JP4605441B2 - 刺繍ミシンの刺繍枠装着機構 - Google Patents

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Description

本発明は、刺繍ミシンの刺繍枠装着機構に関し、特に加工布を保持した刺繍枠をキャリッジに装着したときに、正常な位置にロックされた状態を検出できるようにしたものに関する。
従来、矩形枠状の刺繍枠を装着することで、刺繍枠に保持した平布に各種の刺繍模様を施せるようにした刺繍ミシンが各種提案されるととともに、実用化されている。例えば、特開2002−315982号公報に記載の縫製装置は、刺繍枠移送装置に設けられたキャリッジに、刺繍枠(刺繍枠)の連結部を解除可能にロックするロック機構が設けられ、そのロック機構のロック部材に3つの検出スイッチが取付けられ、刺繍枠がロック機構を介して刺繍枠移送装置に装着される際に、刺繍枠に設けられた被検出部の配置パターンにより、刺繍枠の種類を検出するようにしてある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−315982号公報 (第3〜5頁、図2、図10)
前述した特許文献1に記載の縫製装置においては、ロック機構を介して刺繍枠をミシンの刺繍枠移送装置に装着したときに、検出スイッチにより刺繍枠の種類を検出するようになってはいるものの、ロック機構により刺繍枠が確実にロック状態にロックされているか否かを検出するようにはなっていない。そこで、例えば、刺繍枠が確実にロックされない状態、所謂、半差しの状態で刺繍縫いが実行された場合、刺繍枠のガタツキが発生し、縫いズレが生じること、等の問題がある。
請求項1に係る刺繍ミシンの刺繍枠装着機構は、刺繍対象の加工布を展張状に保持する刺繍枠を移動させるキャリッジに装着する刺繍ミシンの刺繍枠装着機構において、前記キャリッジに形成され刺繍枠の1対の連結係合部を着脱可能に装着する為の1対の連結受容部と、1対の連結係合部を1対の連結受容部に対してロックし且つ1対の連結係合部が正常な位置に装着された状態でロック位置に移動する1対のロック機構であって、連結係合部をロックするロック部材と、このロック部材をロック位置へ弾性付勢する弾性部材と、ロック部材に一体形成されロック部材をロック位置からロック解除位置へ操作する操作レバーとを夫々備えた1対のロック機構と、1対のロック機構がロック位置に位置することに基づいて1対の連結受容部に刺繍枠の1対の連結係合部が正常な位置に装着されたことを検出する検出手段であって、1対のロック部材に作動的に連結された検出用連動部材とこの検出用連動部材に設けたスイッチ操作部とこのスイッチ操作部で操作される検出スイッチとを備えた検出手段とを設けたものである。
請求項に係る刺繍ミシンの刺繍枠装着機構は、請求項の発明において、前記操作レバーは、ロック機構がロック状態にあるときは、所定の姿勢に保持され、ロック機構がロック状態にないときには、所定の姿勢とは異なる姿勢であるように構成されているものである。
請求項1の発明によれば、刺繍対象の加工布を展張状に保持する刺繍枠を移動させるキャリッジに装着する刺繍ミシンの刺繍枠装着機構において、キャリッジに刺繍枠の1対の連結係合部を着脱可能に装着する為の1対の連結受容部を設け、1対の連結受容部に刺繍枠の1対の連結係合部が正常な位置に装着された状態を検出する検出手段を設けたので、刺繍枠の1対の連結係合部をキャリッジの1対の連結受容部に装着した際に、1対の連結係合部が正常な位置に装着された装着状態が検出可能になり、刺繍枠の1対の連結受容部に対する装着が不十分な状態、所謂半差しの状態を未然に防止でき、刺繍縫いの縫いズレを確実に防止することができる。
前記1対の連結係合部を前記1対の連結受容部に対してロックし且つ連結係合部が正常な位置に装着された状態でロック位置に移動するロック機構を備え、検出手段は、1対のロック機構がロック位置に位置することに基づいて1対の連結係合部が正常な位置に装着されたことを検出するので、1対の連結係合部の正常な位置への装着状態を、1対のロック機構のロック位置への移動に基づいて確実に検出することができる。
1対のロック機構は、連結係合部をロックするロック部材と、このロック部材をロック位置へ弾性付勢する弾性部材と、ロック部材に一体形成されロック部材をロック位置からロック解除位置へ操作する操作レバーとを夫々備えたので、刺繍枠の1対の連結係合部をキャリッジの1対の連結受容部に装着した際に、ロック部材は弾性部材によるロック位置への弾性付勢により、ロック部材をロック位置にロック保持でき、しかも必要に応じて操作レバーを操作するだけで、ロック部材のロック状態を容易に解除することができる
記刺繍枠が離隔した1対の連結係合部を有し、キャリッジが1対の連結係合部に対応する1対の連結受容部と1対のロック機構と1対の操作レバーとを有するので、これら1対の連結係合部を1対のロック機構により対応する1対の連結受容部に装着してロックでき、しかも1対の操作レバーの解除操作により、これら1対の連結係合部のロック状態を容易に解除することができる
記検出手段は、1対のロック部材に作動的に連結された検出用連動部材と、この検出用連動部材に設けたスイッチ操作部と、このスイッチ操作部で操作される検出スイッチとを備えたので、1対の連結係合部を対応する1対の連結受容部に装着してロックした場合には、検出用連動部材とこれに設けたスイッチ操作部が作動しないため、検出スイッチが作動することがない。
しかし、1対の連結係合部の何れかが対応する連結受容部に装着できず、ロックされていない場合には、検出用連動部材とこれに設けたスイッチ操作部が作動した状態となり、検出スイッチがロック状態を検出できないため、所謂、刺繍枠の半差し状態の検出が可能になる
請求項の発明によれば、前記操作レバーは、ロック機構がロック状態にあるときは、所定の姿勢に保持され、ロック機構がロック状態にないときには、所定の姿勢とは異なる姿勢であるように構成されているので、ユーザーは操作レバーの姿勢を目視して、所定の姿勢の場合にロック機構のロック状態を確認できる一方、所定の姿勢とは異なる姿勢である場合に、ロック機構がロック状態にないことを確認することができる。その他請求項と同様の効果を奏する。
本実施形態における刺繍ミシンの刺繍枠装着機構は、X方向キャリッジの連結受容部に刺繍枠の連結係合部を装着した際に、ロック機構による連結係合部のロック状態を検出できるようにしてある。
図1に示すように、刺繍ミシン1は、作業テーブル9等に載置され、水平なベース部2と、このベース部2の後端部分に上下方向に立設された脚柱部3と、この脚柱部3から前方へ水平に延びるシリンダベッド4と、脚柱部3の上端部から前方へ延びるアーム部5とを備えている。ここで、シリンダベッド部の長さ方向と直交する水平方向をX方向(左右方向)とし、シリンダベッド部の長さ方向をY方向(前後方向)とする。
アーム部5には、図示しないが、ミシンモータで駆動される主軸、針棒6を介して縫針7を上下動させる針棒上下駆動機構、天秤駆動機構等が設けられている。シリンダベッド部4内には、図示を省略するが、縫針7との協働により縫目を形成する糸輪捕捉器、縫製終了時に上糸と下糸を切断する糸切り機構等が設けられている。また、脚柱部3には、作業者の手動操作により主軸を回転させて縫針7を上下動させるためのハンドプーリ8が設けられている。
次に、平布を保持する刺繍枠11を装着するとともに、袖等の筒状の布地を保持する円筒枠を回動可能に支持するY方向キャリッジ21について、図2〜図4に基づいて説明する。但し、これら刺繍枠11や円筒枠を装着するY方向キャリッジ21をY方向に移動させるY方向駆動機構は、脚柱部3からベース部2に亙って配設されているが、そのY方向駆動機構については、本発明に直接関係しないため、その説明を省略する。
図2〜図3に示すように、Y方向キャリッジ21は、左右方向に幅広で鉛直向きのベース板22と、そのベース板22の上端部に固着した側面視略L字状のキャリッジ支持板23等を有し、Y方向駆動機構によりY方向に移動駆動される。Y方向キャリッジ21のベース板22にX方向キャリッジ40(これが刺繍枠を移動させるキャリッジに相当する)が装備されている。
先ず、そのX方向キャリッジ40をX方向に移動駆動する駆動機構について説明すると、図2〜図4に示すように、ベース板22の上端部に、側面視略L字状のキャリッジ支持板23の縦壁部23aが固着され、キャリッジ支持板23の水平壁部23bの左右端部が部分的に下方に曲げ形成され、左右方向に延びるガイド軸24の両端部が夫々支持される。縦壁部23aには、縦壁部23aの一部を前方に切り起こした左右方向に延びるガイドレール部23cが前方突出状に形成されている。
後述するキャリッジベース板41の左右方向中央部の後端部に、側面視クランク状に一段高いガイド支持部41aが一体形成され、X方向キャリッジ40は、支持部材42にガイド軸24を挿通させて、しかも、ガイド支持部41aの上面に固着したガイドブロック43に形成されたレール溝を、ガイドレール部23cに前方から係合させることにより、左右方向に移動可能に支持されている。
キャリッジ支持板23の左右両端部にプーリ25,27が枢支軸26,28により夫々回転可能に枢支され、これらプーリ25,27に亙ってタイミングベルト29が掛け渡されている。ここで、タイミングベルト29の一部にガイドブロック43の前端部が連結されている。ここで、右側のプーリ25には大径の第2従動ギヤ30が一体形成されており、その第2従動ギヤ30に噛合する第1従動ギヤ31がキャリッジ支持板23に回転可能に枢支されている。ベース板22の後面に、ステッピングモータからなるキャリッジ駆動モータ32が前向きに取付けられ、その駆動軸に固着された駆動ギヤ33が第1従動ギヤ31に噛合されている。
それ故、キャリッジ駆動モータ32が回転駆動された場合、X方向キャリッジ40は、第1及び第2従動ギヤ30,31とタイミングベルト29を介して、ガイド軸24及びガイドレール部23cに支持されながら左右方向に移動するようになっている。
X方向キャリッジ40は、水平な平板状のキャリッジベース板41と、その上面に固着された正面視略U字状の支持部材42等からなり、刺繍対象の加工布を展張状に保持する刺繍枠11を、直交する2方向、つまりX方向とY方向へ移動させる刺繍枠装着機構45等を備えている。
X方向キャリッジ40に設けられた刺繍枠装着機構45について説明する。この刺繍枠装着機構45は、X方向キャリッジ40に形成された左右1対のロック機構46,47、左右1対の連結受容部48,49、刺繍枠11の装着状態を検出する装着状態検出機構50等を有している。
先ず、左右1対のロック機構46,47について説明する。但し、これら1対のロック機構46,47は左右対象であって同様の構成であるため、右側ロック機構46について説明するものとする。ここで、各ロック機構46,47は、刺繍枠11の連結係合部14,15を連結受容部48,49に装着した状態で連結係合部14,15をロックするものである。
ここで、刺繍枠11は、図5に示すように、矩形枠状の外枠12と、その外枠12に加工布を狭持状態で内嵌される内枠13と、外枠12に平行状に離間して固着された左右1対の連結係合部14,15等を有している。各連結係合部14,15は金属製の板部材であり、各連結係合部14,15には、枠保持レバー54の係合部54dが嵌入可能な矩形状の係合穴14a,15aが形成されている。
キャリッジベース板41の上面の右端部に、刺繍枠11の右側の連結係合部15が挿入可能な所定幅及び高さを有する門型の枠保持部材52が固着され、その枠保持部材52の上面に矩形状の切欠き穴52aが形成されている。ここで、キャリッジベース板41と、枠保持部材52とで構成される通路であって、刺繍枠11の連結係合部14を着脱可能に装着するための右側連結受容部48が形成されている。
キャリッジベース板41の上面に固着された側面視L字状の支持金具53に枠保持レバー54が前後方向向きの枢支ピン55を介して回動自在に枢支されている。ここで、枠保持レバー54は、図2,図4に示すように、枢支ピン55付近の支点部54aと、その支点部54aを含む左側部分のロック部材54bと、そのロック部材54bよりも外側の操作レバー54cとを有している。
ロック部材54bの左端部に、下方に突出した係合部54dが一体形成され、切欠き穴52a内に嵌入している。それ故、枠保持レバー54(ロック部材54b)は、支点部54aにより前後方向向きの軸心回り(刺繍枠11の装着方向と平行な軸心回り)に回動可能になっている。
枠保持レバー54のロック部材54bは、その直ぐ後側において支持金具53に固着された左右方向向きのバネ受けピンに巻装されたコイルバネ56(これがロック部材54bをロック位置に弾性付勢する弾性部材に相当する)のバネ力により、ロック部材54bが下方のロック位置に付勢されている。
また、係合部54dの前部の下端部に、連結係合部15が前方からの挿入を容易にする傾斜状の案内面が形成されている。ロック部材54bと一体形成された操作レバー54cの右端部には、刺繍枠11の連結係合部のロック状態を解除する解除操作部54fが一体形成されている。
枠保持レバー54は、解除操作部54fを操作しない通常の場合には、コイルバネ56によりロック部材54bの下端面を枠保持部材52の上面に当接した略水平状のロック位置に保持されているが、コイルバネ56のバネ力に抗して解除操作部54fを下方に押し下げることにより、支点部54aを介してロック部材54bが略水平なロック位置から上方のロック解除位置に揺動可能になっている。
このように、ロック部材54bがロック解除位置に揺動したときに、連結係合部14のロック状態を解除できるようになっている。ところで、枠保持部材52の後端に位置するように、逆U字状の位置規制バネ体57が枠保持部材52にビス止めされている。ところで、刺繍枠11の連結係合部14を右側連結受容部48の正規の位置に装着したとき、連結係合部14の後端で位置規制バネ体57を後方に押圧するため、位置規制バネ体57により連結係合部14は位置規制バネ体57のバネ力により前方に弾性的に付勢されるようになっている。
左側のロック機構47についても右側のロック機構46と左右対象に設けられ、切欠き穴62aを有し係合受容部49を形成する枠保持部材62と、支持金具63に枢支ピン65を介して回動自在に枢支され、係合部64d及び支点部64aを有するロック部材64bと操作レバー64cとを一体形成しコイルバネ66で弾性付勢された枠保持レバー64等を有している。
さらに、位置規制バネ体67が枠保持部材62の後端に位置するように枠保持部材62にビス止めされている。ここで、これらキャリッジベース板41と枠保持部材62により、刺繍枠11の連結係合部15を着脱可能に装着可能な通路である左側連結受容部49が形成されている。
次に、装着状態検出機構50について説明する。装着状態検出機構50は、1対のロック部材54bに作動的に連結された検出用連動部材70と、この検出用連動部材70に設けたスイッチ操作部70aと、このスイッチ操作部70aで操作される検出スイッチ71とを備えている。
先ず、左右1対のロック部材54b,64bに作動的に連結された検出用連動部材70について説明する。
図2,図4,図7に示すように、検出用連動部材70は合成樹脂製であり、右側連結部70bと左側連結部70cとを一体的に連結した左右対象なクランク状に形成され、その中央部の枢支壁部70dにおいて、支持部材42の前端部に夫々支持された枢支軸72に回動可能に枢支され、水平なロック検出位置と、上方に揺動したロック非検出位置とに切り換え可能になっている。
検出用連動部材70は、更に、枢支軸72に巻装されたコイルバネ73のバネ力により、右側及び左側連結部70b,70cの後端部が下方に付勢されており、右側連結部70bの後端部が右側のロック部材54bの左端部に上側から当接するとともに、左側連結部70cの後端部が左側のロック部材64bの右端部に上側から当接している。
検出用連動部材70の左右方向中央部より左側寄りの後端に、スイッチ操作部70aが後方突出状に一体形成され、そのスイッチ操作部70aの右側には、スイッチ操作部70aが水平位置のときに「L」レベル信号を出力し、上方に揺動した揺動位置のときに「H」レベル信号を出力するロック状態検出スイッチ71が取付け金具により支持部材42に固着されている。
ここで、ロック状態検出スイッチ71から出力されるロック状態検出信号を用いたロック状態検出制御の制御系を簡単に説明すると、図6に示すように、CPUやROM及びRAM、入出力ポート等を有するコントロールユニット(マイクロコンピュータ)75に、ロック状態検出スイッチ71が接続されるとともに、複数のスイッチからなるスイッチ群76aと、デイスプレイ76bを有する操作パネル76が接続されている。
コントロールユニット75は、刺繍ミシン1全体の制御を司る一方、本発明に関するロック状態検出制御を実行する。そのロック状態検出制御に際しては、図7に示すように、ロック状態検出スイッチ71の出力が、刺繍枠11が装着されていない「L」レベル信号から、刺繍枠11の装着動作中における「H」レベル信号に変わり、刺繍枠11が確実に正常な位置に装着されて、ロック部材54b,64bによる連結係合部14,15のロックが確実に行われて、再度「L」レベル信号に変化したことで、連結係合部14,15をロックしたロック状態が検出される。
ところで、Y方向キャリッジ21に円筒枠駆動体78が回動可能に支持され、その円筒枠駆動体78に図示しない円筒枠が着脱可能に装着できるようになっているが、本発明に直接関係しないため、その説明を省略する。
次に、このように構成された刺繍枠装着機構45の作用及び効果について説明する。
刺繍枠11の装着に際して、図4に示すように、刺繍枠11の左右の連結係合部14,15を対応する連結受容部48,49の内部に夫々同時に押し込む。このとき、各連結係合部14,15の後端がロック部材54b,64bの係合部の傾斜面64e(左側のみ図示)に当接しながら後方へ移動するため、図8,図9に示すように、ロック部材54b,64bが係合部の傾斜面64eにより支点部54a,64aを夫々回動中心として上側のロック解除位置(図9参照)に揺動し、操作レバー54c,64cは下方に揺動する。
この状態において、検出用連動部材70は、その左右両側の連結部70b,70cが各ロック部材54b,64bの先端部の上方揺動に応動して、枢支軸72を回動中心として、図9に示すように、後側が上側に揺動したロック非検出位置に切換えられる。このとき、ロック状態検出スイッチ71は、スイッチ操作部70aの作動により、「L」レベル信号に代えて、「H」レベルのロック状態検出信号を出力する。
その後、左右の係合部54d,64dが連結係合部14,15の係合穴14a,15aに対応したとき、図10〜図12に示すように、各係合部54d,64dが連結係合部14,15の係合穴14a,15aに夫々嵌まり込む為、左右のロック部材54b,64bは夫々水平なロック検出位置に復帰するのと同時に、検出用連動部材70も元のロック位置に回動する。
その結果、ロック状態検出スイッチ71は、スイッチ操作部70aで操作されないため、「H」レベル信号に代えて、「L」レベルのロック状態検出信号を出力する。このとき、図12に示すように、各位置規制バネ体57,67は、対応する連結係合部14,15の後端をバネ力により前方に弾性付勢している。
それ故、図11に示すように、左側のロック部材64bについて説明すると、連結係合部15の係合穴15aと後端との間の係合部15bの前端が位置規制バネ体67のバネ力でロック部材の64dの後端に押圧当接されて前後方向に位置決めされるとともに、右側においても同様に、連結係合部14の係合穴14aと後端との間の係合部14bの前端が、位置規制バネ体57のバネ力でロック部材の54dの後端に押圧当接されて前後方向位置が位置決めされるため、刺繍枠11の前後方向のガタを解消することができる。
このように、刺繍枠11の連結係合部14,15が係合穴14a,15aを介して、ロック部材54b,64bにより連結受容部48,49に夫々確実にロックされた場合、左右のロック部材54b,64bは夫々水平なロック位置に復帰し、検出用連動部材70が元のロック検出位置に回動して、ロック状態検出スイッチ71からのロック状態検出信号が、「L」レベル→「H」レベル→「L」レベルに切り換えられるため、コントロールユニットは、刺繍枠11が正常な位置に装着されてロックされたロック状態を検出する。
一方、図13に示すように、右側のロック部材54bは正常にロックされてロック位置に切換えられたが、左側のロック部材64bがロックされない状態(図9参照)、所謂、半差しの状態が発生した場合には、その左側連結部70cが左側のロック部材64bの先端部の上方揺動に応動して揺動保持されているため、検出用連動部材70はロック非検出位置に切換えられた状態になっている。
この場合には、コントロールユニット75は、ロック状態検出スイッチ71からのロック状態検出信号が、「L」レベル→「H」レベルに切り換えられたが、「L」レベルに切り換えられていないため、刺繍枠11の半差し状態を検出し、ディスプレイ76bにエラー表示を行う。
その逆に、左側のロック部材64bは正常にロックされてロック位置に切換えられたが、右側のロック部材54bがロックされない状態が生じた、所謂、半差し状態が発生した場合にも同様に、検出用連動部材70はロック非検出位置に切換えられた状態になる。この場合にも、コントロールユニット75は、ロック状態検出スイッチ71からのロック状態検出信号が「H」レベルであるため、同様にディスプレイ76bにエラー表示を行う。
そこで、ユーザーがディスプレイ76bに表示されたエラー表示を参照して、刺繍枠11の半差し状態に気づき、刺繍枠11を確実に奥まで十分に押し込むようにして、正常なロック状態を実現することができる。このように、刺繍枠11の半差し状態を確実に検出できるため、縫いズレを未然に防止することができる。
ところで、ロック部材54b,64bの各支点部54a,64aは、刺繍枠11の連結係合部14,15を連結受容部48,49に夫々装着する際の装着方向、つまり前後方向と平行な枢支ピン55,65で回動可能であり、連結係合部14,15の係合部14b,15bにおけるロック部材54d,64dに後方から当接する部位においては、位置規制バネ体57のバネ力で、枢支ピン55,65と平行な前方に押圧されているため、位置規制バネ体57のバネ力がロック部材54d,64dをロック解除方向に作用するものではない。
刺繍枠11を取り外す場合には、枠保持レバー54の操作レバー54cを下方に操作することで、係合部54dと係合穴14a,15aの係合が夫々解除され、連結係合部14,15が位置規制バネ体57により前方に押し出されるので、刺繍枠11を手前に引き抜いて取外すことができる。
また、刺繍枠11が離隔した1対の連結係合部14,15を有し、X方向キャリッジ40が1対の連結係合部14,15に対応する1対の連結受容部48,49と1対のロック機構46,47と1対の操作レバー54c,64cとを有するので、これら1対の連結係合部14,15を1対のロック機構46,47により対応する1対の連結受容部48,49に装着してロックでき、しかも1対の操作レバー54c,64cの解除操作により、これら1対の連結係合部14,15のロック状態を容易に解除することができる。
また、検出手段として、1対のロック部材54b,64bに作動的に連結された検出用連動部材70と、この検出用連動部材70に設けたスイッチ操作部70aと、このスイッチ操作部70aで操作されるロック状態検出スイッチ71とを備えたので、1対の連結係合部14,15を対応する1対の連結受容部48,49に装着してロックできた場合には、検出用連動部材70とこれに設けたスイッチ操作部70aが作動しないため、ロック状態検出スイッチ71が作動することがない。
しかし、1対の連結係合部14,15の何れかが対応する1対の連結受容部48,49に確実に装着できず、ロックされていない場合には、検出用連動部材70とこれに設けたスイッチ操作部70aが作動した状態となり、ロック状態検出スイッチ71がロック状態を検出できないため、所謂、刺繍枠11の半差し状態を確実に検出することができる。
また、連結係合部14,15は互いに離間した1対の連結係合部14,15を有し、連結受容部48,49も連結係合部14,15の各々に対応してこれを受容する1対の連結受容部48,49を備え、ロック機構46,47は、1対の連結係合部14,15の何れもが対応する1対の連結受容部48,49に装着された状態でロック位置に移動するので、互いに離間した1対の連結係合部14,15を介して、比較的大きな刺繍枠11でも安定姿勢で且つ簡単な装着操作により装着することができるとともに、ロック機構46,47がロック位置に移動することにより、連結係合部14,15の全てが対応する連結受容部48,49に装着されたことを確実に検出することができる。
また、操作レバー54c,64cは、ロック機構46,47がロック状態にあるときは、水平な姿勢(ロック検出位置)に保持され、ロック機構46,47がロック状態にないときには、水平な姿勢とは異なる揺動姿勢(ロック非検出位置)であるように構成されているので、ユーザーは操作レバー54c,64cの姿勢を目視して、水平な姿勢の場合にロック機構46,47のロック状態を確認できる一方、揺動姿勢である場合に、ロック機構46,47がロック状態にないことを確認することができる。
次に、前記実施の形態の変更形態について説明する。
1〕刺繍枠装着機構45は、左右1対の連結係合部14a,15aを有する刺繍枠11を装着するようにしたが、1対の連結係合部を有する帽子枠等、平枠以外の刺繍枠を装着するように構成してもよい。
〕ロック機構は、ロック部材をロック位置に回動切換えするロック方式に代えて、前後方向又は左右方向にスライドさせるスライド方式等、各種のロック方式を採用したロック機構を設けるようにしてもよい。
〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係る刺繍ミシンの側面図である。 X方向キャリッジの斜視図である。 X方向キャリッジの側面図である。 X方向キャリッジの平面図である。 刺繍枠の平面図である。 ロック状態検出制御の制御系のブロック図である。 ロック状態検出スイッチの出力信号を示す図である。 図4のH−H線縦断正面図である。 図8のI−I線縦断側面図である。 図4のJ−J線縦断正面図である。 図10のK−K線縦断側面図である。 刺繍枠を装着した図4相当図である。 図4のM−M線縦断正面図である。
1 刺繍ミシン
11 刺繍枠
14,15 連結係合部
40 X方向キャリッジ
45 刺繍枠装着機構
46,47 ロック機構
48,49 連結受容部
54b,64b ロック部材
54c,64c 操作レバー
56,66 コイルバネ
70 検出用連動部材
70a スイッチ操作部
71 ロック状態検出スイッチ

Claims (2)

  1. 刺繍対象の加工布を展張状に保持する刺繍枠を移動させるキャリッジに装着する刺繍ミシンの刺繍枠装着機構において、
    前記キャリッジに形成され刺繍枠の1対の連結係合部を着脱可能に装着する為の1対の連結受容部と、
    前記1対の連結係合部を前記1対の連結受容部に対してロックし且つ前記1対の連結係合部が正常な位置に装着された状態でロック位置に移動する1対のロック機構であって、前記連結係合部をロックするロック部材と、このロック部材をロック位置へ弾性付勢する弾性部材と、ロック部材に一体形成されロック部材をロック位置からロック解除位置へ操作する操作レバーとを夫々備えた1対のロック機構と、
    前記1対のロック機構が前記ロック位置に位置することに基づいて前記1対の連結受容部に刺繍枠の1対の連結係合部が正常な位置に装着されたことを検出する検出手段であって、1対のロック部材に作動的に連結された検出用連動部材とこの検出用連動部材に設けたスイッチ操作部とこのスイッチ操作部で操作される検出スイッチとを備えた検出手段と、
    を設けたことを特徴とする刺繍ミシンの刺繍枠装着機構。
  2. 前記操作レバーは、前記ロック機構がロック状態にあるときは、所定の姿勢に保持され、前記ロック機構がロック状態にないときには、前記所定の姿勢とは異なる姿勢であるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の刺繍ミシンの刺繍枠装着機構。
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