JP4604379B2 - 映像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顔前にて使用され、映像と共に外界の像を提供する映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、顔前にて使用され、表示した映像の光と外界からの光を眼に導いて、映像と外界の像を提供する映像表示装置が、個人用の情報供給手段として提案されている。広い視界を確保するために、映像を表示する表示部は装置の周辺部に配置され、表示部からの光を眼に導くための接眼光学系と、接眼光学系を保持する透明板が眼の前に配置される。表示部からの光を反射して外界からの光を透過させる反射型のホログラム素子を接眼光学系として用いることで、映像の拡大虚像を外界の像に重ねて提供することも行われている。
【0003】
このような装置は、眼鏡のような形状とされるのが一般的であり、使用者は日常生活のあらゆる場面で装置を使用することができる。例えば、歩行中でも映像観察が可能である。
【0004】
接眼光学系であるホログラム素子は、透明板の表面に貼り付けられるか、あるいは透明板の内部に設けられる。後者の構成は、傾斜した端面を有する2つの素片を接合することにより透明板を作製し、その接合面にホログラム素子をあらかじめ貼り付けておくことで実現されている。この構成では、表示部からの光を透明板の端部より導き入れ、対向する2つの表面で反射しながらホログラム素子に導く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の映像表示装置では、接眼光学系であるホログラム素子の側端面は透明板の表面に対して略垂直になっており、使用者の視線の方向に対して大きな角度差がない。このため、外部からの光がホログラム素子の側端面で反射されて眼に入射する。また、同様な理由で、透明板の端面で反射されて眼に入射する光もあり、2つの素片を接合して透明板とした構成では、接合面で反射されて眼に入射する光もある。これらの光は、反射されなければ眼に入射しないはずの光であり、本来の方向とは別の方向から眼に入射して、使用者に提供する像の質を低下させることになる。
【0006】
また、図27の上面図に示すように、2つの素片13a、13bを嵌合し、隙間13gを接着剤32で充填して素片13a、13bを接着して透明板を形成すると、接着剤32の収縮や***が生じることがある。この接着剤32の収縮や***により外界からの光LBの屈折や回折が生じ、本来使用者の眼Eに入射しない不要な光が眼Eに導かれて像の質を低下させる場合もある。接着剤32に限らず、ホログラム素子を形成する感光材料を、2つの素片13a、13b間の隙間や、透明板に形成されたスリットに充填する場合も同様に、収縮等により屈折や回折が生じる問題がある。
【0007】
また、ホログラム素子は特性の優れた光学素子ではあるものの、従来の映像表示装置は接眼光学系としてホログラム素子を1つだけ備える構成であるため、接眼光学系の性能の向上を図るには限界がある。
【0008】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、像の質を低下させる不要な外光を低減した映像表示装置、および優れた性能を有する接眼光学系を備えた映像表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、映像を表示する表示部と、接眼光学系と、接眼光学系を保持する透明な板状部材を備え、接眼光学系が眼の前に位置し板状部材が眼に対面する状態で使用されて、表示部からの光を接眼光学系により眼に導いて表示部が表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材を透過させて眼に導いて外界の像を提供する映像表示装置において、接眼光学系と板状部材の境界面が、ブリュースター角を超える入射角で入射する外界からの光を眼に向けて反射しないように、設定されているものとする。
【0010】
一般に、屈折率の異なる2つの媒質の境界面に光が入射するとき、反射率は入射角に依存する。入射角と反射率の関係を、媒質の屈折率が1と1.5の場合を例にとって図26に示す。図26において、(a)は光が屈折率の小さい媒質から屈折率の大きい媒質に入射するときの反射率を示しており、(b)は光が屈折率の大きい媒質から屈折率の小さい媒質に入射するときの反射率を示している。P偏光の反射率Rpが0になるときの入射角(矢印BAで示す)がブリュースター角であり、境界面への入射角がブリュースター角に等しいとき、透過光と反射光は直角を成す。
【0011】
入射角がブリュースター角以下のときは、P偏光の反射率RpもS偏光の反射率Rsも小さく、入射光の大部分が境界面を透過する。一方、入射角がブリュースター角を超えると、P偏光の反射率RpもS偏光の反射率Rsも急激に大きくなり、大部分が境界面で反射されるようになる。
【0012】
したがって、ブリュースター角を超える入射角で入射する外界からの光を眼に向けて反射しないように接眼光学系と板状部材の境界面を設定することで、この境界面で反射されて眼に入射する外界からの光の量を大幅に低減することが可能になる。その結果、使用者に提供する像の質が低下するのを避けることができる。
【0013】
接眼光学系と外部の空気の境界面や板状部材と外部の空気の境界面も、ブリュースター角を超える入射角で入射する外界からの光を眼に向けて反射しないように設定するとよい。
【0014】
また、板状部材を第1の板状素片と第2の板状素片で構成する場合は、第1の板状素片と第2の板状素片の境界面も、ブリュースター角を超える入射角で入射する外界からの光を眼に向けて反射しないように設定するとよい。
【0015】
このような設定は、ブリュースター角を超える入射角で入射する外界からの光を眼に向かう方向以外の方向に反射するように、眼に対する境界面の向きを定めることで実現することができる。
【0016】
また、接眼光学系と板状部材、または板状部材を成す第1の板状素片と第2の板状素片を直接接し合わせ、接し合うものの屈折率を等しくすることでも実現できる。さらに、接眼光学系と板状部材、または第1の板状素片と第2の板状素片を接着剤で接着し、それら全ての屈折率を等しくすることでも実現できる。これらの構成では、境界面が実質的に存在しなくなり、反射光は皆無になる。
【0017】
板状部材の内部にスリットを設け、接眼光学系を板状部材のスリットに充填した構成とするとよい。接眼光学系と板状部材の境界面の眼に対する向きを上記のように設定することや、接眼光学系と板状部材を直接接し合わせることが容易になる。
【0018】
上記各構成の映像表示装置は、板状部材が、表示部からの光を端部より入射させて、外部の空気との境界面で反射して接眼光学系に導くようにするとよい。すなわち、板状部材の対向する2つの表面による反射で表示部からの光を接眼光学系に導く。このようにすると、表示部を視野の外に位置させるために板状部材を大きくし、かつ、板状部材を薄くすることができる。
【0019】
ここで、板状部材が、外部の空気との境界面に、端部より入射した表示部からの光を反射し、外界からの光を透過させる反射型のホログラム素子を有するようにしてもよい。外部の空気との境界面である表面にホログラム素子を設けなくても全反射を利用すれば光を導くことは可能であるが、表面にホログラム素子を設けると全反射の条件を満たす必要がなくなって、板状部材の設計の自由度が増す。
【0020】
接眼光学系は、表示部からの光を反射し、外界からの光を透過させる反射型のホログラム素子とするとよい。映像を外界の像の一部に重ねて提供する装置となる。しかも、ホログラム素子は波長選択性が高いため、外界からの光のほとんど全てを透過させることが可能であり、外界の像の一部が暗くなることがない。さらに、映像の拡大率の設定が容易であり、表示部として小型化のものを用いながら大きな映像を提供することができる。
【0021】
前記目的を達成するために、本発明ではまた、映像を表示する表示部と、接眼光学系と、接眼光学系を保持する透明な板状部材を備え、接眼光学系が眼の前に位置し板状部材が眼に対面する状態で使用されて、表示部からの光を接眼光学系により眼に導いて表示部が表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を板状部材を透過させて眼に導いて外界の像を提供する映像表示装置において、接眼光学系が2以上のホログラム素子より成り、板状部材が接眼光学系のホログラム素子のうち少なくとも最終段のホログラム素子を保持するものとする。
【0022】
接眼光学系を2以上のホログラム素子で構成することにより、収差を良好に抑え、かつ映像の拡大率を自由に設定することができる。表示部からの光は板状部材に保持された最終段のホログラム素子から眼に導かれる。
【0023】
この構成においても、板状部材が、表示部からの光を端部より入射させて、外部の空気との境界面で反射して接眼光学系の最終段のホログラム素子に導くようにするとよい。板状部材を大きく、かつ薄くすることができる。
【0024】
その場合、板状部材が、外部の空気との境界面に、端部より入射した表示部からの光を反射し、外界からの光を透過させる反射型のホログラム素子を有し、このホログラム素子が接眼光学系の最終段以外のホログラム素子を兼ねるようにすることもできる。このようにすると、接眼光学系の最終段以外のホログラム素子を表示部と板状部材の間に配置する必要がなくなり、装置の構成が簡素になる。
【0025】
また、接眼光学系の最終段のホログラム素子は、表示部からの光を反射し、外界からの光を透過させる反射型のホログラム素子とするとよい。質の高い映像を明るい外界の像に重ねて提供することが可能な装置となる。
【0026】
上記のいずれの映像表示装置においても、板状部材に光学的パワーをもたせるとよい。板状部材のパワーにより視度調節がなされ、視力の低下した人でも、眼鏡等の他の矯正手段を用いることなく、像を鮮明に観察することが可能になる。
【0027】
使用者の頭部に装着するための装着部材を備えるようにしてもよい。手で保持する必要がなくなり、使い勝手のよい装置となる。
【0028】
また、本発明は、映像を表示する表示部と、接眼光学系と、接眼光学系を保持する透明な板状部材とを備え、接眼光学系が眼の前に位置して板状部材が眼に対面する状態で使用され、表示部からの光を接眼光学系により眼に導いて表示部が表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を前記板状部材を透過させて眼に導いて外界の像を提供する映像表示装置において、使用者の眼に対向する前記板状部材の表面に露出した複数の部材を覆う被覆部を設けたことを特徴としている。
【0029】
この構成によると、例えば第1、第2の板状素片を嵌合した一部の隙間に接眼光学系を充填し、他の隙間に接着剤を充填することにより接眼光学系を保持した際に、第1、第2の板状素片に跨って該隙間を被覆部により覆って使用者の眼に対向する表面に隙間を露出させない。これにより、該隙間に充填された接眼光学系や接着剤による凹凸によって屈折や回折して眼に導かれる外光が低減される。
被覆部は、樹脂成形や光学フィルムの貼着により形成することができ、被覆部と板状部材とを一体に形成してもよい。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の映像表示装置の実施形態について図面を参照しながら説明する。第1の実施形態の映像表示装置1の外観を図1に示す。映像表示装置1は、映像を表示する表示部11R、表示部11Rからの光を反射する反射型のホログラム素子12R、透明で板状の1対の透明板13L、13R、透明板13L、13Rを連結する連結部15、1対のテンプル16L、16R、および1対の鼻当て17L、17Rを備えている。
【0031】
映像表示装置1は、全体としておおよそ眼鏡のような形状を有しており、眼鏡と同様、透明板13L、13Rがそれぞれ左右の眼に対面するように頭部に装着される。テンプル16L、16Rはそれぞれ透明板13L、13Rの端部に取り付けられており、鼻当て17L、17Rは連結部15に取り付けられている。テンプル16L、16Rと鼻当て17L、17Rは、頭部に支持されるとともに、透明板13L、13Rを支持する装着部材である。
【0032】
表示部11Rは透明板13Rの上端部に固定されている。装着時には、表示部11Rは使用者の視野の外に位置し、視界を妨げることがない。表示部11Rの動作は、ケーブル18を介して接続されている制御装置(不図示)によって制御される。透明板13L、13Rは、通常の眼鏡のレンズと同様、楕円形に近い外形を有しており、視野の略全体に相当する大きさである。透明板13L、13Rは前面(眼から遠い表面)と後面(眼に近い表面)を互いに平行な平面とされており、光学的パワーを有していない。
【0033】
ホログラム素子12Rは長方形の薄板状であり、透明板13Rの中央付近の内部に設けられている。透明板13Rはホログラム素子12Rを保持し、装着時にホログラム素子12Rを右眼の直前に位置させる。ホログラム素子12Rは、透明板13Rの表面に対して傾斜しており、装着時にはその下端が上端よりも顔面に近くなる。表示部11Rからの光はホログラム素子12Rによって反射されて右眼に入射する。また、外界からの光は透明板13Rを透過して右眼に入射する。
【0034】
ホログラム素子12Rは、その反射光が表示部11Rの映像の拡大虚像を表すように設定されており、接眼光学系として機能する。提供される虚像は、表示部11Rの実像の十倍程度またはそれ以上の大きさであり、眼の前方1〜数mの距離に位置する。また、ホログラム素子12Rは外界からの光を透過させるように設定されており、したがって、映像の虚像は外界の像の中央部に重なって観察される。
【0035】
表示部11Rと透明板13Rの断面図を図2に示す。表示部11Rは、透過型の液晶表示器(LCD)11a、発光ダイオード(LED)11b、レンズ11c、およびこれらを収容する筺体11dより成る。LED11bは、LCD11aを照明するための所定波長の光を発し、レンズ11cは、LED11bからの光をLCD11aの全面に均一に導く。LCD11aは映像を表示し、レンズ11cを介してLED11bより与えられる光を変調する。
【0036】
透明板13Rの上端部は、縁に近づくほど前面側に膨らむくさび状とされており、このくさび状の部位を前後から挟むようにして筺体11dが固定されている。LCD11aによって変調された光は、上端面より透明板13Rに入射し、後面に達する。LED11b、レンズ11c、LCD11aは、透明板13の後面に対する光の入射角が臨界角を超えるように配置されており、後面に達した光は全反射される。後面で反射された光は前面でも全反射され、透明板13R内で数回の全反射を繰り返してホログラム素子12Rに入射する。このように複数回の反射により光をホログラム素子12Rに導くことで、透明板13Rを大きくかつ薄くすることができる。
【0037】
透明板13Rの模式的な側面図および正面図を図3の(a)、(b)に示す。透明板13Rには前面から後面に達する帯状のスリット14が形成されている。このような構成の透明板13Rは、例えば、スリット14と同形の突出片を有する金型を用いるインサート成形で作製することができる。ホログラム素子12Rはスリット14内に、スリット14を隙間なく満たすように設けられている。ホログラム素子12Rは、例えば、感光性を有し加熱等により固化する液状の感光材料をスリット14に流し込み、材料を固化させた後にホログラム露光することにより作製されている。ホログラム素子12Rの材料としては、固化後の屈折率が透明板13Rの屈折率と同じになるものを使用しており、ホログラム素子12Rと透明板13Rの屈折率は等しい。
【0038】
ホログラム素子12Rは薄板状であるが、薄いながらも4つの端面を有する。上下(前後)の端面は外部に露出しており、空気との境界面を成す。これらの端面は、それぞれ透明板13Rの前面および後面と同一平面を成すように仕上げられており、視線に対して垂直に近い。このため、ホログラム素子12Rの前後の端面によって反射されて眼に入射する外界からの光はない。
【0039】
左右の端面は透明板13Rとの境界面であり、透明板13Rに接する。これらの端面は透明板13Rの前面および後面に対して垂直であり、視線に対して平行に近い。したがって、仮にこれらの端面が外界からの光を反射すれば、その反射光が眼に入射する可能性がある。しかしながら、前述のように、ホログラム素子12Rの屈折率と透明板13Rの屈折率が等しいため、ホログラム素子12Rの左右の端面は光学的には存在しないことになり、ここで反射される外界からの光はない。
【0040】
ホログラム素子12Rの上面と下面(後面と前面)も透明板13Rとの境界面であり、透明板13Rに接する。仮にこれらの面が外界からの光を反射するとしても、視線に対する角度が大きいため、反射光は眼に入射しない。しかも、上記と同じ理由でこれらの面は光学的には存在しないに等しいから、外界からの光は透過するのみである。結局、ホログラム素子12Rと透明板13Rの境界面で反射されて眼に入射する外界からの光はなく、ホログラム素子12Rと外部の空気の境界面で反射されて眼に入射する光もない。
【0041】
透明板13Rの前面と後面は視線に対して垂直に近いから、これらの面で反射されて眼に入射する外部からの光はない。一方、透明板13Rの周囲の端面は視線に対して平行に近く、前面を透過した外界からの光が端面で反射されて眼に入射する可能性がある。この可能性をなくすために、透明板13Rの端面全体には内部からの光の反射を防止する反射防止膜が施されている。つまり、前面を透過した外界からの光は端面をも透過する。したがって、透明板13Rと空気の境界面で反射されて眼に入射する光もない。
【0042】
このような設定の映像表示装置1では、外界からの光が反射されて本来の方向とは異なる方向から眼に入射することはなく、そのような光のために提供する像の質が低下するという不都合は生じない。なお、端面のどの部位も視野内に入らないように透明板13Rを大きくして、反射防止膜を省略するようにしてもよい。表示器11Rからの光を透明板13Rの前面と後面で反射してホログラム素子12Rに導くようにしているため、透明板13Rをそのような大きさとすることは容易である。しかも、透明板13Rを大きくしても厚さを増す必要がなく、装置を軽量に保つことができる。
【0043】
以下、他の実施形態の映像表示装置について説明するが、映像表示装置1の構成要素と同一または類似の機能を有する構成要素は同じ符号で表して、重複する説明は省略する。
【0044】
第2の実施形態の映像表示装置2の外観を図4に示す。映像表示装置2は、映像表示装置1を修飾して、透明板13L、13Rをフレーム19に固定するとともに、透明板13Rおよびこれに保持されているホログラム素子12Rの構成を変えたものである。テンプル16L、16Rおよび鼻当て17L、17Rはフレーム19に取り付けられている。また、ケーブル18はフレーム16Rの内部に収納され、テンプル16Rの後端から出て制御装置に接続されている。
【0045】
透明板13Rは透明で板状の2つの素片13a、13bを接合して作製されている。また、ホログラム素子12Rは素片13a、13bの接合面に設けられており、透明板13Rの左右両端に達する。したがって、左右方向に広い映像を提供することができる。
【0046】
上側に位置する素片13aの側面図および正面図を図5の(a)、(b)に示す。素片13aは細長く、その原体は、例えば、押し出し成形で作製することができる。ホログラム素子12Rは、薄板状の感光材料を接合面となる原体の斜面に貼り付け、素片13aの原体の押し出し成形の方向に移動しながらホログラム露光することで作製することができる。露光後、素片13aの原体と素片13bの原体をUV接着剤で接着し、切削加工して眼鏡レンズの形状を有する透明板13Rとする。この方法では、素片13aとホログラム素子12Rの位置合わせをする必要がない。なお、素片13Rの原体の斜面に液状の感光材料兼接着剤を塗布し、接着後にホログラム露光してもよい。
【0047】
映像表示装置2では、ホログラム素子12Rと透明板13Rの境界面には、視線に対する角度の小さい部分がなく、外界からの光がホログラム素子12Rと透明板13Rの境界面で反射されて眼に入射することはない。また、ホログラム素子12Rの端部や透明板13Rの端部はフレーム19の溝に入り込んでおり、それらの端面で反射されて眼に入射する外界からの光もない。
【0048】
第3の実施形態の映像表示装置3の外観を図6に示す。映像表示装置3は、透明板13Lにもホログラム素子12Lを設けるとともに、表示部11Lを追加して、両眼に映像を提供するようにしたものである。2つの表示部11L、11Rが視差のある映像を表示することで、立体映像を提供することができる。透明板13L、13Rは前面と後面を曲面とされて光学的パワーを有しており、視度調節機能を有する。したがって、視力の低下した人でも、他の矯正手段を用いることなく、像を鮮明に観察することができる。
【0049】
透明板13L、13Rは透明な板状の素片13cと透明なプリズム状の素片13dより成る。素片13dは、素片13cに埋め込まれており、後面のみが露出している。素片13dの側面図を図7に示す。透明板13L、13Rは、表面にホログラム素子12L、12Rを設けた素片13dを金型内に配置し、その金型を用いて素片13cを射出成形することによって作製することができる。
【0050】
素片13c、13dは屈折率の等しい材料で作製されている。したがって、素片13c、13dの境界面には視線に対して平行に近い部分があるものの、素片13c、13dの境界面で反射されて眼に入射する外界からの光はない。また、ホログラム素子12L、12Rも素片13c、13dと屈折率の等しい材料で作製されており、ホログラム素子12L、12Rと透明板13L、13Rの境界面で反射されて眼に入射する外界からの光もない。透明板13L、13Rの周囲の端面には、第1の実施形態の映像表示装置1と同様に、反射防止膜が設けられている。
【0051】
なお、素片13dは素片13cと一体化するため、その形状は自由に設定してよく、例えば板状とすることもできる。その場合、素片13dの全体を素片13cに埋没させることにより、透明板13L、13Rにパワーをもたせることができる。また、ホログラム素子のみを金型内に配置して成形することにより透明板を作製してもよい。このようにすると、素片13dは存在しなくなるが、透明板13L、13Rと光学的に等価な透明板が得られる。
【0052】
第4の実施形態の映像表示装置4の外観を図8に示す。この映像表示装置4は第1の実施形態の映像表示装置1の透明板13Rの構成を変えたものである。透明板13Rは透明で板状の2つの素片13e、13fを、透明な接着剤で接着して作製されている。
【0053】
素片13fの側面図、正面図、および水平方向の断面図を図9の(a)、(b)、(c)に示す。素片13eとの接合面となる素片13fの部位は、いずれも斜面とされており、水平方向の断面は後面側が広がった台形である。ホログラム素子12Rは、下部の斜面に貼り付けられている。左右の斜面は、前面を透過して入射する外界からの光のうち、入射角がブリュースター角を超えるものを、眼に向かう方向以外の方向に反射するように、素片13e、13fの屈折率を考慮して前面に対する角度が設定されている。
【0054】
使用時の透明板13Rと眼の関係を図10に模式的に示す。素片13fの前面を透過しブリュースター角を超える入射角で素片13e、13fの境界面に入射した外界からの光LBは、反射されても眼Eには入射しない。また、ブリュースター角以下の入射角で素片13e、13fの境界面に入射する光は僅かであり、しかも、その反射率は低い。したがって、素片13e、13fの境界面で反射されて眼に入射する光はほとんどない。また、ホログラム素子12Rの左右の端面は素片13fの左右の斜面と同一平面となるように設定されており、ホログラム素子12Rと透明板13Rの境界面で反射されて眼に入射する外部からの光もほとんどない。
【0055】
このような構成の映像表示装置4では、透明板13Rを成す素片13e、13fとして屈折率が異なるものを使用することができるし、素片13e、13fを接合するための接着剤も素片13e、13fとは異なる屈折率のものを使用することができる。したがって、材料の選択の自由度が高い。さらに、接合面が傾斜しているため、接着剤を塗布して素片13fを素片13eに押圧するだけで容易に素片13e、13fを接着することが可能であり、また、透明板13Rの内部におけるホログラム素子12Rの位置も自動的に定まる。
【0056】
透明板13Rの端面には、前述のように反射防止膜が施されており、透明板13Rの端面で反射されて眼に入射する外界からの光はない。反射防止膜を設けることに代えて、素片13e、13fの接合面と同様に、ブリュースター角を超える入射角で入射する外界の光を眼に向かう方向以外の方向に反射するように、眼に対する透明板13Rの端面の向きを設定してもよい。その場合、素片13eと空気の屈折率の差を考慮して端面の向きを定める。この方法は、第1、第3の実施形態の映像表示装置1、3でも採用することができる。
【0057】
第5の実施形態の映像表示装置について説明する。本実施形態の映像表示装置は、第4の実施形態の映像表示装置4の透明板13Rおよびホログラム素子12Rの構成を変え、素片13f内にホログラム素子12Rを形成したものである。また、図11の(a)、(b)に示すように、素片13fの側端面及び下端面は視線に対して略平行に形成されている。
【0058】
ホログラム素子12Rと素片13fは全く同じ材料で一体に作製されている。ホログラム素子12Rの作製方法を図12に模式的に示す。まず、感光剤を含む透明な材料を成形して素片13fの原体を作製する。次いで、図12の(a)または(b)のように、ホログラム素子12Rとする部位の表面に細い帯状のマスクMを配置して、原体を露光する。この露光は干渉縞を形成しないように行う。これで、単なる透明な光学素子である素片13fが得られ、その内部に、マスクMの陰Sとなった感光材料が未露光のまま薄板状に残る。最後に、この未露光の感光材料をホログラム露光してホログラム素子12Rとする。
【0059】
この方法ではホログラム素子12Rと素片13fの屈折率に差が生じず、したがって、両者の境界面によって反射されて眼に入射する外部からの光はない。また、素片13fと素片13e(図8参照)とは、屈折率の等しい材料で作成され、素片13f及び素片13eと屈折率の等しい接着剤により接着されている。このため、素片13fの側端面及び下端面に入射した光は、光学的に同一部材の接着剤及び素片13eを透過し、反射により眼に導かれることはない。尚、素片13fと素片13eとを一体に成形加工して透明板13Rを形成してもよい。また、空気との境界面となるホログラム素子12の端面や透明板13Rの周端面には、上記と同様に反射防止膜を施す。
【0060】
なお、素片13fの原体の露光は、図12(a)のように後面側から行うことも、(b)のように側面側から行うこともできる。また、前面側から行うことも可能である。ただし、後面側または前面側から露光を行う方が、ホログラム素子12Rの厚さを容易に均一にすることできるためより好ましい。
【0061】
表示部11Rが固定される透明板13Rのくさび状の上端部は、他の平板状の部分と別体としてもよい。その場合、上端部を平板状の部分と屈折率の等しい材料で作製し、両者を屈折率の等しい接着剤で接着する。
【0062】
第6の実施形態の映像表示装置について説明する。本実施形態の映像表示装置は前述の図8に示す第4の実施形態の映像表示装置4と同様に構成される。透明板13Rの斜視図、側面断面図及び上面断面図をそれぞれ図13、図14及び図15に示す。これらの図に示すように、透明板13Rは第4の実施形態の映像表示装置4と同様に、2つの素片13e、13fを接合して構成されている。
【0063】
素片13fの左右の側端面は第5実施形態(図11参照)と同様に視線に対して略平行に形成され、素片13fの斜面にはホログラム素子12Rが貼り付けられている。また、透明板13Rの平板部分の前面及び後面には全面を覆う透明膜31(被覆部)が形成されている。
【0064】
素片13f及び素片13eは、屈折率の等しい材料で作成されている。また、これらは互いに素片13f及び素片13eと屈折率の等しい接着剤32により接着されている。このため、素片13fの左右の側端面に入射した光は、光学的に同一部材の接着剤32及び素片13eを透過し、反射により眼に導かれることはない。透明板13Rの周面には、上記と同様に反射防止膜が施されている。
【0065】
また、ホログラム素子12Rと素片13e、13fとの接合面は視線に対する角度が大きいため、ホログラム素子12Rと素片13e、13fとの界面で屈折率の違いによる反射がある場合でも、ブリュースター角を超える大きな反射率の反射光が眼に導かれることはない。
【0066】
透明膜31は金型やガラス型内に素片13e、13f及びホログラム素子12Rを配置し、その型を用いて素片13e、13fと同じ屈折率のUV硬化樹脂を充填して射出成形することによって形成される。これにより透明膜31は所定の表面形状に形成される。同時に、素片13fと素片13eとの隙間には接着剤32としてUV硬化樹脂が充填され、該隙間が素片13f、13eとともに透明膜31により覆われる。
【0067】
従って、接着剤32の硬化時の収縮や***による凹凸が透明膜31の表面に発生せず、透明膜31の表面を凹凸のない一様な面に形成することができる。これにより、該隙間に入射した光が屈折や回折することなく屈折率の等しい接着剤32、ホログラム素子12R、素片13eを透過し、眼に導かれることを防止することができる。
【0068】
透明膜31は厚みを約100μm以下の薄膜に形成することにより、光学性能に及ぼす影響を無視できる程度に低減することができるため厚み誤差を比較的大きく許容することができる。また、屈折率が透明板13Rと等しいため、境界面の屈折を考慮せずに容易に設計できるが、映像光が透明膜31の表面を反射しながら進行するため透明膜31の厚みを考慮して光路長を設計する必要がある。
【0069】
尚、透明膜31は光学フィルムを透明板13R上に貼着して形成してもよい。素片13e、13fを所定位置に配置して光学フィルムを貼着し、接着剤32を素片13e、13f間の隙間に充填することにより接着剤32の収縮や***を防止することができる。このようにしても、上記と同一の効果を得ることができる。更に、光学フィルムとして反射防止フィルムを用いるとより望ましい。
【0070】
また、接着剤32が2つの素片13e、13f間に充填される場合に限られず、第1の実施形態のようなスリット14(図3参照)に接着剤32やホログラム素子12Rを形成する感光材料を充填するような場合においても板状部材とホログラム素子等とを同時に透明膜31で覆うことにより上記と同様の効果を得ることができる。
【0071】
第7の実施形態の映像表示装置について説明する。本実施形態の映像表示装置は前述の図6に示す第3の実施形態の映像表示装置3と同様に構成され、図16の斜視図及び図17の側面断面図に示すように、ホログラム素子12Rが貼着された素片13dが素片13cに埋められ、接着剤32により接着して透明板13Rが形成されている。透明板13Rの後面には、第6実施形態と同様の透明膜31が形成されている。素片13c、13d、接着剤32はいずれも同じ屈折率を有している。
【0072】
このような構成にしても、接着剤32が充填される素片13c、13d間の隙間が素片13c、13dとともに樹脂成形或いは光学フィルム等から成る透明膜31で覆われるので、接着剤32の硬化時の収縮や***による凹凸が透明膜31の表面に発生しない。このため、透明膜31の表面を凹凸のない一様な面に形成することができる。従って、第6実施形態と同様に、該隙間に入射した光が屈折や回折することなく、眼に導かれることを防止することができる。
【0073】
第8の実施形態の映像表示装置について説明する。本実施形態の映像表示装置は第6の実施形態の映像表示装置と同様に構成され、図18の分解斜視図及び図19の側面断面図に示すように、素片13a、13bが視線方向に略垂直な平板部13j、13kを有している。そして、ホログラム素子12Rを有する素片13aの突起部13gを素片13bの孔部13hに嵌合して素片13a、13bが接着剤32により接着されている。素片13a、13b、接着剤32はいずれも同じ屈折率を有している。
【0074】
このような構成にすると、突起部13gと孔部13hとの隙間は、平板部13j、13kにより覆われている。従って、接着剤32の硬化時の収縮や***による凹凸が透明板13Rの表面に発生せず、透明板13Rの表面を凹凸のない一様な面に形成することができる。これにより、該隙間に入射した光が屈折や回折することなく屈折率の等しい接着剤32、ホログラム素子12R、素片13eを透過し、眼に導かれることを防止することができる。従って、平板部13j、13kは第6の実施形態の透明膜31と同様に作用し、素片13a、13bと一体に形成された透明膜31とみなされる。これにより、光学フィルム等の透明膜31を別途設ける必要がなく部品点数を削減することができる。
【0075】
第9の実施形態の映像表示装置について説明する。本実施形態の映像表示装置は第8の実施形態の映像表示装置と同様に、図20の分解斜視図に示すように、素片13a、13bが視線方向に略垂直な平板部13j、13kを有している。そして、ホログラム素子12Rを有する素片13aの斜面と素片13bの斜面とを対向して素片13a、13bが接着剤32(不図示)により接着されている。素片13a、13b、接着剤32はいずれも同じ屈折率を有している。このように構成しても、第8の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0076】
第10の実施形態の映像表示装置について説明する。本実施形態の映像表示装置は第8の実施形態の映像表示装置と同様に、図21の分解斜視図及び図22の側面断面図に示すように、素片13a、13bが視線方向に略垂直な平板部13j、13kを有している。また、第8の実施形態と異なり、表示部11Rを取付ける取付部13rが素片13bと一体に形成されている。
【0077】
そして、ホログラム素子12Rを有する素片13aの突起部13gを素片13bの孔部13hに嵌合して素片13a、13bが接着剤32により接着されている。素片13a、13b、ホログラム素子12R、接着剤32はいずれも同じ屈折率を有している。このように構成しても、第8の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0078】
第11の実施形態の映像表示装置6について説明する。映像表示装置6は、携帯電話機に組み込まれており、受信した情報や送信する情報を使用者に映像として提供するものである。映像表示装置6を組み込んだ携帯電話機20の外観を図23に示す。携帯電話機20は、本体部20aと蓋部20bより成り、非使用時には、蓋部20bが本体部20aに重なるように折り畳むことができる。
【0079】
本体部20aは、主として電話機の機能を司り、信号処理回路を内蔵するほか、電話番号等の入力を行うための複数のキー21、入力された電話番号を表示する液晶表示器22、無線波を送受するアンテナ23、受信した音声を出力するスピーカ24等を備えている。蓋部20bは、音声入力のためのマイクロフォン25を備えており、また、映像表示装置6を内蔵している。蓋部20bの内側の表面には窓20cが設けられており、外側の表面にも窓20cに対向する窓が設けられている。
【0080】
図23のA−A’での映像表示装置6の断面を図24に示す。映像表示装置6は、表示部11R、ホログラム素子12R、および透明板13Rより成る。表示部11Rは、上述の各実施形態のものと類似の構成であるが、レンズに代えてリフレクタ11c’を備え、これによりLED11bからの光をLCD11aに導く。
【0081】
透明板13Rは、第2の実施形態のものと同様に、2つの素片13a、13bを接合して成り、ホログラム素子12Rは、素片13bとの接合面となる素片13aの斜面に設けられている。表示部11Rを固定するための透明板13Rのくさび状の部分は、本体部20a側に突出している。
【0082】
映像表示装置6は、透明板13Rが窓20cに対面するように蓋部20bの内部に配置されている。使用者は、透明板13Rおよび窓20cが眼の前に位置し、本体部20aのスピーカ24が耳の近くに位置するように、携帯電話機20を手で持って使用することにより、通話しながら外界の像とこれに重なる映像を観察することができる。この状態で使用するときでも、使用者の発する声はマイクロフォン25で検出される。
【0083】
透明板13の素片13aのLCD11aからの光が入射する端面には透過型のホログラム素子12aが設けられており、入射した光を反射して導く素片13aの前面および後面にはそれぞれ反射型のホログラム素子12b、12cが設けられている。これらのホログラム素子12a、12b、12cは、ホログラム素子12Rと共に、LCD11aの映像の拡大虚像を提供するための接眼光学系を成す。
【0084】
ホログラム素子12Rは接眼光学系の最後段の素子となる。映像表示装置6では、このように接眼光学系を複数のホログラム素子で構成しているため、ホログラム素子12Rのみで接眼光学系が構成されている第1〜第10実施形態の映像表示装置よりも、映像を表す光の収差を良好に抑えることが可能であり、また、映像の拡大率を自由に設定することができる。
【0085】
素片13aの前面および後面に設けられたホログラム素子12b、12cは、ホログラム素子12Rと同様に、外界からの光を透過させるように設定されており、また、ホログラム素子12aを透過して入射した光を回折によって反射するように設定されている。このように、透明板13Rの前面と後面を全反射によらずに光を反射する構成とすると、前面や後面への光の入射角を臨界角よりも大きくする必要がなくなって、透明板13Rに対する表示部11Rの向きの設定が容易になる。
【0086】
素片13aの左右の端面にもホログラム素子が設けられている。これらのホログラム素子は、前面を透過して入射した光のうち端面への入射角がブリュースター角を超えるものを、眼に向かう方向以外の方向に反射するように設定されている。
【0087】
透明板13Rを成す一方の素片13aの側面図、正面図を図25の(a)、(b)に示す。上記の全てのホログラム素子は、素片13aの表面に液状の感光材料をスピンコート法等によって塗布し、固化後ホログラム露光することによって作製されている。
【0088】
このとき、ホログラム素子12Rとする斜面、ホログラム素子12aとする端面、ホログラム素子12bとする前面、ホログラム素子12cとする後面、および左右の端面は、個別に感光材料を塗布して個別に露光する。感光材料を塗布することに代えて素片13aを液状の感光材料に浸し、取り出して感光材料を固化させた後、各部分を個別に露光するようにしてもよい。
【0089】
このようにして各ホログラム素子を設けた素片13aに、他方の素片13bを接着剤で接着することにより、透明板13Rが得られる。素片13a、13bは屈折率の等しい材料で作製し、接着剤としても屈折率の等しいものを用いる。素片13bの前面、後面、端面にもホログラム素子を設けて、透明板13R全体として前面、後面、端面がそれぞれ一様な特性を有するようにしておく。映像表示装置6においても、ホログラム素子12Rと透明板13Rの境界面や、これらと空気の境界面で反射されて眼に入射する外界からの光はない。
【0090】
なお、映像表示装置6では、透明板13の前面と後面のホログラム素子12b、12cが接眼光学系としての機能の一部を担うようにしているが、ホログラム素子12b、12cは、外界からの光を透過させるとともに、ホログラム素子12aを透過して入射した光を反射するだけの設定としてもよい。また、ホログラム素子12aを省略して、3つのホログラム素子12R、12b、12cで接眼光学系を構成してもよい。
【0091】
LCD11aと透明板13Rの間にホログラム素子を配置して、これを接眼光学系の一部としてもよい。ただし、そのような構成よりも、透明板13Rの表面にホログラム素子を設ける方が、装置を小型化できて好ましい。外界の像を提供する必要がないときは、ホログラム素子12b、12cに代えて、通常の反射膜を透明板13Rの前面と後面に設ける構成とすることも可能である。
【0092】
その場合、蓋部20bの外側の窓は不要であり、内側の窓20cはホログラム素子12Rからの光を遮ることなく眼に導き得る大きさとすれば十分である。また、素片13bも不要であり、素片13aの左右の端面にホログラム素子を設ける必要もない。
【0093】
【発明の効果】
接眼光学系とこれを保持する板状部材の境界面が、ブリュースター角を超える入射角で入射する外界からの光を眼に向けて反射しないように設定されている本発明の映像表示装置では、外界からの光のうち境界面による反射光が眼に入射するのを抑えることができ、質の高い像を提供することが可能である。さらに、接眼光学系と外部の空気の境界面、板状部材と外部の空気の境界面、あるいは板状部材を成す第1、第2の板状素片の境界面も同様に設定されている構成では、一層質の高い像を提供することが可能になる。
【0094】
ブリュースター角を超える入射角で入射する外界からの光を眼に向かう方向以外の方向に反射するように、眼に対する境界面の向きを定めると、接眼光学系と板状部材に屈折率差があっても、またこれらと空気に屈折率差があるにもかかわらず、反射光を確実に低減することが可能である。したがって、接眼光学系や板状部材の材料を自由に選択することができる。
【0095】
接眼光学系と板状部材の屈折率、あるいは第1、第2の板状素片の屈折率を等しくし、これらを直接接し合わせた構成や屈折率の等しい接着剤で接着した構成では、光学的には境界面が存在しなくなり、反射光をなくすことができる。
【0096】
板状部材の内部にスリットを設け、このスリットに接眼光学系を充填するようにすると、接眼光学系と板状部材の眼に対する向きの設定が容易である。また、接眼光学系と板状部材が直接接するため、両者の屈折率を等しくすることで、容易に反射光をなくすことができる。
【0097】
接眼光学系が2以上のホログラム素子より成り、板状部材が接眼光学系のホログラム素子のうち少なくとも最終段のホログラム素子を保持する本発明の映像表示装置では、映像を表す光の収差を良好に抑えつつ、映像の拡大率を自由に設定することができる。したがって、質の高い映像を提供することが可能であり、また、小型の表示部を用いながら大きな映像を提供することができる。
【0098】
板状部材が、表示部からの光を端部より入射させて、外部の空気との境界面で反射して接眼光学系あるいはその最終段のホログラム素子に導く構成では、板状部材を大きくかつ薄くすることができて、表示部を視野の外に位置させて広い視界を確保しながら、装置を軽量にすることができる。
【0099】
板状部材が、外部の空気との境界面に、端部より入射した表示部からの光を反射し、外界からの光を透過させる反射型のホログラム素子を有する構成では、全反射によらずに光を導くことができて、板状部材に対する表示部の向きの設定が容易である。また、このホログラム素子が接眼光学系の最終段以外のホログラム素子を兼ねるようにすると、表示部と板状部材の間にホログラム素子を配置する必要がなくなって、簡素な装置構成になる。
【0100】
接眼光学系あるいはその最終段のホログラム素子を、表示部からの光を反射し、外界からの光を透過させる反射型のホログラム素子とすると、映像を外界の像の一部に重ねて提供することができ、使用者は外界の像全体を見ることが可能である。したがって、安全性の高い装置となる。しかも、外界からの光のほとんど全てを透過させて、映像に重なる外界の像が暗くなるのを避けることができ、使用者に不自然な印象を与えることがない。
【0101】
板状部材に光学的パワーをもたせると、視力の低下した人でも、眼鏡等を使用することなく、像を鮮明に観察することができる。また、頭部に装着するための装着部材を備える構成では、使い勝手のよい装置となる。
【0102】
板状部材の表面を被覆部により覆うため、複数の部材間の隙間に充填される接着剤や感光材料の収縮や***等による凹凸が形成されず該隙間に入射する光の屈折や回折が防止される。従って、使用者の眼に導かれる不要な外界からの光を低減して質の高い像を提供することができる。また、被覆部は樹脂成形や光学フィルムの貼着により簡単に形成することができ、板状部材と一体に形成すると部品点数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の映像表示装置の斜視図。
【図2】 第1の実施形態の映像表示装置の表示部と透明板の断面図。
【図3】 第1の実施形態の映像表示装置の透明板の模式的な側面図(a)および正面図(b)。
【図4】 第2の実施形態の映像表示装置の斜視図。
【図5】 第2の実施形態の映像表示装置の透明板を成す素片の模式的な側面図(a)および正面図(b)。
【図6】 第3の実施形態の映像表示装置の斜視図。
【図7】 第3の実施形態の映像表示装置の透明板を成す素片の模式的な側面図。
【図8】 第4の実施形態の映像表示装置の斜視図。
【図9】 第4の実施形態の映像表示装置の透明板を成す素片の側面図(a)、正面図(b)および水平方向の断面図(c)。
【図10】 第4の実施形態の映像表示装置の使用時の透明板と眼の位置関係を模式的に示す図。
【図11】 第5の実施形態の映像表示装置の透明板の側面図(a)および正面図(b)。
【図12】 第5の実施形態の映像表示装置のホログラム素子の作製方法を模式的に示す図。
【図13】 第6の実施形態の映像表示装置の透明板を示す斜視図。
【図14】 第6の実施形態の映像表示装置の透明板を示す側面断面図。
【図15】 第6の実施形態の映像表示装置の透明板を示す上面断面図。
【図16】 第7の実施形態の映像表示装置の透明板を示す斜視図。
【図17】 第7の実施形態の映像表示装置の透明板を示す側面断面図。
【図18】 第8の実施形態の映像表示装置の透明板を示す分解斜視図。
【図19】 第8の実施形態の映像表示装置の透明板を示す側面断面図。
【図20】 第9の実施形態の映像表示装置の透明板を示す分解斜視図。
【図21】 第10の実施形態の映像表示装置の透明板を示す分解斜視図。
【図22】 第10の実施形態の映像表示装置の透明板を示す側面断面図。
【図23】 第11の実施形態の映像表示装置を組み込んだ携帯電話機の斜視図。
【図24】 第11の実施形態の映像表示装置の断面図。
【図25】 第11の実施形態の映像表示装置の透明板を成す素片の模式的な側面図(a)および正面図(b)。
【図26】 屈折率の異なる2つの媒質の境界面に入射する光の入射角と反射率の関係を示す図。
【図27】 2つの素片の接着部分に入射する光の進行方向を説明する上面図。
【符号の説明】
1、2、3、4、6 映像表示装置
11L、11R 表示部
11a 液晶表示器
11b 発光ダイオード
11c レンズ
11c’ リフレクタ
11d 筺体
12L、12R ホログラム素子
12a、12b、12c ホログラム素子
13L、13R 透明板
13a、13b、13c、13d、13e、13f 素片
14 スリット
15 連結部
16L、16R テンプル
17L、17R 鼻当て、
18 ケーブル
19 フレーム
20 携帯電話機
20a 本体部
20b 蓋部
21 入力キー
22 液晶表示器
23 アンテナ
24 スピーカ
25 マイクロフォン
31 透明膜
32 接着剤

Claims (11)

  1. 映像を表示する表示部が表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を観察者の眼に導いて外界の像を提供する映像表示装置において、
    映像表示装置は、眼に対面する状態で使用され、少なくとも透明な2つの部材が組み合わされた板状部材を有し、
    前記板状部材は、前記2つの部材の境界面として、その内部に導光された前記表示部からの映像光を反射して眼に導く反射面であるとともに外界からの光を透過する第1の境界面と、第1の境界面とは向きの異なる第2の境界面と、を有し、
    前記第2の境界面が、ブリュースター角を超える入射角で入射する外界からの光が眼に向かう方向以外の方向に反射するように、眼に対する前記第2の境界面の向きが設定されていることを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記2つの部材の一方は、外界側の面に対して観察者側の面が広がった、水平方向の断面が台形の形状をしていることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記2つの部材は接着剤により接着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の映像表示装置。
  4. 映像を表示する表示部が表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を観察者の眼に導いて外界の像を提供する映像表示装置において、
    映像表示装置は、眼に対面する状態で使用され、透明で屈折率の等しい少なくとも2つの部材が接合面で接着された板状部材を有し、
    前記板状部材は、外界からの光を透過して眼に導くとともに、前記2つの部材の接合面の一つであって、観察者の眼前に位置する接合面に反射面を有し、前記反射面は、前記板状部材の内部に導光された前記表示部からの映像光を反射して眼に導き、
    記2つの部材は前記2つの部材の屈折率と等しい屈折率を持つ接着剤で接着されていることを特徴とする映像表示装置。
  5. 前記2つの部材の一方はプリズム形状を有し、他方の部材に埋め込まれていることを特徴とする請求項4に記載の映像表示装置。
  6. 映像を表示する表示部が表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を観察者の眼に導いて外界の像を提供する映像表示装置において、
    映像表示装置は、眼に対面する状態で使用され、少なくとも透明な2つの部材が一体化して組み合わされた板状部材を有し、
    前記板状部材は、外界からの光を透過して眼に導くとともに、前記2つの部材の境界面の一つであって、観察者の眼前に位置する境界面に反射面を有し、前記反射面は、前記板状部材の内部に導光された前記表示部からの映像光を反射して眼に導き、前記2つの部材の屈折率が等しいことを特徴とする映像表示装置。
  7. 前記反射面には、反射型のホログラムが形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の映像表示装置。
  8. 映像を表示する表示部が表示した映像の虚像を提供するとともに、外界からの光を観察者の眼に導いて外界の像を提供する映像表示装置において、
    映像表示装置は、眼に対面する状態で使用される透明な板状部材を有し、
    前記板状部材が内部にスリットを有し、前記板状部材のスリットに固化後の屈折率が前記板状部材の屈折率と同じ材料が充填され、固化された材料に露光されてホログラム素子が形成されて反射面をなし、
    前記板状部材は、前記表示部からの映像光を内部に導光し前記反射面で反射して眼に導くとともに、外界からの光を透過して眼に導くことを特徴とする映像表示装置。
  9. 前記板状部材が、前記表示部からの光を端部より入射させて、外部の空気との境界面で反射して前記反射面に導くことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の映像表示装置。
  10. 前記板状部材が光学的パワーを有することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の映像表示装置。
  11. 使用者の頭部に装着するための装着部材を備えることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の映像表示装置。
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