JP4585978B2 - キノリルアルキルチオ基を有する新規環式化合物 - Google Patents

キノリルアルキルチオ基を有する新規環式化合物 Download PDF

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本発明は医薬として有用なキノリルアルキルチオ基を有する新規環式化合物又はその塩に関する。それらの化合物は血管新生が関与する疾患の治療剤、特に癌、関節リウマチ、加齢性黄斑変性、糖尿病網膜症、未熟児網膜症、網膜静脈閉塞症、ポリープ状脈絡膜血管症、糖尿病黄斑浮腫、尋常性乾癬、粥状動脈硬化等の治療剤として有用である。
血管新生とは既存の血管から新しい血管ネットワークが形成される現象であり、おもに細小血管で観察される。血管新生は本来生理的な現象であり、胎生期の血管形成にとって必須であるが、成人では通常、子宮内膜、卵胞等の限られた部位や創傷治癒の過程等の限られた時期にしか観察されない。ところが、癌、関節リウマチ、加齢性黄斑変性、糖尿病網膜症、未熟児網膜症、網膜静脈閉塞症、ポリープ状脈絡膜血管症、糖尿病黄斑浮腫、尋常性乾癬、粥状動脈硬化等の疾患において病的な血管新生が観察され、それらの疾患の病態進展と密接に関係している。血管新生はその促進因子と抑制因子のバランスにより調節されており、それらのバランスが崩れることにより血管新生が発生すると考えられている(非特許文献1、非特許文献2参照)。
血管内皮細胞増殖因子(以下、『VEGF』とする)は、血管内皮細胞表面に存在する受容体(Flt-1、KDR/Flk-1等)に特異的に作用して、血管内皮細胞の増殖、遊走、管腔形成による毛細血管ネットワークの構築を促進する因子であり、血管新生の発生において非常に重要な役割を担っている。そのため、このVEGFを阻害して、血管新生の発生を制御することにより、血管新生が関与する疾患を治療する試みが数多く報告されている。このような治療に用いる薬物として、例えば、インドリン−2−オン誘導体(特許文献1参照)、フタラジン誘導体(特許文献2参照)、キナゾリン誘導体(特許文献3参照)、アントラニル酸アミド誘導体(特許文献4参照)、2−アミノニコチン酸誘導体(特許文献5参照)、4−ピリジルアルキルチオ誘導体(特許文献6参照)等を挙げることができる。
しかし、これらの特許文献には、キノリルアルキルチオ基を有する環式化合物に関する記載はなされていない。
一方、キノリルアルキルチオ基を有する環式化合物に比較的近い化学構造を有する化合物が、特許文献7及び特許文献8に報告されている。特許文献7はアリールスルホンアミド誘導体に関するもので、その用途として神経変性疾患治療効果が開示されている。また、特許文献8は、置換複素環式化合物に関するもので、その用途としてp56lckタンパク質チロシンキナーゼ阻害作用が開示されている。しかし、いずれの特許文献においても膨大な組み合わせの化学構造が開示されているだけで、キノリルアルキルチオ基を有する環式化合物の具体的な開示は一切なされていない。
Molecular Medicine vol.35 臨時増刊号 「症候・病態の分子メカニズム」、中山書店、73−74(1998) 蛋白質 核酸 酵素 増刊 「最先端創薬」、共立出版、 1182−1187(2000) 国際公開WO98/50356号パンフレット 国際公開WO98/35958号パンフレット 国際公開WO97/30035号パンフレット 国際公開WO00/27819号パンフレット 国際公開WO01/55114号パンフレット 国際公開WO04/078723号パンフレット 国際公開WO98/37061号パンフレット 国際公開WO96/09294号パンフレット
キノリルアルキルチオ基を有する新規環式化合物の合成研究及びそれらの化合物の薬理作用を見出すことは非常に興味深い課題である。
本発明者等はキノリルアルキルチオ基を有する環式化合物の合成研究を行い、数多くの新規化合物を創製することに成功した。
さらに、それらの化合物の薬理作用を種々研究したところ、それらの化合物は血管新生阻害作用を有し、血管新生が関与する疾患の治療剤、特に癌、関節リウマチ、加齢性黄斑変性、糖尿病網膜症、未熟児網膜症、網膜静脈閉塞症、ポリープ状脈絡膜血管症、糖尿病黄斑浮腫、尋常性乾癬、粥状動脈硬化等の治療剤として有用であることを見出し、本発明を完成させた。
本発明は医薬として有用なキノリルアルキルチオ基を有する新規環式化合物又はその塩を提供する。本発明に係る新規環式化合物は、優れた血管新生阻害作用を有し、血管新生が関与する疾患、例えば、癌、関節リウマチ、加齢性黄斑変性、糖尿病網膜症、未熟児網膜症、網膜静脈閉塞症、ポリープ状脈絡膜血管症、糖尿病黄斑浮腫、尋常性乾癬、粥状動脈硬化等の治療剤として有用である。
本発明は一般式(1)で表される化合物又はその塩(以下、特記なき限り『本発明化合物』とする)及び本発明化合物を含有する医薬組成物に関する。本発明化合物の医薬用途をより詳しく説明すると、本発明化合物を有効成分とする血管新生が関与する疾患の治療剤に関するものであり、例えば、癌、関節リウマチ、加齢性黄斑変性、糖尿病網膜症、未熟児網膜症、網膜静脈閉塞症、ポリープ状脈絡膜血管症、糖尿病黄斑浮腫、尋常性乾癬、粥状動脈硬化等の治療剤に関するものである。
Figure 0004585978

[式中、環Xは
Figure 0004585978
はハロゲン原子及びアルキル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
1とR2は同一又は異なって水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は非芳香族複素環基を示し;
1又はR2がアルキル基の場合、該アルキル基はアリール基、ハロゲノアリール基及びアルコキシアリール基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
1又はR2がアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、ハロゲノアルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル基、ハロゲノアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基及びニトロ基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
1とR2が一緒になって非芳香族複素環を形成してもよく;
3はキノリル基を示し、該キノリル基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル基及びアリール基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく、また、該キノリル基の窒素原子はオキソ配位子で配位されていてもよく;
Aは硫黄原子、スルフィニル基又はスルホニル基を示し;
Bはアルキレン基を示す。以下、同じ。]
特許請求の範囲及び明細書中で使用される各基は、特許請求の範囲及び明細書全体を通して下記の意味を有するものとする。
『ハロゲン原子』とはフッ素、塩素、臭素又はヨウ素を示す。
『アルキル』とは炭素原子数1〜6個の、直鎖又は分枝のアルキルを示す。具体例としてメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル等が挙げられる。
『シクロアルキル』とは炭素原子数3〜8個のシクロアルキルを示す。具体例としてシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル等が挙げられる。
『アリール』とは炭素原子数6〜14個の、単環式芳香族炭化水素又は2環式若しくは3環式の縮合多環式芳香族炭化水素を示す。また、それら単環式芳香族炭化水素又は2環式若しくは3環式の縮合多環式芳香族炭化水素とシクロアルカン環の縮合により形成される縮合多環式炭化水素も本願発明の『アリール』に含まれる。単環式芳香族炭化水素の具体例としてフェニルが、縮合多環式芳香族炭化水素の具体例としてナフチル、アントリル、フェナントリル等が、縮合多環式炭化水素の具体例としてインダニル、テトラヒドロナフチル、テトラヒドロアントリル等が挙げられる。
『芳香族複素環』とは1又は複数のヘテロ原子(窒素原子、酸素原子、硫黄原子)を環内に有する単環式芳香族複素環又は2環式若しくは3環式の縮合多環式芳香族複素環を示す。
単環式芳香族複素環の具体例として、ピロール、フラン、チオフェン、ピリジン等の環内に1個のヘテロ原子を有する芳香族複素環;イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピラゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール等のアゾール系芳香族複素環;ピラジン、ピリミジン等の環内に2個の窒素原子を有する芳香族複素環等が、2環式若しくは3環式の縮合多環式芳香族複素環の具体例として、インドール、イソインドール、ベンゾイミダゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、キノリン、イソキノリン、チアントレン、フェノキサチン、フェナントロリン等の縮合芳香族複素環等が挙げられる。
『非芳香族複素環』とは1又は複数のヘテロ原子(窒素原子、酸素原子、硫黄原子)を環内に有する単環式非芳香族複素環又は2環式若しくは3環式の縮合多環式非芳香族複素環を示す。
単環式非芳香族複素環の具体例として、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ピペリジン、テトラヒドロピラン、ホモピペラジン等の環内に1個のヘテロ原子を有する飽和非芳香族複素環;イミダゾリジン、オキサゾリジン、チアゾリジン、ピラゾリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、ホモピペリジン、ホモモルホリン等の環内に2個のヘテロ原子を有する飽和非芳香族複素環;ピロリン、ジヒドロフラン、ジヒドロチオフェン、テトラヒドロピリジン、ジヒドロピリジン、ジヒドロピラン、ピラン等の環内に1個のヘテロ原子を有する不飽和非芳香族複素環;イミダゾリン、オキサゾリン、チアゾリン、ピラゾリン等の2個のヘテロ原子を有する不飽和非芳香族複素環等が、2環式若しくは3環式の縮合多環式芳香族複素環の具体例として、クロマン、インドリン、イソインドリン、キサンチン等が挙げられる。
『アルコキシ』とは炭素原子数1〜6個の、直鎖又は分枝のアルコキシを示す。具体例としてメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキシルオキシ、イソプロポキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、イソペントキシ等が挙げられる。
『アリールオキシ』とは炭素原子数6〜14個の、単環式芳香族炭化水素オキシ又は2環式若しくは3環式の縮合多環式芳香族炭化水素オキシを示す。単環式芳香族炭化水素オキシの具体例としてフェノキシが、縮合多環式芳香族炭化水素オキシの具体例としてナフチルオキシ、アントリルオキシ、フェナントリルオキシ等が挙げられる。
『アルケニル』とは炭素原子数2〜8個の、直鎖又は分枝のアルケニルを示す。具体例としてビニル、アリル、1−プロペニル、3−ブテニル、3−ペンテニル、4−ヘキセニル、5−ヘプテニル、7−オクテニル、1−メチルビニル等が挙げられる。
『アルキニル』とは炭素原子数2〜8個の、直鎖又は分枝のアルキニルを示す。具体例としてエチニル、2−プロピニル、2−ブチニル、3−ペンチニル、4−ヘキシニル、5−ヘプチニル、7−オクチニル、2−メチルブチニル等が挙げられる。
『アルキルアミノ』とは炭素原子数1〜6個のモノアルキルアミノ又は炭素原子数2〜12個のジアルキルアミノを示す。モノアルキルアミノの具体例としてメチルアミノ、エチルアミノ、ヘキシルアミノ等が、ジアルキルアミノの具体例としてエチルメチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジヘキシルアミノ等が挙げられる。
『アリールアミノ』とは炭素原子数6〜20個のモノアリールアミノ又は炭素原子数12〜28個のジアリールアミノを示す。モノアリールアミノの具体例としてフェニルアミノ、ナフチルアミノ、エチルフェニルアミノ等が、ジアリールアミノの具体例としてジフェニルアミノ、ジアントリルアミノ等が挙げられる。
『アルキルチオ』とは炭素原子数1〜6個の、直鎖又は分枝のアルキルチオを示す。具体例としてメチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、n−ブチルチオ、n−ペンチルチオ、n−ヘキシルチオ、イソプロピルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、イソペンチルチオ等が挙げられる。
『アリールチオ』とは炭素原子数6〜14個の、単環式芳香族炭化水素チオ又は2環式若しくは3環式の縮合多環式芳香族炭化水素チオを示す。単環式芳香族炭化水素チオの具体例としてフェニルチオが、縮合多環式芳香族炭化水素チオの具体例としてナフチルチオ、アントリルチオ、フェナントリルチオ等が挙げられる。
『アルキルカルボニル』とは炭素原子数2〜7個の、直鎖又は分枝のアルキルカルボニルを示す。具体例としてメチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、n−ブチルカルボニル、n−ペンチルカルボニル、n−ヘキシルカルボニル、イソプロピルカルボニル、イソブチルカルボニル、sec−ブチルカルボニル、tert−ブチルカルボニル、イソペンチルカルボニル等が挙げられる。
『アリールカルボニル』とは炭素原子数7〜15個の、単環式芳香族炭化水素カルボニル又は2環若しくは3環式の縮合多環式芳香族炭化水素カルボニルを示す。具体例としてフェニルカルボニル、ナフチルカルボニル、アントリルカルボニル、フェナントリルカルボニル等が挙げられる。
『アルキレン』とは炭素原子数1〜6個の、直鎖又は分枝のアルキレンを示す。具体例としてメチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、メチルメチレン、ジメチルメチレン、プロピレン、2−メチルトリメチレン等が挙げられる。
『ハロゲノアルコキシ』とは、同一又は異なる1又は複数のハロゲン原子を置換基として有するアルコキシを示す。
『ハロゲノアルキル』とは、同一又は異なる1又は複数のハロゲン原子を置換基として有するアルキルを示す。
『ハロゲノアリール』とは、同一又は異なる1又は複数のハロゲン原子を置換基として有するアリールを示す。
『アルコキシアリール』とは、同一又は異なる1又は複数のアルコキシを置換基として有するアリールを示す。
本発明化合物が遊離の、ヒドロキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基又はメルカプト基を置換基として有する場合、それらの置換基は保護基で保護されていてもよい。また、芳香族複素環基又は非芳香族複素環が遊離の窒素原子を有する場合も、該窒素原子は保護基で保護されていてもよい。
『遊離のヒドロキシ基の保護基』とは、メチル基、メトキシメチル基、ベンジル基、4−メトキシフェニルメチル基、アリル基等の置換若しくは無置換アルキル基、又は無置換アルケニル基;3−ブロモテトラヒドロピラニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基等の置換若しくは無置換非芳香族複素環基;アセチル基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基、4−クロロベンゾイル基等の置換若しくは無置換アルキルカルボニル基、又は置換若しくは無置換アリールカルボニル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基、ビニルオキシカルボニル基、アリルオキシカルボニル基、フェニルオキシカルボニル基、p−ニトロフェニルオキシカルボニル基等の置換若しくは無置換アルキルオキシカルボニル基、無置換アルケニルオキシカルボニル基、又は置換若しくは無置換アリールオキシカルボニル基;トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基、tert−ブチルジフェニルシリル基等の置換シリル基;等の遊離のヒドロキシ基の保護基として汎用されるものを示す。
『遊離のアミノ基、遊離のアルキルアミノ基、遊離のアリールアミノ基、遊離の窒素原子を有する芳香族複素環基又は遊離の窒素原子を有する非芳香族複素環基の保護基』とは、アリル基等の無置換アルケニル基;ホルミル基等のヒドロカルボニル基;アセチル基、トリクロロアセチル基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基、4−クロロベンゾイル基、ピコリノイル基等の置換若しくは無置換アルキルカルボニル基、置換若しくは無置換アリールカルボニル基、又は無置換芳香族複素環カルボニル基;メトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、ジフェニルメトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、m−ニトロフェノキシカルボニル基等の置換若しくは無置換アルキルオキシカルボニル、又は置換若しくは無置換アリールオキシカルボニル基;メチルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、フェニルスルホニル基、4−クロロフェニルスルホニル基、トリルスルホニル基、2,4,6−トリメチルフェニルスルホニル基等の置換若しくは無置換アルキルスルホニル基、又は置換若しくは無置換アリールスルホニル基;等の遊離のアミノ基、遊離のアルキルアミノ基、遊離のアリールアミノ基、遊離の窒素原子を有する芳香族複素環基又は遊離の窒素原子を有する非芳香族複素環基の保護基として汎用されるものを示す。
『遊離のメルカプト基の保護基』とは、メチル基、メトキシメチル基、ベンジル基、4−メトキシフェニルメチル基、アリル基等の置換若しくは無置換アルキル基、又は無置換アルケニル基;3−ブロモテトラヒドロピラニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基等の置換若しくは無置換非芳香族複素環基;アセチル基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基、4−クロロベンゾイル基等の置換若しくは無置換アルキルカルボニル基、又は置換若しくは無置換アリールカルボニル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基、ビニルオキシカルボニル基、アリルオキシカルボニル基、フェニルオキシカルボニル基、p−ニトロフェニルオキシカルボニル基等の置換若しくは無置換アルキルオキシカルボニル基、無置換アルケニルオキシカルボニル基、又は置換若しくは無置換アリールオキシカルボニル基;等の遊離のメルカプト基の保護基として汎用されるものを示す。
前記の置換アルキル基、置換非芳香族複素環基、置換アルキルカルボニル基、置換アリールカルボニル基、置換アルキルオキシカルボニル基、置換アリールオキシカルボニル基、置換シリル基、置換アルキルスルホニル基又は置換アリールスルホニル基は、それぞれ、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルキル基、アリール基、ハロゲノアリール基、アルコキシアリール基及びニトロ基から選択される1又は複数の基で置換された、アルキル基、非芳香族複素環基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、アルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シリル基、アルキルスルホニル基又はアリールスルホニル基を示す。
本発明でいう『複数の基』は、それぞれの基が同一でも異なっていてもよく、又、好ましくは2又は3の基を、より好ましくは2の基を示す。
また、本発明でいう『基』には、水素原子、ハロゲン原子及びオキソ配位子も含まれる。
本発明化合物における『塩』とは、医薬として許容される塩であれば特に制限はなく、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等の無機酸との塩、酢酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、グルコン酸、グルコヘプト酸、グルクロン酸、テレフタル酸、メタンスルホン酸、乳酸、馬尿酸、1,2−エタンジスルホン酸、イセチオン酸、ラクトビオン酸、オレイン酸、パモ酸、ポリガラクツロン酸、ステアリン酸、タンニン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、硫酸ラウリルエステル、硫酸メチル、ナフタレンスルホン酸、スルホサリチル酸等の有機酸との塩、臭化メチル、ヨウ化メチル等の四級アンモニウム塩、臭素イオン、塩素イオン、ヨウ素イオンなどのハロゲンイオンとの塩、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属との塩、鉄、亜鉛等との金属塩、アンモニアとの塩、トリエチレンジアミン、2−アミノエタノール、2,2−イミノビス(エタノール)、1−デオキシ−1−(メチルアミノ)−2−D−ソルビトール、2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、プロカイン、N,N−ビス(フェニルメチル)−1,2−エタンジアミン等の有機アミンとの塩等が挙げられる。
本発明化合物に幾何異性体又は光学異性体が存在する場合は、それらの異性体も本発明の範囲に含まれる。
また、本発明化合物は水和物又は溶媒和物の形態をとっていてもよい。
さらに、本発明化合物にプロトン互変異性が存在する場合には、それらの互変異性体も本発明の範囲に含まれる。
(a)本発明化合物における好ましい例として、一般式(1)で示される化合物において、各基が下記に示す基である化合物又はその塩が挙げられる。
(a1)環Xが
Figure 0004585978
を示し;及び/又は
(a2)R1がアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は非芳香族複素環基を示し;及び/又は
(a3)R1がアルキル基の場合、該アルキル基はハロゲノアリール基及びアルコキシアリール基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;及び/又は
(a4)R1がアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、ハロゲノアルコキシ基、アルキル基、ハロゲノアルキル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルチオ基、アルキルカルボニル基及びニトロ基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;及び/又は
(a5)R2が水素原子を示し;及び/又は
(a6)R1とR2が一緒になって非芳香族複素環を形成してもよく;及び/又は
(a7)R3がキノリル基を示し、該キノリル基はハロゲン原子、アルコキシ基及びアルキル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく、また、該キノリル基の窒素原子はオキソ配位子で配位されていてもよく;及び/又は
(a8)Aが硫黄原子、スルフィニル基又はスルホニル基を示し;及び/又は
(a9)Bがアルキレン基を示す。
すなわち、一般式(1)で示される化合物において、上記(a1)、(a2)、(a3)、(a4)、(a5)、(a6)、(a7)、(a8)及び(a9)から選択される1又は2以上の各組み合わせからなる化合物又はその塩。
(b)本発明化合物におけるより好ましい例として、一般式(1)で示される化合物において、各基が下記に示す基である化合物又はその塩が挙げられる。
(b1)環Xが
Figure 0004585978
を示し;及び/又は

(b2)R1がシクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は非芳香族複素環基を示し;及び/又は
(b3)R1がアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、ハロゲノアルコキシ基、アルキル基、ハロゲノアルキル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルチオ基、アルキルカルボニル基及びニトロ基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;及び/又は
(b4)R2が水素原子を示し;及び/又は
(b5)R3がキノリル基を示し、該キノリル基はハロゲン原子、アルコキシ基及びアルキル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく、また、該キノリル基の窒素原子はオキソ配位子で配位されていてもよく;及び/又は
(b6)Aが硫黄原子又はスルフィニル基を示し;及び/又は
(b7)Bがアルキレン基を示す。
すなわち、一般式(1)で示される化合物において、上記(b1)、(b2)、(b3)、(b4)、(b5)、(b6)及び(b7)から選択される1又は2以上の各組み合わせからなる化合物又はその塩。
(c)本発明化合物における特に好ましい例として、一般式(1)で示される化合物において、各基が下記に示す基である化合物又はその塩が挙げられる。
(c1)環Xが
Figure 0004585978
を示し;及び/又は
(c2)R1がシクロヘキシル基、フェニル基、3-クロロフェニル基、4-クロロフェニル基、4-ヒドロキシフェニル基、4-イソプロポキシフェニル基、4-トリフルオロメトキシフェニル基、3-メチルフェニル基、4-tert-ブチルフェニル基、3-エチニルフェニル基、4-シクロヘキシルフェニル基、3-アミノフェニル基、4-ジメチルアミノフェニル基、3-メチルチオフェニル基、4-メチルカルボニルフェニル基、4-クロロ-3-メチルフェニル基、4-フルオロ-3-メチルフェニル基、3,5-ジメチルフェニル基、4-イソプロピル-3-メチルフェニル基、4-ニトロ-3-トリフルオロメチルフェニル基、3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル基、インダン-5-イル基、1H-インダゾール-6-イル基、2,3-ジヒドロインドール-5-イル基又はイソキノリン-3-イルを示し;及び/又は
(c3)R2が水素原子を示し;及び/又は
(c4)R3がキノリン-3-イル基、キノリン-4-イル基、キノリン-6-イル基、7-ブロモキノリン-4-イル基、6-メトキシキノリン-4-イル基、2-メチルキノリン-4-イル基、6,7-ジクロロキノリン-4-イル基、6,7-ジメトキシキノリン-4-イル基又は1-オキソキノリン-4-イル基を示し;及び/又は
(c5)Aが硫黄原子又はスルフィニル基を示し;及び/又は
(c6)Bがメチレン基又はメチルメチレン基を示す。
すなわち、一般式(1)で示される化合物において、上記(c1)、(c2)、(c3)、(c4)、(c5)及び(c6)から選択される1又は2以上の各組み合わせからなる化合物又はその塩。
(d)本発明化合物における特に好ましい具体例として、下記の化合物又はその塩が挙げられる。
・N−(4−クロロフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(3−クロロフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(インダン−5−イル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(4−tert−ブチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(1H−インダゾール−6−イル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(4−イソプロポキシフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−フェニル−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(4−シクロヘキシルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(4−メチルカルボニルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(3−エチニルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(4−イソプロピル−3−メチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(3−メチルチオフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(3−アミノフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(1−アセチル−2,3−ジヒドロインドール−5−イル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(4−ニトロ−3−トリフルオロメチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−シクロヘキシル−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(4−クロロベンジル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド、
・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−[1−(キノリン−4−イル)エチルチオ]ピリジン−3−カルボキサミド、
・2−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルメチルチオ)−N−(3,5−ジメチルフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(3−クロロフェニル)−2−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・2−(6,7−ジクロロキノリン−4−イルメチルチオ)−N−(3,5−ジメチルフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド、
・2−(6,7−ジクロロキノリン−4−イルメチルチオ)−N−(3−メチルフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド、
・2−(7−ブロモキノリン−4−イルメチルチオ)−N−(3,5−ジメチルフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(1−オキソキノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(キノリン−6−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(4−クロロフェニル)−2−(キノリン−6−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(3−クロロフェニル)−2−(キノリン−6−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(キノリン−3−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(3−クロロフェニル)−2−(キノリン−3−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・2−(キノリン−4−イルメチルチオ)−N−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド、
・N−(4−クロロフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド、
・2−(キノリン−4−イルメチルチオ)−N−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ベンザミド、
・N−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド、
・N−(4−tert−ブチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド、
・N−(3,5−ジメチルフェニル)−3−(キノリン−4−イルメチルチオ)チオフェン−2−カルボキサミド、
・N−(4−クロロフェニル)−2−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド、
・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(6−メトキシキノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(2−メチルキノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルスルフィニル)ピリジン−3−カルボキサミド、
・N−(イソキノリン−3−イル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド。
本発明化合物は、以下の方法により製造することができる。尚、個々の具体的な製造方法については、後述の実施例[製造例の項]で詳細に説明する。また、下記の合成経路中で使用されているHalはハロゲン原子を、Bはアルキレン基を示す。
本発明化合物の製造方法は、以下に示す方法に大別することができ、置換基の種類に応じて、適宜その方法を選択することができる。
本発明化合物(I)は、合成経路1に従い製造することができる。すなわち、化合物(II)とアミン(III)をN,N−ジメチルホルムアミド等の有機溶媒中、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロフォスフェート等の縮合剤及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン等の塩基存在下、室温から50℃で、1時間から24時間反応させることで、本発明化合物(I)を得ることができる。
合成経路1
Figure 0004585978
化合物(II)は、合成経路1−1に従い製造することができる。すなわち、化合物(IV)と化合物(V)をN,N−ジメチルホルムアミド等の有機溶媒中、トリエチルアミン等の塩基存在下、0℃から室温で、1時間から24時間反応させることで、化合物(II)を得ることができる。
合成経路1−1
Figure 0004585978
化合物(V)は、合成経路1−2に従い製造することができる。すなわち、化合物(VI)を塩化メチレン等の有機溶媒中、塩化チオニル等のハロゲン化剤と、0℃から室温で、1時間から3時間反応させることで、化合物(V)を得ることができる。
合成経路1−2
Figure 0004585978
また化合物(V)は、合成経路1−3に従い製造することもできる。すなわち、化合物(VII)をベンゼン等の有機溶媒中、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル等のラジカル開始剤及びN−ブロモコハク酸イミド等のハロゲン化剤存在下、加熱還流下で1時間から12時間反応させることで、化合物(V)を得ることができる。
合成経路1−3
Figure 0004585978
また本発明化合物(I)は、合成経路2に従い製造することができる。すなわち、化合物(VIII)と化合物(V)をN,N−ジメチルホルムアミド等の有機溶媒中、トリエチルアミン等の塩基存在下、0℃から室温で、1時間から24時間反応させることで、本発明化合物(I)を得ることができる。
合成経路2
Figure 0004585978
化合物(VIII)は、合成経路2−1に従い製造することができる。すなわち、化合物(IV)とアミン(III)をN,N−ジメチルホルムアミド等の有機溶媒中、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロフォスフェート等の縮合剤及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン等の塩基存在下、室温から50℃で、1時間から24時間反応させることで、化合物(VIII)を得ることができる。
合成経路2−1
Figure 0004585978
また本発明化合物(I)中の硫黄原子又は窒素原子が酸化された本発明化合物(Ia)(p=0、1又は2、q=0又は1)は、合成経路3に従い製造することができる。すなわち、本発明化合物(Ib)をクロロホルム等の有機溶媒中、m−クロロ過安息香酸等の酸化剤存在下、0℃から室温で、1時間から24時間反応させることで、本発明化合物(Ia)を得ることができる。下記の合成経路中で使用されているRは水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルキル基等から選択されるの1又は複数の基を示す。
合成経路3
Figure 0004585978
前記の合成経路により製造した本発明化合物は、汎用されている技術により、前述した塩、水和物又は溶媒和物の形態とすることもできる。
本発明化合物の有用性を見出すため、薬物の血管新生阻害効果を評価する方法であるVEGF誘発HUVEC増殖反応評価系(HUVEC:正常ヒトさい帯静脈由来血管内皮細胞)を使用して、本発明化合物の細胞増殖阻害効果試験を実施し、その血管新生阻害効果を評価した。その詳細については、後述の実施例[薬理試験の項]で説明するが、本発明化合物は優れた細胞増殖阻害作用を示し、血管新生阻害効果を有することを見出した。
前述したように血管新生は癌、関節リウマチ、加齢性黄斑変性、糖尿病網膜症、未熟児網膜症、網膜静脈閉塞症、ポリープ状脈絡膜血管症、糖尿病黄斑浮腫、尋常性乾癬、粥状動脈硬化等の疾患と深く関係していることが報告されている。したがって、本発明化合物は、血管新生が関与するそれら疾患の治療剤として非常に期待されるものである。
本発明化合物は経口でも、非経口でも投与することができる。投与剤型として、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、注射剤、軟膏、点眼剤、眼軟膏等が挙げられ、それらは汎用される技術を使用して製剤化することができる。
例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤等の経口剤は、乳糖、マンニトール、デンプン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム等の賦形剤、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の結合剤、カルボキシメチルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルメチルセルロース、クエン酸カルシウム等の崩壊剤、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリコーン樹脂等のコーティング剤、パラオキシ安息香酸エチル、ベンジルアルコール等の安定化剤、甘味料、酸味料、香料等の矯味矯臭剤等を必要に応じて使用して、調製することができる。
また、注射剤、点眼剤等の非経口剤は、塩化ナトリウム、濃グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、塩化カリウム、ソルビトール、マンニトール等の等張化剤、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸,氷酢酸、トロメタモール等の緩衝化剤、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ステアリン酸ポリオキシ40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の界面活性剤、クエン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム等の安定化剤、塩化ベンザルコニウム、パラベン、塩化ベンゾトニウム、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、クロロブタノール等の防腐剤等、塩酸、クエン酸、リン酸、氷酢酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等のpH調整剤、ベンジルアルコール等の無痛化剤等を必要に応じて使用し、調製することができる。
本発明化合物の投与量は、症状、年齢、剤型等により適宜選択して使用することができる。例えば、経口剤は通常1日当たり0.01〜1000mg、好ましくは1〜100mgを1回又は数回に分けて投与することができる。また、点眼剤は通常0.0001%〜10%(w/v)、好ましくは0.01%〜5%(w/v)の濃度のものを1回又は数回に分けて投与することができる。
[製造例]
参考例1
6,7−ジメトキシ−4−メチルキノリン(参考化合物1−1)
参考化合物1−1はJ.Org.Chem.,62,568−577(1997)に記載された方法に従い調整した。すなわち、酢酸(60mL)に塩化鉄(III)六水和物(5.7g、21mmol)と3,4−ジメトキシアニリン(3.1g、20mmol)を加え、60℃で攪拌した。固体が全て溶解した後、メチルビニルケトン(1.8mL、22mmol)を5分間かけて滴下した。140℃で1時間攪拌した後、室温に戻し、析出した固体をろ取した。この固体に酢酸エチル(200mL)を加え、0.1N水酸化ナトリウム水溶液(200mL)と飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒留去して得た固体をジエチルエーテルでろ取し、標記参考化合物(1.6g)を薄褐色固体として得た(収率38%)。
Figure 0004585978
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 2.63(d,J = 0.6 Hz,3H),3.92(s,3H),3.94(s,3H),7.19(dd,J = 4.4,0.6 Hz,1H),7.27(s,1H),7.35(s,1H),8.53(d,J = 4.4 Hz,1H)

以下、市販化合物及び既知化合物から選択される化合物を使用し、参考化合物1−1の製造方法に準じ、参考化合物1−2〜3を得た。
6,7−ジクロロ−4−メチルキノリン(参考化合物1−2)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.69(d,J = 0.7 Hz,3H),7.47(dd,J = 4.4,0.7 Hz,1H),8.28(s,1H),8.39(s,1H),8.82(d,J = 4.4 Hz,1H)

7−ブロモ−4−メチルキノリン(参考化合物1−3)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 2.69(s,3H),7.43(dd,J = 4.3,0.9 Hz,1H),7.77(dd,J = 8.9,2.1 Hz,1H),8.06(d,J = 8.9 Hz,1H),8.22(m,1H),8.79(d,J = 4.3 Hz,1H)

参考例2
6,7−ジクロロ−4−ホルミルキノリン(参考化合物2−1)
室温下、6,7−ジクロロ−4−メチルキノリン(参考化合物1−2、790mg、3.7mmol)のジメチルスルホキシド(18mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(360μL、4.7mmol)、ヨウ化tert−ブチル(450μL、3.8mmol)、ヨウ素(990mg、3.9mmol)と塩化鉄(II)四水和物(170mg、0.85mmol)を順次加え、80℃で7時間攪拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(100mL)を加えた後、さらに酢酸エチル(300mL)と飽和重曹水(200mL)を加えて分配し、有機層を飽和食塩水(100mL)で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒留去し、標記参考化合物(840mg)を褐色固体として得た(収率99%)。
Figure 0004585978
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 8.14(d,J = 4.4 Hz,1H),8.47(s,1H),9.20(s,1H),9.30(d,J = 4.4 Hz,1H),10.49(s,1H)

以下、参考化合物1−1〜3、市販化合物及び既知化合物から選択される化合物を使用し、参考化合物2−1の製造方法に準じ、参考化合物2−2〜3を得た。
6,7−ジメトキシ−4−ホルミルキノリン(参考化合物2−2)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 3.97(s,3H),3.97(s,3H),7.53(s,1H),7.87(d,J = 4.4 Hz,1H),8.36(s,1H),9.00(d,J = 4.4 Hz,1H),10.51(s,1H)

7−ブロモ−4−ホルミルキノリン(参考化合物2−3)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 7.97(dd,J = 9.0,2.0 Hz,1H),8.11(d,J = 4.2 Hz,1H),8.40(d,J = 2.0 Hz,1H),8.92(d,J = 9.0 Hz,1H),9.28(d,J = 4.2 Hz,1H),10.51(s,1H)

参考例3
4−(ヒドロキシメチル)キノリン(参考化合物3−1)
氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム(5.3g、140mmol)の無水テトラヒドロフラン(300mL)懸濁液に4−キノリンカルボキシアルデヒド(20g、130mmol)の無水テトラヒドロフラン(200mL)溶液を30分間で滴下し、室温で1時間攪拌した。水(300mL)を加えた後、酢酸エチル(400mL×1回、100mL×3回)で抽出し、有機層を飽和食塩水(200mL×3回)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒留去して得た固体をジエチルエーテルでろ取、洗浄し、標記参考化合物(14g)を橙白色固体として得た(収率69%)。
Figure 0004585978
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 5.04(dd,J = 5.5,0.9 Hz,2H),5.57(t,J = 5.5 Hz,1H),7.57−7.63(m,2H),7.76(m,1H),8.02−8.06(m,2H),8.70(d,J = 4.3 Hz,1H)

以下、参考化合物2−1〜3、市販化合物及び既知化合物から選択される化合物を使用し、参考化合物3−1の製造方法に準じ、参考化合物3−2〜7を得た。
4−ヒドロキシメチル−2−メチルキノリン(参考化合物3−2)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.65(s,3H),5.00(dd,J = 5.6,1.0 Hz,2H),5.54(t,J = 5.6 Hz,1H),7.46(s,1H),7.52(t,J = 6.9 Hz,1H),7.69(t,J = 6.9 Hz,1H),7.92(d,J = 8.3 Hz,1H),7.98(dd,J = 8.3,1.0 Hz,1H)

6,7−ジメトキシ−4−(ヒドロキシメチル)キノリン(参考化合物3−3)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 3.92(s,6H),4.96(d,J = 5.6 Hz,2H),5.51(t,J = 5.6 Hz,1H),7.24(s,1H),7.37(s,1H),7.40(d,J = 4.4 Hz,1H),8.64(d,J = 4.4 Hz,1H)

6,7−ジクロロ−4−(ヒドロキシメチル)キノリン(参考化合物3−4)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 5.01(d,J = 5.5 Hz,2H),5.67(t,J = 5.5 Hz,1H),7.64(d,J = 4.3 Hz,1H),8.31(s,1H),8.36(s,1H),8.93(d,J = 4.3 Hz,1H)

7−ブロモ−4−(ヒドロキシメチル)キノリン(参考化合物3−5)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 5.03(d,J = 5.5 Hz,2H),5.63(t,J = 5.5 Hz,1H),7.62(d,J = 4.3 Hz,1H),7.76(dd,J = 8.9,2.1 Hz,1H),8.03(d,J = 8.9 Hz,1H),8.24(d,J = 2.1 Hz,1H),8.90(d,J = 4.3 Hz,1H)

6−(ヒドロキシメチル)キノリン(参考化合物3−6)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 4.70(d,J = 5.7 Hz,2H),5.42(t,J = 5.7 Hz,1H),7.51(dd,J = 8.3,4.2 Hz,1H),7.71(dd,J = 8.9,1.8 Hz,1H),7.89(d,J = 0.9 Hz,1H),7.98(d,J = 8.9 Hz,1H),8.35(dd,J = 8.3,1.5 Hz,1H),8.86(d,J = 4.2,1.5 Hz,1H)

3−(ヒドロキシメチル)キノリン(参考化合物3−7)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.73(d,J = 5.6 Hz,2H),5.47(t,J = 5.6 Hz,1H),7.60(m,1H),7.73(m,1H),7.96−8.03(m,2H),8.24(m,1H),8.87(d,J = 2.2 Hz,1H)

参考例4
4−(1−ヒドロキシエチル)キノリン(参考化合物4−1)
氷冷下、4−キノリンカルボキシアルデヒド(510mg、3.2mmol)の無水テトラヒドロフラン(10mL)溶液に、臭化メチルマグネシウム−1.0Mジブチルエーテル溶液(7.0mL、7.0mmol)を5分間かけて滴下し、氷冷下で1.5時間攪拌した。水(100mL)を加えて、酢酸エチル(100mL)で抽出し、有機層を飽和食塩水(100mL)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、標記参考化合物(490mg)を白色固体として得た(収率88%)。
Figure 0004585978
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 1.47(d,J = 6.6 Hz,3H),5.52(m,1H),5.56(d,J = 4.2 Hz,1H),7.59−7.64(m,2H),7.75(m,1H),8.03(dd,J = 8.4,0.9 Hz,1H),8.18(dd,J = 8.5,0.7 Hz,1H),8.88(d,J = 4.4 Hz,1H)

参考例5
4−(クロロメチル)キノリン(参考化合物5−1)
氷冷下、4−(ヒドロキシメチル)キノリン(参考化合物3−1、13g、82mmol)の無水ジクロロメタン(200mL)溶液に塩化チオニル(12mL、170mmol)を15分間かけて滴下し、室温で5時間攪拌した。減圧下溶媒留去して得た固体を酢酸エチルでろ取、洗浄し、標記参考化合物を含む混合物(17g)を黄白色固体として得た。
Figure 0004585978
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 5.44(s,2H),7.90(t,J = 7.3 Hz,1H),7.97(d,J = 4.9 Hz,1H),8.02(m,1H),8.29(d,J = 8.6 Hz,1H),8.40(d,J = 8.2 Hz,1H),9.15(d,J = 4.9 Hz,1H)

以下、参考化合物3−1〜7、市販化合物及び既知化合物から選択される化合物を使用し、参考化合物5−1の製造方法に準じ、参考化合物5−2〜8を得た。
4−(1−クロロエチル)キノリン(参考化合物5−2)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 1.99(d,J = 6.7 Hz,3H),6.34(q,J = 6.7 Hz,1H),7.91(m,1H),8.02−8.09(m,2H),8.32(d,J = 8.6 Hz,1H),8.52(d,J = 8.2 Hz,1H),9.21(d,J = 5.2 Hz,1H)

4−クロロメチル−6,7−ジメトキシキノリン(参考化合物5−3)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 4.02(s,3H),4.04(s,3H),5.47(s,2H),7.66(s,1H),7.70(s,1H),7.90(d,J = 5.5 Hz,1H),8.97(d,J = 5.5 Hz,1H)

4−クロロメチル−6,7−ジクロロキノリン(参考化合物5−4)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 5.33(s,2H),7.74(d,J = 4.3 Hz,1H),8.38(s,1H),8.54(s,1H),8.98(d,J = 4.3 Hz,1H)

7−ブロモ−4−(クロロメチル)キノリン(参考化合物5−5)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 5.30(s,2H),7.71(d,J = 4.3 Hz,1H),7.87(dd,J = 8.9,2.0 Hz,1H),8.20(d,J = 8.9 Hz,1H),8.30(d,J = 2.0 Hz,1H),8.94(d,J = 4.3 Hz,1H)

4−クロロメチル−1−オキソキノリン(参考化合物5−6)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 5.27(s,2H),7.63(d,J = 6.4 Hz,1H),7.83−7.90(m,2H),8.28(m,1H),8.58−8.62(m,2H)

6−(クロロメチル)キノリン(参考化合物5−7)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 4.98(s,2H),7.57(dd,J = 8.6,4.2 Hz,1H),7.81(dd,J = 8.7,2.0 Hz,1H),8.03−8.06(m,2H),8.39(dd,J = 8.2,1.2 Hz,1H),8.93(dd,J = 4.2,1.8 Hz,1H)

3−(クロロメチル)キノリン(参考化合物5−8)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 5.09(s,2H),7.82(m,1H),7.98(m,1H),8.18−8.24(m,2H),8.85(d,J = 6.7 Hz,1H),9.21(m,1H)

参考例6
4−ブロモメチル−6−メトキシキノリン(参考化合物6−1)
室温下、6−メトキシ−4−メチルキノリン(1.0g、5.8mmol)の無水ベンゼン(15mL)溶液に、N−ブロモコハク酸イミド(0.92g、5.2mmol)と2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(0.095g、0.58mmol)を加え、加熱還流下で5時間攪拌した。さらに2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(0.19g、1.2mmol)を加え、加熱還流下で17時間攪拌した。減圧下溶媒留去して得た残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって粗精製し、標記参考化合物(0.26g)を含む混合物を緑色油状物として得た。
Figure 0004585978
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 3.96(s,3H),5.20(s,2H),7.44−7.62(m,3H),7.99(d,J = 9.0 Hz,1H),8.71(d,J = 4.4 Hz,1H)

参考例7
2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボン酸(参考化合物7−1)
室温下、4−(クロロメチル)キノリンを含む混合物(参考化合物5−1、17.0g)と2−メルカプトニコチン酸(13g、86mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(200mL)懸濁液にトリエチルアミン(33mL、240mmol)を加え、48時間攪拌した。水(700mL)と酢酸エチル(400mL)を加えて分配した後、水層に1N塩酸(50mL)を加えた。析出した固体をろ取して、60℃減圧下で乾燥し、標記参考化合物(15g)を黄色固体として得た(収率59%)。
Figure 0004585978
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.90(s,2H),7.30(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.63−7.68(m,2H),7.78(m,1H),8.05(dd,J = 8.5,0.7 Hz,1H),8.24−8.27(m,2H),8.69(dd,J = 4.9,1.9 Hz,1H),8.80(d,J = 4.4 Hz,1H),13.50(s,1H)

以下、参考化合物5−1〜8、参考化合物6−1、市販化合物及び既知化合物から選択される化合物を使用し、参考化合物7−1の製造方法に準じ、参考化合物7−2〜10を得た。
3−(キノリン−4−イルメチルチオ)チオフェン−2−カルボン酸(参考化合物7−2)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.86(s,2H),7.33(d,J = 5.4 Hz,1H),7.63(d,J = 4.4 Hz,1H),7.68(t,J = 7.6 Hz,1H),7.80(t,J = 7.6 Hz,1H),7.90(d,J = 5.4 Hz,1H),8.06(dd,J = 7.6 Hz,1H),8.30(d,J = 7.6 Hz,1H),8.85(d,J = 4.4 Hz,1H),13.04(br s,1H)
2−(キノリン−4−イルメチルチオ)安息香酸(参考化合物7−3)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.75(s,2H),7.26(m,1H),7.50−7.58(m,2H),7.62(d,J = 4.4 Hz,1H),7.69(m,1H),7.80(m,1H),7.92(m,1H),8.07(dd,J = 8.5,0.7 Hz,1H),8.31(dd,J = 8.5,0.7 Hz,1H),8.85(d,J = 4.4 Hz,1H),13.10(s,1H)
2−[1−(キノリン−4−イル)エチルチオ]ピリジン−3−カルボン酸(参考化合物7−4)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 1.79(d,J = 7.3 Hz,3H),6.12(q,J = 7.3 Hz,1H),7.14(dd,J = 7.5,6.0 Hz,1H),7.20(dd,J = 8.1,4.8 Hz,1H),7.94(t,J = 7.5 Hz,1H),8.06−8.34(m,3H),8.52(m,1H),8.63(d,J = 8.4 Hz,1H),9.12(d,J = 5.5 Hz,1H),13.62(br s,1H)

2−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボン酸(参考化合物7−5)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 3.86(s,3H),3.96(s,3H),4.96(s,2H),7.30(dd,J = 7.6,4.7 Hz,1H),7.43(s,1H),7.53−7.57(m,2H),8.26(dd,J = 7.6,1.8 Hz,1H),8.65−8.69(m,2H),13.52(s,1H)

2−(6,7−ジクロロキノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボン酸(参考化合物7−6)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.90(s,2H),7.29(dd,J = 7.7,4.8 Hz,1H),7.72(d,J = 4.4 Hz,1H),8.25(dd,J = 7.7,1.8 Hz,1H),8.32(s,1H),8.63(s,1H),8.66(dd,J = 4.8,1.8 Hz,1H),8.85(d,J = 4.4 Hz,1H),13.54(s,1H)

2−(7−ブロモキノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボン酸(参考化合物7−7)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.88(s,2H),7.29(dd,J = 7.8,4.7 Hz,1H),7.69(d,J = 4.4 Hz,1H),7.81(dd,J = 9.0,2.0 Hz,1H),8.23−8.27(m,3H),8.67(dd,J = 4.7,1.8 Hz,1H),8.83(d,J = 4.4 Hz,1H),13.52(s,1H)

2−(1−オキソキノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボン酸(参考化合物7−8)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 4.85(s,2H),7.30(dd,J = 7.9,4.8 Hz,1H),7.60(d,J = 6.4 Hz,1H),7.80(m,1H),7.85(m,1H),8.25(dd,J = 7.9,1.8 Hz,1H),8.30(dd,J = 8.4,0.8 Hz,1H),8.51(d,J = 6.1 Hz,1H),8.59(dd,J = 8.7,1.1 Hz,1H),8.69(dd,J = 4.8,1.8 Hz,1H)

2−(キノリン−6−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボン酸(参考化合物7−9)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.58(s,2H),7.27(dd,J = 7.8,4.6 Hz,1H),7.51(dd,J = 8.5,4.4 Hz,1H),7.81(dd,J = 8.5,1.7 Hz,1H),7.96(d,J = 8.4 Hz,1H),8.01(d,J = 1.7 Hz,1H),8.23(dd,J = 7.8,1.8 Hz,1H),8.32(d,J = 8.4 Hz,1H),8.69(dd,J = 4.6,1.8 Hz,1H),8.86(dd,J = 4.4,1.7 Hz,1H),13.47(s,1H)

2−(キノリン−3−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボン酸(参考化合物7−10)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 4.57(s,2H),7.27(dd,J = 7.7,4.9 Hz,1H),7.58(m,1H),7.72(m,1H),7.94(dd,J = 8.3,1.2 Hz,1H),7.98(dd,J = 8.3,0.9 Hz,1H),8.22(dd,J = 7.7,1.8 Hz,1H),8.37(d,J = 1.8 Hz,1H),8.69(dd,J = 4.9,1.8 Hz,1H),8.98(d,J = 2.1 Hz,1H),13.49(br s,1H)

参考例8
N−(4−クロロフェニル)−2−メルカプトピリジン−3−カルボキサミド(参考化合物8−1)
室温下、2−メルカプトニコチン酸(2.0g、13mmol)、4−クロロアニリン(1.7g、13mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.5mL、26mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)懸濁液にO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラウロニウムヘキサフルオロフォスフェート(5.4g、14mmol)を加え、20時間攪拌した。水(20mL)を加え、析出した固体をろ取し、酢酸エチルで洗浄した。固体を減圧下40℃で乾燥し、標記参考化合物(2.0g)を黄色固体として得た(収率59%)。
Figure 0004585978
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 7.08(dd,J = 7.6,6.0 Hz,1H),7.43(d,J = 8.9 Hz,2H),7.74(d,J = 8.9 Hz,2H),8.03(dd,J = 6.0,1.8 Hz,1H),8.48(dd,J = 7.6,1.8 Hz,1H),12.89(s,1H),14.19(s,1H)

以下、市販化合物及び既知化合物から選択される化合物を使用し、参考化合物8−1の製造方法に準じ、参考化合物8−2〜11を得た。
N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−メルカプトピリジン−3−カルボキサミド(参考化合物8−2)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.27(s,6H),6.77(s,1H),7.10(dd,J = 7.7,6.0 Hz,1H),7.35(s,2H),8.03(dd,J = 6.0,2.0 Hz,1H),8.55(dd,J = 7.7,2.0 Hz,1H),12.91(s,1H),14.19(s,1H)

2−メルカプト−N−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド(参考化合物8−3)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 7.08(dd,J = 7.6,6.0 Hz,1H),7.39(d,J = 8.0 Hz,2H),7.82(d,J = 8.0 Hz,2H),8.03(dd,J = 6.0,2.0 Hz,1H),8.48(dd,J = 7.6,2.0 Hz,1H),12.90(s,1H),14.19(s,1H)

N−(4−クロロフェニル)−2−メルカプトベンザミド(参考化合物8−4)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 5.25(br s,1H),7.25(td,J = 7.6,1.1 Hz,1H),7.36(td,J = 7.6,1.4 Hz,1H),7.41(dd,J = 6.9,2.0 Hz,2H),7.50(dd,J = 7.9,0.9 Hz,1H),7.62(dd,J = 7.8,1.4 Hz,1H),7.76(dd,J = 6.9,2.0 Hz,2H),10.53(s,1H)

N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−メルカプトベンザミド(参考化合物8−5)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 2.26(s,6H),5.25(br s,1H),6.75(s,1H),7.23(m,1H),7.32−7.36(m,3H),7.48(d,J = 7.9 Hz,1H),7.58(d,J = 7.6 Hz,1H),10.23(s,1H)

2−メルカプト−N−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ベンザミド(参考化合物8−6)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 5.27(br s,1H),7.26(td,J = 7.4,1.2 Hz,1H),7.34−7.39(m,3H),7.51(dd,J = 7.9,0.9 Hz,1H),7.63(dd,J = 7.6,1.5 Hz,1H),7.84(dd,J = 7.0,2.1 Hz,2H),10.61(s,1H)

N−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−2−メルカプトベンザミド(参考化合物8−7)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 2.33(s,3H),5.25(br s,1H),7.25(td,J = 7.6,1.1 Hz,1H),7.34−7.39(m,2H),7.50(dd,J = 7.9,0.9 Hz,1H),7.56(dd,J = 8.6,2.4 Hz,1H),7.61(dd,J = 7.6,1.5 Hz,1H),7.75(d,J = 2.4 Hz,1H),10.45(s,1H)

N−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メルカプトベンザミド(参考化合物8−8)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 1.28(s,9H),5.25(s,1H),7.24(td,J = 7.6,1.1 Hz,1H),7.32−7.38(m,3H),7.49(dd,J = 7.9,0.9 Hz,1H),7.60(dd,J = 7.8,1.4 Hz,1H),7.64(d,J = 8.6 Hz,2H),10.33(s,1H)

N−(4−クロロフェニル)−3−メルカプトチオフェン−2−カルボキサミド(参考化合物8−9)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 7.27(br s,1H),7.41(d,J = 8.8 Hz,2H),7.73(d,J = 8.8 Hz,2H),7.85(br s,1H),10.32(s,1H)

N−(3,5−ジメチルフェニル)−3−メルカプトチオフェン−2−カルボキサミド(参考化合物8−10)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.27(s,6H),6.77(s,1H),7.26(d,J = 5.4 Hz,1H),7.32(s,2H),7.82(d,J = 5.4 Hz,1H),10.04(s,1H)

N−(イソキノリン−3−イル)−2−メルカプトピリジン−3−カルボキサミド(参考化合物8−11)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 7.15(dd,J = 7.8,6.1 Hz,1H),7.58(t,J = 7.5 Hz,1H),7.75(t,J = 7.0 Hz,1H),7.97(d,J = 8.1 Hz,1H),8.08−8.10(m,2H),8.69−8.72(m,2H),9.19(s,1H),13.71(s,1H),14.24(s,1H)

実施例1
N−(4−クロロフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−1)
室温下、2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボン酸(参考化合物7−1、91mg、0.31mmol)、4−クロロアニリン(52mg、0.40mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL、0.74mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)溶液にO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラウロニウムヘキサフルオロフォスフェート(140mg、0.38mmol)を加え、24時間攪拌した。酢酸エチル(50mL)を加え、飽和重曹水(50mL×2回)と飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、析出した固体をろ取し、ジエチルエーテル:酢酸エチル(1:1)で洗浄した。固体を減圧下50℃で乾燥し、標的化合物(93mg)を赤褐色固体として得た(収率75%)。
Figure 0004585978
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.94(s,2H),7.32(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.39(dd,J = 6.7,2.1 Hz,2H),7.62−7.78(m,5H),7.99−8.04(m,2H),8.25(dd,J = 8.3,0.9 Hz,1H),8.65(dd,J = 4.9,1.5 Hz,1H),8.79(d,J = 4.3 Hz,1H),10.58(s,1H)

以下、参考化合物7−1〜10、市販化合物及び既知化合物から選択される化合物を使用し、化合物1−1の製造方法に準じ、化合物1−2〜40を得た。
N−(3−クロロフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−2)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.95(s,2H),7.17(m,1H),7.32−7.38(m,2H),7.55(d,J = 8.1 Hz,1H),7.62−7.67(m,2H),7.75−7.79(m,2H),8.00−8.04(m,2H),8.26(m,1H),8.66(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.79(d,J = 4.2 Hz,1H),10.62(s,1H)

N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−3)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 2.23(s,6H),4.94(s,2H),6.74(s,1H),7.29−7.32(m,3H),7.62−7.66(m,2H),7.77(m,1H),7.95(dd,J = 7.6,1.8 Hz,1H),8.03(d,J = 7.6 Hz,1H),8.26(dd,J = 8.3,0.8 Hz,1H),8.63(dd,J = 4.9,1.8 Hz,1H),8.79(d,J = 4.6 Hz,1H),10.30(s,1H)

N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−4)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 2.20(s,3H),4.94(s,2H),7.09(t,J = 9.2 Hz,1H),7.32(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.45(m,1H),7.59−7.66(m,3H),7.77(m,1H),7.97(dd,J = 7.6,1.8 Hz,1H),8.03(dd,J = 8.2,0.9 Hz,1H),8.26(dd,J = 8.2,0.9 Hz,1H),8.64(dd,J = 4.9,1.8 Hz,1H),8.79(d,J = 4.3 Hz,1H),10.42(s,1H)

N−(インダン−5−イル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−5)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 1.98−2.02(m,2H),2.78−2.84(m,4H),4.94(s,2H),7.15(d,J = 8.2 Hz,1H),7.29−7.35(m,2H),7.58(s,1H),7.62−7.66(m,2H),7.77(m,1H),7.95(dd,J = 7.7,1.5 Hz,1H),8.03(dd,J = 8.3,0.9 Hz,1H),8.26(dd,J = 8.3,0.9 Hz,1H),8.64(d,J = 1.5 Hz,1H),8.79(d,J = 4.3 Hz,1H),10.33(s,1H)

N−(4−tert−ブチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−6)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 1.25(s,9H),4.94(s,2H),7.29−7.34(m,3H),7.56−7.66(m,4H),7.77(m,1H),7.96(m,1H),8.03(d,J = 8.5 Hz,1H),8.25(d,J = 8.3 Hz,1H),8.63(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.79(d,J = 4.4 Hz,1H),10.38(s,1H)

N−(1H−インダゾール−6−イル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−7)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.96(s,2H),6.48(m,1H),7.21(m,1H),7.35(m,1H),7.59−8.30(m,8H),8.65(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.79(d,J = 4.4 Hz,1H),10.60(s,1H),12.94(s,1H)

N−(4−イソプロポキシフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−8)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 1.23(d,J = 6.1 Hz,6H),4.54(m,1H),4.93(s,2H),6.87(d,J = 9.0 Hz,2H),7.30(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.54(d,J = 9.0 Hz,2H),7.62−7.66(m,2H),7.77(m,1H),7.95(dd,J = 7.6,1.7 Hz,1H),8.03(dd,J = 8.3,0.7 Hz,1H),8.25(dd,J = 8.3,0.7 Hz,1H),8.63(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.79(d,J = 4.4 Hz,1H),10.31(s,1H)

N−フェニル−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−9)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.94(s,2H),7.09(m,1H),7.30−7.34(m,3H),7.62−7.67(m,4H),7.77(m,1H),7.99(dd,J = 7.6,1.7 Hz,1H),8.03(dd,J = 8.5,0.7 Hz,1H),8.26(m,1H),8.64(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.79(d,J = 4.4 Hz,1H),10.46(s,1H)

N−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−10)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 2.85(s,6H),4.93(s,2H),6.69(d,J = 9.2 Hz,2H),7.29(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.47(d,J = 8.9 Hz,2H),7.62−7.66(m,2H),7.77(m,1H),7.95(dd,J = 7.6,1.5 Hz,1H),8.03(d,J = 8.6 Hz,1H),8.26(d,J = 8.2 Hz,1H),8.62(dd,J = 4.9,1.5 Hz,1H),8.79(d,J = 4.6 Hz,1H),10.16(s,1H)

N−(4−シクロヘキシルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−11)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 1.19−1.38(m,5H),1.67−1.78(m,5H),2.46(m,1H),4.93(s,2H),7.16(d,J = 8.6 Hz,2H),7.31(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.55(d,J = 8.6 Hz,2H),7.61−7.66(m,2H),7.77(m,1H),7.96(dd,J = 7.6,1.5 Hz,1H),8.03(dd,J = 8.5,0.7 Hz,1H),8.26(dd,J = 8.5,0.7 Hz,1H),8.63(dd,J = 4.9,1.5 Hz,1H),8.79(d,J = 4.6 Hz,1H),10.38(s,1H)

N−(4−メチルカルボニルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−12)
δ 2.55(s,3H),4.94(s,2H),7.32(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.60−7.68(m,2H),7.74−7.86(m,3H),7.95(d,J = 8.6 Hz,2H),8.02−8.08(m,2H),8.25(d,J = 8.5 Hz,1H),8.67(dd,J = 4.9,1.6 Hz,1H),8.79(d,J = 4.4 Hz,1H),10.78(s,1H)

N−(3−エチニルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−13)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.19(s,1H),4.95(s,2H),7.21(d,J = 7.8 Hz,1H),7.31−7.37(m,2H),7.62−7.67(m,3H),7.77(m,1H),7.84(s,1H),7.99−8.05(m,2H),8.26(d,J = 8.5 Hz,1H),8.65(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.79(d,J = 4.4 Hz,1H),10.56(s,1H)

N−(4−イソプロピル−3−メチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−14)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 1.14(d,J = 6.8 Hz,6H),2.25(s,3H),3.04(m,1H),4.93(s,2H),7.17(d,J = 8.3 Hz,1H),7.30(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.40−7.43(m,2H),7.62−7.67(m,2H),7.77(m,1H),7.94(d,J = 5.9 Hz,1H),8.03(d,J = 7.8 Hz,1H),8.26(d,J = 7.6 Hz,1H),8.63(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.79(d,J = 4.4 Hz,1H),10.29(s,1H)

N−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−15)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.93(s,2H),6.70(d,J = 8.8 Hz,2H),7.29(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.44(d,J = 8.8 Hz,2H),7.61−7.67(m,2H),7.77(m,1H),7.94(dd,J = 7.6,1.7 Hz,1H),8.03(d,J = 7.6 Hz,1H),8.26(d,J = 7.6 Hz,1H),8.62(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.79(d,J = 4.4 Hz,1H),9.26(s,1H),10.21(s,1H)

N−(3−メチルチオフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−16)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.44(s,3H),4.94(s,2H),6.99(dq,J = 7.9,0.9 Hz,1H),7.26(t,J = 7.9 Hz,1H),7.32(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.42(d,J = 7.8 Hz,1H),7.62−7.67(m,3H),7.77(m,1H),7.99(dd,J = 7.6,1.7 Hz,1H),8.03(dd,J = 8.3,0.7 Hz,1H),8.26(d,J = 7.6 Hz,1H),8.65(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.79(d,J = 4.4 Hz,1H),10.47(s,1H)

N−(3−アミノフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−17)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.93(s,2H),5.10(s,2H),6.29(dd,J = 7.8,1.2 Hz,1H),6.72(d,J = 7.8 Hz,1H),6.92(t,J = 7.9 Hz,1H),7.01(s,1H),7.29(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.62−7.67(m,2H),7.77(m,1H),7.91(dd,J = 7.6,1.8 Hz,1H),8.03(d,J = 7.6 Hz,1H),8.26(d,J = 7.6 Hz,1H),8.62(dd,J = 4.9,1.8 Hz,1H),8.79(d,J = 4.4 Hz,1H),10.15(s,1H)

N−(1−アセチル−2,3−ジヒドロインドール−5−イル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−18)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.13(s,3H),3.12(t,J = 8.4 Hz,2H),4.07(t,J = 8.4 Hz,2H),4.93(s,2H),7.29−7.36(m,2H),7.61−7.67(m,3H),7.77(m,1H),7.94−7.98(m,2H),8.03(dd,J = 8.4,0.7 Hz,1H),8.26(dd,J = 8.4,0.7 Hz,1H),8.63(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.79(d,J = 4.4 Hz,1H),10.38(s,1H)

N−(4−ニトロ−3−トリフルオロメチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−19)
H−NMR(400MHz,CDCl
δ 4.99(s,2H),7.20(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.47(d,J = 4.3 Hz,1H),7.61(m,1H),7.73(m,1H),7.93−7.99(m,3H),8.11(dd,J = 8.4,0.8 Hz,1H),8.16(dd,J = 8.4,0.8 Hz,1H),8.65(dd,J = 4.9,1.8 Hz,1H),8.68(s,1H),8.74(d,J = 4.3 Hz,1H)

N−(3,5−ジメチルー4−ヒドロキシフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−20)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.12(s,6H),4.92(s,2H),7.20(s,2H),7.29(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.61−7.67(m,2H),7.77(m,1H),7.92(d,J = 7.6 Hz,1H),8.03(d,J = 8.5 Hz,1H),8.08(s,1H),8.26(d,J = 8.5 Hz,1H),8.61(d,J = 4.9 Hz,1H),8.79(d,J = 4.4 Hz,1H),10.08(s,1H)

N−(2,2−ジメチルプロピル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−21)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 0.86(s,9H),3.01(d,J = 6.3 Hz,2H),4.90(s,2H),7.24(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.60(d,J = 4.4 Hz,1H),7.65(m,1H),7.75−7.80(m,2H),8.03(dd,J = 8.4,0.9 Hz,1H),8.25(dd,J = 8.4,0.9 Hz,1H),8.42(t,J = 6.4 Hz,1H),8.57(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.78(d,J = 4.4 Hz,1H)

N−シクロヘキシル−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−22)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 1.07−1.31(m,5H),1.53−1.79(m,5H),3.64(m,1H),4.89(s,2H),7.23(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.61(d,J = 4.4 Hz,1H),7.65(m,1H),7.75−7.80(m,2H),8.04(dd,J = 8.5,0.7 Hz,1H),8.25(dd,J = 8.5,0.7 Hz,1H),8.33(d,J = 7.8 Hz,1H),8.56(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.79(d,J = 4.4 Hz,1H)

N−(4−クロロベンジル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−23)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.38(d,J = 5.9 Hz,2H),4.89(s,2H),7.26(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.31(s,4H),7.60(d,J = 4.4 Hz,1H),7.66(m,1H),7.79(m,1H),7.89(dd,J = 7.6,1.7 Hz,1H),8.04(d,J = 7.8 Hz,1H),8.25(d,J = 7.8 Hz,1H),8.60(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.78(d,J = 4.4 Hz,1H),9.08(t,J = 5.9 Hz,1H)

N−(tert−ブチル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド(化合物1−24)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 1.32(s,9H),4.69(s,2H),7.24(m,1H),7.30−7.33(m,2H),7.40(d,J = 7.8 Hz,1H),7.45(d,J = 4.4 Hz,1H),7.64(m,1H),7.77(m,1H),7.84(s,1H),8.03(d,J = 7.8 Hz,1H),8.30(d,J = 7.6 Hz,1H),8.77(d,J = 4.4 Hz,1H)

モルホリノ−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)フェニルメタノン(化合物1−25)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.78(s,2H),3.23(s,2H),3.54(s,4H),4.73(s,2H),7.22(dd,J = 7.3,1.7 Hz,1H),7.29−7.37(m,3H),7.51(dd,J = 7.7,1.1 Hz,1H),7.65(m,1H),7.77(m,1H),8.02(d,J = 7.6 Hz,1H),8.27(d,J = 7.6 Hz,1H),8.73(d,J = 4.4 Hz,1H)

N−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド(化合物1−26)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.71(t,J = 7.4 Hz,2H),3.33−3.39(m,2H),3.70(s,3H),4.69(s,2H),6.81(d,J = 8.5 Hz,2H),7.13(d,J = 8.5 Hz,2H),7.24(m,1H),7.32−7.37(m,2H),7.42−7.48(m,2H),7.65(m,1H),7.77(m,1H),8.03(d,J = 8.5 Hz,1H),8.28(d,J = 8.5 Hz,1H),8.39(t,J = 5.5 Hz,1H),8.77(d,J = 4.4 Hz,1H)

N−(2,2−ジメチルプロピル)−3−(キノリン−4−イルメチルチオ)チオフェン−2−カルボキサミド(化合物1−27)
H−NMR(400MHz,CDCl
δ 0.77(s,9H),2.83(d,J = 6.1 Hz,2H),4.41(s,2H),6.87(d,J = 4.2 Hz,1H),6.91(d,J = 5.1 Hz,1H),7.41(d,J = 5.1 Hz,1H),7.62(m,1H),7.73−7.78(m,2H),8.00(d,J = 8.3 Hz,1H),8.16(d,J = 8.3 Hz,1H),8.72(d,J = 4.2 Hz,1H)

N−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−3−(キノリン−4−イルメチルチオ)チオフェン−2−カルボキサミド(化合物1−28)
H−NMR(400MHz,CDCl
δ 2.55(t,J = 7.1 Hz,2H),3.31(td,J = 7.1,5.9 Hz,2H),3.74(s,3H),4.21(s,2H),6.79−7.04(m,4H),7.06(d,J = 8.5 Hz,2H),7.36(d,J = 5.1 Hz,1H),7.60(m,1H),7.72−7.77(m,2H),7.93(d,J = 8.5 Hz,1H),8.14(d,J = 8.5 Hz,1H),8.70(d,J = 4.4 Hz,1H)

N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−[1−(キノリン−4−イル)エチルチオ]ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−29)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 1.79(d,J = 7.0 Hz,3H),2.23(s,6H),6.04(q,J = 7.0 Hz,1H),6.74(s,1H),7.27−7.30(m,3H),7.66(m,1H),7.70(d,J = 4.6 Hz,1H),7.77(m,1H),7.93(dd,J = 7.6,1.5 Hz,1H),8.05(dd,J = 8.6,0.9 Hz,1H),8.28(dd,J = 8.6,0.9 Hz,1H),8.56(dd,J = 4.9,1.5 Hz,1H),8.85(d,J = 4.6 Hz,1H),10.31(s,1H)

2−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルメチルチオ)−N−(3,5−ジメチルフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−30)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.23(s,6H),3.82(s,3H),3.92(s,3H),4.92(s,2H),6.74(s,1H),7.28(s,2H),7.31(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.37(s,1H),7.41(d,J = 4.6 Hz,1H),7.45(s,1H),7.94(dd,J = 7.6,1.7 Hz,1H),8.55(d,J = 4.6 Hz,1H),8.65(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),10.31(s,1H)

N−(3−クロロフェニル)−2−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−31)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 3.83(s,3H),3.92(s,3H),4.94(s,2H),7.17(d,J = 7.3 Hz,1H),7.32−7.56(m,6H),7.86(s,1H),8.01(d,J = 7.6 Hz,1H),8.56(d,J = 4.6 Hz,1H),8.67(dd,J = 4.9,1.5 Hz,1H),10.65(s,1H)

2−(6,7−ジクロロキノリン−4−イルメチルチオ)−N−(3,5−ジメチルフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−32)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.24(s,6H),4.93(s,2H),6.75(s,1H),7.29(s,2H),7.31(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.70(d,J = 4.4 Hz,1H),7.96(dd,J = 7.6,1.7 Hz,1H),8.30(s,1H),8.62(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.64(s,1H),8.84(d,J = 4.4 Hz,1H),10.30(s,1H)

2−(6,7−ジクロロキノリン−4−イルメチルチオ)−N−(3−メチルフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−33)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.28(s,3H),4.94(s,2H),6.92(d,J = 7.6 Hz,1H),7.21(t,J = 7.8 Hz,1H),7.32(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.43(d,J = 8.1 Hz,1H),7.52(s,1H),7.70(d,J = 4.4 Hz,1H),7.98(dd,J = 7.6,1.7 Hz,1H),8.30(s,1H),8.62(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.64(s,1H),8.84(d,J = 4.4 Hz,1H),10.38(s,1H)

2−(7−ブロモキノリン−4−イルメチルチオ)−N−(3,5−ジメチルフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−34)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.23(s,6H),4.92(s,2H),6.74(s,1H),7.28−7.33(m,3H),7.67(d,J = 4.4 Hz,1H),7.79(dd,J = 8.9,2.1 Hz,1H),7.95(dd,J = 7.6,1.7 Hz,1H),8.23−8.27(m,2H),8.62(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.81(d,J = 4.4 Hz,1H),10.30(s,1H)

N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(1−オキソキノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−35)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 2.23(s,6H),4.88(s,2H),6.74(s,1H),7.28(s,2H),7.31(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.57(d,J = 6.4 Hz,1H),7.77(m,1H),7.84(m,1H),7.95(dd,J = 7.6,1.8 Hz,1H),8.30(dd,J = 8.4,0.8 Hz,1H),8.49(d,J = 6.1 Hz,1H),8.58(dd,J = 8.7,1.1 Hz,1H),8.64(dd,J = 4.9,1.8 Hz,1H),10.28(s,1H)

N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(キノリン−6−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−36)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 2.24(s,6H),4.62(s,2H),6.74(s,1H),7.28(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.31(s,2H),7.50(dd,J = 8.3,4.3 Hz,1H),7.79(dd,J = 8.7,2.0 Hz,1H),7.91(dd,J = 7.6,1.8 Hz,1H),7.94(d,J = 8.9 Hz,1H),7.99(d,J = 1.8 Hz,1H),8.30(dd,J = 8.3,1.1 Hz,1H),8.63(dd,J = 4.9,1.8 Hz,1H),8.85(dd,J = 4.3,1.8 Hz,1H),10.30(s,1H)

N−(4−クロロフェニル)−2−(キノリン−6−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−37)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.63(s,2H),7.30(dd,J = 7.7,4.9 Hz,1H),7.40(d,J = 8.8 Hz,2H),7.52(dd,J = 8.3,4.4 Hz,1H),7.71(d,J = 8.8 Hz,2H),7.81(dd,J = 8.5,2.0 Hz,1H),7.93−8.01(m,3H),8.33(d,J = 7.6 Hz,1H),8.65(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.86(dd,J = 4.4,1.7 Hz,1H),10.59(s,1H)

N−(3−クロロフェニル)−2−(キノリン−6−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−38)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.63(s,2H),7.17(ddd,J = 7.8,2.0,0.9 Hz,1H),7.31(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.37(t,J = 8.1 Hz,1H),7.52(dd,J = 8.5,4.4 Hz,1H),7.57(d,J = 8.3 Hz,1H),7.81(dd,J = 8.8,2.0 Hz,1H),7.88(t,J = 2.0 Hz,1H),7.93−8.01(m,3H),8.33(d,J = 8.5 Hz,1H),8.66(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.86(dd,J = 4.4,1.4 Hz,1H),10.64(s,1H)

N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(キノリン−3−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−39)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.24(s,6H),4.61(s,2H),6.75(s,1H),7.27−7.30(m,3H),7.58(m,1H),7.71(m,1H),7.88−7.98(m,3H),8.35(d,J = 1.7 Hz,1H),8.64(dd,J = 4.9,2.0 Hz,1H),8.95(d,J = 2.2 Hz,1H),10.29(s,1H)

N−(3−クロロフェニル)−2−(キノリン−3−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−40)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 4.62(s,2H),7.18(dd,J = 7.9,2.1,0.9 Hz,1H),7.31(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.37(t,J = 8.1 Hz,1H),7.54−7.60(m,2H),7.71(m,1H),7.87(t,J = 2.0 Hz,1H),7.92(dd,J = 8.4,1.1 Hz,1H),7.95−7.99(m,2H),8.35(d,J = 1.8 Hz,1H),8.66(dd,J = 4.9,1.8 Hz,1H),8.96(d,J = 2.1 Hz,1H),10.62(s,1H)

実施例2
2−(キノリン−4−イルメチルチオ)−N−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物2−1)
室温下、2−メルカプト−N−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド(参考化合物8−3、52mg、0.17mmol)、4−(クロロメチル)キノリン(参考化合物5−1、28mg、0.16mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)溶液にトリエチルアミン(66μL、0.47mmol)を加え、18時間攪拌した。酢酸エチル(50mL)を加え、飽和重曹水(50mL)と飽和食塩水(50mL)で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、標的化合物(40mg)を白色アモルファスとして得た(収率52%)。
Figure 0004585978
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.95(s,2H),7.31−7.38(m,3H),7.61−7.68(m,2H),7.74−7.80(m,3H),7.99−8.06(m,2H),8.26(d,J = 8.3 Hz,1H),8.66(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),8.79(d,J = 4.4 Hz,1H),10.66(s,1H)

以下、参考化合物5−1〜8、8−1〜11、市販化合物及び既知化合物から選択される化合物を使用し、化合物2−1の製造方法に準じ、化合物2−2〜12を得た。
N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド(化合物2−2)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.24(s,6H),4.73(s,2H),6.73(s,1H),7.33−7.35(m,3H),7.42(m,1H),7.47−7.51(m,3H),7.56(m,1H),7.77(m,1H),8.02(d,J = 7.8 Hz,1H),8.27(d,J = 7.8 Hz,1H),8.77(d,J = 4.4 Hz,1H),10.22(s,1H)

N−(4−クロロフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド(化合物2−3)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 4.73(s,2H),7.33−7.47(m,5H),7.51−7.59(m,3H),7.71−7.77(m,3H),8.02(dd,J = 8.6,0.6 Hz,1H),8.26(dd,J = 8.6,0.6 Hz,1H),8.77(d,J = 4.6 Hz,1H),10.51(s,1H)

2−(キノリン−4−イルメチルチオ)−N−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ベンザミド(化合物2−4)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.73(s,2H),7.33−7.38(m,3H),7.42−7.48(m,2H),7.52−7.58(m,3H),7.74(m,1H),7.80(d,J = 9.0 Hz,2H),8.01(d,J = 8.5 Hz,1H),8.25(d,J = 8.5 Hz,1H),8.77(d,J = 4.4 Hz,1H),10.58(s,1H)

N−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド(化合物2−5)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.30(s,3H),4.73(s,2H),7.32−7.37(m,2H),7.40−7.48(m,2H),7.50−7.60(m,4H),7.71−7.78(m,2H),8.02(d,J = 7.8 Hz,1H),8.26(d,J = 7.8 Hz,1H),8.77(d,J = 4.2 Hz,1H),10.43(s,1H)

N−(4−tert−ブチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド(化合物2−6)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 1.27(s,9H),4.73(s,2H),7.32−7.36(m,3H),7.43(m,1H),7.47−7.63(m,6H),7.75(m,1H),8.02(d,J = 7.6 Hz,1H),8.26(d,J = 7.6 Hz,1H),8.77(d,J = 4.2 Hz,1H),10.31(s,1H)

N−(4−クロロフェニル)−3−(キノリン−4−イルメチルチオ)チオフェン−2−カルボキサミド(化合物2−7)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 4.77(s,2H),7.30−7.38(m,4H),7.50(d,J = 8.8 Hz,2H),7.60(m,1H),7.74(m,1H),7.89(d,J = 5.1 Hz,1H),8.00(m,1H),8.30(m,1H),8.75(d,J = 4.4 Hz,1H),10.03(br s,1H)

N−(3,5−ジメチルフェニル)−3−(キノリン−4−イルメチルチオ)チオフェン−2−カルボキサミド(化合物2−8)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.21(s,6H),4.76(s,2H),6.70(s,1H),7.01(s,2H),7.29(d,J = 4.3 Hz,1H),7.36(d,J = 5.2 Hz,1H),7.63(t,J = 8.2 Hz,1H),7.74(t,J = 8.2 Hz,1H),7.87(d,J = 5.2 Hz,1H),7.99(d,J = 8.2 Hz,1H),8.31(d,J = 8.2 Hz,1H),8.74(d,J = 4.3 Hz,1H),9.71(s,1H)

N−(4−クロロフェニル)−2−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド(化合物2−9)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 3.85(s,3H),3.91(s,3H),4.68(s,2H),7.27−7.55(m,9H),7.72(d,J = 8.8 Hz,2H),8.53(d,J = 4.4 Hz,1H),10.49(s,1H)

N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(6−メトキシキノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物2−10)
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.23(s,6H),3.83(s,3H),4.94(s,2H),6.74(s,1H),7.28−7.42(m,4H),7.50(d,J = 2.7 Hz,1H),7.55(d,J = 4.4 Hz,1H),7.92−7.96(m,2H),8.62(d,J = 4.4 Hz,1H),8.65(dd,J = 4.9,1.7 Hz,1H),10.30(s,1H)

N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(2−メチルキノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物2−11)
H−NMR(500MHz,CDCl
δ 2.28(s,6H),2.69(s,3H),4.93(s,2H),6.78(s,1H),7.14(s,2H),7.17(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.41(s,1H),7.52(td,J = 7.6,1.2 Hz,1H),7.68(td,J = 7.6,1.5 Hz,1H),7.73(s,1H),7.92(dd,J = 7.6,1.5 Hz,1H),8.03(d,J = 7.6 Hz,1H),8.11(dd,J = 7.6,1.2 Hz,1H),8.60(dd,J = 4.9,1.8 Hz,1H)

N−(イソキノリン−3−イル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物2−12)
H−NMR(500MHz,DMSO−d
δ 4.96(s,2H),7.31(dd,J = 7.6,4.9 Hz,1H),7.57(m,1H),7.65(m,1H),7.64(d,J = 4.3 Hz,1H),7.71−7.78(m,2H),7.94(d,J = 8.2 Hz,1H),8.04(d,J = 7.9 Hz,1H),8.07(d,J = 7.9 Hz,1H),8.09(d,J = 7.6 Hz,1H),8.27(d,J = 7.6 Hz,1H),8.56(s,1H),8.65(dd,J = 4.9,1.5 Hz,1H),8.80(d,J = 4.3 Hz,1H),9.17(s,1H),11.16(s,1H)

実施例3
N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルスルフィニル)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物3−1)
氷冷下、N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物1−3、200mg、0.50mmol)の無水ジクロロメタン(5.0mL)溶液にm−クロロ過安息香酸(65%、210mg、0.72mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。析出した固体をクロロホルム(30mL)と1N水酸化ナトリウム水溶液(30mL)でろ取、洗浄した。得られた固体を50℃で減圧下乾燥し、標的化合物(150mg)を白色固体として得た(収率70%)。
Figure 0004585978
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.31(s,6H),4.65(d,J = 12.7 Hz,1H),5.06(d,J = 12.7 Hz,1H),6.82(s,1H),7.40−7.43(m,3H),7.53(m,1H),7.72(dd,J = 7.8,4.6 Hz,1H),7.78(m,1H),8.05(d,J = 7.8 Hz,1H),8.31(dd,J = 7.6,1.7 Hz,1H),8.40(d,J = 8.3 Hz,1H),8.81(dd,J = 4.6,1.7 Hz,1H),8.85(d,J = 4.2 Hz,1H),10.69(s,1H)

実施例4
N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(1−オキソキノリン−4−イルメチルスルホニル)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物4−1)
室温下、N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルスルフィニル)ピリジン−3−カルボキサミド(化合物3−1、92mg、0.22mmol)の無水ジクロロメタン(8.8mL)縣濁液にm−クロロ過安息香酸(65%、280mg、1.0mmol)を加え、室温で18時間攪拌した。クロロホルム(30mL)と1N水酸化ナトリウム水溶液(30mL)を加え分配後、水層に析出した固体をろ取し、水(10mL)とクロロホルム(10mL)で洗浄した。得られた固体を50℃で減圧下乾燥し、標的化合物(100mg)を白色固体として得た(収率99%)。
Figure 0004585978
H−NMR(400MHz,DMSO−d
δ 2.28(s,6H),5.42(s,2H),6.79(s,1H),7.30(s,2H),7.41(d,J = 6.3 Hz,1H),7.60(m,1H),7.77−7.87(m,2H),8.20−8.27(m,2H),8.53−8.60(m,2H),8.74(dd,J = 4.6,1.5 Hz,1H),10.59(s,1H)

前記した本発明化合物の化学構造を以下に示す。

Figure 0004585978
Figure 0004585978
Figure 0004585978
Figure 0004585978
Figure 0004585978
Figure 0004585978
Figure 0004585978
[製剤例]
本発明化合物の代表的な製剤例を以下に示す。
1)錠剤 100mg中
本発明化合物 1mg
乳糖 66.4mg
トウモロコシデンプン 20mg
カルボキシメチルセルロースカルシウム 6mg
ヒドロキシプロピルセルロース 4mg
ステアリン酸マグネシウム 0.6mg

上記処方の錠剤に、コーティング剤(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリコーン樹脂等の通常のコーティング剤)2mgを用いてコーティングを施し、目的とするコーティング錠を得る。また、本発明化合物並びに添加物の種類及び量を適宜変更することにより、所望の錠剤を得ることができる。

2)カプセル剤
処方2 150mg中
本発明化合物 5mg
乳糖 145mg

本発明化合物と乳糖の混合比を適宜変更することにより、所望のカプセル剤を得ることができる。

3)点眼剤
処方3 100mL中
本発明化合物 100mg
塩化ナトリウム 900mg
ポリソルベート80 200mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
滅菌精製水 適量

本発明化合物並びに添加物の種類及び量を適宜変更することにより、所望の点眼剤を得ることができる。

[薬理試験]
1.血管新生阻害効果の評価試験
薬物の血管新生阻害効果を評価する汎用される方法の一つとして、VEGF誘発HUVEC増殖反応評価系を用いた細胞増殖阻害作用試験がCancer Res.,59,99−106(1999)に報告されている。そこで、前記文献記載の方法に準じて、本発明化合物の細胞増殖阻害作用試験を行い、その細胞増殖阻害率を算出して、それを指標に本発明化合物の血管新生阻害効果を評価した。
(被験化合物溶液の調製)
被験化合物をジメチルスルホキシド(以下、DMSO)に溶解し、得られた溶液を市販のリン酸緩衝溶液(以下、PBS)で希釈し、20μg/mLの被験化合物溶液を調製した。
(HUVEC懸濁液の調製)
HUVECを0.5%ウシ胎児血清(以下、FBS)含有F12K培地に懸濁し、2×104cells/mLのHUVEC懸濁液を調製した。
(VEGF溶液の調製)
VEGFを0.1%ウシ血清アルブミン含有PBSに溶解し、得られた溶液を0.5%FBS含有F12K培地で希釈し、400ng/mLのVEGF溶液を調製した。
(試験方法及び測定方法)
1)I型コラーゲンでコートした96穴プレートの各穴にHUVEC懸濁液を100μLずつ播種した(1穴あたり2×10cells)。
2)播種1日後、被験化合物溶液を1穴あたり5μLずつ添加した。
3)被験化合物溶液の添加1時間後、VEGF溶液を1穴あたり5μLずつ添加した。
4)VEGF溶液の添加3日後、WST−8アッセイ試薬(同仁化学)を1穴あたり10μLずつ添加した。
5)3時間後、吸光光度計(マルチラベルカウンターARVO)に前記プレートを装着して、450nmにおける各穴懸濁液(以下、被験化合物懸濁液)の吸光度を測定した。
6)被験化合物溶液に代えて1.0%DMSOを使用し、他は前記1〜5)と同じ方法で試験を行い、その結果をコントロールとした。
尚、前記の各試験工程間は、全てインキュベータ内にて、37℃、5%二酸化炭素、95%酸素の条件下で、インキュベーションを行った。
(細胞増殖阻害率の算出)
以下に示す計算式から、血管新生阻害効果の指標となる細胞増殖阻害率(%)を算出した。
(計算式)
細胞増殖阻害率(%)
=100−{(被験化合物懸濁液の吸光度−A)/(コントロールの吸光度−A)}×100
A:細胞懸濁液(細胞+培地)のみの吸光度
(試験結果及び考察)
試験結果の一例として、被験化合物(化合物1−1、化合物1−3、化合物1−26、化合物1−30、化合物1−31、化合物1−33、化合物1−35、化合物1−36、化合物1−38、化合物1−39、化合物2−1、化合物2−2、化合物2−3、化合物2−8、の細胞増殖阻害率(%)を表7に示す。
Figure 0004585978
表7に示されるとおり、本発明化合物は優れた細胞増殖阻害作用を示した。よって、本発明化合物は優れた血管新生阻害効果を有する。

Claims (8)

  1. 下記一般式(1)で表される化合物又はその塩。
    Figure 0004585978
    [式中、環Xは
    Figure 0004585978
    はハロゲン原子及びアルキル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
    1とR2は同一又は異なって水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は非芳香族複素環基を示し;
    1又はR2がアルキル基の場合、該アルキル基はアリール基、ハロゲノアリール基及びアルコキシアリール基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
    1又はR2がアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、ハロゲノアルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル基、ハロゲノアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、アミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基及びニトロ基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
    1とR2が一緒になって非芳香族複素環を形成してもよく;
    3はキノリル基を示し、該キノリル基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル基及びアリール基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく、また、該キノリル基の窒素原子はオキソ配位子で配位されていてもよく;
    Aは硫黄原子、スルフィニル基又はスルホニル基を示し;
    Bはアルキレン基を示す。]
  2. 一般式(1)において、
    環Xが
    Figure 0004585978
    を示し;
    1がアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は非芳香族複素環基を示し;
    1がアルキル基の場合、該アルキル基はハロゲノアリール基及びアルコキシアリール基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
    1がアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、ハロゲノアルコキシ基、アルキル基、ハロゲノアルキル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルチオ基、アルキルカルボニル基及びニトロ基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
    2が水素原子を示し;
    1とR2が一緒になって非芳香族複素環を形成してもよく;
    3がキノリル基を示し、該キノリル基はハロゲン原子、アルコキシ基及びアルキル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく、また、該キノリル基の窒素原子はオキソ配位子で配位されていてもよく;
    Aが硫黄原子、スルフィニル基又はスルホニル基を示し;
    Bがアルキレン基を示す請求項1記載の化合物又はその塩。
  3. 一般式(1)において、
    環Xが
    Figure 0004585978
    を示し;
    1がシクロアルキル基、アリール基、芳香族複素環基又は非芳香族複素環基を示し;
    1がアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、ハロゲノアルコキシ基、アルキル基、ハロゲノアルキル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルチオ基、アルキルカルボニル基及びニトロ基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく;
    2が水素原子を示し;
    3がキノリル基を示し、該キノリル基はハロゲン原子、アルコキシ基及びアルキル基から選択される1又は複数の置換基を有してもよく、また、該キノリル基の窒素原子はオキソ配位子で配位されていてもよく;
    Aが硫黄原子又はスルフィニル基を示し;
    Bがアルキレン基を示す請求項1又は2記載の化合物又はその塩。
  4. 一般式(1)において、
    環Xが
    Figure 0004585978
    を示し;
    1がシクロヘキシル基、フェニル基、3-クロロフェニル基、4-クロロフェニル基、4-ヒドロキシフェニル基、4-イソプロポキシフェニル基、4-トリフルオロメトキシフェニル基、3-メチルフェニル基、4-tert-ブチルフェニル基、3-エチニルフェニル基、4-シクロヘキシルフェニル基、3-アミノフェニル基、4-ジメチルアミノフェニル基、3-メチルチオフェニル基、4-メチルカルボニルフェニル基、4-クロロ-3-メチルフェニル基、4-フルオロ-3-メチルフェニル基、3,5-ジメチルフェニル基、4-イソプロピル-3-メチルフェニル基、4-ニトロ-3-トリフルオロメチルフェニル基、3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル基、インダン-5-イル基、1H-インダゾール-6-イル基、2,3-ジヒドロインドール-5-イル基又はイソキノリン‐3‐イル基を示し;
    2が水素原子を示し;
    3がキノリン-3-イル基、キノリン-4-イル基、キノリン-6-イル基、7-ブロモキノリン-4-イル基、6-メトキシキノリン-4-イル基、2-メチルキノリン-4-イル基、6,7-ジクロロキノリン-4-イル基、6,7-ジメトキシキノリン-4-イル基又は1-オキソキノリン-4-イル基を示し;
    Aが硫黄原子又はスルフィニル基を示し;
    Bがメチレン基又はメチルメチレン基を示す請求項1〜3のいずれかに記載の化合物又はその塩。
  5. ・N−(4−クロロフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(3−クロロフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(インダン−5−イル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(4−tert−ブチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(1H−インダゾール−6−イル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(4−イソプロポキシフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−フェニル−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(4−シクロヘキシルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(4−メチルカルボニルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(3−エチニルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(4−イソプロピル−3−メチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(3−メチルチオフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(3−アミノフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(1−アセチル−2,3−ジヒドロインドール−5−イル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(4−ニトロ−3−トリフルオロメチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−シクロヘキシル−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(4−クロロベンジル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド、
    ・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−[1−(キノリン−4−イル)エチルチオ]ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・2−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルメチルチオ)−N−(3,5−ジメチルフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(3−クロロフェニル)−2−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・2−(6,7−ジクロロキノリン−4−イルメチルチオ)−N−(3,5−ジメチルフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・2−(6,7−ジクロロキノリン−4−イルメチルチオ)−N−(3−メチルフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・2−(7−ブロモキノリン−4−イルメチルチオ)−N−(3,5−ジメチルフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(1−オキソキノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(キノリン−6−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(4−クロロフェニル)−2−(キノリン−6−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(3−クロロフェニル)−2−(キノリン−6−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(キノリン−3−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(3−クロロフェニル)−2−(キノリン−3−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・2−(キノリン−4−イルメチルチオ)−N−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド、
    ・N−(4−クロロフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド、
    ・2−(キノリン−4−イルメチルチオ)−N−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ベンザミド、
    ・N−(4−クロロ−3−メチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド、
    ・N−(4−tert−ブチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド、
    ・N−(3,5−ジメチルフェニル)−3−(キノリン−4−イルメチルチオ)チオフェン−2−カルボキサミド、
    ・N−(4−クロロフェニル)−2−(6,7−ジメトキシキノリン−4−イルメチルチオ)ベンザミド、
    ・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(6−メトキシキノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(2−メチルキノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミド、
    ・N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(キノリン−4−イルメチルスルフィニル)ピリジン−3−カルボキサミド、及び
    ・N−(イソキノリン−3‐イル)−2−(キノリン−4−イルメチルチオ)ピリジン−3−カルボキサミドから選択される化合物又はその塩。
  6. 請求項1〜5のいずれか1記載の化合物又はその塩を含有する医薬組成物。
  7. 請求項1〜5のいずれか1記載の化合物又はその塩を含有する血管新生が関与する疾患の治療剤。
  8. 血管新生が関与する疾患が、癌、関節リウマチ、加齢性黄斑変性、糖尿病網膜症、未熟児網膜症、網膜静脈閉塞症、ポリープ状脈絡膜血管症、糖尿病黄斑浮腫、尋常性乾癬又は粥状動脈硬化である請求項7記載の治療剤。

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