JP4610038B2 - 鋸刃 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば帯鋸、丸鋸、ハクソーのごとき鋸刃に係わり、さらに詳細には、特に異形鋼からソリッド材まで切断できる金属用の鋸刃に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば金属製の大きなワークピースを切断する装置として、帯鋸盤が使用されている。この帯鋸盤に使用される一般的な帯鋸刃101は、複数の鋸歯からなる1グループの鋸歯パターンが、図8(A),(B)の従来例Aに示されているように左右に屈曲していない直歯T7と左または右方向に振り出したアサリ歯T1,T2,…,T5,T6から構成されており、この鋸歯パターンが繰り返されている。
【0003】
従来の鋸刃には、一般的に、歯間のピッチが等ピッチのものと不等ピッチのものがあり、等ピッチの場合よりも不等ピッチの方が切削振動を抑制するという点ではより効果が大きい。
【0004】
図8(A),(B)の従来例Aの鋸刃101では不等ピッチの場合が示されている。この鋸刃101では直歯T7とアサリ歯T1との間のピッチP1から順にP2,P3,…,P7であり、各ピッチP1〜P7に対応するガレット深さH1〜H7が備えられている。この例では、ピッチP1〜P7の中で、P7が最もピッチが大きく、二番目に大きいのはP1である。
【0005】
この場合は、各歯T1〜T7は大きな逃げ角θを有しているので優れた切断能力を有するが、極めて高いチッピング頻度が生じる。
【0006】
一般的に、帯鋸刃によるワークピースの切削時には各歯がワークピースに突入する際、直歯は左右方向(鋸刃の厚み方向)に振られる量は比較的小さいが、右アサリ歯の場合は左方向、また左アサリ歯の場合は右方向へ大きく振られるため、鋸刃の厚み方向に振動や騒音を引き起こす大きな原因となっている。
【0007】
したがって、帯鋸刃においては、例えばビビリ振動や騒音などに対応するために、アサリのパターンをレーカーセット、ウェーブセツト、あるいはストレートセットなど種々のパターンに設定されたり、上述したように各歯のピッチが不等ピッチにされたりしている。
【0008】
また、例えばステンレス鋼の如き難削材に対応すべく、鋸刃における鋸歯の高低差、アサリ振出量を変えるなどの鋸刃も開発されている。
【0009】
更に、歯先の角度を種々に変化させて、最適な配置を行ったものや帯鋸刃の長手方向に波状の加工をおこなったものなど、市場ニーズに合わせた様々な鋸刃が開発されている。
【0010】
一方、鋸刃の材質面では炭素工具鋼や合金工具鋼から発展して、刃先に高速度工具鋼、胴部にバネ鋼系の高靭性鋼を使用したバイメタル鋸刃が主流となっており、最近では刃先に超硬合金を使用した鋸刃も多く使用されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来、鋸刃の高性能化は前述したような種々の手法によって、市場のニーズに答えるべく対応・改善が行われて来たが、切断作業の高速化、高精度化、低騒音化等、更なる鋸刃の高性能化への市場ニーズはとどまるところが無い。また、市場ニーズは業種や被削材等によって細分化されてきており、それに伴い鋸刃の種類も千差万別になってきている。
【0012】
今後もこの傾向は続くものと予想され、鋸刃メーカーとしては少数の市場ニーズであっても対応を図らねばならない状況になっている。例えば、H形鋼、アングル、チャンネル、角・丸パイプ等の異形鋼を扱う鋼材業者には異形鋼を切断するのに適した歯形の鋸刃を供給し、ソリッド材を主に取り扱う鋼材業者にはソリッド材を切断するのに適した歯形の鋸刃を供給するといった具合である。
【0013】
切削材の種類別に切断の特性を大別して述べると、前述した異形鋼の切断においては切削材の不安定な形状が起因してビビリ振動を生じやすく、それに伴い鋸刃の歯先がチッピングや歯欠けを生じやすいという問題点があった。
【0014】
また、前述したソリッド材の切断においては切削長が比較的大きいために、鋸刃のガレットが目詰まりしやすいので、もし十分に大きいガレットがないと目詰まりにより切断面が粗くなるとか切れ曲がる等の問題が生じていた。
【0015】
なお、鋼材業者の中には前述した異形鋼とソリッド材の両方を切断している所もある。このようなユーザ向けには図9(A),(B)に示されているように既に特開平8−17434号公報で開示されている鋸刃103(従来例B)がある。この鋸刃103はピッチ構成上でチッピングを生じやすい特定の歯があることに着目して、この特定の歯のみに対して逃げ角を小さくする等の歯先の強度アップを図り、元々はソリッド材向けの鋸刃であったが、ソリッド材の切削性能を損なうことなしに、異形鋼を切断してもチッピングや歯欠けが比較的少なくなり、鋸刃103の寿命が延びるという特徴が備えられている。
【0016】
図9(A),(B)の従来例Bの鋸刃103では、従来例Aの鋸刃101との比較説明を分かりやすくする便宜上、従来例Aの鋸刃101と同様に不等ピッチの場合が示されており、複数の鋸歯からなる1グループの鋸歯パターンが、直歯T7と左または右方向に振り出したアサリ歯T1,T2,…,T5,T6から構成されており、直歯T7及びこの直歯T7に後続の左右一対のアサリ歯T1,T2の逃げ角θが小さくされることにより、歯先の強度アップが図られている。なお、アサリ歯T3〜T6は従来例Aの場合と同じ逃げ角θとしている。
【0017】
また、従来例Bの鋸刃103は、従来例Aの鋸刃101と同様に直歯T7とアサリ歯T1との間のピッチP1から順にP2,P3,…,P7であり、各ピッチP1〜P7に対応するガレット深さH1〜H7が備えられている。図9(A),(B)における図8(A),(B)と同符号のP1〜P7とH1〜H7はそれぞれ同一寸法であるので、ピッチP7が最も大きく、二番目に大きいのはP1である。
【0018】
また、鋼材業者の中には異形鋼を専門に切断している所もある。このようなユーザ向けには図10(A),(B)に示されているように既に特開平11−19821号公報で開示されている鋸刃105(従来例C)がある。この鋸刃105は異形鋼における特有の現象、すなわち連続歯欠けによる早期鋸刃寿命の原因を研究した結果、任意の1歯が欠けた場合に、この欠けた1歯に後続する歯が切り込みオーバーになり、次々に歯欠けを生じることが原因であることが判明した。この原因に着目して鋸刃105の逃げ面107に切り込みオーバーを防止するプロテクター109が設けられたことが特徴である。
【0019】
図10(A),(B)の従来例Cの鋸刃105では、従来例A及び従来例Bの鋸刃101,103との比較説明を分かりやすくする便宜上、従来例Aの鋸刃101と同様に不等ピッチの場合が示されており、複数の鋸歯からなる1グループの鋸歯パターンが、直歯T7と左または右方向に振り出したアサリ歯T1,T2,…,T5,T6から構成されている。また、従来例Cの鋸刃105は、従来例A及び従来例Bの鋸刃101,103と同様に、直歯T7とアサリ歯T1との間のピッチP1から順にP2,P3,…,P7であり、各ピッチP1〜P7に対応するガレット深さH1〜H7が備えられている。図10(A),(B)における図8(A),(B)及び図9(A),(B)と同符号のP1〜P7とH1〜H7はそれぞれ同一寸法であり、ピッチP7が最も大きく、二番目に大きいのはP1である。
【0020】
したがって、従来例Cの鋸刃105は、従来例A及び従来例Bの鋸刃101,103と比較すると、全体のガレット面積が小さいものである。
【0021】
以上のように市場のニーズに合わせた従来例Bの鋸刃103及び従来例Cの鋸刃105が開発されてきたのであるが、市場のニーズは留まる所を知らず、新たなニーズが生まれてきた。
【0022】
それは前述したように鋼材業者の中には異形鋼とソリッド材の両方を切断している所が数多くあるが、双方の切断比率がおおよそ半々である場合に使用する高性能な鋸刃の要求である。
【0023】
更に、詳細に説明を加えると、従来例Bの鋸刃103は、元々はソリッド材向け鋸刃の改良版であり、大半がソリッド材の切断で少量の異形鋼を切断している場合に特に威力を発揮する。一方、従来例Cの鋸刃105は、大半が異形鋼の切断で少量のソリッド材の切断に適している。
【0024】
ところが、従来例Bの鋸刃103で異形鋼を切断する場合、従来通りの切断速度であれば大半が異形鋼であっても特に問題は無いが、従来例Cの鋸刃105で実施されるような高速切断で行われるときは連続歯欠けが生じやすいという問題点が出てくる。
【0025】
一方、従来例Cの鋸刃105でソリッド材を切断する場合は、歯先の逃げ面に設けられたプロテクター109がガレット面積を占有しているため、全体のガレット面積が小さいことから目詰まりを生じやすいので、切断速度を上げられないという問題点がでてくる。
【0026】
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、特に異形鋼とソリッド材の両方をおおよそ半々の比率で切断しているユーザ向けに適した鋸刃を提供することであり、前述した従来例Bのようなソリッド材に適する鋸刃と従来例Cのような異形鋼に適する鋸刃とを兼ね備えた切削性能を発揮し得る鋸刃を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、直歯と、当該直歯に後続する一対の左右のアサリ歯を一次切断歯として備え、この一次切断歯に後続するアサリ歯を二次切断歯として備え、異形鋼とソリッド材の両方の切断に対応した鋸刃であって、前記一次切断歯における左右のアサリ歯の逃げ角を、前記直歯及び前記二次切断歯におけるアサリ歯の逃げ角よりも小さく設け、前記直歯と当該直歯に後続するアサリ歯との間のピッチを最も大きく設けると共に、当該直歯と当該直歯に先行するアサリ歯との間のピッチを2番目に大きなピッチに備え、前記直歯の逃げ面に、当該直歯の歯先に歯欠けが生じた場合に切削材の切削溝の底部に当接して歯欠けが連続的に発生することを防止するための歯欠けプロテクターを備えていることを特徴とするものである。
【0028】
したがって、直進性に重要な役割をする直歯に切込量を制限する突起部が設けられることにより、万が一直歯の歯先が歯欠けした場合でも後続歯の切込量が制限され、全体の連続歯欠けが防止される。また、バイメタル鋸刃の場合には突起部がない場合に比べてバイメタル溶接部の長さが長くなるために溶接部の強度が大きくなるので、異形鋼の切断時における直歯のバイメタル溶接部からの歯欠けが防止される。
【0029】
また、一次切断歯の第一の逃げ角と二次切断歯の第二の逃げ角とは異なるので、逃げ角が小さい方は先端部の強さが大きくなるためにチッピングを少なくして歯の寿命を長くすることに寄与し、逃げ角が大きい方は切削材に対する歯先の食い込み能力及び切断能力を大きくすることに寄与する。
【0033】
また、前記鋸刃において、前記鋸刃は、刃先に高速度工具鋼又は超硬合金を使用し、胴部に高靭性鋼を使用したバイメタル鋸刃であり、前記歯欠けプロテクターは、バイメタル溶接部と直歯の歯先との間に形成してあることを特徴とするものである。
【0034】
したがって、バイメタル溶接部の長さが長くなるために溶接部の強度が大きくなるので、異形鋼の切断時における直歯のバイメタル溶接部からの歯欠けが防止される。
【0035】
また、前記鋸刃において、前記一次切断歯における一対の左右のアサリ歯の逃げ角は等しいことを特徴とするものである。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0046】
図1(A),(B)を参照するに、本発明の第1の実施の形態に係わる鋸刃1が示されている。この鋸刃1は、前述した従来例Bの鋸刃103及び従来例Cの鋸刃105との比較説明を分かりやすくする便宜上、従来例B及び従来例Cと同様に不等ピッチの場合が示されている。
【0047】
鋸刃1は、複数の鋸歯からなる1グループの鋸歯パターンが、直歯T7(三次切断歯)と左または右方向に振り出したアサリ歯T1,T2,…,T5,T6(T1,T2,:一次切断歯、T3〜T6:二次切断歯)から構成されており、この鋸歯パターンが繰り返されている。直歯T7と後続するアサリ歯T1との間のピッチがP7で、アサリ歯T1とT2の間のピッチがP2で、アサリ歯T2から後続のT3,…,T6までのピッチが順にP3,P4,…,P6であり、各ピッチP1〜P7にそれぞれ対応するガレット深さH1〜H7が備えられている。
【0048】
なお、図1(A),(B)におけるP1〜P7及びH1〜H7は、従来例B及び従来例Cの鋸刃103,105との比較説明を分かりやすくする便宜上、図9(A),(B)及び図10(A),(B)と同符号のP1〜P7及びH1〜H7とそれぞれ同一寸法である。ピッチP7が最も大きく、二番目に大きいのはP1である。
【0049】
本発明の第1の実施の形態の鋸刃1は、直進性に重要な役割をする直歯T7の逃げ面のみに歯欠けプロテクター3が設けられており、直歯T7と後続するアサリ歯T1との間のピッチがP7であるので、直歯T7のプロテクター3は最も大きいピッチすなわち最も大きいガレット面積を持つピッチP7のガレット内に設けられている。これにより、ガレットが目詰まりを起こさないようにソリッド材の切断に必要な全体のガレット面積が確保される。
【0050】
したがって、直進性に重要な役割を果す直歯T7に切込量を制限する突起部であるプロテクター3が設けられることにより、万が一直歯の歯先が歯欠けた場合でも後続歯の切込量が制限され、全体の連続歯欠けが防止される。また、直歯T7にプロテクター3が設けられ、しかもバイメタル溶接部がある場合には、図2(B)に点線で示されているようにプロテクター3がない場合のバイメタル溶接部の長さLに比べて、プロテクター3があるときのバイメタル溶接部の長さLの方が長くなるために溶接部の強度が大きくなるので、異形鋼の切断時における直歯T7のバイメタル溶接部からの歯欠けが防止される。
【0051】
図2(A),(B)を参照するに、プロテクター3についてより詳しく説明すると、歯先5の逃げ面7に、又は逃げ面7の後方等の適宜位置に、歯先5よりも高さtだけ低くした歯欠けプロテクター3としての当接部をなす突起部9が設けられている。なお、この歯先5の逃げ角θは15度〜45度の範囲で特に20度〜35度が好適である。また、図2ではθとθは同じ角度で描かれているが、θと同じ角度であっても良いし、あるいはθ,θ以外の角度であっても良い。
【0052】
この突起部9は、正常な切断時には切削材の切削部における切削溝の底部に接触するものではないが、もし歯先5に歯欠けが生じた場合には突起部9の当接面が切削材の切削部の切削溝の底部に当接することになるので、鋸刃1の切削抵抗における背分力に起因するたわみの戻りが上記の高さtに制限される。その結果、鋸刃1の走行方向に対して直交する切込み方向への後続歯であるアサリ歯T1の切込み量が制限される。したがって、後続歯であるアサリ歯T1の切込み量が急に大きくなることが防止されるので、切削抵抗の急激な増大が抑制されて、歯欠けが連続的に発生することが防止される。
【0053】
また、鋸刃1は、直歯T7に後続の一次切断歯11を構成する左右1対のアサリ歯T1とT2の逃げ角θを小さくして、歯先13が強度アップされている。これにより、鋸刃1の全体のチッピングが抑制される。
【0054】
より詳しくは、図2(B)に示されているように歯角aとすくい角hと逃げ角θとの和は90度であるので、すくい角hが大きく変化しない限り、逃げ角θが小さくなれば歯角aは大きくなる。したがって、逃げ角θが小さくなるほど歯先13の強さは大きくなり、歯の寿命が長くなる。しかし、切削材に対する歯先13の食い込み能力及び切断能力は減少する。その逆に、逃げ角θ が大きくなると切削材に対する歯先13の食い込み能力及び切断能力は大きくなるが、歯先13の強さは低下するので歯のチッピングの頻度が増大し、歯の寿命が短くなる。
【0055】
図1(B)と図2(B)を併せて参照するに、上記の一次切断歯11の左右1対のアサリ歯T1とT2に後続の二次切断歯15を構成する左右2対のアサリ歯T3〜T6は逃げ角θが一次切断歯の逃げ角θより大きく構成されて、歯先17の食い込み能力及び切断能力が大きくされている。しかしながら、一次切断歯11が強度アップされていることから、後続の二次切断歯15に対してもチッピングの抑制力の波及効果が及ぶものである。
【0056】
また、直歯T7のガレットは二番目にピッチの大きいP1とされている。これにより、切曲がりなどに重要な役割をする直歯T7の十分なガレット面積が確保される。
【0057】
なお、この第1の実施の形態の鋸刃1では、アサリの鋸歯パターンがT1〜T7の7歯で1組で、この鋸歯パターンが繰り返されているのであるが、このアサリの鋸歯パターンが少なくとも5歯で1組の場合から実施できるものである。なぜなら、直歯T7が1歯、歯先13を強度アップした左右のアサリ歯T1とT2で2歯、逃げ角θが大きい歯先17を持つ左右のアサリ歯T3とT4で2歯、以上合計5歯が基本的なアサリの鋸歯パターンとなるからである。
【0058】
この5歯が基本的な鋸刃パターンとなって、種々の多数歯からなる鋸歯パターンが構成可能である。
【0059】
ちなみに、1つの鋸刃の中で逃げ角、すくい角、歯角等が異なる複数の種類の歯が存在するものであっても、同じ種類の歯は左右アサリ歯で同数でなければならない。もし同数でない場合は鋸刃全体の左右のバランスが崩れて切曲がりの原因となるからである。
【0060】
図3(A),(B)を参照するに、本発明の第2の実施の形態に係わる鋸刃19が示されている。この鋸刃19は、基本的な1グループの鋸歯パターンとしては、複数の鋸歯を有する二種類のAグループ及びBグループを有している。
【0061】
すなわち、Aグループでは、1個の直歯TK8と奇数個(ここでは3個)のアサリ歯TK1,TK2,TK3を有しており、すべてのピッチPK1〜PK4が異なっている。
【0062】
アサリ歯TK1,TK3は鋸刃19における胴部の長手方向すなわち鋸刃19の走行方向(図3において右方向)に向かって左方向へ屈曲されていて、アサリ歯TK2は右方向へ屈曲されている。
【0063】
さらに、Aグループでは、直進性に重要な役割をする直歯TK8の逃げ面のみにプロテクター3Aが設けられている。直歯TK8と後続するアサリ歯TK1との間のピッチPK1はピッチPK1〜PK4の中で最も大きいピッチであるので、直歯TK8のプロテクター3Aは最も大きいピッチすなわち最も大きいガレット面積を持つピッチPK1のガレット内に設けられている。これにより、ガレットが目詰まりを起こさないようにソリッド材の切断に必要な全体のガレット面積が確保される。
【0064】
なお、このプロテクター3Aは前述した第1の実施の形態の鋸刃1のプロテクター3とほぼ同様の構成であるので説明は省略する。
【0065】
したがって、直進性に重要な役割を果す、直歯TK8に切込量を制限する突起部であるプロテクター3Aが設けられていることにより、万が一直歯TK8の歯先が歯欠けした場合でも後続歯の切込み量が制限され、全体の連続歯欠けが防止される。また、図2(B)のプロテクター3の場合と同じように、プロテクター3Aがない場合に比べてバイメタル溶接部の長さが長くなるために溶接部の強度が大きくなるので、異形鋼の切断時における直歯TK8のバイメタル溶接部からの歯欠けが防止される。
【0066】
また、Aグループでは、直歯TK8に後続の一次切断歯21を構成する左右1対のアサリ歯TK1とTK2の逃げ角を小さくして、歯先が強度アップされている。これにより、鋸刃19の全体のチッピングが抑制される。
【0067】
上記の一次切断歯21の左右1対のアサリ歯TK1とTK2に後続の二次切断歯23を構成するアサリ歯TK3は、鋸刃19の走行方向に向かって左方向へ屈曲されており、逃げ角が一次切断歯の逃げ角より大きく構成されて食い込み能力及び切断能力が大きくされている。しかしながら、一次切断歯21が強度アップされていることから、後続の二次切断歯23に対してもチッピングの抑制力の波及効果が及ぶものである。
【0068】
また、Bグループでは、Aグループと全く同じピッチ構成及び同数の直歯及び対応するアサリ歯の振り出し方向がAグループのアサリ歯の振り出し方向と反対である同数のアサリ歯を有しており、この第2の実施の形態では1個の直歯TK4と奇数個(ここでは3個)のアサリ歯TK5,TK6,TK7を有しており、その振り出し方向がAグループのアサリ歯TK1,TK2,TK3の振り出し方向と反対になっている。
【0069】
なお、AグループとBグループの互いに対応する各歯のすくい角、歯角、逃げ角、プロテクター3Aは、それぞれ同じ構成となっており、両グループの左右のアサリ歯のアサリ振り出し量及びすべての歯の歯高はほぼ一定となっている。
【0070】
鋸刃19は、上記のAグループとBグループとからなる1グループの鋸歯パターンが交互に繰り返して備えられている。
【0071】
上記構成により、鋸刃19は、同じピッチ構成で、Aグループのアサリ歯の屈曲方向とは反対方向に屈曲せしめたアサリ歯のBグループを有することにより、Bグループの鋸刃がAグループで発生した鋸刃の厚み方向の振動とは正反対の同じ大きさの振動を発生することにより、Aグループの厚み方向の振動とBグループの厚み方向の振動とが相殺されて切削騒音が低減される。
【0072】
なお、この第2の実施の形態の鋸刃19では、アサリの鋸歯パターンがTK1〜TK8の8歯で1組で、この鋸歯パターンが繰り返されているのであるが、このアサリの鋸歯パターンが少なくとも6歯で1組の場合から実施できるものである。なぜなら、Aグループの直歯TK8が1歯、歯先を強度アップしたアサリ歯(例えばTK2)が1歯、逃げ角が大きい歯先を持つアサリ歯TK3が1歯の計3歯に、アサリが逆方向のBグループが例えばTK4、TK6、TK7の計3歯で総計6歯となるからである。
【0073】
上記の6歯が基本的な鋸刃パターンとなって、種々の多数歯からなる鋸歯パターンが構成可能である。
【0074】
図4を参照するに、前述した第1の実施の形態の鋸刃1において一次切断歯11を構成する一対のアサリ歯T1とT2、及び第2の実施の形態の鋸刃19においてAグループの一次切断歯21を構成する一対のアサリ歯TK1とTK2、Bグループの一次切断歯21を構成する一対のアサリ歯TK5とTK6は、歯先形状の逃げ面が図4に示されているように歯先からの直線部25から曲線部27(R形状)で滑らかな面に変化させても構わない。
【0075】
図5を参照するに、前述した第1の実施の形態の鋸刃1において一次切断歯11を構成する一対のアサリ歯T1とT2、及び第2の実施の形態の鋸刃19においてAグループの一次切断歯21を構成する一対のアサリ歯TK1とTK2、Bグループの一次切断歯21を構成する一対のアサリ歯TK5とTK6は、歯先形状の逃げ面が図5に示されているように歯先からR形状の曲線部27で構成したものであっても構わない。
【0076】
図6を参照するに、前述した従来例Bの鋸刃103と、従来例Cの鋸刃105と、本発明の第1の実施の形態の鋸刃1と、第2の実施の形態の鋸刃19とを用いて、同じ材質及び形状のソリッド材を切断したときの各鋸刃の寿命が比較されている。この場合、従来例Bの鋸刃103における寿命を100%として比較されている。
【0077】
図6に示されているように、ソリッド切断の場合では、本発明の第1及び第2の実施の形態の鋸刃1,19はいずれも、従来例Bの鋸刃103と従来例Cの鋸刃105のほぼ中間の寿命である。
【0078】
図7を参照するに、前述した従来例Bの鋸刃103と、従来例Cの鋸刃105と、本発明の第1の実施の形態の鋸刃1と、第2の実施の形態の鋸刃19とを用いて、同じ材質及び形状の異形鋼を切断したときの各鋸刃の寿命が比較されている。この場合、従来例Cの鋸刃105における寿命を100%として比較されている。
【0079】
図7に示されているように、異形鋼切断の場合でも、本発明の第1及び第2の実施の形態の鋸刃1,19はいずれも、従来例Bの鋸刃103と従来例Cの鋸刃105のほぼ中間の寿命である。
【0080】
なお、異形鋼切断の場合、第1の実施の形態の鋸刃1よりも第2の実施の形態の鋸刃19の方が鋸刃寿命が良い理由としては、歯先を強度アップした鋸歯の比率が異なるためである。つまり、第1の実施の形態では7歯中2歯であるのに対して第2の実施の形態では8歯中4歯であって比率が高いからである。
【0081】
以上のように、本発明の鋸刃1及び鋸刃19は、ソリッド材に適する従来例Bの鋸刃103と異形鋼に適する従来例Cの鋸刃105とのほぼ中間的な性能を発揮する鋸刃であるので、異形鋼とソリッド材の両方をおおよそ半々の比率で切断しているユーザにとって、鋸刃の消費量が削減できるため経済的となる。
【0082】
第1の実施の形態の鋸刃1は、異形鋼とソリッド材の両方をおおよそ半々の比率で切断しているユーザの中でも若干ソリッド材が多い場合に特に性能が発揮される。
【0083】
また、第2の実施の形態の鋸刃19は、同様に異形鋼とソリッド材の両方をおおよそ半々の比率で切断しているユーザの中でも若干異形鋼が多い場合に特に性能が発揮される。
【0084】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。すなわち、本実施の形態では帯鋸刃の場合について説明したが、この他丸鋸刃やハクソー等の種々の鋸刃にも適用できるものであり、また、アサリ振り出し量が異なる歯や、逃げ面に突起を有する歯、逃げ角が異なる歯、歯高を異にする歯など、必要に応じてそれぞれ適宜に組み合わせて実施可能なものである。また、不等ピッチの例で説明したが、等ピッチであっても構わない。
【0085】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、本発明によれば、直進性に重要な役割をする直歯に切込量を制限する突起部が設けられることにより、万が一直歯の歯先が歯欠けした場合でも後続歯の切込量が制限され、全体の連続歯欠けが防止される。また、バイメタル溶接部の長さが長くなるために溶接部の強度が大きくなるので、異形鋼の切断時における直歯のバイメタル溶接部からの歯欠けが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の鋸刃を示すもので、(A)は平面図で、(B)は正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の鋸刃の詳細を示すもので、(A)は平面図で、(B)は正面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の鋸刃を示すもので、(A)は平面図で、(B)は正面図である。
【図4】図1及び図2における一次切断歯の他の実施の形態を示す部分的な正面図である。
【図5】図1及び図2における一次切断歯の他の実施の形態を示す部分的な正面図である。
【図6】各鋸刃によるソリッド材切断における鋸刃寿命比較図である。
【図7】各鋸刃による異形鋼切断における鋸刃寿命比較図である。
【図8】従来例Aの鋸刃を示すもので、(A)は平面図で、(B)は正面図である。
【図9】従来例Bの鋸刃を示すもので、(A)は平面図で、(B)は正面図である。
【図10】従来例Cの鋸刃を示すもので、(A)は平面図で、(B)は正面図である。
【符号の説明】
1 鋸刃(第1の実施の形態の)
3,3A プロテクター
5 歯先
7 逃げ面
9 突起部
11 一次切断歯(第1の実施の形態の)
13,17 歯先
15 二次切断歯(第1の実施の形態の)
19 鋸刃(第2の実施の形態の)
21 一次切断歯(第2の実施の形態の)
23 二次切断歯(第2の実施の形態の)
25 直線部
27 曲線部
7 直歯(三次切断歯)
1〜T6 アサリ歯
TK4,TK8 直歯
TK1〜TK3,TK5〜TK7 アサリ歯
PK1〜PK7 ピッチ
HK1〜HK4 ガレット深さ
θ〜θ 逃げ角

Claims (3)

  1. 直歯と、当該直歯に後続する一対の左右のアサリ歯を一次切断歯として備え、この一次切断歯に後続するアサリ歯を二次切断歯として備え、異形鋼とソリッド材の両方の切断に対応した鋸刃であって、前記一次切断歯における左右のアサリ歯の逃げ角を、前記直歯及び前記二次切断歯におけるアサリ歯の逃げ角よりも小さく設け、前記直歯と当該直歯に後続するアサリ歯との間のピッチを最も大きく設けると共に、当該直歯と当該直歯に先行するアサリ歯との間のピッチを2番目に大きなピッチに備え、前記直歯の逃げ面に、当該直歯の歯先に歯欠けが生じた場合に切削材の切削溝の底部に当接して歯欠けが連続的に発生することを防止するための歯欠けプロテクターを備えていることを特徴とする鋸刃。
  2. 請求項1に記載の鋸刃において、前記鋸刃は、刃先に高速度工具鋼又は超硬合金を使用し、胴部に高靭性鋼を使用したバイメタル鋸刃であり、前記歯欠けプロテクターは、バイメタル溶接部と直歯の歯先との間に形成してあることを特徴とする鋸刃。
  3. 請求項2に記載の鋸刃において、前記一次切断歯における一対の左右のアサリ歯の逃げ角は等しいことを特徴とする鋸刃。
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