JP4609362B2 - 照明光伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、光源から照射する照明光にデータを重畳させて伝送する複数の照明器具と、照明光に重畳されたデータを受信する1乃至複数の受信装置とを有する照明光伝送システムに関するものである。
従来より、照明光にデータを重畳させて伝送する複数の照明器具と、照明光に重畳されたデータを受信する受信装置とを有する照明光伝送システムが種々提案されている。
現在、一般照明用として最も広く普及している光源は蛍光灯であり、蛍光灯を光源とする照明器具(以下、蛍光灯照明器具と呼ぶ。)を利用した照明光伝送システムが種々提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。かかる蛍光灯照明器具は、LC共振型のインバータ回路により商用周波を高周波に変換して蛍光灯を高周波点灯する点灯装置(いわゆる蛍光灯電子安定器)を備えており、蛍光灯の点灯時におけるインバータ回路の出力特性がLC共振回路並びに蛍光灯を含めた共振系の共振周波数f0にピークを持つ山型の波形となることから(図5参照)、インバータ回路の動作周波数を定格点灯時の周波数f1(>f0)から変調周波数f2(>f1)に上昇させることでインバータ回路から蛍光灯への供給電力(ランプ電流)を減少させて光出力を低下させることができる。従って、図6に示すように送信データがLレベル(0)のときにインバータ回路の動作周波数を定格点灯時の周波数f1とし、送信データがHレベル(1)のときにインバータ回路の動作周波数を変調周波数f2に切り換えることにより、インバータ回路の動作周波数を送信データで周波数変調(FSK<周波数シフトキーイング>)して送信データを照明光に重畳することができる。なお、インバータ回路の動作周波数は、蛍光灯の発光効率やインバータ回路を構成する回路部品の寸法、発熱、ノイズ規制等の制限によって一般的に40〜100kHzに設定される。
上述のように照明光を送信データで周波数変調する場合、蛍光灯から放射される照明光の光出力が変調によって増減する、つまり、上述の例で言えば送信データがLレベルのときの光出力に対して送信データがHレベルのときの光出力が減少する。そして、送信データにおける0と1(LレベルとHレベル)の発生頻度が何れか一方に偏ったときに照明光の光出力の変動が人の眼に許容できないほどのちらつきとして感じられることから、照明器具としての使用に実用上の問題が生じる可能性があった。特に、データ送信を行っていないときも通常の照明を行っていれば、データの非送信時にも照明光が照射されるためにデータの送信時と非送信時との照明光の光出力の変動が顕著に視認される可能性がある。
これに対して従来は、送信データをマンチェスタ符号化することで送信データにおける0と1(LレベルとHレベル)の発生頻度を一定にして照明光の光出力変動を抑制したものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開昭60−32443号公報 特開平6−20785号公報 特表2002−511727号公報
しかしながら、特許文献3に記載のものでは、データ送信時における照明光の光出力の平均はほぼ一定にできるが、上述のようにデータ送信を行っていないときも通常の照明を行う場合においては、送信データをマンチェスタ符号化しても送信時と非送信時との照明光の光出力変動を抑制することはできず、顕著に視認される可能性がある。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、データ送信を行っていないときに通常の照明を行う場合においても送信時と非送信時との照明光の光出力変動を抑制して顕著に視認されることがないようにした照明光伝送システムを提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、光源から照射する照明光にデータを重畳させて伝送する1乃至複数の照明器具と、照明光に重畳されたデータを受信する1乃至複数の受信装置とを有する照明光伝送システムであって、照明器具は、光源と、光源を点灯する点灯手段と、点灯手段を制御して光源から照射される照明光に2値のデータを重畳するデータ重畳手段とを備え、データ重畳手段は、点灯手段から光源に供給される電流の周波数を2値のデータに対応した第1および第2の周波数に切り換えて周波数変調するとともに、データを重畳しないときは光源に供給される電流の周波数が、第1および第2の周波数に対応する光出力の平均値に略一致した光出力となる第3の周波数となるように点灯手段を制御することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、データ重畳手段は、2値のデータの発生頻度が一定の比率となるように符号化するとともに当該比率に応じた重み付けを行って第1および第2の周波数に対応する光出力の平均値を求めることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、データ重畳手段は、点灯手段から光源に供給される電流の周波数を2値のデータに対応した第1および第2の周波数に切り換えて周波数変調するとともに、データを重畳しないときは光源に供給される電流の周波数が、第1および第2の周波数に対応する光出力の平均値に略一致した光出力となる第3の周波数となるように点灯手段を制御するので、データを重畳しないとき(非送信時)は光源に供給される電流の周波数が第3の周波数に制御されて第1および第2の周波数に対応する光出力の平均値に略一致した光出力となるから、データ送信を行っていないときに通常の照明を行う場合においても送信時と非送信時との照明光の光出力変動を抑制して顕著に視認されるのを防ぐことができる。
請求項2の発明によれば、データ重畳手段は、2値のデータの発生頻度が一定の比率となるように符号化するとともに当該比率に応じた重み付けを行って第1および第2の周波数に対応する光出力の平均値を求めるので、種々の符号化方式において送信時と非送信時との照明光の光出力変動を適切に抑制することができる。
本実施形態の照明光伝送システムは、照明光を照射する1乃至複数台の照明器具Tと、1乃至複数台の受信装置Rとで構成される。
受信装置Rは、図1(b)に示すように照明器具Tの照明光を受光して電気信号に変換する光電変換回路20と、光電変換回路20から出力する電気信号(受信信号)を増幅する増幅回路21と、増幅回路21で増幅された受信信号からデータを復調する復調回路22と、復調回路22で復調されたデータ(受信データ)を処理する受信データ処理回路23とを備えている。
光電変換回路20は、照明光のデータが重畳されている周波数成分を透過する光学フィルタと、光学フィルタを透過した周波数成分を電気信号に変換するPINフォトダイオードのような光電変換素子とで構成される。但し、PINフォトダイオードの代わりにフォトトランジスタや増幅器を集積したフォトICを用いてもよい。増幅回路21は汎用のオペアンプIC等で構成される差動増幅回路であるが、オペアンプICの代わりにトランジスタで構成されるものであっても構わない。但し、光電変換回路20から出力する受信信号が復調回路22で復調処理するのに十分なレベルであれば、増幅回路21を省略してもよい。
復調回路22は、例えばバンドパスフィルタ(図示せず)と、バンドパスフィルタを通過した受信信号の信号レベルをしきい値と比較する比較回路(図示せず)とで構成される。バンドパスフィルタは、変調周波数f2の2倍の周波数を通過帯域の中心周波数とした汎用のフィルタである。但し、定格点灯時の周波数f1の2倍の周波数を通過帯域の中心周波数としてもよく、その場合は復調される受信データの論理が反転しているから受信データ処理部23でさらに反転する必要がある。比較回路はコンパレータからなり、変調周波数f2の2倍の周波数成分がバンドパスフィルタを通過したときにHレベルの信号を出力するとともにその他のときにLレベルの信号を出力することで照明器具Tから照射される照明光の受信信号より受信データを復調する。
受信データ処理回路23はマイコンを主構成要素とするものであって、復調回路22で復調された受信データの有効性を判断するとともに、有効と判断した受信データを他の電子機器(例えば、PDA、携帯電話機など)に伝送したり、受信データに含まれる位置情報を、別途記憶している地図情報に基づいて表示デバイスの画面上に表示したり、あるいは音声で報知する処理等を行う。
照明器具Tは蛍光灯照明器具であって、図1(a)に示すように送信データを示すデータ信号(H、Lの2値をとる方形パルス信号)を出力する信号源1と、信号源1から出力するデータ信号(ベースバンド信号)をマンチェスタ符号等で符号化するとともに符号化されたデータを照明光に重畳させる制御回路2と、光源たる蛍光灯3と、商用交流電源ACを整流平滑して直流電力に変換する直流電源回路4と、直流電力を商用周波よりも高い高周波の交流電力に変換して蛍光灯3を高周波点灯する点灯回路5と、商用交流電源ACのゼロクロス点を検出するゼロクロス点検出回路6と、ゼロクロス点検出回路6がゼロクロス点を検出した時点から所定の遅延時間を計時する計時回路7とを備えている。
信号源1は、例えば、照明器具Tの設置場所を示す位置情報がディップスイッチやEEPROMなどで設定され、当該位置情報に対応するデータ信号を繰り返し出力している。ここで、送信データはNRZ符号であって、H、Lの2値をとる方形パルスとして信号源1から出力される(図4(a)参照)。また、信号源1が出力するデータ信号の周波数は、人間の眼が複数の光源の明暗の切換を認識可能である周波数(CFF:Critical Fusion Frequency)よりも高い周波数に設定されている。なお、CFFは年齢(高齢者は相対的に光の変化に対する応答性が低い傾向にある。)や個人差によって異なると言われているが、少なくとも120kHz以上であれば特に支障はない。何故なら、50Hz又は60Hzの商用周波で点灯する白熱灯や銅鉄安定器で点灯する蛍光灯の光出力波形の周波数が100Hz又は120Hzであり、これと同水準であればちらつきとして感じないと考えられるからである。故に、120Hzの逆数である8.3μ秒以下の周期でデータ信号を繰り返し出力すればよい。
直流電源回路4は、交流電源電圧を全波整流するダイオードブリッジDBと、全波整流された脈流電圧を平滑する平滑コンデンサC0とで構成されている。但し、直流電源回路4の構成はこれに限らず、力率改善用の昇圧チョッパ回路と平滑コンデンサの組合せでもよいし、あるいは電池でも構わない。
点灯回路5は、従来例で説明したLC共振型のインバータ回路であって、電界効果トランジスタやバイポーラトランジスタからなる2つのスイッチング素子Q1,Q2の直列回路と、スイッチング素子Q1,Q2の接続点に一端が接続された直流カット用のコンデンサC1と、コンデンサC1と蛍光灯3の片側のフィラメントの一端との間に挿入されたインダクタL1と、蛍光灯3のフィラメントの非電源側に接続された予熱コンデンサC2とを備え、インダクタL1と予熱コンデンサC2と蛍光灯3が共振回路を構成している、いわゆるハーフブリッジ式のインバータ回路からなる。すなわち、駆動回路5aから出力する駆動信号によりスイッチング素子Q1,Q2を高周波で交互にオン/オフすることで直流電源回路4から供給される直流電力を高周波交流電力に変換して蛍光灯3を高周波点灯するものである。そして、従来技術で説明したように、蛍光灯3の点灯時における点灯回路5(インバータ回路)の出力特性が共振回路の共振周波数f0にピークを持つ山型の波形となることから(図5参照)、制御回路2から出力する周波数制御信号で駆動回路5aを制御して点灯回路5の動作周波数(スイッチング素子Q1,Q2をオン/オフする周波数)を定格点灯時の周波数(第1の周波数)f1(>f0)から変調周波数(第2の周波数)f2(>f1)に上昇させることで点灯回路5から蛍光灯3への供給電力(ランプ電流)を減少させて光出力を低下させることができ、例えば、信号源1から出力する送信データがLレベルのときに点灯回路5の動作周波数を第1の周波数f1とし、送信データがHレベルのときに点灯回路5の動作周波数を第2の周波数f2に切り換えて点灯回路5の動作周波数を送信データで周波数変調(FSK)することで送信データを照明光に重畳している。つまり、本実施形態では制御回路2がデータ重畳手段に相当する。但し、点灯回路5の構成はこれに限定されるものではなく、従来周知のフルブリッジ式や一石式のインバータ回路であってもよいし、あるいは直流電源回路4を構成する昇圧チョッパ回路とスイッチング素子等の部品を共用する構成であっても構わない。
制御回路2はマイコンを主構成要素とし、周波数制御信号によって駆動回路5aがスイッチング素子Q1,Q2を駆動する周波数(点灯回路5の動作周波数)を調整することにより、蛍光灯3の予熱、始動、点灯並びに送信データの重畳を行うものである。また制御回路2では、データ送信中における照明光の光出力変動を抑制するため、0と1(LレベルとHレベル)の発生頻度を一定とするような符号化(例えば、マンチェスタ符号化)を送信データに対して実行する。但し、蛍光灯3の予熱、始動、点灯に関する具体的な制御内容については従来周知であるから説明は省略する。なお、計時回路7は制御回路2を構成するマイコンで構成されるが、独立したタイマICで構成しても構わない。
ゼロクロス点検出回路6は、ダイオードブリッジDBの脈流出力を分圧抵抗R1,R2で分圧した検出電圧Vxと、図示しない定電圧回路で作成された制御電圧Vccを分圧抵抗R3,R4で分圧した基準電圧VthとをコンパレータCPで比較し、検出電圧Vxが基準電圧Vthよりも低いときにHレベルのゼロクロス点検出信号を制御回路2へ出力するものである。なお、分圧抵抗R1と平滑コンデンサC0との間には平滑コンデンサC0の充電電荷が分圧抵抗R1,R2を介して放電しないようにダイオードDが挿入されている。また、分圧抵抗R2と並列に接続されているコンデンサC3によって脈流電圧に含まれる高調波成分がコンパレータCPに入力されるのを防いでいる。
制御回路2では、ゼロクロス点検出回路6からゼロクロス点検出信号が入力された時点より計時回路7に所定の遅延時間STの計時を開始させ、計時回路7による遅延時間STの計時が完了したときに信号源1が出力する送信データを照明光に重畳する。
例えば、図2に示すように4台の照明器具T1〜T4がそれぞれ8ビットの送信データを繰り返し送信する場合において、各照明器具T1〜T4の制御回路2には互いに異なる遅延時間ST1〜ST4(ST1<ST2<ST3<ST4)が設定されているものとする。照明器具T1の制御回路2は、ゼロクロス点検出信号が入力された時点で直ちに信号源1が出力する送信データを照明光に重畳し、照明器具T2の制御回路2は、ゼロクロス点検出信号が入力された時点から遅延時間ST2が経過した時点で信号源1が出力する送信データを照明光に重畳し、照明器具T3の制御回路2は、ゼロクロス点検出信号が入力された時点から遅延時間ST3(=ST2×2)が経過した時点で信号源1が出力する送信データを照明光に重畳し、照明器具T4の制御回路2は、ゼロクロス点検出信号が入力された時点から遅延時間ST4(=ST2×3)が経過した時点で信号源1が出力する送信データを照明光に重畳して送信する。なお、照明器具T1の遅延時間ST1をゼロとしているが、必ずしもゼロである必要はない。また、遅延時間ST3,ST4をST2の2倍、3倍としているが、必ずしも倍数にする必要はなく、送信データの送信期間およびその倍数よりも長い期間であれはよい。
上述のように本実施形態では、複数台の照明器具Tが商用交流電源のゼロクロス点で同期を取りながら送信データを時分割多重伝送しているので、照明光に送信データを重畳しない期間においても通常の照明を行いつつ、複数台の照明器具Tから照明光に重畳して送信されたデータが衝突して受信装置Rで正常に受信できなくなるのを防ぐことができる。
次に、本発明の要旨である、データを送信しないとき(非送信時)の制御回路2による照明光の光出力制御について説明する。
従来技術で説明したように、送信データをマンチェスタ符号化すればデータ送信時における照明光の光出力の平均はほぼ一定にできるが、データ送信を行っていないときも通常の照明を行う場合(例えば、複数台の照明器具Tがデータを時分割多重伝送する場合)においては、送信データをマンチェスタ符号化しても送信時と非送信時との照明光の光出力変動を抑制することはできない。そこで本実施形態では、データを重畳しないとき(非送信時)に点灯回路5から蛍光灯3に供給されるランプ電流の周波数が、第1の周波数f1および第2の周波数f2に対応する光出力の平均値に略一致した光出力となる第3の周波数f3(f1<f3<f2)となるように(図5参照)、制御回路2が駆動回路5aに周波数制御信号を出力して点灯回路5の動作周波数を制御している(図3参照)。このようにして非送信時における点灯回路5の動作周波数を制御回路2で制御すれば、データを重畳しないとき(非送信時)は蛍光灯3に供給されるランプ電流の周波数が第3の周波数f3に制御されて第1および第2の周波数f1,f2に対応する光出力の平均値に略一致した光出力となるから、データ送信を行っていないときに通常の照明を行う場合においても、送信時と非送信時との照明光の光出力変動を抑制して顕著に視認されるのを防ぐことができる。
ここで、制御回路2で実行する符号化方式はマンチェスタ符号化(図4(g)参照)に限定されるものではなく、以下に説明するような種々の符号化方式が採用可能である。
例えば、図4(b)に示すようにビットパターン(0と1の並び方)が基本単位時間の前半をデータ信号自体に、後半をデータ信号のビットを反転したビットに符号化してもよい。但し、同一のデータ信号を繰り返し送信する場合は8.3μ秒以下を単位時間、繰り返し送信しない場合は4.1μ秒以下を単位時間とする。また、図4(c)に示すようにデータ信号における0のレベル及び1のレベルともに常に定格点灯時の周波数(第1の周波数)f1→第2の周波数f2の順で、周期がデータ信号における0のレベルが2t、1のレベルが4tとなるようにしてもよい(tは基本時間)。但し、第2の周波数f2→第1の周波数f1の順でも良い。また周期をデータ信号における0のレベルが4t、1のレベルが2tでも良い。あるいは、図4(d)に示すように1ビットあたりの時間を等しくしても構わない。この場合、送信データに関わらず送信時間が一定になり、制御回路2での時間管理が容易になる。なお、これらの符号化方式では、マンチェスタ符号化と同様に1ビット単位で第1の周波数f1と第2の周波数f2の発生比率が等しくなる。また、データ信号がクロック成分を含んでいるために信号の同期がとりやすく、かつ受信装置Rで周波数だけでなく時間幅でも確認でき、受信信頼性が高くなる。さらに、データ信号に関わらず立ち下がりから立ち下がり(第2の周波数f2→第1の周波数f1)の時間が必ず1ビットになるので、特に蛍光灯照明器具の特性として、蛍光体の蓄光現象や点灯回路5の制御応答性等により、“暗”から“明”への変化(第2の周波数f2→第1の周波数f1)と“明”から“暗”への変化(第1の周波数f1→第2の周波数f2)の時間に差が生じることがあるが、信号“10”(f1、f2、f2、f1)と“11”(f1、f2、f1、f2)の違いを判別する場合に、第2の周波数f2に対応する周波数制御信号の時間バラツキによる誤受信を軽減することができる。
また、図4(e)に示すようにデータ信号のスタートをに対応するビットパターンを“LHHHHHHL”、1のレベルに対応するビットパターンを “HLHH”、0のレベルに対応するビットパターンを “HHLH”とする符号化方式であってもよい(但し、Hレベルは第1の周波数f1、Lレベルを第2の周波数f2とする)。なお“H”が6個続くのはデータ信号のスタートのみでありデータ信号と判別できる。かかる符号化方式においても、マンチェスタ符号化と同様に1ビット単位で第1の周波数f1と第2の周波数f2の発生比率が等しくなる。また、データ信号がクロック成分を含んでいるために信号の同期がとりやすく、かつ受信装置Rで周波数だけでなく時間幅でも確認でき、受信信頼性が高くなる。さらに、第1の周波数f1と第2の周波数f2の比率が常に3:1であるから照明光の平均光出力が相対的に高くなり、点灯回路5を構成する部品のサイズやコスト面で有利になる。逆に、調光時の周波数を他の方式に比べて高くできるため、第1の周波数f1と第2の周波数f2との差が大きく取れるために受信信頼性が向上する。
また、図4(f)に示すようにデータ信号のスタートをに対応するビットパターンを“LHHHHL”、1のレベルに対応するビットパターンを “HLH”、0のレベルに対応するビットパターンを “HHL”とする符号化方式であってもよい(但し、Hレベルは第1の周波数f1、Lレベルを第2の周波数f2とする)。なお“H”が4個続くのはデータ信号のスタートのみでありデータ信号と判別できる。かかる符号化方式においても、マンチェスタ符号化と同様に1ビット単位で第1の周波数f1と第2の周波数f2の発生比率が等しくなる。また、データ信号がクロック成分を含んでいるために信号の同期がとりやすく、かつ受信装置Rで周波数だけでなく時間幅でも確認でき、受信信頼性が高くなる。さらに、第1の周波数f1と第2の周波数f2の比率が常に2:1であるから照明光の平均光出力が相対的に高くなり、点灯回路5を構成する部品のサイズやコスト面で有利になる。逆に、調光時の周波数を他の方式に比べて高くできるため、第1の周波数f1と第2の周波数f2との差が大きく取れるために受信信頼性が向上する。
なお、図4(g)に示したマンチェスタ符号化方式や図4(b)〜(d)に示した符号化方式では第1の周波数f1と第2の周波数f2の比率が常に等しくなるから、第1および第2の周波数f1,f2に対応する光出力を単純に算術平均して求めればよいが、図4(e)に示した符号化方式では第1の周波数f1と第2の周波数f2の比率が3:1であり、図4(f)に示した符号化方式では第1の周波数f1と第2の周波数f2の比率が2:1であるから、第1および第2の周波数f1,f2に対応する光出力の平均値を求める際に重み付けを行うことが望ましい。すなわち、動作周波数とランプ電流(光出力)とが比例するとみなせば、第1の周波数f1と第2の周波数f2の比率が3:1であるときに光出力の平均値に対応する第3の周波数f3はf3=f1+(f1+f2)/4で求められ、第1の周波数f1と第2の周波数f2の比率が2:1であるときに光出力の平均値に対応する第3の周波数f3はf3=f1+(f1+f2)/3で求められる。そして、このようにして求められた光出力の平均値にほぼ等しい光出力となる第3の周波数f3と、非送信時における点灯回路5の動作周波数とを一致させるように制御回路2が点灯回路5の動作周波数を制御するのである。なお、本実施形態では光源として蛍光灯を例示したが、蛍光灯以外の放電灯(例えば、HID等の高輝度放電灯や無電極放電灯など)、白熱灯、あるいは発光ダイオードや有機EL素子等の個体発光素子であってもよく、供給電力を周波数変調することでデータの重畳が可能であるとともに周波数変調に伴って光出力が変化するものであれば構わない。
(a)は本実施形態における照明器具のブロック図、(b)は受信装置のブロック図である。 同上の動作説明図である。 同上の動作説明図である。 (a)〜(g)は同上におけるデータ信号の符号化方式の説明図である。 同上の動作説明図である。 従来例の説明図である。
符号の説明
T 照明器具
R 受信装置
1 信号源
2 制御回路
3 蛍光灯
4 直流電源回路
5 点灯回路

Claims (2)

  1. 光源から照射する照明光にデータを重畳させて伝送する1乃至複数の照明器具と、照明光に重畳されたデータを受信する1乃至複数の受信装置とを有する照明光伝送システムであって、
    照明器具は、光源と、光源を点灯する点灯手段と、点灯手段を制御して光源から照射される照明光に2値のデータを重畳するデータ重畳手段とを備え、
    データ重畳手段は、点灯手段から光源に供給される電流の周波数を2値のデータに対応した第1および第2の周波数に切り換えて周波数変調するとともに、データを重畳しないときは光源に供給される電流の周波数が、第1および第2の周波数に対応する光出力の平均値に略一致した光出力となる第3の周波数となるように点灯手段を制御することを特徴とする照明光伝送システム。
  2. データ重畳手段は、2値のデータの発生頻度が一定の比率となるように符号化するとともに当該比率に応じた重み付けを行って第1および第2の周波数に対応する光出力の平均値を求めることを特徴とする請求項1記載の照明光伝送システム。
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