JP4620268B2 - 熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法 - Google Patents

熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置用の温調装置などに使用する熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばレーザダイオードの温度を一定に保つための温調装置に使用する熱電モジュールとしては、図10および図11に示すようなものがある。これは熱電半導体チップ6の各端部に、下側基板2に形成した下側電極4と上側基板3に形成した上側電極5を第1半田を介して接合したものである。熱電半導体チップ6と各電極4,5は何れも複数個設けられ、各熱電半導体チップ6は各電極4,5を介して互いに直列に接続され、両端となる各下側電極4にはリード線9が半田付けされている。下側基板2と上側基板3の寸法形状は実質的に同一であり、下側基板2の下面は予め第2半田7により厚く覆われ、上側基板3の上面は予め第3半田8により厚く覆われている。第2半田7の液相線温度(共晶半田の場合は融点。以下同じ)は第1半田の固相線温度(共晶半田の場合は融点。以下同じ)より低く、第3半田8の液相線温度は第2半田7の固相線温度より低くなるように設定してある。
【0003】
この熱電モジュール1は、第2半田7を介して下側基板2をバタフライパッケージ(放熱部材)Bに接合して組み付け(図12、図13参照)、第3半田8を介して上側基板3上に吸熱部材(例えば半導体装置、図示省略)を接合して使用する。この接合、特に下側基板2とバタフライパッケージBの間の接合は、図12および図13に示すように、第2半田7の液相線温度より多少高温に加熱したバタフライパッケージB上に第2半田7および下側基板2を介して熱電モジュール1を載せ、上側基板3の側面中央部を1対の支持アームAの間に挟持し、第2半田7が溶融してから下側基板2をバタフライパッケージBに向けて押圧することにより行っている。
【0004】
なお従来の熱電モジュールには、図14および図15に示すように、下側電極4に対するリード線9の半田付けを容易にするために、下側基板2Aのリード線9引出し側に、上側基板3から突出する突出部2aを設けたもの(熱電モジュール1A)があり、また下側基板に上側基板から互いに反対側に突出する2つの突出部を形成したものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように支持アームAにより上側基板3を挟持してバタフライパッケージBに対する下側基板2の接合を行う従来技術では、支持アームAから下側基板2に加わる力は熱電半導体チップ6を介して伝えられるので、第1半田による熱電半導体チップ6と電極4,5の接合部に力が加わる。このため第2半田7の液相線温度と第1半田の固相線温度が近い場合には、第1半田による熱電半導体チップ6と電極4,5の接合部の強度が低下するのでこの接合部が上述した力により部分的に破壊して熱電モジュール1が破壊されることがあるという問題がある。また下側基板2をバタフライパッケージBに向けて押圧しただけでは溶融した第2半田7内の気泡やごみなどの異物は必ずしも排除されないので、下側基板2とバタフライパッケージBの間の熱抵抗を充分に小さくすることはできないという問題もある。
【0006】
発明は上述したような各問題を解決することを目的とする。
【0009】
本発明による熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法は、熱電半導体チップの各端部に第1基板に形成した第1電極と第2基板に形成した第2電極を第1半田を介して接合し、第1基板には垂線方向から見た場合第2基板から互いに反対側に突出する2つの突出部を形成した熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法において、第1基板を、液相線温度が第1半田の固相線温度よりも低い第2半田を介して放熱部材の上に載せ、第2半田を溶融させた状態で第1基板の各突出部をそれぞれ対応する支持アームの先端部により押さえ、第1基板を放熱部材に向けて押圧するとともに押圧と直交する方向に揺動させることを特徴とするものである。
【0010】
前項の発明による熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法は、第1基板の突出部に凸部、凹部または孔部を形成し、支持アームの先端部を凸部、凹部または孔部に係合させて支持アームによる第1基板の押圧および揺動を行うことが好ましい。
【0011】
前2項の発明による熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法は、第2半田の液相線温度と第1半田の固相線温度の間の温度差は40℃未満とすることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
先ず図1および図2により、本発明による熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法の第1の実施例が適用される熱電モジュールの説明をする。1行が各6個の4列となるように整列した24個の熱電半導体チップ15は、互いに直列に接続されるように、各熱電半導体チップ15の各端部に、下側基板(第1基板)11に形成した複数の下側電極(第1電極)13と上側基板(第2基板)12に形成した複数の上側電極(第2電極)14が第1半田を介して接合され、両端となる各下側電極13にはリード線18が半田付けされている。各基板11,12は何れも長方形のセラミック板であり、下側基板11には、垂線方向である上方向から見た場合、上側基板12の長手方向両端から突出する1対の突出部11aが形成されており、リード線18が半田付けされる両端の下側電極13は一方(図において右側)の突出部11a上に延びている。各電極13,14は各基板11,12の表面にメタライズ層を介して無電解メッキされたものであり、各下側および上側基板11,12の裏面には厚い第2半田16および第3半田17がそれぞれ施されている。第1半田はSn/Sb=95/5のもの(固相線温度232℃、液相線温度240℃)であり、第2半田16はSn/Ag=96.5/3.5の共晶半田(融点221℃)であり、第3半田17はBi/Sn=58/42の共晶半田(融点138.5℃)である。
【0013】
次にこの実施例1の熱電モジュールを放熱部材(バタフライパッケージ)に組み付ける方法を図3により説明する。ヒータ(図示省略)上に載せて225〜230℃に加熱したバタフライパッケージB上に、熱電モジュール10の下側基板11を第2半田16を介して載せて第2半田16を溶解させ、1対の支持アームAの先端を両側の突出部11aに当てて下側基板11を押さえ、下側基板11をバタフライパッケージBに向けて偏ることなく押圧するとともに押圧と直交する方向に揺動させる。これにより下側基板11はバタフライパッケージBに偏ることなく押圧されるとともに摩擦力により押圧と直交する方向に揺動されるので、溶融した第2半田16内の気泡やごみなどの異物は横方向に押し出されて排除され、第2半田16の薄膜化および均厚化がなされる。これの終了後にバタフライパッケージBをヒータからおろし、第2半田16を固化させれば、バタフライパッケージBに対する熱電モジュール10の接合組付けが完了する。
【0014】
この際に下側基板11をバタフライパッケージBに向けて押圧するとともに押圧と直交する方向に揺動させる力は、各支持アームAの先端から各突出部11aに与えられて直接下側基板11に伝達され、熱電半導体チップ15を経由することはない、従って、第1半田による熱電半導体チップ15と電極13,14の接合部にこの力が加わることはない。
【0015】
このようにしてバタフライパッケージBに組み付けられた実施例1の熱電モジュール10の、組付け前後における両リード線18の間の抵抗変化を測定し、熱電モジュール10を損傷することなく組付けがなされたか否かを確認した。組付け前後における両リード線18の間の抵抗変化が0.5パーセント以内であれば良と判定した。この実施例1では、表1に示すように、22個のテスト品のうち不良と判定されたものはなく、全体として良と判定された。
【0016】
なお、上側基板12上には、温調がなされるレーザダイオードなどの半導体装置を取り付けるキャリア(何れも図示省略)が、同様にして溶融した第3半田17を介して組み付けられる。この際にはキャリアを上側基板12に向けて押圧するとともに押圧と直交する方向に揺動させる力は各熱電半導体チップ15により受け止められるので、第1半田による熱電半導体チップ15と電極13,14の接合部にこの力が加わる。しかしながら第3半田17の液相線温度と第1半田の固相線温度の間の温度差は大きいので、第3半田17が溶融する温度まで熱電モジュール10を加熱しても第1半田による接合部の強度が低下することはなく、従って第1半田による熱電半導体チップ15と電極13,14の接合部が破壊されることはない。
【0017】
(実施例2)
図4および図5は、本発明による熱電モジュールの第2の実施例を示す図である。この実施例2の熱電モジュール10は、下側基板11の各突出部11aの中央部に孔部11bを形成した点が実施例1と異なるだけで、その他の構成はすべて実施例1と同じである。図6はこの実施例2の熱電モジュール10をバタフライパッケージBに組み付ける方法を示す図である。この実施例2の組付け方法は、各支持アームAの先端を各孔部11b内に係合させて下側基板11を押さえる点を除き、実施例1の組付け方法と同じである。この実施例2の方法によれば、各支持アームAの先端が各孔部11b内に係合されることにより支持アームAの先端と下側基板11が横滑りすることなく常に確実に保持されれるので、押圧と直交する方向の揺動が確実に行なわれ、またバタフライパッケージBに対する熱電モジュール10の位置決めの精度も向上する。
【0018】
この実施例2の熱電モジュール10を前述と同じ方法で、熱電モジュール10が損傷することなくバタフライパッケージBに組み付けられたか否かを調べたところ、表1に示すように22個のテスト品のうち不良と判定されたものはなく、全体として良と判定された。
【0019】
(実施例3)
図7および図8は、本発明による熱電モジュールの第3の実施例を示す図である。この実施例3の熱電モジュール10は、下側基板11の各突出部11aの中央部に鳩目状の凸部19を設け、その中心に形成した丸穴により突出部11aの表面に達する凹部19aを形成した点が実施例1と異なるだけで、その他の構成はすべて実施例1と同じである。凸部19は下側電極13と同時に無電解メッキにより形成したものである。図9はこの実施例3の熱電モジュール10をバタフライパッケージBに組み付ける方法を示す図である。この実施例3の組付け方法は、各支持アームAの先端を各凹部19a内に係合させて下側基板11を押さえる点を除き、実施例1の組付け方法と同じである。この実施例3の方法でも、各支持アームAの先端が各凹部19a内に係合されることにより支持アームAの先端と下側基板11が横滑りすることなく常に確実に保持されれるので、押圧と直交する方向の揺動が確実に行なわれ、またバタフライパッケージBに対する熱電モジュール10の位置決めの精度も向上する。
【0020】
この実施例3の熱電モジュール10を前述と同じ方法で、熱電モジュール10が損傷することなくバタフライパッケージBに組み付けられたか否かを調べたところ、表1に示すように22個のテスト品のうち不良と判定されたものはなく、全体として良と判定された。
【0021】
【表1】
Figure 0004620268
【0022】
(比較例1)
比較例1は、前述した図10および図11に示す熱電モジュール1で、第1半田、第2半田7および第3半田8を、上述した実施例1〜実施例3の第1半田、第2半田16および第3半田17と同じものとし、225〜230℃に加熱したバタフライパッケージB上に、熱電モジュール1の下側基板2を第2半田7を介して載せて、図12および図13により前述した方法で熱電モジュール1をバタフライパッケージBに組み付けたものである。
【0023】
この比較例1の熱電モジュール1を前述と同じ方法で、バタフライパッケージBへの組付け後における熱電モジュール1の損傷の有無を調べたところ、表1および表2に示すように、22個のテスト品のうち5個が不良と判定され、全体として不良と判定された。
【0024】
(比較例2)
比較例2は、第2半田7をSn/Pb=50/50のもの(固相線温度183℃、液相線温度212℃)とした点だけが上述した比較例1と異なるものである。この比較例2の熱電モジュール1を前述と同じ方法で、バタフライパッケージBへの組付け後における熱電モジュール1の損傷の有無を調べたところ、表2に示すように、22個のテスト品のうち5個が不良と判定され、全体として不良と判定された。
【0025】
(比較例3)
比較例3は、第2半田7をSn/Zn=91/9の共晶半田(融点199℃)とした点だけが上述した比較例1と異なるものである。この比較例3の熱電モジュール1を前述と同じ方法で、バタフライパッケージBへの組付け後における熱電モジュール1の損傷の有無を調べたところ、表2に示すように、22個のテスト品のうち2個が不良と判定され、全体として不良と判定された。
【0026】
(比較例4)
比較例4は、第2半田7をSn/Pb=75/25のもの(固相線温度183℃、液相線温度192℃)とした点だけが上述した比較例1と異なるものである。この比較例4の熱電モジュール1を前述と同じ方法で、バタフライパッケージBへの組付け後における熱電モジュール1の損傷の有無を調べたところ、表2に示すように、22個のテスト品のうち不良と判定されたものはなく、全体として良と判定された。
【0027】
【表2】
Figure 0004620268
【0028】
これら4つの比較例によれば、図10〜図13に示す従来技術の熱電モジュール1およびバタフライパッケージBへの組付け方法では、第2半田の液相線温度と第1半田の固相線温度の間の温度差が40℃以上になれば、熱電半導体チップに加わる力により第1半田による熱電半導体チップと電極の接合部が破壊されることはないが、上記温度差が40℃未満であれば第1半田による熱電半導体チップと電極の接合部が破壊されて熱電モジュールが破壊されるおそれが高いことを示している。
【0029】
これに対し、上記各実施例の熱電モジュール10によれば、下側基板11は上側基板12の長手方向両端から突出する1対の突出部11aを備えているので、これをバタフライパッケージBに組み付ける際には、各突出部11aをそれぞれ対応する支持アームAの先端により押さて押圧することにより、下側基板11を偏ることなくバタフライパッケージBに押し付け、溶融した半田を介してバタフライパッケージBに接合することができる。また下側基板11を支持アームAにより押圧と直交する方向に揺動させたので、下側基板11とバタフライパッケージBの間に介装される溶融した第2半田16内の気泡やごみなどの異物は横方向に押し出されて排除され、第2半田16の薄膜化および均厚化がなされ、これにより下側基板11とバタフライパッケージBの間の熱抵抗を小さくすることができる。しかもこの押圧および揺動のための力は、各支持アームAから各突出部11aを経て直接下側基板11に伝達され、熱電半導体チップ15を経由することはないので、第2半田16の液相線温度と第1半田の固相線温度の間の温度差が小さい場合でも第1半田による熱電半導体チップ15と電極13,14の接合部が破壊されることはなく、従って熱電モジュール10が破壊されるおそれはない。
【0030】
下側基板11の各突出部11aに孔部11bを形成した実施例2によれば、下側基板11の各突出部11aを押圧する支持アームAの先端をこの孔部11bに係合することにより、下側基板11を押圧と直交方向に確実に揺動させることができるので、下側基板11とこれに取り付けられるバタフライパッケージBの間に介装される溶融した半田の薄膜化、均厚化およびこの半田からの気泡や異物の排除はより確実になされる。これにより、下側基板11とバタフライパッケージBの間の熱抵抗を一層小さくして熱電モジュール10のの性能を充分に発揮させることができる。
【0031】
また下側基板11の各突出部11aに設けた凸部19の中心に凹部19aを形成した実施例3によれば、下側基板11の各突出部11aを押圧する支持アームAの先端をこの孔部11bに係合して下側基板11を押圧と直交方向に確実に揺動させることができるので、前項と同様、下側基板11とバタフライパッケージBの間の熱抵抗を小さくすることができる。なお、各突出部11aに孔部11bまたは凹部19aの代わりに凸部を設け、支持アームAの先端に形成した凹部に突出部11aの凸部を係合するようにしても、上述と同様な作用効果を得ることができる。
【0032】
なお下側基板11に形成する突出部11aは、上述した各実施例のように、上側基板12の長手方向両端から突出する1対のものに限らず、Y字形、十字形など任意の複数にすることができる。
【0035】
請求項1の発明による熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法によれば、熱電半導体チップの各端部に第1基板に形成した第1電極と第2基板に形成した第2電極を第1半田を介して接合し、第1基板には垂線方向から見た場合第2基板から互いに反対側に突出する2つの突出部を形成した熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法において、第1基板を、液相線温度が第1半田の固相線温度よりも低い第2半田を介して放熱部材の上に載せ、第2半田を溶融させた状態で第1基板の各突出部をそれぞれ対応する支持アームの先端部により押さえ、第1基板を放熱部材に向けて押圧するとともに押圧と直交する方向に揺動させるので、第1基板と放熱部材の間に介装される溶融した第2半田内の気泡やごみなどの異物は排除されて、第2半田の薄膜化および均厚化がなされ、これにより第1基板と放熱部材の間の熱抵抗を小さくすることができる。しかもこの押圧および揺動のための力は各突出部から直接第1基板に伝達され、熱電半導体チップを経由することはないので、第2半田の液相線温度と第1半田の固相線温度の間の温度差が小さい場合でも第1半田による熱電半導体チップと電極の接合部が破壊されることはなく、従って熱電モジュールが破壊されるおそれはない。
【0036】
前項の発明による熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法において、第1基板の突出部に凸部、凹部または孔部を形成し、支持アームの先端部を凸部、凹部または孔部に係合させて支持アームによる第1基板の押圧および揺動を行うようにした請求項2の発明によれば、支持アームの先端部に対し第1基板の位置が常に確実に保持されれるので、押圧と直交する方向の揺動を確実に行って第1基板と放熱部材の間の熱抵抗を確実に小さくすることができ、また放熱部材に対する第1基板の位置決めの精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による熱電モジュールの実施例1の一部破断した平面図である。
【図2】 図1に示す熱電モジュールの正面図である。
【図3】 実施例1の熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法を示す一部破断した正面図である。
【図4】 本発明による熱電モジュールの実施例2の平面図である。
【図5】 図4の5−5断面図である。
【図6】 実施例2の熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法を示す正面から見た断面図である。
【図7】 本発明による熱電モジュールの実施例3の平面図である。
【図8】 図7の8−8断面図である。
【図9】 実施例3の熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法を示す正面から見た断面図である。
【図10】 従来技術による熱電モジュールの一例の平面図である。
【図11】 図10に示す熱電モジュールの正面図である。
【図12】 図10に示す熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法を示す一部破断した正面図である。
【図13】 図12の一部破断した右側面図である。
【図14】 従来技術による熱電モジュールの異なる一例の平面図である。
【図15】 図14に示す熱電モジュールの正面図である。
【符号の説明】
10…熱電モジュール、11…第1基板(下側基板)、11a…突出部、11b…孔部、12…第2基板(上側基板)、13…第1電極(下側電極)、14…第2電極(上側電極)、15…熱電半導体チップ、16…第2半田、19…凸部、19a…凹部、A…支持アーム、B…放熱部材(バタフライパッケージ)。

Claims (3)

  1. 熱電半導体チップの各端部に第1基板に形成した第1電極と第2基板に形成した第2電極を第1半田を介して接合し、前記第1基板には垂線方向から見た場合前記第2基板から互いに反対側に突出する2つの突出部を形成した熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法において、前記第1基板を、液相線温度が前記第1半田の固相線温度よりも低い第2半田を介して前記放熱部材の上に載せ、前記第2半田を溶融させた状態で前記第1基板の各突出部をそれぞれ対応する支持アームの先端部により押さえ、前記第1基板を前記放熱部材に向けて押圧するとともに押圧と直交する方向に揺動させることを特徴とする熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法。
  2. 請求項に記載の熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法において、前記第1基板の突出部に凸部、凹部または孔部を形成し、前記支持アームの先端部を前記凸部、凹部または孔部に係合させて前記支持アームによる前記第1基板の前記押圧および揺動を行うことを特徴とする熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法。
  3. 請求項または請求項に記載の熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法において、前記第2半田の液相線温度と前記第1半田の固相線温度の間の温度差は40℃未満であることを特徴とする熱電モジュールを放熱部材に組み付ける方法。
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