以下、図を参照しながら、この発明による装置、システムの一実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
[通信システムの構成例について]
図1は、この発明によるシステムの一実施の形態が適用された、第1の実施の形態の通信システムの構成例を説明するための図である。図1に示すように、この第1の実施の形態の通信システムは、送り手側の携帯電話端末1と、受け手側の携帯電話端末2とにより構成されるものである。
なお、以下に説明する実施の形態においては、説明を簡単にするため、送り手側の携帯電話端末1が、発信元(発呼元)であり、受け手が側の携帯電話端末2が、着信先(着呼先)であるものとして説明する。
図1に示すように、携帯電話端末1、2には、携帯電話端末1、2を使用者が使用するために持った場合に、使用者の指などの使用者の身体の一部が接触する部分に脈拍センサ151が設けられていると共に、筐体内部には着信を通知するなどのために、バイブレータ(振動体)が設けられているものである。
この第1の実施の形態において、携帯電話端末1は、携帯電話端末2に対して電話をかけるようにする操作入力(電話番号入力や電話帳データからのデータの選択入力、及び発呼操作(オフフック操作))を受け付けると、目的とする通信の相手先である携帯電話端末2に対して着信要求を生成して送信する。当該着信要求を受信した携帯電話端末2では、リンガやバイブレータを駆動して、自機に着信があることを使用者に通知する。
そして、携帯電話端末2の使用者が携帯電話端末2に対して応答操作(オフフック操作)を行うと、携帯電話端末2は着信応答を形成して発信元の携帯電話端末1に送信する。これにより、携帯電話端末1と携帯電話端末2との間に電話回線が接続されて、通話を行うことができるようにされる。
この場合に、携帯電話端末1においては、上述もしたように、携帯電話端末1の所定の位置に設けられている脈拍センサ151を通じて、使用者の脈拍を検出する。検出された脈拍は、数値情報として携帯電話端末2に送信される。具体的には、1分間に55回(55bpm(beats per minute))のように、単位時間当たりの脈拍数が検出され、これが脈拍データ(脈拍数を示す情報)として、接続された電話回線を通じて着信先の携帯電話端末2に送信される。
携帯電話端末2においては、携帯電話端末1からの脈拍データを受信し、この受信した脈拍データに基づいて、バイブレータ143を駆動させる。具体的には、携帯電話端末2は、受信した脈拍データに応じて、単位時間当たりにおいて(この例の場合には、例えば、1分間当たりにおいて)、受信した脈拍データが示す回数と同じ回数分、バイブレータを駆動させる。
脈拍数は、気分が高揚したり、興奮したりしている場合には、早くなり、冷静な場合にはある程度の値、例えば、1分間に60回程度の値に安定するものである。このため、通信の相手先の脈拍数に応じてバイブレータを振動させることにより、通信の相手先のユーザーの脈拍に応じた振動を感じることができる。これにより、当該通信の相手先のユーザー(携帯電話端末1の使用者)の気分や状態を推し量ることができるようにされる。
そして、この実施の形態の携帯電話端末2は、バイブレータ143を振動させて、通信の相手先である携帯電話端末1の使用者の状態を通知するようにした後においては、当該通知を行ったことを、携帯電話端末1に対して通知するようにしている。
このように、以下に説明する実施の形態においては、送り手側の携帯電話端末1は、使用者の脈拍を検出して、これを通話時に相手先に送信する機能を有するものである。一方、受け手側の携帯電話端末2は、送り手側の携帯電話端末1からの脈拍データの提供を受けて、これに応じてバイブレータ143を振動させることにより、送り手側の携帯電話端末1の使用者の状態を、受け手側の携帯電話端末2の使用者に通知する機能を有するものである。
また、受け手側の携帯電話端末2は、送り手側の携帯電話端末1に対して、脈拍データを用いた場合に、これを通知する機能を有するものである。また、送り手側の携帯電話端末1は、受け手側の携帯電話端末2からの通知を携帯電話端末1の使用者に通知する機能を有するものである。
[携帯電話端末1、2の構成例について]
次に、この発明による通信機器の一実施の形態が適用された、この第1の実施の形態の携帯電話端末1、2の構成例について説明する。図2は、この第1の実施の形態の携帯電話端末1、2の構成例を説明するためのブロック図である。すなわち、この第1の実施の形態の通信システムにおいては、送り手側の携帯電話端末1と受け手側の携帯電話端末2とは同じ構成を有するものである。しかし、以下においては、説明を簡単にするため、主に携帯電話端末1の構成として説明することとする。
図2に示すように、この第1の実施の形態の携帯電話端末1は、送受信アンテナ101、アンテナ共用器102、受信部103、ベースバンド処理部104、コーデック105、受話器(スピーカ)106、送話器(マイクロホン)107、送信部108、局発部109、制御部120、キーインターフェース(以下、キーI/Fと略称する。)131、キー操作部132、LCD(Liquid Crystal Display)141、リンガ142、バイブレータ143、脈拍センサ151を備えたものである。
まず、制御部120と、これに接続されるキーI/F131、キー操作部132、LCD(Liquid Crystal Display)141、リンガ142、バイブレータ143、脈拍センサ151について説明する。
制御部120は、この実施の形態の携帯電話端末1の各部を制御するものであり、CPU121、ROM122、RAM123、EEPROM124が、CPUバス125を通じて形成されたマイクロコンピュータである。
ここで、CPU121は、制御の主体となるものであり、後述するROM122などに記憶保持されているプログラムを実行し、各部に供給する制御信号を形成して、これを各部に供給したり、各部からの信号を受け付けて、これを処理したりする。ROM122は、上述もしたように、CPU121によって実行される種々のプログラムやフォントデータなどの処理に必要になる各種のデータを記憶保持しているものである。
RAM123は、各種の処理において途中結果を一時記憶するなど、主に作業領域として用いられるものである。EEPROM124は、いわゆる不揮発性メモリであり、この携帯電話端末1の電源が落とされても保持しておくべき情報、例えば、各種の設定パラメータ、電話帳データ、電子メールデータ、新たに提供されたプログラムなどを記憶保持するものである。
このような制御部120に対しては、図1に示すように、キーI/F131を通じてキー操作部132が接続されている。キー操作部132は、図示しないが、テンキーや各種のファクションキー、回動操作と押下操作とが可能なジョグダイヤルキーなどの複数の操作キーが設けられたものであり、ユーザーからの操作入力を受け付けるものである。
そして、キー操作部132を通じて受け付けた使用者からの操作入力は、電気信号に変換されて制御部120に供給される。これにより、制御部120は、ユーザーからの指示に応じて各部を制御し、ユーザーの指示に応じた処理を行うことができるようにしている。
また、制御部120に対しては、種々の表示情報を表示するためのLCD141と、リンガ142と、バイブレータ143とが接続されている。LCD141はLCDコントローラを含むものであり、制御部120からの制御信号に応じて、種々の表示情報をLCD141の表示画面に表示させることができるものである。
また、リンガ142はリンガコントローラを備え、制御部120からの制御信号に応じて、警告音や着信音を放音することができるものである。また、バイブレータ143はバイブレータコントローラを備え、制御部120からの制御信号に応じて、着信を振動により通知したり、上述もしたように、通信の相手先からの脈拍を示す情報に応じて振動させたりするなどのことができるようにしている。
さらに、制御部120に対しては、脈拍センサ151が接続されている。脈拍センサ151は、使用者の指などの体の一部分を接触させることにより、使用者の血液の流れから単位時間当たりの脈拍を検出し、これを制御部120に通知するものである。また、脈拍センサ151は、使用者の指などが接触された状態にあり、脈拍の検出が可能な状態にあるときには、脈拍の検出を継続して行い、最新の脈拍数を検出して制御部120に通知することができるものである。
次に、この実施の形態の携帯電話端末1の受信系について説明する。送受信アンテナ101を通じて受信した受信信号は、アンテナ共用器102を通じて受信部103に供給される。受信部103は、受信信号が適正なレベルになるように、必要な帯域制限、AGC(Automatic Gain Control)を行なうとともに、局発部(周波数シンセサイザ)109からの信号に基づいて、受信信号の周波数を一定の周波数にするなどの処理を行って、処理後の信号をベースバンド処理部104に供給する。
ベースバンド処理部104は、受信部103からの信号をA/D変換し、フェージングなどの影響除去や、受信した信号の種別判別、デ・インターリーブ、エラー訂正を行ない、適切な復号処理を行って、音声データとその他の通信データとを分離する。そして、音声データは、DSP(Digital Signal Processor)の構成とされたコーデック105に供給され、その他の通信データである、例えば、各種の制御情報や文字データなどは、制御部120に供給される。
コーデック105は、ベースバンド処理部104からの音声データをD/A変換してアナログ音声信号を形成し、これをスピーカ106に供給する。スピーカ106は、コーデック105からのアナログ音声信号により駆動され、受信信号に応じた音声を放音する。
一方、ベースバンド処理部104から制御部120に供給された通信データは、この実施の形態の携帯電話端末1用の制御データや文字データ、あるいは、通信の相手先から送信されてくる脈拍データ(脈拍を示す情報)などの場合には、制御部120のRAM123に一時記憶されて、この携帯電話端末1において使用される。また、それ以外の通信データは、例えば、図示しない外部I/F(外部インターフェース)を通じて、この携帯電話端末1に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部の電子機器(外部装置)に供給することもできるようにされる。
次に、この実施の形態の携帯電話端末1の送信系について説明する。マイクロホン107は、収音した音声をアナログ音声信号に変換し、これをコーデック105に供給する。コーデック105は、マイクロホン107からのアナログ音声信号をA/D変換して、デジタル音声信号を形成し、これをベースバンド処理部104に供給する。
ベースバンド処理部104は、コーデック105からのデジタル音声信号を所定の符号化方式で符号化して圧縮し、所定のブロックにまとめる。またベースバンド処理部104は、制御部120を通じて供給される外部I/F部150を通じて受け付けた外部装置からの送信用のデジタルデータやキー操作部132を通じて受け付けた送信用のデジタルデータ、あるいは、制御部120からの脈拍データ等についても所定のブロックにまとめることができるものである。ベースバンド処理部104は、圧縮されたデジタル音声信号や外部装置等からの送信用のデジタルデータをまとめ、送信部108に供給する。
送信部108は、ベースバンド処理部104からのデジタルデータから変調信号を形成し、この変調信号を所定の送信周波数に変換するために、変調信号と、局発部109からの変換用の信号とを混合して、送信用変調信号を形成する。この送信部108において形成された送信用変調信号は、アンテナ共用器102を経由して、送受信アンテナ101から送信される。
このような受信系および送信系を備えたこの実施の形態の携帯電話端末1においては、待ち受け受信時(待ち受け時)においては、制御部120は、ベースバンド処理部104からの受信信号を監視することにより、自機への着信を検出する。そして、制御部120は、自機への着信を検出した場合には、リンガ142を制御して、呼び出し音(リンガ音)を放音したり、バイブレータ143を振動させたりすることにより、自機への着信を当該携帯電話端末1の使用者に通知する。
そして、携帯電話端末1の使用者が、この実施の形態の携帯電話端末1に設けられているテンキーや各種のファンクションキーなどを有するキー操作部132に設けられている通話開始キーを押下するなどのオフフック操作を行なうことにより、着信に応答した場合には、制御部120は、送信系を通じて、接続応答を送出するなどして通信回線を接続し、前述したように、受信系、送信系の動作によって通話が可能となる。
また、この実施の形態の携帯電話端末1から発信(発呼)する場合には、例えば、キー操作部132のダイヤルキーを通じて電話番号を入力し、あるいは、予め登録された電話帳データから相手先の電話番号を選択することにより、目的とする相手先を特定するようにし、前述のキー操作部132の通話開始キーを押下するなどのオフフック操作を行うことによって、ダイヤル動作(発呼処理)を行なうようにすることができる。
これにより、制御部120は、発呼要求を形成し、送信系を通じて送信することにより、目的とする相手先の電話端末との間に通信回線を接続するようにする。そして、相手先からの着信応答が返信されてきて、通信回線の接続を確認すると、前述したように、受信系、送信系の動作によって通話が可能となる。
また、この実施の形態の携帯電話端末は、インターネットに接続が可能なものであり、例えば、電話会社が提供するプロバイダ機能を通じて、URL(Uniform Resource Locators)を入力して送信することにより、Webページなどの情報を得て、この情報を、制御部120を通じてLCD141に表示したりすることもできるようにしている。
また、この実施の形態の携帯電話端末1は、キー操作部132、LCD141を通じて情報を入力して、送信用の電子メールデータをEEPROM124に作成し、これをインターネットを通じて目的とする相手先のメールサーバに送信したり、また、自機宛の電子メールをメールサーバから受信してEEPROM124に格納し、これをLCD141に表示して利用したりするなどのこともできるものである。
このように、この実施の形態の携帯電話端末1は、携帯電話ネットワークやインターネットなどの広域ネットワークを通じて、電話通信やデータ通信を行うことができるものである。
そして、この実施の形態の通信システムにおいては、少なくとも送り手側(発呼側)の携帯電話端末1から、検出するようにした脈拍を示す情報を受け手側(着呼側)の携帯電話端末2に送信することができるようにされる。そして、受け手側の携帯電話端末2においては、携帯電話端末1からの脈拍を示す情報に基づいて、バイブレータ143を駆動させ、携帯電話端末1の使用者の状態を携帯電話端末2の使用者に通知することができるようにしている。
さらに、この実施の形態の通信システムにおいては、携帯電話端末2において、携帯電話端末1からの脈拍を示す情報に基づいて、バイブレータ143を駆動させることにより、携帯電話端末1の使用者の状態を通知するようにした場合には、当該脈拍を示す情報を受信して用いたことを通知する情報を形成し、これを携帯電話端末1に対して返信することもできるようにしている。また、携帯電話端末2も携帯電話端末1と同様の構成を有し、脈拍センサ151を備えているので、受け手側の携帯電話端末2においても、使用者の脈拍を検出し、これを送り手側の携帯電話端末1に送信することもできるようにしている。
[通信システムの動作について]
次に、この第1の実施の形態の通信システムの動作について説明する。図3〜図5は、この第1の実施の形態の通信システムの動作の概要を説明するためのシーケンス図である。上述もしたように、送り手側の携帯電話端末1が発信元であり、受け手側の携帯電話端末2が着信元である。
そして、図3に示すように、送り手側の携帯電話端末1の使用者が電話をかけるために、携帯電話端末1を手に取り、脈拍センサ151に指などを接触させると、携帯電話端末1の脈拍センサ151は、使用者の脈拍を計測する処理を開始する(ステップS1)。そして、携帯電話端末1の制御部120は、キー操作部132を通じて使用者からのダイヤル入力や電話帳データからの相手先の選択入力などを受け付けて、目的とする通信の相手先(この例においては携帯電話端末2)に対する着信要求を形成し、ベースバンド処理部104、送信部108、アンテナ共用器102、送受信アンテナ101を通じて携帯電話端末2に対して送信する(ステップS2)。
受け手側の携帯電話端末2の制御部120は、送受信アンテナ101、アンテナ共用器102、受信部103、ベースバンド処理部104を通じて携帯電話端末1からの着信要求を受信すると、自機のリンガ142やバイブレータ143を駆動して、着信音や振動により着信があることを携帯電話端末2の使用者に通知する。そして、携帯電話端末2の制御部120は、着信に応答するためのオフフック操作を受け付けると、着信応答を形成し、これを発信元の携帯電話端末1に対して送信する(ステップS3)。
これにより、携帯電話端末1と携帯電話端末2との間に通信回線が接続され、通話ができるようにされる(ステップS4)。すなわち、上述もしたように、双方の携帯電話端末の送受信アンテナ101、アンテナ共用器102、受信部103、ベースバンド処理部104、コーデック105、受話器106、送話器107、送信部108を通じて、携帯電話端末1と携帯電話端末2との間において、通話を行うことができるようにされる。
このようにして、通話を行うことができるようにされた後に、送り手側の携帯電話端末1の制御部120においては、使用者の脈拍を正確に測定することができたか否かを判断する(ステップS5)。具体的には、使用者の脈拍を正確に計測可能な所定時間の間、脈拍の計測を行うようにしたか否かが判断される。
そして、使用者の脈拍を正確に計測することができるまで、ステップS5の判断処理が繰り返し行われる。ステップS5の判断処理において、使用者の脈拍を正確に計測することができたと判断したときには、携帯電話端末1の制御部120は、測定した脈拍データを取得する(ステップS6)。制御部120は、ステップS6において取得した脈拍データから送信用の脈拍データを形成し、これをベースバンド処理部104、送信部105、アンテナ共用器102、送受信アンテナ101を通じて、携帯電話端末2に送信する(ステップS7)。
携帯電話端末2の制御部120は、携帯電話端末1からの脈拍データを受信すると、当該脈拍データに基づいて、単位時間当たりの振動数が、脈拍データによって示される回数と同じになるように、バイブレータ143を制御して駆動させる(ステップS8)。そして、図4に示す処理に進み、携帯電話端末2は、携帯電話端末1からの脈拍データを受信して利用したことを示す脈拍データ受信応答を形成して、これを携帯電話端末1に送信する(ステップS9)。
携帯電話端末1は、携帯電話端末2からの脈拍データ受信応答を受信した場合には、当該応答を受信したことを使用者に通知するようにする(ステップS10)。具体的には、バイブレータ143を振動させたり、リンガ142を駆動して所定のリンガ音を放音させたり、図示しないLED(Light Emitting Diode)を発光させたりすることにより、脈拍データ受信応答を受信したことを通知する。
この後、携帯電話端末1または携帯電話端末2のいずれかが、回線切断操作(オンフック操作)を行った場合に、図3に示したステップS4において接続するようにした通信回線を切断(通信回線を解放)し、一連の処理を終了させる(ステップS11)。
このように、送り手側の携帯電話端末1と受け手側の携帯電話端末2との間においては、通信回線を接続して通話を行うことができる。さらに、送り手側の携帯電話端末1の使用者の脈拍データを、携帯電話端末1から受け手側の携帯電話端末2に送信し、携帯電話端末2において、当該脈拍データに応じてバイブレータ143を駆動させることができる。
そして、上述もしたように、携帯電話端末1の使用者の脈拍は、当該使用者の感情等の状態に応じて変化するものであるので、携帯電話端末2の使用者は、自機のバイブレータ143の振動の状態に応じて、携帯電話端末1の使用者の状態を知ることができる。
なお、図3、図4を用いて説明した通信システムの動作において、ステップS11の通信回線が切断されるまでの間において、所定のタイミング毎に、ステップS5〜ステップS10までの処理を繰り返し行うようにすることもできる。このようにした場合には、通話中において変化した携帯電話端末1の使用者の脈拍の変化の状態をも携帯電話端末2の使用者に通知するようにすることができる。
また、ステップS8において駆動するようにしたバイブレータ143については、通信回線が切断されるまで駆動するようにしておくこともできるし、所定時間が経過するまで駆動させ、その後は停止させるようにすることもできる。また、携帯電話端末2の使用者からの停止指示入力を、キー操作部132を通じて受け付けた場合に、バイブレータ143の駆動を停止させるようにすることもできる。
また、図3、図4を用いて説明した通信システムの動作においては、ステップS8において、携帯電話端末1からの脈拍データに応じてバイブレータ143を駆動させた後に、自動的に脈拍データ受信応答を形成して携帯電話端末1に送信するようにした。しかし、これに限るものではない。例えば、ステップS8の後、携帯電話端末2は使用者からの操作入力を受け付けた場合に、脈拍データ受信応答を形成して、携帯電話端末1に送信することも可能である。
なお、ここで、脈拍データ受信応答は、脈拍データを受信して利用したことを示す予め決められた形式のデータである。この他、脈拍データ受信応答として、脈拍データを受信して利用したことを示すテキストデータを形成し、これを携帯電話端末1に送信するようにしてもよい。この場合には、携帯電話端末1は、テキストデータである脈拍データ受信応答を受信し、これをLCD141に表示するようにすればよい。
また、携帯電話端末2から携帯電話端末1に対して、脈拍データを受信して利用したことを示す脈拍データ受信応答を返信するのに代えて、受け手側の携帯電話端末2の使用者の脈拍を計測し、これを送り手側の携帯電話端末1に対して送信することもできる。
図5は、脈拍データ受信応答を返信するのに代えて、受け手側の携帯電話端末2の使用者の脈拍を計測し、これを送り手側の携帯電話端末1に対して送信するようにした場合のこの実施の形態の通信システムの動作を説明するためのシーケンス図である。
この場合にも、図3に示したステップS1〜ステップS8までの処理は、そのまま上述した通りに行われる。そして、この例の場合には、ステップS8の処理の後、図5に示す処理に進み、携帯電話端末2の脈拍センサ151は、携帯電話端末2の使用者の脈拍を計測する処理を開始する(ステップS12)。
この後、携帯電話端末2の制御部120は、携帯電話端末2の使用者の脈拍を正確に計測することができたか否かを判断する(ステップS13)。このステップS13の処理は、図3に示したステップS5の処理と同様に、携帯電話端末2の使用者の脈拍を正確に計測可能な所定時間の間、脈拍の計測を行うようにしたか否かを判断する処理である。
そして、使用者の脈拍を正確に計測することができるまで、ステップS13の判断処理が繰り返し行われる。ステップS13の判断処理において、携帯電話端末2の使用者の脈拍を正確に測定することができたと判断したときには、携帯電話端末2の制御部120は、測定した脈拍データを取得する(ステップS14)。制御部120は、ステップS14において取得した脈拍データから送信用の脈拍データを形成し、これをベースバンド処理部104、送信部105、アンテナ共用器102、送受信アンテナ101を通じて、携帯電話端末1に送信する(ステップS15)。
携帯電話端末1の制御部120は、携帯電話端末2からの脈拍データを受信すると、当該脈拍データに基づいて、単位時間当たりの振動数が、脈拍データによって示される回数と同じになるように、バイブレータ143を制御して駆動させる(ステップS16)。この後、携帯電話端末1または携帯電話端末2のいずれかが、回線切断操作(オンフック操作)を行った場合に、図3に示したステップS4において接続するようにした通信回線を切断(通信回線を解放)し、一連の処理を終了させる(ステップS17)。
このように、受け手側の携帯電話端末2からも、携帯電話端末2の使用者の脈拍データを携帯電話端末1に送信することによって、携帯電話端末1の使用者が、携帯電話端末2の使用者の状態を知ることができるようにすることも可能である。
また、この図5に示した例の場合にも、図3、図5を用いて説明した通信システムの動作において、ステップS17の通信回線が切断されるまでの間において、所定のタイミング毎に、ステップS5〜ステップS8までの処理及びステップS12〜ステップS16までの処理を繰り返し行うようにすることもできる。このようにした場合には、通話中において変化した携帯電話端末1、携帯電話端末2のそれぞれの使用者の脈拍の変化の状態を、通信の相手先に通知することができる。
また、ステップS8、ステップS16において駆動するようにした携帯電話端末2及び携帯電話端末1のバイブレータ143については、通信回線が切断されるまで駆動するようにしておくこともできるし、所定時間が経過するまで駆動させ、その後は停止させるようにすることもできる。また、使用者からの停止指示入力を、キー操作部132を通じて受け付けた場合に、バイブレータ143の駆動を停止させるようにすることもできる。
また、図3、図5を用いて説明した通信システムの動作においては、ステップS8において、携帯電話端末1からの脈拍データに応じてバイブレータ143を駆動させた後に、自動的に携帯電話端末2の使用者の脈拍を計測して携帯電話端末1に送信するようにした。しかし、これに限るものではない。例えば、ステップS8の後、携帯電話端末2は使用者からの操作入力を受け付けた場合に、携帯電話端末2の使用者の脈拍を計測して携帯電話端末1に送信することも可能である。
[携帯電話端末1、2の個別の動作について]
次に、この第1の実施の形態の通信システムを構成する送り手側の携帯電話端末1の動作と、受け手側の携帯電話端末2の動作とについて、それぞれ別個に説明する。以下においては、図3及び図5を用いて説明したように、送り手側の携帯電話端末1と受け手側の携帯電話端末2との間で、相互に脈拍データを交換するようにする場合の動作について説明する。
[送り手側の携帯電話端末1の動作について]
図6、図7は、この実施の形態の通信システムにおいて、送り手側の携帯電話端末1の動作について説明するためのフローチャートである。図6、図7に示すフローチャートの処理は、送り手側の携帯電話端末1が使用者の手に取られ、使用者の指などが脈拍センサ151に接触するようにされた場合に、携帯電話端末1の主に制御部120において実行されるものである。
使用者の指などが脈拍センサ151に接触するようにされると、脈拍センサ151は、当該使用者の脈拍の計測を開始する(ステップS101)。次に、制御部120は、キー操作部132を通じて使用者からの発呼操作を受け付け(ステップS102)、受け付けた操作に応じて着信要求を生成し、これを目的とする相手先である携帯電話端末2に送信する(ステップS103)。
そして、携帯電話端末2からの着信応答を受信するようにし(ステップS104)、着信応答を受信したか否かを判断する(ステップS105)。ステップS105の判断処理において、まだ着信応答を受信していないと判断したときには、制御部120は、キー操作部132を通じて、発信を中止する操作(オンフック操作)を受け付けたか否かを判断する(ステップS106)。
ステップS106の判断処理において、オンフック操作は受け付けていないと判断したときには、ステップS103からの処理を繰り返し、着信要求の送信を継続して行うようにする。また、ステップS106の判断処理において、オンフック操作を受け付けたと判断したときには、携帯電話端末2との通話は断念するようにされたので、脈拍センサ151を制御して、脈拍の計測を停止させる(ステップS107)。この後、図7のステップS116の処理に進み、着信要求を形成して送信する処理を終了させる処理を実行し(ステップS116)、この図6、図7に示す処理を終了する。
そして、ステップS105の判断処理において、着信先である携帯電話端末2からの着信応答を受信したと判断したときには、通信回線を接続して通話をできるようにする(ステップS108)。通信回線接続の後、制御部120は、携帯電話端末1の使用者の脈拍を正確に測定することができたか否かを判断する(ステップS109)。
ステップS109の判断処理において、まだ、脈拍を正確に計測できていないと判断したときには、ステップS109の処理を繰り返し、脈拍が正確に計測することができるまで待ち状態となる。そして、ステップS109の判断処理において、脈拍の計測が正確にできたと判断したときには、制御部120は、計測した脈拍データを取得する(ステップS110)。制御部120はステップS110において取得した脈拍データから送信用の脈拍データを形成し、これを接続されている通信回線を通じて、受け手側の携帯電話端末2に送信する(ステップS111)。
次に、制御部120は、受け手側の携帯電話端末2からの脈拍データを受信するようにし(ステップS112)、携帯電話端末2からの脈拍データを受信したか否かを判断する(ステップS113)。ステップS113の判断処理において、携帯電話端末2からの脈拍データを受信していないと判断したときには、ステップS112からの処理を繰り返し、携帯電話端末2からの脈拍データの受信を行うようにする。
ステップS113の判断処理において、携帯電話端末2からの脈拍データを受信したと判断したときには、制御部120は、単位時間当たりの振動数が、受信した脈拍データによって示される回数と同じになるように、バイブレータ143を制御して駆動させる(ステップS114)。
そして、制御部120は、通信回線が切断されたか否かを判断する(ステップS115)。ステップS115の判断処理において、まだ、通信回線が切断されていないと判断したときには、ステップS115の判断処理を繰り返すことによって、通信回線が切断されるまで待ち状態となる。
また、ステップS115の判断処理において、通信回線が切断されたと判断したときには、通信回線を解放するなどの一連の処理を終了させる処理を実行し(ステップS116)、この図6、図7に示す処理を終了する。
なお、ステップS115の判断処理において、通信回線が切断されていないと判断したときに、図6に示したステップS109からの処理を行うようにすることによって、通信回線の接続中において、携帯電話端末1、携帯電話端末2のそれぞれの使用者の脈拍を継続して計測し、脈拍データの交換を行うようにすることができる。このようにした場合には、通話中に脈拍が変化した場合であっても、これをリアルタイムに通知することができる。
[受け手側の携帯電話端末2の動作について]
図8、図9は、この実施の形態の通信システムにおいて、受け手側の携帯電話端末2の動作について説明するためのフローチャートである。図8、図9に示すフローチャートの処理は、受け手側の携帯電話端末2に電源が投入され、待ち受け状態にあるときに、携帯電話端末2の主に制御部120において実行される処理である。
携帯電話端末2の制御部120は、自機への着信の有無を判別し(ステップS201)、着信が無いと判断したときには、ステップS201の処理を繰り返し、自機への着信待ちとなる。ステップS201の判断処理において、自機への着信があると判断したときには、制御部120は、リンガ142あるいはバイブレータ143を制御し、自機に着信があることを音声あるいは振動により携帯電話端末2の使用者に通知する(ステップS202)。
そして、制御部120は、キー操作部132を通じて着信に応答する操作(オフフック操作)を受け付けるようにし(ステップS203)、着信に応答する操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS204)。ステップS204の判断処理において、着信に応答する操作を受け付けていないと判断したときには、制御部120は、受信する信号に基づいて、自機への着信が継続しているか否かを判断する(ステップS205)。
ステップS205の判断処理において、着信が継続していると判断したときには、ステップS202からの処理を繰り返すようにする。すなわち、着信の通知を継続して行うと共に、使用者からの着信に応答する操作を受け付けるようにする。ステップS205の判断処理において、着信が継続していないと判断したときには、自機への着信は消滅したので、この図8、図9に示す処理を終了する。
そして、ステップS204の判断処理において、着信に応答する操作を受け付けたと判断したときには、制御部120は、着信応答を生成し、これをベースバンド処理部104、送信部108、アンテナ共用器102、送受信アンテナ101を通じて、送り手側の携帯電話端末1に対して送信する(ステップS206)。
そして、携帯電話端末2は、携帯電話端末1との間に通信回線を接続し(ステップS207)、携帯電話端末1との間で通話を行うことができるようにされる。この後、制御部120は、送り手側の携帯電話端末1から送信されてくる使用者の脈拍データを受信するようにし(ステップS208)、携帯電話端末1からの脈拍データを受信したか否かを判断する(ステップS209)。
ステップS209の判断処理において、携帯電話端末1からの脈拍データを受信していないと判断したときには、ステップS208からの処理を繰り返し、携帯電話端末1からの脈拍データの受信待ちとなる。ステップS209の判断処理において、携帯電話端末1からの脈拍データを受信したと判断したときには、制御部120は、単位時間当たりの振動数が、受信した脈拍データによって示される回数と同じになるように、バイブレータ143を制御して駆動させる(ステップS210)。
そして、図9に示す処理に進み、当該携帯電話端末2の制御部120は、携帯電話端末1からの着信要求に応答し、通話を行う状態にある携帯電話端末2の使用者の脈拍を、脈拍センサ151を通じて計測する処理を開始する(ステップS211)。そして、制御部120は、携帯電話端末2の使用者の脈拍を正確に測定することができたか否かを判断する(ステップS212)。
このステップS212の判断処理において、使用者の脈拍をまだ正確に計測していないと判断したときには、ステップS212の処理を繰り返し、正確に計測できるまで待ち状態となる。ステップS212の判断処理において、携帯電話端末1の使用者の脈拍数を正確に把握したと判断したときには、制御部120は、最新の脈拍データを取得する(ステップS213)。
そして、ステップS213において取得した脈拍データから送信用の脈拍データを生成し、これを接続されている通信回線を通じて、送り手側の携帯電話端末1に対して送信する(ステップS214)。この後、通信回線が切断されるまで待ち状態となり(ステップS215)、ステップS215の判断処理において、通信回線は切断されたと判断したときには、通話処理を終わらせるようにする終了処理を実行し(ステップS216)、この図8、図9に示す処理を終了する。
なお、図9に示したステップS115の判断処理において、通信回線が切断されていないと判断したときに、図8に示したステップS208からの処理を行うようにすることによって、通信回線の接続中において、携帯電話端末1、携帯電話端末2のそれぞれの使用者の脈拍を継続して計測し、脈拍データの交換を行うようにすることができる。このようにした場合には、通話中に脈拍が変化した場合であっても、これをリアルタイムに通知することができる。
このように、この第1の実施の形態の通信システムにおいては、送り手側の携帯電話端末1においては、図6及び図7を用いて説明した処理を、また、受けて側の携帯電話端末2においては、図8及び図9を用いて説明した処理を実行することができるようにされる。これにより、送り手側の携帯電話端末1と受け手側の携帯電話端末2との間において、使用者の状態を示す脈拍データを相互に送受することができるようにされる。したがって、携帯電話端末2の使用者は携帯電話端末1の使用者の状態を知ることができ、また、携帯電話端末1の使用者は携帯電話端末2の使用者の状態を知ることができるようにされる。
なお、図6〜図9のフローチャートにおいては、送り手側の携帯電話端末1と受け手側の携帯電話端末2との間において、相互に使用者の脈拍データを送受するものとして説明したが、これに限るものではない。
例えば、受け手側の携帯電話端末2において実行される図8、図9に示した処理において、ステップS211〜ステップS214の処理に代えて、携帯電話端末1からの脈拍データを受信して利用したことを示す脈拍データ受信応答を形成して送信するようにする。一方、送り手側の携帯電話端末1において実行される図6、図7に示した処理において、ステップS112〜ステップS114の処理に代えて、受け手側の携帯電話端末2からの脈拍データ受信応答を受信するようにし、これを受信したときには、受信したことをリンガ142、バイブレータ143などを通じて通知するようにする。
このようにすることにより、送り手側の携帯電話端末1の使用者の脈拍データについては、受け手側の携帯電話端末2に送信し、受け手側の携帯電話端末2からは、脈拍データを受信して利用したことの通知だけを受けることができるようにされる。つまり、受け手側の携帯電話端末2の使用者の脈拍データを送り手側の携帯電話端末1に送信しなくても、送り手側の携帯電話端末1からの脈拍データを携帯電話端末2で受信して利用したことを送り手側の携帯電話端末1に通知することができる。
なお、ここでは、通信の相手先の携帯電話端末の使用者の脈拍データに基づいて、バイブレータの振動を制御させる場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、携帯電話端末が、LEDを備えるものであれば、送信されてくる脈拍データに応じて、当該LEDの点灯、消灯の周期を制御するようにしたり、あるいは、LCD141への画像の表示、非表示の周期を制御したりすることもできる。また、リンガ142を制御して、放音するリンガ音を、受信した脈拍データに応じて周期的なものしたりすることも可能である。
[第1の実施の形態の第1の変形例]
上述した第1の実施の形態においては、携帯電話端末1、2が内蔵するバイブレータ143を、受信した相手先からの脈拍データに基づいて制御するものとして説明した。しかし、これに限るものではない。受信した脈拍データに基づいて制御するバイブレータなどを、携帯電話端末の外部に設けるようにすることもできる。
図10は、受信した脈拍データに基づいて制御可能なバイブレータなどを、携帯電話端末に対して取り付けるいわゆる携帯ストラップに設けるようにした場合の例について説明するための図である。
図10に示すように、この例の携帯電話端末1A、2Aは、図1を用いて説明した携帯電話端末1、2の場合と同様に、使用者によって持たれた場合に、使用者の指などが触れる位置に、脈拍バイブレータ151が設けられたものである。そして、この例の携帯電話端末1A、2Aには、携帯ストラップ型振動体3が、通常の携帯ストラップの場合と同様に、紐状の取り付け媒体により取り付けられているものである。
そして、携帯ストラップ型振動体3は、詳しくは後述もするが、振動体やLEDが内蔵されたものである。そして、携帯ストラップ型振動体3は、近距離無線通信により、自己が取り付けられている携帯電話端末からの情報を受けて、自己に搭載されている振動体やLEDの駆動を制御することができるものである。
このため、以下に説明するように、この例の携帯電話端末1A、2Aと、それらに取り付けられる携帯ストラップ型振動体3とは、近距離無線通信により通信を行うことができるようにされている。
そして、この例の携帯電話端末1A、2Aによって構成される通信システムにおいても、送り手側の携帯電話端末1Aは、通話時において使用者の脈拍を計測し、計測して得た脈拍値から脈拍データを形成して、受け手側の携帯電話端末2Aに送信することができるものである。
一方、受け手側の携帯電話端末2Aは、携帯電話端末1Aからの脈拍データを受信し、これに応じて自機に取り付けられている携帯ストラップ型振動体3を無線制御し、携帯ストラップ型振動体の振動体やLEDの駆動を制御することができるものである。また、受け手側の携帯電話端末2Aもまた、上述した携帯電話端末2の場合と同様に、携帯電話端末1Aからの脈拍データを受信して利用した場合に、このことを通知する応答を携帯電話端末1Aに返信することができるものである。これにより、送り手側の携帯電話端末1においては、自機から送信された脈拍データが正常に受信されて利用されたことを把握することができるようにされる。
[第1の実施の形態の第1の変形例で用いられる機器の構成について]
次に、この第1の変形例において用いられる携帯電話端末1A、2Aの構成と、携帯ストラップ型振動体3の構成とについて説明する。
[携帯電話端末1A、2Aの構成について]
図11は、この第1の変形例において用いられる携帯電話端末1A、2Aの構成を説明するためのブロック図である。この変形例の場合にも、携帯電話端末1Aと、携帯電話端末2Aとは同様に構成されるものであるので、以下においては、携帯電話端末1Aの構成として説明する。
図11に示すように、この例の携帯電話端末1A、2Aは、近距離無線部152、近距離無線通信用のアンテナ153を備える点を除けば、図2に示した携帯電話端末1、2と同様に構成されるものである。このため、説明の重複を避けるため、図11に示すこの第1の変形例の携帯電話端末1A、2Aにおいて、図2に示した第1の実施の形態の携帯電話端末1、2と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、その部分の詳細な説明については省略する。
そして、図11に示す第1の実施の形態の第1の変形例の携帯電話端末1Aにおいて、近距離無線部152、近距離無線通信用のアンテナ153は、自機に装着される携帯ストラップ型振動体3との間での近距離無線通信を行うためのものである。近距離無線部152、近距離無線通信用のアンテナ153は、例えば、Bluetoothなど、種々の近距離無線通信技術が用いられたものである。
そして、近距離無線部152は、制御部120の制御に応じて、自機から送信すべき情報を含む信号を変調するなどの処理を行うことにより近距離無線通信により送信すべき送信信号を形成し、これをアンテナ153を通じて送信することができるものである。また、近距離無線部152は、アンテナ153を通じて受信する受信信号を復調するなどの処理を行って、制御部120において処理可能な形式の信号を形成し、これを制御部120に供給することができるものである。
[携帯ストラップ型振動体3の構成について]
図12は、この第1の変形例の携帯ストラップ型振動体3の構成を説明するためのブロック図である。図12に示すように、この例の携帯ストラップ型振動体3は、近距離無線通信用のアンテナ301、近距離無線部302、LED303、振動体304、制御部310を備えたものである。
制御部310は、当該携帯ストラップ型振動体3の各部を制御するものであり、図12に示すように、CPU311、ROM312、RAM313がCPUバス314を通じて接続されて形成されたマイクロコンピュータである。
ここで、CPU311は、後述するROM312に記憶保持されているプログラムを実行し、各部に供給する制御信号を形成して各部に供給したり、各部からの種々のデータの提供を受けてこれを処理したりするなど、携帯ストラップ型振動体3における制御の主体となるものである。また、ROM312は、上述もしたように、CPU311によって実行されるプログラムや処理に必要なデータを記憶保持するものである。また、RAM313は、種々の処理の途中結果を一時記憶するなど、主に作業領域として用いられるものである。
そして、アンテナ301、近距離無線部302は、図11を用いて上述した携帯電話端末1A、2Aのアンテナ153、近距離無線部152と同様に、自機が装着された携帯電話端末との間において、近距離無線通信により通信を行うようにするものである。
具体的には、近距離無線部302は、アンテナ301を通じて自機宛の送信信号を受信し、これを復調するなどの処理を行って、制御部310において処理可能な信号(受信信号)を形成し、これを制御部310に供給することができるものである。また、近距離無線部302は、制御部310の制御に応じて、自機から送信すべき情報を含む信号を変調するなどの処理を行うことにより近距離無線通信により送信すべき送信信号を形成し、これをアンテナ301を通じて送信することができるものである。
また、LED303は、駆動電力の供給を受けて発光するものであり、制御部310の制御に応じて、点灯、消灯が制御されるものである。また、振動体304は、駆動電力の供給を受けて、振動を発生させることができるものであり、制御部310の制御に応じて振動の発生パターンを変えることのできるものである。そして、以下に説明するように、この例の携帯ストラップ型振動体3は、自己が装着されている携帯電話端末からの制御信号を受信して、これに応じてLED303や振動体304の駆動を制御することができるものである。
[携帯電話端末1A、2Aと携帯ストラップ型振動体3の連携について]
そして、この例の携帯電話端末2Aも図11に示した構成を有するものである。したがって、携帯電話端末2Aにおいては、通信の相手先である携帯電話端末1Aから携帯電話端末1Aの使用者の脈拍データが送信されてきた場合に、携帯電話端末2Aの制御部120は、近距離無線部152を制御して、自機に装着されている携帯ストラップ型振動体3に対して、受信した脈拍データを送信する。
携帯電話端末2Aに装着された携帯ストラップ型振動体3においては、アンテナ301、近距離無線部302を通じて、携帯電話端末2Aからの脈拍データを受信し、これを制御部120に供給する。制御部120は、受信した脈拍データに基づいて、LEDドライブ303B、振動体ドライブ304Bを制御し、LED303A、振動体304Aを駆動させる。これにより、LED304Aを受信した脈拍データに応じた周期で点滅させたり、振動体304Aを受信した脈拍データに応じた周期で振動させたりすることができるようにされる。
同様に、携帯電話端末1Aもまた、通信の相手先である携帯電話端末2Aから携帯電話端末2Aの使用者の脈拍データが送信されてきた場合に、携帯電話端末1Aの制御部120は、近距離無線部152を制御して、自機に装着されている携帯ストラップ型振動体3に対して、脈拍データを送信する。
携帯電話端末1Aに装着された携帯ストラップ型振動体3においては、アンテナ301、近距離無線部302を通じて、携帯電話端末2Aからの脈拍データを受信し、これを制御部120に供給する。制御部120は、受信した脈拍データに基づいて、LED303、振動体304を駆動させる。これにより、LED304を、受信した脈拍データに応じた周期で点滅させたり、振動体304を、受信した脈拍データに応じた周期で振動させたりする。
そして、第1の実施の形態の第1の変形例において、図11に示した構成の携帯電話端末1A、2Aが、それぞれに図12に示した構成の携帯ストラップ型3を備えて通信システムを形成した場合の当該通信システムの動作は、図3〜図5を用いて説明した処理と同様の処理が行われる。
具体的には、図3に示したステップS8の処理において、携帯電話端末2Aは、近距離無線部152を制御して、上述したように、自機に装着されている携帯ストラップ型振動体3を駆動制御することになる。また、図5に示したステップS16の処理において、携帯電話端末1Aは、近距離無線部152を制御して、自機に装着されている携帯ストラップ型振動体3を駆動制御することになる。
[第1の実施の形態の第2の変形例]
上述した第1の実施の形態においては、携帯電話端末を用いて通信システムを構成するようにした。しかし、据え置き型の通信機器を用いた場合にも同様のことを行うようにすることができる。この第1の実施の形態の第2の変形例は、家庭などに設置されて用いられる通信端末を用いて構成する通信システムに、この発明の一実施の形態を適用したものである。
図13は、この第1の実施の形態の第2の変形例の通信システムについて説明するための図である。図13に示すように、この第2の変形例の場合、通信端末1B、2Bによって通信システムが構成される。通信端末1B、2Bは、大きく分けると、本体部401と、表示装置部402と、キーボード403と、ポインティングデバイス404とからなるものである。また、図13においては、図示しないが、通信端末1B、2Bは、後述もするように受話器や送話器をも備えるものである。
通信端末1B、2Bは、種々の態様で構成することが可能であるが、この第2の例の場合には、通信機能を備えたパーソナルコンピュータとして実現するようにされている。そして、この第2の例においても、送り手側が通信端末1Bであり、受け手側が通信端末2Bであるものとして説明する。そして、送り手側の通信端末1Bと受け手側の通信端末2Bとは、有線により、公衆電話網やインターネットなどの広域通信網に接続し、目的とする相手先の通信端末との間において通信回線を接続し、通話などの通信を行うことができるものである。
そして、この第2の例の場合、ポインティングデバイス404に、脈拍センサ、LED、振動体を設けておくことにより、通話時において、使用者の脈拍を検出し、これを脈拍データとして相手先に送信したり、相手先からの脈拍データを受信して、当該脈拍データに応じて、ポインティングデバイス404のLEDや振動体を駆動させたりすることができるようにしている。
[第1の実施の形態の第2の変形例で用いられる機器の構成について]
次に、この第2の変形例において用いられる通信端末1B、2Bの構成と、ポインティングデバイス404の構成とについて説明する。
[通信端末1B、2Bの構成について]
図14は、この第1の実施の形態の第2の変形例において用いられる通信端末1B、2Bの構成を説明するためのブロック図である。なお、この第2の変形例において、通信端末1B、2Bは同じ構成を有するものであるので、以下においては、通信端末1Bの構成として説明する。上述もしたように、通信端末1Bを大きく分けると、本体部401、表示装置部402、キーボード403、ポインティングデバイス404を備えると共に、受話器405、送話器406を備えたものである。
ここで、表示装置部402は、図14に示したように、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(organic electroluminescence panel)、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode-Ray Tube)等の種々の表示素子やそれらのコントローラからなる表示部4021やスピーカやアンプからなるスピーカ部4022を備えたものである。
また、キーボード403は、アルファベットキー、数字キー、種々のファンクションキーなどからなるものである。ポインティングデバイス404は、いわゆるマウス型のものであり、その構成の詳細については後述する。また、受話器405は通信の相手先からの音声を放音するスピーカであり、送話器406は送信するこちら側の使用者の音声を集音するマイクロホンである。
なお、受話器405と送話器406とは、据え置き型の電話機の場合と同様に、それらが1つの筐体に収められ、使用者が手に持って使用するようにするハンドセットの構成とされたり、あるいは、ヘッドホンと当該ヘッドホンに装着するように設けられるマイクロホンとからなり、使用者の頭部に装着して使用するようにされるヘッドセットの構成とされたりする場合がある。
そして、本体部401は、図14に示すように、通信インターフェース(以下、通信I/Fと略称する。)4011、映像処理部4012、音声処理部4013、ハードディスクドライブ(以下、HDDと略称する。)4014、キーインターフェース(以下、キーI/Fと略称する。)4015、受話器用のインターフェース(I/F)4016、送話器用のインターフェース(I/F)4017、制御部4100を備えたものである。
制御部4100は、本体部401の各部を制御するものであり、図14に示すように、CPU4101、ROM4102、RAM4103、EEPROM4104が、CPUバス4105を通じて接続されて形成されたマイクロコンピュータである。CPU4101は、後述するROM4102に記憶保持されているプログラムを実行し、各部に供給する制御信号を形成して、これを各部に供給したり、また、各部から種々の情報を受け付けて、これを処理したりするなど、本体部401の制御の主体となるものである。
また、ROM4102は、上述したように、CPU4101によって実行される種々のプログラムや処理に必要になるか各種のデータ等を記憶保持しているものである。また、RAM4103は、各種の処理の途中結果を一時記憶するなど、主に作業領域として用いられるものである。また、EEPROM4104は、不揮発性メモリであり、本体部401の電源が落とされても記憶保持しておくべきデータ等、例えば、各種の設定パラメータ、機能強化のための新たなプログラムなどを記憶保持するものである。
そして、通信I/F4011は、制御部4100の制御に応じて、広域ネットワークを通じて目的とする相手先の通信機器との間に通信回線を接続し、自機から送信すべき情報から送信用の情報を形成して、通信回線に送出したり、送信されてくる自機宛の情報を受信して、これを制御部4100において処理可能な形式にして、これを制御部4100に供給したりするなどの処理を行うものである。
また、映像処理部4012は、制御部4100の制御に応じて、自機に供給される映像データから表示装置部402の表示部4021に供給する映像信号を形成し、これを表示装置部402の表示部4021に供給するものである。また、音声処理部4013は、制御部4100の制御に応じて、自機に供給される音声データから表示装置部402のスピーカ部4022に供給する音声信号を形成し、これを表示装置部402のスピーカ部4022に供給するものである。
これら映像処理部4012、音声処理部4013の機能により、後述するHDD4014に格納されている映画などのAV(Audio/Visual)コンテンツを再生するようにしたり、通信I/Fを通じて外部から取得するする種々の映像コンテンツや音声コンテンツを再生したりすることができるようにされる。
HDD4014は、例えば、数百ギガバイト程度の比較的に大容量のハードディスクを備え、制御部4100の制御に応じて、データの書き込み及び読み出しを行うことができるものである。例えば、図示しない外部I/Fを通じて提供を受けたAVコンテンツなどを記憶保持したり、通信I/F4011を通じてダウンロードしてきた映像コンテンツ、音声コンテンツ、AVコンテンツなどを記憶保持したりすることができるものである。
また、キーI/F4015は、キーボード403を通じて受け付けた情報を、制御部4100に供給する形式にして、制御部4100に供給したり、ポインティングデバイス404を通じて受け付けた情報を、制御部4100に供給する形式にして、制御部4100に供給したりすることができるものである。また、この第2の変形例の場合、キーI/F4015は、制御部4100からのポインティングデバイス404に対する制御信号を、ポインティングデバイス404に供給することもできるものである。
また、受話器用のI/F4016は、制御部4100を通じて供給される通信の相手先からの音声データ(デジタル信号)をアナログ音声信号に変換し、これを受話器405に供給するものである。また、送話器用のI/F4017は、送話器406を通じて集音した使用者からの音声信号をデジタル信号に変換して、制御部4100に供給するものである。このように、受話器用のI/F4016と送話器用のI/F4017とにより、電話端末におけるコーデックとしての機能を実現するようにしている。
そして、制御部4100が、電話機におけるベースバンド処理部としての機能を実現し、また、通信I/F4011が、電話機における受信部及び送信部の機能を実現している。これにより、通信I/F4011、制御部4100、I/F4016、受話器405、I/F4017、送話器406の系により、通信の相手先との間に通信回線を接続し、通信の相手先との間において通話を行うことができるようにされる。
[ポインティングデバイス404の構成について]
図15は、この第1の実施の形態の第2の変形例のポインティングデバイス404の構成を説明するためのブロック図である。図15に示すように、この例のポインティングデバイス404は、本体部401に接続するための接続インターフェース(以下接続I/Fという。)4041、移動検出部4042、操作部4043、脈拍センサ4044、LED4045、振動体4046、制御部4200を備えたものである。
制御部4200は、このポインティングデバイス404の各部を制御するものであり、図15に示すように、CPU4201、ROM4202、RAM4203が、CPUバス4204通じて接続されて形成されたマイクロコンピュータである。CPU4201は、後述するROM4202に記憶保持されているプログラムを実行し、各部に供給する制御信号を形成して、これを各部に供給したり、また、各部から種々の情報を受け付けて、これを処理したりするなど、ポインティングデバイス404の制御の主体となるものである。
また、ROM4202は、上述したように、CPU4201によって実行される種々のプログラムや処理に必要になるか各種のデータ等を記憶保持しているものである。また、RAM4203は、各種の処理の途中結果を一時記憶するなど、主に作業領域として用いられるものである。
そして、接続I/F4201は、本体部401に接続するためのものである。そして、接続I/F4201は、制御部4200から供給されるデータから本体部401に送信するデータを形成し、これを本体部401に送信する。また、接続I/F4201は、本体部401からのデータを受信して、制御部4200において処理可能な形式に変換し、これを制御部4200に供給する。
移動検出部4042は、使用者によって移動するように操作される当該ポインティングデバイスの移動方向と移動量とを検出し、これらを示す情報を制御部4200に供給するものである。そして、制御部4200は、移動検出部4042からの検出結果を、リアルタイムに接続I/F4041を通じて、本体部401に送信する。これにより、本体部401の制御部4100は、映像処理部4012を制御し、表示部4021の表示画面に表示されたカーソルを移動させることができるようにされる。
また、操作部4043は、押下操作部や回動操作部を備え、使用者からの操作入力を受け付け、これを電気信号に変換して、制御部4200に供給するものである。そして、制御部4200は、操作部4043からの操作入力を、リアルタイムに接続I/F4041を通じて本体部401に送信する。これにより、本体部401の制御部4100は、ポインティングデバイス404からの操作入力に応じて各部を制御することができるようにされる。
そして、この第2の変形例のポインティングデバイス404は、上述もしたように、脈拍センサ4044、LED4045、振動体4046が設けられたものである。
脈拍センサ4044は、ポインティングデバイス404が使用者の手によって操作される状態にあるときに、使用者の指などが接触される位置に設けられ、使用者の脈拍を検出して制御部4200に通知するものである。また、LED4045は、駆動電力の供給を受けて発光することができるものであり、制御部4200の制御に応じて点灯、消灯が制御可能なものである。また、振動体4046は、駆動電力の供給を受けて振動を発生させることができるものであり、制御部4200の制御に応じて振動の発生パターンを変えることができるものである。
そして、この第2の変形例のポインティングデバイス404は、本体部401からの制御信号を受信して、これに応じてLED4045や振動体4046の駆動を制御することができるものである。
[本体部401とポインティングデバイス404の連携について]
そして、この例の通信端末2Bは図14に示した構成を有するものである。したがって、通信端末2Bにおいては、通信の相手先である通信端末1Bから通信端末1Bの使用者の脈拍データが送信されてきた場合に、本体部401の制御部4100は、キーI/F4015を通じて、自機に装着されているポインティングデバイス404に対して、受信した脈拍データを送信する。
通信端末2Bの本体部401に装着されたポインティングデバイス404においては、接続I/F4041を通じて、本体部401からの脈拍データを受信し、これを制御部4200に供給する。制御部4200は、受信した脈拍データに基づいて、LEDドライブ4045B、振動体ドライブ4046Bを制御し、LED4045A、振動体4046Aを駆動させる。これにより、LED4045Aを受信した脈拍データに応じた周期で点滅させたり、振動体4046Aを受信した脈拍データに応じた周期で振動させたりすることができるようにされる。
同様に、通信端末1Bもまた、通信の相手先である通信端末2Bから通信端末2Bの使用者の脈拍データが送信されてきた場合に、通信端末1Bの制御部4100は、キーI/Fを通じて、自機に装着されているポインティングデバイス404に対して、脈拍データを送信する。
通信端末1Bの本体部401に装着されたポインティングデバイス404においては、接続I/F4041を通じて、通信端末2Bからの脈拍データを受信し、これを制御部4200に供給する。制御部4200は、受信した脈拍データに基づいて、LEDドライブ4045B、振動体ドライブ4046Bを制御し、LED4045A、振動体4046Aを駆動させる。これにより、LED4045Aを受信した脈拍データに応じた周期で点滅させたり、振動体4046Aを受信した脈拍データに応じた周期で振動させたりすることができるようにされる。
そして、この第1の実施の形態の第2の変形例において、図14に示した構成の携帯電話端末1A、2Aが、それぞれに図15に示した構成のポインティングデバイス404を備えて通信システムを形成した場合の当該通信システムの動作は、図3〜図5を用いて説明した処理と同様の処理が行われる。
具体的には、図3に示したステップS8の処理において、通信端末2Bは、上述したように、自機の本体部401に接続されているポインティングデバイス404のLED4045A、振動体4046Aを駆動制御することになる。また、図5に示したステップS16の処理において、通信端末1Bは、上述したように、自機の本体部401に接続されているポインティングデバイス404のLED4045A、振動体4046Aを駆動制御することになる。
このように、据え置き型の通信端末を用いるようにした場合においても、この発明を適用することができる。
[第2の実施の形態]
[通信システムの構成例について]
上述した第1の実施の形態においては、携帯電話端末や据え置き型の通信端末の使用者の脈拍を計測し、これを通信の相手先に送信して、再生することができるようにした。以下に説明する第2の実施の形態においては、通信端末の使用者が、通信端末の操作部に対して行う操作の強弱を示す情報(操作に応じた状態を示す情報)を通信の相手先に送信し、当該相手先においては、これを再生することができるようにするものである。以下においては、携帯電話端末を用いて実現する場合を例にして説明するが、据え置き型の通信端末を用いても実現可能なものである。
図16は、この第2の実施の形態の携帯電話端末の概要を説明するための図である。図16Aは、使用者からの強弱のある操作入力を受け付ける操作部や相手先からの操作の強弱を示す情報に基づいて形状を変化させるようにするアクチュエータを、携帯電話端末に設けるようにした場合を説明するための図である。
また、図16Bは、使用者からの強弱のある操作入力を受け付ける操作部や相手先からの操作の強弱を示す情報に基づいて形状を変化させるようにするアクチュエータを、携帯電話端末の外部の携帯ストラップ型操作部5に設けるようにした場合を説明するための図である。
図16Aに示した例の携帯電話端末1Cは、携帯電話端末1Cの筐体に、内部に空圧センサ154が設けられた袋状操作部154Aと、自己の形状を例えば電圧制御により変化させることができるように構成された形状アクチュエータ155とが設けられたものである。
袋状操作部154Aは、内部に空圧センサ154が設けられると共に、空気が充填されたものである。そして、袋状操作部154A自体は、若干の弾力を有する素材が用いられて形成され、内部の空気を外部に漏らすことがないように形成されたものである。袋状操作部154Aの素材としては、例えば、化学繊維、ゴム、強化ビニールなど、内包する空気を漏らすことなく、若干の弾力を有し、ある程度の強い力を加えた場合にも容易に破れることのない強度を有する種々の素材を用いることが可能である。
そして、当該袋状操作部154Aは、使用者によって押下操作されることにより、袋状操作部154Aの内部の容積が小さくなる。上述したように、袋状操作部154A内部の空気は外部に漏れることがないようにされている。このため、袋状操作部154Aの内部においては、空気圧が変化したり、温度が変化したりする。空圧センサ154は、このような変化を検出して、携帯電話端末1Cの制御部に通知する。
なお、空圧センサ154は、継続的に行われる使用者の操作入力を継続的に検出することができるものである。すなわち、袋状操作部154Aに対して、かけられる力が徐々に大きくなったり、小さくなったりするような場合にも、空圧センサ154は、所定の間隔で継続して、空気圧や温度の変化を計測し、その結果を出力することができるものである。すなわち、袋状操作部154Aおよび空圧センサ154は、使用者により行われる変化をつけられる操作入力に応じた情報を検出することができるものである。
また、形状アクチュエータ155は、例えば、高分子アクチュエータや形状記憶合金アクチュエータなどである。この形状アクチュエータ155は、通信の相手先からの袋状操作部154Aに対する操作入力に応じた検出出力に基づいて、例えば駆動電圧が制御され、膨らんだり縮んだりすることにより、形状を変化させるものである。
これにより、袋状操作部154Aに加えられた使用者からの操作入力に応じた情報(操作強弱データ)を空圧センサ154が検出して、これを通信の相手先に送信することができるようにされる。また、通信の相手先からの操作入力に応じた情報(操作強弱データ)を受信して、これに応じた形状アクチュエータ155を制御し、その形状を変化させるようにすることができるようにされる。
また、図16Bに示した携帯電話端末1Dには、袋状に形成された携帯ストラップ型操作部5が装着されている。この袋状に形成された携帯ストラップ型操作部5の内部には、後述もするが、空圧センサ504が設けられると共に、使用者が観視可能な位置に、形状アクチュエータ503が設けられたものである。
すなわち、袋状に形成された携帯ストラップ型操作部5は、図16Aに示した携帯電話端末1Cの袋状操作部154Aの場合と同様に、内部に空圧センサ504が設けられたものである。また、携帯ストラップ型操作部5には、図16Aに示した携帯電話端末1Cの形状アクチュエータ155と同様の形状アクチュエータ503が設けられたものである。
そして、図16Bに示した携帯電話端末1Dと、携帯ストラップ型操作部5とは、図11、図12を用いて説明した場合と同様にして、近距離無線通信により相互に情報の送受を行うことができるようにされている。
これにより、携帯電話端末1Dと携帯ストラップ型操作部5とが協働することにより、携帯ストラップ型操作部5に加えられた使用者からの操作入力に応じた情報(操作強弱データ)を空圧センサ504が検出して、これを通信の相手先に送信することができるようにされる。また、通信の相手先からの操作入力に応じた情報(操作強弱データ)を受信して、これに応じて携帯ストラップ型操作部5の形状アクチュエータ503を制御し、その形状を変化させるようにすることができるようにされる。
[第2の実施の形態で用いられる機器の構成について]
次に、この第2の実施の形態において用いられる携帯電話端末1C、1Dの構成と、携帯ストラップ型操作部5の構成とについて説明する。
[携帯電話端末1Cの構成について]
図17は、この第2の実施の形態の携帯電話端末1Cの構成を説明するためのブロック図である。図17に示すように、この第2の実施の形態の携帯電話端末1Cは、脈拍センサ151に代えて、空圧センサ154を備えた袋状操作部154Aと、形状アクチュエータ155とを設けた点を除けば、その他の部分は図2に示した携帯電話端末1、2と同様に構成されるものである。
このため、説明の重複を避けるため、図17に示すこの第2の実施の形態の携帯電話端末1Cにおいて、図2に示した第1の実施の形態の携帯電話端末1、2と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、その部分の詳細な説明については省略する。
そして、図17に示す携帯電話端末1Cにおいて、空圧センサ154を有し、空気を内包する袋状操作部154Aは、上述もしたように、使用者の操作入力(押圧操作入力)を受け付ける。そして、空圧センサ154は、袋状操作部154Aが押圧されることにより変化する袋状操作部154A内の空気圧変化、あるいは、温度変化を検出し、これを制御部120に通知する。なお、この例の空圧センサ154は、空気圧変化、あるいは、温度変化を検出してから、それらの変化が所定値以下に収束するまで、継続してそれらの変化を検出し、その変化に応じた値(操作強弱データ)を制御部に通知することができるものである。
また、形状アクチュエータ155は、上述もしたように、高分子アクチュエータや形状記憶合金アクチュエータなどにより構成され、制御部120の制御に応じて、その形状を変化させることができるものである。そして、この第2の実施の形態の場合には、通信の相手先から送信されてくる操作強弱データに基づいて、制御部120が形状アクチュエータ155に供給する駆動電圧を制御することにより、その形状を変化させることができるものである。
そして、図17に示した構成を有する携帯電話端末1C、2Cとの間に通信回線を接続し、当該通信回線を通じて袋状操作部154Aに対する使用者の押圧操作に応じた操作強弱データを送受することにより、これに応じて、相互の形状アクチュエータ155を制御し、形状アクチュエータ155の形状変化により、操作強弱データを再生することができるようにされる。
[携帯電話端末1Dの構成について]
図18は、この第2の実施の形態の携帯電話端末1Dの構成を説明するためのブロック図である。図18に示すように、この第2の実施の形態の携帯電話端末1Dは、脈拍センサ151に代えて、近距離無線部152、近距離無線通信用のアンテナ153を備える点を除けば、その他の部分は図2に示した携帯電話端末1、2と同様に構成されるものである。
このため、説明の重複を避けるため、図18に示すこの第2の実施の形態の携帯電話端末1Dにおいて、図2に示した第1の実施の形態の携帯電話端末1、2と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、その部分の詳細な説明については省略する。
そして、図18に示す第2の実施の形態の携帯電話端末1Dにおいて、近距離無線部152、近距離無線通信用のアンテナ153は、自機に装着される携帯ストラップ型操作部5との間での近距離無線通信を行うためのものである。近距離無線部152、近距離無線通信用のアンテナ153は、例えば、Bluetoothなど、種々の近距離無線通信技術が用いられたものである。
そして、近距離無線部152は、制御部120の制御に応じて、自機から送信すべき情報を含む信号を変調するなどの処理を行うことにより近距離無線通信により送信すべき送信信号を形成し、これをアンテナ153を通じて送信することができるものである。また、近距離無線部152は、アンテナ153を通じて受信する受信信号を復調するなどの処理を行って、制御部120において処理可能な形式の信号を形成し、これを制御部120に供給することができるものである。
[携帯ストラップ型操作部5の構成について]
図19は、この第2の実施の形態の携帯ストラップ型操作部5の構成を説明するためのブロック図である。図19に示すように、この例の携帯ストラップ型操作部5は、近距離無線通信用のアンテナ501、近距離無線部502、形状アクチュエータ503、空圧センサ504を有する袋状操作部504A、制御部510を備えたものである。
制御部310は、当該携帯ストラップ型操作部5の各部を制御するものであり、図19に示すように、CPU511、ROM512、RAM513がCPUバス514を通じて接続されて形成されたマイクロコンピュータである。
ここで、CPU511は、後述するROM512に記憶保持されているプログラムを実行し、各部に供給する制御信号を形成して各部に供給したり、各部からの種々のデータの提供を受けてこれを処理したりするなど、携帯ストラップ型操作部5における制御の主体となるものである。また、ROM512は、上述もしたように、CPU511によって実行されるプログラムや処理に必要なデータを記憶保持するものである。また、RAM513は、種々の処理の途中結果を一時記憶するなど、主に作業領域として用いられるものである。
そして、アンテナ501、近距離無線部502は、図18を用いて上述した携帯電話端末1Dのアンテナ153、近距離無線部152と同様に、自機が装着された携帯電話端末との間において、近距離無線通信により通信を行うようにするものである。
具体的には、近距離無線部502は、アンテナ501を通じて自機宛の送信信号を受信し、これを復調するなどの処理を行って、制御部510において処理可能な信号(受信信号)を形成し、これを制御部510に供給することができるものである。また、近距離無線部502は、制御部510の制御に応じて、自機から送信すべき情報を含む信号を変調するなどの処理を行うことにより近距離無線通信により送信すべき送信信号を形成し、これをアンテナ501を通じて送信することができるものである。
また、形状アクチュエータ503は、図17を用いて説明した携帯電話端末1Cの形状アクチュエータ155と同様に、高分子アクチュエータや形状記憶合金アクチュエータなどにより構成され、制御部510の制御に応じて、その形状を変化させることができるものである。
また、空圧センサ504は、図17を用いて説明した携帯電話端末1Cの空圧センサ514と同様に、袋状に形成され、空気を内包する携帯ストラップ型操作部5の内部に設けられたものである。そして、空圧センサ504は、袋状の携帯ストラップ型操作部5が押圧されることにより変化する袋状の携帯ストラップ型操作部5内の空気圧変化、あるいは、温度変化を検出し、これを制御部510に通知することができるものである。なお、この例の空圧センサ504もまた、空気圧変化、あるいは、温度変化を検出してから、それらの変化が所定値以下に収束するまで、継続してそれらの変化を検出し、その変化に応じた値(操作強弱データ)を制御部に通知することができるものである。
そして、図18に示した構成を有する携帯電話端末1Dと、これに装着された携帯ストラップ型操作部5とからなる通信端末間に通信回線を接続し、当該通信回線を通じて携帯ストラップ型操作部5に対する使用者の押圧操作に応じた操作強弱データを送受することにより、これに応じて、相互の携帯ストラップ型操作部5の形状アクチュエータ503を制御し、形状アクチュエータ504の形状変化により、操作強弱データを再生することができるようにされる。
[携帯電話端末1C、2Cの連携について]
次に、図17に示した構成を有する携帯電話端末1C、2C間においての通信処理について説明する。図20は、携帯電話端末1C、2C間においての通信処理の概要を説明するためのシーケンス図である。この第2の実施の形態においても、携帯電話端末1Cが送り手側であり、携帯電話端末2Cが受け手側である場合を例にして説明する。
携帯電話端末1の制御部120は、キー操作部132を通じて使用者からのダイヤル入力や電話帳データからの相手先の選択入力などを受け付けると、目的とする通信の相手先(この例においては携帯電話端末2C)に対する着信要求を形成し、ベースバンド処理部104、送信部108、アンテナ共用器102、送受信アンテナ101を通じて携帯電話端末2に対して送信する(ステップS21)。
受け手側の携帯電話端末2Cの制御部120は、送受信アンテナ101、アンテナ共用器102、受信部103、ベースバンド処理部104を通じて携帯電話端末1からの着信要求を受信すると、自機のリンガ142やバイブレータ143を駆動して、着信音や振動により着信があることを携帯電話端末2Cの使用者に通知する。そして、携帯電話端末2の制御部120は、着信に応答するためのオフフック操作を受け付けると、着信応答を形成し、これを発信元の携帯電話端末1に対して送信する(ステップS22)。
これにより、携帯電話端末1Cと携帯電話端末2Cとの間に通信回線が接続され、通話ができるようにされる(ステップS23)。すなわち、上述もしたように、双方の携帯電話端末の送受信アンテナ101、アンテナ共用器102、受信部103、ベースバンド処理部104、コーデック105、受話器106、送話器107、送信部108を通じて、携帯電話端末1Cと携帯電話端末2Cとの間において、通話を行うことができるようにされる。
このようにして、通話を行うことができるようにされた後に、携帯電話端末1Cの制御部120は、袋状操作部154Aを通じての使用者による操作入力を受け付けて、当該袋状操作部154A内の空圧センサ154からの検出出力(操作強弱データ)を得るようにする(ステップS24)。そして、空圧センサ154からの検出出力を得た場合には、その検出出力を受け手側の携帯電話端末2Cに送信する(ステップS25)。この第2の実施の形態においては、空圧の変化の開始から収束までの情報が、時間の経過に応じて送信するようにされる。
受け手側の携帯電話端末2Cにおいては、接続された通信回線を通じて送信されてくる携帯電話端末1Cからの空圧センサ154の検出値を受信し、制御部120が、受信した空圧センサ154の検出値に基づいて、形状アクチュエータ155を駆動させる(ステップS26)。
そして、携帯電話端末2Cにおいても、当該携帯電話端末2Cの制御部120は、袋状操作部154Aを通じての使用者による操作入力を受け付けて、当該袋状操作部154A内の空圧センサ154からの検出出力(操作強弱データ)を得るようにする(ステップS27)。そして、空圧センサ154からの検出出力を得た場合には、その検出出力を送り手側の携帯電話端末1Cに送信する(ステップS28)。この場合にも、空圧の変化の開始から収束までの情報が、時間の経過に応じて送信するようにされる。
送り手側の携帯電話端末1Cにおいては、接続された通信回線を通じて送信されてくる携帯電話端末2Cからの空圧センサ154の検出値を受信し、制御部120が、受信した空圧センサ154の検出値に基づいて、形状アクチュエータ155を駆動させる(ステップS29)。
このようにすることにより、送り手側の携帯電話端末1Cの使用者の操作に応じた状態を受け手側の携帯電話端末2Cに送信し、これを携帯電話端末2Cの形状アクチュエータ155の形状の変化により再生することができるようにされる。また、受け手側の携帯電話端末2Cの使用者の操作に応じた状態を送り手側の携帯電話端末1Cに送信することにより、これを携帯電話端末1Cの形状アクチュエータ155の形状の変化により再生することができるようにされる。
また、図20に示したステップS29の処理の後、再度、ステップS24からの処理を繰り消すようにすることによって、繰り返し、携帯電話端末1C、2Cの使用者の操作に応じた状態を示す情報を送受し、受信した使用者の操作に応じた状態を示す情報を、形状アクチュエータの形状変化により再生することができるようにされる。
なお、ここでは、図17を用いて説明した構成を有する携帯電話端末1C、2C間で通信回線を接続して通信を行う場合を例にして説明した。しかし、これに限るものではない。図19を用いて説明した携帯ストラップ型操作部5が装着された図18に示した構成を有する携帯電話端末1D、2D間においても、図20を用いて説明した処理を行うことが可能である。
しかし、この場合には、空圧センサ504と、形状アクチュエータ503とが設けられているのは、携帯ストラップ型操作部5である。このため、自機に装着された携帯ストラップ型操作部5からの空圧センサ504からの検出出力は、携帯ストラップ型操作部5から近距離無線通信により送信されるものを携帯電話端末が受信して、通信の相手先に送信することになる。
また、受信した通信の相手先からの空圧センサの検出出力は、携帯電話端末からこれに接続された携帯ストラップ型操作部5に近距離無線通信により送信し、形状アクチュエータの制御に用いられるようにされる。
このように、この第2の実施の形態においては、使用者の操作に応じた状態を示す情報(空圧センサの検出出力)を送受し、当該状態を示す情報を形状アクチュエータの形状変化として再生し、使用者に提示することができる。
[第3の実施の形態]
[通信システムの構成例について]
この第3の実施の形態の通信システムもまた、上述した第1、第2の通信システムの場合と同様に、使用者の状態を示す情報を送受することができるものである。しかし、この第3の実施の形態の通信システムにおいては、送り手側の通信端末と、受け手側の通信端末とでは、それぞれが使用者の状態を示す情報として異なる情報を送信するものである。
この第3の実施の形態の場合にも、携帯電話端末を用いて実現する場合を例にして説明するが、据え置き型の通信端末を用いても実現可能なものである。また、上述した第1、第2の実施の形態の携帯電話端末と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、その部分の詳細な説明については省略する。
図21は、この第3の実施の形態の携帯電話端末の概要を説明するための図である。図21Aは、使用者の脈拍を検出する脈拍センサ151と、使用者からの強弱のある操作入力を受け付けるための空圧センサを備えた袋状操作部154Aと、内蔵振動体としてのバイブレータとを携帯電話端末に設けるようにした場合を説明するための図である。
また、図21Bは、使用者の脈拍を検出する脈拍センサ151は携帯電話端末が備えるが、使用者からの強弱のある操作入力を受け付けるための空圧センサを備えた袋状操作部と振動体とを携帯ストラップ型操作部6に設けるようにした場合を説明するための図である。
図21Aに示した例の携帯電話端末1Eは、携帯電話端末1Eの筐体に、図1に示した携帯電話端末1の場合と同様に使用者の脈拍を検出するための脈拍センサ151を備えると共に、図16Aに示した携帯電話端末1Cの場合と同様に内部に空圧センサ154が設けられた袋状操作部154Aが設けられたものである。また、携帯電話端末1Eの内部には、上述した第1、第2の実施の形態の携帯電話端末と同様にバイブレータ141を備えたものである。
そして、図21Aに示した構成の送り手側の携帯電話端末1Eと、図21Aに示した構成の受け手側の携帯電話端末2Eとの間に通信回線を接続し、通話を行うようにしている場合に、送り手側の携帯電話端末1Eは、使用者の脈拍を検出し、この脈拍を示す脈拍データを携帯電話端末2Eに送信する。
受け手側の携帯電話端末2Eは、送り手側の携帯電話端末1Eからの脈拍データを受信し、これに応じて内蔵するバイブレータ143を振動させ、脈拍データをバイブレータの振動として再生する。さらに、受け手側の携帯電話端末2Eにおいては、袋状操作部154Aを通じて、使用者からの押下操作を受け付け、これに応じて変化する袋状操作部154A内の空気圧あるいは温度の変化を空圧センサ154が検出し、この検出出力を操作強弱データとして、送り手側の携帯電話端末1Eに送信する。
送り手側の携帯電話端末1Eにおいては、受け手側の携帯電話端末2Eからの操作強弱データに応じて、バイブレータ143を制御して振動させる。これにより、携帯電話端末1Eにおいては、バイブレータ143の振動により、携帯電話端末2Eからの操作強弱データをさせすることができるようにされる。
これにより、送り手側の携帯電話端末1Eからは、使用者の脈拍データを受け手側の携帯電話端末2Eに送信して、当該携帯電話端末2Eにおいて再生し、また、受け手側の携帯電話端末2Eからは、使用者の操作入力に応じた操作強弱データを送り手側の携帯電話端末1Eに送信して、当該携帯電話端末1Eにおいて再生することができるようにされる。すなわち、送り手側の携帯電話端末1Eと、受け手側の携帯電話端末2Eとの間において、使用者の状態を示す情報として、脈拍データと操作強弱データという異なる情報を送受し合って、相互の使用者の状態を通知することができるようにされる。
また、図21Bに示した携帯電話端末1Fは、自機に脈拍センサ151を備えると共に、袋状に形成された携帯ストラップ型操作部6が装着されている。この袋状に形成された携帯ストラップ型操作部6の内部には、振動体603、空圧センサ504が設けられ、また、当該携帯ストラップ型操作部6の使用者が観視可能な位置には、LED605が設けられている。
そして、図21Bに示した携帯電話端末1Fと、携帯ストラップ型操作部6とは、図11、図12を用いて説明した場合と同様にして、近距離無線通信により相互に情報の送受を行うことができるようにされている。
そして、図21Bに示したように携帯ストラップ型操作部6が装着された送り手側の携帯電話端末1Fと、図21Bに示したように携帯ストラップ型操作部6が装着された受け手側の携帯電話端末1Fとの間に通信回線を接続し、通話を行うようにしている場合に、送り手側の携帯電話端末1Fは、使用者の脈拍を検出し、この脈拍を示す脈拍データを携帯電話端末2Fに送信する。
受け手側の携帯電話端末2Fは、送り手側の携帯電話端末1Fからの脈拍データを受信し、これに応じて自機に装着された携帯ストラップ型操作部6に脈拍データを送信して、当該脈拍データに応じて携帯ストラップ型操作部6内の振動体603を振動させ、脈拍データを振動体603の振動として再生する。さらに、受け手側の携帯電話端末2F側においては、袋状に形成された携帯ストラップ型操作部6を通じて、使用者からの押下操作を受け付け、これに応じて変化する携帯ストラップ型操作部内の空気圧あるいは温度の変化を空圧センサ504が検出し、この検出出力を操作強弱データとして、携帯電話端末2Fに送信する。携帯電話端末2Fは、携帯ストラップ型操作部6からの操作強弱データを受信して、これを送り手側の携帯電話端末1Fに送信する。
送り手側の携帯電話端末1Fにおいては、受け手側の携帯電話端末2Eからの操作強弱データを、自機に装着されている携帯ストラップ型操作部6に送信し、当該操作強弱データに応じて携帯ストラップ型操作部6内の振動体603を振動させ、操作強弱データを振動体603の振動として再生する。
これにより、図21Aに示した携帯電話端末1E、2Eを用いた場合と同様に、送り手側の携帯電話端末1Fからは、使用者の脈拍データを受け手側の携帯電話端末2Fに送信して、当該携帯電話端末2Fにおいて再生し、また、受け手側の携帯電話端末2Fからは、使用者の操作入力に応じた操作強弱データを送り手側の携帯電話端末1Fに送信して、当該携帯電話端末1Fにおいて再生することができるようにされる。すなわち、送り手側の携帯電話端末1Fと、受け手側の携帯電話端末2Fとの間において、使用者の状態を示す情報として、脈拍データと操作強弱データという異なる情報を送受し合って、相互の使用者の状態を通知することができるようにされる。
なお、この第3の実施の形態において、携帯ストラップ型操作部6は、LED605をも備えており、携帯電話端末からの脈拍データや操作強弱データに応じて、LEDの点灯消灯を制御することもできる。
[第3の実施の形態で用いられる機器の構成について]
次に、この第3の実施の形態において用いられる携帯電話端末1E、1Fの構成と、携帯ストラップ型操作部6の構成とについて説明する。
[携帯電話端末1Eの構成について]
図22は、この第3の実施の形態の携帯電話端末1Eの構成を説明するためのブロック図である。図22に示すように、この第3の実施の形態の携帯電話端末1Eは、空圧センサ154を備えた袋状操作部154Aを設けた点を除けば、図2に示した携帯電話端末1、2と同様に構成されるものである。
このため、説明の重複を避けるため、図22に示すこの第3の実施の形態の携帯電話端末1Eにおいて、図2に示した第1の実施の形態の携帯電話端末1、2と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、その部分の詳細な説明については省略する。
そして、図22に示す携帯電話端末1Eにおいて、空圧センサ154を有し、空気を内包する袋状操作部154Aは、上述した第2の実施の形態の図17に示しや携帯電話端末1Cの袋状操作部154Aと同様に構成されたものである。
すなわち、袋状操作部154Aは、使用者の操作入力(押圧操作入力)を受け付ける。そして、空圧センサ154は、袋状操作部154Aが押圧されることにより変化する袋状操作部154A内の空気圧変化、あるいは、温度変化を検出し、これを制御部120に通知する。なお、この例の空圧センサ154は、空気圧変化、あるいは、温度変化を検出してから、それらの変化が所定値以下に収束するまで、継続してそれらの変化を検出し、その変化に応じた値(操作強弱データ)を制御部に通知することができるものである。
そして、図22に示した構成を有する携帯電話端末1E、2Eとの間に通信回線を接続し、当該通信回線を通じて袋状操作部154Aに対する使用者の押圧操作に応じた操作強弱データを送受することにより、これに応じて、相互の形状アクチュエータ155を制御し、形状アクチュエータ155の形状変化により、操作強弱データを再生することができるようにされる。
[携帯電話端末1Fの構成について]
図23は、この第3の実施の形態の携帯電話端末1Fの構成を説明するためのブロック図である。図23に示すように、この第3の実施の形態の携帯電話端末1Fは、近距離無線部152、近距離無線通信用のアンテナ153を備える点を除けば、図2に示した携帯電話端末1、2と同様に構成されるものである。
このため、説明の重複を避けるため、図23に示すこの第3の実施の形態の携帯電話端末1Fにおいて、図2に示した第1の実施の形態の携帯電話端末1、2と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、その部分の詳細な説明については省略する。
そして、図23に示す第3の実施の形態の携帯電話端末1Fにおいて、近距離無線部152、近距離無線通信用のアンテナ153は、自機に装着される携帯ストラップ型操作部6との間での近距離無線通信を行うためのものであり、図18に示した第2の実施の形態の携帯電話端末1Dの近距離無線部152、近距離無線通信用のアンテナ153と同様に構成されるものである。
そして、近距離無線部152は、制御部120の制御に応じて、自機から送信すべき情報を含む信号を変調するなどの処理を行うことにより近距離無線通信により送信すべき送信信号を形成し、これをアンテナ153を通じて送信することができるものである。また、近距離無線部152は、アンテナ153を通じて受信する受信信号を復調するなどの処理を行って、制御部120において処理可能な形式の信号を形成し、これを制御部120に供給することができるものである。
[携帯ストラップ型操作部6の構成について]
図24は、この第3の実施の形態の携帯ストラップ型操作部6の構成を説明するためのブロック図である。図24に示すように、この例の携帯ストラップ型操作部6は、形状アクチュエータ503に代えて、振動体603、LED604を備える点を除けば、図19を用いて説明した第2の実施の形態の携帯ストラップ型操作部5と同様に構成されるものである。
このため、説明の重複を避けるため、図24に示すこの第3の実施の形態の携帯ストラップ型操作部6において、図19に示した第2の実施の形態の携帯ストラップ型操作部5と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、その部分の詳細な説明については省略する。
振動体603は、上述した各携帯電話端末に搭載されているバイブレータと同様のものであり、制御部510の制御に応じて振動を生じさせるものである。また、LED604は、図12に示した第1の実施の形態のストラップ型振動体3に設けられたLED303と同様に、制御部510の制御に応じて、その点灯、消灯をさせることができるものである。
そして、上述もしたように、袋状に形成された携帯ストラップ型操作部6は、使用者による押圧操作を受け付けて、内部の空圧センサ504が、空気圧や温度の変化を検出し、これを自機が装着された携帯電話端末に近距離通信により送信することができるものである。また、自機が装着された携帯電話端末から近距離無線通信により送信されてくる脈拍データを受信し、これに応じて振動体603やLED605の駆動を制御することができるものである。
[携帯電話端末1E、2Eの連携について]
次に、図22に示した構成を有する携帯電話端末1E、2E間においての通信処理について説明する。この第3の実施の形態において、送り手側の携帯電話端末1Eから受け手側の携帯電話端末2Eに発呼(発信)して通信回線を接続し、通話を行えるようにすると共に、脈拍データを送受する処理は、図3を用いて説明した第1の実施の形態の携帯電話端末1と携帯電話端末2との間で行われる処理と同様に行われる。
そして、受け手側の携帯電話端末2Eから送り手側の携帯電話端末1Eに対して使用者の状態を示す情報を送信する処理が第1の実施の形態の場合とは異なることになる。図25は、この第3の実施の形態において、図3に示したシーケンス図に従った処理を行った後に行う、受け手側の携帯電話端末2Eから送り手側の携帯電話端末1Eに対して使用者の状態を示す情報を送信する処理を説明するためのシーケンス図である。
送り手側の携帯電話端末1Eと受け手側の携帯電話端末2Eとの間で脈拍データの送受を行い、携帯電話端末2Eにおいて、受信した脈拍データに基づいて、バイブレータ143を振動させるようにした後において、図25に示すシーケンス図に従った処理が行われる。
すなわち、受け手側の携帯電話端末2Eの制御部120は、袋状操作部154Aを通じての使用者による操作入力を受け付けて、当該袋状操作部154A内の空圧センサ154からの検出出力(操作強弱データ)を得るようにする(ステップS31)。そして、空圧センサ154からの検出出力を得た場合には、その検出出力を送り手側の携帯電話端末1Eに送信する(ステップS32)。
送り手側の携帯電話端末1Eにおいては、接続された通信回線を通じて送信されてくる携帯電話端末2Eからの空圧センサ154の検出値を受信し、制御部120が、受信した空圧センサ154の検出値に基づいて、バイブレータ143を駆動させる(ステップS33)。
この後、携帯電話端末1Eまたは携帯電話端末2Eのいずれかが、回線切断操作(オンフック操作)を行った場合に、図3に示したステップS4において接続するようにした通信回線を切断(通信回線を解放)し、一連の処理を終了させる(ステップS34)。
このようにすることにより、送り手側の携帯電話端末1Eの使用者の操作に応じた状態を受け手側の携帯電話端末2Eに送信し、これを携帯電話端末2Eのバイブレータ143の発生させる振動により再生することができるようにされる。また、受け手側の携帯電話端末2Eの使用者の操作に応じた状態を送り手側の携帯電話端末1Eに送信することにより、これを携帯電話端末1Eのバイブレータ143の発生させる振動により再生することができるようにされる。
なお、この第3の実施の形態においては、送り手側の携帯電話端末1Eから受け手側の携帯電話端末2に脈拍データを送信し、受け手側の携帯電話端末2Eから送り手側の携帯電話端末1Eには操作強弱データを送信するものとして説明した。しかし、これに限るものではない。受け手側の携帯電話端末2Eから送り手側の携帯電話端末1Eに使用者の脈拍データを送信し、送り手側の携帯電話端末1Eから受けて側の携帯電話端末2Eに操作強弱データを送信するようにすることもできる。
なお、ここでは、図22を用いて説明した構成を有する携帯電話端末1E、2E間で通信回線を接続して通信を行う場合を例にして説明した。しかし、これに限るものではない。図24を用いて説明した携帯ストラップ型操作部6が装着された図23に示した構成を有する携帯電話端末1F、2F間においても、図3及び図25を用いて説明した処理を行うことが可能である。
しかし、この場合には、空圧センサ504と、振動体603とが設けられているのは、携帯ストラップ型操作部6である。このため、通信の相手先から受信した通信の相手先からの脈拍データは、当該携帯電話端末からこれに接続された携帯ストラップ型操作部6に近距離無線通信により送信され、振動体の制御に用いられることになる。また、自機に装着された携帯ストラップ型操作部6からの空圧センサ504からの検出出力は、携帯ストラップ型操作部6から近距離無線通信により送信されるものを携帯電話端末が受信して、通信の相手先に送信することになる。
[第4の実施の形態]
上述した第1から第3実施の形態の通信システムにおいては、通信端末間において、通話(リアルタイムな通信)を行うようにした場合に、通信端末の使用者の状態を示す情報を送受するようにした。しかし、この第4の実施の形態においては、リアルタイム通信を行うものではない。通信端末間にサーバ装置を介し、通信端末は、適宜のタイミングで当該サーバ装置に使用者の状態を示す情報を含む情報をアップロードすることができるものである。また、通信端末は、適宜のタイミングで当該サーバ装置から通信の相手先の使用者の状態を示す情報をダウンロードすることができるものである。
そして、この第4の実施の形態の通信システムにおいては、上述した第1から第3の実施の形態で説明した通信端末1、1A、1B、1C、1D、1E、1Fの各構成の通信端末を用いることができる。そして、異なる点は、以下に説明するように、通信端末間の通信において、サーバ装置を介して行う点にある。以下においては、説明を簡単にするため、第1の実施の形態で説明した構成を有する携帯電話端末1と携帯電話端末2との間で電子メール通信を行う場合を例にして説明する。
なお、この第4の実施の形態においても、携帯電話端末1が電子メールを最初に送信する送り手側の携帯電話端末であり、携帯電話端末2が最初に自機宛の電子メールを受信する受け手側の携帯電話端末であるものとして説明する。
[通信システムの構成例について]
図26は、この第4の実施の形態の通信システムの構成例を説明するための図である。この第4の実施の形態の通信システムにおいては、インターネットなどの広域ネットワーク8には、メールサーバ装置7が接続するようにされている。ここでは、説明を簡単にするため、メールサーバ装置8は、携帯電話端末1の使用者と、携帯電話端末2の使用者緒が共に利用しているメールサーバ装置であるものとする。
そして、送り手側の携帯電話端末1の使用者は、受け手側の携帯電話端末2の使用者に対して送信すべき電子メールを作成した場合、当該電子メールデータとその時点において、携帯電話端末1に搭載されている脈拍センサ151によって計測した脈拍データとを携帯電話端末2のメールボックスを有するメールサーバ装置7にアップロードする。すなわち、この処理が、通常、電子メールを作成して、目的とする相手先に送信する処理である。
一方、受け手側の携帯電話端末2は、適宜のタイミングで自己のメールボックスのあるメールサーバ装置7にアクセスし、自機宛の電子メールデータをダウンロードする。このとき、脈拍データが存在する場合には、その脈拍データも一緒にダウンロードする。この処理が、通常、自機宛の電子メールデータを受信する処理である。
そして、受け手側の携帯電話端末2においては、制御部120がLCD141を制御して、受信した電子メールデータを自機のLCD141に表示して読むことができるようにする。また、制御部120は、受信した脈拍データに基づいて、バイブレータ143を制御し、脈拍データに応じた振動を発生させるようにする。これにより、受け手側の携帯電話端末2において、送り手側からの脈拍データを適宜のタイミングでダウンロードして再生することができるようにされる。
この後、受け手側の携帯電話端末2においては、送り手側の携帯電話端末1に対する応答メッセージを形成し、これを送り手側の携帯電話端末1のメールボックスの存在するメールサーバ装置7に送信する。そして、送り手側の携帯電話端末1は、適宜のタイミングでメールサーバ装置7にアクセスし、受け手側の携帯電話端末2からの応答メッセージを受信し、これを再生することにより、受け手側の携帯電話端末2が自機から脈拍データを受信して利用したことを把握することができるようにされる。
なお、ここでは説明を簡単にするために、送り手側の携帯電話端末1と受け手側の携帯電話端末2とが同じメールサーバ装置7を利用している場合を例にして説明したが、これに限るものではない。送り手側の携帯電話端末1が利用するメールサーバ装置と、受け手側の携帯電話端末2が利用するメールサーバ装置が異なる場合ももちろんある。しかし、このように異なるメールサーバ装置を用いる場合であっても、電子メールの送り先が異なるだけで、電子メールデータや脈拍データ、あるいは、応答メッセージの送受は、上述したように行われる。
[サーバ装置を介して行う携帯電話端末1、2間の通信について]
次に、図26を用いて説明したように、メールサーバ装置7を介して行われる携帯電話端末1と携帯電話端末2との間の通信処理について、図27、図28のシーケンス図を参照しながら説明する。図27、図28は、この第4の実施の形態の通信システムの動作の概要を説明するためのシーケンス図である。
まず、送り手側の携帯電話端末1においては、送信する電子メールを作成するために、使用者が携帯電話端末1を手にとり、脈拍センサ151に指などを接触させるようにすると、脈拍センサ151は、使用者の脈拍を測定する処理を開始する(ステップS41)。
次に、携帯電話端末1においては、制御部120が、キー操作部132を通じて、送信先電子メールアドレスやメール本文などの受け手側の携帯電話端末2に対して送信する電子メールデータ等の入力を受け付ける(ステップS42)。
そして、携帯電話端末1の制御部120は、ステップS42において受け付けた電子メール本文などの情報と、ステップS41において計測を行うようにした使用者の脈拍データとを含む送信電子メールデータを形成し(ステップS43)、これを送信するようにする(ステップS44)。
携帯電話端末1から送信された携帯電話端末2への電子メールデータは、携帯電話端末2のメールボックスを有するメールサーバ装置7に受信され、これが携帯電話端末2の使用者用のメールボックスに格納される(ステップS45)。
そして、受け手側の携帯電話端末2は、適宜のタイミングで行うようにされる使用者からの自機宛の電子メールデータを受信するようにするための操作入力を受け付けると、メールサーバ装置7にアクセスし、自機宛の電子メールデータの提供要求を送信する(ステップS46)。
これに応じて、メールサーバ装置7においては、提供要求を送信してきた携帯電話端末2のメールボックスから電子メールデータを読み出し、これを要求元の携帯電話端末2に送信する(ステップS47)。この電子メールデータは、上述もしたように、送り手側の携帯電話端末1からのものであり、脈拍データを含むものである。
そして、図28に示す処理に進み、受け手側の携帯電話端末2においては、制御部120により、受信した自機宛の電子メールデータから電子メール本文と脈拍データとを分離する(ステップS48)。この後、携帯電話端末2の制御部120は、電子メール本文をLCD142に表示し(ステップS49)、受信した脈拍データに基づいてバイブレータ143を制御して振動させる(ステップS50)。このステップS50においては、脈拍データが示す周期で、バイブレータ143が振動するようにされる。
この後、受け手側の携帯電話端末2の制御部120は、脈拍データを受信して使用したことを示す携帯電話端末1宛の応答メッセージを生成し(ステップS51)、これを送り手側の携帯電話端末1のメールボックスを有するメールサーバ装置7に送信する(ステップS52)。ここで、応答メッセージは、例えば、携帯電話端末1からの電子メールを受信し、脈拍データを利用したことを示すテキストデータからなるものであり、自動生成されるものである。もちろん、携帯電話端末2の使用者からの操作入力を受け付けた場合に、応答メッセージを形成して送信するようにすることもできる。
メールサーバ装置7は、携帯電話端末1宛の応答メッセージを受信すると、携帯電話端末1の使用者用のメールボックスに格納する(ステップS53)。
そして、送り手側の携帯電話端末1は、適宜のタイミングで行うようにされる使用者からの自機宛の電子メールデータを受信するようにするための操作入力を受け付けると、メールサーバ装置7にアクセスし、自機宛の電子メールデータの提供要求を送信する(ステップS54)。
これに応じて、メールサーバ装置7においては、提供要求を送信してきた携帯電話端末1のメールボックスから電子メールデータ(携帯電話端末2からの応答メッセージ)を読み出し、これを要求元の携帯電話端末1に送信する(ステップS55)。この携帯電話端末2からの応答メッセージにより、送り手側の携帯電話端末1の使用者は、携帯電話端末1から送信した脈拍データが携帯電話端末2において受信され利用されたことを把握することができる。
なお、ここでは、送り手側の携帯電話端末1から脈拍データを送信し、受け手側の携帯電話端末2から応答メッセージを送信するものとして説明したが、これに限るものではない。例えば、携帯電話端末1と携帯電話端末2との間において、相互に脈拍データの送受を行うようにすることももちろん可能である。
また、上述もしたように、この第4の実施の形態の通信システムの場合には、第2、第3の実施の形態で用いた通信端末を用いるようにすることも可能ある。したがって、第2の実施の形態の場合と同様に、使用者の操作入力に応じた操作強弱データを、使用者の状態を示す情報として送受し、それぞれの通信端末側の形状アクチュエータを駆動させるようにすることも可能である。
また、第3の実施の形態の場合と同様に、脈拍データと使用者の操作入力に応じた操作強弱データとを送受し、各通信端末側に設けられる振動体や形状アクチュエータを駆動させるようにすることもできる。
また、ここでは、電子メールデータを送受する場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、ホームページを開設し、このホームページに脈拍データや操作強弱データをアップロードするようにしておき、不特定多数の携帯電話端末の使用者が、自機の携帯電話端末を通じて当該ホームページにアクセスし、脈拍データや操作強弱データをダウンロードしてこれを再生するようにすることもできる。
このように、上述した第1〜第4の実施の形態の通信システムにおいては、送り手側の通信機器の使用者の状態を示す情報を、受け手側の通信端末に送信して、当該受け手側の通信機器において再生することができる。これにより、受け手側の通信機器の使用者が、送り手側の通信機器の使用者の状態を把握することができる。
また、受け手側の通信機器から、送り手側の通信機器に対して、送り手側の使用者の状態を示す情報を受信して利用したことを示す応答を返信することもできるので、送り手側の使用者は、自機からの情報が相手先において受信されて利用されたかを心配する必要がなく、確認のために、送信した情報を再度送信したり、メッセージを送信したりするなどのことも必要ないようにされる。
また、受け手側の通信機器から、受け手側の使用者の状態を示す情報を送り手側の通信機器に返信することにより、送り手側の使用者の状態を示す情報を受信して再生した受け手側の通信機器の使用者が、どのような反応をしているのかを送り手側の通信機器の使用者に対して通知するようにすることもできるようにされる。すなわち、送り手側の通信機器の使用者が、受け手側の通信機器の反応を確認するようにすることもできる。
なお、上述した第1〜第4の実施の形態の各通信機器において、バイブレータや振動体は、偏心DC(直流)モータタイプのものやリニヤモータ型のものなどを用いるようにすることができる。
1、1A、1C、1D、1E、1F…携帯電話端末、2、2A、2C、2D、2E、2F…携帯電話端末、101…送受信アンテナ、102…アンテナ共用器、103…受信部、104…ベースバンド処理部、105…コーデック、106…受話器(スピーカ)、107…送話器(マイクロホン)、108…送信部、109…局発部、120…制御部、121…CPU、122…ROM、123…RAM、124…EEPROM、125…CPUバス、131…キーI/F、132…キー操作部、141…LCD、142…リンガ、143…バイブレータ、151…脈拍センサ、152…近距離無線部、153…近距離無線通信用のアンテナ、154…空圧センサ、154A…袋状操作部、155…形状アクチュエータ、3…携帯ストラップ型振動体、301…近距離無線通信用のアンテナ、302…近距離無線部、303…LED、304…振動体、310…制御部、311…CPU、312…ROM、313…RAM、314…CPUバス、1B、2B…据え置き型通信端末、401…本体部、402…表示装置部、403…キーボード、404…ポインティングデバイス、405…受話器、406…送話器、4041…接続インターフェース、4042…移動検出部、4043…操作部、4044…脈拍センサ、4045…LED、4046…振動体、4200…制御部、5、6…携帯ストラップ型操作部、501…近距離無線通信用のアンテナ、502…近距離無線部、503…形状アクチュエータ、504…空圧センサ、504A…袋状操作部、510…制御部、604…振動体、605…LED