JP4621760B2 - 遺体収納搬送袋 - Google Patents

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Description

本発明は、遺体を収納して長期間に亘り保存しても異臭が発散されにくく、かつ容易に搬送することができる遺体収納搬送袋に関するものである。
遺体を収納しうる程度の大きさの長方形状遺体収納搬送袋の頂面部と底面部とが、一方の長辺部において一体に接続され、両端辺部と他方の長辺部とは、ファスナーでもって、接続または分離可能に接続され、前記底面部の4個の隅角部に掴持体が一体に取付けられた遺体収納搬送袋があった(特許文献1参照)。
また、遺体を収納しうる程度の大きさの扁平直方体状遺体収納外袋と、短辺の長さが前記扁平直方体状遺体収納外袋の長辺と同程度の長方形状のシートをその長辺の中央部分を折り目にして折畳まれ、その重ね縁外周がファスナーでもって接続または分離可能に接続される遺体収納内袋とにより、遺体収納搬送袋が構成されたものがあった(特許文献2参照)。
この遺体収納搬送袋の扁平直方体状外袋の底面部には、これと略同じ大きさの硬質底板が敷詰められ、該外袋の両側面部には、これと略同じ大きさの1対の硬質側板がそれぞれ添設されるとともに、上下幅が前記外袋の高さと略同じ幅でかつ両端部が1/4円弧状に弯曲形成された1対の硬質端板がそれぞれ添設されており、該扁平直方体状外袋の両側面部およびその両端面部には、その全周方向に亘り一定間隔毎に把手部が多数設けられるとともに、前記底板には、その幅方向に向いた4本の遺体固定ベルトがその長手方向に亘り所定間隔毎に一体に取付けられていた。
特開2000−197674号公報 特開2003−190233号公報
特許文献1記載の遺体収納搬送袋では、可撓性に富み、該文献の図2に図示されるようにコンパクトに折畳むことができるが、掴持体が遺体収納搬送袋の4隅角部に取付けられているため、遺体搬送時に、遺体の上半身部に位置する重心により、遺体が下方へ弯曲し、地震等の災害時や山岳地帯での遭難時に、遺体収納搬送袋の底面部が地上の突出部に接触し、または引掛り、その底面部が破れる惧れがあり、また、これを避けるために、遺体収納搬送袋を高く持上げる必要が生じて、搬送者の負担が著しく大きかった。
また、前記特許文献1記載の遺体収納搬送袋では、掴持体の基端部が遺体収納搬送袋の外周4隅角部に局部的に縫着されているため、その外周4隅角部に大きな応力が加えられる結果、その部分が破断し易い難点があった。
さらに、特許文献2記載の遺体収納搬送袋においては、扁平直方体状遺体収納外袋と、シート製の遺体収納内袋の外に、硬質底板、硬質側板、硬質端板および、遺体固定ベルトを必要とするため、部品点数が多くなってコスト高となり、また、この遺体収納搬送袋は嵩張るため、障害物が散乱し、かつ足場の悪い災害地域や山岳地域への搬入が困難であり、しかも前記硬質底板、硬質側板、および硬質端板は、前記扁平直方体状遺体収納外袋内で相互に結合されていないため、遺体を収納して搬送する際には、これらの硬質板はばらばらとなって、前記扁平直方体状遺体収納外袋は、原型を保持できず、遺体を容易に搬送することができない難点があった。
しかも、前記特許文献1および特許文献2記載のものでは、抗菌・消臭機能を備えていないため、死亡後、日時が経過した場合に、遺体が腐敗し易く、異臭が発生してしまうことが多かった。
本願発明は、前述した特許文献1および特許文献2記載のものの難点を克服した遺体収納搬送袋の発明を提供することを目的としている
請求項1の発明は、周辺の長辺部に形成された開口部を開閉可能に気水密に密封しうるスライドファスナーを具備した平面形状が長方形の可撓性透明合成樹脂シート製内袋と、該可撓性透明合成樹脂シート製内袋と平面形状が略同一または広く形成されるとともに、反射性に富んだ非透明な皮膜で覆われた扁平直方体状可撓性非透明外袋とよりなり、該扁平直方体状可撓性非透明外袋には、その一方の長側面部を除いた他の長短側面部全長に亘り形成された開口部を開閉可能閉塞しうるにファスナーが設けられ、前記長方形の可撓性透明合成樹脂シート製内袋の底面部下面における長手方向の複数個所に所定の間隔をなし巾方向に指向して補強シートが密着され、該補強シートの両端にベルト状掴持体の両端がそれぞれ一体に装着され、前記扁平直方体状可撓性非透明外袋内に収納された前記可撓性透明合成樹脂シート製内袋のベルト状掴持体に対応した該扁平直方体状可撓性非透明外袋長側面部に、前記ベルト状掴持体を外部へ取出すことができるベルト状掴持体取出し開口部が設けられたことを特徴とする遺体収納搬送袋である。
請求項2の発明は、前記扁平直方体状可撓性非透明外袋の頂面部の長手方向いずれか一方の端部近傍に、前記可撓性透明合成樹脂シート製内袋内に収納された遺体の顔を観察することができる開口が形成されるとともに、該開口を閉塞する透明シートが張設され、該扁平直方体状可撓性非透明外袋の開口を閉塞する透明シートを覆う非透明な皮膜を有する可撓性蓋の一部が、前記扁平直方体状可撓性非透明外袋の透明シートの近傍に密閉または開放可能に取付けられたことを特徴とする請求項1記載の遺体収納搬送袋である。
請求項3の発明は、前記非透明可撓性外袋の上面の一部に、透明シートの一辺のみを残して他の辺が一体に接合されて、遺体識別表示物を収納しうる遺体識別表示物収納袋が形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の遺体収納搬送袋である。
請求項4の発明は、前記非透明可撓性外袋の上面の一部に非透明シートの一辺のみを残して他の辺が一体に接合されて遺品袋が形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれか記載の遺体収納搬送袋である。
請求項5の発明は、前記ベルト状掴持体を外部へ取出した状態で、前記ベルト状掴持体取出し開口部を閉じる閉じ手段が設けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項4いずれか記載の遺体収納搬送袋である。
請求項1記載の発明においては、平面形状が長方形の可撓性透明合成樹脂シート製内袋の周辺の長辺部に形成された開口部を開閉可能に気水密に密封しうるスライドファスナーを具備しているため、該可撓性透明合成樹脂シート製内袋に収納された遺体が、地震等の災害でその場所から搬出できずに、長期間に亘って放置されても、遺体の腐敗が抑制され、また、遺体が腐敗しても、その異臭が該密閉内袋内に閉じ込められて大気中に発散されず、その周辺の人に不快感を与えることを避けることが可能となる。
また、前記可撓性透明合成樹脂シート製内袋を収納する扁平直方状可撓性非透明外袋は、反射性に富んだ非透明な皮膜で覆われているため、遺体を収納した遺体収納搬送袋が晴天下の太陽光に晒されても、この太陽光の大部分が反射されて遺体が急速に高温に加熱されず、遺体の腐敗が促進されにくい。
さらに、前記長方形の可撓性透明合成樹脂シート製内袋の底面部下面における長手方向の複数個所に所定の間隔をなし巾方向に指向して補強シートが密着され、該補強シートの両端にベルト状掴持体の両端がそれぞれ一体に装着され、前記外袋内に収納された前記内袋のベルト状掴持体に対応した該外袋長側面部に、前記ベルト状掴持体を外部へ取出すことができるベルト状掴持体取出し開口部が設けられたため、遺体を収納した前記長方形の可撓性透明合成樹脂シート製内袋には、直接遺体の体重が加えられずに、前記補強シートおよびベルト状掴持体を介して遺体搬送者に支持される結果、前記長方形可撓性透明合成樹脂シート製内袋が破損する惧れがなくなり、しかも、前記長方形の可撓性透明合成樹脂シート製内袋の中央部が大きく下方へ弯曲することがないので、該内袋を覆う扁平直方体状可撓性非透明外袋が、地表の突出物や建物の倒壊物への接触によって破損することがなくなり、また、搬送者が遺体の入った遺体収納搬送体を高く持上げる必要性がなくなって、搬送者の負担が軽減される。
さらにまた、遺体が収納された透明な可撓性透明合成樹脂シート製内袋を扁平直方体状可撓性非透明外袋内に入れて、遺体を外部から見ることができないようになっているので、死者の尊厳が損なわれることがない。
しかも、長方形の可撓性透明合成樹脂シート製内袋の底面部の下面に密着された補強シートの両端に一体に装着されているベルト状掴持体が、該可撓性透明合成樹脂シート製内袋を覆う扁平直方体状可撓性非透明外袋の長側面部に形成された取出し開口部を通して外部へ露出しているため、遺体搬送時に、前記扁平直方体状可撓性非透明外袋には、遺体の重量が加えられない結果、該扁平直方体状可撓性非透明外袋は薄いもので足りる。
従って、請求項1記載の遺体収納搬送袋の各構成部分は可撓性に富んでいるので、小さく折畳んで、遺体が置かれている場所に容易に持込むことができる。
また、請求項1記載の遺体収納搬送袋の各構成部分は、単純な構造で、点数も少ないので、低コストでこれを生産することができる。
請求項2記載の発明において、前記扁平直方体状可撓性非透明外袋の頂面部の長手方向いずれか一方の端部近傍に、前記可撓性透明合成樹脂シート製内袋内に収納された遺体の顔を観察することができる開口が形成されるとともに、該開口を閉塞する透明シートが張設され、該扁平直方体状可撓性非透明外袋の開口を閉塞する透明シートを覆う非透明な皮膜を有する可撓性蓋の一部が、前記扁平直方体状可撓性非透明外袋の透明シートの近傍に密閉または開放可能に取付けられたため、遺体を収納した可撓性透明合成樹脂シート製内袋を前記扁平直方体状可撓性非透明外袋に入れた場合には、該扁平直方体状可撓性非透明外袋でもって、遺体を観察することができないので、周囲の人が遺体を見ることによる緊張感を招くことがなくなるとともに、遺体が著しく損傷した場合には、遺体の尊厳が保持され、行方不明者の家族や知人が遺体を探す場合には、前記扁平直方体状可撓性非透明外袋を外さずに、前記可撓性蓋を開けて遺体の顔を見ることができるため、遺体の探察作業を円滑に進めることができる。
請求項3記載の発明において、前記非透明可撓性外袋の上面の一部に、透明シートの一辺のみを残して他の辺が一体に接合されて、遺体識別表示物を収納しうる袋が形成されているため、多数の人が死亡した災害時に、行方不明者の情報、例えば、性別、身長、体重、その他、肉体の特徴を記載したデータだけで、全遺体を観察する必要がなくなり、遺族、知人の心理的負担を大幅に軽減することができる。
請求項4記載の発明において、前記非透明可撓性外袋の上面の一部に非透明シートの一辺のみを残して他の辺が一体に接合されて遺品袋が形成されているため、災害場所に残された遺体本人の遺品を散逸せずに遺族または知人に渡すことができる。
請求項5記載の発明において、前記ベルト状掴持体を外部へ取出した状態で、前記ベルト状掴持体取出し開口部を閉じる閉じ手段が設けられているため、該ベルト状掴持体が、前記内袋と外袋との間に挟まれることがなくなり、遺体を本発明の遺体収納搬送袋に収納した場合、前記ベルト状掴持体を、搬送者が直ちに掴持して搬送することができる。
以下、図1ないし図6に図示された本発明の実施形態について説明する。
遺体収納搬送袋1は、最内層のガス透過遮断性の高いポリエチレンフィルムの外面にポリビニールアルコールフィルムを介して機械的強度の大きなポリプロピレンフィルムを3層に積層した長さが2mを超える平面形状が長方形の可撓性透明合成樹脂シート製内袋10と、該可撓性透明合成樹脂シート製内袋10と平面形状が略同一またはやや広く形成されるとともに、反射性に富んだアルミニュームの如き不透明な金属皮膜で覆われ、平織状の網状補強材で補強された合成樹脂製シートの扁平直方状可撓性非透明外袋30とよりなっている。
可撓性透明合成樹脂シート製内袋10の最内層のガス透過遮断性の高いポリエチレンフィルムの内面には、カテキン等の抗菌・消臭剤や、その他ジフェニルエーテル、シリコン第4級アンモニウム塩等の抗菌剤や、銅、鉄、銀、亜鉛等の金属塩の消臭剤が塗布されている。
また、前記3層に積層してなる長方形状のシートは、図2ないし図4に図示されるように、底部分11(図4の上下方向を基準とした方向)の幅よりも頂部分14が広くなる個所を折り目12として折り重ねられ、該底部分11の一側縁13と重なる個所を折り目15として頂部分14は該底部分11に接近する方向へ折り重ねられ、さらに頂部分14の他側縁16が底部分11の一側縁13と重なるように、前記頂部分14の折り目15と他側縁16との中央部分を折り目17として折り返されることにより、頂部分14には、折り目15と折り目17との間に折返し部片18が形成されるとともに、折り目17と他側縁16との間に折返し部片19が形成される。
さらに、図3に図示の可撓性透明合成樹脂シート製内袋10の一端縁20と可撓性透明合成樹脂シート製内袋10の他端縁22kとにおいては、図2に図示されるように、折り目12aから折り目17に亘り底部分11と頂部分14とが一体に融着されるとともに、折り目15から折り目17に亘り頂部分14と折返し部片19とが一体に融着され、かつ折り目17から一側縁13および他側縁16に亘り折返し部片19と底部分11とが一体に融着されることにより、可撓性透明合成樹脂シート製内袋10が構成される。
さらにまた、可撓性透明合成樹脂シート製内袋10の一側縁13と他側縁16とで形成される開口22を開閉自在でかつ気水密に密封しうるスライドファスナー23が設けられ、図6に図示されるように、該スライドファスナー23のファスナー下方部片24の中央には、先細突条24aと、該先細突条24aの両側に位置した1対の係止爪24bとが形成されるとともに、ファスナー上方部片25の両側には、ファスナー下方部片24の係止爪24bと係脱自在に係合しうる係止爪25aが形成されている。
そして、前記可撓性透明合成樹脂シート製内袋10の底部分11の下面には、図3に図示されるように、3枚のポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、塩化ビニリデンの如き引張強度の大きな合成樹脂製補強シート2が、可撓性透明合成樹脂シート製内袋10の長手方向中央と、可撓性透明合成樹脂シート製内袋10の一端縁20および他端縁21に比較的近い個所に、該一端縁20、他端縁21と平行に接着剤で一体に接着され、この合成樹脂製補強シート2の両端部にそれぞれベルト状掴持体3の両端部が鋲3a等により一体に結合されている。
扁平直方体状可撓性非透明外袋30は、それぞれ長方形状の1対の底面部31、頂面部32と、1対の一側面部33、他側面部34と、1対の一端面部35、他端面部36とでもって、扁平直方体状に形成され、これらの底面部31、頂面部32、一側面部33、他側面部34の長手方向長さは2mの長さを超える寸法に設定され、底面部31と頂面部32との各周縁は、一側面部33、他側面部34、一端面部35、他端面部36の上下縁で一体に接合され、他側面部34、一端面部35、他端面部36は、扁平直方体状可撓性非透明外袋30の周方向に亘り連続して形成されるとともに、一端面部35、他端面部36の端縁は、一側面部33の両端縁に一体に接合されている。
また、他側面部34、一端面部35、他端面部36では、その頂縁から他側面部34、一端面部35、他端面部36の上下幅の略1/6の個所で上下に分割され、その上下分割縁は、ファスナー37のスライダー37aをスライドすることによって相互に接合・分離可能に接合されている。
さらに、扁平直方体状可撓性非透明外袋30内の一側面部33、他側面部34には、この扁平直方体状可撓性非透明外袋30内に収納される可撓性透明合成樹脂シート製内袋10の合成樹脂製補強シート2に相対し、この合成樹脂製補強シート2の幅と略同じ幅の掴持体取出し開口部38が形成されており、該掴持体取出し開口部38は面ファスナーで構成された掴持体取出し開口部閉じ手段4により開閉可能に閉じられるようになっている。
さらに、扁平直方体状可撓性非透明外袋30の頂面部32においては、一端面部35寄りの部分に長方形状の開口5が形成され、該開口5を閉塞する透明シート6が張設されるとともに、この透明シート6を覆う非透明な皮膜を有する長方形状の可撓性蓋7の一端縁が該透明シート6の近くで一体に縫着され、可撓性蓋7の他端縁は面ファスナー(図示されず)で着脱可能に頂面部32に接合されるようになっている。
さらにまた、頂面部32の略中央には、遺体識別表示物収納袋8が設けられ、長方形状の透明シート(図示されず)の両側縁と他端縁とが頂面部32に縫着されて、遺体識別表示物収納袋8が形成されている。
しかも、頂面部32の他端縁寄りに位置して、扁平直方体状可撓性非透明外袋30と同じ材質の長方形状の非透明シート(図示されず)の両側縁と他端縁とが頂面部32に一体に縫着されて遺品収納袋9が形成されている。
図1ないし図6に図示の実施形態は、前述したように構成されているので、図1に図示の扁平直方体状可撓性非透明外袋30のファスナー37を分離状態にした後、図2に図示の可撓性透明合成樹脂シート製内袋10を扁平直方体状可撓性非透明外袋30内に入れ、可撓性透明合成樹脂シート製内袋10と一体の合成樹脂製補強シート2に取付けられているベルト状掴持体3を扁平直方体状可撓性非透明外袋30の一側面部33、他側面部34に設けられている掴持体取出し開口部38から外部へ取出し、掴持体取出し開口部38を掴持体取出し開口部閉じ手段4で閉じれば、ベルト状掴持体3が扁平直方体状可撓性非透明外袋30より外部へ露出した状態を保持できる。
ファスナー37の1対のスライダー37aを相互に離れる方向へ移動させることにより、頂面部32の他側縁と、一端縁と他側縁に近い部分が、他側面部34、一端面部35、他端面部36より分離されて、頂面部32が開放される。
次に図2に図示のように、1対のスライドファスナー23を相互に離れる方向へ移動させることにより、一側縁13と他側縁16とが分離して、開口部26が形成される。この開口部26から可撓性透明合成樹脂シート製内袋10内に図示されない遺体の頭部を他端縁21側に向けた状態で遺体を可撓性透明合成樹脂シート製内袋10内に収納した後、1対のスライダー37aを相互に接近する方向へ移動させることにより、遺体を可撓性透明合成樹脂シート製内袋10内に気水密に密封することができる。
可撓性透明合成樹脂シート製内袋10の内面には、抗菌剤および消臭剤が塗布されているので、可撓性透明合成樹脂シート製内袋10内に収納された遺体の腐敗が抑制されるとともに、可撓性透明合成樹脂シート製内袋10内に異臭が発生しても、消臭剤で消臭され、さらにスライドファスナー23でもって可撓性透明合成樹脂シート製内袋10が密封されるので、異臭の発散が阻止される。
また、可撓性透明合成樹脂シート製内袋10内の遺体は、扁平直方体状可撓性非透明外袋30でもって覆われているため、災害等で遺体が著しく損傷されていても、一般の人には、その状況を視認することができず、遺体の尊厳が保持される。
さらに、遺族や知人が、肉親か知人であるか否かを視認するためには、扁平直方体状可撓性非透明外袋30の可撓性蓋7を開ければ可撓性透明合成樹脂シート製内袋10を開けなくても、遺体の顔を見ることができ、多数の人が遺体の視認を短時間内に行なうことができる。
また、遺体の性別、特徴等の情報を記入した遺体識別シートが遺体識別表示物収納袋8内に収納しておけば、遺族や知人は、他の人の遺体を余分に見なくても、狭い範囲内の遺体を見ればよいので、遺族や知人は、多数の遺体を見たことによる精神的なショックが軽減される。
さらにまた、災害復旧に携わる人が遺体に着用された遺品や、その付近に散乱している遺品を遺品収納袋9に入れておけば、遺体を発見した遺族や知人は、遺品を容易にかつ確実に収拾することができる。
しかも、3対のベルト状掴持体3は、遺体の頭部と胴部と足部の近くに配置されているため、遺体搬送時に遺体収納搬送袋1の中央部が下方へ大きく弯曲しない結果、足場の悪い災害現場でも、遺体や遺体収納搬送袋1の損傷を招かずに遺体の搬送を比較的楽にかつ能率良く行なうことができる。
また、扁平直方体状可撓性非透明外袋30の外面は反射性に富んだ皮膜で覆われているため、日照が強くても、遺体収納搬送袋1内は加熱されにくく、遺体収納搬送袋1内の遺体の腐敗を抑制することができる。
さらに、遺体収納搬送袋1の可撓性透明合成樹脂シート製内袋10および扁平直方体状可撓性非透明外袋30は可撓性に富んでいるため、コンパクトに折畳んで、容易に災害地に搬入することができる。
ベルト状掴持体3が強度の高い合成樹脂製補強シート2に取付けられているため、可撓性透明合成樹脂シート製内袋10や扁平直方体状可撓性非透明外袋30を丈夫にする必要がなくなり、遺体収納搬送袋1を低コストで生産することができる。
遺体収納搬送袋1全体斜視図である。 可撓性透明合成樹脂シート製内袋10の斜視図である。 可撓性透明合成樹脂シート製内袋10の平面図である。 図3のIV-IV断面図である。 図4の○で囲んだ部分の拡大平面図である。 スライドファスナーの横断面図である。
符号の説明
1…遺体収納搬送袋、2…合成樹脂製補強シート、3…ベルト状掴持体、4…掴持体取出し開口部閉じ手段、5…開口、6…透明シート、7…可撓性蓋、8…遺体識別表示物収納袋、9…遺品収納袋、10…可撓性透明合成樹脂シート製内袋、11…底部分、12…折り目、13…一側縁、14…頂部分、15…折り目、16…他側縁、17…折り目、18…折返し部片、19…折返し部片、20…一端縁、21…他端縁、22…開口、23…スライドファスナー、24…ファスナー下方部片、25…ファスナー上方部片、26…開口部、
30…扁平直方体状可撓性非透明外袋、31…底面部、32…頂面部、33…一側面部、34…他側面部、35…一端面部、36…他端面部、37…ファスナー、38…掴持体取出し開口部。

Claims (5)

  1. 周辺の長辺部に形成された開口部を開閉可能に気水密に密封しうるスライドファスナーを具備した平面形状が長方形の可撓性透明合成樹脂シート製内袋と、
    該可撓性透明合成樹脂シート製内袋と平面形状が略同一または広く形成されるとともに、反射性に富んだ非透明な皮膜で覆われた扁平直方体状可撓性非透明外袋とよりなり、
    該扁平直方体状可撓性非透明外袋には、その一方の長側面部を除いた他の長短側面部全長に亘り形成された開口部を開閉可能に閉塞しうるファスナーが設けられ、
    前記長方形の可撓性透明合成樹脂シート製内袋の底面部下面における長手方向の複数個所に所定の間隔をなし巾方向に指向して補強シートが密着され、
    該補強シートの両端にベルト状掴持体の両端がそれぞれ一体に装着され、
    前記扁平直方体状可撓性非透明外袋内に収納された前記可撓性透明合成樹脂シート製内袋のベルト状掴持体に対応した該扁平直方体状可撓性非透明外袋長側面部に、前記ベルト状掴持体を外部へ取出すことができるベルト状掴持体取出し開口部が設けられたことを特徴とする遺体収納搬送袋。
  2. 前記扁平直方体状可撓性非透明外袋の頂面部の長手方向いずれか一方の端部近傍に、前記可撓性透明合成樹脂シート製内袋内に収納された遺体の顔を観察することができる開口が形成されるとともに、該開口を閉塞する透明シートが張設され、
    該扁平直方体状可撓性非透明外袋の開口を閉塞する透明シートを覆う非透明な皮膜を有する可撓性蓋の一部が、前記扁平直方体状可撓性非透明外袋の透明シートの近傍に密閉または開放可能に取付けられたことを特徴とする請求項1記載の遺体収納搬送袋。
  3. 前記非透明可撓性外袋の上面の一部に、透明シートの一辺のみを残して他の辺が一体に接合されて、遺体識別表示物を収納しうる遺体識別表示物収納袋が形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の遺体収納搬送袋。
  4. 前記非透明可撓性外袋の上面の一部に非透明シートの一辺のみを残して他の辺が一体に接合されて遺品収納袋が形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれか記載の遺体収納搬送袋。
  5. 前記ベルト状掴持体を外部へ取出した状態で、前記ベルト状掴持体取出し開口部を閉じる閉じ手段が設けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項4いずれか記載の遺体収納搬送袋。
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