JP4585875B2 - 車両用交流発電機 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車などの車両に搭載されて、車載電気負荷に供給される電力を発生する車両用交流発電機に関する。
車両用交流発電機には、発生した電力を外部に取り出すための出力端子が設けられている。この出力端子の構造としては従来、例えば特許文献1,2に記載されたものが知られている。
特許文献1には、出力端子ボルトの取出側とは反対側に設けられた雄ねじ部を、整流器の正極側冷却フィンの貫通孔に加締め固定された片側締結ナットに締め付け固定し、出力端子ボルトの取出側に、2つの絶縁ブッシュとリアフレームを介してナットを締め付け固定することが記載されている。絶縁ブッシュとしては従来、樹脂製のものが多く採用されている。
特許文献2には、出力端子の雄ネジ部にスペーサの雌ネジ部を螺着させ、スペーサの先端面を車両側出力端子の着座面とすることが記載されている。そして、特許文献2に記載されたものでは、スペーサの雌ネジ部の両側に設けられた遊嵌部を、車両側出力端子を締め付け固定するナットの締め付けによって弾性変形させ、この弾性変形による抗力を利用して、出力端子とスペーサと車両側出力端子との間及び出力端子とスペーサと整流器の正極側冷却フィンとの間を結合している。
特開平9−107654号公報 特開2001−8398号公報
前述した前者の背景技術のように、車両用交流発電機の出力端子の締結構造に樹脂製の絶縁ブッシュを用いる場合、樹脂の温度変化による変形や経年劣化による変形,振動などによるナットの締付力の低下を考慮する必要がある。これに対して、前述した後者の背景技術のような構成では、ナットの締付力の低下を抑えることができるので、前述した前者の背景技術よりも有利である。
しかし、前述した後者の背景技術では、出力端子のネジ部にスペーサのネジ部を螺着させなければならず、その分、組み付け作業に手間がかかる。
本発明は、ブッシュの出力端子への組付性を向上させることができる車両用交流発電機を提供する。
本発明によれば、ブッシュの出力端子への組付性を向上させることができるので、出力端子の発電機本体への組み付け作業性を向上させることができる。しかも、本発明によれば、ナットの緩みを、ナットの締め付けによるブッシュの弾性変形という簡単な構造で抑制できる。従って、本発明によれば、安価でしかも信頼性の高い車両用交流発電機を提供できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
以下の実施例では、本発明を自動車用かつ水冷式の交流発電機の出力端子に適用した場合を例に挙げて説明するが、自動車用かつ水冷式の直流発電機の出力端子、或いは自動車用かつ空冷式の交流又は直流発電機の出力端子に本発明を適用しても構わない。また、自動車以外で、発電機の出力端子に外部からの出力端子をナットで締結するように構成された水冷式又は空冷式の交流又は直流発電機に本発明を適用しても構わない。さらに、発電機の出力端子以外の部位であって、ネジ締結によって2つの端子を固定する部位に本発明を適用しても構わない。
尚、以下の説明において、特に断りがない場合、軸方向とは、車両用交流発電機の回転軸の延びる方向を指す。径方向とは、車両用交流発電機の回転軸に対して、直交して放射状に延びる方向を指す。周方向とは、車両用交流発電機の回転軸に対して同心状に周回する方向を指す。
本発明の第1実施例を図1,図2に基づいて説明する。
まず、図2を用いて本実施例の車両用交流発電機の全体構成を説明する。
図2は本実施例の車両用交流発電機の全体構成を示す。
本実施例の車両用交流発電機は、界磁電流の供給を受けながら、自動車の内燃機関(エンジン)(以下、単に「エンジン」と称する)の回転駆動力を受けて回転子が回転することによって、固定子に交流電力を発生させ、発生した交流電力を整流器で整流して直流電力(自動車に搭載された電気的負荷の駆動用電力及び蓄電池の充電用電力)を得るものであり、オルタネータ或いは車両用充電発電機と呼ばれる場合もある。また、本実施例の車両用交流発電機は水冷(液冷)式の同期発電機であり、冷却水(液体冷媒)を機内に循環させ、発熱体、例えば固定子,整流器などを冷却している。冷却水(液体冷媒)には、自動車のエンジンを冷却するものであり、エンジンに付属したラジェータ(冷却器)によって冷却される不凍液を分岐して用いている。
車両用交流発電機(以下、単に「発電機」と称する)100はハウジング(筐体)を備え、以下に説明する構成部品をハウジングの中に収容している。本実施例の発電機100のハウジングは、フレーム1と、フレーム1の軸方向両端部に設けられたエンドブラケット2,3と、エンドブラケット3のフレーム1側とは反対側に設けられたリアカバー9によって構成されている。
フレーム1は軸方向一方側端部が開口(開放)した器状の収容体であり、ほぼ円筒状の周壁1aと、周壁1aの開口(開放)側とは反対側の端部を塞ぐ側壁1bによって構成されている。周壁1aの内部には、側壁1b側が開口(開放)した冷却媒体通路1cが形成されている。冷却媒体通路1cは、周壁1aの軸方向及び周方向に渡って連続する環状の空間が、軸方向に連続して延びる1つの仕切部材(図示省略)によって周方向に仕切られて形成された帯状(軸方向断面がC字形)のものである。冷却媒体通路1cの周方向一方側端部には冷却媒体供給端1dが、周方向他方側端部には冷却媒体排出端1eがそれぞれ形成されている。周壁1aの外周側の一部分には、エンジンの筐体の側部に発電機100を取り付けて、エンジンの筐体の側部に発電機100を固定するための取付部1fが設けられている。
エンドブラケット2は環状の部材であり、フレーム1の軸方向一方側端部(周壁1aの側壁1b側とは反対側の軸方向端部)に形成された開口(開放)部を閉蓋するように、フレーム1の軸方向一方側端部に固定されている。エンドブラケット2の内周側にはベアリング4が保持されている。エンドブラケット2の外周側の一部分には、エンジンの筐体の側部に発電機100を取り付けて、エンジンの筐体の側部に発電機100を固定するための取付部2aが設けられている。
エンドブラケット3は環状の部材であり、フレーム1の軸方向他方側端部(周壁1aの側壁1b側の軸方向端部)に形成された冷却媒体通路1cの開口端を閉蓋するように、フレーム1の軸方向他方側端部に固定されている。側壁1bとエンドブラケット3との対向面間には、空気よりも熱伝導率の良いシリコン樹脂(或いは珪素樹脂という)が塗布されている。冷却媒体通路1cの冷却媒体供給端1dと対向するエンドブラケット3の対向面には冷却媒体供給口3aが、冷却媒体排出端1eと対向するエンドブラケット3の対向面には冷却媒体排出口3bがそれぞれ形成されている。冷却媒体供給口3a及び冷却媒体排出口3bは軸方向の貫通孔であり、冷却媒体供給端1d及び冷却媒体排出端1eの対応する端と連通している。
冷却媒体供給口3aは自動車のエンジンの冷却系統の上流側(エンジンを冷却する前の冷却水が流れる部分)と接続されている。これにより、エンジンを冷却する冷却水の一部が分岐して発電機に供給され、冷却媒体通路1cを循環して発電機を冷却する。冷却媒体排出口3bは自動車のエンジンの冷却系統の下流側(エンジンを冷却し終えた冷却水が流れる部分)と接続されている。これにより、発電機を冷却し終えて発電機から排出された冷却水が、エンジンを冷却した冷却水と合流し、エンジンに付属のラジェータによって冷却される。
エンドブラケット3と対向する周壁1aの対向面には、冷却媒体通路1cの開口端の外周縁及び内周縁に沿って環状の溝1gが形成されている。環状の溝1gにはOリング1hが挿入されている。Oリング1hは、弾性を有するゴム製の封止部材(或いはパッキンという)であり、エンドブラケット3と対向する周壁1aの対向面とエンドブラケット3との間を気密に封止するものである。これにより、本実施例では、冷却媒体通路1cの漏水を防止している。
側壁1bは円環状のものである。側壁1bの内周側はエンドブラケット3側に向かって軸方向に突出している。これにより、側壁1bの内周側には円環状の保持部が形成されている。エンドブラケット3の内周側には側壁1bの保持部が配置されている。側壁1bの保持部にはベアリング5が保持されている。
周壁1aの内周側には固定子6が固定されている。固定子6はステータコア6a及びステータコイル6bによって構成されている。ステータコア6aは円筒状の磁性部材から形成されている。ステータコア6aの内周部には複数のスロット(図示省略)が形成されている。ステータコイル6bは、u相,v相,w相の相コイルがスター結線或いはデルタ結線によって電気的に接続されることにより構成される。各相コイルは、ステータコア6aのスロットに挿入された複数のコイルの同相のもの同士が電気的に接続されることにより構成される。
固定子6の全体はフレーム1の内周面に固定された状態で、高熱伝導性を有する絶縁性樹脂によってモールドされている。これにより、高熱伝導性を有する絶縁性樹脂が固定子6とフレーム1の内周面との間の隙間に充填され、固定子6とフレーム1が絶縁性樹脂によって熱的に接触するので、固定子6の発熱は、ステーターコア6aとフレーム1との固定部のみならず、高熱伝導性を有する絶縁性樹脂によってフレーム1に熱伝達されるようになる。フレーム1に熱伝達された固定子6の発熱は、冷却媒体通路1cを流れる冷却媒体によって冷却される。
固定子6の内周側には空隙を介して回転子7が回転自在に設けられている。回転子7はポールコア(或いはロータコアという)7aを備えている。ポールコア7aは、外周側の表面形状がほぼ三角形状或いは台形状の複数の爪部7cを周方向に有する一対の爪形コア7N,7S(N極,S極のポールコア)が軸方向に対向して、一方のコアの爪部と他方のコアの爪部が周方向(回転子の回転方向)に交互に配置されるように、シャフト7b(或いは回転軸という)上に固定されたものであり、ステータコア6aの内周側に空隙を介して対向配置されている。シャフト7bは軸方向に延びており、一方側(エンドブラケット2側)がベアリング4によって、他方側(エンドブラケット3側)がベアリング5によってそれぞれ回転可能に支持されている。
爪形コア7Nの爪部7cと爪形コア7Sの爪部7cとの周方向に対向する間には、コバルト,ネオジウム,ボロンなどの希土類系の材料から形成された永久磁石7dが固定されている。永久磁石7dは保持部材(図示省略)によって保持された状態で、爪部7c間に固定されている。爪形コア7N,7Sの爪部7cの内周側と対向するコア部分には、ボビンに巻かれた界磁コイル7e(或いは回転子巻線という)が設けられている(或いは当該部分に界磁コイル7eが直接巻かれる場合もある)。界磁コイル7eには絶縁処理が施されている。
ポールコア7aの側面(ベアリング5側の側面であって、爪形コア7Sの側面)には冷却ファン7kが取り付けられている。冷却ファン7kはポールコア7aの回転と共に回転し、側壁1bに設けられた通風孔1iから冷却風をハウジング内に導入して機内を循環させ、エンドブラケット2に設けられた通風孔2bから外部に排出する。冷却ファン7kによる冷却は副次的なものであり、主冷却は、冷却媒体通路1cを流れる冷却媒体による冷却である。
シャフト7bの軸方向一方側端部(エンドブラケット2側端部)はベアリング4よりも軸方向外側(エンドブラケット2から遠ざかる方向)まで延びている。シャフト7bの軸方向一方側先端にはプーリー7f(ベルト円板という)が固定されている。プーリー7fは、駆動力伝達手段であるチェーン或いはベルトを介して自動車のエンジンのクランク軸に設けられたプーリーと機械的に連結されている。これにより、発電機100にはエンジンの回転駆動力が伝達される。
シャフト7bの軸方向他方側端部(エンドブラケット3側端部)はベアリング5よりも軸方向外側(エンドブラケット3から遠ざかる方向)まで延びている。ベアリング5よりも軸方向外側に位置するシャフト7bの軸方向他方側端部にはスリップリング7g(集電環)が固定されている。スリップリング7gは導電性の環状部材であり、界磁コイル7eリード線(図示省略)を介して電気的に接続されている。スリップリング7gにはブラシ7hが摺動接触している。ブラシ7hは、回転するスリップリング7gとの間において電力(界磁電流)の授受を行うものであり、エンドブラケット3のフレーム1側とは反対側の面に固定されたブラシホルダ7iによって保持されている。ブラシホルダ7i内にはバネ7jが設けられている。バネ7jは、ブラシ7hがスリップリング7gに摺動接触するように、ブラシ7hを押圧する。
上記課題は、ハウジングと、前記ハウジングに収容されて保持された固定子と、前記ハウジングに収容されて回転可能に保持されたものであって、空隙を介して前記固定子に対向配置された回転子と、前記ハウジングに収容されて保持されたものであって、前記固定子の発電出力を整流する整流器と、前記整流器の整流出力を前記ハウジングの外部に取り出すための発電機側出力端子と、前記発電機側出力端子の外周側に隙間を介して設けられた金属製のブッシュをと備え、前記ブッシュは略円筒状に形成され、前記ブッシュの外周側に電気的絶縁性を有する保持部材が一体に成形されており、前記保持部材には前記ハウジングとの係合部が形成されており、前記ブッシュは、前記係合部が前記ハウジングに係合されることによって前記発電機側出力端子に組み付けられ、前記ハウジングには、前記保持部材の回転方向の移動を規制するための第1の突起が形成され、前記保持部材又は前記ハウジングには、前記第1の突起と同一軸上において対向し、前記保持部材の軸方向の移動を規制するための第2の突起が形成された車両用交流発電機により解決される。
エンドブラケット3のフレーム1側とは反対側(整流器8,電圧調整器及びブラシホルダ7iが配置された側)には、整流器8,電圧調整器及びブラシホルダ7iを覆うリアカバー9が設けられている。リアカバー9はアルミニウム製の部材であり、外部から異物が侵入して機器が損傷しないように、整流器8,電圧調整器及びブラシホルダ7iを保護する保護部材である。
整流器8には発電機側出力端子10が電気的に接続されている。発電機側出力端子10はエンドブラケット3側からリアカバー9側に向かって軸方向に延び、リアカバー9の側壁から外部に突出してリアカバー9の外部に露出している。発電機側出力端子10には車両側出力端子(図2では図示省略)が電気的に接続されている。車両側出力端子は、整流器8から出力された直流電力をバッテリ及び電気的負荷に供給する電力ケーブル(図2では図示省略)の先端(発電機100側先端)に設けられたものであり、発電機側出力端子10との接続端子である。
次に、図1を用いて本実施例の発電機出力端子の組み付け構成を説明する。
図1は、本実施例の発電機出力端子付近の構成を拡大して示す。

発電機側出力端子10は、図1に示すように、導電性部材で形成されたボルト形状のものであり、軸方向(発電機側出力端子10の中心軸の延びる方向)一方側端部(整流器8側端部)に形成された頭部10aと、その他方側端部(リアカバー9側端部)に形成されたボルト軸部10cと、頭部10aとボルト軸部10cとの間に形成された埋込部10bから構成されている。
頭部10aは鍔部を構成しており、整流器8のエンドブラケット3側から正極側放熱板8bに対接している。頭部10aの外径は、整流器8に形成された貫通孔8aの内径よりも大きい。埋込部10bは短円柱状の部分であり、整流器8に形成された貫通孔8aに圧入されている。埋込部10bの外径は頭部10aの外径よりも小さい。ボルト軸部10cは棒状の部分であり、電力ケーブル13(或いはハーネスという)の先端に設けられた車両側出力端子13aが接続(固定)されている。ボルト軸部10cの外周表面上にはネジ部10d(雄ネジ)が形成されている。ボルト軸部10cの外径は埋込部10aの外径よりも小さい。
ボルト軸部10cの先端にはナット11が螺合されている。ナット11は、自己の締め付けによって発電機側出力端子10(ボルト軸部10c)に車両側出力端子13aを固定するための部材である。
埋込部10b及びボルト軸部10cの外周側にはブッシュ12が配置されている。ブッシュ12は、発電機側出力端子10と同程度の機械的強度を有する金属製の円筒状部材であり、埋込部10b及びボルト軸部10cの外周側に空隙を介して対向している。ブッシュ12の内径は、埋込部10b及びボルト軸部10cの外径よりも大きい。ブッシュ12の軸方向一方側端面(頭部10a側端面)は正極側放熱板8bに対接している。ブッシュ12の軸方向他方側端面(ボルト軸部10c側端面)は車両側出力端子13aに対接している。ブッシュ12の外径は頭部10aの外径より小さい(頭部10aの外径の方が大きい)或いはそれと同等である。
車両側出力端子13aは円環平板状の導電性部材で形成されている。電力ケーブル13は発電機側出力端子10から径方向外側(発電機側出力端子10から遠ざかる方向)に延びている。電力ケーブル13には、バッテリ及び車載補機などの車載電気負荷が電気的に接続されている。
ボルト軸部10cのリアカバー9側先端はブッシュ12を貫通して、ブッシュ12の軸方向他方側端面よりも軸方向外側に突出し(整流器8の正極側放熱板8bから遠ざかる方向に延び)ており、ブッシュ12の軸方向他方側端部からリアカバー9の外部に露出している。車両側出力端子13aはブッシュ12の軸方向他方側端面に対接した状態でボルト軸部10cに装着され、ボルト軸部10cのリアカバー9側先端に螺合されたナット11によって締め付けられる。この際、ブッシュ12の軸方向他方側端面はナット11の座面となる。
ナット11をボルト軸部10cに締め付けることにより、ナット11と頭部10aとの間にはナット11の締め付けによる軸力が作用する。ここで、軸力とは、軸方向に作用する力であり、リアカバー9側からエンドブラケット3側に作用するナット11の押え付け力と、エンドブラケット3側からリアカバー9側に作用する頭部10aの押え付け力からなる。
以上のことから、車両側出力端子13aは、ナット11の締め付けによる軸力によって軸方向(リアカバー9側からエンドブラケット3側)からブッシュ12の軸方向他方側端面に押え付けられ、発電機側出力端子10と電気的に接続された状態でボルト軸部10cのリアカバー9側先端に固定される。
ブッシュ12はナット11の締め付けによる軸力を車両側出力端子13aを介して受ける。これにより、ブッシュ12は軸方向に弾性変形して縮む。このように、ブッシュ12が軸方向に弾性変形して縮むことにより、ナット11はブッシュ12の弾性力(軸力であり、ナット11の締め付けによる軸力に対する軸方向の反力)を受ける。整流器8の正極側放熱板8bとブッシュ12の軸方向一方側端面との間にも作用反作用の原理に基づいて軸方向両方向の軸力が作用する。ナット11は、ブッシュ12の弾性力によって回動が規制される。これにより、ナット11は外力(例えば自動車からの振動)が加わっても緩み難くなる。
従って、本実施例によれば、ナット11の緩みを防止し、発電機側出力端子10と車両側出力端子13aとの間の電気的な接続を長年にわたって維持できるので、端子間の電気的な接続に対する信頼性を向上できる。
ブッシュ12の外周側には保持部材14が一体に成形されている。保持部材14は、発電機側出力端子10に対してブッシュ12を所定の位置に保持するためのものであって、電気的絶縁性を有する樹脂製のものであり、ブッシュ12と結合した結合部14a(円筒状のものであり、シリンダ部と呼ぶ場合もある)と、結合部14aの外周表面を周回するように、結合部14aの外周表面から径方向に突出する円環状のフランジ部14bから構成されている。尚、本実施例では、フランジ部14bとして円環状のものについて説明したが、結合部14aの外周表面から部分的に突出、例えば180°間隔で2ヶ所から径方向に突出する構造としてもよい。
フランジ部14bは、エンドブラケット3のリアカバー9側の面と対面するフランジ面と、リアカバー9のエンドブラケット3側の面と対面するフランジ面を備えている。フランジ部14bを、結合部14aの外周表面から部分的に突出するフランジ構造とする場合も、上記と同様に、2つのフランジ面を備える。フランジ部14bには、一方のフランジ面から他方のフランジ面に向かって貫通する貫通孔14cが周方向に180°間隔で2つ形成されている。フランジ部14bを、結合部14aの外周表面から部分的に突出、例えば180°間隔で2ヶ所から径方向に突出する構造とする場合には、貫通孔14cはそれぞれのフランジの中心部に1つ形成される。
フランジ部14b及び貫通孔14cは、後述するエンドブラケット3との係合部を構成している。
結合部14aはブッシュ12の外周表面に沿って軸方向に延び、リアカバー9側先端がリアカバー9の側壁から外部に突出して外部に露出している。結合部14aのリアカバー9側先端の一部分はさらに軸方向に延出している。これにより、結合部14aのリアカバー9側先端の一部分には、発電機側出力端子10と車両側出力端子13aとの接続部(或いは固定部)の周囲の一部分を取り囲むための柵14d(或いは延出部という)が形成される。
本実施例では、柵14dを形成して発電機側出力端子10と車両側出力端子13aとの接続部(或いは固定部)の周囲の一部分を取り囲むことにより、車両側出力端子13aの移動を規制すると共に、リアカバー9と車両側出力端子13aとの接触による電気的な短絡を防止している。
エンドブラケット3の貫通孔14cと対向する部位には突起(凸部)3cが一体に成形されている。突起3cは丸棒状のものであり、エンドブラケット3のリアカバー9側の面から垂直にリアカバー9側に向かって起立(突出)し、貫通孔14cに挿通されることにより貫通孔14cと係合している。これにより、保持部材14の回動,保持部材14の径方向及び周方向への移動が規制される。
リアカバー9の貫通孔14cと対向する部位には突起(凸部)9aが一体に成形されている。突起9aは、突起3cよりも径が大きくかつ軸方向の長さが短い円柱状のものであり、リアカバー9のエンドブラケット3側の面から垂直にエンドブラケット3側に向かって起立(突出)し、貫通孔14cのリアカバー9側開口部を塞ぐように、貫通孔14cに近接し、貫通孔14cに対向するように配置されている。これにより、保持部材14の軸方向への移動が規制される。
貫通孔14c及び突起3c,9aは同一軸上に配置されている。突起9aの外径(軸方向断面)は貫通孔14cの内径(開口部断面)及び突起3cの外径(軸方向断面)よりも大きい。尚、本実施例では、保持部材14の軸方向への移動を規制するための突起9aをリアカバー9に設ける場合について説明したが、フランジ部14bに設けるようにしてもよい。
このように、本実施例では、保持部材14の回動,保持部材14の径方向及び周方向への移動,保持部材14の軸方向への移動を規制できるので、発電機側出力端子10に対するブッシュ12の回動,ブッシュ12の径方向及び周方向の動き,ブッシュ12の軸方向の動きを規制できる。従って、本実施例では、ブッシュ12を発電機側出力端子10に対して所定の位置に保持できる。
ブッシュ12の発電機側出力端子10への組み付けは、エンドブラケット3の突起3cをフランジ部14bの貫通孔14cに挿通するという、保持部材14のエンドブラケット3への組み付け作業だけで済み、ネジの締付及び複数の部品の組み付けなどという作業を伴わず、簡単に実施できる。これにより、本実施例によれば、ブッシュ12の発電機側出力端子10への組付性を向上させることができる。従って、本実施例によれば、発電機側出力端子10の発電機100への組み付け作業性を向上させることができ、発電機100の製造コストを低減できる。
また、本実施例によれば、ブッシュ12の発電機側出力端子10への組み付け時、ネジの締付及び複数の部品の組み付けなどという作業を伴わず、簡単に実施できるので、欠品などの不良を防止できる。従って、本実施例によれば、発電機100の信頼性を向上させることができる。
本発明の第2実施例を図3に基づいて説明する。
図3は、本実施例の発電機の発電機出力端子付近の構成を拡大して示す。
本実施例は第1実施例の改良例であり、リアカバー9の開口部からの異物の侵入を防止するように構成したものである。
尚、第1実施例と同様の構成部品には第1実施例と同様の符号を付し、その説明を省略する。
リアカバー9は、第1実施例とは異なり、樹脂製である。発電機側出力端子10のボルト軸部10cと車両側出力端子13aとの接続部(固定部)の一部分を取り囲んでいる柵9bは、第1実施例とは異なり、リアカバー9に一体に成形されている。このため、保持部材14の結合部14aは第1実施例のものよりも軸方向の長さが短い。これにより、結合部14aのリアカバー9側先端はリアカバー9よりも軸方向内側に位置する(エンドブラケット3に近い位置となる)。
結合部14aのリアカバー9側先端には溝部(窪み或いは凹部)14eが形成されている。溝部14eは、リアカバー9側からエンドブラケット3側に向かって軸方向に窪むように、結合部14aのリアカバー9側先端のリアカバー9との対面に形成された環状の窪みである。リアカバー9の溝部14eとの対面には突起(凸部)9cが一体に形成されている。突起9cは溝部14eに係合するものであり、溝部14eに沿って環状に形成されている。リアカバー9をエンドブラケット3に組み付けた時、突起9cが溝部14eに係合される。これにより、結合部14aとリアカバー9との間にはラビリンス15が形成される。
このように、本実施例では、結合部14aとリアカバー9との間にラビリンス15を形成している。これにより、本実施例によれば、リアカバー9の開口部からリアカバー9内部への異物の侵入を防止できる。
本発明の第3実施例を図4,図5に基づいて説明する。
図4は、本実施例の発電機の発電機出力端子付近の構成を拡大して示す。図5は、本実施例の発電機の全体構成を示す。
尚、第1,第2実施例と同様の構成部品には第1,第2実施例と同様の符号を付し、その説明を省略する。
第1,第2実施例では、発電機側出力端子をリアカバー9の側壁から軸方向外側に突出させてリアカバー9の外部に露出させていた。本実施例では、発電機側出力端子をリアカバー9の周壁から径方向外側に突出させてリアカバー9の外部に露出させている。このため、本実施例では、発電機側出力端子を第1の発電機側出力端子16と第2の発電機側出力端子19から構成している。
第1の発電機出力端子16は、第1,第2実施例と同様にボルト状の端子であって、頭部16a,埋込部16b,ボルト軸部16cから構成されており、第1,第2実施例と同様に、正極側放熱板8bに圧入されている。第1の発電機出力端子16の各部位の構成は第1,第2実施例と同様である。
第1の発電機側出力端子16の埋込部16b及びボルト軸部16cの外周側にはブッシュ18が空隙を介して配置されている。ブッシュ18は第1,第2実施例と同様に金属製の円筒部材で形成されている。ブッシュ18の軸方向一方側端面(頭部16a側端面)は整流器8の正極側放熱板8bに対接している。ブッシュ18の軸方向他方側端面(ボルト軸部16c側端面)は、後述する第2の発電機側出力端子19の端子部19aに対接している。
ボルト軸部16cは第1,第2実施例と同様にブッシュ18の軸方向他方側端部から露出している。第2の発電機側出力端子19の端子部19aは、ブッシュ18の軸方向他方側端面に対接した状態でボルト軸部16cに装着され、ボルト軸部16cに螺合されたナット17によって締め付けられる。ブッシュ18の軸方向他方側端面は、第1,第2実施例と同様にナット17の座面となる。
本実施例では、第1,第2実施例の発電機側出力端子及びブッシュとは異なり、第1の発電機側出力端子16及びブッシュ18がエンドブラケット3とリアカバー9との間の空間に収容されるように、第1の発電機側出力端子16及びブッシュ18の軸方向の長さが第1,第2実施例のものよりも短い。
ナット17をボルト軸部16cに締め付けることにより、ナット17と頭部16aとの間にはナット17の締め付けによる軸力が作用する。この軸力は、第1,第2実施例と同様に作用する。これにより、第2の発電機側出力端子19の端子部19aは、第1,第2実施例の車両側出力端子の場合と同様に、ボルト軸部16cのリアカバー9側先端に固定される。ナット17は、第1,第2実施例と同様に、ブッシュ18の弾性力による軸力を受けて回動が規制される。これにより、ナット17は、第1,第2実施例と同様に、外力が加わっても緩み難い。
第1の発電機側出力端子16には、径方向に延びた第2の発電機側出力端子19が電気的に接続されている。第2の発電機側出力端子19は、ボルト状の端子と平板状の端子とを一体化した中継用端子であり、端子部19a,頭部19b,ボルト軸部19cから構成されている。
端子部19aは、第2の発電機側出力端子19の径方向一方側端部(第1の発電機側出力端子16側端部)に設けられてボルト軸部16cに固定された端子であり、ボルト軸部16cと対向する平面を有する。端子部19aの中心部には、ボルト軸部16cが貫通する貫通孔(図示省略)が設けられている。端子部19aの平面はナット17の外径よりも大きい。端子部19aの車両側出力端子13a側には頭部19bが設けられている。頭部19bは円環状或いは円板状の鍔部であり、後述するブッシュ20の座面となる平面を有する。頭部19bの車両側出力端子13a側にはボルト軸部19cが設けられている。ボルト軸部19cは棒状の部分であり、電力ケーブル(ハーネス)13の先端に設けられた車両側出力端子13aが接続(固定)されている。ボルト軸部19cの外周表面上にはネジ部19d(雄ネジ)が形成されている。ボルト軸部19cの外径は頭部19bの外径よりも小さい。
ボルト軸部19cの車両側出力端子13a側先端にはナット21が螺合されている。ナット21は、自己の締め付けによってボルト軸部19cに車両側出力端子13aを固定するための部材である。
ボルト軸部19cの外周側にはブッシュ20が配置されている。ブッシュ20は、第2の発電機側出力端子19と同程度の機械的強度を有する金属製の円筒状部材であり、ボルト軸部19cの外周側に空隙を介して対向配置されている。ブッシュ20の内径はボルト軸部19cの外径よりも大きい。ブッシュ20の径方向一方側端面(第1の発電機側出力端子16側端面)は頭部19bに対接している。ブッシュ20の径方向他方側端面(車両側出力端子13a側端面)は車両側出力端子13aに対接している。ブッシュ20の外径は頭部19bの外径よりも小さい(頭部19bの外径の方が大きい)或いはそれと同等である。
車両側出力端子13aは第1,第2実施例と同様に構成されている。電力ケーブル13は第1,第2実施例と同様に構成されており、発電機100から遠ざかるように、周の接線方向に延びている。
ボルト軸部19cの車両側出力端子13a側先端はブッシュ20を貫通して、ブッシュ20の径方向他方側端面(車両側出力端子13a側端面)よりも径方向外側に突出し(頭部19bから遠ざかる方向に延び)ており、ブッシュ20の径方向他方側端部から外部に露出している。車両側出力端子13aは、ブッシュ20の径方向他方側端面に対接した状態でボルト軸部19cに装着され、ボルト軸部19cに螺合されたナット21によって締め付けられている。ブッシュ20の径方向他方側端面はナット21の座面となる。ナット21のボルト軸部19cへの締め付けにより、ナット21と頭部19bとの間にはナット21の締め付けによる軸力が作用する。軸力は、第2の発電機側出力端子19の中心軸方向に作用する力(車両側出力端子13a側から第1の発電機側出力端子16側に作用するナット21の押え付け力と、第1の発電機側出力端子16側から車両側出力端子13a側に作用する頭部19bの押え付け力)である。これにより、車両側出力端子13aは、ナット21の締め付けによる軸力によって径方向(車両側出力端子13a側から第1の発電機側出力端子16側)からブッシュ20の径方向他方側端面に押え付けられ、第2の発電機側出力端子19と電気的に接続された状態でボルト軸部19cの車両側出力端子13a側先端に固定される。
ブッシュ20はナット21の締め付けによる軸力を車両側出力端子13aを介して受ける。これにより、ブッシュ20は径方向に弾性変形して縮む。このように、ブッシュ20が径方向に弾性変形して縮むことにより、ナット21はブッシュ20の弾性力(軸力であり、ナット21の締め付けによる軸力に対する軸方向(第2の発電機側出力端子19の中心軸方向)の反力)を受ける。ブッシュ20の径方向一方側端面と頭部19bとの間にも作用反作用の原理に基づいて軸方向(第2の発電機側出力端子19の中心軸方向)両方向の軸力が作用する。ナット21は、ブッシュ20の弾性力によって回動が規制され、外力が加わっても緩み難くなる。
従って、本実施例によれば、ナット21の緩みを防止し、第2の発電機側出力端子19と車両側出力端子13aとの間の電気的な接続を長年にわたって維持できるので、端子間の電気的な接続に対する信頼性を向上できる。
ブッシュ20の外周側には、第2の発電機側出力端子19に対してブッシュ20を所定の位置に保持するための保持部材22が一体に成形されている。保持部材22は、電気的絶縁性を有する樹脂製のものであり、ブッシュ20と結合した結合部22a(円筒状のものであり、シリンダ部と呼ぶ場合もある)と、180°間隔で結合部22aの外周表面の2ヶ所から突出したフランジ部22bから構成されている。
フランジ部22bのそれぞれは、エンドブラケット3のリアカバー9側の面と対面するフランジ面と、リアカバー9のエンドブラケット3側の面と対面するフランジ面を備えている。フランジ部22bのそれぞれの中心部には、一方のフランジ面から他方のフランジ面に向かって貫通する1つの貫通孔22cが形成されている。
フランジ部22b及び貫通孔22cは、後述するエンドブラケット3との係合部を構成している。
結合部22aはブッシュ20の外周表面に沿って径方向に延び、車両側出力端子13a側先端がリアカバー9から外部に突出して外部に露出している。結合部22aの車両側出力端子13a側先端の一部分はさらに径方向に延出している。これにより、結合部22aの車両側出力端子13a側先端の一部分には、第2の発電機側出力端子19と車両側出力端子13aとの接続部(或いは固定部)の周囲の一部分を取り囲むための柵22d(或いは延出部という)が形成されている。
本実施例では、第2の発電機側出力端子19と車両側出力端子13aとの接続部(或いは固定部)の周囲の一部分を柵22dで取り囲むことにより、車両側出力端子13aの移動を規制すると共に、リアカバー9と車両側出力端子13aとの接触による電気的な短絡を防止している。
エンドブラケット3の貫通孔22cと対向する部位には突起(凸部)3cが一体に成形されている。突起3cは丸棒状のものであり、エンドブラケット3のリアカバー9側の面から垂直にリアカバー9側に向かって起立(突出)し、貫通孔22cに挿通されることにより貫通孔22cと係合している。これにより、保持部材22の回動,保持部材22の径方向及び周方向への移動が規制される。
リアカバー9の貫通孔22cと対向する部位には突起(凸部)9aが一体に成形されている。突起9aは、突起3aよりも径が大きくかつ軸方向の長さが短い円柱状のものであり、リアカバー9のエンドブラケット3側の面から垂直にエンドブラケット3側に向かって起立(突出)し、貫通孔22cのリアカバー9側の開口部を塞ぐように、貫通孔22cに近接し、貫通孔22cに対向するように配置されている。これにより、保持部材22の軸方向への移動が規制される。
貫通孔22c及び突起3c,9aは同軸上に配置されている。突起9aの外径(軸方向断面)は貫通孔22cの内径(開口部断面)及び突起3cの外径(軸方向断面)よりも大きい。尚、本実施例では、保持部材22の軸方向への移動を規制するための突起9aをリアカバー9に設ける場合について説明したが、フランジ部22bに設けるようにしてもよい。
このように、本実施例では、保持部材22の回動,保持部材22の径方向及び周方向への移動,保持部材22の軸方向への移動を規制できるので、第2の発電機側出力端子19に対するブッシュ20の回動,ブッシュ20の径方向及び周方向の動き,ブッシュ20の軸方向の動きを規制できる。従って、本実施例では、ブッシュ20を第2の発電機側出力端子19に対して所定の位置に保持できる。
ブッシュ20の第2の発電機側出力端子19への組み付けは、エンドブラケット3の突起3cをフランジ部22bの貫通孔22cに挿通するという、保持部材22のエンドブラケット3への組み付け作業だけで済み、ネジの締付及び複数の部品の組み付けなどという作業を伴わず、簡単に実施できる。これにより、本実施例によれば、ブッシュ20の第2の発電機側出力端子19への組付性を向上させることができるので、第2の発電機側出力端子19の発電機100への組み付け作業性を向上させることができ、発電機100の製造コストを低減できる。
また、本実施例によれば、ブッシュ20の第2の発電機側出力端子19への組み付け時において、ネジの締付及び複数の部品の組み付けなどという作業を伴わず、簡単に実施できるので、欠品などの不良を防止できる。従って、本実施例によれば、発電機100の信頼性を向上させることができる。
本発明の第4実施例を図6に基づいて説明する。
図6は、本実施例の発電機の発電機出力端子付近の構成を拡大して示す。
本実施例は第3実施例の改良例であり、リアカバー9の開口部からの異物の侵入を防止するように構成したものである。
尚、第3実施例と同様の構成部品には第3実施例と同様の符号を付し、その説明を省略する。
ボルト軸部19cと車両側出力端子13aとの接続部(固定部)の一部分を取り囲んでいる柵9bは、第3実施例とは異なり、リアカバー9に一体に成形されている。保持部材22の結合部22aは第3実施例のものよりも軸方向の長さが短い。これにより、結合部22aのリアカバー9側先端はリアカバー9の開口部よりも径方向内側に位置する(第1の発電機側出力端子16に近い位置となる)。
結合部22aの車両側出力端子13a側先端には溝部(窪み或いは凹部)22eが形成されている。溝部22eは、車両側出力端子13a側から第1の発電機側出力端子16側に向かって径方向に窪むように、結合部22aの車両側出力端子13a側先端面に形成された直線状の窪みである。リアカバー9の溝部22eとの対向部位には突起(凸部)9cが一体に形成されている。突起9cは溝部22eに係合するものであり、溝部22eに沿って直線状に形成されている。リアカバー9をエンドブラケット3に組み付けた時、突起9cが溝部22eに係合される。これにより、結合部22aとリアカバー9との間にはラビリンス15が形成される。
このように、本実施例では、結合部22aとリアカバー9との間にラビリンス15を形成している。これにより、本実施例によれば、リアカバー9の開口部からリアカバー9内部への異物の侵入を防止できる。
本発明の第1実施例である車両用交流発電機の発電機出力端子付近(図2のI部分)の構成を拡大して示す拡大断面図。 本発明の第1実施例である車両用交流発電機の全体構成を示す断面図。 本発明の第2実施例である車両用交流発電機の発電機出力端子付近の構成を拡大して示す拡大断面図。 本発明の第3実施例である車両用交流発電機の発電機出力端子付近(図5のIV部分)の構成を拡大して示す拡大断面図。 本発明の第3実施例である車両用交流発電機の全体構成を示す断面図。 本発明の第4実施例である車両用交流発電機の発電機出力端子付近の構成を拡大して示す拡大断面図。
符号の説明
1…フレーム、2,3…エンドブラケット、3c…突起、6…固定子、7…回転子、8…整流器、9…リアカバー、10…発電機側出力端子、11,21…ナット、12,20…ブッシュ、13a…車両側出力端子、14,22…保持部材、14b,22b…フランジ部、14c,22c…貫通孔、19…第2の発電機側出力端子、100…車両用交流発電機(発電機)。

Claims (4)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに収容されて保持された固定子と、
    前記ハウジングに収容されて回転可能に保持されたものであって、空隙を介して前記固
    定子に対向配置された回転子と、
    前記ハウジングに収容されて保持されたものであって、前記固定子の発電出力を整流す
    る整流器と、
    前記整流器の整流出力を前記ハウジングの外部に取り出すための発電機側出力端子と、
    前記発電機側出力端子の外周側に隙間を介して設けられた金属製のブッシュを備え、 前記ブッシュは略円筒状に形成され、前記ブッシュの外周側に電気的絶縁性を有する保
    持部材が一体に成形されており、
    前記保持部材には前記ハウジングとの係合部が形成されており、
    前記ブッシュは、前記係合部が前記ハウジングに係合されることによって前記発電機側
    出力端子に組み付けられ、
    前記ハウジングには、前記保持部材の回転方向の移動を規制するための第1の突起が形成され、
    前記保持部材又は前記ハウジングには、前記第1の突起と同一軸上において対向し、前記保持部材の軸方向の移動を規制するための第2の突起が形成され車両用交流発電機。
  2. 前記係合部は、
    前記保持部材に設けられたフランジ部と、
    前記フランジ部に形成された貫通孔から構成されており、
    前記保持部材は、前記貫通孔に前記突起が係合されることにより、前記ハウジングに係
    合され請求項1記載の車両用交流発電機。
  3. 前記保持部材には、前記ハウジングから外部に露出する延出部が形成されており、
    前記延出部は、前記発電機側出力端子と車両側出力端子との接続部を取り囲む、請求項1記載の車両用交流発電機。
  4. 前記ハウジング及び前記保持部材のいずれか一方には窪みが、他方には突起がそれぞれ
    形成されており、
    前記保持部材と前記ハウジングとの間には、前記窪みと前記突起が係合してラビリンス
    が形成され請求項1記載の車両用交流発電機。
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