JP4618685B2 - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4618685B2
JP4618685B2 JP2006304551A JP2006304551A JP4618685B2 JP 4618685 B2 JP4618685 B2 JP 4618685B2 JP 2006304551 A JP2006304551 A JP 2006304551A JP 2006304551 A JP2006304551 A JP 2006304551A JP 4618685 B2 JP4618685 B2 JP 4618685B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
resin composition
parts
mass
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006304551A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007113011A (ja
Inventor
弘 加茂
哲男 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Chemicals Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Chemicals Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Chemicals Corp filed Critical Asahi Kasei Chemicals Corp
Priority to JP2006304551A priority Critical patent/JP4618685B2/ja
Publication of JP2007113011A publication Critical patent/JP2007113011A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4618685B2 publication Critical patent/JP4618685B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

本発明は、極めて異物数が少なく、高い耐熱性を保持したまま、流動性を付与し、モールドデポジットがなく、計量安定性に優れ、かつ、透明性に優れ、さらに切り粉の発生が少なく、かつ、ブリードアウトが少ない熱可塑性樹脂組成物に関する。
ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、熱可塑性ポリイミド樹脂に代表される非晶性の耐熱樹脂(その多くはスーパーエンジニアリングプラスチックスと呼ばれることがある。)は、その耐熱性が高いことが特長であるが、成型加工時の流動性が十分でない。前述の耐熱樹脂に可塑剤や難燃剤を添加することにより、耐熱樹脂の溶融状態において流動性を付与することができるが、樹脂としての耐熱性を低下させてしまうという問題点が指摘されている。したがって、耐熱樹脂に対して、高度な耐熱性を保持したまま、同時に流動性を付与することが望まれている。
具体的には、ポリフェニレンエーテル樹脂は、耐熱性、吸水性、寸法安定性および機械的、電気的性質などの優れた性質を有する樹脂であり、例えば、工業用品、電気・電子部品、事務機器、各種ハウジング、自動車部品、精密部品など、様々な用途に使用されているが、ポリフェニレンエーテル樹脂単独では流動性や耐薬品性などが不足することからポリスチレンなど他の樹脂とのアロイにすることが広く知られている。しかしながら、ハイインパクトポリスチレンなどを添加すると、一般的には、その樹脂の透明性が失われる。よって、耐熱を高度に保持したまま、流動性を付与し、かつ有色ではあるが、透明性を満足したポリフェニレンエーテル樹脂組成物が望まれている。加えて、ポリフェニレンエーテル比率の高い樹脂組成物は、溶融粘度が非常に高いことから、加工温度を300℃前後にする必要があり、劣化、ゲル化等が起こりやすく、製品中の異物の発生原因となっている。これらの異物は物性の低下や製品の外観の低下などの原因になり、低減させること、できればなくすことが産業上、強く望まれている。
ポリマーの酸化劣化や熱劣化を抑制する観点から、高融点のヒンダードフェノールを添加することが提案されているが、そのフェノール系添加剤の量は微量であり、流動性付与剤としての添加量ではなく、また透明性、計量安定性についても十分でない(たとえば、特開平07−32454号公報、特開平07−145308号公報、特開平07−150000号公報参照)。
一方、耐熱性を保持したまま流動性を付与する技術として、ポリフェニレンエーテルと液晶ポリエステルとのアロイが、提案されている(たとえば、特開平07−70394号公報、特開平7−3137号公報、特開平6−122762号公報参照)。しかしながら、これらの文献には、流動パラフィンについての記載はなく、異物低減や切り粉発生やブリードアウトについての記載はない。
他方、ポリフェニレンエーテルと液晶ポリエステルとホワイトオイルを添加することが提案されている(たとえば、特開平05−202273号公報、特開平05−239322号公報参照)が、これらは、液晶ポリエステルの比率が高く、液晶ポリエステルが連続相の材料であって、異物低減や切り粉発生についての記載もない。
また、ポリフェニレンエーテルと液晶ポリエステルの相容化剤として、ターシャリーブチルハイドロキノンなどの芳香族化合物を添加することが提案されている(たとえば、特表平10−500448号公報参照)が、これらの相容化剤の分子量はいずれも400未満であり、そして異物低減や耐熱性と流動性の両立や切り粉発生についての記載はない。
さらに、PPEと液晶ポリエステルとのアロイに、酸化防止剤の配合が提案されているが、一般的な酸化防止剤に触れているに過ぎず、さらに異物量や切り粉の発生についての記載はない(たとえば、特開平02−97555号公報参照)。
またさらに、ポリフェニレンエーテルと液晶ポリエステルと炭化水素系ワックスのブレンド物が提案されているが、具体的なフェノール安定剤については記載しておらず、異物低減や切り粉発生についての記載もない(たとえば、特開2004−121112号公報参照)。
本発明の第一の態様においては、非晶性の高耐熱樹脂の高い耐熱性を保持したまま、流動性を付与し、きわめて異物数を低減し、モールドデポジットがなく、計量安定性に優れ、かつ透明性を同時に満足させる樹脂組成物を提供すること、本発明の第二の態様においては、耐熱と流動性の両立と異物低減に加え、切り粉発生を低減し、かつブリードアウトがない樹脂組成物を提供することである。
そこで、本発明者らは、上記課題を達成するために鋭意検討した結果、非晶性の高耐熱樹脂に特定の有機化合物を添加することにより、高度な耐熱性と流動性を同時に満足し、きわめて異物数を低減させ、モールドデポジットがなく、計量安定性に優れ、切り粉発生を低減し、かつ、ブリードアウトがない樹脂脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、
1.(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂および熱可塑性ポリイミド樹脂からなる群から選ばれる1種以上の樹脂を70〜100質量%を含有する樹脂成分と、
(B)融点が200℃以上であり、前記樹脂成分100質量部に対して、0.1〜40質量部の有機化合物と、
を含む樹脂組成物、
2.(B)前記有機化合物が、分子量400以上であり、(1分子中の水酸基数/分子量)で示される値が0.0035以上のフェノール系安定剤である、前項1に記載の樹脂組成物、
3.(B)前記有機化合物を、前記樹脂成分100質量部に対して、5重量部を超えて、40質量部以下含有する、前項1または2に記載の樹脂組成物、
4.(A)前記樹脂成分が、ポリフェニレンエーテル系樹脂である、前項1〜3のいずれか一項に記載の樹脂組成物、
5.(A)前記樹脂成分100質量部に対して、(C)液晶ポリエステルを0.1〜30質量部さらに含有する、前項1〜4のいずれか一項に記載の樹脂組成物、
6.(C)前記液晶ポリエステルが、下記式(1)の構造を含有する、前項5に記載の樹脂組成物、
Figure 0004618685
7.(A)前記樹脂成分100質量部に対して、(D)潤滑剤を0.1〜5質量部さらに含有する、前項1〜6のいずれか一項に記載の樹脂組成物、
8.(D)前記潤滑剤が、流動パラフィンである、前項7に記載の樹脂組成物、
9.(A)前記樹脂成分100質量部に対して、(E)I価、II価、III価またはIV価の金属元素を含有する化合物を、0.1〜20質量部さらに含有する、前項5〜8のいずれか一項に記載の樹脂組成物、
10.(E)I価、II価、III価またはIV価の金属元素を含有する化合物が、ZnO及び/またはMg(OH)2である、前項9に記載の樹脂組成物、
11.(A)前記樹脂成分100質量部に対して、(F)アミノ基を有するシラン化合物を、0.1〜5質量部さらに含有する、前項5〜10のいずれか一項に記載の樹脂組成物、
12.(B)前記有機化合物の構造が、下記式(2)である、
Figure 0004618685
(式中、R1、R2、R3は、各々、独立に水素と炭素数1〜5個までのアルキル基からなる群から選ばれる基である。R4、R5、R6、R7、R8、R9は各々、独立に水素と炭素数1〜6個までのアルキル基からなる群から選ばれる基である。)
前項1〜11のいずれか一項に記載の樹脂組成物、
を提供する。
本発明の第一の態様によれば、非晶性の高耐熱樹脂の高い耐熱性を保持したまま、流動性を付与し、きわめて異物数を低減し、モールドデポジットがなく、計量安定性に優れ、かつ透明性を同時に満足させる樹脂組成物を提供することができ、本発明の第二の態様によれば、耐熱と流動性の両立と異物低減に加え、切り粉発生を低減し、かつ、ブリードアウトがない樹脂組成物を提供することができる。
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明の(A)成分は、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、熱可塑性ポリイミド樹脂などが挙げられ、これらは単独でも2種以上混合して用いてもよい。より具体的には、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリカーボネートとアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体の混合物、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、熱可塑性ポリイミド樹脂などが挙げられる。ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリカーボネート樹脂が好適に用いられ、特にポリフェニレンエーテル系樹脂がより好適に用いられる。特に、これらの非晶性熱可塑性樹脂は、耐熱性の観点から、(A)成分の樹脂成分中、通常、70〜100質量%含有され、好ましくは75〜100質量%含有され、より好ましくは85〜100質量%含有され、さらに好ましくは90〜100質量%含有される。
本発明において特に好ましく用いられるポリフェニレンエーテル系樹脂とは、式(3)の繰り返し単位構造からなり、還元粘度(0.5g/dl、クロロホルム溶液、30℃測定)が、0.15〜1.0dl/gの範囲にあるホモ重合体及び/または共重合体である。より好ましい還元粘度は、0.20〜0.70dl/gの範囲、さらに好ましくは0.40〜0.60の範囲である。
Figure 0004618685
(R10、R13は、それぞれ、独立に水素、第一級もしくは第二級の低級アルキル、フェニル、アミノアルキル、炭化水素オキシを表わす。R11、R12は、それぞれ、独立に水素、第一級もしくは第二級の低級アルキル、フェニルを表わす。)
このポリフェニレンエーテル樹脂の具体例としては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−フェニル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレンエーテル)等が挙げられ、さらに、2,6−ジメチルフェノールと他のフェノール類(例えば、2,3,6−トリメチルフェノールや2−メチル−6−ブチルフェノール)との共重合体のようなポリフェニレンエーテル共重合体も挙げられる。中でもポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノールとの共重合体が好ましく、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)がさらに好ましい。
本発明の(A)ポリフェニレンエーテルの製造方法としては、例えば米国特許第3306874号明細書記載の第一銅塩とアミンのコンプレックスを触媒として用い、2,6−キシレノールを酸化重合する方法がある。米国特許第3306875号、同第3257357号および同第3257358号の各明細書、特公昭52−17880号および特開昭50−51197号および同63−152628号の各公報等に記載された方法も(A)ポリフェニレンエーテルの製造方法として好ましい。
本発明の(A)ポリフェニレンエーテル樹脂は、重合工程後のパウダーのまま用いてもよいし、押出機などを用いて、窒素ガス雰囲気下あるいは非窒素ガス雰囲気下、脱揮下あるいは非脱揮下にて溶融混練することでペレット化して用いてもよい。
本発明の(A)ポリフェニレンエーテル樹脂には、種々のジエノフィル化合物により官能化されたポリフェニレンエーテルも含まれる。種々のジエノフィル化合物には、例えば無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、フェニルマレイミド、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、ステアリルアクリレート、スチレンなどの化合物が挙げられる。さらにこれらジエノフィル化合物により官能化する方法としては、ラジカル発生剤存在下あるいは非存在下で押出機などを用い、脱揮下あるいは非脱揮下にて溶融状態で官能化してもよい。あるいはラジカル発生剤存在下あるいは非存在下で、非溶融状態、すなわち室温以上、かつ融点以下の温度範囲にて官能化してもよい。この際、ポリフェニレンエーテルの融点は、示差熱走査型熱量計(DSC)の測定において、20℃/分で昇温するときに得られる温度−熱流量グラフで観測されるピークのピークトップ温度で定義され、ピークトップ温度が複数ある場合にはその内の最高の温度で定義される。
また、本発明の(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂には、ポリフェニレンエーテル樹脂単独又はポリフェニレンエーテル樹脂とポリスチレン系樹脂との混合物であり、さらに他の樹脂が混合されたものも含まれる。ポリスチレン系樹脂とは、例えば、アタクティックポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、シンジオタクティックポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体などが挙げられる。ポリフェニレンエーテル樹脂とポリスチレン系樹脂との混合物を用いる場合は、ポリフェニレンエーテル樹脂とポリスチレン系樹脂との合計量に対して、ポリフェニレンエーテル樹脂が60wt%以上、好ましくは70wt%以上、より好ましくは80wt%以上である。
本発明の(B)成分は、融点が200℃以上の有機化合物である。主に、炭素元素、水素元素、酸素元素、から構成される有機化合物であるが、窒素元素、硫黄元素を含有していてもよい。この(B)成分は、異物低減の観点から、フェノール系安定剤であることが好ましい。特に、このフェノール系安定剤は、融点が200℃以上、かつ分子量が400以上であり、かつ(1分子中の水酸基数)/(分子量)で示される値が0.0035以上であることがより好ましい。本発明で得られる樹脂組成物の耐熱性保持とモールドデポジットの少なさの観点から、(B)成分の融点は200℃以上であり、好ましくは220℃以上であり、より好ましくは230℃以上であり、さらに好ましくは240℃以上である。融点の上限については、分散性の観点から350℃以下が好ましく、330℃以下がより好ましく、310℃以下がさらに好ましい。(B)成分の溶融混練時の組成物中への残存しやすさやモールドデポジットの少なさの観点から、分子量は400以上であり、好ましくは450以上、より好ましくは500以上800以下であり、さらに好ましくは650以上780以下である。さらに、(B)成分の重要な特性として、(1分子中の水酸基数/分子量)の式で示される値が0.0035以上であり、好ましくは0.0036以上であり、より好ましくは0.0037以上であり、さらに好ましくは0.0038以上であり、特に好ましくは0.00385以上である。この値が上記の範囲にあることは、本発明に係る樹脂組成物中の異物数を激減させ、モールドデポジットの少なさと成形時の計量安定性の観点から重要である。
なお、前述の(1分子中の水酸基数/分子量)における「水酸基」とは、フェノール性水酸基を指す。
また、本発明に係る樹脂組成物中の異物数を激減させ、かつ、耐熱性と流動性の高いバランスを両立し、かつモールドデポジットの少なくし、かつ計量安定性の観点から(B)成分は、下記の式(2)の構造を有することが好ましい。
Figure 0004618685
(式(2)において、R1、R2、R3は、各々、独立に水素と炭素数1〜5個までのアルキル基の中から選ばれる基である。式(2)において、R4、R5、R6、R7、R8、R9は各々、独立に水素と炭素数1〜6個までのアルキル基の中から選ばれる基である。)
また、フェノール性水酸基の両隣の置換基同士は同じでも異なっても良いが、製造容易性の観点から同じことが好ましい。さらにブリードアウトや異物の少なさの観点から、R1、R2、R3は、水素、メチル基、エチル基、イソプロピル基が好ましいが、より好ましくはメチル基である。R4、R5、R6、R7、R8、R9は、異物を激減させることができることから、水素、メチル基、イソプロピル基、ターシャリーブチル基が好ましく、イソプロピル基、ターシャリーブチル基がより好ましく、ターシャリーブチル基がさらに好ましい。
フェノール系安定剤の具体例としては、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−i−プロピル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−i−プロピル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリス(4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、4,4‘−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、などが挙げられる。この中でも特に本発明の作用効果には、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼンが好ましい。この化合物として、イルガノックス1330(チバスペシャルティーケミカルズ(株)製、登録商標)やアデカスタブ330(旭電化工業(株)製、登録商標)やANOX330(Chemtura(株)製、登録商標)などの商品が好適に選ばれる。
本発明に係る樹脂組成物において、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂および熱可塑性ポリイミド樹脂からなる群から選ばれる1種以上の樹脂を70〜100質量%を含有する樹脂成分と、(B)成分の含有量は、前記樹脂成分100質量部に対して、0.1〜40質量部含有する。特に、異物低減と流動性付与とモールドデポジットと計量安定性の観点から、(B)成分の含有量は、0.5〜40質量部が好ましく、1.0〜40質量部がより好ましく、5質量部を超えて、40質量部以下がさらに好ましい。また、耐熱と流動のバランスの観点から、(B)成分の含有量の上限は、35質量部が好ましく、30質量部がより好ましく、25質量部がさらに好ましく、10質量部が特に好ましく、7質量部が最も好ましい。また、(B)成分を含有させる前の(A)成分単独において樹脂が透明性を維持している場合、本願の(B)成分を含有することは透明性を維持する上で有効である。
本発明の第一の態様として、前述の(A)成分と(B)成分とを含む樹脂組成物により、異物を激減させ、耐熱性と流動性を両立させ、切り粉発生の少なく、ブリードアウトのない組成物が得られる。
本発明の(C)液晶ポリエステルは、サーモトロピック液晶ポリマーと呼ばれるポリエステルで、公知のものを使用できる。例えば、p−ヒドロキシ安息香酸およびポリエチレンテレフタレートを主構成単位とするサーモトロピック液晶ポリエステル、p−ヒドロキシ安息香酸および2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸を主構成単位とするサーモトロピック液晶ポリエステル、p−ヒドロキシ安息香酸および4,4′−ジヒドロキシビフェニルならびにテレフタル酸を主構成単位とするサーモトロピック液晶ポリエステルなどが挙げられる。
耐熱性と流動性の両立の観点と切り粉発生低減の観点から、(C)液晶ポリエステルは、下記式(1)の構造を含有することが好ましい。
Figure 0004618685
本発明の(C)液晶ポリエステルとしては、下記構造単位(イ)および(ロ)、並びに必要に応じて(ハ)および/または(ニ)からなるものが好ましく用いられる。
Figure 0004618685
Figure 0004618685
Figure 0004618685
Figure 0004618685
ここで、構造単位(イ)、(ロ)は、それぞれ、p−ヒドロキシ安息香酸から生成したポリエステルの構造単位と、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸から生成した構造単位である。構造単位(イ)および(ロ)を使用することで、耐熱性と流動性の両立の観点と切り粉発生低減に優れた本発明の樹脂組成物を得ることができる。上記構造単位(ハ)、(ニ)中のXは、下記(式4)よりそれぞれ任意に1種あるいは2種以上選択することができる。
Figure 0004618685
構造式(ハ)において好ましいのは、エチレングリコール、ハイドロキノン、4,4′−ジヒドロキシビフェニル、2,6−ジヒドロキシナフタレン、ビスフェノールAそれぞれから生成した構造単位であり、より好ましいのは、エチレングリコール、4,4′−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンであり、さらに好ましいのは、エチレングリコール、4,4′−ジヒドロキシビフェニルである。構造式(ニ)において好ましいのは、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ジカルボキシナフタレンそれぞれから生成した構造単位であり、より好ましいのは、テレフタル酸、イソフタル酸である。
構造式(ハ)および構造式(ニ)は、上記に挙げた構造単位を少なくとも1種あるいは2種以上を併用することができる。具体的には、2種以上併用する場合、構造式(ハ)においては、1)エチレングリコールから生成した構造単位/ハイドロキノンから生成した構造単位、2)エチレングリコールから生成した構造単位/4,4′−ジヒドロキシビフェニルから生成した構造単位、3)ハイドロキノンから生成した構造単位/4,4′−ジヒドロキシビフェニルから生成した構造単位、などを挙げることができる。
また、構造式(ニ)においては、1)テレフタル酸から生成した構造単位/イソフタル酸から生成した構造単位、2)テレフタル酸から生成した構造単位/2,6−ジカルボキシナフタレンから生成した構造単位、などを挙げることができる。ここでテレフタル酸量は2成分中、好ましくは40wt%以上、より好ましくは60wt%以上、さらに好ましくは80wt%以上である。テレフタル酸量を2成分中40wt%以上とすることで、比較的に流動性、耐熱性が良好な樹脂組成物となる。液晶ポリエステル(C)成分中の構造単位(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の使用分割は特に限定されない。ただし、構造単位(ハ)と(ニ)は基本的にほぼ等モル量となる。
また、構造単位(ハ)、(ニ)からなる構造単位(ホ)を、(C)成分中の構造単位として使用することもできる。具体的には、1)エチレングリコールとテレフタル酸から生成した構造単位、2)ハイドロキノンとテレフタル酸から生成した構造単位、3)4,4′−ジヒドロキシビフェニルとテレフタル酸から生成した構造単位、4)4,4′−ジヒドロキシビフェニルとイソフタル酸から生成した構造単位、5)ビスフェノールAとテレフタル酸から生成した構造単位、などを挙げることができる。
Figure 0004618685
本発明の(C)液晶ポリエステル成分には、必要に応じて、本発明の特徴と効果を損なわない程度の少量の範囲で、他の芳香族ジカルボン酸、芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシカルボン酸から生成する構造単位を導入することができる。本発明の(C)成分の溶融時での液晶状態を示し始める温度(以下、液晶開始温度という。)は、好ましくは150〜350℃、より好ましくは180〜320℃である。液晶開始温度をこの範囲にすることは、得られる成形体中に黒色異物が少なくなる傾向があり、好ましい。
本発明の第二の態様である(A)成分と(B)成分の混合物に対する、(C)液晶ポリエステルの添加は、(A)成分である樹脂成分100質量部に対して、0.1〜30質量部が含有されていることが好ましい。耐熱性を低下させることなく、流動性を付与する上で、(C)成分が重要である。流動性と機械強度の観点から、(A)成分である樹脂成分100質量部に対して、その含有量は、1〜30質量部、好ましくは2〜20質量部、より好ましくは2.5〜10質量部、さらに好ましくは4〜8質量部である。さらに、本発明の(B)成分の添加が、(A)成分と(C)成分の存在下、驚くべきことに、切り粉発生の抑制とブリードアウトの抑制に極めて効果的である。この際の(B)成分の含有量は、(A)成分である樹脂成分100質量部に対して、通常、0.1〜40質量部、好ましくは0.5〜10質量部、異物低減に加え、切り粉発生の抑制とブリードアウト抑制の観点から、0.9〜3質量部がより好ましい。
本発明の(D)潤滑剤とは、一般的に滑剤と呼ばれるものである。例えば、ペレットの表面にコーティングされる外部潤滑剤や、溶融混練されることによりペレットの内部に分散されている内部潤滑剤のことである。潤滑剤の具体例として、炭化水素系の滑剤(流動パラフィン、天然パラフィン、低分子量ポリエチレンなど)、脂肪酸系の滑剤(高級脂肪酸、オキシ脂肪酸など)、脂肪酸アミド系滑剤(脂肪酸アミド、アルキレンビス脂肪酸アミドなど)、エステル系滑剤(脂肪酸の低級アルコールエステル、脂肪酸の多価アルコールエステル、脂肪酸のポリグリコールエステル、脂肪酸の脂肪アルコールエステルなど)、アルコール系滑剤(脂肪アルコール、多価アルコール、ポリグリコール、ポリグリセロールなど)、金属石けん系滑剤などが挙げられる。これらの中でも、異物低減と流動性付与の観点から、炭化水素系の滑剤が好ましく、さらに流動パラフィンがより好ましい。
本発明の(D)流動パラフィンとは、常温で液状であり、パラフィン系炭化水素を含むオリゴマー状及び重合体である。パラフィン炭化水素とアルキルナフテン炭化水素の混合物である。ミネラルオイルと呼ばれることもある。芳香族を含むものは、ポリフェニレンエーテルの耐薬品の観点から、好ましくない。15℃における比重が0.8494以下のものも、15℃における比重が0.8494を超えるものも含む。例えば、代表的なものでは、エクソンモービル有限会社製のクリストール(登録商標)N352、プライモール(登録商標)N382、出光興産(株)製のダイアナプロセスオイル(登録商標)PW−380、PW−150、PW−100、PW−90などを好適に用いることができる。
本発明の(D)流動パラフィンは、(A)成分である樹脂成分100質量部に対して、0.1〜5質量部含有される。また、本発明において、(A)、(B)、(C)成分存在下、(D)成分は、異物低減と流動性に極めて重要な成分であり、異物低減と流動性とブリードアウトの観点から、その含有量は、(A)成分である樹脂成分100質量部に対して、0.2〜3質量部が好ましく、0.3〜2質量部がより好ましく、0.4〜1.5質量部さらに好ましい。
本発明の(E)I価、II価、III価またはIV価の金属元素を含有する化合物は、金属を含有する無機化合物または有機化合物である。本発明の(E)成分は、本質的に金属元素を主たる構成成分とする化合物である。(E)成分におけるI価、II価、III価またはIV価をとりうる金属元素の具体例として、Li、Na、K、Zn、Cd、Sn、Cu、Ni、Pd、Co、Fe、Ru、Mn、Pb、Mg、Ca、Sr、Ba、Al、Ti、Ge、Sbが挙げられる。中でもZn、Mg、Ti、Pb、Cd、Sn、Sb、Ni、Al、Ge元素が好ましく、Zn、Mg、Ti元素がより好ましい。衝撃性を大きく向上させる観点から、I価、II価、III価またはIV価の金属元素がZn元素および/またはMg元素であることが特に好ましい。
本発明の(E)I価、II価、III価またはIV価の金属元素を含有する化合物の具体例として、上記金属元素の酸化物、水酸化物、アルコキサイド塩、脂肪族カルボン酸塩、酢酸塩が挙げられる。好ましい酸化物の例としては、ZnO、MgO、TiO4、TiO2、PbO、CdO、SnO、SbO、Sb23、NiO、Al2O3、GeOなどが挙げられる。また、好ましい水酸化物の例としては、Zn(OH)2、Mg(OH)2、Ti(OH)4、Ti(OH)2、Pb(OH)2、Cd(OH)2、Sn(OH)2、Sb(OH)2、Sb(OH)3、Ni(OH)2、Al(OH)3、Ge(OH)2などが挙げられる。さらに、好ましいアルコキサイド塩の例としては、Ti(OiPr)4、Ti(OnBu)4などが挙げられる。またさらに、好ましい脂肪族カルボン酸塩の例としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸チタニウム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸カドニウム、ステアリン酸すず、ステアリン酸アンチモン、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸ゲルマニウムなどが挙げられる。中でもより好ましい具体例としては、ZnO、Mg(OH)2、Ti(OiPr)4、Ti(OnBu)4、酢酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウムが挙げられ、さらに好ましくは、ZnO及び/またはMg(OH)2である。
本発明の(E)成分の含有量は、(A)、(B)、(C)成分存在下、または(A)、(B)、(C)、(D)成分存在下、(A)成分である樹脂成分100質量部に対して、0.1〜20質量部である。樹脂組成物の相剥離、機械強度(引張り強度、伸び、耐衝撃性など)の観点から、(A)成分である樹脂成分100質量部に対して、0.2〜15質量部が好ましく、0.5〜1質量部がより好ましい。
本発明の(F)成分は、アミノ基を有するシラン化合物である。これらはアミノ基を含有するシランカップリング剤が好適である。アミノ基を有するシラン化合物の具体例としては、γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-アミノプロピルトリエトキシシラン、γ-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-(β-アミノエチル)-γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-(β-アミノエチル)-γ-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ-フェニル-γ-アミノプロピルトリメトキシシランなどが挙げられ、γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-アミノプロピルメチルジメトキシシランが好ましい。
本発明の(F)成分の含有量は、(A)、(B)、(C)成分存在下、または(A)、(B)、(C)、(D)成分存在下、または(A)、(B)、(C)、(D)、(E)成分存在下、(A)成分である樹脂成分100質量部に対して、0.1〜5質量部である。樹脂組成物の相剥離、機械強度(引張り強度、伸び、耐衝撃性など)の観点から、0.1〜3質量部が好ましく、0.2〜1質量部がより好ましい。
本発明では、上記の成分の他に、本発明の特徴および効果を損なわない範囲で必要に応じて他の附加的成分、例えば、難燃剤(有機リン酸エステル系化合物、フォスファゼン系化合物、シリコーン系化合物)、エラストマー(エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/1−ブテン共重合体、エチレン/プロピレン/非共役ジエン共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、エチレン/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル共重合体およびエチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸共重合体、ABSなどのスチレン系共重合体、ポリエステルポリエーテルエラストマー、ポリエステルポリエステルエラストマー、ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体、ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体の水素添加物)、可塑剤(低分子量ポリエチレン、エポキシ化大豆油、ポリエチレングリコール、脂肪酸エステル類等)、難燃助剤、耐候(光)性改良剤、各種着色剤、離型剤等を、本発明に係る樹脂組成物に添加してもかまわない。
本発明に係る樹脂組成物は、種々の方法で製造することができる。例えば、単軸押出機、二軸押出機、ロール、ニーダー、ブラベンダープラストグラフ、バンバリーミキサー等による加熱溶融混練方法が挙げられるが、中でも二軸押出機を用いた溶融混練方法が最も好ましい。この際の溶融混練温度は特に限定されるものではないが、通常、150〜350℃の中から任意に選ぶことができる。
本発明により得られた樹脂組成物は、従来より公知の種々の方法、例えば、射出成形、押出成形、中空成形により各種部品の成形体として成形できる。これら成形体は、例えば、家電OA部品、自動車用部品、事務機器用部品、電子材料部品など、特に難燃性と耐熱性が要求される用途に適している。また、本発明での樹脂組成物は、異物が極めて少ないために、成形体として、主に押出シート成形により得られる、フィルム、シートも好適である。この場合、Tダイ押出成形、インフレーション成形が好ましく、耐熱性に優れたフィルム、シートが得られるので、電子・電気部品の用途にも最適である。
本発明を以下、実施例に基づいて説明する。但し、本発明はその趣旨を越えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
(A)ポリフェニレンエーテル樹脂(PPE):下記製造例1記載のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を使用した。
[製造例1]
ポリフェニレンエーテル(PPE)の製造例
2,6−ジメチルフェノールをトルエン溶媒中で触媒存在下にて酸化重合して、還元粘度(0.5g/dl、クロロホルム溶液、30℃測定)0.43のパウダー状のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を得た。
(B)フェノール系安定剤(安定剤−1)
安定剤−1:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、イルガノックス1330(登録商標)を用いた。融点=244℃、分子量=775、(1分子中の水酸基数)/(分子量)=0.00387
構造は、下記式(2)において、R1=R2=R3=メチル基、R4=R5=R6=R7=R8=R9=ターシャリーブチル基、に相当する。
Figure 0004618685
(B)成分の比較のために以下の化合物を用いた。
化合物−1:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、イルガノックス1010(登録商標)融点=120℃、分子量=1178、(1分子中の水酸基数)/(分子量)=0.00340
化合物−2:ベンゾグアナミン(日本カーバイド工業(株)製、融点=228℃、分子量=187)
化合物−3:フタルイミド(三星化学工業(株)製、融点=234℃、分子量=147)
化合物−4:芳香族縮合リン酸エステル(大八化学工業(株)製、CR−741、無色液体、凝固点4〜5℃、縮合度1として分子量=739)
化合物−5:シリコーンパウダー、架橋タイプ、R−900、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製、白色粉末
化合物−6:硫化亜鉛(ZnS)(和光純薬(株)製、特級グレード)
(C)液晶ポリエステル(LCP):下記製造例2記載の液晶ポリエステルを使用した。
[製造例2]
液晶ポリエステル(LCP)の製造例
窒素雰囲気下において、p−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、無水酢酸を仕込み、加熱溶融し、重縮合することにより、以下の理論構造式を有する液晶ポリエステル(LCP)を得た。なお、組成の成分比はモル比を表す。
Figure 0004618685
(D)流動パラフィン:クリストール(登録商標)N352、エクソンモービル有限会社製、常温で無色液体
(E)ZnO:酸化亜鉛、銀嶺−A(登録商標)、東邦亜鉛(株)製
(F)シラン−1:N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、KBM−602、信越化学工業(株)製
各樹脂組成物の成形と物性評価を、以下の方法に従って実施した。
(1)射出成形
得られたペレットを、ノズル側からフィード側にかけて、シリンダー温度330/330/320/310℃、射速85%、金型温度90℃に設定した射出成形機[IS−80EPN:東芝機械(株)社製]を用いて成形を行った。各成形片を射出する圧力に関しては、徐々にゲージ圧力を上げていき、長手方向にぎりぎりフルショットできるゲージ圧力に対し、0.5(MPa)を加えたゲージ圧力に設定して成形を実施した。
(2)異物数
得られたペレットを、上記(1)の成形により、長さ90mm、幅50mm、厚さ2.5mmの平板状成形片を得た。この成形品表面の異物量を画像解析装置[顕微鏡部:ニコンE600L、カメラ部:ソニーXC−003、画像処理ソフト:ニレコLUZEX SE]を使用し、反射法により、4cm2中に含まれる最大径50μm以上の異物数を測定し、その結果を表1〜3のいずれかに示した。異物数は少なければ少ないほどよい。
(3)耐熱性
得られたペレットを、上記(1)の成形により、厚み3.2mm×長さ127mm×幅12.7mmのASTM短冊試験片に成形した。得られた成形片を用いて、ASTM D648に準拠し、1.82MPa荷重下での荷重たわみ温度を測定した。
(4)流動性
得られたペレットを、上記(1)の成形条件にて、厚さ1.6mmのASTM短冊試験片を成形するに際し、フルショットできる圧力から、少しずつ設定圧力を下げていき、フルショットサイズから1mmショートするときのゲージ圧力を測定した。この圧力をSSP(MPa)(「Short Shot Pressure」を略した。)とし、この値が小さいほど流動性に優れる。
(5)モールドデポジット(表中「MD」と記載)
上記(2)と同様の、長さ90mm、幅50mm、厚さ2.5mmの平板状成形片を連続で100回成形した後、金型への付着物を目視で観察し、以下基準に基づき、モールデポジットの少なさを判定した。
〇:付着物は認められない。
△:少量の付着物が認められた。
×:多量の付着物が認められた。
(6)計量安定性
上記(5)と同様の、射出成形を100回行い、その各々の計量時間を計測し、そのばらつきぐあいの尺度として標準偏差をとり、以下の判定基準にもとづき、計量安定性を評価した。
〇:標準偏差が0.3未満
△:標準偏差が0.3以上0.5未満
×:標準偏差が0.5以上
(7)透明性
上記(3)で用いたものと同様の短冊試験片を用い、厚みが3.2mmになるように、印字のある紙の上に試験片を設置し、上方から、目視で観察し、以下の判断基準に基づいて、透明性を判断した。
○:クリアに紙の印字が判読できる。
△:クリアではなく、ややにごっているが、紙の印字をなんとか判読できる。
×:にごっていて、紙の印字が読みづらいか、読めない。
(8)切り粉発生量
下記実施例にて示すように、本発明に係る樹脂組成物を2軸押出機によって溶融混練し、水冷によって得られたストランドをぺレタイズカッターによりペレット化し、3kg確保する。それを全量20メッシュでふるい、メッシュを通過し、回収された切り粉の重量を全重量に対する割合で表示し、以下の判断基準にもとづいて切り粉発生量を判定した。
成形作業場環境の観点から、切り粉発生量は少ないほうが好ましい。
○:切り粉発生量の全重量に占める割合が、2%未満である場合
△:切り粉発生量の全重量に占める割合が、2%以上、3%未満である場合
×:切り粉発生量の全重量に占める割合が、3%以上である場合
(9)ブリードアウト
上記(2)と同様の平板状成形片を、150℃に設定された熱風乾燥オーブン(パーフェクトオーブンPHH−201 エスペック(株)製)に2時間入れた後、とりだし、成形板表面を目視にて観察し、以下の判断基準に従って、ブリードアウトについて判断した。
○:全く析出物が観察されないし、指で成形片表面をこすっても、全く指に付着物も認められない場合。
△:目視では析出物は確認できないが、指で成形片表面をこすると、指に付着物が認められる場合。
×:明らかに目視だけで、粉状のものあるいは液状のものが観察される場合。
[実施例1〜3、比較例1,2および4]
(A)ポリフェニレンエーテル(PPE)と(B)フェノール系安定剤(安定剤−1)を、表1に示す割合(質量部)で、全量トップフィードにて、フィード直下のバレル温度のみ280℃、それ以外のバレル温度とダイヘッド温度は全て290℃に設定したベントポート付き二軸押出機(ZSK−25;WERNER&PFLEIDERER社製)を用いて、吐出量8kg/hr、スクリュー回転数300rpmにて溶融混練し、ペレットとして得た。このペレットを用い、上に示した方法に従って成形し、評価を実施した。その結果を表1に示した。
[比較例3]
(B)フェノール系安定剤(安定剤−1)を用いなかったこと以外は、実施例1と同様に実施し、ペレットを得て、このペレットを用い、上に示した方法に従って成形し、評価を実施した。その結果を表1に示した。流動性評価において、流動性が悪いため、最大圧力の13Mpaにしても、試験片が得られず、SSPが求められなかった。
[比較例5〜9]
(B)フェノール系安定剤(安定剤−1)の代わりに、表1に示すように、化合物−1から化合物−6のいずれかを用いたこと以外は、実施例1と同様に実施し、ペレットを得て、このペレットを用い、上に示した方法に従って成形し、評価を実施した。その結果を表1に示した。
[実施例4、比較例10]
(A)成分として、ポリカーボネート樹脂(PC、パンライトL−1250Y(登録商標)、帝人化成(株)製)を用い、表1のように配合し、成形温度を280℃としたこと以外は、実施例1と同様に実施し、ペレットを得て、このペレットを用い、上に示した方法に従って成形し、評価を実施した。その結果を表1に示した。
[実施例5]
(A)成分として、ポリフェニレンエーテル(PPE)を90質量部、アタクティックポリスチレン(GP、685、PSジャパン社製)を10質量部配合した(表中「PPE+PS1」とした。)こと以外は、実施例1と同様に実施し、ペレットを得て、このペレットを用い、上に示した方法に従って成形し、評価を実施した。その結果を表1に示した。
表1が示すように、本発明における、特定のヒンダードフェノール安定剤を熱可塑性樹脂に特定量含有させることにより、極めて異物が少なく、耐熱と流動性を両立し、モールドデポジットがなく、かつ、計量安定性に優れ、透明性に優れる樹脂組成物が得られることがわかる。
Figure 0004618685
[参考例1〜5、比較例11〜13]
(A)ポリフェニレンエーテル(PPE)、(B)フェノール系安定剤(安定剤−1)、硫化亜鉛(化合物−6)、(C)液晶ポリエステル(LCP)、(D)流動パラフィン、(E)酸化亜鉛(ZnO)、の中から、各成分を選択し、表2に示す割合(質量部)で、全量トップフィードにて、フィード直下のバレル温度のみ280℃、それ以外のバレル温度とダイヘッド温度は全て290℃に設定したベントポート付き二軸押出機(ZSK−25;WERNER&PFLEIDERER社製)を用いて、吐出量8kg/hr、スクリュー回転数300rpmにて溶融混練し、ペレットとして得た。このペレットを用い、上に示した方法に従って成形し、評価を実施した。その結果を表2に示した。
表2からわかるように、本発明において、(A)ポリフェニレンエーテルと(C)液晶ポリエステルと(E)酸化亜鉛と含む組成物に、(B)特定のヒンダードフェノール安定剤を含有することが、異物の低減と切り粉発生量に大きく影響することがわかる。さらに、(D)流動パラフィンを併用することが、一段と異物を低減させ、異物低減と流動性に効果的であることがわかる。
[参考例6]
(E)酸化亜鉛(ZnO)の代わりに、(F)シラン化合物(シラン−1)を用い、表2に示す割合(質量部)に配合したこと以外は、実施例13と同様に実施し、ペレットを得て、このペレットを用い、上に示した方法に従って成形し、評価を実施した。その結果を表2に示した。
[参考例7]
(E)酸化亜鉛(ZnO)を用いなかったこと以外は、実施例10と同様に実施し、ペレットを得て、このペレットを用い、上に示した方法に従って成形し、評価を実施した。その結果を表2に示す。切り粉発生量はやや多いが、実用上、問題ないレベルであることがわかる。
Figure 0004618685
[参考例8および9、比較13〜15]
(A)成分として、ポリフェニレンエーテル(PPE)を86.4質量部、アタクティックポリスチレン(GP、685、PSジャパン社製)を13.6質量部配合(表中「PPE+PS2」とした。)し、(B)フェノール系安定剤(安定剤−1)、(B)成分の比較として、ヒンダードフェノール化合物(化合物−1)、(C)液晶ポリエステル(LCP)、(D)流動パラフィン、(E)酸化亜鉛(ZnO)、の中から、各成分を選択し、表3に示す割合(質量部)で、全量トップフィードにて、フィード直下のバレル温度のみ280℃、それ以外のバレル温度とダイヘッド温度は全て290℃に設定したベントポート付き二軸押出機(ZSK−25;WERNER&PFLEIDERER社製)を用いて、吐出量8kg/hr、スクリュー回転数300rpmにて溶融混練し、ペレットとして得た。このペレットを用い、上に示した方法に従って成形し、評価を実施した。その結果を表3に示した。
表3から、(B)成分の特定のパラメーターを有するヒンダードフェノールを選択した時に、初めて、極めて効果的に異物数を低減でき、切り粉発生量を大きく抑制できることがわかる。さらにブリードアウトにも効果がある。また、(D)流動パラフィンの添加は、さらに異物数低減と流動性付与に効果的であることがわかる。
[参考例10〜13、比較例16、比較例17]
(A)ポリフェニレンエーテル(PPE)、(B)フェノール系安定剤(安定剤−1)、(C)液晶ポリエステル(LCP)、(D)流動パラフィン、(E)酸化亜鉛(ZnO)、(F)シラン化合物(シラン−1)の中から、各成分を選択し、表3に示す割合(質量部)で、全量トップフィードにて、フィード直下のバレル温度のみ280℃、それ以外のバレル温度とダイヘッド温度は全て290℃に設定したベントポート付き二軸押出機(ZSK−25;WERNER&PFLEIDERER社製)を用いて、吐出量8kg/hr、スクリュー回転数300rpmにて溶融混練し、ペレットとして得た。このペレットを用い、上に示した方法に従って成形し、評価を実施した。その結果を表3に示した。
Figure 0004618685
以上のことから、本発明の第一の態様において、特定量の(A)成分と(B)成分を含有する樹脂組成物が、非晶性の高耐熱樹脂の高い耐熱性を保持したまま、流動性を付与し、きわめて異物数を低減し、モールドデポジットがなく、計量安定性に優れ、かつ透明性を同時に満足させる樹脂組成物を提供することがわかる。
次に、本発明の第二の態様において、特定量の(A)成分と(B)成分と(C)成分とを含有する樹脂組成物が、耐熱と流動性の両立と異物低減に加え、切り粉発生を低減し、かつブリードアウトがない樹脂組成物を提供することがわかる。さらに、(D)成分が、異物数低減と流動性付与にさらに効果的であることがわかる。(E)成分と(F)成分の添加が切り粉発生量に効果的であることがわかる。
本発明に係る樹脂組成物は、第一の態様においては、非晶性の高耐熱樹脂の高い耐熱性を保持したまま、流動性を付与し、きわめて異物数を低減し、モールドデポジットがなく、計量安定性に優れ、かつ透明性を同時に満足させることが可能となり、さらに、第二の態様においては、耐熱と流動性の両立と異物低減に加え、切り粉発生を低減し、かつブリードアウトがない樹脂組成物を提供することが可能となり、高機能で、かつ高品質な樹脂組成物を安定して、生産することが可能となり、極めて産業上の利用価値は高い。

Claims (10)

  1. (A)ポリフェニレンエーテル系樹脂およびポリカーボネート樹脂からなる群から選ばれる1種以上の樹脂を70〜100質量%を含有する樹脂成分と、
    (B)融点が200℃以上であり、(一分子中の水酸基数/分子量)で示される値が0.0035以上のフェノール系安定剤である、前記樹脂成分100質量部に対して、5質量部を超えて、40重量部以下の有機化合物と、
    を含む樹脂組成物。
  2. (B)前記有機化合物が、分子量400以上であ、請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. (A)前記樹脂成分が、ポリフェニレンエーテル系樹脂である、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
  4. (A)前記樹脂成分100質量部に対して、(C)液晶ポリエステルを0.1〜30質量部さらに含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
  5. (C)前記液晶ポリエステルが、下記式(1)の構造を含有する、請求項4に記載の樹脂組成物。
    Figure 0004618685
  6. (A)前記樹脂成分100質量部に対して、(D)潤滑剤を0.1〜5質量部さらに含有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
  7. (D)前記潤滑剤が、流動パラフィンである、請求項6に記載の樹脂組成物。
  8. (A)前記樹脂成分100質量部に対して、(E)ZnO及び/またはMg(OH) 2 を、0.1〜20質量部さらに含有する、請求項4〜7のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
  9. (A)前記樹脂成分100質量部に対して、(F)アミノ基を有するシラン化合物を、0.1〜5質量部さらに含有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
  10. (B)前記有機化合物の構造が、下記式(2)である、
    Figure 0004618685
    (式中、R1、R2、R3は、各々、独立に水素と炭素数1〜5個までのアルキル基からなる群から選ばれる基である。R4、R5、R6、R7、R8、R9は各々、独立に水素と炭素数1〜6個までのアルキル基からなる群から選ばれる基である。)
    請求項1〜のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
JP2006304551A 2004-10-14 2006-11-09 樹脂組成物 Active JP4618685B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006304551A JP4618685B2 (ja) 2004-10-14 2006-11-09 樹脂組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004299760 2004-10-14
JP2004303704 2004-10-19
JP2006304551A JP4618685B2 (ja) 2004-10-14 2006-11-09 樹脂組成物

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006540915A Division JP4750039B2 (ja) 2004-10-14 2005-10-07 樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007113011A JP2007113011A (ja) 2007-05-10
JP4618685B2 true JP4618685B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=38095481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006304551A Active JP4618685B2 (ja) 2004-10-14 2006-11-09 樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4618685B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020226034A1 (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 ポリカーボネート樹脂組成物
KR20230031850A (ko) * 2020-07-03 2023-03-07 미쯔비시 가스 케미칼 컴파니, 인코포레이티드 수지 조성물 및 성형체

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001505241A (ja) * 1996-11-22 2001-04-17 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 防炎性熱可塑性成形材料
JP2004211084A (ja) * 2002-12-19 2004-07-29 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリフェニレンエ−テル系樹脂製シート

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02117957A (ja) * 1988-10-27 1990-05-02 Hitachi Chem Co Ltd ポリアミドイミド樹脂組成物
JP2861735B2 (ja) * 1992-07-29 1999-02-24 住友化学工業株式会社 変性ポリフェニレンエーテルとその製造方法および熱可塑性樹脂組成物
JPH073137A (ja) * 1993-06-18 1995-01-06 Sumitomo Chem Co Ltd 液晶ポリエステル樹脂組成物
JP3419038B2 (ja) * 1993-09-07 2003-06-23 住友化学工業株式会社 熱可塑性樹脂組成物

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001505241A (ja) * 1996-11-22 2001-04-17 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 防炎性熱可塑性成形材料
JP2004211084A (ja) * 2002-12-19 2004-07-29 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリフェニレンエ−テル系樹脂製シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007113011A (ja) 2007-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4750039B2 (ja) 樹脂組成物
JP7097167B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物、太陽光発電モジュール用接続構造体
JP4618685B2 (ja) 樹脂組成物
JPWO2006073168A1 (ja) ハードディスクドライブ内部部品
JP5005161B2 (ja) ポリフェニレンエ−テル系樹脂製シート
JP4716585B2 (ja) 樹脂組成物製シート
JP4727090B2 (ja) 特異なモルフォロジーを形成しうる樹脂組成物
JP4804165B2 (ja) 樹脂製シートの製造方法
WO2024004603A1 (ja) 熱可塑性樹脂組成物および成形品
JP5121550B2 (ja) 樹脂組成物
JP2005255941A (ja) リサイクル性の改良された樹脂組成物
JP2004244537A (ja) ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物
JP4518383B2 (ja) ポリフェニレンエ−テル系樹脂製tabリードテープ
JP4318450B2 (ja) 難燃性樹脂組成物
JP4570682B2 (ja) 導電性熱可塑性樹脂組成物
JP4901028B2 (ja) 耐衝撃性に優れた樹脂組成物
JP5004595B2 (ja) ポリフェニレンエーテル系樹脂製トレー及びその製造方法
JP4286726B2 (ja) ポリフェニレンエ−テル系樹脂製tabスペーサーテープ
JP2007145016A (ja) ポリフェニレンエーテル系樹脂製フィルム及びその製造方法
JP2512443B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2007246893A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP5411800B2 (ja) 柔軟性に優れる樹脂組成物を用いたワイヤ被覆材またはケーブル被覆材
JP2002347096A (ja) 成形品およびその製造方法
JP2003073530A (ja) 樹脂組成物
CN115244130A (zh) 树脂组合物、成型品、以及电线

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101021

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4618685

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350