JP4602396B2 - 媒体処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体を搬送路に沿って内部に取り込み、所定の処理を行う媒体処理装置に関し、特に、媒体を搬送路の側部に幅寄せする機構を具備する媒体処理装置に関する。
金融機関等の窓口では、オペレータがセットした通帳や伝票等の媒体を受け入れて、記入事項の読み取りや印字処理、磁気記録部への読み書き処理等を行う帳票処理装置が使用されている。特に、近年では、あらかじめ大きさや厚さ等の仕様が決められている通帳と、顧客が記入した申請書等の主に1枚の紙媒体よりなる伝票の双方を、同時に挿入して処理できるものが多くなっている。例えば、通帳と伝票のそれぞれの挿入口を具備するが、内部の各種読み書き機構が共通に使用されるものがある。
このような帳票処理装置では、媒体を取り込む過程で、それぞれの搬送路の側面に媒体を幅寄せして突き当てる処理を行っている。この幅寄せ処理により、媒体の取り込み角度をそろえ、内部の読み取り・書き込みの位置が不正確になることを防止している。媒体の幅寄せ処理を行うための機構としては、例えば、搬送用のローラと幅寄せ用のローラを個別に設け、媒体挿入時や搬送の途中でローラを切り換えて幅寄せを行う方法や、媒体の内部への搬送を行うためのローラの表面にテーパを設けたアライナローラを使用し、搬送路上の移動に応じて徐々に幅寄せを行う方法等がある。
搬送用・幅寄せ用の個別のローラを具備する場合の処理は、例えば以下のように行われる。まず、搬送路上には媒体の搬送方向の基準位置を与えるストッパがセットされ、媒体の先頭部をこのストッパに突き当てた状態で、幅寄せ用のローラが駆動されて幅寄せが行われる。続いて、ローラが切り換えられるとともにストッパが解除され、媒体が内部に搬送される。
また、幅寄せ処理を行った後に、センサを用いて媒体の斜行量を検出し、斜めの状態の場合には幅寄せ処理をリトライする機能を有するものもある。例えば、搬送用・幅寄せ用の個別のローラを使用した上記の例の場合、幅寄せ完了後に内部の斜行検出部まで媒体が搬送され、複数の光センサ等により媒体の斜行量を検出する。そして、斜行量が許容値を超えている場合には、元の幅寄せ位置まで媒体を逆方向に搬送して、再び幅寄せ処理を行う。
また、幅寄せ機構としてアライナローラを使用した場合の例としては、アライナローラにより媒体を内部に搬送し、搬送路上のラインセンサで媒体のスキュー量を検出して、スキュー量が許容値を超えている場合には、媒体を逆方向に搬送することでさらに幅寄せを行う方法があった(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−011744号公報(段落番号〔0009〕〜〔0012〕、第4図)
ところで、最近の金融機関の窓口処理では、サービスの多様化に伴って取り扱う伝票の種類も多くなっている。このため、帳票処理装置に対しても、大きさの異なる多種類の伝票を処理することが求められている。
しかし、大きさの異なる伝票のすべてを正確に幅寄せして搬送することは容易ではない。特に、上述した搬送用・幅寄せ用の個別のローラを具備する場合の処理では、媒体の先頭部がストッパに突き当てられた状態で幅寄せが行われるため、ストッパから幅寄せ用のローラまでの距離が一定となる。この場合、セットされた媒体の搬送方向の長さが短い場合には、ローラが媒体の中央部付近に接触するので比較的幅寄せがしやすい。しかし、媒体の搬送方向の長さが長い場合には、媒体の中央から大きくはずれた位置にローラの力が作用するため、幅寄せ時に媒体が斜めになって正しい幅寄せができない場合が多くなる。
従って、このような媒体は幅寄せ後の斜行量が大きくなり、幅寄せ処理のリトライを何度も繰り返す必要が生じる。あるいは、幅寄せ処理を繰り返しても、媒体を正しい角度に直すことができない場合もあった。
また、帳票処理装置においては、例えば通帳の搬送用と伝票の搬送用に同じモータを使用する等、部品点数を減らして装置コストを低減し、装置の設置スペースを抑制している。従って、様々な大きさの伝票に正確に対応するための機構についても、部品点数をなるべく増大させずに実現することが要求されている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、搬送方向の大きさの異なる媒体がセットされた場合にも、これらの媒体の幅寄せ処理を正確かつ効率的に行うことが可能な媒体処理装置を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、オペレータによって挿入口に挿入された媒体を搬送路に沿って内部に取り込み、所定の処理を行う媒体処理装置において、搬送用ローラによって第1の媒体を前記搬送路に沿って移動させる搬送機構と、幅寄せ用ローラによって前記第1の媒体を前記搬送路の側部に配設された突き当て部材に当接させる幅寄せ機構と、前記幅寄せ用ローラより装置内部側に開閉可能に設けられて、閉鎖時に前記第1の媒体の装置内部側端部が当接される媒体ストッパと、前記挿入口の方向から前記第1の媒体が前記媒体ストッパに当接されたか否かを検出する媒体挿入検知センサと、前記媒体ストッパより装置内部側に設けられて、前記第1の媒体の装置内部側端部の斜行量を検出する斜行センサとを有し、前記第1の媒体の初期挿入時には、前記搬送用ローラおよび前記幅寄せ用ローラをともに前記搬送路から退避させ、かつ、前記媒体ストッパを閉鎖した状態において、前記挿入口より挿入された前記第1の媒体の挿入を前記媒体挿入検知センサによって検知すると、前記幅寄せ用ローラを前記搬送路に突出させ、当該幅寄せ用ローラを回転させて前記第1の媒体の幅寄せ動作を行い、前記幅寄せ動作の終了後に、前記媒体ストッパを開放するとともに、前記搬送用ローラを前記搬送路に突出させた後、前記幅寄せ用ローラを前記搬送路から退避させ、前記搬送用ローラを回転させて前記第1の媒体を前記斜行センサの方向に搬送し、前記斜行センサによって検出された前記斜行量が許容値を超えた場合に、前記媒体ストッパを開放したままの状態で前記搬送用ローラを逆回転して、前記第1の媒体を前記初期挿入時の幅寄せ動作位置より前記装置内部側の幅寄せ再実行位置まで搬送し、前記幅寄せ用ローラを前記搬送路に突出させた後、前記搬送用ローラを前記搬送路から退避させ、前記幅寄せ用ローラを回転させて前記幅寄せ動作を再実行することを特徴とする媒体処理装置が提供される。
このような媒体処理装置では、搬送用ローラおよび幅寄せ用ローラがともに搬送路から退避され、かつ、媒体ストッパが閉鎖された状態において、搬送路に第1の媒体が挿入されると、第1の媒体の装置内部側端部が、閉鎖された媒体ストッパに当接することにより、幅寄せの位置決めが行われる。このとき、媒体挿入検知センサによって第1の媒体が媒体ストッパに当接したことが検知されるのに伴い、幅寄せ機構の幅寄せ用ローラが搬送路に突出した状態とされて回転され、第1の媒体が搬送路の側部の突き当て部材に当接され、幅方向の位置合わせが行われる。
この幅寄せ動作の後、媒体ストッパが開放されるとともに、搬送機構の搬送用ローラが搬送路に突出した状態とされ、さらに幅寄せ用ローラが搬送路から退避した状態とされてから、搬送用ローラが回転されて、第1の媒体が装置内部に搬送される。その搬送中に斜行センサ上を通過すると、第1の媒体の装置内部側の側部の斜行量が検出される。そして、斜行量が許容値を超えている場合には、搬送用ローラが逆回転され、第1の媒体が幅寄せ再実行位置まで逆方向に搬送される。このとき、媒体ストッパは開放されたままとなっており、これにより幅寄せ用ローラの設置位置まで第1の媒体を戻すことができる。
幅寄せ再実行位置は、初期挿入時の幅寄せ動作位置より装置内部側の位置とされ、この位置で幅寄せ用ローラが搬送路に突出した状態とされた後、搬送用ローラが搬送路から退避した状態とされてから、幅寄せ用ローラが回転されて、幅寄せ動作が再実行される。従って、初期挿入時と再実行時の幅寄せ動作では、幅寄せ用ローラを、第1の媒体の搬送方向に対して異なる位置に接触させることができる。
発明の媒体処理装置では、第1の媒体の初期挿入時には、その装置内部側の側部を媒体ストッパに当接させた位置で幅寄せ動作が行われる。また、その後に第1の媒体の斜行量が大きかった場合の幅寄せ再実行位置は、初期挿入時の幅寄せ動作位置より装置内部側の位置とされる。これにより、幅寄せの再実行時に、第1の媒体の搬送方向に対する幅寄せ用ローラの接触位置を、初期挿入時と異なる位置とすることができる。従って、大きさの異なる媒体が挿入された場合に、幅寄せ用ローラの接触位置を再実行時に修正して、より正確な幅寄せを行うことができる。さらに、初期挿入時の幅寄せの開始から、斜行量の検出結果に基づいて第1の媒体を逆方向へ搬送し、幅寄せを再実行してそれを完了するまでの間、第1の媒体は搬送用ローラまたは幅寄せ用ローラの少なくとも一方で常に保持されているので、これらの動作を安定的に実行し、第1の媒体を確実に幅寄せすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の原理を説明するための原理図である。図1(A)は、媒体の初期挿入時、(B)は媒体の斜行量検出時、(C)は幅寄せ再実行時における媒体処理装置の状態をそれぞれ示している。
本発明の媒体処理装置1は、挿入された紙等の媒体2を搬送路11に沿って装置内部に搬送し、所定の処理を行うための装置である。装置内部では、例えば、媒体2からの文字やデータの読み取り、媒体2に対する印字等の処理が行われる。図1では、このような媒体処理装置1における挿入口付近の断面の概略構成を示しており、内部での上記の処理を行う機構については省略している。
図1に示すように、本発明の媒体処理装置1は、媒体2を搬送路11に沿って搬送するための搬送機構12および13と、媒体2に対する幅寄せ動作を行うための幅寄せ機構14と、媒体2の搬送路11方向への移動を規制する媒体ストッパ15と、搬送されている媒体2の斜行量を検出する斜行センサ16を具備する。
搬送機構12および13は、図示しない動力源により駆動される搬送用ローラ12aおよび13aと、これらのそれぞれに対応する押圧ローラ12bおよび13bをそれぞれ有している。これらの各ローラは搬送路11に対して昇降可能に設けられており、搬送用ローラ12aおよび13aと、対応する押圧ローラ12bおよび13bとを媒体2に接触させ、搬送用ローラ12aおよび13aを回転させることにより、媒体2を搬送路11方向(図中の左右方向)に移動させる。
幅寄せ機構14は、搬送機構12および13の駆動用とは異なる図示しない動力源により駆動される幅寄せ用ローラ14aと、これに対応する押圧ローラ14bを有している。これらの各ローラも搬送路11に対して昇降可能に設けられており、各ローラを媒体2に接触させ、幅寄せ用ローラ14aを回転させることにより、媒体2をその幅方向(図中の前後方向)に移動させる。幅寄せ機構14は、幅寄せ用ローラ14aを回転させて、媒体2を搬送路11の一方の側面に当接させることにより、装置内部への搬送時の幅方向の位置決めをする幅寄せ動作を行う。
媒体ストッパ15は、搬送路11に対して開閉可能に設けられ、閉鎖時に媒体2の装置内部方向への移動を規制する。媒体ストッパ15は、幅寄せ用ローラ14aおよび押圧ローラ14bの設置位置より装置内部側に設けられている。
斜行センサ16は、搬送路11を上下に挟んで設けられ、搬送路11を移動している媒体2の装置内部側端部の斜行量を検出する。この斜行センサ16は、例えば光センサ等によってなる。
次に、本発明の媒体処理装置1における媒体2の取り込み時の動作について説明する。
本発明の媒体処理装置1は、媒体2が挿入されると、まず媒体2の幅寄せ動作を行い、搬送路11の幅方向に対して媒体2を位置合わせした後、装置内部へ搬送する。また、搬送の途中で媒体2の斜行量を検出し、この値が許容値を超えている場合には、媒体2に対する幅寄せ動作を再び実行する。この幅寄せ動作の再実行時における媒体2の位置を、初期挿入時の幅寄せ動作時と異なる位置とすることを特徴とする。
まず、図1(A)に示すように、媒体ストッパ15を閉鎖した状態で、オペレータにより媒体2が搬送路に11に挿入される。このとき、媒体2の装置内部側端部が媒体ストッパ15に当接するまで挿入され、この位置において、幅寄せ機構14により幅寄せ動作が行われる。
幅寄せ動作が終了すると、(B)に示すように、媒体ストッパ15が開放状態とされ、搬送機構12および13により媒体2が斜行センサ16側に搬送される。そして、斜行センサ16上を媒体2が通過すると、媒体2の斜行量が検出される。この検出により、斜行量が許容値以内であれば、媒体2はさらに装置内部に搬送され、所定の処理が行われる。
また、検出された斜行量が許容値を超えている場合には、搬送機構12により媒体2が逆方向に搬送される。そして、(C)に示すように、媒体2の初期挿入時における幅寄せ実行位置より装置内部側の位置で媒体2が停止され、幅寄せ機構14の動作により再び幅寄せ動作が行われる。この後、搬送機構12により媒体2が再び内部に搬送されて斜行量の検出が行われ、斜行量が大きい場合にはさらに逆方向に搬送され、幅寄せ動作が実行される。なお、初期挿入時の幅寄せ動作が終了した後、媒体ストッパ15は開放状態のままとされる。
ところで、媒体2を幅寄せする場合、媒体2の挿入方向の中心部付近に、幅寄せ用ローラ14aおよび押圧ローラ14bを接触させることが望ましい。しかし、上記の媒体処理装置1では、初期挿入時の幅寄せ動作が、媒体ストッパ15に対して媒体2の先端部を当接させた位置で実行されることから、媒体2の先端部から、各ローラが媒体2に接触する位置までの距離は、常に一定となる。
このため、例えば挿入方向が短い媒体2が挿入された場合には、各ローラを媒体2の中央部に接触させることができても、これより長い媒体2が挿入された場合には、各ローラが媒体2の中央部から大きくはずれた位置に接触してしまい、媒体2を搬送路11の側部に正しく幅寄せできない場合がより多くなる。
本発明の媒体処理装置1では、上述したように、媒体2に対する幅寄せ動作の再実行位置は、初期挿入時の幅寄せ動作時より装置内部側に寄った位置とされる。これにより、初期挿入時の幅寄せ動作において、各ローラが媒体2の中央からはずれた位置に接触した場合でも、幅寄せ動作の再実行時には、各ローラを媒体2のより搬出方向側に接触させることができる。従って、長さの異なる媒体2に対して、幅寄せをより正確に行うことが可能となる。
次に、本発明の実施の形態例を具体的に説明する。ここでは、金融機関等の窓口に設置され、通帳および伝票が挿入されて文字やデータの読み取り、印字等の処理が行われる帳票処理装置を例に挙げて説明する。なお、以下の説明において、通帳は、複数枚の紙が閉じられた、あらかじめ決められた大きさの冊子を意味するのに対して、帳票は、顧客や窓口のオペレータによって様々な情報が記入される主に1枚の紙であって、大きさの異なる複数種類のものが存在するものとする。
図2は、本発明の実施の形態に係る帳票処理装置の全体についての概略構成を示す断面図である。
図2に示すように、帳票処理装置100は、挿入口付近では、伝票用と通帳用のそれぞれ個別の搬送路101および102を具備する。これらの搬送路101および102は、内部で共通搬送路103に合流する。帳票処理装置100には、これらの搬送路101および102、共通搬送路103に沿って、幅寄せ機構部100a、斜行検出部100b、MS(磁気ストライプ)ユニット100c、スキャナ100d、ページ捲り機構部100e、印字機構部100fおよび表紙捲り機構部100gが設けられている。また、幅寄せ機構部100aは、1つの幅寄せ用モータ104を動力源として駆動される。なお、図示しないが、搬送路101および102、共通搬送路103に沿って、伝票および通帳を搬送するための搬送機構部が設けられており、この搬送機構部は1つの搬送用モータ105を動力源として駆動される。
幅寄せ機構部100aは、搬送路101および102にそれぞれ挿入された伝票および通帳を、ローラを使用して幅寄せして、幅方向の位置決めを行う。斜行検出部100bは、各搬送路101および102から共通搬送路103に搬送された伝票および通帳の斜行量を、光センサを使用して検出する。MSユニット100cは、通帳に貼付された磁気ストライプに記録された情報を読み取る。
スキャナ100dは、共通搬送路103上の伝票および通帳に記入された文字や記号等の情報を、光学的に読み取る。ページ捲り機構部100eは、共通搬送路103上の通帳に閉じられた紙のページ捲りを行う。印字機構部100fは、ページ捲り機構部100eによって開かれたページ上に文字等を印刷する。表紙捲り機構部100gは、通帳に閉じられた紙のうち比較的厚さのある表紙のみを捲る機能を有する。
幅寄せ用モータ104および搬送用モータ105は、ともにステッピングモータにより構成される。
このような構成の帳票処理装置100では、搬送路101および102に挿入された伝票および通帳は、幅寄せ機構部100aにおいて幅寄せされる。そして、斜行検出部100bで幅方向に正しく位置合わせされたことが確認されると、装置内部に取り込まれる。この取り込みの前に、通帳については例えばMSユニット100cにおいてあらかじめ情報の読み取りが行われる。
内部に取り込まれた伝票は、例えば、記入された情報がスキャナ100dにおいて読み取られた後、必要に応じて印字機構部100fで情報が印刷され、搬送路101を通じて排出される。また、通帳は、例えば、ページ捲り機構部100eおよび表紙捲り機構部100gにおいて所定のページが開かれて、印字機構部100fにおいて印刷が行われ、搬送路102を通じて排出される。
ところで、この帳票処理装置100では、伝票および通帳の双方をそれぞれ搬送路101および102に同時に挿入しておくことができる。上述したように、伝票および通帳の搬送機構部は、同一の搬送用モータ105によって駆動されるため、伝票と通帳の双方が挿入された場合には、それぞれの搬送が交互に切り換えて行われる。また、幅寄せ機構部100aも同様に、同一の幅寄せ用モータ104によって駆動され、伝票と通帳に対する幅寄せ動作を交互に行うことができる。従って、搬送路101および102の間では、一方で媒体の搬送が行われているときには、他方では幅寄せ機構部100aがセットされて、幅寄せ動作を行うことが可能となっている。
このように、帳票処理装置100では、2つの搬送路101および102の間で、搬送用モータ105および幅寄せ用モータ104を共用することにより、伝票と通帳の同時挿入を可能としながらも、部品点数を最小限に留めて製造コストを抑制するとともに、装置の設置スペースを抑制している。
次に、伝票に対する幅寄せ機構部100aおよび斜行検出部100bにおける動作を詳しく説明する。
図3は、伝票および通帳の挿入部付近の構成を示す断面図である。
帳票処理装置100における伝票、通帳の挿入部付近は、図3に示すように、主に、下部ユニット110、中間ユニット120および上部ユニット130によって構成されている。そして、上部ユニット130と中間ユニット120との間に伝票の搬送路101が配置され、中間ユニット120と下部ユニット110との間に通帳の搬送路102が配置される。なお、図中の左方向から右方向が各媒体の挿入方向となっており、各ユニットの後段の共通搬送路103に沿って図示しない斜行検出部100bが配置されている。
各ユニットには、伝票、通帳のそれぞれに対する搬送機構および幅寄せ機構が設けられている。中間ユニット120には、それぞれ伝票用、通帳用の搬送機構として搬送用ローラ121aおよび121bが、幅寄せ機構として幅寄せ用ローラ122aおよび122bが設けられている。下部ユニット110には、搬送用ローラ121bおよび幅寄せ用ローラ122bをそれぞれ押圧するピンチローラ111および112が設けられ、上部ユニット130には、搬送用ローラ121aおよび幅寄せ用ローラ122aをそれぞれ押圧するピンチローラ131および132が設けられている。
これらのローラは、それぞれが面している搬送路101および102に対して昇降可能とされている。また、搬送用ローラ121aおよび121bは、共通の搬送用モータ105を動力源として駆動され、幅寄せ用ローラ122aおよび122bは、共通の幅寄せ用モータ104によって駆動される。このうち、幅寄せ用ローラ122aおよび122bについては、各搬送路101および102の幅方向に平行な回転軸を有する駆動シャフト123によって、幅寄せ用モータ104からの動力が切り換えて伝達される。
また、下部ユニット110および上部ユニット130は、それぞれ搬送路102および101に突出して媒体の搬送を規制するシートストッパ113および133を具備している。各シートストッパ113および133は、それぞれ搬送路102および101に対して開閉可能に設けられている。
以下、各ユニットにおける幅寄せおよび搬送動作について簡単に説明する。なお、以下の説明では、各ローラが搬送路101および102に突出して媒体に接触した状態を“クローズ状態”、搬送路101および102から退避した状態を“オープン状態”と表現する。また、シートストッパ113および133についても同様に、搬送路101および102に対する突出状態、退避状態をそれぞれ“オープン状態”“クローズ状態”と表現する。
まず、搬送路101に対する伝票挿入時について説明すると、初期状態では、シートストッパ133がクローズ状態とされ、この状態でオペレータによって搬送路101に伝票が挿入されて、伝票の先端部がシートストッパ133に当接される。これにより、伝票の幅寄せ動作における搬送方向の位置合わせが行われる。
次に、幅寄せ用ローラ122aおよびピンチローラ132がクローズ状態とされ、幅寄せ用ローラ122aが駆動されて伝票の幅寄せ動作が行われる。この幅寄せ動作の終了後、搬送用ローラ121aおよびピンチローラ131がクローズ状態、幅寄せ用ローラ122aおよびピンチローラ132がオープン状態とされて、さらにシートストッパ133がオープン状態とされて、搬送用ローラ121aの駆動により伝票が後段の斜行検出部100bに送られる。
この後、伝票の斜行量が許容値を超えていた場合は、伝票が逆送され、幅寄せ動作の再実行位置に停止された後、幅寄せ用ローラ122aおよびピンチローラ132がクローズ状態、搬送用ローラ121aおよびピンチローラ131がオープン状態とされる。この再実行時の伝票の位置は、初期挿入時よりも装置内部側とされ、これにより幅寄せ用ローラ122aおよびピンチローラ131が伝票に接触する位置が、初期挿入時より伝票の搬出方向側となるように修正される。
幅寄せ用ローラ122aの駆動により幅寄せ動作が再実行された後、再び搬送用ローラ121aおよびピンチローラ131がクローズ状態、幅寄せ用ローラ122aおよびピンチローラ132がオープン状態とされて、伝票が後段の斜行検出部100bに送られる。
ところで、上部ユニット130では、伝票の初期挿入時の幅寄せ動作時にはシートストッパ133がクローズ状態、ピンチローラ131がオープン状態とされる。またその後の内部への搬送時には、各部のオープン/クローズ状態が逆となる。従って、シートストッパ133とピンチローラ131とはそれぞれ交互に昇降されればよく、従来の上部ユニット130では、このための簡単な機構が設けられていた。しかし、本発明ではさらに、その後の幅寄せ動作の再実行時には伝票が装置内部側に配置されるため、シートストッパ133とピンチローラ131の双方をオープン状態とする必要が生じる。
本実施の形態では、このような動作を可能とするために、中間ユニット120に設けられた駆動シャフト123の、幅寄せ用ローラ122aおよび122bに対する駆動切り換え機構を利用することにより、部品点数の増加や設置スペースの拡大を最小限に留める。
なお、搬送路102に対する通帳挿入時の動作も、伝票挿入時と基本的に同じである。ただし、通帳の場合は、幅寄せ動作の再実行位置は、初期挿入時の幅寄せ実行位置と同じ位置で行われる。従って、下部ユニット110では、シートストッパ113とピンチローラ111とを単に交互に昇降させる機構が設けられればよい。
次に、駆動シャフト123によって幅寄せ用ローラ122aおよび122bに対して動力を伝達するための構造について、図4を用いて詳しく説明する。図4は、中間ユニット120の内部構造を示す斜視図である。
図4では、伝票の挿入方向を矢印Aの方向とした場合の中間ユニット120を示している。すなわち、この中間ユニット120の底面板120aの下面が、通帳用の搬送路102の上面となっている。また、中間ユニット120の上面には、上面が伝票用の搬送路101の下面となる上面板が設けられるが、図では省略している。
この中間ユニット120には、図に示すように、側板120bおよび120cに貫通するように、駆動シャフト123が回転可能に設けられている。駆動シャフト123の一方の端部123aは側板120bから突出している。また他方の端部には同一回転軸上に平歯車124が固定されており、この平歯車124に幅寄せ用モータ104からの動力が伝達され、駆動シャフト123が回転される。さらに、側板120c側の駆動シャフト123には、ソレノイド125aを駆動源として、駆動シャフト123を回転軸と平行な方向(図中矢印にB方向)に移動させるシャフト移動機構125が設けられている。
中間ユニット120の内部には、駆動シャフト123上にかさ歯車126aおよび126bが対向して設けられている。また、各かさ歯車126aおよび126bにそれぞれ噛合するかさ歯車127aおよび127bが設けられており、これらのかさ歯車127aおよび127bは、それぞれ幅寄せ用ローラ122aおよび122bに対して駆動シャフト123の回転力を伝達する。
ここで、シャフト移動機構125の動作により、駆動シャフト123が側板120b側に移動されたときに、かさ歯車126aとかさ歯車127aとが噛合し、側板120c側に移動されたときに、かさ歯車126bとかさ歯車127bとが噛合する。従って、駆動シャフト123が側板120b側に位置するときに伝票の幅寄せ動作が行われ、側板120c側に位置するときに通帳の幅寄せ動作が行われる。また、伝票の幅寄せ動作が行われる際は、駆動シャフト123の側板120bからの突出量が大きくなる。
なお、幅寄せ用ローラ122aおよび122bは、それぞれに対する駆動力の伝達時に搬送路101および102に突出するように昇降されるが、このための昇降機構は図では省略している。また、中間ユニット120にはこの他に、搬送用ローラ121aおよび121bとその駆動機構等が設けられるが、これらについても図では省略している。
次に、図5は、上部ユニット130の内部構造を示す斜視図である。
図5では、伝票の挿入方向を矢印Cとした場合の上部ユニット130を示している。すなわち、図中で上部ユニット130の下面が、伝票用の搬送路101の上面に相当する。なお、図5では、内部の構造が現れるように、上部ユニット130の一部を破断して示している。
上部ユニット130には、図5に示すように、ピンチローラ131を昇降するための昇降シャフト134と、シートストッパ133を開閉するための開閉シャフト135が、それぞれ回転可能に設けられている。ピンチローラ131は、昇降アーム131aを介して昇降シャフト134に固定され、昇降シャフト134の回転に伴って昇降して、搬送路101に対するオープン状態、クローズ状態が切り換えられる。また、シートストッパ133は、開閉シャフト135に固定されて、開閉シャフト135の回転に伴って昇降し、搬送路101に対するオープン状態、クローズ状態が切り換えられる。
また、側板130aの外部には、昇降シャフト134および開閉シャフト135を回転駆動するための駆動機構部136が設けられている。なお、この駆動機構部136が設けられた方向は、中間ユニット120における側板120bの方向に一致する。駆動機構部136は、動力源としてソレノイド136aを具備している。一方、昇降シャフト134の端部にはレバー136bおよび136cが固定され、ソレノイド136aが吸引状態とされてレバー136bが回転すると、ピンチローラ131が降下してクローズ状態となる。また、開閉シャフト135の端部にはレバー136dが固定され、ソレノイド136aの吸引によりレバー136cが回転すると、このレバー136cによりレバー136dが押圧されて、開閉シャフト135がレバー136cと逆方向に回転され、シートストッパ133が上昇してオープン状態となる。
さらに、開閉シャフト135には、レバー136eが回転可能に取り付けられている。このレバー136eは、後述するように、中間ユニット120の駆動シャフト123の端部123aと当接して回転が規制されるように配置される。なお、駆動機構部136の構造については、後の図7において詳述する。
次に、図6は、上部ユニット130の下面を示す斜視図である。
図6では、伝票の挿入方向を矢印Dの方向とした場合の上部ユニット130の下面を示している。この下面を構成している底面部130bは、伝票用の搬送路101の上面となっている。底面部130bには、ピンチローラ131およびシートストッパ133を搬送路101に降下させるための貫通穴130cおよび130dが設けられている。ピンチローラ131およびシートストッパ133は、クローズ状態でそれぞれ貫通穴130cおよび130dを貫通して搬送路101に突出させる。さらに、底面部130bには、ピンチローラ132を搬送路101に露出させるための貫通穴130eも設けられている。
次に、昇降シャフト134および開閉シャフト135を回転駆動する駆動機構部136の構造および動作について説明する。図7は、駆動機構部136の構造を示す側面図である。
図7では、上部ユニット130の側板130a側から見た駆動機構部136について示している。従って、上部ユニット130の下面に、伝票用の搬送路101が配置される。また、この搬送路101に対して、伝票は矢印Eの方向に挿入されるものとする。
この図に示すように、昇降シャフト134には、レバー136bおよび136cが固定されている。レバー136bは、ソレノイド136aの可動部136fに接続されており、レバー136cとともに、ソレノイド136aの動作に応じて回転される。また、レバー136bは、スプリング136gにより、昇降シャフト134の回転軸に対して図中の右回り方向に付勢されている。
一方、開閉シャフト135には、レバー136dが固定されている。このレバー136dは、スプリング136hにより、開閉シャフト135の回転軸に対して図中左回り方向に付勢されている。また、レバー136cの先端が当接することにより、レバー136dは押圧されて回転する。
さらに、開閉シャフト135には、レバー136eが回転可能に設けられている。このレバー136eとレバー136dとの間にはスプリング136iが設けられ、レバー136eはレバー136dに対して、開閉シャフト135の図中右回り方向に付勢される。これとともに、レバー136eは、この図中右回り方向に対してのみ、レバー136dに対する所定角度以上の回転が規制される。
また、この図では、中間ユニット120の上部に上部ユニット130が設置された場合の駆動シャフト123の位置関係も示している。駆動シャフト123は、図中前方方向に位置した状態(すなわち、伝票に対する幅寄せ動作を行う状態)において、レバー136eの先端に当接してその回転を規制する。
ここで、図8、図9および図10に、駆動機構部136と、上部ユニット130内部のピンチローラ131およびシートストッパ133との位置関係を同時に示し、これらの図8〜図10を使用して、上部ユニット130における動作を説明する。なお、図8〜図10では、図7と同様に、中間ユニット120の駆動シャフト123の位置も同時に示している。
図8は、初期挿入時の伝票の幅寄せ動作時における上部ユニット130の動作状態を示す図である。
図8は、伝票が最初に挿入され、幅寄せ動作が行われる際の各部の状態を示している。この状態では、ソレノイド136aの吸引は解除された状態となっている。すなわち、レバー136bがスプリング136gに付勢されることにより、ピンチローラ131がオープン状態となる。また、レバー136dがスプリング136hに付勢されることにより、シートストッパ133がクローズ状態となる。従って、挿入された伝票の先端部が、シートストッパ133に当接された後、駆動シャフト123が図中手前側に移動して図示しない幅寄せ用ローラ122aがクローズされ、伝票の幅寄せが行われる。
なお、この状態では、レバー136eの先端部が、図中手前側に突出した駆動シャフト123に当接し、これによりレバー136eの開閉シャフト135に対する右回り方向への回転が規制される。
次に、図9は、幅寄せ動作終了後の伝票搬送時における上部ユニット130の動作状態を示す図である。
初期挿入時の幅寄せ動作が終了すると、図9に示すように、ソレノイド136aが吸引状態とされてレバー136bが図中矢印F方向に引かれ、昇降シャフト134が図中矢印G方向に回転されて、搬送用のピンチローラ131がクローズ状態となる。また、レバー136cも同時に回転され、このレバー136cの先端がレバー136dを押圧する。これにより、開閉シャフト135が図中矢印H方向に回転され、シートストッパ133がオープン状態とされる。この状態で、駆動シャフト123が通帳に対する幅寄せ動作位置(すなわち図中前方方向)に移動され、図示しない幅寄せ用ローラ122aがオープン状態とされることにより、伝票が内部の斜行検出部100bに搬送される。
なお、駆動シャフト123が図中前方方向に移動されるまでの間、レバー136eは駆動シャフト123に当接しているので、レバー136eは開閉シャフト135に連動して回転しない。そして、レバー136eは、駆動シャフト123の移動後に、スプリング136iに付勢されて開閉シャフト135の右回り方向(矢印H方向)に回転され、レバー136dと所定角度を保持する位置で停止される。この状態が、図9に示された状態である。
次に、図10は、斜行検出後に幅寄せ動作が再実行される際の上部ユニット130の動作状態を示す図である。
斜行検出の結果に応じて、幅寄せ動作が再実行される場合は、図9の状態のままで再実行位置まで伝票が搬送される。この再実行位置は、初期挿入時の幅寄せ動作実行時より、装置内部側とされる。
伝票が再実行位置まで搬送されると、駆動シャフト123が再び図中手前側に移動され、図示しない幅寄せ用ローラ122aがクローズ状態とされる。そして、ソレノイド136aの吸引が解除される。これにより、図10に示すように、レバー136bがスプリング136gに付勢されて、昇降シャフト134が図中矢印I方向に回転され、搬送用のピンチローラ131がオープン状態となる。
しかし、このときレバー136eの先端は駆動シャフト123に当接し、レバー136eの開閉シャフト135を中心とする図中左回り方向への回転が規制される。ここで、レバー136dは、スプリング136iに付勢されてレバー136eに対して一定角度を保持するため、開閉シャフト135は回転せず、ピンチローラ131とともにシートストッパ133もオープン状態のままとなる。これにより、初期挿入時より装置内部側において伝票の幅寄せ動作を行うことが可能となる。
以上のように、本実施の形態では、従来の機構にレバー136eを追加し、幅寄せ用ローラ122aおよび122bの駆動切り換えに伴う駆動シャフト123の移動を利用して、この駆動シャフト123にレバー136eの先端を当接させることにより、ピンチローラ131とシートストッパ133の双方のオープン状態を可能としている。従って、このような状態を必要最小限の部品の追加で実現し、コストの増大を抑制できるとともに、装置の設置スペースの拡大を防止することが可能となっている。
最後に、本実施の形態例における幅寄せ動作の制御について詳しく説明する。
図11は、伝票用の搬送路101における各種センサの配置を示す図である。
図11では、帳票処理装置100の上面から見たときの搬送路101を示している。すなわち、図中の搬送路面101aは、中間ユニット120の上面に設けられているものである。また、伝票は図中の矢印J方向に挿入される。
この図11に示すように、搬送路面101aには、搬送方向に沿って搬送用ローラ121aが配置されている。幅寄せ機構部100aに相当する前段には、幅寄せ用ローラ122aが配置され、その後段にシートストッパ133の降下位置133bが存在している。
搬送路面101a上には、伝票の有無を検出するための突き当てセンサ141aおよび141b、幅寄せ可能センサ142aおよび142b、斜行検出センサ143aおよび143bが設けられている。各センサは、搬送路101に対向する発光部および受光部によってなる光センサとなっている。なお、以下の説明では、伝票によって発光部からの光が遮断され、伝票の存在が検出された状態を、センサの“ON状態”と表現することにする。
伝票の幅寄せは、搬送路面101aの左側(図中下方向)の突き当て部材101bに対して行われる。突き当てセンサ141aおよび141bは、搬送路面101aの突き当て部材101b側の端部に設けられ、伝票が突き当て部材101bに突き当てられたか否かを検出する。幅寄せ可能センサ142aおよび142bは、突き当て部材101bから幅方向に所定距離の位置、およびシートストッパ133の降下位置133bの直前位置にそれぞれ設けられ、挿入された伝票が幅寄せ動作の実行位置にあるか否かを検出する。
斜行検出センサ143aおよび143bは、搬送路101の幅方向に平行に設けられ、搬送された伝票の斜行量を検出する。具体的には、伝票の搬送に伴って各センサがON状態となる時間の差を検出することにより、伝票の先端部の斜行量を検出することができる。
これらの各センサの出力信号は、伝票の幅寄せ動作および斜行検出動作を実行する図示しない制御部に入力される。制御部は、これらの入力信号に基づいて、搬送用モータ105や幅寄せ用モータ104の駆動、各ローラおよびシートストッパ133の昇降機構やローラの駆動切り換え機構の駆動、ソレノイド125aおよび136a等を制御する。
図12は、伝票に対する幅寄せ動作および斜行検出動作に対する制御の流れを示すフローチャートである。
図12のフローチャートの開始時には、搬送用ローラ121aがオープン状態、シートストッパ133がクローズ状態となっており、また駆動シャフト123による動力伝達が通帳搬送側に切り換えられて、幅寄せ用ローラ122aもオープン状態となっている。なお、このとき上部ユニット130の各部は図8に示した状態となる。
ステップS1201において、オペレータにより伝票が搬送路101に挿入され、幅寄せ可能センサ142aおよび142bがON状態となることにより、伝票の挿入が検出されるとともに、この伝票の先端がシートストッパ133に当接して、伝票が幅寄せ可能位置に配置されたことが検出される。
ステップS1202において、突き当てセンサ141aおよび141bの検出状態を判断し、双方のセンサがON状態である場合は、伝票が突き当て部材101bに正しく幅寄せされたと判断して、ステップS1203に進む。
ステップS1203において、搬送用ローラ121aをクローズ状態とし、シートストッパ133をオープン状態とする。このとき、上部ユニット130ではソレノイド136aを吸引状態とし、搬送用のピンチローラ131もクローズ状態となる(図9の状態に対応)。
一方、ステップS1202で突き当てセンサ141aおよび141bのうち一方でもOFF状態である場合は、ステップS1204に進む。ステップS1204において、幅寄せ用ローラ122aを使用して伝票の幅寄せ動作を行う。なお、ステップS1204の処理は、図13において詳述する。この幅寄せ動作が終了した後、ステップS1205に進む。このときの各ローラおよびシートストッパ133の状態は、ステップS1203の終了時と同じとなる。
ステップS1205において、搬送用ローラ121aを回転させて、伝票を内部に搬送する。ステップS1206において、斜行検出センサ143aおよび143bの検出信号に基づいて、搬送された伝票の斜行量を判断する。斜行量が許容値以下である場合は、正しく幅寄せされたと判断してステップS1207に進み、伝票をさらに内部へ搬送して所定の処理を行う。
また、ステップS1206で、斜行量が許容値を超え、なおかつ再実行可能量以下である場合は、ステップS1208に進み、幅寄せ動作の再実行処理を行う。なお、このステップS1208の処理については、図14において詳述する。
さらに、ステップS1206で、斜行量が再実行可能量を超える場合は、斜行量が大きすぎて正しく幅寄せができないことから、ステップS1209に進み、搬送用ローラ121aを逆回転させて伝票を排出する。
図13は、幅寄せ動作処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1301において、幅寄せ用ローラ122aをクローズ状態とする。このとき、駆動シャフト123は幅寄せ用ローラ122aを駆動させる位置にスライドされる。ステップS1302において、幅寄せ用ローラ122aを回転させる。このとき、ステッピングモータである幅寄せ用モータ104を所定ステップ分だけ回転させる。
ステップS1303において、このときの突き当てセンサ141aおよび141bの検出状態を判断し、その一方でもOFF状態である場合はステップS1304に進む。また、双方のセンサがON状態である場合はステップS1305に進む。
ステップS1304での処理は、幅寄せ動作時の伝票移動距離が大きい場合に、伝票の姿勢やよれを修正してより正しい幅寄せを行うための処理である。ステップS1304において、突き当てセンサ141aおよび141bや幅寄せ用モータ104の回転ステップ数等に応じて、幅寄せ用ローラ122aを正方向および逆方向に回転させる処理を行う。ここで、双方のセンサがOFF状態である場合は、さらに幅寄せ用ローラ122aを正方向に回転させる。そして、一方のセンサでもON状態となったとき、幅寄せ用ローラ122aを逆回転させて伝票を突き当て部材101bから離反させた後、再び幅寄せ用ローラ122aを正方向に回転させて、幅寄せを行う。この後、突き当てセンサ141aおよび141bの双方がON状態となれば、ステップS1305に進み、一方でもOFF状態となったときは、正しい幅寄せが不可能と判断して伝票を排出する。
ステップS1305において、搬送用ローラ121aをクローズ状態とし、シートストッパ133をオープン状態とする。このとき、上部ユニット130ではソレノイド136aを吸引状態とし、搬送用のピンチローラ131もクローズ状態となる。ステップS1306において、幅寄せ用ローラ122aをオープン状態とする。このとき、駆動シャフト123が通帳側の駆動に切り換えられ、上部ユニット130の各部は図9に示した状態となる。この後、図12のステップS1205に戻って、伝票が内部に搬送される。
次に、図14は、幅寄せ動作再実行処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1401において、搬送用ローラ121aを逆回転させて、伝票を幅寄せ動作の再実行位置まで排出する。この再実行位置は、上述したように、伝票の初期挿入時の幅寄せ動作位置より装置内部側とされる。従って、伝票はシートストッパ133の降下位置133bを覆うように配置される。
ステップS1402において、幅寄せ用ローラ122aをクローズ状態とする。このとき、駆動シャフト123が、伝票駆動側にスライドされる。
ステップS1403において、幅寄せ用モータ104を所定ステップ分だけ回転させて、幅寄せ用ローラ122aを回転させ、伝票を突き当て部材101b側に幅寄せする。このとき、伝票に対する幅寄せ用ローラ122aの接触位置は、初期挿入時と比較してより排出方向側に修正されるので、より正確な幅寄せが可能となる。
ステップS1404において、このときの突き当てセンサ141aおよび141bの検出状態を判断し、その一方でもOFF状態である場合はステップS1405に進む。ステップS1405では、図13のステップS1304と同様の処理が行われる。また、ステップS1404で双方のセンサがON状態である場合は、ステップS1406に進む。
ステップS1406において、幅寄せ用ローラ122aを逆方向に回転させる。このとき、突き当てセンサ141aおよび141bの一方でもOFF状態となるまで、伝票を突き当て部材101bから離反させる。ステップS1407において、幅寄せ用ローラ122aを再び正方向に回転させ、突き当てセンサ141aおよび141bの双方がON状態となるまで幅寄せを行う。
ステップS1408において、繰り返し回数をカウントし、所定の回数Nに達したか否かを判断し、達していない場合にステップS1406に戻る。これにより、ステップS1406での伝票の離反動作と、ステップS1407での伝票の幅寄せ動作とが所定の回数だけ繰り返される。このような動作で、伝票は幅方向に振動され、搬送路面101aとのすべり摩擦力が小さくなって、伝票の幅方向の摺動が円滑になる。従って、例えば伝票が突き当て部材101bに対して過度に圧迫されていた場合等が解消されて、伝票の姿勢が矯正される。
ステップS1409において、搬送用ローラ121aをクローズ状態とし、シートストッパ133をオープン状態とする。このとき、上部ユニット130ではソレノイド136aを吸引状態とし、搬送用のピンチローラ131もクローズ状態となる。ステップS1410において、幅寄せ用ローラ122aをオープン状態とする。このとき、駆動シャフト123が通帳側の駆動に切り換えられ、上部ユニット130の各部は図9に示した状態となる。この後、図12のステップS1205に戻って、伝票が内部に再び搬送される。
以上の本発明の実施の形態では、伝票の初期挿入時の幅寄せ動作位置より、再実行位置が装置内部側とされることにより、搬送方向の長さの違いにかかわらず、挿入された伝票をより正確に幅寄せすることが可能となり、伝票の搬送ミスが防止され、伝票の読み取りや印字を正確に行うことが可能となる。また、このような再実行位置の変更に伴う各ローラやシートストッパ133の昇降機構の変更が、幅寄せ用ローラ122aおよび122bの駆動切り換え用の駆動シャフト123のスライド機構を利用することで、最小限に抑えられている。従って、伝票と通帳の双方を挿入したまま処理させる帳票処理装置について、製造コストや設置スペースを増大させることなく、処理の安定性を高めることが可能となっている。
(付記1) 媒体を搬送路に沿って内部に取り込み、所定の処理を行う媒体処理装置において、
搬送用ローラによって第1の媒体を前記搬送路に沿って移動させる搬送機構と、
幅寄せ用ローラによって前記第1の媒体を前記搬送路の側部に配設された突き当て部材に当接させる幅寄せ機構と、
前記幅寄せ用ローラより装置内部側に開閉可能に設けられて、閉鎖時に前記第1の媒体の装置内部側端部が当接される媒体ストッパと、
前記媒体ストッパより装置内部側に設けられて、前記第1の媒体の装置内部側端部の斜行量を検出する斜行センサと、
を有し、
前記第1の媒体の初期挿入時には、前記媒体ストッパを閉鎖して前記第1の媒体の装置内部側端部を当接させた状態で、前記幅寄せ用ローラを回転させて前記第1の媒体の幅寄せ動作を行い、
前記幅寄せ動作の終了後に、前記媒体ストッパを開放するとともに、前記搬送用ローラを回転させて前記第1の媒体を前記斜行センサの方向に搬送し、
搬送中に前記斜行センサによって検出された前記斜行量が許容値を超えた場合に、前記媒体ストッパを開放したままの状態で前記搬送用ローラを逆回転して、前記第1の媒体を前記初期挿入時の幅寄せ動作位置より前記装置内部側の幅寄せ再実行位置まで搬送し、前記幅寄せ用ローラを回転させて前記幅寄せ動作を再実行する、
ことを特徴とする媒体処理装置。
(付記2) 前記第1の媒体と略同一の方向に挿入される第2の媒体を装置内部に取り込むための搬送路および搬送機構が別に設けられ、前記第1および第2の媒体が同一の第1の動力源により搬送方向に搬送される場合に、
前記各搬送路の幅方向と平行な回転軸を有し、回転軸方向にスライドされることにより、前記第1の動力源からの動力を前記第1の媒体用と前記第2の媒体用のそれぞれの搬送機構に対して切り換えて伝達する駆動シャフトと、
前記第1の媒体用の前記搬送路を挟んで前記搬送用ローラに対向する位置に昇降可能に設けられ、前記搬送路上の前記第1の媒体を前記搬送ローラ側に押圧する押圧ローラと、
前記第1の媒体の幅方向に平行な回転軸を有し、前記押圧ローラの保持部材および第1の係合部材がともに固定され、第2の動力源により回転されることで前記押圧ローラを昇降させるローラ昇降シャフトと、
前記第1の媒体の幅方向に平行な回転軸を有し、前記媒体ストッパの保持部材と、前記第1の係合部材に係合する第2の係合部材とがともに固定され、前記媒体ストッパが閉鎖される方向に第1のバネ部材によって付勢されるとともに、前記押圧ローラが前記搬送用ローラを押圧する方向に前記ローラ昇降シャフトが回転すると、前記第1の係合部材によって前記第2の係合部材が押圧され、前記媒体ストッパが開放されるように回転するストッパ開閉シャフトと、
前記ストッパ開閉シャフトに回転可能に支持され、前記第2の係合部材に対して、前記媒体ストッパが閉鎖される方向には回転可能とされ、開放される方向には第2のバネ部材により前記第2の係合部材側に付勢されるとともに所定位置以上の回転が規制されており、かつ、前記駆動シャフトが前記第1の媒体に対する駆動位置にある場合にのみ、先端部が前記駆動シャフトに掛止されて前記ストッパ開閉シャフトを中心とする回転が規制される被掛止部材と、
をさらに有することを特徴とする付記1記載の媒体処理装置。
(付記3) 前記第1の媒体の初期挿入時には、前記押圧ローラを非押圧状態とし、前記媒体ストッパを閉鎖状態として、前記駆動シャフトを前記第1の媒体に対する駆動位置にセットして前記第1の媒体に対する前記幅寄せ動作を実行し、
前記幅寄せ動作の終了後に、前記ローラ昇降シャフトを回転させて前記押圧ローラを押圧状態とするとともに、前記第2の係合部材が前記第1の係合部材に押圧されることにより前記媒体ストッパを開放状態とし、さらに前記駆動シャフトを前記第2の媒体に対する駆動位置にセットし、前記第1の媒体を装置内部に搬送して前記斜行量の検出を行い、
前記斜行量が前記許容値を超えた場合は、前記第1の媒体を前記幅寄せ再実行位置まで搬送した後、前記駆動シャフトを前記第1の媒体に対する駆動位置にセットして、前記被掛止部材の回転を規制するとともに、前記ストッパ開閉シャフトの前記媒体ストッパの閉鎖方向への回転を規制し、前記ローラ昇降シャフトを逆回転させて前記押圧ローラを非押圧状態として、前記第1の媒体に対する前記幅寄せ動作を再実行し、
前記幅寄せ動作の再実行終了後に、前記ローラ昇降シャフトを回転させて前記押圧ローラを押圧状態とし、さらに前記駆動シャフトを前記第2の媒体に対する駆動位置にセットし、前記第1の媒体を装置内部に搬送して前記斜行量の検出を行う、
ことを特徴とする付記2記載の媒体処理装置。
(付記4) 前記幅寄せ再実行位置における前記幅寄せ動作の実行後に、前記第1の媒体を搬送して前記斜行量を再度検出し、検出された前記斜行量が前記許容値を超えた場合は、前記第1の媒体を前記幅寄せ再実行位置まで搬送して、前記幅寄せ動作をさらに実行することを特徴とする付記1記載の媒体処理装置。
(付記5) 前記幅寄せ動作では、前記第1の媒体を前記突き当て部材に当接させる動作を、前記第1の媒体を前記突き当て部材から離反させる動作を間に挟んで複数回繰り返すことを特徴とする付記1記載の媒体処理装置。
本発明の原理を説明するための原理図である。 本発明の実施の形態に係る帳票処理装置の全体についての概略構成を示す断面図である。 伝票および通帳の挿入部付近の構成を示す断面図である。 中間ユニットの内部構造を示す斜視図である。 上部ユニットの内部構造を示す斜視図である。 上部ユニットの下面を示す斜視図である。 駆動機構部の構造を示す側面図である。 初期挿入時の伝票の幅寄せ動作時における上部ユニットの動作状態を示す図である。 幅寄せ動作終了後の伝票搬送時における上部ユニットの動作状態を示す図である。 斜行検出後に幅寄せ動作が再実行される際の上部ユニットの動作状態を示す図である。 伝票用の搬送路における各種センサの配置を示す図である。 伝票に対する幅寄せ動作および斜行検出動作に対する制御の流れを示すフローチャートである。 幅寄せ動作処理の流れを示すフローチャートである。 幅寄せ動作再実行処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 媒体処理装置
2 媒体
11 搬送路
12、13 搬送機構
12a、13a 搬送用ローラ
12b、13b 押圧ローラ
14 幅寄せ機構
14a 幅寄せ用ローラ
14b 押圧ローラ
15 媒体ストッパ
16 斜行センサ

Claims (3)

  1. オペレータによって挿入口に挿入された媒体を搬送路に沿って内部に取り込み、所定の処理を行う媒体処理装置において、
    搬送用ローラによって第1の媒体を前記搬送路に沿って移動させる搬送機構と、
    幅寄せ用ローラによって前記第1の媒体を前記搬送路の側部に配設された突き当て部材に当接させる幅寄せ機構と、
    前記幅寄せ用ローラより装置内部側に開閉可能に設けられて、閉鎖時に前記第1の媒体の装置内部側端部が当接される媒体ストッパと、
    前記挿入口の方向から前記第1の媒体が前記媒体ストッパに当接されたか否かを検出する媒体挿入検知センサと、
    前記媒体ストッパより装置内部側に設けられて、前記第1の媒体の装置内部側端部の斜行量を検出する斜行センサと、
    を有し、
    前記第1の媒体の初期挿入時には、前記搬送用ローラおよび前記幅寄せ用ローラをともに前記搬送路から退避させ、かつ、前記媒体ストッパを閉鎖した状態において、前記挿入口より挿入された前記第1の媒体の挿入を前記媒体挿入検知センサによって検知すると、前記幅寄せ用ローラを前記搬送路に突出させ、当該幅寄せ用ローラを回転させて前記第1の媒体の幅寄せ動作を行い、
    前記幅寄せ動作の終了後に、前記媒体ストッパを開放するとともに、前記搬送用ローラを前記搬送路に突出させた後、前記幅寄せ用ローラを前記搬送路から退避させ、前記搬送用ローラを回転させて前記第1の媒体を前記斜行センサの方向に搬送し、
    前記斜行センサによって検出された前記斜行量が許容値を超えた場合に、前記媒体ストッパを開放したままの状態で前記搬送用ローラを逆回転して、前記第1の媒体を前記初期挿入時の幅寄せ動作位置より前記装置内部側の幅寄せ再実行位置まで搬送し、前記幅寄せ用ローラを前記搬送路に突出させた後、前記搬送用ローラを前記搬送路から退避させ、前記幅寄せ用ローラを回転させて前記幅寄せ動作を再実行する、
    ことを特徴とする媒体処理装置。
  2. 前記第1の媒体と略同一の方向に挿入される第2の媒体を装置内部に取り込むための前記搬送路および前記搬送機構が別に設けられ、前記第1の媒体および前記第2の媒体をそれぞれ幅寄せするための前記幅寄せ機構が別に設けられ、前記各幅寄せ機構が同一の第1の動力源により駆動される場合に、
    前記各搬送路の幅方向と平行な回転軸を有し、回転軸方向にスライドされることにより、前記第1の動力源からの動力を前記第1の媒体用と前記第2の媒体用のそれぞれの前記幅寄せ機構に対して切り換えて伝達する駆動シャフトと、
    前記第1の媒体用の前記搬送路を挟んで前記第1の媒体用の前記搬送用ローラに対向する位置に昇降可能に設けられ、当該搬送路上の前記第1の媒体を当該搬送用ローラ側に押圧する押圧ローラと、
    前記第1の媒体の幅方向に平行な回転軸を有し、前記押圧ローラの保持部材および第1の係合部材がともに固定され、第2の動力源により回転されることで前記押圧ローラを昇降させるローラ昇降シャフトと、
    前記第1の媒体の幅方向に平行な回転軸を有し、前記媒体ストッパの保持部材と、前記第1の係合部材に係合する第2の係合部材とがともに固定され、前記媒体ストッパが閉鎖される方向に第1のバネ部材によって付勢されるとともに、前記押圧ローラが前記第1の媒体用の前記搬送用ローラを押圧する方向に前記ローラ昇降シャフトが回転すると、前記第1の係合部材によって前記第2の係合部材が押圧され、前記媒体ストッパが開放されるように回転するストッパ開閉シャフトと、
    前記ストッパ開閉シャフトに回転可能に支持され、前記第2の係合部材に対して、前記媒体ストッパが閉鎖される方向には回転可能とされ、開放される方向には第2のバネ部材により前記第2の係合部材側に付勢されるとともに所定位置以上の回転が規制されており、かつ、前記駆動シャフトが前記第1の媒体に対する駆動位置にある場合にのみ、先端部が前記駆動シャフトに掛止されて前記ストッパ開閉シャフトを中心とする回転が規制される被掛止部材と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1記載の媒体処理装置。
  3. 前記第1の媒体の初期挿入時には、前記押圧ローラを非押圧状態とし、前記媒体ストッパを閉鎖状態として、前記駆動シャフトを前記第1の媒体に対する駆動位置にセットして前記第1の媒体に対する前記幅寄せ動作を実行し、
    前記幅寄せ動作の終了後に、前記ローラ昇降シャフトを回転させて前記押圧ローラを押圧状態とするとともに、前記第2の係合部材が前記第1の係合部材に押圧されることにより前記媒体ストッパを開放状態とし、さらに前記駆動シャフトを前記第2の媒体に対する駆動位置にセットし、前記第1の媒体を装置内部に搬送して前記斜行量の検出を行い、
    前記斜行量が前記許容値を超えた場合は、前記第1の媒体を前記幅寄せ再実行位置まで搬送した後、前記駆動シャフトを前記第1の媒体に対する駆動位置にセットして、前記被掛止部材の回転を規制するとともに、前記ストッパ開閉シャフトの前記媒体ストッパの閉鎖方向への回転を規制し、前記ローラ昇降シャフトを逆回転させて前記押圧ローラを非押圧状態として、前記第1の媒体に対する前記幅寄せ動作を再実行し、
    前記幅寄せ動作の再実行終了後に、前記ローラ昇降シャフトを回転させて前記押圧ローラを押圧状態とし、さらに前記駆動シャフトを前記第2の媒体に対する駆動位置にセットし、前記第1の媒体を装置内部に搬送して前記斜行量の検出を行う、
    ことを特徴とする請求項2記載の媒体処理装置。
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