JP4541756B2 - 塗料容器、該塗料容器を使用した塗装装置及び該塗装装置の廃洗浄液の回収方法 - Google Patents

塗料容器、該塗料容器を使用した塗装装置及び該塗装装置の廃洗浄液の回収方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4541756B2
JP4541756B2 JP2004142981A JP2004142981A JP4541756B2 JP 4541756 B2 JP4541756 B2 JP 4541756B2 JP 2004142981 A JP2004142981 A JP 2004142981A JP 2004142981 A JP2004142981 A JP 2004142981A JP 4541756 B2 JP4541756 B2 JP 4541756B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
coating
container
cleaning liquid
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004142981A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004358461A (ja
Inventor
繁行 安部
茂夫 永山
昭 高岡
睦男 柳楽
益二 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP2004142981A priority Critical patent/JP4541756B2/ja
Publication of JP2004358461A publication Critical patent/JP2004358461A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4541756B2 publication Critical patent/JP4541756B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)
  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

本発明は、塗料の供給、充填及び運搬の機能を兼ね備えた圧送塗装用の塗料容器、該塗料容器を使用した塗装装置及び該塗装装置の洗浄液の回収方法に関する。
一般に、加圧式の塗装方法は、塗料容器からローラー、ハケ等の塗装機への塗料染み込ませ作業を必要としないことから、作業現場への塗料のポタ落ちがなく、また効率的な塗装方法として知られている。(特許文献1、2など)加圧式の塗装方法としては、密閉状の塗料タンクをエアコンプレッサー等により加圧して塗料を塗装機へ圧送する密閉タンク式加圧方法や、ダイヤフラムポンプ等のポンプの駆動力を利用して塗料を吸い上げ塗装機へ塗料を圧送するポンプ形式方法等が挙げられる。
上記した方法、特に圧送ポンプ形式方法に用いられる塗料容器は、比較的大型で金属製で重量があり、かさだかい(例えば容量が30L程度)塗料容器とポンプが固定された構造をしているのが一般的であり、移動が面倒であるという問題を有している。また、塗装現場では、金属製石油缶、金属製ペール缶、樹脂製ペール缶等の塗料缶を開缶し、希釈溶液(水/シンナー等)により粘度調整をし、ミキサーで攪拌してから、ポンプに固定されているような上記した塗料容器に塗料を充填する作業をしており、塗装を行うまでの工程に時間を費やしていた。また、塗料の使用後に残る空き缶には、内面に塗料が付着しており、産業廃棄物として処理をするしか方法はなく、また、缶内面を洗浄しても、発生した廃洗浄液の処理が困難であるという問題点があった。
特開2002−119909公報 特開2003−33687号公報
本発明の目的は、塗料圧送ポンプへの取り付けが簡易な圧送塗装に使用される塗料容器を提供すること、及び該塗料容器を使用して、塗装作業に係る塗料充填、運搬、塗装、廃洗浄液処理等の作業の効率化を図ることである。
本発明者らは、上記した課題に対して鋭意研究した結果、圧送塗装に用いられる塗料容器として、開閉可能な排出口兼流入口及びエア採取口を具備する簡易な塗料容器により本発明に到達した。即ち本発明は、
1. 圧送塗装用の塗料容器であって、開閉可能な排出口兼流入口及び開閉可能なエア採取口を設けてなり、該排出口兼流入口が塗料圧送ポンプに接続可能な構造を有し、開閉可能なエア採取口を設けてある胴体部分と排出口兼流入口が設けてある漏斗状の胴体部分が着脱可能である塗料容器、
2. 1項に記載の塗料容器と、塗料圧送ポンプと、排出口兼流入口と塗料圧送ポンプとを接続する接続部と、塗装機と、を具備してなる塗装装置、
3. 塗装機が、圧送ローラー塗装機であって該圧送ローラー塗装機が、コアを内蔵したローラー部、支持部、把持部及び該把持部に配設されたスイッチを具備し、塗料圧送ポンプとローラー部コアとを連結するための塗料供給パイプと、該塗料供給パイプに配設され且つ該スイッチにより制御される開閉弁を具備していることを特徴とする項に記載の塗装装置、
4. ローラー部に内蔵されたコアが、複数個の塗料整流孔を有している項に記載の塗装装置、
5. 塗料整流孔が、該塗料整流孔が設けられているコア面部分又は該塗料整流孔を接点とする接平面に対して10〜90°の範囲内の角度を有していることを特徴とする項に記載の塗装装置、
6. 洗浄液の流入器を塗料圧送ポンプに接続した後、該流入器から洗浄液を流入し、該洗浄液を塗装装置に循環させて洗浄することにより発生した廃洗浄液の回収容器として1項に記載の塗料容器を用いてなる廃洗浄液の回収方法、
7. 項に記載の塗料容器を分離して得た漏斗状の胴体部分を洗浄液の流入器として用いることを特徴とする項に記載の廃洗浄液の回収方法、
に関する。
本発明の塗料容器は、エア採取口及び排出口兼流入口などの開口部が開閉可能であるので、塗料圧送ポンプに塗料を供給する塗料供給体としての機能と、塗料等の充填体兼運搬体としての機能を有している。また、塗料工場等において、塗料を該塗料容器に充填をすることもでき、塗料が充填された該塗料容器を作業現場に搬入することにより、従来のような作業現場での塗料移し替え作業を省略することができる。また、該塗料容器を塗料圧送ポンプに接続することで、塗装機に塗料を供給することができ、塗装をすることができる。さらに、該塗料容器は、洗浄用漏斗に切り替えが可能であり、該洗浄用漏斗を使用して塗装装置の洗浄をすることができる。ここで発生した廃洗浄液は該塗料容器に充填し、回収することができる。
本発明の塗料容器においては、開閉可能な排出口兼流入口及び開閉可能なエア採取口を設けてなり、該排出口兼流入口が塗料圧送ポンプに接続可能な構造を有し、開閉可能なエア採取口を設けてある胴体部分と排出口兼流入口が設けてある漏斗状の胴体部分が着脱可能であることを特徴とする。材質としては金属製、樹脂製等が挙げられ、具体的にはポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂製のタンク容器のようなものが使用可能であり、容量としては例えば、4〜20L程度が好適である。
排出口兼流入口及びエア採取口は、開閉可能な構造をしており、例えばその先端がネジ状になっており、外蓋の着脱により開閉を行ってもよいし、その先端にボールバルブやコック等を設けて開閉を行ってもよい。
上記塗料容器の排出口兼流入口は、ダイヤフラムポンプ、プランジャーポンプ等の塗料圧送ポンプに接続可能であり、必要に応じて接続部を介させてもよい
。 本発明の塗料容器においては、開口部が開閉可能であるので、「充填体兼運搬体」としての機能と塗料圧送ポンプに供給するための「供給体」としての機能を備えている。ここで充填、運搬、供給される液状物質としては、液状塗料、洗浄液及び廃洗浄液等を挙げることができる。例えば、排出口兼流入口を「開」に、エア採取口を「閉」にし、排出口兼流入口から液状塗料を充填せしめた後、排出口兼流入口を「閉」にせしめれば、「塗料充填体兼塗料運搬体」として機能することができる。また、塗料が充填された本発明の塗料容器を圧送ポンプに接続した後、排出口兼流入口及びエア採取口を共に「開」にすることにより、「塗料供給体」として機能することができる。
上記塗料容器の形状としては排出口兼流入口が漏斗状であることが望ましく、胴体部分は角状、筒状のいずれであってもよい。ここで、「漏斗状」とは、必ずしも漏斗そっくりの形状のみを意味するわけではなく、塗料が流出するための適度な傾斜があればよく、例えば船底状等の形状も包含する。
また、該塗料容器は、塗料等の充填体としての機能を有するものであるから、容器の少なくとも1方は平坦であることが望ましい。また、塗料等の運搬体としての機能を充実させるべく必要に応じて、該塗料容器に把持部を付設させることができる。
本発明の塗料容器を用いた圧送塗装に使用される液状塗料としては、それ自体既知のものが使用され、目的により任意に選択できる。具体的には、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリウレタン樹脂などを基体樹脂として含有する水系、有機溶剤系、無溶剤系の塗料があげられ、これらは常温乾燥型、常温硬化型、重合反応硬化型などに分類され、いずれも適用できる。さらに、液状塗料は、無色透明、着色透明、着色不透明の塗膜を形成することができる。ここで「着色」とはソリッドカラー調、メタリック調、光干渉調などを包含する。
上記液状塗料の粘度としては、500ポイズ/20℃以下、特に10〜400ポイズ/20℃の範囲内であることが望ましい。
本明細書において、液状塗料の粘度は、試料を20℃に調整し、B型粘度計にて60回転/分で測定した値とする。
また、液状塗料が水系塗料又は有機溶剤系塗料である場合において、該液状塗料の固形分含有率としては、1〜95重量%、好ましくは40〜80重量%の範囲内であることが好ましい。
上記液状塗料を本発明の塗料容器に充填する作業は、塗装作業現場で行ってもよいが、塗料工場で直接行うこともできる。該塗料容器は塗料運搬体としての機能も有するので、該塗料容器に塗料工場で粘調、調色済みの塗料を充填し、これをトラックの荷台等に積載して輸送してもよい。
本発明の塗料容器を具備した塗料圧送ポンプに適用される塗装機としては、圧送塗装に用いられるものであれば、制限はなく、圧送ローラー塗装機、圧送刷毛ガン等が挙げられる。特に本発明においては、塗装作業性が良好であることから、該塗装機が、圧送ローラー塗装機であって、該圧送ローラー塗装機が、コアを内蔵したローラー部、支持部、把持部及び該把持部に配設されたスイッチを具備し、塗料圧送ポンプとローラー部コアとを連結するための塗料供給パイプと、該塗料供給パイプに配設され且つ該スイッチにより制御される開閉弁を具備してなる圧送ローラー塗装機が適している。
以下、上記圧送ローラー塗装機について説明する。
上記圧送ローラー塗装機において、塗料圧送ポンプとローラー部コアを連結する塗料供給パイプは中空状で、その一端は塗料圧送ポンプにつながっており、他端はローラー部コアに連結している。本発明において塗料供給パイプは、塗装作業性の点から重量が軽く、柔軟性に優れるものが好適に使用できる。また、塗料供給パイプを、塗料圧送ポンプから開閉弁までを連結する耐圧性の高い塗料供給パイプ(I)と開閉弁からローラー部コアまでを連結する耐圧性の低い塗料供給パイプ(II)から構成することもできる。
上記塗料供給パイプ(I)において、塗料を搬送するための高い圧力がかかることがあることから、該パイプ(I)の耐圧性が高いことが望ましく、具体的には耐圧性が0.1〜50MPaの範囲内であることが望ましく、内径が5〜13mmの範囲内、外径が7〜25mmの範囲内であることが望ましい。材質としては、ナイロン、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂等の樹脂製が挙げられ、鋼線やナイロン糸等で補強されたものであってもよい。
他方、塗料供給パイプ(II)において、開閉弁からローラー部コアまでかかる圧力が低いことから、該パイプ(II)の耐圧性は低いものであってもよく、具体的には、該パイプ(II)の耐圧性が、10MPa以下、好ましくは0.3〜2.5Mpaの範囲内であることが望ましく、内径は4〜13mmの範囲内、外径が5〜20mmの範囲内であることが望ましい。材質としては、ナイロン、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂等の樹脂製が挙げられ、塩化ビニル樹脂製が適している。
上記ローラー部は、圧送ローラー塗装機の先端部に位置しており、コア部を内蔵し、該コア部を回転可能な円筒状多孔質部で覆うように構成されている。
コア部は、円筒状多孔質部の中空内部に装着させるものであり、従来公知のものが使用できる。形状としては制限はないが、円柱及び三角柱、四角柱等の多角柱が挙げられ、これらが組み合わされた形状であってもよいが内部は中空であることが好ましい。特に多孔質部への液状塗料の染み出しが均一になることから多角柱であることが望ましく、その太さは多角柱の外側綾線が円筒状多孔質部の中空内壁に接する程度が好ましい。その結果、中空内壁面と多角柱の外面部分との間に、ほぼ「かまぼこ状」の中空部が形成される。そして、コア部の面部分(三角柱であれば、3面存在する)に複数の塗料整流孔を有せしめることが好適である。
上記塗料整流孔は、本発明の塗料容器を具備した塗料圧送ポンプから圧送された液状塗料が、ローラー部の円筒状多孔質部から均一に浸み出るように調整するために設けるものである。また、上記コア部の中空部はコア内部で液状塗料を搬送するための塗料流通経路として設けられるものであり、形状としては円筒状であることが望ましい。
上記コア部の内径は2〜5cm、長さは5〜30cmの範囲内が適している。
本発明において圧送されてきた液状塗料は、ローラー部のコア部の塗料流入部からコア内部の塗料流通経路に流入し、そして、コア内部から外部へ通じている塗料整流孔から出て、円筒状多孔質部の中空内壁面とコアの外側面部分との間に形成される「かまぼこ状」の中空部に達し、それから円筒状多孔質部を通って外側に浸み出るようになっている。
コア部に設ける塗料整流孔は、コア内部と外部とを連通するように貫通しており、コア1本あたり、複数個、好ましくは、2〜10個、特に好ましくは2〜5個程度が望ましい。その内径は0.5〜10mm、特に1〜8mm程度が適している。また、単一のコアに複数の塗料整流孔を設ける場合は、その内径は同一であってもよいが、特に、液状塗料が流入する入り口付近は内径を小さく(例えば0.5〜4mm、好ましくは1〜3mm)、最も遠い位置では内径を大きく(例えば6〜10mm、特に7〜8mm)すると、円筒状多孔質部から外側への液状塗料の浸み出し量が均一になりやすいので好適である。かかる塗料整流孔は、コアのそれぞれの面に1個以上をほぼ同数設けてもよい。
また本発明においては、圧送された液状塗料が、ローラー塗装機の多孔質部のいずれの部分からも適正なバランスで塗料が浸み出し、被塗物に均一に転写できるようにするために、コア部に設ける塗料整流孔は、塗料流入口付近及び最も奥の部分にそれぞれ1個以上ずつ、さらに必要に応じてコア部の中央部などに1個以上ずつを等間隔で設けることが好ましい。塗料入り口付近における整流孔の内径を1とすると、奥部における整流孔の内径は2〜5倍程度大きくしてもよい。
本発明において、上記塗料整流孔の方向としては、コア部の面部分(三角柱であれば3面存在する)に対して垂直であっても傾斜角度を有していてもよく、具体的には該塗料整流孔が設けられているコア面部分又は該塗料整流孔を接点とする接平面に対して10°〜90°の範囲内であることが好ましく、特に10〜60°の範囲内の角度を有していることが望ましい。
ここで、塗料整流孔が設けられているコア面部分とは、塗料整流孔が設けられている面が平面である場合において該平面を意味する。また、塗料整流孔を接点とする接平面とは、塗料整流孔が曲面上に有している場合において、該曲面上の塗料整流孔を接点とする平面を意味する。
塗料整流孔が傾斜角度を有していると、コア内部の塗料流通経路から多孔質部分へ液状塗料を均一に効率よく移行させることができる。
本発明においては、上記塗料整流孔に液状塗料の流れ方向を調整できるノズルを付設することもできる。
上記円筒状多孔質部は、通常、紙管などの円筒形ローラーの外側表面に羊毛や化学繊維、スポンジなどの多孔質体を巻き付けてなるウールローラー、マスチックローラーなどがあげられ、その内側から外側に液状塗料が浸みでるように多孔質構造を有している。
上記ローラー部を支える支持部としては従来公知のものが使用でき、内部を中空にして塗料供給パイプと兼用とした管状のものも使用できる。
把持部は、支持部及び後述の塗料供給パイプを部分的に包含する事が出来、スイッチを具備している。材質、形状等については把持可能なものであれば制限は無いが、塗装時における重心をローラー部側に位置させるために軽量な素材が好適であり、特に樹脂製が好適である。
スイッチは、後述の開閉弁を遠隔操作するために設けられるものであり、該スイッチの構造としては、電気信号及びエア信号を発する押しボタンタイプなどが挙げられる。
また、把持部には、必要に応じて跳ね返りの塗料を受けるための汚れ防止板を付設することもできる。
開閉弁は、ローラー部に供給される塗料の量を調整するために設けられ、ローラー部コアと塗料圧送ポンプとを連結する塗料供給パイプに配設することができる。上記開閉弁は、遠隔操作スイッチにより電気信号を受信して作動するソレノイドバルブ及びエア信号を受信して作動するエアオペレートバルブのいずれでも良い。また作業者の音声等を電気、エア信号に変換して受信して作動するタイプのものであってもよい。
また、開閉弁の構造としては、ニードル式、ボール式、バタフライ式等が挙げられ、液体の制御ができる構造の物で在れば特に制限は無いが、好ましくは、ニードル方式がよい。
開閉弁の設置位置としては、上記塗料供給パイプ上であることが望ましく、開閉弁と把持部との距離としては、50〜300cm、好ましくは100〜200cmの範囲内であることが望ましい。
開閉弁と把持部の距離が50cm未満では、塗装作業がやりにくくなることがあり、300cmを超えると、塗料を吐出したり、止めたりする場合に時間差が生じて、スムーズな塗装作業が出来ないばかりか、吐出する塗料の量も減少する傾向がある。
また、上記塗料供給パイプに配設された開閉弁は、塗装作業者の体や作業現場の足場等に固定することもできる。
上記ローラー塗装機においては、重量のある開閉弁を塗料供給パイプ上に配設させることにより把持部の重量軽減が可能になり、塗装時におけるローラー塗装機の重心を把持部からローラー部側に移動させることができ、ローラー部、支持部、把持部及び把持部に配設されたスイッチの合計重量で200〜600g、特に300〜500g程度とすることができる。
本発明においては、塗装終了後の塗装装置の洗浄、及び廃洗浄液の回収方法として、本発明の塗料容器を使用することができる。例えば、洗浄液の流入器を塗料圧送ポンプに接続した後、該流入器から洗浄液を流入し、該洗浄液を塗装装置に循環させて洗浄することにより発生した廃洗浄液の回収容器として本発明の塗料容器を用いることができる。流入器として、通常の漏斗などの流入器であってもよいが本発明の塗料容器を分離して得た漏斗状の胴体部分を用いてもよい。
以下に本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図1は本発明の塗料容器などを表す概略構成図であり、図2は本発明の実施形態の一例を説明する塗装装置の概略構成図であり、図3は本発明の別の実施形態を説明する塗装装置の概略構成図であり、図4は本発明に使用される圧送ローラー塗装機のコア部の一例を表す斜視図の概略図であり、図5は、本発明に使用される圧送ローラー塗装機のコア部の一例を表す側面図の概略図であり、図6は、コア部に設けられた塗料整流孔の一例を説明する概略図である。
図1において、塗料容器1は、樹脂製であって胴体部分において一方が円筒状、一方が漏斗状の構造であり、円筒状胴体部分にはエア採取口2が、漏斗状下部には排出口兼流入口3が設けられている。かかる塗料容器1は、用途によって塗料等の供給体としての機能と充填体兼運搬体としての機能と洗浄用流入器としての機能を有している。図1には充填体兼運搬体1a、洗浄用流入器1b、供給体1cとして示している。
充填体兼運搬体1aにおいて、エア採取口2を「閉」にして、すでに粘調済みの塗料を排出口兼流入口3から充填することができ、塗料の充填後は該排出口兼流入口3に上ブタをして運搬でき、作業現場に直接搬入することができる。供給体1cにおいて、エア採取口2は収容されている塗料の液面より上部に位置するように配置され、また、塗料容器1の胴体部分は中間がネジ状になっており、着脱可能な構造となっていて、漏斗状部分は洗浄液流入器1bとすることができるものである。
排出口兼流入口3の一端はネジ状になっており、接続部4と着脱可能となっている。接続部は一端がネジ状、他端がクイックジョイントとなっており、中間にボールバルブ5が設けられ、開閉ができるようになっている。
粘度30ポイズ/20℃、固形分含有率40%のアクリル樹脂系水性白色塗料がすでに充填されている充填体兼運搬体1aを、接続部4のボールバルブ5を「閉」とし、排出口兼流入口3と接続部4のネジ部により接続してから図1に示すようにクイックジョイントでダイヤフラムポンプ6に接続した。エア採取口2及びボールバルブ5を各々「開」にして塗料容器1を塗料供給体1cとし、ダイヤフラムポンプ6のスイッチをONにしてポンプを駆動させた。塗料供給体1cの塗料が塗料供給パイプ7を経て塗装機8にまで達し、塗料が塗装機8から噴射された。
塗装が終了した後、ダイヤフラムポンプ6の電源を一旦OFFにし、塗料供給体1cの上部を取り外し、洗浄用漏斗1bに切り替えた。該洗浄用漏斗1bから洗浄液を10L程度注入し、ダイヤフラムポンプ6を再度駆動させ、塗装機8の先から噴射される洗浄液を該漏斗1bを受け皿にして循環させ、塗装装置内を洗浄した。最後に塗装機8の先から噴射される洗浄液は、充填体兼運搬体1aの排出口兼流入口3から充填し、洗浄を終了した。
図2は本発明の実施形態の一例を説明する塗装装置の概略構成図である。図2において、ローラー塗装機は、円筒状多孔質性のローラーパイル11の内部に三角柱のコア12が装着されており、コア12の3面のうち、第1面には直径2mmの整流孔が、第2面には直径3.5mmの整流孔が、第3面には直径5mmの整流孔が1個づつ貫通しており、これらの整流孔の内、第1面は塗料流入部に最も近く、第3面は最も遠い部分に位置し、第2面はその中間であって、いずれも等しい間隔で設けられている。さらに第1面及び第3面の整流孔には、それぞれ、液状塗料がコアの中心部方向に流出するノズル(図示せず)が付設されている。そして、三角柱の外側綾線は円筒状多孔質部の中空内壁に接しており、かまぼこ状の中空部が形成されている。
コア部12から接続部13を介して樹脂製の塗料供給パイプ7が樹脂製の把持部14、ソレノイドバルブ15、圧力ゲージ9及び塗料レギュレーター10を経由してダイヤフラムポンプ6まで通じている。把持部14における塗料供給パイプ7に近い側の先端とソレノイドバルブ15との距離は1500mmである。
また、塗料供給パイプ7は、ポリエステル製の糸で補強された軟質塩化ビニル樹脂製であり、内径が6mm、外径が11mm、使用圧力1.0MPa、破裂圧力7.3MPaの強度を持つパイプである。
一方、スイッチ16は把持部14に配設されており、スイッチ16からソレノイドバルブ15まで信号が送信できるようになっている。
塗料容器1には上記実施例1と同様の白色塗料が充填されており、エア採取口2、及びボールバルブ5を「開」にした。このとき塗料は、ダイヤフラムポンプ6まで達した状態となっている。
ダイヤフラムポンプ6のスイッチをONにすると、塗料が塗料供給パイプ7を介し接続部13を経由してコア部12に達し、コア内部から3個の整流孔を通ってかまぼこ状の中空部の中心方向に圧送され、ついでローラーパイル部11の外側から液状塗料が浸み出てきた。圧力ゲージ9の値が、0.3〜2MPaの範囲内となるように塗料レギュレーター10にて制御を行い、塗料供給の開始と停止はスイッチ16からソレノイドバルブ15に電気信号を送信することで行い、ローラーパイル部11をスレート板に接触させ、回転させて塗装を行なった。重量が軽く、塗装時において重心がローラー部近傍にあるため、塗装時の疲労度が軽減され塗装作業性が向上、また塗装仕上り性も良好であった。塗装装置の洗浄及び廃洗浄液の回収は上記図1で説明した方法と同様の方法にて行った。
図3は本発明の別の実施形態の一例を説明する塗装装置の概略構成図である。図3において、ローラー部に内蔵されているコアとして図4〜6記載のコア121を用い、開閉弁としてエアオペレートバルブ151を使用し、塗料圧送ポンプとしてプランジャーポンプ61を使用し、プランジャーポンプ61とエアオペレートバルブ151を連結する塗料供給パイプとして、内径6.35mm、外径10mm、耐圧性が22MPa程度の耐圧性塗料供給パイプ7´を使用している。塗料容器1には、粘度300ポイズ/20℃、固形分含有率78%のアクリル樹脂系水性白色塗料が収容されている。プランジャーポンプ61及びコンプレッサー18の電源を入れ、スイッチ16によりエアオペレートバルブ151を制御し、塗装を行った。吐出量調整が容易におこなえるため、塗装時の疲労度が軽減され、塗装作業性が向上した。また、均一に塗料が転写でき、塗装仕上り性も良好であった。塗装装置の洗浄及び廃洗浄液の回収は上記図1で説明した方法と同様の方法にて行った。
図4は、コア部121の斜視図の概略構成図であり、樹脂製のコア部は三角柱の両端に2個の円柱が繋がった形状をしている。
図5は、コア部121の側面図の概略構成図であり、内径が約7mmの円柱状の穴が貫いており中空状となっている。ここでコア部における三角柱のそれぞれの面をA面、B面、C面とする。
図6はコア部121の三角柱のそれぞれの面に設けられた塗料整流孔の位置及び方向を説明する図である。図6(A)は、A面、B面及びC面の正面図であり、図6(B)は、A面、B面及びC面が水平方向になるように静置したときのコア部21の透視正面図の概略構成図である。具体的には図6(B)の上段は、A面が水平方向になるように静置されており、中段は、B面が水平方向となるように静置されており、下段はC面が水平方向となるように静置されている。全ての塗料整流孔は、該塗料整流孔が設けられている各面に対して30°の方向でコア151内部の塗料流通経路まで貫通している。A面にはA面の中心に対して対称に2箇所に内径2mmの塗料整流孔が設けられ、B面にはB面の一端(塗料流入部から遠い方)から約10mmの位置の中心に内径が2mmの塗料整流孔が1個設けられ、C面にはC面の一端(塗料流入部から近い方)から約10mmの位置の中心に内径が2mmの塗料製流孔が1個設けられており、コアは合計で4個の傾斜角度を有する塗料整流孔を具備している。
本発明の塗料容器などを表す概略構成図である。 本発明の実施形態の一例を説明する塗装装置の概略構成図である。 本発明の別の実施形態を説明する塗装装置の概略構成図である。 本発明に使用される圧送ローラー塗装機のコア部の一例を表す斜視図の概略図である。 本発明に使用される圧送ローラー塗装機のコア部の一例を表す側面図の概略図である。 コア部に設けられた塗料整流孔の一例を説明する概略図である。
符号の説明
1 塗料容器
1a 充填体兼運搬体
1b 洗浄用漏斗
1c 塗料供給体
2 エア採取口
3 排出口兼流入口
4 接続部
5 ボールバルブ
6 ダイヤフラムポンプ
61 プランジャーポンプ
7 塗料供給パイプ
7´ 塗料供給パイプ
8 塗装機
9 圧力ゲージ
10 塗料レギュレーター
11 ローラーパイル
12 コア
121 コア
13 接続部
14 把持部
15 ソレノイドバルブ
151 エアオペレートバルブ
15a 塗料整流孔
16 スイッチ
17 支持棒
18 エアコンプレッサー
19 エアパイプ

Claims (7)

  1. 圧送塗装用の塗料容器であって、開閉可能な排出口兼流入口及び開閉可能なエア採取口を設けてなり、該排出口兼流入口が塗料圧送ポンプに接続可能な構造を有し、開閉可能なエア採取口を設けてある胴体部分と排出口兼流入口が設けてある漏斗状の胴体部分が着脱可能である塗料容器。
  2. 請求項1に記載の塗料容器と、塗料圧送ポンプと、排出口兼流入口と塗料圧送ポンプとを接続する接続部と、塗装機と、を具備してなる塗装装置。
  3. 塗装機が、圧送ローラー塗装機であって該圧送ローラー塗装機が、コアを内蔵したローラー部、支持部、把持部及び該把持部に配設されたスイッチを具備し、塗料圧送ポンプとローラー部コアとを連結するための塗料供給パイプと、該塗料供給パイプに配設され且つ該スイッチにより制御される開閉弁を具備していることを特徴とする請求項に記載の塗装装置。
  4. ローラー部に内蔵されたコアが、複数個の塗料整流孔を有している請求項に記載の塗装装置。
  5. 塗料整流孔が、該塗料整流孔が設けられているコア面部分又は該塗料整流孔を接点とする接平面に対して10〜90°の範囲内の角度を有していることを特徴とする請求項に記載の塗装装置。
  6. 洗浄液の流入器を塗料圧送ポンプに接続した後、該流入器から洗浄液を流入し、該洗浄液を塗装装置に循環させて洗浄することにより発生した廃洗浄液の回収容器として請求項1に記載の塗料容器を用いてなる廃洗浄液の回収方法。
  7. 請求項に記載の塗料容器を分離して得た漏斗状の胴体部分を洗浄液の流入器として用いることを特徴とする請求項に記載の廃洗浄液の回収方法。
JP2004142981A 2003-05-14 2004-05-13 塗料容器、該塗料容器を使用した塗装装置及び該塗装装置の廃洗浄液の回収方法 Expired - Fee Related JP4541756B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004142981A JP4541756B2 (ja) 2003-05-14 2004-05-13 塗料容器、該塗料容器を使用した塗装装置及び該塗装装置の廃洗浄液の回収方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003135732 2003-05-14
JP2004142981A JP4541756B2 (ja) 2003-05-14 2004-05-13 塗料容器、該塗料容器を使用した塗装装置及び該塗装装置の廃洗浄液の回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004358461A JP2004358461A (ja) 2004-12-24
JP4541756B2 true JP4541756B2 (ja) 2010-09-08

Family

ID=34067216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004142981A Expired - Fee Related JP4541756B2 (ja) 2003-05-14 2004-05-13 塗料容器、該塗料容器を使用した塗装装置及び該塗装装置の廃洗浄液の回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4541756B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2448579A (en) * 2007-04-17 2008-10-22 Ici Plc Painting apparatus with a paint supply dip-tube assembly
JP5503203B2 (ja) * 2008-12-16 2014-05-28 株式会社木村技研 油水分離装置及び厨房システム
KR101466259B1 (ko) * 2014-04-23 2014-11-27 박상철 도색제 압력탱크 세척장치
KR102234872B1 (ko) * 2020-10-21 2021-04-02 (주)페트로산업 도막액 분사장치

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0353135U (ja) * 1989-09-28 1991-05-23

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5441170Y2 (ja) * 1974-09-09 1979-12-03
JPS5251159Y2 (ja) * 1975-03-11 1977-11-19
JPS51143046A (en) * 1975-06-03 1976-12-09 Keiichiro Matsuda A painting roller
DE3375901D1 (en) * 1982-02-05 1988-04-14 Ici Plc Fluid container
JPS6038062A (ja) * 1983-08-11 1985-02-27 Asahi Pen:Kk 塗料供給式塗装具
JPS60244372A (ja) * 1984-05-18 1985-12-04 Katsunori Tanada ペンキ塗布用ローラー付塗装装置
JPH0331418Y2 (ja) * 1984-12-25 1991-07-03
JPH09188363A (ja) * 1996-01-11 1997-07-22 Nissan Chem Ind Ltd 農薬液剤散布用ボトル
JPH09240745A (ja) * 1996-03-08 1997-09-16 Hitachi Cable Ltd Ga収納容器

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0353135U (ja) * 1989-09-28 1991-05-23

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004358461A (ja) 2004-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4358026A (en) Apparatus and process for dispensing liquid preparations
KR102119070B1 (ko) 표면처리 기능을 갖는 수중 코팅 장치
JP4541756B2 (ja) 塗料容器、該塗料容器を使用した塗装装置及び該塗装装置の廃洗浄液の回収方法
US20100129252A1 (en) Pumping-out apparatus and method for pumping out stored fluid
US20190072085A1 (en) Portable solar powered fluid dispenser for release agents
US20110259264A1 (en) Device for the application of fluid coats to surfaces
CN207191508U (zh) 一种水性涂料的灌装设备
JP2000516136A (ja) ラッカー塗装装置および方法
SE509397C2 (sv) Anläggning för lackmatning till en sprutlackeringsapparat
US20060120794A1 (en) Fluid dispensing system using an interface device attached to the top of a container for viscous fluids, paints, and the like
JP2006255558A (ja) 塗装装置
JP2007007517A (ja) 塗装装置の洗浄液容器、塗装システム及びその洗浄方法
KR20150121631A (ko) 공압 이송 자동 분무 장치
JP4603288B2 (ja) 圧送ローラー塗装装置及び圧送ローラー塗装方法
CN109843446A (zh) 手持式地面喷涂器
CN101193709B (zh) 防水膜施工方法及装置
US20050183745A1 (en) Tank cleaning device
JP2862710B2 (ja) 筒状部品用塗装装置
JP2002028542A (ja) 塗装システム
KR20000020346U (ko) 페인팅장치
CN104555871B (zh) 集中供胶站
CN218013615U (zh) 一种用于喷涂机器人的自动配料装置
CN204474312U (zh) 集中供胶站
CN217811555U (zh) 一种市政工程用给排水管道清理装置
US20080131193A1 (en) Paint roller device for painting with self-supply means of several colors or types of paints including means of air supply to assist drying

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100622

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees