JP4606256B2 - 産業用ロボットの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、溶接ロボット等の産業用ロボットの異常を検知する手段を備えた産業用ロボットの制御装置に関する。
従来、ロボットの速度の監視は、速度指令値と速度のフィードバック値とを比較し、その差が許容値を超える場合に、異常を検知し、ロボットの動作を停止させるようにしている。例えば、特許文献1においては、溶接ロボットの動作中に、リアルタイムで、常時、アブソリュートエンコーダデータによる現在位置算出結果と、インクリメンタルエンコーダデータによる現在位置算出結果とを比較することにより、位置検出器自体によりロボットの暴走及び位置ずれの発生を防止するようにしている。また、特許文献2においては、エンコーダ信号伝送系又はエンコーダ自体の不具合が発生した場合は、ハード的にこれを即時検出できるロボット制御装置が提案されており、リアルタイムでの絶対位置検出手段の異常検出は、ハード的な異常検出の方が即時性及び確実性において有利であることが開示されている。更に、特許文献3には、ロボットの速度指令に対する実速度の比較手段を、2つのCPUで行うことにより、より安全性を向上させるようにした技術が開示されている。
特開平4−235610号公報 実開平2−133704号公報 特開平9−66490号公報
しかしながら、上述の各文献に記載の従来技術は、速度指令値に対するフィードバック値の追従性を監視するものであり、指令値自体が間違っていたり、伝送経路の故障により間違って伝わってしまった場合には、ロボットの駆動部は、その受け取った間違った指令値に追従して動作してしまうことになり、安全性が十分であるとはいえない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、指令自体が安全であるか、又は指令が伝送系で正しく伝送されたかを、監視することができ、より安全性が優れた産業用ロボットの制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る産業用ロボットの制御装置は、ロボットの各軸目標位置算出部と、この各軸目標位置算出部からの目標位置を基にロボットの各軸を移動させるための速度指令信号を算出する速度指令生成部と、この速度指令生成部からの速度指令値とロボットのエンコーダから求まる速度フィードバック値とからロボットの各軸の移動のフィードバック制御を行う速度制御系と、前記速度指令値と前記速度フィードバック値とを比較して両者の差が許容値を超えたときに異常信号を出力する第1速度監視部と、前記目標位置算出部からの各軸目標位置を合成してロボットの姿勢を算出する各軸合成部と、この各軸合成部の姿勢算出値からロボットの各軸のアーム先端速度を算出し、このアーム先端速度が所定の安全速度を超える場合に異常信号を出力し、前記アームの先端速度が所定の安全速度以下である場合に、所定の制御サンプリング期間における前記各軸目標位置の変化分に基づいて各軸の速度を算出し、この各軸の速度に所定の余裕分を加算した安全速度異常検出値を求め、この安全速度異常検出値を出力する安全速度異常検出値算出部と、前記安全速度異常検出値と前記速度指令値とを比較して、前記速度指令値が前記安全速度異常検出値より大きい場合に異常信号を出力する第2速度監視部と、前記安全速度異常検出値と前記速度フィードバック値とを比較して、前記速度フィードバック値が前記安全速度異常検出値より大きい場合に異常信号を出力する第3速度監視部と、前記異常信号を受けて異常処理を行う異常処理部と、を有することを特徴とする。
た、前記異常処理部は、前記異常信号を入力して、ロボットの一次停止又は非常停止処理を行うと共に、異常発生の表示、外部への異常信号の出力及び警のうちの少なくとも1つの処理を行うことが好ましい。
更に、前記目標位置算出部からの目標位置は、正論理とそれを反転した負論理の信号として、前記速度指令生成部に伝送され、前記速度指令生成部に入力される前に、第1値比較部で正論理のデータと負論理のデータとが一致しているか否かを検出し、一致している場合に、前記速度指令生成部に入力されることが好ましい。更に、前記安全速度異常検出値算出部からの安全速度異常検出値は、正論理とそれを反転した負論理の信号として、前記第2及び第速度監視部に伝送され、前記第2及び第速度監視部に入力される前に、夫々第2値比較部で正論理のデータと負論理のデータとが一致しているか否かを検出し、一致している場合に、夫々前記第2及び第速度監視部に入力されることが好ましい。
本発明によれば、ロボットの目標位置算出部により算出される目標位置が正しい指令値であるか否かを、各軸合成部により算出されたロボットの目標姿勢からロボットのアーム先端の速度を計算し、これが所定の安全速度以下である場合に正しい目標位置指令値であると判断し、そうでない場合に異常処理をするので、目標位置指令値自体の誤りを検知し、ロボットが誤った指令値に従って動作する危険を回避することができる。
また、この目標位置の指令値が正しい場合に、安全速度異常検出値算出部が、目標位置の指令値に関連させて安全速度異常検出値を求め、この安全速度異常検出値を、速度指令生成部からの速度指令値及びモータからの速度フィードバック値と比較して、速度指令値又は速度フィードバック値が、安全速度異常検出値を超えた場合に、速度指令生成部で生成した速度指令値が異常であり、また、モータの回転から求まる速度フィードバック値が異常であると判断し、異常処理するので、速度のフィードバック値に加えて、速度の指令値もそれが正しいものか否かが監視され、速度指令値自体の誤りも検知することができる。これにより、速度指令値自体の誤りを検知し、ロボットが誤った速度指令値に従って動作する危険を回避することができる。
更に、請求項及びによれば、目標位置及び安全速度異常検出値の信号が正しく伝送されたか否かを検知することができ、伝送系における故障により、信号が正しく伝送されないことによるロボットの誤動作を回避することができる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は産業用ロボットとしてのアーク溶接用ロボットを示す模式図である。ロボット本体12は例えば6軸構成の垂直多関節型ロボットである。ロボット本体12の手首部分には、アーク溶接トーチ17が取り付けられている。このトーチ17から溶接ワイヤ18が被溶接部に向けて送り出され、溶接ワイヤと被溶接部との間にアークが形成されて、溶接が行われる。ロボット制御装置11には、溶接インタフェースケーブル14を介して溶接電源15が接続されており、ロボット制御装置11からからの溶接指令信号が、インタフェースケーブル14により溶接電源15に伝送され、溶接電源15からの給電によりワイヤ送給装置16が駆動されて、溶接ワイヤ18がトーチ17に送給される。教示ペンダント13はロボットの教示作業の際に使用する。
図2及び図3は本発明の実施形態に係る産業用ロボットの制御装置を示すブロック図であり、図2に示す上位CPU(中央演算処理装置)ボード20及び通信CPU30と、図3に示すサーボ制御部(CPU)40及び信号/電力変換部50とは、本実施形態の制御装置100を構成し、一の制御ボックス内に収納されている。この通信CPU30と、サーボ制御部40とはシリアル通信伝送部39により接続されている。制御装置100の信号/電力変換部50は、サーボ制御部40の出力部及び入力部側に設けられている。一方、ロボット本体60には、6軸用の交流サーボモータ61が設けられており、各モータ61には、エンコーダ62が設けられていて、サーボモータ61の回転を検出するようになっている。この溶接ロボット本体60の近傍には、ロボットに対する教示プログラムを実行するための教示ペンダント13が設けられており、この教示ペンダント13によりロボットのアームをリモート誘導したり、教示データを基にロボットを前送り操作又は後ろ送り操作するようになっている。
上位CPUボード20においては、ロボットの各軸の目標位置算出部22、各軸合成部(目標姿勢計算)23及び安全速度異常検出値算出部24の各プログラムをCPUの別タスクのソフトウエアにより実行する。教示ペンダント13等を利用して作られたロボットの動作軌跡データである教示データ21が教示ペンダント13からの信号と共に、目標位置算出部22に入力されている。この目標位置算出部22は、教示ペンダント13によるリモート誘導操作、教示データの前送り操作及び後ろ送り操作指令を基に、制御周期(数msec)毎にロボットが移動する各軸の位置を計算する。各軸の目標位置の計算値は、例えば、32bitのデータ幅を有し、目標位置算出部22は、正論理とそれをbit反転した負論理のデータとを出力する。この目標位置の正論理信号及び反転信号は、DPRAM(デュアルポートランダムアクセスメモリ)29を介して、通信CPU30に受け渡され、この通信CPU30からシリアル通信伝送部39を介して、サーボ制御部40に入力され、更に、値比較部41を介して速度指令生成部43に入力される。
また、目標位置算出部22で算出された各軸の目標位置は、各軸合成部23にも入力される。各軸合成部23においては、これらの各軸の目標位置を合成し、ロボットの姿勢を計算する。各軸合成部23で計算された目標位置のロボット姿勢は、安全速度異常検出値算出部24に入力され、この安全速度異常検出値算出部24はこのロボット姿勢について、前回計算値と、今回計算値との差分から、ロボットのTCP(Tool Center Point)、即ち、ロボットの先端に取り付けられたツール(アーク溶接用ロボットの場合には、トーチのワイヤ先端)の移動速度を計算する。このTCPはロボットが制御する点である。そして、この移動速度が安全速度(250mm/sec)以下の場合には、安全速度異常検出値=各軸目標位置−前回各軸目標値+余裕として、安全速度異常検出値を出力する。この安全速度異常検出値は、DPRAM(Dual Port Random Access Memory)29を介してサーボ制御部40に入力され、更に、値比較部42を介して速度監視部45,46に入力される。この安全速度異常検出値も、32bitのデータ幅を有し、正論理とbit反転した負論理データからなる。一方、移動速度が安全速度を超えていた場合は、安全速度異常検出値算出部24は異常信号を異常処理部25に出力する。異常処理部25は、この異常信号を入力した場合に、これを論理ゲート51に入力し、論理ゲート51を介して信号電力変換部50と一次側電源との間のスイッチ52を切り、信号電力変換部50に供給される一次側電源を遮断し、モータの動力源を断つ。なお、DPRAM29は、ランダムにアクセスできるポート(アドレスバス及びデータバス等)が2つ用意されたRAMであり、上位CPUボード20及びサーボ制御部40という2つのCPU間でデータの受け渡しのための共用メモリとなるものである。このDPRAMを使用すれば、バスを共用する共用メモリ方式に比べて互いのバスの調停回路等が不要であり、回路構成が簡素化される。
サーボ制御部40においては、速度指令生成部43及び速度監視部44,45,46の各プログラムをCPUのソフトウエアにより処理する。値比較部41は目標位置算出部22から受け取った目標位置の正論理データとbit反転した負論理データとを比較し、正常に通信されたか否かを検知する。値比較部41は、比較した結果、正論理データと反転データとが一致しなかった場合には、通信の過程で異常が発生したものとし、つまり、データが正確に伝送されなかったと判断し、異常信号を異常処理部49に出力する。値比較部41が目標位置の正論理データとbit反転した負論理データとを比較して両者が一致した場合は、正常にデータ伝送が行われたとして、この目標位置のデータを位置制御系の速度指令生成部43に出力する。一方、値比較部42においても、安全速度異常検出値算出部24から受け取った安全速度異常検出値の正論理データとbit反転した負論理データとを比較し、正常通信されたか否かを検知する。値比較部42は、正論理データとbit反転した負論理データとを比較して両者が一致した場合は、正常にデータ伝送が行われたとして、この安全速度異常検出値のデータを速度監視部45,46に出力する。値比較部42が、比較した結果、正論理データと反転データとが一致しなかった場合には、通信の過程で異常が発生し、データが正常に伝送されなかったと判断し、異常信号を異常処理部49に出力する。異常処理部49は異常処理部25と同様に異常信号を論理ゲート51に出力し、この論理ゲート51を介してスイッチ52を切り、信号電力変換部50に供給される一次側電源を遮断し、モータの動力源を断つ。
速度指令生成部43は、目標位置のデータを基に、後述する信号/電力変換部50のサーボアンプの制御周期(125μsec)毎にモータの位置を指令することにより、この経時的に変化するモータ位置としての速度指令信号を生成して出力する。この速度指令生成部43から出力された速度指令信号は、速度監視部44,45に入力される。速度監視部44は、速度指令生成部43で生成された速度指令値と、後述する位置速度変換部48で求められた速度のフィードバック値とを比較し、両者間の偏差が大きい場合には、異常処理部49に異常を通知する。速度監視部45は、速度指令生成部43で生成された速度指令値と、値比較部42を介して安全速度異常検出値算出部24から入力された安全速度異常検出値とを比較し、速度指令値の方が安全速度異常検出値よりも大きい場合は、異常と判断し、異常信号を異常処理部49に出力する。速度監視部46は後述する位置速度変換部48で算出された速度のフィードバック値と、安全速度異常検出値算出部24から入力された安全速度異常検出値とを比較し、速度フィードバック値の方が安全速度異常検出値よりも大きい場合に、異常と判断し、異常信号を異常処理部49に出力する。異常処理部49はいずれの場合も異常信号を入力したときに、論理回路51を介してスイッチ52を切り、信号電力変換部50に供給される一次側電源を遮断し、モータ61を停止させる。
速度制御系47は、速度指令生成部43から入力した速度指令値と、後述する位置速度変換部48から入力した速度のフィードバック値とから、速度フィードバック値が速度指令値に一致するように制御する速度制御信号を出力する。この速度制御信号は、信号/電力変換部50に入力され、この信号/電力変換部50にてモータを駆動するのに見合うトルク電流に増幅され、ロボット本体60の6軸のACサーボモータ61に駆動電流として出力される。ACサーボモータ61は、ロボットの各軸を動作させる駆動部であり、1台のマニピュレータについて6軸のモータがある。各サーボモータ61には、アブソリュートエンコーダ62が設けられており、このエンコーダ62により、モータのロータ位置(モータ回転内の位置)の検出と、ロボットのアームの位置(モータ多回転分の位置)の検出とを行うようになっている。そして、エンコーダ62からアームの位置(各軸の位置)情報に関する信号が出力され、この位置情報信号は位置速度変換部48にフィードバックされる。
この各軸の位置のフィードバック信号は、位置速度変換部48に入力され、位置速度変換部48にて、各軸の位置情報が各軸の速度に変換され、各軸の速度フィードバック値が求められる。つまり、位置速度変換部48は、エンコーダ62からの位置情報フィードバック信号を高速にサンプリングし、サンプリング周期毎の位置の差分として、速度を計算し、速度フィードバック値を求める。この速度フィードバック値は速度制御系47に入力されて前述の如くフィードバック制御に使用される。また、位置速度変換部48の速度フィードバック値は速度監視部46にも入力され、前述の如く、速度フィードバック値の安全速度異常検出値を超えて異常が発生していないか否かが判定される。更に、エンコーダ62からの各軸の位置情報フィードバック信号は速度指令生成部43にも入力される。速度指令生成部43は、位置を基に速度を生成するため、指令位置(目標位置)とフィードバック位置(現在位置)との差分から位置の偏差を計算する。そして、この偏差は、時々刻々と変化する目標位置の差分(今回目標位置と前回目標位置との差分)に加味される。
次に、上述の如く構成された産業用ロボットの制御装置の動作について説明する。教示ペンダント13からのリモート誘導操作、教示データの前送り/後ろ送り操作指令信号を基に、目標位置算出部22は所定の制御周期(数msec)毎に垂直多関節ロボットの6軸アームが移動する位置を6軸毎に計算する。目標位置算出部22はこの目標位置をサーボ制御部40に出力する。一方、各軸合成部23はこの目標位置情報からロボットの姿勢計算を行い、安全速度異常検出値算出部24は、今回の制御周期における各軸合成されたロボットの姿勢と、前回の制御周期におけるロボットの姿勢から、ロボットのアーム先端の速度を計算し、この速度算出値が所定の設定された安全速度(250mm/sec)を超えている場合は、教示ペンダント13から指示され目標位置算出部22で算出された目標位置の時間経過が異常であるため、安全速度異常検出値算出部24は異常信号を異常処理部25に出力する。速度算出値が安全速度以下である場合は、安全速度異常検出値算出部24は、今回の制御周期におけるロボット姿勢と、前回の制御周期におけるロボット姿勢からロボットの各軸の速度を計算し、この速度算出値に若干の余裕を持たせた値(つまり、速度算出値よりも若干大きい値)を安全速度異常検出値としてサーボ制御部40に出力する。この安全速度異常検出値は、ロボットの各軸速度がこの速度を超えた場合に、それを異常と検出する基準となるものであり、教示ペンダント13から指示された速度(実際は位置の経時変化)よりも若干速い速度までは異常とせず、それを超えた場合に異常と判断する基準となるものである。
このとき、目標位置及び安全速度異常検出値は、夫々二重化され、一つは計算結果そのものであり(正論理値)、他方はその補数(反転した負論理値)である。サーボ制御部40においては、値比較部41,42が、その受け取った正論理の信号と、bit反転された負論理の信号とを比較し、一致している場合に、サーボ制御部までは正しく伝送されたことを認識する。一致していない場合には、伝送の過程で異常が生じたことを認識し、値比較部41,42は異常信号を異常処理部49に出力する。このように、目標位置及び安全速度異常検出値の各信号は、二重化により正しく伝送されたことを確認した後、速度制御と速度監視に使用されるので、ロボット制御の安全性が著しく高まる。この信号二重化により、ハードウエアのランダムな故障の検出も可能となり、信頼性が高い指令を上位CPU20からサーボ制御部40に送ることができる。
サーボ制御部40においては、速度指令生成部43が目標位置から速度指令信号を生成して出力し、速度制御系47はこの速度指令値とエンコーダ62からフィードバックされた速度フィードバック値とから、フィードバック値が速度指令値に一致するようにフィードバック制御するための制御信号を出力する。また、速度監視部44は速度の指令値とフィードバック値とを比較して、フィードバック値と指令値との偏差が所定範囲を超えていないか否かを監視し、偏差が所定範囲を超えて大きい場合に異常処理部49に異常信号を出力する。速度監視部45は速度指令値と安全速度異常検出値とを比較し、速度指令値が安全速度異常検出値を超えている場合に異常信号を異常処理部49に出力する。更に、速度監視部46は速度のフィードバック値と安全速度異常検出値とを比較し、速度のフィードバック値が安全速度異常検出値を超えている場合に異常信号を異常処理部49に出力する。このように、速度監視部44,45,46において、速度の指令値とフィードバック値との相対的な関係の異常と、速度の指令値及びフィードバック値の安全速度異常検出値を超えるような異常が、常に監視され、このような異常が生じた場合に、異常信号が異常処理部49に入力され、論理ゲート51を介して、スイッチ52が切られ、信号電力変換部50への一次側電源が遮断され、モータ駆動が停止され、ロボットが停止する。
このように、教示データ(アーム先端位置データ及び先端の移動速度)は、目標位置算出部22で各軸の目標位置に分解され、その後、各軸合成部23を経由することによりアーム先端位置が改めて合成され、安全速度異常検出値算出部24はアーム先端位置の速度に所定の余裕分を加味して、安全速度異常検出値を算出する。そして、安全速度異常検出値算出部24はこの安全速度異常検出値を各軸の速度に分解し、後段のサーボ制御部40が各軸の目標位置を基に生成する指令速度と、前記安全速度異常検出値とを比較して、異常信号を出力するか否かが監視される。本件発明においては、ロボットの各軸目標位置指令による速度指令を2個のCPU(上位CPUボード20及びサーボ制御部40)により別の方式で計算し比較することにより、速度指令の信頼性を高めることができ、正しい安全な速度でロボットを動作させることができる。
本発明の実施形態のロボットを示す模式図である。 本発明の実施形態に係る産業用ロボットの制御装置の一部を示すブロック図である。 同じく、本発明の実施形態に係る産業用ロボットの制御装置を示し、図2の残りの部分を示すブロック図である。
符号の説明
13:教示ペンダント
20:上位CPUボード
21:教示データ
22:目標位置算出部
23:各軸合成部
24:安全速度異常検出値算出部
25、49:異常処理部
29:DPRAM
30:通信CPU
39:シリアル通信伝送部
40:サーボ制御部
41,42:値比較部
43:速度指令生成部
44、45,46:速度監視部
47:速度制御系
48:位置速度変換部
50:信号電力変換部
51:論理ゲート
52:スイッチ
60:ロボット本体
61:サーボモータ
62:エンコーダ

Claims (4)

  1. ロボットの各軸目標位置算出部と、この各軸目標位置算出部からの目標位置を基にロボットの各軸を移動させるための速度指令信号を算出する速度指令生成部と、この速度指令生成部からの速度指令値とロボットのエンコーダから求まる速度フィードバック値とからロボットの各軸の移動のフィードバック制御を行う速度制御系と、前記速度指令値と前記速度フィードバック値とを比較して両者の差が許容値を超えたときに異常信号を出力する第1速度監視部と、前記目標位置算出部からの各軸目標位置を合成してロボットの姿勢を算出する各軸合成部と、この各軸合成部の姿勢算出値からロボットの各軸のアーム先端速度を算出し、このアーム先端速度が所定の安全速度を超える場合に異常信号を出力し、前記アームの先端速度が所定の安全速度以下である場合に、所定の制御サンプリング期間における前記各軸目標位置の変化分に基づいて各軸の速度を算出し、この各軸の速度に所定の余裕分を加算した安全速度異常検出値を求め、この安全速度異常検出値を出力する安全速度異常検出値算出部と、前記安全速度異常検出値と前記速度指令値とを比較して、前記速度指令値が前記安全速度異常検出値より大きい場合に異常信号を出力する第2速度監視部と、前記安全速度異常検出値と前記速度フィードバック値とを比較して、前記速度フィードバック値が前記安全速度異常検出値より大きい場合に異常信号を出力する第3速度監視部と、前記異常信号を受けて異常処理を行う異常処理部と、を有することを特徴とする産業用ロボットの制御装置。
  2. 前記異常処理部は、前記異常信号を入力して、ロボットの一次停止又は非常停止処理を行うと共に、異常発生の表示、外部への異常信号の出力及び警のうちの少なくとも1つの処理を行うことを特徴とする請求項に記載の産業用ロボットの制御装置。
  3. 前記目標位置算出部からの目標位置は、正論理とそれを反転した負論理の信号として、前記速度指令生成部に伝送され、前記速度指令生成部に入力される前に、第1値比較部で正論理のデータと負論理のデータとが一致しているか否かを検出し、一致している場合に、前記速度指令生成部に入力されることを特徴とする請求項1又は2に記載の産業用ロボットの制御装置。
  4. 前記安全速度異常検出値算出部からの安全速度異常検出値は、正論理とそれを反転した負論理の信号として、前記第2及び第速度監視部に伝送され、前記第2及び第速度監視部に入力される前に、夫々第2値比較部で正論理のデータと負論理のデータとが一致しているか否かを検出し、一致している場合に、夫々前記第2及び第速度監視部に入力されることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の産業用ロボットの制御装置。
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