JP4585502B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents
燃料噴射装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4585502B2 JP4585502B2 JP2006306051A JP2006306051A JP4585502B2 JP 4585502 B2 JP4585502 B2 JP 4585502B2 JP 2006306051 A JP2006306051 A JP 2006306051A JP 2006306051 A JP2006306051 A JP 2006306051A JP 4585502 B2 JP4585502 B2 JP 4585502B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- operating
- combustion
- needle valve
- passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
図9において、1は弁本体、2はノズルチップ、3は前記弁本体1に穿孔された針弁軸受部22に摺動可能に嵌合された針弁である。前記ノズルチップ2の先端部には複数個の噴孔21が穿孔されるとともに、該噴孔21に連通される燃料溜め20が形成されている。5は前記針弁3の上部に連結されるピストン、6は該ピストン5と前記弁本体1の内面との間に架設された針弁ばねで、該針弁ばね6は前記針弁3を閉弁方向に付勢している。
9は前記ピストン5の上端面が臨むコントロールチャンバ、30aは燃料出口室、30は前記コントロールチャンバ9と燃料出口室30aとを連通するコントロール穴で、該コントロール穴30は前記コントロール弁8aにより開閉されるようになっている。
28は前記針弁ばね6が収納される針弁ばね室、26は前記弁本体1の他側部に設けられた燃料出口で、該燃料出口26は前記燃料出口室30aに連通されるとともに燃料戻し通路25を介して前記針弁ばね室28に連通されている。
該コントロール穴30の閉鎖によって、前記作動用燃料通路120からの作動用燃料によって前記コントロールチャンバ9内の作動用燃料圧力が上昇し、前記針弁ばね6のばね力と共働して、前記ピストン5を介して前記針弁3とノズルチップ2のシート部4を閉じる。これにより、燃料は無噴射状態となる。
該燃料出口26の戻り油(燃料)は、図示しない戻り油ラインを通って燃料タンクに戻される。
該コントロール穴30の開放によって、前記作動用燃料通路120からの作動用燃料は、図の矢印のように流れて、前記コントロールチャンバ9内及びコントロール穴30及び燃料出口室30aを通って戻り油として燃料出口26に排出される。
かかる噴射状態においては、前記燃料通路170からの漏洩燃料は図9(B)の矢印のように流れて、前記針弁軸受部22の隙間を通って針弁ばね室28に入り、該針弁ばね室28から前記燃料戻し通路25を通って燃料出口26に流出して前記作動用燃料の戻り油と合流する。該燃料出口26の戻り油(燃料)は、図示しない戻り油ラインを通って燃料タンクに戻される。
然るに、前記従来の燃料噴射装置にあっては、A重油のような夾雑物が比較的多く含まれている燃料を用いる場合には、夾雑物が混入した燃料を燃焼用燃料及び作動油室内に供給して針弁に作用させる作動用燃料として使用することとなる。
また、前記燃料中の夾雑物がコントロール弁8aとコントロール穴30側シート面とのを間に噛み込み、コントロール弁8aの作動不良及びこれに伴う燃焼不良の発生の要因となる。
また、前記特許文献1(特開2003−166451号公報)の技術においては、針弁に作用させる作動油を燃焼用燃料とは別のオイルとしているにとどまり、燃焼用燃料に夾雑物が多く含まれている場合には該雑物が針弁軸受部に噛みこむという問題は依然として残る。
前記エンジンの燃料系統を、固形異物の除去処理が施された前記作動油として前記作動油室内に供給される作動用燃料系統と前記燃料溜めに供給される燃焼用燃料系統との2系統に分け、前記燃料噴射弁は、前記作動用燃料が通流する作動用燃料通路を前記針弁軸受部よりも上部側に設けるとともに前記燃焼用燃料が通流する燃焼用燃料通路を前記針弁軸受部よりも下部側に設け、前記針弁軸受部の作動用燃料側の圧力(Pp)を燃焼用燃料側の圧力(Pf)よりも大きく(Pp>Pf)設定し、
更に、前記作動用燃料系統は、前記作動用燃料を収容する作動用燃料タンクと、該作動用燃料タンク内の作動用燃料を前記燃料噴射弁の作動用燃料通路に圧送する加圧ポンプとをそなえ、前記燃焼用燃料系統は、前記燃料噴射弁から排出される前記作動用燃料の戻り油を回収する回収タンクと、該回収タンク内の燃料を燃焼用燃料として前記燃料噴射弁の燃焼用燃料通路に圧送する加圧ポンプとをそなえ、各々の加圧ポンプの前後の燃料ラインにフィルタを設けたことを特徴とする。
また、電気清浄装置により、戻り油中の固形異物を除去できて、作動用燃料の清浄度が上昇し、針弁及び針弁駆動部の作動不良及びこれに伴う燃焼不良の発生や針弁摺動部の摩耗及び焼付き発生の防止効果をさらに向上できる。
さらに、特に、前記作動用燃料タンクと燃料噴射弁との間にフィルターを設けることにより、電気清浄装置によって作動用燃料タンク内の戻り油中の固形異物を除去した作動用燃料を、前記フィルターによって濾過するので、作動用燃料の清浄度をさらに上昇できる。
前記エンジンの燃料系統を、固形異物の除去処理が施された前記作動油として前記作動油室内に供給される作動用燃料系統と前記燃料溜めに供給される燃焼用燃料系統との2系統に分け、前記燃料噴射弁は、前記作動用燃料が通流する作動用燃料通路を前記針弁軸受部よりも上部側に設けるとともに前記燃焼用燃料が通流する燃焼用燃料通路を前記針弁軸受部よりも下部側に設け、前記針弁軸受部の作動用燃料側の圧力(Pp)を燃焼用燃料側の圧力(Pf)よりも大きく(Pp>Pf)設定し、
前記燃料噴射弁から排出される作動用燃料の戻り油を戻り油ラインを通して回収する燃料タンクをそなえるとともに、前記燃焼用燃料系統は、前記燃料タンク内の燃料を燃焼用燃料として前記燃料噴射弁の燃焼用燃料通路に圧送する加圧ポンプと、加圧ポンプの前後の燃料ラインに設けたフィルタとをそなえ、前記作動用燃料系統は、前記燃料タンク内の燃料を濾過するフィルターと、該フィルター出口の燃料を作動用燃料として前記燃料噴射弁の作動用燃料通路に圧送する加圧ポンプと、該加圧ポンプの後流の作動用燃料通路に設けたフィルタとをそなえ、
更に前記作動用燃料系統は、前記燃料タンクとフィルターとの間に、該燃料タンクからの燃料を収容するとともに、該燃料中の固形異物を除去する電気清浄装置が付設された作動用燃料タンクをそなえ、該電気清浄装置で処理された作動用燃料タンク出口の燃料を前記加圧ポンプの前流のフィルターに送り込むように構成したことを特徴とする。
また、フィルターの入口側に電気清浄装置が付設された作動用燃料タンクを設ければ、作動用燃料タンクに付設された電気清浄装置及びフィルターの2箇所で固形異物の除去を行なうので、作動用燃料の清浄度をさらに上昇できる。
また、前記のように、前記2系統の循環路のうち、作動用燃料循環路側の圧力(Pp)を燃焼用燃料循環路側の圧力(Pf)よりも常時大きく(Pp>Pf)保持しているので、燃料中の夾雑物のほかに燃焼残さが混入し易い燃焼用燃料循環路側から作動用燃料循環路側への固形異物の侵入を回避できる。
これにより、燃料中の夾雑物の針弁摺動部や針弁作動部への噛み込みを回避できて、針弁及び針弁駆動部の作動不良及びこれに伴う燃焼不良の発生や針弁の焼付きの発生を防止できる。
尚、後記する第1〜第7実施例については前記した第1及び第2の発明に対応しない参考例も含むため、以下第1及び第2の発明に対応しない参考例については実施例の後に(参考例)と記して区別を行う。
図1(A)、(B)において、100は燃料噴射弁で、ガスエンジンのパイロット燃焼室に設置されて、エンジンの起動時に重油からなるパイロット燃料(この実施例ではA重油とするが、他の重油、軽油等、夾雑物が含まれる全ての燃料を対象とする)をパイロット燃焼室に噴射することにより、エンジンを着火燃焼させるものである。
かかる燃料噴射弁100において、1は弁本体、2は該弁本体1の下部に固定されるノズルチップ、3は前記弁本体1及びノズルチップ2に穿孔された針弁軸受部22(ノズルチップ2に針弁軸受部22を設けることもある)に往復摺動可能に嵌合された針弁である。
70は前記針弁3の開閉を制御するソレノイド装置で、励磁コイルを構成するソレノイド7、該ソレノイド7に着脱されるアーマチュア8、該アーマチュア8の下端部に固定されたコントロール弁8a、該コントロール弁8aの戻しばね16等により構成されている。
9はピストン5の上端面が臨むコントロールチャンバ、30aは燃料出口室、30は前記コントロールチャンバ9と燃料出口室30aとを連通するコントロール穴で、該コントロール穴30は前記コントロール弁8aにより開閉されるようになっている。
18は前記弁本体1の内部に穿孔された燃焼用燃料通路で、該弁本体1の一側部に設けられた燃焼用燃料入口19と前記燃料溜め20とを連通し、該燃焼用燃料入口19に導入された燃焼用燃料を該燃焼用燃料通路18を通して前記燃料溜め20内に供給するようになっている。
28は前記針弁ばね6が収納される針弁ばね室、26は前記弁本体1の他側部に設けられた燃料出口で、該燃料出口26は前記燃料出口室30aに連通されるとともに燃料戻し通路25を介して前記針弁ばね室28に連通されている。
前記第1の作動用燃料通路12及び第2の作動用燃料通路11には、該燃料通路12,11を通流する作動用燃料の流量を調整する流量調整手段である絞り13及び17をそれぞれ設けている。該絞り13及び17を設けることによって、前記針弁3に作用する作動用燃料の流量と、後述するように針弁軸受部22に侵入してシール作用をなす作動用燃料の流量との割合を最適値に保持できる。
該コントロール穴30の閉鎖によって、前記第1の作動用燃料通路12からの作動用燃料によって前記コントロールチャンバ9内の作動用燃料圧力が上昇し、前記針弁ばね6のばね力と共働して、前記ピストン5を介して前記針弁3とノズルチップ2とのシート部4を閉じる。これにより、燃料は無噴射状態となる。
一方、前記作動用燃料入口15からの圧力Ppの作動用燃料は、第1の作動用燃料通路12及び第2の作動用燃料通路11に分岐する。第1の作動用燃料通路12を通った作動用燃料は前記のようにコントロールチャンバ9に入り、第2の作動用燃料通路11を通った作動用燃料は作動用燃料溜り部24に入る。
ここで、前記のように、前記作動用燃料側の圧力つまり作動用燃料溜り部24の圧力Ppを前記燃焼用燃料側の圧力Pfよりも大きく(Pp>Pf)設定しているので、前記作動用燃料溜り部24内の固形異物を除去して浄化された作動用燃料が、図1(A)の矢印のように前記針弁軸受部22に侵入して、燃焼用燃料通路18側から燃焼用燃料が針弁軸受部22に侵入するのを阻止する。
また、図1(A)の矢印のように、前記作動用燃料溜り部24から針弁3の上部隙間23に侵入した作動用燃料は針弁ばね室28に入り、前記燃料戻し通路25を通って燃料出口26に流出する。
該コントロール穴30の開放によって、前記第1の作動用燃料通路12からの作動用燃料は、図の矢印のように流れて、前記コントロールチャンバ9内及びコントロール穴30及び燃料出口室30aを通って戻り油として燃料出口26に排出される。
かかる噴射状態においては、図1(A)に示す無噴射時と同様に、前記作動用燃料入口15から前記第1の作動用燃料通路12と分岐して第2の作動用燃料通路11に入った圧力Ppの作動用燃料は作動用燃料溜り部24に入る。そして、前記のように、前記作動用燃料側の圧力Ppを燃焼用燃料側の圧力Pfよりも大きく(Pp>Pf)設定しているので、前記作動用燃料溜り部24内の固形異物を除去して浄化された作動用燃料が図1(B)の矢印のように前記針弁軸受部22に侵入して、燃焼用燃料通路18側から燃焼用燃料が針弁軸受部22に侵入するのを阻止する。
また、図1(A)の矢印のように、前記作動用燃料溜り部24から針弁3の上部隙間23に侵入した作動用燃料は針弁ばね室28に入り、前記燃料戻し通路25を通って燃料出口26に流出する。
これにより、燃料中に混入された夾雑物等の固形異物の針弁摺動部や針弁作動部への噛み込みを回避できて、針弁3及び針弁駆動部の作動不良及びこれに伴う燃焼不良の発生や針弁摺動部の摩耗及び焼付きの発生を防止できる。
図2に示す第1実施例においては、作動用燃料系統は、夾雑物等の固形異物の除去処理が施された清浄な作動用燃料を収容した作動用燃料を収容する作動用燃料タンク56と、該作動用燃料タンク56内の作動用燃料を作動用燃料管54を通して前記燃料噴射弁100の作動用燃料入口15に圧送する加圧ポンプ55と、該加圧ポンプ55前後の作動用燃料を濾過するフィルター90,81とをそなえている。
また、燃焼用燃料系統は、前記燃料噴射弁100の燃料出口26から排出され燃料戻り管57を通して戻される作動用燃料の戻り油を回収する回収タンク50と、該回収タンク50内の燃料を燃焼用燃料として燃焼用燃料管53を通して前記燃料噴射弁100の燃焼用燃料入口19に圧送する加圧ポンプ52と、該加圧ポンプ52前後の燃焼用燃料を濾過するフィルター91,82とをそなえている
図3に示す第2実施例(参考例)においては、前記燃焼用燃料系統は、前記燃焼用燃料を収容する燃料タンク51と、該燃料タンク51内の燃焼用燃料を前記燃料噴射弁100の燃焼用燃料入口19に圧送する加圧ポンプ52と、該加圧ポンプ52前後の燃焼用燃料を濾過するフィルター91,82とをそなえ、前記作動用燃料系統は、前記燃料噴射弁10の燃料出口26から排出され燃料戻り管(戻り油ライン)57を通して戻される作動用燃料の戻り油を濾過するフィルター59と、該フィルター58を経た戻り油を収容する作動用燃料タンク56と、該作動用燃料タンク56内の燃料を作動用燃料として作動用燃料管54を通して前記燃料噴射弁100の作動用燃料入口15に圧送する加圧ポンプ55と、該加圧ポンプ55前後の作動用燃料を濾過するフィルター90,81とをそなえている。
図4に示す第3実施例(参考例)においては、燃焼用燃料系統は、前記第2実施例と同様に、前記燃焼用燃料を収容する燃料タンク51と、該燃料タンク51内の燃焼用燃料を前記燃料噴射弁100の燃焼用燃料入口19に圧送する加圧ポンプ52と、加圧ポンプ52前後の燃焼用燃料を濾過するフィルター91,82とをそなえ、前記作動用燃料系統は、前記燃料噴射弁10の燃料出口26から排出され燃料戻り管(戻り油ライン)57を通して戻される作動用燃料の戻り油を収容する作動用燃料タンク56と、該作動用燃料タンク56内の戻り油中の夾雑物等の固形異物を除去する電気清浄機60と、該作動用燃料タンク56内の固形異物除去後の燃料を作動用燃料として作動用燃料管54を通して前記燃料噴射弁100の作動用燃料入口15に圧送する加圧ポンプ55と、該加圧ポンプ55前後の作動用燃料を濾過するフィルター59,81とをそなえている。
また、電気清浄機60により戻り油中の固形異物を除去できることにより、作動用燃料の清浄度が上昇し、針弁3及び針弁駆動部の作動不良及びこれに伴う燃焼不良の発生や針弁摺動部の摩耗及び焼付き発生の防止効果をさらに向上できる。
また、かかる第3実施例(参考例)によれば、電気清浄機60によって作動用燃料タンク56内の戻り油中の固形異物を除去した作動用燃料を、フィルター59及びフィルター81によって濾過することにより、作動用燃料の清浄度をさらに上昇できる。
図5に示す第4実施例においては、前記燃料噴射弁100の燃料出口26から排出される作動用燃料の戻り油の戻り油を燃料戻り管(戻り油ライン)57を通して回収する燃料タンク61をそなえるとともに、前記燃焼用燃料系統は、前記燃料タンク61内の燃料をそのまま燃焼用燃料として前記燃料噴射弁100の燃焼用燃料入口19に圧送する加圧ポンプ52と、加圧ポンプ52前後の燃焼用燃料を濾過するフィルター91,82とをそなえ、前記作動用燃料系統は、前記燃料タンク61内の燃料を濾過するフィルター59と、該フィルター59出口の燃料を作動用燃料として前記燃料噴射弁100の作動用燃料入口15に圧送する加圧ポンプ55と、該加圧ポンプ55出口の作動用燃料を濾過するフィルター81とをそなえている。
図6に示す第5実施例においては、前記作動用燃料系統は、前記燃料タンク61とフィルター59との間に、該燃料タンク61からの燃料を収容するとともに該燃料中の固形異物を除去する電気清浄機60が付設された作動用燃料タンク56をそなえ、該電気清浄機60で処理された作動用燃料タンク56出口の燃料を前記フィルター59に送り込むように構成している。
その他の構成は前記第4実施例と同様であり、これと同一の部材、要素は同一の符号で示す。
かかる第5実施例によれば、作動用燃料タンク56に付設された電気清浄機60及びフィルター59及びフィルター81の3箇所で固形異物の除去を行なうので、作動用燃料の清浄度をさらに上昇できる。
図7に示す第6実施例においては、前記第4〜第5実施例と同様に、前記燃料噴射弁100の燃料出口26から排出される作動用燃料の戻り油を燃料戻り管(戻り油ライン)57を通して回収する燃料タンク610をそなえるとともに、該燃料タンク610を、該燃料タンク610内の戻り油中に含まれる燃料の夾雑物、ごみ類、燃焼残さ等の固形異物を除去する側流洗浄装置付きの燃料タンクに構成し、該側流洗浄装置で浄化処理された前記燃料タンク610出口の燃料を、出口通路611を経て、入口側にフィルター90をそなえた加圧ポンプ55によって前記作動用燃料管54及びフィルター81を通して燃料噴射弁100の作動用燃料入口15に送り込むとともに、入口側にフィルター91をそなえた加圧ポンプ52によって前記燃焼用燃料管53及びフィルター82を通して燃料噴射弁100の燃焼用燃料入口15に送り込むように構成している。
図8において、前記燃料タンク610内は仕切部材613によって一部で連通可能な2つの室614及び615に区画されている。そして、この2つの室614,615間を繋ぐ循環路617を設けるとともに、該循環路617に循環用のポンプ616及びフィルター618を設けている。
そして、前記側流洗浄装置付きの燃料タンク610においては、前記燃料戻り管(戻り油ライン)57からの戻り油を第1の室615に回収して、前記循環用のポンプ616を運転することにより、前記第1の室615内の燃料を循環路617に設けたフィルター618で濾過して、燃料中に含まれる燃料の夾雑物、ごみ類、燃焼残さ等の固形異物を除去して第2の室614に戻すことを繰り返すことによって、燃料タンク610内の燃料を浄化する。
また、前記のように、前記2系統の循環路のうち、作動用燃料循環路側の圧力Ppを燃焼用燃料循環路側の圧力Pfよりも常時大きく(Pp>Pf)保持しているので、燃料中の夾雑物のほかに燃焼残さが混入し易い燃焼用燃料の循環路側から作動用燃料の循環路側への固形異物の侵入を回避できる。
2 ノズルチップ
3 針弁
5 ピストン
6 針弁ばね
8a コントロール弁
9 コントロールチャンバ
11 第2の作動用燃料通路
12 第1の作動用燃料通路
13,17 絞り
15 作動用燃料入口
18 燃焼用燃料通路
19 燃焼用燃料入口
20 燃料溜め
21 噴孔
22 針弁軸受部
24 作動用燃料溜り部
25 燃料戻し通路
26 燃料出口
28 針弁ばね室
30 コントロール穴
30a 燃料出口室
49 フィルター
50 回収タンク
51 燃焼用燃料タンク
52,55 加圧ポンプ
53 燃焼用燃料管
54 作動用燃料管
56 作動用燃料タンク
57 燃料戻り管(戻り油ライン)
60 電気清浄機
62 側流洗浄装置
70 ソレノイド装置
100 燃料噴射弁
Claims (3)
- 作動油室内に供給される作動油を、弁本体の針弁軸受部に摺動可能に嵌合された針弁に作用させ、あるいは不作用とすることにより、該針弁の先端部とノズルチップとのシート部を開閉して、ノズルチップの燃料溜め内に供給された燃料を該ノズルチップ先端の噴孔からエンジンのシリンダ内に噴射し、あるいは噴射を遮断するように構成された燃料噴射弁をそなえた燃料噴射装置において、
前記エンジンの燃料系統を、固形異物の除去処理が施された前記作動油として前記作動油室内に供給される作動用燃料系統と前記燃料溜めに供給される燃焼用燃料系統との2系統に分け、前記燃料噴射弁は、前記作動用燃料が通流する作動用燃料通路を前記針弁軸受部よりも上部側に設けるとともに前記燃焼用燃料が通流する燃焼用燃料通路を前記針弁軸受部よりも下部側に設け、前記針弁軸受部の作動用燃料側の圧力(Pp)を燃焼用燃料側の圧力(Pf)よりも大きく(Pp>Pf)設定し、
更に、前記作動用燃料系統は、前記作動用燃料を収容する作動用燃料タンクと、該作動用燃料タンク内の作動用燃料を前記燃料噴射弁の作動用燃料通路に圧送する加圧ポンプとをそなえ、前記燃焼用燃料系統は、前記燃料噴射弁から排出される前記作動用燃料の戻り油を回収する回収タンクと、該回収タンク内の燃料を燃焼用燃料として前記燃料噴射弁の燃焼用燃料通路に圧送する加圧ポンプとをそなえ、各々の加圧ポンプの前後の燃料ラインにフィルタを設けたことを特徴とする燃料噴射装置。 - 前記燃料噴射弁は、前記燃焼用燃料通路と前記作動用燃料通路とを独立して設けるとともに、前記作動用燃料通路を、前記作動油室に接続されて前記針弁に作用する作動用燃料が通流する第1の作動用燃料通路と前記針弁軸受部の上部側の作動用燃料溜り部に接続されて該針弁軸受部に侵入してシール作用をなす作動用燃料が通流する第2の作動用燃料通路とに分岐して設け、前記作動用燃料溜り部の圧力(Pp)を前記燃焼用燃料側の圧力(Pf)よりも大きく(Pp>Pf)設定したことを特徴とする請求項1記載の燃料噴射装置。
- 作動油室内に供給される作動油を、弁本体の針弁軸受部に摺動可能に嵌合された針弁に作用させ、あるいは不作用とすることにより、該針弁の先端部とノズルチップとのシート部を開閉して、ノズルチップの燃料溜め内に供給された燃料を該ノズルチップ先端の噴孔からエンジンのシリンダ内に噴射し、あるいは噴射を遮断するように構成された燃料噴射弁をそなえた燃料噴射装置において、
前記エンジンの燃料系統を、固形異物の除去処理が施された前記作動油として前記作動油室内に供給される作動用燃料系統と前記燃料溜めに供給される燃焼用燃料系統との2系統に分け、前記燃料噴射弁は、前記作動用燃料が通流する作動用燃料通路を前記針弁軸受部よりも上部側に設けるとともに前記燃焼用燃料が通流する燃焼用燃料通路を前記針弁軸受部よりも下部側に設け、前記針弁軸受部の作動用燃料側の圧力(Pp)を燃焼用燃料側の圧力(Pf)よりも大きく(Pp>Pf)設定し、
前記燃料噴射弁から排出される作動用燃料の戻り油を戻り油ラインを通して回収する燃料タンクをそなえるとともに、前記燃焼用燃料系統は、前記燃料タンク内の燃料を燃焼用燃料として前記燃料噴射弁の燃焼用燃料通路に圧送する加圧ポンプと、加圧ポンプの前後の燃料ラインに設けたフィルタとをそなえ、前記作動用燃料系統は、前記燃料タンク内の燃料を濾過するフィルターと、該フィルター出口の燃料を作動用燃料として前記燃料噴射弁の作動用燃料通路に圧送する加圧ポンプと、該加圧ポンプの後流の作動用燃料通路に設けたフィルタとをそなえ、
更に前記作動用燃料系統は、前記燃料タンクとフィルターとの間に、該燃料タンクからの燃料を収容するとともに、該燃料中の固形異物を除去する電気清浄装置が付設された作動用燃料タンクをそなえ、該電気清浄装置で処理された作動用燃料タンク出口の燃料を前記加圧ポンプの前流のフィルターに送り込むように構成したことを特徴とする燃料噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006306051A JP4585502B2 (ja) | 2006-11-10 | 2006-11-10 | 燃料噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006306051A JP4585502B2 (ja) | 2006-11-10 | 2006-11-10 | 燃料噴射装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008121545A JP2008121545A (ja) | 2008-05-29 |
JP4585502B2 true JP4585502B2 (ja) | 2010-11-24 |
Family
ID=39506562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006306051A Expired - Fee Related JP4585502B2 (ja) | 2006-11-10 | 2006-11-10 | 燃料噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4585502B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112011105459T5 (de) * | 2011-07-22 | 2014-04-17 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Injektor, Kraftstoffeinspritzsystem und damit vorgesehene Baumaschine |
GB2543826B (en) * | 2015-10-30 | 2019-07-24 | Caterpillar Inc | A fuel injector, a fuel injector assembly and an associated method |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09509997A (ja) * | 1994-03-08 | 1997-10-07 | マーン・ベー・オグ・ドバルドヴェー・ディーゼール・アクティーゼルスカブ | 燃料弁及び該燃料弁を備えた高圧気体燃料エンジン |
JP2000054929A (ja) * | 1998-08-05 | 2000-02-22 | Nissan Motor Co Ltd | ディーゼルエンジンの燃料噴射装置および制御装置 |
JP2004239064A (ja) * | 2003-02-03 | 2004-08-26 | Aisan Ind Co Ltd | 内燃機関の燃料供給装置 |
JP2005104392A (ja) * | 2003-10-01 | 2005-04-21 | Komatsu Ltd | タンク内燃料清浄処理装置 |
JP2006105080A (ja) * | 2004-10-08 | 2006-04-20 | Honda Motor Co Ltd | リターンレス式燃料供給装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62153563A (ja) * | 1985-12-27 | 1987-07-08 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 燃料噴射弁の燃料異常流出防止装置 |
JPH0684747B2 (ja) * | 1990-11-05 | 1994-10-26 | 川崎重工業株式会社 | 内燃機関の燃料噴射制御装置 |
JP2831137B2 (ja) * | 1990-12-13 | 1998-12-02 | 三菱重工業株式会社 | ディーゼル機関の燃料噴射装置 |
JPH08296520A (ja) * | 1995-04-28 | 1996-11-12 | Isuzu Motors Ltd | 蓄圧式燃料噴射装置 |
-
2006
- 2006-11-10 JP JP2006306051A patent/JP4585502B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09509997A (ja) * | 1994-03-08 | 1997-10-07 | マーン・ベー・オグ・ドバルドヴェー・ディーゼール・アクティーゼルスカブ | 燃料弁及び該燃料弁を備えた高圧気体燃料エンジン |
JP2000054929A (ja) * | 1998-08-05 | 2000-02-22 | Nissan Motor Co Ltd | ディーゼルエンジンの燃料噴射装置および制御装置 |
JP2004239064A (ja) * | 2003-02-03 | 2004-08-26 | Aisan Ind Co Ltd | 内燃機関の燃料供給装置 |
JP2005104392A (ja) * | 2003-10-01 | 2005-04-21 | Komatsu Ltd | タンク内燃料清浄処理装置 |
JP2006105080A (ja) * | 2004-10-08 | 2006-04-20 | Honda Motor Co Ltd | リターンレス式燃料供給装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008121545A (ja) | 2008-05-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4875922B2 (ja) | 洗浄水リサイクル装置 | |
JP2019528156A (ja) | 船のエンジンなどの舶用機械のための油濾過用濾過システム | |
JP4585502B2 (ja) | 燃料噴射装置 | |
WO2007040786A1 (en) | Exhaust treatment system having hydraulically-actuated air valve | |
JPH09510520A (ja) | 動作中の内燃機関のクリーニング | |
CN101960122B (zh) | 热交换器*** | |
JP6520247B2 (ja) | 液体噴射装置 | |
US9051906B2 (en) | Diesel fuel system conditioning | |
JP2012504046A (ja) | フィルタアセンブリ | |
KR101235566B1 (ko) | 디젤엔진용 인젝터 클리닝 장치 | |
JP5024213B2 (ja) | フィルタ洗浄装置 | |
KR20130005685A (ko) | 오일필터 바이패스밸브 | |
US10767614B2 (en) | Filter assembly for fuel injectors | |
JP2012154223A (ja) | 燃料フィルタ | |
US20040069700A1 (en) | Fuel filter assembly, and a method of changing a fuel filter within a fuel system | |
JP2006274997A (ja) | エンジンの燃料供給装置 | |
CN206319934U (zh) | 滤油*** | |
JP2010112228A (ja) | 燃料フィルタ | |
US20170298792A1 (en) | Oil leakage recovery system for gas turbine engine | |
JP5084811B2 (ja) | 建設機械の燃料管理システム | |
US8500045B2 (en) | Parallel circuit fuel filtration for fuel injectors | |
KR20100002379A (ko) | 자동차용 오일필터의 잔류오일 배출장치 | |
JP5078970B2 (ja) | 建設機械の燃料管理システム | |
JP2011127552A (ja) | コモンレール式燃料噴射装置 | |
JP5093069B2 (ja) | 燃料フィルタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081031 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100305 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20100319 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100430 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100813 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100903 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4585502 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |