JP4603288B2 - 圧送ローラー塗装装置及び圧送ローラー塗装方法 - Google Patents

圧送ローラー塗装装置及び圧送ローラー塗装方法 Download PDF

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Description

本発明は、塗装作業性に優れた圧送ローラー塗装装置及び圧送ローラー塗装方法に関する。
一般住宅、ビル、塀、船舶の内外壁面などにローラー塗装機を用いて液状塗料を塗装することは広く行なわれている。ローラー塗装は、回転可能なローラーの多孔質部分に液状塗料を浸みこませ、それを被塗物の表面で回転させながら塗料を被塗面に転写することにより塗装を行う方法であり、噴霧塗装に比べて、塗料の飛散が少ないので作業環境上良好であり、しかも塗着効率がすぐれている。
しかしながら、塗装面積が大きくなるとローラーの多孔質部分への塗料浸み込み作業の回数が増加し、労力が多大となって塗装能率が低下し、さらに塗装中に塗料がタレたりすることは避けられず周囲を汚染することがあるなどの欠陥を有している。
そうした現状に鑑み、特許文献1には、密閉タンクを加圧することにより液状塗料を圧送して行う加圧式のローラー塗装機による塗装方法が提案されている。しかしながら該方法に使用されるローラー塗装機としては、一般に、図7に示すように、金属製の高圧用ニードルバルブ12を具備しており、金属製の中空構造の塗料供給管兼支持部13を具備し、重量(ローラーパイル部、コア部、支持部、ニードルバルブの総重量)としては、例えば700g以上であり、全体的に重量が重い場合が多い。
上記ローラー塗装機によれば、圧送された液状塗料の吐出量の制御は、ニードルバルブ12のトリガーにより調整され、良好な塗装仕上りが得られるが、該ローラー塗装機では、重量が重く、重心が手元側(ローラー塗装装置の把持部)に有るために重量感が増し、塗装作業が長時間にわたる等、ローラー塗装作業性が悪い場合があった。
特開2002−119909号公報
本発明の目的は、塗装作業性の良好な圧送ローラー塗装装置及び圧送ローラー塗装方法を提供することである。
本発明者は、上記した問題点を解決すべく鋭意研究を行った結果、塗料供給体と特定のローラー部コアとを連結する塗料供給パイプに配設された開閉弁を把持部に配設されたスイッチにより制御して塗料供給体からローラー塗装機へ液状塗料を供給する圧送ローラー塗装装置により上記した問題が解消できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
1.液状塗料をローラー塗装機に供給するための塗料供給体と、コアを内蔵したローラー部、支持部、把持部及び該把持部に配設されたスイッチを具備するローラー塗装機と、塗料供給体とローラー塗装機のローラー部コアとを連結するための塗料供給パイプと、該塗料供給パイプに配設され且つ該スイッチにより制御される開閉弁を具備してなり、ローラー部に内蔵されたコアが、内部が中空の多角柱であり、複数の塗料整流孔を有するものであって、塗料整流孔が、該塗料整流孔が設けられているコア面に対し、ローラーの中心軸方向に10〜60°の範囲内の傾斜角度を有していることを特徴とする圧送ローラー塗装装置、
2.
開閉弁とローラー塗装機との距離が、50〜300cmの範囲内であることを特徴とする1項に記載の圧送ローラー塗装装置、
3.
ローラー塗装機が、200〜600gの重量である1項または2項に記載の圧送ローラー塗装装置、
4.
1項ないし3項のいずれか1項に記載の圧送ローラー塗装装置を用いて把持部に配設されたスイッチにより塗料供給パイプに配設された開閉弁を制御することにより液状塗料を塗装することを特徴とする圧送ローラー塗装方法、
に関する。

本発明の圧送ローラー塗装装置によれば、重量のある開閉弁を塗料供給体とローラー部コアとを連結する塗料供給パイプに配設し、把持部に配設されたスイッチにより該開閉弁を制御することができるので、ローラー塗装機の重量を低減させることができ、その結果塗装作業性が格段に向上し、長時間の作業を行っても疲労感が少ない。また、吐出量の制御を容易に作業者の手元で行うことができるので、操作性が非常によい。
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明において塗料供給体としては、液状塗料を圧送する仕組みのものであれば、制限はないが、例えばエアコンプレッサー等の空気供給体により耐圧性の密閉タンクを加圧することにより塗料が放出される耐圧タンク型、塗料を収容した塗料容器を備えたポンプにより塗料を塗装機へ供給するポンプ型等が挙げられる。
本発明における塗料供給体として、空気供給体により加圧する耐圧タンク型としては、塗料流入口、エア供給口及び塗料排出口を具備する耐圧タンクが挙げられる。かかる耐圧タンクに対する塗料の充填作業は、塗装現場における市販の塗料の移し替えにより行ってもよいが、塗料メーカーにおいて製造された塗料を塗料メーカーで上記塗料流入口から充填させることが望ましい。これにより、塗装作業現場においてこれら塗料を用意する工程が省略され、さらなる工数削減が可能となる。また、塗装作業現場における塗料缶などの廃棄物処理作業も不要とすることができる。
上記耐圧タンクは、エア供給口からエアを圧入されることにより加圧され、塗料排出口から塗料が送り出される仕組みになっている。また、該耐圧タンクは必要に応じて内部壁面底部に液面センサーを備えていてもよい。塗料残量が少なくなり、内部壁面底部に設けられた液面センサーが空気にさらされるとセンサーが感知され、塗料の補充時期を知ることができる。
該耐圧タンク内の圧力としては0.1MPa〜3MPa、好ましくは0.1Mpa〜0.5MPaの範囲が適している。圧力が0.1MPaより低くなると塗料の吐出量が少なくなり、一方、3MPaより高くなると、塗料の供給量と転写量のバランスが崩れ、垂れ、飛散が発生しやすくなるので、好ましくない。
他方、本発明においては、ポンプ型の塗料供給体も使用できる。ポンプ型の塗料供給体としては例えば、ダイヤフラム式ポンプ、プランジャー式ポンプ、スネーク式ポンプ、チュービング式ポンプ等を挙げることができる。
塗料供給体とローラー部コアを連結する塗料供給パイプは中空状で、その一端は塗料供給体につながっており、他端はローラー部コアに連結している。本発明方法において塗料供給パイプは、塗装作業性の点から重量が軽く、柔軟性に優れるものが好適に使用できる。また、塗料供給パイプを、塗料供給体から開閉弁までを連結する耐圧性の高い塗料供給パイプ(I)と開閉弁からローラー部コアまでを連結する耐圧性の低い塗料供給パイプ(II)から構成することもできる。
上記塗料供給パイプ(I)において、塗料を搬送するための高い圧力がかかることがあることから、該パイプ(I)の耐圧性が高いことが望ましく、具体的には耐圧性が0.1〜50MPaの範囲内であることが望ましく、内径が5〜13mmの範囲内、外径が7〜25mmの範囲内であることが望ましい。材質としては、ナイロン、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂等の樹脂製が挙げられ、鋼線やナイロン糸等で補強されたものであってもよい。
他方、塗料供給パイプ(II)において、開閉弁からローラー部コアまでかかる圧力が低いことから、該パイプ(II)の耐圧性は低いものであってもよく、具体的には、該パイプ2の耐圧性が、10MPa以下、好ましくは0.3〜2.5Mpaの範囲内であることが望ましく、内径は4〜13mmの範囲内、外径が5〜20mmの範囲内であることが望ましい。材質としては、ナイロン、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂等の樹脂製が挙げられ、塩化ビニル樹脂製が適している。
液状塗料としては、それ自体既知のものが使用され、目的により任意に選択できる。具体的には、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリウレタン樹脂などを基体樹脂として含有する水系、有機溶剤系、無溶剤系の塗料があげられ、これらは常温乾燥型、常温硬化型、重合反応硬化型などに分類され、いずれも適用できる。さらに、液状塗料は、無色透明、着色透明、着色不透明の塗膜を形成することができる。ここで「着色」とはソリッドカラー調、メタリック調、光干渉調などを包含する。
上記液状塗料において、耐圧タンク型の塗料供給体を使用した場合には、粘度を200ポイズ/20℃以下、特に10〜70ポイズ/20℃の範囲内であることが好ましく、ポンプ型の塗料供給体を使用した場合においては、液状塗料の粘度を500ポイズ/20℃以下、特に10〜400ポイズ/20℃の範囲内であることが望ましい。
本明細書において、液状塗料の粘度は、試料を20℃に調整し、B型粘度計にて60回転/分で測定した値とする。
また、液状塗料が水系塗料又は有機溶剤系塗料である場合において、該液状塗料の固形分含有率としては、1〜95重量%、好ましくは40〜80重量%の範囲内であることが好ましい。
本発明においてローラー塗装機は、ローラー部の回転可能な円筒状多孔質部分に液状塗料を浸みこませ、それを被塗物の表面で回転させながら塗料を被塗面に転写することにより塗装を行う塗装機であり、ローラー部、支持部、把持部及び把持部に配設されたスイッチを具備している。
ローラー部は、ローラー塗装機の先端部に位置しており、コア部を内蔵し、該コア部を回転可能な円筒状多孔質部で覆うように構成されている。
コア部は、円筒状多孔質部の中空内部に装着させるものであり、従来公知のものが使用できる。形状としては制限はないが、円柱及び三角柱、四角柱等の多角柱が挙げられ、これらが組み合わされた形状であってもよいが内部は中空であることが好ましい。特に多孔質部への液状塗料の染み出しが均一になることから多角柱であることが望ましく、その太さは多角柱の外側綾線が円筒状多孔質部の中空内壁に接する程度が好ましい。その結果、中空内壁面と多角柱の外面部分との間に、ほぼ「かまぼこ状」の中空部が形成される。そして、コア部の面部分(三角柱であれば、3面存在する)に複数の塗料整流孔を有せしめることが好適である。
上記塗料整流孔は、塗料供給体から圧送された液状塗料が、ローラー部の円筒状多孔質部から均一に浸み出るように調整するために設けるものである。また、上記コア部の中空部はコア内部で液状塗料を搬送するための塗料流通経路として設けられるものであり、形状としては円筒状であることが望ましい。
上記コア部の内径は2〜5cm、長さは5〜30cmの範囲内が適している。
本発明において圧送されてきた液状塗料は、ローラー部のコア部の塗料流入部からコア内部の塗料流通経路に流入し、そして、コア内部から外部へ通じている塗料整流孔から出て、円筒状多孔質部の中空内壁面とコアの外側面部分との間に形成される「かまぼこ状」の中空部に達し、それから円筒状多孔質部を通って外側に浸み出るようになっている。
コア部に設ける塗料整流孔は、コア内部と外部とを連通するように貫通しており、コア1本あたり、複数個、好ましくは、2〜10個、特に好ましくは2〜5個程度が望ましい。その内径は0.5〜10mm、特に1〜8mm程度が適している。また、単一のコアに複数の塗料整流孔を設ける場合は、その内径は同一であってもよいが、特に、液状塗料が流入する入り口付近は内径を小さく(例えば0.5〜4mm、好ましくは1〜3mm)、最も遠い位置では内径を大きく(例えば6〜10mm、特に7〜8mm)すると、円筒状多孔質部から外側への液状塗料の浸み出し量が均一になりやすいので好適である。塗料整流孔は、コアのそれぞれの面に1個以上をほぼ同数設けてもよい。
また本発明においては、圧送された液状塗料が、ローラー塗装機の多孔質部のいずれの部分からも適正なバランスで塗料が浸み出し、被塗物に均一に転写できるようにするために、コア部に設ける塗料整流孔は、塗料流入口付近及び最も奥の部分にそれぞれ1個以上ずつ、さらに必要に応じてコア部の中央部などに1個以上ずつを等間隔で設けることが好ましい。塗料入り口付近における整流孔の内径を1とすると、奥部における整流孔の内径は2〜5倍程度大きくしてもよい。
本発明において、上記塗料整流孔の方向としては、コア部の面部分(三角柱であれば3面存在する)に対して垂直であっても傾斜角度を有していてもよく、具体的には該塗料整流孔が設けられているコア面部分又は該塗料整流孔を接点とする接平面に対して10°〜90°の範囲内であることが好ましく、特に10〜60°の範囲内の角度を有していることが望ましい。
ここで、塗料整流孔が設けられているコア面部分とは、塗料整流孔が設けられている面が平面である場合において該平面を意味する。また、塗料整流孔を接点とする接平面とは、塗料整流孔が曲面上に有している場合において、該曲面上の塗料整流孔を接点とする平面を意味する。
塗料整流孔が傾斜角度を有していると、コア内部の塗料流通経路から多孔質部分へ液状塗料を均一に効率よく移行させることができる。
本発明においては、上記塗料整流孔に液状塗料の流れ方向を調整できるノズルを付設することもできる。
上記円筒状多孔質部は、通常、紙管などの円筒形ローラーの外側表面に羊毛や化学繊維、スポンジなどの多孔質体を巻き付けてなるウールローラー、マスチックローラーなどがあげられ、その内側から外側に液状塗料が浸みでるように多孔質構造を有している。
上記ローラー部を支える支持部としては従来公知のものが使用でき、内部を中空にして塗料供給パイプと兼用とした管状のも使用できる。
本発明における把持部は、支持部及び後述の塗料供給パイプ及びエアパイプを部分的に包含する事が出来、スイッチを具備した構造であればよい。把持部の材質、形状等については特に制限はなく、塗装時において重心をローラー部側近傍に位置させるために軽量な素材が好適であり、特に樹脂製が好適である。
スイッチは、後述の開閉弁を遠隔操作するために設けられるものであり、該スイッチの構造としては、電気信号及びエア信号を発する押しボタンタイプ、ピンタイプなどが挙げられ、作業者の音声等を電気、エア信号に変換して開閉弁を操作することも可能である。
また、把持部には、必要に応じて跳ね返りの塗料を受けるための汚れ防止板を付設することもできる。
開閉弁は、ローラー塗装機に供給される塗料の量を調整するために設けられるものであり、本発明においては把持部と塗料供給体とを連結する塗料供給パイプに配設されていることを特徴とする。
上記開閉弁は、エア信号を受信して作動するエアオペレートバルブ及び遠隔操作スイッチにより電気信号を受信して作動するソレノイドバルブのいずれでも良い。また作業者の音声等を電気、エア信号に変換して受信して作動するタイプのものであってもよい。
また、開閉弁の構造としては、ニードル式、ボール式、バタフライ式等が挙げられ、液体の制御ができる構造の物で在れば特に制限は無いが、好ましくは、ニードル方式がよい。
本発明において、開閉弁の設置位置としては、上記塗料供給パイプ上であれば、特に制限は無いが、開閉弁とローラー塗装機との距離が、50〜300cm、好ましくは100〜200cmの範囲内であることが望ましい。
開閉弁とローラー塗装機の距離が50cm未満では、塗装作業がやりにくくなることがあり、300cmを超えると、塗料を吐出したり、止めたりする場合に時間差が生じて、スムーズな塗装作業が出来ないばかりか、吐出する塗料の量も減少する傾向がある。
また上記塗料供給パイプに配設された開閉弁は、塗装作業者の体や、作業現場の足場等に固定することもできる。
本発明においては、重量のある開閉弁を塗料供給パイプ上に配設させることにより把持部の重量軽減が可能になり、塗装時におけるローラー塗装機の重心を把持部からローラー部側に移動させ、且つローラー塗装機全体の重量を軽減化することが可能である。具体的にはローラー部、支持部、把持部及び把持部に配設されたスイッチの合計重量で200〜600g、特に300〜500g程度とすることができる。
本発明方法は、上記圧送ローラー塗装装置を用いて把持部に配設されたスイッチにより塗料供給パイプに配設された開閉弁を制御することにより液状塗料を塗装することを特徴とする圧送ローラー塗装方法である。
本発明の塗装方法においては、塗料供給体から圧送された液状塗料は、塗料供給パイプを通り、開閉弁まで達する。開閉弁の開閉はローラー塗装機の把持部に配設された遠隔スイッチにより行い、ローラー部に塗料が供給される。
上記のようにしてローラー部コアに供給された塗料は、コア部から塗料整流孔を経て円筒状多孔質部の外側表面に浸み出し、そして、かかる円筒状多孔質部を被塗面と接するようにあてがいながら回転することによって多孔質部の液状塗料が被塗面に転写されて、塗装が行なわれる。
被塗面への液状塗料の吐出量は特に制限されず、塗料供給体の種類や塗布量に応じて任意に選択できる。
たとえば、耐圧タンク方式で塗布量0.15Kg/mの塗装作業を行う場合、塗料の吐出量は0.15〜0.6Kg/minの範囲内であることが望ましく、又ポンプ方式で塗布量1.0Kg/mの塗装作業を行う場合は、吐出量を1.0〜2.0Kg/minの範囲内に調整することが望ましい。
被塗物は特に制限されずローラー塗装が可能な被塗物に適用することができ、例えば、一般住宅、ビル、建造物の屋根、塀、外壁、内壁、天井など、さらに船舶、橋梁、土木関連などの塗装に適用することができる。また、仕上げられる塗膜として、ソリッドカラー調、メタリック調、光干渉調などの他に、さらに、凹凸模様、ユズ肌模様などがあげられる。
図1は本発明の1実施例であるローラー塗装機とそれを使用した塗装装置を表す概略図であり、図2は本発明に使用される塗料供給体の一例を表す概略図であり、図3は本発明の別の1実施例であるローラー塗装装置を表す概略図であり、図4は本発明に使用されるローラー塗装機のコア部の一例を表す斜視図の概略図であり、図5は、本発明に使用されるローラー塗装機のコア部の一例を表す側面図の概略図であり、図6は、コア部に設けられた塗料整流孔の一例を説明する概略図であり、図7は従来の圧送型ローラー塗装機の一例を表す概略図である。
また「部」及び「%」はいずれも重量基準である。
図1において、ローラー塗装機は、円筒状多孔質性のローラーパイル1の内部に三角柱のコア部2が装着されており、コアの3面のうち、第1面には直径2mmの塗料整流孔が、第2面には直径3.5mmの塗料整流孔が、第3面には直径5mmの塗料整流孔が1個ずつ貫通しており、これらの塗料整流孔の内、第1面は塗料流入部に最も近く、第3面は最も遠い部分に位置し、第2面はその中間であって、いずれも等しい間隔で設けられている。さらに第1面及び第3面の整流孔には、それぞれ、液状塗料がコアの中心部方向に流出するノズル(図示せず)が付設されている。そして、三角柱の外側綾線は円筒状多孔質部の中空内壁に接しており、かまぼこ状の中空部が形成されている。
コア部2から接続部3を介して樹脂製の塗料供給パイプ4が樹脂製の把持部9及びエアオペレートバルブ6を介して金属製の塗料タンク7まで通じている。塗料供給パイプ4は、ポリエステル製の糸で補強された軟質塩化ビニル樹脂製であり、内径が6mm、外径が11mm、使用圧力1.0MPa、破裂圧力7.3MPaの強度を持つパイプである。
塗料供給パイプ4にはエアオペレートバルブ6が配設されており、把持部9における塗料供給パイプ4に近い側の先端とエアオペレートバルブ6との距離は1500mmである。
一方、エアオペレートバルブ6を制御するためのスイッチ5は把持部9に配設されており、スイッチ5からエアオペレートバルブ6までエアパイプ10´が通じている。ローラー塗装機の重量(ローラーパイル部1、コア部2、支持部8、接続部3、把持部9及びスイッチ5の総重量)は400g程度であり、ローラーパイル部1及びコア部の総重量は150g程度であるが、実際の塗装の場合は、ローラーパイル部1及びコア部は塗料を含んだ状態となり、重量が300g程度になることから、ローラー塗装機1の塗装時における重心はローラー部近傍にある。
粘度30ポイズ/20℃、固形分含有率40%のアクリル樹脂系水性白色塗料を内容量約18リットルの塗料タンク7に入れ、密閉して、エアオペレートバルブ6を「閉」にし、エアコンプレッサー11により塗料タンク7の内部を0.3〜0.7MPaに加圧した。0.3〜0.7MPaの加圧状態で、塗料はエアオペレートバルブ6まで達し、加圧空気はエアパイプ10´を通じてスイッチ5まで達した状態となっている。
スイッチ5をONにすると、加圧空気がエアパイプ10´を通り、エアオペレートバルブ6まで達して、エアオペレートバルブ6を「開」にし、塗料が塗料供給パイプ4を介し接続部3を経由してコア部2に流入し、コア内部から3個の整流孔を通ってかまぼこ状の中空部の中心方向に圧送され、ついでローラーパイル部1の外側から液状塗料が浸み出てくる。一方スイッチ5をOFFにすると、加圧空気がスイッチ5で排出されて、エアパイプ10´内の加圧空気が減少していき、エアオペレートバルブ6を「閉」にし、塗料供給が停止される。このようにして吐出量の制御をスイッチ5で行いながらローラーパイル部1をスレート板に接触させ、回転させて塗装を行なった。重量が軽く重心がローラー部近傍にあり、かつ、吐出量調整が容易におこなえるため、塗装時の疲労度が軽減され、塗装作業性が向上し、塗装仕上り性も良好であった。
塗料タンク7の1例を図2に示した。図2において、塗料タンク7は、タンク内部壁面底部に液面センサー7aを、下部に塗料供給パイプ4と接続する塗料排出口7bを、上部に塗料を充填するための上蓋付き塗料流入口7c及びエア供給口7dを具備している。塗料供給パイプ4及びエアパイプ10に各々ボールバルブ7eが取り付けられており、開閉可能な構造となっている。尚、塗料の粘調、充填作業は塗料メーカーにて行い、粘調後の塗料が充填されている塗料タンク7ごと塗装作業現場に搬入可能である。
図3は、本発明の別の1実施例であるローラー塗装装置を表す概略図である。図3において、ローラー部に内蔵されているコアとして図4〜6記載のコア21を用い、塗料供給体としてプランジャーポンプ71を使用し、プランジャーポンプ71とエアオペレートバルブ6を連結する塗料供給パイプとして、内径6.35mm、外径10mm、耐圧性が22MPa程度の耐圧性塗料供給パイプ4´を使用し、プランジャーポンプ71には、粘度300ポイズ/20℃、固形分含有率78%のアクリル樹脂系水性白色塗料が収容されている以外は第一の実施形態と同様の構成をしている。エアオペレートバルブ6を「閉」にし、エアコンプレッサー11によりエアパイプ10、10´の内部を0.3〜0.7MPaに加圧した。加圧状態で、塗料はエアオペレートバルブ6まで達し、加圧空気はエアパイプ10´を通じてスイッチ5まで達した状態となっている。プランジャーポンプ71の電源を入れ、第一の実施形態と同様にしてスイッチ5によりエアオペレートバルブ6を制御し、塗装を行った。吐出量調整が容易におこなえるため、塗装時の疲労度が軽減され、塗装作業性が向上した。また、均一に塗料が転写でき、塗装仕上り性も良好であった。
図4は、コア部21の斜視図の概略図であり、樹脂製のコア部21は三角柱の両端に2個の円柱が繋がった形状をしている。
図5は、コア部21の側面図の概略図であり、内径が約7mmの円柱状の穴が貫いており中空状となっている。ここでコア部21における三角柱のそれぞれの面をA面、B面、C面とする。
図6はコア部21の三角柱のそれぞれの面に設けられた塗料整流孔の位置及び方向を説明する図である。図6(A)は、A面、B面及びC面の正面図であり、図6(B)は、A面、B面及びC面が水平方向になるように静置したときのコア部21の透視正面図の概略図である。具体的には図6(B)の上段は、A面が水平方向になるように静置されており、中段は、B面が水平方向となるように静置されており、下段はC面が水平方向となるように静置されている。全ての塗料整流孔は、該塗料整流孔が設けられている各面に対して30°の方向でコア内部の塗料流通経路まで貫通している。A面にはA面の中心に対して対称に2箇所に内径2mmの塗料整流孔が設けられ、B面にはB面の一端(塗料流入部から遠い方)から約10mmの位置の中心に内径が2mmの塗料整流孔が1個設けられ、C面にはC面の一端(塗料流入部から近い方)から約10mmの位置の中心に内径が2mmの塗料製流孔が1個設けられており、コア21は合計で4個の傾斜角度を有する塗料整流孔を具備している。
本発明の1実施例であるローラー塗装機とそれを使用した塗装装置を表す概略図である。 本発明に使用される塗料供給体の一例を表す概略図である。 本発明の別の1実施例であるローラー塗装装置を表す概略図である。 本発明に使用されるローラー塗装機のコア部の一例を表す斜視図の概略図である。 本発明に使用されるローラー塗装機のコア部の一例を表す側面図の概略図である。 コア部に設けられた塗料整流孔の一例を説明する概略図である。 従来の圧送型ローラー塗装装置の一例を表す概略図である。
符号の説明
1 ローラーパイル
2 コア
21 コア
2a 塗料整流孔
3 接続部
4 塗料供給パイプ
4´ 塗料供給パイプ(耐圧性)
5 スイッチ
6 エアオペレートバルブ
7 塗料タンク
7a 液面センサー
7b 塗料排出口
7c 塗料流入口
7d エア供給口
7e ボールバルブ
71 プランジャーポンプ
8 支持部
9 把持部
10 エアパイプ
10´ エアパイプ
11 コンプレッサー
12 ニードルバルブ
13 塗料供給管兼支持部

Claims (4)

  1. 液状塗料をローラー塗装機に供給するための塗料供給体と、コアを内蔵したローラー部、支持部、把持部及び該把持部に配設されたスイッチを具備するローラー塗装機と、塗料供給体とローラー塗装機のローラー部コアとを連結するための塗料供給パイプと、該塗料供給パイプに配設され且つ該スイッチにより制御される開閉弁を具備してなり、ローラー部に内蔵されたコアが、内部が中空の多角柱であり、複数の塗料整流孔を有するものであって、塗料整流孔が、該塗料整流孔が設けられているコア面に対し、ローラーの中心軸方向に10〜60°の範囲内の傾斜角度を有していることを特徴とする圧送ローラー塗装装置。
  2. 開閉弁とローラー塗装機との距離が、50〜300cmの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の圧送ローラー塗装装置。
  3. ローラー塗装機が、200〜600gの重量である請求項1または2に記載の圧送ローラー塗装装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の圧送ローラー塗装装置を用いて把持部に配設されたスイッチにより塗料供給パイプに配設された開閉弁を制御することにより液状塗料を塗装することを特徴とする圧送ローラー塗装方法。
JP2004142980A 2003-05-14 2004-05-13 圧送ローラー塗装装置及び圧送ローラー塗装方法 Expired - Fee Related JP4603288B2 (ja)

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