JP4610592B2 - 運搬車両 - Google Patents

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Description

本発明は、運搬車両に関し、特に、コンテナが積載面上を横滑りして着床位置に着床される場合であっても、コンテナの着床を着床検出装置により検出可能としつつ、その着床検出装置の破損を抑制することができる運搬車両に関するものである。
一般に、コンテナを積載して運搬する運搬車両には、コンテナを案内するためのコンテナガイドが積載面上に配置されている。かかるコンテナガイドは、コンテナの積載を容易にするための部材であり、積載面へ向けて下降傾斜する案内面を備え、かかる案内面を利用して、コンテナを積載面上の所定の積載位置へ案内する。また、コンテナガイドは、積載面上に積載されたコンテナを位置決めして、コンテナが運搬時に車外へ脱落することを防止する位置決め手段としての役割も担っている。
運搬車両には、積載するコンテナのサイズに応じて複数のコンテナガイドが配置されており、コンテナを運搬車両の前後方向に位置決めするためのコンテナガイドは、積載面に対して出没可能に構成されている(特許文献1、但し、特許文献1の技術は本願出願時において未公知)。
例えば、20フィートのコンテナを積載する場合には、20フィートのコンテナに対応するコンテナガイドを突出させ、40フィートのコンテナを積載する場合には、20フィートのコンテナに対応するコンテナガイドを格納し、かつ、40フィートに対応するコンテナガイドを突出させる。これにより、コンテナの下面を損傷させることなく、異なるサイズのコンテナを積載面上の所定の積載位置に位置決めすることができる。
この場合、例えば、20フィートに対応するコンテナガイドを格納した状態であるにも関わらず、20フィートのコンテナが積載され、そのコンテナが運搬車両の前後方向へ移動可能となっている場合や、或いは、コンテナの一側がコンテナガイドの案内面に乗り上げ、コンテナの底面が積載面に着床していない傾斜した姿勢のままでコンテナの運搬を行う場合には、運搬中にコンテナが車外へ脱落する恐れがある。そのため、コンテナが積載面上の所定の積載位置に着床されているか否かを検出することが必要である。
コンテナの着床を検出する技術としては、例えば、超音波センサをコンテナガイドの案内面であって積載面に近い側に埋設し、その発信部および受信部をコンテナ側へ向けて配置する。これにより、発信部から超音波を発振して、コンテナから反射した超音波を受信部が受信すれば、コンテナが所定の積載位置に着床されていることを検出でき、一方、受信部がコンテナから反射した超音波を受信しなければ、コンテナが所定の積載位置に着床されていないことを検出できる。
しかしながら、この技術では、気温が低下した場合や雪の付着により発信部や受信部の動作不良が起こりやすく、実用的な検出精度を確保することができないという問題点があった。光電スイッチなどの他の非接触センサを用いた場合も同様であり、雨や埃などの付着により、検出不良が発生する。
そこで、本願出願人は、図8に示すような着床ピン101を利用してコンテナCの着床を検出する技術を開発した。即ち、図8(a)に示すように、コンテナCが着床するべき所定の積載位置に、丸棒状の着床ピン101を上下方向(図8(a)矢印U−D方向)に変位可能に配置し、先端が積載面から突出した状態となるように、着床ピン101を弾性ばねにより上方向へ付勢すると共に、この着床ピン101の先端が積載面まで押し戻されると(図示せず)、リミットスイッチ102がオンされるように構成する。
これにより、リミットスイッチ102がオンされていれば、着床ピン101がコンテナCの底面により積載面まで押し戻されており、よって、コンテナCが所定の積載位置に着床されていることを検出でき、リミットスイッチ102がオフであれば、着床ピン101の先端が積載面から突出されており、よって、コンテナCが所定の積載位置に着床されていないことを検出できる。
特願2006−008629号公報
しかしながら、コンテナCが所定の積載位置に対して位置ずれした状態で降下されると、このコンテナCは、図8(b)に示すように、コンテナガイド103に一側(図8(b)右側)のみが乗り上げると共に他側(図8(b)左側)が積載面上に載置させた傾斜した姿勢となる。この姿勢のままコンテナCが更に降下されると、このコンテナCは、他側を積載面上で横滑りさせながら(図8(b)矢印X方向)、積載位置に着床される。
そのため、上述した着床ピン101を利用する技術では、図8(b)に示すように、コンテナCの位置ずれ量が着床ピン101の配設位置よりも大きいと、コンテナCの着床を検出できないだけでなく、コンテナCの横滑りによって、着床ピン101が破損するという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、コンテナが積載面上を横滑りして着床位置に着床される場合であっても、コンテナの着床を着床検出装置により検出可能としつつ、その着床検出装置の破損を抑制することができる運搬車両を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の運搬車両は、コンテナが積載される積載面を有する車台と、前記車台に配設され前記コンテナを前記積載面上の積載位置へ向けて案内するコンテナガイドと、前記コンテナが積載位置に着床されたかを検出する着床検出装置とを備え、前記車台を走行させて前記コンテナを運搬するものであり、前記着床検出装置は、前記車台に回動可能に軸支されるレバー部材と、そのレバー部材を一の回動方向へ向けて付勢する付勢部材と、前記レバー部材の回動位置を検出する回動位置検出部材と、を備え、前記レバー部材は、前記一の回動方向への回動により前記積載面上へ突出されると共に他の回動方向への回動により前記積載面下へ没入される出没端部を備え、前記回動位置検出部材は、前記出没端部が前記積載面下へ没入された前記レバー部材の回動位置を検出可能に構成され、前記レバー部材の出没端部は、前記積載面上に突出された状態で、前記出没端部の上面側から前記積載面側へ向けて下降傾斜して形成される平坦面状の傾斜面を備えている。
請求項2記載の運搬車両は、請求項1記載の運搬車両において、前記出没端部の傾斜面は、前記出没端部が前記積載面上へ最も突出された状態において、その傾斜面の下端縁が少なくとも前記積載面下に位置するように構成されている。
請求項3記載の運搬車両は、請求項1又は2に記載の運搬車両において、前記コンテナガイドは、前記車台から立設されると共に所定間隔を隔てつつ互いに対向して配設される一対の立設壁部と、それら一対の立設壁部に保持されると共に前記車台の積載面へ向けて下降傾斜して配設され前記コンテナを前記積載面の積載位置へ向けて案内する板状の案内板部とを備え、前記着床検出装置は、前記コンテナガイドの立設壁部および案内板部と前記車台との間に形成される空間内に、前記レバー部材の一部と前記付勢部材と前記回動位置検出部材とが収納されている。
請求項4記載の運搬車両は、請求項3記載の運搬車両において、前記コンテナガイドは、前記車台の前方向または後方向に案内面を向けて配置される前後ガイドと、その前後ガイドに隣設されると共に前記車台の左方向または右方向に案内面を向けて配置される左右ガイドとを備え、前記着床検出装置は、前記左右ガイドにおける立設壁部および案内板部と前記車台との間に形成される空間内に収納され、前記出没端部の傾斜面は、前記出没端部の先端側に形成される先端側傾斜面と、前記前後ガイドに対向する側に形成される対向側傾斜面と、その対向側傾斜面の反対側に形成される開放側傾斜面とを備え、前記対向側傾斜面の面積が前記先端側傾斜面および開放側傾斜面の面積よりも小さくされている。
請求項5記載の運搬車両は、請求項1から4のいずれかに記載の運搬車両において、前記出没端部の傾斜面は、前記積載面に対する傾斜角が30度以上かつ45度以下とされている。
請求項6記載の運搬車両は、請求項1から5のいずれかに記載の運搬車両において、前記レバー部材は、前記車台に軸支される本体部を備えると共に、その本体部に対して前記出没端部が着脱可能に構成されている。
請求項1記載の運搬車両によれば、コンテナが積載面に積載され、積載位置に着床されると、その積載位置への着床が着床検出装置により検出される。コンテナが積載位置に対して位置ずれした状態で降下されると、かかるコンテナは、コンテナガイドにより案内され、積載位置に着床される。この場合、コンテナは、コンテナガイドに一側のみが乗り上げると共に他側が積載面上に載置された傾斜した姿勢となる。この姿勢のままコンテナが更に降下されると、コンテナは、他側を積載面上で横滑りさせながら、積載位置に着床される。
ここで、本発明によれば、着床検出装置は、車台に回動可能に軸支されるレバー部材と、そのレバー部材を一の回動方向へ向けて付勢する付勢部材と、レバー部材の回動位置を検出する回動位置検出部材とを備え、レバー部材は、一の回動方向への回動により積載面上へ突出されると共に他の回動方向への回動により積載面下へ没入される出没端部を備え、回動位置検出部材は、出没端部が積載面下へ没入されたレバー部材の回動位置を検出可能に構成され、レバー部材の出没端部は、積載面上に突出された状態で、その出没端部の上面側から積載面側へ向けて下降傾斜して形成される平坦面状の傾斜面を備える構成であるので、コンテナが積載面上を横滑りして着床位置に着床される場合であっても、コンテナの着床を着床検出装置により検出可能としつつ、その着床検出装置の破損を抑制することができるという効果がある。
即ち、本発明によれば、レバー部材が回動可能に軸支され、そのレバー部材のシーソー式の回動により、出没端部が昇降されて積載面から出没されると共に、その出没端部に傾斜面が形成される構成であるので、積載面上を横滑りするコンテナが出没端部を横方向から押圧する場合であっても、レバー部材を他の回動方向へ向けてスムーズに回動させて、出没端部を積載面下へ確実に没入させることができる。その結果、かかる出没端部が積載面下へ没入されたレバー部材の回動位置を回動位置検出部材により検出することで、着床検出装置(レバー部材)の破損を抑制しつつ、コンテナの着床を確実に検出することができる。
なお、本発明によれば、レバー部材が付勢部材により一の回動方向へ向けて付勢されているので、コンテナが積載面上から取り除かれた場合には、出没端部が積載面下に没入された状態(コンテナの着床が検出されている状態)から出没端部が積載面上に突出した状態(コンテナの着床を検出可能な初期状態)となるように、レバー部材の状態(回動位置)を初期状態へ確実に復帰させることができるという効果がある。
また、本発明によれば、レバー部材が他の回動方向へ回動することで、出没端部が積載面下へ没入される構成であるので、積載面に積載されたコンテナの荷重を積載面のみに作用させることができ、かかるコンテナの荷重を出没端部(レバー部材)で受ける必要がないので、その分、レバー部材やその軸支部の構造を簡素化して、着床検出装置の小型軽量化を図ることができるという効果がある。
また、車台から立設されると共に所定間隔を隔てつつ互いに対向して配設される一対の立設壁部と、それら一対の立設壁部に保持されると共に車台の積載面へ向けて下降傾斜する板状の案内板部とによりコンテナガイドを形成する構成であるので、コンテナの荷重を受け止めて案内するための剛性を確保しつつ、コンテナガイド自体の軽量化を図ることができるという効果がある。
このように、コンテナガイドを板状体から構成することで、軽量化を図ることができるが、この場合には、かかるコンテナガイドの立設壁部および案内板部と車台との間にデッドスペースとなる空間が形成され無駄となる。これに対し、本発明によれば、かかるデッドスペースとなる空間内に、着床検出装置(レバー部材の一部と付勢部材と回動位置検出部材)を収納する構成であるので、運搬車両(車台)上のスペースを有効に活用することができるという効果がある。
また、このように、コンテナガイドの下方に形成される空間内に着床検出装置を収納することができれば、かかる着床検出装置を積載面(積載位置)下に配置する必要がないので、その分、かかる積載面下のスペースを他の装置を収納するスペースとして利用することができ、設計の自由度を大きくすることができるという効果がある。他の装置としては、例えば、コンテナガイド自体が積載面に対して出没可能に構成される場合の出没駆動装置(例えば、特願2006−008629号公報に記載の装置)が例示される。
更に、コンテナガイドは、車台の前方向または後方向に案内面を向けて配置される前後ガイドと、その前後ガイドに隣設されると共に車台の左方向または右方向に案内面を向けて配置される左右ガイドとを備え、着床検出装置は、左右ガイドにおける立設壁部および案内板部と車台との間に形成される空間内に収納され、出没端部の傾斜面は、出没端部の先端側に形成される先端側傾斜面と、前後ガイドに対向する側に形成される対向側傾斜面と、その対向側傾斜面の反対側に形成される開放側傾斜面とを備える構成であるので、着床検出装置(レバー部材)の損傷を確実に抑制しつつ、コンテナの着床を確実に検出することができるという効果がある。
即ち、出没端部に3方向の傾斜面(先端側傾斜面、対向側傾斜面、開放側傾斜面)を形成すると共に、これら各傾斜面の方向を前後ガイドまたは左右ガイドの各案内面の方向に対応させる構成とすることで、積載面上を横滑りするコンテナが出没端部を車台の前後方向または左右方向のいずれの方向から押圧する場合であっても、かかるコンテナによる押圧を各傾斜面のいずれかにより受け止めることができる。その結果、レバー部材を他の回動方向へ向けてスムーズに回動させて、出没端部を積載面下へ確実に没入させることができるので、着床検出装置(レバー部材)の破損を確実に抑制しつつ、コンテナの着床を確実に検出することができる。
ここで、本発明によれば、対向側傾斜面の面積が先端側傾斜面および開放側傾斜面の面積よりも小さくされているので、その分、レバー部材の幅寸法(車台前後方向寸法)を小さくして、レバー部材の小型軽量化を図ることができるという効果がある。
即ち、先端側傾斜面および開放側傾斜面は、積載面上を横滑りするコンテナにより横方向からの押圧を受けるため、その面積を十分に確保することが要求される一方で、対向側傾斜面は、積載面上を横滑りするコンテナではなく、前後ガイドの案内面に乗り上げたコンテナによって下方向へ押し下げられる部位であるため、比較的面積を小さくすることができる。よって、かかる対向側傾斜面の面積を他の傾斜面の面積よりも小さくすることで、コンテナの着床検出精度とレバー部材の破損抑制性能とを確保しつつ、レバー部材の幅寸法の小型化を図ることができる。
請求項2記載の運搬車両によれば、請求項1記載の運搬車両の奏する効果に加え、出没端部の傾斜面は、出没端部が積載面上へ最も突出された状態において、その傾斜面の下端縁が少なくとも積載面下に位置するように構成されている、即ち、傾斜面が形成されていない非傾斜部は積載面下に位置する構成であるので、積載面上を横滑りするコンテナが出没端部を横方向から押圧する場合に、コンテナが非傾斜部に引っ掛かることを回避して、レバー部材に過大な荷重が作用することを抑制することができ、その結果、着床検出装置(レバー部材)の破損を確実に抑制することができるという効果がある。
請求項記載の運搬車両によれば、請求項1又は2に記載の運搬車両の奏する効果に加え、出没端部の傾斜面は、積載面に対する傾斜角が30度以上かつ45度以下とされているので、着床検出装置(レバー部材)の破損を抑制しつつ、レバー部材の小型軽量化を図ることができるという効果がある。
即ち、傾斜角が45度を超えると、傾斜角が過大となり、積載面に対して傾斜面が立ち過ぎとなるため、積載面上を横滑りするコンテナが傾斜面に引っ掛かりやすくなり、この場合には、レバー部材に過大な荷重が作用して、着床検出装置(レバー部材)の破損を招く。これに対し、本発明のように、傾斜角を45度以下とすることで、コンテナが傾斜面に引っ掛かることを抑制して、レバー部材を確実に回動させる(出没端部を積載面下へ確実に没入させる)ことができるので、着床検出装置(レバー部材)の破損を抑制することができる。
一方、出没端部は積載面からの突出高さが所定量以上であることが必要である(例えば、出没端部と反対側に位置する端部の昇降ストロークを確保して、リミットスイッチを確実に作動させる必要がある)ところ、傾斜角が30度よりも小さいと、積載面に対して傾斜面が傾斜し過ぎとなり、かかる傾斜面の面積が大きくなるため、その分、レバー部材(出没端部)の大型化を招く。これに対し、本発明のように、傾斜角を30度以上とすることで、出没端部の突出高さを確保しつつ、傾斜面の面積を抑制して、その分、レバー部材の小型軽量化を図ることができる。
請求項記載の運搬車両によれば、請求項1からのいずれかに記載の運搬車両の奏する効果に加え、レバー部材は、車台に軸支される本体部を備えると共に、その本体部に対して出没端部が着脱可能に構成されているので、これら本体部と出没端部とを互いに材質が異なる材料からそれぞれ構成することができるという効果がある。
その結果、例えば、コンテナに当接される出没端部のみを本体部よりも高強度の材料(例えば、普通鋼に比較して高強度の炭素鋼)から構成することで、強度が必要とされる部位(コンテナに当接される出没端部)のみを効率的に補強することができるので、レバー部材全体を高強度の材料から構成する場合と比較して、出没端部の摩耗や損傷を抑制しつつ、材料コストの削減を図ることができるという効果がある。
更に、出没端部を本体部に対して着脱可能に構成することで、例えば、出没端部がコンテナへ繰り返し当接されて摩耗した場合や、或いは、コンテナからの横方向への荷重によりレバー部材(軸支部)が破損した場合などには、これら出没端部および本体部の内の摩耗又は破損したもののみを交換すれば良く、レバー部材全体を例えば新品に交換する必要がない。これにより、部品交換の際の材料の無駄を抑制して、その分、運搬車両の維持費を削減することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態におけるコンテナ運搬車両1を示す図であり、図1(a)は、コンテナ運搬車両1の上面図であり、図1(b)は、コンテナ運搬車両1の側面図である。また、図2(a)は、図1(a)のIIa部におけるコンテナ運搬車両1の部分拡大上面図であり、図2(b)は、図2(a)のIIb−IIb線におけるコンテナ車両1の部分断面図である。
なお、図1(b)では、コンテナCの外形を仮想的に2点鎖線で図示すると共に、理解を容易とするために、各サイズのコンテナC(20フィートコンテナC20、40フィートコンテナC40及び45フィートコンテナC45)をそれぞれ異なる高さで図示している。但し、各サイズのコンテナCは、同じ高さであっても良い。また、図2(b)では、前後ガイド5を揺動駆動するための駆動構造についての図示が省略されている。
まず、図1及び図2を参照してコンテナ運搬車両1の全体構成について説明する。図1に示すように、コンテナ運搬車両1は、積載されたコンテナCを運搬するためのものであり、車台2と、その車台2に軸支される車輪3と、車台2の幅方向(図1(a)上下方向)両端に配設される左右ガイド4と、20フィートコンテナC20及び40フィートコンテナC40の全長寸法(図1(a)及び図1(b)左右方向寸法)に対応して配設される前後ガイド5と、45フィートコンテナC45の全長寸法に対応して車台2の前後方向(図1左右方向)端部に配設されるエンドガイド6とを主に備えて構成されている。
車台2は、図1に示すように、後述する車輪3及び左右ガイド4等を支持するためのものであり、その幅寸法(図1(a)上下方向寸法)がコンテナCの幅寸法よりも大きく設定され、かつ、その全長寸法(図1(a)及び図1(b)左右方向寸法)が45フィートコンテナC45の全長寸法よりも大きく設定されている。また、車台2には、その上面に積載台21が配設されている。
積載台21は、その上面に形成された平坦面状の積載面21aにコンテナCを積載するための台であり、図1に示すように、車台2上の複数個所(各コンテナC20〜C45の四隅部(隅金具部)に対応する箇所であって、本実施の形態では合計12か所)に分散配設されている。
なお、積載部21の端縁部には、図2(a)及び図2(b)に示すように、板厚方向へ穿設される上面視略矩形状の窓部22が開口されており、この窓部22を介して、後述する着床検出装置7の出没端部80が積載面21a上に突出されると共に積載面21a下へ没入される(図7参照)。
車輪3は、図1(b)に示すように、車台2の下面に転舵可能に軸支されるものであり、油圧モータなどの走行駆動装置(図示せず)及び電動モータなどの操舵装置(図示せず)の駆動力により回転駆動および操舵駆動される。
左右ガイド4は、図1及び図2に示すように、車台2の上面に立設される固定式の案内規制部材であり、積載面21aへ向けて下降傾斜する案内面42aを備えると共に、各コンテナC20〜C45の四隅部(隅金具部)に対応する位置(即ち、各積載台21に隣設する位置)にそれぞれ配設されている。
左右ガイド4は、案内面42aを下降傾斜させつつ車台2の左方向又は右方向(幅方向、図1(a)上下方向)へ向けて配置されており、コンテナCは、この案内面42aに沿って降下されることで、車台2の幅方向に案内され、積載面21a上の所定の積載位置へ着床される。
なお、左右ガイド4は、車台2の幅方向(図1(a)上下方向)に対向するもの同士において、それらの案内面42aの下降側(図2(a)下側)端部の離間寸法がコンテナCの幅寸法と略同等に設定されており、積載台21(積載面21a)に積載されたコンテナCの動きを車台2の幅方向に規制する役割も担っている。
ここで、左右ガイド4は、後述するように、内部に空間Sを有して構成されると共に、その空間S内に着床検出装置7を収納する(図3等参照)。なお、着床検出装置7は、後述するように、コンテナCの着床を検出するための装置であり、本実施の形態では、コンテナC20の四隅部(隅金具部)に対応して4か所(車台2の中央側)に配設された4個の左右ガイド4の内の対角となる位置に配設された2個の左右ガイド4内に、それぞれ1個ずつ合計2個の着床検出装置7を収納する。
これにより、各サイズのコンテナC20〜C45の着床を、最低個数(即ち、2個)の着床検出装置7で検出することができるので、部品点数を削減して、その分、コンテナ運搬車両1全体としての製品コストの削減を図ることができる。
なお、上述した2個の着床検出装置7に加えて、コンテナC40の四隅部(隅金具部)に対応して4か所に配設された4個の左右ガイド4の内の対角となる位置に配設された2個の左右ガイド4内、及び、コンテナC45の四隅部(隅金具部)に対応して4か所(車台2の前後方向端側)に配設された4個の左右ガイド4の内の対角となる位置に配設された2個の左右ガイド4内にもそれぞれ着床検出装置7を収納しても良い。
これにより、異なるサイズの各コンテナC20〜C45に対して、その着床を確実に検出することができる。よって、部品点数を削減して、コンテナ運搬車両1全体としての製品コストの削減を図ることができる。
また、左右ガイド4は、図2(a)及び図2(b)に示すように、案内面42aの端縁部に正面視略矩形状の窓部43が開口されている。この窓部43は、上述した積載台21の窓部22と隣設する位置に形成されており、後述する着床検出装置7の出没端部80は、これら窓部22,42を介して、積載面21a上に突出されると共に積載面21a下へ没入される(図7参照)。
前後ガイド5は、図1及び図2に示すように、車台2の上面に対して出没可能に構成される可動式の案内規制部材であり、積載面21aへ向けて下降傾斜する案内面5aを備えると共に、20フィートコンテナC20及び40フィートコンテナC40の四隅部(隅金具部)に対応する位置(即ち、各積載台21に隣設する位置)にそれぞれ配設されている。
前後ガイド5は、案内面5aを下降傾斜させつつ車台2の前方向または後方向(図1(a)及び図1(b)左右方向)へ向けて配置されており、コンテナCは、この案内面5aに沿って降下されることで、車台2の前後方向に案内され、積載面21a上の所定の積載位置へ着床される。
なお、前後ガイド5は、車台2の前後方向(図1(a)及び図1b上下方向)に対向するもの同士において、それらの案内面5aの下降側端部同士の離間寸法が20フィートコンテナC20又は40フィートコンテナC40の全長寸法(図1(a)及び図1(b)左右方向寸法)と略同等に設定されており、積載台21(積載面21a)に積載されたコンテナCの動きを車台2の前後方向に規制する役割も担っている。
また、前後ガイド5は、軸部5bを中心に揺動可能に構成され、車台2の上面に突出する突出位置と、車台2内に格納される格納位置(図示せず)との2位置間を図示しない揺動構造により揺動駆動される。なお、格納位置では、積載面21aよりも下方に前後ガイド5が没入される。また、図示しない揺動構造は、積載台21(積載面21a)の下方に配置される。
エンドガイド6は、図1(a)及び図1(b)に示すように、車台2の上面に立設される固定式の案内規制部材であり、コンテナCを積載面21aへ向けて案内するための案内面6aを備えると共に、45フィートコンテナC45の底面の四隅部に対応する位置(即ち、各積載台21に隣設する位置)にそれぞれ配設されている。
エンドガイド6は、案内面6aを下降傾斜させつつ車台2の前方向または後方向(図1(a)及び図1(b)左右方向)へ向けて配置されており、コンテナCは、この案内面6aに沿って降下されることで、車台2の前後方向に案内され、積載面21a上の所定の積載位置へ着床される。
なお、エンドガイド6は、車台2の前後方向(図1(a)及び図1b上下方向)に対向するもの同士において、それらの案内面6aの下降側端部の離間寸法が45フィートコンテナCの全長寸法(図1(a)及び図1(b)左右方向寸法)と略同等に設定されており、積載台21(積載面21a)に積載された45フィートコンテナC45の動きを車台2の前後方向に規制する役割も担っている。
ここで、本実施の形態におけるコンテナ運搬車両1において、積載可能な最大サイズのコンテナCは、45フィートコンテナC45である。このことから、エンドガイド6の上部にコンテナCが積載されることがないため、エンドガイド6は、上述したように、固定式で構成されている。
次に、図3及び図4を参照して、着床検出装置7の詳細構成について説明する。図3は、図2(a)の矢印III方向視における着床検出装置7の側面図である。また、図4(a)は、図2(b)の矢印IVa方向視における着床検出装置7の上面図であり、図4(b)は、図2(a)の矢印IVb方向視における着床検出装置7の正面図である。なお、図3及び図4では、左右ガイド4の一部が断面視された状態が図示されている。
左右ガイド4は、図3及び図4に示すように、車台2から立設される一対の立設壁部41と、それら一対の立設壁部41に保持される案内板部42とを主に備えて構成される。一対の立設壁部41は、所定間隔を隔てつつ互いに対向して配設され、図3に示すように、積載面21a側(図3左側)の縁部が下降傾斜して形成されることで、側面視三角形状に形成されている。この下降傾斜する両縁部には、板状の連結壁41aが溶接固定されている。
案内板部42は、コンテナCを積載面21aへ向けて案内するための板状部材であり、図3に示すように、連結壁部41aを介して、一対の立設壁部41に保持されている。なお、案内板部42は、図3に示すように、連結壁部41aに対し、重ね合された状態で締結固定され、これにより、積載面21aへ向けて下降傾斜されると共に、その上面側(図3左側面)に案内面42aが形成されている。
このように、左右ガイド4は、板状の立設壁部41及び案内板部42により構成されることで、その内部に空間Sを有して構成されている。即ち、図3及び図4に示すように、左右ガイド4の立設壁部41及び案内板部42と車台2との間には空間Sが形成され、この空間S内に着床検出装置7が収納される。
このように、板状の立設壁部41及び案内板部42により左右ガイド4を形成する構成であるので、コンテナCの荷重を受け止めて案内または規制するための剛性を確保しつつ、左右ガイド4自体の軽量化を図ることができる。しかしながら、この場合、かかる左右ガイド4の内部に形成される空間Sがデッドスペースとなり無駄である。
これに対し、本実施の形態では、図3及び図4に示すように、デッドスペースとなる空間S内に、着床検出装置7(レバー部材71の一部(出没端部80)を除く)を収納する構成であるので、コンテナ運搬車両1の車台2上のスペースを有効に活用することができる。
また、このように、左右ガイド4により形成される空間S内に着床検出装置7を収納することができれば、かかる着床検出装置7を積載台21(積載面21a)の下方(図3下側)に配置する必要がないので、その分、かかる積載面21a下のスペースを他の装置(即ち、前後ガイド5を揺動駆動するための駆動構造)を収納するスペースとして利用することができるので、その分、設計の自由度を大きくすることができる。
着床検出装置7は、コンテナCが積載面21a上の所定の積載位置に着床されたかを検出するための装置であり、図3及び図4に示すように、レバー部材71と、リミットスイッチLSと、コイルスプリングCSとを主に備えて構成される。
ここで、空間S内には、図3及び図4に示すように、一対の軸支壁75が、車台2に締結固定される基台部76から立設されると共に、所定間隔を隔てつつ互いに対向して配設されている。これら一対の軸支壁75は、その対向面間に配置されたレバー部材71を回動軸77により回動可能に軸支する。なお、回動軸77は、その軸心方向が車台2の前後方向(図1(a)及び図1(b)左右方向)と平行となるように配置されている。
レバー部材71は、図3に示すように、回動軸77に軸支される本体部90と、その本体部90の一端側(図3左側)に取着される出没端部80とを備えると共に、他端側に連結された後述するコイルスプリングCSにより一の回動方向(図3時計周り)へ向けて付勢されている。
レバー部材71がコイルスプリングCSの付勢力に抗して他の回動方向(図3反時計回り)へ回動されると、出没端部80が積載面21a下へ没入される(図7(b)参照)。一方、レバー部材71がコイルスプリングCSの付勢力により一の回動方向(図3時計周り)へ回動されると、出没端部80が窓部43に当接されることで、図3に示すように、レバー部材71の一の回動方向への回動が規制される(この図3に示す回動位置を以下「突出回動位置」と称す。)。
即ち、レバー部材71は、コンテナCの底面によって出没端部80が下方へ押し下げられると、シーソー式に回動されることで、他端側(図3右側)を上方へ持ち上げ、この持ち上げられた他端側によってリミットスイッチLSをオンするように構成されている(図7(b)参照。この図7(b)に示す回動位置を以下「没入回動位置」と称す。)。ここで、図5及び図6を参照して、レバー部材71の詳細構成について説明する。
図5(a)は出没端部80の上面図であり、図5(b)は出没端部80の側面図であり、図5(c)は出没端部80の正面図である。
出没端部80は、炭素鋼(本実施の形態ではS45C)から略直方体状に構成され、図5に示すように、上面81と、その上面81に対して平行な底面82と、それら上面81及び底面82に対して直交する連結面83と、上面81側の稜線部を面取り加工して形成される傾斜面84とを備えて構成される。
上面81及び底面82は、レバー部材71が突出回動位置に位置すると(図3参照)、積載台21の積載面21aに対して平行となる。よって、この場合、連結面83は、積載台21の積載面21aに対して直交する。連結面83は、後述する本体部90の連結面93に連結される面であり、図5に示すように、内周にめねじが螺刻された一対の締結穴83aを備える。
傾斜面84は、コンテナCが積載面21a上を横滑りし、出没端部80が横方向(例えば、図5(b)右方向)へ押圧される場合に、その横方向の押圧力を下方向(図5(b)下方向)への力に変換するための部位であり、先端側傾斜面84aと、対向側傾斜面84bと、開放側傾斜面84cとを備える。
先端側傾斜面84aは、出没端部80の先端側(連結面83と反対側)に形成され、主に車台2の幅方向(例えば、図2(a)上方向、図3右方向)へ横滑りするコンテナCに対応するための部位であり、図5に示すように、上面81側から積載台21の積載面21a(図3参照)へ向けて下降傾斜する平坦面として形成されている。
対向側傾斜面84bは、前後ガイド5に対向する側(例えば、図2(a)左側、図3紙面奥側)に形成され、主に前後ガイド5の案内面5aに乗り上げたコンテナCに対応するための部位であり、図5に示すように、上面81側から積載台21の積載面21a(図3参照)へ向けて下降傾斜する平坦面として形成されている。
開放側傾斜面84cは、対向側傾斜面84bと反対側(例えば、図2(a)右側、図3紙面手前側)に形成され、主に車台2の前後方向(例えば、図2(a)左方向、図3紙面手前から奥へ向かう方向)へ横滑りするコンテナCに対応するための部位であり、図5に示すように、上面81側から積載台21の積載面21a(図3参照)へ向けて下降傾斜する平坦面として形成されている。
このように、出没端部80は、3方向の傾斜面(先端側傾斜面84a、対向側傾斜面84b及び開放側傾斜面84c)を備えると共に、これら各傾斜面84a〜84cの方向を左右ガイド4及び前後ガイド5の各案内面42a,5aの方向に対応させる構成であるので、積載面21a上を横滑りするコンテナCが出没端部80を車台2の前後方向または左右方向のいずれの方向から押圧する場合であっても、かかるコンテナCによる押圧を各傾斜面84a〜84cのいずれかにより受け止めることができる。その結果、レバー部材71を他の回動方向(例えば、図3反時計周り)へ向けてスムーズに回動させて、出没端部80を積載面21a下へ確実に没入させることができるので、レバー部材71の破損を確実に抑制しつつ、コンテナCの着床を確実に検出することができる。
ここで、出没端部80の先端側傾斜面84a及び開放側傾斜面84cは、出没端部80が積載面21a上へ最も突出された状態(即ち、レバー部材71が図3に示す突出回動位置にある状態)において、それら両傾斜面84a,84cの下端縁(図5(c)下側端縁)が少なくとも積載面21a下に位置するように構成されている(図3参照)。
これにより、レバー部材71が突出回動位置に位置する場合には(図3参照)、出没端部80の先端面及び側面であって、先端側傾斜面84a及び開放側傾斜面84cが形成されていない非傾斜部(図5(b)左側面及び紙面手前側面)を積載面21a下に位置させることができる。
よって、積載面21a上を横滑りするコンテナCが出没端部80を横方向(例えば、図3右方向又は紙面奥方向)へ向けて押圧する場合に、コンテナCが非傾斜部に引っ掛かることを回避して、レバー部材71に過大な荷重が作用することを抑制することができ、その結果、レバー部材71の破損を確実に抑制することができる。
図5(b)及び図5(c)に示すように、各傾斜面84a〜84cは、上面81又は底面82に対する傾斜角θa〜θcがそれぞれ40度に設定されている。これにより、レバー部材71(出没端部80)の破損を抑制しつつ、レバー部材71の小型軽量化を図ることができる。
即ち、傾斜角θa〜θcが45度を超えると、積載面21a(図3参照)に対して各傾斜面84a〜84cが立ち過ぎるため、積載面21a上を横滑りするコンテナCが各傾斜面84a〜84cに引っ掛かりやすくなり、この場合には、レバー部材71に過大な荷重が作用して、その破損を招く。
これに対し、本実施の形態のように、傾斜角θa〜θcを40度とすることで、コンテナCが各傾斜面84a〜84cに引っ掛かることを抑制して、レバー部材71を確実に回動させる(出没端部80を積載面21a下へ確実に没入させる)ことができるので、レバー部材71の破損を抑制することができる。
一方、出没端部80は積載面21aからの突出高さ(例えば、図3上下方向高さ)が所定量以上であることが必要である(出没端部80に対して回動軸77を挟んで反対側に位置する本体部90のスライド面91の昇降ストロークを確保して、リミットスイッチLSを確実に作動させる(押し上げる)必要がある)ところ、傾斜角θa〜θcが30度よりも小さいと、積載面21aに対して各傾斜面84a〜84cが傾斜し過ぎとなり、かかる傾斜面84a〜84cの面積(即ち、図5(a)上下方向寸法及び左右方向寸法)が大きくなるため、その分、レバー部材71(出没端部80)の大型化を招く。これに対し、本実施の形態のように、傾斜角を40度とすることで、出没端部80の突出高さを確保しつつ、傾斜面84a〜84cの面積を抑制して、その分、レバー部材71の小型軽量化を図ることができる。
なお、各傾斜面84a〜84cの傾斜角θa〜θcは、40度に限定されるものではなく、適宜変更することができる。但し、上述した理由により、30度以上かつ45度以下の範囲内に設定されることが好ましい。また、傾斜角θa〜θcは、各傾斜面84a〜84cで異なる値とすることは当然可能である。
図5(a)及び図5(c)に示すように、没端部80は、対向側傾斜面84bの面積が先端側傾斜面84a及び開放側傾斜面84cの面積よりも小さくされている。よって、レバー部材71の幅寸法(図5(a)上下方向寸法)を小さくして、その小型軽量化を図ることができる。
即ち、先端側傾斜面84a及び開放側傾斜面84cは、積載面21a上を横滑りするコンテナCにより横方向(図5(a)右方向又は上方向)への押圧を受けるため、その面積を十分に確保することが要求される一方で、対向側傾斜面84cは、積載面21a上を横滑りするコンテナCではなく、前後ガイド5の案内面5aに乗り上げたコンテナCによって下方向(図5(c)下方向)へ押し下げられる部位であるため(例えば、図2(b)参照)、その面積を比較的小さくすることができる。よって、かかる対向側傾斜面84bの面積を他の両傾斜面84a,84cの面積よりも小さくすることで、コンテナCの着床検出精度とレバー部材71の破損抑制性能とを確保しつつ、レバー部材71の幅寸法(図5(a)上下方向寸法)の小型化を図ることができる。
図6(a)は本体部90の上面図であり、図6(b)は本体部90の側面図であり、図6(c)は本体部90の正面図である。
本体部90は、鋼板(本実施の形態ではSS400)から側面視略L字状に構成され、図6に示すように、本体部90の上面側に形成されるスライド面91と、そのスライド面91の反対面側に突設される係止片92と、本体部90の先端側に形成される連結面93と、これら連結面93とスライド面91との間に位置し回動軸77が挿通される挿通孔94とを備えて構成される。
スライド面91は、後述するリミットスイッチLSのローラーレバー201を動作させるための部位であり、図6に示すように、平坦面として形成されている。レバー部材71が他の回動方向(図3反時計回り)に回動されると、このスライド面91によりローラーレバー201が上方へ押し上げられ、リミットスイッチLSがオンされる(図7(b)参照)。
係止片92は、後述するコイルスプリングCSを係止するための部位であり、図6(b)に示すように、側面視L字状に屈曲して形成されている。レバー部材71は、この係止片92を介して、コイルスプリングCSに付勢されることで、上述した突出回動位置(図3参照)に保持される。
連結面93は、上述した出没端部80の連結面83に連結される面であり、図6(b)及び図6(c)に示すように、板厚方向に穿設された挿通孔93aを備える。レバー部材71は、出没端部80及び本体部90を連結面83,93で連結し、本体部90の挿通孔93aに挿通したボルトBを出没端部80の締結孔83aに螺合することで、出没端部80及び本体部90を締結固定して、組み立てられる(図3参照)。
このように、本実施の形態によれば、本体部90に対して出没端部80を取り外し可能な分割式としてレバー部材71が構成されているので、これら本体部90と出没端部80とを異なる材質の材料からそれぞれ構成することができる。
即ち、本実施の形態では、コンテナCに当接される出没端部80のみを本体部90よりも高強度の材料(本実施の形態ではS45C)から構成したので、強度が必要とされる部位(コンテナCに当接される出没端部80)のみを効率的に補強することができる。よって、レバー部材71全体を高強度の材料から構成する場合と比較して、出没端部80の摩耗や損傷を抑制しつつ、材料コストの削減を図ることができる。
更に、出没端部80を本体部90に対して着脱可能に構成することで、例えば、出没端部80がコンテナCへ繰り返し当接されて摩耗した場合や、或いは、コンテナCからの横方向への荷重により本体部90が破損した場合などには、これら出没端部80及び本体部90の内の摩耗又は破損したもののみを交換すれば良く、レバー部材71全体を例えば新品に交換する必要がない。これにより、部品交換の際の材料の無駄を抑制して、その分、コンテナ運搬車両1全体としての維持費を削減することができる。
図3及び図4に戻って説明する。リミットスイッチLSは、レバー部材71の回動位置を検出するための電気的スイッチであり、レバー部材71の回動に伴って、ローラーレバー201が本体部90のスライド面91により押し上げられる(図3反時計回り)と電気的にオン動作され(図7(b)参照)、本体部90のスライド面91が下方(図3下側)へ降下されると、図3に示すように、復帰ばねによりローラーレバー201も降下され、電気的にオフ動作される。
コイルスプリングCSは、レバー部材71を一の回動方向(図3時計周り)に付勢するための弾性コイルばねであり、図3に示すように、弾性的に引っ張り変形された状態で、レバー部材71の係止片92と基台部76の図示しない係止片との間に係止されている。その結果、コイルスプリングCSの弾性復元力により、レバー部材71は図3に示す突出回動位置に保持される。
このように、着床検出装置7は、図3に示すように、側面視(回動軸77の軸心方向視)において、回動軸77の一側に出没端部80を配置すると共に、回動軸の他側にスライド面91及び係止片92を配置し、かつ、係止片92が車台2側に配置されると共に係止片92の反対面側にスライド面91を配置し、ローラーレバー201の回動中心がスライド面91との接触位置により回動軸77側に位置する構成であるので、左右ガイド4により形成される側面視略三角形状の空間S内に着床検出装置7を効率的に収納することができる。
次いで、図7を参照して、以上のように構成された着床検出装置7の検出動作を説明する。図7は着床検出装置7の側面図であり、図7(a)はレバー部材71が突出回動位置にある状態を、図7(b)はレバー部材71が没入回動位置にある状態を、それぞれ図示している。なお、図7(a)及び図7(b)は、図2(a)の矢印III方向視における着床検出装置7の側面図に対応する。
図7(a)に示すように、着床検出装置7によれば、例えば、コンテナCが車台2の幅方向(図7(a)矢印X方向)へ向けて積載面21a上を横滑りして着床される場合、その横滑りするコンテナCによって突出端部80が横方向(図7(a)矢印X方向)へ向けて押圧されると、その横方向の押圧力が、先端側傾斜面84aによって、下方向(図7(a)下方向)への力に変換される。
これにより、レバー部材71は、他の回動方向(図7(a)反時計回り)へ向けて回動され、図7(b)に示すように、出没端部80が積載面21a下に没入された没入回動位置に配置される。その結果、レバー部材71のスライド面91によりローラーレバー201が押し上げられ、リミットスイッチLSが電気的にオンされることで、コンテナCの積載面21aへの着床が検出される。
なお、没入回動位置では、図7(b)に示すように、出没端部80が積載面21a下へ没入される構成であるので、積載面21aに積載されたコンテナの荷重を積載面21aのみに作用させることができる。即ち、コンテナCの荷重を出没端部80(レバー部材71)で受ける必要がないので、その分、レバー部材71や回動軸77等の構造を簡素化して、着床検出装置7の小型軽量化を図ることができる。
また、レバー部材71は、上述したように、出没端部80の連結面83を本体部90の連結面93に連結してボルトBにより締結固定されるが、これら連結面83,93は、図7(a)に示すように、レバー部材71が突出回動位置にある状態において、積載面21aに略垂直な面として配置されるので、横滑りするコンテナCから横方向への押圧力を受けた場合に、かかる押圧力を連結面83と連結面93とが押し付けあう方向(図7(a)左右方向)に作用させることができる。
即ち、コンテナCの横滑りによる横方向への押圧力によって連結面83と連結面93とが互いに平行(例えば、図7(a)では上下方向)にスライドする構成では、ボルトBがせん断力により折損するおそれがあるが、上述のように構成することで、ボルトBへの負担を軽減して、その損傷等を抑制することができる。
図7(b)に示すように、レバー部材71が没入回動位置に位置する状態において、コンテナCが積載面21aから取り外されると、コイルスプリングCSの弾性回復力により、レバー部材71が一の方向(図7(b)時計周り)へ向けて回動され、図7(a)に示す突出回動位置に復帰される。この場合、レバー部材71の回動に伴って、ローラーレバー20が復帰ばねにより押し下げられ、リミットスイッチLSが電気的にオフされる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
例えば、上記実施の形態では、レバー部材71の回動位置をリミットスイッチLSにより検出する場合を説明したが、回動位置検出部材はリミットスイッチに限られるものではなく、回動位置検出部材を他のセンサ装置により構成することは当然可能である。他のセンサ装置としては、例えば、回動軸77の回転角を計測するロータリーポテンションセンサーやロータリーエンコーダが例示される。
(a)はコンテナ運搬車両の上面図であり、(b)はコンテナ運搬車両の側面図である。 (a)は図1(a)のIIa部におけるコンテナ運搬車両の部分拡大上面図であり、(b)は図2(a)のIIb−IIb線におけるコンテナ車両の部分断面図である。 図2(a)の矢印III方向視における着床検出装置の側面図である。 (a)は図2(b)の矢印IVa方向視における着床検出装置の上面図であり、(b)は図2(a)の矢印IVb方向視における着床検出装置の正面図である。 (a)は出没端部の上面図であり、(b)は出没端部の側面図であり、(c)は出没端部の正面図である。 (a)は本体部の上面図であり、(b)は本体部の側面図であり、(c)は本体部の正面図である。 (a)はレバー部材が突出回動位置にある状態を、(b)はレバー部材が没入回動位置にある状態を、それぞれ図示する着床検出装置の側面図である。 従来の着床検出装置を示す模式図である。
1 コンテナ運搬車両(運搬車両)
2 車台
21a 積載面
4 左右ガイド(コンテナガイド)
41 立設壁部
42 案内板部
5 前後ガイド(コンテナガイド)
6 固定ガイド(コンテナガイド)
7 着床検出装置
71 レバー部材
80 出没端部
81 上面
84 傾斜面
84a 先端側傾斜面(傾斜面の一部)
84b 対向側傾斜面(傾斜面の一部)
84b 開放側傾斜面(傾斜面の一部)
90 本体部
θa〜θc 傾斜角
CS コイルスプリング(付勢部材)
LS リミットスイッチ(回動位置検出部材)
S 空間
C コンテナ
C20 20フィートコンテナ(コンテナ)
C40 40フィートコンテナ(コンテナ)
C45 45フィートコンテナ(コンテナ)

Claims (4)

  1. コンテナが積載される積載面を有する車台と、前記車台に配設され前記コンテナを前記積載面上の積載位置へ向けて案内するコンテナガイドと、前記コンテナが積載位置に着床されたかを検出する着床検出装置とを備え、前記車台を走行させて前記コンテナを運搬する運搬車両において、
    前記コンテナガイドは、前記車台の前方向または後方向に案内面を向けて配置される前後ガイドと、その前後ガイドに隣設されると共に前記車台の左方向または右方向に案内面を向けて配置される左右ガイドとを備え、
    前記左右ガイドは、前記車台から立設されると共に所定間隔を隔てつつ互いに対向して配設される一対の立設壁部と、それら一対の立設壁部に保持されると共に前記車台の積載面へ向けて下降傾斜して配設され前記コンテナを前記積載面の積載位置へ向けて案内する板状の案内板部とを備え、
    前記着床検出装置は、
    前記車台に回動可能に軸支されるレバー部材と、
    そのレバー部材を一の回動方向へ向けて付勢する付勢部材と、
    前記レバー部材の回動位置を検出する回動位置検出部材と、を備えると共に
    前記左右ガイドにおける立設壁部および案内板部と前記車台との間に形成される空間内に、前記レバー部材の一部と前記付勢部材と前記回動位置検出部材とが収納され、
    前記レバー部材は、前記一の回動方向への回動により前記積載面上へ突出されると共に他の回動方向への回動により前記積載面下へ没入される出没端部を備え、
    前記回動位置検出部材は、前記出没端部が前記積載面下へ没入された前記レバー部材の回動位置を検出可能に構成され、
    前記レバー部材の出没端部は、前記積載面上に突出された状態で、前記出没端部の上面側から前記積載面側へ向けて下降傾斜して形成される平坦面状の傾斜面を備え
    前記出没端部の傾斜面は、前記出没端部の先端側に形成される先端側傾斜面と、前記前後ガイドに対向する側に形成される対向側傾斜面と、その対向側傾斜面の反対側に形成される開放側傾斜面とを備え、
    前記対向側傾斜面の面積が前記先端側傾斜面および開放側傾斜面の面積よりも小さくされていることを特徴とする運搬車両。
  2. 前記出没端部の傾斜面は、前記出没端部が前記積載面上へ最も突出された状態において、その傾斜面の下端縁が少なくとも前記積載面下に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の運搬車両。
  3. 前記出没端部の傾斜面は、前記積載面に対する傾斜角が30度以上かつ45度以下とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の運搬車両。
  4. 前記レバー部材は、前記車台に軸支される本体部を備えると共に、その本体部に対して前記出没端部が着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の運搬車両。
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