JP4615930B2 - 回転式流量制御弁および冷凍サイクル装置 - Google Patents

回転式流量制御弁および冷凍サイクル装置 Download PDF

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Description

この発明は、回転式流量制御弁に関し、特に、冷凍サイクル装置の可変膨張弁等として使用される回転式の流量制御弁で、棒状の弁体の外周面に溝状の流量計量形状部を有する型式の流量制御弁に関するものである。
冷凍サイクル装置の電動膨張弁等として使用される回転式の流量制御弁としては、弁体の底面に流量計量形状部を有する型式のもの(例えば、特許文献1、2、3)と、弁体の外周面に流量計量形状部を有する型式のもの(例えば、特許文献4、5、6、7、8)がある。
何れの型式の回転式流量制御弁も、弁体が自身の中心軸線周りに回転することにより、その回転角に応じて弁ハウジングに形成されている二つのポート間を流れる流体の流量を流量計量形状部によって計量し、流量制御を行う。
従来のこの種の回転式流量制御弁は、弁室内での急激な圧力降下によって流体通過音が発生しやすい、弁室内に設けられている弁体の回転運動部に存在する弁体と弁室との間隙が、二つのポート間を流れる流体の短絡流路になり、流量計量形状部による流量制御精度を悪化させる等の問題を含んでいる。
弁体の外周面に流量計量形状部を有する型式のでは、弁体の横断面形状がカム形状をしており、弁体が回転することにより、弁ボートと弁体の壁面までの距離が変化して流体通過面積を制御しているから、弁体の中心軸から壁面までの距離の精度が重要である。しかし、中心軸から壁面までの距離が連続的に変化するカム形状では高い寸法精度を保つことに高度な技術を要し、管理の面も困難な点が多い。また、入口、出口の二つのポートの距離が近く、流体の通過経路が短いために、流量の精度がカム形状の寸法ばらつきに影響されやすい。
また、弁ハウジングに設けられる二つのポートが弁体の軸線方向の同一位置にあるような回転式流量制御弁では、流量計量形状部を弁体の周方向に大きい回転角範囲に亘って設けることができず、弁体の最小回転角度に対する流量変化量(分解能)を小さくできない、大きい最大流量を設定できない等の問題を含んでいる。
特開昭63−43077号公報 特開2001−187977号公報 特開2002−31260号公報 実開昭54−149740号公報 特開平2−42281号公報 特開平6−147329号公報 特許第3454603号公報 特開平8−312823号公報
この発明が解決しようとする課題は、弁体の外周面に溝状の流量計量形状部を有する型式の回転式流量制御弁において、流体通過面積の精度を確保する、弁体の最小回転角度に対する流量変化量(分解能)を小さくする、二つのポート間を流れる流体の短絡流路をなくす等によって、高精度な流量制御が行われようにし、また、大きい最大流量の設定も可能にし、また、弁室内での急激な圧力降下による流体通過音の発生を押さえ、静粛性を高めることである。
この発明による回転式流量制御弁は、弁ハウジングに形成された有底円筒形状の弁室内に丸棒状の弁体が自身の中心軸線周りに回転可能に設けられ、前記弁体の外周面に周方向に溝状の流量計量形状部が形成され、前記弁体が自身の中心軸線周りに回転することにより、その回転角に応じて前記弁ハウジングに形成されている二つのポート間を流れる流体の流量を前記流量計量形状部によって計量する回転式流量制御弁において、前記弁体には溝状の前記流量計量形状部が軸線方向に互いに異なる2箇所に個別に形成され、この二つの流量計量形状部を互いに連通接続する軸線方向通路が前記弁体に形成され、前記二つのポートは前記弁体の軸線方向に互いに異なる位置に形成され、その一つは前記二つの流量計量形状部のうちの一方の流量計量形状部に対応する軸線方向位置において前記弁室に向けて開口し、もう一つのポートは前記二つの流量計量形状部のうちの他方の流量計量形状部に対応する軸線方向位置において前記弁室に向けて開口しており、前記二つのポート間の軸線方向位置に、前記弁室の内周面と前記弁体の外周面との間隙を塞ぐリング状のシール部材が設けられている
この発明による回転式流量制御弁は、弁ハウジングに形成された有底円筒形状の弁室内に丸棒状の弁体が自身の中心軸線周りに回転可能に設けられ、前記弁体の外周面に周方向に溝状の流量計量形状部が形成され、前記弁体が自身の中心軸線周りに回転することにより、その回転角に応じて前記弁ハウジングに形成されている二つのポート間を流れる流体の流量を前記流量計量形状部によって計量する回転式流量制御弁において、
前記弁体には溝状の前記流量計量形状部と前記弁室の底部とを連通接続する軸線方向通路が前記弁体に形成され、前記二つのポートのうちの一つは前記流量計量形状部に対応する軸線方向位置において前記弁室に向けて開口し、もう一つのポートは前記弁室の底部に向けて開口しており、前記二つのポート間の軸線方向位置に、前記弁室の内周面と前記弁体の外周面との間隙を塞ぐリング状のシール部材が設けられている
この発明による回転式流量制御弁は、好ましくは、前記流量計量形状部が、前記弁体の周方向に180度以上の回転角範囲に亘って形成されている。
この発明による回転式流量制御弁は、好ましくは、前記流量計量形状部は、前記弁体の外周面に形成された凹溝であり、周方向位置に応じて溝幅と溝深の少なくとも何れか一方が変化している。
この発明による回転式流量制御弁は、好ましくは、前記弁体が前記ポートの前記弁室に対する開口端に対向する部分に、前記流量計量形状部とは別に全閉弁体収容用のポケットが形成され、前記ポケットに全閉用弁体が設けられている。
この発明による回転式流量制御弁は、好ましくは、前記弁体が前記弁室の底部に向けて開口している前記ポートの前記弁室に対する開口端に対向する弁体底部に、前記弁室の底部に向けて開口している前記ポートを閉塞する全閉用の弁ポート閉塞部が設けられている。
この発明による回転式流量制御弁は、好ましくは、前記弁体を回転駆動する電動モータを有する。
この発明による冷凍サイクル装置は、可変絞りの膨張弁等として、上述の発明による回転式流量制御弁を冷媒回路中に有する。
この発明による回転式流量制御弁は、弁体に形成された二つの流量計量形状部と、この二つの流量計量形状部を互いに連通接続する軸線方向通路によって弁ハウジングの二つのポートを連通する流路が構成され、その二つのポートは弁体の軸線方向に互いに異なる位置に形成されるから、流量計量形状部での流体通過面積の精度を確保でき、流量計量形状部を弁体の周方向に180度以上の回転角範囲に亘って形成することが可能になり、弁体の最小回転角度に対する流量変化量(分解能)を小さして高精度な流量制御を行うことができる。また、大きい最大流量の設定も可能になる。また、二つのポートを連通する流路長が長くなり、弁室内での急激な圧力降下による流体通過音の発生を押さえ、静粛性を高めることができる。
また、二つのポート間の軸線方向位置に、弁室の内周面と前記弁体の外周面との間隙を塞ぐリング状のシール部材を設けることができ、この間隙を流れる流体の短絡流路をなくして高精度な流量制御を行うことができる。
この発明に関連する回転式流量制御弁の一つの参考例を、図1〜図3を参照して説明する。
回転式流量制御弁は、電動式コントロールバルブであり、全体を符号10によって示している。回転式流量制御弁10は弁ハウジング11を有する。弁ハウジング11には、有底円筒形状の弁室12と、上側弁ポート13と、下側弁ポート14とが形成されている。
上側弁ポート13と下側弁ポート14の二つのポートは、弁室12の軸線方向(後述する弁体20の軸線方向と同じ)に互い異なった位置(上下位置)に形成され、各々弁室12の内周面12Aより弁室12内に向けて開口している。また、弁ハウジング11には、上側弁ポート13、下側弁ポート14の各々に連通する管継手15、16が取り付けられている。
弁室12内には丸棒状の弁体20が自身の中心軸線周りに回転可能に設けられている。弁体20は、弁室12内で自身の中心軸線周りに回転できるよう、弁室12の内径より少し小さい外径を有して弁室12に嵌合している。弁体20の外周面20Aには、流量計量形状部として、上側流量計量溝21と下側流量計量溝22とが形成されている。
上側流量計量溝21と下側流量計量溝22は、弁体20の軸線方向に互いに異なる2箇所(上下位置)に、各々凹溝として個別に形成されている。上側流量計量溝21は上側弁ポート13と同じ軸線方向位置にあり、下側流量計量溝22は下側弁ポート14と同じ軸線方向位置にある。つまり、上側弁ポート13は上側流量計量溝21に対応する軸線方向位置において弁室12に向けて開口し、下側弁ポート14は下側流量計量溝22に対応する軸線方向位置において弁室12に向けて開口している。
上側流量計量溝21と下側流量計量溝22は、各々、弁体20の中心軸線周りに周方向に180度以上の回転角範囲に亘って形成されている。この参考例では、図3に示されているように、上側流量計量溝21と下側流量計量溝22は、各々、回転角位置KとLとの間に、回転角α=255度の回転角範囲に亘って形成されている。
上側流量計量溝21と下側流量計量溝22は、同じ形状の凹溝であり、各々一方の溝側面21A、22Aが回転角位置KとMとの回転角(240度程度)範囲で直線的な傾斜面になっており、周方向位置に応じて溝幅Wが変化している。
詳細には、図3,図4(a)に示されているように、上側流量計量溝21、下側流量計量溝22は、回転角位置Kで溝幅Wが最小で、回転角位置Kより図3で見て時計廻り方向に進むに従って溝幅Wが徐々に増大し、回転角位置Mで溝幅Wが最大になっており、更に、回転角位置MとLとの回転角(15度程度)範囲では、溝側面21A、22Aが平坦で、溝幅Wを最大値に保っている。
弁体20の外周面20Aには、上側流量計量溝21と下側流量計量溝22を最大溝幅側(回転角位置L)で、互いに連通接続する軸線方向の上下接続凹溝23が形成されている。
弁ハウジング11の上部には、弁体20を回転駆動するための電動モータであるステッピングモータ100が取り付けられている。ステッピングモータ100は、下蓋101を介して弁ハウジング11の上部に気密に固定接続され、内側に気密構造のロータ室102を画定するキャン状のロータケース103と、ロータケース103内に自身の中心軸線周りに回転可能に設けられ、外周面を多極着磁されたロータ104と、ロータケース103の外側に嵌合装着され、コイル部105、多極歯(図示省略)、電気コネクタ106等を有するモールド型のステータコイルユニット107とを有する。
この参考例では、ロータ104と弁体20とが一体成形されている。ロータ104と弁体20の中心部には、中心軸24が通っている。中心軸24は、下端24Aを、弁室12の底部に配置された軸受部材25より回転可能に支持され、上端24Bをロータケース103の天井部に設けられた軸受部(図示省略)より回転可能に支持されている。
上述の構成による回転式流量制御弁10では、上側弁ポート13と下側弁ポート14との間を、流体が、管継手15→上側弁ポート13→上側流量計量溝21→上下接続凹溝23→下側流量計量溝22→下側弁ポート14→管継手16の順に流れ、あるいはその逆順に流れ、その流量を、上側弁ポート13、下側弁ポート14に対向する部位の上側流量計量溝21、下側流量計量溝22の溝断面積に応じて計量される。
回転式流量制御弁10は、ステッピングモータ100のコイル部105に対するパルス通電により、そのパルス数に応じた回転角をもってロータ104とこれと一体の弁体20が中心軸24を中心として回転変位する。
これにより、上側流量計量溝21、下側流量計量溝22が上側弁ポート13、下側弁ポート14に対向する部位の溝幅Wが変化し、この溝幅変化により、弁体20の回転角に応じて上側弁ポート13、下側弁ポート14に対向する部位の上側流量計量溝21、下側流量計量溝22の溝断面積が変化し、定量的な流量制御が行われる。
この流量制御特性は、図4(a)に示されているような上側流量計量溝21、下側流量計量溝22の展開形状により決まり、図4(a)に示されている参考例では、図4(b)に示されているような比例制御的な流量制御特性を得ることができる。
以上、説明したように、この参考例による回転式流量制御弁10は、二つの個別の凹溝形状の流量計量形状部(上側流量計量溝21、下側流量計量溝22)と、この二つの流量計量形状部を互いに連通接続する上下接続凹溝23によって弁ハウジング11の二つのポート(上側弁ポート13、下側弁ポート14)を連通する流路が構成され、その二つのポートは弁体20の軸線方向に互いに異なる位置に形成されるから、上側流量計量溝21、下側流量計量溝22によって流体通過面積の精度を確保した上で、上側流量計量溝21
、下側流量計量溝22を弁体20の周方向に180度以上の回転角範囲に亘って形成することが可能になり、弁体20の最小回転角度に対する流量変化量(分解能)、つまり、図4(b)の比例特性線の傾きを小さくして高精度な流量制御を行うことができる。また、このことにより、最大流量を大きい値に設定することも可能になる。
また、上側弁ポート13と下側弁ポート14を連通する流路長(上側流量計量溝21+上下接続凹溝23+下側流量計量溝22)が長くなり、弁室12内での急激な圧力降下を避けることができる。これにより、急激な圧力降下に起因する流体通過音の発生を押さえ、静粛性を高めることができる。
また、この構成による回転式流量制御弁10では、図5(a)や図6(a)に示されているように、上側流量計量溝21、下側流量計量溝22の展開形状を変更することにより、その展開形状に応じた流量制御特性を得ることができる。つまり、流量制御特性の設定の自由度が高い。
例えば、図5(a)に示されているように、上側流量計量溝21、下側流量計量溝22の溝側面21A、22Aが2段階に異なる直線勾配(傾斜)を有する場合には、図5(b)に示されているような変曲流量制御特性を得ることができる。
また、図6(a)に示されているように、上側流量計量溝21、下側流量計量溝22の溝側面21A、22Aが2次曲線的な勾配(傾斜)を有する場合には、図6(b)に示されているようなイコールパーセント流量制御特性を得ることができる。
上述の参考例では、弁体20とステッピングモータ100のロータ104とが一体構造になっているが、弁体20とステッピングモータ100のロータ104とを、図7に示されているように、別部品として構成し、弁体20とロータ104とをトルク伝達のカップリング部99によって連結する構造にすることもできる。
この構造の場合には、カップリング部99にゴム状弾性体性の緩衝材98を挟み、ステッピングモータ100の不必要な振動的微動が弁体20に伝わることを防止することができる。
また、図8に示されているように、ロータ104と弁体20との間に、歯車111、112、113、114による減速歯車機構や、図9に示されているように、ロータ104と偏心配置の弁体20との間に、歯車116、117による減速歯車機構を組み込むこともできる。
尚、図8の参考例の場合、歯車112、113は、ロータ104を回転可能に支持する固定の軸受部材115によって回転可能に支持され、歯車114は弁体20の上端に一体に設けられることになる。また、図9の参考例の場合、ロータ104は、中心軸24とは別の回転軸118にて回転可能に支持され、この回転軸118によって歯車116が回転可能に支持されると共に、歯車117は弁体20の上端に一体に設けられることになる。
この発明による回転式流量制御弁の実施形態を、図10〜図12を参照して説明する。なお、図10〜図12において、図1〜図3に対応する部分は、図1〜図3に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、上側流量計量溝21と下側流量計量溝22とを連通接続する軸線方向通路が、弁体20の外周面20Aに形成されている上下接続凹溝23に代えて、弁体20の内部に明けられた上下接続内孔26によって構成されている。
上側弁ポート13と下側弁ポート14との間の軸線方向位置には、弁室12の内周面12Aと弁体20の外周面20Aとの間隙を塞ぐリング状のシール部材として、ゴム状弾性体性のOリング28が設けられている。Oリング28は、弁ハウジング11と弁体20の何れに装着されてもよいが、この実施形態では、弁体20の外周面20Aに形成された周溝27にOリング28が嵌め込み装着されている。
この実施形態による回転式流量制御弁10では、上側弁ポート13と下側弁ポート14との間を、流体が、管継手15→上側弁ポート13→上側流量計量溝21→上下接続内孔26→下側流量計量溝22→下側弁ポート14→管継手16の順に流れ、あるいはその逆順に流れ、その流量を、上側弁ポート13、下側弁ポート14に対向する部位の上側流量計量溝21、下側流量計量溝22の溝断面積に応じて計量される。
この実施形態でも、ステッピングモータ100によって弁体20が中心軸24を中心として所定回転角範囲で回転変位することにより、上側流量計量溝21、下側流量計量溝22が上側弁ポート13、下側弁ポート14に対向する部位の溝幅Wが変化し、この溝幅変化により、弁体20の回転角に応じて上側弁ポート13、下側弁ポート14に対向する部位の上側流量計量溝21、下側流量計量溝22の溝断面積が変化し、定量的な流量制御が行われる。
この実施形態による回転式流量制御弁10でも、二つの個別の凹溝形状の流量計量形状部(上側流量計量溝21、下側流量計量溝22)と、この二つの流量計量形状部を互いに連通接続する上下接続内孔26によって弁ハウジング11の二つのポート(上側弁ポート13、下側弁ポート14)を連通する流路が構成され、その二つのポートは弁体20の軸線方向に互いに異なる位置に形成されるから、上側流量計量溝21、下側流量計量溝22によって流体通過面積の精度を確保した上で、上側流量計量溝21、下側流量計量溝22を弁体20の周方向に180度以上の回転角範囲に亘って形成することが可能になり、弁体20の最小回転角度に対する流量変化量(分解能)、つまり、図4(b)の比例特性線の傾きを小さくして高精度な流量制御を行うことができる。また、このことにより、最大流量を大きい値に設定することも可能になる。
また、上側弁ポート13と下側弁ポート14を連通する流路長(上側流量計量溝21+上下接続内孔26+下側流量計量溝22)が長くなり、弁室12内での急激な圧力降下を避けることができる。これにより、急激な圧力降下に起因する流体通過音の発生を押さえ、静粛性を高めることができる。
また、Oリング28が設けられていることにより、弁室12の内周面12Aと弁体20の外周面20Aとの間隙が気密にシーリングされ、この間隙を流れる流体の短絡流路をなくことができる。これにより、更に、高精度な流量制御を行うことができる。
室12の内周面12Aと弁体20の外周面20Aとの間隙を塞ぐリング状のシール部材としては、Oリング28以外に、角リング、ピストンリング、各種パッキン等を用いることもできる。
この発明による回転式流量制御弁の他の実施形態を、図13、図14を参照して説明する。なお、図13、図14において、図7〜図9に対応する部分は、図7〜図9に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、弁ハウジング11の上側弁ポート13と管継手15との接続部17と、下側弁ポート14と管継手16との接続部18と、上下接続内孔26の各々に多孔質整流部材31、32、33が嵌め込み装着されている。
多孔質整流部材31、32、33は、連続通気構造ものであり、発泡金属、ストレーナ、多孔質焼結金属、MIT(成形金属)、発泡樹脂等によって構成することができる。
この実施形態では、更に、流体通過部に多孔質整流部材31、32、33が設けられていることにより、流体通過音の低減も図られ、静粛性をより一層高めることができる。
この発明による回転式流量制御弁の他の実施形態を、図15〜図17を参照して説明する。なお、図15〜図17においても、図7〜図9に対応する部分は、図7〜図9に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、上側流量計量溝21、下側流量計量溝22が、最大溝幅部分では台形断面をなし、最大溝幅部分より回転角位置に応じて溝深さdおよび溝両側面の傾斜角を変えることなく溝幅Wを減少し、それに伴い溝底面幅Wbを減少し、最小溝幅部分では三角形断面をなしている。
この実施形態でも、上側流量計量溝21、下側流量計量溝22の形状が異なるものの、前述の実施形態と同様に、弁体20の回転角に応じて上側弁ポート13、下側弁ポート14に対向する部位の上側流量計量溝21、下側流量計量溝22の溝断面積が変化し、定量的な流量制御が行われる。
上側流量計量溝21、下側流量計量溝22は、これ以外に、溝幅の変化に合わせて台形断面が相似形で変化する形状に設定することもできる。また、溝幅以外に、溝深さを変化させてもよい。
また、上側流量計量溝21、下側流量計量溝22は、図18、図19に示されているように、半円断面をなし、回転角位置に応じて溝幅Wを変化し、半円断面の相似形で変化する形状に設定することもできる。この他、溝断面形状は、完全な半円でなく、1/3円〜1/4円、半楕円でよい。
この発明に関連する回転式流量制御弁の他の参考例を、図20を参照して説明する。
なお、図20においても、図7〜図9に対応する部分は、図7〜図9に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この参考例では、弁体20の外周面20Aに、前述の実施形態の上側流量計量溝21と同等の流量計量溝41が形成されている。流量計量溝41は、凹溝であり、一方の溝側面41Aが、図3に示されているものと同様に、回転角位置KとMとの回転角(240度程度)範囲で直線的な傾斜面になっており、周方向位置に応じて溝幅が変化している。
弁体20の外周面20Aには、流量計量形状溝41の最大溝幅部と弁室12の底部とを連通接続する軸線方向通路として上下接続凹溝42が形成されている。
弁ハウジング11には、流量計量形状溝41に対応する軸線方向位置において弁室12に向けて開口した上側弁ポート45と、弁室12の底部に向けて開口した下側弁ポート46とが形成されている。また、弁ハウジング11には、上側弁ポー45、下側弁ポート46の各々に連通する管継手47、48が取り付けられている。
弁室12の底部に配置されている軸受部材25には、上下接続凹溝42と下側弁ポート46とを確実に連通させるための連通接続用凹溝49が形成されている。
この参考例による回転式流量制御弁10では、上側弁ポート45と下側弁ポート46との間を、流体が、管継手47→上側弁ポート45→流量計量溝41→上下接続凹溝42→連通接続用凹溝49→下側弁ポート46→管継手48の順に流れ、あるいはその逆順に流れ、その流量を、上側弁ポート13に対向する部位の流量計量溝41の溝断面積に応じて計量される。
この参考例による回転式流量制御弁10でも、凹溝形状の上側流量計量溝41と連通接続用凹溝49によって弁ハウジング11の二つのポート(上側弁ポート45、下側弁ポート46)を連通する流路が構成され、その二つのポートは弁体20の軸線方向に互いに異なる位置に形成されるから、流量計量溝41によって流体通過面積の精度を確保した上で、流量計量溝41を弁体20の周方向に180度以上の回転角範囲に亘って形成することが可能になり、弁体20の最小回転角度に対する流量変化量(分解能)、つまり、図4(b)の比例特性線の傾きを小さくして高精度な流量制御を行うことができる。また、このことにより、最大流量を大きい値に設定することも可能になる。
この発明による回転式流量制御弁の他の実施形態を、図21〜図23を参照して説明する。なお、図21〜図23において、図20に対応する部分は、図20に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、弁体20の外周面20Aの流量計量形状溝41に加えて、弁室12の底面12Bと接触する弁体20の先端面20Bにもう一つの流量計量形状溝43が形成されている。
流量計量形状溝43は、弁体20の回転中心と同心のC形円弧状の凹溝であり、一端に最大流量を得る最大溝幅部分43Aを、他端に最小流量を得る最小溝幅部分43Bを有し、最大溝幅部分43Aより最小溝幅部分43Bへ向けて、溝幅が漸次、連続的に小さくなっている。流量計量形状溝43は、弁体20の外周面20Aの流量計量形状溝41と同一の回転角度範囲で、同一回転位相で設けられている。
弁体20には流量計量溝41の最大溝幅側と流量計量形状溝43の最大溝幅側とを互いに連通接続する上下接続内孔44が内部孔として形成されている。
上側弁ポート45と下側弁ポート46との間の軸線方向位置には、つまり、弁体20の流量計量溝41より先端面20B側の外周面20Aには周溝49が形成されており、周溝49にOリング50が嵌め込み装着されている。なお、下側弁ポート46は、流量計量形状溝43の円弧半径に応じて中心軸線より片側に偏倚した偏心位置に設けられている。
この実施形態による回転式流量制御弁10では、上側弁ポート45と下側弁ポート46との間を、流体が、管継手47→上側弁ポート45→流量計量溝41→上下接続内孔44→流量計量溝43→下側弁ポート46→管継手48の順に流れ、あるいはその逆順に流れ、その流量を、上側弁ポート45、下側弁ポート46に対向する部位の流量計量溝41、43の溝断面積に応じて計量される。
この実施形態でも、弁体20が中心軸24を中心として所定回転角範囲で回転変位することにより、流量計量溝41、43が上側弁ポート45、下側弁ポート46に対向する部位の溝幅が変化し、この溝幅変化により、弁体20の回転角に応じて上側弁ポート45、下側弁ポート46に対向する部位の流量計量溝41、43の溝断面積が変化し、定量的な流量制御が行われる。
この実施形態による回転式流量制御弁10でも、二つの個別の凹溝形状の流量計量形状部(流量計量溝41、43)と、この二つの流量計量形状部を互いに連通接続する上下接続内孔44によって弁ハウジング11の二つのポート(上側弁ポート45、下側弁ポート46)を連通する流路が構成され、その二つのポートは弁体20の軸線方向に互いに異なる位置に形成されるから、流量計量溝41,43によって流体通過面積の精度を確保した上で、流量計量溝41,43を弁体20の周方向に180度以上の回転角範囲に亘って形成することが可能になり、弁体20の最小回転角度に対する流量変化量(分解能)、つまり、図4(b)の比例特性線の傾きを小さくして高精度な流量制御を行うことができる。また、このことにより、最大流量を大きい値に設定することも可能になる。
また、上側弁ポート45と下側弁ポート46を連通する流路長(流量計量溝41+上下接続内孔44+流量計量溝43)が長くなり、弁室12内での急激な圧力降下を避けることができる。これにより、急激な圧力降下に起因する流体通過音の発生を押さえ、静粛性を高めることができる。
また、Oリング50が設けられていることにより、弁室12の内周面12Aと弁体20の外周面20Aとの間隙が気密にシーリングされ、この間隙を流れる流体の短絡流路をなくことができる。これにより、更に、高精度な流量制御を行うことができる。
この発明による回転式流量制御弁の他の実施形態を、図24〜図25を参照して説明する。なお、図21〜図23において、図11、図12に対応する部分は、図11、図12に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態は、図10〜図12に示されている実施形態に、全閉機能を付け加えたものである。このため、実施形態では、弁体20が上側弁ポート13と対応する軸線方向位置で、上側流量計量溝21が設けられていない外周面20Aと、下側弁ポート14と対応する軸線方向位置で、下側流量計量溝22が設けられていない外周面20Aの各々に、上側流量計量溝21や下側流量計量溝22とは別に、全閉弁体収容用のポケット52、53が形成されている。ポケット52、53の各々には全閉用弁体として、ボール弁体54、55が設けられている。
この実施形態では、図10〜図12に示されている実施形態のものと同様に、弁体20が中心軸24を中心として所定回転角範囲で回転変位することにより、上側流量計量溝21、下側流量計量溝22が上側弁ポート13、下側弁ポート14に対向する部位の溝幅Wが変化し、この溝幅変化により、弁体20の回転角に応じて上側弁ポート13、下側弁ポート14に対向する部位の上側流量計量溝21、下側流量計量溝22の溝断面積が変化し、定量的な流量制御が行われる。
さらに、ポケット52、53が上側弁ポート13、下側弁ポート14に対向する回転角位置に弁体20が回転駆動されるると、図24、図25に示されているように、ボール弁体54、55が上側弁ポート13、下側弁ポート14に係合し、これらポートを全閉にする。
なお、上側弁ポート13から下側弁ポート14へ流体が流れている場合には、下側のボール弁体55が上側弁ポート13側と下側弁ポート14側との差圧によって下側弁ポート14に引き込まれ、ボール弁体55が下側弁ポート14を閉塞することで、全閉状態が得られる。
これに対し、下側弁ポート14から上側弁ポート13へ流体が流れている場合には、上側のボール弁体54が上側弁ポート13側と下側弁ポート14側との差圧によって上側弁ポート13に引き込まれ、ボール弁体54が上側弁ポート13を閉塞することで、全閉状態が得られる。
このような回転式流量制御弁10の全閉は、一つの室外機に対して複数の室内機が接続されている冷房・暖房運転可能な空気調和装置の可変膨張弁としての使用において、運転休止の室内機での冷媒流れを遮断することに用いることができる。
このような差圧によってボール弁体54、55を上側弁ポート13、下側弁ポート14に押し付けて全閉状態を得る場合、図25に示されているように、上側流量計量溝21、下側流量計量溝22よりポケット52、53の底部側に開口する圧力通路56、57を設け、上側流量計量溝21、下側流量計量溝22の圧力をポケット52、53の底部側に積極的に導入し、ボール弁体54、55による上側弁ポート13、下側弁ポート14の締め切り圧を高くすることもできる。このほか、ポケット52、53の底部に弁閉付勢のばねを入れることもできる。
なお、全閉用弁体は、ボール弁体以外に、円錐弁、フラット弁を用いることもできる。
この発明による回転式流量制御弁の他の実施形態を、図26、図27を参照して説明する。なお、図26、図27において、図21〜図23に対応する部分は、図21〜図23に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態は、図21〜図23に示されている実施形態に、全閉機能を付け加えたものである。このため、実施形態では、弁体20が上側弁ポート45と対応する軸線方向位置で、流量計量溝41が設けられていない外周面20Aと、流量計量溝43が設けられていない底面20Bの各々に、流量計量溝41、43とは別に、全閉弁体収容用のポケット58、59が形成されている。ポケット58、59の各々には全閉用弁体として、ボール弁体60、61が設けられている。
この実施形態では、図21〜図23に示されている実施形態のものと同様に、弁体20が中心軸24を中心として所定回転角範囲で回転変位することにより、流量計量溝41、43が上側弁ポート45、下側弁ポート46に対向する部位の溝幅が変化し、この溝幅変化により、弁体20の回転角に応じて上側弁ポート45、下側弁ポート46に対向する部位の流量計量溝41、43の溝断面積が変化し、定量的な流量制御が行われる。
さらに、ポケット58、59が上側弁ポート45、下側弁ポート46に対向する回転角位置に弁体20が回転駆動されると、図26、図27に示されているように、ボール弁体60、61が上側弁ポート45、下側弁ポート46に係合し、これらポートを全閉にする。
なお、上側弁ポート45から下側弁ポート46へ流体が流れている場合には、下側のボール弁体61が上側弁ポート45側と下側弁ポート46側との差圧によって下側弁ポート46に引き込まれ、ボール弁体61が下側弁ポート46を閉塞することで、全閉状態が得られる。
これに対し、下側弁ポート46から上側弁ポート45へ流体が流れている場合には、上側のボール弁体60が上側弁ポート45側と下側弁ポート46側との差圧によって上側弁ポート45に引き込まれ、ボール弁体60が上側弁ポート45を閉塞することで、全閉状態が得られる。
このような回転式流量制御弁10の全閉も、一つの室外機に対して複数の室内機が接続されている冷房・暖房運転可能な空気調和装置の可変膨張弁としての使用において、運転休止の室内機での冷媒流れを遮断することに用いることができる。
この発明による回転式流量制御弁の他の実施形態を、図28〜図30を参照して説明する。なお、図28〜図30において、図21に対応する部分は、図21に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態は、図21に示されている実施形態に、全閉機能を付け加えたものである。このため、実施形態では、弁体20の底部に全閉弁体収容用のポケット62が形成され、ポケット62に全閉用弁体としてボール弁体63が設けられている。このポケット62が偏心配置の下側弁ポート46と対応する弁体20の回転角位置は、流量計量溝41が上側弁ポート45より離れる回転角位置に設定されている。
この実施形態では、図21に示されている実施形態のものと同様に、弁体20が中心軸24を中心として所定回転角範囲で回転変位することにより、流量計量溝41が上側弁ポート45に対向する部位の溝幅が変化し、この溝幅変化により、弁体20の回転角に応じて上側弁ポート45に対向する部位の流量計量溝41の溝断面積が変化し、定量的な流量制御が行われる。
さらに、ポケット62が下側弁ポート46に対向する回転角位置に弁体20が回転駆動されると、図28に示されているように、ボール弁体63が下側弁ポート46に係合し、下側弁ポート46を全閉にする。
この全閉状態は、上側弁ポート45から下側弁ポート46へ流体が流れている場合に、、ボール弁体63が上側弁ポート45側と下側弁ポート46側との差圧によって下側弁ポート46に引き込まれ、ボール弁体63が下側弁ポート46を閉塞することで得られる。なお、この差圧がボール弁体63に有効に作用するよう、弁室12の圧力をポケット62に導く圧力通路64が形成されている。
なお、全閉状態よりの弁開作動時には、弁体前後の圧力差をなくす均圧を行うと、ステッピングモータのロータの回転力に対する抗力が低減し、より小さい駆動力で動作させることが可能になる。
この発明による回転式流量制御弁の他の実施形態を、図28〜図30を参照して説明する。なお、図28〜図30において、図21に対応する部分は、図21に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態は、図21に示されている実施形態に、全閉機能を付け加えたもの変形実施形態である。実施形態では、弁体20の底部に全閉用の弁ポート閉塞部65が凸部として形成されている。弁ポート閉塞部65が偏心配置の下側弁ポート46と対応する弁体20の回転角位置は、流量計量溝41の最小溝側が上側弁ポート45に対応する回転角位置あるいは流量計量溝41が上側弁ポート45より離れる回転角位置に設定されている。
この実施形態では、図20に示されている参考例のものと同様に、弁体20が中心軸24を中心として所定回転角範囲で回転変位することにより、流量計量溝41が上側弁ポート45に対向する部位の溝幅が変化し、この溝幅変化により、弁体20の回転角に応じて上側弁ポート45に対向する部位の流量計量溝41の溝断面積が変化し、定量的な流量制御が行われる。
弁ポート閉塞部65が下側弁ポート46に対向する回転角位置に弁体20が回転駆動されると、図31に示されているように、弁ポート閉塞部65によって下側弁ポート46が閉塞され、下側弁ポート46を全閉にする。
この全閉状態は、上側弁ポート45から下側弁ポート46へ流体が流れている場合に、、上側弁ポート45側と下側弁ポート46側との差圧によって、弁ポート閉塞部65が弁室12の底面12Bに押し付けられ、下側弁ポート46の全閉締め切り性が得られる。
なお、この実施形態では、全閉状態よりの弁開作動時に、図28〜図30に示されている実施形態のものと比べて、作動に要する負荷が小さいから、弁前後の圧力差を均圧せずとも作動させることができる。
このような回転式流量制御弁10の全閉は、一つの室外機に対して複数の室内機が接続されている冷房・暖房運転可能な空気調和装置の可変膨張弁としての使用において、冷房モードでの運転休止の室内機での冷媒流れを遮断することに用いることができる。
次に、この発明による冷凍サイクル装置の一つの実施形態を、図31を参照して説明する。
この実施形態による冷凍サイクル装置は、圧縮機151と、凝縮器(室外熱交換器)152と、膨張弁153と、蒸発器(室内熱交換器)154と、これらをループ接続する冷媒通路155〜158とを有する。
この冷凍サイクル装置は、空気調和装置(冷房)や冷凍・冷蔵庫等で使用される。
膨張弁153としては、上述したこの発明による回転式流量制御弁10が用いられる。
なお、上述したこの回転式流量制御弁10が適用される冷凍サイクル装置は、図31に示されているような基本的な冷凍サイクル装置に限られることはなく、四方弁の組み込みにより、冷媒回路における冷媒流れ方向を逆転できる冷房・暖房用の空気調和装置や、室内機に二つの熱交換器が直列接続され、その二つの熱交換器間に追加の膨張弁を有する冷暖房・除湿可能な空気調和装置等、あらゆる冷凍サイクル装置にも適用可能である。
この発明に関連する回転式流量制御弁の一つの参考例を示す全体断面図である。 一つの参考例による回転式流量制御弁の要部の拡大断面図である。 図2の線A−Aに沿った拡大断面図である。 (a)は一つの参考例による回転式流量制御弁の流量計量溝の展開図、(b)はその流量計量溝による流量制御特性を示すグラフである。 (a)は他の参考例による回転式流量制御弁の流量計量溝の展開図、(b)はその流量計量溝による流量制御特性を示すグラフである。 (a)は他の参考例による回転式流量制御弁の流量計量溝の展開図、(b)はその流量計量溝による流量制御特性を示すグラフである。 この発明に関連する回転式流量制御弁の他の参考例を示す全体断面図である。 この発明に関連する回転式流量制御弁の他の参考例を示す全体断面図である。 この発明に関連する回転式流量制御弁の他の参考例を示す全体断面図である。 この発明による回転式流量制御弁の実施形態を示す全体断面図である。 他の実施形態による回転式流量制御弁の要部の拡大断面図である。 図11の線B−Bに沿った拡大断面図である。 他の実施形態による回転式流量制御弁の要部の拡大断面図である。 図13の線C−Cに沿った拡大断面図である。 他の実施形態による回転式流量制御弁の要部の拡大断面図である。 図15の線D−Dに沿った拡大断面図である。 他の実施形態による回転式流量制御弁の流量計量溝の拡大横断面図である。 他の実施形態による回転式流量制御弁の要部の拡大断面図である。 他の実施形態による回転式流量制御弁の流量計量溝の拡大横断面図である。 他の参考例による回転式流量制御弁の要部の拡大断面図である。 他の実施形態による回転式流量制御弁の要部の拡大断面図である。 図21の線E−Eに沿った拡大断面図である。 他の実施形態による回転式流量制御弁の弁体の底面図である。 他の実施形態による回転式流量制御弁の要部の拡大断面図である。 図24の線F−Fに沿った拡大断面図である。 他の実施形態による回転式流量制御弁の要部の拡大断面図である。 他の実施形態による回転式流量制御弁の弁体の底面図である。 他の実施形態による回転式流量制御弁の要部の拡大断面図である 図28の線G−Gに沿った拡大断面図である。 他の実施形態による回転式流量制御弁の弁体の底面図である。 他の実施形態による回転式流量制御弁の要部の拡大断面図である。 図31の線H−Hに沿った拡大断面図である。 他の実施形態による回転式流量制御弁の弁体の底面図である。 この発明による冷凍サイクル装置の一つの実施形態を示す冷媒回路図である。
符号の説明
10 回転式流量制御弁
11 弁ハウジング
12 弁室
13 上側弁ポート
14 下側弁ポート
15、16 管継手
17、18 接続部
20 弁体
21 上側流量計量溝
22 下側流量計量溝
23 上下接続凹溝
24 中心軸
25 軸受部材
26 上下接続内孔
27 周溝
28 Oリング
31、32、33 多孔質整流部材
41 流量計量溝
42 上下接続凹溝
43 流量計量溝
45 上側弁ポート
46 下側弁ポート
47、48 管継手
49 周溝
50 Oリング
52、53 ポケット
54、55 ボール弁体
56、57 圧力通路
58、59 ポケット
60、61 ボール弁体
62 ポケット
63 ボール弁体
65 弁ポート閉塞部
99 カップリング部
98 緩衝材
100 ステッピングモータ
101 下蓋
102 ロータ室
103 ロータケース
104 ロータ
105 コイル部
106 電気コネクタ
107 ステータコイルユニット
111〜114,116,117 歯車
151 圧縮機
152 凝縮器(室外熱交換器)
153 膨張弁
154 蒸発器(室内熱交換器)
155〜158 冷媒通路

Claims (8)

  1. 弁ハウジングに形成された有底円筒形状の弁室内に丸棒状の弁体が自身の中心軸線周りに回転可能に設けられ、前記弁体の外周面に周方向に溝状の流量計量形状部が形成され、前記弁体が自身の中心軸線周りに回転することにより、その回転角に応じて前記弁ハウジングに形成されている二つのポート間を流れる流体の流量を前記流量計量形状部によって計量する回転式流量制御弁において、
    前記弁体には溝状の前記流量計量形状部が軸線方向に互いに異なる2箇所に個別に形成され、この二つの流量計量形状部を互いに連通接続する軸線方向通路が前記弁体に形成され、
    前記二つのポートは前記弁体の軸線方向に互いに異なる位置に形成され、その一つは前記二つの流量計量形状部のうちの一方の流量計量形状部に対応する軸線方向位置において前記弁室に向けて開口し、もう一つのポートは前記二つの流量計量形状部のうちの他方の流量計量形状部に対応する軸線方向位置において前記弁室に向けて開口しており、
    前記二つのポート間の軸線方向位置に、前記弁室の内周面と前記弁体の外周面との間隙を塞ぐリング状のシール部材が設けられている
    回転式流量制御弁。
  2. 弁ハウジングに形成された有底円筒形状の弁室内に丸棒状の弁体が自身の中心軸線周りに回転可能に設けられ、前記弁体の外周面に周方向に溝状の流量計量形状部が形成され、前記弁体が自身の中心軸線周りに回転することにより、その回転角に応じて前記弁ハウジングに形成されている二つのポート間を流れる流体の流量を前記流量計量形状部によって計量する回転式流量制御弁において、
    前記弁体には溝状の前記流量計量形状部と前記弁室の底部とを連通接続する軸線方向通路が前記弁体に形成され、
    前記二つのポートのうちの一つは前記流量計量形状部に対応する軸線方向位置において前記弁室に向けて開口し、もう一つのポートは前記弁室の底部に向けて開口しており、
    前記二つのポート間の軸線方向位置に、前記弁室の内周面と前記弁体の外周面との間隙を塞ぐリング状のシール部材が設けられている
    回転式流量制御弁。
  3. 前記流量計量形状部は、前記弁体の周方向に180度以上の回転角範囲に亘って形成されている請求項1または2記載の回転式流量制御弁。
  4. 前記流量計量形状部は、前記弁体の外周面に形成された凹溝であり、周方向位置に応じて溝幅と溝深の少なくとも何れか一方が変化している請求項1〜3の何れか1項記載の回転式流量制御弁。
  5. 前記弁体が前記ポートの前記弁室に対する開口端に対向する部分に、前記流量計量形状部とは別に全閉弁体収容用のポケットが形成され、前記ポケットに全閉用弁体が設けられている請求項1〜の何れか1項記載の回転式流量制御弁。
  6. 前記弁体が前記弁室の底部に向けて開口している前記ポートの前記弁室に対する開口端に対向する弁体底部に、前記弁室の底部に向けて開口している前記ポートを閉塞する全閉用の弁ポート閉塞部が設けられている請求項2記載の回転式流量制御弁。
  7. 前記弁体を回転駆動する電動モータを有する請求項1〜の何れか1項記載の回転式流量制御弁。
  8. 請求項1〜の何れか1項記載の回転式流量制御弁を冷媒回路中に有する冷凍サイクル装置。
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