JP4596382B2 - 防水コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の雄コンタクト及び雌コンタクトごとに防水を施した(以下、単極防水という)電気コネクタの分野に属し、特にコンパクト性及び防水性を向上させた防水コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、防水コネクタとして、受入凹部を有する凹形ハウジングと、この受入凹部に先端が挿入される凸形ハウジングとを備え、一方のハウジングに二以上の雄コンタクトを設けると共に他方のハウジングに上記各雄コンタクトに対応する雌コンタクトを設け、両ハウジングの嵌合により対応する雄コンタクトと雌コンタクトをそれぞれ接続すると共に、凹形ハウジングの底壁と凸形ハウジングの先端との間に全てのコンタクトを囲むように環状のシール部材を装着することで凹形ハウジングと凸形ハウジングの嵌合部において全てのコンタクトについて一括して防水を施し、さらにコンタクトのバレルに接続されたワイヤハーネスにシール部材が外装されることでワイヤハーネス側においてコンタクトごとに防水を施すようにしたものが公知である(例えば特開平7−14635号公報、特開平7−288150号公報を参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような防水コネクタでは、上記ワイヤハーネス群のうち、たとえ一部のワイヤハーネスであっても他端側が防水されていないときには、この非防水の他端側から侵入した水が毛細管現象によりワイヤハーネスを介して上記防水コネクタの内部に入り、内部のコンタクト等に侵入してしまう。
【0004】
このような不具合を回避するには、ハウジングの嵌合部で環状のシール部材により一括防水を施すのではなく、一対の雄コンタクト及び雌コンタクトごとに個別にシール部材を設けて単極防水を行うことが必要である。それには、例えば、図9に示すように、凸形ハウジング101の先端に収容室102を形成して雌コンタクト103を収容し、この収容室102の開口部の周囲をハウジング先端面から立ち上げて突起104を形成し、これらの突起104に被さり且つ周縁部が凸形ハウジング先端に被さるシール部材105を設けると共に、凹形ハウジング106の底壁にシール部材105を貫通する雄コンタクト107を突出させて設け、この雄コンタクト107の周囲を凹形ハウジング106の底面から凹陥させ、この凹陥部108に、上記シール部材105を被せた突起104を嵌合することで単極防水を行うことが考えられる。
【0005】
ところが、このようにすれば、突起104に圧接するシールリップ105aがシール部材105の裏面にあり、凹形ハウジング106に圧接するシールリップ105bがシール部材105の表面にあるので、隣り合う突起104の間でシール部材105が折り返されて二重となり、雄コンタクト107のピッチ及び雌コンタクト103のピッチが大きくなってコネクタをコンパクトにすることができない。また、突起104にシール部材105を被せてシールリップ105bのあるシール面を露出させた状態で、これらを凹形ハウジング106の凹陥部108に嵌合するので、シール面にゴミが付着したり傷が付くことに注意して嵌合作業を行う必要があり、手間がかかり、作業性が低下することになる。
【0006】
本発明はこのような点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、雄コンタクト側と雌コンタクト側とにそれぞれ突起を設け、両突起に被さるシール部材でこれらの突起の外周壁をシールすることにより、単極防水を行うと共に、シール面を共通化して雄コンタクト及び雌コンタクトのピッチ縮小によるコネクタのコンパクト化を実現し、且つシール面を露出させないようにして、ハウジングの嵌合作業を容易に行える防水コネクタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の防水コネクタは、受入凹部を有する凹形ハウジングと、この受入凹部に先端が挿入される凸形ハウジングと、上記凹形ハウジングの底壁と上記凸形ハウジングの先端との間に配設されるシール部材とを備え、上記凹形ハウジング底壁及び上記凸形ハウジング先端のうちいずれか一方に、二以上の雄コンタクトを突出させて設け、他方に上記雄コンタクトがそれぞれ嵌入される二以上の受入孔を開口し且つこれらの受入孔にそれぞれ連通するよう内方に二以上の雌コンタクトをそれぞれ収容すると共に、上記シール部材には、二以上の貫通孔が形成されており、上記各雄コンタクト及び上記各受入孔の周囲を上記凹形ハウジング底面及び上記凸形ハウジング先端面からそれぞれ立ち上げて上記シール部材の上記各貫通孔両側からそれぞれ嵌入する突起を形成し、上記シール部材における上記各貫通孔の内周壁に、雄コンタクト側の上記各突起及びこれに対応する受入孔側の上記各突起の外周壁にそれぞれ全周にわたって圧接する環状のシールリップを設けたことを特徴としている。
【0008】
この防水コネクタでは、凸形ハウジング又は凹形ハウジングのうちいずれか一方にシール部材を取り付けて他方のハウジングに取り付ければハウジングが接続され、単極防水が行われる。その場合、雄コンタクト側のシールリップと雌コンタクト側のシールリップが、共にシール部材を貫通する貫通孔の内周壁に設けられるので、シール部材における貫通孔のピッチを可及的に詰めることが可能となり、雄コンタクト及び雌コンタクトのピッチ縮小によるコネクタのコンパクト化が実現される。また、シール面となるシール部材の内周壁が露出していないので、ハウジングの嵌合作業においてシール面へのゴミの付着及びシ−ル面の損傷などを気にする必要がなくなり、作業が容易となる。
【0009】
請求項2の防水コネクタは、請求項1の構成において、突起が円柱形であり、シールリップの内縁部がこれに対応した円環状である。
【0010】
このようにすれば、突起及びシール部材にかかる圧力が周方向に均一になり、全体としてシール性が高められる。
【0011】
請求項3の防水コネクタは、請求項1又は2の構成において、シールリップが、全ての雄コンタクト側の突起及び全ての受入孔側の突起に対応して設けられている。
【0012】
このようにすれば、対応関係のないコンタクト間を流れようとする水が二重にシールされるので、シ−ル性が高められる。
【0013】
請求項4の防水コネクタは、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の防水コネクタにおいて、雌コンタクトにランスが形成され、凸形ハウジング又は凹形ハウジングに上記ランスを係止する段差部が形成されている。
【0014】
これは、いわゆるコンタクト・ランスを採用することであるが、このようにすれば、雌コンタクトの収容室にランスを設けないことで収容室の断面形状を小さくでき、型抜けの関係から突起の断面形状を小さくできて、シール部材における貫通孔のピッチを更に詰めることで雄コンタクト及び雌コンタクトのピッチ縮小によるコネクタのコンパクト化が進む。
【0015】
請求項5の防水コネクタは、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の防水コネクタにおいて、凸形ハウジング又は凹形ハウジングにランスが設けられ、雌コンタクトに上記ランスを係止する段差部が形成されている。
【0016】
これは、いわゆるハウジング・ランスを採用することであるが、このようにすれば、剛性の高いランスを設定することができて、雌コンタクトを保持するのに高い保持力が得られる上、ランスが変形しにくい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図3及び図4は第1の実施形態に係る防水コネクタを示す。これらの図において、10は受入凹部11を有する凹形ハウジング、20は上記受入凹部11に先端21が挿入される凸形ハウジング、30は凹形ハウジング10の底壁12と凸形ハウジング20の先端21との間に配設されるシール部材である。凹形ハウジング10は略箱形に形成されており、一面が開口することで内部に受入凹部11が凹陥形成されている。凸形ハウジング20の先端21は凹形ハウジング10の受入凹部11に対応する形状に形成されている。凸形ハウジング20には、その先端21を取り囲むように有底筒形のフード28が設けられており、凹形ハウジング10の外壁に嵌合するようになっているが、本発明はフード28を設けない実施形態も含む。凹形ハウジング10の外壁には山形の係合部17が突設され、凸形ハウジング20の外壁には凹形ハウジング10への嵌合方向に向かって延びるアーム27が設けられ、凸形ハウジング20が凹形ハウジング10に嵌合するとアーム27の先端のフックが係合部17に掛かって両ハウジング10、20が外れないようにロックするようになっている。本発明は、このようなロック機構を備えていない実施形態も含む。シール部材30は可撓性を有する材料で形成され、凹形ハウジング10に凸形ハウジング20が嵌合したときに凹形ハウジング10の底面12aと、凸形ハウジング20の先端面21aと、受入凹部11とに囲まれた空間に対応した形状に形成されており、この実施形態では略直方体に形成されている。
【0018】
図1及び図2に示すように、上記凹形ハウジング10の底壁12には、シール部材30を貫通する二以上の雄コンタクト40が突出して設けられている。すなわち、雄コンタクト40は凹形ハウジング10を貫通してこれに固定されており、先端が底壁12から相手側のハウジング20に向かって突出すると共に、基端が底壁12から反対側へ突出してソルダーテイルとなっている。一方、凸形ハウジング20の先端21には、上記各雄コンタクト40がそれぞれ嵌入される二以上の受入孔22が開口している。また、この先端21には受入孔22にそれぞれ連通するよう内方に二以上の雌コンタクト50を収容している。すなわち、先端21の内部には受入孔22に連通するよう収容室23が形成され、この収容室23に雌コンタクト50が収容されている。
【0019】
図1、図2、図5〜図7に示すように、各雄コンタクト40の周囲が凹形ハウジング10の底面12aから立ち上がってシール部材30に嵌入する突起15を形成している。また、各受入孔22の周囲が凸形ハウジング20の先端面21aから立ち上がってシール部材30に嵌入する突起25を形成している。そのために、上記シール部材30には、雄コンタクト側の突起15とこれに対応する受入孔側の突起25が両側から嵌入される二以上の貫通孔31が形成されている。
【0020】
上記シール部材30には、雄コンタクト側の突起15及びこれに対応する受入孔側の突起25の各外周壁15a、25aにそれぞれ全周にわたって圧接する環状のシールリップ31b、31cが設けられている。すなわち、貫通孔31の一端側における内周壁31aには環状のシールリップ31bが半径方向に突出して設けられており、このシールリップ31bが突起15の外周壁15aに圧接している。また、貫通孔31の他端側における内周壁31aには環状のシールリップ31cが半径方向に突出して設けられており、このシールリップ31bが突起25の外周壁25aに圧接している。この実施形態では雄コンタクト側の突起15に対応して二本のシールリップ31bを設けると共に、雌コンタクト側の突起25に対応して二本のシールリップ31cを設けている。しかし、一つの貫通孔31にシールリップ31b、31cを設けるときには、雄コンタクト側の突起15に対応して少なくとも一本のシールリップ31bを設けると共に、雌コンタクト側の突起25に対応して少なくとも一本のシールリップ31cを設ければよい。
【0021】
上記突起15、25は円柱形に形成されており、シールリップ31b、31cの内縁部はこれに対応した円環状に形成されている。
【0022】
また、シールリップ31b、31cは、全ての雄コンタクト側の突起15及び全ての受入孔側の突起25に対応して設けられている。
【0023】
この実施形態では、雌コンタクト50の凸形ハウジング20への保持をコンタクト・ランスで行っている。すなわち、上記雌コンタクト50には、その底壁の一部を外方へ切り起こし、又は段付き加工などすることでランス51が形成され、凸形ハウジング20には上記ランス51を係止する段差部26が形成されている。このランス51は、雌コンタクト50の収容室23への挿入方向前方に向かっては緩やかに傾斜して底面へと連なり、後方に向かっては階段状に高さが変化している。段差部26は、上記挿入方向前方に向かって収容室23の断面が拡大するように高さが変化している。そして、雌コンタクト50がランス51を撓ませて収容室23の所定位置まで入ると、雌コンタクト50のランス51が復元して凸形ハウジング20の段差部26に嵌まり、これによって凸形ハウジング20に雌コンタクト50が保持される。雌コンタクト50のバレルにはワイヤハーネス60が接続されている。そして、ワイヤハーネス60からバレルにかけて、可撓性を有する材料で形成された筒形のシール部材70が外装され、このシール部材70により収納室23が外部から防水されている。
【0024】
従って、上記第1実施形態の防水コネクタは、凸形ハウジング20又は凹形ハウジング10のうちいずれか一方にシール部材30を取り付けて他方のハウジングに取り付ければハウジング10、20が接続され、単極防水を行うことができる。すなわち、ワイヤハーネス60から防水コネクタの内部へ侵入した水や、雄コンタクト40と凹形ハウジング10との間から防水コネクタの内部へ侵入した水は、雌コンタクト側の突起15と受入孔側の突起25との間に至っても、シールリップ31b、31cに阻まれて周辺の雄コンタクト40や雌コンタクト50にまで侵入することがない。その場合、雄コンタクト側のシールリップ31b及び雌コンタクト側のシールリップ31cが、共にシール部材30を貫通する貫通孔31の内周壁31aに設けられるので、図9の比較例に較べてシール部材30における貫通孔31のピッチを可及的に詰めることが可能となる。そのため、雄コンタクト40のピッチ及び雌コンタクト50のピッチを縮小することができ、コネクタのコンパクト化が実現される。また、シール面となるシール部材30の内周壁31aが露出していないので、ハウジング10、20の嵌合作業においてシール面へのゴミの付着及びシ−ル面の損傷などを気にする必要がなくなり、作業が容易となる。
【0025】
本発明は、突起15、25を楕円柱形、角筒形など任意の形状に形成し、シールリップ31bの内縁部をこれに対応した形状とした実施形態を含むが、上記実施形態のように突起15、25を円柱形に形成し、シールリップ31bの内縁部をこれに対応した円環状に形成したときには、突起15、25及びシール部材30にかかる圧力が周方向に均一になり、全体としてシール性が高められる。
【0026】
本発明は、少なくとも一対の雄コンタクト及び雌コンタクトを備えた防水コクタに対して適用することができる。そして、そのような防水コネクタにおいて、シール部材に、少なくとも一対の雄コンタクト側の突起及びこれに対応する受入孔側の突起の各外周壁にそれぞれ全周にわたって圧接する環状のシールリップを設けた実施形態を含む。しかし、上記第1実施形態のように、シールリップ31b、31cが、全ての雄コンタクト側の突起15及び全ての受入孔側の突起25に対応して設けられているときには、対応関係のないコンタクト間を流れようとする水が二重にシールされるので、シ−ル性が高められる。
【0027】
上記実施形態ではコンタクト・ランスを採用したので、雌コンタクト50の収容室23にランスを設けないことで収容室23の断面形状を小さくでき、型抜けの関係から突起15、25の断面形状を小さくすることができる。そのため、シール部材30における貫通孔31のピッチを更に詰めることができ、雄コンタクト40のピッチ及び雌コンタクト50のピッチを縮小することができ、コネクタを更にコンパクト化することができる。
【0028】
図8は第2の実施形態を示す。ここでは第1実施形態の部材と同一機能を発揮する部材には同一符号を付してその説明を省略する。第1実施形態では、雌コンタクト50の凸形ハウジング20への保持をコンタクト・ランスで行ったが、この第2実施形態では、この保持をハウジング・ランスで行っている。すなわち、凸形ハウジング20にランス26’が設けられ、雌コンタクト50に上記ランス26’を係止する段差部51’が形成されている。ランス26’は収容室23の側方に連通して形成された部屋に配置され、当該ランス26’の凸形ハウジング20への連結部の可撓性により収容室23に向かって弾性的に付勢されている。そして、雌コンタクト50がランス26’を乗り越えて収容室23の所定位置まで入ると、ランス26’が復元して雌コンタクト50の段差部51’に嵌まり、これによって凸形ハウジング20に雌コンタクト50が保持される。
【0029】
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の作用及び効果が得られるが、ハウジング・ランスを採用したので、剛性の高いランス26’を設定することができて、凸形ハウジング20で雌コンタクト50を保持するのに高い保持力が得られる上、ランス26’が変形しにくい。
【0030】
以上の実施形態では、雄コンタクト40の基端をソルダーテイルとし、雌コンタクト50のバレルにワイヤハーネスを接続した。しかし、本発明は、雄コンタクトの基端にバレルを設けてワイヤハーネスを接続するようにした実施形態、雌コンタクトをハウジングに固定して基端をソルダーテイルとした実施形態を含み、これらの実施形態においても本発明を適用することで同様の作用及び効果が得られる。また、以上の実施形態では、凹形ハウジング底壁12にシール部材30を貫通する二以上の雄コンタクト40を突出させて設け、凸形ハウジング先端21に受入孔22を開口し且つこの受入孔22に連通するよう内方に雌コンタクト50を収容した。しかし、本発明は、逆に凸形ハウジング先端にシール部材を貫通する二以上の雄コンタクトを突出させて設け、凹形ハウジング底壁に雄コンタクトが嵌入される受入孔を開口し且つこの受入孔に連通するよう内方に雌コンタクトを収容した変形の実施形態を含む。そのときでも、各雄コンタクト及び各受入孔の周囲を凹形ハウジング底面及び凸形ハウジング先端面からそれぞれ立ち上げてシール部材の各貫通孔両側からそれぞれ嵌入する突起を形成し、上記シール部材における上記各貫通孔の内周壁に、雄コンタクト側の突起及びこれに対応する受入孔側の突起の外周壁にそれぞれ全周にわたって圧接する環状のシールリップを設ける。この変形の実施形態にコンタクト・ランスを適用するときには雌コンタクトにランスを形成すると共に、凹形ハウジングに上記ランスを係止する段差部を形成する。また、ハウジング・ランスを適用するときには凹形ハウジングにランスを設けると共に、雌コンタクトに上記ランスを係止する段差部を形成する。このような変形の実施形態でも上記実施形態と同様の作用及び効果が得られる。本発明は、以上説明した実施形態の特徴を適宜に組み合わせた実施形態を全て含むものである。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の防水コネクタは、雄コンタクト側と雌コンタクト側に突起を設け、両突起に被さるシール部材でこれらの突起の外周壁をシールしたので、単極防水を行うことができると共に、シール面が共通化され、シール部材における貫通孔のピッチを可及的に詰めることで雄コンタクト及び雌コンタクトのピッチ縮小によるコネクタのコンパクト化を実現することができ、しかもシール面となるシール部材の内周壁が露出していないので、嵌合作業を容易にして防水性を高めることができる。
【0032】
請求項2のようにすれば、突起及びシール部材にかかる圧力が周方向に均一になり、防水性を高めることができる。
【0033】
請求項3のようにすれば、対応関係のないコンタクト間を流れようとする水が二重にシールされるので、シ−ル性を高めることができる。
【0034】
請求項4のようにコンタクト・ランスを採用すれば、収容室の断面形状を小さくでき、型抜けの関係から突起の断面形状を小さくできて、シール部材における貫通孔のピッチを更に詰めることで更に雄コンタクト及び雌コンタクトのピッチ縮小により更にコネクタをコンパクト化することができる。
【0035】
請求項5のようにハウジング・ランスを採用すれば、剛性の高いランスを設定することができて、雌コンタクトを保持するのに高い保持力が得られる上、ランスが変形しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る防水コネクタの縦断面図である。
【図2】 図1における要部拡大図である。
【図3】 第1実施形態の防水コネクタの斜視図である。
【図4】 第1実施形態の防水コネクタの分解斜視図である。
【図5】 第1実施形態の凹形ハウジングを凸形ハウジングとの嵌合面からみた拡大図である。
【図6】 第1実施形態の凸形ハウジングを凹形ハウジングとの嵌合面からみた拡大図である。
【図7】 第1実施形態のシール部材を示し、(a)は貫通孔の貫通方向からみた拡大図、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。
【図8】 ハウジング・ランスを採用した第2実施形態における図2相当図である。
【図9】 比較例の図2相当図である。
【符号の説明】
10 凹形ハウジング
11 受入凹部
12 底壁
12a 底面
15 突起
15a 外周壁
20 凸形ハウジング
21 先端
21a 先端面
22 受入孔
25 突起
25a 外周壁
26 段差部
30 シール部材
31 貫通孔
31a 内周壁
31b シールリップ
31c シールリップ
40 雄コンタクト
50 雌コンタクト
51 ランス
26’ ランス
51’ 段差部

Claims (5)

  1. 受入凹部を有する凹形ハウジングと、この受入凹部に先端が挿入される凸形ハウジングと、上記凹形ハウジングの底壁と上記凸形ハウジングの先端との間に配設されるシール部材とを備え、
    上記凹形ハウジング底壁及び上記凸形ハウジング先端のうちいずれか一方に、二以上の雄コンタクトを突出させて設け、
    他方に上記雄コンタクトがそれぞれ嵌入される二以上の受入孔を開口し且つこれらの受入孔にそれぞれ連通するよう内方に二以上の雌コンタクトをそれぞれ収容すると共に、
    上記シール部材には、二以上の貫通孔が形成されており、
    上記各雄コンタクト及び上記各受入孔の周囲を上記凹形ハウジング底面及び上記凸形ハウジング先端面からそれぞれ立ち上げて上記シール部材の上記各貫通孔両側からそれぞれ嵌入する突起を形成し、
    上記シール部材における上記各貫通孔の内周壁に、雄コンタクト側の上記各突起及びこれに対応する受入孔側の上記各突起の外周壁にそれぞれ全周にわたって圧接する環状のシールリップを設けたことを特徴とする防水コネクタ。
  2. 突起が円柱形であり、シールリップの内縁部がこれに対応した円環状である請求項1記載の防水コネクタ。
  3. シールリップが、全ての雄コンタクト側の突起及び全ての受入孔側の突起に対応して設けられている請求項1又は2に記載の防水コネクタ。
  4. 雌コンタクトにランスが形成され、凸形ハウジング又は凹形ハウジングに上記ランスを係止する段差部が形成されている請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の防水コネクタ。
  5. 凸形ハウジング又は凹形ハウジングにランスが設けられ、雌コンタクトに上記ランスを係止する段差部が形成されている請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の防水コネクタ。
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