JP4605267B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4605267B2
JP4605267B2 JP2008194008A JP2008194008A JP4605267B2 JP 4605267 B2 JP4605267 B2 JP 4605267B2 JP 2008194008 A JP2008194008 A JP 2008194008A JP 2008194008 A JP2008194008 A JP 2008194008A JP 4605267 B2 JP4605267 B2 JP 4605267B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
image forming
roller
manual feed
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008194008A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010032725A (ja
Inventor
哲也 岡野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2008194008A priority Critical patent/JP4605267B2/ja
Priority to US12/510,317 priority patent/US8238766B2/en
Publication of JP2010032725A publication Critical patent/JP2010032725A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4605267B2 publication Critical patent/JP4605267B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/65Apparatus which relate to the handling of copy material
    • G03G15/6502Supplying of sheet copy material; Cassettes therefor
    • G03G15/6514Manual supply devices
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/65Apparatus which relate to the handling of copy material
    • G03G15/6502Supplying of sheet copy material; Cassettes therefor
    • G03G15/6508Automatic supply devices interacting with the rest of the apparatus, e.g. selection of a specific cassette
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00362Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
    • G03G2215/00367The feeding path segment where particular handling of the copy medium occurs, segments being adjacent and non-overlapping. Each segment is identified by the most downstream point in the segment, so that for instance the segment labelled "Fixing device" is referring to the path between the "Transfer device" and the "Fixing device"
    • G03G2215/00379Copy medium holder
    • G03G2215/00383Cassette
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00362Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
    • G03G2215/00367The feeding path segment where particular handling of the copy medium occurs, segments being adjacent and non-overlapping. Each segment is identified by the most downstream point in the segment, so that for instance the segment labelled "Fixing device" is referring to the path between the "Transfer device" and the "Fixing device"
    • G03G2215/00379Copy medium holder
    • G03G2215/00392Manual input tray

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Manual Feeding Of Sheets (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に積載部と手差し口との両方から被記録媒体を供給可能な画像形成装置に関する。
従来より画像形成装置として、給紙トレイ(積載部)に積載された用紙(被記録媒体)に対して印刷を行うトレイ印刷機能に加え、ユーザにより手差し口から挿入された用紙に対して印刷を行う手差し印刷機能を備えたものが知られている。例えば、特許文献1に記載の画像形成装置では、手差し口からの用紙の搬送路と、給紙トレイからの用紙の搬送路とが、レジストローラの手前で合流し、その下流で画像形成部に至るように構成されている。こうした画像形成装置では、例えば、印刷動作を開始する際に、手差し口から用紙が差し込まれているかを検知し、用紙が検知された場合にはその用紙を画像形成部に供給して印刷を行い、手差し口からの用紙が検知されない場合には給紙トレイの用紙を画像形成部に供給して印刷を行う構成となっている。
特開2008−074533公報
しかしながら、手差し口にはユーザが任意のタイミングで用紙を差し込むことが可能である。そのため、トレイからの用紙の搬送中に手差し口から用紙が差し込まれると、両方の用紙が重なった状態で搬送されてしまい、一つの画像が2枚の用紙にわたって印刷されたり、あるいは深刻なジャムを生じたりするおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、積載部からの被記録媒体の供給中に手差し口から別の被記録媒体が挿入された場合における不具合の発生を抑制することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、第1の発明に係る画像形成装置は、被記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、被記録媒体を前記画像形成部へ搬送する搬送ローラと、被記録媒体が積載される積載部と、手差し口から前記搬送ローラに至る手差し路と、前記積載部から前記搬送ローラに至る供給路と、前記積載部の被記録媒体を前記供給路を介して前記搬送ローラに搬送する供給手段と、前記手差し口から前記手差し路に挿入された被記録媒体を検知する第1検知手段と、前記供給路の被記録媒体を検知する第2検知手段と、前記積載部の被記録媒体を前記供給手段により前記搬送ローラに搬送する動作の途中、または、前記搬送ローラにより前記画像形成部へ供給する動作の途中で、前記第1検知手段により前記手差し口から挿入された被記録媒体が検知された場合に、前記手差し口からの被記録媒体と前記積載部からの被記録媒体とのうち、先行する被記録媒体の画像形成面上に後続の被記録媒体が重なる第1状態で前記両被記録媒体が前記画像形成部に搬送されるか、あるいは後続の被記録媒体の画像形成面上に先行する被記録媒体が重なる第2状態で前記両被記録媒体が前記画像形成部に搬送されるかを前記第1検知手段及び前記第2検知手段の検知結果に基づいて判断し、前記第1状態で搬送されると判断した場合には画像形成動作を中断し、前記第2状態で搬送されると判断した場合には画像形成動作を続行する制御手段と、を備える。
第1の発明によれば、積載部の被記録媒体を画像形成部に供給し画像形成部による画像形成動作を実行する途中で、手差し口より被記録媒体が挿入された場合に、画像形成動作を中断する。これにより、例えば一つの画像が2枚の被記録媒体上にわたって形成されたり、あるいは重送される被記録媒体がジャムを生じたりといった不具合の発生を抑制することができる。
また、例えば後続の被記録媒体が先行する被記録媒体の画像形成面と反対側に重なるような場合には、先行する被記録媒体上に正常に画像を形成できる可能性が高くなり、被記録媒体の無駄な消費を防ぐことや画像形成の作業をやり直す手間を省くことが可能である。
第2の発明は、第1の発明において、前記制御手段は、前記第2状態で両被記録媒体が搬送され、かつ後続の被記録媒体が前記搬送ローラに到達する前に先行する被記録媒体の斜行補正を実行可能と判断された場合には、前記搬送ローラにより先行する被記録媒体の斜行補正動作を実行して画像形成動作を続行し、後続の被記録媒体が前記搬送ローラに到達する前に先行する被記録媒体の斜行補正を実行不能と判断された場合には、画像形成動作を中断する。
第2の発明によれば、画像形成面側に重なる被記録媒体が先行する場合において、後続の被記録媒体が搬送ローラに到達する前に先行する被記録媒体の斜行補正を実行可能と判断された場合に、搬送ローラにより先行する被記録媒体の斜行補正動作を実行する。これにより、斜行が矯正された状態で搬送される先行の被記録媒体上に画像形成を行うことができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記搬送ローラと前記画像形成部との間に被記録媒体を検知する第3検知手段を備え、前記制御手段は、前記画像形成動作を実行する際に、前記第3検知手段による被記録媒体の検知タイミングが規定期間内であるか否かに基づいて被記録媒体の搬送エラーの有無を判定し、また、前記手差し口からの被記録媒体が先行した状態で前記積載部からの被記録媒体とともに重送されると前記第1検知手段及び前記第2検知手段の検知結果に基づいて判断した場合には、前記手差し口からの被記録媒体が単独で搬送される場合よりも短い規定期間に基づいて前記搬送エラーの有無を判定する。
第3の発明によれば、手差し口からの被記録媒体が先行した状態で重送される場合には、通常よりも被記録媒体の搬送状態が不安定になる可能性が高いと考えられる。そのため、そのような場合に通常よりも判定条件を厳しくすることで、手差し口からの被記録媒体が正常に積載部からの被記録媒体よりも先行した位置にあるかを正確に判断することができ、それにより搬送エラーによるトラブルの発生を抑制することができる。
第4の発明は、第1または第2の発明において、前記搬送ローラと前記画像形成部との間に被記録媒体を検知する第3検知手段を備え、前記制御手段は、前記両被記録媒体が前記第1状態で搬送されると判断した場合であっても、前記第1検知手段により前記手差し口から挿入された被記録媒体が検知されたときに、前記先行する前記給紙トレイからの被記録媒体の後端が、前記搬送ローラに対して上流側でかつ、前記搬送ローラに対して前記搬送ローラから前記第3検知手段までの距離と等しい距離となる位置から前記搬送ローラまでの範囲内にあると前記第2検知手段の検知手段に基づいて判断した場合には、画像形成動作を続行し、先行する被記録媒体の後端が前記搬送ローラを通過してから前記後続の被記録媒体の先端が前記第3検知手段に到達する前に前記搬送ローラを停止させる。
第4の発明によれば、先行する被記録媒体と後続の被記録媒体とが重なった状態で搬送ローラで搬送され、かつ先行する被記録媒体の後端が搬送ローラを通過したときに後続の被記録媒体の先端が第3検知手段に到達しないと判断した場合には、画像形成動作を続行し、先行する被記録媒体の後端が搬送ローラを通過してから後続の被記録媒体の先端が第3検知手段に到達する前に搬送ローラを停止させる。これにより、先行する被記録媒体と後続の被記録媒体とが重なった状態で搬送ローラに搬送された場合でも、両被記録媒体が画像形成部の前で分離されるため、画像形成動作を停止させずに済む。また、後続の被記録媒体は、第3検知手段の手前の位置で先行する被記録媒体と分離されるため、第3検知手段による被記録媒体の検知を正確に行うことができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記制御手段は、次の画像形成動作の実行時に、停止させた前記搬送ローラを回転させ、前記後続の被記録媒体を前記画像形成部に送る。
第5の発明によれば、先行する被記録媒体から分離された後続の被記録媒体を次の画像形成動作に利用することができるため、画像形成の作業を止めずに済み、使い勝手がよい。
第6の発明は、第1から第5のいずれか一つの発明において、前記第1検知手段は、被記録媒体に当接することで揺動可能な揺動部材の動作に基づいて検知を行うものであって、前記揺動部材の揺動に連動し、前記手差し口からの被記録媒体の挿入可能タイミングを示すインジケータ部材を備える。
第6の発明によれば、第1検知手段が有する揺動部材に連動するインジケータ部材により手差し口からの被記録媒体の挿入可能タイミングが示されるため、手差し口から被記録媒体を連続的に挿入しての画像形成作業を円滑に行うことができる。
本発明によれば、積載部の被記録媒体を画像形成部に供給し画像形成部による画像形成動作を実行する途中で、手差し口より被記録媒体が挿入された場合には、画像形成動作を中断する。これにより、例えば一つの画像が2枚の被記録媒体上にわたって形成されたり、あるいは重送される被記録媒体がジャムを生じたりといった不具合の発生を抑制することができる。
次に本発明の一実施形態について図1から図14を参照して説明する。
1.プリンタの全体構成
図1は、本発明の画像形成装置の一例であるプリンタ1の概略構成を示す側断面図である。本プリンタ1は4色(ブラックK、イエローY、マゼンタM、シアンC)のトナーを用いてカラー画像を形成するダイレクトタンデム式のカラープリンタである。以下の説明においては、図1における左側を前方とする。また、図1において、各色間で同一の構成部品については、適宜符号を省略する。
プリンタ1は、本体ケーシング2を備えており、その本体ケーシング2内の底部に複数の用紙3(被記録媒体の一例)を積載可能な給紙トレイ4(積載部の一例)を備えている。給紙トレイ4の前端上方には給紙ローラ5(供給手段の一例)が設けられ、この給紙ローラ5の回転に伴って給紙トレイ4内の最上位に積載された用紙3が本体ケーシング2内の前部に設けられた供給路P1に送り出される。この供給路P1は、給紙ローラ5の位置から上方に向けて延び、かつ弧状に湾曲している。
供給路P1の上端には、駆動ローラ6A及び従動ローラ6Bを有するレジストローラ6(搬送ローラの一例)が設けられている。レジストローラ6の駆動ローラ6Aは、ソレノイドスイッチ6C(図2参照)を備えたギア機構(図示せず)を介してメインモータ47に接続されており、ソレノイドスイッチ6Cがオフのときにメインモータ47の駆動力が駆動ローラ6Aに伝達され、オンのときにメインモータ47の駆動力が遮断される。
また、本体ケーシング2内の前面には、前側に傾倒可能な手差しガイド7が設けられ、その内側にユーザが用紙3等の被記録媒体を挿入可能な手差し口8が開口している。手差しガイド7は、前側に倒した状態で用紙3の一部を載せ、側壁部を用紙3の幅に合わせることで、手差し口8から挿入される際の用紙3の姿勢を整えることができる。手差し口8は、手差し路P2を介してレジストローラ6に連通しており、また、レジストローラ6から後方には、後述する画像形成部12のベルトユニット13に連通する搬送路P3が形成されている。
レジストローラ6は、供給路P1から送り込まれた用紙3と手差し路P2から送り込まれた用紙3とを搬送路P3を介して後述する画像形成部12のベルトユニット13上へ搬送することが可能である。また、供給路P1、手差し路P2、搬送路P3上には、それぞれレジ前センサ9、手差しセンサ10、レジ後センサ11が設けられている。各センサ9,10,11は、それぞれの位置において用紙3の有無を検知する。
画像形成部12は、ベルトユニット13、露光部18、プロセス部20、定着部31などを備えている。
ベルトユニット13は、前後一対のベルト支持ローラ14間に、ポリカーボネート等からなる環状のベルト15を張架した構成となっている。そして、後側のベルト支持ローラ14が回転駆動されることにより、ベルト15が図示時計周り方向に循環移動し、ベルト15上面に担持された用紙3が後方へ搬送される。また、ベルト15の内側には、4つの転写ローラ16が設けられている。
ベルトユニット13の上方には、露光部18及びプロセス部20が設けられている。露光部18は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色に対応した4つのLEDユニットを備えており、各露光部18は、その下端部にLEDヘッド19を有している。各露光部18は、形成すべき画像データに基づいて発光制御され、LEDヘッド19から感光ドラム28の表面に光を照射する。
プロセス部20は、上記4色に対応した4つのプロセスカートリッジ20K,20Y,20M,20Cを備えている。各プロセスカートリッジ20K〜20Cは、カートリッジフレーム21と、このカートリッジフレーム21に対し着脱可能に装着される現像カートリッジ22とを備えている。各現像カートリッジ22は、現像剤である各色のトナーを収容するトナー収容室23を備え、その下側に供給ローラ24、現像ローラ25、層厚規制ブレード26、アジテータ27等を備えている。
トナー収容室23から放出されたトナーは、供給ローラ24の回転により現像ローラ25に供給され、供給ローラ24と現像ローラ25との間で正に摩擦帯電される。さらに、現像ローラ25上に供給されたトナーは、現像ローラ25の回転に伴って、層厚規制ブレード26と現像ローラ25との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ25上に担持される。
カートリッジフレーム21の下部には、表面が正帯電性の感光層によって覆われた感光ドラム28と、スコロトロン型の帯電器29とが設けられている。感光ドラム28は、対応する転写ローラ16との間でベルト15を介してニップを構成している。画像形成時には、感光ドラム28の表面が帯電器29により一様に正帯電される。そして、その正帯電された部分が露光部18により露光されて、感光ドラム28の表面に静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ25上に担持され正帯電されているトナーが感光ドラム28表面の静電潜像に供給され、これにより感光ドラム28の静電潜像が可視像化される。その後、各感光ドラム28の表面上に担持されたトナー像は、用紙3が感光ドラム28と転写ローラ16との間の各ニップ位置を通過する間に、転写ローラ16に印加される負極性の転写電圧によって用紙3上に順次転写される。
トナー像が転写された用紙3は、次いでベルトユニット13により定着器31に搬送される。定着器31は、熱源を有する加熱ローラ31Aと、用紙3を加熱ローラ31A側へ押圧する加圧ローラ31Bとを備えている。用紙3が定着器31を通過する間に、用紙3の画像形成面側が加熱ローラ31Aに押し付けられ、転写されたトナー像が紙面に熱定着される。定着器31の下流側には、用紙3の有無を検知する排紙センサ32が設けられている。定着器31により熱定着された用紙3は、上方へ搬送され、排出ローラ33により本体ケーシング2の上面に排出される。
2.電気的構成
図2は、プリンタ1の電気的構成を概略的に示すブロック図である。
プリンタ1は、同図に示すように、CPU40(制御手段の一例)、ROM41、RAM42、NVRAM(不揮発性メモリ)43、ネットワークインターフェイス44を備え、これらに既述の画像形成部12、レジストローラ6のソレノイドスイッチ6C、レジ前センサ9、手差しセンサ10、レジ後センサ11や、表示部45、操作部46、メインモータ47などが接続されている。
ROM41には、後述するトレイ給紙処理や手差し給紙処理など、このプリンタ1の動作を実行するための各種プログラムが記憶されており、CPU40は、ROM41から読み出したプログラムに従って、その処理結果をRAM42またはNVRAM43に記憶させながら各部の制御を行う。ネットワークインターフェイス44は、通信回線を介して外部のコンピュータ(図示せず)等に接続され、これにより相互のデータ通信が可能となっている。
表示部45は、液晶ディスプレイやランプ等を備え、各種の設定画面や装置の動作状態等を表示することが可能である。操作部46は、複数のボタンを備え、ユーザにより各種の入力操作が可能である。メインモータ47は、図示しないギア機構を介して、既述の給紙ローラ5、レジストローラ6、ベルト支持ローラ14、現像ローラ25、感光ドラム28、加熱ローラ31A等を同期的に回転させる。
3.給紙機構
図3は、プリンタ1の給紙機構を概略的に示した図である。プリンタ1では、以下に示すトレイ給紙処理若しくは手差し給紙処理により、給紙トレイ4に積載された用紙3または手差し口8から挿入された用紙3を画像形成部12に供給して印刷を行う。
(トレイ給紙処理)
図4は、トレイ給紙処理の流れを示すフローチャートである。
CPU40は、外部のコンピュータ等からネットワークインターフェイス44を介して印刷指令と印刷データを受信すると印刷処理(印刷データの展開処理など)の実行を開始し、その印刷処理において用紙3の搬送を開始させる搬送開始要求が発生すると、印刷処理に並行してこのトレイ給紙処理を開始する。
図4に示すように、CPU40は、まず手差しセンサ10がオンであるかを調べ(S101)、オンである場合(S101:Yes)、即ち手差し路P2に用紙3が挿入されている場合には、このトレイ給紙処理を終了する。この場合、後述の手差し給紙処理により手差し口8から挿入された用紙3が画像形成部12に供給され印刷が行われる。
手差しセンサがオフの場合(S101:No)には、メインモータ47を駆動しその駆動力により給紙ローラ5の回転を開始する(S102)。これにより、給紙トレイ4に積載された用紙3が供給路P1に送り出される。そして、CPU40は、送り出された用紙3の先端がレジ前センサ9をオンにするのを待機し(S103)、レジ前センサ9がオンになると(S103:Yes)、続いて用紙3の先端がスキュー補正開始位置C1(図3参照)に到達するのを待機する(S104)。
このスキュー補正開始位置C1は、レジストローラ6の上流側にあり、以下に示すように用紙3の先端がこの位置C1を通過したときにソレノイドスイッチ6Cをオンにすると、用紙3の先端がレジストローラ6に到達するまでに、レジストローラ6が確実に停止するような位置に定められている。なお、CPU40は、レジ前センサ9がオンになってから所定期間が経過したことをもって用紙3の先端がスキュー補正開始位置C1に到達したと判断する。
CPU40は、用紙3の先端がスキュー補正開始位置C1に到達すると(S104:Yes)、レジストローラ6のソレノイドスイッチ6Cをオンとし、レジストローラ6の回転を停止させる(S105)。続いて、CPU40は、所定のスキュー補正時間が経過するのを待機する(S106)。このスキュー補正時間が経過するまでの間に、給紙ローラ5により送り出される用紙3の先端が停止状態のレジストローラ6に突き当たる。
そして、CPU40が、スキュー補正時間経過後(S106:Yes)にソレノイドスイッチ6Cをオフとしてレジストローラ6を再び回転させると(S107)、用紙3が斜行補正された状態でレジストローラ6に挟持され、ベルトユニット13に向けて搬送される。なお、その後、CPU40は、印刷処理において、用紙3の先端がレジ後センサ11をオンにしたことを検知すると、その検知タイミングに基づいて感光ドラム28上への画像の書き込み(露光)を行うことにより、用紙3とそこに転写される画像との位置合わせを行う。
(手差し給紙処理)
図5から図8は、手差し給紙処理の流れを示すフローチャートであり、図9から図13は給紙機構における2枚の用紙3A,3Bの位置関係を例示する図である。以下、手差し口8から挿入された用紙3と給紙トレイ4からの用紙3とを区別する場合には前者の符号を3A、後者の符号を3Bとする。
この手差し給紙処理は、プリンタ1が印刷可能状態にあるときにCPU40の制御により定期的に実行される。図5に示すように、CPU40は、まず手差しセンサ10がオンであるかを判断し(S201)、オンでない場合(S201:No)には、この手差し給紙処理を終了する。また、手差し口8から用紙3Aが差し込まれることにより、手差しセンサ10がオンになった場合(S201:Yes)には、既述のトレイ給紙処理により給紙トレイ4からの用紙3Bを給紙ローラ5若しくはレジストローラ6により搬送中であるかを判断する(S202)。
給紙トレイ4からの用紙3Bを搬送中ではない場合(S202:No)には、図6に示すように、レジストローラ6の回転を停止させ(S301)、スキュー補正時間が経過するのを待機する(S302)。この間にユーザにより挿入された用紙3Aの先端が停止状態のレジストローラ6に突き当たる。そして、CPU40は、スキュー補正時間の経過後(S302:Yes)に再びレジストローラ6を回転させ(S303)、所定の手差し引き込み時間の経過後(S304:Yes)に再度レジストローラ6を停止させる(S305)。これにより、ユーザが差し込んだ用紙3Aの先端部が斜行が矯正された状態で所定長さ分レジストローラ6に引き込まれ、保持されるため、ユーザは手で支えていた用紙3Aから手を離すことができる。
続いてCPU40は、レジストローラ6を停止させた状態で既述の印刷処理における搬送開始要求の発生を待機する(S306)。そして、搬送開始要求が発生すると(S306:Yes)、レジストローラ6を回転させ(S307)、この手差し給紙処理を終了する。これにより、手差し口8から挿入された用紙3Aがベルト15上に搬送され、用紙3A上に印刷が行われる。
一方、CPU40は、図5のS202において、手差しセンサ10がオンになったときに、既述のトレイ給紙処理において給紙ローラ5若しくはレジストローラ6により給紙トレイ4からの用紙3Bを搬送中であった場合(S202:Yes)には、その用紙3Bの先端がスキュー補正開始位置C1を通過したかを判断する(S203)。ここで、給紙トレイ4からの用紙3Bの先端がスキュー補正開始位置C1を通過していないと判断される場合とは、後述するように、手差し口8からの用紙3Aが先行し、かつ給紙トレイ4からの用紙3Bの先端がレジストローラ6に到達するまでに手差し口8からの用紙3Aに対しレジストローラ6による斜行補正動作を実行可能であると判断される場合をいう。
また、逆に給紙トレイ4からの用紙3Bの先端がスキュー補正開始位置C1を通過していると判断される場合とは、給紙トレイ4からの用紙3Bの先端がレジストローラ6に到達するまでに手差し口8からの用紙3Aに対しレジストローラ6による斜行補正動作を実行可能でないと判断される場合であり、給紙トレイ4からの用紙3Bが手差し口8からの用紙3Aより先行する場合を含む。CPU40は、給紙トレイ4からの用紙3Bの先端が既にスキュー補正開始位置C1を通過していると判断される場合(S203:Yes)には、図7に示すように、さらにその用紙3Bの後端がレジ前センサ9の位置を通過したかを判断する(S401)。
CPU40は、給紙トレイ4からの用紙3Bの後端がレジ前センサ9の位置を通過している場合(S401:Yes)には、続いて、その用紙3Bの後端がレジストローラ6の上流側長さL1の範囲内にあるかを判断する(S402)。ここで、長さL1は、図3に示すように、レジストローラ6からレジ後センサ11までの距離とほぼ等しくされている。そして、CPU40は、給紙トレイ4からの用紙3Bの後端がレジストローラ6の上流側長さL1の範囲内にある場合(S402:Yes)には、その用紙3Bの後端がレジストローラ6を通過するのを待機する(S403)。
この間に手差し口8から挿入された用紙3Aの先端がレジストローラ6に到達した場合には、例えば図9に示すように、その用紙3Aの先端が給紙トレイ4からの用紙3Bの上面(画像形成面)側に重なった状態でレジストローラ6に引き込まれる。CPU40は、給紙トレイ4からの用紙3Bの後端がレジストローラ6を通過すると(S403:Yes)、レジストローラ6を停止する(S404)。これにより、図10に示すように、先行する給紙トレイ4からの用紙3Bは、ベルト15により後方へ搬送され、後続の手差し口8からの用紙3Aは、その先端がレジ後センサ11に至る前の位置で停止する。
続いてCPU40は、次の搬送開始要求を待機し(S405)、搬送開始要求が発生するとレジストローラ6を回転させ(S406)、手差し口8からの用紙3Aを後方へ搬送する。その後、CPU40は、既述のように用紙3Aの先端がレジ後センサ11をオンにしたタイミングに基づいて感光ドラム28上への画像の書き込み位置を調整し、用紙3Aへの印刷を行う。
S401にて給紙トレイ4からの用紙3Bの後端がレジ前センサ9の位置を通過していない場合(S401:No)、あるいはS402にて用紙3Bの後端がレジストローラ6の上流側L1の範囲より上流側にある場合(S402:No)には、手差しセンサ10がオフであるかを判断する(S407)。ここで、手差しセンサ10がオフになる場合とは、例えばユーザにより一旦手差し口8に差し込まれた用紙3Aが引き抜かれた場合であり、このような場合(S407:Yes)には、この手差し給紙処理を終了する。
また、手差しセンサ10がオンの場合(S407:No)には、所定のタイムアウト時間が経過していない間(S408:No)は、S407に戻り、手差しセンサ10がオフになるかを判断する。そして、手差しセンサ10がオンのままタイムアウト時間が経過した場合(S408:Yes)には、ジャム処理を行う(S409)。このジャム処理では、メインモータ47の駆動を停止することで、プリンタ1全体において用紙3の搬送を停止するとともに、画像形成動作を停止し、表示部45にジャムエラーが生じた旨を表示する。
上述のようにジャムエラーの有無の判定時において、一旦オンになった手差しセンサ10が所定期間内にオフになるかを判断し(S407,408)、オフになった場合にエラーではないと判断をすることで、判定の精度を高めることができる。なお、S401でNo若しくはS402でNoの場合に、手差しセンサ10がオフになるかの判断(S407,408)を行わずに、ただちにジャム処理を行うようにしても良い。
ここで、図11に示すように、プリンタ1で使用可能な(搬送可能な)用紙3の最小長さをL0[mm]、手差しセンサ10からレジストローラ6のニップ位置までの長さをL2[mm]、レジストローラ6による用紙3の搬送速度をα[mm/sec]としたときに、手差しセンサ10がオンになってからオフになるまでの時間を考える。
ユーザにより挿入される用紙3の先端が手差しセンサ10からレジストローラ6に至るまでの時間は不定であるので、ここでは無視する。すると、用紙3の先端がレジストローラ6のニップ位置にある状態から搬送速度αにより搬送されると、長さL0の用紙3Bの後端が手差しセンサ10を通過するまでにかかる時間は、(L0−L2)/α[sec]となる。即ち、用紙3が正常に搬送されていれば、少なくとも(L0−L2)/α[sec]以上の時間手差しセンサ10がオンになり、手差しセンサ10がこれ未満の時間でオフになれば、その間に手差し口8に差し込まれた用紙3Aが引き抜かれたと判断することができる。そこで、上述の処理においてタイムアウト時間を(L0−L2)/α[sec]とすることで、給紙トレイ4からの用紙3Bの搬送中に、手差し口8に差し込まれた用紙3Aが引き抜かれた場合に、エラーと判断して画像形成動作を停止することを抑制することができる。
上述のように手差しセンサ10がオンのままタイムアウト時間が経過した場合(S408:Yes)には、例えば、図12に示すように、先行する給紙トレイ4からの用紙3Bの上面(画像形成面)に後続の手差しセンサ10からの用紙3Aが重なった状態で搬送されていると判断される。この状態で画像形成を続行すると、画像が2枚の用紙3A,3Bに跨って印刷されてしまう可能性が高い。また、この状態で画像形成を続行すると、後続の用紙3Aの上面先端部分に余白が形成されない場合があり、後続の用紙3Aがそのような状態で定着器31に至ると、未定着状態のトナーが加熱ローラ31Aに接着し、用紙3Aが定着器31に巻き込まれてしまい、除去が容易でない状態になる可能性がある。従って、2枚の用紙3A,3Bが図12のような状態で搬送される場合には、メインモータ47を停止し画像形成動作を中断することで、上述のような事態の発生を未然に防ぐことができる。
CPU40は、図5のS201にて、手差しセンサ10がオンになったときに、既述のトレイ給紙処理により給紙トレイ4からの用紙3Bを搬送中であって(S202:Yes)、かつその用紙3Bの先端がスキュー補正開始位置C1を通過していない場合(S203:No)には、図8に示すように、この処理と並行して実行されているトレイ給紙処理を中断する(S501)。なお、このとき給紙ローラ5による搬送中の給紙トレイ4の用紙3に対する送り出しは続行される。そして、CPU40は、レジストローラ6を停止し(S502)、その状態でスキュー補正時間が経過するのを待機する(S503)。この間に手差し口8から挿入された用紙3Aの先端がレジストローラ6に突き当たる。
そして、CPU40は、スキュー補正時間が経過した後(S503:Yes)、レジストローラ6を回転させ(S504)、その状態で手差し引き込み時間が経過するのを待機する(S505)。これにより、用紙3Aが斜行補正された状態でレジストローラ6により引き込まれる。手差し引き込み時間が経過すると(S505:Yes)、レジストローラ6を停止する(S506)。これにより、手差し口8から挿入された用紙3Aがレジストローラ6に引き込まれた状態で保持されるため、ユーザは挿入した用紙3Aから手を離すことができる。
続いて、CPU40は、レジストローラ6により手差し口8からの用紙3Aを挟持した状態で、給紙トレイ4からの用紙3Bの先端がレジストローラ6に到達し、スキュー補正時間が経過するのを待機し(S507)、スキュー補正時間の経過後(S507:Yes)、レジストローラ6を回転させる(S508)。これにより、例えば図13に示すように、給紙トレイ4からの用紙3Bが斜行補正された状態で先行する手差し口8からの用紙3Aの下側に重なった状態でレジストローラ6に引き込まれ、両用紙3A,3Bが重送される。
その後、CPU40は、先行する手差し口8からの用紙3Aの先端がレジ後センサ11に検知されるタイミングに基づいて画像の書き込み位置を調整し、手差し口8からの用紙3A上に印刷を行う。
ここで、用紙3の搬送中に各センサ9,10,11,32における用紙3の検知タイミングに基づいて搬送エラーのチェックを行っている。即ち、給紙トレイ4からの用紙3Bがレジ前センサ9をオンにしてから規定期間内にレジ後センサ11がオンにならない場合、若しくは手差しセンサ10がオンになってから規定時間内にレジ後センサ11がオンにならない場合に搬送エラーが生じたと判断し、画像形成動作を停止する。CPU40は、上述のように手差し口8からの用紙3Aが先行した状態で2枚の用紙3A,3Bが重送される場合に、搬送エラーのチェックのための規定時間を手差し口8からの用紙3Aが単独で搬送される場合よりも短く設定する。
これは、ユーザにより手差しされた用紙3Aは、給紙トレイ4からの用紙3Bに比べ位置が不安定になりやすいためで、こうした場合にエラーの判定条件を通常より厳しくすることで、手差し口8からの用紙3Aが正常に給紙トレイ4からの用紙3Aよりも先行した位置にあるかを正確に判断することができ、それにより搬送エラーによるトラブルの発生を抑制することができる。なお、上記規定時間は、手差し口8からの用紙3Aをレジストローラ6で引き込み、レジストローラ6の回転を再度開始した時点から、用紙3A先端がレジ後センサ11に到達するまでの時間に基づいて計測しても良い。
(手差しインジケータ)
図14は、手差しインジケータ50周りの構成を簡略に示した図である。
この手差しインジケータ50は、手差し口8より複数枚の用紙3を連続して挿入して印刷を行う際に、先行する用紙3に続いて、後続の用紙3を手差し口8に挿入するタイミングをユーザに示すためのものである。
本体ケーシング2の前面には、手差し口8の近傍に窓部51が設けられており、手差しインジケータ50は、窓部51内に進出して外側から目視可能な許可位置(実線)と、目視不能な不許可位置(二点鎖線)との間で変位可能に設けられている。また、手差しセンサ10は、手差し路P2を横切るオフ位置(実線)から、手差し路P2内の用紙3に当接して手差し路P2から退避したオン位置(二点鎖線)までの間を揺動可能な揺動部材10Aを備えており、この揺動部材10Aに基づいて検知信号を出力するように構成されている。揺動部材10Aは、図示しないバネ部材よりオフ位置側に付勢されている。
そして、手差しインジケータ50は、揺動部材10Aがオフ位置にあるときには揺動部材10Aにより押圧されて許可位置に位置し、揺動部材10Aがオン位置にあるときには揺動部材10Aの押圧がなくなるために不許可位置に位置するように構成されている。なお、手差しインジケータと揺動部材とは、両者が連動するように機械的に連結されていても良く、あるいは揺動部材そのものに外部から目視可能なインジケータ部を設けても良い。
ここで、
揺動部材10Aオン位置からレジストローラ6のニップ位置までの距離:x[mm]
揺動部材10Aオフ位置からレジストローラ6のニップ位置までの距離:y[mm]
ユーザによる用紙3の挿入時に想定される最大挿入速度:α[mm/sec]
レジストローラ6による最小用紙搬送速度:β[mm/sec]
としたときに、手差しインジケータ50により手差しタイミングを適切に表示させるための条件を求める。
手差しインジケータ50が適切に動作するには、揺動部材10Aがオン位置となったタイミングで挿入された用紙3が先に挿入された用紙3とがレジストローラ6のニップ位置において分離していればよい。先の用紙3と後続の用紙3とが分離するためには、先の用紙3の後端がオフ位置を通過してからレジストローラ6のニップ位置に到達するまでの時間が、後の用紙3の先端がオン位置を通過してからレジストローラ6のニップ位置に到達するまでの時間より小さければよいことから、次式が成り立つことが条件となる。
[数1]
(y/β)<(x/α)
ここで、レジストローラ6が最大速度で回転中に手差しセンサ10がオンになった場合に、CPU40がソレノイドスイッチ6Cをオンしてレジストローラ6の回転が完全に停止するまでに要する時間をz[sec]とすると、手差し口8から挿入された用紙3の先端をレジストローラ6で止めることが可能な用紙3の最大挿入速度は、x/z[mm/sec]になり、この値がαの上限値となる。
具体的に例を挙げると、
揺動部材10Aオン位置からレジストローラ6のニップ位置までの距離:x=50[mm]
揺動部材10Aオフ位置からレジストローラ6のニップ位置までの距離:y[mm]
レジストローラ6による最小用紙搬送速度:β=60[mm/sec]
レジストローラ6の停止時間:z=0.2[sec]
とし、想定される最大挿入速度αを前述の上限値とすると、
[数2]
α=x/z=50/0.2=250[mm/sec]
従って数1より、
[数3]
(y/β)<(x/α)=(y/60)<(50/250)
よって、
[数4]
y<12[mm]
従って、上記の例では、揺動部材10Aのオフ位置からレジストローラ6のニップ位置までの距離を12mm未満に設定することで、用紙3を最小用紙搬送速度で搬送している場合(厚紙印刷の場合など)であっても、先に挿入された用紙3と後に挿入された用紙3とを分離することができる。以上のように、ユーザは、手差しインジケータ50が不許可位置から許可位置に変位したのを見て後続の用紙3を挿入することにより、前の用紙3との重送が生じない適切なタイミングで用紙3を挿入することができる。これにより、連続した手差し給紙での印刷を円滑に行うことができる。
4.本実施形態の効果
以上のように本実施形態によれば、給紙トレイ4の用紙3Bを画像形成部12に供給して画像形成動作を実行する途中で、手差し口8より用紙3Aが挿入された場合には、画像形成動作を中断する。これにより、例えば一つの画像が2枚の用紙3A,3B上にわたって形成されたり、あるいは重送される用紙3A,3Bがジャムを生じたりといった不具合の発生を抑制することができる。
また、先行する用紙3Bの画像形成面上に後続の用紙3Aが重なった状態で画像形成部12に搬送されると判断した場合に画像形成動作を中断し、その状態で画像形成部12に搬送されないと判断した場合には画像形成動作を続行する。これにより、例えば後続の用紙3Bが先行する用紙3Aの画像形成面と反対側に重なるような場合には、先行する用紙3A上に正常に画像を形成できる可能性が高くなり、用紙3の無駄な消費を防ぐことや画像形成の作業をやり直す手間を省くことが可能である。
また、画像形成面側に重なる用紙3Aが先行する場合において、後続の用紙3がレジストローラ6に到達する前に先行する用紙3Aの斜行補正を実行可能と判断された場合に、レジストローラ6により先行する用紙3Aの斜行補正動作を実行する。これにより、斜行が矯正された状態で搬送される用紙3Aに対して画像形成を行うことができる。
また、手差し口8からの用紙3Aが先行した状態で重送される場合には、通常よりも用紙3Aの搬送状態が不安定になる可能性が高いと考えられる。そのため、そのような場合に通常よりも判定条件を厳しくすることで、手差し口8からの用紙3Aが正常に給紙トレイ4からの用紙3Aよりも先行した位置にあるかを正確に判断することができ、それにより搬送エラーによるトラブルの発生を抑制することができる。
また、先行する用紙3Bと後続の用紙3Aとが重なった状態でレジストローラ6で搬送され、かつ先行する用紙3Bの後端がレジストローラ6を通過したときに後続の用紙3Aの先端がレジ後センサ11に到達しないと判断した場合には、画像形成動作を続行し、先行する用紙3Bの後端がレジストローラ6を通過してから後続の用紙3Aの先端がレジ後センサ11に到達する前にレジストローラ6を停止させる。これにより、先行する用紙3Aと後続の用紙3Bとが重なった状態でレジストローラ6に搬送された場合でも、両用紙3A,3Bが画像形成部12の前で分離されるため、画像形成動作を停止させずに済む。また、後続の用紙3Aは、レジ後センサ11の手前の位置で先行する用紙3Bと分離されるため、レジ後センサ11による用紙3A,3Bの検知を正確に行うことができる。
また、先行する用紙3Bから分離された後続の用紙3Aを次の画像形成動作に利用することができるため、画像形成の作業を止めずに済み、使い勝手がよい。
また、手差しセンサ10が有する揺動部材10Aに連動する手差しインジケータ50により手差し口8からの用紙3の挿入可能タイミングが示されるため、手差し口8から用紙3を連続的に挿入しての画像形成作業を円滑に行うことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、手差し口からの用紙が給紙トレイからの用紙の画像形成面側に重なる構成のものを示したが、本発明は、逆に給紙トレイからの用紙が手差し口からの用紙の画像形成面側に重なる構成のものにも適用することができる。
(2)上記実施形態では、本発明を直接転写方式のカラープリンタに適用した例を示したが、本発明は、例えば中間転写方式のプリンタや、モノクロのプリンタ、さらにはインクジェット方式のプリンタ等、他の方式の画像形成装置にも適用することができる。
本発明のプリンタの概略構成を示す側断面図 プリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図 プリンタの給紙機構を概略的に示した図 トレイ給紙処理の流れを示すフローチャート 手差し給紙処理の流れを示すフローチャート 手差し給紙処理の流れを示すフローチャート 手差し給紙処理の流れを示すフローチャート 手差し給紙処理の流れを示すフローチャート 給紙機構における2枚の用紙の位置関係を例示する図 給紙機構における2枚の用紙の位置関係(図9の後の状態)を例示する図 給紙機構における2枚の用紙の位置関係を例示する図 給紙機構における2枚の用紙の位置関係を例示する図 給紙機構における2枚の用紙の位置関係を例示する図 手差しインジケータ周りの構成を簡略に示した図
1...プリンタ(画像形成装置)
3...用紙(被記録媒体)
4...給紙トレイ(積載部)
5...供給ローラ(供給手段)
6...レジストローラ(搬送ローラ)
8...手差し口
10...手差しセンサ(第1検知手段)
10A...揺動部材
11...レジ後センサ(第3検知手段)
12...画像形成部
40...CPU(制御手段)
50...手差しインジケータ(インジケータ部材)
P1...供給路
P2...手差し路

Claims (6)

  1. 被記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
    被記録媒体を前記画像形成部へ搬送する搬送ローラと、
    被記録媒体が積載される積載部と、
    手差し口から前記搬送ローラに至る手差し路と、
    前記積載部から前記搬送ローラに至る供給路と、
    前記積載部の被記録媒体を前記供給路を介して前記搬送ローラに搬送する供給手段と、
    前記手差し口から前記手差し路に挿入された被記録媒体を検知する第1検知手段と、
    前記供給路の被記録媒体を検知する第2検知手段と、
    前記積載部の被記録媒体を前記供給手段により前記搬送ローラに搬送する動作の途中、または、前記搬送ローラにより前記画像形成部へ供給する動作の途中で、前記第1検知手段により前記手差し口から挿入された被記録媒体が検知された場合に、前記手差し口からの被記録媒体と前記積載部からの被記録媒体とのうち、先行する被記録媒体の画像形成面上に後続の被記録媒体が重なる第1状態で前記両被記録媒体が前記画像形成部に搬送されるか、あるいは、後続の被記録媒体の画像形成面上に先行する被記録媒体が重なる第2状態で前記両被記録媒体が前記画像形成部に搬送されるかを前記第1検知手段及び前記第2検知手段の検知結果に基づいて判断し、前記第1状態で搬送されると判断した場合には画像形成動作を中断し、前記第2状態で搬送されると判断した場合には画像形成動作を続行する制御手段と、
    を備える画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記第2状態で両被記録媒体が搬送されかつ後続の被記録媒体が前記搬送ローラに到達する前に先行する被記録媒体の斜行補正を実行可能と判断された場合には、前記搬送ローラにより先行する被記録媒体の斜行補正動作を実行して画像形成動作を続行し、前記第1状態で両被記録媒体が搬送されるか、あるいは前記第2状態で両被記録媒体が搬送されかつ後続の被記録媒体が前記搬送ローラに到達する前に先行する被記録媒体の斜行補正を実行不能と判断された場合には、画像形成動作を中断する。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記搬送ローラと前記画像形成部との間に被記録媒体を検知する第3検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記画像形成動作を実行する際に、前記第3検知手段による被記録媒体の検知タイミングが規定期間内であるか否かに基づいて被記録媒体の搬送エラーの有無を判定し、また、前記手差し口からの被記録媒体が先行した状態で前記積載部からの被記録媒体とともに重送されると前記第1検知手段及び前記第2検知手段の検知結果に基づいて判断した場合には、前記手差し口からの被記録媒体が単独で搬送される場合よりも短い規定期間に基づいて前記搬送エラーの有無を判定する。
  4. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記搬送ローラと前記画像形成部との間に被記録媒体を検知する第3検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記両被記録媒体が前記第1状態で搬送されると判断した場合であっても、前記第1検知手段により前記手差し口から挿入された被記録媒体が検知されたときに、前記先行する前記給紙トレイからの被記録媒体の後端が、前記搬送ローラに対して上流側でかつ、前記搬送ローラに対して前記搬送ローラから前記第3検知手段までの距離と等しい距離となる位置から前記搬送ローラまでの範囲内にあると前記第2検知手段の検知手段に基づいて判断した場合には、画像形成動作を続行し、先行する被記録媒体の後端が前記搬送ローラを通過してから前記後続の被記録媒体の先端が前記第3検知手段に到達する前に前記搬送ローラを停止させる。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、次の画像形成動作の実行時に、停止させた前記搬送ローラを回転させ、前記後続の被記録媒体を前記画像形成部に送る。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記第1検知手段は、被記録媒体に当接することで揺動可能な揺動部材の動作に基づいて検知を行うものであって、
    前記揺動部材の揺動に連動し、前記手差し口からの被記録媒体の挿入可能タイミングを示すインジケータ部材を備える。
JP2008194008A 2008-07-28 2008-07-28 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4605267B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008194008A JP4605267B2 (ja) 2008-07-28 2008-07-28 画像形成装置
US12/510,317 US8238766B2 (en) 2008-07-28 2009-07-28 Image forming apparatus for printing on sheets fed from a stacking unit and a manual feed slot

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008194008A JP4605267B2 (ja) 2008-07-28 2008-07-28 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010032725A JP2010032725A (ja) 2010-02-12
JP4605267B2 true JP4605267B2 (ja) 2011-01-05

Family

ID=41568764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008194008A Expired - Fee Related JP4605267B2 (ja) 2008-07-28 2008-07-28 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8238766B2 (ja)
JP (1) JP4605267B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5195880B2 (ja) 2010-11-29 2013-05-15 ブラザー工業株式会社 印刷装置
JP5327209B2 (ja) * 2010-11-29 2013-10-30 ブラザー工業株式会社 印刷装置
JP5729202B2 (ja) * 2011-08-02 2015-06-03 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP5942680B2 (ja) * 2012-08-03 2016-06-29 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52166542U (ja) * 1976-06-10 1977-12-16
JPH0527491A (ja) * 1991-07-19 1993-02-05 Minolta Camera Co Ltd 画像形成装置
JPH08224924A (ja) * 1994-11-02 1996-09-03 Samsung Electronics Co Ltd 画像記録装置の給紙方法
JP2003237981A (ja) * 2001-12-12 2003-08-27 Canon Inc シート搬送装置及び画像形成装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62174777A (ja) * 1986-01-28 1987-07-31 Minolta Camera Co Ltd 複写装置
JP2001235980A (ja) 2000-02-23 2001-08-31 Murata Mach Ltd 画像形成装置
US6836640B2 (en) 2001-12-12 2004-12-28 Canon Kabushiki Kaisha Sheet conveying apparatus and image forming apparatus
KR100491579B1 (ko) * 2003-07-01 2005-05-27 삼성전자주식회사 화상형성장치의 인쇄용지 잼 판단 방법
JP4189748B2 (ja) 2003-12-26 2008-12-03 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2006062816A (ja) 2004-08-26 2006-03-09 Canon Inc 画像形成装置およびその制御方法
JP2006160431A (ja) 2004-12-06 2006-06-22 Canon Inc 画像記録装置
JP4432952B2 (ja) 2006-09-20 2010-03-17 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
US7676165B2 (en) * 2006-09-26 2010-03-09 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and control method therefor

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52166542U (ja) * 1976-06-10 1977-12-16
JPH0527491A (ja) * 1991-07-19 1993-02-05 Minolta Camera Co Ltd 画像形成装置
JPH08224924A (ja) * 1994-11-02 1996-09-03 Samsung Electronics Co Ltd 画像記録装置の給紙方法
JP2003237981A (ja) * 2001-12-12 2003-08-27 Canon Inc シート搬送装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20100021185A1 (en) 2010-01-28
US8238766B2 (en) 2012-08-07
JP2010032725A (ja) 2010-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5358607B2 (ja) 画像形成装置
JP4668689B2 (ja) 画像形成装置及びネットワークプリンタシステム
JP4605267B2 (ja) 画像形成装置
JP7155707B2 (ja) 画像形成装置
JP2009186798A (ja) 画像形成装置
US8023837B2 (en) Image forming apparatus capable of preventing a sheet jamming during detected abnormal situations
JP4697193B2 (ja) 印刷装置
JP2007076782A (ja) 手差し給紙装置,画像形成装置,手差し給紙方法および画像形成方法
JP2010228841A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP5939121B2 (ja) 画像形成装置
JP4371019B2 (ja) 連帳プリンタ
JP5599107B2 (ja) 画像形成装置及び給紙装置
JP2012188247A (ja) 画像形成装置
JP5757858B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP5083942B2 (ja) 画像形成装置
JP2010085659A (ja) 搬送装置、搬送システム、画像形成装置、画像形成システム、及びプログラム
JP4638929B2 (ja) 画像形成装置
JP2007297199A (ja) 給紙装置および画像形成装置
JP7290192B2 (ja) 画像形成装置
JP5899956B2 (ja) 画像形成装置およびシート搬送プログラム
JP4823889B2 (ja) 画像形成装置の重送防止機構、及びこれを備えた画像形成装置
JP2005194012A (ja) 画像形成装置
JP2001348129A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP2008107654A (ja) 画像形成装置
JP2006151564A (ja) シート搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100907

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100920

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4605267

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees