JP4587244B2 - 額帯鏡 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、医師が喉の奥や外耳道を見るときに額に装着して使用する鏡に関するものであり、詳しくは患部に照射される光源像のフレアの発生を防止する額帯鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、額帯鏡で鏡に光源から光を当て、反射光により患部を照射するものとして、額帯鏡と別置きした光源装置から光ファイバーで光を額帯鏡に導くようにしたもの、或いは額帯鏡の固定帯やブラケットに鏡に向けて光源を取り付けたものがある。
【0003】
しかし、光源の光を光ファイバーで導いて照射するものでは、あまり拡散しない光束で患部を照射することができるが、この場合は光軸の方向と視線の方向にずれが生ずるのを避けられず、そのずれに起因する影が生ずる。
又、額帯鏡の固定帯やブラケットに鏡に向けて光源を取り付けたものは、医師が額の向きを変えたときに光源と鏡とが同時に動き、鏡で反射された光源の光は常に医師の顔の向きに従うが、この場合は鏡の下辺部分に視線を通す凹所を設けた構造であるため、鏡で反射した光線の光軸と視線とが一致しない。
【0004】
又、従来の額帯鏡の光源の光を凹面鏡で反射させて患部を照射するものは、光の照射方向が一方向だけとなるので検者が顔を動かすたびに光軸がずれ、又患部の周辺の広い範囲にわたって照射されるため、喉の奥や外耳道の奥よりもその周囲の方が明るく照射されて患部が見にくくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本出願人は外耳道の奥等を観察する際に、比較的小さな光源で顔の動き等によってあまり変化しない安定した照度が得られ、かつ影を生ずることが少なく、患部の観察をより容易にかつ正確に行うことが可能な額帯鏡を特願平9ー215535(特開平11ー42213)号として既に出願している。
【0006】
この発明の額帯鏡は図4に示すように、覗き孔4’を備えた鏡3’と、この鏡3’に向けて設置された光源A’とを備えた額帯鏡において、覗き孔4’が鏡3’の略中心にあり、孔A’の鏡3’による反射光が覗き孔4’を通る視線11’上の定められた焦点F’に収斂するようにしたことを特徴としている。
又、反射光を焦点F’に収斂する手段として、鏡3’の鏡面を光源A’と焦点F’とを2つの焦点とする楕円を当該2つの焦点を結ぶA’ーF’軸回りに回転して得られる回転楕円面の長径端付近の曲面とした凹面鏡としたものである。
【0007】
この発明では光源A’から放射された光は、覗き孔の周囲全体に存在する鏡面で反射され、鏡3’の中心の覗き孔4’を貫通する視線11’上の設計により定めた焦点F’に向け反射される。このような作用を備えた鏡3’として回転楕円面鏡が最も適している。
又、焦点F’近くでは視線11’の上下左右すべての鏡面から反射された光線が存在するので、例えば外耳道の上面は鏡3’の下方からくる光で、又下面は鏡3’の上方からくる光で照射されるから、照射部分に影が生ずるのを大幅に軽減できるものとなっている。
【0008】
しかし、理論上点光源から入射する光を鏡で反射させると、反射光を一方向へ制御することができるが、大きさをもつ光源A’から放射された光は、実際は図4で表されているような一本の線ではなく、束としてあらゆる方向へ放射されているのである。
又、焦点においても、楕円の二つの焦点を結ぶ中心線上に光源装置を配置したとすると、花弁のような光源像が得られると思われるが、実際には光源装置により光が遮断され、なによりも覗き孔を遮り器械としての役目がなくなる。
そこで、これを避けるため鏡面を下方にずらしてあるが、この場合光源像はフレアが発生する。したがって、照射された患部は周囲も明るく照射された状態となり見にくくなる。
【0009】
又、LEDは周辺部に配設されているものは中央部に向けて配設されているが、周辺部のLEDは中央部のLEDに比べて放射された光の誤差も大きくなり、フレアが発生し易い。
又、LED自体は発光したときに全周囲に均等な明かりを放射するのでなく、中心部の先端方向に最も明かるくなるように光が向かうが、必ずしも一点には集中せずに周辺の光も放射され、フレアの発生は避けることができないのである。
【0010】
上記点より本発明は、光源から放射される光のうち、焦点に向かう光を患部に照射し、光源から放射されるその他の方向の光を遮断することにより、患部に照射される光源像のフレアの発生を防止することが可能な額帯鏡を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明額帯鏡は、覗き孔を備えた鏡と、この鏡に向けて設置された光源Aとを備え、覗き孔は鏡の略中心にあり、鏡は鏡面が光源Aとこの光源Aの鏡による反射光が覗き孔を通る視線上の定められた焦点Fとを2つの焦点とする楕円を当該2つの焦点を結ぶAーF軸回りに回転して得られる回転楕円面の長径端付近の曲面とした凹面に形成されるものであり、前記光源Aは、複数のLEDが配設された集合体から成り、鏡に向けて光を照射する前面に着脱可能にキャップが設けられており、そのキャップは、前記光源Aの前面中央部に当該光源Aから鏡へ向かう光を通過させる孔を有し、当該孔を除く部分が光源Aからの光を遮断するものであり、前記鏡は、そのキャップの前記孔を通過する光源Aからの光を焦点Fへ向けて反射するものである。
【0012】
上記構成を有する本発明は、光源Aに焦点Fに向かう光源Aからの光を通す孔を中央部に有するキャップを着脱可能に設けたため、光源Aから鏡に向かう光で焦点F以外の方向へ向かう周辺の光はキャップの孔を通らないので遮断され、特に複数のLEDのうち、周辺部のLEDは中央部のLEDに比べ、互いの光で打ち消されることがなく、患部に不均等な明かりの光源像として照射されるが、これが遮断されることによりフレアの発生は防止され、患部に拡散しない光束で均等な光源像を得ることができ、患部が見やすくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明額帯鏡の斜視図であり、図中1は額帯鏡を頭部に装着するるための固定帯、2は固定帯1から延びるブラケット、3は鏡、4は鏡3の中心に設けられた覗き孔、5は鏡3を保持している鏡枠、6は鏡枠5から延びるブラケットで、固定帯側のブラケット2と鏡枠側のブラケット6との先端相互は自在継手7で連結されている。
【0014】
AはLED等の光源であり、複数のLEDの集合体で構成され、中心部に配設されたLEDの周囲に複数のLEDが同心円上に中心部のLEDの光軸上の定められた焦点に向けられて配設されている。
8は光源Aを保持するアームで、アーム8は鏡枠側のブラケット6から一体に延び、その先端に光源Aが鏡3に向けて装着されている。
9は光源Aを発光するための電池を収容したケースで、この電池ケース9から光源Aに電源が供給される。光源Aを点滅させるためのスイッチ10は操作しやすい適宜な場所に設けられる。
【0015】
鏡3の鏡面は視線11より外れた位置(上下左右いずれでもよい)にある光源Aから放射された光を覗き孔4を通る視線11上の定められた焦点F(覗き孔より約30cm位)で収斂する形状である。
図の実施例の鏡面は光源Aと焦点Fとを焦点とする楕円をこのAーF軸回りに回転して得られる回転楕円面の長径端付近の中心が長径から偏倚した円領域を利用した凹面鏡である。
【0016】
12は光源Aの前面に着脱可能に設けられるキャップであり、このキャップ12の中央部に孔13が穿設されている。キャップ12は光源Aのソケット14の外側に螺合による取り付けでもよく、又ソケット14の外側に嵌着するだけでもよい。孔13は図2に示すように、光源Aの複数のLEDから発する光で中央部のLEDの周辺からの配光は周囲の焦点Fに向かう強い光により打ち消されるが、周辺部のLEDの配光(鎖線で示す)で鏡面に向かう光は焦点Fからずれてフレアを発生させる原因となり、この配光がキャップ12により遮断され、焦点Fに向かう光が主に孔13を通過する。
【0017】
図3は孔13の大きさが変わることにより患部を照射する拡散範囲が異なる関係を示したもので、小さい径 の孔より通過した光は患部Pで小範囲CーC間の光源像を得られ、大きい径Lの孔より通過した光は患部Pで大範囲DーD間の光源像を得ることができるから、患部によって孔13の大きさが異なるキャップ12を選択し使用する。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、光源Aから鏡に向かう光で焦点F以外の方向へ向かう周辺の光はキャップにより遮断され、焦点Fに向かう光がキャップの孔を通過するので、患部に照射される光源像はフレアの発生が防止され、均等な光源像となり非常に見やすくなる。又、光源像の照射範囲も選択が可能で、患部に応じた照明を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明額帯鏡の斜視図である。
【図2】本発明額帯鏡の実施例を示す要部断面図である。
【図3】本発明額帯鏡の実施例を示す要部断面図である。
【図4】従来の額帯鏡の使用の説明を示す断面図である。
【符号の説明】
3 鏡
4 覗き孔
A 光源
11 視線
12 キャップ
13 孔
F 焦点
P 患部
Claims (1)
- 覗き孔を備えた鏡と、この鏡に向けて設置された光源Aとを備え、覗き孔は鏡の略中心にあり、鏡は鏡面が光源Aとこの光源Aの鏡による反射光が覗き孔を通る視線上の定められた焦点Fとを2つの焦点とする楕円を当該2つの焦点を結ぶAーF軸回りに回転して得られる回転楕円面の長径端付近の曲面とした凹面に形成される額帯鏡において、
前記光源Aは、複数のLEDが配設された集合体から成り、鏡に向けて光を照射する前面に着脱可能にキャップが設けられており、
そのキャップは、前記光源Aの前面中央部に当該光源Aから鏡へ向かう光を通過させる孔を有し、当該孔を除く部分が光源Aからの光を遮断するものであり、
前記鏡は、そのキャップの前記孔を通過する光源Aからの光を焦点Fへ向けて反射するものであることを特徴とする額帯鏡。
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