JP4593488B2 - 二次電池用集電体、二次電池用正極、二次電池用負極、二次電池及びそれらの製造方法 - Google Patents

二次電池用集電体、二次電池用正極、二次電池用負極、二次電池及びそれらの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4593488B2
JP4593488B2 JP2006032902A JP2006032902A JP4593488B2 JP 4593488 B2 JP4593488 B2 JP 4593488B2 JP 2006032902 A JP2006032902 A JP 2006032902A JP 2006032902 A JP2006032902 A JP 2006032902A JP 4593488 B2 JP4593488 B2 JP 4593488B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
secondary battery
positive electrode
fine particles
carbon fine
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006032902A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007226969A (ja
JP2007226969A5 (ja
Inventor
将弘 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko KK
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2006032902A priority Critical patent/JP4593488B2/ja
Publication of JP2007226969A publication Critical patent/JP2007226969A/ja
Publication of JP2007226969A5 publication Critical patent/JP2007226969A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4593488B2 publication Critical patent/JP4593488B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池用集電体、二次電池用正極、二次電池用負極、二次電池およびそれらの製造方法に関するものであり、急速充放電特性の優れたリチウムイオン二次電池を提供することができる高性能な材料に関する。
リチウムイオン二次電池は、高性能な二次電池であり、そのエネルギー密度の高さから現在、携帯電話やノートパソコン、さらにビデオカメラ等の用途に用いられ大きく市場を伸ばしている。これらのリチウムイオン電池のうち小型のものは、正極活物質にコバルト酸リチウム、あるいはマンガン酸リチウム、負極にグラファイトを用いているのが一般的である。さらに、ポリプロピレン、ポリエチレン等の多孔質シートであるセパレーター、電解液として6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)のエチレンカーボネート系溶液などの、リチウム塩が溶解した有機溶液から構成されている。
さらに詳しく述べると、一般的なリチウムイオン二次電池の正極は、正極活物質であるコバルト酸リチウムあるいはマンガン酸リチウムと、ここから(ここに)電子を運搬するための電子伝導性を有する炭素微粒子とを集電効果のある金属箔上に固定化することで成り立っている。この際、用いられる金属箔としては、アルミニウムが一般的であり、正極活物質と炭素微粒子とを固定化するのに用いるバインダーとしてはポリフッ化ビニリデン(PVDF)あるいはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などが用いられている。
近年は、こうした高性能二次電池を自動車などのパワーを必要とする分野に応用しようとする動きが活発となってきている。そのため、従来のような、小型電池では予想もされなかった問題も発生してきている。
その1つが、急速充放電特性である。パワーを必要とするためには、多くの電流が必要となる。そのため、電池の容量がすぐになくなるので新たに充電をする必要が生じる。充電時間は長く設定していては、その間電池が使えないので出来るだけ大きな電流で早く充電を完了しなければならない。こうした大電流値における放電性能と充電性能とを、急速充放電特性と称し、二次電池の重要な性能指標となっている。
急速充放電を行うには、上述したように電流値を大きくすることが必須である。しかしながら、現状のリチウムイオン二次電池では大きな電流で充放電を行うと、充放電を繰り返した際の容量の低下(初期電池容量維持率)が極端に低下すると言う不具合を生じてしまう。すなわち大きな電流で充放電を繰り返すと、パワーが下がってしまう。より詳細には、1C(電池容量を1時間で充放電できる電流値)での充放電は可能でも、20C(電池容量を1時間で充放電できる電流値の20倍の電流値)ではほぼ不可能と言うのが現状であり、こうした不具合を改善するために次の文献のように多くの試みがなされている。
特開2001−266850号公報 特公平7−123053号公報 特許第1989293号 第45回電池討論会(平成16年) 3C18
しかし、上記各文献に記載された技術は、いずれも前記不具合を改善するには十分ではなかった。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、急速充放電を可能とし、高レート(高い電流値)における初期電池容量維持率の高いリチウム二次電池用の集電体、二次電池用正極、二次電池用負極、二次電池及びそれらの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、特に正極構造において、リチウムイオンの導電をイオン透過性を有する化合物に分担させ、電子導電を電子導電性の炭素微粒子に分担させる正極集電体構造にすることにより上記課題が解決されることを見出し、本発明をなすに至った。すなわち本発明は以下に関する。
(1)イオン透過性を有する化合物と炭素微粒子とを含む皮膜を備えたアルミニウム箔あるいは銅箔からなることを特徴とする二次電池用集電体。
(2)有機溶媒に対して膨潤性のない化合物と炭素微粒子とを含む皮膜を備えたアルミニウム箔あるいは銅箔からなることを特徴とする二次電池用集電体。
(3)有機溶媒による剥離試験において剥がれのない化合物と炭素微粒子とを含む皮膜を備えたアルミニウム箔あるいは銅箔からなることを特徴とする二次電池用集電体。
(4)テープ剥離試験(JIS D0202−1988)において剥離のない化合物と炭素微粒子を含む皮膜を備えたアルミニウム箔あるいは銅箔からなることを特徴とする二次電池用集電体。
(5)イオン透過性を有する化合物と炭素微粒子とを含む皮膜を下層に備え、上層にバインダー、炭素微粒子及び正極活物質を含む皮膜を備えたアルミニウム箔からなることを特徴とする二次電池用正極。
(6)有機溶媒に対して膨潤性のない化合物と炭素微粒子とを含む皮膜を下層に備え、上層にバインダー、炭素微粒子及び正極活物質を含む皮膜を備えたアルミニウム箔からなることを特徴とする二次電池用正極。
(7)有機溶媒による剥離試験において剥がれのない化合物と炭素微粒子を含む皮膜を下層に備え、上層にバインダー、炭素微粒子及び正極活物質を含む皮膜を備えたアルミニウム箔からなることを特徴とする二次電池用正極。
(8)テープ剥離試験(JIS D0202−1988)において剥離のない化合物と炭素微粒子を含む皮膜を下層に備え、上層にバインダー、炭素微粒子及び正極活物質を含む皮膜を備えたアルミニウム箔からなることを特徴とする二次電池用正極。
(9)イオン透過性を有する化合物と炭素微粒子とを含む皮膜を下層に備え、上層にバインダー、炭素微粒子及び負極活物質を含む皮膜を備えた銅箔からなることを特徴とする二次電池用負極。
(10)有機溶媒に対して膨潤性のない化合物と炭素微粒子とを含む皮膜を下層に備え、上層にバインダー、炭素微粒子及び負極活物質を含む皮膜を備えた銅箔からなることを特徴とする二次電池用負極。
(11)有機溶媒による剥離試験において剥がれのない化合物と炭素微粒子とを含む皮膜を下層に備え、上層にバインダー、炭素微粒子及び負極活物質を含む皮膜を備えた銅箔からなることを特徴とする二次電池用負極。
(12)テープ剥離試験(JIS D0202−1988)において剥離のない化合物と炭素微粒子を含む皮膜を下層に備え、上層にバインダー、炭素微粒子及び負極活物質を含む皮膜を備えた銅箔からなることを特徴とする二次電池用負極。
(13)イオン透過性を有する化合物、炭素微粒子及び正極活物質を含む皮膜を備えたアルミニウム箔からなることを特徴とする二次電池用正極。
(14)有機溶媒に対して膨潤性のない化合物、炭素微粒子及び正極活物質を含む皮膜を備えたアルミニウム箔からなることを特徴とする二次電池用正極。
(15)有機溶媒による剥離試験において剥がれのない化合物、炭素微粒子及び正極活物質含有皮膜を備えたアルミニウム箔からなることを特徴とする二次電池用正極。
(16)テープ剥離試験(JIS D0202−1988)において剥離のない化合物、炭素微粒子及び正極活物質含有皮膜を備えたアルミニウム箔からなることを特徴とする二次電池用正極。
(17)イオン透過性を有する化合物、炭素微粒子及び負極活物質を含む皮膜を備えた銅箔からなることを特徴とする二次電池用負極。
(18)有機溶媒に対して膨潤性のない化合物、炭素微粒子及び負極活物質を含む皮膜を備えた銅箔からなることを特徴とする二次電池用負極。
(19)有機溶媒による剥離試験において剥がれのない化合物、炭素微粒子及び負極活物質含有皮膜を備えた銅箔からなることを特徴とする二次電池用負極。
(20)テープ剥離試験(JIS D0202−1988)において剥離のない化合物、炭素微粒子及び負極活物質含有皮膜を備えた銅箔からなることを特徴とする二次電池用負極。
(21)炭素微粒子が針状あるいは棒状であることを特徴とする、前項1〜4のいずれか一項に記載の二次電池用集電体。
(22)炭素微粒子が針状あるいは棒状であることを特徴とする、前項5〜8、13〜16のいずれか一項に記載の二次電池用正極。
(23)炭素微粒子が針状あるいは棒状であることを特徴とする、前項9〜12、17〜20のいずれか一項に記載の二次電池用負極。
(24)イオン透過性を有する化合物と炭素微粒子とを含む皮膜をアルミニウム箔または銅箔に塗布することにより皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用集電体の製造方法。
(25)有機溶媒に対して膨潤性のない化合物と炭素微粒子とを含む皮膜をアルミニウム箔または銅箔に塗布することにより皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用集電体の製造方法。
(26)有機溶媒による剥離試験において剥がれのない化合物と炭素微粒子とを含む皮膜をアルミニウム箔または銅箔に塗布することにより皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用集電体の製造方法。
(27)テープ剥離試験(JIS D0202−1988)において剥離のない化合物と炭素微粒子を含む皮膜をアルミニウム箔または銅箔に塗布することにより皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用集電体の製造方法。
(28)イオン透過性を有する化合物と炭素微粒子とを含む皮膜をアルミニウム箔に塗布した後、その上にバインダー、炭素微粒子及び正極活物質を溶剤に分散溶解したものを塗布して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用正極の製造方法。
(29)有機溶媒に対して膨潤性のない化合物と炭素微粒子とを含む皮膜をアルミニウム箔に塗布した後、その上にバインダー、炭素微粒子及び正極活物質を溶剤に分散溶解したものを塗布して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用正極の製造方法。
(30)有機溶媒による剥離試験において剥がれのない化合物と炭素微粒子とを含む皮膜をアルミニウム箔に塗布した後、その上にバインダー、炭素微粒子及び正極活物質を溶剤に分散溶解したものを塗布して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用正極の製造方法。
(31)テープ剥離試験(JIS D0202−1988)において剥離のない化合物と炭素微粒子を含む皮膜をアルミニウム箔に塗布した後、その上にバインダー、炭素微粒子及び正極活物質を溶剤に分散溶解したものを塗布して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用正極の製造方法。
(32)イオン透過性を有する化合物と炭素微粒子とを含む皮膜を銅箔に塗布した後、その上にバインダー、炭素微粒子及び負極活物質を溶剤に分散溶解したものを塗布して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用負極の製造方法。
(33)有機溶媒に対して膨潤性のない化合物と炭素微粒子とを含む皮膜を銅箔に塗布した後、その上にバインダー、炭素微粒子及び負極活物質を溶剤に分散溶解したものを塗布して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用負極の製造方法。
(34)有機溶媒による剥離試験において剥がれのない化合物と炭素微粒子とを含む皮膜を銅箔に塗布した後、その上にバインダー、炭素微粒子及び負極活物質を溶剤に分散溶解したものを塗布して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用負極の製造方法。
(35)テープ剥離試験(JIS D0202−1988)において剥離のない化合物と炭素微粒子を含む皮膜を銅箔に塗布した後、その上にバインダー、炭素微粒子及び負極活物質を溶剤に分散溶解したものを塗布して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用負極の製造方法。
(36)イオン透過性を有する化合物、炭素微粒子及び正極活物質を溶剤に分散溶解したものをアルミニウム箔に塗布、乾燥して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用正極の製造方法。
(37)有機溶媒に対して膨潤性のない化合物、炭素微粒子及び正極活物質を溶剤に分散溶解したものをアルミニウム箔に塗布、乾燥して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用正極の製造方法。
(38)有機溶媒による剥離試験において剥がれのない化合物、炭素微粒子及び正極活物質を溶剤に分散溶解したものをアルミニウム箔に塗布、乾燥して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用正極の製造方法。
(39)テープ剥離試験(JIS D0202−1988)において剥離のない化合物、炭素微粒子及び正極活物質を溶剤に分散溶解したものをアルミニウム箔に塗布、乾燥して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用正極の製造方法。
(40)イオン透過性を有する化合物、炭素微粒子及び負極活物質を溶剤に分散溶解したものを銅箔に塗布、乾燥して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用負極の製造方法。
(41)有機溶媒に対して膨潤性のない化合物、炭素微粒子及び負極活物質を溶剤に分散溶解したものを銅箔に塗布、乾燥して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用負極の製造方法。
(42)有機溶媒による剥離試験において剥がれのない化合物、炭素微粒子及び負極活物質を溶剤に分散溶解したものを銅箔に塗布、乾燥して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用負極の製造方法。
(43)テープ剥離試験(JIS D0202−1988)において剥離のない化合物、炭素微粒子及び負極活物質を溶剤に分散溶解したものを銅箔に塗布、乾燥して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用負極の製造方法。
(44)正極、セパレーター、負極の順に重ねた積層体に有機電解液を含浸させる二次電池の製造方法において、前項5〜8、13〜16のいずれか一項に記載された正極を用いることを特徴とする、二次電池の製造方法。
(45)正極、セパレーター、負極の順に重ねた積層体に有機電解液を含浸させた二次電池において、前項5〜8、13〜16のいずれか一項に記載された正極を用いることを特徴とする、二次電池。
(46)正極、セパレーター、負極の順に重ねた積層体に有機電解液を含浸させる二次電池の製造方法において、前項9〜12、17〜20のいずれか一項に記載された負極を用いることを特徴とする、二次電池の製造方法。
(47)正極、セパレーター、負極の順に重ねた積層体に有機電解液を含浸させた二次電池において、前項9〜12、17〜20のいずれか一項に記載された負極を用いることを特徴とする、二次電池。
(48)正極活物質がコバルト酸リチウム(LiCoO2)、マンガン酸リチウム(LiMn24)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、Co、Mn、Niの3元系リチウム化合物(Li(CoxMnyNiz)O2)、イオウ系(TiS2)、オリビン系(LiFePO4、LiMnPO4)のいずれか一種以上を含むことを特徴とする、前項5〜8、13〜16のいずれかに記載の二次電池用正極。
(49)正極活物質がコバルト酸リチウム(LiCoO2)、マンガン酸リチウム(LiMn24)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、Co、Mn、Niの3元系リチウム化合物(Li(CoxMnyNiz)O2)、イオウ系(TiS2)、オリビン系(LiFePO4、LiMnPO4)のいずれか一種以上を含むことを特徴とする、前項28〜31、36〜39のいずれかに記載の二次電池用正極の製造方法。
(50)正極活物質がコバルト酸リチウム(LiCoO2)、マンガン酸リチウム(LiMn24)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、Co、Mn、Niの3元系リチウム化合物(Li(CoxMnyNiz)O2)、イオウ系(TiS2)、オリビン系(LiFePO4、LiMnPO4)のいずれか一種以上を含むことを特徴とする、前項45または47に記載の二次電池。
(51)負極活物質にグラファイトを含むことを特徴とする前項45または47に記載の二次電池。
(52)化合物が、多糖類高分子ポリマーを架橋した化合物からなることを特徴とする、前項1〜4のいずれかに記載の二次電池用集電体。
(53)化合物が、多糖類高分子ポリマーを架橋した化合物からなることを特徴とする、前項24〜27のいずれかに記載の二次電池用集電体の製造方法。
(54)化合物が、多糖類高分子ポリマーを架橋した化合物からなることを特徴とする、前項45または47に記載の二次電池。
(55)化合物が、多糖類高分子ポリマーをアクリルアミド、アクリロニトリル、キトサンピロリドンカルボン酸塩、ヒドロキシプロピルキトサン、無水フタル酸、無水マレイン酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸など酸無水物、のいずれかで架橋した化合物であることを特徴とする、前項54に記載の二次電池。
(56)化合物のリチウムイオンまたはフッ素イオンの導電率が、1×10-2 S/cm以上であることを特徴とする、前項45または47に記載の二次電池。
(57)化合物の数平均分子量が、5万以下であることを特徴とする、前項1〜4に記載の二次電池用集電体。
(58)該化合物の数平均分子量が5万以下であることを特徴とする前項45または47に記載の二次電池。
(59)前項45、47、50、51、54〜56、58のいずれかに記載の二次電池を搭載した移動体ならびにパワー電動工具。
本発明に係る二次電池用集電体、正極、負極、二次電池、本発明に係る製造方法によって製造された二次電池用集電体、正極、負極、二次電池は、高レートでの初期容量維持率の向上が大幅に改善しているものであるから、急速充放電特性が優れている二次電池に好適に用いることができる。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。なお、本明細書においてアルミニウムは、アルミニウム及びアルミニウム合金を意味する。また、銅は純銅および銅合金を意味する。
本発明で用いることの出来るアルミニウム箔としては、特に限定されたものではなく純アルミ系であるA1085材や、A3003材など種々のものが使用できる。また、その厚さは概ね5μm〜100μmが好ましい。また、銅箔としても同様であり、圧延銅箔や電解銅箔が好んで用いられる。本発明において、アルミニウム箔は正極側、銅箔は負極側に用いる。
アルミニウム箔ならびに銅箔の厚さが5μm以下であると、強度不足で集電層を形成する塗工工程で箔の破断が生じる恐れがあり、一方、100μmを越えると電池1個の所定体積中に箔の占める割合が増大して、電池容量の低下を招くので好ましくない。
本発明に用いる正極活物質としては、特に限定されるものではなく、リチウム(イオン)が吸蔵・脱離することができる物質であれば良い。具体的には、従来用いられているコバルト酸リチウム(LiCoO2)、マンガン酸リチウム(LiMn24)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、さらには、Co、Mn、Niの3元系リチウム化合物(Li(CoxMnyNiz)O2)、イオウ系(TiS2)、オリビン系(LiFePO4)などが好適である。
また、これら正極活物質の粒子径としては、1〜50μmが好ましい。粒子径が50μm以上になると、粒子の内部と外部でのリチウムの吸蔵・脱離に不均一性が出るので好ましくない。一方、1μm以下になると結晶性が低下し、粒子構造が乱れてしまうので性能低下が起こり好ましくない。
負極に用いる負極活物質としては、公知ものを使用することができる。グラファイト等の黒鉛系、非晶質黒鉛系、酸化物系など特に制限がない。
本発明に用いることのできるイオン透過性化合物、有機溶媒に対して膨潤性のない化合物、有機溶媒による剥離試験において剥がれのない化合物、テープ剥離において剥離のない化合物(以下、これらをまとめて皮膜形成用の化合物と記す)としては以下に挙げるものを使用することができる。
イオン透過性化合物としては、単にイオンが透過できる性能を有する材料(化合物を含む)であれば良く、例えばセルロースとアクリルアミドの架橋重合体とセルロースとキトサンピロリドンカルボン酸塩の架橋重合体などが適している。これ以外にも多糖類高分子ポリマーであるキトサン、キチン等を架橋剤で架橋したもの等を用いることが出来る。用いることのできる架橋剤としては、アクリルアミド、アクリロニトリル、キトサンピロリドンカルボン酸塩、ヒドロキシプロピルキトサン、または無水フタル酸、無水マレイン酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸などの酸無水物、などが適している。
電池の性能の観点からはイオン導電率の大きいものが好ましい。特に、リチウムイオンの導電率の大きいものが好ましく、リチウムイオンの導電率としては1×10-2 S/cm以上を有する化合物が好適である。あるいはフッ素イオンの導電率が1×10-2 S/cm以上を有する化合物でも好適である。
あるいは皮膜形成用化合物としては上記化合物のうち、有機溶媒に耐性を有して金属箔に強固に密着するものが好ましい。その理由として、リチウムイオン電池には、通常電解液として有機系の電解液が用いられているので、形成した皮膜がこの電解液に溶解してしまうためである。
一般に、耐有機溶媒性を有する化合物としてはポリアミド、ポリアミドイミド等が公知であるが、これらは非常に高価であり実用的ではない。さらに、これらの平均分子量が50000程度と小さく、金属箔に対する密着性が十分でない。一方、平均分子量が50000以上では前述したPVDF、PTFE等があり、金属箔に密着性は十分であるが、これらは有機溶媒中では膨潤してしまい、有機溶媒への耐性は非常に弱いものである。従って、平均分子量が50000以下で金属箔への密着性が高く、有機溶媒への耐性が非常に高いものが好適となる。
これらの性能を測定する尺度として、溶剤に対する膨潤性、溶剤を浸漬した布での剥離試験(こすり試験)、テープ剥離試験(JIS D0202−1988)で判断することが出来る。
上記特性を示す材料としては、多糖類高分子ポリマーをアクリル系添加剤や酸無水物で架橋したものや、キトサン系誘導体をベースにしたものが挙げられる。
本発明に用いることの出来る電子導電性の炭素微粒子としては、特に制約は無いが、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、気相法炭素繊維、グラファイト(黒鉛)などが好適である。特に粉体での電気抵抗が、100%の圧粉体で1×10-1 Ω・cm以下のものが好ましく、必要に応じて上記のものを組み合わせて使用できる。
上記、電子導電性炭素微粒子において、その粒子サイズに特に制限はないが、概ね10〜100nmが好ましい。さらに、その形状が球状ではなく、針状もしくは、棒状のような異方性を有していれば尚好ましい。その理由を以下に述べる。電子導電性の炭素微粒子はリチウムイオン二次電池で電子の移動を分担している。充電時は、外部から供給される電子をアルミニウム箔を通じて正極活物質にまで到達させる必要があるので、アルミニウム箔と正極活物資間の接触面積を大きくしたい。そのためには、質量あたりの表面積が大きい微粒子のほうが有利である。しかも、電池容量確保のため出来るだけ少ない量で達成しなければならない。従って、形状に異方性を有する電子導電性炭素微粒子が好適となる。
本発明において、皮膜形成用化合物と炭素微粒子とを含む皮膜の作成には特に制限はなく、公知の方法を用いることができる。具体的には、キャスト法、バーコーター法、ディップ法、印刷法などである。これらの方法の内、皮膜の厚さを制御しやすい点からバーコーター法、キャスト法などが好適である。アルミニウム箔あるいは銅箔に上記の方法により、炭素微粒子含有皮膜を形成させることで集電体(正極用あるいは負極用)とすることができる。さらに、その厚さとしては0.1μm以上10μm以下が好ましい。厚みが0.1μm以下であると所望の効果が得られないので好ましくない。一方、厚みが10μm以上になると二次電池1個の所定の体積中に占める活物質の比率が相対的に低下するので好ましくない。
一方、正極活物質あるいは負極活物質を含んだ皮膜を形成させる場合も同様の手法で製造することが出来る。また、その膜厚は10μm以上500μm以下が好ましい。膜厚が10μm以下であると電池1個の所定体積中の活物質の割合が少なくなり電池容量が小さくなるので好ましくない。一方、500μm以上であると箔からの脱離や電池の内部抵抗が増大するので好ましくない。
以下、正極活物質を含んだ皮膜を形成させる場合についてさらに詳しく述べる。負極活物質を含んだ皮膜の場合は、以下の記述中においてアルミニウム箔を銅箔、正極活物質を負極活物質に置き換えて同様に実施することが出来る。
皮膜の組成比は皮膜を形成させるペーストの段階で調整する。具体的には、皮膜形成用化合物、炭素化合物、正極活物質等を混練機等で混合し、粘度調整にさらに溶剤を加えることで調製される。また、溶剤は後工程により飛散させるので、皮膜中には固形分(皮膜形成用化合物、炭素微粒子、正極活物質)のみが残存することになる。これらの比率は質量比で概ね、皮膜形成用化合物が1質量%〜30質量%、炭素微粒子が1質量%〜30質量%、正極活物質が65質量%以上が好ましい。
また、皮膜の厚さとしては0.1μm以上500μm以下が好ましい。厚さが0.1μm以下であると所望の効果が得られなくなる。一方、500μm以上になると、皮膜の割れ、アルミニウム箔からの脱落などが発生する恐れがあるので好ましくない。
本発明において、アルミニウム箔に下層と上層の二層の皮膜を供えた集電体としても良い。このとき、皮膜形成用化合物と炭素微粒子とを含む皮膜を下層とし、バインダー、炭素微粒子及び正極活物質を含む皮膜を上層とする。上層に含まれるバインダーは、粒子を固定できる効果があれば良く、皮膜形成用化合物、例えば多糖類高分子ポリマーをアクリル系添加剤で架橋したものを含んでも、あるいは通常用いられる化合物、例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)あるいはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含んでも良い。
本発明の二次電池用集電体の電池評価には、当該集電体を電極化して、公知なセパレータ、有機電解液を備えた二次電池を構成して行うことが出来る。
さらに、本発明による二次電池を移動体(自動車、自転車などの車両)あるいはパワー電動工具(電動ドリル、インパクトレンチなど)に搭載してその性能を評価することが出来る。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
A1085材の厚さ30μmであるアルミニウム箔を用意した。次に、イオン透過性を有する化合物として多糖類高分子ポリマーであるキトサンを無水ピロメリット酸で架橋したものを用意した。この分子量はGPC測定により35000であった。これを用いて、電子導電性を有する炭素微粒子(アセチレンブラック:粒子径40nm)との混合ペーストを作成した。溶媒は水とし、イオン透過性化合物と炭素微粒子と水との質量比率を35:15:50とした。次に、アプリケーター(隙間:10μm)を用いて、キャスト法によりアルミニウム箔上にこのペーストを塗工し、その後、空気中で180℃にて3分間乾燥し、熱硬化させて、イオン透過性を有する化合物と炭素微粒子を含む皮膜を備えたアルミニウム箔を得た。
乾燥後この皮膜の厚さを測定したところ厚さは5μmであり、皮膜中における電子導電性を有する炭素微粒子の含有率は30質量%であった。
次に、正極活物質、電子導電性炭素微粒子、バインダー、及び溶剤からなる正極ペーストを用いて厚さ200μmの電極層を形成させリチウムイオン二次電池用正極とした。この際、正極活物質はコバルト酸リチウム、導電性炭素微粒子としてアセチレンブラック、バインダーとしてはポリフッ化ビニリデン(PVDF)、溶剤としてはN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を用いた。各成分の組成比は正極活物質:炭素微粒子:バインダー=95:2:3(質量比)として、溶剤は正極活物質質量の10質量%とした。
さらに、セパレーター、銅箔上に形成された負極を組み込み、これらに有機電解液を含侵させ、リチウムイオン二次電池を得た。
上記で得られた、リチウムイオン二次電池のサイクル特性を測定した。結果を表1に示した。測定機は北斗電工株式会社製電池充放電装置HJ−2010型機を用い、電流レートを0.1C、2C、20Cと変えて100サイクル後の初期容量維持率を百分率で表示した。表から明らかなように、電流レートが小さい時には大きな差が認められなかったが、本発明による集電体を用いることで特に、高レート側での初期容量維持率の向上が大幅に改善していることが分かる。すなわち急速充放電特性が優れていることを示している。
また、上記2次電池の内部抵抗を測定した。測定はHIOKI3551バッテリーテスターを用いACインピーダンス法で、測定周波数1kHzにて測定した。測定結果を表2に示した。測定値が小さいほど、急速充放電持性が優れていることを示している。
(実施例2)
A1085材の厚さ30μmであるアルミニウム箔を用意した。次に、イオン透過性を有する化合物として多糖類高分子ポリマーであるキチンを無水マレイン酸で架橋したものを用意した。この分子量はGPC測定により30000であった。これを用いて電子導電性を有する炭素微粒子(アセチレンブラック:粒子径40nm)さらには、正極活物質として、マンガン酸リチウム(LiMn24)及び、溶剤(NMP)からなるペーストを作成した。ペースト中のイオン透過性化合物、炭素微粒子、正極活物質の組成比はそれぞれ2質量%、3質量%、95質量%とし、溶剤は正極活物質の10質量%とした。次に、実施例1と同様にアプリケーター(隙間:250μm)を用いて、アルミニウム箔上にこのペーストを塗工し、その後、空気中で180℃にて3分間乾燥し、熱硬化させて、イオン透過性を有する化合物と炭素微粒子及び正極活物質を含む皮膜を備えたアルミニウム箔を得た。
乾燥後この皮膜の厚さを測定したところ厚さは200μmであり、皮膜中における電子導電性を有する炭素微粒子と正極活物質の含有率はそれぞれ3質量%、95質量%であった。
以下、実施例1と同様の工程により、セパレーター、銅箔上に形成された負極集電体を組み込みこれらに有機電解液を含侵させ、リチウムイオン二次電池を得た。
同様に初期容量維持率、内部抵抗を測定して、結果を表1、表2にそれぞれに示した。
(実施例3)
実施例2において、アルミニウム箔の材料をA1085材からA3003材に変更しイオン透過性を有する化合物の代わりに有機溶媒による剥離試験において剥がれのない化合物として多糖類高分子ポリマーであるキトサンをアクリロニトリルで架橋したものを用意した。この化合物を0.5μmの厚さに成膜して有機溶剤であるエチルアルコールで剥離試験を行ったところ剥離は認められないものであった。また、この分子量はGPC測定により31000であった。また、炭素微粒子として気相法炭素繊維(昭和電工製、商標登録名VGCF)とした。また、正極活物質をオリビン系(LiFePO4)に変更した。さらに、炭素微粒子の添加量を変更し、ペースト中の有機溶媒による剥離試験において剥がれのない化合物、炭素微粒子、正極活物質の組成比はそれぞれ2質量%、1質量%、97質量%とした。
これ以外には、実施例2と同様にしてリチウムイオン二次電池を得た。同様に初期容量維持率、内部抵抗を測定して、結果を表1に示した。
参考例4
実施例1において、イオン透過性を有する化合物の代わりにNMPに対して膨潤しない化合物として、多糖類高分子ポリマーであるキトサンを無水トリメリット酸で架橋し、さらに溶媒をNMPとしたものを用意した。この分子量はGPC測定により22000であった。
これを用いた以外は実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を得た。同様に初期容量維持率、内部抵抗を測定して、結果を表1、表2にそれぞれ示した。
(実施例5)
電解銅箔の厚さ9μmである銅箔を用意した。次に、イオン透過性を有する化合物として多糖類高分子ポリマーであるセルロースをキトサンピロリドンカルボン酸塩で架橋したものを用意した。この分子量はGPC測定により40000であった。これを用いて、電子導電性を有する炭素微粒子(アセチレンブラック:粒子径40nm)との混合ペーストを作成した。溶媒はNMPとし、イオン透過性化合物と炭素微粒子と溶媒との質量比率を35:15:50とした。次に、グラビアロール(#200)を用いたグラビア法により銅箔上にこのペーストを塗工し、その後、空気中で180℃にて3分間乾燥し、熱硬化させて、イオン透過性を有する化合物と炭素微粒子を含む皮膜を備えた銅箔(集電体)を得た。
乾燥後この皮膜の厚さを測定したところ厚さは0.2μmであり、皮膜中における電子導電性を有する炭素微粒子の含有率は30質量%であった。
次に、負極活物質、電子導電性炭素微粒子、バインダー、及び溶剤からなる負極ペーストを用いて厚さ250μmの電極層を形成させリチウムイオン二次電池用負極とした。この際、負極活物質はグラファイト、導電性炭素微粒子としてアセチレンブラック、バインダーとしてはポリフッ化ビニリデン(PVDF)、溶剤としてはN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を用いた。各成分の組成比は負極活物質:炭素微粒子:バインダー=92:5:3(質量比)として、溶剤は負極活物質質量の10質量%とした。
以下、実施例1と同様の工程により、セパレーター、実施例1で用いたアルミニウム箔上に形成された正極を組み込みこれらに有機電解液を含浸させ、リチウムイオン二次電池を得た。同様に初期容量維持率、内部抵抗を測定して、結果を表1、表2にそれぞれ示した。
参考例6
実施例5においてイオン透過性を有する化合物の代わりにテープ剥離試験において剥がれのない化合物として多糖類高分子ポリマーであるキトサンをアクリロニトリルで架橋したものを用意した。この化合物を0.5μmの厚さにして成膜してテープ剥離試験を行ったところ100/100であり剥離は認められないものであった。また、この分子量はGPC測定により26000であった。また、炭素微粒子として気相法炭素繊維(昭和電工製、商標登録名VGCF)とした。これ以外には、実施例5と同様にしてリチウムイオン二次電池を得た。同様に初期容量維持率、内部抵抗を測定して、結果を表1、2にそれぞれ示した。
(比較例1)
実施例1において、A1085材上にイオン透過性を有する化合物と電子導電性を有する炭素微粒子からなる複合皮膜を形成させずに、実施例1に示した正極活物質(コバルト酸リチウム)、電子導電性炭素微粒子(アセチレンブラック)、バインダー(PVDF)、溶剤(NMP)からなる集電層を200μm形成させ、正極集電体を得た。以下、同様にしてリチウムイオン二次電池を作成し、初期容量維持率、内部抵抗を実施例1と同じ条件にて測定して表1、表2にそれぞれ示した。
(比較例2)
実施例5において、イオン透過性を有する化合物の代わりに、上記PVDFバインダー(有機溶媒による剥離試験において剥がれのある化合物)を用いた以外は実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作成し、初期容量維持率、内部抵抗を実施例1と同じ条件にて測定して表1、表2にそれぞれ示した。2次電池にまで加工することは可能であったが、炭素微粒子を含有する皮膜を備えた集電体の段階で、NMPを浸漬させた布で集電体表面をこすると大きく剥離を生じた。初期の特性がたとえ良好であっても、長期間の使用には耐えられない二次電池であることが測定できる。
(比較例3)
実施例1において、イオン透過性を有する化合物の代わりに、PVA(ポリビニルアルコール)バインダー(テープ剥離試験において剥がれのある化合物)を用いた以外は実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作成し、初期容量維持率、内部抵抗を実施例1と同じ条件にて測定して表1、表2にそれぞれ示した。2次電池にまで加工することは可能であったが、炭素微粒子を含有する皮膜を備えた集電体の段階で、テープ剥離試験を実施したところ集電体表面が大きく剥離した。初期の特性がたとえ良好であっても、長期間の使用には耐えられない二次電池であることが測定できる。
表1によれば、比較例は低レートにおける初期容量維持率は本発明における実施例に比べ遜色はないが、高レートになると初期容量維持率が大幅に低下した。
すなわち、急速充放電が困難であることが分かる。
また、表2からも内部抵抗が小さく、急速充放電に向いている二次電池であることが分かる。
本発明が急速充放電特性に優れているのは、イオンの移動と電池の移動をそれぞれイオン透過性バインダーと電子導電性の炭素微粒子とが分担して受け持っているため、金属箔と炭素微粒子含有皮膜、電極皮膜とが強固に密着しているためと推察される。
Figure 0004593488
Figure 0004593488
本発明は、二次電池用集電体、二次電池用集電体の製造方法および当該集電体を備えた二次電池を提供する。特に、イオン透過性を有する化合物と炭素微粒子とを含む皮膜を備えたアルミニウム箔からなることを特徴とする二次電池用集電体および関連発明は、二次電池を構成した時に、高レートでの初期容量維持率の向上が極めて改善することができ、急速充放電特性が優れていることから、二次電池を搭載している通信機器やデジタル家電等において好適に用いることができる。この特性により二次電池を搭載する機器の用途が広がり産業上の利用範囲が予想以上に拡大することができる。
本発明の実施例1の下層に係る集電体断面構造を示す概略図である。 本発明の実施例2に係る正極断面構造を示す概略図である。
符号の説明
1…アルミニウム箔、
2…イオン透過性化合物、
3…炭素微粒子、
4…複合皮膜、
5…正極活物質、

Claims (25)

  1. 多糖類高分子ポリマーを架橋したイオン透過性を有する化合物と炭素微粒子とを含む皮膜を備えたアルミニウム箔あるいは銅箔からなることを特徴とする二次電池用集電体。
  2. 多糖類高分子ポリマーを架橋したイオン透過性を有する化合物と炭素微粒子とを含む皮膜を下層に備え、上層にバインダー、炭素微粒子及び正極活物質を含む皮膜を備えたアルミニウム箔からなることを特徴とする二次電池用正極。
  3. 多糖類高分子ポリマーを架橋したイオン透過性を有する化合物と炭素微粒子とを含む皮膜を下層に備え、上層にバインダー、炭素微粒子及び負極活物質を含む皮膜を備えた銅箔からなることを特徴とする二次電池用負極。
  4. 炭素微粒子が針状あるいは棒状であることを特徴とする、請求項1に記載の二次電池用集電体。
  5. 炭素微粒子が針状あるいは棒状であることを特徴とする、請求項2に記載の二次電池用正極。
  6. 炭素微粒子が針状あるいは棒状であることを特徴とする、請求項3に記載の二次電池用負極。
  7. 多糖類高分子ポリマーを架橋したイオン透過性を有する化合物と炭素微粒子とを含む皮膜をアルミニウム箔または銅箔に塗布することにより皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用集電体の製造方法。
  8. 多糖類高分子ポリマーを架橋したイオン透過性を有する化合物と炭素微粒子とを含む皮膜をアルミニウム箔に塗布した後、その上にバインダー、炭素微粒子及び正極活物質を溶剤に分散溶解したものを塗布して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用正極の製造方法。
  9. 多糖類高分子ポリマーを架橋したイオン透過性を有する化合物と炭素微粒子とを含む皮膜を銅箔に塗布した後、その上にバインダー、炭素微粒子及び負極活物質を溶剤に分散溶解したものを塗布して皮膜を形成することを特徴とする、二次電池用負極の製造方法。
  10. 正極、セパレーター、負極の順に重ねた積層体に有機電解液を含浸させる二次電池の製造方法において、請求項2に記載された正極を用いることを特徴とする、二次電池の製造方法。
  11. 正極、セパレーター、負極の順に重ねた積層体に有機電解液を含浸させた二次電池において、請求項2に記載された正極を用いることを特徴とする、二次電池。
  12. 正極、セパレーター、負極の順に重ねた積層体に有機電解液を含浸させる二次電池の製造方法において、請求項3に記載された負極を用いることを特徴とする、二次電池の製造方法。
  13. 正極、セパレーター、負極の順に重ねた積層体に有機電解液を含浸させた二次電池において、請求項3に記載された負極を用いることを特徴とする、二次電池。
  14. 正極活物質がコバルト酸リチウム(LiCoO2)、マンガン酸リチウム(LiMn24)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、Co、Mn、Niの3元系リチウム化合物(Li(CoxMnyNiz)O2)、イオウ系(TiS2)、オリビン系(LiFePO4、LiMnPO4)のいずれか一種以上を含むことを特徴とする、請求項2に記載の二次電池用正極。
  15. 正極活物質がコバルト酸リチウム(LiCoO2)、マンガン酸リチウム(LiMn24)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、Co、Mn、Niの3元系リチウム化合物(Li(CoxMnyNiz)O2)、イオウ系(TiS2)、オリビン系(LiFePO4、LiMnPO4)のいずれか一種以上を含むことを特徴とする、請求項8に記載の二次電池用正極の製造方法。
  16. 正極活物質がコバルト酸リチウム(LiCoO2)、マンガン酸リチウム(LiMn24)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、Co、Mn、Niの3元系リチウム化合物(Li(CoxMnyNiz)O2)、イオウ系(TiS2)、オリビン系(LiFePO4、LiMnPO4)のいずれか一種以上を含むことを特徴とする、請求項11または13に記載の二次電池。
  17. 負極活物質にグラファイトを含むことを特徴とする請求項11または13に記載の二次電池。
  18. 多糖類高分子ポリマーがキトサンまたはキチンである、請求項1に記載の二次電池用集電体。
  19. 多糖類高分子ポリマーがキトサンまたはキチンである、請求項7に記載の二次電池用集電体の製造方法。
  20. 多糖類高分子ポリマーがキトサンまたはキチンである、請求項11または13に記載の二次電池。
  21. 化合物が、多糖類高分子ポリマーをアクリルアミド、アクリロニトリル、キトサンピロリドンカルボン酸塩、ヒドロキシプロピルキトサン、無水フタル酸、無水マレイン酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸など酸無水物、のいずれかで架橋した化合物であることを特徴とする、請求項20に記載の二次電池。
  22. 化合物のリチウムイオンまたはフッ素イオンの導電率が、1×10−2S/cm以上であることを特徴とする、請求項11または13に記載の二次電池。
  23. 化合物の数平均分子量が、5万以下であることを特徴とする、請求項1に記載の二次電池用集電体。
  24. 該化合物の数平均分子量が5万以下であることを特徴とする請求項11または13に記載の二次電池。
  25. 請求項11、13、16、17、20〜22、24のいずれかに記載の二次電池を搭載した移動体ならびにパワー電動工具。
JP2006032902A 2005-02-10 2006-02-09 二次電池用集電体、二次電池用正極、二次電池用負極、二次電池及びそれらの製造方法 Active JP4593488B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006032902A JP4593488B2 (ja) 2005-02-10 2006-02-09 二次電池用集電体、二次電池用正極、二次電池用負極、二次電池及びそれらの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005034639 2005-02-10
JP2006019311 2006-01-27
JP2006032902A JP4593488B2 (ja) 2005-02-10 2006-02-09 二次電池用集電体、二次電池用正極、二次電池用負極、二次電池及びそれらの製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010023741A Division JP5249258B2 (ja) 2005-02-10 2010-02-05 二次電池用集電体、二次電池用正極、二次電池用負極、二次電池及びそれらの製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007226969A JP2007226969A (ja) 2007-09-06
JP2007226969A5 JP2007226969A5 (ja) 2010-03-25
JP4593488B2 true JP4593488B2 (ja) 2010-12-08

Family

ID=38548609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006032902A Active JP4593488B2 (ja) 2005-02-10 2006-02-09 二次電池用集電体、二次電池用正極、二次電池用負極、二次電池及びそれらの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4593488B2 (ja)

Families Citing this family (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI483446B (zh) 2005-02-10 2015-05-01 Showa Denko Kk A battery collector, a battery positive electrode, a battery negative electrode, a battery, and a manufacturing method
JP5249258B2 (ja) * 2005-02-10 2013-07-31 昭和電工株式会社 二次電池用集電体、二次電池用正極、二次電池用負極、二次電池及びそれらの製造方法
JP2010146726A (ja) * 2007-11-30 2010-07-01 Kyoritsu Kagaku Sangyo Kk 導電性組成物
WO2010113583A1 (ja) 2009-03-31 2010-10-07 日鉱金属株式会社 リチウムイオン電池用正極活物質
KR101450978B1 (ko) 2009-12-18 2014-10-15 제이엑스 닛코 닛세키 킨조쿠 가부시키가이샤 리튬 이온 전지용 정극 및 그 제조 방법, 그리고 리튬 이온 전지
EP2518802B1 (en) 2009-12-22 2020-11-25 JX Nippon Mining & Metals Corporation Positive electrode active material for a lithium-ion battery, positive electrode for a lithium-ion battery, lithium-ion battery using same, and precursor to a positive electrode active material for a lithium-ion battery
CN102792496B (zh) 2010-02-05 2016-03-23 Jx日矿日石金属株式会社 锂离子电池用正极活性物质、锂离子电池用正极和锂离子电池
US9118076B2 (en) 2010-02-05 2015-08-25 Jx Nippon Mining & Metals Corporation Positive electrode active material for lithium ion battery, positive electrode for lithium ion battery and lithium ion battery
JPWO2011108595A1 (ja) 2010-03-04 2013-06-27 Jx日鉱日石金属株式会社 リチウムイオン電池用正極活物質、リチウムイオン電池用正極、及び、リチウムイオン電池
EP2544271A4 (en) 2010-03-04 2015-09-02 Jx Nippon Mining & Metals Corp POSITIVE ACTIVE ELECTRODE MATERIAL FOR A LITHIUM ION BATTERY, POSITIVE ELECTRODE FOR A LITHIUM ION BATTERY AND LITHIUM ION BATTERY
US9216913B2 (en) 2010-03-04 2015-12-22 Jx Nippon Mining & Metals Corporation Positive electrode active substance for lithium ion batteries, positive electrode for lithium ion batteries, and lithium ion battery
EP2544273A4 (en) 2010-03-04 2014-06-25 Jx Nippon Mining & Metals Corp POSITIVE ACTIVE ELECTRODE MATERIAL FOR LITHIUM ION BATTERIES, POSITIVE ELECTRODE FOR LITHIUM ION BATTERIES AND LITHIUM ION BATTERY
TWI423504B (zh) 2010-03-05 2014-01-11 Jx Nippon Mining & Metals Corp A positive electrode active material for a lithium ion battery, a positive electrode for a lithium ion battery, a lithium ion battery, and a method for producing a positive electrode active material for a lithium ion battery
JP5834008B2 (ja) * 2010-08-31 2015-12-16 協立化学産業株式会社 電池又は電気二重層キャパシタ集電体コート用導電性組成物、電池又は電気二重層キャパシタ集電体、電池および電気二重層キャパシタ
KR101430839B1 (ko) 2010-12-03 2014-08-18 제이엑스 닛코 닛세키 킨조쿠 가부시키가이샤 리튬 이온 전지용 정극 활물질, 리튬 이온 전지용 정극, 및 리튬 이온 전지
WO2012098724A1 (ja) 2011-01-21 2012-07-26 Jx日鉱日石金属株式会社 リチウムイオン電池用正極活物質の製造方法及びリチウムイオン電池用正極活物質
EP2704237B1 (en) 2011-03-29 2016-06-01 JX Nippon Mining & Metals Corporation Production method for positive electrode active material for lithium ion batteries and positive electrode active material for lithium ion batteries
KR101539154B1 (ko) 2011-03-31 2015-07-23 제이엑스 닛코 닛세키 킨조쿠 가부시키가이샤 리튬 이온 전지용 정극 활물질, 리튬 이온 전지용 정극, 및 리튬 이온 전지
CN103503209B (zh) * 2011-04-26 2016-04-13 昭和电工株式会社 二次电池
JP5144821B1 (ja) * 2011-06-16 2013-02-13 株式会社神戸製鋼所 電極材料の製造方法
JP5140779B1 (ja) * 2011-06-16 2013-02-13 株式会社神戸製鋼所 電極材料
JP6153468B2 (ja) * 2011-07-29 2017-06-28 株式会社Uacj 集電体及びそれを用いた電極構造体、非水電解質電池、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ又は蓄電部品
TWI553951B (zh) * 2011-07-29 2016-10-11 Uacj Corp A current collector, an electrode structure, a nonaqueous electrolyte battery, and a storage member
JP5871302B2 (ja) * 2011-08-03 2016-03-01 昭和電工株式会社 二次電池用負極および二次電池
JP5281706B2 (ja) 2011-10-25 2013-09-04 株式会社神戸製鋼所 集電体、集電体の製造方法、電極および二次電池
JP5303057B2 (ja) 2011-10-27 2013-10-02 株式会社神戸製鋼所 集電体、電極および二次電池
JP6292738B2 (ja) 2012-01-26 2018-03-14 Jx金属株式会社 リチウムイオン電池用正極活物質、リチウムイオン電池用正極、及び、リチウムイオン電池
JP6292739B2 (ja) 2012-01-26 2018-03-14 Jx金属株式会社 リチウムイオン電池用正極活物質、リチウムイオン電池用正極、及び、リチウムイオン電池
JP5625007B2 (ja) * 2012-03-08 2014-11-12 株式会社日立製作所 リチウムイオン二次電池用正極、リチウムイオン二次電池及び電池モジュール
JP5945148B2 (ja) 2012-04-13 2016-07-05 三菱アルミニウム株式会社 リチウムイオン二次電池正極集電体用アルミニウム合金箔及びそれを用いたリチウムイオン二次電池
EP2843736A4 (en) 2012-04-27 2016-03-16 Showa Denko Kk ANODE FOR SECONDARY BATTERY, METHOD FOR THE MANUFACTURE THEREOF AND SECONDARY BATTERY
US9515316B2 (en) 2012-04-27 2016-12-06 Showa Denko K.K. Method for producing anode active material for secondary battery, anode active material for secondary battery, method for producing anode for secondary battery, anode for secondary battery, and secondary battery
JP5468714B1 (ja) * 2012-08-29 2014-04-09 昭和電工株式会社 蓄電デバイスおよびその製造方法
CN104335396B (zh) 2012-09-28 2018-01-05 Jx日矿日石金属株式会社 锂离子电池用正极活性物质、锂离子电池用正极和锂离子电池
JP5707605B2 (ja) 2013-02-21 2015-04-30 東洋インキScホールディングス株式会社 導電性組成物、蓄電デバイス用下地層付き集電体、蓄電デバイス用電極、及び蓄電デバイス
JP5935820B2 (ja) 2013-04-19 2016-06-15 東洋インキScホールディングス株式会社 導電性組成物、蓄電デバイス用下地層付き集電体、蓄電デバイス用電極、及び蓄電デバイス
JP2014241259A (ja) * 2013-06-12 2014-12-25 株式会社神戸製鋼所 集電体、集電体の製造方法、電極および二次電池
KR102249200B1 (ko) 2014-08-01 2021-05-06 삼성에스디아이 주식회사 리튬 이차 전지용 바인더 조성물, 이의 제조 방법, 그리고 이를 포함하는 리튬 이차 전지용 전극 및 리튬 이차 전지
EP3214677B1 (en) 2014-10-29 2019-08-28 Showa Denko K.K. Electrode current collector, method of manufacturing the same, electrode, lithium ion secondary battery, redox flow battery and electric double layer capacitor
JP7082096B2 (ja) 2019-08-20 2022-06-07 本田技研工業株式会社 リチウムイオン二次電池用電極、およびリチウムイオン二次電池
JP7157863B2 (ja) * 2021-03-19 2022-10-20 積水化学工業株式会社 非水電解質二次電池用正極、並びにこれを用いた非水電解質二次電池、電池モジュール、及び電池システム
JP2024015900A (ja) 2022-07-25 2024-02-06 株式会社リコー 表面修飾炭素材料、表面修飾炭素材料の製造方法、電極、液体組成物、収容容器、電極の製造装置、電極の製造方法、及び電気化学素子

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07201362A (ja) * 1993-12-29 1995-08-04 Tdk Corp リチウム二次電池
JPH10144298A (ja) * 1996-11-15 1998-05-29 Sanyo Electric Co Ltd リチウム二次電池
JP2003192862A (ja) * 2001-12-26 2003-07-09 Japan Vilene Co Ltd 固体電解質用基材、固体電解質、及び固体電解質用基材の製造方法
JP2004047405A (ja) * 2002-05-23 2004-02-12 Sanyo Electric Co Ltd 非水電解質二次電池

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07201362A (ja) * 1993-12-29 1995-08-04 Tdk Corp リチウム二次電池
JPH10144298A (ja) * 1996-11-15 1998-05-29 Sanyo Electric Co Ltd リチウム二次電池
JP2003192862A (ja) * 2001-12-26 2003-07-09 Japan Vilene Co Ltd 固体電解質用基材、固体電解質、及び固体電解質用基材の製造方法
JP2004047405A (ja) * 2002-05-23 2004-02-12 Sanyo Electric Co Ltd 非水電解質二次電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007226969A (ja) 2007-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4593488B2 (ja) 二次電池用集電体、二次電池用正極、二次電池用負極、二次電池及びそれらの製造方法
JP5249258B2 (ja) 二次電池用集電体、二次電池用正極、二次電池用負極、二次電池及びそれらの製造方法
KR101179378B1 (ko) 이차전지용 집전기, 이차전지 양극, 이차전지 음극, 이차전지 및 그들의 제조 방법
TWI390789B (zh) A battery current collector, a battery positive electrode, a battery negative electrode, a battery, and a manufacturing method
JP6871342B2 (ja) 電極、電極製造方法、並びに二次電池及びその製造方法
EP3214677B1 (en) Electrode current collector, method of manufacturing the same, electrode, lithium ion secondary battery, redox flow battery and electric double layer capacitor
JP6185984B2 (ja) 集電体、電極構造体、非水電解質電池又は蓄電部品
WO2013018687A1 (ja) 集電体、電極構造体、非水電解質電池及び蓄電部品
JPWO2018180742A1 (ja) リチウムイオン二次電池用正極およびリチウムイオン二次電池
JP6184552B2 (ja) 集電体、電極構造体、非水電解質電池及び蓄電部品
JP2019114393A (ja) リチウムイオン二次電池用負極及びリチウムイオン二次電池
JP6529700B1 (ja) 蓄電デバイス用集電体、その製造方法、およびその製造に用いる塗工液
JP6567289B2 (ja) リチウムイオン二次電池
WO2013154176A1 (ja) 集電体、電極構造体、非水電解質電池及び蓄電部品
JPWO2013018688A1 (ja) 集電体、電極構造体、非水電解質電池及び蓄電部品
JP2013030408A (ja) 集電体、電極構造体、非水電解質電池及び蓄電部品
JP2009151960A (ja) リチウムイオン二次電池用正極電極体、及びリチウムイオン二次電池
WO2015072141A1 (ja) 電池電極用下地層、これを用いた集電体、電極およびリチウムイオン二次電池
JP2016195117A (ja) 集電体、電極構造体、非水電解質電池及び蓄電部品
WO2019124123A1 (ja) 活物質と導電性炭素材料からなる複合体を含むリチウムイオン二次電池用電極の製造方法
JP6031223B2 (ja) 集電体、電極構造体、非水電解質電池及び蓄電部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090611

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100205

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20100205

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20100224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100824

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100915

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4593488

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250