JP4594678B2 - 無機質板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、セメントを主原料とする無機質板の製造方法に関するものである。
従来から、セメントを主原料とし、これに繊維等を混入した成形材料を押出成形機により押出成形し、これを一定長さに切断して得た生板を、高圧のプレス成形機により表面に模様付けをし、その後、養生して表面に模様を有する無機質板(繊維補強セメント板)を製造することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
このような無機質板の製造方法において、プレス成形機による模様付けは成形型を生板の表面に押し付けるようにして行なわれるが、押し付け後に成形型から生板が離型しにくい場合がある。そこで、エアブローにより成形型から生板を離型することが行なわれている。すなわち、図3(a)に示すように、成形型2の内部にエア経路4を設けると共にエア経路4と連通する複数個のエア吹出し孔20を成形型2の成形面(下面)2aに開口して設け、成形型2の外部からエア経路4にエア(矢印で示す)3を吹き込むと共に吹き込んだエア3をエア経路4からエア吹出し孔20を通じて成形型2の成形面2aに吹出すことによりエアブローを行なうものである。そして、このエアブローによる空気圧(ブロー圧)で成形型2の成形面2aに付着した生板(ワーク)1を押圧して離型性を高めるようにしている。
特開平11−90912号公報
しかし、上記のようなエアブローによる離型では確実に生板1を離型することができない場合があった。すなわち、図3(b)に示すように、生板1の一部(図にイの部分で示す)のみが離型し、他の部分(図にロの部分で示す)が未だ成形型2に付着している場合は、生板1が離型できている部分に対応するエア吹出し孔20から全体のエア3が抵抗なく吹出しやすいために、エアブローにより離型したい部分(離型できていない部分)に対応するエア吹出し孔20からはエア3を十分に吹出すことができず、確実に離型することができないことがあった。この場合、従来ではエア経路4に吹き込むエア3の圧力を上げてブロー圧を高めるようにしているが、生板1の硬度などの制約、すなわち、ブロー圧を上げすぎると生板1を変形させる可能性があるために、ブロー圧の上昇には限界があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、生板の離型性を高めることができる無機質板の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の無機質板の製造方法は、セメント系の生板1の表面に成形型2を押し付けて模様付けを行なった後、成形型2から生板1にエアブローを行ないながら成形型2から生板1を離型する無機質板の製造方法において、成形型2の内部に、成形型2の中空に形成された内部の空間を仕切り板2cにより分割して複数の独立した空間としてエア経路4、4…を設け、各エア経路4、4…には個別にエア3が吹き込まれて供給されるようにポンプを接続し、各エア経路4、4…と連通した複数個のエア吹出し孔20、20…からエア3を吹出してエアブローを行うことを特徴とするものである。
本発明にあっては、独立した各エア経路4、4…からエア3を吹出してエアブローを行うので、生板1の一部が離型した場合であっても、その離型した部分に対応する部分から全体のエア3が抜けないようにすることができ、生板1の離型していない部分に確実にエアブローを行うことができて離型性を高めることができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図2には無機質板を製造するラインの概略説明図を示す。すなわち、押出成形機10により押し出された生板1は適当なサイズに切断され、トレー11に載置した状態でプレス成形機22に運ばれ、プレス成形機22によりプレス成形されて表面に模様付けがなされ、その後、プレス成形が完了した生板1をトレー11に載置した状態で多数移動台車12に積載し、これを養生装置13に入れて養生することで無機質板を製造するようになっている。
ここで、本発明に用いる生板の成形材料は、セメントを主原料とし、これに、シリカ、補強繊維、その他の混入物(例えば、増粘剤、軽量化材、粉体等)をブレンドし、これに水を混合したもので、これを押出成形機10により押出成形し、生板1の状態で上記のようにプレス成形機22によりプレス成形して表面に模様付けを行うものである。
セメントとしては、ポルトランドセメント、高炉セメント、アルミナセメントなど公知のセメントが使用できるものである。また、セメントと混合するシリカ成分としては比表面積の大きい粉末シリカであることが硬化体の靱性向上の面で好ましく、具体的には4000cm/gであることが好ましい。また、その含有量としてはセメント100重量部に対してシリカが20〜120重量部の割合で含有されていることが好ましく、20重量部未満では得られるセメント硬化体(無機質板)の強度が低下し、120重量部を超えると、プレス成形に先立っての押出成形が困難となる。
本発明に用いる補強繊維としては、L材、N材、ラミー、リンターなどのパルプ繊維、ビニロン、ポリプロピレン等が用いられる。この補強繊維の含有量はセメント100重量部に対して5〜25重量部が好ましく、5重量部未満ではセメント硬化体の強度が不十分となり、25重量部を超えると成形が困難となる。なお、本発明においては上記の補強繊維を併用することも可能である。
本発明においては上記の原料の他にメチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の増粘剤や樹脂系の中空体、シラスバルーン、パーライト等の軽量化材、フライアッシュ等の粉体等を必要に応じて含有させることができるものである。そして、上記の材料をドライブレンドして、これにセメント100重量部に対して100〜150重量部の水を加えて混練機で混練して押出成形機10により押出し成形を行って生板1を成形することができる。
図1に本発明で用いる成形型2を示す。この成形型2は下面が生板1の表面に押し付ける成形面2aとして形成されており、この成形面2aには複数個の模様付け用突起2bが設けられている。また、成形型2は中空に形成されており、この内部の空間は仕切り板2cにより複数の空間に分割されている。そして、仕切り板2cにより分割された複数の空間のそれぞれがエア経路4、4として形成されている。図1では、二個のエア経路4を図示するが、これに限らず、三個以上のエア経路4を設けることができる。また、エア経路4、4同士は連通しておらず互いに独立している。
上記成形型2には複数個のエア吹出し孔20、20…が設けられている。エア吹出し孔20はその上端においてエア経路4と連通して形成されており、エア吹出し孔20の下端は隣り合う模様付け用突起2b、2bの間において成形面2aに開口している。このエア吹出し孔20は離型しにくい模様付け用突起2bの直近に設けるのが好ましい。また、各エア経路4、4に対応して複数個のエア吹出し孔20…が設けられている。そして、各エア経路4、4にはそれぞれ個別にエア3が吹き込まれて供給されるように、ポンプ等が成形型2に接続されている。従って、一のエア経路4に供給されたエア3はそのエア経路4に連通するエア吹出し孔20からのみ吹出し、他のエア吹出し孔20からは吹出されない。
このような成形型2は上記プレス成形機22にセットされて生板1の模様付け成形に用いられる。すなわち、まず、トレー11に載置した状態で生板1がプレス成形機22に運ばれてセットされる。次に、プレス成形機22を作動させて成形型2の成形面2aを生板1の表面(上面)に押し付けて密着させる。これにより、生板1の表面に模様付け用突起2bによる模様付けが行なわれる。ここで、成形面2aを生板1の表面に押さえ付けているときに、エア経路4にポンプ等を用いて真空引きを行なってもよく、この場合、エア吹出し孔20を通じて生板1に吸引力を作用させることができ、これにより、成形面2aに対する生板1の密着性を高めることができて綺麗に模様付けすることができる。
次に、プレス成形機22による成形型2の生板1に対する押さえ付けを解除して成形面2aから生板1を離型するが、この時に各エア経路4、4にそれぞれ個別にエア(矢印で示す)3を吹き込んで供給し、このエア3を各エア経路4、4に連通するエア吹出し孔20の下端開口から吹出してエアブローを行なう。そして、このエアブローによるブロー圧(空気圧)で成形後の生板1が押圧されて成形面2aから生板1を離型することができるものである。
そして、本発明では、独立した複数個のエア経路4、4を有する成形型2を用いて、各エア経路4、4に連通するエア吹出し孔20からそれぞれ独立してエア3を吹出してエアブローを行なうので、生板1の一部(図1のイの部分)が成形面2aから離型した場合でも、未だ離型していない生板1の他の一部(図1のロの部分)に対するブロー圧を低下させないようにすることができ、生板1の離型性を高めることができるものである。
本発明の成形型2では、特に、離型しにくい部分毎に分割してエア経路4を設けるのが好ましく、これにより、離型性が確保しにくい部位をエア的に別構造にすることで、確実なエアブローを確保することができて本発明の効果がより発揮されやすくなるものである。
本発明は、PCC波型瓦や押出外装材などの製造に適用することができ、特に、複雑な模様を成形型2により付与する場合には、離型が不均一に起こりやすいために、好適に用いることができる。
本発明の実施の形態に用いる成形型の一例を示す断面図である。 同上の本発明の全体を示す概略図である。 (a)は従来例を示す断面図、(b)は従来例の問題点を示す断面図である。
符号の説明
1 生板
2 成形型
3 エア
4 エア経路
2c 仕切り板
20 エア吹出し孔

Claims (1)

  1. セメント系の生板の表面に成形型を押し付けて模様付けを行なった後、成形型から生板にエアブローを行ないながら成形型から生板を離型する無機質板の製造方法において、成形型の内部に、成形型の中空に形成された内部の空間を仕切り板により分割して複数の独立した空間としてエア経路を設け、各エア経路には個別にエアが吹き込まれて供給されるようにポンプを接続し、各エア経路と連通した複数個のエア吹出し孔からエアを吹出してエアブローを行うことを特徴とする無機質板の製造方法。
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