JP4616976B2 - 空気浄化空調装置及び空気浄化空調方法 - Google Patents

空気浄化空調装置及び空気浄化空調方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空気浄化空調装置及び空気浄化空調方法に関し、更に詳細には室内を循環する循環空気及び室内に導入する外気のそれぞれに対して温度調整、湿度調整及び不純物除去をエネルギーの節約を図りながら行って室内の空気の温度、湿度及び浄化を行う空気浄化空調装置及び空気浄化空調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体や液晶などの電子ディバイス製品は、空気温湿度及び室圧を一定にし且つ空気中における浮遊粒子が、限定された清浄度レベル(一般的には米国連邦規格209D)に管理された環境、いわゆるクリーンルーム(以下、CRと称する)で製造されていることは既に知られている。このようなCR内の環境においては、電子ディバイス製造装置やCR内空気を清浄に維持するための機器からの発熱が多いため、冬季においても冷房負荷となっている。
【0003】
そして、近時、空気中にppbレベルで含まれるNH3やSO2ガス(以下、可溶性ガス不純物という)をサブppbレベルまで低下して高い清浄度の環境についても厳格な管理が求められるようになってきた。
【0004】
CR内の可溶性ガス不純物成分は、外気によってCR内に持ち込まれるものと、CR内で発生するものとが混在しており、いずれにしても外気処理系(外気を処理しながらCR内に導入する系)及びCR内循環空気処理系(CR内の空気を循環させながら必要な処理を行う系)での削減策が対策の1つとして考えられる。
【0005】
従来、外気処理系では、加湿も同時に行うことができ、且つランニングコストが乾式除去方式(ケミカルフィルタによる化学吸着除去方式)に比べて安価なエアワッシャ(水などを吸収液として、気液接触により被処理空気中の可溶性ガス不純物を吸収除去する装置)が一部で普及している。
【0006】
一方、CR内循環空気処理系では、温湿度の制御性能の困難さ及び設置スペースの確保難等の理由から主にケミカルフィルタが使用されているが、一部ではエアワッシャの使用が提案されている(特開2000-33221号公報、特開2000-42338号公報等)。従って、これらの手段を組み合わせれば、可溶性ガス不純物の除去に最適な手段、すなわち、外気処理系及びCR内循環空気処理系のいずれにおいてもエアワッシャによる被処理空気の浄化を行うことができ、高い可溶性ガス不純物の削減効果を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、日本のような秋季から春季にかけての加湿期における加湿は、従来から外気処理系で行われており、この外気処理系では加湿のための加熱が必要となっている。すなわち、加湿期における加湿は、外気処理系において加湿のための熱エネルギーを付加し、所定の露点まで加湿を行い空調空間であるCRに供給している。
【0008】
これは、加湿期における外気は温度が低いため単に水と気液接触をさせても処理空気が所定の露点にならないためである。また、外気を加熱した結果、処理されてCRに導入される外気のエンタルピが増加し、CR循環空気処理系での外気のもつ冷房能力が減少するという問題があった。すなわち、加熱エネルギー分は、同時に本来存在している冷却エネルギーを消失させることになり、結局2倍のエネルギーを消費していることとなってエネルギーの大いなる無駄使いである。
【0009】
更に、外気処理系でエアワッシャ処理をしている空気浄化空調システムにおいては、CR内循環空気処理系でアミン類(NHX)等に由来する可溶性ガス不純物成分としてアルカリ性ガス成分が多くなる傾向にある。そのため、エアワッシャの吸収洗浄液として純水を用いた場合、pH値が通常よりアルカリ性側に偏り、アルカリ性ガス成分の除去性能が外気処理系に比べて低下するという問題があった。
【0010】
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、外気処理系及びCR内循環空気処理系において可溶性ガス不純物の除去と加湿を行うと同時に、外気処理系での加湿量を最小限に制御してCR内循環空気処理系での加湿を主に行うようにすることで、加湿エネルギー及び空調コストの大幅な削減を達成すると共に可溶性ガス不純物の除去性能を改善する空気浄化空調装置及び空気浄化空調方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は空気浄化空調装置であり、前述の技術的課題を解決するために以下のような構成とされている。すなわち、本発明は、年間冷房設備である空気浄化空調装置において、室内に供給する外気について可溶性ガス不純物の除去処理及び加湿処理が可能なエアワッシャを備えると共に温度の制御を行う外気処理空調機と、室内を循環する循環空気について可溶性ガス不純物の除去処理及び加湿処理が可能なエアワッシャを備えると共に温度の制御を行う循環空気処理空調機とから構成されていることを特徴とする。
【0012】
このような構成の空気浄化空調装置では、加湿浄化部において被処理空気を加湿し且つ被処理空気に含まれる可溶性ガス不純物成分を除去するために採用される水と被処理空気との気液接触手段として、水噴霧手段と吸水性又は親水性のエリミネータを用いることができ、このエリミネータとしては加湿性能及びガス吸収性能を有する吸水性素材を使用することができる。
【0013】
<本発明における具体的構成>
本発明の空気浄化空調装置は、前述した必須の構成要素からなるが、その構成要素が具体的に以下のような場合であっても成立する。その具体的構成要素とは、外気処理空調機が、加湿期における外気の予熱或いは再熱熱源として、循環空気処理空調機の排熱を利用することを特徴とする。この排熱は例えば空調機に導かれる熱媒体によって媒介される。
【0014】
このクリーンルーム室内の排熱、主として生産装置、その他に空調機器などを利用する手段としては、循環空気処理空調機において冷却除湿に用いた水を使用することが好ましい。また、本発明の空気浄化空調装置においては、室温の制御を循環空気浄化空調機の処理風量により行うべく設けられる室温制御装置と、室内の湿度を前記循環空気浄化空調機に送る冷水量により行うべく設けられた湿度制御装置とをそれぞれ備え、これらの室温制御装置と湿度制御装置とにより室温及び湿度の制御をそれぞれ独立して行うようにすることがより好ましい。
【0015】
更に、本発明の空気浄化空調装置では、外気処理空調機のエアワッシャ及び循環空気処理空調機のエアワッシャのいずれか一方若しくは両方における可溶性ガス不純物除去処理水のpH値を所定の範囲内に制御すべく過剰な極性のイオン成分を除去するイオン成分除去装置を更に設けるようにすることもよい。
【0016】
更に、本発明は空気浄化空調方法であり、前述の技術的課題を解決するために以下のような構成とされている。すなわち、本発明は、室内に供給する外気について可溶性ガス不純物の除去処理及び加湿処理が可能なエアワッシャを備えると共に温度の制御を行う外気処理空調機と、室内を循環する循環空気について可溶性ガス不純物の除去処理及び加湿処理が可能なエアワッシャを備えると共に温度の制御を行う循環空気処理空調機とから構成される年間冷房設備である空気浄化空調装置において、加湿期における外気処理空調機での加湿量を、処理水の凍結が防止できる範囲内で低温処理することで最少量に抑え、加湿期における不足の加湿分を循環空気処理空調機のエアワッシャによる加湿で補うことを特徴とする。
【0017】
このような本発明の空気浄化空調方法においては、外気処理空調機における加湿期の予熱或いは再熱熱源として、循環空気処理空調機の排熱を利用するようにすることが好ましい。また、循環空気処理空調機の排熱を利用する手段としては、循環空気処理空調機においてクリーンルーム内空気の冷却除湿に用いた水を使用することが好ましい。
【0018】
また、循環空気処理空調機の制御方法としては、室温制御を循環空気処理空調機における処理風量により、また湿度を循環空気処理空調機に送る冷水量により、それぞれ独立して制御することができる。更に、外気処理空調機のエアワッシャ及び循環空気処理空調機のエアワッシャのいずれか一方若しくは両方における可溶性ガス不純物除去処理水における過剰な極性のイオン成分を除去して当該可溶性ガス不純物除去処理水のpH値を所定の範囲内に制御することも好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の空気浄化空調装置及び空気浄化空調方法に係る実施の形態を図を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る空気浄化空調装置10を示す構成説明図である。この空気浄化空調装置10は循環空気処理空調機11及び外気処理空調機31を備え、前者の循環空気処理空調機11は、循環する空気流即ち空気循環系内に設置され、後者の外気処理空調機31は空気循環系内に外気を、必要な処理を行いながら導入する。
【0020】
ここで、空気循環系内とは、例えば半導体製造工場等で使用されている、所定量の新鮮外気が導入される3層構造のクリーンルーム(CR)棟50を挙げることができる。図1は、前述した空気浄化空調装置10を構成する循環空気処理空調機11を3層構造のクリーンルーム(CR)棟50の空気循環系に配置して循環空気を浄化空調し、同時に空気循環系の外に設置した外気処理空調機31で外気を空気循環系に導入する場合の具体的な配置構造を示している。
【0021】
CR棟50内は、天井チャンバ51、CR52、CRの床下であるリターンプレナム53、及びリターンシャフト54に区画されており、前述した空気浄化空調装置10を構成する循環空気処理空調機11がリターンプレナム53(この例では床下空間)に設置されている。
【0022】
この循環空気処理空調機11の主要な構成としては、図2の拡大図から明らかなように被処理空気を取り込んで通過させるチャンバー12と、このチャンバー12を通過する被処理空気を加湿し、同時に可溶性ガス成分の1次除去を行うための加湿浄化部即ちエアワッシャ13と、このエアワッシャ13において被処理空気を水と気液接触させるためチャンバー12内に水を噴霧する水循環系14と、エアワッシャ13で処理された空気の冷却を行うと共にエアワッシャ13で加湿した水分の一部の除湿及び可溶性ガス成分の2次除去を行う冷却除湿浄化部15とから構成されている。
【0023】
循環空気処理空調機11の構成要素であるエアワッシャ13は、チャンバー12内を通る被処理空気と水との気液接触手段である。気液接触法としては、特に手段は限定されないが、この実施形態では水噴霧手段による水噴霧と吸水性又は親水性の素材からなるエリミネータとを組み合わせて構成している。
【0024】
すなわち、エアワッシャ13は、チャンバー12内に設置された多数のスプレーノズルを備える水噴霧手段13aと、この水噴霧手段13aの下流側に設けられ、吸水性又は親水性の素材で形成されたエリミネータ13bとから構成されている。これにより噴霧水滴面及びエリミネータ13bの表面において気液接触面が形成され、被処理空気の加湿及び被処理空気中に含まれる可溶性ガス成分の吸収1次除去がなされる。エリミネータの素材としては、例えば不織布にシリカを添着させたものや三次元網目構造体を例示することができる。
【0025】
また、水循環系14は、チャンバー12内に設置された水噴霧手段13aに水を連続的に供給するための手段であり、水噴霧手段13aで噴霧され、被処理空気との気液接触により可溶性ガス不純物成分を吸収した吸収液を貯溜すべくチャンバー12内に設けられた吸収水貯溜タンク14aを備えている。この吸収水貯溜タンク14aには、これに集められた吸収液を再び水噴霧手段13aに供給するため配管14bの一端が接続され、配管の他端は水噴霧手段13aに接続され、これにより水循環系14が構成されている。
【0026】
水循環系14を構成する配管14bには、図1及び図2に示されるように循環ポンプ14cが設けられており、この循環ポンプ14cの下流側に純水プラント16に連通する配管14dが接続され、水循環系14内を循環する加湿及びガス吸収水の一部が純水プラント16に戻される。純水プラント16に戻された加湿及びガス吸収水は、この純水プラント16で再生され、再び供給用の配管14eを介して水循環系14の吸収水貯溜タンク14aに供給される。
【0027】
チャンバー12内において吸収水貯溜タンク14aの下流側には、冷却除湿浄化部15が設置され、この冷却除湿浄化部15は、具体的には冷却除湿コイルで構成されている。この冷却除湿浄化部15には冷水循環系17(冷水往き管17a及び冷水還り管17bで主に構成されている)によって冷水が循環され、これにより冷却除湿浄化部15を通過する1次処理空気の除湿がなされる。
【0028】
その際、冷却除湿浄化部15、例えば冷却除湿コイル表面には除湿による結露水ができるため、この結露水と通過空気との気液接触により1次処理空気中に残存する可溶性ガス不純物成分の吸収除去(2次除去)がなされる。この冷却除湿浄化部15では、冷却コイルに流れる熱媒に対し、従来の結露防止のための流量制御でなく、室内の湿度が所定値になるように除湿のための流量制御を行うようにされている。
【0029】
この冷却除湿浄化部15の下流側におけるチャンバー12は、上面、下面、両側部が閉塞され、一方上流側は被処理空気の流路が開放され、チャンバー12の下流側空間内には、送風機18が設置されている。この送風機18は、チャンバー12内の下流側に出た処理空気をチャンバーの外部に送風するものである。これにより送風機18が作動されると、被処理空気はチャンバー12の一端開口部から内部に導入され、エアワッシャ13及び冷却除湿浄化部15を順次通過して処理され、その後処理空気はチャンバー12の下流側空間部から送風機18により外部即ちリターンプレナム53に送出される。
【0030】
この空気浄化空調装置10において、冷却能力は処理風量を変えることによって制御される。すなわち、図1に示されるようにCR52内に設置した温度センサ19により検出される被処理空気の温度に基づいて、温度制御装置と湿度制御装置とが一体的に組み付けられ又は構成された温湿度制御装置20が送風機18の送風量を制御する。その場合、被処理空気の温度が設定値より高い場合には、送風量を増やして冷房能力を増大し、他方、被処理空気の温度が設定値より低い場合には、送風機18による送風量を減らして(後述するファンフィルタユニットによる空気循環を主とし)冷房能力を減少させる。
【0031】
また、この空気浄化空調装置10では、CR52内に設置した湿度センサ21の湿度が常に一定になるように温湿度制御装置20を介して冷却除湿浄化部15を構成する冷却除湿コイルへ冷水循環系17により循環される冷水量を制御することにより冷却除湿浄化部15での冷却除湿温度が制御される。
【0032】
送風機18の送風口には送気管22を介して分散給気ヘッダー23が取り付けられ、この分散給気ヘッダー24は、リターンプレナム53からリターンシャフト54に連通する付近に配置されている。分散給気ヘッダー23は、両端部が閉塞された中空円筒体の周面に多数の送気穴が形成されたもので、リターンプレナム53の奥行き方向に延出している。送風機18から送気管22を介して分散給気ヘッダー23に送風された処理空気は多数の送気穴からリターンプレナム53内に分散送気される。
【0033】
CR棟50内の空気は、天井チャンバ51→CR52→リターンプレナム53→及びリターンシャフト54→天井チャンバ51へ戻る流れで循環し、天井チャンバ51に設置されているファンフィルタユニット55によって塵埃を除去され、それより下流のCR52が最も清浄な雰囲気に維持されている。
【0034】
このCR52内の空気は、リターンプレナム53に設置された循環空気処理空調機11に導入され、CR52内で発生した排熱の冷却処理及び加湿期の加湿、並びに外気より持ち込まれたり、又はCR52内で発生した可溶性ガス不純物成分の除去が行われる。CR52では製造装置等からの排気があるため、それを補給すべく常に新鮮外気が外気処理空調機31を介して導入されている。
【0035】
本発明の空気浄化空調装置10では、加湿はCR棟50のリターンプレナム53に設置された循環空気処理空調機11により主として行うため、本実施形態において示された外気処理空調機31での加湿処理は最小限である。すなわち、日本では秋から春の加湿期においては外気処理空調機31での加湿量を、処理水の凍結が起こらない範囲内での低温処理により最少量に抑え、当該加湿期にける不足の加湿分を前述した循環空気処理空調機11で行って補う。
【0036】
この外気処理空調機31では、筒状のハウジングにおける軸方向一端に開放している外気取入れ口側からプレフィルタ32、予熱コイル33、中性能フィルタ34、冷却コイル35、エアワッシャ36、再熱コイル37、送風機38及びHEPAフィルタ39を下流側(空気の進行方向)に向かって順次配置して構成されている。
【0037】
外気処理空調機31におけるエアワッシャ36は、前述した循環空気処理空調機11におけるエアワッシャ13と実質的に同様な構成であり、水循環系40を構成する循環ポンプ40bによって吸収水貯溜タンク40a内の水を水噴霧手段に連続的に供給し、外気との気液接触を行わせるようになっている。
【0038】
この外気処理空調機31は、図1に示されるようにCR棟50の外部に設置され、この外気処理空調機31の他端に接続された導入管41がCR棟50のリターンプレナム53内における上流側空間即ち循環空気処理空調機11より上流側に設置されている。これにより、前述したようにCR52内における各種製造装置等により排気された分の新鮮外気が外気処理空調機31を介してCR棟50内に導入されて補給される。
【0039】
次に、この空気浄化空調装置10の動作について説明する。CR棟50内の空気は、前述した循環経路を通過中にその一部が空気浄化空調装置10の循環空気処理空調機11に導入され、ここでCR棟50内で発生した排熱を処理し所定の室温になるように制御される。具体的には、最初に、CR棟50内の被処理空気は、リターンプレナム53に設置された循環空気処理空調機11のチャンバー12に導入され、エアワッシャ13を通過し、その際に純水と気液接触させられる。
【0040】
すなわち、チャンバー12内では純水が水噴霧手段13aから連続的に噴霧され、チャンバー12を流通する被処理空気と気液接触し、導入空気の温湿度より水加湿される等エンタルピ変化し、相対湿度75〜85%に加湿される。同時に、このエアワッシャ13において被処理空気と純水との気液接触により被処理空気中に存在している可溶性ガス不純物成分の一部が純水中に溶解し、吸収除去(1次除去)される。
【0041】
噴霧された純水は、下流側に設けられたエリミネータ13bに到達し、このエリミ面(気流を遮る面)を濡らし、そこでも加湿と可溶性ガス不純物が吸収除去される。なお、加湿に必要な熱(気化熱)は、導入空気の持つ熱を利用している。このようにして可溶性ガス不純物を吸収した純水は、吸収水貯溜タンク14aに溜まり、再び水循環系14を介して水噴霧手段13aから噴霧される。つまり、純水循環系14では純水が循環ポンプ14cによって連続的に循環している。
【0042】
この循環を繰り返している内に、水循環系14の純水中の可溶性ガス不純物濃度は経時的に高まると同時にその水質が酸性又はアルカリ性のいずれかに偏っていく。純水中の可溶性ガス濃度が所定の濃度よりも高くなると純水のガス吸収効率が悪くなるので、水循環系14内の純水は、排水用の配管14dから所定量が純水プラント16に戻される。純水プラント16に戻した水量と加湿した水量の分は、新たに補給水として純水プラント16から新たな純水が補給用の配管14eを介して補給され続けている。これにより純水中の可溶性ガス不純物濃度はほぼ所定値以下になるように管理されている。
【0043】
エアワッシャ13で加湿され且つ可溶性ガス不純物成分が1次除去された空気(1次処理空気)は、次に冷却除湿浄化部15に導入され、ここで除湿されると共に前述したエアワッシャ13では除去しきれずに残存する可溶性ガス不純物成分の2次除去が行われる。冷却除湿浄化部15で冷却除湿された処理空気は、送風機18により分散給気ヘッダー23に送風され、CR棟50内のリターンシャフト54近傍のリターンプレナム53に分散給気される。
【0044】
他方、外気処理空調機31においては、フィルタによる除塵、並びにエアワッシャ36による可溶性ガス不純物の除去及び所定の給気温度になるように温調制御された外気をCR棟50内のリターンプレナム52に供給する。この際、加湿期におけるエアワッシャ36での外気の加湿は、処理温度の低下による凍結を防止できる範囲内で最少加湿量となるように予熱コイル33でエアワッシャ36より上流空気の温度を制御する。
【0045】
加湿後、空気温度は低下するため、外気を供給するCR52内が露点温度以下にならないように再熱コイル37で再熱を行っている。CR内循環空気処理系内における循環空気処理空調機11による温湿度の制御について、温度は処理空気量の制御により、また湿度は冷水量の制御により行うことで、互いに独立した制御を行い、これにより高い制御性能を得ることができる。
【0046】
ここで、CR52内の温湿度の制御方法について更に詳細に説明する。CR52内の温度は、CR52内に設置した温度センサ19でモニタされ、設定温度に対して循環空気処理空調機11における送風量を温湿度制御装置20によってフィードバック制御する。例えば、CR52内の温度が設定温度より高くなった場合には、送風機18の風量を増加させる。
【0047】
処理空気の吹き出し温度は、設定温度より常に低いため(例えば、設定温湿度が23℃、45%では、吹き出し温度12〜15℃)、風量が増加すると、冷却能力が増加し、室温は低下する。CR52内の温度が設定温度である場合には、風量はそのまま維持される。逆に、CR52内の温度が設定温度より低くなった場合には、送風機18による送風量を減少させ(つまり、ファンフィルタユニット55に取り付けてある送風機による空気循環を主とすることで空気を循環させ)、冷却能力を下げて室温を上昇させる。
【0048】
次に、加湿期における外気及びCR内循環空気の空調処理フローを図3に示す空気線図で説明する。図3の空気線図には、a点〜k点の各状態点が示され、a点はCR52内の設定条件、b点はリターンプレナム53の上流空間における空気の状態、c点は外気混合後の循環空気の状態、d点は加湿洗浄後の空気の状態、e点は冷却除湿後の空気の状態、f点は循環空気処理空調機11で処理された空気の状態、g点は循環空気処理空調機11で処理された空気と循環空気との混合後の状態、h点は外気の状態、i点は外気処理空調機におけるエアワッシャ上流における予熱後の空気の状態、j点は外気処理空調機におけるエアワッシャ後の最少加湿後の空気の状態、k点は外気処理空調機出口での再熱後の空気の状態を示す。
【0049】
低温低湿の外気(状態点h)は、予熱コイル33で状態点iまで予熱された後、エアワッシャ36で状態点jまで加湿される。状態点iの予熱温度(この場合は9℃)は、状態点jの温度が凍結しない温度(0℃以上で、この場合は2℃以上としている)になるように設定する。実際の予熱温度は、設置地域の気象条件によって個々に決定する。加湿空気(状態点j)は状態点kまで再熱コイル37により再熱される。状態点kの再熱温度は、CR52内の設定露点温度(例えば、23℃、45%であれば、10.5℃)以上とする。この場合は、少し余裕を見て12℃としている。状態点kが外気処理空調機31のCR52内への供給空気条件となる。
【0050】
CR循環空気処理系では、状態点aが設定温湿度であり、これはCR52内の温湿度センサ設置地点の条件である。CR52内空気は、室内の製造装置等の発熱負荷により状態点bまで上昇し、リターンプレナム53に送風される。リターンプレナム53では、処理外気(状態点k)と混合されて状態点cとなる。混合後の循環空気(状態点c)の一部が循環空気処理空調機11に導入され、まずエアワッシャ13で加湿されて状態点dとなる。
【0051】
次に、冷却除湿浄化部15で冷却除湿されて状態点eとなる。状態点eは、CR内循環空気の加湿量によって決定し、加湿量が多い場合には冷水量を増加させて除湿量を少なくする。逆に、加湿量が少ない場合には、冷水量を減らし除湿量を多くする。除湿後の空気温度は、送風機発熱や送風摩擦などにより少し上昇し状態点fとなる。
【0052】
循環空気処理空調機11の処理空気(状態点f)と循環空気(状態点c)が混合されると、状態点gになる。状態点g〜状態点aへの温度上昇は、CR棟50内の生産装置の他、天井部に装着されているファンフィルタユニット55や照明器具などの発熱による。
【0053】
このような、加湿器における外気及びCR内循環空気の空調処理フローからも明らかなように、この第1実施形態の空気浄化空調装置10では、加湿期における外気処理空調機での加湿量を、処理水の凍結が防止できる範囲内で低温処理することで最少量に抑え、加湿期における不足の加湿分を循環空気処理空調機のエアワッシャによる加湿で補うようにすることで、CR内の最適な温湿度調整と浄化を行いながら、従来外気処理系で要していた加熱エネルギーの大幅な削減を達成することができる。
【0054】
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態に係る空気浄化空調装置110をCR棟50に対して設備した場合の構成説明図である。第2実施形態に係る空気浄化空調装置110を構成する循環空気処理空調機と外気処理空調機は第1実施形態のものと実質的に同じ構造であるので同一の参照符号を付けてその詳細な説明を省略する。
【0055】
第2実施形態に係る空気浄化空調装置110と第1実施形態の空気浄化空調装置10との相違点は、循環空気処理空調機11における冷水循環系の冷水還り(水温12〜17℃)を、外気処理空調機31での加湿期の外気の予熱及び再熱の熱源として、或いは除湿期の外気の予冷として利用する点である。
【0056】
具体的な構成としては、冷凍機111が設置され、この冷凍機111の冷水導出口が循環空気処理空調機11の冷却除湿浄化部15への冷水循環系17を構成する冷水往き管17aに接続され、冷水還り管17bは冷凍機111の冷水導入口に接続されている。この冷水還り管17bは分岐し、その分岐管112が外気処理空調機31の予熱コイル33と再熱コイル37に接続され、冷却除湿浄化部15から出た冷水がこれら予熱コイル33と再熱コイル37に送られるようになっている。
【0057】
予熱コイル33と再熱コイル37の各冷水出口にはそれぞれ配管113の一端が接続され、これらの配管の他端は合流して冷凍機111の冷水導入口に直接接続されるか若しくは冷水還り管17b(分岐管112の分岐点より下流側の管部)に接続されている。なお、冷凍機11から冷却除湿浄化部15及び外気処理空調機31への冷水循環系17における適所にバルブを設けることができる。
【0058】
このように構成することによって、加湿期においてはCR52の排熱を加熱源にすることにより加熱エネルギーの節減を図ることができ、また除湿期においては還りの冷水温度より高い空気を予冷した外気を使用することにより冷水の温度差を大きくし、送水動力の削減を達成することができる。なお、外気の処理及びCR棟50内における循環空気の処理フローは第1実施形態の場合と同じであるので説明を省略する。
【0059】
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態に係る空気浄化空調装置210をCR棟50に設置した場合の構成説明図である。第3実施形態に係る空気浄化空調装置210を構成する循環空気処理空調機と外気処理空調機は第1実施形態のものと実質的に同じ構造であるので同一の参照符号を付けてその詳細な説明を省略する。
【0060】
第3実施形態に係る空気浄化空調装置210と第1実施形態の空気浄化空調装置10との相違点は、循環空気処理空調機11と外気処理空調機31とにおける各エアワッシャ13、36を通る循環水のpH値を所定の範囲内に制御するためのpH制御装置211を空気浄化空調装置210に組み込んだことである。
【0061】
具体的な構成として、循環空気処理空調機11においては、水循環系14を構成する配管14bに設けられた循環ポンプ14cと並列にpH制御装置211が設置され、また外気処理空調機31においては、水循環系40を構成する吸収水貯溜タンク14aを介してエアワッシャ36に水を循環させる循環ポンプ40bと並列にpH制御装置211が設置されている。
【0062】
ところで、以前に、本発明者等は、エアワッシャを通る循環水のpH値が所定の範囲から偏った場合に、足りない方の極性のイオン成分をpH調整薬として加えて制御する、という技術を開発した。しかし、この発明の空気浄化空調装置210において用いるpH制御装置211としては、足りない方の極性のイオン成分をpH調整薬として加えて制御するという方式とはまったく逆の手段、即ち過剰な方の極性のイオンを分離排除することによってpH値を所定の範囲に制御することによって、pH制御と同時に循環水の汚染レベルの改善を図るものである。
【0063】
これにより、結果的に可溶性ガス不純物の除去性能の制御と共に使用水量(補給水量)の削減も達成することができる。一般的には、外気中に酸系ガス成分が多く、そのため外気処理系である外気処理空調機31におけるエアワッシャ36での循環水のpH値は酸性側に偏る。従って、このような場合には、循環水中に含まれる負イオン成分(アニオン)をpH制御装置211によって分離除去することによって循環水のpH値が酸性側に大きく偏らないように制御する。
【0064】
一方、CR棟50内を循環する空気中にはアンモニアガスなどのアルカリ性ガス成分が多く含まれる傾向があり、そのためCR内循環空気処理系である循環空気処理空調機11におけるエアワッシャ13での循環水のpH値はアルカリ性側に偏る場合が多い。従って、エアワッシャ13に用いる循環水中に含まれる正イオン成分(カチオン)をpH制御装置211によって分離除去することによって循環水のpH値がアルカリ性側に偏らないように制御する。
【0065】
なお、本発明の空気浄化空調装置は、循環空気処理空調機11及び外気処理空調機31に設けられる各エアワッシャ13、36の方式や形態で限定されるものではない。なぜならば、噴霧の有無、濡れ面を大きくするための充填材の有無、或いは吸水性エリミネータの有無などは、本発明の効果に影響するものではないからである。
【0066】
また、循環空気処理空調機11及び外気処理空調機31に設けられる送風機の位置も、本発明の効果に影響するものではないため、本発明がこのことで限定されるものではない。このような送風機は、循環空気処理空調機11ではエアワッシャ13と冷却除湿浄化部15との間や最上流部、外気処理空調機31ではエアワッシャ36と再熱コイル37との間や最上流部に設置されていてもよい。
【0067】
循環空気処理空調機11における風量制御方法は、インバータによる回転数制御或いは電動ダンパによる制御など、その方式について限定されるものではない。また、冷水量の制御は、2方弁或いは3方弁のどちらを用いてもよく、取り付け位置も冷水の往き側或いは還り側のどちらでもよい。温湿度センサの位置は、前述した第1実施形態ではCR52内に設置しているが、リターンプレナム53、リターンシャフト54、天井チャンバ51のいずれに設置しても性能を変えるものではない。
【0068】
更に、循環空気処理空調機11の設置位置も、リターンプレナム53或いはリターンシャフト54のどちらでもよい。更にまた、外気処理空調機31で処理された外気のCR棟50への供給場所としては、前述の第1実施形態ではリターンプレナム53における循環空気処理空調機11より上流側としているが、循環空気処理空調機11の下流側或いはリターンシャフト54内や天井チャンバ51内であってもよい。
【0069】
なお、本発明の空気浄化空調装置では、図1に示されるように外気処理空調機31における予熱コイル33の下流側に温度センサ42を設け、この温度センサ42を用いて予熱コイル33を通過する外気が例えば常に9℃になるように加熱量を制御することも好ましい。或いは、このような手段に代えて、吸収水貯溜タンク40a内に温度センサ42を配置してこの水温が例えば5℃を下廻らないように予熱コイル33の加熱量を制御することも好ましい。
【0070】
この他、外気処理空調機31で除湿浄化処理された外気をCR棟50内に導入する導入管41内に温度センサ42を設け、例えば12℃(室温23℃、湿度45%の場合。但し、クリーンルーム設計条件ににより異なる)になるように、導入管41からの吹出外気の温湿度を制御することも好ましい。このような導入管41からの吹出外気の温湿度制御は、CR棟50内への突出する導入管41の吐出部での結露の発生を防ぐことができる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の空気浄化空調装置及び空気浄化空調方法によれば、室内に外気を導入する外気処理空調機に可溶性ガスの除去処理と加湿処理が可能なエアワッシャを設け、また室内を循環する空気を処理する循環空気処理空調機にも同様なエアワッシャを設け、加湿期の加湿に関して外気処理系のエアワッシャでは凍結しない程度の最少の加湿量に抑え、排熱利用が容易な循環空気処理空調機のエアワッシャでの加湿を主に行うことにより、従来外気処理系で要していた加熱エネルギーの大幅な削減を達成することができる。
【0072】
また、本発明の空気浄化空調装置及び空気浄化空調方法によれば、前述した加熱エネルギーの大幅な削減と同時に、外気の加熱を削減した分だけ、供給外気の冷却能力が増加することから循環空気処理空調機で使用する冷却エネルギーも節約することができる。
【0073】
更に、CR内の可溶性ガス成分濃度に関しても、外気処理系及びCR内循環空気処理系で除去を行うようにしたことから、可溶性ガス成分の最大の削減効果を得ることができる。加えて、外気処理空調機での最少加湿時の加熱源として、循環空気処理空調機で使用した還りの冷水を利用するようにしたことから、結果的にCR内の排熱が利用でき、加熱エネルギーのさらなる削減を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】所定量の新鮮外気が導入される3層構造のクリーンルーム棟に対して本発明の第1実施形態に係る空気浄化空調装置を設置して示す構成説明図である。
【図2】図1に示される空気浄化空調装置の構成部分である循環空気処理空調機を拡大して示す部分的な構成説明図である。
【図3】図1に示される空気浄化空調装置による加湿期における外気及びCR内循環空気の空調処理フローを示す空気線図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る空気浄化空調装置をクリーンルーム棟に対して設置した状態で示す構成説明図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る空気浄化空調装置をクリーンルーム棟に対して設置した状態で示す構成説明図である。
【符号の説明】
10 空気浄化空調装置
11 循環空気処理空調機
12 チャンバー
13 エアワッシャ(加湿浄化部)
13a 水噴霧手段
13b エリミネータ
14 水循環系
14a 吸収水貯溜タンク
14b 配管
14c 循環ポンプ
14d 配管
14e 配管
15 冷却除湿浄化部
16 純水プラント
17a 冷水循環系の往き配管
17b 冷水循環系の還り配管
18 送風機
19 温度センサ
20 温湿度風量制御装置
21 湿度センサ
22 送気管
23 分散給気ヘッダー
31 外気処理空調機
32 プレフィルタ
33 予熱コイル
34 中性能フィルタ
35 冷却コイル
36 エアワッシャ
37 再熱コイル
38 送風機
39 HEPA
40 水循環系
40a 吸収水貯溜タンク
40b 循環ポンプ
41 導入管
42 温度センサ
50 クリーンルーム(CR)棟
51 天井チャンバ
52 クリーンルーム(CR)
53 リターンプレナム
54 リターンシャフト
55 ファンフィルタユニット
110 空気浄化空調装置(第2実施形態)
111 冷凍機
112 分岐管
113 配管
210 空気浄化空調装置(第3実施形態)
211 pH制御装置

Claims (6)

  1. 年間冷房設備である空気浄化空調装置において、
    室内に供給する外気について可溶性ガス不純物の除去処理及び加湿処理が可能なエアワッシャを備えると共に温度の制御を行う外気処理空調機と、
    前記室内を循環する循環空気について可溶性ガス不純物の除去処理及び加湿処理が可能なエアワッシャを備えると共に温度の制御を行う循環空気処理空調機とを備え、
    前記外気処理空調機は、前記外気を、加湿前に該外気処理空調機に備えられた予熱コイルによって予熱された温度から加湿によって処理水が凍結する温度まで下がらない範囲内で低温処理することで、加湿量を最少量に抑え、
    前記循環空気処理空調機は、該空気浄化空調装置全体における加湿の目標値に対して不足の加湿分を、該循環空気処理空調機の前記エアワッシャによる加湿で補うことを特徴とする、
    空気浄化空調装置。
  2. 室温の制御を前記循環空気処理空調機の処理風量により行うべく設けられる室温制御装置と、室内の湿度を前記循環空気処理空調機に送る冷水量により行うべく設けられた湿度制御装置とをそれぞれ備え、これらの室温制御装置と湿度制御装置とにより室温及び湿度の制御をそれぞれ独立して行うことを特徴とする請求項1に記載の空気浄化空調装置。
  3. 前記外気処理空調機の前記エアワッシャ及び前記循環空気処理空調機の前記エアワッシャのいずれか一方若しくは両方における可溶性ガス不純物除去処理水のpH値を所定の範囲内に制御すべく過剰な極性のイオン成分を除去するイオン成分除去装置を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気浄化空調装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の空気浄化空調装置において、
    記外気処理空調機での加湿量を、加湿前に該外気処理空調機に備えられた予熱コイルによって予熱された温度から加湿によって処理水が凍結する温度まで下がらない範囲内で前記外気を低温処理することで最少量に抑え、前記空気浄化空調装置全体における加湿の目標値に対して不足の加湿分を前記循環空気処理空調機の前記エアワッシャによる加湿で補うことを特徴とする空気浄化空調方法。
  5. 前記外気処理空調機における加湿期の外気予熱或いは再熱熱源として、前記循環空気処理空調機の排熱を利用することを特徴とする請求項4に記載の空気浄化空調方法。
  6. 前記循環空気処理空調機の排熱を利用する手段として、前記循環空気処理空調機において冷却除湿に用いた水を使用することを特徴とする請求項5に記載の空気浄化空調方法。
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