JP4597005B2 - 電子番組ガイド表示装置 - Google Patents

Description

本発明は、無線、又は有線の通信回線を介して、あるいは記憶媒体から得られた、複数の放送番組の番組情報から番組ガイド等の番組ガイドを作成し、その作成した番組ガイドを表示部に表示する電子番組ガイド表示装置に関する。

テレビジョン放送において、放送する番組（「放送番組」という）の放送スケジュールは予め決められており、近年では、その放送スケジュールが電子番組ガイド（表形式であるので「電子番組表」ともいう）の形で、各種情報媒体等により配信されている。

電子番組ガイドの表示例を図６に示す。
図６の例では、電子番組ガイドは、各チャンネル番号もしくは放送局名６５（「ＡＡ放送」〜「テレビＦＦ」等）と時間軸６４（図では「１８：００〜２０：００」）の均等に分割された２次元マトリックスの表示領域（以下「２次元マトリクス」と称する）６６上に放送番組の番組情報を表示する。
なお、図６には、２次元マトリクス６６上に番組名（「ＡＡスペシャル」等）等の番組情報を省略した形で表示する例を示している。

ここで、ユーザがある放送番組６７（図では「日曜の夜に…」）を選択したときには、電子番組ガイドの２次元マトリクス６６とは別領域６１にユーザの選んでいるチャンネルの番組情報（例：１０３チャンネル テレビＣＣ）を示し、さらに、別領域６２に放送番組の省略されていない形の番組情報（例：日曜の夜に〜「次のクリスマスまで」８月３１日２０：００−２１：００）を示す。

したがって、放送番組の選択をユーザが変更することにより、さまざまな放送番組の番組情報を得ることができる。

また、放送番組の放送時間はまちまちであり、長時間放送される放送番組であればある程度の番組情報がマトリクス上に表示されるため、その放送番組を選択しなくても上記分割された２次元マトリックス６６の中の番組情報を読み取ることができる。

しかしながら、放送時間の短い放送番組では番組情報が分割された２次元マトリックス６６内に納まりきらなくなり、放送時間によっては文字を表示することができずに文字が表示されない単なる枠のみのいわゆるマス状態６８でしか表示されない場合がある。

そういった問題を回避するために、特開２００４−３６３７４４号公報（特許文献１）においては、該番組の番組情報の表示形態を変更したり、文字のフォントを変更したりする等の技術が記載されている。

また、ほかの電子番組ガイドの表示方法として、あるチャンネルやジャンルに含まれる放送番組を放送順に並べてリストとして表示するという方法を用いることがある。

しかしながら、この方法を用いてすべての放送番組についての番組情報を等しく表示するようにしても、表示中の全番組タイトルの時間帯と、この時間帯におけるある１つの放送番組の放送時間がどれくらいの長さで、どのあたりの時間帯に位置しているのかといったことが視覚的に把握しづらくなる。

上記の問題を回避するために、特開平９−２９８６９７号公報（特許文献２）には、表示中の全放送番組が占める時間もしくは、特定のひとつの放送番組が占める時間のバーを表示する技術が記載されている。
特開２００４−３６３７４４号公報 特開平９−２９８６９７号公報

しかしながら、特許文献１に記載のように表示形態を変更したり、フォントを小さくしたとしても限界があり、放送時間が極端に短いと、読むことができないほどの小さなフォントになったり、表示することができる文字数も少なくなったりしてしまい、放送番組があることは検知できるが、マトリクス上に表示されている情報だけでは番組情報を得ることができず、番組情報を知るためにはその放送番組を選択しなければならないという問題を有している。

また、特許文献２に記載のように、放送番組をリストとして表示し、全放送番組の占有時間もしくは特定のひとつの放送番組の時間のバーを表示する方法では、おおよその時間しか判別できずに、表示中の放送番組それぞれの放送時間の相関がとりにくいという問題点がある。

さらに、番組情報が表示されている領域と時間バーが表示されている領域が別であるため、視線を移動させる必要があり、一覧性に乏しいという問題を有している。

本発明は、そのような状況に鑑みてなされたもので、放送時間の短い放送番組であっても番組情報を表示しつつ、それぞれの放送番組の放送時間をユーザが視覚的に把握しやすく表示できる電子番組ガイド表示装置を提供することを課題とする。

本発明は、以下の構成によって上述の課題を解決する電子番組ガイド表示装置である。

本発明は、無線、あるいは有線の通信回線を介して得られた、または記憶媒体より得られた、複数の放送番組の番組情報から番組ガイドを作成し、その作成した番組ガイドを表示部画面に表示する装置において、複数の放送番組のうちから、ユーザの所望する属性の番組情報が有る特定放送番組を検索する番組情報検索手段と、番組情報を並べる番組軸と放送時間を示す時間軸との２ つの軸を持つ表示部画面のマトリクス上に、上記番組情報検索手段による検索結果の特定放送番組の番組情報を、時間軸方向に放送時間に対応しない長さを持たせ、かつ番組軸に沿って配列して表示する番組情報表示手段と、上記表示部画面のマトリクス上に、上記特定放送番組が放送される時間および放送されない時間同士を区別するための指標を時間軸に対応させて表示する指標表示手段とを備えて、番組情報および指標を含む番組ガイドを表示部画面に表示するようにし、番組情報表示手段は、上記番組情報検索手段による検出結果の特定放送番組の番組情報の表示を、それぞれ時間軸方向に一定の長さで帯状の小表示領域に各番組情報に係る文字列を記述することによって行い、指標表示手段は、上記小表示領域の少なくとも幅方向一側であって特定放送番組が放送される時間の時間軸に対応する位置に指標を表示することを特徴とする電子番組ガイド表示装置である。

本発明において、番組情報検索手段は、複数の放送番組のうちから、ユーザの所望するジャンルまたはキーワードの番組情報が有る特定放送番組を検索することが好適である。

本発明において、番組情報検索手段は、複数チャンネルにおける複数の放送番組のうちから、ユーザが所望する属性の番組情報が有る特定放送番組を検索することが好適である。

本発明において、番組情報検索手段は、ユーザの調べたいチャンネルおよびその周辺のチャンネルにおける複数の放送番組のうちから、ユーザが所望する属性の番組情報が有る特定放送番組を検索することが好適である。

本発明の電子番組ガイド表示装置によれば、以下の効果を有する。

本発明に係る電子番組ガイド表示装置は、番組情報表示手段が、番組情報を並べる番組軸と放送時間を示す時間軸との２つの軸を持つ表示部画面のマトリクス上に、上記番組情報検索手段によって検出した特定放送番組の番組情報を、時間軸方向に放送時間に対応しない長さを持たせ、かつ番組軸に沿って配列して表示し、指標表示手段が、上記表示部画面のマトリクス上に、上記特定放送番組が放送される時間および放送されない時間同士を区別するための指標を時間軸に対応させて表示して、番組情報および指標を含む番組ガイドを表示部画面に表示するようにしている。

したがって、本発明によれば、特定放送番組の番組情報を、時間軸方向に放送時間に対応しない長さを持たせ、かつ番組軸に沿って配列して表示することから、放送時間の短い番組であっても番組情報をユーザが選択するという行為なしに一覧のまま読むことができ、さらにそのチャンネルでの放送される番組について、上記特定放送番組が放送される時間および放送されない時間同士を区別するための指標を時間軸に対応させて表示することから、それぞれ放送開始時刻や放送時間が把握しやすくなり、番組の放送スケジュールをイメージしやすくすることが可能となる。

よって、本発明では、短時間の放送時間の番組であっても、番組情報を確実に表示し、かつ、番組が開始される時間および放送される長さをユーザが直感的に把握できるように番組表等の番組ガイドを表示できるものである。
また、本発明において、番組情報表示手段が、上記番組情報検索手段によって検出した特定放送番組の番組情報の表示領域への表示を、それぞれ時間軸方向に一定の長さで帯状の小表示領域で番組軸方向に配列したものに、各番組情報に関する文字列を記述することによって行い、指標表示手段が、上記小表示領域の少なくとも幅方向一側であって特定放送番組が放送される時間の時間軸に対応する位置に指標を表示するので、小表示領域と指標の関係が明確になるので、ユーザは一見して番組ガイド内の複数の放送番組の個々の時間とそれら相互の関係を容易に把握することができ、番組視聴計画をより一層立て易くなる。

本発明に係る電子番組ガイド表示装置において、番組情報検索手段を、複数の放送番組のうちから、ユーザの所望するジャンルまたはキーワードの番組情報が有る特定放送番組を検出することができ、次の効果を奏する。
つまり、番組が連続して放送されて、それぞれの番組が重ならないチャンネル単位とは異なり、ジャンルやキーワードで抜き出した番組については他のチャンネルにおいて同時に放送される可能性があるために、抜き出された番組の重なり具合や放送される間隔がまちまちであるが、それが直感的に把握しやすくなり、番組の放送スケジュールをイメージしやすくすることが可能となる。

また、本発明に係る電子番組ガイド表示装置において、番組情報検索手段は、複数チャンネルにおける複数の放送番組のうちから、ユーザが所望する属性の番組情報が有る特定放送番組を検出すれば、一つチャンネルのみならず他のチャンネルを含めて放送される番組について、それぞれ放送開始時刻・終了時刻等の放送時間が把握しやすくなり、複数のチャンネルを含めて所望する放送番組の放送スケジュールをイメージしやすくすることが可能となる。

また、本発明にかかる電子番組ガイド表示装置において、番組情報検索手段が、ユーザの調べたいチャンネルおよびその周辺のチャンネルにおける複数の放送番組のうちから、ユーザが所望する属性の番組情報が有る特定放送番組を検出すれば、ユーザの調べたいチャンネルのみならずその周辺のチャンネルについての複数番組について、ユーザが所望する属性の番組情報の有る特定番組を検出でき、ユーザはその好みに応じて周辺のチャンネルの放送番組をもイメージしやすくすることが可能となる。

本発明による電子番組ガイド表示装置を実施するための最良の形態である１実施形態を図１ないし図５に基づいて以下に説明する。

図１は、本発明による電子番組ガイド表示装置の１実施形態として、デジタル放送受信機に組み込まれた電子番組ガイド表示装置の構成を示す機能ブロック図である。
図２は図１の実施形態に係る電子番組ガイド表示装置においての番組情報の画面表示例を示す図である。
図３は同実施形態に係る電子番組ガイド表示装置においての番組情報の画面表示における動作態様のフローチャートである。

また、図４は実施形態に係る電子番組ガイド表示装置においての番組情報の他の画面表示例（変形例１）を示す図であり、図５は同番組情報の更に他の画面表示例（変形例２）を示す図である。

図１に示すように、実施形態の電子番組ガイド表示装置は、デジタル放送受信機によって、無線、あるいは有線の通信回線を介して得られた（または記憶媒体より得られた）デジタルのテレビジョン放送における複数の放送番組の番組情報から番組ガイド（「番組表」とも称する）を作成し、その作成した番組ガイドを表示部画面に表示する装置である。

〔映像情報表示装置〕
実施形態に係るデジタル放送受信機の映像情報表示装置（符号「Ａ」で示す）は、チューナ部１０、多重分離部１１、映像デコード部１２、および表示部１３を有して、映像音声の映像情報を表示部１３画面に表示する。

チューナ部１０は、図示しない通信回線を介して受信されたデジタル多チャンネル放送の信号を復調してベースバンドのビットストリーム信号を生成する。このチューナ部１０より出力されたビットストリーム信号は、多重分離部１１に入力される。

多重分離部１１は、複数の番組の映像情報（音声情報も含んでいる）および番組情報が多重化されているビットストリーム信号から、特定の番組についての映像情報ストリームと番組情報ストリームを分離する。なお、有料番組であれば、ビットストリーム信号に一般的にはスクランブル(scramble）処理をしているので、映像情報と番組情報を抽出できるようにそのビットストリーム信号からスクランブル状態を解除するため、多重分離部１１は、デスクランブル（descramble）処理をも行う。

多重分離部１１よって分離されて出力された映像情報ストリーム（映像・音声ストリーム）は、映像デコード部１２に入力される。また、この多重分離部１１よって分離されて出力された番組情報ストリームは番組情報蓄積部１４に入力され、蓄積される。

映像デコード部１２は、入力された映像情報ストリームを処理して、表示フォーマットに応じた映像信号・音声信号を生成する。

映像デコード部１２から出力した映像信号を表示部１３に供給する。
表示部１３は、映像信号を表示画面に表示するために各種処理を行うものである。
表示部１３は、液晶表示装置（ＴＦＴ）やＣＲＴ画面表示装置、プラズマ表示装置、プロジェクタ表示装置等各種の手段または装置を使用でき、その詳細は省略する。
また、音声信号は、映像デコード部１２から音声発生手段１３ａに入力されて映像信号に対応して発声するようになっている。

〔電子番組ガイド表示装置〕
図１に示すように、デジタル放送受信機に設けられた電子番組ガイド表示装置（符号「Ｂ」で示す）は、上記番組情報蓄積部１４の他、入力部１７、マイコン部１８、番組情報検索部１５、番組ガイド作成部１６、および表示部１３を有している。

入力部１７からのユーザによる指示で電子番組ガイドの表示要求がマイコン部１８に入力され、マイコン部１８は、この番組情報蓄積部１４に入力された番組情報から番組ガイドを表示するために必要なデータを番組情報検索部１５に入力する。

番組情報検索部１５は、マイコン部１８の指令にしたがって入力された番組情報に基づいて容易に番組検索できるように番組情報を加工したり、表示サイズに応じた時間配列を演算したりし、表示すべき番組ガイドのデータを作成する。そして、番組情報検索部１５の出力を番組ガイド作成部１６に入力し、番組ガイド作成部１６において検索した番組情報を表示部１３に表示できるように処理して、その表示部１３に送出する。

マイコン部１８は、中央処理ユニット（ＣＰＵ）とプログラムを記憶する不揮発性メモリ（ＲＯＭ）および揮発性メモリ（ＲＡＭ）を有するマイクロコンピュータからなるものである。

実施形態に係る電子番組ガイド表示装置は、複数の放送番組のうちから、ユーザの所望する属性の番組情報が有る特定放送番組を検索する番組情報検索機能と、番組情報を並べる番組軸と放送時間を示す時間軸との２つの軸を持つ表示部画面のマトリクス上に、上記番組情報検索機能による検索結果の特定放送番組の番組情報を、時間軸方向に放送時間に対応しない長さを持たせ、かつ番組軸に沿って配列して表示する番組情報表示機能と、上記表示部画面のマトリクス上に、上記特定放送番組が放送される時間および放送されない時間同士を区別するための指標を時間軸に対応させて表示する指標表示機能とをＲＯＭに記憶されたプログラムによってＣＰＵおよびＲＡＭが作動して、番組情報および指標を含む番組ガイドを表示部画面に表示することを実現するものである。

以下の具体的な手段によって各機能を達成する。

番組情報検索手段１８ａは、複数の放送番組のうちから、ユーザの所望する属性の番組情報が有る特定放送番組を検索する。
具体的には、入力部１７によってユーザが入力したその所望する番組情報の属性に基づいて、番組情報検索部１５によって番組情報蓄積部１４に蓄積されている番組情報を読み出して検索対象とする。

実施形態において、番組情報は、表示部１３画面の表示領域に表示され、この標示領域には、各番組の番組情報（チャンネル、放送時間、番組タイトル（番組のコメントも含む）等）を表示するそれぞれのエリア（細かく区画された小標示領域）（図２では「エリア２１〜２７」、図４では「エリア４９」、図５では「エリア５１〜５８」と示す）を含んでいる。

また、番組情報検索手段１８ａが複数の放送番組のうちから検索するユーザの所望する属性には、ユーザの所望するジャンルまたはキーワードとする。これによって、ユーザは、その所望するジャンルやキーワードによっての番組情報を複数のチャンネルにおける複数の放送番組から、ユーザが所望する属性の番組情報が有る特定放送番組を検索することができる。この点は、後述する図４に示す変形例１によって説明する。

また、番組情報検索手段１８ａは、ユーザの調べたいチャンネルおよびその周辺のチャンネルにおける複数の放送番組のうちから、ユーザが所望する属性の番組情報が有る特定放送番組を検索することができる。この点は、後述する図５に示す変形例２によって説明する。

番組情報表示手段１８ｂは、番組情報を並べる番組軸と放送時間を示す時間軸との２つの軸を持つ表示部画面のマトリクス上に、上記番組情報検索手段による検索結果の特定放送番組の番組情報を、時間軸方向に放送時間に対応しない長さを持たせ、かつ番組軸に沿って配列して表示する。

実施形態では、図２に一例を示すように、番組情報表示手段１８ｂは、番組情報のうちテキストで示す放送時間（エリア２４）と番組タイトルを並べる番組軸（エリア２５）と放送時間の長さを示す時間軸（エリア２３参照）との２つの軸を持つ表示部１３画面のマトリクス上に、上記番組情報検索部１５によって検索した特定放送番組の番組情報のうちの番組タイトルを、時間軸方向に放送時間に対応しない長さを持たせ、かつ番組軸に沿って配列して表示する（エリア２５）。

また、番組情報表示手段１８ｂは、上記番組情報検索手段による検出結果の特定放送番組の番組情報の表示を、それぞれ時間軸方向に一定の長さで帯状の小表示領域（図２の場合エリア２１〜２５等）に各番組情報に係る文字列を記述することによって行うことができる。具体的には、図２のエリア２５の小表示領域は、１６：００〜１８：００の時間軸範囲に対応する長さになっている。

指標表示手段１８ｃは、上記表示部１３画面のマトリクス上に、上記特定放送番組が放送される時間および放送されない時間同士を区別するための指標を時間軸に対応させて表示することによって、番組情報および指標を含む番組ガイドを表示部画面に表示するようにしたものである。

具体的には、指標表示手段１８ｃは、図２に示すように、上記表示部画面のマトリクス（エリア２１〜２５）上に、上記特定放送番組が放送される時間および放送されない時間同士を区別する台形形状の指標（耳とも称せる）を時間軸（エリア２３）に対応させて表示する。

この図２では、指標の対応は、上記小表示領域のうちの選択した番組のエリア２７が時間軸に応じて左右に沿って１６：：００〜１８：００の範囲で延びて示されるものである。そして、指標の表示態様は、そのエリア２７の幅方向両側の例である上下に特定の放送番組の開始時間が時間軸の時間表示に対応した立ち上がり斜面になり、終了時間が立ち下がり斜面になる台形形状を呈した指標２８を示すようになっている。

本発明では、その他、指標は小表示領域の幅方向両側の表示することに限られず、いずれか一方側にのみ標示することができる。

図２によって、実施形態に係る電子番組ガイドの画面表示例を説明する。

図２に示す電子番組ガイドは、チャンネル番号「ＣＨ１０３」における３月２１日の１６：００から１９：００までの放送番組の番組ガイド（番組表）であり、その時間内に放送される番組の情報を表示するものである。

番組ガイド上部には番組ガイドを表示しているチャンネルである１０３チャンネルの番号を表示するエリア２１がある。また、日付がわかるようにエリア２２に番組ガイドに表示中の日付を表示する。

そして、エリア２３に番組ガイドに表示中の時間軸の目盛を表示する。また、エリア２４に番組情報を並べた番組軸として放送される番組の放送時間を番組情報として並べて表示する。また、エリア２５にエリア２４に並べられた放送時間に続いて放送される番組タイトルを番組情報を表示する。この実施例では、エリア２４に放送時間を表示するための領域を設けているが、番組情報としてエリア２５に含めて表示してもよい。

次に、個別の番組についての例として、１６：３０〜１６：５５に放送される予定の「今日のニュース」について説明する。この番組はエリア２６にこの番組の放送される時間である１６：３０〜１６：５５を表示する。また、エリア２７には番組タイトルの番組情報を表示する。エリア２６、エリア２７はユーザが選択していることがわかるようにするために色を変えている（図２では網掛けで示している）。

そして、この番組が放送される時間である１６：３０〜１６：５５が判別できるように、この番組情報が表示されている上下に時間軸上の対応する時間部分だけ耳状の指標（エリア２８）をつけて表示する。この例では上下に耳状の指標をつけることで時間軸上の対応部分を示しているが、番組情報とともにその放送範囲がわかるようにするものであればその範囲に色を付けたり、番組情報内にブロック表示したりする等してもよい。また、指標は台形形状の耳状が好適であるが、その他の形状、例えば矩形状、図形／記号の繰り返し表示等、種々の形態を取り得る。

図３は、この番組ガイドを表示するための処理のフローチャートを示す。図において各処理ステップは、Ｓ３０〜等と示す。

図３に示すように、まず、ユーザの入力等によって番組ガイド表示要求が発生する（Ｓ３０）と、表示する必要のあるチャンネルと時間を検索して表示部１３の画面（エリア２１、２２、２３）に描画（表示）する（Ｓ３１）。

次いで、番組ガイドに表示する時間に放送される先頭の番組（特定放送番組の先頭のもの）を検索する（Ｓ３２）。

その検索結果の番組の番組情報を番組軸上の先頭に描画する（Ｓ３３）。

検索結果の番組の放送時間から時間軸上に対応する指標の描画範囲を計算して（Ｓ３４）、番組情報領域の上下にその指標を描画する（Ｓ３５）。

次いで、その検索結果の番組の終了時間が表示中の時間軸の表示範囲内か否かを判断する（Ｓ３６）。

もしもその検索結果の番組の終了時間が表示中の時間軸を超えていた場合は（Ｓ３６：Ｎｏ）、番組ガイドに表示する必要がある番組は最後になっているため、番組ガイドの表示処理を終了する（Ｓ３９）。

一方、検索結果の番組の終了時間が表示中の時間軸を超えていない場合は（Ｓ３６：Ｙｅｓ）、検索結果の番組が、表示領域内の（エリア２５で表示可能な）番組数を超えるか否かを判断する（Ｓ３７）。番組数を超えている場合は（Ｓ３７：Ｙｅｓ）、番組ガイドの表示処理を終了する（Ｓ３９）。一方、番組数を超えていない場合は（Ｓ３７：Ｎｏ）、次の番組を検索する必要があるため、次の番組を検索するための開始時間を前の番組の終了時間に変更する（Ｓ３８）。

そして、再び表示するべき番組を検索するために番組情報検索処理に戻り（Ｓ３２）、Ｓ３２〜Ｓ３８の処理を、表示するべき番組がなくなるまで繰り返す。

なお、その他、Ｓ３７の処理を、検索結果の番組が、表示領域内の（エリア２５で表示可能な）最後の番組か否かを判断することによって行い、最後であれば（Ｓ３７：Ｙｅｓ）、番組ガイドの表示処理を終了し（Ｓ３９）一方、最後の番組でないならば次の番組を検索するため、次の番組を検索するための開始時間を前の番組の終了時間に変更する（Ｓ３８）との処理を行うことができる。

図３に示す上述した処理フローは、図１に示す番組情報検索部１５と番組ガイド作成部１６で実行されるものとして記述した。

ただ、図３の処理フローがマイコン部１６の番組情報検索手段１８ａ、番組情報表示手段１８ｂ、指標表示手段１８ｃの指令によって、番組情報検索部１５と番組ガイド作成部１６で実行されることに代えて、番組情報検索部１５のみで実行されるように機能分担を変更しても良い。
要は、番組情報蓄積部１４から必要情報を取得して、図２、図４又は図５の番組ガイドを表示部１３に表示できるように情報を処理加工する機能を奏するものであれば良い。

図４は、上記実施形態に係る電子番組ガイドの他の画面表示例（変形例１）を示す。

図４に示す電子番組ガイドは番組情報に含まれるジャンル情報からユーザの要求するジャンルの番組のみを抜き出して表示する番組ガイドであり、「ニュース／報道」ジャンルにおける３月２１日の１６：００から１９：００までに放送される番組の情報を表示しているものである。

図４の例では特定ジャンルの番組情報を持つ番組を抜き出す番組ガイドを用いているが、番組の重ならないチャンネル単位ではなく、複数チャンネルの番組からジャンルやキーワードで抜き出した番組のように、特定のチャンネルだけでは無く、その他のチャンネルにおいて同時に放送される可能性がある番組を表示する番組ガイドであってもよい。

図４に示すように、番組ガイド上部には番組ガイドを表示しているジャンルである「ニュース／報道」を表示するエリア４１がある。

また、日付がわかるようにエリア４２に番組ガイドに表示中の日付を表示する。

そして、エリア４３に番組ガイドに表示中の時間軸の目盛を表示する。

また、エリア４４に番組タイトルを並べた番組軸として、放送される番組の放送チャンネルおよび放送時間を並べて表示する。

また、エリア４５にエリア４４に並べられた放送時間に続いて放送される番組の番組情報を表示する。

図４の例では、エリア４４に放送チャンネルと放送時間を表示するための領域を設けているが放送チャンネルと放送時間を番組情報としてエリア４５に含めて表示してもよい。

次に、個別の番組についての例として、チャンネル１０３において１６：３０〜１６：５５に放送される予定の「今日のニュース」について説明する。

この番組はエリア４６にこの番組の放送されるチャンネルである１０３ｃｈを表示する。

また、エリア４７に放送される時間である１６：３０〜１６：５５を表示する。

また、エリア４８には番組情報を表示する。エリア４６、エリア４７、エリア４８はユーザが選択していることがわかるようにするために色を変えている。

そして、この番組が放送される時間である１６：３０〜１６：５５が判別できるように、この番組情報が表示されている上下に時間軸上の対応する時間部分だけ指標（耳）（エリア４９）を付けて表示する。

この例では上下に指標を付けることで時間軸上の対応部分を示しているが、番組情報とともにその放送範囲がわかるようにするものであればその範囲に色を付けたり、番組情報内にブロック表示したりする等してもよい。

図５は、上記実施形態に係る電子番組ガイドの他の画面表示例（変形例２）を示す。

図５に示す電子番組ガイドはチャンネル番号１０３ｃｈ、２４０ｃｈ、３３３ｃｈの３月２１日の１６：００から１９：００までに放送される番組の情報を表示していることを示す。

番組ガイド上部には、番組ガイドにおいて現在選択しているチャンネル番号１０３ｃｈを表示するエリア５１があり、現在選択している番組の省略されていない番組情報を表示するエリア５２がある。また、表示している番組ガイドの日付がわかるようにエリア５３に番組ガイドに表示中の日付を表示する。

そして、エリア５４に番組ガイドに表示中の時間軸の目盛を表示する。

また、エリア５５に番組ガイドに表示しているチャンネル番号を表示する。エリア５６に、それぞれの番組を表示する。

ここで実際の番組を取り上げて番組の表示の仕方を説明する。

ユーザが選択している番組をエリア５７とした時に、その番組の省略されていない番組情報をエリア５２に表示する。

次に、この番組が放送されるチャンネル１０３ｃｈでは１７時台に放送される番組は３番組あるため、チャンネル１０３ｃｈの１７時台のブロック（エリア５８）内に図２のエリア２５に表示するのと同じように３番組分の番組情報を表示する。
すると、マトリクス上に番組情報を表示する領域を従来の番組ガイドのように放送時間に合わせるのではなく、時間軸上で１時間分の幅をもたせて番組情報を表示することができる。勿論、番組情報の詳細は、別のエリア５２に表示して、ユーザの利便を図っている。

ここで、番組情報の表示領域を時間軸上で１時間分としたが、例えば３番組分に固定した放送時間を、番組情報を表示する領域のサイズとするとしてもよい。

なお、本発明の電子番組ガイド表示装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。

例えば、番組情報を表示する表示領域は、図２に示す画面表示のように、エリア２３の横方向の時間軸に沿ってエリア２４、２５のように画面の横方向に向いて、縦方向の番組軸に配列していたが、この他、時間軸を縦方向にし、番組軸を横方向にする等、各軸の方向を種々に変形実施することができる。

本発明による電子番組ガイド表示装置の実施形態の一例として、デジタル放送受信機に組み込まれた電子番組ガイド表示装置の構成を示す機能ブロック図である。 図１の電子番組ガイド表示装置においての番組情報の画面表示例を示す図である。 同実施形態に係る電子番組ガイド表示装置においての番組情報の画面表示における動作態様のフローチャートである。 同実施形態に係る電子番組ガイド表示装置においての番組情報の他の画面表示例（変形例１）を示す図である。 同番組情報の更に他の画面表示例（変形例２）を示す図である。 従来の番組ガイド表示装置の表示例を示す図である。

符号の説明

１０ チューナ部
１１ 多重分離部
１２ 映像デコード部
１３ 表示部
１４ 番組情報蓄積部
１５ 番組情報検索部
１６ 番組ガイド作成部
１７ 入力部
１８ マイコン部
１８ａ 番組情報検索手段
１８ｂ 番組情報表示手段
１８ｃ 指標表示手段
２１、５１ 表示チャンネル番号の表示用のエリア
２２、４２、５３ 表示開始日付の表示用のエリア
２３、４３、５４ 表示時間軸表示用のエリア
２４、４４ 表示番組軸表示用のエリア
２５、４５、５６ 番組情報表示用のエリア
２６、４７ 選択した番組放送時間の表示用のエリア
２７、４８、５７ 選択した番組情報の表示用のエリア
２８、４９ 選択した番組放送時間（指標）の表示用のエリア
４１ ジャンル種別の表示用のエリア
４６ 選択した番組放送チャンネル番号の表示用のエリア
５２ 選択番組詳細情報の表示用のエリア

Claims (4)

1. 無線、あるいは有線の通信回線を介して得られた、または記憶媒体より得られた、複数の放送番組の番組情報から番組ガイドを作成し、その作成した番組ガイドを表示部画面に表示する装置において、
   複数の放送番組のうちから、ユーザの所望する属性の番組情報が有る特定放送番組を検索する番組情報検索手段と、
   番組情報を並べる番組軸と放送時間を示す時間軸との２つの軸を持つ表示部画面のマトリクス上に、上記番組情報検索手段による検索結果の特定放送番組の番組情報を、時間軸方向に放送時間に対応しない長さを持たせ、かつ番組軸に沿って配列して表示する番組情報表示手段と、
   上記表示部画面のマトリクス上に、上記特定放送番組が放送される時間および放送されない時間同士を区別するための指標を時間軸に対応させて表示する指標表示手段とを備えて、
   番組情報および指標を含む番組ガイドを表示部画面に表示するようにし、
   番組情報表示手段は、上記番組情報検索手段による検出結果の特定放送番組の番組情報の表示を、それぞれ時間軸方向に一定の長さで帯状の小表示領域に各番組情報に係る文字列を記述することによって行い、
   指標表示手段は、上記小表示領域の少なくとも幅方向一側であって特定放送番組が放送される時間の時間軸に対応する位置に指標を表示することを特徴とする電子番組ガイド表示装置。
2. 番組情報検索手段は、複数の放送番組のうちから、ユーザの所望するジャンルまたはキーワードの番組情報が有る特定放送番組を検索することを特徴とする請求項１に記載の電子番組ガイド表示装置。
3. 番組情報検索手段は、複数チャンネルにおける複数の放送番組のうちから、ユーザが所望する属性の番組情報が有る特定放送番組を検索することを特徴とする請求項１に記載の電子番組ガイド表示装置。
4. 番組情報検索手段は、ユーザの調べたいチャンネルおよびその周辺のチャンネルにおける複数の放送番組のうちから、ユーザが所望する属性の番組情報が有る特定放送番組を検索することを特徴とする請求項３に記載の電子番組ガイド表示装置。

Images