JP4597611B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、付与された特典内容を表示する特典表示手段が設けられた遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一種であるパチンコ機の中には、特定条件の成立により、確率変動(以下、「確変」と示す)状態や変動時間短縮(以下、「時短」と示す)状態などの大当りとなる可能性を向上させる特典を付与するものがある。確変状態は、大当りの抽選確率が低確率である通常確率から高確率に変動した状態である。時短状態は、大当りの抽選契機となる始動入賞口への遊技球の入賞を容易にするために、始動入賞口を開放するか否かの抽選結果を導出する抽選ゲーム(普通図柄による図柄変動ゲーム)の変動時間が短縮された状態である。そして、このようなパチンコ機においては、特典が付与されると、特典付与状態である旨と共に付与された特典内容を、例えば、可変表示器や装飾ランプなどの演出装置を用いて遊技者に報知している。特典が付与された場合に特典内容を報知することにより、遊技者が遊技を継続させるための動機を与えることができる。
しかしながら、特典を付与し得るパチンコ機では、付与された特典内容が遊技者の希望と反する場合(例えば、確変状態を希望しているにも拘わらず時短状態が付与された場合)や、報知によって特典が付与されないことが判明した場合、遊技の継続に対する遊技者の意欲を殺いでしまう虞がある。そこで、従来、特典を付与し得るパチンコ機において、特典付与状態にあっても、所定条件が成立する迄の間、特典内容を遊技者に報知せずに秘匿状態を維持するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたパチンコ機によれば、秘匿状態を設けることにより、付与された特典内容に拘わらず、遊技継続に対する遊技者の意欲を継続させることが可能となる。
特開2004−65388号公報(請求項1、段落番号[0073])
ところで、特典内容を報知するパチンコ機を設置する遊技店の中には、特典付与状態中に閉店時間を迎えると、遊技途中で遊技者に遊技を終了させることによる不満を解消すべく、特典内容に応じて期待される遊技者の獲得利益を補償するサービスを実施している遊技店が存在する。例えば、確変状態中に閉店時間を迎えてしまった場合には、1回の大当りによって遊技者が獲得し得る賞球を遊技者に補償している。
しかしながら、特許文献1に記載されたパチンコ機では、特典内容の秘匿状態中に閉店時間を迎えた場合、任意に特典内容の確認を行うことが煩わしく、特典内容に応じた適切な補償を行うために手間や時間を要し、遊技者の遊技店に対する不満を増大させてしまう虞がある。例えば、遊技店では、遊技機設置場所から離れた位置に存するホールコンピュータを確認し、パチンコ機に付与されている特典内容を把握しなければならない。このように特典内容を遊技者に秘匿した場合には、同時に遊技店においても特典内容の把握が煩わしい状態となり、遊技者に対する補償サービスの妨げとなる虞がある。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、常には付与されている特典内容を遊技者に秘匿可能であり、補償サービス時には秘匿状態にある特典内容を容易に認識させ、特典内容に応じた適切な補償サービスを実施できる遊技機を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数種類の図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームの表示結果に応じて、該表示結果が当り表示結果となる可能性を向上させる特典が付与される遊技機において、遊技盤を視認可能な状態で保護する前枠と、前記遊技盤上に配設され、前記特典が付与されている間は特典内容を表示する特典表示手段と、前記特典表示手段の表示内容を覆うことにより、遊技者から視認不能に特典内容を隠蔽する隠蔽手段と、前記隠蔽手段を移動させる移動手段と、前記特典が付与されているときに特典内容を遊技者に報知する特典報知演出を実行するか否かを決定する報知演出決定手段と、を設け、前記前枠は、遊技店の管理者の操作によって開放可能に構成され、前記隠蔽手段は、大当り遊技終了後、前記特典表示手段の配設部位を覆蓋することにより前記表示内容を遊技者から視認不能とする一方、前記報知演出決定手段が特典報知演出を実行すると決定したときに前記移動手段によって移動させられることにより、又は遊技店の管理者の操作によって移動させられることにより覆蓋状態が解除されることで前記表示内容を遊技者から視認可能となるように構成されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、遊技球の入賞検知を契機に、前記図柄変動ゲームの始動条件を付与する始動入賞手段と、前記図柄変動ゲームが大当りとなるか否かを判定する大当り判定手段と、前記大当り判定手段の判定結果が肯定の場合、大当り遊技終了後、大当り判定手段が肯定判定する確率を通常確率よりも高確率に変動させる確変状態又は前記始動入賞手段への遊技球の入賞確率を通常よりも高確率とする時短状態のうちいずれを付与するかを判定する特典判定手段と、を備え、前記特典表示手段は、確変状態時には確変用表示部にて確変状態であることを報知させ、時短状態時には時短用表示部にて時短状態であることを報知させることを要旨とする。
本発明によれば、常には付与されている特典内容を遊技者に秘匿可能であり、補償サービス時には秘匿状態にある特典内容を容易に認識させ、特典内容に応じた適切な補償サービスを実施できる。
(第1の実施形態)
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と示す)に具体化した第1の実施形態を図1〜図7に基づき説明する。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するための保護ガラスが装着されるガラス枠を備えた前枠14と、上球皿15がそれぞれ横開き状態で開閉可能に組み付けられている。中枠12と前枠14は、パチンコ機10の右方に設けられた施錠装置Kによって常には開放不能な状態(閉鎖状態)とされている。そして、中枠12と前枠14は、施錠装置Kに鍵を差込んで回動させることにより施錠状態が解除され、開放可能な状態とされる。遊技店の管理者の開放操作(機体(枠体)を開放させる操作)によって前枠14が開放された場合には、機前面側からの遊技盤13への接触が可能となり、中枠12が開放された場合には、機裏側が視認可能となる。
前枠14の前面側には、点灯(点滅)又は消灯し、発光装飾に基づく遊技演出(発光演出)を行う枠ランプ16aが設けられていると共に、遊技盤13の遊技領域13aには、発光演出を行う遊技盤ランプ16bが設けられている。また、上球皿15には、各種音声を出力し、音声出力に基づく遊技演出(音声演出)を行うスピーカ17が配置されている。中枠12の下部には、下球皿18及び発射装置19が装着されている。
遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、液晶ディスプレイ型の可変表示器(図柄表示装置)20を備えた表示装置(センター役物)21が配設されている。可変表示器20では、変動画像(又は画像表示)に基づく遊技演出(表示演出)が行われるようになっている。そして、可変表示器20では、複数種類の図柄を複数列で変動させて表示する図柄組み合わせゲーム(図柄変動ゲーム)が行われるようになっている。本実施形態では、図柄組み合わせゲームで3列の図柄による組み合わせを導出し、該組み合わせを形成する各列の図柄の種類を1〜8の8種類の数字としている。
そして、遊技者は、図柄組み合わせゲームにおいて最終的に表示された図柄組み合わせ(表示結果)から大当り又ははずれを認識できる。可変表示器20に表示された全列の図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([111][777]など)から大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが大当りの図柄組み合わせ(当り表示結果)となる。大当りの図柄組み合わせが表示されると、遊技者には、大当り遊技状態が付与される。一方、可変表示器20に表示された全列の図柄が異なる種類の場合、又は1列の図柄がリーチを形成する図柄とは異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ([244][122][767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせがはずれの図柄組み合わせとなる。
また、遊技盤13に配設された各種部材には、パチンコ機10の装飾効果を高めるために様々な意匠(形状、色彩、模様)の飾りが施されている。本実施形態において、遊技盤13に配設された各種部材には、和をイメージし得る飾りが施されている。例えば、表示装置21には、扇子、桜、格子扉などを形作った飾りが施されている。また、遊技盤ランプ16bには、牡丹を形作った飾りが施されている。表示装置21(可変表示器20)では図柄組み合わせゲームが表示演出で行われると共に、遊技盤ランプ16bでは図柄組み合わせゲームに合わせて発光演出が行われる。このため、表示装置21(可変表示器20)と遊技盤ランプ16bは、図柄組み合わせゲームの演出表現に寄与する演出装置となる。
また、表示装置21の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉羽根22を備えた始動入賞口23が配設されている。始動入賞口23の奥方には、入賞した遊技球を検知する始動口センサSE1(図4に示す)が設けられている。始動入賞口23は、遊技球の入賞検知を契機に、図柄組み合わせゲームの始動条件を付与し得る。また、始動入賞口23の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉24を備えた大入賞口25が配設されている。そして、大当り遊技状態が付与されると、大入賞口扉24の開動作によって大入賞口25が開放されて遊技球が入賞可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。
また、始動入賞口23の下方には、作動ゲート26が配設されている。作動ゲート26の奥方には、入賞した遊技球を検知するゲートセンサSE2(図4に示す)が設けられている。作動ゲート26は、遊技球の通過を契機に、普通図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。普通図柄変動ゲームは、始動入賞口23の開閉羽根22を開動作させるか否か(始動入賞口23に遊技球を入賞し易くするか否か)の抽選結果を導出するために行われる演出である。始動入賞口23は開閉羽根22が開動作すると、入口が拡大されて遊技球が入賞し易い状態とされる。なお、普通図柄変動ゲームは、可変表示器20による表示演出で行っても良いし、ランプなどの発光手段による発光演出で行っても良い。
また、本実施形態のパチンコ機10では、大当り遊技状態終了後(特定条件の成立)、所定の終了条件が成立する迄の間、確率変動(以下、「確変」と示す)状態又は変動時間短縮(以下、「時短」と示す)状態の何れかが付与されるようになっている。本実施形態では、大当り抽選に当選した場合に確変状態を付与するか又は時短状態を付与するかの抽選が行われ、その抽選結果に応じて大当り遊技状態終了後、確変状態又は時短状態の何れかが付与されるようになっている。なお、確変状態は、予め定めた確変付与回数(本実施形態では10000回)の図柄組み合わせゲームが行われること、又は確変付与回数に達する前に大当り遊技状態が付与されることの何れかを満たすことにより、終了する。同様に、時短状態は、予め定めた時短付与回数(本実施形態では100回)の図柄組み合わせゲームが行われること、又は時短付与回数に達する前に大当り遊技状態が付与されることの何れかを満たすことにより、終了する。
確変状態が付与された場合には、大当りの抽選確率(当選確率)が高確率に変動し、普通図柄変動ゲームの変動時間が短縮されると共に開閉羽根22の開放時間が延長される。具体的に言えば、大当りの抽選確率は、低確率となる通常確率(本実施形態では315.7分の1)から高確率(本実施形態では63.1分の1)に変動される。また、普通図柄変動ゲームの変動時間は、通常時変動時間(本実施形態では30秒)から短縮時変動時間(本実施形態では5秒)に変更される。また、開閉羽根22の開放時間は、通常時開放時間(本実施形態では0.3秒)から延長時開放時間(本実施形態では5秒)に変更される。一方で、時短状態が付与された場合には、普通図柄変動ゲームの変動時間が短縮されると共に開閉羽根22の開放時間が延長される。時短状態中の大当りの抽選確率は、通常確率(低確率)となる。
確変状態中は、通常遊技状態時及び時短状態時よりも大当りの抽選確率が高確率に変動することから、大当りの図柄組み合わせが形成される可能性が向上することとなる。また、時短状態中は、通常遊技状態時よりも普通図柄変動ゲームにおいて抽選結果が早く導出されることから単位時間当りの開閉羽根22の開閉動作回数が多くなると共に、開閉羽根22の開放時間が延長されて始動入賞口23への入賞率が高くなる。従って、時短状態は、単位時間当りの図柄組み合わせゲームの回数が増加(即ち、大当りの抽選回数が増加)することから、単位時間当りの大当りの図柄組み合わせが形成される可能性が向上することとなる。以上のことから、確変状態と時短状態は、遊技者にとって有利な特典となる。
また、遊技盤13に配設された表示装置21には、大当り遊技状態終了後に特典(確変状態又は時短状態)が付与された場合に、その付与された特典の特典内容を表示する特典表示部(特典表示手段)30が設けられている(図2に示す)。特典表示部30は、可変表示器20の上方に配置されている。本実施形態の特典表示部30は、図2及び図3に示すように、付与された特典(確変状態又は時短状態)に応じて点灯可能な複数の発光部材が配設された基板31の前方に、透光性の板材(例えば、アクリル板)33を配置して構成されている。基板31には、確変状態時に点灯される確変表示LED32aと、時短状態時に点灯される時短表示LED32bとが配設されている。また、板材33の前面側には、各LED32a,32bと対応する位置に、該各LED32a,32bの点灯意義を認識させるための状態識別子34が付されている。より詳しく言えば、確変表示LED32aと対応する位置には状態識別子34として「確変」の文字が付され、時短表示LED32bと対応する位置には状態識別子34として「時短」の文字が付されている。なお、状態識別子34は、シール貼付や直接プリントして付されていても良いし、例えば、●(黒丸)、−(バー)などの記号としても良い。
また、板材33の前方には、格子扉を模した固定扉35と該固定扉35と同一意匠をなす可動扉36とが設けられている。固定扉35と可動扉36は、機前面側から各扉35,36の背面側が透視不能となる部材で構成されている。そして、固定扉35と板材33との間には、収容部SP(図2(b)と図3(b)に示す)が形成されており、該収容部SPは、可動扉36を収容可能な大きさで形成されている。可動扉36は、左右方向(機前側から見た左右)に手動にてスライド移動可能に構成されている。そして、可動扉36は、襖を開閉させるときと同じ要領で左右方向にスライド移動させることにより、収容部SPに収容可能であり、かつ、収容部SPから引出可能とされている。
図2(a),(b)は、可動扉36が収容部SPに収容された状態を示している。可動扉36が収容部SPに収容された場合には、可動扉36の背面側に配置されている特典表示部30が現れ、その表示内容を機前面側から視認可能とされる。一方、図3(a),(b)は、可動扉36が収容部SPから引出された状態を示している。可動扉36が収容部SPから引出された場合には、可動扉36によって特典表示部30が隠蔽され、その表示内容を機前面側から視認不能とされる。即ち、特典表示部30は、表示装置21における特典表示部30の配設部位が可動扉36で覆蓋されることにより表示内容が視認不能とされる一方で(図3の状態)、覆蓋状態が解除されることにより表示内容が視認可能とされる(図2の状態)。本実施形態では、可動扉36が、隠蔽手段として機能する。
また、可動扉36は、遊技盤13に配設された表示装置21に設けられており、該表示装置21に接触するためには前枠14を開放させる必要がある。このため、可動扉36は、遊技店の管理者の操作(機体(枠体)を開放させる操作)によって収容と引出が行えるようになる。また、可動扉36は、格子扉を模した飾りが施されており、表示装置21に設けられた他の飾り(例えば、扇子や桜)と共に和をイメージし得るように構成されている。即ち、可動扉36と表示装置21を構成する他の部材とは、同一主体(思想、テーマ)のもとで構成された飾りが施されており、意匠上の一体性を有している。なお、表示装置21に設けられた他の飾り(又は他の部材)は、特典表示部30の非配設部位に設けられているものである。また、意匠上の一体性とは、形状、色彩、模様などが同一又は関連しており、全体にまとまりがあることをいう。
次に、パチンコ機10の制御構成を図4に従って説明する。
パチンコ機10の機裏側には、遊技機全体を制御する主制御基板40が装着されている。主制御基板40は、遊技機全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、統括制御基板41、表示制御基板42、ランプ制御基板43及び音声制御基板44が装着されている。
統括制御基板41は、主制御基板40が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、表示制御基板42、ランプ制御基板43及び音声制御基板44を統括的に制御する。表示制御基板42は、主制御基板40と統括制御基板41が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、可変表示器20の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像)を制御する。ランプ制御基板43は、主制御基板40と統括制御基板41が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、枠ランプ16aと遊技盤ランプ16bの発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)を制御する。音声制御基板44は、主制御基板40と統括制御基板41が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、スピーカ17の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
以下、主制御基板40と統括制御基板41の具体的な構成を説明する。
主制御基板40には、メインCPU40aと、ROM40bと、RAM40cとが設けられている。メインCPU40aは、大当り判定用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新している。ROM40bには、パチンコ機10を制御するためのメイン制御プログラムや複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、図柄が変動を開始(図柄組み合わせゲームの開始)してから全列の図柄が表示(図柄組み合わせゲームの終了)される迄の間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものである。RAM40cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報(乱数の値など)が記憶(設定)されるようになっている。また、主制御基板40(メインCPU40a)には、始動口センサSE1とゲートセンサSE2とが接続されている。
そして、メインCPU40aは、ROM40bに記憶されたメイン制御プログラムに基づき、各種処理を実行する。即ち、メインCPU40aは、始動入賞口23に遊技球が入賞し、始動口センサSE1からの検知信号を入力すると、RAM40cに記憶(設定)されている始動保留球の記憶数(以下、「保留記憶数」と示す)が予め定められた上限数(本実施形態では4)未満であるか否かを判定する。この判定結果が肯定(上限数未満である)の場合、メインCPU40aは、保留記憶数を1加算(+1)し、書き換える。また、メインCPU40aは、大当り判定用乱数の値をRAM40cから読み出し、RAM40cの所定の格納領域に順次格納(記憶)する。保留記憶数は、保留中の図柄組み合わせゲームの回数を示すものである。なお、メインCPU40aは、図柄組み合わせゲームの開始時に保留記憶数を1減算(−1)し、書き換える。
また、メインCPU40aは、図柄組み合わせゲームの開始直前に、RAM40cに格納されている前記大当り判定用乱数の値とROM40bに記憶されている大当り判定値とを比較して大当りか否かを判定(大当り判定)する。メインCPU40aは、確変状態の場合、大当りの抽選確率を高確率に設定して大当り判定を行う一方で、通常遊技状態と時短状態の場合、大当りの抽選確率を通常確率に設定して大当り判定を行う。そして、メインCPU40aは、大当り判定で大当りを決定した場合、大当りの図柄組み合わせを構成する大当り図柄を決定すると共に、大当り演出用の変動パターンを決定する。一方で、メインCPU40aは、大当り判定ではずれを決定した場合、はずれの図柄組み合わせを構成するはずれ図柄を決定すると共に、はずれ演出用の変動パターンを決定する。大当り判定が肯定判定される割合が、大当りの抽選確率となる。
また、メインCPU40aは、大当り判定で大当りを決定した場合、大当り図柄と変動パターンの決定に加えて、確変状態を大当り遊技状態終了後に付与するか又は時短状態を大当り遊技状態終了後に付与するかを抽選(特典抽選)で決定する。そして、メインCPU40aは、確変状態を決定した場合にはRAM40cに確変状態の付与を決定したことを示す確変フラグを設定する一方で、時短状態を決定した場合にはRAM40cに時短状態の付与を決定したことを示す時短フラグを設定する。メインCPU40aは、確変状態の終了時に確変フラグをクリアし、時短状態の終了時に時短フラグをクリアする。
そして、図柄(大当り図柄又ははずれ図柄)と変動パターンを決定したメインCPU40aは、所定の制御コマンドを統括制御基板41(統括CPU41a)に出力する。即ち、メインCPU40aは、図柄及び変動パターンを決定すると、変動パターンを指示すると共に変動開始を指示する変動パターン指定コマンドを出力すると共に、各列の図柄を指示する図柄指定コマンドを出力する。また、メインCPU40aは、指示した変動パターンに基づく図柄組み合わせゲームの開始後、指示した変動パターンに定められている演出時間の経過時に、各列の図柄の停止(確定表示)を指示する全図柄停止コマンドを出力する。
また、メインCPU40aは、大当り判定にて大当りを決定した場合、決定した大当り演出用の変動パターンに基づく図柄組み合わせゲームの終了後、大当り遊技状態を制御するために各種の制御コマンドを出力する。最初に、メインCPU40aは、オープニング演出の開始を指示するオープニングコマンドを出力する。続いて、メインCPU40aは、各ラウンド遊技の開始時に、ラウンド演出の開始を指示するラウンドコマンドを出力する。その後、メインCPU40aは、最終のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出の開始を指示するエンディングコマンドを出力する。
そして、メインCPU40aは、大当り遊技状態の終了時(エンディングコマンドの出力後)、統括制御基板41(統括CPU41a)に特典付与コマンドを出力する。具体的に言えば、メインCPU40aは、RAM40cに確変フラグがセットされている場合には確変状態の開始を指示する確変付与コマンド(特典付与コマンド)を出力する。一方で、メインCPU40aは、RAM40cに時短フラグがセットされている場合には時短状態の開始を指示する時短付与コマンド(特典付与コマンド)を出力する。
また、メインCPU40aは、大当り判定で大当りを決定した場合、その大当りとなる図柄組み合わせゲームの終了時に特典付与状態(確変状態又は時短状態)の解除を指示する特典解除コマンドを統括制御基板41(統括CPU41a)に出力する。さらに、メインCPU40aは、確変状態の終了時と時短状態の終了時にも、特典解除コマンドを統括制御基板41(統括CPU41a)に出力する。
次に、統括制御基板41について説明する。
統括制御基板41には、統括CPU41aと、ROM41bと、RAM41cとが設けられている。ROM41bには、表示制御基板42、ランプ制御基板43及び音声制御基板44を統括的に制御するための統括制御プログラム(図5〜図7のフローチャートに示す各処理内容を含む)が記憶されている。また、RAM41cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。また、統括制御基板41(統括CPU41a)には、確変表示LED32aと時短表示LED32bとが接続されている。
そして、統括CPU41aは、メインCPU40aから出力された各種の制御コマンドと統括制御プログラムに基づき、各種処理を実行する。また、統括CPU41aは、メインCPU40aから入力した変動パターン指定コマンドと、特典付与コマンドと、特典解除コマンドとを各制御基板42〜44に出力する。また、統括CPU41aは、メインCPU40aから入力した図柄指定コマンドと、全図柄停止コマンドとを表示制御基板42に出力する。
以下、統括制御基板41の統括CPU41aが統括制御プログラムに従って実行する処理を、図5〜図7に示すフローチャートに従って詳しく説明する。なお、図5〜図7に示すフローチャートは、特典報知(特典表示部30での特典表示を含む)に係る制御を実行するための処理である。統括CPU41aは、所定の周期毎(例えば、2ms毎)に、フラグ設定処理(図5)と、特典表示処理(図6)と、出力処理(図7)とを順次実行する。
最初に、フラグ設定処理を図5に従って説明する。
統括CPU41aは、特典付与コマンド(確変付与コマンド又は時短付与コマンド)を入力したか否かを判定する(ステップS10)。この判定結果が肯定の場合、統括CPU41aは、特典付与コマンドで指示された特典を示す特典フラグ(確変フラグ又は時短フラグ)をRAM41cにセットする(ステップS11)。ステップS11にて統括CPU41aは、確変付与コマンドを入力した場合、確変フラグをRAM41cにセットし、特典付与コマンドとして時短付与コマンドを入力した場合、時短フラグをRAM41cにセットする。その後、統括CPU41aは、フラグ設定処理を終了する。
一方、ステップS10の判定結果が否定の場合、統括CPU41aは、特典解除コマンドを入力したか否かを判定する(ステップS12)。この判定結果が肯定の場合、統括CPU41aは、特典付与状態が解除されるので、RAM41cにセットした特典フラグ(確変フラグ又は時短フラグ)をクリアする(ステップS13)。続いて、統括CPU41aは、RAM41cに報知フラグがセットされている場合、該報知フラグをクリアする(ステップS14)。報知フラグは、特典(確変状態又は時短状態)が付与された場合に、その付与された特典の特典内容を遊技者に報知する報知演出が実行されることを示すフラグである。報知演出は、可変表示器20の表示演出、枠ランプ16aと遊技盤ランプ16bの発光演出及びスピーカ17の音声演出で実行される。例えば、可変表示器20では、確変状態が付与されているときに「確変中」の文字が画像表示され、時短状態が付与されているときに「時短中」の文字が画像表示される。この報知演出は、特典解除コマンドを入力する迄の間(即ち、確変状態又は時短状態が終了する迄の間)、継続実行される。なお、特典が付与されていない場合、即ち、通常遊技状態中である場合には、通常遊技状態中である旨を示す報知演出は実行されない。
続いて、統括CPU41aは、RAM41cに報知指示済フラグ(後述する)がセットされている場合、該報知指示済フラグをクリアする(ステップS15)。報知指示済フラグは、統括CPU41aが、報知演出の実行を各制御基板42〜44(各サブCPU)に指示したことを示すフラグである。その後、統括CPU41aは、フラグ設定処理を終了する。
一方、ステップS12の判定結果が否定の場合、統括CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力したか否かを判定する(ステップS16)。この判定結果が肯定の場合、統括CPU41aは、RAM41cに報知フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS17)。この判定結果が否定の場合、統括CPU41aは、報知演出を実行するか否かを抽選で決定する(ステップS18)。ステップS18にて統括CPU41aは、図柄組み合わせゲームの開始毎(図柄の変動毎)に報知演出を実行するか否かを決定する。ステップS18の判定結果が肯定の場合、統括CPU41aは、抽選に当選し、報知演出の実行を決定したことから、報知フラグをRAM41cにセットする(ステップS19)。その後、統括CPU41aは、フラグ設定処理を終了する。
なお、統括CPU41aは、ステップS16の判定結果が否定の場合、図柄組み合わせゲームの開始時ではないことから、フラグ設定処理を終了する。また、統括CPU41aは、ステップS17の判定結果が肯定の場合、フラグ設定処理を終了する。ステップS17が肯定判定される場合は、既に報知演出が実行されている時である。このため、統括CPU41aは、改めて報知演出を実行するか否かの抽選(ステップS18)を行う必要がないので、フラグ設定処理を終了する。また、統括CPU41aは、ステップS18の判定結果が否定の場合、抽選に当選せず、今回の図柄組み合わせゲームの開始に伴わせて報知演出を実行させないことから、フラグ設定処理を終了する。なお、統括CPU41aは、RAM41cに特典フラグ(確変フラグ又は時短フラグ)がセットされていない場合には特典が付与されていないので、ステップS18を必ず否定判定する。本実施形態では、統括制御プログラムに従ってフラグ設定処理を実行する統括CPU41aが、報知演出決定手段として機能する。また、本実施形態では、報知演出(特典報知演出)を実行する可変表示器20と、枠ランプ16aと、遊技盤ランプ16bと、スピーカ17とが報知演出実行手段として機能する。
次に、特典表示処理を図6に従って説明する。
統括CPU41aは、RAM41cに特典フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS20)。この判定結果が肯定の場合、統括CPU41aは、特典フラグが確変フラグであるか否か(確変状態が付与されているか否か)を判定する(ステップS21)。この判定結果が肯定の場合、統括CPU41aは、特典表示部30の確変表示LED32aを点灯させる処理を実行する(ステップS22)。その後、統括CPU41aは、特典表示処理を終了する。
一方、ステップS21の判定結果が否定の場合、統括CPU41aは、特典フラグが時短フラグであることから、特典表示部30の時短表示LED32bを点灯させる処理を実行する(ステップS23)。その後、統括CPU41aは、特典表示処理を終了する。一方、ステップS20の判定結果が否定の場合、統括CPU41aは、通常遊技状態であることから、確変表示LED32a又は時短表示LED32bを点灯させる処理を実行することなく、特典表示処理を終了する。
本実施形態において特典表示部30は、特典表示処理(図6)により、フラグ設定処理(図6)のステップS18の判定結果(報知演出を実行するか否かの判定結果)に拘わらず、特典(確変状態又は時短状態)が付与されたことを条件に特典内容を表示する。即ち、特典表示部30では、特典が付与されている間、確変表示LED32a又は時短表示LED32bの何れかが点灯する。一方、特典表示部30では、特典が付与されていない場合(通常遊技状態の場合)、確変表示LED32aと時短表示LED32bの両方が消灯したままとなる。即ち、確変表示LED32aと時短表示LED32bの両方が消灯している場合には、通常遊技状態であることを認識できる。
次に、出力処理を図7に従って説明する。
統括CPU41aは、RAM41cに報知指示済フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS30)。この判定結果が否定の場合、統括CPU41aは、RAM41cに報知フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS31)。この判定結果が肯定の場合、統括CPU41aは、RAM41cに特典フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS32)。
ステップS32の判定結果が肯定の場合、統括CPU41aは、特典フラグが確変フラグであるか否か(確変状態が付与されているか否か)を判定する(ステップS33)。この判定結果が肯定の場合、統括CPU41aは、確変状態であることを報知する報知演出の実行を指示する確変報知コマンドを作成し、その確変報知コマンドを各制御基板42〜44(各サブCPU)に出力する(ステップS34)。続いて、統括CPU41aは、報知演出の実行を指示したことから、RAM41cに報知指示済フラグをセットし(ステップS35)、出力処理を終了する。一方、ステップS33の判定結果が否定の場合、統括CPU41aは、特典フラグが時短フラグであることから、時短状態であることを報知する報知演出の実行を指示する時短報知コマンドを作成し、その時短報知コマンドを各制御基板42〜44(各サブCPU)に出力する(ステップS36)。その後、統括CPU41aは、ステップS35に移行して報知指示済フラグをセットし、出力処理を終了する。
ステップS30の判定結果が肯定の場合、統括CPU41aは、既に報知演出の実行を指示していることから、出力処理を終了する。また、統括CPU41aは、ステップS31の判定結果又はステップS32の判定結果が否定の場合、出力処理を終了する。
次に、主制御基板40と統括制御基板41が出力した制御コマンド(変動パターン指定コマンド、特典解除コマンドなど)を入力した各制御基板42〜44が実行する処理を説明する。
各制御基板42〜44は、変動パターン指定コマンドを入力すると、その変動パターン指定コマンドに対応する演出内容で遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)を実行させるように可変表示器20、枠ランプ16aと遊技盤ランプ16b及びスピーカ17を制御する。この制御により、可変表示器20では、図柄組み合わせゲームが表示演出で行われると共に、該表示演出に同調して枠ランプ16aと遊技盤ランプ16bでは発光演出が行われ、スピーカ17では音声演出が行われる。そして、表示制御基板42は、全図柄停止コマンドを入力すると、図柄指定コマンドで指示された図柄を確定表示させて図柄組み合わせゲームを終了させる。
また、各制御基板42〜44は、確変報知コマンド又は時短報知コマンドの何れかを入力すると、報知演出を実行させるように可変表示器20、枠ランプ16aと遊技盤ランプ16b及びスピーカ17を制御する。この制御により、可変表示器20、枠ランプ16aと遊技盤ランプ16b及びスピーカ17では、報知演出によって付与されている特典の特典内容が報知される。その後、各制御基板42〜44は、特典解除コマンドを入力すると、報知演出を終了させる。
このように構成された本実施形態のパチンコ機10では、大当り遊技状態終了後、報知演出が実行されない限り、付与されている特典の特典内容が遊技者に秘匿された状態となる(確変状態が付与されているのか又は時短状態が付与されているのかが秘匿される)。即ち、特典表示部30は、遊技盤13(表示装置21)に配設されているが、可動扉36で覆蓋することにより、その表示内容が隠蔽され、遊技者から視認不能とされる。このように遊技状態を遊技者に秘匿することにより、遊技者が遊技を継続させるための動機を与えることが可能となる。
一方で、特典表示部30では、特典表示処理(図6)により、特典が付与されている場合にはその特典の種類に応じて確変表示LED32a又は時短表示LED32bの何れかが常に点灯している。このため、遊技状態が秘匿された状態で遊技店の閉店時間を迎えた場合には、可動扉36を開放させて特典表示部30の表示内容を確認することにより、確変状態が付与されているか、又は時短状態が付与されているか、若しくは確変状態と時短状態の何れも付与されていないかを容易に把握できる。従って、遊技状態に応じた補償サービスの実施が可能となる。なお、特典表示部30は、遊技盤13に設けられているため、可動扉36を開放させた場合、その表示内容は遊技者からも視認可能となる。
従って、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)特典表示部30の表示内容を可動扉36にて隠蔽することにより、常には特典表示部30の表示内容を遊技者に秘匿できる。その一方で、遊技店の管理者の操作によって特典表示部30の隠蔽状態が解除されることにより、特典内容が遊技者から視認可能となるので、特典内容を容易に認識できる。従って、補償時には、特典内容に応じた適切な補償サービスを実施できる。
(2)また、特典表示部30は、可動扉36にて隠蔽することにより、その表示内容が視認不能とされているので、図柄組み合わせゲームに伴う各種演出の妨げになることを回避できる。
(3)特典表示部30を遊技盤13上(即ち、機前面側)に配設することにより、可動扉36による隠蔽状態を解除すれば直ちに特典内容を視認可能な状態とすることができる。また、補償サービス時には、遊技店の管理者が機体を開放させ、該管理者が可動扉36を操作する様子を遊技者から視認させることができる。このため、補償サービス時、遊技店の管理者が不正な操作を行っているのではというような疑義を遊技者に感じさせることなく、遊技者が納得した上で適切な補償サービスを実施できる。また、遊技盤13上に配設することにより、遊技店の管理者は前枠14を開放し、可動扉36を開放(隠蔽状態を解除)させれば良いので、遊技者に特典内容を確認させる場合であっても、その行為に煩わしさを感じさせることがない。また、一般に補償サービスは、遊技店の管理者の手で遊技盤13に配設された入賞装置(始動入賞口23や大入賞口25)に遊技球を入賞させることにより行う。このような補償サービスを行う場合、該サービスの一連の作業を遊技者に見せながら行うことができ、遊技者の補償サービスに係る疑義を解消させることができる。
(4)遊技盤13上に設けられた演出装置(本実施形態では可変表示器20を有する表示装置21)に特典表示部30と可動扉36とを配設することにより、特典表示部30と可動扉36とを演出装置とは別体に配設する場合に比して遊技盤13の設計(ゲージ設計)に係る労力を低減できる。即ち、釘、各種演出装置(可変表示器20、遊技盤ランプ16b)及び各種入賞口(始動入賞口23、大入賞口25、作動ゲート26)の配置に影響を与える要素が少なくなり、設計労力を低減できる。
(5)可動扉36を演出装置(本実施形態では表示装置21)と意匠上の一体性を有するように構成したことにより、可動扉36が隠蔽状態とされた場合においても、違和感を覚えさせることがない。従って、図柄組み合わせゲーム中に遊技者に可動扉36の存在を意識させることなく、遊技に集中させることができる。
(6)報知演出を実行するか否かの抽選結果に応じて報知演出が実行されるので、該報知演出が実行される場合と実行されない場合とがあり、演出を多様化できる。また、報知演出を実行する可変表示器20などの演出装置とは別に特典表示部30を設けているので、報知演出の演出内容から特典内容が認識し難い場合であっても、特典表示部30を確認することにより、遊技者に対する補償サービスを適切に実施することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図8に基づき説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成(又は同一制御内容)は、同一の符号を付すなどして、その重複する説明を簡略又は省略する。
本実施形態のパチンコ機10は、報知演出が実行される場合(フラグ設定処理(図5)のステップS18が肯定判定された場合)に、可動扉36による隠蔽状態を強制解除させ、特典表示部30の表示内容を遊技者から視認可能とさせるように構成されている。
図8(a)〜(c)は、本実施形態の可動扉36の構成を示している。図8に示すように、可動扉36には、該可動扉36をスライド移動(収容部SPへの収容と引出)させる際の駆動力を付与するモータMTが連結されている。可動扉36とモータMTは、可動扉36の下方に設けられたラック状のギアG1とモータMTのモータ軸に固着されたギアG2とを噛合させることにより連結されている。モータMTは、統括制御基板41(統括CPU41a)に接続されている。
このような構成において統括制御基板41(統括CPU41a)は、フラグ設定処理(図5)のステップS18を肯定判定した際、その肯定判定の結果セットされた報知フラグの存在に基づいて、出力処理(図7)にて可動扉36を開放させる開信号をモータMTに出力する。開信号を入力したモータMTは、可動扉36を開放させるように(収容部SPに収容させるように)回転し、可動扉36がスライド移動する。この結果、図2に示すように可動扉36が開放され、特典表示部30の表示内容が視認可能とされる。また、統括制御基板41(統括CPU41a)は、特典解除コマンドを入力すると、出力処理(図7)にて可動扉36を閉鎖させる閉信号をモータMTに出力する。閉信号を入力したモータMTは、可動扉36を閉鎖させるように(収容部SPから引出すように)回転し、可動扉36がスライド移動する。この結果、図3に示すように可動扉36が閉鎖され、特典表示部30の表示内容が視認不能とされる。本実施形態では、統括制御プログラムに従って制御を実行する統括CPU41aが、隠蔽状態解除手段として機能する。
なお、可動扉36は、第1の実施形態と同様に、手動操作にて開放又は閉鎖させることが可能とされている。このため、遊技状態が秘匿された状態で遊技店の閉店時間を迎えた場合には、可動扉36を開放させて特典表示部30の表示内容を確認することにより、確変状態が付与されているか、又は時短状態が付与されているか、若しくは確変状態と時短状態の何れも付与されていないかを容易に把握できる。従って、遊技状態に応じた補償サービスの実施が可能となる。
従って、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)〜(6)と同様の効果に加えて以下に示す効果を得ることができる。
(7)報知演出が実行される場合に可動扉36による隠蔽状態を強制解除することにより、特典表示部30の表示内容が遊技者から視認可能となる。従って、付与されている特典内容が報知演出と特典表示部30の両方で報知され、特典内容をより確実に遊技者に認識させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・実施形態において、単一のLEDで特典表示部30を構成し、該LEDの発光色を異ならせることにより、確変状態又は時短状態を表示するようにしても良い。
・実施形態において、特典表示部30の構成を変更しても良い。例えば、特典表示部30を構成する確変表示LED32aと時短表示LED32bに代えて、7セグメントLED、液晶パネル、又はドットマトリクスLEDを用いて確変状態又は時短状態を表示するようにしても良い。また、特典表示部30に通常遊技状態時に点灯可能なLEDを設けても良い。
・実施形態において、報知演出を実行させないようにしても良い。このように構成する場合、統括CPU41aは、フラグ設定処理(図5)において、ステップS10〜S13までの処理を実行し、特典表示処理(図6)を実行する。そして、統括CPU41aは、出力処理を実行しない。この構成によれば、大当り遊技状態終了後は、付与されている特典の特典内容が、常に秘匿されることとなる。
・実施形態において、特典表示部30を、可変表示器20以外の図柄組み合わせゲームの演出表現に寄与する演出装置に設けても良い。例えば、遊技盤ランプ16bに特典表示部30を設けても良い。また、特典表示部30を、始動入賞口23や大入賞口25(大入賞口扉24)に設けても良いし、遊技盤13に直接設けても良い。なお、特典表示部30を設ける部位を変更する場合には、その配設部位に特典表示部30の表示内容を隠蔽する手段も設ける。
・実施形態において、大当り遊技状態終了後に付与される特典の種類を、確変状態又は時短状態のみにしても良い。例えば、特典の種類が確変状態のみの場合、特典表示部30には、確変表示LED32aを設け、大当り遊技状態終了後に確変状態が付与されるときに確変表示LED32aを点灯し、確変状態が付与されないときに確変表示LED32aを消灯する。また、確変表示LED32aに加えて、非確変表示LED32bを設け、確変状態が付与されないときに非確変表示LED32bを点灯させても良い。
・実施形態において、確変状態が付与されている場合に、大当り遊技状態終了後、時短付与回数(本実施形態では100回)に達する回数の図柄組み合わせゲームが行われても報知演出が実行されていないとき、確変状態である旨を報知する報知演出を強制的に実行させても良い。
・実施形態は、パチンコ機10に代えて、スロットマシン(回胴式遊技機(所謂、パチスロ))や遊技球(パチンコ球)を遊技媒体としたスロットマシンに具体化しても良い。例えば、スロットマシンでは、ボーナス(当り)の当選確率(放出確率)を高確率に変動させる機能や、アシストタイム(AT)機能を搭載したものがあり、これらの機能によって付与される遊技状態は遊技者にとって有利な特典となり得る。従って、これらの機能を搭載したスロットマシンにおいて、機前面側に特典表示部を設け、その特典表示部の表示内容を隠蔽して遊技者に特典内容を秘匿するようにしても良い。
・実施形態において、特典表示部30の表示内容を隠蔽する手段の構成を変更しても良い。例えば、特典表示部30を覆蓋可能な蓋体を設け、その蓋体の着脱によって特典表示部30の表示内容を視認可能な状態と視認不能な状態にしても良い。
・実施形態において、報知演出の演出内容を変更しても良い。例えば、可変表示器20では、特典内容に応じて可変表示器20の背景画像や背景色を異ならせて報知演出を実行しても良い。また、報知演出を、可変表示器20単体で実行しても良いし、他の装置(例えば、可動体)で実行しても良い。
パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。 (a)は、可動扉が開き、機前面側から特典表示部が視認可能とされた表示装置を示す拡大正面図、(b)は、(a)のA−A線断面図。 (a)は、可動扉が閉じ、機前面側から特典表示部が視認不能とされた表示装置を示す拡大正面図、(b)は、(a)のB−B線断面図。 パチンコ遊技機の制御構成を示すブロック図。 フラグ設定処理を示すフローチャート。 特典表示処理を示すフローチャート。 出力処理を示すフローチャート。 (a)は、第2実施形態の可動扉を示す正面図、(b)は、可動扉の背面図、(c)は、可動扉の下面図。
符号の説明
10…パチンコ遊技機、13…遊技盤、16a…枠ランプ、16b…遊技盤ランプ、17…スピーカ、20…可変表示器、31a…統括CPU、30…特典表示部、32a…確変表示LED、32b…時短表示LED、36…可動扉。

Claims (2)

  1. 複数種類の図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームの表示結果に応じて、該表示結果が当り表示結果となる可能性を向上させる特典が付与される遊技機において、
    遊技盤を視認可能な状態で保護する前枠と、
    前記遊技盤上に配設され、前記特典が付与されている間は特典内容を表示する特典表示手段と、
    前記特典表示手段の表示内容を覆うことにより、遊技者から視認不能に特典内容を隠蔽する隠蔽手段と
    前記隠蔽手段を移動させる移動手段と、
    前記特典が付与されているときに特典内容を遊技者に報知する特典報知演出を実行するか否かを決定する報知演出決定手段と、を設け、
    前記前枠は、遊技店の管理者の操作によって開放可能に構成され、
    前記隠蔽手段は、
    大当り遊技終了後、前記特典表示手段の配設部位を覆蓋することにより前記表示内容を遊技者から視認不能とする一方、
    前記報知演出決定手段が特典報知演出を実行すると決定したときに前記移動手段によって移動させられることにより、又は遊技店の管理者の操作によって移動させられることにより覆蓋状態が解除されることで前記表示内容を遊技者から視認可能となるように構成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技球の入賞検知を契機に、前記図柄変動ゲームの始動条件を付与する始動入賞手段と、
    前記図柄変動ゲームが大当りとなるか否かを判定する大当り判定手段と、
    前記大当り判定手段の判定結果が肯定の場合、大当り遊技終了後、大当り判定手段が肯定判定する確率を通常確率よりも高確率に変動させる確変状態又は前記始動入賞手段への遊技球の入賞確率を通常よりも高確率とする時短状態のうちいずれを付与するかを判定する特典判定手段と、を備え、
    前記特典表示手段は、確変状態時には確変用表示部にて確変状態であることを報知させ、時短状態時には時短用表示部にて時短状態であることを報知させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機
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