JP4580807B2 - 上半身部を有する衣類 - Google Patents

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Description

本発明は上半身部を有する衣類に係り、特に着用者の上半身の動きをサポートする上半身部を有する衣類に関する。
上半身部を有する衣類として、例えば下記の特許文献1〜特許文献3に開示されたものがある。これらの上半身部を有する衣類は、着用者の背中や、肩や、肘部や、腰まわり等に伸縮性の素材によって成形され、締め付け力を有する領域を設けることにより、着用者の上半身の運動をサポートする。
特開2004−263362号公報 特開2004−44070号公報 特表2003−532800号公報
しかし、上記の従来の衣類は、特定部位(肩部、肘部、腰部等)のサポートを集め合わせるものにすぎず、上半身、特に体幹の各関節及び筋肉群における全体のバランスを考慮し、これらを総合的に機能し合う点では欠けている。例えば、特許文献1は着用者の腰周りを包囲する領域を形成し、腰の安定性を図ることとしたが、腰の動きを固定してしまい、体幹の動きの自由度を低下させてしまうおそれが生じる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、体幹の関節及び筋肉群における全体のバランスを考慮し、これらを総合的に機能し合う上半身部を有する衣類を提供することを目的とする。
本発明に係る上半身部を有する衣類は、着用者の人体にフィットするように構成された上半身部を有する衣類であって、上半身部は、伸縮性を有する素材で形成された本体部と、本体部よりも高い緊締力を有する素材で帯状に形成された緊締部とから構成されており、緊締部は、着用状態において、左右の肩鎖関節から胸郭中央付近で交差し反対側の脇下まで延在する第1緊締部と、左右脇部から体幹前中心部まで延在する第2緊締部と、左右脇部から第4〜第5腰椎付近で交差し反対側の後裾まで延在する第3緊締部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1緊締部が左右の肩鎖関節から胸郭中央付近で交差し反対側の脇下まで延在するため、鎖骨及び大胸筋の上部が緊締部により固定され、胸郭を後方に引く力が生じる。このため、体幹姿勢のバランスを維持することができると共に、呼吸筋である大胸筋がサポートされ、呼吸機能を高める効果をもたらす。また、胸郭中央付近で左右の第1緊締部が交差することにより、胸郭前方に位置する胸鎖関節を安定させることができ、胸郭部の水平を整えることができる。
また、第2緊締部が左右脇部から体幹前中心部まで延在することにより、腹部筋肉がサポートされることとなる。このため、腰椎部にかかる体重を分散し、腰部にかかる負担を軽減することができると共に、腹部の呼吸筋の能力が高められ、呼吸しやすくなる効果が得られる。さらに、第3緊締部が左右脇部から第4〜第5腰椎付近で交差し反対側の後裾まで延在することにより、骨盤周辺の筋肉がサポートされ、腰部を安定させることができる。また、第4〜第5腰椎付近で左右の第2緊締部が交差することにより、腰椎を安定させることができ、腰椎を中心軸としての体の動きをサポートすることができる。このように、第1緊締部は胸郭部の位置を整え、第2緊締部は前側から腹部をサポートし、第3緊締部は後側から腰部を安定させることにより、体幹の関節及び筋肉群をバランスよく機能させることができ、呼吸機能を高めることができると共に、体幹姿勢のバランスをとりやすくなり、その動きをよりスムーズに実現することができる。
本発明に係る上半身部を有する衣類において、緊締部は、第5頚椎から第7頚椎まで延在する第4緊締部と、第7頚椎の水平ラインの延長線から肩甲骨外側斜め下方にかけて延在する第5緊締部とを備えることとしてもよい。このようにすれば、第4緊締部が第5頚椎から第7頚椎まで延在するため、頚部筋肉が適圧でサポートされ、頚椎の安定性を向上することができ、頭部を支える機能を高めることができる。また、第5緊締部が第7頚椎の水平ラインの延長線から肩甲骨外側斜め下方にかけて延在することで、僧帽筋がサポートされ、僧帽筋の働きを高めることができるため、頚椎の安定性及び頭部を支える機能がさらに強化される。
また、本発明に係る上半身部を有する衣類において、緊締部は、肩甲骨上角外側縁から肩全域を被うように脇下まで伸び、上腕内側部を経由し、肘内側部で橈骨外側に向けて湾曲し、前腕を巻き付くように袖口まで延在する第6緊締部と、一端が脇下から肘部にかけて第6緊締部と連結し、他端が前腕を巻き付くように肘外側から袖口まで延在する第7緊締部とをさらに備えることとしてもよい。このようにすれば、肩部の筋肉がサポートされることにより、肩関節及び肩鎖関節の安定性を向上することができる。また、肩甲骨を体幹に安定させるため、上腕骨関節窩に対し骨頭が安定し、過度な動きによるずれを抑制することができる。さらに、第6緊締部と第7緊締部との協働により、上腕及び前腕の筋肉及び筋肉がサポートされ、肘の損傷を招きやすい過度な動きを抑制する効果が得られる。
また、本発明に係る上半身部を有する衣類において、緊締部は、左右の肩甲骨上角付近から背部中央付近で交差し反対側の胸郭部外側の第7〜第9肋骨まで延在する第8緊締部を備えることとしてもよい。このようにすれば、肩甲骨の安定性がさらに強化され、腕の動きをスムーズにすることができる。また、背部中央付近で左右の第8緊締部が交差することにより、肩甲骨の位置を水平に整えることができ、腕の対称・非対称の動きに対し肩甲骨を制御しやすくなる。
また、本発明に係る上半身部を有する衣類において、第2緊締部と第3緊締部とが左右の脇部において連結されることとしてもよい。このようにすれば、体幹の周りから腹部及び腰部の筋肉群をサポートする効果を高めることと共に、体幹の姿勢をとりやすくなる効果をもたらす。
また、本発明に係る上半身部を有する衣類において、緊締部は、少なくとも長手方向に緊締力を有することが好適である。このようにすれば、当接される筋肉の収縮方向とかかる緊締力の方向とがほぼ一致し、着用者に拘束感や窮屈感を与えることなく、筋肉の動きをサポートし自然な着心地が得られる。
本発明によれば、体幹の関節及び筋肉群における全体のバランスを考慮し、これらを総合的に機能し合う上半身衣類を提供することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づき説明する。なお、本明細書において、上下、左右及び前後の方向は、着用者から見た方向である。また、図面の説明において同一又は同等の構成要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
まず、実施形態の説明に先立ち、図4〜図6を参照し、本発明の機能を説明する際に主に用いる筋肉や骨格の配置について説明する。図4は人体前側から見た骨格の一部を示す部分骨格図である。図5は人体後側から見た骨格の一部を示す部分骨格図である。図6は人体後側から見た筋肉の一部を示す部分筋肉図である。図4及び図5に示すように、人体の体幹には、胸郭前中心に位置する胸骨54、肩部に位置する肩甲骨51、胸骨54と肩甲骨51とを連結する鎖骨53、体幹の下部に位置する骨盤56が配置されている。鎖骨53と胸骨54とが胸鎖関節55を形成し、鎖骨53と肩甲骨51が肩鎖関節50を形成し、肩甲骨51と腕の上腕骨とが肩関節57を形成する。また、図6に示すように、肩部には肩関節57を被う三角筋72が配置され、肩から頚部までの領域には頭板状筋70と僧帽筋71と頭半棘筋73とが配置されている。なお、これらは代表的な筋肉や骨格を示したものであり、本発明においてサポートする筋肉や骨格を、これらに限定するものではない。
次に、図1〜図3を参照して本実施形態におけるインナーシャツ(上半身の動きをサポートする上半身部を有する衣類)について説明する。図1はインナーシャツを着用した状態を示す正面図である。図2はインナーシャツを着用した状態を示す背面図である。図3はインナーシャツを着用した状態を示す側面図である。
図示のように、インナーシャツ1は、身体に密着する立襟長袖のシャツ本体部10と、本体部10に対し所定位置で縫合された複数の帯状の緊締部20とから構成されている。
本体部10は、前見頃12と、後見頃14と、袖部16と、襟部18とを備え、前見頃12と後見頃14とは脇部の縫合ラインL1に沿って縫合され、前見頃12、後見頃14及び袖部16は頚部から脇下までの前後縫合ラインL2とL3とに沿って縫合され、さらに前見頃12、後見頃14、袖部16及び襟部18は頚部の縫合ラインL4に沿って互いに縫合されて構成されている。緊締部20は、本体部10の肌側(着用時に肌に接する側)に縫合されている。
インナーシャツ1の本体部10及び緊締部20は、伸縮性を有する素材により構成されている。伸縮性を有する素材としては、例えば、パワーネット、サテンネット、トリコネット、ツーウェイトリコットまたはツーウェイラッセルがある。本体部10および緊締部20における素材について、具体例を挙げて説明すると、例えば、本体部10にはツーウェイトリコット(56dtexのポリエステル糸混率82%、55dtexのポリウレタン糸混率18%)を使用し、緊締部20には、パワーネット(55dtexのナイロン糸混率82%、310dtexのポリウレタン糸混率18%)を使用する。これにより、緊締部20は本体部10より高い緊締力を有することができる。なお、緊締部20の構成としては、本体部10の所定部位にパワーネットを縫合することにより構成する。また、緊締部20の緊締力方向がパワーネットの長手方向となるよう構成している。緊締部20の幅は、縫合される部位や衣類のサイズによって異なるため、一概に数値で規定することは困難ではあるが、一般的には平均して3cm以上に形成することが好ましい。
緊締部20は、左右の肩鎖関節50から胸郭中央付近で交差し反対側の脇下まで延在する第1緊締部21と、左右の脇部から体幹前中心部まで延在する第2緊締部22と、左右の脇部から第4腰椎60〜第5腰椎61付近で交差し反対側の後裾まで延在する第3緊締部23と、第5頚椎62から第7頚椎63まで延在する第4緊締部24と、第7頚椎63の水平ラインの延長線から肩甲骨51外側斜め下方にかけて延在する第5緊締部25と、肩甲骨51上角外側縁から肩全域を被うように脇下まで伸び、上腕内側部を経由し、肘内側部で橈骨52外側に向けて湾曲し、前腕を巻き付くように袖口まで延在する第6緊締部26と、一端が脇下から肘部にかけて第6緊締部と連結し、他端が前腕を巻き付くように肘外側から袖口まで延在する第7緊締部27と、左右の肩甲骨上角58付近から背部中央付近で交差し反対側の胸郭部外側の第7肋骨64〜第9肋骨65付近まで延在する第8緊締部28とから構成される。以下、各緊締部の特徴について説明する。
図1に示すように、第1緊締部21は、左右の肩鎖関節50から反対側の脇下に向けて、上方に略凸状のカーブしながら帯状に延在しており、胸郭中央付近で左右側の第1緊締部21が交差することにより菱形のパワーゾーンAを形成する。第1緊締部21の幅が肩鎖関節50側では3cm、パワーゾーンAでは4cm、腋下では10cmの分布となっている。すなわち、第1緊締部21は肩鎖関節30から反対側の脇下に向けて幅が徐々に広くなるように配置されている。これにより、大胸筋(図示せず)の下側から上方に向けての1/3に相当する筋肉をサポートすることができる。着用の状態において、第1緊締部21が鎖骨53、胸骨54及び第1〜第7肋骨を固定し、大胸筋をサポートすることにより、胸郭を後方に引く力が生じる。このため、体幹の正しい姿勢を維持することができると共に、胸郭部における呼吸筋である大胸筋の働きが強化され、呼吸機能を高める効果をもたらす。また、パワーゾーンAの形成により、胸郭前方に位置する胸鎖関節55を安定させることができ、胸骨54を中心軸としての体の動きや両腕の動きが対称性や非対称性(例えば、右腕上方・左腕下方、右腕内旋・左腕外旋)であっても、胸郭部の水平を常に維持することができる。
インナーシャツ1の前見頃12の下部には、第2緊締部22が縫合されている。第2緊締部22は、両脇部から体幹前中心部に向けて帯状に延在し、左右側の第2緊締部22がインナーシャツ1の前裾中心部で合流し、V字状となっている。第2緊締部22の全体の幅がほぼ一定の7cmである。これにより、第2緊締部22が、腰椎部にかかる体重を緩和するための腹直筋(図示せず)や腹斜筋(図示せず)等の腹部筋肉群をサポートし、腰椎部にかかる体重を分散し、腰部にかかる負担を軽減することができる。また、腹部の呼吸筋の能力が高められ、呼吸しやすくなる効果が得られる。さらに、第2緊締部22はサポート部位にかかる緊締力の方向が体幹の前方にある腹部の中心に集まることにより、体幹の前方部に位置する腹斜筋の能力を高めることができ、体幹回旋の軸である脊椎に付着する脊椎回旋筋(図示せず)と協力し合い、体幹の後方への伸展や回旋の動きを起こしやすくなる。
ここで、インナーシャツ1の前見頃12に縫合される第2緊締部22と対応し、後見頃14に、左右脇部から第4腰椎60〜第5腰椎61の付近で交差し反対側の後裾まで延在し、略X字状の第3緊締部23がさらに縫合されることが好適である。このようにすれば、腰部を多方向からサポートすることができる。より具体的には、第3緊締部23は脇部から腰椎を横断し逆側のインナーシャツ1の後裾まで帯状に延在しており、その一端が両脇部で第2緊締部22と連結し、第2緊締部22と同じ幅で縫合されており、他端がインナーシャツ1の後裾の中心よりやや外側(脇側)から、前見頃12と後見頃14との縫合ラインL1の下部かけて徐々に幅広になっている。また、第4腰椎60〜第5腰椎61付近では、左右の第3緊締部23が交差することにより菱形のパワーゾーンBを形成する。これにより、骨盤周辺の筋肉がサポートされ、腰部を安定させることができる。また、パワーゾーンBの形成により、腰椎を安定させることができ、腰椎を中心軸としての体の動きをサポートすることができる。
また、第2緊締部22と第3緊締部23とが両脇部で連結することにより、体幹の周りから腹部及び腰部を包むように腹部及び腰部の筋肉群をサポートし、これらの筋肉を腰椎及び骨盤56に適圧に固定させることができ、体幹の姿勢をとりやすくなる効果を高めることができる。このように、第2緊締部22と第3緊締部23との協働で、腰部へのストレスを緩和することができ、腰痛を予防することができる。
インナーシャツ1の襟部18後部には、第5頚椎62から第7頚椎63までに延在し、横長い台形状をなす第4緊締部24が襟部18と同じ幅で縫合されている。この第4緊締部24は、頚部の後方より頚椎や頭部を支える頭板状筋70、頭半棘筋73及び僧帽筋71等の筋肉を適圧でサポートし、頚椎の安定性を高めることができる。また、第7頚椎63の水平ラインの延長線から肩甲骨51外側斜め下方にかけて、三角形の第5緊締部25が設置されている。この三角形の第5緊締部25の二斜辺がそれぞれ後見頃14と襟部18との縫合ラインL4と、後見頃14と袖部16との縫合ラインL3とに沿って後見頃14に縫合されている。このため、肩から頚部まで延在する僧帽筋71がサポートされ、僧帽筋71の疲労を軽減することができ、僧帽筋71の働きを高めることができる。このように、第4緊締部24と第5緊締部25との協働により、頚椎の安定性及び頭部を支える機能がさらに強化される
また、インナーシャツ1の袖部16には、腕及び肩の筋肉と関節をサポートする第6緊締部26が縫合されている。より具体的には、第6緊締部26は、肩甲骨上角58外側縁から肩全域を被うように脇下まで伸び、上腕内側部を経由し、肘内側部で橈骨52外側に向けて湾曲し、前腕を巻き付くように袖口まで延在している。このため、肩関節の外側の三角筋72等が効果的にサポートされるので、肩関節及び肩鎖関節の安定性を向上することができると共に、上腕骨関節窩に対し骨頭が安定し、上方へのずれを抑制することができる。また、肩関節57及び肩鎖関節50が多方面からサポートされるので、これらの関節の機能を補助することができる。また、袖部16には、一端が脇下から肘部にかけて第6緊締部26と連結し、他端が前腕を巻き付くように肘外側から袖口まで延在する第7緊締部27がさらに縫合されることが好適である。このようにすれば、第6緊締部と第7緊締部27との協働により、上腕及び前腕の筋肉及び筋肉がサポートされ、肘の損傷を招きやすい過度な動きを抑制する効果が得られる。また、外反肘に対してサポートすることでき、肘部をサポートすると共に、内側の手関節と指関節の筋肉の付着部である内側の腱と靭帯をサポートする効果が期待できる。
ここで、前見頃12に縫合される第1緊締部21と対応し、後見頃14には第8緊締部28が縫合されることが好適である。図2に示すように、第8緊締部28は、左右の肩甲骨上角58付近から背部中央付近で交差し反対側の脇部(胸郭部外側の第7肋骨64〜第9肋骨65付近)まで延在し、X字状になっている。左右の第8緊締部28が背部中央付近で交差することにより菱形のパワーゾーンCを形成する。第8緊締部28は、肩甲骨51では第6緊締部26と連結しており、脇部では後見頃14と前見頃12との縫合ラインL1に沿って、第1緊締部21と連結されている。このため、上肢と体幹とを一体化させることができ、肩甲骨51の安定性がさらに強化され、腕の挙上や外転や上方回旋等の動きをよりスムーズにすることができる。また、パワーゾーンCの形成により、胸椎を安定させ、肩甲骨51の位置を水平に整えることができ、肩甲骨51を腕の対称・非対称の動きに対する制御しやすくなる。
本実施形態によれば、肘部、肩部、胸部、背部、腹部及び腰部の筋肉群をサポートし、各関節を安定させることにより、これらの働きを総合的に機能しあることができ、体の呼吸機能を高めることができると共に、体幹姿勢のバランスをとりやすくなり、体の動きをよりスムーズに実現することができる。また、緊締部20の緊締力方向がパワーネットの長手方向となるよう構成するため、当接される筋肉の収縮方向とかかる緊締力の方向とがほぼ一致し、着用者の筋肉の動きを追従することができ、着用者に拘束感や窮屈感を与えることなく、筋肉の動きをサポートし自然な着心地が得られる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、緊締部20は本体部10にパワーネットを縫合することにより構成されるが、これに限らない。すなわち、緊締部20は本体部10の所定部位に弾性樹脂フィルムを貼り合わせることにより構成されてもよい。または、緊締部20はシリコンスクリーンプリントを本体部10に塗布することにより構成されてもよい。または、緊締部20は本体部10の編み立てによるパワー切り替えにより構成されてもよい。ただし、人体との密着性及び衣類としての耐久性を考慮した場合、緊締部20は本体部10にパワーネットを縫合することがより好ましい。また、上記の実施形態では、上半身部を有する衣類の代表例として長袖立襟のインナーシャツについて説明したが、それ以外の上半身部を有する衣類にも適用できる。例えば、半袖丸首インナーシャツ、クロッチ付きの長袖シャツ等の上半身部を有する衣類にも適用可能である。
実施形態に係るインナーシャツを着用した状態を示す正面図である。 実施形態に係るインナーシャツを着用した状態を示す背面図である。 実施形態に係るインナーシャツを着用した状態を示す側面図である。 人体前側から見た骨格の一部を示す部分骨格図である。 人体後側から見た骨格の一部を示す部分骨格図である。 人体後側から見た筋肉の一部を示す部分筋肉図である。
符号の説明
1…インナーシャツ、10…本体部、20…緊締部、50…肩鎖関節、51…肩甲骨、52…橈骨、58…肩甲骨上角、60…第4腰椎、61…第5腰椎、62…第5頚椎、63…第7頚椎、64…第7肋骨、65…第9肋骨。

Claims (6)

  1. 着用者の人体にフィットするように構成された上半身部を有する衣類であって、
    前記上半身部は、伸縮性を有する素材で形成された本体部と、前記本体部よりも高い緊締力を有する素材で帯状に形成された緊締部とから構成されており、
    前記緊締部は、着用状態において、
    左右の肩鎖関節から胸郭中央付近で交差し反対側の脇下まで延在する第1緊締部と、
    左右の脇部から体幹前中心部まで延在する第2緊締部と、
    左右の脇部から第4〜第5腰椎付近で交差し反対側の後裾まで延在する第3緊締部と、
    を備えることを特徴とする上半身部を有する衣類。
  2. 前記緊締部は、
    第5頚椎から第7頚椎まで延在する第4緊締部と、
    第7頚椎の水平ラインの延長線から肩甲骨外側斜め下方にかけて延在する第5緊締部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の上半身部を有する衣類。
  3. 前記緊締部は、
    肩甲骨上角外側縁から肩全域を被うように脇下まで伸び、上腕内側部を経由し、肘内側部で橈骨外側に向けて湾曲し、前腕を巻き付くように袖口まで延在する第6緊締部と、
    一端が脇下から肘部にかけて前記第6緊締部と連結し、他端が前腕を巻き付くように肘外側から袖口まで延在する第7緊締部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1または2記載の上半身部を有する衣類。
  4. 前記緊締部は、左右の肩甲骨上角付近から背部中央付近で交差し反対側の胸郭部外側の第7〜第9肋骨まで延在する第8緊締部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の上半身部を有する衣類。
  5. 前記第2緊締部と前記第3緊締部とが左右の脇部において連結されることを特徴する請求項1〜4のいずれか記載の上半身部を有する衣類。
  6. 前記緊締部は、少なくとも長手方向に緊締力を有することを特徴とする前記請求項1〜5のいずれか記載の上半身部を有する衣類。
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