JP4608916B2 - 腕時計 - Google Patents

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Description

この発明は、無線式ID(RFID)と呼ばれ、電磁誘導によって無線でデータを送受信する装置を備えた腕時計に関する。
従来、腕時計においては、基板にアンテナコイルとICチップを搭載したRFIDモジュールを腕時計ケース内に組み込み、電磁誘導によって無線でデータを送受信するようにしたものがある。
特表2000−509813号公報
しかしながら、従来の腕時計では、腕時計ケース内に時計機能に必要な各種の電子部品が組み込まれているため、RFIDモジュールのアンテナコイルに発生する磁束によって各種の電子部品、つまり導電性を有する部品に渦電流が発生し、これにより磁束が損失し、受信感度が低下するという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、電子部品などの導電性を有する部品に発生する渦電流による磁束の損失を防ぎ、受信感度を高めることができる腕時計を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、図1〜図3に示すように、時計ガラスと、この時計ガラスが上部に装着され、時計ガラス下面外周部の下側に位置して環状突起部が設けられた腕時計ケースと、この腕時計ケースの環状突起部の上面に設けられた軟磁性材と、アンテナコイルが形成されると共にRFIDチップが設けられ、前記腕時計ケースの環状突起部の上面に前記軟磁性部材を介して配置されリング状の基板と、を備えたことを特徴とする腕時計である。
請求項2に記載の発明は、図4に示すように、時計ガラスと、この時計ガラスが上部に装着され、時計ガラス下面外周部の下側に位置して環状突起部が設けられた腕時計ケースと、アンテナコイルが形成されると共にRFIDチップが設けられ、前記腕時計ケースの環状突起部の上面に配置されリング状の基板と、前記腕時計ケースの環状突起部の下面に設けられた軟磁性材と、を備えたことを特徴とする腕時計である。
請求項3に記載の発明は、前記時計ガラスの下面の外周部に見切り部が設けられ、前記リング状の基板が前記見切り部の下面に対応して配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の腕時計である。
請求項4に記載の発明は、前記軟磁性材は、金属磁性体粉末を樹脂中に分散配合し、シート化した磁性シートであることを特徴とる請求項1〜3のいずれか一項に記載の腕時計である。
請求項1に記載の発明によれば、時計ガラス下面外周部の下側に位置して設けられた腕時計ケースの環状突起部の上面に、アンテナコイルが形成されると共にRFIDチップが設けられリング状の基板を、軟磁性材を介して配置したので、通信時にアンテナコイルに磁束が発生した際、腕時計に必要な電子部品などの導電性を有する部品に渦電流が発生して磁束が損失するのを軟磁性材によって防ぐことができ、これにより受信感度を高めることができる。また、時計ガラスの下側周辺部にアンテナコイルを配置しているので、アンテナコイルを腕時計の外表面に近づけることができ、これにより通信距離を短くすることができるので、これによっても受信感度を高めることができる。
請求項2に記載の発明によれば、時計ガラス下面外周部の下側に位置して設けられた腕時計ケースの環状突起部の上面に、アンテナコイルが形成されると共にRFIDチップが設けられリング状の基板を配置し、環状突起部の下面に軟磁性材を設けたので、請求項1に記載の発明と同様、通信時にアンテナコイルに磁束が発生した際、腕時計に必要な電子部品などの導電性を有する部品に渦電流が発生して磁束が損失するのを軟磁性材によって防ぐことができ、これにより受信感度を高めることができる。また、時計ガラスの下側周辺部にアンテナコイルを配置しているので、アンテナコイルを腕時計の外表面に近づけることができ、これにより通信距離を短くすることができるので、これによっても受信感度を高めることができる。
(実施形態1)
以下、図1〜図3を参照して、この発明の電子機器を腕時計に適用した実施形態1について説明する。
図1はこの発明の腕時計を示した拡大断面図、図2は図1の時計ガラスを取り外した状態の正面図、図2は図1の時計ガラスを示した正面図である。
この腕時計は、図1および図2に示すように、合成樹脂製の腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の上部には、図1に示すように、時計ガラス2が装着されており、この腕時計ケース1の内部には、時計モジュール3および無線モジュール4が組み込まれている。また、この腕時計ケース1の下面には、合成樹脂製の裏蓋5が取り付けられており、腕時計ケース1の側面には、図2に示すように、複数の押釦スイッチ6が設けられている。
時計モジュール3は、図1に示すように、合成樹脂製の上部ハウジング7と合成樹脂製の下部ハウジング8とを備えている。上部ハウジング7は、腕時計ケース1の内周面に密着するほぼ箱形状に形成されており、下部ハウジング8は、上部ハウジング7内の下部に配置されるように形成されている。そして、下部ハウジング8上に位置する上部ハウジング7内には、上から順に、液晶表示パネル9、バックライトパネル10、保持部材11、および回路基板12が配置されており、下部ハウジング8内には、釦型の電池13が配置されている。
この場合、液晶表示パネル9は、一対の透明な電極基板間に液晶を封入し、これら一対の電極基板間に選択的に電圧を印加することにより、時刻などの情報を表示する透過型の表示素子であり、インターコネクタ14によって回路基板12の電極端子(図示せず)と電気的に接続されている。バックライトパネル10は、EL発光パネル(エレクトロルミネッセンス発光パネル)などの平面発光型の発光素子からなり、面発光した光で液晶表示パネル9をその下面側から照明するように構成されている。このバックライトパネル10は、コイルばねなどの接続部材15によって回路基板12の電極端子(図示せず)と電気的に接続されている。
保持部材11は、平板状に形成され、その所定個所にインターコネクタ14が挿入する第1挿入孔16と接続部材15が挿入する第2挿入孔17とが設けられ、第1挿入孔16にインターコネクタ14が挿入することにより、インターコネクタ14を保持してインターコネクタ14の倒れや位置ずれを防ぐと共に、第2挿入孔17に接続部材15が挿入することにより、接続部材15を保持して接続部材15の倒れや位置ずれを防ぐように構成されている。回路基板12は、時計機能に必要なLSIなどの各種のチップ部品(図示せず)が搭載され、これにより時計回路を形成するように構成されている。
一方、無線モジュール4は、図1に示すように、時計ガラス2の下面における外周部に設けられた見切り部18の下面に対応して配置されている。この無線モジュール4は、図2に示すように、ほぼリング状のフイルム基板20を備えている。このフイルム基板20の上下面には、アンテナコイル21がほぼ渦巻状に形成されており、フィルム基板20の一部、つまり6時側の上面には、RFIDチップであるICチップ22がアンテナコイル21と電気的に接続された状態で設けられている。これにより、この無線モジュール4は、電磁界を発生する外部機器のリーダライダ(図示せず)に腕時計を接近させると、このリーダライダで発生した電磁界によってアンテナコイル18に電磁誘導により電流が流れ、これによりリーダライダとの間でデータを送受信するように構成されている。
この場合、見切り部18は、図2および図3に示すように、液晶表示パネル9の表示領域9aに対応する個所を除いて、時計ガラス2の下面における外周部に印刷によって設けられた構成でも良く、また見切り印刷が施されたシートを時計ガラス2の下面に貼り付けた構成でも良い。また、フィルム基板20は、液晶表示パネル9の表示領域9aを囲む大きさのリング状に形成され、時計ガラス2の下面に設けられた見切り部18の下側に位置した状態で、腕時計ケース1の内周面に設けられた鍔状突起部1aの上面に軟磁性材23を介して配置されている。
この軟磁性材23は、磁石に吸いつく性質をもつ強磁性体であり、この強磁性体のうち、外部磁界の変化に追従する電磁石やトランスの磁心材料などに用いられる物質からなっている。すなわち、強磁性体は硬磁性材と軟磁性材とに区分され、硬磁性材は外部磁界によって磁化された後、外部磁界を取り去っても磁化を残す物質であるが、軟磁性材は外部磁界を取り去ると磁化を失って元の状態に戻る物質である。この軟磁性材23は、シート状に形成して腕時計ケース1の鍔状突起部1a上に貼り付けた構成でも良く、また軟磁性材の粉末を接着剤に混入させて鍔状突起部1a上に塗布した構成でも良い。
このような腕時計によれば、通常の腕時計と同様、腕時計ケース1の外部から時計ガラス2を通して液晶表示パネル9の表示領域9aに表示された時刻などの情報を見ることができるほか、特に電磁界を発生する外部機器であるリーダライダ(図示せず)に腕時計ケース1を接近させると、このリーダライダで発生した電磁界によって無線モジュール4のアンテナコイル21に電磁誘導により電流が流れ、これによりリーダライダと無線モジュール4との間でデータの送受信ができる。
このときには、時計ガラス2の下面側における周辺部に配置された無線モジュール4のアンテナコイル21と、このアンテナコイル21の下側に配置された液晶表示パネル9との間に、軟磁性材23が設けられているので、通信時にアンテナコイル21に磁束が発生した際、腕時計ケース1内に組み込まれた各種の電子部品などの導電性を有する部品、例えば液晶表示パネル9やバックライトパネル10、回路基板12などの部品に渦電流が発生して磁束が損失するのを軟磁性材23によって防ぐことができ、これによりアンテナコイル21による受信感度を高めることができる。この場合には、特にアンテナコイル21と液晶表示パネル9との間に電子部品などの導電性を有する部品がほとんど配置されていないため、磁束の損失が極めて少なく、これにより、より一層、受信感度を高めることができる。
また、この腕時計では、時計ガラス2の下面側における周辺部にアンテナコイル21を配置したので、アンテナコイル21を腕時計の外表面に近づけることができ、このため外部機器であるリーダライダに時計ガラス2を近づけることにより、通信距離を短くすることができ、これによってもアンテナコイル21の受信感度を高めることができる。この場合、時計ガラス2の下面側に無線モジュール4を配置しても、時計ガラス2の下面に設けられた見切り部18によって無線モジュール4を隠すことができるので、外観的にもデザイン的にも好ましいものを得ることができる。
なお、上記実施形態1では、軟磁性材23を腕時計ケース1の鍔状突起部1aの上面に設けて無線モジュール4のアンテナコイル21の下面に配置させた場合について述べたが、必ずしも軟磁性材23を腕時計ケース1の鍔状突起部1aの上面に設けてアンテナコイル21の下面に配置させる必要はなく、図4に示す変形例のように、アンテナコイル21を腕時計ケース1の鍔状突起部1aの上面に配置し、この鍔状突起部1aの下面に軟磁性材23をアンテナコイル21に対応させて設けた構造でも良い。このような構造でも、軟磁性材23が時計ガラス2と液晶表示パネル9との間に配置されているので、実施形態1と同様の作用効果がある。
(実施形態2)
次に、図5および図6を参照して、この発明の電子機器を腕時計に適用した実施形態2について説明する。なお、図1〜図3に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計は、軟磁性材30を無線モジュール4のアンテナコイル21と回路基板12との間に位置するバックライトパネル10の下面に設けた構成で、これ以外は実施形態1と同じ構成になっている。
この場合にも、軟磁性材30は、実施形態1の軟磁性材23と同様、外部磁界の変化に追従する電磁石やトランスの磁心材料などに用いられる物質からなり、シート状に形成してバックライトパネル10の下面に貼り付けた構成でも良く、また軟磁性材の粉末を接着剤に混入させてバックライトパネル10の下面に塗布した構成でも良い。この場合、軟磁性材30の所定個所には、図6(a)および図6(b)に示すように、バックライトパネル10と回路基板12とを電気的に接続するためのコイルばねなどの接続部材15が挿入する接続用の挿入孔30aが設けられている。
このような腕時計では、無線モジュール4のアンテナコイル21と回路基板12との間に位置するバックライトパネル10の下面に軟磁性材30を設けたので、実施形態1と同様、通信時にアンテナコイル21に磁束が発生した際、腕時計ケース1内に組み込まれた各種の電子部品などの導電性を有する部品のうち、特にアンテナコイル21と回路基板12との間に配置された液晶表示パネル9やバックライトパネル10などの導電性を有する部品に渦電流が発生して磁束が損失するのを軟磁性材30によって防ぐことができ、これによりアンテナコイル21による受信感度を高めることができる。
この場合には、特にバックライトパネル10の下面に軟磁性材30を設ければ良いので、その構造が簡単で、既存の製品と同様、時計モジュール3の製作および組み立て作業が容易にでき、これにより低価格化をも図ることができる。この場合にも、時計ガラス2の下面側における周辺部にアンテナコイル21が配置されているので、アンテナコイル21を腕時計の外表面に近づけることができ、このため外部機器であるリーダライダに時計ガラス2を近づけることにより、通信距離を短くすることができ、これによってもアンテナコイル21の受信感度を高めることができる。
(実施形態3)
次に、図7(a)および図7(b)を参照して、この発明の電子機器を腕時計に適用した実施形態3について説明する。この場合には、図5および図6に示された実施形態2と同一部分に同一符号を付して説明する。
この腕時計は、無線モジュール4のアンテナコイル21と回路基板12との間に位置する保持部材11の上面に軟磁性材31を設けた構成で、これ以外は実施形態2とほぼ同じ構成になっている。
この場合にも、軟磁性材31は、実施形態1、2の軟磁性材23、30と同様、外部磁界の変化に追従する電磁石やトランスの磁心材料などに用いられる物質からなり、シート状に形成して保持部材11に貼り付けた構成でも良く、また軟磁性材の粉末を接着剤に混入させて保持部材11に塗布した構成でも良い。この場合、軟磁性材31の所定個所には、インターコネクタ14および接続部材15がそれぞれ挿入する各挿入孔31a、31bが保持部材11の第1、第2挿入孔16、17に対応して設けられている。
このような腕時計においても、無線モジュール4のアンテナコイル21と回路基板12との間に位置する保持部材11の上面に軟磁性材31を設けたので、実施形態2と同様、通信時にアンテナコイル21に磁束が発生した際、腕時計ケース1内に組み込まれた各種の電子部品などの導電性を有する部品のうち、特にアンテナコイル21と回路基板12との間に配置された液晶表示パネル9やバックライトパネル10、インターコネクタ14、接続部材15などの導電性を有する部品に渦電流が発生して磁束が損失するのを軟磁性材31によって防ぐことができ、これによりアンテナコイル21による受信感度を高めることができる。
この場合には、保持部材11の上面に軟磁性材31を設ければ良いので、その構造が簡単で、既存の製品と同様、時計モジュール3の製作および組み立て作業が容易にでき、これにより低価格化をも図ることができる。また、この場合にも、時計ガラス2の下面側における周辺部にアンテナコイル21が配置されているので、外部機器であるリーダライダに時計ガラス2を近づけることにより、通信距離を短くすることができ、これによってもアンテナコイル21の受信感度を高めることができる。
なお、上記実施形態3では、軟磁性材31を保持部材11の上面に設けた場合について述べたが、必ずしも保持部材11の上面に軟磁性材31を設ける必要はなく、保持部材11の下面に設けても良く、また図8に示すように、軟磁性材31を保持部材11内に埋設した構造でも良く、さらに保持部材11自体を軟磁性材で形成した構造でも良い。この場合にも、各軟磁性材31にはインターコネクタ14および接続部材15がそれぞれ挿入する各挿入孔31a、31bが設けられている。このようないずれの構造でも、実施形態3と同様の作用効果がある。
(実施形態4)
次に、図9(a)および図9(b)を参照して、この発明の電子機器を腕時計に適用した実施形態4について説明する。この場合にも、図5および図6に示された実施形態2と同一部分に同一符号を付して説明する。
この腕時計は、無線モジュール4のアンテナコイル21の下側に位置する回路基板12の上面に軟磁性材32を設けた構成で、これ以外は実施形態2とほぼ同じ構成になっている。この場合、回路基板12の上面には、時計機能に必要なLSIなどのチップ部品12aが設けられていると共に、各種の電極端子12b、12cなどが設けられている。
この軟磁性材32も、実施形態1〜3の軟磁性材23、30、31と同様、外部磁界の変化に追従する電磁石やトランスの磁心材料などに用いられる物質からなり、シート状に形成して回路基板12の上面に貼り付けた構成でも良く、また軟磁性材の粉末を接着剤に混入させて回路基板12の上面に塗布した構成でも良い。この場合にも、軟磁性材32の所定個所には、インターコネクタ14と接続部材15とがそれぞれ挿入して回路基板12の各電極端子12b、12cに接触するための貫通孔33、34が各電極端子12b、12cに対応して設けられている。
このような腕時計においても、軟磁性材32が無線モジュール4のアンテナコイル21の下側に位置する回路基板12の上面に設けられているので、実施形態2と同様、通信時にアンテナコイル21に磁束が発生した際、腕時計ケース1内に組み込まれた各種の電子部品などの導電性を有する部品のうち、特にアンテナコイル21と回路基板12との間に配置された液晶表示パネル9やバックライトパネル10、インターコネクタ14、接続部材15などの導電性を有する部品のほか、回路基板12、およびこれに搭載されたチップ部品12aなどの導電性を有する部品に渦電流が発生して磁束が損失するのを軟磁性材32によって防ぐことができ、これによりアンテナコイル21による受信感度を高めることができる。
この場合には、回路基板12の上面に軟磁性材32を設ければ良いので、その構造が簡単で、既存の製品と同様、時計モジュール3の製作および組み立て作業が容易にでき、これにより低価格化をも図ることができる。また、この場合にも、時計ガラス2の下面側における周辺部にアンテナコイル21が配置されているので、外部機器であるリーダライダに時計ガラス2を近づけることにより、通信距離を短くすることができ、これによってもアンテナコイル21の受信感度を高めることができる。
(実施形態5)
次に、図10(a)および図10(b)を参照して、この発明を腕時計に適用した実施形態5について説明する。この場合にも、図5および図6に示された実施形態2と同一部分に同一符号を付して説明する。
この腕時計は、無線モジュール4のアンテナコイル21と回路基板12との間に反射型の液晶表示パネル35を配置し、この反射型の液晶表示パネル35の下面に軟磁性材36を設けた構成で、これ以外は実施形態2とほぼ同じ構成になっている。
この場合、液晶表示パネル35は、一対の透明な電極基板のうち、下側の電極基板の下面に反射板を設けた反射型のもので、バックライトパネル10を必要としない構成になっている。また、この液晶表示パネル35の下面に設けられた軟磁性材36は、実施形態1〜4の軟磁性材23、30〜32と同様、外部磁界の変化に追従する電磁石やトランスの磁心材料などに用いられる物質からなり、シート状に形成して液晶表示パネル35の下面に貼り付けた構成でも良く、また軟磁性材の粉末を接着剤に混入させて液晶表示パネル35の下面に塗布した構成でも良い。
このような腕時計においても、軟磁性材36が無線モジュール4のアンテナコイル21と回路基板12との間に位置する液晶表示パネル35の下面に設けられているので、実施形態2と同様、通信時にアンテナコイル21に磁束が発生した際、腕時計ケース1内に組み込まれた各種の電子部品などの導電性を有する部品のうち、特にアンテナコイル21と回路基板12との間に配置された液晶表示パネル35などの導電性を有する部品に渦電流が発生して磁束が損失するのを軟磁性材36によって防ぐことができ、これによりアンテナコイル21による受信感度を高めることができる。
この場合には、液晶表示パネル35の下面に軟磁性材36を設ければ良いので、その構造が簡単で、既存の製品と同様、時計モジュール3の製作および組み立て作業が容易にでき、これにより低価格化をも図ることができる。また、この場合にも、時計ガラス2の下面側における周辺部にアンテナコイル21が配置されているので、外部機器であるリーダライダに時計ガラス2を近づけることにより、通信距離を短くすることができ、これによってもアンテナコイル21の受信感度を高めることができる。
なお、軟磁性材として、金属磁性体粉末を樹脂中に分散・配合し、シート化した磁性シートを用いてもよい。
この発明を適用した腕時計の拡大断面図である。(実施形態1) 図1の腕時計ケースから時計ガラスを取り外した状態の正面図である。 図1の時計ガラスを示した正面図である。 実施形態1の変形例を示した腕時計の拡大断面図である。 この発明を適用した腕時計の拡大断面図である。(実施形態2) 図5のバックライトパネルを示し、(a)はそのバックライトパネルの正面図、(b)はそのA−A矢視における断面図である。 この発明を適用した腕時計の保持部材を示し、(a)はその保持部材の正面図、(b)はそのB−B矢視における断面図である。(実施形態3) 実施形態3の変形例を示した保持部材の断面図である。 この発明を適用した腕時計の回路基板を示し、(a)はその回路基板の正面図、(b)はそのC−C矢視における断面図である。(実施形態4) この発明を適用した腕時計の液晶表示パネルを示し、(a)はその液晶表示パネルの正面図、(b)はそのD−D矢視における断面図である。(実施形態5)
符号の説明
1 腕時計ケース
2 時計ガラス
3 時計モジュール
4 無線モジュール
9、35 液晶表示パネル
10 バックライトパネル
11 保持部材
12 回路基板
14 インターコネクタ
15 接続部材
18 見切り部
20 フィルム基板
21 アンテナコイル
22 ICチップ
23、30、31、32、36 軟磁性材

Claims (4)

  1. 時計ガラスと、
    この時計ガラスが上部に装着され、時計ガラス下面外周部の下側に位置して環状突起部が設けられた腕時計ケースと、
    この腕時計ケースの環状突起部の上面に設けられた軟磁性材と、
    アンテナコイルが形成されると共にRFIDチップが設けられ、前記腕時計ケースの環状突起部の上面に前記軟磁性部材を介して配置されリング状の基板と、
    を備えたことを特徴とする腕時計。
  2. 時計ガラスと、
    この時計ガラスが上部に装着され、時計ガラス下面外周部の下側に位置して環状突起部が設けられた腕時計ケースと、
    アンテナコイルが形成されると共にRFIDチップが設けられ、前記腕時計ケースの環状突起部の上面に配置されリング状の基板と、
    前記腕時計ケースの環状突起部の下面に設けられた軟磁性材と、
    を備えたことを特徴とする腕時計。
  3. 前記時計ガラスの下面の外周部に見切り部が設けられ、前記リング状の基板が前記見切り部の下面に対応して配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の腕時計。
  4. 前記軟磁性材は、金属磁性体粉末を樹脂中に分散配合し、シート化した磁性シートであることを特徴とる請求項1〜3のいずれか一項に記載の腕時計。
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