JP4619950B2 - クランプ装置 - Google Patents
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Description
テーブルから突出させたプラグのテーパ外周面にワークパレットのテーパ内周面を係合させることによって水平方向の心ズレを吸収する。また、上記プラグに挿入したプルロッドが複数の鋼球を介して上記ワークパレットを上記テーブルに引っ張って固定する。
本発明の目的は、上記の問題点を解消できるクランプ装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段及び効果]
前記の押圧手段41としては、バネ又はゴム等の弾性体と、流体圧ピストンと、これら弾性体および流体圧ピストンの組み合わせ構造とが考えられる。
上記の図1A(及び図2と図4A)のリリース状態では、前記の駆動部材11が前記プルロッド18を先端方向へ移動させ、前記の外係合具39が先端方向へ縮径移動している。
前記の第1ブロック1に前記の第2ブロック2を固定するときには、前記の係合孔3を前記の外係合具39に外嵌し、その後、上記の駆動部材11によってプルロッド18を基端方向へ移動させ、前記の内係合具38に上記の外係合具39を楔係合させていく。
なお、上記カバー部材は、上記プルロッドと一体に形成する場合と別体に形成する場合とが考えられる。その別体式のカバー部材は、上記プルロッドに固定する場合と同上プルロッドに支持する場合とが考えられる。
さらに、本発明では、例えば前述の各図に示すように、前記カバー部材31と前記の複数の外係合具39とを半径方向へ相対移動可能かつ軸心方向へ同行移動可能に連結することが好ましい。
また、前記の図6Aまたは図7Aに示すように、前記カバー部材31の周壁31aに前記の複数の外係合具39を半径方向へ移動可能に支持してもよい。
例えば、図1Aと図1Bおよび図2に示すように、前記の第1ブロック1に前記の支持面Sを周方向へ間隔をあけて複数設け、隣り合う前記の外係合具39,39の離間隙間によってクリーニング流体の吐出口51を構成し、各吐出口51を上記の各支持面Sへ方向付けるのである。この場合、上記の特定した支持面を強力に清掃できるので、第2ブロックを第1ブロックに確実かつ高精度に着座させることが可能である。
また、本発明では、前記プルロッド18をバランス用弾性体27によって先端方向へ付勢することが好ましい。これにより、上記プルロッドを半径方向へ円滑かつ確実に移動させることが可能である。
2:第2ブロック(ワークパレット),2a…被支持面,
3:係合孔,
11:駆動部材(駆動ピストン),
18:プルロッド,
27:バランス用弾性体,
31:カバー部材,31a…周壁,
36:ガイド面,
38:内係合具,
39:外係合具,
41:押圧手段(皿バネ,押上げピストン),
44:復帰手段(バネ,嵌合構造),
46:出力部,
51:吐出口,
S:支持面。
まず、図1Aと図1Bとによってクランプ装置の全体構造を説明する。図1Aは、クランプ装置のリリース状態の立面視の断面図であって、図1B中の1A−1A折れ線矢視に相当する断面図である。図1Bは、上記クランプ装置の平面図である。
上記ワークパレット2の被支持面2aには、円形ストレート孔からなる係合孔3が複数開口される。なお、ここでは上記の係合孔3を1つだけ示している。また、上記の第1ブロック1には、上記の係合孔3に対応するプラグ手段4が設けられる。
上記の第1ブロック1は、ベースプレート6と、そのベースプレート6の装着穴7に嵌入されたハウジング8とを備える。そのハウジング8のフランジ8aが複数の締付けボルト9によって上記ベースプレート6に固定される。
上記ハウジング8に筒状の駆動ピストン(駆動部材)11が軸心方向へ移動可能に挿入される。ここでは、上記のピストン11が軸心回りに回転するのを第1の回り止めピン12によって阻止してある。上記の駆動ピストン11の上側にロック室13が形成され、同上ピストン11の下側にリリース室14が形成される。
なお、上記ハウジング8の下部には雄ネジ筒15が高さ調節可能に螺合されている。
より詳しくいえば、上記の入力部19の外周面と上記ピストン11との間に第1環状隙間21が形成される。また、上記プルロッド18を上記の半径方向へ円滑に移動させるため、上記ピストン11の筒孔の下半部に蓋ボルト26が高さ調節可能に螺合され、その蓋ボルト26と上記プルロッド18との間にバランス用バネ(弾性体)27が装着される。そして、上記バネ27の上向き力と上記プルロッド18等の重量とを釣り合わせるように構成してある。
さらに、上記の複数の外係合具39の外周面にリング状の板バネ(復帰手段)44が装着される。その板バネ44が上記の各外係合具39を半径方向の内方へ付勢している。
なお、上記カバー部材31の上半部の外周には、上方へ狭まるテーパガイド面36が形成されている。
さらに、前記の隣り合うクランプ具39・39の離間隙間によってクリーニング用圧縮空気(クリーニング流体)の吐出口51を構成し、各吐出口51を上記の各支持面Sへ方向付けてある。また、前記カバー部材31の外周面に上記クリーニング用の圧縮空気の別の吐出口52を複数開口してある。前記のベースプレート6には、上記の圧縮空気の供給口53を設けてある。
上記の図1Aのリリース状態では、前記ロック室13の圧油を排出すると共に前記リリース室14へ圧油を供給している。これにより、前記の駆動ピストン11が前記プルロッド18を上昇させ、そのプルロッド18が前記カバー部材31および前記のリング33を介して前記の外係合具39を上昇させて、その外係合具39が縮径状態へ切り換えられている。前記の内係合具38は、前記の皿バネ41によって進出ストロークだけ上昇して、上記の外係合具39に軽くテーパ係合するか又は上記の外係合具39に僅かな隙間をあけて対面している。
次いで、前記リリース室14の圧油を排出すると共に前記ロック室13へ圧油を供給する。すると、前記ピストン11が前記プルロッド18を介して前記の外係合具39を下降させ、上記の外係合具39のテーパ内周面が前記の内係合具38のテーパ形楔面47に楔係合していく。
前記の支持面Sは、周方向に複数設けることに代えて、前記ハウジング8の前記フランジ8aの上面に平面視でリング状に形成してもよい。また、上記の一つ又は複数の支持面Sは、前記ハウジング8に設けることに代えて、前記ベースプレート6に設けることも可能である。そのベースプレート6と上記ハウジング8とは、別体に形成することに代えて、一体に形成してもよい。
前記バランス用バネ27は、前記プルロッド18を円滑に水平移動させるうえで好ましいが、クランプ装置の使用条件に応じて省略可能である。
前記リリース状態において、前述したように前記の皿バネ41にプリロードを加えないことが好ましいが、これに代えて、その皿バネ41に小さいプリロードを作用させるようにしても支障ない。また、上記の皿バネ41は、圧縮コイルバネ又はゴム等で代替可能である。
図5Aは、前記の図2に類似する図である。図5Bは、上記の図5A中の5B−5B線矢視断面図であって、前記の図4Aに類似する図である。
この第2実施形態は、前記の図2および図4Aの構造と比べて次の構造が異なる。
前記の外係合具39の上部から半径方向の外方へ上フランジ40が突出される。その上フランジ40が前記カバー部材31に半径方向へ移動可能かつ上下方向への移動を阻止した状態で支持される。
また、前記の内係合具38は、水平断面視でほぼ正方形に形成されており、上方へ向かうにつれて軸心へ近づく4つの楔面47を備える。各楔面47に前記の外係合具39が楔係合している。
そして、上記の4つの外係合具39がゴム製Oリング(復帰手段)44によって縮径されている。
この第3実施形態は、前記の図2および図4Aの構造と比べて次の構造が異なる。
前記カバー部材31の周壁31aには周方向へ複数の支持孔67が形成される。各支持孔67に前記の各外係合具39の下半部が半径方向へ移動可能に挿入される。そして、上記カバー部材31の内側空間で上記の複数の外係合具39の上半部に前記のリング状の板バネ(復帰手段)44が装着される。各外係合具39の外周面には鋸刃状の係合部39aが形成されている。
この第3実施形態によれば、ロック作動時に、上記の外係合具39の上記の鋸刃状の係合部39aが前記の係合孔(ここでは図示せず)の周壁に塑性変形または弾性変形によって食い込んで引き下げるので、前記ワークパレット(図示せず)を強力に固定できる。
この第4実施形態は、前記の図2および図4Aの構造と比べて次の構造が異なる。
前記カバー部材31の周壁31aには周方向へほぼ等間隔で4つの支持孔67が開口される。各支持孔67に前記の各外係合具39が半径方向へ移動可能に挿入される。
また、前記の内係合具38の外周には、上方へ向かうにつれて軸心へ近づく傾斜溝69が周方向にほぼ等間隔で4つ設けられる。各傾斜溝69は、横断面視でV字状に形成されており、その底壁に前記の楔面47を形成してある。そして、上記の傾斜溝69の周壁と前記の外係合具39との嵌合構造によって前記の復帰手段44を構成してある。
この第5実施形態は、前記の図1Aの構造と比べて次の構造が異なる。
前記の内係合具38の下フランジ72が前記ハウジング8の上部内に半径方向へ移動可能に挿入される。また、前記の皿バネ(押圧手段)41とバネ受け73及び止め輪74が上記ハウジング8内に収容される。さらに、上記の内係合具38と上記ハウジング8との間の環状隙間を、ゴム製の可撓性カバー75によって覆っている。これにより、外部の異物が上記ハウジング8の内部へ侵入するのを確実に防止している。
この場合、前記の内係合具38と上記ハウジング8との間の環状隙間を、合成樹脂製のリップ77によって覆ってある。また、上下方向に積層させた複数枚の皿バネ41によって前記の押圧手段を構成してある。
この第6実施形態は、前記の図1Aの構造と比べて次の構造が異なる。
前記の内係合具38の下半部にスリーブ79が保密状に外嵌され、そのスリーブ79が前記ハウジング8に対して半径方向へ相対移動可能とされている。上記スリーブ79の上部外周と上記ハウジング8の上面との間に合成樹脂製のリップ80を装着してある。
さらに、前記の押圧手段41が次のように構成される。前記のハウジング8の上部と前記の駆動ピストン11の上部との間に、押上げピストン83が保密状に挿入される。上記の押上げピストン83の下側の作動室84に前記ロック室13が連通される。
なお、この第6実施形態では、上記の内係合具38は、上記スリーブ79と上記の押上げピストン83と上記の作動室84の圧油とを介して前記のハウジング8に支持されることになる。
その図11は、前記の図1A及び図2と比べて次の構造が異なる。
図1A及び図2では、前記プルロッド18の下部の外周面と前記の駆動ピストン11との間に第1環状隙間21を形成し、そのピストン11に上記プルロッド18を半径方向へ移動可能に連結していた。
これに対して、図11では、前記ハウジング8に上記プルロッド18を上下移動可能かつ半径方向への移動を阻止した状態で支持し、そのプルロッド18を前記駆動ピストン(ここでは図示せず)と一体に形成してある。また、上記プルロッド18の外周面と前記の内係合具38との間に環状隙間90を形成し、これにより、上記プルロッド18に対して上記の内係合具38を半径方向へ移動可能に配置してある。なお、前記クリーニング流体の横路55は、上記の環状隙間90を経て前記の吐出口51に連通されている。また、上記プルロッド18の上部の雄ネジ(出力部)46に前記カバー部材31がネジ止めされている。
上記の図11の構成は、図1A及び図2と比べて、上記の内係合具38に係合した前記の外係合具39を半径方向へ移動させる構造が簡素になる。
前記の外係合具39は、例示した4つで構成することに代えて、2つ若しくは3つ、又は5つ以上で構成してもよい。
前記の内係合具38と上記の外係合具39との間の楔空間Wの形状は、例示した形状に限定されず、当業者であれば種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記の内係合具38の前記の楔面47と上記の外係合具39との間に中間部材を介在させてもよい。
また、前記のクリーニング用の流体は、例示した圧縮空気に代えて、液体を利用してもよい。
Claims (9)
- 第1ブロック(1)に、第2ブロック(2)の被支持面(2a)を受け止める支持面(S)を設け、
上記の第1ブロック(1)に駆動部材(11)を軸心方向へ移動可能に挿入し、
上記の第1ブロック(1)の上記の支持面(S)よりも先端方向へプルロッド(18)を突出させ、そのプルロッド(18)を上記の駆動部材(11)に連結し、
上記のプルロッド(18)の外周に内係合具(38)を軸心方向へ移動可能に配置し、その内係合具(38)を上記の第1ブロック(1)に対して半径方向へ移動可能に構成すると共に、上記の内係合具(38)を押圧手段(41)によって先端方向へ進出可能に構成し、
上記の第2ブロック(2)の係合孔(3)に挿入される複数の外係合具(39)を上記の内係合具(38)の外周に配置し、その内係合具(38)に上記の複数の外係合具(39)を先端側から楔係合可能に構成し、これらの外係合具(39)に上記プルロッド(18)の出力部(46)を連結し、
上記の複数の外係合具(39)を復帰手段(44)によって半径方向の内方へ移動可能に構成した、ことを特徴とするクランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記の複数の外係合具(39)を先端側から覆うカバー部材(31)を、前記プルロッド(18)の先端部に設けた、ことを特徴とするクランプ装置。 - 請求項2のクランプ装置において、
前記カバー部材(31)の外周に、先端方向へ狭まるガイド面(36)を形成した、ことを特徴とするクランプ装置。 - 請求項2のクランプ装置において、
前記カバー部材(31)と前記の複数の外係合具(39)とを半径方向へ相対移動可能かつ軸心方向へ同行移動可能に連結した、ことを特徴とするクランプ装置。 - 請求項4のクランプ装置において、
前記カバー部材(31)の周壁(31a)に前記の複数の外係合具(39)を半径方向へ移動可能に支持した、ことを特徴とするクランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記の第1ブロック(1)に前記の支持面(S)を周方向へ間隔をあけて複数設け、
隣り合う前記の外係合具(39)(39)の離間隙間によってクリーニング流体の吐出口(51)を構成し、各吐出口(51)を上記の各支持面(S)へ方向付けた、ことを特徴とするクランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記プルロッド(18)をバランス用弾性体(27)によって先端方向へ付勢した、ことを特徴とするクランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記の駆動部材(11)に前記プルロッド(18)を半径方向へ移動可能に連結した、ことを特徴とするクランプ装置。 - 請求項1のクランプ装置において、
前記プルロッド(18)に対して前記の内係合具(38)を半径方向へ移動可能に配置した、ことを特徴とするクランプ装置。
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