JP4611644B2 - 包装用仕切 - Google Patents

Description

この発明は、缶詰食品のギフト包装等に使用する仕切に関するものである。

例えば、ギフト包装として、図９に示すように、海苔を詰めた長い円筒状の缶Ｌと、かに等の水産加工物を詰めた短い円筒状の缶Ｓとを身箱Ｂに詰め合わせる際、身箱Ｂに仕切Ｐをセットして、缶Ｌと缶Ｓの収納空間を区画する。

この仕切Ｐは、図７に示すような段ボールのブランクから組み立てられる。このブランクでは、底板５１の両側に内側板５２、外側板５３及び貼着片５４が順次連設され、底板５１の両側部から内側板５２へ切目５５が入れられて、その間に仕切部５６が３本ずつ並行するように形成されている。各仕切部５６には、幅方向の折目５７が入れられている。

このようなブランクは、図８に示すように、内側板５２の裏面に外側板５３を重ねて側壁５８を形成し、貼着片５４を底板５１の裏面に貼り付けた状態で保管しておき、使用に際し、底板５１から側壁５８を起立させて、並行する仕切部５６を折目５７沿いに屈曲させつつ同時に立ち上がらせるようにする。

しかしながら、上記のような仕切Ｐでは、組み立てる際、底板５１から側壁５８を起立させたとき、仕切部５６が所定の折目５７に沿って折れ曲がらず、底板５１と折目５７の間で折れ曲がってしまうことがあり、組立不良が発生しやすいという問題がある。

そこで、この発明は、仕切部が所定の位置で確実に折り曲げられ、組立不良の発生が防止される包装用仕切を提供しようとするものである。

上記課題を解決するため、この発明は、底板に内側板及び外側板を順次連設し、その連設方向に複数本の切目を入れて、隣り合う切目間に並行する複数の仕切部を形成し、各仕切部に幅方向の折目を入れ、内側板と外側板とを重ね合わせて側壁を形成し、底板から側壁を起立させて、並行する仕切部を折目沿いに屈曲させつつ同時に立ち上がらせる包装用仕切において、前記並行する仕切部の下部間を繋いで、底板の側部から内側板へかけて連結櫛状部を形成し、外側板に連結櫛状部の並行する全ての仕切部に亘る切込を入れて、外側板の下部を下端とし、その下端を軸に揺動する押込片を設けたのである。

上記のように、この発明に係る包装用仕切では、並行する仕切部の基部間を繋いで連結櫛状部を形成し、組立時に無理な力が加わりやすい部分を補強しているので、仕切部が不規則に折れ曲がることがなく、組立不良の発生が防止され、また、外側板に設けた押込片を押し込むことにより、連結櫛状部の中間部が一斉かつ均等に押されるので、組立時の作業性及び安定性が向上する。

以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。

この仕切の段ボール製ブランクでは、図１に示すように、底板１の両側に内側板２、外側板３及び貼着片４が順次連設され、その連設方向に複数本の切目５を入れて、隣り合う切目５間に、仕切部６が３本ずつ並行するように形成されている。各仕切部６には、幅方向の折目７が入れられ、並行する仕切部６の底板１側の端部間は繋がれて、底板１の側部から内側板２へかけて連結櫛状部８が形成されている。

連結櫛状部８の隣り合う仕切部６の間には、内側板２と外側板３の境界を基端とする押下片９が設けられ、押下片９の両側縁には繋部が設けられている。

外側板３には、連結櫛状部８に対応する位置に、並行する全ての仕切部６に亘るコ字状の切込を入れて、貼着片４との境界を基端とする押込片１０が設けられ、その周縁には複数の繋部が設けられている。

このようなブランクは、図２に示すように、使用に先立って、内側板２の裏面に外側板３を重ねて側壁１１を形成し、貼着片４を底板１の裏面に貼り付けた扁平な折畳状態としておく。この状態では、仕切部６と押下片９とが繋がれているので、仕切部６や押下片９が折れたり捲れたりするトラブルが防止される。

そして、使用に際し、図３及び図５に示すように、底板１から側壁１１を起立させ、押込片１０を内側へ押し込んで、その周縁の繋部を切断し、並行する仕切部６を折目７沿いに屈曲させつつ同時に立ち上がらせる。

このとき、並行する仕切部６が基部で繋がれて連結櫛状部８が形成され、仕切部６の両側縁間も押下片９で繋がれて連結櫛状部８が一体化されているので、仕切部６が効果的に補強されて不規則に折れ曲がることがなく、組立不良の発生が防止される。

また、押込片１０を押し込むことにより、連結櫛状部８の中間部が一斉かつ均等に押されるので、並行する全ての仕切部６が確実に折目７の位置で折れ曲がり、組立時の作業性及び安定性が向上する。

その後、図４及び図６に示すように、缶Ｓを仕切部６で区画された部分に押し込むと、押下片９は繋部が切断されて押し下げられるので、包装作業性が低下することもなく、押下片９が反発により缶Ｓに密着して、缶Ｓはがたつくことなく保持される。

この発明の実施形態に係る仕切のブランクを示す図 同上の折畳状態の斜視図 同上の組立状態の斜視図 同上の商品収納状態の斜視図 同上の組立状態の縦断側面図 同上の商品収納状態の縦断側面図 従来の仕切のブランクを示す図 同上の組立状態の斜視図 仕切を用いたギフト包装を示す斜視図

１ 底板
２ 内側板
３ 外側板
４ 貼着片
５ 切目
６ 仕切部
７ 折目
８ 連結櫛状部
９ 押下片
１０ 押込片
１１ 側壁

Claims (1)

1. 底板(1)に内側板(2)及び外側板(3)を順次連設し、その連設方向に複数本の切目(5)を入れて、隣り合う切目(5)間に並行する複数の仕切部(6)を形成し、各仕切部(6)に幅方向の折目(7)を入れ、内側板(2)と外側板(3)とを重ね合わせて側壁(11)を形成し、底板(1)から側壁(11)を起立させて、並行する仕切部(6)を折目(7)沿いに屈曲させつつ同時に立ち上がらせる包装用仕切において、前記並行する仕切部(6)の下部間を繋いで、底板(1)の側部から内側板(2)へかけて連結櫛状部(8)を形成し、外側板(3)に連結櫛状部(8)の並行する全ての仕切部(6)に亘る切込を入れて、外側板(3)の下部を下端とし、その下端を軸に揺動する押込片(10)を設けたことを特徴とする包装用仕切。

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