JP4580366B2 - 内燃機関のインタークーラー - Google Patents

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Description

本発明は、空気入口及び空気出口を有するクーラーケース内の空気通路に、空気冷却用の冷却水が流通する冷却コアを配置している内燃機関のインタークーラーに関し、特に過給機を備えた内燃機関に適したインタークーラーに関する。
インタークーラーを装備した内燃機関において、冷却コア内を流通する冷却水の量が殆ど変化しない場合には、機関負荷の低下時に過冷却となり、燃焼室に供給される給気温度が必要以上に低下し、燃焼不良やシリンダ構成部材等の低温腐食が発生するおそれがある。
この対策として、従来、インタークーラー内の冷却水通路を、仕切り壁により低温冷却水流通部と高温冷却水流通部とに仕切り、機関負荷に応じて、低温冷却水又は高温冷却水の流量を制御し、あるいは空気の流れを制御して、低負荷運転域における空気を加熱するインタークーラーが開発されている。
図5及び図6は、上記従来のインタークーラーの一例を示しており、縦断面図を示す図5において、クーラーケース101は、過給機105の加圧空気出口に連通する空気入口102と、給気通路106を介して各燃焼室に連通する空気出口103とを有し、クーラーケース101内の空気通路104には、一つの冷却コア110が配置されている。該冷却コア110は、空気通路104を挟んで対向する一対の支持壁111と、空気通路104を横断するように両支持壁111間に架設された多数の冷却水管112と、支持壁111と平行に配置された多数の板状の冷却フィン113とから構成されている。クーラーケース101の周壁には、空気通路104を挟んで互いに対向するコア挿入孔115が形成されており、各コア挿入孔115の周囲に形成されたカバー取付面には、それぞれ冷却水室カバー120、121がガスケット114を介して取り付けられている。
各冷却水室カバー120、121には、空気流通方向の略中央部にそれぞれ仕切り壁120a、121aが形成され、これにより、冷却水室カバー120、121内及び冷却コア110を、空気通路上流側の高温冷却水流通領域C1と空気通路下流側の低温冷却水流通領域C2とに区画している。さらに、一方(図5の下側)の冷却水室カバー120には、該冷却水室カバー120内の高温冷却水流通領域C1を入口側冷却水室132と出口側冷却水室133とに仕切る仕切り壁134と、低温冷却水流通領域C2を入口側冷却水室135と出口側冷却水室136とに仕切る仕切り壁137とが形成されている。各入口側冷却水室132、135は、図示しないが高温冷却水供給ポンプと低温冷却水供給ポンプにそれぞれ接続されている。なお、他方(図5の上側)の冷却水室カバー121内は、前記仕切り壁121aにより、高温冷却水用の中間冷却水室141と、低温冷却水用の中間冷却水室142とに仕切られている。
図6は図5のVI-VI断面図であり、冷却フィン113(及び図5の支持壁111)は図6の断面図に示すように長方形に形成されている。
図5及び図6に示すインタークーラーにおいて、高温冷却水供給ポンプから圧送される高温冷却水は、領域C1の入口側冷却水室132に入り、冷却水管112を通って反対側の高温冷却水用の中間冷却水室141に至り、該中間冷却水室141で折り返し、冷却水管112を通って出口側冷却水室133に至り、排出される。
一方、低温冷却水供給ポンプから圧送される低温冷却水は、領域C2の入口側冷却水室135に入り、冷却水管112を通って反対側の低温冷却水用の中間冷却水室142に至り、該中間冷却水室142で折り返し、冷却水管112を通って出口側冷却水室136に至り、排出される。
内燃機関の高負荷運転時において、過給機105で圧縮されて高温となった加圧空気は、インタークーラー内において、高温冷却水流通領域C1と低温冷却水流通領域C2を順次通過することにより、段階的に冷却され、給気通路106へ供給される。
内燃機関の低負荷運転時には、過給機105における加圧は弱く、温度上昇は小さい。したがって、殆ど温度上昇していない空気がインタークーラー内に供給されるが、この場合は、たとえば低温冷却水流通領域C2への冷却水供給を停止することにより、低温冷却水流通領域C2における冷却作用を停止する。これにより、空気の過冷却を防ぎ、あるいは高温冷却水により空気を温め、給気通路106へ空気を供給する。なお、内燃機関のインタークーラーの従来技術としては、特許文献1等がある。
特開2003−056993号公報
図5及び図6に示すようなインタークーラーを、たとえば舶用の内燃機関に装備する場合には、高温冷却水として、清水のエンジン冷却水を利用し、低温冷却水としては、ランニングコストの低減を図るために、海水を利用する場合がある。この場合、冷却水室カバー120、121に仕切り壁120a、121aを形成することにより、冷却水室カバー120、121内を、清水用の冷却水室132、133、141と、海水用の冷却水室135、136、142とに仕切っていると、カバー取付面のガスケット114によるシール性能が不十分な場合、特に仕切り壁120a、121aの取付面のシールが不十分な場合には、海水の低温冷却水が清水の高温冷却水に混入する可能性があり、海水の混ざった清水が、内燃機関1の冷却水として排気マニホールド等のウォータージャケット等に流通すると、冷却水通路等の腐食の原因となる。
また、図5及び図6に示すインタークーラーは、一つの冷却コア110に、高温冷却水流通領域C1と低温冷却水流通領域C2とを形成しているので、冷却コア110の重量が大きくなり、特に船舶用の大きなインタークーラーに適用する場合には、重量が大きくなり過ぎ、クレーンを使用して冷却コア110を移動しなければならず、組立分解性が低下する。
上記課題を解決するため、本願発明は、空気入口及び空気出口を有するクーラーケース内の空気通路に、空気冷却用の冷却水が流通する冷却コアを配置している内燃機関のインタークーラーにおいて、前記クーラーケースの周壁に、空気流通方向に並ぶ複数のコア挿入孔を形成し、各コア挿入孔からそれぞれ独立の冷却コアを挿入して前記空気通路に配置し、各コア挿入孔に、該コア挿入孔をそれぞれ覆う独立の冷却水室カバーを取り付けることにより、各冷却水室カバー内に、対応する冷却コアの冷却水通路に連通する冷却水室をそれぞれ形成しており、前記各コア挿入孔は円形に形成され、前記各コアに設けられる複数の冷却フィンも円形に形成されている
上記構成によると、空気通路内に複数の独立の冷却コアを配置し、冷却コア毎に冷却水室カバーを取り付けることにより冷却水室をそれぞれ形成しているので、冷却水として、海水と清水とを流通させる構造を採用しても、海水が清水に混入する可能性はなくなる。特に、上記清水を内燃機関の冷却水と利用している場合には、海水の混入の問題が無くなることにより、ウォータージャケット又は冷却水通路の腐食又は劣化が生じる恐れはなくなる。
また、複数の独立の冷却コアを一つのクーラーケース内に配置しているので、従来のように、一つの大きな冷却コアを配置する構造と比較して、冷却コアそれぞれの重量は軽くなり、取り扱いが容易となり、分解組立性が向上する。
さらに、上記構成によると、コア挿入孔及び冷却フィンが共に円形に形成されるので、冷却コアの製造及び組付が容易になると共に、冷却水室カバーの取付面のシールとして、環状の簡単な構造のパッキンを利用でき、部品コストが低減できる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の内燃機関のインタークーラーにおいて、前記各冷却コアは、温度の異なる冷却水を供給する冷却水供給部にそれぞれ接続している。
上記構成によると、温度の異なる冷却水を各冷却コアに流通させ、冷却コア毎に、冷却水の供給停止制御並びに流量制御することにより、機関負荷の状況に応じて、的確に給気温度を最適な温度に調節することができる。
図1〜図4は、舶用内燃機関に本発明にかかるインタークーラーを備えた例であり、2個の独立した冷却コア30、31をクーラーケース20内に配置した構造である。図1は内燃機関全体の概略図であり、内燃機関1は、複数の気筒を有するシリンダブロック2と、該シリンダブロック2の下側に設けられたクランクケース3と、シリンダブロック2の上面に締結されたシリンダヘッド4等を備えており、シリンダヘッド4の各気筒の吸気口にはシリンダブロック2に内蔵された給気通路5がそれぞれ接続している。
給気通路5の給気上流側は、インタークーラー6の空気出口10に接続し、インタークーラー6の空気入口11は、排気ターボ過給機7の加圧空気出口13に接続している。排気ターボ過給機7は、タービン部15とコンプレッサー部16とを備えており、タービン部15は内燃機関1の排気通路に連通し、排気ガスの圧力により回転する。コンプレッサー部16はタービン部15にタービン軸を介して連結され、図示しない給気ダクト及びエアクリーナを介して外部から吸い込んだ空気を加圧し、加圧空気を前記加圧空気出口13からインタークーラー6に供給する。
インタークーラー6のクーラーケース20内には、前記空気入口11と空気出口10とを連通する空気通路21が形成され、該空気通路21内に、空気通路上流側から順に、第1、第2の冷却コア30、31が独立に配置されている。空気通路上流側の第1の冷却コア30は、たとえば高温冷却水用であり、冷却水入口32は高温冷却水供給ポンプ35に接続され、たとえば内燃機関冷却用の清水が供給されるようになっており、冷却水出口34は、図示しないが、冷却水配管等を介して内燃機関1の排気マニホールド又はシリンダ周辺のウォータージャケット等に接続している。該ウォータージャケット等の出口は適当な冷却水通路を介して前記高温冷却水供給ポンプ35に接続し、内燃機関冷却用の清水を循環する。
空気通路下流側の第2の冷却コア31はたとえば低温冷却水用であり、冷却水入口36は低温冷却水供給ポンプ37に接続し、たとえばクーラー類冷却用の海水が供給されるようになっており、冷却水出口38は冷却水配管等を介して潤滑油クーラー等に接続している。
[インタークーラーの構成]
図4はインタークーラー6の分解縦断面図であり、インタークーラー6は、前述のように空気出入口10、11を有するクーラーケース20と、それぞれ独立の第1、第2の冷却コア30、31と、第1の冷却コア30用の一対の冷却水室カバー53、54と、第2の冷却コア31用の一対の冷却水室カバー55、56とから構成されている。クーラーケース20及び各冷却水室カバー53、54、55、56はたとえば鋳鉄(FC材)でできており、各冷却コア30、31は熱伝達効率の良い銅又は銅合金でできている。
両冷却コア30、31は、共用できるように同一の構造となっており、所定間隔をおいて対向する互いに平行な一対の支持壁40と、両支持壁40間に架設されると共に支持壁40と略直角に延びる多数の冷却水管41と、両支持壁40間に、該支持壁40と平行に配置された多数の板状の冷却フィン42とから構成されている。
クーラーケース20の周壁には、空気通路21を挟んで互いに対向する一対の第1のコア挿入孔45、46と、該第1のコア挿入孔45、46より空気通路下流側に位置すると共に第1のコア挿入孔45、46と同様に空気通路21を挟んで対向する一対の第2のコア挿入孔47、48とが形成されている。各コア挿入孔45、46、47、48は円形に形成されており、各冷却コア30、31の冷却フィン42及び支持壁40も、コア挿入孔45、46、47、48の円形に略対応する円形に形成され、さらに、各冷却水室カバー53,54,55,56の取付面の内周縁も円形に形成されている。
第1の冷却コア30用の一方(図4の下側)の冷却水室カバー53には、前記高温冷却水出口32及び高温冷却水入口34が形成されると共に、空気流通方向の略中央部に仕切り壁53aが形成され、これにより、冷却水室カバー53内を、出口側冷却水室60と入口側冷却水室61とに区画している。該実施の形態では、出口側冷却水室60は入口側冷却水室61に対して空気通路上流側に形成されている。第1の冷却コア30用の他方(図4の上側)の冷却水室カバー54内は単一の中間冷却水室62が形成されている。
第2の冷却コア31用の一方(図4の下側)の冷却水室カバー55には、前記低温冷却水出口36及び低温冷却水入口38が形成されると共に、空気流通方向の略中央部に仕切り壁55aが形成され、これにより、冷却水室カバー55内を、出口側冷却水室63と入口側冷却水室64とに区画している。該実施の形態では、出口側冷却水室63は入口側冷却水室64に対して空気通路上流側に形成されている。第2の冷却コア31用の他方の冷却水室カバー56内は単一の中間冷却水室65が形成されている。
各冷却水室カバー53,54,55,56のフランジ部と各コア挿入孔45,46,47,48の周囲の取付面との間には、それぞれ環状のガスケット51,52,57、58が配置され、特に、一方(図4の下側)のガスケット51,52には、対応する各冷却水室カバー53,55の仕切り壁53a,55aに対応する部分に、半径方向に延びるシール部分51a,57aが一体に形成されている。
図2は組立後の状態を示すインタークーラーの縦断面図であり、インタークーラー6の組立順序としては、まず、他方(図2の上側)の各冷却水室カバー54,56を、それぞれガスケット52、58を介して他方のコア挿入孔46,48の周囲のカバー取付面にボルト70によって気密状態に固定し、次に、第1、第2の冷却コア30、31を一方のコア挿入孔45、47から空気通路21内に挿入し、最後に、一方の冷却水室カバー53、54を、それぞれガスケット51,57を介してコア挿入孔45,47の周囲のカバー取付面にボルト70によって気密状態に固定する。
組立後の状態において、第1、第2の冷却コア30、31は、それらの支持壁40の外周端部が、それぞれ冷却水室カバー53、54、55、56のフランジ部によって、ガスケット51、52、57、58を介して押圧されており、これにより、第1、第2の冷却コア30,31は、空気通路21と直交する方向に固定されている。また、一方(図2の下側)の冷却水室カバー53、55に押圧されたガスケット51、57には、前述のように仕切り壁53a,55aの取付面に対応するシール部分51a、57aが形成されているので、このシール部分51a,57aにより、各入口側冷却水室61,64と、各出口側冷却水室60,63との間をシールしている。
組立後の第1の冷却コア30の空気通路下流側部分の冷却水管41は、入口側冷却水室61から空気通路21を横断して中間冷却水室62に至り、空気通路上流側部分の冷却水管41は、中間冷却水室62から空気通路21を横断して出口側冷却水室60に至っている。第2の冷却コア31の空気通路下流側部分の冷却水管41は、入口側冷却水室64から空気通路21を横断して中間冷却水室65に至り、空気通路上流側部分の冷却水管41は、中間冷却水室65から空気通路21を横断して出口側冷却水室63に至っている。
図3は図2のIII-III断面図であり、クーラーケース20の端壁には、円形の冷却フィン42の外周形状に対応する円弧部71がそれぞれ形成されており、各円弧形部71に、冷却フィン42の外周端を嵌め合わせることにより、各冷却コア30、31を空気通路21内の所定位置に位置決めしている。
(作用)
図1において、通常の定格運転時、エアクリーナ等から吸引された空気は、排気ターボ過給機7のコンプレッサー部16において圧縮されると共に温度が上昇し、高温となった圧縮空気(給気)は、空気入口11からインタークーラー6の空気通路21に入り、高温冷却水が流通する第1の冷却コア30及び低温冷却水が流通する第2の冷却コア31により、順次、段階的に冷却され、空気出口10から給気通路5を経て、各気筒の燃焼室に供給される。
インタークーラー6内での冷却作用を詳しく説明すると、図2において、高温冷却水供給ポンプ35により、第1のコア30用の高温冷却水入口34から入口側冷却水室61に供給された高温冷却水(たとえば70°C〜80°C)は、第1のコア30の空気通路下流側半分の冷却水管41内を通って空気通路21を横断し、中間冷却水室62に至り、折り返して、空気通路上流側半分の冷却水管41を通って出口側冷却水室60に至り、高温冷却水出口32から排出される。一方、空気入口11から流入する高温の加圧空気は、第1の冷却コア30の冷却フィン42間の空間を通過し、その間に高温冷却水との間で熱交換することにより、冷却される。
上記第1の冷却コア30の作用と同様に、第2の冷却コア31において、低温冷却水供給ポンプ37から圧送される低温冷却水(たとえば30°C程度)は、低温冷却水入口38から入口側冷却水室64に入り、第2の冷却コア31の空気通路下流側半分の冷却水管41内を通って空気通路21を横断し、中間冷却水室65に至り、折り返して、空気通路上流側半分の冷却水管41を通って出口側冷却水室63に至り、低温冷却水出口36から排出される。一方、前記第1の冷却コア30を通過した空気は、第2の冷却コア31の冷却フィン42間の空間を通過し、その間に海水の低温冷却水との間で熱交換することにより、さらに冷却され、空気出口10から給気通路5に供給される。
内燃機関1の低負荷運転時には、図1の排気ターボ過給機7による圧縮作用は極めて弱く、空気の温度上昇は極めて小さい。したがって、インタークーラー6内には、殆ど非圧縮状態で、殆ど温度上昇のない空気が供給される。この場合は、たとえば冷却コア31への低温冷却水の供給を停止することにより、第2の冷却コア31による冷却作用を停止し、これにより、空気の過冷却を防ぎ、あるいは反対に第1の冷却コア30により空気を温め、給気通路5へ空気を供給する。
[実施の形態による効果]
(1)高温冷却水を用いる第1の冷却コア30用の冷却水室カバー53、54と、低温冷却水を用いる第2の冷却コア31用の冷却水室カバー55、56とを、それぞれ独立した状態で、ガスケット51、52及び57、58を介してクーラーケース21のカバー取付面に固定しているので、冷却水室62、65間並びに冷却水室61、63間で、低温冷却水と高温冷却水とが混ざることはなく、たとえば、低温冷却水に海水を使用している場合のように、海水の混入した清水が機関冷却水として内燃機関のウォータージャケット等に供給されることはなくなり、内燃機関のウォータージャケット及び冷却水通路の表面の腐食及び劣化を防ぐことができる。
(2)第1の冷却コア30と第2の冷却コア31とを、独立した状態でクーラーケース20の空気通路21内に装着しているので、冷却コア30、31を個々に組立及び分解することができると共に、図5及び図6の従来例のように、大きな一つの冷却コアを配置する構造と比較して、各冷却コア30、31の重量は軽くなり、取り扱いが容易となり、分解組立性が向上する。
(3)各冷却コア30、31用の高温冷却水供給ポンプ35及び低温冷却水供給ポンプ37毎に、冷却水の供給停止制御並びに流量制御を行えるので、機関負荷の状況に応じて、的確に給気温度を最適な温度に調節することができる。
(4)冷却コア30、31の支持壁40及び冷却フィン42を円形に形成すると共に、各冷却水室カバー53、54、55、56のカバー取付面も略円形としているので、ガスケット51、52、57、58として、環状の簡単な形状のものを使用することができ、これにより、シール性能を高く維持できると共に、部品コストも低減できる。また、市販のOリングをガスケットの代わりに利用することも可能となる。
[その他の実施の形態]
(1)前記実施の形態は、一つのクーラーケース20内に2個の冷却コア30、31を配置した構造であるが、3個以上の冷却コアを空気の流通方向に沿って配置する構造とすることも可能である。
(2)前記実施の形態は、各冷却コア30、31の冷却水入口34、38を、各冷却水出口32、36よりもそれぞれ空気通路下流側に配置した構造となっているが、各冷却コア30、31の冷却水入口34、38を、冷却水出口32、36よりも空気通路上流側に配置する構造とすることもできる。
(3)前記実施の形態では、高温冷却水及び低温冷却水は、空気通路21を往復する構成となっているが、空気通路を挟んで一方に冷却水出口を配置し、他方に冷却水入口を配置する構造とすることも可能である。
(4)前記実施の形態では、空気通路上流側の第1の冷却コアを高温冷却水用とし、空気通路下流側の第2の冷却コアを低温冷却水用としているが、空気通路上流側の第1の冷却コアを低温冷却水用とし、空気通路下流側の第2の冷却コアを高温冷却水用とすることも可能である。
本発明は、舶用の大形内燃機関のみではなく、通常の内燃機関のインタークーラーにも適用可能である。
本発明にかかるインタークーラーを備えた内燃機関の概略図である。 図1のインタークーラーの縦断面拡大図である。 図2のIII-III断面図である。 図2のインタークーラーの分解縦断面図である。 従来のインタークーラーの縦断面図である。 図5のVI-VI断面図である。
符号の説明
1 内燃機関
6 インタークーラー
7 排気ターボ過給機
10 空気出口
11 空気入口
20 クーラーケース
21 空気通路
30 第1の冷却コア
31 第2の冷却コア
32 高温冷却水出口
34 高温冷却水入口
36 低温冷却水出口
38 低温冷却水入口
41 冷却水管
42 冷却フィン
45、46、47、48 冷却コア挿入孔
51、52、57、58 ガスケット
53、54、55、56 冷却水室カバー
62、65 中間冷却水室
60 出口側冷却水室
61 入口側冷却水室
62 中間冷却水室
63 出口側冷却水室
64 入口側冷却水室
65 中間冷却水室

Claims (2)

  1. 空気入口及び空気出口を有するクーラーケース内の空気通路に、空気冷却用の冷却水が流通する冷却コアを配置している内燃機関のインタークーラーにおいて、
    前記クーラーケースの周壁に、空気流通方向に並ぶ複数のコア挿入孔を形成し、
    各コア挿入孔からそれぞれ独立の冷却コアを挿入して前記空気通路に配置し、
    各コア挿入孔に、該コア挿入孔をそれぞれ覆う独立の冷却水室カバーを取り付けることにより、各冷却水室カバー内に、対応する冷却コアの冷却水通路に連通する冷却水室をそれぞれ形成しており、
    前記各コア挿入孔は円形に形成され、
    前記各コアに設けられる複数の冷却フィンも円形に形成されていることを特徴とする内燃機関のインタークーラー。
  2. 前記各冷却コアは、温度の異なる冷却水を供給する冷却水供給部にそれぞれ接続していることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のインタークーラー。
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