JP4615085B2 - 光ファイバ母材吊下げ支持装置 - Google Patents

光ファイバ母材吊下げ支持装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、VAD法やOVD法等で多孔質の光ファイバ母材を製造する工程や、その工程の後で多孔質の光ファイバ母材をガラス化(脱水・焼結)する工程で、光ファイバ母材をその出発母材の上端側で吊下げ支持する光ファイバ母材吊下げ支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ母材の製造は、次のようにして行われている。まず、出発母材(種棒)の下端にVAD法によりコア用の多孔質の光ファイバ母材を堆積させて形成し、次にこのコア用の多孔質の光ファイバ母材をガラス化(脱水・焼結)工程で処理を行って透明なコア用の光ファイバ母材を得る。次に、この透明なコア用の光ファイバ母材を出発母材として、OVD法によりクラッド用の多孔質の光ファイバ母材を堆積させて形成し、次にこのクラッド用の多孔質の光ファイバ母材をガラス化(脱水・焼結)工程で処理を行って透明な光ファイバ母材を得る。
【0003】
このような光ファイバ母材の製造時には、光ファイバ母材はその出発母材の上端側で光ファイバ母材吊下げ支持装置により吊下げ支持されている。この光ファイバ母材吊下げ支持装置としては、従来、ピン支持タイプのものと、チャック支持タイプのものと、これらを組み合わせたタイプのものがあった。
【0004】
図3は、従来のピン支持タイプの光ファイバ母材吊下げ支持装置5Aの構造の縦断面図を示したものである。この図では、OVD法により製造された多孔質の光ファイバ母材をガラス化(脱水・焼結)工程でガラス化する場合を例にとって示している。
【0005】
石英ガラス等よりなる炉心管1の上蓋2の孔3を、主軸4が貫通するようにピン支持タイプの光ファイバ母材吊下げ支持装置5Aが設けられている。この光ファイバ母材吊下げ支持装置5Aにより多孔質の光ファイバ母材6がその出発母材7の上端側で吊下げ支持されている。この場合、出発母材7は、透明なコア用の光ファイバ母材からなり、この出発母材7の外周にクラッド用の多孔質ガラス層8が積層された構造になっている。光ファイバ母材吊下げ支持装置5Aは、主軸4の下端の支持筒部9に出発母材7の上端部が挿入され、これら支持筒部9と出発母材7の嵌め合い部で両者に水平向きで設けられた貫通孔10,11にピン12が差し込まれて出発母材7が該ピン12を中心として揺動可能となるように連結された構造になっている。このような光ファイバ母材吊下げ支持装置5Aは、多孔質の光ファイバ母材6に不純物が混入しないように石英ガラス等で作られている。炉心管1の外周には、多孔質の光ファイバ母材6を加熱するヒータ13が配置されている。
【0006】
図4は、従来のチャック支持タイプの光ファイバ母材吊下げ支持装置5Bの構造の縦断面図を示したものである。この図でも、OVD法により製造された多孔質の光ファイバ母材をガラス化(脱水・焼結)工程でガラス化する場合を例にとって示している。
【0007】
このチャック支持タイプの光ファイバ母材吊下げ支持装置5Bは、主軸4の下端にチャックよりなる把持部14が一体に設けられ、この把持部14にはその一面に開口された拡径部挿入空間15が設けられると共に、該把持部14には拡径部挿入空間15の下部の支え部14aに出発母材挿入スリット16が設けられた構造になっている。このような光ファイバ母材吊下げ支持装置5Bも、多孔質の光ファイバ母材6に不純物が混入しないように石英ガラス等で作られている。
【0008】
かかる光ファイバ母材吊下げ支持装置5Bでは、多孔質の光ファイバ母材6はその出発母材7を出発母材挿入スリット16に挿入し、該出発母材7の上端の拡径部7aを把持部14の支え部14aで支えることにより吊下げ支持されている。
【0009】
図5及び図6は従来のピン支持タイプとチャック支持タイプとを組み合わせた光ファイバ母材吊下げ支持装置5Cの構造を示したもので、90°異なる位置でのそれぞれ縦断面図ある。
【0010】
この光ファイバ母材吊下げ支持装置5Cは、主軸4の下端部に可動形接続体17が嵌められ、主軸4の下端部と可動形接続体17とはこれらを水平向きに貫通する貫通孔18,19にピン12が通されて可動形接続体17が該ピン12を中心として揺動可能となるように連結されている。可動形接続体17の下部には、出発母材7の上端の拡径部7aを把持するためのチャックよりなる把持部14が一体に設けられている。この把持部14にも、その一面に開口された拡径部挿入空間15が設けられると共に、該把持部14には拡径部挿入空間15の下部の支え部14aに出発母材挿入スリット16が設けられている。可動形接続体17と把持部14には、主軸4の向きと出発母材7の軸心の位置が一致するように調整するカーボンネジ20が螺合されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図3に示す従来のピン支持タイプの光ファイバ母材吊下げ支持装置5Aでは、出発母材7に貫通孔11をあけてピン12を通すので、出発母材7の機械的強度が下がる問題点がある。また、ピン12の直径を大きくできず、該ピン12が細いので、該ピン12が熱変形し易い問題点がある。
【0012】
この問題点を解決するために、主軸4の軸線に沿ってガス通路を設け、このガス通路に冷却ガスを流すことによってピン支持タイプの光ファイバ母材吊下げ支持装置5Aの機械的強度の低下を防ぐ構造のものが提案されている(特許第2683757号)。しかしながら、このような構造では、冷却ガスの流量制御,炉心管等の反応容器の内圧制御による逆流防止,ガス継手の回転結合部の漏れ防止等の手段が必要になり、装置の運用保守コストが割高になる問題点がある。
【0013】
一方、図4に示す従来のチャック支持タイプの光ファイバ母材吊下げ支持装置5Bでは、出発母材7の上端の拡径部7aの形状を精度よく加工することが難しく、加工精度は一般的に±0.2 mm程度のため、出発母材7をチャック14に再現性よく鉛直に吊下げることが難しい問題点がある。その結果、図7(A)に示すように多孔質の光ファイバ母材6が主軸4の鉛直線に対してある角度θ(±0.2 °程度)で傾斜して振れ回るため、ガラス化(脱水・焼結)された光ファイバ母材6´が図7(B)に示すように曲り、この光ファイバ母材6´から製造される光ファイバのコアの偏心やクラッドの非円化等の品質の劣化を引き起こす問題点がある。
【0014】
図5及び図6に示すピン支持タイプのものとチャック支持タイプのものとを組み合わせたタイプの光ファイバ母材吊下げ支持装置5Cでは、把持部14は可動形接続体17を介してピン12で主軸4に揺動可能となるように連結している関係上、出発母材7の上端の拡径部7aの形状が精度よく加工される必要はなく、加工精度が±0.2 mm程度であっても、多孔質の光ファイバ母材6をその自重を利用して主軸4の鉛直線に対して傾斜させずに支持させることができる利点はあるが、ピン12が細いので該ピン12が熱変形し易い問題点がある。
【0015】
本発明の目的は、ピンの変形を防止でき、また該ピンを支持する部分に悪影響を及ぼさず、しかも多孔質の光ファイバ母材を主軸の鉛直線に対して傾斜させずに支持させることができる光ファイバ母材吊下げ支持装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上端に拡径部(7a)が形成された光ファイバ母材の出発母材(7)を主軸(4)の下端部に吊下げ支持する光ファイバ母材吊下げ支持装置(5)を改良するものである。
【0017】
請求項1に記載の光ファイバ母材吊下げ支持装置においては、主軸(4)の下端部(4a)に可動形接続体(17)が嵌められて、主軸(4)の下端部(4a)と可動形接続体(17)とが、これらを水平向きに貫通する第1のピン(12a)により、可動形接続体(17)が該第1のピン(12a)を中心として揺動可能となるように連結されている。また出発母材(7)の上端の前記拡径部(7a)を把持する把持部(14)の上端部が可動形接続体(17)の下部に嵌められて、可動形接続体(17)と把持部(14)とが、第1のピン(12a)と直交する向きの第2のピン(12b)により、把持部(14)が該第2のピン(12a)を中心として揺動可能になるように連結されている。第1のピン(12a)の直径は、主軸(4)の下端部の第1のピン(12a)が貫通している箇所の直径の25〜50%の範囲に定められ、第2のピン(12b)の直径は、把持部(14)の上部の第2のピン(12b)が貫通している箇所の直径の25〜50%の範囲に定められている。
【0018】
上記のような太さに第1,第2のピンの直径を定めると、これらピンの直径が適度に太くなり、これらピンの熱変形を防止することができ、また該ピンを支持する部分に機械的強度の低下等の悪影響を及ぼすこともない。しかも、可動形接続体が第1のピンにより主軸に揺動自在に支持され、把持部が第2のピンにより可動形接続体に揺動自在に支持されているので、光ファイバ母材をその自重を利用して主軸の鉛直線に対して傾斜しないように支持させることができる。
【0019】
請求項2に記載された光ファイバ母材吊下げ装置においては、主軸(4)の下端部(4a)に拡径部が設けられて、この拡径部に可動形接続体(17)が嵌められている。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1(A)(B)は、本発明に係る光ファイバ母材吊下げ支持装置の参考構成例を示したもので、図1(A)は縦断面図、図1(B)は側面図である。
【0021】
本例の光ファイバ母材吊下げ支持装置5においては、主軸4の下端部に拡径部4aが設けられ、この拡径部4aの外周に筒状の可動形接続体17が嵌められ、これら拡径部4aと可動形接続体17の嵌め合い部で両者に水平向きで設けられた貫通孔18,19にピン12が差し込まれて可動形接続体17が該ピン12を中心として揺動可能となるように連結され、可動形接続体17の下部には出発母材7の上端の拡径部7aを把持するためのチャックよりなる把持部14が一体に設けられ、このチャック14にはその一面に開口された拡径部挿入空間15が設けられると共に、該チャック14には拡径部挿入空間15の下部の支え部14aに出発母材挿入スリット16が設けられた構造になっている。かかる光ファイバ母材吊下げ支持装置5も、多孔質の光ファイバ母材6に不純物が混入しないように石英ガラス等で作られている。
【0022】
特に、本例の光ファイバ母材吊下げ支持装置5においては、ピン12の直径は主軸4の下端部における拡径部4aで該ピン12が貫通する箇所の直径の25〜50%の範囲に定められており、好ましくは30〜40%の範囲となっている。貫通孔18,19とピン12との直径差、即ちクリアランスは0.02mm以上1mm以下、好ましくは0.02mm以上0.5mm 以下となっている。また、主軸4の拡径部4a,可動形接続体17,把持部14,出発母材7の間のクリアランスは、それぞれ0.3mm 〜1.0mm 程度になっている。
【0023】
このようにピン12の直径を、主軸4の下端部における拡径部4aで該ピン12が貫通する箇所の直径の25〜50%の範囲に定めると、該ピン12の直径が適度に太くなり、該ピン12の熱変形を防止することができ、また該ピン12を支持する部分である該ピン12が貫通する主軸4の下端部に機械的強度の低下等の悪影響を及ぼすこともない。
【0024】
また、この光ファイバ母材吊下げ支持装置5では、把持部14は可動形接続体17を介してピン12で拡径部4aに、該ピン12を中心として揺動可能となるように連結しているので、出発母材7の上端の拡径部7aの形状が精度よく加工される必要はなく、加工精度が±0.2 mm程度であっても、多孔質の光ファイバ母材6をその自重を利用して主軸4の鉛直線に対して傾斜させずに支持させることができる。このため、この多孔質の光ファイバ母材6をガラス化して得た光ファイバ母材から製造される光ファイバには、前述したようなコアの偏心やクラッドの非円形等が発生せず、品質の劣化を防止できる。
【0025】
貫通孔18,19とピン12とのクリアランスが小さ過ぎると、可動形接続体17の軽快な揺動が妨げられ好ましくない。貫通孔18,19とピン12とのクリアランスが大きすぎると、光ファイバ母材6を移載する場合、不必要な揺動が発生して、移載が困難になる。また、ピン12が太すぎると、そのままでは該ピン12を支持する部分である該ピン12が貫通する主軸4の下端部に機械的強度の低下をまねき、或いは該ピン12を支持する部分を太くしなければならず、コストの増大を招く。さらに、主軸4の拡径部4a,可動形接続体17,把持部14,出発母材7の間のクリアランスが、小さ過ぎると可動範囲が狭くなり過ぎて目的を達成することができず、大きすぎると拡径部挿入空間15の位置ずれによって生ずる心ずれ生ずるので好ましくない。
【0026】
図2(A)(B)は、本発明に係る光ファイバ母材吊下げ支持装置の実施の形態を示したもので、図2(A)は縦断面図、図2(B)は側面図である。
【0027】
本例の光ファイバ母材吊下げ支持装置5においては、主軸4の下端部の拡径部4aに筒状の可動形接続体17が嵌められ、これら拡径部4aと可動形接続体17の嵌め合い部で両者に水平向きで設けられた貫通孔18,19に第1のピン12aが差し込まれて可動形接続体17が該第1のピン12aを中心として揺動可能となるように連結され、筒状の可動形接続体17の下部に出発母材7の上端の拡径部7aを把持するためのチャックよりなる把持部14の柱状上部14bが嵌められ、これら可動形接続体17と把持部14の上部14aの嵌め合い部で第1のピン12aと交差する向き(本例では、直交する向き)で両者に水平向きで設けられた貫通孔21,22に第2のピン12bが差し込まれて把持部14が該第2のピン12aを中心として揺動可能となるように連結された構造になっている。把持部14の柱状上部14bの外
径は、主軸4の拡径部4aの外径とほぼ等しく形成されている。かかる光ファイバ母材吊下げ支持装置5も、多孔質の光ファイバ母材6に不純物が混入しないように石英ガラス等で作られている。
【0028】
特に、本例の光ファイバ母材吊下げ支持装置5においても、第1のピン12aの直径は主軸4の下端部における拡径部4aで該第1のピン12aが貫通する箇所の直径の25〜50%の範囲に定められており、好ましくは30〜40%の範囲に定められている。第2のピン12bの直径は把持部14の柱状上部14bで第2のピン12bが貫通する箇所の直径の25〜50%の範囲に定められており、好ましくは30〜40%の範囲に定められている。貫通孔18,19と第1のピン12aとの直径差であるクリアランス、貫通孔21,22と第2のピン12bとの直径差であるクリアランスは、それぞれ0.02mm以上1mm以下、好ましくは0.02mm以上0.5mm 以下となっている。また、主軸4の拡径部4a,可動形接続体17,把持部14,出発母材7の間のクリアランスは、それぞれ0.3mm 〜1.0mm 程度になっている。
【0029】
このように第1のピン12aの直径を、主軸4の下端部における拡径部4aで該第1のピン12aが貫通する箇所の直径の25〜50%の範囲に定め、第2のピン12bの直径を、把持部14の柱状上部14bで第2のピン12bが貫通する箇所の直径の25〜50%の範囲に定めると、これら第1,第2のピン12a,12bの直径が適度に太くなり、これら第1,第2のピン12a,12bの熱変形を防止することができ、またこれら第1,第2のピン12a,12bを支持する部分である、主軸4の下端部や把持部14の柱状上部14bに機械的強度の低下等の悪影響を及ぼすこともない。
【0030】
また、この光ファイバ母材吊下げ支持装置5では、主軸4の下端部の拡径部4aに嵌めた可動形接続体17を第1のピン12aにより可動形接続体17が該第1のピン12aを中心として揺動可能となるように連結し、且つ可動形接続体17の下部に嵌めた把持部14の上部14aを第2のピン12bにより把持部14該第2のピン12bを中心として揺動可能となるように連結しているので、多孔質の光ファイバ母材6をその自重を利用して主軸4の鉛直線がなすZ軸に対して本例ではX方向にもY方向にも傾斜させずに支持させることができる。
【0031】
上記各例では、把持部14は可動部を有しない構造としたが、複数の支え部14aを設け、これらの上端を支持部材に可動自在に支持させて、出発母材7の上端の拡径部7aを開閉自在に把持する構造とすることもできる。
【0032】
また、上記例では主軸4の下端部に拡径部4aを設けて太くしたが、主軸4のほぼ全体を下端部と同じ太さに形成することもできる。
【0033】
【発明の効果】
本発明に係わる光ファイバ母材吊下げ支持装置においては、第1のピンの直径を主軸の下端部の該第1のピンが貫通する箇所の直径の25〜50%の範囲に定め、第2のピンの直径を把持部の上部の該第2のピンが貫通する箇所の直径の25〜50%の範囲に定めているので、これらピンの直径が適度に太くなり、これらピンの熱変形を防止することができ、また該ピンを支持する部分に機械的強度の低下等の悪影響を及ぼすこともない。しかも、可動形接続体が第1のピンにより主軸に揺動自在に支持され、把持部が第2のピンにより可動形接続体に揺動自在に支持されているので、光ファイバ母材をその自重を利用して主軸の鉛直線に対して傾斜しないように支持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)(B)は本発明に係る光ファイバ母材吊下げ支持装置の参考構成例を示したもので、(A)は縦断面図、(B)は側面図である。
【図2】 (A)(B)は本発明に係る光ファイバ母材吊下げ支持装置の実施の形態を示したもので、(A)は縦断面図、(B)は側面図である。
【図3】 従来のピン支持タイプの光ファイバ母材吊下げ支持装置の縦断面図である。
【図4】 従来の把持部支持タイプの光ファイバ母材吊下げ支持装置の縦断面図である。
【図5】 従来のピン支持タイプと把持部支持タイプとを組み合わせた光ファイバ母材吊下げ支持装置の縦断面図である。
【図6】 従来のピン支持タイプと把持部支持タイプとを組み合わせた光ファイバ母材吊下げ支持装置の図5とは90°異なる位置での縦断面図である。
【図7】 (A)は従来の把持部支持タイプの光ファイバ母材吊下げ支持装置で多孔質の光ファイバ母材を傾斜状態で吊下げ支持した状態を示す縦断面図、(B)は(A)の状態でガラス化した光ファイバ母材の側面図である。
【符号の説明】
1 炉心管
2 上蓋
3 孔
4 主軸
4a 下端部(拡径部)
5 光ファイバ母材吊下げ支持装置
5A〜5C 光ファイバ母材吊下げ支持装置
6 多孔質の光ファイバ母材
6´ ガラス化された光ファイバ母材
7 出発母材
7a 拡径部
8 クラッド用の多孔質ガラス層
9 支持筒部
10,11 貫通孔
12 ピン
12a 第1のピン
12b 第2のピン
13 ヒータ
14 把持部
14a 支え部
14b 柱状上部
15 拡径部挿入空間
16 出発母材挿入スリット
17 可動形接続体
18,19 貫通孔
20 カーボンネジ
21,22 貫通孔

Claims (2)

  1. 上端に拡径部(7a)が形成された光ファイバ母材の出発母材(7)を主軸(4)に吊下げ支持する光ファイバ母材吊下げ支持装置(5)において、
    前記主軸(4)の下端部(4a)に可動形接続体(17)が嵌められて、前記主軸(4)の下端部(4a)と前記可動形接続体(17)とが、これらを水平向きに貫通する第1のピン(12a)により、前記可動形接続体(17)が該第1のピン(12a)を中心として揺動可能となるように連結され、
    前記出発母材(7)の上端の前記拡径部(7a)を把持する把持部(14)の上端部が前記可動形接続体(17)の下部に嵌められて、前記可動形接続体(17)と前記把持部(14)とが、前記第1のピン(12a)と直交する向きの第2のピン(12b)により、前記把持部(14)が該第2のピン(12a)を中心として揺動可能になるように連結され、
    前記第1のピン(12a)の直径は、前記主軸(4)の下端部の前記第1のピン(12a)が貫通している箇所の直径の25〜50%の範囲に定められ、
    前記第2のピン(12b)の直径は、前記把持部(14)の上部の前記第2のピン(12b)が貫通している箇所の直径の25〜50%の範囲に定められていること、
    を特徴とする光ファイバ母材吊下げ支持装置。
  2. 前記主軸(4)の下端部(4a)に拡径部が設けられて、この拡径部に前記可動形接続体(17)が嵌められていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材吊下げ装置。
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