JP4597679B2 - 水蒸気−水スプレイ・システム - Google Patents

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Description

この発明は、熱及び湿分の双方を紙のウエブに与える方法及び装置に係り、特に、抄紙機において紙の製造及び品質を改善するため、水蒸気を用いて水をアトマイズするための方法及び装置に係る。
現代の紙の製造においては、抄紙機の上に、連続する繊維/水スラリーが移動するウエブとして形成される。スラリーが抄紙機の中を移動するに従い、水分が取り除かれ、紙のシートを構成する繊維が残される。
抄紙機は、幾つかのセクションを備えている。第一のセクションでは、フォドリニエール・テーブル(Fourdrinier table)の上で、重力及び真空排気の作用により水気を切る。フォドリニエール・テーブルの後にウエブが形成される。このウエブは、自己保持が可能な十分な強度を備え、第二のセクション即ちプレス・セクションの中に送り込まれる。
抄紙機の第二のセクションは、この紙のウエブをプレスして、シートから水を搾り出す。このセクションは、典型的には、プレス・ニップスを構成する一連のロールからなり、その中に紙のウエブが送り込まれる。プレスによって水を可能な限り取り除いた後、ウエブ内の残りの湿分を蒸発により取り除かなければならない。
抄紙機の第三のセクションは、通常、ドライヤーと呼ばれている。ここで、紙のウエブ内の残りの湿分が、製造される紙のグレードに対応して要求される最終レベルまで、蒸発により取り除かれる。
抄紙機の最終段階は、カレンダ(光沢機)であり、ここで、紙の表面に光沢及び滑らかさが付与される。もし、紙の表面に、通常のマシン内つや出し処理によって実現可能な光沢及び滑らかさよりも高い光沢及び滑らかさが要求される場合には、マシン外で、紙の表面に超つや出し処理(supercalendering)が更に施される。
紙の製造において、一定の品質の製品が作られ、それが維持されることが重要である。マシン横断方向(CD:cross-machine direction)の湿分のプロファイルは、紙製品における多くの重要な品質の一つである。全体としての湿分のレベルがコントロールされるのみではなく、シートの全体に渡る湿分の分布が、マシーン方向 (MD:machine direction)と呼ばれるシートの移動方向、及びCD方向の双方について、コントロールされることも重要である。シートの湿分量の変動は、しばしば、湿分量と同様にあるいはそれ以上に、紙の品質に影響を与える、
抄紙機において、湿分量の変動、特にCD方向の変動をもたらす多くの影響因子がある。ウェットエッジまたはドライエッジ、及び特有の湿分プロファイルは、抄紙機における共通の現象である。シートの湿分量ばかリではなく、CD方向のシートの光沢のプロファイル及び滑らかさの分布に関しても、同様の問題がある。このため、紙の製造の際に紙の品質を制御する目的で、多くのプロファイル調整システムが開発されて来た。
水蒸気シャワーは、従来のプロファイリング・システムの一つであり、それは、製造の際に、紙のウエブの上に水蒸気を選択的に供給することによって機能する。プロファイル付けの水蒸気シャワーは、紙のウエブを横断するゾーン内で可変の水蒸気の分布を供給する。水蒸気シャワーの各ゾーンを通過する水蒸気の量は、そのゾーンに配置されたアクチュエータにより調整される。
水蒸気シャワーは、水切りを促進して生産量の増大を図るため、フォドリニエール・テーブル上で広く使用されている。プレス・ニップスの前に、プレス・セクションにおいて水蒸気が加えられ、それから、ウエブの温度が上昇する。温度を上昇させること起因する湿分の除去の増大量が、水蒸気の凝縮のために追加される湿分と比べて大きいので、プレスによる水の除去の効果がより増大する。プロファイル付けの水蒸気シャワーはまた、つや出しのプロセスにおいても、紙製品の光沢及び滑らかさを改善するために使用されている。
湿分スプレイ・システムはまた、抄紙機の蒸発セクションにおいて、通常に使用されている従来のプロファイリング・システムである。この水スプレイ・システムは、紙のウエブ内の好ましくない湿分のプロファイルを打ち消すように、マシン横断方向の湿分スプレイのプロファイルを調整するように、デサインされている。これらのシステムは、CD方向に互いに隣接して並ぶそれぞれのゾーン内で、スプレイ量を独立に調整することができる一連の流量コントロール・アクチュエータから構成されている。
アクチュエータに加えて、湿分スプレイ・システムにおけるもう一つのキー・コンポーネントは、スプレイノズルである。ノズルは、水滴を微細な水滴に粉砕する部品である。これらのノズルは、典型的には、別個の空気圧力のラインを用いて液滴を作り出す。
水蒸気シャワーは、基本的に、紙の表面に高温の水蒸気を噴射することにより、ウエブに湿分及び熱を与える。水蒸気の潜熱は、紙の表面で水蒸気の凝縮が生じたときに解放され、それによって、ウエブの温度が上昇する。水蒸気の凝縮は、紙の表面の温度がある温度に到達するまで続く。ウエブ温度が高いほど、湿分の粘性が低くなり、その結果、プレス・セクションでの脱水に対する抵抗が小さくなる。マシンの運転し易さ及び効率の改善に寄与し、結果として紙の製造量を増大させるのは、この加えられた熱である。
プロファイル付けの水蒸気シャワーはまた、ウエブの中の湿分量を改善するために使用される。しかしながら、その結果もたらされる効果は、紙のシートの、その表面で水蒸気を凝縮させる能力のために、限定的である。先に述べたように、表面の温度が高過ぎる場合には、水蒸気は、紙の表面で凝縮せず、その代わりに、周囲環境に跳ね返され、浪費される。
水スプレイ・システムは、紙の表面に湿分を直接的に与え、湿分のプロファイルを改善する。ウエブに水を噴射する前に、温度擾乱に起因する副次的な効果を防止するため、通常、水はウエブの温度まで加熱される。水蒸気シャワー・システムと比較すると、水スプレイ・システムは、湿分の調整に関してより多くの自由度がある。しかしながら、水スプレイ・システムは、ウエブの温度上昇に対しては、限定的な効果しか及ぼさない。このため、水スプレイ・システムは、一般的に、品質の改善のために使用され、これに対して、水蒸気シャワーは、製造及び品質の双方の改善のために使用される。
本発明の装置及び方法は、水蒸気シャワー・システム及び水スプレイ・システムの双方の欠点を克服するために開発された。本発明は、水蒸気シャワーの有利な効果を、水スプレイ・システムの有利な効果に結合する。この方法は、製造及び品質の両者の改善のために、水蒸気と水スプレイの所定の混合物をウエブの上に噴射することを含む。上記の所定の混合物は、特定の用途のために注意深く計算された湿分及び熱を含み、水蒸気シャワーのみまたは水スプレイのみの場合に生じる限界がない。
この新規な装置は、水を微細な水滴に粉砕するために水蒸気を使用することが可能な、既存のアクチュエータ・ノズル・モジュールを使用することを含む。このアクチュエータは、混合物の中の湿分量をコントロールする。混合物の熱は、水蒸気の圧力及び水蒸気の過熱量を調整することによりコントロールすることが可能である。
典型的には、二つのタイプのアクチュエータを、本発明の装置において使用することができる。その一つは、制御信号をリニアな動きに変換する。このリニアな動きは、次いで、バルブ機構の開口面積を比例的に調整するために用いられる。このバルブを通過する流量は、従って、上流側の流れの圧力を一定に保つことによって、リニアな状態で制御可能であり、バルブの開口面積を変えることにより流量が決定される。
もう一つのアクチュエータのタイプは、レギュレータ・タイプと呼ばれるものである。このレギュレータ・タイプのアクチュエータは、一定の開口部に送り込まれる流れの圧力を、コントロール用リファレンス空気圧力に基づいて調整する。一定のオリフィスに送り込まれる変化する圧力が流量を決定する。
レギュレータ・タイプのアクチュエータは、小さな流れの制御が要求されるアプリケーションの場合に、特に有効である。小さなオリフィスの開口部を正確に調整することが非常に難しいことは、理解することができる。このため、小さなオリフィスの開口部を操作することなく、オリフィスに送り込まれる流れの圧力を調整する方が、遥かに容易である。レギュレータ・タイプのアクチュエータのもう一つの優位性は、必要なときに、バルブを完全に閉めることができることである。従って、レギュレータ・タイプのアクチュエータが、その優れた性能のため、本発明の新規な装置のために使用される。
紙またはその他の吸湿性材料のウエブの加湿及び加熱の方法。この方法は下記工程を有する:
(a)水蒸気の流れを供給し;
(b)液体の流れを前記水蒸気の流れの中に供給し、それによって、前記液体の流れを前記水蒸気の流れでアトマイズし;
(c)吸湿性材料のウエブを前進させて、前記アトマイズされた液体の流れを横切らせる。
アトマイジング用ノズルを使用して、紙またはその他の吸湿性材料のウエブを加湿及び加熱する方法。この方法は、下記工程を有する:
(a)前記ノズルの中に水蒸気の流れを形成する;
(b)液体の流れを前記形成された水蒸気の流れの中に供給し、それによって、前記(the)液体の流れを前記形成された水蒸気の流れでアトマイズし;
(c)吸湿性材料のウエブを前進させて、前記アトマイズされた液体の流れを横切らせる。
紙またはその他の吸湿性材料のウエブの加湿及び加熱の方法。この方法は下記工程を有する:
(a) 少なくとも第一及び第二のアトマイジング用ノズルをアレイ状に配置する、ここで、前記少なくとも第一及び第二のノズルは、互いに近接させて配置される;
(b)前記少なくとも第一及び第二のノズルのそれぞれの中に、水蒸気の流れを形成する;
(c)前記少なくとも第一及び第二のノズルそれぞれについて、前記形成された水蒸気の流れの中に液体の流れを供給し、それによって、液体の流れを前記形成された水蒸気の流れでアトマイズする;
(d)吸湿性材料のウエブを前進させて、前記アトマイズされた液体の流れを横切らせる。
アトマイジング用ノズルを使用して、紙またはその他の吸湿性材料のウエブを加湿及び加熱する方法。この方法は、下記工程を有する:
(a)前記アトマイジング用ノズルのアレイを作る;
(b)前記ノズルのそれぞれの中に水蒸気の流れを形成する;
(c)前記ノズルのそれぞれについて、前記形成された水蒸気の流れの中に液体の流れを供給し、それによって、液体の流れを前記形成された水蒸気の流れでアトマイズする;
(d)吸湿性材料のウエブを前進させて、前記アトマイズされた液体の流れを横切らせる。
液体を水蒸気でアトマイズするための装置。この装置は下記構成を備えている:
(a)互いに同一の面内に配置された水蒸気放出口及び液体放出口を有するハウジング;
(b)前記ハウジング内に設けられ、前記水蒸気放出口に且つ所定の軸に沿って、水蒸気の流れを作り出すための第一のノズル;
(c)前記第一のノズルの中に配置され、前記液体放出口に液体のコントロールされた流れを作り出すための第二のノズル;
(d)前記第一のノズルの中に且つ前記第二のノズルの外側に配置された水蒸気流れデバイダ、当該水蒸気の流れデバイダは、前記水蒸気の流れと前記コントロールされた液体の流れの間の同心性を維持する。
液体を水蒸気でアトマイズするための装置。この装置は下記構成を備えている:
(a)当該装置内に且つ所定の軸に沿って、水蒸気の流れを作り出すための第一のノズル;
(b)前記第一のノズルの中に配置され、前記装置の中に液体のコントロールされた流れを作り出すための第二のノズル;
(c)前記第一のノズルの中に且つ前記第二のノズルの外側に配置された 水蒸気流れデバイダ、当該水蒸気の流れデバイダは、前記水蒸気の流れと前記コントロールされた液体の流れの間の同心性を維持する。
ノズルの中で液体を水蒸気でアトマイズするための方法。この方法は、下記工程を有する:
(a)水蒸気の流れを形成する;
(b)液体の流れを、前記形成された水蒸気の流れの中に供給し、それによって、当該液体の流れを前記水蒸気の流れでアトマイズする。
液体を水蒸気でアトマイズするための方法。この方法は下記工程を有する:
(a)水蒸気の流れを形成する;
(b)液体の流れを前記形成された水蒸気の流れでアトマイズして、当該液体の微細な水滴を作り出す。
図1に、本発明のための水蒸気−水スプレイ・システム1の好ましい実施形態のセグメントを示す。システム1は、CD方向(cross-machine direction)に紙のウエブを横切るプレート6の上に取り付けられた複数のアクチュエータ・ノズル・モジュール10からなる。共通の水チャンバ2は、水供給ユニット(図示せず)に密閉状態で接続されている。この水供給ユニットは、各アクチュエータ・ノズル・モジュール10に、プレート6に設けられた孔(図示せず)を介して、加圧水を送り込む。水の戻りパイプ5は、使用されなかった水を、水供給ユニットの水タンク(図示せず)に戻す。共通の水蒸気チャンバ3は、水蒸気生成システム(図示せず)に密閉状態で接続されている。この水蒸気生成システムは、各アクチュエータ・ノズル・モジュール10に、プレート6に設けられたもう一つの孔(図示せず)を介して、加圧水蒸気を送り込む。リモートで生成され、エアチューブ4を介して送られた6PSIGから30PSIGまでの空圧信号は、各アクチュエータ・ノズル・モジュール10の中を通る水の流量をコントロールする。
図2には、一体的に組み立てられたアクチュエータ・ノズル・モジュール10の実施形態が示されている。モジュール10は、アトマイジング用ノズル22とレギュレータ・タイプのアクチュエータ20から構成されている。ノズル22は、ポート28を備え、このポート28は、図1のプレート6を介して、共通の水チャンバ2に密閉状態で接続されている。このポート28は、加圧水を水チャンバ2から受け、その水をレギュレータ・タイプのアクチュエータ20に送り込む。アクチュエータ20は、一対のオリフィス12及び14及びこれらのオリフィスの下流の水ノズル26に送り込まれる水の圧力を、0PSIGと24PSIGの間の値に調整する。この供給圧力、及びオリフィス12及び14及び水ノズル26のサイズは、モジュール10を通る水の流量を完全に決定する。
二つの圧力ポート18及び16は、水の経路内にある。圧力ポート18は、一対のオリフィス12及び14の上流に配置され、これに対して、もう一つのポート16は、二つのオリフィス12と14の間に接続されている。二つの圧力ポート16及び18での圧力測定は、以下において説明するように、二つのオリフィス12及び14及び水ノズル26の状態をモニターするために使用することができる。
好ましくは、水蒸気が、アトマイジング用ノズル22のチャネル70の中にポート30を介して送り込まれる。このポート30は、図1のプレート6を介して、共通の水蒸気チャンバ3に密閉状態で接続されている。チャネル70の水蒸気は、次いで、三つの流れに分割される:一つの流れは、水ノズル26の周囲の外周のギャップ72を通り、もう一つの流れは、ノズルの出口に隣接する平らなギャップ76を通り、更にもう一つの流れは、二つの中心から外れたオリフィス86を通る。これらの分割された流れは、次いで、ミキシング・チャンバ74の中で合流し、次いで、水ノズル26の回りの環状部78を通って環境に噴出される。二つの中心から反対方向に外れたオリフィス86を通る水蒸気は、ミキシング・チャンバ74内に、混合流れの回転成分を作り出す。この回転成分は、従来の水蒸気シャワー内には存在していない。
アクチュエータ10のバルブが完全に閉じられたとき、ノズル22を通る水の流れは無く、アクチュエータ・モジュール10は、水蒸気のみをウエブに供給する。
次に、図3を用いて、レギュレータ・タイプのアクチュエータ20の好ましい実施形態について説明する。バルブステム46が、バルブシート48と組み合わされたピストン44に取り付けられ、バルブステム46は、原料水の導入口で、バルブを構成する。
本発明の水蒸気−水・スプレイ・システム1は、水蒸気のジェットの中に回転成分を付け加えたことによって、従来の水蒸気シャワーよりも優れている。回転運動によって、移動しているウエブで運ばれる空気により形成される境界層に、水蒸気が侵入することがより容易になる。水蒸気と紙の表面の間のコンタクトが改善されることにより、水蒸気処理の効率が増大する。
アクチュエータ10のバルブが開かれると、水がバルブを通過して、水ノズル26に送り込まれる。環状部78を通って噴出される水蒸気のジェットは、このケースでは、(水を)アトマイズするための流体として働く。水蒸気を環境中の噴出させる前に、ミキシング・チャンバ74内で、3系統の水蒸気の流れの組み合わせを使用することにより、プロファイル付けのアプリケーションに最も適した湿分の分布が作り出される。
三つのアトマイジング用の流れの他の効果は、その結果得られる水の液滴のサイズが、紙の再加湿向けアプリケーションに良く適していることである。見出されたところによると、三つの流れのアトマイジング用ノズルは、50マイクロメータ程度の微細な平均サイズの液滴を作ることができる。
上記の構成に代わりに、ポート30の上流で複数の水蒸気バルブ(図示せず)を用いて、アトマイジング用ノズル22に送り込まれる水蒸気の流れを調整することも可能である。このような構成は、従来の水蒸気シャワーの場合と同様に、CD方向にウエブを横切る方向の、温度のプロファイル付けを可能にする。しかしながら、本発明に基づき付け加えられた水は、従来の水蒸気シャワーの場合と比べて、湿分の調整範囲を拡大する。また、蒸気の流量を調整することによって、アトマイジング用ノズルで作り出される液滴のサイズのコントロールが可能になる。良く知られているように、流体の流れをより多くアトマイズするに従い、アトマイジング用ノズルで作り出される液滴が小さくなる。
本発明の水蒸気によるアトマイジングは、空気によるアトマイジングと比較して、スプレイ・システムに対して優れた効果をもたらす。良く知られているように、重質グレードの紙は、水をアトマイズするために、より多くのアトマイジング用の流体の流量を必要とする。固定的な形状を備えたノズルの場合、アトマイジング用の流れの増大は、アトマイジング用の圧力を高くすることにより実現される。15PSIGよりも高い圧力まで空気を加圧することは、より多くのコストが掛かる。その理由は、15PSIGまで空気を加圧することができるエア・ブロアと、15PSIGよりも高い圧力まで空気を加圧することができるコンプレッサとの間に、大きな価格の差が有るからである。しかしながら、15PSIGよりも高い圧力を有する水蒸気は、どの抄紙機においても容易に入手することができる。
水をアトマイズするために水蒸気を使用することの、もう一つの効果は、水滴サイズの微細化が期待できるからである。水蒸気が有する潜熱で、アトマイズされた水が加熱され、その結果、水の粘性が下がる。粘性が低下することにより、アトマイジング・プロセスに対する抵抗が低下し、そのため、スプレイの中の液滴がより小さくなる。
図2のレギュレータ・タイプのアクチュエータ20は、本願と同一主体が所有している米国特許第 6,394,418号(“Bellows actuator for pressure and Flow Control”)に記載されており、その開示内容は、リファレンスとしてここに含まれる。
図3には、レギュレータ・タイプのアクチュエータ20の実施形態が示されている。
アクチュエータ20は、内側チャンバ32及び外部チャンバ34から構成され、それらは、フレキシブルな金属製ベローズ36によって分割されている。外部チャンバ34は、アクチュエータ・ボディ40、ベローズ36、エンドピース42、及びピストン44により形成されるスペースである。制御用空気の導入口24は、外部チャンバ34の中に制御用空気を送り込む。内側チャンバ32は、水の導入口のエンドピース42、ベローズ36、及びピストン44により形成されるスペースである。
原料水の導入口50は、図2の水ポート28に密閉状態で接続され、内側チャンバ32の中に水を送り込む。バルブステム46は、バルブシート48と組み合わされたピストン44に取り付けられ、原料水の導入口50でバルブを形成する。スプレイ水の出口52は、その水を、ダブルのオリフィス12及び14及びノズル・オリフィス26に、図4の水の導入口62を介して送り込む。
アクチュエータ20の最初のセットアップは、金属製ベローズ36を所定の量圧縮し、バルブステム46を取り付け、バルブ・オリフィス54が、この予め圧縮されたセッティングで閉じるようにすることを含む。これに加えて、水の導入口のエンドピース42及びピストン44は、相対運動の際に径方向に互いにガイドし、それとともに、ベローズ36に対する回転防止ガイドとして機能するようにデザインされている。
このアクチュエータ20は、ダブルのオリフィス12及び14及びノズル・オリフィス26に送り込まれる圧力を、ポート24での制御用空圧をリファレンスとして用いて、コントロールするように働く。原料水は、原料水の導入口50に、スプレイ・ノズル22に対する最大の要求圧力を超える圧力で送り込まれる。制御用空気は、金属製ベローズ36に、アクチュエータ・ボディ40を介して送り込まれる。
外部チャンバ34内の空気圧力は、ベローズ36の有効エリアに作用して、作動力を作り出し、その作動力は、三つの対向力で受け止められる。第一の対向力は、予め圧縮された金属製ベローズ36のスプリング作用により形成される。第二の対向力は、バルブ・オリフィス54の開口部の相対的に小さいエリアに作用する原料水の圧力により形成される。第三の対向力は、ベローズ36の有効エリアに作用する内側チャンバ32のスプレイ水の圧力により形成される。
上記の最初の二つの反力は、相当小さいかあるいは一定であり、従って、ダブルのオリフィス12及び14及びノズル・オリフィス26に送り込まれる水の圧力に、制御用空圧を変えることによって、予測可能な影響を与えることを可能にする。アクチュエータ20は、これらの力のバランスに基づいて動作する。
もし、ベローズ36の予備圧縮の量によって決定される制御用空圧が、開始圧力の6PSIGよりも低い場合、バルブステム46は、バルブシート48に接触した状態のままで残り、水がバルブ・オリフィス54を通過しない。ダブルのオリフィス12及び14及びその下流側のノズル・オリフィス26は、そこに送り込まれる水の圧力を受けない。
制御用空圧がアクチュエータ20の開始圧力を超えたとき、バルブステム46がピストンによって押し下げられ、水が、バルブ・オリフィス54を通って内側チャンバ32の中に流れ、そこから、ダブルのオリフィス12及び14及びノズル・オリフィス26に流れる。ダブルのオリフィス12及び14及びその下流のノズル・オリフィス26は、水をその中を通過させて流すとともに、その様な流れに対する抵抗をもたらす。このようにして、内側チャンバ32に圧力が生ずる。
内側チャンバ32内の圧力が増大すると、外部チャンバ34内の制御用空圧の力と釣り合うまで、対抗力の合計値も増大する。制御力と反力の間のバランス点は、0PSIGと24PSIGの間の、調整された水の圧力をもたらし、その値は、6PSIGと30PSIGの間の制御空圧に比例する。調整された水の圧力及びダブルのオリフィス12及び14のサイズは、アクチュエータ・ノズル・モジュールを通過する流速を決定する。
このアクチュエータ・ノズル・モジュール10がどのように動作するのかについて十分に理解するためには、アクチュエータ・ノズル・モジュール10のメカニズムについての短い説明が必要になる。モジュール10の中で使用されているアトマイジング用ノズル22は、米国特許出願第 10/001,408号(2001年10月22日出願;“Spraying nozzle For Rewet showers”)に記載されており(以下、’408号出願と記す)、その開示内容は、リファレンスとしてここに含まれる。アトマイジング用ノズル22は、三つの空気の流れの組み合わせを用いて、水を小さな液滴に粉砕し、紙の品質の改善のアプリケーションに向いた適切な湿分のプロファイルを作り出す。
図4に、アクチュエータ・ノズルユニット10のノズル部分22のための実施形態が示されている。ノズル部分は、ノズルボディ56、ダブルのオリフィスデバイス12及び14、水ノズルチューブ58、流れのデバイダ82、及び水蒸気キャップ60から構成されている。ノズルボディ56はまた、アクチュエータ20を取り付るためのベースとして使用されている。ノズルボディ56上の原料水の導入口28は、図3のアクチュエータ20への原料水の導入口50に接続されている。
図3のアクチュエータ20からのスプレイ水の出口52は、ノズルボディ56上の圧力調整された水の導入口62に、一線上にそろえて位置決めされる。アクチュエータ20からの水は、水の導入口62に送り込まれ、ダブルのオリフィス12及び14を通り、最終的に水ノズル26から噴出される。
アトマイジング用の水蒸気は、ノズルボディ56、水チューブ58、流れのデバイダ82及び水蒸気キャップ60により形成される水蒸気チャンバ70に、アトマイジング用の水蒸気の入り口30を介して送り込まれる。水蒸気チャネル70内のアトマイジング用の水蒸気は、次いで、円筒形の流れのデバイダ82を用いて、三つの異なる流れに分割される。流れのデバイダ82の拡大図を図5に示す。円筒形の流れのデバイダ82の中心軸に向けて穴あけされた孔98(図5に示す)を通る流れの一つは、水チューブ58及び流れのデバイダ82によって形成されたチャンバ80の中に入る。この流れは、次いで、デバイダ82と水チューブ58の間のギャップ72の中に流れ、次いで、ミキシング・チャンバ74の中に入った後、水チューブ58の回りの第一の水蒸気の流れを作る。
流れのデバイダ82の円筒形の外表面には、二つのフラットな表面96(図5に参照)が加工されていて、それらは、デバイダ82の一端に位置している。これらの二つのフラットな表面は、互いに反対側に位置している。二つの水蒸気チャネル84が、流れのデバイダ82上の二つのフラットな表面96と、水蒸気キャップ60の内周面との間に形成されている。二つの水蒸気チャネル84は、水蒸気チャネル70に接続されている。チャネル84内のアトマイジング用の水蒸気は、第二の及び第三の流れのために使用される。
第二の水蒸気の流れは、流れのデバイダ82の二つのフラットな表面96に、中心から外れて穴あけされた二つの孔86の中を流れ、ミキシング・チャンバ74の中に接線方向に流れ込む。二つの中心から外れた孔86は、反対方向に向けられ、それによって、ミキシング・チャンバ74内で、第一の水蒸気の流れの回りに回転流れが作り出されるようにする。チャネル70内での二つのオリフィス86のサイズ及び水蒸気の圧力は、ミキシング・チャンバ74内での回転の強さを決定する。この回転は、最終のジェットのスプレイパターン、特に、最終のジェットの幅を決定する。
第三の水蒸気の流れが、アトマイジング用の水蒸気によって二つの水蒸気チャネル84の中に作り出され、水蒸気キャップ60と水蒸気デバイダ82の間に形成されたギャップ76内を通る。リング88が、ギャップ76の幅をコントロールするために使用され、結果として、スプレイのプロファイルの形状をコントロールする。第三の流れは、ギャップ76内を通り、コアンダ効果(Coanda effect)によって、水蒸気キャップ60上のチャンファの付けられた表面90の方向に曲がる。コアンダ効果とは、流れが固体の表面に付着しようとする現象を意味する。この第三の流れは、ミキシング・チャンバ74内で、回転流れ及び第一の流れを、その中に包み込む。三つの流れの組み合わせは、環状部78から、ノズル・オリフィス26から噴出される水ジェットの回りに噴出される。
三つの流れのノズルのデザインに基づく幾つかの効果がある。それらの効果の一つは、アトマイジング用ノズルの効率である。第三の流れが、水蒸気キャップ60のチャンファ(斜角面)90で曲がったとき、これもまたコアンダ効果によって、低い圧力のエリアが水蒸気キャップ60のチャンファ(斜角面)90の近くに作り出される。チャンバ74内のこの低い圧力は、第三の流れによって作り出され、第一の水蒸気の流れ及び回転する第二の流れの双方に対するを抵抗を減少させる。この抵抗の減少は、前記の’408号出願に開示されているアトマイジング用ノズル内で用いられる三つ空気の流れによって作り出されるものと、全く同一のスプレイパターン(水滴サイズ及び質量プロファイル)が、アトマイジング用の水蒸気の相対的に低い供給源圧力を用いて、作り出すことができることを示している。
アトマイジング用ノズルのデサインのもう一つの利点は、このデサインが、当該ノズルによって作り出される水の質量プロファイルの二つの傾斜のコントロールを可能にすることである。第三の流れは、このデザインの結果であり、回転の外側の領域に軸方向の運動量を加え、この軸方向の運動量は、プロファイルの外側のエッジの二つの傾斜を鋭くし、そのプロファイルを理想的な四角形の形状に近づける。
アトマイジング用ノズルのデサインの、更にその他の利点は、アトマイジング用の水蒸気の流れを混合することより作り出される追加的な剪断力によりもたらされる。回転運動の中の、より大きな水滴は、そのより大きな遠心力のためにジェットの中心からより早く離れる。第三の流れの混合領域内で作り出された剪断力及び回転運動は、これらの水滴を、より一層小さな水滴に粉砕する。その結果得られるスプレイは、水滴サイズのより均一な分布を、全体プロファイルに渡って有している。
このノズルデサインの、更にその他の利点はまた、効率に関わるものである。ミキシング・チャンバ74内で、二つの中心から外れた孔86によって回転運度が作り出され、水蒸気キャップ60のチャンファ(斜角面)90によって形成される収束エリアの中で圧縮される。回転運動の中の接線速度は、圧縮の間に大幅に増大する。水蒸気キャップ60のチャンファ90は、チャンファ表面上での接線速度をゼロに引き下げる。チャンファ表面での摩擦力は、回転運動の強さを消失させる、ノズルの効率を下げる要因となる。回転運動とチャンファ表面の間に位置する第三の流れは、回転運動に対するクッションとして作用し、回転運動の旋回強さを維持する。
先に説明したように、水の経路 (図2及び図4参照方)内でのポート16及び18での圧力測定は、流れの制御オリフィス12及び14及び水オリフィス26の状態をモニターするために使用される。このモニタリングについては、米国特許第6,460,775(“Flow Monitor for Rewet Showers”)に記載されており、その開示内容はリファレンスとしてここに含まれる。
このアクチュエータ・ノズルユニット10のモニタリングは、図2の二つの圧力ポート16及び18での圧力測定によって実現される。図2に示すように、圧力ポート16が、正に二つのオリフィス12と14の間に位置している。もう一つの圧力ポート18は、二つのオリフィス12及び14の上流にあり、このモジュール10に含まれるアクチュエータ20からの、調整された水の圧力をモニターする。測定された上流側圧力は、アクチュエータ20にポート24を介して送られる制御空圧と比較される。この比較は、アクチュエータ20の性能診断に用いられる。
二つのオリフィス12と14の間で測定された圧力は、上流で測定された圧力とともに、ダブルのオリフィス12,14及び水オリフィス26の状態をモニタするために使用される。オリフィスのモニタリングは、ダブル・オリフィスの技術を使用して実施される。このダブル・オリフィスの技術は、流れている流体がオリフィスを通過する際、常に圧力低下が生ずると言う事実に基づいている。オリフィス12及び14の間のポート16での圧力変化は、常にモニターされ、ポート18での上流側圧力と比較される。ダブルのオリフィス12,14の間の圧力は、上流側圧力の一部であり、もし、流れの経路に幾何学的な変化がない場合には、流れの状態に関わらず、二つの圧力の比率は常に一定である。
もし、上記のダブル・オリフィスの内の上流側オリフィス12が部分的に閉塞した場合、ダブル・オリフィス12及び14の間で測定された圧力は、正常時の値よりも小さくなる。オリフィス12及び14の間での圧力測定値がゼロであることは、通常運転の間に、上流側オリフィス12が完全に閉塞したことを示している。上流側オリフィス12に磨耗が生じた時には、ダブルのオリフィス12及び14の間での圧力増大が予想される。同様に、下流側オリフィス14または水ノズル26での閉塞は、流れをより多く妨げ、その結果として、オリフィス12及び14の間により高い圧力が正ずる。下流側オリフィス14が完全に閉塞したとき、二つのオリフィス12と14の間の圧力は、上流の圧力に等しくなる。下流側オリフィスの磨耗は、圧力低下を引き起こす。
要するに、オリフィス12及び14の間の圧力低下は、上流側オリフィス12の閉塞または下流側オリフィスの磨耗のいずれかを示している。オリフィス12及び14の間の圧力の増大は、上流側オリフィス12の磨耗または下流の閉塞のいずれかを意味している。測定された圧力の変動をどちらのオリフィスが引き起こしたかは分からないが、それにより、オリフィスを交換すべき時が到達したことは分かる。ダブルのオリフィス12及び14は、容易に交換できるように一体の部品としてデザインすることができる。
ノズル・オリフィス26は、ノズル22からの水滴サイズに影響を与えるものであるが、全てのアプリケーションに対して同一である。ダブルのオリフィス12,14のオリフィスの径は、各個別のアプリケーションに対して、水の可能最大流量を決定する。大半のアプリケーションに対して、ノズル・オリフィス26は、流れのオリフィスの径と比べて遥かに大きい。従って、水オリフィス26での圧力低下は、二つのオリフィス12,14での圧力低下と比べてかなりに小さい。ポート16での圧力の値が相対的に高いことは、そこでの正確な圧力測定を容易にする。これが、このモニタリング技術が、デサインの中で、一つのオリフィスの代わりに二つのオリフィス12,14を使用する理由である。実施の際には、二つのオリフィス12,14の直径は、同一であっても違っていても良い。
以上の好ましい実施形態についての説明は、単に例として示したもの過ぎず、本発明の範囲を限定するものではないことを理解すべきである。当業者は、本発明の精神またはその技術範囲から逸脱することなく、開示された主題の実施形態に、何らかの追加、削除、および/または、変形を加えることが可能であろう。
本発明の水蒸気−水スプレイのための好ましい実施形態のセグメントを示す。 図1の好ましい実施形態において使用されるアクチュエータ・ノズル・モジュールを示す。 図2のアクチュエータ・ノズル・モジュールの一部であるレギュレータ・タイプのアクチュエータの実施形態を示す。 図2のアクチュエータ・ノズル・モジュールのノズル部分のための実施形態を示す。 水蒸気アトマイジング用ノズルのための、図4の流れのデバイダの拡大図を示す。

Claims (9)

  1. 霧化用ノズルを使用して、紙またはその他の吸湿性材料のウエブを加湿及び加熱する方法であって、下記工程を有する方法:
    (a)前記ノズルの中に、回転する水蒸気流れ、一つの直進する水蒸気流れ、及びもう一つの直進する水蒸気流れの組み合わせからなる水蒸気の流れを形成
    (b)液体の流れを前記形成された水蒸気の流れの中に供給し、それによって、前記液体の流れを前記形成された水蒸気の流れで霧化し
    (c)紙またはその他の吸湿性材料のウエブを前進させて、前記霧化された液体の流れを横切らせる。
  2. 下記特徴を有する請求項1に記載の方法:
    前記形成された水蒸気の流れの中に液体の流れを供給する前記工程は、水ノズルを前記形成された水蒸気の流れの経路の中に挿入し、それによって、前記形成された水蒸気の流れで当該水ノズルの回りを取り囲むことを含む。
  3. 下記特徴を有する請求項1に記載の方法
    前記霧化用ノズルは、第一のノズルであって、当該方法は更に下記工程を有している
    (a)第二のノズルを用意し、前記第一及び第二のノズルをアレイ状に、且つ互いに近接させて配置
    (b)前記第二のノズルの中に、回転する水蒸気流れ、一つの直進する水蒸気流れ、及びもう一つの直進する水蒸気流れの組み合わせからなる水蒸気の流れを形成
    (c)前記第二のノズルの中で形成された前記水蒸気の流れの中に液体の流れを供給し、それによって、前記第二のノズルの中で形成された水蒸気の流れで、この液体の流れを霧化する
  4. 紙またはその他の吸湿性材料のウエブを加湿及び加熱する装置であって
    前記装置は、一またはそれ以上のノズルを備え、
    前記一またはそれ以上のノズルのそれぞれは、回転する水蒸気流れ、一つの直進する水蒸気流れ、及びもう一つの直進する水蒸気流れの組み合わせからなる水蒸気の流れで、液体の流れを霧化し、それによって、湿分及び水蒸気の双方を紙またはその他の吸湿性材料のウエブに供給する。
  5. 下記特徴を有する請求項4に記載の装置:
    前記液体の流れを、前記一またはそれ以上のノズルの全てに供給するためのチャンバを、更に備えている。
  6. 下記特徴を有する請求項4に記載の装置:
    水蒸気の流れを、前記一またはそれ以上のノズルの全てに供給するためのチャンバを、更に備えている。
  7. 下記特徴を有する請求項4に記載の装置:
    前記一またはそれ以上のノズルのそれぞれの中の液体の流れをコントロールするために、前記一またはそれ以上のノズルのそれぞれに接続される空圧信号を、更に備えている。
  8. 下記特徴を有する請求項4に記載の装置
    前記一またはそれ以上のノズルは、
    (a)当該装置内に且つ所定の軸に沿って、回転する水蒸気流れ、一つの直進する水蒸気流れ、及びもう一つの直進する水蒸気流れの組み合わせからなる水蒸気の流れを作り出すための第一のノズル;
    (b)前記第一のノズルの中に配置され、前記装置の中に液体のコントロールされた流れを作り出すための水ノズル
    (c)前記第一のノズルの中に且つ前記水ノズルの外側に配置された水蒸気流れデバイダ;を有し、
    当該水蒸気の流れデバイダは、前記水蒸気の流れと前記コントロールされた液体の流れの間の同心性を維持する。
  9. 下記特徴を有する請求項8に記載の装置
    (a)互いに同一の面内に配置された水蒸気放出口及び液体放出口を有するノズルボディを更に有し
    (b)前記第一のノズルは、このノズルボディ内に設けられ、前記水蒸気放出口に、回転する水蒸気流れ、一つの直進する水蒸気流れ、及びもう一つの直進する水蒸気流れの組み合わせからなる前記水蒸気の流れを作り出し
    (c)前記水ノズルは、前記第一のノズルの中に配置され、前記液体放出口に前記液体のコントロールされた流れを作り出す
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