JP4606591B2 - 傷用包帯、その製造方法および活用方法 - Google Patents

傷用包帯、その製造方法および活用方法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は傷用包帯に関し、特に、低滲出性乃至非滲出性の傷において使用するための低接着性を有する包帯に関する。また、本発明はこのような包帯を作成するための方法、およびこのような方法において使用するのに特に適している装置に関する。
【0002】
傷用包帯は吸収性ガーゼまたは発泡体層のような吸収性の材料の層により構成されていることが知られており、この層は接着剤をコーティングした半透過性の裏地シート上に支持されている。この裏地シートにおける接着剤をコーティングした周縁部分は吸収性の層の端部から外側に延在していて、傷の周囲の皮膚に接着することによりその傷の上に包帯を取り付ける。この吸収性の層は傷からの滲出物を吸収するように作用する。このような包帯は島状型の傷用包帯(island wound dressings)として知られている。
【0003】
このような島状型の傷用包帯において生じる不都合点は不織繊維ウェブ等の大抵の吸収性の層が傷の表面に対して幾分接着性を有しており、特に、低度に滲出物を生じる傷、または非滲出性の傷を乾燥してこれに接着しやすいことである。このような接着性は包帯内において血液凝固物を形成するために、出血している傷においても不都合になり得る。従って、このような接着性は傷の治癒に対して好ましくなく、島状型の傷用包帯を取り替える際に不快感を生じることが起こり得る。さらに、このような吸収性の島状型包帯は傷の中に繊維または粒子を混入する可能性がある。
【0004】
上記のような包帯における別の欠陥は不織繊維ウェブ等の多くの吸収性の島状材料における裏地シートの接着剤コーティングに対する取付性が比較的低いことである。それゆえ、吸収性の島状部分が裏地シートから分離する可能性がある。この島状部分の裏地シートに対する低い取付性という不都合点は、例えば、貼合せまたはコーティングした島状部分を使用することによりこの島状部分の傷に対する比較的低い取付性を賦与することを目的とする場合にさらに深刻な問題になる。
【0005】
英国特許公開第2074029号(GB-A-2074029)は吸収性の層を被覆している孔あけしたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルムの上部シートを有する島状型の傷用包帯を記載している。このPTFEフィルムは包帯において非接着性の傷接触層を形成する。
【0006】
英国特許公開第2085305号(GB-A-2085305)は傷用包帯を記載しており、この場合の吸収性の島状部分はプラスチック・フィルムの中に放電を通すことにより形成した孔を有する気泡プラスチック・フィルムにより完全に囲まれている。このフィルムは傷の周囲に取り付けるための接着剤層を備えることができる。
【0007】
英国特許公開第1526778号(GB-A-1526778)は吸収性の層および当該吸収性の層の上における上部シートにより構成されている傷用包帯を記載しており、この場合の上部シートは吸収性の層の中における流体の流通性を改善する型押して孔あけしたプラスチック・フィルムである。
【0008】
本発明の目的はほとんどまたは全く滲出物を生じない傷、または出血している傷の治療に特に適している改善された傷用包帯、特に改善された島状型の傷用包帯を提供することである。
【0009】
本発明の別の目的は傷の表面に対して低い接着性を有する、好ましくは傷の表面に対して実質的に全く接着性の無い改善された傷用包帯を提供することである。
【0010】
本発明の別の目的は裏地シートに対する吸収性の島状部分の取付性を向上した改善された傷用包帯を提供することである。
【0011】
本発明の別の目的は低滲出性乃至非滲出性の傷および出血している傷を乾燥してかさぶたを形成する傾向の少ない改善された傷用包帯を提供すること、および当該傷用包帯の下部における傷の治癒状態を最適化することである。
【0012】
本発明の別の目的は治療中に傷の中に繊維または粒子を混入する傾向の少ない改善された傷用包帯を提供することである。
【0013】
本発明は傷用包帯を提供し、当該傷用包帯は、吸収性の層と、上記吸収性の層を包囲している熱可塑性フィルムにより形成した封入体(envelope)を備えており、当該フィルムが上記封入体の前方側において型押して孔あけした表面部、および上記封入体の後方側において平滑化して孔あけした表面部を有しており、さらに、上記封入体の後方側を被覆して当該封入体から外側に延出している半透過性の裏地シートと、上記封入体の後方側に隣接する裏地シート上に配置されて当該裏地シートに対して封入体の後方側を貼り合せている接着剤層を備えている。
【0014】
本発明による傷用包帯は低滲出性または非滲出性の傷または出血している傷において使用する傷用包帯として特に適している。上記吸収性の層の面積は一般に1cm2 乃至200cm2 、さらに好ましくは4cm2 乃至100cm2 の範囲内である。
【0015】
上記吸収性の層は傷治癒処理中の傷流体、血清または血液を吸収するために慣用的に使用されているガーゼ、不織布地、超吸収性剤(superabsorbents)、ヒドロゲルおよびこれらの混合物を含む層の任意の物とすることができる。好ましくは、この吸収性の層は内容全体が本明細書に参考文献として含まれる欧州特許公開第0541391号(EP-A-0541391)に従って調製した連続気泡型の親水性ポリウレタン発泡体を含む吸収性発泡体の層により構成されている。別の実施形態においては、上記の吸収性の層は例えば粘性短繊維の台紙付きウェブ等の不織繊維ウェブとすることができる。本発明による傷用包帯は一般に低滲出性または非滲出性の傷または出血している傷において使用することのみを目的としているので、上記吸収性の層における厚さおよび吸収性は極めて高いという状態でないことが好ましい。好ましくは、この吸収性の層の基本重量または坪量は50g/m2 乃至500g/m2 、さらに好ましくは100g/m2 乃至400g/m2 の範囲内である。好ましくは、この吸収性の層の非圧縮状態における厚さは0.5mm乃至5mm、さらに好ましくは1mm乃至4mmの範囲内である。また、生理塩水に対応して測定した場合の自由状態(非圧縮状態)における液体吸収性は25℃において5g/g乃至30g/gの範囲内であることが好ましい。
【0016】
上記吸収性の層を包囲している熱可塑性フィルムは実質的に任意の熱可塑性フィルム形成用のポリマーにより形成できる。好ましくは、このポリマーは柔軟性を有しているが実質的に弾性ではない。好ましくは、このポリマーは親水性である。適当なポリマーはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロンのようなポリアミド、ポリ弗化ビニリデン(PVDF)またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のようなフルオロポリマー、およびこれらの混合物を含むがこれらに限らない。現在において好ましいと思われるフィルム形成用の熱可塑性ポリマーはエチレン・メチル・アクリレート(EMA)である。
【0017】
上記の熱可塑性フィルムは型押して孔あけされている。この用語の「型押(textured)」はフィルムが、例えば、型押処理により突出した***部または小丘部を伴ってパターン化されている等のレリーフ状にパターン化されていることを意味する。このような型押処理により、フィルムの傷床に対する接着性が低減できる。上記の***部または小丘部は丸みが付いていることが好ましく、フィルム表面における中位面から0.1mm乃至1.5mmだけ上方に突出していることが好ましい。さらに好ましくは、これらはフィルムにおける中位面から0.2mm乃至1.0mmだけ上方に突出している。
【0018】
好ましくは、上記の熱可塑性フィルムはメッシュ孔あけ処理により型押されていると共に孔あけされている。この方法において、上記フィルムは網状のメッシュ表面上に支持されてその軟化温度まで加熱される。その後、メッシュを通して吸引が行なわれるか、メッシュの上方からフィルム上に空気が吹きつけられて、フィルムにメッシュの凹凸模様が形成され、メッシュの各隙間においてフィルムに孔が形成される。このメッシュ孔あけ処理は内容全体が本明細書に参考文献として含まれる米国特許出願第3054148号(US-A-3054148)にさらに詳細に記載されている。
【0019】
好ましくは、上記の熱可塑性フィルムは5個/cm2 乃至50個/cm2 の孔、さらに好ましくは10個/cm2 乃至30個/cm2 の孔を有している。好ましくは、これらの孔は0.01mm2 乃至2.0mm2 の面積を有している。各孔の面積を除いたフィルムの合計の面積に対する各孔の合計の面積の比率(これら両方の領域は平面投影図において見ることができる)として定められる孔対基面部分の比率(the hole-to-land ratio)は好ましくは0.01乃至1.0であり、さらに好ましくは0.05乃至0.5であり、最も好ましくは0.1乃至0.3である。
【0020】
上記の熱可塑性フィルムは製造および使用中の物理的構造の完全性における必要条件を満たしながら可能な限り薄くする必要がある。一般に、このフィルムは1g/m2 乃至500g/m2 、好ましくは10g/m2 乃至200g/m2 の基本重量を有している。
【0021】
上記熱可塑性フィルムは上記吸収性の層に対応する封入体に形成される。この用語の「封入体(envelope)」は吸収性の層の前面部および後面部が熱可塑性フィルムにより実質的に完全に被覆されている(実質的に完全に包囲されている)ことを意味する。例えば、2枚の熱可塑性フィルムのシート材を吸収性の層の上面部および下面部を実質的に被覆するように当該吸収性の層の上方および下方に配置して、これら2枚のシート材をその2個以上の端部に沿って貼り合せることにより封入体を形成することができる。しかしながら、好ましくは、この封入体は単一片の熱可塑性フィルムにより形成されており、このフィルムが吸収性の層の周囲において折り重ねられて、当該フィルムにおける長手方向の反対側の各端部が重ね合わされ、この重ね合わされている各端部が一般にホット・メルト接着剤または熱接着(ヒート・シール)により当該重ね合わせ領域において一体に貼り合わされて封入体が形成される。このような封入体は以下にさらに説明するような慣用的なフォーム−フィル−シール(form-fill-seal)装置の僅かな改変により作成できる。
【0022】
上記の裏地シートは半透過性である。すなわち、この裏地シートは水蒸気に対して透過性であるが、液体の水に対して透過性ではない。好ましくは、この裏地シートはさらに微生物に対して非透過性である。適当な連続性で柔軟な裏地シートは100%対10%の相対湿度差において37.5℃で300g/m2 /24時間乃至5000g/m2 /24時間、好ましくは500g/m2 /24時間乃至2000g/m2 /24時間の裏地シート単独における水蒸気透過率(MVTR)を有する。この裏地シートの厚さは10マイクロメートル乃至1000マイクロメートル、さらに好ましくは100マイクロメートル乃至500マイクロメートルの範囲内であることが好ましい。
【0023】
本発明による包帯のMVTRは、上記熱可塑性プラスチック・フィルムの封入体が当該包帯中における水蒸気の伝達を部分的に遮断するので、全体として裏地シート単独の場合よりも低い。好ましくは、この包帯の(包帯における島状部分を跨いで測定した)MVTRは裏地シート単独のMVTRの20%乃至80%、さらに好ましくはその20%乃至60%、最も好ましくはその約40%である。なお、このような水蒸気透過率が傷を囲む皮膚を浸軟させることなく湿った状態において包帯下の傷を治癒可能にすることが既に知られている。
【0024】
上記の裏地シートを形成するために適しているポリマーは英国特許出願第1280631号(GB-A-1280631)に開示されているようなポリウレタンおよびポリアルコキシアルキル・アクリレートおよびメタクリレートを含む。好ましくは、この裏地シートは主に独立気泡型の高密度ブロック・ポリウレタン発泡体の連続的な層により構成されている。適当な裏地シート材料は登録商標をESTANE 5714Fとして入手可能なポリウレタン・フィルムである。
【0025】
上記の接着剤層は水蒸気の通過を可能にするために水蒸気透過性であること、および/または、適宜パターン化されていることが必要である。好ましくは、この接着剤層は、例えば、英国特許公開第1280631号(GB-A-1280631)に記載されているようなアクリレート・エステル・コポリマー、ポリビニル・エチル・エーテルおよびポリウレタンを基材とする感圧接着剤等の島状型傷用包帯において慣用的に用いられている種類の連続的な水蒸気透過性の感圧接着剤層である。この接着剤層の基本重量は20g/m2 乃至250g/m2 であるのが好ましく、50g/m2 乃至150g/m2 であることがさらに好ましい。なお、ポリウレタンを基材とする感圧接着剤が好ましい。
【0026】
好ましくは、上記の接着剤層は上記吸収性の層および封入体から外側に延出して慣用的な島状型の包帯の場合と同様に接着剤層の周囲における裏地シート上に接着剤コーティングした周縁部を形成している。好ましくは、本発明による傷用包帯はさらに上記接着剤層および吸収性の層を保護するための剥離性コーティングを有する被覆層を備えている。好ましくは、この被覆層はシリコーン剥離性コーティング処理した紙により構成されている。
【0027】
好ましくは、本発明による傷用包帯は無菌状態であり、好ましくはパウチである微生物非透過性のコンテナの中にパッケージ化されている。
【0028】
上記吸収性の層を封入する熱可塑性フィルムは上記封入体の後方側において平滑化して孔あけした表面部を有している。すなわち、この封入体の後方側における熱可塑性フィルム(すなわち、使用時において傷の表面に対して反対に向いていて裏地シートに対向している側)が封入体の前方側(傷に接触している側)を被覆している熱可塑性フィルムよりも滑らかである。好ましくは、封入体の後方側における表面粗さまたは型押処理の程度は当該封入体の前方側における表面粗さまたは型押処理の程度の80%以下であり、さらに好ましくは70%以下、さらに好ましくは50%以下、さらに好ましくは30%以下である。
【0029】
上記封入体における型押処理した傷接触用の表面部は低い接着性を示すと共に、その孔あけした熱可塑性フィルムを通して吸収性の層に対する傷からの液体の良好な吸収性を賦与する。一方、封入体の後方側における平滑化された熱可塑性フィルムの層は裏地シートの接着剤層に対して優れた接着性を示すと共に、半透過性の裏地シートを通して水蒸気を拡散可能にする孔を保持して、吸収性の層の水蒸気による飽和を防止する。
【0030】
上記用語の「平滑化(smoothed)」は後方側の熱可塑性フィルム層が上記封入体における前方側の熱可塑性フィルム層に比べて表面型押処理(粗さ、不均一さ)が少ないことを意味する。すなわち、この平滑化したフィルム表面における中位面の上方に100μm以上の突出部が当該平滑化したフィルム表面上に実質的に全くないことが好ましい。さらに好ましくは、この平滑化したフィルム表面における中位面の上方に25μm以上の突出部が当該平滑化したフィルム表面上に実質的に全くないことである。
【0031】
本発明による上記の傷用包帯は低滲出性または非滲出性の傷または出血している傷に対する傷用の包帯として多数の利点を有している。先ず、上記の型押処理した熱可塑性フィルムの傷に対向する層(上部シート)がその非繊維質の組成および型押処理した表面部であるために実質的にまたは完全に非接着性である。傷の滲出液は孔あけした上部シートを通過して吸収性の層の内部に到達できるが、この上部シートにおける孔対基面部分の比率が傷の過剰乾燥を防ぐ程度に十分に低くなっている。さらに、この孔あけした上部シートは傷の中に吸収性の層の繊維および粒子が混入することを防ぐ。
【0032】
上記の封入体はさらに上記吸収性の層を裏地シートに対して固着する。この理由は、封入体の平滑化した後方の表面部により当該封入体の裏地シートに対する信頼性の高い取り付けが確実に行えるからである。さらに、平滑化した後方フィルムについて上記において定めたような孔対基面部分の比率により裏地シートを通過する水蒸気の拡散速度を制御して傷の乾燥を防ぐことができる。加えて、本発明による傷用包帯は以下において詳述するように慣用的な設備により特に容易に製造できる。
【0033】
さらに、本発明は傷用包帯の製造方法を提供し、当該方法は、吸収性の材料の層を供給する工程と、上記の層を型押して孔あけした熱可塑性フィルムの封入体の中に包装する工程と、上記封入体の一方の側における熱可塑性フィルムを平滑化する工程と、上記封入体の一方の側において平滑化した熱可塑性フィルムの上に接着剤コーティングした裏地シートを貼り付ける工程を含む。
【0034】
好ましくは、上記の本発明による方法は本発明による傷用包帯の製造において特に適している。
【0035】
好ましくは、上記の型押して孔あけした熱可塑性フィルムの封入体の中に吸収性の層を包装する工程が当該吸収性の層の周囲を単一シートの熱可塑性フィルムにより包装して当該熱可塑性フィルムにおける2個の反対側の端部を長手方向に重ね合わせて、例えば、ホット・メルト接着剤またはヒート・シールにより、当該重ね合わせ部分に沿ってシールを形成する。この包装工程およびシール工程は改変したフォーム−フィル−シール装置において行うことができる。好ましくは、上記の包装工程およびシール工程はフォーム−フィル−シール装置において連続的に行われ、この場合に、これらの工程の後に上記封入体を島状型包帯における各島状部分として使用するために所定の長さに切断する工程が続く。
【0036】
通常において、上記封入体の前面部および後面部は同一の型押して孔あけした熱可塑性フィルムにより形成される。この結果、この封入体の後面部は上記の包装工程に続いて平滑化する必要がある。実用的には、諸条件を注意深く制御しない限り、熱可塑性フィルムを加熱圧延してプレス加工することによりフィルムのローラーまたはプレス機への接着および/または軟化した熱フィルムの吸収材料中への不所望な浸透が生じるために、このような平滑化工程は実行が困難である。
【0037】
それゆえ、上記の型押して孔あけした熱可塑性フィルムを平滑化する工程が好ましくは熱空気を制御された様式で上記吸収性材料を収容している封入体の一方の側面に吹き付けることにより行われることが本発明による方法におけるさらに新規な特長である。この熱空気をフィルム上に吹き付ける工程は、吸収性材料の中への流入を生じることなく、フィルムに対して機械的な圧力を加えることを必要とせずに、フィルムを平坦化して滑らかにできる。好ましくは、このフィルムの温度がモニターされて、当該フィルム上に吹き付けられる熱空気の温度がこのフィルムの測定温度に応じて連続的に最適化される。
【0038】
上記の連続的な方法において、熱空気を封入体の一方の表面に吹き付けてそのフィルムを平坦化する工程はフォーム−フィル−シール装置における封入体の連続的な形成処理の後であって、当該封入体を所定の長さに切断する処理の前に行われることが好ましい。好ましくは、上記の平滑化工程と切断工程との間に冷却工程が存在している。この理由は、このような冷却工程が存在しない場合に、熱フィルムが切断用のナイフに粘着する可能性があるからである。
【0039】
さらに、本発明は上記のような本発明による方法を実施する場合に特に適している装置を提供する。この装置は、孔あけして型押した熱可塑性フィルムの2枚の層の間に封入されている吸収性材料の層を搬送するためのコンベヤーと、上記熱可塑性フィルムの層の内の一方に熱空気を吹き付けて当該層の内の一方を軟化および平坦化して当該層における一方を平滑化するように構成されているホット・エア・ブロアーと、上記ホット・エア・ブロアーに近接して上記層の一方の温度を測定するための温度センサーと、上記温度センサーからの信号に応じて上記コンベヤーおよび/またはホット・エア・ブロアーを調整するために上記温度センサーに接続している制御手段を備えている。
【0040】
上記コンベヤーはコンベヤー・ベルトを含む任意の縦型または横型の搬送手段とすることができる。好ましくは、上記ホット・エア・ブロアーはヒート・ガンであり、好ましくは、上記熱可塑性フィルムの軟化温度よりも高いがその溶融温度よりも低い一定の温度範囲において熱空気を吹き付けるように調節できる。例えば、エチレン・メチル・アクリレート(EMA)フィルムの場合に、この熱空気は110℃乃至160℃の範囲の温度で吹き付けられることが好ましい。好ましくは、上記温度センサーは上記ホット・エア・ブロアーから直ぐ下流側の熱フィルムに近接して配置されている赤外輻射温度センサーである。好ましくは、上記制御手段は上記ホット・エア・ブロアーのヒーター・インプットに接続されていて、熱空気の温度が継続的に制御されて平滑化処理および製造速度が最適化できるようになっている。
【0041】
以下において、本発明による製品、処理方法および装置の特定の実施形態を添付図面に従って例示的に説明する。
【0042】
図1において、本発明による傷用包帯1は接着剤コーティングした裏地シート6上に支持される吸収性の島状部分9を備えており、裏地シート6は島状部分9の各端部よりも外側に延出して包帯1を傷上に取り付けるための接着剤コーティングした周縁部10を形成している。この島状部分は350g/m2 の基本重量および約1.5mmの厚さを有している、例えば、欧州特許公開第0541391号(EP-A-0541391)に記載されているように調整した親水性ポリウレタンの発泡体層により構成されている吸収性の層2を備えている。実施形態の一例において、この吸収性の層2は約150g/m2 の基本重量を有している粘性の短繊維から成る不織布地である。この吸収性の層2は単一シートのメッシュ状の孔あけしたEMAフィルムにより形成した封入体の中に封入されている。このEMAフィルムは50g/m2 の基本重量を有していて、25個/cm2 の孔を含み、各孔は約1mm×1mmの寸法を有している。これらの孔はフィルムの孔あけ処理において使用したメッシュ材における各隙間のパタンに対応する正方形の格子パタンに配列されている。このフィルムの孔対基面部分の比率は約0.1である。上記封入体は単一片のEMAフィルムにより形成されていており、このフィルムは吸収性の層2の周囲を包装した後に封入体の後面部においてフィルムの反対側の各端部における長手方向の重なり部分(図示せず)に沿ってホット・メルト接着剤により貼り合わされている。
【0043】
上記EMAフィルムの封入体における前面部4は元のメッシュ材により孔あけ処理したEMAフィルムの表面部を有しており、当該フィルムの後部(すなわち、メッシュ材による孔あけ工程において吸引処理が加えられた面)が吸収性の層2に対向しており、当該EMAフィルムの前面部が外側に面して傷用包帯1における傷接触面部を形成している。このことを図2および図4においてさらに明瞭に示している。各孔5は傷流体のような自由状態の流体のための吸収性の層内における迅速な流通路を形成しているが、このフィルムにおける孔対基面部分の比率は傷表面部における過剰な脱水を回避する程度に十分に小さい。メッシュ材により孔あけ処理したEMAフィルムにおける基面部分6は図2において示すようなメッシュ・パタンを有するレリーフ状に型押されている。この型押した凹凸状の表面部は極めて接着性が低く傷に対する痛みを和らげる。
【0044】
上記EMAフィルムの後面部7は既に平滑化されていて、後に詳述し、且つ図3、図4および図5に示すように実質的に平坦な孔あけしたフィルムに形成されている。この後面部7の平滑化した表面部は上記接着剤コーティングした裏地シートに対して改善された接着性を賦与する。
【0045】
さらに、上記の傷用包帯は1200g/m2 /24時間乃至1300g/m2 /24時間の上記において定めたような水蒸気透過率を有する実質的に独立気泡型の微小孔ポリウレタン発泡体により形成されている裏地シート6を備えている。この裏地シートはその下面部において90g/m2 乃至110g/m2 の量で水蒸気透過性の感圧ポリウレタン接着剤の連続的な層によりコーティングされている。
【0046】
上記包帯の傷接触面は2枚のシリコーン剥離性コーティング処理した保護シート8により被覆されており、これらのシートは図1および図5に示すように折畳まれて使用前にこれらのシート8を容易に除去できる。この包帯はガンマ線照射により滅菌処理されて、微生物非透過性のパウチ(図示せず)の中にパッケージ化される。
【0047】
本発明による上記の傷用包帯は以下のように作成される。連続片状のポリウレタン発泡体がフォーム−フィル−シール装置により孔あけしたEMAフィルムの中に包装される。その後、この連続的な包装された封入体はコンベヤーによりホット・エア・ガンの下方を通過し、このエア・ガンが封入体の後面部に熱空気を吹き付けて当該封入体の後面部におけるフィルムを軟化して平滑化する。この場合に、上記吸収性の層2は十分な断熱性を示していて、ホット・エア・ガンからの熱により封入体の前面部における型押処理したフィルムを著しく軟化して平滑化することを防止する。
【0048】
上記エア・ガンの温度は封入体の後面部における熱可塑性フィルムの温度を測定するために当該ガンの前方に取り付けられている赤外線型の熱電対センサーに接続している制御手段により調整される。このセンサーは制御手段にフィードバック情報を与えて、フィルム温度の連続的な制御を行うことにより、封入体の後面部の平滑化を最適化する。EMAフィルムの場合に、この情報は好ましくは110℃乃至160℃の温度における熱空気に対応する。
【0049】
平滑化処理の後に、上記封入体を自然冷却してから所定の長さに切断し、各長さは本発明による傷用包帯における各島状部分に対応している。その後、これらの島状部分を封入体の平滑化処理した後面部を接着剤に接触させた状態で接着剤コーティングした裏地シートに貼り付けてから、シリコーン・コーティング処理した保護シートを貼り付けて、滅菌処理およびパッケージ化を行う。
【0050】
上記の各実施例は例示のみを目的として説明した。特許請求の範囲に記載する本発明の範囲に該当する本発明の多くの別の実施形態が当業者において明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による島状型傷用包帯の斜視図であり、カバー・シートが部分的に剥がされていて、島状部分が部分的に破断されて被覆されている詳細部分が露出している。
【図2】 図1のBにおける図であり、孔あけしたフィルムの封入体における傷接触層の前方側表面部の一部における上部平面図である。
【図3】 図1のAにおける図であり、平滑化処理後の孔あけしたフィルムの封入体における後面部における下部平面図である。
【図4】 切断線IV−IVに沿う図1の包帯の部分断面図である。
【図5】 図1の包帯における後部の部分的斜視図である。
【符号の説明】
1 傷用包帯
2 吸収性の層
4 前面部
6 裏地シート
7 後面部
8 保護シート
9 島状部分
10 周縁部

Claims (31)

  1. 傷用包帯において、
    吸収性の層と、
    前記吸収性の層を包囲している熱可塑性フィルムにより形成した封入体であって、当該フィルムが前記封入体の前方側において型押して孔あけした表面部、および前記封入体の後方側において平滑化して孔あけした表面部を有している、封入体と、
    前記封入体の後方側を被覆して当該封入体から外側に延出している半透過性の裏地シートと、
    前記封入体の後方側に近接して裏地シート上に配置されて当該裏地シートに対して封入体を貼り合せている接着剤層と、を備えている傷用包帯。
  2. 前記吸収性の層が親水性の発泡体の層により構成されている請求項1に記載の傷用包帯。
  3. 前記吸収性の層が50g/m乃至500g/mの範囲内の基本重量を有している請求項1または請求項2に記載の傷用包帯。
  4. 前記吸収性の層が100g/m乃至400g/mの範囲内の基本重量を有している請求項3に記載の傷用包帯。
  5. 前記吸収性の層が5g/g乃至30g/gの25℃における生理塩水に対する自由状態(無圧縮状態)の液体の吸収性を有している請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の傷用包帯。
  6. 前記熱可塑性フィルムがエチレン・メチル・アクリレート(EMA)により形成されている請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載の傷用包帯。
  7. 前記熱可塑性フィルムがメッシュ状の孔あけしたフィルムである請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項に記載の傷用包帯。
  8. 前記フィルムが5個/cm乃至50個/cmの孔を有している請求項1乃至請求項7のうちいずれか1項に記載の傷用包帯。
  9. 前記孔が0.01mm乃至2.0mmの面積を有している請求項1乃至請求項8のうちいずれか1項に記載の傷用包帯。
  10. 前記熱可塑性フィルムが1g/m乃至500g/mの基本重量を有している請求項1乃至請求項9のうちいずれか1項に記載の傷用包帯。
  11. 前記熱可塑性フィルムが10g/m乃至200g/mの基本重量を有している請求項10に記載の傷用包帯。
  12. 前記封入体が前記吸収性の層の周囲を包装する単一片の前記熱可塑性フィルムにより形成されている請求項1乃至請求項11のうちいずれか1項に記載の傷用包帯。
  13. 前記裏地シートが微小孔ポリウレタン・フィルムにより構成されている請求項1乃至請求項12のうちいずれか1項に記載の傷用包帯。
  14. 前記裏地シートが10%対100%の相対湿度差において37.5℃で300g/m/24時間乃至5000g/m/24時間の水蒸気透過率を有している請求項1乃至請求項13のうちいずれか1項に記載の傷用包帯。
  15. 前記裏地シートが10%対100%の相対湿度差において37.5℃で500g/m/24時間乃至2000g/m/24時間の水蒸気透過率を有している請求項14に記載の傷用包帯。
  16. 前記接着剤層が前記封入体から外側に延出して、前記傷用包帯を表面部に取り付けるための封入体の周囲における接着性の周縁部を形成している請求項1乃至請求項15のうちいずれか1項に記載の傷用包帯。
  17. 前記接着剤層が20g/m乃至250g/mの基本重量を有している請求項1乃至請求項16のうちいずれか1項に記載の傷用包帯。
  18. 前記接着剤層が50g/m乃至150g/mの基本重量を有している請求項1乃至請求項17のうちいずれか1項に記載の傷用包帯。
  19. 記封入体の前方側および前記接着剤層を被覆している1個以上の剥離性のコーティング処理したカバー・シートをさらに備えている請求項1乃至請求項18のうちいずれか1項に記載の傷用包帯。
  20. 無菌状態であって微生物非透過性のパウチの中にパッケージ化されている請求項1乃至請求項19のうちいずれか1項に記載の傷用包帯。
  21. 傷用包帯の製造方法において、
    吸収性の材料の層を供給する工程と、
    前記層を型押して孔あけした熱可塑性フィルムの封入体の中に包装する工程と、これらの工程に続いて、
    前記封入体の一方の側における前記熱可塑性フィルムを平滑化する工程と、
    前記封入体の一方の側における前記平滑化した熱可塑性フィルムの上に接着剤をコーティングした裏地シートを貼り付ける工程と、を含む方法。
  22. 請求項1乃至請求項20のいずれかに記載の傷用包帯を作成するための請求項21に記載の方法。
  23. 前記包装工程が前記吸収性の層の周囲を単一シートの前記型押して孔あけした熱可塑性フィルムにより包装して、当該型押して孔あけした熱可塑性フィルムにおける第1の長手方向および第2の長手方向の各端部を重ね合わせて、これらの重ね合わせた各端部を一体に貼り合せて前記封入体を形成する工程を含む請求項21または請求項22に記載の方法。
  24. 前記平滑化工程が前記封入体の一方の側の上に熱空気を吹き付ける工程を含む請求項21、請求項22または請求項23のうちいずれか1項に記載の方法。
  25. 前記平滑化工程が前記フィルムの温度を測定して前記熱空気の吹き付けを調整することにより前記フィルムにおいて到達する最高の温度を制御する工程をさらに含む請求項24に記載の方法。
  26. 記接着剤をコーティングした裏地シートを貼り付ける前に、前記封入体を所定の長さに切断する工程をさらに含む請求項21乃至請求項25のうちいずれか1項に記載の方法。
  27. 記平滑化工程と前記切断工程との間において前記封入体を冷却する工程をさらに含む請求項26に記載の方法。
  28. 請求項24に記載の方法において使用する装置において、
    孔あけして型押した熱可塑性フィルムの2個の層の間に封入した吸収性の材料の層を搬送するためのコンベヤーと、
    前記熱可塑性フィルムにおける一方の層に熱空気を吹き付けて当該一方の層を軟化して平坦化することにより当該一方の層を平滑化するように構成されているホット・エア・ブロアーと、
    前記ホット・エア・ブロアーに近接していて、前記一方の層の温度を測定するための温度センサーと、
    前記温度センサーに接続していて、当該温度センサーからの各信号に応じて前記コンベヤーおよび/または前記ホット・エア・ブロアーを調整するための制御手段と、を備えている装置。
  29. 前記温度センサーが赤外線検出器である請求項28に記載の装置。
  30. 前記ホット・エア・ブロアーが前記熱可塑性フィルムの軟化温度と当該熱可塑性フィルムの溶融温度との間の温度において熱空気を吹き付けるように構成されている請求項28または請求項29に記載の装置。
  31. 前記熱可塑性フィルムがエチレン・メチル・アクリレート・フィルムであり、前記ホット・エア・ブロアーが110℃乃至160℃の温度において熱空気を吹き付けるように構成されている請求項30に記載の装置。
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