JP4589497B2 - コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆるリアルタイムヘリカルスキャン機能を備え、患者のような被検体に対してCT像を取得するためのX線コンピュータ断層撮影装置(以下CT装置とも言う)に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、いわゆるヘリカルスキャン機能を備えたX線CT装置が知られている。
このようなX線CT装置では、架台の中心部分に寝台の天板に載せられている被検体を挿入するための撮影口を設け、その架台内にはX線管ユニットとX線検出器を撮影口に挿入される被検体を挟んで対向配置させ、被検体が載せられている天板または架台を被検体の体軸方向に連続的に移動させて被検体と架台の位置を相対的に変化させるとともに、X線管ユニットおよびX線検出器を被検体の周りで移動させながらX線の曝射を連続的に行うことによりらせん状スキャン(ヘリカルスキャン)を実行し、補間再構成法により被検体の複数の断層像を取得している。従って、このヘリカルスキャンでは、X線管ユニットおよびX線検出器の軌跡が被検体に対してらせん状になる。
【0003】
このようなヘリカルスキャン機能を備えたX線CT装置の中で、いわゆるリアルタイムヘリカルスキャン機能を備えたX線CT装置がある。このX線CT装置では、リアルタイムヘリカルスキャン実行中におけるスキャン進行状況(すなわち、現在、被検体のどのスキャン位置でヘリカルスキャンしているか)をユーザがリアルタイムで例えばモニタにより観察できるようになっている。このため、リアルタイムヘリカルスキャンでは、被検体の周りをX線管ユニットが例えば1/6回転するごとに最新の1回転(360゜)分のX線に関する投影データ(180゜再構成法の場合には1/2回転+ファン角分の投影データ)を基に画像再構成することによりほぼリアルタイムで得られる断層像(リアルタイムヘリカルスキャン断層像)を各スキャン位置でモニタに表示している。従って、この場合には、X線管ユニットが1回転するごとに6つのリアルタイムヘリカルスキャン断層像がモニタに順次更新されながら表示されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したリアルタイムヘリカルスキャン機能を備えたX線CT装置では、リアルタイムヘリカルスキャンの実行中に検査の目的とする必要なスキャン範囲のスキャンが完了したことをユーザがモニタに表示されているリアルタイムヘリカルスキャン断層像を見て確認すれば、このリアルタイムヘリカルスキャンの中断を指示していた。
【0005】
しかし、例えば、マルチスライスCTにおいては、正式なヘリカルスキャン断層像の取得のための画像再構成(補間再構成)に必要なデータ量はリアルタイムヘリカルスキャン断層像の取得のための画像再構成に必要なデータ量と比較して多い。これは、正式なヘリカルスキャン断層像は、その画像再構成方法の種類に応じて少なくとも1回転以上にわたって収集した投影データを基にしなければ取得できないからである。
【0006】
従って、ユーザがモニタにほぼリアルタイムで表示されているリアルタイムヘリカルスキャン断層像を確認して実行中のリアルタイムヘリカルスキャンの中断を指示したとしても、ユーザにとってはどの時点で正式のヘリカルスキャン断層像の取得のための画像再構成に必要な量のデータが得られたのかが不明である。そのため、ユーザの中断指示に応じてすぐにリアルタイムヘリカルスキャンを中断してしまうと、必要な量のデータが収集されないことがあり、これにより正式なヘリカルスキャン断層像を取得することができない場合が生じていた。
【0007】
このような場合を防止し、検査の目的とする必要なスキャン位置における正式なヘリカルスキャン断層像を確実に取得するためには、その必要なスキャン範囲のヘリカルスキャンを完了した後、ユーザがある程度時間的な余裕を持ってリアルタイムヘリカルスキャンの中断を指示する必要があった。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ほぼリアルタイムで表示されているリアルタイムヘリカルスキャン断層像を観察してユーザが所定のスキャン位置でリアルタイムヘリカルスキャンの中断を指示した場合、その所定のスキャン位置における正式なヘリカルスキャン断層像の取得のための画像再構成に必要なデータ量を収集されている状態で実行中のリアルタイムヘリカルスキャンを中断させることが可能なX線CT装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、放射線を用いてヘリカルスキャンを行うコンピュータ断層撮影装置において、前記ヘリカルスキャンにより投影データを収集するデータ収集手段と、このデータ収集手段により収集されたヘリカルデータを用いて、第1の再構成法及びこの第1の再構成法と異なる第2の再構成法によってCT画像を再構成可能な再構成手段と、前記第1及び第2の再構成法の少なくとも一方によって再構成されたCT画像を表示する表示手段と、前記ヘリカルスキャンの中断指示をおこなったときに収集された投影データを含み、さらに、そのときまでに収集された投影データが、補間再構成に用いるデータ量として不足している場合、ヘリカルスキャンを継続し、不足分の投影データを収集した後、前記ヘリカルスキャンを終了するようスキャン動作を制御する制御手段と、を具備したことを特徴とするものである。
【0010】
請求項11に記載の発明は、放射線を用いてヘリカルスキャンを行うコンピュータ断層撮影装置において、前記ヘリカルスキャンにより投影データを収集するデータ収集手段と、このデータ収集手段により収集されたヘリカルデータを、前記ヘリカルスキャン動作と並行して断層像を連続的に再構成するリアルタイム再構成、及び前記リアルタイム再構成法より多くのヘリカルデータを用いて断層像を再構成する補間再構成が可能な再構成手段と、前記リアルタイム再構成によって得られた断層像を、前記スキャン動作から、そのスキャン動作のときに収集された投影データを含み、さらに、そのときまでに収集された投影データが、前記補間再構成に用いるデータ量として不足している場合、不足分の投影データを収集した後に表示する表示手段と、前記ヘリカルスキャンの中断を指示する指示手段と、この指示手段によって中断指示がなされたとき、そのときに収集された投影データを含み、さらに、そのときまでに収集された投影データが、前記補間再構成に用いるデータ量として不足している場合、ヘリカルスキャンを継続し、不足分の投影データを収集した後、前記ヘリカルスキャンを中断させる中断手段と、を具備したことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本願発明の実施の形態を説明する前に、本願発明の基本概念を説明する。
【0014】
本願発明は、放射線(例えばX線)を用いてヘリカルスキャンを行うコンピュータ断層撮影装置(以下、CT装置又はX線CT装置と言うこともある)において、ヘリカルスキャンデータを収集する手段と、第1の再構成法(例えばリアルタイム再構成法)及び第2の再構成法(例えば補間再構成法)によってCT画像を再構成可能な再構成手段と、前記第1及び第2の少なくとも一方によって再構成CT画像を表示する手段とを有し、第1及び第2の再構成法による再構成に必要なヘリカルデータを求め、その結果に応じて、前記スキャン動作、データ収集手段、再構成手段、表示手段を制御する制御手段を有するCT装置である。
【0015】
また、以下の記載では、ヘリカルスキャンしながら第1の再構成法を用いる場合をリアルタイムヘリカルスキャン、ヘリカルスキャン後に第2の再構成法を用いる場合を正式なヘリカルスキャンと称することもある。
【0016】
そして、第2の再構成法は、第1の再構成法よりも多くのヘリカルデータを用いてCT画像を再構成するものであり、第1の再構成法は、スキャン動作と並行してヘリカルデータを用いてCT画像を再構成するものである。また、第2の再構成法はヘリカルスキャン終了後に、ヘリカルデータを用いてCT画像を再構成するものである。
【0017】
前記スキャン動作の制御には、操作ボタンの操作(中断指示等)に基づいてスキャンの中断を行う制御が含まれており、この中断制御は、中断指示から所定時間経過後又は第2の再構成に必要なデータ量収集後にスキャンを中断させる場合(第1実施形態)を含む。
【0018】
前記表示手段の制御には、リアルタイム再構成によって得られた断層像を所定時間遅延させて表示する制御(第2実施形態)を含む。
【0019】
さらに前記表示手段は、リアルタイム再構成によって再構成された断層像と共に、補間再構成によって断層像が再構成可能な位置又は範囲を示す情報を表示する機能(第3実施形態)を含む。
【0020】
また表示手段は、第1の再構成法で再構成するのに必要なデータ量と、第2の再構成法で再構成するのに必要なデータ量との差から第1の再構成法で再構成されたCT画像を表示する機能を有する。
【0021】
〔第1の実施の形態〕
この第1の実施の形態は、ほぼリアルタイムで表示されているリアルタイムヘリカルスキャン断層像を観察してユーザーが所定のスキャン位置でリアルタイムヘリカルスキャンの中断を指示した場合、その所定の位置における正式なヘリカルスキャン断層像の取得のための画像再構成に必要なデータを収集した後に実行中のリアルタイムヘリカルスキャンを中断させることが可能なX線CT装置を示すものである。
【0022】
図1は本発明の実施の形態のリアルタイムヘリカルスキャン機能を有するX線コンピュータ断層(CT)装置の外観構成を示す図、図2は本発明の実施の形態のリアルタイムヘリカルスキャン機能を有するX線CT装置の構成を示す図である。図1および図2に示す本発明の実施の形態のリアルタイムヘリカルスキャン機能を有するX線CT装置1は、患者のような被検体Pを載せるための寝台10と、寝台10に載せられている被検体Pを挿入してX線を曝射するための撮影口5がその中心部分に設けられている架台20と、X線CT装置1全体の動作を制御する制御装置30とによって構成されている。
【0023】
寝台10は、被検体Pを載せるための天板10aと、天板10aを上下方向および前後方向(撮影口5に対して被検体Pを挿脱する方向、被検体Pの体軸方向に対応する)などに連続的に移動させるための寝台駆動制御ユニット10bとを備えている。
【0024】
架台20は、被検体Pに曝射するためのファン状又はコーン状のX線を発生するX線管ユニット20aと、X線管ユニット20aに高電圧を供給する高電圧発生ユニット20bと、高電圧発生ユニット20bの動作を制御するX線制御ユニット20cと、撮影口5に挿入された被検体Pの周りを連続的に回転する回転ベース20dと、回転ベース20dを回転動作するための架台駆動制御ユニット20eと、被検体Pを挟んでX線管ユニット20aと対向して配置され、X線管ユニット20aから曝射され被検体Pを透過したX線を検出するX線検出器20fと、X線検出器20fによって検出されたX線に関するデータ(投影データ)を収集するデータ収集ユニット20gと、データ収集ユニット20gにおいて収集された投影データを制御装置30に対して送信するデータ送信ユニット20hとを備えている。なお、回転ベース20dの内周面側には、X線管ユニット20a、高電圧発生ユニット20b、X線制御ユニット20c、X線検出器20f、データ収集ユニット20g、およびデータ送信ユニット20hが設けられており、架台駆動制御ユニット20eの制御による回転ベース20dの回転動作とともに、これらの各構成ユニットは被検体Pの周りを連続的に移動する。なお、架台駆動制御ユニット20eは、必要に応じて架台20を被検体Pの体軸方向に連続的に移動させる。
【0025】
制御装置30は、データ送信ユニット20hから送信されてきた投影データを受信するデータ受信ユニット30aと、データ受信ユニット30aにおいて受信した投影データを記憶するデータ記憶ユニット30bと、データ記憶ユニット30bに記憶されている投影データを基にして画像再構成処理を行ってX線断層像(リアルタイムヘリカルスキャン断層像や正式なヘリカルスキャン断層像)を得るための画像再構成ユニット30cと、キーボードや、マウスのようなポインティングデバイスなどによって構成され、X線CT装置1の動作に必要なパラメータなどを入力する操作ユニット30dと、画像再構成ユニット30cによる画像再構成処理によって得られたX線断層像を表示する表示ユニット30eと、X線CT装置1の各構成ユニットの動作を制御するシステム制御ユニット30fとを備えている。
【0026】
上述したように、データ送信ユニット20hとデータ受信ユニット30aの間で光送受信を行う光伝送路を構成するようにしているが、例えばリングとブラシによるスリップリング構造によってもこれらの構成ユニット間で投影データを送受信することができる。
【0027】
なお、X線CT装置1において実行可能なリアルタイムヘリカルスキャンには、架台20を固定し、被検体Pを載せた天板10aを被検体Pの体軸方向に連続的に移動させるとともに、回転ベース20dを回転させてX線管ユニット20aやX線検出器20fを被検体Pの周りで連続的に移動させることにより行うスキャンと、被検体Pを載せた天板10aを固定し、架台20を被検体Pの体軸方向に連続的に移動させるとともに、回転ベース20dを回転させてX線管ユニット20aやX線検出器20fを被検体Pの周りで連続的に移動させることにより行うスキャンとがある。
【0028】
次に、本発明の実施の形態のX線CT装置の作用について説明する。
【0029】
図3は本発明の実施の形態のX線CT装置のシステム制御ユニットによるリアルタイムヘリカルスキャンの操作処理を示すフローチャートである。
【0030】
図3に示すフローチャートにおいて、ステップS1では、リアルタイムヘリカルスキャン実行中における被検体Pに対する現在のスキャン位置と、そのスキャン位置におけるリアルタイムヘリカルスキャン断層像と、実行中のリアルタイムヘリカルスキャンの操作を示す表示ボタンとを表示ユニット30eの表示画面に表示させている。
【0031】
図4は表示ユニット30eの表示画面に表示されるリアルタイムヘリカルスキャン実行中における現在のスキャン位置、そのスキャン位置におけるリアルタイムヘリカルスキャン断層像、および実行中のリアルタイムヘリカルスキャンの操作を示す表示ボタンの一例を示す図である。図4に示すように、表示ユニット30eの表示画面には、へリアルスキャン方向53に沿ったリアルタイムヘリカルスキャン実行中における被検体Pに対する現在のスキャン位置52を表示する表示部分51と、スキャン位置52におけるリアルタイムヘリカルスキャン断層像を表示する表示部分50とが設けられている。また、その表示画面上には、これらの表示部分50、51とともに、実行中のリアルタイムヘリカルスキャンの操作をユーザが容易に選択できるように、例えばボタン形式で複数の表示ボタン56から58が表示される。
【0032】
従って、ユーザは、表示ユニット30eの表示画面に表示されているスキャン位置52およびスキャン位置52におけるリアルタイムヘリカルスキャン断層像を観察し、必要に応じて所定の表示ボタンを選択して押す。
【0033】
表示ボタン56は実行中のリアルタイムヘリカルスキャンの「緊急停止」を行う場合に選択する表示ボタンであり、表示ボタン57は実行中のリアルタイムヘリカルスキャンの「中止」を行う場合に選択する表示ボタンであり、表示ボタン58は実行中のリアルタイムヘリカルスキャンの「中断」を行う場合に選択する表示ボタンである。
【0034】
なお、表示ボタン56から58までのいづれかの表示ボタンの選択は、例えば操作ユニット30dのポインティングデバイスのポインタ55を用いることにより行われる。
【0035】
ステップS2では、図4に示す表示ユニット30eの表示画面上に表示されている表示ボタン56から58までのいずれの表示ボタンがユーザに選択されて押されたかを判断する。いずれの表示ボタンも押されていない場合には、ステップS1の処理に戻り、次のスキャン位置およびそのスキャン位置において得られたリアルタイムヘリカルスキャン断層像を表示する。
【0036】
一方、ステップS2において、所定の表示ボタンが押された場合には、押されたその表示ボタンが示すリアルタイムヘリカルスキャンの操作を行う(ステップS3)。
【0037】
例えば、リアルタイムヘリカルスキャンの実行中において天板10aに載せられている被検体Pに危害が加わる恐れがある場合には、リアルタイムヘリカルスキャンによる各構成ユニットの動作を瞬時に停止させる必要がある。従って、このような場合には、「緊急停止」を示す表示ボタン56を選択して押すことにより、例えばX線CT装置1の電源(図示しない)を強制的にオフにして実行中のリアルタイムヘリカルスキャンを「緊急停止」させる。この場合、その後、電源をオンにしてX線CT装置1の再立ち上げを行ってから再度リアルタイムヘリカルスキャンを実行して検査をやり直す必要がある。
【0038】
また、例えば、リアルタイムヘリカルスキャンの実行中において被検体Pの体が動いたことにより正確なヘリカルスキャン断層像を得ることができない場合には、この後にスキャンを続行しても無駄なヘリカルスキャン断層像が得られるだけであり、検査を行う意味がない。従って、このような場合には、「中止」を示す表示ボタン57を選択して押すことにより、システム制御ユニット30fにより各構成ユニットの動作を制御して実行中のリアルタイムヘリカルスキャンを中止する。この場合、その後、再度リアルタイムヘリカルスキャンを実行して検査をやり直す必要がある。
【0039】
さらに、例えば、表示ユニット30eの表示画面に表示されている現在のスキャン位置52とスキャン位置52におけるリアルタイムヘリカルスキャン断層像を見て、ユーザが検査の目的に必要なスキャン範囲のスキャンが完了したことを確認した場合には、これ以上のスキャンを続行する必要がない。従って、このような場合には、「中断」を示す表示ボタン58を選択して押すことにより、システム制御ユニット30fにより構成ユニットの動作を制御してリアルタイムヘリカルスキャンを中断させる。これにより、被検体Pの検査を終了する。なお、表示ボタン58が押されてすぐにリアルタイムヘリカルスキャンを中断させると、ユーザにとってスキャンが完了したと思っていたスキャン範囲において正式なヘリカルスキャン断層像を取得することができない場合があるので、リアルタイムヘリカルスキャンの中断時には正式なヘリカルスキャン断層像を取得するための処理が必要となる。
【0040】
ここで、本発明の実施の形態のX線CT装置におけるリアルタイムヘリカルスキャン断層像の取得と正式なヘリカルスキャン断層像の取得について説明した後に、これらのヘリカルスキャン断層像の取得の違いについて説明する。
【0041】
図5は本発明の実施の形態のX線CT装置におけるリアルタイムヘリカルスキャン断層像の取得について説明するための図、図6は本発明の実施の形態のX線CT装置における正式なヘリカルスキャン断層像の取得について説明するための図である。
【0042】
図5に示すように、ヘリカルスキャン方向の所定のスキャン位置における被検体Pのリアルタイムヘリカルスキャン断層像は、被検体Pの周りをX線管ユニット20aとX線検出器20fがらせん状に例えば1/6回転するごとに最新の1回転(360゜)分の投影データ(180゜再構成法の場合には1/2回転(180゜)+X線ファンビーム角度(ファン角α)分の投影データ)を基にして画像再構成を行うことによりほぼリアルタイムで取得される。従って、この場合には、X線管ユニット20aとX線検出器20fが1回転するごとに6つのリアルタイムヘリカルスキャン断層像が表示ユニット30eに順次更新されながら表示されることになる。
【0043】
一方、図6に示すように、ヘリカルスキャン方向の所定のスキャン位置における被検体Pの正式なヘリカルスキャン断層像は、リアルタイムヘリカルスキャン断層像を取得する場合と同様に、被検体Pの周りをX線管ユニット20aとX線検出器20fがらせん状に回転して収集された投影データを基にして画像再構成を行うことにより取得される。なお、X線管ユニット20aとX線検出器20fを画像再構成ユニット30cの画像再構成法に応じて所定回数らせん状に回転しながら投影データを収集するので、その画像再構成法に応じて必要なデータ量は異なっている。
【0044】
例えば、360゜再構成法においては、X線管ユニット20aとX線検出器20fをらせん状に2回転させることにより収集した所定のスキャン位置の前後1回転(360゜)分、すなわち合計2回転(720゜)分の投影データを基にして画像再構成を行っている。
【0045】
また、例えば、180゜再構成法(対向ビーム法)においては、X線管ユニット20aとX線検出器20fをらせん状に(1/2+α゜)回転させることにより収集した所定のスキャン位置の前後1/2回転(180゜)+ファン角α゜分、すなわち合計1回転(360゜)+2α゜分の投影データを基にして画像再構成を行っている。
【0046】
さらに、例えば、マルチスライスHFI(Helical Filter Interpolation、ヘリカルフィルタ補間)法においては、X線管ユニット20aとX線検出器20fをらせん状に約1〜4回転させることにより収集した所定のスキャン位置の前後の所定の角度分(例えば4回転の場合には、前後2回転(720゜)分、すなわち合計4回転(1440゜)分)の投影データを基にして画像再構成を行っている。
【0047】
以上のことから、図7に示すように、リアルタイムヘリカルスキャンの中断指示があった後に、所定のスキャン位置における正式なヘリカルスキャン断層像の取得のための画像再構成に必要な量の投影データを収集しようとする場合には、リアルタイムヘリカルスキャン断層像の取得のための画像再構成に必要な量のデータを収集する場合と比較して、その画像再構成法に応じて、斜線部分で示した残りのデータをさらに収集する必要があり、従って、そのデータ収集時間がさらに必要となる。
【0048】
図8に示すように、例えば、正式なヘリカルスキャン断層像の取得のための画像再構成法としてマルチスライスHFI法を用い、X線管ユニット20aとX線検出器20fをらせん状に4回転させて所定のスキャン位置の前後2回転(720゜)分、すなわち合計4回転(1440゜)分の投影データを収集する場合を例にする。この場合に、リアルタイムヘリカルスキャン断層像は、例えば1回転(360゜)分の投影データを基にして画像再構成を行うことにより得られるとする。このリアルタイムヘリカルスキャン断層像の取得に必要な投影データが収集された時、正式なヘリカルスキャン断層像の取得に必要な投影データに関しては、その時点で2.5回転(900゜)分の投影データがすでに収集されているので、残り1.5回転(540゜)分の投影データを収集すれば、正式なヘリカルスキャン断層像を取得することができることになる。
【0049】
従って、システム制御ユニット30fでは、操作ユニット30dからのユーザの中断指示を受けても、すぐにはリアルタイムヘリカルスキャンを中断させないようにする。すなわち、まず、画像再構成ユニット30cにおいて画像再構成処理に用いられる画像再構成法を基にして正式なヘリカルスキャン断層像を取得するために必要なデータをあとどの程度収集しなければならないかを計算し、その計算の結果から必要な量のデータを収集するまでリアルタイムヘリカルスキャンを続行する。そして、必要な量のデータを収集した後に実行中のリアルタイムヘリカルスキャンを中断させる。従って、所定のスキャン位置における正式なヘリカルスキャン断層像を確実に取得することができる。
【0050】
なお、上述した実行中のリアルタイムヘリカルスキャンに対する「緊急停止」、「中止」、または「中断」の操作は、上述した表示画面に表示ボタンを設け、ポインティングデバイスのポインタにより選択して行う場合の他、操作ユニットに予め上述した表示ボタンに対応するボタンを設けておき、そのボタンをユーザが直接押すことによりリアルタイムヘリカルスキャンの操作を行うことが可能である。また、表示画面上に設けられている表示ボタンが示す「緊急停止」、「中止」、および「中断」には、上述したようにそれぞれ区別して意味付けがなされており、それぞれの意味に応じて使い分けをする必要があるので、「緊急停止」、「中止」、および「中断」といった表現に限られず、その意味がユーザによりわかりやすいような表現にすることも可能である。例えば、「緊急停止」の代わりに、「患者に対する危険防止のため装置の電源をオフします」とか、「中止」の代わりに「リアルタイムヘリカルスキャンをすぐに中止します」とか、「中断」の代わりに「現在のスキャン位置までの正式なヘリカルスキャン断層像を取得した後にリアルタイムヘリカルスキャンを中断します」というようなメッセージが記載されている表示ボタンを設けることが可能である。
【0051】
以上のような第1の実施の形態によれば、実行中のリアルタイムヘリカルスキャンの中断を正式なヘリカルスキャン断層像の取得のための画像再構成に必要な量の投影データが収集された後に行うことが可能である。従って、ユーザは、現在収集されているデータの量が正式なヘリカルスキャン断層像の取得のための画像再構成に必要なデータ量に達しているかどうかを意識することなく、表示画面上において必要とするスキャン位置(検査部位)のリアルタイムヘリカルスキャン断層像が観察できたら、すぐにリアルタイムヘリカルスキャンの中断を指示することが可能となる。もちろん、この場合、正式なヘリカルスキャン断層像の画像再構成に必要な量のデータは収集されるので、ユーザが必要とする検査部位の正式なヘリカルスキャン断層像を得ることができる。特に、画像再構成において多量のデータを必要とするマルチスライスCTにおけるリアルタイムヘリカルスキャンにおいても、ユーザが意図したスキャン範囲の正式なヘリカルスキャン断層像を確実に取得することができる。
【0052】
〔第2の実施の形態〕
この実施の形態は、リアルタイムヘリカルスキャン断層像を、このリアルタイムヘリカルスキャン動作から所定時間遅延させて表示することにより、例えばユーザーがリアルタイムヘリカルスキャン断層像を観察して、スキャンの中断指示を出した場合でも正式なヘリカルスキャン断層像を取得のための画像再構成に十分なデータが収集されている状態でスキャン動作を停止することができるようにしたものである。
【0053】
ここで以下の説明においては、リアルタイムヘリカルスキャンを単に、リアルタイムスキャンと略し、これに対応してリアルタイムヘリカルスキャン断層像をリアルタイムスキャン像とし、その表示をリアルタイム表示と省略することもある。
【0054】
前記第1の実施の形態で説明したX線CT装置の外観構成(図1)、X線CT装置の構成ブロック(図2)、基本操作処理フローチャート(図3)は、ほぼ同一であり、図2のブロック図中のシステム制御ユニット30fの動作が、表示ユニット30eに対して、リアルタイムヘリカルスキャン断層像を表示させる際に所定時間遅延させて表示させるように制御する点(表示の遅延時間を制御する点)、また、操作ユニット30dから中断指示があった場合に、直ちにスキャンを停止させる指示を出すように制御する点が前記第1の実施の形態とは異なっている。
【0055】
また、前記相違に応じて表示画面の表示内容及び操作ボタン表示位置等が異なっている。
【0056】
このような表示画面、操作ボタンについて図9を参照して説明する。
【0057】
図9は表示画面上に、リアルタイムヘリカルスキャン断層像60と、被検体Pのスキャノ画像61が同時表示されている状態を示し、この画面の下に緊急停止ボタン65、中断ボタン66が配置されている。この各ボタン65、66は、表示画面内に表示してもよい。また、各ボタンの意味は第1の実施の形態で説明した内容と同じとする。尚、中断ボタン66は、第1実施形態の中止ボタン57、中断ボタン58をまとめた概念として用いるものである。
【0058】
スキャノ画像61中には、補間再構成が可能なスライス位置ライン(実線)62と、現在のスキャン位置ライン(破線)63及び、スキャン方向矢印64が表示されている。
【0059】
ここで、リアルタイムヘリカルスキャン断層像の表示は、この画像再構成時点よりdTの遅延時間後に表示される。
【0060】
前記遅延時間dTの設定の一例について図10を参照して説明する。上下に平行なラインRWとHWは、短い方RWがリアルタイム再構成に必要なデータ範囲を示し、長い方HWがヘリカル再構成(補間再構成)に必要なデータ範囲を示すものである。そして、ヘリカル再構成の中心Hoと、リアルタイム再構成の中心Roとを合せた状態で、リアルタイム像再構成の終了時点からヘリカル再構成に必要なデータの後端が収集できるまでの時期To迄を遅延量dTとして設定すれば良い。このとき、表示系の遅延時間も加味した方が好ましい。また、ヘリカル再構成に必要なデータ量に基づく、リアルタイム像表示の遅延量dTは、前記のようにリアルタイム像再構成終了後を出発点としてもよいし、リアルタイム像再構成期間の中心点Roを出発点として設定してもよい。
【0061】
また、この遅延は、データ収集から画像表示迄の間のどの時点で行ってもよいし、まとめて1回の設定か、分割して複数回行うかの選択も自由である。
【0062】
次に図11及び図12を参照して第2の実施形態の動作説明を行う。
【0063】
図11は全体の動作タイミングを示し、図12は拡大表示された動作タイミングを示すものであり、各図において、(a)は本願発明の場合、(b)は従来例の場合を対比表示したものである。
【0064】
本願発明では図11(a)に示すように、再構成用データ量RWを有するリアルタイムヘリカルスキャン像再構成時点72の再構成像が遅延されて現在のスキャン位置71の時点でリアルタイム像として表示されるため、ユーザーがこれを見て中断ボタンを押すと、リアルタイム像再構成時点72の位置を中心としたデータが、ヘリカル画像再構成用として十分なデータ量HWとして取得されていることになり、正式なヘリカルスキャン像の再構成が可能となる。
【0065】
これに対して図11(b)に示す従来例のものでは、リアルタイム像再構成データ量RWを収集されてリアルタイム像として表示されている時点82では,現在スキャン位置81は、前記リアルタイム像収集位置と殆ど同時位置となっているため、このリアルタイム像の表示をみてユーザーが中断指示をすると、この表示位置を中心とした再構成用データの後半は収集されていないので、正式なヘリカル再構成画像を作成することはできない。
【0066】
また、図12(a)に示す本願発明では、リアルタイム画像再構成データ量RWを有するリアルタイム画像を表示する際は、dTの遅延時間を持たせて表示するようにしており、例えば図面上時間軸tの中央に位置する表示位置72Aが表示された時点TAでユーザーが中断指示を出したとき、表示されたリアルタイム画像を含むデータ量RTAを中心とする再構成用データHGの取得範囲はヘリカル画像再構成用データ量として十分なデータ量が収集されているので、正式なヘリカル画像を、再構成することができる。
【0067】
これに対して、図12(b)に示す従来技術ではリアルタイム画像は画像再構成される毎に各表示位置82に順次表示されることになるので、例えば、時間軸tの中央の位置82A(時刻RTA)のリアルタイム画像が表示されているときに、中断ボタンを押した場合には、そのリアルタイム画像再構成用データ収集初期の時点TB迄のヘリカル画像が再構成可能となるだけで、リアルタイム画像表示位置のヘリカル画像の再構成は出来なくなってしまうこととなる。
【0068】
この第2の実施形態では、第1の実施形態のように中止ボタンと中断ボタンを2つ設ける必要がないので、操作性を向上させることができる。
【0069】
〔第3の実施の形態〕
前記第1、第2の実施の形態では、表示画面上にリアルタイム再構成によって再構成された断層像スキャノ像中にリアルタイム画像取得位置及び(又は)現在のスキャン位置を示すラインを同時表示することとしていたが、これとは別に補間再構成可能な範囲を示す情報を同時表示する場合を第3の実施の形態として説明する。
【0070】
図13に示すように、表示画面上に、リアルタイム像160とスキャノ像161を同時表示し、スキャノ像中に補間再構成が可能なスライスライン位置を示すライン162、スキャン方向を示す矢印164を表示すること、緊急停止ボタン165、中断ボタン166を設けたことは、前記第2の実施の形態と同様であるが、スキャノ像161中に補間再構成可能な範囲167を例えばハッチングや数本のラインあるいは色分け表示等によって表示した点が異なる。
【0071】
この範囲167の設定内容は装置の機能等によって異ならせても良い。例えば、前記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、補間再構成が可能なスライスライン位置を示すライン(162)を中心とする所定の範囲に設定されるが、リアルタイム画像表示とスキャンとが遅延なく、ほぼ同時に進行するような従来装置においては、スキャノ像中の前記ライン(162)よりも手前に上記範囲を示すハッチング領域が表示されることとなる。
【0072】
いずれの場合も、ユーザーは、中断ボタン等を押すときに、どの範囲の補間再構成を行なうことができるかを容易に知ることができる。
【0073】
【発明の効果】
以上の本発明によれば、実行中のリアルタイムヘリカルスキャンの中断を正式なヘリカルスキャン断層像の取得のための画像再構成に必要な量の投影データが収集された後に行うことが可能である。従って、ユーザは、現在収集されているデータの量が正式なヘリカルスキャン断層像の取得のための画像再構成に必要なデータ量に達しているかどうかを意識することなく、表示画面上において必要とするスキャン位置(検査部位)のリアルタイムヘリカルスキャン断層像が観察できたら、すぐにリアルタイムヘリカルスキャンの中断を指示することが可能となる。もちろん、この場合、正式なヘリカルスキャン断層像の画像再構成に必要な量のデータは収集されるので、ユーザが必要とする検査部位の正式なヘリカルスキャン断層像を得ることができる。特に、画像再構成において多量のデータを必要とするマルチスライスCTにおけるリアルタイムヘリカルスキャンにおいても、ユーザが意図したスキャン範囲の正式なヘリカルスキャン断層像を確実に取得することができる。更に、リアルタイムヘリカルスキャン断層像の取得位置に対する補間再構成(正式なヘリカルスキャン断層像作成)可能な範囲を容易に知ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のリアルタイムヘリカルスキャン機能を有するX線CT装置の外観構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のリアルタイムヘリカルスキャン機能を有するX線CT装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のX線CT装置のシステム制御ユニットによるリアルタイムヘリカルスキャン操作処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態のX線CT装置の表示ユニットの表示画面に表示されるリアルタイムヘリカルスキャン実行中における現在のスキャン位置、そのスキャン位置におけるリアルタイムヘリカルスキャン断層像、および実行中のリアルタイムヘリカルスキャンの操作を示す表示ボタンの一例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態のX線CT装置におけるリアルタイムヘリカルスキャン断層像の取得について説明するための図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態のX線CT装置における正式なヘリカルスキャン断層像の取得について説明するための図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態のX線CT装置におけるリアルタイムヘリカルスキャン断層像の取得と正式なヘリカルスキャン断層像の取得の違いについて説明するための図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態のX線CT装置におけるリアルタイムヘリカルスキャン断層像の取得と正式なヘリカルスキャン断層像の取得の違いについて説明するための図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の表示手段の画像表示態様を示す説明図である。
【図10】前記第2の実施の形態の遅延時間を設定するための説明図である。
【図11】前記第2の実施の形態の作用説明に関し、本発明(a)と、従来例(b)とを対比した説明図である。
【図12】前記第2の実施の形態の作用説明に関し、本発明(a)と、従来例(b)とを対比した説明図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態における表示手段の表示態様の説明図である。
【符号の説明】
P 被検体
10 寝台
10a 天板
10b 寝台駆動制御ユニット
20 架台
20a X線管ユニット
20b 高電圧発生ユニット
20c X線制御ユニット
20d 回転ベース
20e 架台駆動制御ユニット
20f X線検出器
20g データ収集ユニット
20h データ送信ユニット
30 制御装置
30a データ受信ユニット
30b データ記憶ユニット
30c 画像再構成ユニット
30d 操作ユニット
30e 表示ユニット
30f システム制御ユニット
60 リアルタイム像
61 スキャノ像
65 緊急停止ボタン
66 中断ボタン
160 リアルタイム像
161 スキャノ像
165 緊急停止ボタン
166 中断ボタン

Claims (11)

  1. 放射線を用いてヘリカルスキャンを行うコンピュータ断層撮影装置において、
    前記ヘリカルスキャンにより投影データを収集するデータ収集手段と、
    このデータ収集手段により収集されたヘリカルデータを用いて、第1の再構成法及びこの第1の再構成法と異なる第2の再構成法によってCT画像を再構成可能な再構成手段と、
    前記第1及び第2の再構成法の少なくとも一方によって再構成されたCT画像を表示する表示手段と、
    前記ヘリカルスキャンの中断指示をおこなったときに収集された投影データを含み、さらに、そのときまでに収集された投影データが、補間再構成に用いるデータ量として不足している場合、ヘリカルスキャンを継続し、不足分の投影データを収集した後、前記ヘリカルスキャンを終了するようスキャン動作を制御する制御手段と、
    を具備したことを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。
  2. 前記第1の再構成法はリアルタイム再構成であり、前記第2の再構成法は前記補間再構成であることを特徴とする請求項1記載のコンピュータ断層撮影装置。
  3. 前記第2の再構成法は、前記第1の再構成法より多くのヘリカルデータを用いて前記CT像を再構成するものであることを特徴とする請求項1又は2記載のコンピュータ断層撮影装置。
  4. 前記第1の再構成法は、前記スキャン動作と並行して、前記ヘリカルデータを用いて前記CT画像を再構成するものであり、前記第2の再構成法は、前記ヘリカルスキャン終了後に、前記ヘリカルデータを用いて前記CT画像を再構成するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコンピュータ断層撮影装置。
  5. オペレータによって前記ヘリカルスキャンの中断指示を行うための操作手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記中断指示から前記不足分の投影データを収集した後に前記ヘリカルスキャンを中断する制御を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のコンピュータ断層撮影装置。
  6. 前記制御手段は、前記ヘリカルスキャンの中断指示があった場合、前記第2の再構成法に必要なデータを収集後、前記ヘリカルスキャンを中断する制御を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のコンピュータ断層撮影装置。
  7. 前記制御手段は、前記ヘリカルスキャンの中断指示があったときにスキャンされているスキャン位置又は前記ヘリカルスキャンの中断指示があったときのリアルタイム再構成によって再構成されるCT画像のスライス位置に基づいて、前記不足分の投影データを収集するためのスキャン動作量又はデータ量を求めることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のコンピュータ断層撮影装置。
  8. 前記表示手段は、前記ヘリカルスキャンの中断指示から前記不足分の投影データを収集した後に、前記ヘリカルスキャンを終了する旨を指示するための情報を表示することを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載のコンピュータ断層撮影装置。
  9. 前記データ収集手段は、前記被検体に対してファン状又はコーン状のX線を曝射するX線管と、このX線管から曝射され前記被検体を透過した透過X線を検出する検出素子列をスライス方向に複数列配置した2次元検出器とを有することを特徴とする請求項1記載のコンピュータ断層撮影装置。
  10. 前記表示手段は、その表示画面上に「現在のスキャン位置までの正式なヘリカルスキャン断層像を生成するのに必要なデータを取得した後に、リアルタイムヘリカルスキャンを中断する」の意を示すボタンを表示するものであって、
    前記操作手段は、前記ボタンを選択するための手段であることを特徴とする請求項5記載のコンピュータ断層撮影装置。
  11. 放射線を用いてヘリカルスキャンを行うコンピュータ断層撮影装置において、
    前記ヘリカルスキャンにより投影データを収集するデータ収集手段と、
    このデータ収集手段により収集されたヘリカルデータを、前記ヘリカルスキャン動作と並行して断層像を連続的に再構成するリアルタイム再構成、及び前記リアルタイム再構成法より多くのヘリカルデータを用いて断層像を再構成する補間再構成が可能な再構成手段と、
    前記リアルタイム再構成によって得られた断層像を、前記スキャン動作から、そのスキャン動作のときに収集された投影データを含み、さらに、そのときまでに収集された投影データが、前記補間再構成に用いるデータ量として不足している場合、不足分の投影データを収集した後に表示する表示手段と、
    前記ヘリカルスキャンの中断を指示する指示手段と、
    この指示手段によって中断指示がなされたとき、そのときに収集された投影データを含み、さらに、そのときまでに収集された投影データが、前記補間再構成に用いるデータ量として不足している場合、ヘリカルスキャンを継続し、不足分の投影データを収集した後、前記ヘリカルスキャンを中断させる中断手段と、
    を具備したことを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。
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