JP4598105B2 - 可動式アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話機等の電子通信機器に用いられる可動式アンテナに関し、更に詳しくは、アンテナエレメントが、ユニバーサルジョイントにより回動自在に給電金具に対して取り付けられる可動式アンテナに関する。
従来、携帯電話等の電子通信機器には、電波を送受信するためのアンテナが設けられており、電波の送受信や最適な収納位置がえられるように、アンテナエレメントを、給電金具に対してユニバーサルジョイントによって直交する2軸回りで回動自在に取り付ける構造となっている(特許文献1)。
この従来の可動式アンテナ100を、図7乃至図9を用いて説明すると、可動式アンテナ100は、絶縁材からなるアンテナ支持部101に支持した導電性の縦軸102と、縦軸102に対し、これを中心軸として回動自在に取り付けられた導電性の水平軸受金具103と、水平軸受金具103に縦軸102と直交配置に支持させた横軸104とからなるユニバーサルジョイントを備え、アンテナ支持部101を電子通信機器の筐体に取り付け、アンテナ本体105を、水平軸受金具103に対して、横軸104周りに回動自在に取り付けている。
水平軸受金具103は、図8に示すように、U字形に凹陥部108が形成された導電性の回動板部106と、回動板部106の両側縁から直角に起立させた水平軸受部107,107とを一体に有する断面U字状に形成されている。縦軸102には、先端にフランジ状の抜け止め頭部109が形成されており、回動板部106の凹陥部108へ、アンテナ支持部101から上方に突出する抜け止め頭部109の根元部を嵌め込み、アンテナ支持部101と回動板部106間に縦軸102が挿通する弾性リング113を挟むことによって、アンテナ支持部101に対して水平軸受金具103を抜け止めし、且つ水平軸受金具103と縦軸102を相互に電気接続している。
また、水平軸受金具103上には、縦軸102の抜け止め頭部109が挿入される抜け止め用穴110aが底面に形成された絶縁駒110が配置される。この絶縁駒110は、抜け止め用穴110aへ縦軸102の抜け止め頭部109を挿入した状態で、水平軸受金具103の両水平軸受部107,107の間に挿入され、横軸104を水平軸受部107、絶縁駒110、水平軸受部107の順に貫いて挿通させることによって、水平軸受金具103に対して取り付けられ、これにより凹陥部108から縦軸102が脱落することなく、水平軸受金具103が縦軸102周りに回転自在に抜け止め支持される。
アンテナ本体105は、ロッド状のアンテナエレメント111が鞘状の絶縁カバー112に覆われて形成され、図9に示すように、アンテナエレメント111の基端部を挟んだ状態で、絶縁駒110、水平軸受部107、107とともにアンテナエレメント111の基端部と絶縁カバー112の基端部に横軸104が挿通され、アンテナ本体105が横軸104周りに回動自在に支持される。その後、挿通させた横軸104は、先端が潰されることにより抜け止めされ、アンテナエレメント111の基端部が、水平軸受部107と絶縁カバー112に挟まれて水平軸受部107の側面に接触する。
縦軸104は、携帯通信機器の給電回路に給電線を介して接続する給電金具に一体に形成され、従って、アンテナエレメント111は、水平軸受金具103と給電金具の縦軸102を介して、給電回路に電気接続する。また、アンテナ本体105は、図7に示すように、携帯通信機器へ取り付けられたアンテナ支持部101に対して、縦軸102の鉛直軸周りと、横軸104の水平軸回りの直交する2軸回りで回動自在に取り付けられる。
特許第3789416号公報(明細書第4頁31行乃至第6頁32行、図5)
しかしながら、この従来の可動式アンテナ100では、横軸104の軸方向、すなわち水平軸受部107,107の方向へアンテナ本体105を傾斜させることはできないので、無理にアンテナ本体105を傾斜させようとすると、金属板から折り曲げた水平軸受部107,107が変形したり、縦軸102が破損する場合があった。
そこで、縦軸102の軸強度を増すために軸径を大きくしようとすると、縦軸102の抜け止め頭部109を抜け止め用穴110aへ挿入させる絶縁駒110の外形も大きくせざるを得ず、水平軸受部107、107間の間隔が大きくなるので、電子通信機器の筐体から外部に露出する水平軸受金具103やアンテナ本体105が大型化し、見栄えが悪いものとなるという問題があった。同様に、水平軸受部107、107の強度を増すために板材の肉厚を厚くする場合にも、水平軸受金具103が大型化するという問題があった。
また、水平軸受金具103のU字形に凹陥部108から縦軸102が抜け出ないように、絶縁駒110を取り付けるために、部品点数が増加すると共に、絶縁駒110、アンテナ本体105および水平軸受金具103に横軸104を挿通させなければ、全体の組立が完了しないので、アンテナ本体105を取り付けない中間組立工程で保持させておくことができなかった。
また、給電金具に縦軸102を一体に設ける必要があるので、給電金具をプレス工程により導電性板材から成形することができず、加工工程が複雑でコスト高となっていた。
更に、縦軸102の抜け止め頭部109の下面に水平軸受金具103の回動板部106を当接させる為に、アンテナ支持部101と回動板部106間に圧縮して配置される弾性リング113は、縦軸102周りで回転する回動板部106の凹陥部108に常時弾性接触するので、凹陥部108の縁で摩耗し、耐久性が得られなかった。そこで、弾性リング113の摩耗を防ぐために、弾性リング113と回動板部106間に更に金属リングなどの硬質のスペーサリングを配置する必要があり、更に部品点数が増加するものとなっていた。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、軸径の大きな縦軸を用いて構造強度を増しても、全体が大型化しない可動式アンテナを提供することを目的とする。
また、絶縁駒やスペーサリングなどの部品を要せず、少ない部品点数でアンテナエレメントを2軸回りで回転自在に支持できる可動式アンテナを提供することを目的とする。
また、アンテナエレメントを組み立てる前の中間組み立て工程で、他の部品を仮組立した状態で保持できる可動式アンテナを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1の可動式アンテナは、縦軸が挿通するアンテナ支持部に対して縦軸周りに回動自在に取り付けられた導電性の水平軸受金具と、縦軸に直交する横軸を支持する水平軸受金具に対して横軸周りに回動自在に取り付けられたアンテナエレメントとを備え、アンテナ支持部に取り付けられた給電金具とアンテナエレメントとを、水平軸受金具を介して導通させる可動式アンテナであって、
水平軸受金具は、縦軸周りに回動する回動板部の上面に立設され、横軸を水平に支持する水平軸受部と、回動板部の下面に垂設され、環状凹溝を凹設することにより下端部に抜け止め頭部が形成される縦軸とを一体に有し、アンテナ支持部に、縦軸を遊挿させる縦軸挿通孔を穿設し、アンテナ支持部の下面の縦軸挿通孔が開口する開口部周囲に係合凹部を凹設するとともに、給電金具に、係合凹部に係合し、縦軸の環状凹溝に遊嵌する幅のU字状の凹嵌部が係合凹部に当接する側面から切り欠かれた係合板部を形成し、回動板部とアンテナ支持部の上面との間に、縦軸が挿通し、回動板部を上方へ付勢する弾性リングを取り付けることにより、係合凹部に係合する係合板部の下面に抜け止め頭部を当接させて、アンテナ支持部に対して水平軸受金具を縦軸周りに回動自在に位置決めし、水平軸受金具に対してアンテナエレメントを横軸周りに回動自在に取り付けることを特徴とする。
弾性リングによって回動板部が上方へ付勢され、回動板部の下面から垂設される縦軸の抜け止め頭部が係合板部の下面に当接することにより、係合板部は、係合するアンテナ支持部の係合凹部内に位置決めされ、水平軸受金具は、アンテナ支持部に対して上下方向で位置決めされる。縦軸の環状凹溝は、係合板部の凹嵌部に遊嵌し、凹陥部の開口はアンテナ支持部の係合凹部により覆われるので、縦軸が凹陥部から脱落することなく、回動板部は、アンテナ支持部に対して縦軸周りに回動自在に取り付けられる。
アンテナエレメントは、水平軸受金具の水平軸受部に水平に支持された横軸周りに回動自在に取り付けられるので、アンテナエレメントを、アンテナ支持部に対して、互いに直交する縦軸と横軸周りで回動させることができる。また、アンテナエレメントは、導電性の水平軸受金具に取り付けられ、水平軸受金具に一体の抜け止め頭部は、給電金具の係合板部に接触するので、給電金具に常時電気接続する。
請求項2の可動式アンテナは、アンテナエレメントの基端接触部を除いて鞘状の絶縁カバーでアンテナエレメントを包囲してアンテナ本体を形成し、
アンテナエレメントの基端接触部を水平軸受部に対向させて、アンテナ本体の基端部と水平軸受部に横軸を挿通し、横軸の頭部と横軸の先端部に嵌合させたピンキャップとでアンテナ本体の基端部と水平軸受部を挟持し、アンテナエレメントの基端接触部を水平軸受金具に接触させながら、アンテナ本体を水平軸受金具に回動自在に取り付けることを特徴とする。
アンテナ本体の基端部と水平軸受部に横軸を挿通することにより、絶縁カバーに包囲されたアンテナエレメントは、横軸周りに回動自在に取り付けられる。アンテナ本体の基端部と水平軸受部に挿通させた横軸の先端部にピンキャップを嵌合させることにより、横軸が抜け止めされる。横軸の頭部とピンキャップとにより、アンテナ本体の基端部と水平軸受金具が挟持されるので、アンテナエレメントの基端接触部は、アンテナ本体が横軸周りに回動しても常時水平軸受部に接触し電気接続する。
請求項3の可動式アンテナは、導電性金属板をプレス加工し、給電金具を形成することを特徴とする。
縦軸を一体に形成する必要のない給電金具は、導電性金属板を打ち抜き、折り曲げ加工するプレス加工によって、係合凹部に係合する外形の係合板部と係合板部にU字状の凹嵌部を形成することができる。
請求項1の発明によれば、縦軸の軸強度を増すために軸径を大きくしても、アンテナ支持部の底面側で係合する係合板部が大型化するだけで、電子通信機器の筐体から外部に露出する水平軸受金具の大きさを変えずに、壊れにくい可動式アンテナとすることができる。
また、給電金具の係合板部をアンテナ支持部の係合凹部へ係合させて位置決めすることにより、縦軸を遊嵌する凹陥部の開口も覆われるので、凹陥部から縦軸が抜け出さないための絶縁駒を取り付ける必要がなく、部品点数が減少し、組立も簡略化される。
更に、弾性リングが接触する回動板部の下面とアンテナ支持部の上面は、凹陥部を形成せず、平坦面とすることができるので、弾性リングの摩耗がなく、スペーサリングを別に用意する必要がない。
請求項2の発明によれば、縦軸と一体の水平軸受金具は、横軸を挿通させることなく、給電金具やアンテナ支持部とともに、仮組立状態で一体に保持される。仮組立状態の水平軸受金具に対して、アンテナ本体と横軸およびピンキャップを組み付けるだけで、可動式アンテナが得られる。
請求項3の発明によれば、水平軸受部に所定の強度が求められ、切削加工やダイキャストで成形される水平軸受金具に縦軸を一体に成形し、縦軸を一体に形成する必要のない給電金具は、プレス工程により成形するので、製造コストを削減することができる。
以下、本発明の一実施の形態に係る可動式アンテナ1を、図1乃至図6を用いて説明する。図1は、携帯通信機器10の筐体に取り付けられた可動式アンテナ1の使用状態の一例を示す斜視図であり、可動式アンテナ1のアンテナ本体2が、携帯通信機器10に対して直交する2軸回りで回動自在に取り付けられる。
図5に示すように、可動式アンテナ1は、携帯通信機器10内の図示しない給電回路に電気接続する給電金具3と、携帯通信機器10の筐体に嵌合して取り付けられる絶縁性のアンテナ支持部4と、アンテナ支持部4を挿通する縦軸6が垂設された水平軸受金具5と、水平軸受金具5の水平軸受部52に水平方向に支持される横軸7と、横軸7の軸回りに回動自在に支持されるアンテナ本体2と、アンテナ支持部4と水平軸受金具5との間に配置され、縦軸6が挿通する弾性リング8からなり、アンテナ支持部4に対して縦軸6の軸回りで回動する水平軸受金具5と、水平軸受金具5に対して水平方向に支持される横軸7とで、アンテナ本体2を互いに直交する縦軸6と横軸7の2軸回りで回動自在に支持するユニバーサルジョイントが構成される。
水平軸受金具5は、円盤状の回動板部51と、回動板部51の上面から回動板部51に交差する鉛直面に沿って逆U字状の輪郭で立設された水平軸受部52と、回動板部51の下面の中心から鉛直方向に沿って垂設された縦軸6とが、導電性の金属部材を用いてダイキャスト、切削加工などにより一体に形成されている。
水平軸受部52の中央には、水平方向に横軸7を遊挿させる横軸挿通孔53が穿設され、また、縦軸6の下端側(先端側)には、先端部(下端部)の抜け止め頭部55を残し、軸径を小径とする環状凹溝54が軸回りに凹設されている。縦軸6の軸方向に沿った環状凹溝54の幅は、給電金具3の後述する係合板部31の厚さより広く、環状凹溝54と抜け止め頭部55との境界である抜け止め頭部55の上面から回動板部51の下面までの長さは、少なくともアンテナ支持部4に係合板部31を鉛直方向に重ねた厚みより長くなっている。
絶縁性のアンテナ支持部4は、携帯通信機器10の筐体に形成される取付孔11(図1参照)に嵌合する外形に、絶縁性合成樹脂で成形され、下面に給電金具3の係合板部31に係合する帯状の係合凹部41が凹設されている。帯状の係合凹部41の幅は、係合板部31の平面方向幅と同一かわずかに広く形成するが、係合凹部41の深さは、少なくとも係合板部31の側面の一部に係合すれば、図4に示すように係合板部31の厚みより浅くてもよい。また、アンテナ支持部4には、更に、縦軸6の抜け止め頭部55を挿通させ、縦軸6を鉛直方向の軸回りで回動自在に支持する縦軸挿通孔42が、下端の開口を係合凹部41のほぼ中央に臨ませて穿設されている。
給電金具3は、導電性金属板を上述の係合凹部41に係合する幅を短手方向幅とする長方形に打ち抜き、長手方向に沿った略中間で直角に折り曲げて、水平面に平行な係合板部31と鉛直面に平行な端子板部32が形成される。導電性金属板から長手方向に打ち抜く際に、係合板部31には、長手方向に沿った一辺から縦軸6の抜け止め頭部55より狭く、環状凹溝54の軸径より広い幅のU字状の凹陥部33が形成され、また、端子板部32には、携帯通信機器10内の給電回路に接続する給電線をからげて接続する接続孔34が形成される。
弾性リング8は、合成ゴムなどの弾性材料から形成されたOリングで、縦軸6の先端部から挿通させるように抜け止め頭部55の軸径より広く、回動板部51の外形より狭い内径となっている。
アンテナ本体2は、アンテナエレメント21と、アンテナエレメント21を覆うように鞘状に成形された絶縁カバー23とから構成されている。アンテナエレメント21は、鉛直方向に沿って蛇行する形状に形成されたエレメント本体21aと、エレメント本体21aの基端に階段状に一体に連結する基端接触部21bが、導電性のバネ材を打ち抜いて一体に形成される。基端接触部21bは、エレメント本体21aの他側にわずかに湾曲して形成され、その中央に横軸15を遊挿させる横軸挿通孔22が穿設されている。
絶縁カバー23は、エレメント本体21aの外周全体を覆うカバー本体23aと、湾曲面を除いて基端接触部21bを覆う基端部23bとからなり、図4に示すように、両者は、アンテナエレメント21を収容した状態で互いの当接面に形成された係合部を係合させて一体化される。基端部23bには、底面から水平軸受金具5の水平軸受部52を遊嵌する凹溝24が凹設され、また、この凹溝24に左右の水平方向から連通する横軸挿通孔25が穿設されている。
基端部23bに収容される基端接触部21bの湾曲面は、この凹溝24に沿って露出し、凹溝24に水平軸受部52を遊嵌させると、水平軸受部52の横軸挿通孔53と、基端接触部21bの横軸挿通孔22および基端部23bの横軸挿通孔25とが、同一軸線上で連通し、これらの横軸挿通孔53、22、25へ横軸7を挿通させることによって、水平軸受金具5に対してアンテナ本体2が横軸7の軸回りで回動自在に取り付けられる。
横軸7は、横軸挿通孔53、22より大径で基端部23bの横軸挿通孔25より小径の頭部7aを有し、同様に水平軸受部52の横軸挿通孔53より大径で基端部23bの他側の横軸挿通孔25より小径のキャップ9を横軸7の先端部へ嵌合させて、横軸7を抜け止めすると共に、横軸7の頭部7aとキャップ9間で絶縁カバー23の基端部23bと水平軸受部52を挟持する。これにより、絶縁カバー23の基端部23bと水平軸受部52の間に配置されるアンテナエレメント21の基端接触部21bは、アンテナ本体2が回動しても、常時水平軸受部52に弾性接触し、両者が電気接続する。
以下、このように構成される可動式アンテナ1の組立方法を説明する。始めに、水平軸受金具5の縦軸6に先端部から弾性リング8を挿通させた後、縦軸6をアンテナ支持部4の縦軸層通孔42へ挿通し、弾性リング8を水平軸受金具5の回動板部51とアンテナ支持部4の上面間に配置しておく。
続いて、図6(a)に示すように、縦軸6を下方に突き出して弾性リング8を圧縮し、縦軸6の環状凹溝54を凹陥部33へ遊嵌させながら、係合板部31を係合凹部41へ係合させる。
その後、縦軸6の下方への突き出しを停止すると、圧縮した弾性リング8が復帰して水平軸受金具5が押し上げられ、同図(b)に示すように、水平軸受金具5と一体の抜け止め頭部55が係合板部31の下面に当接し、係合板部31は係合凹部41に係合状態で位置決めされる。係合板部31が係合凹41に係合すると、凹陥部33の開口部は、係合凹部41の内壁面に覆われ、縦軸6は、凹陥部33から脱落せずに上方に対して抜け止めされるとともに、アンテナ支持部4と係合板部31に回動自在に支持される。
アンテナ本体2を取り付ける前の図6(b)に示す仮組立状態では、水平軸受金具5、アンテナ支持部4、給電金具3および弾性リング8の全体が一体に組み立てられるので、本実施の形態では、この仮組立した状態で、携帯通信機器10の筐体へ取り付ける。携帯通信機器10への取り付けは、筐体の取付孔11にアンテナ支持部4を嵌合させて、両者を熱溶着、接着、ネジ止めなどで固着し、筐体内に突出する係合板部31の接続孔34へ他端が給電回路に接続する給電線をからげて、半田接続する。従って、この携帯通信機器10への取り付け工程では、アンテナ本体2が取り付け作業のじゃまにならない。
続いて、携帯通信機器10の筐体から回動自在に突出する水平軸受金具5の水平軸受部52を絶縁カバー23の凹溝24に水平軸受部52へ遊嵌し、上述のように、水平軸受部52と、基端接触部21bおよび基端部23bの各横軸挿通孔53、22、25へ横軸7を挿通させ、他側の横軸挿通孔25に突き出る横軸7の先端部へキャップ9を嵌合させて、横軸7を抜け止めし、可動式アンテナ1の組立が完了する。
図2乃至図4に示すように、組み立てられた可動式アンテナ1は、アンテナ本体2が横軸7の軸回りで水平軸受金具5に対して回動自在に取り付けられ、水平軸受金具5は、アンテナ支持部4に対して縦軸6周りで回動自在に取り付けられるので、アンテナ本体2を携帯通信機器10に対して直交する2軸回りで支持でき、電波の送受信やアンテナの収納等にとって最適なアンテナ位置とすることができる。また、アンテナエレメント21は、水平軸受金具5の水平軸受部52に基端接触部21bが接触し、水平軸受金具5の縦軸6は、給電金具3の係合板部31に当接するので、2軸回りで回動するアンテナ本体2がいずれの姿勢であっても、給電線を介して常に給電回路に電気接続する。
上述の実施の形態では、アンテナ本体2を取り付ける前の仮組立状態で、アンテナ支持部4を携帯通信機器10へ取り付けたが、横軸7を用いてアンテナ本体2を水平軸受金具5へ回動自在に取り付けた可動式アンテナ1を、携帯通信機器10へ取り付けてもよい。
また、横軸7は、アンテナエレメントを水平軸受金具5に接触させながら、水平な軸回りで回動自在に支持することができれば、水平軸受金具、絶縁カバー若しくはアンテナエレメントに一体に形成してもよい。
更に、アンテナ支持部4の下面に凹設される係合凹部41は、係合板部31を前記下面に沿った水平方向に対して位置決めし、凹陥部33の開口を覆うように作用するものであれば、アンテナ支持部4の下面に複数の凸部を形成し、凸部によりその内側に形成される係合凹部であってもよい。
本発明に係る可動式アンテナは、携帯電話機等の携帯通信装置の他、2軸回りで可動するアンテナを用いる全ての電子機器について適応させることができる。
本発明は、直交する2軸回りで回動可能に支持される可動式アンテナに適している。
携帯通信機器10の筐体に取り付けられた可動式アンテナ1の使用状態の一例を示す斜視図である。 可動式アンテナ1の正面図である。 可動式アンテナ1の側面図である。 。 図3のA−A線縦断面図である。 可動式アンテナ1の分解斜視図である。 可動式アンテナ1の組立方法を説明し、(a)は、縦軸6の環状凹溝54を凹陥部33に遊嵌させながら、係合板部31を係合凹部41へ係合させる工程を、(b)は、縦軸6の下方への突き出し操作を停止し、水平軸受金具5をアンテナ支持部4と給電金具3に回動自在に取り付ける工程を、示す要部縦断面図である。 従来の可動式アンテナ100を示し、(a)は、可動式アンテナ100の平面図、(b)は、可動式アンテナ100の側面図である。 可動式アンテナ100の要部分解斜視図である。 可動式アンテナ100の要部縦断面図である。
符号の説明
1 可動式アンテナ
2 アンテナ本体
21 アンテナエレメント
21b アンテナエレメントの基端接触部
23 絶縁カバー
23b アンテナ本体の基端部
3 給電金具
31 係合板部
33 凹陥部
4 アンテナ支持部
41 係合凹部
42 縦軸挿通孔
5 水平軸受金具
51 回動板部
52 水平軸受部
54 環状凹溝
55 抜け止め頭部
6 縦軸
7 横軸
7a 横軸の頭部
8 弾性リング
9 ピンキャップ

Claims (3)

  1. 縦軸が挿通するアンテナ支持部に対して縦軸周りに回動自在に取り付けられた導電性の水平軸受金具と、前記縦軸に直交する横軸を支持する前記水平軸受金具に対して横軸周りに回動自在に取り付けられたアンテナエレメントとを備え、前記アンテナ支持部に取り付けられた給電金具と前記アンテナエレメントとを、前記水平軸受金具を介して導通させる可動式アンテナであって、
    前記水平軸受金具は、縦軸周りに回動する回動板部の上面に立設され、横軸を水平に支持する水平軸受部と、前記回動板部の下面に垂設され、環状凹溝を凹設することにより下端部に抜け止め頭部が形成される縦軸とを一体に有し、
    アンテナ支持部に、前記縦軸を遊挿させる縦軸挿通孔を穿設し、アンテナ支持部の下面の前記縦軸挿通孔が開口する開口部周囲に係合凹部を凹設するとともに、
    給電金具に、前記係合凹部に係合し、前記縦軸の環状凹溝に遊嵌する幅のU字状の凹嵌部が前記係合凹部に当接する側面から切り欠かれた係合板部を形成し、
    回動板部とアンテナ支持部の上面との間に、縦軸が挿通し、回動板部を上方へ付勢する弾性リングを取り付けることにより、前記係合凹部に係合する前記係合板部の下面に前記抜け止め頭部を当接させて、アンテナ支持部に対して前記水平軸受金具を縦軸周りに回動自在に位置決めし、
    前記水平軸受金具に対して前記アンテナエレメントを横軸周りに回動自在に取り付けることを特徴とする可動式アンテナ。
  2. 前記アンテナエレメントの基端接触部を除いて鞘状の絶縁カバーで前記アンテナエレメントを包囲してアンテナ本体を形成し、
    前記アンテナエレメントの基端接触部を前記水平軸受部に対向させて、前記アンテナ本体の基端部と前記水平軸受部に横軸を挿通し、
    横軸の頭部と横軸の先端部に嵌合させたピンキャップとで前記アンテナ本体の基端部と前記前記水平軸受部を挟持し、
    前記アンテナエレメントの基端接触部を前記水平軸受金具に接触させながら、前記アンテナ本体を前記水平軸受金具に回動自在に取り付けることを特徴とする請求項1に記載の可動式アンテナ。
  3. 導電性金属板をプレス加工し、給電金具を形成することを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の可動式アンテナ。
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