて形成したもので、中央に位置している帯状の長方形部分が中板12である。この中板12の長手方向に沿った両側部は、直角に折り曲げられており、垂直に延びる側板13が形成されている。この側板13は左右同一形状で、その高さも一定であり側面から見て横に広い長方形である。また側板13の上縁に位置する先端部17は、内側に向けてUターンをするように折り曲げられており、そこに先端を下に向けた差込板14が形成されている。この差込板14は側板13と同様に長手方向に延びており、受け金具11の横断面形状はどこでも変わりがない。なお側板13と差込板14との間は僅かに離れており隙間15が形成されている。これ以外に中板12の中央には、釘類52を通過させるための丸孔16が複数加工されている。
結合部材Kには、受け金具11を埋め込むためのキー溝53が加工されており、その幅は受け金具11を容易に圧入できるよう中板12の幅に合わせてあり、またキー溝53の長さについては、受け金具11を完全に収容した上で、開口部54付近に空間を確保する必要があり、中板12の全長よりも大きくなっている。そのほかキー溝53の深さについては、受け金具11と掛け金具31との形状によって決められる。次に第一押板21は、帯状の平板22の一端だけを直角に折り曲げて当て板23を形成しており、側面から見てL字状である。平板22には複数のキリ孔24が加工されており、このキリ孔24は受け金具11の丸穴16に対応するものである。また当て板23に加工された係止孔25は、ドリルなどで加工した単なる孔ではなく、締結具51と螺合できるよう内周に雌ねじが加工されている。
受け金具11と対になる掛け金具31も、金属板を折り曲げて形成したもので、帯状の中板32の両側部から側板33が垂直下向きに延びており、最下に位置する先端部37は、長手方向の全域に渡って外側に向けてUターンするように折り曲げられている。したがって先端部37から上向きに延びる差込板34が形成されており、側板33と差込板34との間には隙間35が確保されている。また掛け金具31の中板32にも、釘類55を通過させるための丸孔36が中央に複数加工されている。そのほか第二押板41については、基本的に第一押板21と同様に平板42と当て板43とから構成され、平板42にはキリ孔44を、当て板43には係止孔45を備えているが、この係止穴45は締結具51を通過させるための単なる孔である。
受け金具11をキー溝53の内に圧入した後、第一押板21を中板12の上に載せる。この際、当て板23は開口部54を向くようにして、さらにキリ孔24と丸孔16とが同芯になるよう位置を調整する。次にキリ孔24から結合部材Kに向けて釘類52を打ち込むと、受け金具11は、第一押板21と結合部材Kによって挟み込まれて固定される。同様に掛け金具31を主幹部材Sの所定の位置に接触させた後、第二押板41を中板32に載せてから、丸孔36とキリ孔44とを同芯に揃えて釘類55を主幹部材Sに向けて打ち込むと、掛け金具31は第二押板41と主幹部材Sとによって挟み込まれて固定される。
受け金具11と掛け金具31とは一体化できる構造であり、そのため掛け金具31の差込板34が受け金具11の隙間15に入り込み、且つ受け金具11の差込板14が掛け金具31の隙間35に入り込めるよう、双方の寸法は調整されている。したがって掛け金具31を受け金具11に噛み合わせていくと、その方向以外への移動は不可能になり、さらに噛み合わせを進めていくと、両押板21,41の当て板23,43が接触する。その後、第二押板41の係止孔45からボルト51(締結具)を差し込み、第一押板21の係止孔25に螺合させることで、双方の押板21,41を一体化でき、これで受け金具11と掛け金具31は完全に一体化される。
図2は、掛け金具31および受け金具11の固定方法を示す斜視図であり、図2(A)は掛け金具31を主幹部材Sに固定した状態を、図2(B)は受け金具11を結合部材Kに固定した状態を示している。掛け金具31は、主幹部材Sの側面に接しており、釘類55によって第二押板41と合わせて固定されている。また受け金具11は、結合部材Kの端面に加工されたキー溝53の中に埋め込まれているが、キー溝53は受け部材11よりも長めに形成されており、開口部54付近には受け金具11が存在していない。図2において掛け金具31を上下反転して、第二押板41の当て板43を最後尾にしながら受け金具11に差し込んでいくと、双方を噛み合わせることができる。
図3は、受け金具11と掛け金具31とが一体化していく過程を示す斜視図であり、図3(A)は掛け金具31と受け金具11とが接触する直前の状態を、図3(B)は掛け金具31が半分程度まで差し込まれた状態を、図3(C)は掛け金具31の差し込みが完了した状態を示している。掛け金具31の差込板34は、受け金具11の隙間15の中に挟まり、且つ受け金具11の差込板14は、掛け金具31の隙間35に挟まるよう、双方の寸法は調整されており、図3(A)のように双方の位置を揃えた後、掛け金具31を受け金具11に近づけていくと、やがて双方は噛み合うが、その状態で移動を続けていくと図3(B)のような状態になり、さらに移動を進めていくと、図3(C)のように双方の押板21,41の当て板23,43が接触して、ここにボルト51を差し込むと、係止孔25の雌ねじに螺合して、受け金具11と掛け金具31とが一体化される。なお双方の押板21,41の係止孔25,45の加工位置は、図3(C)の状態において同芯になるよう設計する必要がある。
図4は、受け金具11と掛け金具31とを一体化した状態の断面を示すもので、図4(A)は横断面図で、図4(B)は縦断面図である。図4(A)のように受け金具11と掛け金具31とが噛み合っているため、主幹部材Sと結合部材Kとが引き寄せられた状態になり、強固に結合されている。また釘類52,55は、押板21,41から主幹部材Sまたは結合部材Kに打ち込まれており、受け金具11は結合部材Kに、掛け金具31は主幹部材Sに一体化している。なおキー溝53の深さは、図4(A)のように受け金具11と掛け金具31とを噛み合わせた際の高さに一致させる必要がある。また図4(B)のように第一押板21と第二押板41は、ボルト51によって一体化されており、またボルト51の頭部はキー溝53の中に収容されているため、キー溝53の外部に突出する物は一切なく、キー溝53の開口部54以外は全てが主幹部材Sと結合部材Kの内部に埋め込まれている。
図5は、受け金具11と掛け金具31のいずれも、先端部17,37を中板12,32に対して傾斜させた場合の構成を示す斜視図である。図5(A)は受け金具11と掛け金具31の単体の形状を示しており、中板12,32と平行である二点鎖線に対して先端部17,37は傾斜しており、その結果、差込板14,34や隙間15,35も、これに合わせて傾斜している。なお傾斜は左右両側とも同一に構成されており、しかも受け金具11と掛け金具31の傾斜角度は等しくなっている。また図5(B)は、双方を噛み合わせた初期段階であり、そこから掛け金具31を移動させた状態が図5(C)であり、最終的な段階が図5(D)である。図5(B),図5(C),図5(D)において、受け金具11と掛け金具31との高さHは、傾斜により次第に低くなっていく。そのため掛け金具31を移動させるに連れて、主幹部材Sと結合部材Kとが引き寄せられ、強固に一体化させることが可能になる。
図6は、本発明の使用例を示す斜視図であり、垂直に延びる柱が主幹部材Sであり、隣接する柱を結んでいる横木が結合部材Kである。結合部材Kの両端面には、キー溝53が加工されており、この中に受け金具11が埋め込まれている。また掛け金具31は、主幹部材Sの側面に取り付けられている。対向位置に固定された一組の掛け金具31に、結合部材Kの両端面に固定された受け金具11を差し込んでいくと、双方の部材を結合できる。この図のように主幹部材Sや結合部材Kからは一切の突出物がないため、カーテンウォール等の外装材の取り付けも容易に実施できる。
本発明による部材連結具の形状例を示す斜視図である。 掛け金具および受け金具の固定方法を示す斜視図であり、(A)は掛け金具を主幹部材に固定した状態を、(B)は受け金具を結合部材に固定した状態を示している。 受け金具と掛け金具とが一体化していく過程を示す斜視図であり、(A)は掛け金具と受け金具とが接触する直前の状態を、(B)は掛け金具が半分程度まで差し込まれた状態を、(C)は掛け金具の差し込みが完了した状態を示している。 受け金具と掛け金具とを一体化した状態の断面図で、(A)は横断面図で、(B)は縦断面図である。 受け金具と掛け金具のいずれも、側板の先端部を中板に対して傾斜させた場合の構成を示す斜視図であり、(A)は受け金具と掛け金具の単体の形状を示しており、(B)(C)(D)は掛け金具を受け金具に噛み合わせる過程を段階的に示している。 本発明の使用例を示す斜視図である。
符号の説明
11 受け金具
12 中板
13 側板
14 差込板
15 隙間
16 丸孔
17 先端部
21 第一押板
22 平板
23 当て板
24 キリ孔
25 係止孔
31 掛け金具
32 中板
33 側板
34 差込板
35 隙間
36 丸孔
37 先端部
41 第二押板
42 平板
43 当て板
44 キリ孔
45 係止孔
51 締結具(ボルト)
52 釘類
53 キー溝
54 開口部
55 釘類
S 主幹部材
K 結合部材

Claims (2)

  1. 結合部材(K)に設けられたキー溝(53)に埋め込まれる受け金具(11)と、
    主幹部材(S)に取り付けられる掛け金具(31)と、
    前記受け金具(11)を結合部材(K)に押圧する第一押板(21)と、
    前記掛け金具(31)を主幹部材(S)に押圧する第二押板(41)と、
    前記第一押板(21)を結合部材(K)に固定し、前記第二押板(41)を主幹部材(S)に固定する釘類(52,55)と、
    前記第一押板(21)と前記第二押板(41)とを一体化する締結具(51)と、
    から構成され、
    前記受け金具(11)は、帯状の中板(12)と、該中板(12)の両側部から垂直に延びる二枚の側板(13)と、前記両側板(13)の先端部(17)を内側に折り返して隙間(15)を隔てて側板(13)と平行に延在している差込板(14)と、から成り、前記中板(12)には前記釘類(52)を貫通させるための丸孔(16)を設けてあり、
    前記第一押板(21)は、帯状の平板(22)と、該平板(22)の一端側から垂直に延びる当て板(23)と、から成り、前記平板(22)には前記釘類(52)を貫通させるためのキリ孔(24)を設けてあり、前記当て板(23)には、前記締結具(51)を貫通させるための係止孔(25)を設けてあり、
    前記掛け金具(31)は、帯状の中板(32)と、該中板(32)の両側部から垂直に延びる二枚の側板(33)と、前記両側板(33)の先端部(37)を外側に折り返して隙間(35)を隔てて側板(33)と平行に延在している差込板(34)と、から成り、前記中板(32)には前記釘類(55)を貫通させるための丸孔(36)を設けてあり、
    前記第二押板(41)は、帯状の平板(42)と、該平板(42)の一端側から垂直に延びる当て板(43)と、から成り、前記平板(42)には前記釘類(55)を貫通させるためのキリ孔(44)を設けてあり、前記当て板(43)には、前記締結具(51)を貫通させるための係止孔(45)を設けてあり、
    前記釘類(52,55)は、第一押板(21)のキリ孔(24)と受け金具(11)の丸孔(16)とを貫いて結合部材(K)に打ち込まれ、また第二押板(41)のキリ孔(44)と掛け金具(31)の丸孔(36)とを貫いて主幹部材(S)に打ち込まれており、
    前記締結具(51)は、第一押板(21)の係止孔(25)と第二押板(41)の係止孔(45)とを挿通して、双方の当て板(23,43)を一体化でき、
    双方の差込板(14,34)を相手方の隙間(35,15)に嵌め込んで、受け金具(11)と掛け金具(31)とを噛み合わせて、さらに締結具(51)によって第一押板(21)と第二押板(41)とを一体化して、主幹部材(S)と結合部材(K)とを結合することを特徴とする部材連結具。
  2. 前記受け金具(11)の左右両側の側板(13)の先端部(17)、および前記掛け金具(31)の左右両側の側板(33)の先端部(37)は、いずれもそれぞれの中板(12,32)に対して同一の角度で傾斜するように構成され、差込板(14,34)と隙間(15,35)が該傾斜に沿って延在しており、
    双方の差込板(14,34)を相手方の隙間(35,15)に嵌め込んで、受け金具(11)と掛け金具(31)とを噛み合わせていくと、双方の中板(12,32)の間の距離が次第に接近していく構成であることを特徴とする請求項1記載の部材連結具。



JP2005195389A 2005-07-04 2005-07-04 部材連結具 Expired - Fee Related JP4628202B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005195389A JP4628202B2 (ja) 2005-07-04 2005-07-04 部材連結具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005195389A JP4628202B2 (ja) 2005-07-04 2005-07-04 部材連結具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007009649A JP2007009649A (ja) 2007-01-18
JP4628202B2 true JP4628202B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=37748502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005195389A Expired - Fee Related JP4628202B2 (ja) 2005-07-04 2005-07-04 部材連結具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4628202B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0967870A (ja) * 1995-08-31 1997-03-11 Ishita:Kk 木質構造材の接合構造並びにこれに用いる接合金具

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0967870A (ja) * 1995-08-31 1997-03-11 Ishita:Kk 木質構造材の接合構造並びにこれに用いる接合金具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007009649A (ja) 2007-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
MX2014012931A (es) Medio de union para el acoplamiento de dos elementos de costruccion.
JP2016191249A (ja) 外壁部材の留付補助具およびその施工方法
JP4324151B2 (ja) 木質部材の接合用ガイド具及び接合構造
JP4628202B2 (ja) 部材連結具
KR100786326B1 (ko) 조립식 건축물의 골조보강용 연결바 조립구조
JP6506038B2 (ja) 連結構造
JP3403370B2 (ja) 建築板用留め付け部材、該留め付け部材を固定した建築板、及びその留め付け構造
EP1099863B1 (en) Interconnecting structure for multiple members
JP5319497B2 (ja) ラチスパネル
WO2021030870A1 (en) A connector and methods of use thereof
KR101506481B1 (ko) 견고하고 간편한 조립수단을 구비한 조립식 구조물용 사각파이프
JP4179257B2 (ja) 壁面パネルのコーナー連結構造
KR200375106Y1 (ko) 건축용 거푸집 판넬 체결부재
JP5179117B2 (ja) 足場の壁つなぎ取付け金物
KR20150039347A (ko) 단열패널 고정철물 및 그를 이용한 단열패널 시공방법
KR102505970B1 (ko) 경량철골용 사각파이프 연결구 및 이를 이용한 사각 파이프 연결방법
JP2014190011A (ja) ドア枠の連結構造
JP2001115626A (ja) 外壁材の取付金具および施工方法
KR200393500Y1 (ko) 창틀용 결합부재
JP6388177B1 (ja) 木造梁端接合金物及びこの木造梁端接合金物を用いた木造梁端接合構造
JP3214818U (ja) 木材接続金具
JPH0542184Y2 (ja)
AU2007271735A1 (en) Joining sheet metal products
JPH053765Y2 (ja)
JP3347119B2 (ja) 建築板用連結部材、該連結部材を固定した建築板、及びその留め付け構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101109

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees