JP4039924B2 - 媒体処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、媒体を搬送路に沿って内部に取り込み、所定の処理を行う媒体処理装置に関し、特に、媒体を搬送路の側部に幅寄せする機構を具備する媒体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
金融機関等の窓口では、オペレータがセットした通帳や伝票等の媒体を受け入れて、記入事項の読み取りや印字処理、磁気記録部への読み書き処理等を行う帳票処理装置が使用されている。特に最近では、同じ挿入口から、表紙を開いた状態の通帳だけでなく、表紙を閉じた状態の通帳、および、主に1枚の紙媒体よりなる帳票が挿入される場合もある。
【0003】
このような帳票処理装置では、媒体を取り込む過程で、それぞれの搬送路の側面に媒体を突き当てる幅寄せ動作を行うものが多い。この幅寄せ動作により、媒体の取り込み角度をそろえ、内部の読み取り・書き込みの位置が不正確になることを防止している。
【0004】
媒体の幅寄せ動作を行うための機構としては、例えば、搬送用のローラと幅寄せ用のローラを個別に設け、媒体挿入時や搬送の途中でローラを切り換えて幅寄せを行うもの等がある。このような機構を利用した帳票処理装置としては、例えば、媒体が幅寄せの基準面に突き当てられていることを検知するセンサが設けられ、媒体がセットされたときにこのセンサが媒体を検知せず、媒体が基準面に突き当てられていないと判断された場合にのみ幅寄せ動作を行うことで、処理時間を短縮したものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、幅寄せ動作を行った後に、センサを用いて媒体の斜行量を検出し、斜めの状態の場合には幅寄せ動作をリトライする機能を有するものもある。例えば、搬送用・幅寄せ用の個別のローラを使用した上記の例の場合、幅寄せ完了後に内部の斜行検出部まで媒体が搬送され、複数の光センサ等により媒体の斜行量を検出する。そして、斜行量が許容値を超えている場合には、元の幅寄せ位置まで媒体を逆方向に搬送して、再び幅寄せ動作を行う。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−281245号公報(段落番号〔0062〕〜〔0066〕、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したように、帳票処理装置に対しては、閉じた状態の通帳、開いた状態の通帳、主に1枚の紙媒体によってなる帳票が、同じ挿入口から挿入される場合がある。このような場合、挿入される媒体の厚さが大きくなることから、すべての状態で同じように正確な幅寄せを行うことは不可能であった。
【0008】
例えば、閉じた状態の通帳では、厚さが厚くなる上に、通常は表紙が厚紙で構成されることから、搬送路の上下面や各ローラに対して、表紙が開こうとする圧力が加えられる。このため、幅寄せ動作時に、通帳の表紙が搬送路の上下面に強く接触したり、表紙の端部が搬送路の上面の凹凸に当接して、媒体の摺動に大きな駆動力が必要となり、通帳が斜めになってしまう場合がある。また、各ローラの昇降時に、表紙に加わる圧力が変動して、通帳の姿勢が変化してしまう場合もある。
【0009】
一方、帳票等の薄い媒体の場合は、幅寄せ動作により媒体が基準面に過度に強く当接され、端部がめくれ上がってしまうこと等があった。このように、厚さの異なる媒体が挿入される場合には、同じ方法で正確な幅寄せ動作を行うには限界があった。
【0010】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、異なる厚さの媒体が挿入された場合にも、正確な幅寄せを行って内部に搬送することが可能な媒体処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような、オペレータにより挿入口より挿入された媒体を搬送路に沿って内部に取り込み、所定の処理を行う媒体処理装置において、幅寄せ用ローラ22によって前記媒体を前記搬送路の側部に配設された突き当て部材20dに当接させる幅寄せ機構と、挿入された前記媒体の厚さを識別する厚さ識別部と、前記突き当て部材20dに沿って配設され、前記媒体の側部が前記突き当て部材20dに当接したか否かを検出する2つの突き当てセンサ41aおよび41bと、を有し、幅寄せ動作時において、前記厚さ識別部によって識別された前記媒体の厚さが所定範囲を超える場合は、前記突き当てセンサ41aまたは41bの少なくとも一方が前記媒体の当接を検出するまで前記幅寄せ用ローラ22を回転させた後、前記突き当てセンサ41aおよび41bの双方が前記媒体の前記突き当て部材20dからの離反を検出するまで前記幅寄せ用ローラ22を逆回転させる動作と、前記突き当てセンサ41aまたは41bの少なくとも一方が前記媒体の当接を検出するまで前記幅寄せ用ローラ22を回転させる動作とを所定回数だけ繰り返し、前記厚さ識別部によって識別された前記媒体の厚さが前記所定範囲を下回る場合は、前記突き当てセンサ41aおよび41bの双方が前記媒体の当接を検出するまで前記幅寄せ用ローラ22を回転させた後、前記突き当てセンサ41aまたは41bの一方が前記媒体の離反を検出するまで前記幅寄せ用ローラ22を逆回転させる動作と、前記突き当てセンサ41aおよび41bの双方が前記媒体の当接を検出するまで前記幅寄せ用ローラ22を回転させる動作とを所定回数だけ繰り返す、ことを特徴とする媒体処理装置が提供される。
【0012】
このような媒体処理装置では、搬送路に挿入された媒体の厚さが、厚さ識別部により識別される。また、幅寄せ機構の幅寄せ用ローラ22上に媒体が配置されると、幅寄せ用ローラ22が回転されて、媒体が搬送路の側部の突き当て部材20dに当接され、幅方向の位置合わせが行われる。この幅寄せ動作の際に、識別された媒体の厚さに応じて、幅寄せ用ローラ22に対して異なる回転駆動制御を行う。これにより、媒体の幅方向への摺動動作や突き当て部材20dへの突き当て強度等が、媒体の厚さに応じて変化される。
【0013】
ここで、突き当て部材20dに沿って2つの突き当てセンサ41aおよび41bが配設され、これらによって媒体の側部が突き当て部材20dに当接したか否かが検出される。そして、幅寄せ動作時には、各突き当てセンサ41aおよび41bによる検出結果を基にして、幅寄せ用ローラ22の回転駆動以下のように制御される。媒体の厚さが所定範囲を超える場合は、突き当てセンサ41aおよび41bの少なくとも一方が媒体の当接を検出するまで幅寄せ用ローラ22を回転させた後、突き当てセンサ41aおよび41bの双方が媒体の突き当て部材20dからの離反を検出するまで幅寄せ用ローラ22を逆回転させる動作と、突き当てセンサ41aおよび41bの少なくとも一方が媒体の当接を検出するまで幅寄せ用ローラ22を回転させる動作とを所定回数だけ繰り返す。さらに、媒体の厚さが上記の所定範囲を下回る場合は、突き当てセンサ41aおよび41bの双方が媒体の当接を検出するまで幅寄せ用ローラ22を回転させた後、突き当てセンサ41aおよび41bの一方が媒体の離反を検出するまで幅寄せ用ローラ22を逆回転させる動作と、突き当てセンサ41aおよび41bの双方が媒体の当接を検出するまで幅寄せ用ローラ22を回転させる動作とを所定回数だけ繰り返す。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
以下の説明では、媒体処理装置として、金融機関等の窓口に設置され、通帳および伝票が挿入されて文字やデータの読み取り、印字等の処理が行われる帳票処理装置を例に挙げて説明する。なお、以下の説明において、通帳は、複数枚の紙媒体が綴じ込まれた冊子を意味するのに対して、帳票は、顧客や窓口のオペレータによって様々な情報が記入される主に1枚の紙媒体を意味するものとする。また、通帳は、複数枚の中紙が、より厚く剛性の強い表紙に綴じ込まれた構成を有している。
【0015】
図2は、本発明の実施の形態に係る帳票処理装置の全体の概略構成を示す断面図である。
本実施の形態に係る帳票処理装置は、図2に示すように、挿入口付近では、通帳用と伝票用のそれぞれ個別の搬送路1aおよび1bを具備する。これらの搬送路1aおよび1bは、内部で共通搬送路1cに合流する。帳票処理装置には、これらの搬送路1aおよび1b、共通搬送路1cに沿って、幅寄せ機構部2、斜行検出部3、MS(磁気ストライプ)ユニット4、スキャナ5、印字機構部6、ページ捲り機構部7および表紙捲り機構部8が設けられている。また、幅寄せ機構部2に設けられた図示しないローラは、1つの幅寄せ用モータ2aを動力源として駆動される。なお、図示しないが、搬送路1aおよび1b、共通搬送路1cに沿って、通帳および伝票を搬送するための搬送機構部が設けられており、この搬送機構部のローラは1つの搬送用モータ1dを動力源として駆動される。
【0016】
幅寄せ機構部2は、搬送路1aおよび1bにそれぞれ挿入された通帳および伝票を、図示しないローラを使用して幅寄せして、幅方向の位置決めを行う。斜行検出部3は、各搬送路1aおよび1bから共通搬送路1cに搬送された通帳および伝票の斜行量を、光センサを使用して検出する。MSユニット4は、通帳に貼付された磁気ストライプに記録された情報を読み取る。
【0017】
スキャナ5は、共通搬送路1c上の通帳および伝票に記入された文字や記号等の情報を、光学的に読み取る。印字機構部6は、共通搬送路1c上の通帳の指定されたページや伝票に文字等を印刷する。ページ捲り機構部7は、共通搬送路1c上の通帳の中紙を捲って、指定されたページを開く。表紙捲り機構部8は、共通搬送路1cの通帳に閉じた状態の場合に、表紙のみを捲る機能を有する。
【0018】
幅寄せ用モータ2aおよび搬送用モータ1dは、ともにステッピングモータにより構成される。
このような構成の帳票処理装置では、搬送路1aおよび1bに挿入された通帳および伝票は、幅寄せ機構部2において幅寄せされる。そして、斜行検出部3で幅方向に正しく位置合わせされたことが確認されると、装置内部に取り込まれる。この取り込みの前に、通帳については例えばMSユニット4においてあらかじめ情報の読み取りが行われる。
【0019】
内部に取り込まれた通帳は、例えば、ページ捲り機構部7および表紙捲り機構部8において所定のページが開かれて、印字機構部6において印刷が行われ、搬送路1aを通じて排出される。また、伝票は、例えば、記入された情報がスキャナ5において読み取られた後、必要に応じて印字機構部6で情報が印刷され、搬送路1bを通じて排出される。
【0020】
次に、通帳用の搬送路1aに対する幅寄せ機構部2および斜行検出部3の動作を詳しく説明する。
本実施の形態の帳票処理装置では、搬送路1aに対して、通帳を閉じた状態でも、開いた状態でも挿入することが可能となっている。また、搬送路1aには、通帳の他に、例えば各種証書等、伝票より厚い紙媒体(以下、帳票と呼称する)を挿入して処理することも可能となっている。
【0021】
図3は、通帳の挿入部付近の内部構成を示す断面図である。
通帳10の挿入部には、搬送路1aを挟んで中間ユニット20aおよび下部ユニット30aが設けられている。また、これらの後段には、搬送路1aおよび1bが合流した共通搬送路1cを挟んで、上部ユニット20bおよび下部ユニット30bが設けられている。これらの各ユニットに対して、通帳10は図中矢印A方向に挿入される。なお、この図において、搬送路1aに沿った前段の各ユニットが幅寄せ機構部2に相当し、共通搬送路1cに沿った後段の各ユニットが斜行検出部3に相当する。また、図示しないが、中間ユニット20aの上部にはさらに上部ユニットが設けられ、この上部ユニットと中間ユニット20aとの間に、伝票用の搬送路1bが設けられている。
【0022】
中間ユニット20aおよび上部ユニット20bには、搬送路1aおよび共通搬送路1c上の媒体に対する搬送機構として、搬送用ローラ21a、21bおよび21cが設けられている。また、下部ユニット30aおよび30bには、これらの各ローラに対応するピンチローラ31a、31bおよび31cが設けられている。さらに、中間ユニット20aには、幅寄せ機構として幅寄せ用ローラ22が設けられ、下部ユニット30aにはこれに対応するピンチローラ32が設けられている。これらのローラは、それぞれが面している搬送路1aおよび共通搬送路1cに対して昇降可能とされている。また、搬送用ローラ21a〜21cは、共通の搬送用モータ1dを動力源として駆動され、幅寄せ用ローラ22は幅寄せ用モータ2aによって駆動される。
【0023】
さらに、下部ユニット30aには、搬送路1aに突出して媒体の搬送を規制するシートストッパ33が設けられている。シートストッパ33は、搬送路1aに対して開閉可能に設けられている。なお、図示しないが、ピンチローラ31aとシートストッパ33とは、1つのソレノイドを動力源として、搬送路1a上に交互に昇降されるようになっている。
【0024】
以下、各ユニットにおける幅寄せおよび搬送動作について簡単に説明する。なお、以下の説明では、各ローラが搬送路1aおよび共通搬送路1cに突出して媒体10に接触した状態を“クローズ状態”、搬送路1aおよび共通搬送路1cから退避した状態を“オープン状態”と表現する。また、シートストッパ33についても同様に、搬送路1aに対する突出状態、退避状態をそれぞれ“オープン状態”“クローズ状態”と表現する。
【0025】
初期状態では、シートストッパ33がクローズ状態とされ、搬送用ローラ21a〜21c、幅寄せ用ローラ22、およびこれらに対応するピンチローラ31a〜31c,32がすべてオープン状態となっている。この状態でオペレータによって搬送路1aに媒体10が挿入されて、媒体10の先端部がシートストッパ33に当接される。これにより、媒体10の幅寄せ動作位置の位置合わせが行われる。そして、幅寄せ用ローラ22およびピンチローラ32がクローズ状態とされ、幅寄せ用ローラ22が駆動されて媒体10の幅寄せ動作が行われる。
【0026】
この幅寄せ動作の終了後、搬送用ローラ21a〜21cおよびピンチローラ31a〜31cがクローズ状態とされるとともに、シートストッパ33がオープン状態とされ、さらに幅寄せ用ローラ22およびピンチローラ32がオープン状態とされて、搬送用ローラ21a〜21cの駆動により媒体10が後段の斜行検出部3に搬送される。
【0027】
斜行検出部3には、共通搬送路1c上に図示しない複数の光センサが設けられており、これらの光センサによって検出された媒体10の斜行量が許容値を超えていた場合は、媒体10が逆送され、幅寄せ動作の実行位置に再び停止された後、幅寄せ用ローラ22およびピンチローラ32がクローズ状態、搬送用ローラ21a〜21cおよびピンチローラ31a〜31cがオープン状態とされ、シートストッパ33がクローズ状態とされる。
【0028】
この位置で幅寄せ用ローラ22の駆動により幅寄せ動作が再実行された後、再び搬送用ローラ21a〜21cおよびピンチローラ31a〜31cがクローズ状態、シートストッパ33がオープン状態、幅寄せ用ローラ22およびピンチローラ32がオープン状態とされて、媒体10が後段の斜行検出部3に搬送される。
【0029】
次に、媒体10の初期挿入時、および再実行時の幅寄せ動作について、詳しく説明する。本実施の形態では、特に、幅寄せ動作の再実行時において、セットされている媒体10の厚さに応じて、幅寄せ用ローラ22に対して異なる回転駆動制御を行うことで、厚さの異なる媒体10に対してより正確な幅寄せを可能とすることを特徴とする。
【0030】
また、本実施の形態では、処理可能な通帳の大きさ(長さ、幅)があらかじめ決められており、帳票としては通帳より幅の大きいものが必ず挿入されるものとする。これにより、媒体10の搬送時に、この媒体10の長さと幅を検出することで、媒体10の種類やその状態を識別することができる。媒体10の長さや幅は、搬送路1aを挟んで設けられた複数の光センサを用いて検出される。
【0031】
図1は、搬送路1a上の光センサの配置を示す平面図である。
図1では、帳票処理装置の下面側から見たときの搬送路1aおよび共通搬送路1cを示している。すなわち、図1は、幅寄せ用モータ2aまたは搬送用モータ1dにより回転駆動される各ローラが設けられた搬送路面20cを示しており、この搬送路面20cは、中間ユニット20aおよび上部ユニット20bの下面に相当する。また、媒体10は図中の矢印A方向に挿入される。
【0032】
この図1に示すように、搬送路面20c上には、搬送方向に沿って搬送用ローラ21a〜21cが配置されている。また、幅寄せ機構部2の配設位置に相当する前段には、幅寄せ用ローラ22が配置され、その後段に、シートストッパ33がクローズ状態の時に貫通される複数の貫通穴33aが幅方向に沿って配置されている。
【0033】
この搬送路面20c上には、突き当てセンサ41aおよび41b、幅寄せ可能センサ42aおよび42b、幅検出センサ43、斜行センサ44aおよび44bが設けられている。各センサは、搬送路1aおよび共通搬送路1cに対向した発光部および受光部によってなる光センサとなっており、受光部における光の検出・非検出により媒体10の有無を検出する。なお、以下の説明では、媒体10によって発光部からの光が遮断され、媒体10の存在が検出された状態を、センサの“ON状態”と表現することにする。
【0034】
伝票の幅寄せは、搬送路面20cの一方の側部(図中下方向側)に設けられた突き当て部材20dに対して行われる。突き当てセンサ41aおよび41bは、搬送路面20cの突き当て部材20d側の端部に設けられ、媒体10が突き当て部材20dに突き当てられたか否かを検出する。幅寄せ可能センサ42aおよび42bは、突き当て部材20dから幅方向に所定距離の位置、およびシートストッパ33用の貫通穴33aの並列位置直前にそれぞれ設けられ、挿入された媒体10が幅寄せ動作の実行可能位置にあるか否かを検出する。
【0035】
幅検出センサ43は、突き当て部材20dから幅方向に所定距離、離れた位置に設けられ、幅寄せされた媒体10の幅が所定値以上であるか否かを検出する。
斜行センサ44aおよび44bは、共通搬送路1cの幅方向に沿って設けられ、搬送された媒体10の斜行量を検出する。具体的には、媒体10の搬送に伴って各センサがON状態となる時間の差を検出することにより、媒体10の先端部の斜行量を検出することができる。
【0036】
これらの各センサの出力信号は、伝票の幅寄せ動作および斜行検出動作を実行する図示しない制御部に入力される。制御部は、これらの入力信号に基づいて、幅寄せ用モータ2aや搬送用モータ1dの駆動、各ローラおよびシートストッパ33の昇降機構やローラの駆動切り換え機構の駆動等を制御する。
【0037】
ところで、上述したように、この帳票処理装置では、処理可能な通帳の大きさ(長さ、幅)はあらかじめ決められており、帳票としては通帳より幅の大きいものの挿入・処理が可能である。このため、上記の各センサを用いて、挿入された媒体10の長さや幅を検出することにより、媒体10が通帳か帳票かを識別することができる。また、通帳を捲り方向に挿入する場合は、通帳を閉じた状態と開いた状態とで搬送方向の長さが異なるため、長さを検出することで通帳の開閉状態を識別することができる。従って、媒体10の厚さを、閉じた状態の通帳(閉じ通帳)、開いた状態の通帳(開き通帳)、および帳票の3段階として識別することが可能となる。
【0038】
以下、各センサの検出信号に基づく幅寄せ動作および斜行検出動作における処理について詳しく説明する。なお、以下の説明では、ピンチローラ31a〜31c,32は対応する搬送用ローラ21a〜21cおよび幅寄せ用ローラ22に同期してオープン/クローズ動作されるものとして、その記述を省略する。
【0039】
図4は、媒体10に対する幅寄せ動作および斜行検出動作に対する制御の流れを示すフローチャートである。
図4のフローチャートの開始時点では、上述したように、シートストッパ33がクローズ状態とされ、搬送用ローラ21a〜21c、幅寄せ用ローラ22、およびこれらに対応するピンチローラ31a〜31c,32がすべてオープン状態となっている。ステップS401において、オペレータにより媒体10が搬送路1aに挿入され、幅寄せ可能センサ42aおよび42bがON状態となることにより、媒体10の挿入が検出されるとともに、この媒体10の先端部がシートストッパ33に当接して、媒体10が幅寄せ可能位置に配置されたことが検出される。
【0040】
ステップS402において、突き当てセンサ41aおよび41bの検出状態を参照し、双方がON状態である場合は、媒体10が突き当て部材20d側に正しく位置合わせされたと判断して、ステップS403に進む。ステップS403において、搬送用ローラ21a〜21cをクローズ状態とするとともに、シートストッパ33をオープン状態とする。
【0041】
一方、突き当てセンサ41aおよび41bのうち一方でもOFF状態である場合は、ステップS404に進み、幅寄せ用ローラ22を使用して媒体10の幅寄せ動作を行う。このステップS404の処理については、図5において詳述する。また、この幅寄せ動作が終了した後、ステップS405に進む。このときの各ローラおよびシートストッパ33の状態は、ステップS403の終了時と同じとなる。
【0042】
ステップS405において、幅寄せが実行された状態で、幅検出センサ43の検出状態を参照する。ここで、OFF状態の場合は、挿入された媒体10が通帳であると判断し、ON状態の場合は、それより幅の広い帳票であると判断する。ステップS406において、搬送用ローラ21a〜21cを回転させて、媒体10を内部に搬送する。
【0043】
ステップS407において、斜行センサ44aおよび44bの検出信号に基づいて、搬送された媒体10の斜行量を判断する。ここで、斜行量が許容値以下である場合は、媒体10が正しく幅寄せされたと判断して、ステップS408に進む。ステップS408において、媒体10をさらに内部へ搬送し、所定の処理を行う。
【0044】
また、ステップS407で、斜行量が許容値を超過し、かつ幅寄せの再実行可能量以下である場合は、ステップS409に進む。ステップS409では、ステップS405で媒体10が通帳であると判断された場合のみ、斜行量検出時の幅寄せ可能センサ42bの検出状態を参照し、通帳の開閉状態を判断する。ここで、通帳はページ捲り方向に挿入されることから、閉じ状態と開き状態で搬送方向の長さが異なる。従って、ステップS409では、幅寄せ可能センサ42bがON状態の場合は開き通帳と判断し、OFF状態の場合は閉じ通帳と判断する。
【0045】
ステップS410において、搬送用ローラ21a〜21cを逆回転させて、媒体10を幅寄せの再実行位置まで搬送する。この再実行位置は、初期挿入時の幅寄せ位置と同じである。そして、ステップS411において、幅寄せ動作を再実行する。このステップS411の処理については、図6〜図8において、媒体10の種類別に詳述する。この再実行の終了後、ステップS406に戻る。
【0046】
さらに、ステップS407で、斜行量が再実行可能量を超える場合は、斜行量が大きすぎて正しく幅寄せができないことから、ステップS412に進み、搬送用ローラ21a〜21cを逆回転させて媒体10を排出する。
【0047】
図5は、初期挿入時の幅寄せ動作処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS501において、幅寄せ用ローラ22をクローズ状態とする。ステップS502において、幅寄せ用ローラ22を回転させて、媒体10を突き当て部材20d側に幅寄せする。このとき、ステッピングモータである幅寄せ用モータ2aを所定ステップ分(ここでは例えばX1ステップ分)まで回転させる。
【0048】
ステップS503において、上記のX1ステップ分の回転駆動の間における、突き当てセンサ41aおよび41bの検出状態に応じて判断を行う。ここで、X1ステップ以内に双方がON状態となった場合は、幅寄せが正しく行われたと判断して、ステップS504に進む。また、X1ステップで一方がON状態となった場合は、ステップS506に進む。さらに、X1ステップで双方がOFF状態の場合は、ステップS512に進む。
【0049】
ステップS504において、搬送用ローラ21a〜21cをクローズ状態とし、シートストッパ33をオープン状態とする。ステップS505において、幅寄せ用ローラ22をオープン状態とする。この後、図4のステップS405に戻って、媒体10を内部に搬送する。
【0050】
一方、ステップS506において、さらに所定のステップ分まで幅寄せ用ローラ22を回転させる。そして、ステップS507において、幅寄せ用モータ2aの回転ステップ数と、突き当てセンサ41aおよび41bの検出状態とに基づいて判断を行う。
【0051】
ここで、ステップS506でのX2ステップ分の回転駆動の間に他方のセンサがON状態となった場合は、幅寄せが正しく行われたと判断してステップS504に進む。また、X3ステップ(X3>X2)以内に他方のセンサがON状態となった場合は、ステップS508に進む。さらに、このX3ステップ分の回転駆動後に一方でもOFF状態である場合は、ステップS512に進む。
【0052】
ステップS508において、幅寄せ用ローラ22を逆方向に回転させる。このとき、突き当てセンサ41aおよび41bの双方がOFF状態となるまで、媒体10を突き当て部材20dから離反させる。ステップS509において、幅寄せ用ローラ22を再び正方向に回転させ、突き当てセンサ41aおよび41bの一方がON状態となるまで幅寄せを行う。
【0053】
ステップS510において、繰り返し回数をカウントし、所定の回数Nに達したか否かを判断して、達していない場合にステップS508に戻る。これにより、ステップS508での媒体10の離反動作と、ステップS509での幅寄せ動作とが所定の回数だけ繰り返される。このような動作で、媒体10は幅方向に振動され、搬送路面20cとのすべり摩擦力が小さくなって、媒体10の幅方向の摺動が円滑になり、媒体10の姿勢がある程度矯正される。
【0054】
ステップS511において、突き当てセンサ41aおよび41bの双方がON状態である場合には、幅寄せが正しく行われたと判断してステップS504に進む。一方、センサが一方でもOFF状態である場合はステップS508に戻り、媒体10の振動動作を再び行う。なお、この後にステップS511に進み、センサが一方でもOFF状態である場合は、幅寄せが不可能と判断して処理を終了する。
【0055】
一方、ステップS507でセンサが一方でもOFF状態である場合は、ステップS512において、幅寄せ用ローラ22を所定ステップ分だけ逆回転させた後、再び正方向に回転させる。この動作は、幅寄せ動作時の媒体移動距離が大きい場合に、媒体の姿勢やよれを修正してより正しい幅寄せを行うための動作であり、終了後にステップS503に戻る。なお、この後に再びステップS507に進み、双方のセンサがOFF状態である場合は、幅寄せが不可能と判断して処理を終了する。
【0056】
次に、媒体10の種類、すなわち媒体10の厚さに違いに応じた幅寄せ動作の再実行処理について、図6〜図8を用いて説明する。ここで、図4のフローチャート中、ステップS405およびS409での判断に基づき、媒体10が厚さの最も厚い閉じ通帳であった場合は図6の処理を行い、中間的な厚さを有する開き通帳であった場合は図7の処理を行い、厚さが最も薄い帳票であった場合は図8の処理を行う。
【0057】
図6は、媒体10が閉じ通帳であった場合の幅寄せ動作再実行処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS601において、幅寄せ用ローラ22をクローズ状態とする。ステップS602において、搬送用ローラ21a〜21cをオープン状態とするとともに、シートストッパ33をクローズ状態とする。
【0058】
ステップS603において、幅寄せ用ローラ22を回転させ、通帳を幅寄せする。このとき、幅寄せ用モータ2aをX1ステップ分まで回転させる。ステップS604において、上記のX1ステップ分の回転駆動の間に、突き当てセンサ41aおよび41bの一方でもON状態となった場合は、ステップS608に進む。また、X1ステップで双方のセンサがOFF状態の場合は、ステップS605に進む。
【0059】
ステップS605において、さらにX2ステップ分まで幅寄せ用ローラ22を回転させる。そして、ステップS606において、X2ステップ分の回転駆動の間にセンサが一方でもON状態となった場合は、ステップS608に進む。また、X2ステップで双方のセンサがOFF状態である場合は、ステップS607に進む。
【0060】
ステップS607は、図5のステップS512と同様に、幅寄せ動作時の媒体移動距離が大きい場合に媒体の姿勢を修正する動作であり、幅寄せ用ローラ22を所定ステップ分だけ逆回転させた後、再び正方向に回転させる。終了後にステップS604に戻る。なお、この後に再びステップS606に進み、双方のセンサがOFF状態である場合は、幅寄せが不可能と判断して処理を終了する。
【0061】
また、ステップS608〜S610では、通帳の幅方向に対する振動動作を行う。ステップS608において、幅寄せ用ローラ22を逆方向に回転させ、突き当てセンサ41aおよび41bの双方がOFF状態となるまで、媒体10を突き当て部材20dから離反させる。ステップS609において、幅寄せ用ローラ22を再び正方向に回転させ、突き当てセンサ41aおよび41bの一方がON状態となるまで幅寄せを行う。ステップS610において、繰り返し回数が所定の回数Nに達した場合にステップS611に進み、達していない場合にステップS608に戻る。
【0062】
ここで、閉じ通帳は、厚さが厚い上に、表紙が開こうとする圧力が搬送路1aの上下方向に強く作用するため、クローズされたローラとの間の圧力が高くなり、また搬送路1aの上面や下面の突起に表紙の端部が当接しやすい。従って、幅寄せ用ローラ22の駆動力により、突き当て部材20d側に突き当てられた場合に、表紙とローラとの間の摩擦力が大きく、姿勢が変化しにくい。また、通帳の場合は表紙の剛性のために、突き当て部材20dに紙が回り込むことはない。
【0063】
このようなことから、閉じ通帳に対しては、突き当てセンサ41aおよび41bの一方のみON状態となる位置から、双方のセンサがOFF状態となる位置までの間で振動させることにより、通帳を突き当て部材20dから確実に離反させた後、再度突き当て部材20dに突き当てることができる。通帳を確実に振動させることにより、通帳がローラや搬送路1aの上面、下面との間で円滑に摺動するようになり、通帳の姿勢をより確実に矯正することが可能となる。
【0064】
ステップS611において、突き当てセンサ41aおよび41bの双方がON状態である場合には、幅寄せが正しく行われたと判断してステップS612に進む。一方、センサが一方でもOFF状態である場合はステップS608に戻り、媒体10の振動動作を再び行う。なお、この後にステップS611に進み、センサが一方でもOFF状態である場合は、幅寄せが不可能と判断して処理を終了する。
【0065】
ステップS612において、搬送用ローラ21a〜21cを再びクローズ状態、シートストッパ33をオープン状態とし、ステップS613において、幅寄せ用ローラ22をオープン状態とする。
【0066】
次に、図7は、媒体10が開き通帳であった場合の幅寄せ動作再実行処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS701〜S703の処理は、図6のステップS601およびS602と同様であるので、説明を省略する。また、ステップS703でも同様に、X1ステップ分まで幅寄せ用ローラ22を回転させ、通帳の幅寄せを行う。
【0067】
ステップS704において、X1ステップ分の回転駆動の間に、突き当てセンサ41aおよび41bの双方がON状態となった場合は、ステップS708に進む。一方、X1ステップでセンサが一方でもOFF状態の場合は、ステップS705に進む。
【0068】
ステップS705において、さらにX2ステップ分まで幅寄せ用ローラ22を回転させ、ステップS706において、X2ステップ分の回転駆動の間に双方のセンサがON状態となった場合は、ステップS708に進む。また、X2ステップでセンサが一方でもOFF状態である場合は、ステップS707に進む。ステップS707では、図5のステップS512と同様に、幅寄せ用ローラ22を逆回転させた後、再び正方向に回転させ、ステップS704に戻る。なお、この後に再びステップS706に進み、センサが一方でもOFF状態である場合は処理を終了する。
【0069】
ここで、開き通帳は、閉じ通帳と比較して厚さが薄く、ローラに対する圧力も低いため、突き当て部材20dに対する突き当て時に、通帳とローラとが摺動しやすく、姿勢が矯正されやすい。従って、ステップS704およびS706で突き当て部材20dへの突き当てが検出された後、開き通帳については振動動作を行う必要がなく、ステップS708で搬送用ローラ21a〜21cを再びクローズ状態、シートストッパ33をオープン状態とし、ステップS709で幅寄せ用ローラ22をオープン状態として、幅寄せ動作が終了される。
【0070】
次に、図8は、媒体10が帳票であった場合の幅寄せ動作再実行処理の流れを示すフローチャートである。
帳票に対する幅寄せ動作の再実行処理は、図6に示した閉じ通帳の処理と全体の基本的な流れはほぼ同様である。ただし、媒体10の振動動作時において、突き当てセンサ41aおよび41bの検出状態に基づく判断方法が異なる。
【0071】
ステップS801〜S807までの処理は、図6のステップS601〜S607の各処理と同様である。ただし、ステップS803で幅寄せ用ローラ22を回転させるステップ数Y1は、閉じ通帳の場合のX1と異なるステップ数を設定することが可能である。また、ステップS805でのステップ数Y2も、同様にX2と異なるステップ数を設定することが可能である。
【0072】
また、ステップS808では、閉じ通帳の場合と異なり、突き当てセンサ41aおよび41bの一方がOFF状態となるまで、幅寄せ用ローラ22を逆方向に回転させる。ステップS809において、幅寄せ用ローラ22を再び正方向に回転させ、突き当てセンサ41aおよび41bの双方がON状態となるまで幅寄せを行う。ステップS810において、繰り返し回数が所定の回数Nに達した場合にステップS811に進み、達していない場合にステップS808に戻る。
【0073】
このように、帳票に対しては、振動動作時に、突き当てセンサ41aおよび41bの双方がON状態となるまで突き当て部材20dに突き当てる。これは、帳票が過度の強度で突き当てられた場合に、剛性が低いために突き当て部材20d側に回り込む場合があるためである。すなわち、双方のセンサがON状態の場合は、帳票が突き当て部材20dに回り込んだ状態となっている可能性があるが、この状態から帳票を振動させることにより、帳票がローラの間で摺動し、回り込み状態を解消することができる。
【0074】
この後、ステップS811で双方のセンサがON状態となった場合に、幅寄せが正しく行われたことを判断して、ステップS812およびS813で、図6のステップS612およびS613と同様の処理を行い、幅寄せ動作を終了する。
【0075】
以上のように、本実施の形態では、あらかじめ長さや幅の決められた媒体10の挿入、処理を可能としておくことで、挿入された媒体の長さおよび幅を検出することにより、媒体の厚さを容易に識別している。そして、幅寄せ動作の再実行時に、識別した媒体の種類に応じて、媒体の突き当て部材20dとの間の振動動作の有無や、振動時の突き当て部材20dへの突き当て度合いを変更することで、媒体の厚さに応じた最適な幅寄せ動作を実行することができる。従って、複数の種類の媒体を受け入れた場合にも、内部の情報読み取りや印字等の処理を確実に行うことができ、装置の信頼性が高められる。
【0076】
なお、以上の実施の形態例では、斜行検出後の幅寄せ動作の再実行時にのみ、媒体の厚さに応じた異なる回転駆動制御を行っていたが、これに限らず、媒体の初期挿入時に媒体の厚さを識別して、最初の幅寄せ動作時に上記のような厚さに応じた回転駆動制御を行うようにしてもよい。また、媒体の厚さの識別のために専用のセンサを使用してもよい。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の媒体処理装置では、幅寄せ動作の際に、厚さ識別部によって識別された媒体の厚さに応じて、幅寄せ用ローラに対して異なる回転駆動制御を行う。これにより、媒体の厚さの違いによる幅寄せ用ローラへの圧力差で幅寄せ時の媒体の姿勢変化が異なることや、薄い媒体が突き当て部材に対して過度に強く突き当てられること等を考慮して、媒体の幅方向への摺動動作や突き当て部材への突き当て強度等を適切に変化させることができ、厚さの異なる媒体に対して幅寄せをより正確に行って、内部へ搬送することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】通帳用の搬送路上の光センサの配置を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る帳票処理装置の全体の概略構成を示す断面図である。
【図3】通帳の挿入部付近の内部構成を示す断面図である。
【図4】媒体に対する幅寄せ動作および斜行検出動作に対する制御の流れを示すフローチャートである。
【図5】初期挿入時における幅寄せ動作処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】媒体が閉じ通帳であった場合の幅寄せ動作再実行処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】媒体が開き通帳であった場合の幅寄せ動作再実行処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】媒体が帳票であった場合の幅寄せ動作再実行処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 幅寄せ機構部
3 斜行検出部
20c 搬送路面
20d 突き当て部材
21a、21b、21c 搬送用ローラ
22 幅寄せ用ローラ
33a 貫通穴
41a、41b 突き当てセンサ
42a、42b 幅寄せ可能センサ
43 幅検出センサ
44a、44b 斜行センサ

Claims (3)

  1. オペレータにより挿入口より挿入された媒体を搬送路に沿って内部に取り込み、所定の処理を行う媒体処理装置において、
    幅寄せ用ローラによって前記媒体を前記搬送路の側部に配設された突き当て部材に当接させる幅寄せ機構と、
    挿入された前記媒体の厚さを識別する厚さ識別部と、
    前記突き当て部材に沿って配設され、前記媒体の側部が前記突き当て部材に当接したか否かを検出する2つの突き当てセンサと、
    を有し、
    幅寄せ動作時において、
    前記厚さ識別部によって識別された前記媒体の厚さが所定範囲を超える場合は、前記突き当てセンサの少なくとも一方が前記媒体の当接を検出するまで前記幅寄せ用ローラを回転させた後、前記突き当てセンサの双方が前記媒体の前記突き当て部材からの離反を検出するまで前記幅寄せ用ローラを逆回転させる動作と、前記突き当てセンサの少なくとも一方が前記媒体の当接を検出するまで前記幅寄せ用ローラを回転させる動作とを所定回数だけ繰り返し、
    前記厚さ識別部によって識別された前記媒体の厚さが前記所定範囲を下回る場合は、前記突き当てセンサの双方が前記媒体の当接を検出するまで前記幅寄せ用ローラを回転させた後、前記突き当てセンサの一方が前記媒体の離反を検出するまで前記幅寄せ用ローラを逆回転させる動作と、前記突き当てセンサの双方が前記媒体の当接を検出するまで前記幅寄せ用ローラを回転させる動作とを所定回数だけ繰り返す、
    ことを特徴とする媒体処理装置。
  2. 搬送用ローラによって前記媒体を前記搬送路に沿って移動させる搬送機構と、
    前記幅寄せ用ローラより装置内部側に設けられて、前記媒体の挿入方向側端部の斜行量を検出する斜行センサと、
    をさらに有し、
    前記幅寄せ用ローラを回転させて、挿入された前記媒体に対する幅寄せ動作を行った後に、前記搬送用ローラを回転させて前記媒体を前記斜行センサの方向に搬送し、
    搬送中に前記斜行センサによって検出された前記斜行量が許容値を超えた場合に、前記搬送用ローラを逆回転して幅寄せ動作位置まで搬送し、
    前記厚さ識別部によって識別された前記媒体の厚さに応じて、前記幅寄せ用ローラに対して異なる回転駆動制御を行って幅寄せ動作を再実行する
    ことを特徴とする請求項1記載の媒体処理装置。
  3. 前記媒体の搬送方向の長さを検出する長さセンサと、
    前記媒体の幅を検出する幅センサと、
    をさらに有し、
    前記厚さ識別部は、前記媒体の長さおよび幅に応じてあらかじめ前記媒体の厚さを対応づけておき、前記長さセンサおよび前記幅センサの検出結果に基づいて、挿入された前記媒体の厚さを識別することを特徴とする請求項2記載の媒体処理装置。
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