JP4595578B2 - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷データに基づいて印刷を行う印刷装置等に関し、特に、印刷データの並べ替えを高速かつ効率的に行なうことのできる印刷装置等に関する。
従来、インクジェットプリンタなどの印刷装置においては、インクを吐出する複数のノズルを有するヘッド部が印刷媒体上を走査しながら印刷を実施していく。このヘッド部の走査方向を、通常、主走査方向と呼び、また、それとは直交する印刷媒体が動く方向を副走査方向と呼ぶ。かかるプリンタでは、一般に、同色のインクを吐出する複数のノズルは、前記ヘッド部において副走査方向に並んでおり、一方、印刷対象の印刷データは印刷装置等における画像処理の過程において、主走査方向に順番に並んでいる。ヘッド部では、前述したようなノズルの配置により主走査方向に移動しながらインクを吐出していくので、ヘッド部に必要な印刷データの順番は、上記画像処理の過程での順番と異なる。従って、印刷装置においては、ヘッド部に印刷データを出力する前にデータの並べ替えの処理を行なっている。
下記特許文献1には、かかるデータの並べ替え処理について一例が示されている。
特開2004−122594号公報
前述のよう印刷装置においては、通常、前記画像処理を高速に行うために、処理過程の印刷データを格納するメモリと各処理部とは幅の広い高速なローカルバス(データバス)でつながれている。そして、前記メモリに格納される画像処理後の印刷データは、最終的に、前記高速なバスを介して、ヘッド部へのデータ出力を行なう出力部に転送され、その後、印刷データは適切な順番でヘッド部に出力されてヘッド部における印刷が実行される。
このような場合に、上記出力部を構成する回路内のバス幅が前記ローカルバスと等しければ、言い換えれば、上記出力部で一度に扱えるデータ量がローカルバスによる一回の転送量と等しければ、前述したデータの並べ替え処理のために特別な手段を設けなくても、出力部においてヘッド部における適正な順番に並べ替えることは比較的容易に行うことができる。しかし、この場合には、出力部の装置規模がその処理のためだけに大きくなってしまい効率的でなく好ましくない。
一方、上記出力部の回路のバス幅がローカルバスよりも小さい場合には、出力部に印刷データを転送する前に一定のデータの並べ替えが必要になる。上記特許文献1には、この並べ替え処理について、一つの考え方が示されているものの具体的な装置構成や処理手順については記述されていない。かかる出力部へ転送する前の並べ替え処理については、特別な工夫をしない限り、その処理用の装置規模が大きいものになってしまうか、又は、処理に時間がかかることとなってしまう。
そこで、本発明の目的は、印刷データの並び順を主走査方向から副走査方向に並べ替えて印刷を行なう印刷装置であって、装置規模を大きくすることなく、高速に前記印刷データの並べ替えを行うことが可能な印刷装置等を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、印刷データを所定の順番で印字手段に出力して印刷を行なう印刷装置が、前記印字手段が走査する走査方向に並んだ第一印刷データと、当該第一印刷データを単位データ毎に並べ替えた第二印刷データを記憶するメモリと、前記メモリとのデータ転送を可能とする前記単位データ幅よりも大きいバス幅を有するバスと、前記第一印刷データから前記第二印刷データを生成する並べ替え手段であって、前記バスの幅よりも小さい幅の複数のデータバッファと、前記バスを介して、前記メモリから、連続する複数の単位データを含む前記第一印刷データの転送を複数回受け、当該転送の度に、転送される前記第一印刷データに含まれる単位データの順番をずらして、当該各単位データを前記各データバッファに振り分けて格納し、前記各データバッファから、それぞれ、前記格納された単位データを一つずつ読み出して複数の単位データを含む返信データとし、当該返信データを前記バスを介して前記メモリに送信する、複数回の返信処理を、当該処理の度に、前記返信データに含まれる単位データの順番をずらして実行して、前記第二印刷データを生成するローテーション処理部と、を備える並べ替え手段と、前記メモリの第二印刷データを前記バスを介して受け取り、前記印字手段に出力する所定の順番の印刷データとして、前記印字手段に出力する、前記単位データの単位で処理を実行する出力手段とを有することである。
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、前記ローテーション処理部が受ける複数回の第一印刷データの転送が、転送毎に前記メモリ上において一定間隔離れたアドレスから行なわれ、前記ローテーション処理部が行なう複数回の返信処理が、返信毎に前記メモリ上において一定間隔離れたアドレスに対して行なわれることを特徴とする。
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、前記ローテーション処理部が前記転送を受ける度に行なう、各単位データの各データバッファへの格納が、各データバッファの同一アドレスに対して行なわれ、前記ローテーション処理部が行なう前記返信処理の度に行なわれる、各データバッファからの単位データの読み出しが、データバッファ毎に異なるアドレスから行なわれることを特徴とする。
更に、上記の発明において、好ましい態様は、前記ローテーション処理部への1回の転送で転送される第一印刷データが含む単位データの数と、前記データバッファの数と、前記ローテーション処理部への転送回数とが同じであることを特徴とする。
また、上記の発明において、別の態様は、前記ローテーション処理部への1回の転送で転送される第一印刷データが含む単位データの数と、前記データバッファの数とが同じであって、当該数をN(Nは整数)とするときに前記ローテーション処理部への転送回数がNの整数倍であることを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、印刷データを所定の順番で印字手段に出力して印刷を行なう印刷方法が、前記印字手段が走査する走査方向に並んだ第一印刷データと、当該第一印刷データを単位データ毎に並べ替えた第二印刷データを記憶するメモリと、前記メモリとのデータ転送を可能とする前記単位データ幅よりも大きいバス幅を有するバスと、前記バスの幅よりも小さい幅の複数のデータバッファと、前記メモリの第二印刷データを前記バスを介して受け取り、前記印字手段に出力する所定の順番の印刷データとして、前記印字手段に出力する、前記単位データの単位で処理を実行する出力手段とを備える印刷装置で印刷を行なう際に、前記バスを介して、前記メモリから、連続する複数の単位データを含む前記第一印刷データを複数回読み出し、当該読み出しの度に、読み出された前記第一印刷データに含まれる単位データの順番をずらして、当該各単位データを前記各データバッファに振り分けて格納するステップと、前記各データバッファから、それぞれ、前記格納された単位データを一つずつ読み出して複数の単位データを含む返信データとし、当該返信データを前記バスを介して前記メモリに送信する、複数回の返信処理を、当該処理の度に、前記返信データに含まれる単位データの順番をずらして実行して、前記第二印刷データを生成するステップとを有することである。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
図1は、本発明を適用した印刷装置の実施の形態例に係る構成図である。図1のプリンタ1が本発明を適用した印刷装置であり、ヘッド13(印字手段)に印刷データを出力するヘッド出力部9(出力手段)にデータ転送を行う前に、並べ替え処理部8(並べ替え手段)において、所定長さの単位データ(ブロック)毎にデータローテーションを利用したデータの並べ替え処理を実施し、ヘッド13へ出力する際の適正な順番へのデータ並べ替え処理を、装置規模を小さく抑えながら高速に行なおうとするものである。
本実施の形態例に係るプリンタ1は、一例として、インクジェットプリンタであり、図1に示すように、I/F2、CPU3、画像処理ユニット4、メモリ10、ローカルバス11、DSP12、及びヘッド13等で構成されている。ホストコンピュータなど外部から送信される印刷要求とその印刷データは、I/F2を介してメモリ10に格納される。その後、受信された圧縮されている印刷データに対して、画像処理ユニット4、DSP12等により、解凍処理、色変換処理、二値化処理、パス分解処理、及びデータ並べ替え処理がそれぞれ行なわれ、処理後のデータが適正な順番でヘッド13に出力される。ヘッド13では、転送される印刷データに基づいて順次インクを吐出し、印刷媒体への印字を実行する。
I/F2は、ホストコンピュータなどプリンタ1外部とのインターフェースを司る部分であり、CPU3は、上記各種の画像処理を制御する部分である。また、メモリ10は、画像処理ユニット4の外部に設けられたユニット外メモリであり、外部から受信した状態及び前述した各画像処理の処理後の状態における各印刷データをそれぞれ所定領域に格納する。従って、二値化処理後のデータ、パス分解後のデータ、並べ替え処理後のデータなどがそれぞれメモリ10に格納される。本プリンタ1の特徴である並べ替え処理部8は、メモリ10に格納されたパス分解後のデータを読み出して処理し、処理後のデータをメモリ10の別領域に書き戻す。
次に、画像処理ユニット4は、図1に示すように、パス制御部5、解凍部6、パス分解部7、並べ替え処理部8、及びヘッド出力部9等を有し、具体的には、ASICで構成される。パス制御部5は、前記I/F2を介してプリンタ1に入力されたデータの転送制御を行う部分であり、解凍部6は、圧縮されている印刷データの前記解凍処理を行なう部分である。
パス分解部7は、二値化処理後の印刷データをヘッド13の走査(パス)毎に分割する処理を行なう部分である。ヘッド13は、色毎に、インクを吐出する複数のノズルを副走査方向に備えるノズル列131を有し、主走査方向に移動しながら順次インク吐出を行なっていくが、1ラスタ(印刷画像における主走査方向の1ライン)を複数回の走査(パス)にて印刷するので、1ラスタの印刷データを走査(パス)毎に振り分ける必要があり、かかるパス分解処理が行なわれる。
次に、並べ替え処理部8は、本プリンタ1の特徴部分であり、パス分解後の印刷データを単位データ毎に並べ替える処理を行なうが、具体的な装置構成と処理内容については後述する。
ヘッド出力部9は、並べ替え処理部8で並び替えられた印刷データを読み込んで、適正な順番でヘッド13に出力する部分であり、これについても、具体的な装置構成と処理内容は後述する。なお、ヘッド出力部9を構成する回路のバス幅は、例えば32ビットであり、後述するローカルバス11のバス幅よりも小さい。
次に、DSP12は、前述した色変換処理及び二値化処理を行うプロセッサ(Digital Signal Processor)であり、メモリ10内に格納された所定の印刷データを読み出して処理を実行し、処理後のデータを再びメモリ10に書き戻す。
また、図1に示すように、画像処理ユニット4の各処理部とメモリ10は、各処理部で必要となるメモリ10とのデータ通信を高速に行なうため、バス幅の大きい、例えば128ビットのローカルバス11でつながれている。かかるローカルバス11は、いわゆるデータバスであり、画像処理ユニット4内の各処理部とCPU3をつなぐCPUバスは、画像処理ユニット4内において図示を省略している。
最後に、ヘッド13は、前述したようにインクの色毎にノズル列131を有し、主走査方向に移動しながら、ヘッド出力部9から転送される印刷データに従って順次インク吐出を行い印刷媒体に印字を実施する部分である。
図2は、前述した並べ替え処理部8の構成を示す図である。前述のように、並べ替え処理部8は、メモリ10に格納されたパス分解後の印刷データを読み出し、処理後の印刷データをメモリ10に書き戻す。従って、図2に示すように、メモリ10内には、当該並べ替え処理部8が処理を行なう前の印刷データを格納する並べ替え前バッファ101と処理後の印刷データを格納する並べ替え後バッファ102が確保される。メモリ制御部103は、メモリ10と他の処理部とのデータ転送を制御する部分である。
また、前述の通り、メモリ10と並べ替え処理部8はローカルバス11でつながれ、ここでは、ローカルバス11は128ビット幅であるものとする。
並べ替え処理部8は、図2に示すように、IF部81、データローテーション処理部82、4つのバッファ83、及び4つのアドレス生成部84から構成されている。IF部81は、メモリ制御部103と制御用バスでつながれ、メモリ10とのデータ転送におけるリード/ライトの識別情報や、メモリ10上のアドレス指定情報などをメモリ10側とやりとりする。
4つのバッファ83A〜Dは、図2に示すように、32ビット幅のバスで並列にデータローテーション処理部82につながれ、図2の左下に示すように、各バッファ83は32ビットのデータを4つ以上格納することができる。また、4つのアドレス生成部84A〜Dは、各バッファ83A〜Dにそれぞれ設けられ、各バッファ83A〜D内のアドレスを与える部分である。
データローテーション処理部82は、メモリ10の並べ替え前バッファ101から128ビットのローカルバス11を介して、4つの32ビットデータを1回で読み込み、それら4つの32ビットデータに対して所定のローテーションを行なった後に、前述した4つのバッファ83A〜Dに各32ビットデータを振り分けて格納する。そして、かかるデータの読み込みを4回行った後に、データをメモリ10に書き戻す処理に移行する。この書き戻す処理では、各バッファ83A〜Dに格納された各32ビットデータを、それぞれ所定のアドレスから読み出し、それら4つの32ビットデータに対して再び所定のローテーションを行なった後に、ローカルバス11を介してメモリ10の並べ替え後バッファ102に書き戻す。かかる書き戻しの処理も4回行う。
このようにして、データローテーション処理部82では、32ビットの単位で印刷データの並べ替え処理を実行するが、更に具体的な処理内容については後述する。なお、本実施の形態例においては、前述したヘッド出力部9内のバス幅である32ビットのデータを単位データとし、この32ビットデータをブロックとも呼ぶこととする。従って、並べ替え処理部8は、印刷データを単位データ(ブロック)毎に並べ替える処理を行なっているといえる。
図3は、前述したヘッド出力部9の構成を示した図である。ヘッド出力部9は、前述の通り、メモリ10から並べ替え処理後の印刷データを読み出して、それら印刷データを適正な順番でヘッド13に出力する部分であり、図3に示すとおり、メモリ10とローカルバス11を介してつながれている。DMA制御部91は、メモリ10から読み出した印刷データの転送制御を行なう部分であり、2つのバッファ94a及び94bは、転送された印刷データを格納する32ビット幅のメモリである。バッファ94a及び94bは、ノズル列131が有するノズル数分の32ビットデータ(単位データ)を格納することが可能である。なお、本実施の形態例においては、前記ノズル数は12であるものとする。また、バッファ94a及び94bは、交互に使用され、片方がデータの読み込みを行なっている際に、他方は格納しているデータの出力を行なっている。
次に、出力セレクタ96は、32ビット幅のバスでバッファ94a及び94bとつながれ、いずれかのバッファ94に格納されている単位データを読み込んでは、そのうちのポインタで指定される1ビットのデータを選択してヘッド13に出力する部分である。ポインタカウンタ97は、前記ポインタの位置を決定するためのものであり、また、転送クロック生成部95は、前記ヘッド13への出力のためのクロックを生成する部分である。出力トリガ回路98は、ヘッド13側からの信号を受けて、出力のトリガ信号を出力する部分である。
また、データ数管理部92及びアドレス生成部93は、バッファ94内データの数管理やアドレス生成を司る部分である。
以上説明したような構成を有する本プリンタ1では、前述したように、印刷データの並べ替え処理に特徴を有し、以下、この並べ替え処理について具体的な処理内容を説明する。まず、並べ替え処理の対象となるパス分解後の印刷データについて説明する。図4は、パス分解処理及びパス分解後のデータを説明するための図である。
図4の(a)は、二値化処理後の印刷データ(1色分)を画素毎に模式的に示した図であり、図の水平方向が主走査方向であり、また、図の垂直方向が副走査方向である。図に示す印刷データの幅は、印刷媒体における印刷範囲の幅に相当し、図に示す例では、Nドットで画像が形成される。従って、図の印刷データの1行が1ラスタに相当する。
なお、本実施の形態例では、前述の通り、ノズル列131には12のノズル(ノズルA〜ノズルL)が備えられ、図4の(a)に示す位置から主走査方向に移動して順次印字を行うものとする。また、1ラスタを2回の走査で印字する方式であるものとし、ノズル間隔は、副走査方向に2画素分であるものとする。さらに、1画素の印刷データは1ビットで表現されるものとする。従って、図中に示される、1(1)、1(2)といったデータは、1ビットのデータである。
また、当該印刷データは、メモリ10において、図4の(a)の右上に示されるように、上のラスタから順番に左から右へアドレスが付けられている。具体的には、ラスタ(1)から考えれば、1(1)、1(2)、、、、1(N)、2(1)、2(2)、、、、というアドレスの順番になっている。
このような条件で、ノズル列131の1パス目を走査すると、図4の(a)において、太線で囲まれた画素について印字がなされることになるので、まず、当該画素の印刷データをヘッド13に供給する必要がある。具体的には、ラスタ(1)、ラスタ(3)、ラスタ(5)、、、、ラスタ(23)について、主走査方向に奇数番目のデータが必要となる。従って、1パス目の印字を実行する前に、これらの印刷データを全体の印刷データから抜き出して一まとめにする処理が行なわれる。
このように、プリンタ1では、二値化処理後の印刷データを、ヘッド13の各パス毎に必要なデータに分割する処理が必要となり、当該処理が前述したパス分解部7で実行される。
図4の(b)は、図4の(a)における1パス目用に分割された印刷データを示している。当該データは、図に示すように、主走査方向にN/2ドット分、副走査方向に12ドット分の印刷データで構成される。
図4の(c)は、図4の(b)に示した1パス目の印刷データを、32ビット単位で表現したものであり、図の一マスは、主走査方向に32画素分のデータで構成される。例えば、1−1は、図4の(b)における1(1)、1(3)、、、、1(63)のデータに相当する。以下の説明及び図において、1−1、1−2などと標記されているデータは、同様に、32ビットの単位データ(ブロック)を意味するものとする。
この図4の(b)及び(c)に示したパス分解後の印刷データは、図に示すアドレス方向となっており、これらの印刷データが並べ替え処理部8の処理対象である。言い換えれば、これらの印刷データが並べ替え処理部8の入力データとなる。
次に、並べ替え処理部8における処理内容について具体的に説明する。図5は、当該並べ替え処理部8における処理の前の印刷データと処理後の印刷データを例示した図である。図5の(a)は、前述した図4の(c)に相当する、パス分解処理後の1パス分の印刷データを示している。このデータが前述したメモリ10の並べ替え前バッファ101に格納されており、並べ替え処理部8の入力データとなる。図に示されているように、ここでは、パス分解後のデータのi行目を第iラスタと呼ぶこととし、第iラスタの印刷データは、ノズル列131の上からi番目のノズル用のデータである。
図5の(b)は、並べ替え処理部8における処理後の印刷データを例示しており、この印刷データがメモリ10の並べ替え後バッファ102に格納されることになる。なお、図5の(a)及び(b)に示すデータは、共に、図に示すアドレス方向の順番となっている。
従って、並べ替え処理部8は、図5の(a)に示すデータを図5の(b)に示すデータのように、単位データ毎に並べ替えることを目的とするものであり、例えば、図5の(a)における、主走査方向128ビット幅の第1ラスタ〜第4ラスタまでの左端から始まる印刷データ(4×4の16のブロック(単位データ))は、その中の列毎に、図5の(b)におけるAA〜DDの矢印で示す位置に、それぞれ、配置されることになる。
図6は、並べ替え処理部8における処理手順を例示したフローチャートである。以下、図6に基づいて、1パス分の印刷データについての処理内容を説明する。まず、メモリ10の並べ替え前バッファ101から1回のデータ読み出しが行われる(ステップS10)。具体的には、まず、図5の(a)における第1ラスタの左端から4つのブロック、すなわち1−1、1−2、1−3、1−4の単位データが、128ビットのローカルバス11を介して並べ替え処理部8に転送される。
データ転送を受けた並べ替え処理部8のデータローテーション処理部82は、4つのブロックの順番を変えずに(ブロックのローテーションを行なわずに)、各ブロックをそれぞれ1つずつ、各バッファ83にバッファA〜バッファDの順番で書き込む(ステップS20)。そして、各アドレス生成部84A〜84Dは、各バッファ83A〜83Dのブロックが書き込まれたアドレスを0番地とする。
図7は、並べ替え処理部8のバッファ83へのデータ書き込みを説明するための図である。図7の(a)は、並べ替え処理部8に転送された4ブロックのデータがデータローテーション処理部82においてローテーション処理された後の状態を示している。前述の通り、1回目の処理では、ローテーションを行なわないので、並べ替え前バッファ101に格納されていた順番のまま、1−1、1−2、1−3、1−4という並びとなっている。
図7の(b)は、上記ローテーション処理後にバッファ83に書き込まれた状態を示している。1回目の処理では、前述の通り、バッファA〜バッファDの0番地に、それぞれ、図7の(a)に示す順番で各ブロックが書き込まれている。
このように、1回目のデータ読み出しとバッファ83へのデータ書込みが終了すると(ステップS30のNo)、2回目の処理に移行し、並べ替え前バッファ101から2回目のデータ読み出しが行われる(ステップS10)。具体的には、図5の(a)における第2ラスタの左端から4つのブロック、すなわち2−1、2−2、2−3、2−4の単位データが、並べ替え処理部8に転送される。
その後、データローテーション処理部82において、当該4つのブロックについて、図7の(a)の上から2番目に示されているように、1ブロック右にローテートする処理が施され、その後の順番で、各バッファ83A〜83Dの1番地に書き込まれ(ステップS20)、図7の(b)の上から2番目に示されるような状態となる。
同様に、3回目及び4回目のデータ読み出しとバッファ83へのデータ書込みが行なわれる(ステップS10及びS20)。具体的には、3回目においては、図5の(a)の第3ラスタについてデータが読み出され、図7の(a)の上から3番目に示されるようにローテーション処理がなされる。そして、図7の(b)の上から3番目に示されるように、ローテーション後の順番で、各バッファ83の2番地に書き込まれる。また、4回目においては、図5の(a)の第4ラスタについてデータが読み出され、図7の(a)の上から4番目に示されるようにローテーション処理がなされる。そして、図7の(b)の上から4番目に示されるように、ローテーション後の順番で、各バッファ83の3番地に書き込まれる。
このように、4回のステップS10及びS20における処理が終了すると(ステップS30のYes)、処理が、印刷データをバッファ83からメモリ10へ書き戻す処理に移行する。まず、データローテーション処理部82は、4つの各バッファA〜Dから一つずつ単位データを読み出す。そして、この読み出しの際には、バッファA〜D毎に異なる所定のアドレスからデータを読み出す。
図8は、並べ替え処理部8によるメモリ10へのデータ書き戻しを説明するための図である。図8の(a)は、前記バッファ83からのデータ読み出しの状態を例示しており、上述した1回目の読み出し(第1読み出し)では、バッファAの0番地から1−1が、バッファBの1番地から2−1が、バッファCの2番地から3−1が、そして、バッファDの3番地から4−1が読み出されることが示されている。
その後、データローテーション処理部82は、読み出した4つの単位データ(ブロック)についてローテーション処理を行なうが、第1読み出し時には、ローテーションを行なわない(ステップS40)。図8の(b)は、かかるローテーション処理を例示しており、その1番上に示されているように、第1読み出しでは、ローテーションを行なわないので、バッファAからバッファDへ順番にデータを読み出したままの並びとなる。
次に、データローテーション処理部82は、これら4つの単位データをローカルバス11を介して1回のデータ転送でメモリ10へ送信し、メモリ10の並べ替え後バッファ102に書き込む(ステップS50)。この書き込みの際には、前述した並びの順番で、並べ替え後バッファ102の所定のアドレスに書き込まれる。第1読み出し時には、0番地から書き込まれる。
図8の(c)は、メモリ10への書き戻しがなされた後の並べ替え後バッファ102の状態を例示している。上述の第1読み出し時には、図8の(b)に示した順番で0番地に書き込まれていることがかわる。
このように、1回目の処理が終わると(ステップS60のNo)、データローテーション処理部82は、バッファ83からの2回目のデータ読み出し(第2読み出し)を行なう。ここでは、データを読み出す各バッファ83のアドレスが、それぞれ、第1読み出し時とは異なる。バッファ83に書き込んだ印刷データについて4回のデータ読み出しが行われることになるが、各回毎に、上記読み出すアドレスはそれぞれ異なり、また、1回の読み出し時における各バッファ83A〜83Dの読み出しアドレスもそれぞれ異なる。図8の(a)の上から2番目には、この第2読み出しの状態が具体的に示されている。
次に、データローテーション処理部82は、読み出した4つのブロックのローテーション処理を行なう(ステップS40)。具体的には、1ブロック左へローテートして、図8の(b)の上から2番目に示すような状態となる。
その後、ローテーション処理後の4ブロックが、1回目の処理と同様に、ローテーション処理後の並びで、並べ替え後バッファ102の所定のアドレスに書き込まれる(ステップS50)。具体的には、図8の(c)に示すように、3番地に書き込まれ、図に示すような状態となる。このように、本実施の形態例においては、前回の書き込みアドレスに3を加えたアドレスに書き込むことになる。
このように、2回目の処理が終了すると、同様に、3回目及び4回目の処理も順次行なわれる。3回目の処理では、図8の(a)において上から3番目に示されるように(第3読み出し)データの読み出しが行なわれ、その後、図8の(b)において上から3番目に示されるように(第3読み出し)ローテーション処理が行なわれる。そして、図8の(c)に示す6番地にローテーション処理後の並びで書き込まれる。
また、4回目の処理では、図8の(a)において上から4番目に示されるように(第4読み出し)データの読み出しが行なわれ、その後、図8の(b)において上から4番目に示されるように(第4読み出し)ローテーション処理が行なわれる。そして、図8の(c)に示す9番地にローテーション処理後の並びで書き込まれる。
このように、4回のメモリ10への書き戻し処理が終了すると(ステップS60のYes)、4回のステップS10及びS20の処理でバッファ83に読み込んだ印刷データの範囲についての並べ替え処理が終了したことになる。具体的には、図5の(a)における、主走査方向128ビット幅の第1ラスタ〜第4ラスタまでの左端から始まる印刷データ(4×4の16のブロック(単位データ))について並べ替え処理が終了したことになる。
その後、並べ替え処理部8は、他の部分の印刷データについても同様の並べ替え処理を実施する。具体的には、主走査方向(ラスラ方向)に処理範囲をずらして、順次、前述した処理と同様の処理を実行していく。より具体的には、図5の(a)における、1−5から始まる主走査方向4ブロック、副走査方向4ブロックの範囲(4×4の16のブロック)について図6のステップS10〜S60までの処理を行なう。かかる処理において、並べ替え後バッファ102へ書き込む際のアドレスは、前回のアドレスに3を加えたアドレスから開始する。その後も、同様に、主走査方向に16ブロックからなる範囲をずらして処理を行なう。
そして、主走査方向の最後のブロック(1−n〜4−n)まで処理が終了すると、すなわち、図5の(a)の第1ラスタ〜第4ラスタまで処理が終わると(ステップS70のYes)、同様の4ラスタ分の処理を副走査方向(ノズル方向)に順次実行していく。具体的には、5−1〜8−1から始まる4ラスタ分のデータについて、図6のステップS10〜S70の処理を実行する。かかる処理において、並べ替え後バッファ102へ書き込む際のアドレスは、1番地から開始される。その後、同様に、9−1〜12−1から始まる4ラスタ分のデータについて処理を行なう。かかる処理では、並べ替え後バッファ102へ書き込む際のアドレスは、2番地から開始される。
これにより、副走査方向(ノズル方向)についても処理が終了するので(ステップS80のYes)、1パス分の印刷データについての並べ替え処理部8における処理が終了する。ずなわち、1パス分の印刷データについて単位データ毎の並べ替えが終了する。
なお、以上図6に基づいた説明では、4つの単位データを含むメモリ10からのデータ読み込みを4回行なった後に、それら読み込んだデータのメモリ10への書き戻しを4回行なうようにしたが、当該4つの単位データを含むデータの読み込みと書き戻しを4の整数倍回行うようにしてもよい。例えば、8回読み込んで、その後8回書き戻すようにしてもよいし、12回読み込んで、その後12回書き戻すようにしてもよい。かかる場合にも、1回毎の処理内容については、前述した内容と同様に行なうことができる。
また、本実施の形態例においては、1画素の印刷データを1ビットで表現するものとしたが、2ビットで表現する場合においても同様の手順で並べ替え処理を行なうことができる。また、本実施の形態例においては、ノズル列131に備えられるノズル数を12としたが、このノズル数は一例であって他のノズル数であっても同様の並べ替え処理が可能である。ノズル数がmである場合には、図8の(c)などで説明した、並べ替え後バッファ102へ書き込む際のアドレスの前回からの増加数は、m/4とする。
また、ローカルバス11のバス幅(128ビット)及びヘッド出力部9内のバス幅(32ビット)についても一例であって、他の仕様の場合にも同様の並べ替え処理が可能である。
さらに、本実施の形態例では、図4に基づいて説明したように、1ラスタを2パスで印字し、ノズル間隔が2画素分に相当する例であり、その仕様に応じたパス分解処理が行なわれて1パス分の印刷データが生成されたが、異なるインターレース方式やノズル間隔の場合にも、1パス分の印刷データに分割された後の前記並べ替え処理は、同様に行なうことが可能である。
また、図6に基づいた前記説明では、主走査方向(ラスタ方向)の処理を終了した後に(ステップS70)、副走査方向(ノズル方向)に処理を進めていったが(ステップS80)、先に副走査方向(ノズル方向)に処理を行い、その後に、主走査方向(ラスタ方向)の処理を進めるようにしても構わない。
次に、並べ替え処理部8で単位データ毎に並べ替えられた印刷データをヘッド13に出力するヘッド出力部9における処理内容を説明する。図9は、ヘッド出力部9で行なわれる処理の手順を例示したフローチャートである。まず、ヘッド出力部9は、2つのバッファ94a又は94bのうちの所定のバッファに、ここではバッファ94aに印刷データを読み込む。具体的には、メモリ10の並べ替え後バッファ102に格納される、並べ替え処理部8で処理された4つの単位データ(32ビット×4)を読み出す(ステップS110)。読み出されたデータはローカルバス11を介してヘッド出力部9に転送され、DMA制御部91により、単位データ毎に転送された(読み出された)順番でバッファ94aに書き込まれる(ステップS120)。
図10は、かかるバッファ94aへのデータ書き込みを説明するための図である。図8の(c)に示した並べ替え処理後の印刷データについて処理を行なうものとすると、まず、並べ替え後バッファ102の0番地に格納される、1−1、2−1、3−1、及び4−1の単位データが上述のようにヘッド出力部9に転送されてバッファ94aに書き込まれる。図10の(a)に示すように、転送された単位データは、それぞれ、32ビット幅のバッファ94aに0番地から順番に書き込まれていく。
ヘッド出力部9は、かかるデータの読み出し(ステップS110)及び書き込み(ステップS120)を本実施の形態例では3回繰り返し行う(ステップS130)。上述の例では、図8の(c)に示す1番地及び2番地に格納されている印刷データについても、同様のメモリ10からの読み出しとバッファ94aへの書き込みが行なわれる。そして、図10の(a)に示すように、バッファ94aの0番地から11番地に1−1〜12−1の単位データが格納されることになる。
図10の(b)は、図10の(a)に示すバッファ94aに書き込まれた印刷データを、画素毎の印刷データとして表現し直したものである。これらのデータは、図に示すように、図4で説明した1パス目において、12のノズル(ノズルA〜ノズルL)が画像の左端から63ドット目までを一つ置きに印字する際の印刷データに対応している。従って、これらのデータが、1(1)から、画素単位で副走査方向に進む順番でヘッド13に供給される必要がある。
そこで、ヘッド出力部9では、バッファ94aに前述のノズル数分の単位データが書き込まれると(ステップS130のYes)、上述のような順番でヘッド13に印刷データが出力されるように処理を行なう。
まず、ヘッド13側から得られるタイミング信号に基づいて出力トリガを立て、ポインタをバッファ94a内の0の位置に設定する(ステップS140)。図11は、バッファ94aに格納された印刷データ(画素毎)とポインタの関係を説明するための図である。また、図12は、ヘッド13にデータを出力する際のタイミングを示した図である。
図11において、バッファ94の下に示される数字がポインタの位置を表す数字であり、上記0の位置に設定されるということは、ポインタが印刷データ(画像)の左端に設定されるということである。なお、ここではポインタは2ビット(2ドット)のデータを指し示すものであるとする。そして、ポインタは、この後、図11の矢印の方向に順次移動しながら15(右端)の位置まで印刷データを指し示すことになる。
次に、ヘッド出力部9では、バッファ94aの0番地に格納された単位データ(32ビット)を出力セレクタ96に読み出し(ステップS150)、前記ポインタが設定されている位置のデータ(1ビット)を選択してヘッド13に出力する(ステップS160)。ここで、前述のように、ポインタは一つの位置で2ビットのデータを指し示しているので、その2ビットのデータのうちの左側のデータを選択して出力する。より具体的には、図10の(b)における1(1)及び1(3)が指し示されているが、1(1)の方を出力する。
図12における転送クロックは転送クロック生成部95から発せられる信号であり、これに基づいて、上記1回のバッファ94aからの読み出し(S150)とヘッド13への出力(S160)が行われる。図12における、バッファアドレス・出力データは、転送クロックに合わせてヘッド13へ出力するデータのタイミングとバッファ94内でのアドレスを示している。また、その下に示す、上位下位選択信号は、前記ポインタに指し示された2ビットのデータのうちのどちらを選択するかを示す信号であり、信号が立っていない上位を表す状態では、左側のデータを選択することを意味するものとする。
次に、ヘッド出力部9では、バッファ94aの1番地から11番地に格納された単位データについても、同様に、バッファ94aからの読み出し(S150)とヘッド13への出力(S160)を繰り返し行う(ステップS170)。すなわち、図12における、バッファアドレス・出力データに示すように、左端から、「0」番地に続いて、「1」、「2」、、、、「11」番地の左端の1ビットデータが順次ヘッド13に出力されることになる。具体的には、図10の(b)における3(1)〜23(1)のデータが出力される。すなわち、走査を始めたノズル列131の最初の1列分のデータがヘッド13に供給されることになる。
このように、ポインタが前記0の位置に設定されている際の上位(左側)のデータについて11番地までの処理が終了すると(ステップS170のYes)、処理が、下位(右側)に移行する。具体的には、再び、バッファ94aの0番地から、バッファ94aからの32ビットデータの読み出し(S150)とポインタが指し示す位置の右側の1ビットデータのヘッド13への出力(S160)を、11番地まで繰り返し行う。上記処理は、図12においては、上位下位選択信号が立ち、バッファアドレス・出力データが「1」、「2」、、、、「11」を出力するように示されている部分に相当する。かかる処理により、図10の(b)における1(3)〜23(3)のデータが出力されることになる。
このように、ポインタが0の位置に設定されている際の上位下位両方の処理が終了すると(ステップS180のYes)、ヘッド13の動作に同期を取って次の出力トリガが立てられ、ポインタカウンタ97によってポインタの位置がカウントアップされて、ポインタが1の位置に設定される(ステップS140)。図11は、この状態を示している。そして、この位置についてもステップS150からS180の処理が同様に行われる。すなわち、バッファ94aの0番地から順番に32ビットデータが読み出され、都度、ポインタが指し示す位置の1ビットデータをヘッド13に出力するという処理が、前記上位及び下位についてなされる。
以降同様に、ポインタの設定位置を主走査方向にずらしながら、各位置において同様の処理を行う。そして、ポインタの位置が15である場合の処理を終了すると(ステップS190のYes)、バッファ94aに読み込んだ印刷データ(1−1から12−1)についての処理を終了する。以上説明したようなヘッド13への出力処理を行うことにより、図11の右側に示すような順番で印刷データがヘッド13に出力されることになり、主走査方向に移動するヘッド13に対して適正な順番でデータを供給することになる。
以上、図9に基づいて、バッファ94aにデータが読み込まれてそのデータをヘッド13に出力する処理を説明したが、前述のとおり、ヘッド出力部9には二つのバッファ94が設けられ、バッファ94bにおいても同様の処理を、バッファ94aと交互に実施する。具体的には、バッファ94bは、バッファ94aがヘッド13へデータ出力をしている間にメモリ10からデータを読み込み、また、バッファ94aがデータを読み込んでいる間にヘッド13へデータ出力する。
なお、前述の説明では、ポインタが2ビットのデータを指し示す例で説明したが、ポインタが1ビットのデータを指し示すようにしても構わない。かかる場合には、前述した上位下位の区別はなく、2倍の頻度で出力トリガが立てられることになる。その他については同様に処理が行なわれる。
また、本実施の形態例では、前述の通り、1画素の印刷データが1ビットで表現されるものとしたが、2ビットで表現される場合においても、前述のヘッド13への出力処理を同様に行うことができるが、ポインタが2ビットのデータを指し示す図11、12に基づいて説明した方法では、1画素を成す2ビットのデータについて上位下位の区別がなされて出力されるので、その情報を合わせて出力することで、出力先であるヘッド13において各画素を構成するデータを確実に認知できるという効果が得られる。
以上説明したように、本実施の形態例に係るプリンタ1では、メモリ10と各画像処理部とをつなぐローカルバス11のバス幅よりも小さいバス幅で構成されるヘッド出力部9に印刷データを転送する前に、当該ヘッド出力部9におけるバス幅の単位データ毎に印刷データを並べ替える処理を行なう。そして、その並べ替え処理を行う並べ替え処理部8では、前述したように、前記単位データ幅の複数のバッファ83を並列に設け、データ読み込みと書き出しの際の単位データ毎のローテーション処理及びアドレス操作によって、前記単位データ毎の適切な並べ替えを実施する。
従って、主走査方向に並んだ二値化処理後の印刷データを、バス幅の小さい並べ替え処理部8とヘッド出力部9の処理によって、ヘッド13において必要なデータの並び順に変換できる。よって、装置規模を大きく拡張することなく、ヘッド13への適切な順番でのデータ出力を可能にすることができる。
さらに、並べ替え処理部8での処理において、前述のようなデータローテーション技術とアドレス操作が用いられることにより、並べ替え処理部8に読み出したデータを捨てることはなく、一つの印刷データについてメモリ10と並べ替え処理部8との転送は1往復で済み、高速な処理が可能である。
また、並べ替え処理部8がハードウェアで構成され、上記並べ替え処理がソフトウェアで行なわれないので、その点においても処理を高速に行なうことができる。
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
本発明を適用した印刷装置の実施の形態例に係る構成図である。 並べ替え処理部8の構成を示す図である。 ヘッド出力部9の構成を示した図である。 パス分解処理及びパス分解後のデータを説明するための図である。 並べ替え処理部8における処理前のデータと処理後のデータを示した図である。 並べ替え処理部8における処理手順を例示したフローチャートである。 バッファ83へのデータ書き込みを説明するための図である。 メモリ10へのデータ書き戻しを説明するための図である。 ヘッド出力部9で行なわれる処理の手順を例示したフローチャートである。 バッファ94へのデータ書き込みを説明するための図である。 バッファ94に格納されたデータとポインタの関係を説明する図である。 ヘッド13にデータを出力する際のタイミングを示した図である。
符号の説明
1 プリンタ、 2 I/F、 3 CPU、 4 画像処理ユニット、 5 パス制
御部、 6 解凍部、 7 パス分解部、 8 並べ替え処理部(並べ替え手段)、 9 ヘッド出力部(出力手段)、 10 メモリ、 11 ローカルバス、 12 DSP、 13 ヘッド(印字手段)、 101 並べ替え前バッファ、 102 並べ替え後バッファ、 103 メモリ制御部、 81 IF部、 82 データローテーション処理部(ローテーション処理部)、 83A〜D バッファA〜D(データバッファ)、 84A〜D アドレス生成部A〜D、 91 DMA制御部、 92 データ数管理部、 93 アドレス生成部、 94a,b バッファa,b、 95 転送クロック生成部、 96 出力セレクタ、 97 ポインタカウンタ、 98 出力トリガ回路、 131 ノズル列

Claims (5)

  1. 印刷データを所定の順番で印字手段に出力して印刷を行なう印刷装置であって、
    前記印字手段が走査する走査方向に並んだ第一印刷データと、当該第一印刷データを単位データ毎に並べ替えた第二印刷データを記憶するメモリと、
    前記メモリとのデータ転送を可能とする前記単位データ幅よりも大きいバス幅を有するバスと、
    前記第一印刷データから前記第二印刷データを生成する並べ替え手段であって、
    前記単位データ幅の複数のデータバッファと、
    前記バスを介して、前記メモリから、連続する複数の単位データを含む前記第一印刷データの転送を複数回受け、当該転送の度に、転送される前記第一印刷データに含まれる単位データの順番をずらして、当該各単位データを前記各データバッファに振り分けて格納し、前記各データバッファから、それぞれ、前記格納された単位データを一つずつ読み出して複数の単位データを含む返信データとし、当該返信データを前記バスを介して前記メモリに送信する、複数回の返信処理を、当該処理の度に、前記返信データに含まれる単位データの順番をずらして実行して、前記第二印刷データを生成するローテーション処理部と、を備える並べ替え手段と、
    前記単位データ幅のバッファを備え、前記メモリの第二印刷データを前記バスを介して受け取り、前記印字手段に出力する所定の順番の印刷データとして、前記印字手段に出力する、前記バッファを用いて前記単位データの単位で処理を実行する出力手段とを有し、
    前記ローテーション処理部への1回の転送で転送される第一印刷データが含む単位データの数と、前記データバッファの数とが同じであって、該数をN(Nは整数)とするときに前記ローテーション処理部への転送回数がNの整数倍である
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1において、
    前記ローテーション処理部が受ける複数回の第一印刷データの転送が、転送毎に前記メモリ上において一定間隔離れたアドレスから行なわれ、
    前記ローテーション処理部が行なう複数回の返信処理が、返信毎に前記メモリ上において一定間隔離れたアドレスに対して行なわれる
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1あるいは請求項2において、
    前記ローテーション処理部が前記転送を受ける度に行なう、各単位データの各データバッファへの格納が、各データバッファの同一アドレスに対して行なわれ、
    前記ローテーション処理部が行なう前記返信処理の度に行なわれる、各データバッファからの単位データの読み出しが、データバッファ毎に異なるアドレスから行なわれる
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかにおいて、
    前記ローテーション処理部への転送回数がNである
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 印刷データを所定の順番で印字手段に出力して印刷を行なう印刷方法であって、
    前記印字手段が走査する走査方向に並んだ第一印刷データと、当該第一印刷データを単位データ毎に並べ替えた第二印刷データを記憶するメモリと、前記メモリとのデータ転送を可能とする前記単位データ幅よりも大きいバス幅を有するバスと、前記単位データ幅の複数のデータバッファと、前記単位データ幅のバッファを備え、前記メモリの第二印刷データを前記バスを介して受け取り、前記印字手段に出力する所定の順番の印刷データとして、前記印字手段に出力する、前記バッファを用いて前記単位データの単位で処理を実行する出力手段とを備える印刷装置で印刷を行なう際に、
    前記バスを介して、前記メモリから、連続する複数の単位データを含む前記第一印刷データを複数回読み出し、当該読み出しの度に、読み出された前記第一印刷データに含まれる単位データの順番をずらして、当該各単位データを前記各データバッファに振り分けて格納するステップと、
    前記各データバッファから、それぞれ、前記格納された単位データを一つずつ読み出して複数の単位データを含む返信データとし、当該返信データを前記バスを介して前記メモリに送信する、複数回の返信処理を、当該処理の度に、前記返信データに含まれる単位データの順番をずらして実行して、前記第二印刷データを生成するステップとを有し、
    前記メモリから1回で読み出される前記第一印刷データが含む単位データの数と、前記データバッファの数とが同じであって、該数をN(Nは整数)とするときに前記メモリからの読み出し回数がNの整数倍である
    ことを特徴とする印刷方法。
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